JPH1060598A - 耐海水性用析出強化型二相ステンレス鋼 - Google Patents

耐海水性用析出強化型二相ステンレス鋼

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JPH1060598A
JPH1060598A JP21716496A JP21716496A JPH1060598A JP H1060598 A JPH1060598 A JP H1060598A JP 21716496 A JP21716496 A JP 21716496A JP 21716496 A JP21716496 A JP 21716496A JP H1060598 A JPH1060598 A JP H1060598A
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stainless steel
less
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seawater
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Hideto Kimura
秀途 木村
Minoru Suwa
稔 諏訪
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JFE Engineering Corp
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NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐海水性、強度/靭性のバランスに優れ、且つ
圧延製造時の熱間加工性に優れた耐海水性用析出強化型
二相ステンレス鋼を提供する。 【解決手段】実質的に、重量% で、C:0.03% 以下、Si:1
% 以下、Mn:1.5% 以下、P:0.04% 以下、S:0.01% 以下、
Cr:20 〜26% 、Ni:3〜7%、Sol.Al:0.03%以下、N:0.25%
以下、Cu:1〜4%、Mo:2〜6%及びW:4 〜10% の1種または
2種、Ca:0〜0.005%、Mg:0〜0.05% 、B:0 〜0.03% 、Z
r:0〜0.3%、Y,La及びCeを合計含有量として0 〜0.03%
とを含有し、耐海水性の指標PT値がPT≧35, オーステナ
イト分率G 値が70≧G ≧30を満たす耐海水性用析出強化
型二相ステンレス鋼。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に臨海構造物、
橋梁、水門、海水利用熱交換器、海水淡水化装置等の、
耐海水性と構造強度を同時に要求される用途向けの析出
強化型二相ステンス鋼に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、臨海地域の利用開発、水回り用途
の構造材もしくは海水利用装置等のメンテナンスフリー
化等の需要増大に伴い、耐海水性を有し構造材として使
用できる高強度材が求められている。現在、主として海
洋構造物等の部材は、構造用鋼に重防食塗装をして使用
されているが、頻繁な塗り替え等で発生する莫大なラン
ニングコストの低減が課題となっており、また、機能上
あるいは外観上の理由から無塗装使用せざるを得ない場
合もあり、耐海水性が高く応力腐食割れの問題も少ない
二相ステンレス鋼での対応には期待がかかっている。し
かし、一般に、海水に耐える高耐食性を有する合金鋼種
は強度が高くなく、ASTM N06625(21%C
r−9%Mo−4%Nb−64%Ni)、N08825
(22%Cr−3%Mo−1.7%Cu−30%Fe−
42%Ni)など、いずれも引張破断強度では高々50
0MPa程度を有するに過ぎない上、耐力は250〜3
00MPaと低い。従来型の二相ステンレス鋼も強度的
には700MPa強と、構造物として有望であるが、高
価な材料であるため、今後、薄肉/軽量化という観点か
ら、強度向上が期待されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上を背景に、二相ス
テンレス鋼を時効析出により強化させることで、耐食性
と高強度を両立させようとする試みが行なわれている。
特開昭61−157626号公報に開示されている油井
管向け二相ステンレス鋼は、時効熱処理により、高耐食
性の母相を析出強化しているものである。しかしこの技
術では強度の向上は100MPa程度にとどまるのみな
らず、靭性の低下を伴う等の問題がある。また高強度油
井管に関しては特開昭61−23713号公報、特開平
6−271939号公報、特開平7−207337号公
報に開示されている鋼等もあるが、高耐食性と高強度は
両立させているものの、靭性に関する配慮はいずれも不
十分である。さらに、特開昭63−4045号公報に開
示されている鋼でも、耐全面腐食性、強度の両立を図っ
ているものの、部品製作時の機械加工性を重視している
ためオーステナイト率が15〜35%と低く、やはり靭
性に問題が残る。特開平5−302151号公報に開示
されている鋼は耐孔食性への配慮が定量的でなく、安定
した耐食性を期待することはできない。
【0004】本発明の目的は、耐海水用途の構造材料に
適用可能な耐海水性、強度/靭性のバランスに優れ、且
つ圧延製造時の熱間加工性に優れた耐海水性用析出強化
型二相ステンレス鋼を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し目的を
達成するために、本発明は以下に示す手段を用いてい
る。
【0006】(1)本発明の耐海水性用析出強化型二相
ステンレス鋼は、実質的に、重量%で、C:0.03%
以下と、Si:1%以下と、Mn:1.5%以下と、
P:0.04%以下と、S:0.01%以下と、Cr:
20〜26%と、Ni:3〜7%と、Sol.Al:0.03
%以下と、N:0.25%以下と、Cu:1〜4%とを
含み、さらに、Mo:2〜6%及びW:4〜10%のう
ち1種または2種と、Ca:0〜0.005%(無添加
の場合も含む)と、Mg:0〜0.05%(無添加の場
合も含む)と、B:0〜0.03%(無添加の場合も含
む)と、Zr:0〜0.3%(無添加の場合も含む)
と、Y、La及びCeを合計含有量として0〜0.03
%(無添加の場合も含む)とを含有し、下記の(1)、
(2)式を満たす鋼である。
【0007】PT=Cr%+3.3Mo%+1.7W%
+16N%とするとき、 PT≧35…(1) G=152C%−6.1Si%−2.8Mn%−5.7
Cr%+6.5Ni%−3.8Mo%−1.9W%+
0.6Cu%+209N%+130とするとき、 70
≧G≧30…(2)
【0008】
【発明の実施の形態】本発明者は、二相ステンレス鋼を
時効析出させて、耐海水用途の構造材料に適用可能な耐
海水性、強度/靭性のバランスに優れ、且つ圧延製造時
の熱間加工性に優れた耐海水性用析出強化型二相ステン
レス鋼について鋭意研究を重ねた。
【0009】その結果、まず母相の十分な耐海水性を確
保する為には十分なCr、Mo、W、Nの添加が必要で
あるとの知見から、Cr≧20%、Mo≧2%、W≧4
%、N≦0.25%の添加が必要であり、しかもこれら
の添加量が(1)式を満足するとき、即ちPT=Cr%
+3.3Mo%+1.7W%+16N%≧35…(1)
であれば十分な耐海水性が確保できることを確認した。
しかも、同時に、フェライト安定化元素とオーステナイ
ト安定化元素のバランスをとり、オーステナイト分率を
30%〜70%とすれば、材料の強度と靭性が良好にバ
ランスし、構造材料として十分な信頼性を発揮できる事
を見いだした。これは、元素の添加量からオーステナイ
ト分率を表すG値:G=152C%−6.1Si%−
2.8Mn%−5.7Cr%+6.5Ni%−3.8M
o%−1.9W%+0.6Cu%+209N%+130
と計算するとき、70≧G≧30…(2)が成立するこ
とが必要である。
【0010】実際の鋼材製造過程においては、熱間加工
性が重要であり、Ca、Mg、B、Zr、Y、La、C
eの添加は、すべて熱間加工時の粒界割れの低減に有効
であることが明かとなったが、これらはいずれも、鋼が
厚板圧延等の熱間加工+徐冷過程を経て製作される場
合、選択添加できる元素である。発明者らの解析によれ
ば、析出強化するタイプの高強度二相ステンレス鋼にお
いて、熱間加工に問題がある場合、一部の析出相が冷却
中に析出し、結晶粒内強度が上昇しているケース、もし
くはフェライト/オーステナイトの各相の強度に食い違
いを生じて、相界面に亀裂を生じるケースがあるが、こ
れらのいずれについても、Ca、Mg、B、Zr、Y、
La、Ceの添加は、粒界強度、相境界強度を上げるの
に有効であったものと考えられた。
【0011】以上の知見に基づき、本発明者は特定の条
件の下で、PT値(Cr,Mo,W,Nの総量)の下限
値を規定して耐海水性を確保し、G値(オーステナイト
分率)を特定値に制御して材料の強度と靭性を良好にバ
ランスさせることにより、耐海水性、強度/靭性のバラ
ンスに優れ、且つ圧延製造時の熱間加工性に優れた耐海
水性用析出強化型二相ステンレス鋼を見出だし、本発明
を完成させた。
【0012】すなわち、本発明は特定の条件の下でPT
値(Cr,Mo,W,Nの総量)及びG値(オーステナ
イト分率)を下記範囲に限定することにより、耐海水
性、強度/靭性のバランスに優れ、且つ圧延製造時の熱
間加工性に優れた耐海水性用析出強化型二相ステンレス
鋼を得ることができる。
【0013】以下に本発明の合金の成分添加理由及び成
分限定理由について説明する。
【0014】(1)成分組成範囲 Cは、Cr炭化物を形成して合金の耐食性を低下させる
元素であり、添加量は少ないほうがよいが、0.03%
以下であれば耐食性の劣化は許容できるので、その含有
量は0.03%以下である。
【0015】Siは、脱酸に有効な元素であるため1%
以下を含んでもよいが、1%を超えて含有すると熱間加
工性を阻害するため、含有量は1%以下である。
【0016】Mnは、相安定性に有効な元素であるため
1.5%以下を含んでよいが、1.5%を超えて含有す
ると熱間加工性を阻害するため、含有量は1.5%以下
である。
【0017】Pは、粒界偏析して圧延時の延性を害する
元素であって、その含有量は少ないほど良い。圧延時に
おける延性の低下による割れを防止するため、その含有
の許容量は0.04%以下である。
【0018】SもP同様に、粒界偏析して圧延時の延性
を害する元素である。その含有量は少ないほど良い。圧
延時における延性の低下による割れを防止するため、そ
の含有の許容量は0.01%以下である。
【0019】Crは、合金に耐海水性を与える基本元素
として重要である。その含有量は20%未満の場合は、
耐海水性への作用が十分でない。一方、26%を超えて
含有すると、後出の限定式によっても相バランスを適性
に維持するのが困難となるため、含有量は20%以上、
26%以下である。
【0020】Niは、オーステナイト安定性を高める主
要元素であり、含有量は、鋼の靭性維持の観点から少な
くとも3%以上を必要とするが、7%を超えて添加する
と、後出の限定式によっても相バランスを適性に維持す
るのが困難となる上、経済性を著しく阻害するため、含
有量は3%以上、7%以下である。
【0021】Alは、脱酸に有効な元素であるためSo
l.Alで0.03%以下を含んでもよいが、0.03
%を超えて含有すると、熱間加工性、地疵等の問題が発
生するため、含有量は0.03%以下である。
【0022】Nは、添加によってオーステナイト安定性
を高め、耐孔食性を高める元素であるが、0.25%を
超えて添加すると、靭性、熱間加工性を劣化させるた
め、含有量は0.25%以下である。
【0023】Cuは、母相に均一析出し、強化作用を持
つ元素である。しかし、過剰の添加は合金の靭性、延
性、熱間加工性低下につながることから、添加量は1%
以上、4%以下である。
【0024】Mo、Wは、合金に耐海水性を与える元素
である。その含有量が少なすぎる場合は十分な特性を得
ることができず、過剰に含有するとオーステナイト相が
不安定になり靭性の不足に繋がるため、2〜6%のMo
及び4〜10%のWのうち1〜2種を含有する。Caは
微量添加すると脱硫、脱酸効果により熱間加工性を改善
する元素として有効であるが、0.005%を超えると
清浄性を損ない熱間加工性を低下するため、含有量は
0.005%以下である。
【0025】Mgは微量添加すると脱酸効果により熱間
加工性を改善する元素として有効であるが、0.05%
を超えると熱間加工性を低下するため0.05%以下で
ある。 B、Zrは、粒界を強化し熱間加工性を改善す
るのに有効な元素であるが、過剰に添加すると熱間加工
性、溶接性を劣化させるので、Bは0.03%以下、Z
rは0.3%以下である。
【0026】Y、La、Ce等の希土類元素は、脱硫、
脱酸効果により熱間加工性を改善する元素であり、これ
らのうち一種以上を含有してもよい。含有量は、合計で
0.03%を超えて含有すると、逆に熱間加工性を害す
るので、合計量0.03%以下である。
【0027】また、Ca、Mg、B、Zr、Y、La、
Ceは必要に応じて添加することができるため、無添加
の場合も含む。以上に加え、前述したように耐海水性に
ついては(1)式を満足することが必要である。即ちP
T=Cr%+3.3Mo%+1.7W%+16N%とす
るとき、 PT≧35…(1) また、強度特性、靭性バランスの確保には、さらに
(2)式の規定範囲内に添加しフェライト/オーステナ
イトの分率を抑制することが必要である。即ちオーステ
ナイト分率は、G=152C%−6.1Si%−2.8
Mn%−5.7Cr%+6.5Ni%−3.8Mo%−
1.9W%+0.6Cu%+209N%+130と表す
ことができ、次の(2)式を満足することが必要であ
る。
【0028】70≧G≧30…(2) 上記の成分組成範囲に調整することにより、耐海水性、
強度/靭性のバランスに優れ、且つ圧延製造時の熱間加
工性に優れた特性を得ることが可能である。
【0029】以下に本発明の実施例を挙げ、本発明の効
果を立証する。
【0030】
【実施例】表1と表3に検討を行った鋼の化学成分を示
す。表1は本発明の成分範囲を満足する発明鋼種(No.1
〜21)であり、表3は比較鋼種(No.26 〜47)である。
【0031】表2、4には、各々の鋼種の(1)式で定
義されるPT値、(2)式で定義されるG値、適用した
溶体化熱処理温度(TS)(時間は全て15分水冷)を
示す。 これらの鋼は、50kgw真空溶解炉で溶製/
鋳造後、1125℃に加熱して熱間圧延し、複数パスで
圧下比10を加えて板厚12mmとして冷却後、圧延に
伴う板の耳割れ最大長さを測定し、耐圧延割れ性を評価
した。溶体化熱処理につづき時効熱処理(480℃×4
時間)後、試験片を切り出し、引張試験、衝撃試験、孔
食試験を実施した。
【0032】引張試験は平行部寸法φ6×13mmLの
丸棒引張試験片を用い、引張強さ(TS)および0.2
%耐力(PS)を測定した。衝撃試験はVノッチシャル
ピー(JIS4号)フルサイズ試験片を用い、−165
〜50℃の結果から破面遷移温度を求めた。孔食試験は
JIS G0578に準拠し、温度50℃で実施し腐食
減量で評価した。
【0033】試験結果も同じ表2、4中に、引張強さ、
耐力(以上単位MPa)、圧延板の耳割れ最大長さから
評価した耐圧延割れ性(◎:良好、△:微小割れ発生
(<1mm)、×:割れ発生(≧1mm)で示す。)、
シャルピー衝撃試験に於ける破面遷移温度(単位℃)、
孔食試験における腐食減量(単位g/m2 .h)の順に
まとめて示す。表2から判るように、No.1〜21の
発明鋼は、耐圧延割れ性は良好で、引張強度と靭性のバ
ランスが特に優れているのが特徴である。これは前述の
G値の制御に因るところのものであり、図1にG値とT
S、PS、破面遷移温度の関係を示す。また、耐食性も
良好で、孔食試験での腐食減量はいずれも0.2g/m
2 .h以下と、耐孔食性も良好である。これは一定量以
上のCr、Mo、W、Nを含有して十分なPT値を満た
していることによるもので、PT値と孔食試験での腐食
減量の関係を図2に示す。以上、発明鋼は強度と靭性の
バランス、耐食性との両立の何れの観点からも優れてい
る。
【0034】これに対し、表3、4を参照すると、比較
鋼No.26はCの過多により、PT値は十分であるに
も拘らず十分な耐食性が得られていない。比較鋼No.
27、28、29、30は、それぞれSi、Mn、P、
Sの添加量が多すぎ、圧延時に割れを生じ、加工性の低
下が示された。比較鋼No.35、41、42、43、
47も、過剰に添加すると熱間加工性を劣化させる元素
であるAl、Ca、Mg、B、Y+La+Ce(合計
量)のそれぞれの添加量過多により、熱間圧延時に大き
な耳割れが生じた点で同様である。
【0035】比較鋼No.31、37、39では、それ
ぞれCr、Mo、W量が不足したため耐孔食性が十分で
なく、またそれぞれの添加量が規定範囲内に収まってい
る場合も、PT値が十分大きくない比較鋼No.44で
は、耐孔食性は不十分である。 一方、前述したように
G値で定量化されるオーステナイト分率が適性範囲内に
ないと、構造物としての機械的性質が損なわれる。比較
鋼No.32、46はG値が不足し靭性が良くない。比
較鋼No.34、45では逆にG値が大きすぎ、十分な
強度や耐力が得られていない。また、Niは単独でも靭
性への影響が大きく、比較鋼No.33ではG値が規定
範囲内でも靭性が劣化している。比較鋼No.38、4
0では、それぞれMo、Wの添加が過多で、やはり靭性
が不足している。
【0036】以上の実施例及び比較例から明らかなよう
に、発明鋼の成分設定によれば、経済性の高い成分であ
りながら、高い耐孔食性、強度/靭性バランスが得ら
れ、かつ圧延製造時の熱間加工性の優れた合金を得るこ
とが出来る。なお、本発明鋼は溶接時には既存の二相系
の溶接材料を適用することが可能で、溶接性は良好であ
る。
【0037】
【表1】
【0038】
【表2】
【0039】
【表3】
【0040】
【表4】
【0041】
【発明の効果】本発明は、合金組成を特定することによ
り、耐海水用途の構造材料として適性があり、溶接が可
能で900MPaレベルの高強度を有するFe−Cr−
Ni系析出強化型二相ステンレス鋼を、安価に、また歩
留まり良く提供することができ、工業上、有益な効果を
もたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るオーステナイト分率(G
値)と、引張強さ(TS)、耐力(PS)及びシャルピ
ー破面遷移温度の関係を示す図。
【図2】本発明の実施例に係る鋼成分のパラメータPT
値と、孔食試験における腐食減量(ΔW)の関係を示す
図。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に、重量%で、C:0.03%以
    下と、Si:1%以下と、Mn:1.5%以下と、P:
    0.04%以下と、S:0.01%以下と、Cr:20
    〜26%と、Ni:3〜7%と、Sol.Al:0.03%
    以下と、N:0.25%以下と、Cu:1〜4%とを含
    み、さらに、Mo:2〜6%及びW:4〜10%のうち
    1種または2種と、Ca:0〜0.005%(無添加の
    場合も含む)と、Mg:0〜0.05%(無添加の場合
    も含む)と、B:0〜0.03%(無添加の場合も含
    む)と、Zr:0〜0.3%(無添加の場合も含む)
    と、Y、La及びCeを合計含有量として0〜0.03
    %(無添加の場合も含む)とを含有し、下記の(1)、
    (2)式を満たす耐海水性用析出強化型二相ステンレス
    鋼。PT=Cr%+3.3Mo%+1.7W%+16N
    %とするとき、 PT≧35…(1) G=152C%−6.1Si%−2.8Mn%−5.7
    Cr%+6.5Ni%−3.8Mo%−1.9W%+
    0.6Cu%+209N%+130とするとき、 70
    ≧G≧30…(2)
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