JPH1063049A - 印刷装置 - Google Patents

印刷装置

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JPH1063049A
JPH1063049A JP9138242A JP13824297A JPH1063049A JP H1063049 A JPH1063049 A JP H1063049A JP 9138242 A JP9138242 A JP 9138242A JP 13824297 A JP13824297 A JP 13824297A JP H1063049 A JPH1063049 A JP H1063049A
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voltage
roller
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Withdrawn
Application number
JP9138242A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Inoue
弘之 井上
Hideichiro Ogata
秀一郎 尾形
Shuichi Fujikura
秀一 藤倉
Kazuyoshi Yoshida
一義 吉田
Daisuke Kobayashi
大輔 小林
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Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Data Corp
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録媒体の種類に拘らず良好な転写を行う印
刷装置を提供する。 【解決手段】 電子写真記録装置の各印刷機構は夫々、
感光体、帯電ローラ、LEDヘッド、トナーを収容する
現像器、及び転写ローラで構成される。感光体と転写ロ
ーラとの間には、キャリアベルトが移動可能に配設さ
れ、記録媒体に電圧を印加して記録媒体をキャリアベル
トに吸着させる吸着ローラが設けられている。記録媒体
が搬送されたときの印加電圧を検出することにより記録
媒体の抵抗値を検出する媒体抵抗検出回路74を設け、
この検出値に基づいて制御回路41により転写電圧を制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、媒体キャリアに記
録媒体を吸着させて該記録媒体を印刷部まで搬送し、こ
の印刷部で記録媒体に印刷を行なう印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、媒体キャリアで搬送される記録媒
体に印刷を行う装置としては、例えばカラー電子写真記
録装置が知られている。この種のカラー電子写真記録装
置は、記録素子をライン状に配列した記録ヘッドを有す
るイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各画像形成
部を配設し、媒体キャリアにより記録媒体を記録素子の
配列方向と直交する方向に搬送し、各カラー画像データ
に基づいて、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの
トナーにより、ライン単位で順次カラー画像を重ねて記
録していく。
【0003】また従来の電子写真記録装置においては、
通常印刷を開始するタイミングの決定は、フォトインタ
ラプタ等のセンサを使用して行っていた。また媒体キャ
リアは寿命があるので装置本体に対して着脱可能になっ
ている。そこで媒体キャリアが装着されたか否かを検出
する必要があるが、この検出には従来マイクロスイッチ
やフォトカプラ等のセンサが用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
のカラー電子写真記録装置においては、記録媒体の種
類、例えば厚紙、薄紙、OHPフィルム等が変わる場合
には、各色の画像形成部から記録媒体にトナーを転写す
るときの転写電圧を媒体の種類毎に異なる値に設定する
必要がある。また記録媒体の大きさ、特に幅が異なる場
合にも媒体の大きさ毎に異なる転写電圧の値を設定する
必要がある。この設定方法として従来は、記録媒体の種
類を装置の操作パネルから入力し、その情報に基づいて
転写電圧を決定していたが、操作パネルからの入力は人
間が行っているので、入力を忘れたり誤入力を行ったり
する場合が発生する。その場合は、トナーの転写不良が
発生して画像品質が低下する、正確な色再現ができな
い、画像かすれ、ゴースト像等が発生する問題があっ
た。
【0005】また印刷開始の決定をセンサにより行った
り、媒体キャリアの装着をセンサで検出したりする装置
では、当然ながらこのセンサの取付を行わなければなら
ない。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、第1の発明は、電圧印加手段により記録媒体を帯電
して媒体キャリアに吸着させ、該媒体キャリアを移動し
て印刷部まで搬送した記録媒体に印刷を行なう印刷装置
において、前記電圧印加手段により電圧印加した位置に
記録媒体があるときに該電圧印加手段の電流および電圧
を検出することにより記録媒体の抵抗値を検出する媒体
抵抗検出手段と、前記媒体抵抗検出手段により検出され
た抵抗値に基づいて印刷制御を行なう印刷制御手段とを
設けたことを特徴とする。
【0007】上記構成の第1の発明によれば、電圧印加
手段により記録媒体と媒体キャリアに電圧を印加し、こ
のとき流れる電流と印加される電圧を媒体抵抗検出手段
により検出する。検出した電流値と電圧値により記録媒
体の抵抗値が算出でき、これに基づいて印刷制御手段が
印刷制御を行うので、記録媒体の種類または大きさ毎に
個別の制御が可能となる。
【0008】また第2の発明は、電圧印加手段により電
圧が印加されたときの電流を検出する電流検出手段と、
前記電流検出手段により検出した電流値の変化に基づい
て印刷の動作タイミングを決定する印刷制御手段とを設
けたことを特徴とする。
【0009】上記第2の発明によれば、電圧印加手段に
よる電圧印加位置に記録媒体があるときとないときとで
は電流検出手段により検出される電流値が異なる。即
ち、電流値の変化点が、記録媒体が電圧印加位置まで到
達した時点と見ることができ、この電流値の変化に基づ
いて印刷制御手段は印刷の動作タイミングを決定するこ
とができる。
【0010】また第3の発明は、媒体キャリアは装置本
体に対して着脱可能であり、電圧印加手段により前記媒
体キャリアの着脱を検出するようにしたものである。さ
らに第4の発明は、一対の搬送ローラにより記録媒体を
挟持して転写部まで搬送し、転写部でトナー画像を記録
媒体に転写して印刷を行う印刷装置において、記録媒体
を挟持したとき前記一対の搬送ローラ間に電圧を印加し
て記録媒体の抵抗値を検出する媒体抵抗検出手段と、前
記媒体抵抗検出手段により検出された抵抗値に基づいて
前記転写部の制御を行う制御部とを設けたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態を図面
を参照しながら詳細に説明する。なお、各図面に共通す
る要素には同一の符号を付す。図1は本発明の第1の実
施の形態の制御系を示すブロック図、図2は第1の実施
の形態の電子写真記録装置を示す概略構成図、図3は第
1の実施の形態の電子写真記録装置に内蔵される画像形
成ユニットを示す斜視図である。
【0012】まず図2において、第1の実施の形態の電
子写真記録装置1はカラー画像記録装置であり、この種
の装置として、夫々異なる色で印刷を行う4組の印刷機
構P1、P2、P3、P4を記録媒体の挿入側から排出
側へ順に並べて配設し、図の右からイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックの色順になっている。各印刷機構
P1〜P4は電子写真式LED(発光ダイオード)プリ
ント機構で、夫々同一の構成を有する。印刷機構P1
は、画像形成部2、画像データに従って感光体6を露光
するLEDヘッド3、及び画像形成部2で形成されたト
ナー画像を記録媒体27に転写する転写ローラ4で構成
される。
【0013】画像形成部2は、軸5を中心に矢印A方向
に回転するドラム状の感光体6、感光体6の表面を一様
に帯電させる帯電ローラ7、及び非磁性1成分のトナー
が収容される現像器8を有している。現像器8は、半導
電性ゴム材で構成される現像ローラ8a、現像ローラ8
aに一定の圧力で接触する現像ブレード8b、現像ロー
ラ8aにトナーを適量補給するスポンジローラ8c、及
びトナータンク8dを有している。現像ローラ8aとス
ポンジローラ8cとの間にはバイアスが印加され、帯電
したトナーがスポンジローラ8cから現像ローラ8aへ
移行しやすくなっている。トナータンク8dから供給さ
れたトナーは、スポンジローラ8cを経て現像ブレード
8bに達し、現像ローラ8aの回転により現像ローラ8
aの周上に均一に薄層化され、感光体6との接触面に達
する。トナーは、前述の薄層形成時に、現像ローラ8a
と現像ブレード8bに強く擦られて摩擦帯電される。本
実施の形態では負極性に摩擦帯電される。なおトナーが
なくなったときには、トナータンク8dを交換すること
によりトナーを新たに供給することができる。
【0014】LEDヘッド3は、図示せぬLEDアレ
イ、LEDアレイを駆動するドライブICを搭載した基
板3a、及びLEDアレイの光を集光するセルフォック
レンズアレイ3bを有しており、後述するインタフェー
ス部から入力される画像データ信号に対応してLEDア
レイを発光させ、感光体6の表面を露光し静電潜像を形
成する。この静電潜像形成部に現像ローラ8aの周上に
付着したトナーが静電気力によって付着しトナー画像が
形成される。感光体6と転写ローラ4との間には、後述
するキャリアベルト9が移動可能に配設されている。
【0015】印刷機構P1の現像器8にはイエロー
(Y)のトナーが収容され、印刷機構P2の現像器8に
はマゼンタ(M)のトナーが収容され、印刷機構P3の
現像器8にはシアン(C)のトナーが収容され、印刷機
構P4の現像器8にはブラック(B)のトナーが夫々収
容されている。また、印刷機構P1のLEDヘッド3に
はカラー画像信号のうちイエロー画像信号が入力され、
印刷機構P2のLEDヘッド3にはカラー画像信号のう
ちマゼンタ画像信号が入力され、印刷機構P3のLED
ヘッド3にはカラー画像信号のうちシアン画像信号が入
力され、印刷機構P4のLEDヘッド3にはカラー画像
信号のうちブラック画像信号が、夫々入力される。
【0016】また、各印刷機構P1〜P4の画像形成部
2はケース40に取り付けられており、図3に示すよう
に、1つのカラー画像形成ユニット15に一体的に構成
されている。カラー画像形成ユニット15は、図2に示
すガイド18、19により電子写真記録装置1内で位置
決めされている。また、カラー画像形成ユニット15
は、電子写真記録装置1から着脱可能となっている。カ
ラー画像形成ユニット15のケース40には、各LED
ヘッド3の窓孔40a及び案内ピン孔40b、40cが
設けられており、これによりLEDヘッド3はカラー画
像形成ユニット15に対して位置決めできるようになっ
ている。
【0017】キャリアベルト9は、高抵抗の半導電性プ
ラスチックフィルムで形成され、継目なしのエンドレス
状に形成されており、従動ローラ10、駆動ローラ1
1、及び張設ローラ12に巻き掛けられている。キャリ
アベルト9の表面抵抗値は、記録媒体27を搬送中記録
媒体27をキャリアベルト9に静電吸着でき、且つこの
記録媒体27がキャリアベルト9から離された時にキャ
リアベルト9に残存する静電気力が自然除電できる範囲
内にあるものとする。出願人の実験結果によれば、表面
抵抗値は1010〜1014Ω(オーム)であることが望ま
しい。駆動ローラ10は後述するモータに接続され、こ
のモータにより矢印B方向に回転し、キャリアベルト9
を矢印E方向に移動させる。張設ローラ12は、図示せ
ぬバネにより矢印C方向に付勢されており、これにより
キャリアベルト9は常に張設される。キャリアベルト9
を介して駆動ローラ11にクリーニングブレード13が
圧接している。
【0018】クリーニングブレード13は、可撓性のゴ
ムやプラスチック材等から構成され、その先端はキャリ
アベルト9に圧接しており、キャリアベルト9の表面9
a上に付着した逆帯電トナーを除去して廃トナータンク
14に落とすようになっている。なお本実施の形態で
は、感光体6と転写ローラ4とはキャリアベルト9に接
触している。
【0019】電子写真記録装置1には給紙機構20が設
けられている。給紙機構20は記録媒体27を収容する
カセット21、記録媒体27を1枚ずつ繰り出すホッピ
ング機構22、及び記録媒体27をキャリアベルト9へ
給送する搬送ローラ30、搬送ローラ30に接触するレ
ジストローラ31を有している。カセット21は、記録
媒体27を収容する記録媒体収納箱21a、押上板21
b、及び押上板21bを押し上げる押上手段21cを有
している。ホッピング機構22は、弁別手段23、弁別
手段23を矢印D方向に付勢するバネ25、及び弁別手
段23が圧接する給紙ローラ26を有しており、ホッピ
ング機構22により繰り出された記録媒体27は、ガイ
ド28、29に案内されて搬送ローラ30およびレジス
トローラ31に達するようになっている。給紙ローラ2
6と搬送ローラ30およびレジストローラ31は、図示
しないワンウェイクラッチを介して後述の1個のモータ
の正逆回転により個々に回転制御される。
【0020】搬送ローラ30およびレジストローラ31
と印刷機構P1との間でキャリアベルト9の表面9aと
対向する位置には、吸着ローラ73が設けられている。
吸着ローラ73は、キャリアベルト9を介して従動ロー
ラ10に圧接されており、給紙機構20により給送され
た記録媒体27を帯電して、キャリアベルト9の表面9
aに静電吸着させるものである。このため吸着ローラ7
3は高抵抗の半導電性ゴム材で構成されている。
【0021】また駆動ローラ11側でキャリアベルト9
の表面9aと対向する位置には、除電器33が設けられ
ている。除電器33は、キャリアベルト9に吸着されて
搬送されてくる記録媒体27を除電し、吸着状態を解除
してキャリアベルト9から分離し易くするものである。
さらに、除電器33よりも記録媒体搬送方向(矢印F方
向)側には、記録媒体27を後述する定着器へ案内する
ガイド34、及びガイド34を通過する記録媒体27の
後端を検出するフォトインタラプタ61が設けてある。
【0022】ガイド34の矢印F方向側には定着器35
が設けられている。定着器35は、記録媒体27に転写
されたトナー画像を記録媒体27に定着するもので、記
録媒体27上のトナーを加熱するヒートローラ36、及
びヒートローラ36と共に記録媒体27を加圧する加圧
ローラ37を有している。定着器35の矢印F方向側は
排出口38及び排出スタッカ39が設けられており、排
出口38から排出された印刷済みの記録媒体27は、排
出スタッカ39に排出される。
【0023】次に、第1の実施の形態の制御系を図1を
用いて説明する。なお、図において符号Y、M、C、B
は各印刷機構P1、P2、P3、P4に対応している。
制御回路41は、マイクロプロセッサ等から成り、電子
写真記録装置1の全体の動作を制御する。制御回路41
には、各印刷機構P1〜P4の転写ローラ4に電力を供
給する転写用電源42Y、42M、42C、42B、現
像ローラ8aに電力を供給するDBバイアス電源43
Y、43M、43C、43B、帯電ローラ7に電力を供
給する帯電用電源44Y、44M、44C、44B、及
び現像器8に設けられたスポンジローラ8cに電力を供
給するSPバイアス電源45Y、45M、45C、45
Bが夫々接続されている。
【0024】また、制御回路41は前述の従動ローラ1
0へ高圧の帯電用電力を供給する吸着帯電電源46、及
び除電器33へ除電用の高圧電力を供給する除電用電源
47が接続されている。従動ローラ10に高電圧を印加
することにより、記録媒体27をキャリアベルト9に静
電気的に吸着できるようになっている。
【0025】媒体抵抗検出回路74は、吸着帯電電源4
6から従動ローラ10に供給される電圧値および電流値
をA/D変換器でディジタル値に変換し、電圧と電流の
関係から媒体抵抗値を得、その結果に基づいて転写電圧
設定値を各転写用電源42Y、42M、42C、42B
に与えるための回路である。この回路74については後
述する。以上の各電源は、制御回路41の指示により駆
動制御される。
【0026】また制御回路41には、各印刷機構P1〜
P4に夫々対応する印刷制御回路48Y、48M、48
C、48Bが接続されている。これら各印刷制御回路4
8Y、48M、48C、48Bは、メモリ49Y、49
M、49C、49Bからの画像データを受けて、これら
画像データを制御回路41からの指示により、LEDヘ
ッド3へ送信して、LEDヘッド3の露光時間を制御
し、感光体6の表面に静電潜像を形成する制御を行うも
のである。メモリ49Y、49M、49C、49Bはイ
ンタフェース部50を介して、外部装置、例えばホスト
コンピュータより送られてきた画像データを格納する。
インタフェース部50は、外部装置から送信されてきた
画像データを色別に分解して、イエローの画像データは
メモリ49Yへ、マゼンタの画像データは49Mへ、シ
アンの画像データはメモリ49Cへ、ブラックの画像デ
ータはメモリ49Bへ夫々格納する。
【0027】また、制御回路41には、定着器ドライバ
51、モータ駆動回路52、及びセンサレシーバドライ
バ55が接続されている。定着器ドライバ51は、定着
器35内のヒートローラ36の温度を一定に保つよう
に、ヒートローラ36内の図示せぬヒータを駆動する。
モータ駆動回路52は、給紙ローラ26、搬送ローラ3
0およびレジストローラ31を回転させるモータ53
と、各印刷機構P1〜P4の感光体6、帯電ローラ7、
現像ローラ8a、スポンジローラ8c、転写ローラ4、
駆動ローラ11、及びヒートローラ36を夫々回転する
モータ54を駆動する。センサレシーバドライバ55
は、フォトインタラプタ61を駆動し、その出力波形を
受信して制御回路41へ送るようになっている。
【0028】図4は第1の実施の形態の媒体抵抗検出回
路74を示す回路図である。同図において、Rrは従動
ローラ10の抵抗値、Rpは記録媒体27の抵抗値、R
sは電源検出用の既知の抵抗である。抵抗Rsは電流値
を電圧として検出するためのものである。またRa、R
bは、高圧の吸着帯電電圧Vkを分圧して低電圧化し、
後続の回路で処理し易くするための既知の抵抗である。
【0029】媒体抵抗検出回路74は、アナログ入力を
切換えるためのマルチプレクサ75、アナログ値をディ
ジタル値に変換するためのA/Dコンバータ76、ディ
ジタル値に変換された電流値、電圧値を保持するラッチ
回路77、78、転写電圧の制御値が記憶されているR
OM79およびディジタル値をアナログ値に変換するた
めのD/Aコンバータ80から構成される。マルチプレ
クサ75、A/Dコンバータ76、ラッチ回路77、7
8は、図1に示す制御回路41により制御され、A/D
コンバータ76の出力は制御回路41へも入力される。
またD/Aコンバータ80は各転写用電源42Y、42
M、42C、42Bにアナログ値を出力し、このアナロ
グ値に比例した電圧を各転写ローラに印加する。
【0030】次に第1の実施の形態の電子写真記録装置
1の印刷動作を説明する。先ず、図示せぬ電子写真記録
装置1の電源が投入されると、制御回路41は所定の初
期設定を実行した後、定着器ドライバ51を駆動して定
着器35内のヒートローラ36を所定温度になるまでウ
ォーミングアップする。制御回路41は、ヒートローラ
36が常に一定温度に保たれるように制御している。ヒ
ートローラ36が所定温度になると、次に、制御回路4
1はモータ駆動回路52を介して、モータ54を一定時
間駆動し、駆動ローラ11を回転してキャリアベルト9
を矢印E方向に移動させる。キャリアベルト9は、1周
分よりも少し長く送られて停止する。これによりキャリ
アベルト9の表面9a上に付着しているごみや、前回の
印刷動作の際に付着した逆帯電トナー等がクリーニング
ブレード13により除去され廃トナータンク14へ落と
される。
【0031】以上により電子写真記録装置1の初期設定
が終了し、制御回路41は、インタフェース部50を介
して外部装置から画像データが送られてくるのを待つ。
制御回路41はホストコンピュータから送られてくる画
像データをインタフェース部50を介して受信すると、
インタフェース部50及び各メモリ49Y、49M、4
9C、49Bに指示を出す。この指示により、インタフ
ェース部50は受信した画像データを色別に分解し、色
別の画像データを色別の各メモリ49Y、49M、49
C、49Bに記憶させる。即ち、イエローの画像データ
はメモリ49Yに、マゼンタの画像データはメモリ49
Mに、シアンの画像データはメモリ49Cに、ブラック
の画像データはメモリ49Bに、夫々記憶される。これ
により、各メモリ49Y、49M、49C、49Bに
は、記録媒体27に印刷される1頁分の各色の画像デー
タが夫々記憶される。
【0032】この状態から制御回路41は、モータ駆動
回路52を介してモータ54を駆動し、各印刷機構P1
〜P4の感光体6、帯電ローラ7、現像ローラ8a、ス
ポンジローラ8c、転写ローラ4、キャリアベルト9の
駆動ローラ10、及び定着器35のヒートローラ36を
夫々回転させる。次に制御回路41は、モータ駆動回路
52を介してモータ53を駆動し、給紙ローラ26を一
定時間駆動する。給紙ローラ26の回転によりカセット
21内の記録媒体27が1枚だけガイド28、29へ送
られ、記録媒体27の先端が搬送ローラ30とレジスト
ローラ31間に押し当てられて若干撓んだ状態になり、
この撓みにより記録媒体27のスキューが修正される。
【0033】次に制御回路41は、モータ52を逆転駆
動して、搬送ローラ30およびレジストローラ31を回
転させると同時に、吸着帯電電源46をオンして従動ロ
ーラ10に電圧を供給する。搬送ローラ30およびレジ
ストローラ31はそれぞれ矢印A、B方向に回転し、記
録媒体27は矢印F方向に搬送され、吸着ローラ73と
キャリアベルト9の間に達する。従動ローラ10には高
電圧が印加されているので、この従動ローラ10と吸着
ローラ73との間の静電気力により記録媒体27はキャ
リアベルト9に吸着する。
【0034】記録媒体27が吸着ローラ73とキャリア
ベルト9との間に到達したときに、制御回路41は媒体
抵抗検出回路74に対して、吸着帯電電源46の出力し
ている電圧値、電流値の測定を指示する。図4におい
て、まずマルチプレクサ75をA側に接続して電流値検
出を行う。つまり従動ローラ抵抗Rr、媒体抵抗Rp、
標準抵抗Rs、印加電圧Vk、電流i、検出電圧Viの
関係は、次の様になる。 i=Vk/(Rs+Rp+Rr) (1) Vi=Rs・i (2) (1)、(2)式から、 Vi=(Rs・Vk)/(Rs+Rp+Rr) (3) 次に吸着電源電圧Vkを求めるため、マルチプレクサ7
5をB側に接続して電圧検出を行う。検出される電圧を
Vvとすると、次の関係がある。 Vv=(Vk・Rb)/(Ra+Rb) (4) Vk={Vv・(Ra+Rb)}/Rb (5) (5)式を(3)式に代入することにより媒体抵抗Rp
を求めることができる。そしてA/Dコンバータ76で
変換したディジタル値Vi、Vvをラッチ回路77、7
8にそれぞれ保持してROM79のアドレス入力とす
る。ROM79には、検出電圧Vi、Vvで指定される
アドレスに、記録媒体27の抵抗値Rsに対応する転写
電圧に対する制御値が予め記憶されている。したがっ
て、Vi、Vvが検出されると、この値Vi、Vvでア
ドレス指定される転写電圧の制御値がディジタルデータ
としてD/Aコンバータ80に出力される。
【0035】制御値はD/Aコンバータ80によりアナ
ログ値に変換され、転写用電源42Y、42M、42
C、42Bへ送られる。各転写用電源42Y、42M、
42C、42Bは、入力されたアナログ値に従って高圧
の転写電圧を発生する。以上により記録媒体27の抵抗
値に応じた転写電圧の設定が行われる。
【0036】第1の実施の形態では、記録媒体27の先
端が吸着ローラ73とキャリアベルト9の間に入り込ん
だ時点を検出し、この時点に基づいて印刷開始のタイミ
ングを決定する。次に、この動作について図5に示すフ
ローチャートにしたがって説明する。図5は第1の実施
の形態における印刷動作開始のタイミングを決定する動
作を示すフローチャートである。
【0037】まず制御回路41は内部のレジスタR1に
値αを書き込む(ステップ1)。この値αは、記録媒体
27の先端が吸着ローラ73とキャリアベルト9の間に
入り込んだときと入り込んでいないときの従動ローラ1
0と吸着ローラ73との間に流れる電流のほぼ中間の値
で予め実験的に求めた値である。前述したように、記録
媒体27の先端が搬送ローラ30とレジストローラ31
との間に突き当てられる(ステップ2)と同時に、従動
ローラ10には電圧Vkが印加される(ステップ3)。
この時吸着ローラ73と従動ローラ10との間にはキャ
リアベルト9しかないので、図4において抵抗Rpがな
い状態である。このとき標準抵抗Rsに流れる電流をi
´、媒体抵抗検出回路74のマルチプレクサ75に現れ
る電圧をVi´とすると、次の関係が成り立つ。
【0038】 i´=Vk/(Rs+Rr) (6) Vi´=Rs・i´ (7) 検出電圧Vi´は、マルチプレクサ75をA側に接続す
ることによりA/Dコンバータ76に入力されてディジ
タル化され、制御回路41に入力される。制御回路41
はこの出力値をリードし(ステップ4)、内部レジスタ
R2へ書き込む(ステップ5)。
【0039】記録媒体27が吸着ローラ73とキャリア
ベルト9の間に入り込むと、上記の式(1)、(2)に
より、マルチプレクサ75には検出電圧Viが入力し、
A/Dコンバータ76によりディジタル化されて制御回
路41へ入力される。検出電圧Vi´、Viの大小関係
は、従動ローラ10と吸着ローラ73との間に印加され
る電圧Vkが変わらないので、媒体抵抗Rpがある分だ
け電流がi<i´となり、電圧はVi´>Viとなる。
制御回路41はA/Dコンバータ76から入力される電
圧を監視する。これはレジスタR1の値αとレジスタR
2の値(出力値)を比較することにより行い(ステップ
6)、レジスタR2の値が下がらないと判断した場合
は、レジスタR2の値を新たにレジスタR1にセットし
(ステップ7)、ステップ4へ戻る。レジスタR2の値
が小さくなった時点で吸着ローラ73とキャリアベルト
9の間に記録媒体27が入ったと判断し、印刷開始のタ
イミングをセットする(ステップ8)。その後印刷動作
開始の準備ができると(ステップ9)、印刷動作に移る
(ステップ10)。
【0040】図6は記録媒体の先端が吸着ローラを通過
する前後の電流の変化を示す出力図である。同図に示す
ように、記録媒体27の先端が吸着ローラ73とキャリ
アベルト9の間に達する時点(t1)の前後で出力電流
はi´からiに減少方向に変化する。
【0041】図5のフローチャートにおけるステップ9
において印刷動作開始タイミングになると、制御回路4
1は各印刷機構P1〜P4の帯電ローラ7および現像ロ
ーラ8a、スポンジローラ8cに電圧を供給するため
に、それぞれ帯電用電源44Y、44M、44C、44
B、DBバイアス電源43Y、43M、43C、43
B、SPバイアス電源45Y、45M、45C、45B
をオンする。以上により各印刷機構P1〜P4の感光体
6表面は帯電ローラ7により均一に帯電され、各スポン
ジローラ8c、現像ローラ8aは所定の高電圧に帯電さ
れる。
【0042】次に制御回路41はイエロー画像データを
記憶しているメモリ49Yに指令を出し、1ライン分の
イエロー画像データをメモリ49Yから印刷制御回路4
8Yへ送信する。印刷制御回路48Yは、制御回路41
からの指令により、メモリ49Yから送られてきた画像
データを印刷機構P1のLEDヘッド3へ送信する。L
EDヘッド3は、送られてきた画像データに対応するL
EDを点灯させ、帯電した感光体6の表面に画像データ
に応じた1ライン分の静電潜像を形成する。このように
して、1ライン毎にメモリ49Yから送られてくるイエ
ローの画像データは、次々に感光体6の表面に潜像化さ
れ、搬送方向と平行な副走査方向の長さ分のイエロー画
像データが静電潜像化されて露光が終了する。
【0043】感光体6の表面に形成された静電潜像に
は、帯電した現像ローラ8aに付着した正規の負極性の
イエローのトナーが付着し、感光体6の回転により静電
潜像は、次々にイエローのトナーにより現像される。制
御回路41は、記録媒体27の先端が第1印刷機構P1
の感光体6と転写ローラ4との間に到達した時点で、転
写用電源45Yをオンする。ここで印加される電圧は、
媒体抵抗検出回路74の検出値に基づいて制御回路41
により指示された電圧である。これにより、感光体6の
表面のトナー画像は帯電した転写ローラ4により電気的
に記録媒体27の上に転写される。感光体6の回転によ
り、トナー画像は次々に記録媒体27の上に転写され、
1頁分のイエロー画像が記録媒体27に転写される。以
上により、印刷機構P1による記録媒体27へのイエロ
ートナー画像の転写が終了する。そして記録媒体27の
後端が感光体6と転写ローラ4との間に到達した時点
で、制御回路41は、第1印刷機構P1の転写用電源4
5Y、帯電用電源44Y、SPバイアス用電源45Y、
DBバイアス用電源43Yをオフにする。
【0044】キャリアベルト9は引き続き移動してお
り、記録媒体27は印刷機構P1から印刷機構P2へ移
り、印刷機構P2によるマゼンタのトナー画像の転写が
行われる。制御回路41は、マゼンタの画像データを記
憶しているメモリ49Mに指令を出し、1ライン分のマ
ゼンタの画像データをメモリ49Mから印刷制御回路4
8Mへ送信する。印刷制御回路48Mは、制御回路41
からの指令により、メモリ49Mから送られてきた画像
データを、印刷機構P2のLEDヘッド3へ送信できる
形に変えて、LEDヘッド3へ送信する。LEDヘッド
3は送られてきた画像データに対応するLEDを点灯さ
せ、帯電した感光体6の表面に画像データに応じた1ラ
イン分の静電潜像を形成する。このようにして、1ライ
ンごとにメモリ49Mから送られてくるマゼンタの画像
データは、次々に感光体6の表面に潜像化され、副走査
方向の長さ分のマゼンタの画像データが静電潜像化され
て露光が終了する。以下、マゼンタの転写に関する動作
は上述の印刷機構P1の動作と同じであり、従って説明
を省略する。
【0045】記録媒体27は、印刷機構P2から印刷機
構P3へ移り、印刷機構P3によるシアンのトナー画像
の転写動作が、印刷機構P1と同様に行われる。シアン
トナー画像の転写が終了すると、記録媒体27は印刷機
構P3から印刷機構P4へ移り、印刷機構P4によるブ
ラックのトナー画像の転写動作が、印刷機構P1と同様
に行われる。以上のように、各色のトナー画像が記録媒
体27の上に重ねて転写される。
【0046】この後、記録媒体27はキャリアベルト9
により除電器33へ送られ、ここで制御回路41は、除
電用電源47をオンし、記録媒体27を除電する。これ
により記録媒体27は駆動ローラ11の上部でキャリア
ベルト9から離れ、ガイド34により定着器35へ案内
される。記録媒体27が除電器33から離れた時点で、
制御回路41は除電用電源47をオフする。
【0047】定着器35では、既に定着可能な温度に達
しているヒートローラ36と、これに圧接する加圧ロー
ラ37とにより、トナー画像が記録媒体27に定着され
る。定着が終了すると、記録媒体27は排出スタッカ3
9へ排出される。この排出はフォトインタラプタ61が
記録媒体27の後端を検出することにより、制御回路4
1は判断することができる。
【0048】排出が終了すると、制御回路41はモータ
駆動回路52を介してモータ54を停止する。なお各印
刷機構でトナーの転写が終了した時点で、帯電用電源4
4Y、44M、44C、44B、SPバイアス電源45
Y、45M、45C、45B、及びDBバイアス電源4
3Y、43M、43C、43Bはオフされる。
【0049】以上のようにして、給紙機構20から繰出
された記録媒体27の種類が違うことにより記録媒体2
7の抵抗値が異なっても転写ローラ4により適切な値の
転写電圧が印加されるので、高品質な画像印刷が可能に
なる。
【0050】次に第2の実施の形態について説明する。
第2の実施の形態は、前記第1の実施の形態に対して吸
着ローラの形状を変えたものであり、その他の構成は第
1の実施の形態と同様である。図7は第2の実施の形態
の吸着ローラを示す正面図である。
【0051】図7において、第2の実施の形態の吸着ロ
ーラ81は、記録媒体の幅方向に複数の小ローラ81a
に分割されている。各小ローラ81a間の区切りは、使
用する記録媒体の幅、例えばB5、A4、B4等の幅に
対応している。即ち、記録媒体の幅により、記録媒体に
接触する小ローラ81aの数が異なるようになってい
る。
【0052】図8は媒体抵抗の等価回路を示す回路図で
ある。記録媒体27の抵抗値Rpと呼ばれているもの
は、吸着ローラ81とキャリアベルト9との間に記録媒
体27を挟んだ状態における吸着ローラ81とキャリア
ベルト9の間の抵抗値のことであり、記録媒体27の純
粋の抵抗値とは異なる。この媒体抵抗値Rpは図8に示
す等価回路で表すことができる。図8(a)は記録媒体
27が吸着ローラ81とキャリアベルト9の間に挟まれ
ていない場合の等価回路を示し、複数抵抗の並列状態と
なっている。図8(b)は幅の広い記録媒体27aが吸
着ローラ81とキャリアベルト9の間に挟まれた状態の
等価回路を示し、記録媒体27aが挟まっている部分は
並列抵抗がオープン状態となっている。図8(c)は幅
の狭い記録媒体27bが吸着ローラ81とキャリアベル
ト9の間に挟まれた状態の等価回路を示し、図8(b)
の場合と同様に、記録媒体27bが挟まっている部分は
並列抵抗がオープン状態となっている。ここで図8
(b)と(c)からわかるように、記録媒体27の幅に
より、吸着ローラ81とキャリアベルト9の間の抵抗値
Rpが異なり、この抵抗値Rpは前述した媒体抵抗検出
回路74により検出される。
【0053】第2の実施の形態においては、吸着ローラ
81を記録媒体27の幅に対応させて分割し、記録媒体
27の接触する小ローラ81aが幾つであるかにより記
録媒体27に流れる電流も異なる。前述したように(図
6)、記録媒体27の先端が吸着ローラとキャリアベル
ト9の間に入り込むと出力電流は減少するが、減少後の
電流値は記録媒体27の幅により異なる。この異なる電
流値を検出することにより記録媒体27の幅を特定し、
これにより転写電圧を制御するようにしてもよい。
【0054】次に第3の実施の形態を説明する。第3の
実施の形態は、記録媒体を媒体キャリアに吸着するため
に印加する電圧を検出することにより媒体キャリアの装
着の有無を検出するようにしたものである。図9は第3
の実施の形態の電子写真記録装置を示す概略構成図、図
10は第3の実施の形態の媒体キャリアユニットを示す
分解斜視図である。
【0055】図9において、第3の実施の形態の電子写
真記録装置91にはキャリアベルトユニット92が設け
られている。キャリアベルトユニット92には、キャリ
アベルト部93とフレーム部94とから構成されてお
り、装置91に対して着脱可能になっている。その他の
構成は前記第1の実施の形態と同様である。
【0056】図10において、キャリアベルトユニット
92のキャリアベルト部93は、両側のブラケット9
5、96に回転可能に支持された駆動ローラ11、従動
ローラ10、各転写ローラ4および張設ローラ12にキ
ャリアベルト9が巻き掛けられた構成となっている。従
動ローラ10の上方では吸着ローラ73がキャリアベル
ト9に圧接してブラケット95、96に回転可能に支持
されている。駆動ローラ11の軸にはギア97が取付け
られ、このギア97はキャリアベルトユニット92を装
置91に装着した際に図示しないモータ54のギアに噛
み合う。
【0057】キャリアベルトユニット92のフレーム部
94は、一体モールドで形成されており、装着部98と
トナー回収部99を有する。装着部98はキャリアベル
ト部93が装着される部分であり、トナー回収部99に
は前述のクリーニングブレード13と廃トナータンク1
4が設けられている。また装着部98には、従動ローラ
10用電極100と吸着ローラ73用電極101が取付
けられている。
【0058】図11は第3の実施の形態の要部を示す制
御ブロック図であり、キャリアベルトユニットが装置本
体に装着されたか否かを検出する部分を示す。図11に
おいて、制御回路103は電子写真記録装置91全体の
動作を制御する回路で、従動ローラ10へ帯電用電力を
供給する吸着帯電電源46と比較器104が接続されて
いる。吸着帯電電源46は前記第1の実施の形態のもの
と同様であり、電極100を介して従動ローラ10に接
続されている。比較器104の一方の入力は電極101
を介して吸着ローラ73に接続されるとともに固定抵抗
R1の一方に接続されている。比較器104の他方の入
力は電源Vxに接続されている。比較器104の出力は
制御回路103に接続されている。なお固定抵抗R1の
他方はアースに接続されている。
【0059】ここで固定抵抗R1と比較器104の入力
電圧Vxの関係を式(8)に示す。 Vx<R1×Ix (8) ここでIxは、記録媒体がない状態でキャリアベルトユ
ニット92の従動ローラ10にVkの大きさの電圧を印
加した時に、従動ローラ10から吸着ローラ73を通っ
て固定抵抗R1に流れる電流である。なお従動ローラ1
0に印加される電圧Vkは、印刷動作時に記録媒体を吸
着するために印加される電圧Vzよりは小さく設定され
る。Vxと固定抵抗R1の常数は上記(8)式を満足す
るように設定される。
【0060】次に第3の実施の形態の動作を説明する
が、印刷動作については前記第1の実施の形態と同様で
あるので、ここでは第3の実施の形態の特徴であるキャ
リアベルトユニットの装着検出動作について説明する。
【0061】図11において、制御回路103の指示に
より吸着帯電電源46から電圧Vkを印加すると、キャ
リアベルトユニット92が装着されている場合は、電流
Ikが従動ローラ10、吸着ローラ73を通り、固定抵
抗R1に流れる。その時電圧が発生し、その発生電圧は
比較器104により電圧Vxと比較される。比較の結果
は制御部103へ入力される。比較器104による比較
で上記(8)式を満足する結果が得られると、電流が流
れたと判断される。
【0062】キャリアベルトユニット92が装着されて
いない場合は、吸着帯電電源46から電圧Vxを印加し
ても、従動ローラ10も吸着ローラ73もないので、固
定抵抗R1にはまったく電流は流れず、比較器104の
入力には電圧は発生しない(0V)。したがって比較器
104からは、0V<Vxという結果が制御回路103
に出力される。
【0063】制御回路103は、電子写真記録装置91
の電源オン時や媒体ジャム等のエラー時のカバー開閉時
等に、上記のユニット92検出動作を実行することによ
り、比較器104からの入力信号によりキャリアベルト
ユニット92の装着の有無の判別ができる。これにより
キャリアベルトユニット92の装着を検出するための専
用のセンサが不要になる効果が得られる。
【0064】上記各実施の形態の電子写真記録装置では
感光体への潜像書き込み手段としてLEDヘッドのもの
で説明したが、これ以外に、レーザーや液晶シャッタを
用いた装置にも本発明は適用可能である。さらに上記実
施の形態では、印刷機構を複数個有するカラープリンタ
で説明したが、印刷機構が1個のモノクロプリンタにも
適用可能である。
【0065】また上記実施の形態では、吸着帯電電源4
6から従動ローラ10へ電力を供給する構成としている
が、吸着帯電電源46から吸着ローラ73へ電力を供給
する構成としてもよい。また吸着ローラ73の代わりに
非ローラ形状の帯電器を用いても良い。さらに電圧印加
手段として、搬送ローラ30とレジストローラ31の間
に電圧を印加して記録媒体の抵抗値を検出するようにし
てもよい。搬送ローラ30とレジストローラ31の間に
電圧を印加する場合には、記録媒体27を搬送する手段
として必ずしも媒体キャリアを用いなくてもよく、搬送
ローラで搬送する構成でよい。
【0066】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、使用する記録媒体の抵抗値を測定し、その抵抗値に
応じた転写電圧でトナー画像を記録媒体に転写するよう
にしたので、どのような種類または大きさの記録媒体を
使用しても、オペレータの入力操作を必要とすることな
く、常に最適で安定的な転写を行うことができる。これ
により高品質な画像印刷が可能になる。
【0067】また記録媒体を吸着させるための吸着ロー
ラを記録媒体が通過する前後の電流変化を検出して記録
媒体の通過を検知することにより印刷動作開始のタイミ
ングを決定するようにしたので、また記録媒体吸着用の
電圧印加手段によりキャリアベルトユニットの装着を検
出するようにしたので、フォトインタラプタ等の検出用
センサを使用しないで済み、安価な装置を提供すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の制御系を示すブロ
ック図である。
【図2】第1の実施の形態の電子写真記録装置を示す概
略構成図である。
【図3】第1の実施の形態の画像ユニットの斜視図であ
る。
【図4】第1の実施の形態の媒体抵抗検出回路を示す回
路図である。
【図5】印刷動作開始タイミング決定動作を示すフロー
チャートである。
【図6】電流変化を示す説明図である。
【図7】第2の実施の形態の吸着ローラを示す正面図で
ある。
【図8】第2の実施の形態における媒体抵抗の等価回路
を示す回路図である。
【図9】第3の実施の形態の電子写真記録装置を示す概
略構成図である。
【図10】第3の実施の形態のキャリアベルトユニット
を示す分解斜視図である。
【図11】第3の実施の形態の要部を示す制御ブロック
図である。
【符号の説明】
1 電子写真記録装置 4 転写ローラ 9 キャリアベルト 27 記録媒体 41 制御回路 42Y、42M、42C、42B 転写用電源 46 吸着帯電電源 73 吸着ローラ 74 媒体抵抗検出回路 79 ROM 92 キャリアベルトユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 一義 東京都港区芝浦4丁目11番地22号 株式会 社沖データ内 (72)発明者 小林 大輔 東京都港区芝浦4丁目11番地22号 株式会 社沖データ内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電圧印加手段により記録媒体を帯電して
    媒体キャリアに吸着させ、該媒体キャリアを移動して印
    刷部まで搬送した記録媒体に印刷を行なう印刷装置にお
    いて、 前記電圧印加手段により電圧印加した位置に記録媒体が
    あるときに該電圧印加手段の電流および電圧を検出する
    ことにより記録媒体の抵抗値を検出する媒体抵抗検出手
    段と、 前記媒体抵抗検出手段により検出された抵抗値に基づい
    て印刷制御を行なう印刷制御手段とを設けたことを特徴
    とする印刷装置。
  2. 【請求項2】 前記印刷装置は、電圧を印加してトナー
    を記録媒体に転写する電子写真印刷装置であり、前記印
    刷制御手段は前記媒体抵抗検出手段により検出した電流
    値および電圧値に基づいて転写電圧を制御する請求項1
    記載の印刷装置。
  3. 【請求項3】 前記電圧印加手段は前記記録媒体に高電
    圧を印加する請求項2記載の印刷装置。
  4. 【請求項4】 前記媒体抵抗検出手段は、電流値および
    電圧値に対応し前記転写電圧を制御するための制御値を
    記憶する記憶部を含む請求項2記載の印刷装置。
  5. 【請求項5】 前記電圧印加手段は使用する記録媒体の
    幅に対応して分割されたローラである請求項2記載の印
    刷装置。
  6. 【請求項6】 電圧印加手段により記録媒体を帯電して
    媒体キャリアに吸着させ、該媒体キャリアを移動して印
    刷部まで搬送した記録媒体に印刷を行なう印刷装置にお
    いて、 前記電圧印加手段により電圧が印加されたときの電流を
    検出する電流検出手段と、 前記電流検出手段により検出した電流値の変化に基づい
    て印刷の動作タイミングを決定する印刷制御手段とを設
    けたことを特徴とする印刷装置。
  7. 【請求項7】 電圧印加手段により記録媒体を帯電して
    媒体キャリアに吸着させ、該媒体キャリアを移動して印
    刷部まで搬送した記録媒体に印刷を行なう印刷装置にお
    いて、 前記媒体キャリアは装置本体に対して着脱可能であり、 前記電圧印加手段により前記媒体キャリアの着脱を検出
    することを特徴とする印刷装置。
  8. 【請求項8】 一対の搬送ローラにより記録媒体を挟持
    して転写部まで搬送し、転写部でトナー画像を記録媒体
    に転写して印刷を行う印刷装置において、 記録媒体を挟持したとき前記一対の搬送ローラ間に電圧
    を印加して記録媒体の抵抗値を検出する媒体抵抗検出手
    段と、 前記媒体抵抗検出手段により検出された抵抗値に基づい
    て前記転写部の制御を行う制御部とを設けたことを特徴
    とする印刷装置。
JP9138242A 1996-06-05 1997-05-28 印刷装置 Withdrawn JPH1063049A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002229277A (ja) * 2001-01-29 2002-08-14 Canon Inc 画像形成装置
US7269366B2 (en) 2004-07-19 2007-09-11 Samsung Electronics Co., Ltd. Method and apparatus for controlling a fixer of a printer
JP2009058869A (ja) * 2007-09-03 2009-03-19 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP2010055128A (ja) * 2009-12-11 2010-03-11 Toshiba Corp ベルトユニット

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