JPH1060375A - 防錆用コーティング剤組成物および基材の防錆方法 - Google Patents

防錆用コーティング剤組成物および基材の防錆方法

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JPH1060375A
JPH1060375A JP22126596A JP22126596A JPH1060375A JP H1060375 A JPH1060375 A JP H1060375A JP 22126596 A JP22126596 A JP 22126596A JP 22126596 A JP22126596 A JP 22126596A JP H1060375 A JPH1060375 A JP H1060375A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミなどに代表される金属材料や、石材や
モルタルなどの金属材料と接触して用いられる無機質材
料の表面に対し、室温および高温においても容易に塗布
可能であり、透明被膜を形成し優れた防錆効果と保護効
果を付与し、しかも耐水性に優れた防錆用コーティング
剤組成物を提供する。 【解決手段】 シリコーンにオルガノチオール化合物を
添加してなる防錆用コーティング剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、基材の防錆方法に関し、
さらに詳しくはアルミなどに代表される金属材料や、石
材やモルタルなどの金属材料と接触して用いられる無機
質材料の表面にコーティング剤を塗布することにより、
透明被膜を形成し優れた防錆効果と保護効果を付与し、
しかも耐水性に優れ室温および高温においても容易に塗
布可能な防錆用コーティング剤組成物および基材の防錆
方法に関する。
【0002】
【発明の技術的背景とその問題点】アルミなどに代表さ
れる金属材料の表面は、酸性雨、塩害などを受け、表面
が劣化し、美観が低下するという問題がある。また、モ
ルタルなどの無機質材料は、金属材料の上に設置あるい
は塗り付けられると、金属材料に錆が発生するとその錆
は無機質材料中を浸透し、基材表面に染みとなって発生
し外観の変色となる。錆の発生は、整形物や外装面の品
質が低下しているとの印象を与えることとなる。このよ
うな問題を解決するために、従来技術としては、一般に
知られている防錆剤を塗布する方法(特開昭51−90
682号公報参照)、またさらにアミノ変性シロキサン
を防錆剤とする方法(特開平6−57458号公報参
照)が提案されている。しかしながら、一般に知られて
いるワックスやワセリン、パラフィン、カルナバロウな
どを主成分とする防錆剤では耐水性が不十分であり、浸
水時や降雨時などの防錆が不十分であった。また、アミ
ノ変性シロキサンを防錆剤として使用した場合でも防錆
剤の被膜の強度が十分ではなく物理的影響を受けやすい
環境での防錆はさらに改良が望まれていた。金属材料の
防錆方法として、鉱油を原料とした防錆油を使用するこ
とが一般的に知られている。これらの防錆油は、金属材
料の貯蔵、整形工程あるいは輸送時における一時的な錆
止めに使用されているが、その塗膜は容易に脱落してし
まい、長期間安定した防錆効果を有するに至っていな
い。また、コンクリートなどの多孔質無機材料などにシ
ラン化合物やポリシロキサンを主成分とするコーティン
グ剤を塗布し、撥水性を付与して劣化を防止する方法が
知られている(特開昭57−126878号公報、特開
昭62−197369号公報、特開平1−292089
号公報、特開平2−150477号公報参照)が防錆効
果については記載されておらず、さらに改善が必要であ
った。
【0003】
【発明の目的】本発明は、上記の問題点を解決し、基材
の防錆方法に関し、さらに詳しくはアルミなどに代表さ
れる金属材料や、石材やモルタルなどの金属材料と接触
して用いられる無機質材料の表面にコーティング剤を塗
布することにより、透明被膜を形成し優れた防錆効果と
保護効果を付与し、しかも耐水性に優れ室温および高温
においても容易に塗布可能な防錆用コーティング剤組成
物および防錆方法を提供することを目的とする。
【0004】
【発明の構成】本発明者は、上記目的を達成するために
種々検討した結果、シリコーンにオルガノチオール化合
物を配合して防錆剤組成物として使用することにより、
アルミなどに代表される金属材料や、石材やモルタルな
どの金属材料と接触して用いられる無機質材料に対し
て、優れた防錆効果と保護効果を付与し、しかも耐水性
に優れ室温および高温においても容易に塗布可能な防錆
用コーティング剤組成物および防錆方法を見出し、本発
明をなすに至った。すなわち、本発明の防錆用コーティ
ング剤組成物および基材の防錆方法は、シリコーンにオ
ルガノチオール化合物を配合して防錆剤組成物として使
用することを特徴とする。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明のコーティング剤は、シリコーンにオルガ
ノチオール化合物を配合したものを主成分とし、さらに
必要により溶剤、硬化触媒を含有する。本発明で使用す
るシリコーン(A)は、 R3Si(OH)3で示されるオルガノ
シラントリオールまたはその部分加水分解物を主成分と
して、これを縮合させることにより得られる。ここで、
R3は炭素数1〜3のアルキル基およびアリール基からな
る群より選ばれる1価の基を表し、炭素数1〜3のアル
キル基としてはメチル基、エチル基、プロピル基が、ま
たアリール基としてはフェニル基などが例示される。オ
ルガノシラントリオールは、対応する加水分解性シラン
を加水分解することによって得られ、例えば、式R3Si(O
R4)3(式中R4は炭素数1〜4のアルキル基を表す)で示
されるオルガノトリアルコキシシランを触媒の存在下で
加水分解することにより得ることができる。ここでR4
しては、メチル基、エチル基、プロピル基、ブチル基な
どが例示される。また加水分解性基として前記アルコキ
シ基以外のケトキシム基、アシロキシ基、アミノ基、ア
ミノキシ基、アルケニルオキシ基、アミド基および塩素
原子などを有する加水分解性シランも使用可能である
が、取り扱いが容易なことから加水分解性基としてアル
コキシ基を有するものが好ましい。使用することができ
る加水分解触媒としては、無水酢酸、氷酢酸、プロピオ
ン酸、クエン酸、安息香酸、ギ酸、シュウ酸等の有機
酸;アルミニウムアルキルアセテート等のアルミニウム
キレート化合物;テトラクロロシラン、メチルトリクロ
ロシラン、ジメチルジクロロシラン等のクロロシラン;
アンモニア水等の無機アルカリ性化合物;エチレンジア
ミン等の有機アルカリ性化合物;γ−アミノプロピルト
リメトキシシラン等のアミノ基含有有機ケイ素化合物な
どが例示される。これらの中でもクロロシランはシリコ
ーンの原料と加水分解触媒を兼ね、好ましく使用され
る。中でもメチルトリクロロシランおよびジメチルジク
ロロシランが好ましい。シリコーンの原料としては、こ
の他にR5 2SiX2 、R6 3SiX、SiX4(ここでR5、R6は前記R2
と同様の置換基を示し、 Xは同一または相異なる加水分
解基または水酸基を示す)で示されるシランを使用して
もよい。特に保護被膜の耐久性の優れることから、R5 2S
iX2 の使用が好ましい。この場合オルガノシラントリオ
ール/R5 2SiX2 のモル比は、被膜の耐久性などから 0.2
/0.8 以上が好ましく、またコーティング剤としての作
業性から 0.6/0.4 〜 0.8〜0.2 が特に好ましい。
【0006】本発明で使用するオルガノチオール化合物
(B)は、一般式R1SH(式中、R1は炭素数8〜24の飽和
または不飽和の1価の炭化水素基を示す)、または一般
式HSR2SH(式中、R2は炭素数3〜16の飽和または不飽和
の2価の炭化水素基を示す)で表される化合物である。
一般式R1SHで表されるオルガノチオール化合物(オルガ
ノメルカプタン)において、炭素数は8〜24、好ましく
は10〜22の範囲のものである。炭素数が8未満では蒸気
圧が低いため室温において揮発しやすいので不適当であ
り、臭気が強く作業者に対して不快感を与える。また、
炭素数24以上を越えるオルガノメルカプタンを使ったコ
ーティング剤組成物は、分散性が悪くなる傾向があるの
で不適当である。これらの条件を満たすオルガノメルカ
プタンの例としては、デシルメルカプタン、ドデシルメ
ルカプタン、n−テトラデシルメルカプタン、tert−テ
トラデシルメルカプタン、ヘキサデシルメルカプタン、
オクタデシルメルカプタン、イソオクタデシルメルカプ
タン、 cis−9−オクタデセニルメルカプタン、エイコ
シルメルカプタン、ドコシルメルカプタン等が挙げられ
る。また、炭素数が奇数のオルガノメルカプタンも例示
されるが工業的に得にくいという難点がある。また、一
般式HSR2SHで表されるオルガノジチオールは、炭素数3
以上の範囲のものである。炭素数が3未満では蒸気圧が
低いため室温において揮発しやすいので不適当である。
特に好ましくは炭素数6以上のものが好ましい。これら
のオルガノジチオールの例として、 1,3−トリメチレン
ジチオール、 1,4−テトラメチレンジチオール、 1,5−
ペンタメチレンジチオール、 1,6−ヘキサメチレンジチ
オール、 1,8−オクタメチレンジチオール、1,10−デカ
メチレンジチオール、1,12−ドデカメチレンジチオー
ル、1,14−テトラデカメチレンジチオール等が挙げられ
る。このような(B)成分(オルガノチオール化合物)
の配合量は、(A)成分(シリコーン) 100重量部に対
して0.01〜3重量部、好ましくは 0.1〜1重量部の範囲
である。0.01重量部未満では配合の効果が認められず、
3重量部を越えても配合した割合による防錆効果の著し
い向上は認められない。また、不快な臭いがするため、
不適当である。
【0007】本発明のコーティング剤にて、被膜を形成
させたい場合はさらに硬化触媒(C)が使用できる。こ
のような触媒としては縮合硬化型シリコーン組成物に使
用される一般の硬化触媒が使用でき、トリエタノールア
ミンなどの有機アミン;オクチル酸スズ、オクチル酸亜
鉛などのカルボン酸金属塩;ジブチルスズジラウレー
ト、ジブチルスズオクトエートなどの有機スズ化合物;
テトラブチルチタネート、テトラプロピルチタネートな
どのチタン酸エステル;第4級アンモニウムカルボキシ
レートなどの第4級アンモニウム化合物;γ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、N−(β−アミノエチル)
−γ−アミノプロピルメチルジエトキシシランなどのア
ミン系シランカップリング剤などが例示され、保存安定
性良好なことからジブチルスズジラウレート、テトラブ
チルチタネートが好ましい。これらの触媒は2種類以上
を併用してもよく、アミン系シランカップリング剤は基
材への密着性向上にも効果を示すため、他の触媒と併用
することが好ましい。触媒の配合量はコーティング剤の
硬化速度、およびポットライフから、前記シリコーン10
0重量部に対して0.01〜10重量部が好ましく、特に0.02
〜2重量部が好ましい。
【0008】本発明のコーティング剤には、さらに溶剤
(D)を使用することができる。この溶剤成分としては
前記のシリコーンを溶解、分散するものであれば特に限
定されず、メタノール、エタノール、イソプロパノール
のようなアルコール類;エチレングリコールモノメチル
エーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、テ
トラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテルアルコ
ールおよびエーテル類;アセトン、メチルエチルケト
ン、ジエチルケトンのようなケトン類;酢酸メチル、酢
酸エチル、酢酸n−ブチルのようなエステル類;n−ヘ
キサン、ガソリン、ゴム揮発油、ミネラルスピリット、
灯油のような脂肪族炭化水素;ベンゼン、トルエン、キ
シレンのような芳香族炭化水素;直鎖状ジメチルシロキ
サン、環状ジメチルシロキサンのようなシリコーンオイ
ルを例示することができる。
【0009】これらの中でも、基材への浸透性、塗布性
が良好で臭気も低いことから低分子量の環状ジメチルシ
ロキサンを使用することが好ましい。また早朝の乾燥性
が求められる場合には、メタノール、エタノール、イソ
プロパノール等のアルコールを含有させることが好まし
く、特にエタノール、イソプロパノールが好ましい。こ
れらの溶剤は2種類以上を混合して使用してもよく、溶
剤成分を使用する場合、前記のシリコーン 100重量部に
対して50〜2000重量部となる範囲が一般的であり、200
〜1000重量部が好ましい。
【0010】本発明のコーティング剤組成物において、
加水分解物であるシリコーンの重合度は特に限定されな
いが、基材に対する塗布性が良好で、平坦な被膜を形成
させられることから、その粘度が5〜10000cP であるこ
とが好ましく、特に好ましくは10〜500cP である。
【0011】
【発明の効果】錆の発生は、基材の外観変化や基材強度
の低下、さらには商品価値の低下につながるものであ
る。本発明の方法によれば、アルミなどに代表される金
属材料の表面、金属材料と接触して用いられる石材やモ
ルタルなどの無機質材料に対して優れた防錆効果、耐水
性および保護効果を付与することで、基材の外観変化や
基材強度の低下を防ぎ、商品価値を長期にわたり保持す
ることができることから実用価値は極めて大きい。しか
も室温および高温においても容易に塗布可能なことから
耐熱性のない基材に塗布でき、熱のかけられない作業現
場で塗布できることから、その工業的、産業的価値は極
めて高いものである。
【0012】
【実施例】以下において実施例を挙げ、本発明をさらに
詳しく説明する。なお、実施例中の「部」は「重量部」
を表し、「%」は「重量%」を表す。また、粘度は25℃
の値を示す。実施例において以下の成分を使用した。 合成例1 攪拌機、加温ジャケット、還流冷却器および滴下ロート
を取り付けたフラスコにメチルトリメトキシシラン1360
g(10mol) 、メタノール 200gおよびメチルトリクロロ
シランを塩酸分が50ppm となるように仕込み、攪拌しな
がら水 171g(9.5mol)を滴下ロートを使って徐々に滴下
した。還流温度(約68〜72℃)で4時間保持して加水分
解および縮合反応を行った。常圧、 100℃の条件下で揮
発分を留去した後、徐々に減圧を行い、40mmHg、 150℃
の条件でさらに揮発分を減圧留去して、粘度20cPのシリ
コーン 630g(A−1)を得た。
【0013】合成例2 表1に示す配合量のアルコキシシランおよび酢酸を、攪
拌機、加温ジャケット、還流冷却器、水分定量器および
滴下ロートを取り付けたフラスコに仕込み、攪拌しなが
ら徐々に加熱した。液温が80℃になった時点で表1に示
す量の水を徐々に滴下して加えた。反応により生成する
アルコールが還流する温度(約78〜83℃)で4時間保持
して、加水分解および縮合反応を行った。次に水分定量
器により留出するアルコールを除去しながら加熱攪拌を
続け、アルコールの留出が止まり反応液温が上昇を示し
た時点で加熱を止め、常温に戻して表1に示す粘度のシ
リコーン(A−2、A−3およびA−4)を得た。
【0014】合成例3 攪拌機、加温ジャケット、還流冷却器および滴下ロート
を取り付けたフラスコにメチルトリメトキシシラン 952
g(7mol)、フェニルトリメトキシシラン 198g(1mol)、
ジメチルジクロロシラン 516g(4mol)およびトルエン15
00mlを仕込み、攪拌しながら水 234g(13mol) を徐々に
滴下した。滴下終了後、温度約 110℃で還流させて1時
間加熱攪拌を行った。反応液を室温まで徐冷して分液ロ
ートに移し入れ、静置して有機層と水層に分離させた
後、下層の水層を除去してシリコーン溶液を得た。この
有機層に飽和食塩水を加えてよくかき混ぜた後、静置し
て水層を分離した。この塩析操作を2回繰り返した後、
水を加えて同様の操作で有機層を2回水洗した。この有
機層を攪拌機、加温ジャケット、および水分定量器を取
り付けたフラスコに入れ、30mmHg、80℃で3時間揮発成
分を減圧留去して、粘度100cP のシリコーン 860g(A
−5)を得た。
【0015】参考例1 容器にカルナバロウ50部、流動パラフィン25部、ポリオ
キシエチレン(10)ステアレート9部、ポリオキシエチレ
ン(40)ステアレート9部、ポリオキシエチレン(10)オク
チルフェニルエーテル12部をとり、徐々に加熱して溶解
し、90℃に保ちながら加熱攪拌した後、90℃に加温した
水 380部を徐々に加えながら1時間攪拌し、その後冷却
攪拌を行い、25℃まで冷却し、乳化組成物(B−1)を
得た。 参考例2 参考例1と同様に流動パラフィン33%およびプロピレン
グリコールモノステアレート12%を含有する水分散液
(B−2)を調製した。 参考例3 参考例1と同様にカルナバロウ20%、グリセリンモノラ
ウリン酸エステル5%およびポリエチレングリコール10
%を含有する水分散液(B−3)を調製した。 参考例4 乾性油 100部をミネラルスピリット 700部に溶解させ、
溶液(B−4)を調製した。
【0016】
【表1】
【0017】実施例1〜9および比較例1〜8 表2、表3に示す配合組成でコーティング剤を調製し、
防錆性、耐候性、被膜強度、密着性を下記の方法で評価
した。結果を表2、表3に示す。 試験片1の作成 15×15cmのアルミ板にフロー塗布を行い、1日風乾して
被膜を形成させ試験片を作成した。 試験片2の作成 15×15cmのアルミ板にフロー塗布を行い、60℃にて30分
乾燥して被膜を形成させ試験片を作成した。 試験片3の作成 15×15×2cmのモルタル板をコーティング剤中に1分間
浸漬させ、取り出した後、1日風乾して被膜を形成させ
試験片を作成した。
【0018】〔防錆性〕試験片1、2に関しては、ガラ
スシャーレの中に試験片を入れ、5%NaCl水溶液を50g
噴霧し密閉を行い、35℃条件にて2日間放置した後、錆
の発生を目視にて観察し下記の4段階で評価した。 ◎:錆の発生無し ○:表面に白色の変色有り(基材表面の5%未満) △:表面に白色あるいは茶色の変色有り(基材表面の50
%未満) ×:錆の発生有り 試験片3に関しては、ガラスシャーレの中に15×15×1
cmの鋼板を入れ、その上に試験片3をのせ5%NaCl水溶
液を50g噴霧し密閉を行い、35℃条件にて2日間放置し
た後、錆の発生を目視にて観察し下記の4段階で評価し
た。 ◎:錆の発生無し ○:表面に白色の変色有り(基材表面の5%未満) △:表面に白色あるいは茶色の変色有り(基材表面の50
%未満) ×:錆の発生有り 〔耐候性〕密着性 サンシャインウエザオメーターを用いて1000時間暴露し
た後、外観を目視にて観察し下記の4段階で評価した。 ◎:錆の発生無く、被膜の透明感も良好 ○:表面に白色の変色有り(基材表面の5%未満) 被膜の透明感は良好 △:表面に白色あるいは茶色の変色有り(基材表面の50
%未満) 被膜の透明感はやや不良 ×:錆の発生有り、被膜の透明感も不良 〔被膜強度〕試験片1、2に関して鉛筆硬度試験法(JIS
K5400) に準じて評価した。 〔密着性〕試験片1、2に関して碁盤目剥離試験法に準
じて評価した。基材への密着性を碁盤目セロハン粘着テ
ープ(セロテープ)剥離試験により調べ、 100個の碁盤
目のうち基材の残存している碁盤目数で示した。
【0019】
【表2】
【0020】
【表3】
【0021】表2、3に示したとおり、本発明の方法に
用いるコーティング剤組成物は、いずれも防錆性、耐水
性、耐候性などの各特性について良好な結果を示した。
一方、比較例のコーティング剤組成物では、防錆性、耐
水性に劣るとともに耐候性についても十分満足する結果
が得られなかった。
【0022】実施例10 アルミ板の代わりに、ペンタイト板、油板を使用し、実
施例1および4のコーティング剤を使用して同様に評価
した。防錆性、耐候性、被膜強度および密着性とも良好
な結果を示した。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコーンにオルガノチオール化合物を
    添加してなることを特徴とする防錆用コーティング剤組
    成物。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の防錆用コーティング剤組
    成物を基材に塗布することを特徴とする基材の防錆方
    法。
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