JPH1060036A - オレフィン重合用触媒及びそれを用いたオレフィンの重合方法 - Google Patents

オレフィン重合用触媒及びそれを用いたオレフィンの重合方法

Info

Publication number
JPH1060036A
JPH1060036A JP21980596A JP21980596A JPH1060036A JP H1060036 A JPH1060036 A JP H1060036A JP 21980596 A JP21980596 A JP 21980596A JP 21980596 A JP21980596 A JP 21980596A JP H1060036 A JPH1060036 A JP H1060036A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
zirconium
group
bis
cyclopentadienyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP21980596A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoko Kusaka
直子 草香
Yumito Uehara
弓人 上原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Chemical Corp
Original Assignee
Mitsubishi Chemical Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Chemical Corp filed Critical Mitsubishi Chemical Corp
Priority to JP21980596A priority Critical patent/JPH1060036A/ja
Publication of JPH1060036A publication Critical patent/JPH1060036A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、流動性、付着性等の粉体性状に優
れたオレフィン重合用触媒及びそれを用いたオレフィン
の重合方法の提供。 【解決手段】 下記の成分(A1)および成分(A2)
からなり、成分(A2)の配合量が成分(A1)に対し
ての重量比で0.01〜10の範囲にあるものであり、
かつ、成分(A2)の平均粒径に対する成分(A1)の
平均粒径の比が0.005〜0.5であることを特徴と
する、オレフィン重合用触媒。 成分(A1):下記の成分(A1a)および成分(A1
b)からなる平均粒径5〜500μmの固体触媒成分 成分(A1a):メタロセン系遷移金属化合物 成分(A1b):粘土鉱物、粘土またはイオン交換性層
状化合物 成分(A2):平均粒径10〜1000μmのポリマー
粒子

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オレフィン重合用
固体触媒に関するものである。更に詳しくは、本発明
は、流動性、付着性等の粉体性状に優れたオレフィン重
合用触媒に関する。
【0002】
【従来の技術】オレフィンを触媒の存在下に重合させて
オレフィン重合体を製造するにあたり、(1)メタロセ
ン化合物および(2)アルミノキサンからなる触媒を用
いる方法は既に知られている(特公平4−12283号
公報および特開昭60−35007号公報等)。これら
の触媒を用いた重合法は、従来のいわゆるチーグラー・
ナッタ触媒を用いる方法と比較して、遷移金属当たりの
重合活性が高く、また分子量分布や組成分布が狭い重合
体が得られることが知られている。
【0003】しかしながら、これらの触媒系は、反応系
に可溶であることが多く、また、スラリー重合あるいは
気相重合で得られるオレフィン重合体は粒子性状の極め
て悪いものであるのが普通であり、これらは、製造工程
上の大きな問題点となっている。これらの問題点を解消
するために、遷移金属化合物およびアルミノキサンの一
方あるいは両方をシリカ、アルミナ等の無機酸化物もし
くは有機物に担持させて固体化ないし粉体化した触媒も
提案されている(特開昭60−35007号公報、同6
1−31404号公報、同61−108610号公報、
同61−276805号公報、同61−296008号
公報)。また、先に本発明者らは、高活性且つ粒子性状
に優れた触媒およびこれを用いたオレフィン重合方法を
提案した(特開平7−228621号公報)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このように固体化さ
れ、粉体で取り扱われるメタロセン系触媒成分は、流動
性が低く、また製造装置内での付着を起こしやすいもの
であるところから、実際のプロセスでは触媒の供給工程
での付着や閉塞などにより触媒供給が安定しにくく、ま
た、反応器内での付着を引き起こして、安定した重合運
転が継続できないなどの問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】
〔発明の概要〕 〈要旨〉本発明者らは、このような現状に鑑み、触媒粉
体の嵩密度、付着性、流動性等性状が良好であり、且つ
重合活性等性能を損なわない方法を見出すべく鋭意検討
して、本発明に到達した。
【0006】すなわち、本発明によるオレフィン重合用
触媒成分は、下記の成分(A1)および成分(A2)か
らなり、成分(A2)の配合量が成分(A1)に対して
の重量比で0.01〜10の範囲にあるものであり、か
つ、成分(A2)の平均粒径に対する成分(A1)の平
均粒径の比が0.005〜0.5であること、を特徴と
するものである。
【0007】成分(A1):下記の成分(A1a)およ
び成分(A1b)からなる平均粒径5〜500μmの固
体触媒成分 成分(A1a):メタロセン系遷移金属化合物 成分(A1b):粘土鉱物、粘土またはイオン交換性層
状化合物 成分(A2):平均粒径10〜1000μmのポリマー
粒子
【0008】〈効果〉本発明によれば、触媒粉体の嵩密
度、粒子性状が極めて良好で、触媒供給工程での付着な
どの問題が解消されたオレフィン重合用触媒が得られ
る。このような触媒は、触媒供給ラインへの付着および
それによる閉塞などの問題が実質的に発生しないところ
より、触媒の供給が継続的にかつ安定的に行われるの
で、オレフィンの重合を安定的に行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
〔発明の具体的説明〕 〈成分(A1)〉本発明で用いられる成分(A1)は、
メタロセン系遷移金属化合物(成分(A1a))および
粘土鉱物、粘土またはイオン交換性層状化合物(成分
(A1b))からなるものである。ここで、「からな
る」ということは、上記の成分(A1a)および成分
(A1b)のみからなるものの外に、これらの成分以外
の合目的的な各種の成分を含んでなるものをも意味する
ものである。そのような合目的的な成分の典型例には、
有機アルミニウム化合物(成分(A1c))がある。こ
のようなメタロセン系遷移金属化合物(成分(A1
a))、粘土鉱物、粘土またはイオン交換性層状化合物
(成分(A1b))、および有機アルミニウム化合物
(成分(A1c))からなる成分(A1)は、本発明の
好ましい一実施態様である。
【0010】〈成分(A1a)〉本発明によるオレフィ
ン重合用触媒に用いられるメタロセン系遷移金属化合物
(成分(A1a))は、置換されていてもよい1個もし
くは2個のシクロペンタジエニル系配位子、すなわち置
換基が結合して縮合環を形成していてもよい1から2個
のシクロペンタジエニル環含有配位子、と長周期表の
3、4、5または6族の遷移金属とからなる有機金属化
合物、あるいはそれらのカチオン型錯体である。(ここ
で、原子の周期律は、1989年にIUPACにより推
奨された18族方式に基づくものである。)
【0011】このようなメタロセン系遷移金属化合物と
して好ましいものは、下記一般式[1]もしくは[2]
で表される化合物である。 (CpR1 a H5-a )p (CpR2 b H5-b )q MR3 r …[1] [(CpR1 a H5-a )p (CpR2 b H5-b )q MR3 r Lm ]n+[R4 ]n- …[2]
【0012】(ここで、CpR1 a H5-a およびCpR
2 b H5-b は、シクロペンタジエニル(Cp)基の誘導
体、すなわち、シクロペンタジエニルのR1 またはR2
置換体、を示す。R1 およびR2 は、それぞれ、炭素数
1から20の置換されていてもよい、炭化水素基、ケイ
素含有炭化水素基、リン含有炭化水素基、窒素含有炭化
水素基、または酸素含有炭化水素基であって、各々同一
でも異なっていてもよい。)
【0013】R1 および(または)R2 が置換されたも
のである場合、その置換基としては、炭素数1〜30の
アルキル基、アリール基、ハロゲンが好ましい。R1 お
よびR2 の具体例としては、(イ)炭化水素基、例えば
(i)炭素数1〜20、好ましくは炭素数1〜10、の
アルキル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、
イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル
基、ペンチル基、イソペンチル基、ヘキシル基、ヘプチ
ル基、オクチル基、ノニル基、デシル基等、(ii)炭素
数6〜30、好ましくは炭素数6〜20のアリール基、
例えばフェニル基、p−トリル基、o−トリル基、m−
トリル基等、(ロ)上記炭化水素のハロ置換体、例えば
フルオロメチル基、フルオロエチル基、フルオロフェニ
ル基、クロロメチル基、クロロエチル基、クロロフェニ
ル基、ブロモメチル基、ブロモエチル基、ブロモフェニ
ル基、ヨードメチル基、ヨードエチル基、ヨードフェニ
ル基等、(ハ)炭素数1〜30、好ましくは炭素数1〜
10、のケイ素含有炭化水素基、例えばトリメチルシリ
ル基、トリエチルシリル基、トリフェニルシリル基等、
(ニ)炭素数1〜30、好ましくは炭素数1〜12、の
リン含有炭化水素基、例えばジメチルフォスフィノ基、
ジエチルフォスフィノ基、ジフェニルフォスフィノ基
等、(ホ)炭素数1〜30、好ましくは炭素数1〜1
0、の窒素含有炭化水素基、例えばジメチルアミノ基、
ジエチルアミノ基、ジイソプロピルアミノ基等、(ヘ)
炭素数1〜30、好ましくは炭素数1〜20、の酸素含
有炭化水素基、例えば(i)アルコキシ基、例えばメト
キシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ
基、ブトキシ基、イソブトキシ基、t−ブトキシ基等、
(ii)アリールオキシ基、例えばフェノキシ基、メチル
フェノキシ基、ペンタメチルフェノキシ基、p−トリル
オキシ基、m−トリルオキシ基、o−トリルオキシ基等
が挙げられる。
【0014】これらのうちで特に好ましいものは、炭素
数1〜4のアルキル基、就中メチル基、エチル基、プロ
ピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、t
−ブチル基等、アルキル(好ましくは炭素数1〜4のも
の)置換のケイ素含有基、就中トリメチルシリル基、炭
素数1〜4のアルコキシ基、就中メトキシ基、アリール
オキシ基、就中フェノキシ基等である。
【0015】また、2つのシクロペンタジエニル(C
p)基は、架橋基を介して互いに結合してもよい。その
ような架橋基の具体例としては、(イ)炭素数1〜3
0、好ましくは1〜20、のアルキレン基、例えばメチ
レン基、エチレン基、(ロ)炭素数1〜20のアルキリ
デン基、例えばエチリデン基、プロピリデン基、イソプ
ロピリデン基、フェニルメチリデン基、ジフェニルメチ
リデン基、(ハ)炭素数1〜20のケイ素含有架橋基、
例えばジメチルシリレン基、ジエチルシリレン基、ジプ
ロピルシリレン基、ジイソプロピルシリレン基、ジフェ
ニルシリレン基、メチルエチルシリレン基、メチルフェ
ニルシリレン基、メチルイソプロピルシリレン基、メチ
ル−t−ブチルシリレン基、(ニ)炭素数1〜20のゲ
ルマニウム含有架橋基、例えばジメチルゲルミレン基、
ジエチルゲルミレン基、ジプロピルゲルミレン基、ジイ
ソプロピルゲルミレン基、ジフェニルゲルミレン基、メ
チルエチルゲルミレン基、メチルフェニルゲルミレン
基、メチルイソプロピルゲルミレン基、メチル−t−ブ
チルゲルミレン基等、(ホ)窒素含有基、例えばアミノ
基等、(ヘ)ホウ素含有基、例えばホスフィニル基等が
あげられる。
【0016】同一のシクロペンタジエニル(Cp)基に
複数のR1 が存在する場合、あるいは複数のR2 が存在
する場合には、R1 同士あるいは(および)R2 同士が
そのω−端で互いに結合して環を形成してもよい。その
場合はシクロペンタジエニル環と共に、縮合環構造が形
成されることになって、R1 またはR2 によって形成さ
れる環が6員環であれば、それは、基本的には、インデ
ニル基、テトラヒドロインデニル基、フルオレニル基、
オクタヒドロフルオレニル基である。そのときの環を形
成する2個のR1 (またはR2 )の合計炭素数が4個よ
り多いならば、その余剰炭素原子は該インデニル基等に
対する置換基となることはいうまでもない。置換基は、
また、炭化水素以外のもの、たとえばハロゲン、であっ
てもよい。一般に、その場合の置換基としては、例えば
メチル基、エチル基および、ブチル基が好ましい。
【0017】R3 は、炭素数1から20の置換されても
よい炭化水素基、水素、ハロゲン、ケイ素含有置換基、
アルコキシ基、アリールオキシ基、アミド基、またはチ
オアルコキシ基である。具体的には、(イ)アルキル
基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基、ブチル基、イソブチル基、t−ブチル基、ペン
チル基、イソペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オ
クチル基、ノニル基、デシル基等、(ロ)アリール基、
例えばフェニル基、p−トリル基、o−トリル基、m−
トリル基等、(ハ)ハロ置換炭化水素基、例えばフルオ
ロメチル基、フルオロエチル基、フルオロフェニル基、
クロロメチル基、クロロエチル基、クロロフェニル基、
ブロモメチル基、ブロモエチル基、ブロモフェニル基、
ヨードメチル基、ヨードエチル基、ヨードフェニル基
等、(ニ)ハロゲン、例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ
素等、(ホ)ケイ素含有基、例えばトリメチルシリル
基、トリエチルシリル基、トリフェニルシリル基等、
(ヘ)アルコキシ基、例えばメトキシ基、エトキシ基、
プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブ
トキシ基、t−ブトキシ基等、(ト)アリールオキシ
基、例えばフェノキシ、メチルフェノキシ、ペンタメチ
ルフェノキシ基、p−トリルオキシ基、m−トリルオキ
シ基、o−トリルオキシ基等、(チ)アミド基、例えば
ジメチルアミド基、ジエチルアミド基、ジプロピルアミ
ド基、ジイソプロピルアミド基、エチル−t−ブチルア
ミド基、ビス(トリメチルシリル)アミド基等、(リ)
チオアルコキシ基、例えばメチルチオアルコキシ基、エ
チルチオアルコキシ基、プロピルチオアルコキシ基、ブ
チルチオアルコキシ基、t−ブチルチオアルコキシ基、
フェニルチオアルコキシ基等、および(ヌ)水素があげ
られる。これらのうちで好ましいものは、水素、メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、フェニル基、塩素等のハロゲン、メトキシ基、エト
キシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ジメチルア
ミド基、メチルチオアルコキシ基があげられ、水素、メ
チル基および塩素が特に好ましい。
【0018】また、このR3 は、R1 もしくはR2 もし
くはCpと結合していてもよく、このような配位子の具
体例として、CpH4 (CH2 )n O−(1≦n≦
5)、CpMe4 (CH2 )n O−(1≦n≦5)、C
pH4 (Me2 Si)(t−Bu)N−、Cp(Me4
(Me2 Si)(t−Bu)N−等(Cpはシクロペン
タジエニル基、Meはメチル、Buはブチル基を示す)
があげられる。
【0019】さらに、R3 が複数存在する場合には、こ
のうちの2つが相互に結合して二座配位子を形成しても
よい。このようなR3 の具体例としては、−OCH2 O
−、−OCH2 CH2 O−、−O(o−C6 H4 )O−
等があげられる。Mは、周期率表第3、4、5または6
族の遷移金属原子であり、具体的には、スカンジウム、
イットリウム、ランタン、セリウム、プラセオジム、ネ
オジム、サマリウム、ユーロピウム、ガドリニウム、テ
ルビウム、ジスプロシウム、ホルミウム、エルビウム、
ツリウム、イッテルビウム、ルテチウム、アクチニウ
ム、トリウム、プロトアクチニウム、ウラン、チタニウ
ム、ジルコニウム、ハフニウム、バナジウム、ニオブ、
タンタル、クロム、モリブデン、タングステンがあげら
れる。これらのうち、4族のチタニウム、ジルコニウ
ム、ハフニウムが好ましく用いられる。また、これらは
混合して用いてもよい。
【0020】Lは、電気的に中性な配位子を、mはその
個数で0以上の整数を示し、具体的にはジエチルエーテ
ル、テトラヒドロフラン、ジオキサンのようなエーテル
類、アセトニトリルのようなニトリル類、ジメチルホル
ムアミドのようなアミド類、トリメチルホスフィンのよ
うなホスフィン類、トリメチルアミンのようなアミン類
をあげることができる。好ましくはテトラヒドロフラ
ン、トリメチルホスフィン、トリメチルアミンである。
【0021】[R4 ]n-は、カチオンを中和する1個ま
たは2個以上のアニオンであり、具体的には、テトラフ
ェニルボレート、テトラ(p−トリル)ボレート、カル
バドデカボレート、ジカルバウンデカボレート、テトラ
キス(ペンタフルオロフェニル)ボレート、テトラフル
オロボレート、ヘキサフルオロフォスフェート等をあげ
ることができる。好ましくは、テトラフェニルボレー
ト、テトラ(p−トリル)ボレート、テトラフルオロボ
レート、ヘキサフルオロフォスフェートである。
【0022】aおよびbは、それぞれ0〜5の整数であ
る。また、p、qおよびrは、それぞれMの価数をVと
した時に、メタロセン系遷移金属化合物が式[1]の場
合には、p+q+r=Vを満たす0または正の整数であ
り、メタロセン系遷移金属化合物が式[2]の場合に
は、p+q+r=V−nを満たす0または正の整数であ
る。通常pおよびqは0〜3の整数で、好ましくは0又
は1である。rは0〜3の整数で、好ましくは1又は2
である。nは0≦n≦Vを満たす整数である。
【0023】上述のメタロセン系遷移金属化合物は、具
体的には、ジルコニウムを例にとれば、式[1]に相当
するものとしては、(1)ビス(メチルシクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロライド、(2)ビス(エチ
ルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、
(3)ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジメチル、(4)ビス(エチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジメチル、(5)ビス(メチルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウム二水素化物、(6)ビス
(エチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム二水素化
物、(7)ビス(ジメチルシクロペンタジエニル)ジル
コニウムジクロライド、(8)ビス(トリメチルシクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、(9)ビ
ス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
ジクロライド、(10)ビス(エチルテトラメチルシク
ロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライド、(1
1)ビス(インデニル)ジルコニウムジクロライド、
(12)ビス(ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジメチル、(13)ビス(トリメチルシクロペン
タジエニル)ジルコニウムジメチル、(14)ビス(テ
トラメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチ
ル、(15)ビス(エチルテトラメチルシクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジメチル、(16)ビス(インデ
ニル)ジルコニウムジメチル、(17)ビス(ジメチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウム二水素化物、(1
8)ビス(トリメチルシクロペンタジエニル)ジルコニ
ウム二水素化物、(19)ビス(エチルテトラメチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウム二水素化物、(2
0)ビス(トリメチルシリルシクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジメチル、(21)ビス(トリメチルシリル
シクロペンタジエニル)ジルコニウム二水素化物、(2
2)ビス(トリフルオロメチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロライド、(23)ビス(トリフルオ
ロメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチ
ル、(24)ビス(トリフルオロメチルシクロペンタジ
エニル)ジルコニウム二水素化物、(25)イソプロピ
リデン−ビス(インデニル)ジルコニウムジクロライ
ド、(26)イソプロピリデン−ビス(インデニル)ジ
ルコニウムジメチル、(27)イソプロピリデン−ビス
(インデニル)ジルコニウム二水素化物、(28)ペン
タメチルシクロペンタジエニル(シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジクロライド、(29)ペンタメチル
シクロペンタジエニル(シクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジメチル、(30)ペンタメチルシクロペンタジ
エニル(シクロペンタジエニル)ジルコニウム二水素化
物、(31)エチルテトラメチルシクロペンタジエニル
(シクロペンタジエニル)ジルコニウム二水素化物、
(32)イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)
(フルオレニル)ジルコニウムジクロライド、(33)
イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(フルオレ
ニル)ジルコニウムジメチル、(34)ジメチルシリル
(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウ
ムジメチル、(35)イソプロピリデン(シクロペンタ
ジエニル)(フルオレニル)ジルコニウム二水素化物、
(36)ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジ
クロライド、(37)ビス(シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジメチル、(38)ビス(シクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジエチル、(39)ビス(シクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムジプロピル、(40)ビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジフェニル、
(41)メチルシクロペンタジエニル(シクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロライド、(42)エチルシ
クロペンタジエニル(シクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムジクロライド、(43)メチルシクロペンタジエニ
ル(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、
(44)エチルシクロペンタジエニル(シクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジメチル、(45)メチルシクロ
ペンタジエニル(シクロペンタジエニル)ジルコニウム
二水素化物、(46)エチルシクロペンタジエニル(シ
クロペンタジエニル)ジルコニウム二水素化物、(4
7)ジメチルシクロペンタジエニル(シクロペンタジエ
ニル)ジルコニウムジクロライド、(48)トリメチル
シクロペンタジエニル(シクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムジクロライド、(49)テトラメチルシクロペン
タジエニル(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジク
ロライド、(50)ビス(ペンタメチルシクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロライド、(51)テトラメ
チルシクロペンタジエニル(シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムジクロライド、(52)インデニル(シクロ
ペンタジエニル)ジルコニウムクロライド、(53)ジ
メチルシクロペンタジエニル(シクロペンタジエニル)
ジルコニウムジメチル、(54)トリメチルシクロペン
タジエニル(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメ
チル、(55)テトラメチルシクロペンタジエニル(シ
クロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、(56)
ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジメチル、(57)エチルテトラメチルシクロペンタ
ジエニル(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチ
ル、(58)インデニル(シクロペンタジエニル)ジル
コニウムジメチル、(59)ジメチルシクロペンタジエ
ニル(シクロペンタジエニル)ジルコニウム二水素化
物、(60)トリメチルシクロペンタジエニル(シクロ
ペンタジエニル)ジルコニウム二水素化物、(61)ビ
ス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
二水素化物、(62)インデニル(シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウム二水素化物、(63)トリメチルシリ
ルシクロペンタジエニル(シクロペンタジエニル)ジル
コニウムジメチル、(64)トリメチルシリルシクロペ
ンタジエニル(シクロペンタジエニル)ジルコニウム二
水素化物、(65)トリフルオロメチルシクロペンタジ
エニル(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロラ
イド、(66)トリフルオロメチルシクロペンタジエニ
ル(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、
(67)トリフルオロメチルシクロペンタジエニル(シ
クロペンタジエニル)ジルコニウム二水素化物、(6
8)ビス(シクロペンタジエニル)(トリメチルシリ
ル)(メチル)ジルコニウム、(69)ビス(シクロペ
ンタジエニル)(トリフェニルシリル)(メチル)ジル
コニウム、(70)ビス(シクロペンタジエニル)[ト
リス(トリメチルシリル)シリル](メチル)ジルコニ
ウム、(71)ビス(シクロペンタジエニル)[ビス
(メチルシリル)シリル](メチル)ジルコニウム、
(72)ビス(シクロペンタジエニル)(トリメチルシ
リル)(トリメチルシリルメチル)ジルコニウム、(7
3)ビス(シクロペンタジエニル)(トリメチルシリ
ル)(ベンジル)ジルコニウム、(74)メチレン−ビ
ス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロライ
ド、(75)エチレン−ビス(シクロペンタジエニル)
ジルコニウムジクロライド、(76)イソプロピリデン
−ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジクロラ
イド、(77)ジメチルシリル−ビス(シクロペンタジ
エニル)ジルコニウムジクロライド、(78)メチレン
−ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチ
ル、(79)エチレン−ビス(シクロペンタジエニル)
ジルコニウムジメチル、(80)イソプロピリデン−ビ
ス(シクロペンタジエニル)ジルコニウムジメチル、
(81)ジメチルシリル−ビス(シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウムジメチル、(82)メチレン−ビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウム二水素化物、
(83)エチレン−ビス(シクロペンタジエニル)ジル
コニウム二水素化物、(84)イソプロピリデン−ビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウム二水素化物、
(85)ジメチルシリル−ビス(シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウム二水素化物、(86)ビス(シクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムビス(メタンスルホナ
ト)、(87)ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムビス(p−トルエンスルホナト)、(88)ビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムビス(トリフル
オロメタンスルホナト)、(89)ビス(シクロペンタ
ジエニル)ジルコニウムトリフルオロメタンスルホナト
クロライド、(90)ビス(シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウムビス(ベンゼンスルホナト)、(91)ビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウムビス(ペンタフ
ルオロベンゼンスルホナト)、(92)ビス(シクロペ
ンタジエニル)ジルコニウムベンゼンスルホナトクロラ
イド、(93)ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニ
ウム(エトキシ)トリフルオロメタンスルホナト、(9
4)ビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウムビス(トリフルオロメタンスルホナト)、(9
5)ビス(インデニル)ジルコニウムビス(トリフルオ
ロメタンスルホナト)、(96)エチレンビス(インデ
ニル)ジルコニウムビス(トリフルオロメタンスルホナ
ト)、(97)イソプロピリデン−ビス(インデニル)
ジルコニウムビス(トリフルオロメタンスルホナト)、
(98)(第3級ブチルアミド)ジメチル(テトラメチ
ルシクロペンタジエニル)シランジベンジルジルコニウ
ム(第3級ブチルアミド)ジメチル(2,3,4,5−
テトラメチルシクロペンタジエニル)シランジベンジル
ジルコニウム、(99)インデニルジルコニウムトリス
(ジメチルアミド)、(100)インデニルジルコニウ
ムトリス(ジエチルアミド)、(101)インデニルジ
ルコニウムトリス(ジ−n−プロピルアミド)、(10
2)シクロペンタジエニルジルコニウムトリス(ジメチ
ルアミド)、(103)メチルシクロペンタジエニルジ
ルコニウムトリス(ジメチルアミド)、(104)(第
3級ブチルアミド)(テトラメチルシクロペンタジエニ
ル)−1,2−エタンジイルジルコニウムジクロライ
ド、(105)(メチルアミド)−(テトラメチルシク
ロペンタジエニル)−1,2−エタンジイルジルコニウ
ムジクロライド、(106)(エチルアミド)(テトラ
メチルシクロペンタジエニル)メチレンジルコニウムジ
クロライド、(107)(第3級ブチルアミド)ジメチ
ル−(テトラメチルシクロペンタジエニル)シランジル
コニウムジクロライド、(108)(ベンジルアミド)
ジメチル(テトラメチルシクロペンタジエニル)シラン
ジルコニウムジクロライド、(109)(フェニルホス
フィド)ジメチル(テトラメチルシクロペンタジエニ
ル)シランジルコニウムジベンジル、(110)(フェ
ニルアミド)ジメチル(テトラメチルシクロペンタジエ
ニル)シランジルコニウムジクロライド、(111)
(2−メトキシフェニルアミド)ジメチル(テトラメチ
ルシクロペンタジエニル)シランジルコニウムジクロラ
イド、(112)(4−フルオロフェニルアミド)ジメ
チル(テトラメチルシクロペンタジエニル)シランジル
コニウムジクロライド、(113)((2,6−ジ(1
−メチルエチル)フェニル)アミド)ジメチル(テトラ
メチルシクロペンタジエニル)アミドジルコニウムジク
ロライド、等がある。
【0024】また、一般式[2]に相当するものとして
は、(1)ビス(メチルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウム(クロライド)(テトラフェニルボレート)テト
ラヒドロフラン錯体、(2)ビス(エチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウム(クロライド)(テトラフェニ
ルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(3)ビス(メ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウム(メチル)
(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、
(4)ビス(エチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ム(メチル)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロ
フラン錯体、(5)ビス(メチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウム(ヒドリド)(テトラフェニルボレー
ト)テトラヒドロフラン錯体、(6)ビス(エチルシク
ロペンタジエニル)ジルコニウム(ヒドリド)(テトラ
フェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(7)ビ
ス(ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム(ク
ロライド)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフ
ラン錯体、(8)ビス(トリメチルシクロペンタジエニ
ル)ジルコニウム(クロライド)(テトラフェニルボレ
ート)テトラヒドロフラン錯体、(9)ビス(テトラメ
チルシクロペンタジエニル)ジルコニウム(クロライ
ド)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯
体、(10)ビス(エチルテトラメチルシクロペンタジ
エニル)ジルコニウム(クロライド)(テトラフェニル
ボレート)テトラヒドロフラン錯体、(11)ビス(イ
ンデニル)ジルコニウム(クロライド)(テトラフェニ
ルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(12)ビス
(ジメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム(メチ
ル)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯
体、(13)ビス(トリメチルシクロペンタジエニル)
ジルコニウム(メチル)(テトラフェニルボレート)テ
トラヒドロフラン錯体、(14)ビス(テトラメチルシ
クロペンタジエニル)ジルコニウム(メチル)(テトラ
フェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(15)
ビス(エチルテトラメチルシクロペンタジエニル)ジル
コニウム(メチル)(テトラフェニルボレート)テトラ
ヒドロフラン錯体、(16)ビス(インデニル)ジルコ
ニウム(メチル)(テトラフェニルボレート)テトラヒ
ドロフラン錯体、(17)ビス(ジメチルシクロペンタ
ジエニル)ジルコニウム(ヒドリド)(テトラフェニル
ボレート)テトラヒドロフラン錯体、(18)ビス(ト
リメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム(ヒドリ
ド)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯
体、(19)ビス(エチルテトラメチルシクロペンタジ
エニル)ジルコニウム(ヒドリド)(テトラフェニルボ
レート)テトラヒドロフラン錯体、(20)ビス(トリ
メチルシリルシクロペンタジエニル)ジルコニウム(メ
チル)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン
錯体、(21)ビス(トリメチルシリルシクロペンタジ
エニル)ジルコニウム(ヒドリド)(テトラフェニルボ
レート)テトラヒドロフラン錯体、(22)ビス(トリ
フルオロメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
(メチル)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフ
ラン錯体、(23)ビス(トリフルオロメチルシクロペ
ンタジエニル)ジルコニウム(ヒドリド)(テトラフェ
ニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(24)イソ
プロピリデン−ビス(インデニル)ジルコニウム(クロ
ライド)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラ
ン錯体、(25)イソプロピリデン−ビス(インデニ
ル)ジルコニウム(メチル)(テトラフェニルボレー
ト)テトラヒドロフラン錯体、(26)イソプロピリデ
ン−ビス(インデニル)ジルコニウム(ヒドリド)(テ
トラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(2
7)ペンタメチルシクロペンタジエニル(シクロペンタ
ジエニル)ジルコニウム(クロライド)(テトラフェニ
ルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(28)エチル
テトラメチルシクロペンタジエニル(シクロペンタジエ
ニル)ジルコニウム(クロライド)(テトラフェニルボ
レート)テトラヒドロフラン錯体、(29)ペンタメチ
ルシクロペンタジエニル(シクロペンタジエニル)ジル
コニウム(メチル)(テトラフェニルボレート)テトラ
ヒドロフラン錯体、(30)エチルテトラメチルシクロ
ペンタジエニル(シクロペンタジエニル)ジルコニウム
(メチル)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフ
ラン錯体、(31)ペンタメチルシクロペンタジエニル
(シクロペンタジエニル)ジルコニウム(ヒドリド)
(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、
(32)エチルテトラメチルシクロペンタジエニル(シ
クロペンタジエニル)ジルコニウム(ヒドリド)(テト
ラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(3
3)イソプロピリデン(シクロペンタジエニル)(フル
オレニル)ジルコニウム(クロライド)(テトラフェニ
ルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(34)イソプ
ロピリデン(シクロペンタジエニル)(フルオレニル)
ジルコニウム(メチル)(テトラフェニルボレート)テ
トラヒドロフラン錯体、(35)イソプロピリデン(シ
クロペンタジエニル)(フルオレニル)ジルコニウム
(ヒドリド)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロ
フラン錯体、(36)ビス(シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウム(クロライド)(テトラフェニルボレート)
テトラヒドロフラン錯体、(37)ビス(シクロペンタ
ジエニル)(メチル)ジルコニウム(テトラフェニルボ
レート)テトラヒドロフラン錯体、(38)ビス(シク
ロペンタジエニル)(エチル)ジルコニウム(テトラフ
ェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(39)ビ
ス(シクロペンタジエニル)(プロピル)ジルコニウム
(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、
(40)ビス(シクロペンタジエニル)(フェニル)ジ
ルコニウム(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフ
ラン錯体、(41)メチルシクロペンタジエニル(シク
ロペンタジエニル)ジルコニウム(クロライド)(テト
ラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(4
2)エチルシクロペンタジエニル(シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウム(クロライド)(テトラフェニルボレ
ート)テトラヒドロフラン錯体、(43)ビス(エチル
シクロペンタジエニル)ジルコニウム(クロライド)
(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、
(44)メチルシクロペンタジエニル(シクロペンタジ
エニル)ジルコニウム(メチル)(テトラフェニルボレ
ート)テトラヒドロフラン錯体、(45)エチルシクロ
ペンタジエニル(シクロペンタジエニル)ジルコニウム
(メチル)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフ
ラン錯体、(46)メチルシクロペンタジエニル(シク
ロペンタジエニル)ジルコニウム(ヒドリド)(テトラ
フェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(47)
エチルシクロペンタジエニル(シクロペンタジエニル)
ジルコニウム(ヒドリド)(テトラフェニルボレート)
テトラヒドロフラン錯体、(48)ジメチルシクロペン
タジエニル(シクロペンタジエニル)ジルコニウム(ク
ロライド)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフ
ラン錯体、(49)トリメチルシクロペンタジエニル
(シクロペンタジエニル)ジルコニウム(クロライド)
(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、
(50)テトラメチルシクロペンタジエニル(シクロペ
ンタジエニル)ジルコニウム(クロライド)(テトラフ
ェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(51)ビ
ス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
(クロライド)(テトラフェニルボレート)テトラヒド
ロフラン錯体、(52)インデニル(シクロペンタジエ
ニル)ジルコニウム(クロライド)(テトラフェニルボ
レート)テトラヒドロフラン錯体、(53)ジメチルシ
クロペンタジエニル(シクロペンタジエニル)ジルコニ
ウム(メチル)(テトラフェニルボレート)テトラヒド
ロフラン錯体、(54)トリメチルシクロペンタジエニ
ル(シクロペンタジエニル)ジルコニウム(メチル)
(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、
(55)テトラメチルシクロペンタジエニル(シクロペ
ンタジエニル)ジルコニウム(メチル)(テトラフェニ
ルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(56)ビス
(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジルコニウム
(メチル)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフ
ラン錯体、(57)シクロペンタジエニル(インデニ
ル)ジルコニウム(メチル)(テトラフェニルボレー
ト)テトラヒドロフラン錯体、(58)ジメチルシクロ
ペンタジエニル(シクロペンタジエニル)ジルコニウム
(ヒドリド)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロ
フラン錯体、(59)トリメチルシクロペンタジエニル
(シクロペンタジエニル)ジルコニウム(ヒドリド)
(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、
(60)ビス(ペンタメチルシクロペンタジエニル)ジ
ルコニウム(ヒドリド)(テトラフェニルボレート)テ
トラヒドロフラン錯体、(61)インデニル(シクロペ
ンタジエニル)ジルコニウム(ヒドリド)(テトラフェ
ニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(62)トリ
メチルシリルシクロペンタジエニル(シクロペンタジエ
ニル)ジルコニウム(メチル)(テトラフェニルボレー
ト)テトラヒドロフラン錯体、(63)トリメチルシリ
ルシクロペンタジエニル(シクロペンタジエニル)ジル
コニウム(ヒドリド)(テトラフェニルボレート)テト
ラヒドロフラン錯体、(64)トリフルオロメチルシク
ロペンタジエニル(シクロペンタジエニル)ジルコニウ
ム(ヒドリド)(テトラフェニルボレート)テトラヒド
ロフラン錯体、(65)ビス(シクロペンタジエニル)
(トリメチルシリル)ジルコニウム(テトラフェニルボ
レート)テトラヒドロフラン錯体、(66)ビス(シク
ロペンタジエニル)(トリフェニルシリル)ジルコニウ
ム(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯
体、(67)ビス(シクロペンタジエニル)[トリス
(トリメチルシリル)シリル]ジルコニウム(テトラフ
ェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(68)ビ
ス(シクロペンタジエニル)(トリメチルシリルメチ
ル)ジルコニウム(テトラフェニルボレート)テトラヒ
ドロフラン錯体、(69)ビス(シクロペンタジエニ
ル)(ベンジル)ジルコニウム(テトラフェニルボレー
ト)テトラヒドロフラン錯体、(70)メチレン−ビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウム(クロライド)
(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、
(71)エチレン−ビス(シクロペンタジエニル)ジル
コニウム(クロライド)(テトラフェニルボレート)テ
トラヒドロフラン錯体、(72)イソプロピリデン−ビ
ス(シクロペンタジエニル)ジルコニウム(クロライ
ド)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯
体、(73)ジメチルシリル−ビス(シクロペンタジエ
ニル)ジルコニウム(クロライド)(テトラフェニルボ
レート)テトラヒドロフラン錯体、(74)メチレン−
ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウム(メチル)
(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、
(75)エチレン−ビス(シクロペンタジエニル)ジル
コニウム(メチル)(テトラフェニルボレート)テトラ
ヒドロフラン錯体、(76)イソプロピリデン−ビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウム(メチル)(テ
トラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(7
7)ジメチルシリル−ビス(シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウム(メチル)(テトラフェニルボレート)テト
ラヒドロフラン錯体、(78)メチレン−ビス(シクロ
ペンタジエニル)ジルコニウム(ヒドリド)(テトラフ
ェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(79)エ
チレン−ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウム
(ヒドリド)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロ
フラン錯体、(80)イソプロピリデン−ビス(シクロ
ペンタジエニル)ジルコニウム(ヒドリド)(テトラフ
ェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(81)ジ
メチルシリル−ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニ
ウム(ヒドリド)(テトラフェニルボレート)テトラヒ
ドロフラン錯体、(82)ビス(シクロペンタジエニ
ル)ジルコニウム(メタンスルホナト)(テトラフェニ
ルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(83)ビス
(シクロペンタジエニル)ジルコニウム(p−トルエン
スルホナト)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロ
フラン錯体、(84)ビス(シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウム(トリフルオロメタンスルホナト)(テトラ
フェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(85)
ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニウム(ベンゼン
スルホナト)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロ
フラン錯体、(86)ビス(シクロペンタジエニル)ジ
ルコニウム(ペンタフルオロベンゼンスルホナト)(テ
トラフェニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(8
7)ビス(テトラメチルシクロペンタジエニル)ジルコ
ニウム(トリフルオロメタンスルホナト)(テトラフェ
ニルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(88)ビス
(インデニル)ジルコニウム(トリフルオロメタンスル
ホナト)(テトラフェニルボレート)テトラヒドロフラ
ン錯体、(89)エチレンビス(インデニル)ジルコニ
ウム(トリフルオロメタンスルホナト)(テトラフェニ
ルボレート)テトラヒドロフラン錯体、(90)イソプ
ロピリデン−ビス(インデニル)ジルコニウム(トリフ
ルオロメタンスルホナト)(テトラフェニルボレート)
テトラヒドロフラン錯体、等がある。
【0025】また、チタニウム化合物、ハフニウム化合
物等の他の第3、4、5、6族金属化合物についても、
上記と同様の化合物が挙げられる。更にこれらの化合物
の混合物を用いてもよい。 〈成分(A1b)〉この成分(A1b)は、粘土鉱物、
粘土またはイオン交換性層状化合物である。本発明にお
いて好ましい成分(A1b)は、塩類処理および(また
は)酸処理に付したものであり、また、水分含有率が3
重量%以下のものである。
【0026】一般に、塩類処理も酸処理も施されていな
い状態のイオン交換性層状化合物は、通常イオン結合等
によって構成される面が互いに弱い結合力で平行に積み
重なった結晶構造をとっており、大部分の粘土がこれに
包含される。また、粘土は、通常粘土鉱物を主成分とし
て構成される。これら粘土、粘土鉱物、イオン交換性層
状化合物は、天然産のものに限らず、人工合成物であっ
てもよい。
【0027】粘土、粘土鉱物の具体例としては、(イ)
アロフェン族、例えばアロフェン等、(ロ)カオリン
族、例えばディッカイト、ナクライト、カオリナイト、
アノーキサイト等、(ハ)ハロイサイト族、例えばメタ
ハロイサイト、ハロイサイト等、(ニ)蛇紋石族、例え
ばクリソタイル、リザルダイト、アンチゴライト等、
(ホ)スメクタイト、例えばモンモリロナイト、ザウコ
ナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイト、
ヘクトライト等、(ヘ)バーミキュライト鉱物、例えば
バーミキュライト等、(ト)雲母鉱物、例えばイライ
ト、セリサイト、海緑石等、アタパルジャイト、セピオ
ライト、パリゴルスカイト、ベントナイト、木節粘土、
ガイロメ粘土、ヒシンゲル石、パイロフィライト、リョ
クデイ石群等が挙げられる。これらは混合層を形成して
いてもよい。
【0028】成分(A1b)の具体例のうちで好ましい
ものは(ロ)のカオリン族、例えばディッカイト、ナク
ライト、カオリナイト、アノーキサイト等、(ハ)のハ
ロイサイト族、例えばメタハロイサイト、ハロイサイト
等、(ニ)の蛇紋石族、例えばクリソタイル、リザルダ
イト、アンチゴライト等、(ホ)のスメクタイト、例え
ばモンモリロナイト、ザウコナイト、バイデライト、ノ
ントロナイト、サポナイト、ヘクトライト等、(ヘ)の
バーミキュライト鉱物、例えばバーミキュライト等、
(ト)の雲母鉱物、例えばイライト、セリサイト、海緑
石等があげられ、特に好ましくはモンモリロナイト、ザ
ウコナイト、バイデライト、ノントロナイト、サポナイ
ト、ヘクトライト等のスメクタイトがあげられる。ま
た、人工の合成物として、合成ヘクトライト、合成雲母
(マイカ)、合成サポナイト等が挙げられる。
【0029】イオン交換性層状化合物は、六方最密パッ
キング型、アンチモン型、CdCl2 型、CdI2 型等
の層状の結晶構造を有するイオン結晶性化合物等を例示
することができる。イオン交換性層状化合物の具体例と
しては、α−Zr(HAsO4 )2 ・H2 O、α−Zr
(HOP4 )2 、α−Zr(KPO4 )2 ・3H2 O、
α−Ti(HPO4 )2 、α−Ti(HAsO4 )2 ・
H2 O、α−Sn(HPO4 )2 ・H2 O、γ−Zr
(HPO4 )2 、γ−Ti(HPO4 )2 、γ−Ti
(NH4 PO4 )2 ・H2 O等の多価金属の結晶性酸性
塩があげられる。
【0030】本発明に用いられる、塩類処理も酸処理も
施されていない状態の、粘土鉱物、粘土またはイオン交
換性層状化合物は、交換可能な1族金属の陽イオン(通
常、例えばNa、K)を含有するものであることが好ま
しい。1族金属の陽イオンの含有量は、粘土鉱物、粘土
またはイオン交換性層状化合物に対して0.1重量%以
上、好ましくは0.5重量%以上、であることが望まし
い。
【0031】塩類処理および/または酸処理することに
よって、その交換性陽イオンは別の第2族〜第14族の
陽イオンまたはH+ にイオン交換されることになる。具
体的にはNa+ およびLi+ 以外の陽イオンをもつ塩類
および必要に応じて酸、アルカリおよび(または)有機
物を溶解させた水溶液中に、イオン交換性層状珪酸塩を
懸濁させ、撹拌混合する。このような塩類処理および/
または酸処理は、固体の酸強度を変えるのに有効であ
る。また、塩類処理は、イオン複合体、分子複合体、有
機誘導体等を形成し、表面積や層間距離を変えるのにも
有効である。
【0032】即ち、イオン交換性を利用して、層間の交
換性イオンを別の大きな嵩高いイオンと置換することに
より、層間が拡大した状態の層状物質を得ることができ
る。本発明においては、塩類で処理される前の、イオン
交換性層状化合物の含有する交換可能な1族金属の陽イ
オンの40%以上、好ましくは60%以上を、下記に示
す塩類より解離した陽イオンと、イオン交換するのが好
ましい。
【0033】この様なイオン交換を目的とした本発明の
塩処理で用いられる塩類は、2〜14族原子からなる群
より選ばれた少なくとも一種の原子を含む陽イオンを含
有する化合物であって、好ましくは、2〜14族原子か
らなる群より選ばれた少なくとも一種の原子を含む陽イ
オンと、ハロゲン原子、無機または有機酸由来の陰イオ
ンからなる群より選ばれた少なくとも一種の陰イオンと
からなる化合物であり、更に好ましくは、2〜14族原
子からなる群より選ばれた少なくとも一種の原子を含む
陽イオンと、Cl、Br、I、F、PO4 、SO4 、N
O3 、CO3 、C2 O4 、ClO4 、OOCCH3 、C
H3 COCHCOCH3 、OCl2 、O(NO3 )2 、
O(ClO4 )2 、O(SO4 )、OH、O2 Cl2 、
OCl3、OOCH、OOCCH2 CH3 、C2 H4 O4
およびC6 H5 O7 からなる群から選ばれる少なくと
も一種の陰イオンとからなる化合物である。この化合物
の陽イオンとしては上記のうち特に第3〜12族のも
の、就中Ti、Zr、Hf、Cr、Zn、Sn、Cu、
Ni、Fe、NbおよびTaが好ましく、陰イオンとし
ては特にCl、SO4 、NO3 およびPO4 が好まし
い。
【0034】具体的には、CaCl2 、CaSO4 、C
aC2 O4 、Ca(NO3 )2 、Ca3 (C6 H5 O7
)2 、MgCl2 、MgBr2 、MgSO4 、Mg
(PO4)2 、Mg(ClO4 )2 、MgC2 O4 、M
g(NO3 )2 、Mg(OOCCH3 )2 、MgC4 H
4 O4 、Sc(OOCCH3 )2 、Sc2 (CO3 )3
、Sc2 (C2 O4 )3 、Sc(NO3 )3 、Sc2
(SO4 )3 、ScF3 、ScCl3 、ScBr3 、S
cI3 、Y(OOCCH3 )3 、Y(CH3 COCHC
OCH3 )3 、Y2 (CO3 )3 、Y2 (C2 O4 )3
、Y(NO3 )3 、Y(ClO4 )3 、YPO4 、Y2
(SO4 )3 、YF3 、YCl3 、La(OOCCH3
)3 、La(CH3 COCHCOCH3 )3 、La2
(CO3 )3 、La(NO3 )3 、La(ClO4 )3
、La2 (C2 O4 )3 、LaPO4 、La2 (SO4
)3 、LaF3 、LaCl3 、LaBr3 、LaI3
、Sm(OOCCH3 )3 、Sm(CH3 COCHC
OCH3 )3 、Sm2 (CO3 )3 、Sm(NO3 )3
、Sm(ClO4 )3 、Sm2 (C2 O4 )3 、Sm2
(SO4)3 、SmF3 、SmCl3 、SmI3 、YP
(OOCCH3 )3 、Yb(NO3 )3 、Yb、(Cl
O4 )3 、Yb(C2 O4 )3 、Yb2 (SO4 )3 、
YbF3 、YbCl3 、Ti(OOCCH3 )4 、Ti
(CO3 )2 、Ti(NO3 )4 、Ti(SO4 )2 、
TiF4 、TiCl4 、TiBr4 、TiI4 、Zr
(OOCCH3 )4 、Zr(CH3 COCHCOCH3
)4 、Zr(CO3 )2 、Zr(NO3 )4 、Zr
(SO4 )2 、ZrF4 、ZrCl4 、ZrBr4、Z
rI4 、ZrOCl2 、ZrO(NO3 )2 、ZrO
(ClO4 )2 、ZrO(SO4 )、Hf(OOCCH
3 )4 、Hf(CO3 )2 、Hf(NO3 )4、Hf
(SO4 )2 、HfOCl2 、HfF4 、HfCl4 、
HfBr4 、HfI4 、V(CH3 COCHCOCH3
)3 、VOSO4 、VOCl3 、VCl3、VCl4 、
VBr3 、Nb(CH3 COCHCOCH3 )5 、Nb
2 (CO3)5 、Nb(NO3 )5 、Nb2 (SO4 )5
、NbF5 、NbCl5 、NbBr5 、NbI5 、T
a(OOCCH3 )5 、Ta2 (CO3 )5 、Ta(N
O3)5 、Ta2 (SO4 )5 、TaF5 、TaCl5
、TaBr5 、TaI5 、Cr(CH3 COCHCO
CH3 )3 、Cr(OOCH)2 OH、Cr(NO3 )
3 、Cr(ClO4 )3 、CrPO4 、Cr2 (SO4
)3 、CrO2 Cl2 、CrF3 、CrCl3 、Cr
Br3 、CrI3 、MoOCl4 、MoCl3 、MoC
l4 、MoCl5 、MoF6 、MoI2 、WCl4 、W
Cl6 、WF6 、WBr5 、Mn(OOCCH3 )2 、
Mn(CH3 COCHCOCH3 )2 、MnCO3 、M
n(NO3 )2 、MnO、Mn(ClO4 )2 、MnF
2 、MnCl2 、MnBr2 、MnI2 、Fe(OOC
CH3 )2 、Fe(CH3 COCHCOCH3 )3 、F
eCO3 、Fe(NO3 )3 、Fe(ClO4 )3 、F
ePO4 、FeSO4 、Fe2 (SO4 )3 、FeF3
、FeCl3 、FeBr3 、FeI2 、FeC6 H5
O7 、Co(OOCCH3 )2 、Co(CH3 COCH
COCH3 )3 、CoCO3 、Co(NO3 )2 、Co
C2 O4 、Co(ClO4)2 、Co3 (PO4 )2 、
CoSO4 、CoF2 、CoCl2 、CoBr2 、Co
I2 、NiCO3 、Ni(NO3 )2 、NiC2 O4 、
Ni(ClO4 )2、NiSO4 、NiCl2 、NiB
r2 、Pb(OOCCH3 )2 、Pb(NO3 )2 、P
bSO4 、PbCl2 、PbBr2 、CuCl2 、Cu
Br2 、Cu(NO3 )2 、CuC2 O4 、Cu(Cl
O4 )2 、CuSO4 、Cu(OOCCH3 )2 、Zn
(OOCCH3 )2 、Zn(CH3 COCHCOCH3
)2 、Zn(OOCH)2 、ZnCO3 、Zn(NO3
)2 、Zn(ClO4 )2 、Zn3 (PO4 )2 、Z
n(SO4 )、ZnF2 、ZnCl2 、ZnBr2 、Z
nI2 、Cd(OOCCH3 )2 、Cd(CH3 COC
HCOCH3 )2 、Cd(OOCCH2 CH3 )2 、C
d(NO3 )2 、Cd(ClO4 )2 、Cd(SO4
)、CdF2 、CdCl2 、CdBr2 、CdI2 、
AlCl3 、AlI3 、AlBr3 、AlF3 、Al2
(SO4 )3 、AlPO4 、Al2 (C2 O4 )3 、A
l(NO3 )3 、Al(CH3 COCHCOCH3 )3
、GeCl4 、GeBr4 、GeI4 、Sn(OOC
CH3 )4 、Sn(SO4 )2 、SnF4 、SnCl4
、SnBr4 、SnI4 、Pb(OOCCH3 )4 、
PbCO3 、PbHPO4 、Pb(NO3 )2 、Pb
(ClO4 )2 、PbSO4 、PbF2 、PbCl2 、
PbBr2 、PbI2 等が挙げられる。
【0035】これらの塩類のうち、4、5または6族原
子の陽イオンを含有する化合物で処理された成分(A1
b)を用いると、溶融張力に優れたオレフィン重合体を
得ることができる。酸処理は表面の不純物を取り除くほ
か、結晶構造のAl、Fe、Mg等の陽イオンの一部又
は全部を溶出させるのに有効である。
【0036】イオン交換処理浴中に存在させるべき酸
は、好ましくは塩酸、硫酸、硝酸、酢酸、シュウ酸から
選択される。処理に用いる塩類および酸は、2種以上で
あってもよい。イオン交換に際して塩と酸とを組合せる
場合においては、塩類処理を行った後、酸処理を行う方
法、酸処理を行った後、塩類処理を行う方法、および塩
類処理と酸処理を同時に行う方法がある。
【0037】イオン交換浴中に存在させる場合のアルカ
リとしてはNaOH、KOH、およびNH3 があり、こ
のうちKOHおよびNH3 が好ましい。また、同様に存
在させることができる有機物としては、アルコール、ニ
トロベンゼン、高級炭化水素、フォルムアミドおよびヒ
ドラジンがあり、このうちアルコールおよび高級炭化水
素が好ましい。
【0038】塩類または酸による処理条件は、特には制
限されないが、通常、塩類および酸濃度は、0.1〜3
0重量%、処理温度は室温〜沸点、処理時間は、5分〜
24時間の条件を選択して、イオン交換性層状化合物を
構成している物質の少くとも一部を溶出する条件が好ま
しい。また、塩類および酸は、一般的には水溶液で用い
られる。
【0039】本発明では、上記塩類処理及び/又は酸処
理の、処理前、処理間、処理後に粉砕や造粒等で形状制
御を行うこともでき、かつ好ましい。また、アルカリ処
理や有機物処理等の他の化学処理を併用することもでき
る。本発明における成分(A1b)は、水銀圧入法で測
定した半径20オングストローム以上の細孔容積が0.
1cc/g以上、特には、0.3〜5cc/g、のもの
が好ましい。
【0040】これらイオン交換性層状化合物には、通常
吸着水および層間水が含まれる。これらの吸着水および
層間水を除去して成分(A1b)を得るのが好ましい。
ここで、吸着水とは、粘土、粘土鉱物またはイオン交換
性層状化合物粒子の表面あるいは結晶破面に吸着された
水で、層間水は結晶の層間に存在する水である。本発明
では、加熱処理によりこれらの吸着水および/または層
間水を除去したものが用いられることになり、望まし
い。粘土、粘土鉱物および層間水の吸着水および層間水
の加熱処理方法は特に制限されないが、加熱脱水、気体
流通下の加熱脱水、減圧下の加熱脱水および有機溶媒と
の共沸脱水等の方法が用いられる。加熱の際の温度は、
層間水が残存しないように、100℃以上、好ましくは
150℃以上であるが、構造破壊を生じるような高温条
件は好ましくない。また、空気流通下での加熱等の架橋
構造を形成させるような加熱脱水方法は、触媒の重合活
性が低下し、好ましくない。加熱時間は0.5時間以
上、好ましくは1時間以上である。その際、除去した後
の成分(A1b)の水分含有率が、温度200℃、圧力
1mmHgの条件下で2時間脱水した場合の水分含有量
を0重量%としたとき、3重量%以下、好ましくは1重
量%以下、下限は0重量%以上であることが必要であ
る。本願においては、脱水されて水分含有率が3重量%
以下に調整された成分(A1b)は、成分(A1a)及
び必要に応じて成分(A1c)と接触する際に、同様の
水分含有率を保つように取り扱われるのが望ましい。
【0041】〈成分(A1c)〉本発明において必要に
応じて用いられる成分(A1c)は、有機アルミニウム
化合物である。本発明では、 AlR6 j X3-j (式中、R6 はC1-20の炭化水素基、Xは水素、ハロゲ
ン、アルコキシ基、jは0<j≦3の数である)で示さ
れるものが好ましい。特に、トリメチルアルミニウム、
トリエチルアルミニウム、トリプロピルアルミニウム、
トリイソブチルアルミニウム等のトリアルキルアルミニ
ウムまたはジエチルアルミニウムモノクロライド、ジエ
チルアルミニウムメトキシド等のハロゲンもしくはアル
コキシ含有アルキルアルミニウムが好ましい。またこの
他、メチルアルミノキサン等のアルミノキサン等も使用
できる。これらのうちでは特にトリアルキルアルミニウ
ムが好ましい。これらは、単独であるいは2種以上を混
合して用いることができる。
【0042】〈固体触媒成分(A1)の形成〉上記の成
分(A1a)、成分(A1b)および必要に応じて成分
(A1c)を接触させて固体触媒成分(A1)とする。
その接触方法は特に限定されないが、以下のような接触
順序で接触させることができる。また、この接触は、触
媒調製時だけでなく、オレフィンによる予備重合時また
は、オレフィンの重合時に行ってもよい。
【0043】 成分(A1a)と成分(A1b)を接
触させる。 成分(A1a)と成分(A1b)を接触させた後に
成分(A1c)を添加する。 成分(A1a)と成分(A1c)を接触させた後に
成分(A1b)を添加する。 成分(A1b)と成分(A1c)を接触させた後に
成分(A1a)を添加する。 三成分を同時に接触させる。
【0044】接触は窒素等の不活性ガス中、ペンタン、
ヘキサン、ヘプタン、トルエン、キシレン等の不活性炭
化水素溶媒中で行ってもよい。接触温度は、−20℃〜
溶媒の沸点の間で行い、特に室温から溶媒の沸点の間で
行うのが好ましい。触媒各成分の使用量は、成分(A1
b)1gあたり成分(A1a)が0.0001〜10m
mol、好ましくは0.001〜5mmolであり、成
分(A1c)が0.01〜10000mmol、好まし
くは0.1〜100mmolである。また、成分(A1
a)中の遷移金属と成分(A1c)中のアルミニウムの
原子比が1:0.01〜1000000、好ましくは
0.1〜100000である。
【0045】このようにして得られた成分(A1)は、
重合(本重合)に先だってあらかじめエチレン、プロピ
レン、1−ブテン、1−ヘキセン、1−オクテン、4−
メチル−1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、ビニ
ルシクロアルカン、スチレン等のオレフィンに接触させ
てこれを少量重合させることからなる予備的重合処理に
付しておくことができる。そして、この予備重合処理済
触媒は、必要に応じてさらに洗浄処理に付すことができ
る。この予備的な重合は、不活性溶媒中で本重合に比較
して穏和な条件で行うことが好ましく、固体触媒1g当
たり、0.01〜1000g、好ましくは0.1〜10
0gの重合体が生成するように行うことが望ましい。
【0046】〈成分(A2)〉本発明で使用する成分
(A2)は、平均粒径10〜1000μmのポリマー粒
子、好ましくは球状ポリマー粒子である。成分(A2)
のポリマーの種類としては、(イ)オレフィンポリマー
(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン等)、(ロ)
スチレンポリマー(例えば、ポリスチレン、ポリα−メ
チルスチレン等)、(ハ)ハロビニルポリマー(例え
ば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン)、(ニ)ポ
リアミド(例えば、6−または6,6−ナイロン)、
(ホ)(メタ)アクリレートポリマー(例えば、ポリメ
チルメタクリレート、γ−ブチルアクリレート等)、
(ヘ)アミノプラスト(例えば、メラミンベンゾグアナ
ミン)およびシリコーンがあるが、熱可塑性のものが好
ましい。
【0047】成分(A2)の粒径は、具体的運転条件や
目的とする用途等により異なるが、好ましくは20〜7
00μm、さらに好ましくは30〜300μmである。
平均粒径は、乾式ふるい分け法により測定したものであ
る。各粒子は球状であること、すなわちその最小径は最
大径の75%程度以上、好ましくは85%程度以上であ
ることが好ましい。
【0048】このような粒状ポリマーは当該ポリマーの
溶液をポリマーに対する溶解能を持たない非溶剤と接触
させるか、固体ポリマーを粉砕(ガラス転移点以下の温
度が好ましい)するか、あるいはその他の適当な方法で
小粒化することによって製造することができる。
【0049】〈オレフィン重合用触媒〉本発明のオレフ
ィン重合用触媒は、成分(A1)および成分(A2)か
らなるものであることは上記した通りである。このよう
な触媒は、予め調製して得られた成分(A1)と成分
(A2)とを重合槽外であるいは重合槽内で、重合させ
るべきオレフィンの存在下あるいは不存在下に、成分
(A1)および成分(A2)、ならびに第三成分(任意
成分)と混合することによって得ることができる。この
とき、成分(A2)の使用量は、成分(A1)に対して
重量比で0.01〜10の範囲内であり、好ましくは
0.1〜5の範囲内である。
【0050】成分(A1)と成分(A2)(およびこれ
らと第三成分)の混合方法は、本発明の効果が認められ
るかぎり任意のものでありうるが、不活性ガス(充分に
精製したものが好ましい)、例えば窒素ガス雰囲気下で
混合する方法、不活性溶剤、たとえばヘキサン、ヘプタ
ン等の炭化水素溶剤の存在下に混合する方法などがあ
る。予め調製された成分(A1)と成分(A2)を混合
することによって、成分(A2)が成分(A1)の表面
に付着した状態で主として存在しているものと推測され
る。また混合は、撹拌下に行う方法、振動ミル、回転ボ
ールミル、等のミルで混合する方法、振とう機で行う方
法、等で行われる。混合時間としては1分から100時
間、好ましくは5分〜10時間程度、である。また、成
分(A2)の平均粒子径に対する成分(A1)の平均粒
子径の比は、好ましくは0.005〜0.5であり、こ
れより大きいと、成分(A2)の表面に成分(A1)が
上手く吸着されず、粉体の性状が充分には改良されな
い。
【0051】上記の第三成分としては種々のものが使用
できるが、有機アルミニウム化合物(成分(B))を用
いるのが望ましい。この際に用いられる有機アルミニウ
ム化合物の具体例は、成分(A1c)として前記したも
のが挙げられる。有機アルミニウム化合物を使用する場
合は、成分(A1a)中の遷移金属に対する該有機アル
ミニウム化合物成分中のアルミニウムの原子比で好まし
くは1:0〜10000になるように用いられるのが好
ましい。
【0052】重合に用いられるオレフィンとしては、エ
チレン、プロピレン、1−ブテン、1−ヘキセン、3−
メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ペンテン、4−
メチル−1−ペンテン、ビニルシクロアルカン、スチレ
ンあるいはこれらの誘導体等がある。また、重合は単独
重合のほか通常公知のランダム共重合やブロック共重合
にも好適に適用できる。
【0053】重合反応は、ブタン、ペンタン、ヘキサ
ン、ヘプタン、トルエン、シクロヘキサン等の不活性炭
化水素や液化α−オレフィン等の溶媒存在下、あるいは
不存在下に行われる。温度は、−50℃〜250℃であ
り、圧力は特に制限されないが、好ましくは、常圧〜約
2000kgf/cm2 の範囲である。また、重合系内
に分子量調節剤として水素を存在させることもできる。
【0054】
【実施例】次の実施例は、本発明を具体的に説明するた
めのものである。したがって、本発明はその要旨を逸脱
しない限りこれら実施例によって制約を受けるものでは
ない。尚、以下の触媒合成工程および重合工程はすべて
精製窒素雰囲気下で行った。また、使用した溶媒はモレ
キュラーシーブー4Aで脱水精製したものを用いた。
【0055】〈予備重合触媒の嵩密度の評価〉嵩密度
は、5mmφ流出孔径を有するステンレス製ロートから
固体触媒成分を10ccの容器に流した時の重さを測定
し、1ccあたりの重さで表示した。
【0056】〈予備重合触媒の流動性の評価〉流動性
は、3.7mmφ、5mmφ、5.8mmφ、6.5m
mφ、8mmφ、12mmφの種々の流出孔径を有する
円錐角30°のステンレス製ロートに、14ccの固体
触媒成分の粉体を導入して測定した。数字は15秒内に
流出のおこる最小孔径にて表示した。尚、12mmφの
ロートを用いても流れない場合は流動性は不充分と見な
す。
【0057】
【0058】〈予備重合触媒の付着量の評価〉付着量
は、固体触媒成分10ccを300ccのステンレス製
容器にN2 下で充てんし、振とう機で2分間振とうした
後に内容物を傾斜廃棄して、触媒の残存付着量の重さを
測定した。
【0059】〔実施例1〕 〈成分(A1)の調製〉 (1)粘土鉱物の化学処理 3%硫酸亜鉛水溶液5.0kgに合成雲母(コープケミ
カル社製)1kgを分散させ、室温で1時間撹拌処理
し、濾過した。脱塩水で洗浄した後、固形分濃度を25
%に調整し、該スラリーを噴霧乾燥機に導入して球状の
造粒粒子を得た。この粒子を更に200℃で2時間減圧
乾燥させた。
【0060】(2)触媒調製 容量10リットルの誘導撹拌装置付き反応器にn−ヘプ
タン4.4リットル、上記(1)で得られた雲母粒子1
50gを導入した。これに600mlのトルエンに溶解
したジメチルシリル−ビス(テトラヒドロインデニル)
ジルコニウムジクロリド12.0mmolの溶液を添加
し、室温で10分間撹拌した。
【0061】(3)予備重合 上記撹拌混合物に、引き続きトリエチルアルミニウム2
4mmolを添加し、系の温度を60℃とした。ここで
エチレンガスを4リットル/分で導入し、2時間反応を
続けた。この間に生成したポリエチレンは600gであ
った。得られた粒子の平均粒径は80μmであった。
【0062】〈成分(A1)と成分(A2)との混合〉
充分に窒素置換した100mlサンプルびんに上記で得
た成分(A1)を10gおよび成分(A2)として、ポ
リエチレン(平均粒径200μm、住友精化社製「フロ
ービーズ」(商品名))を10g添加し、振とう機によ
り1時間混合した。(尚、成分(A2)に対する成分
(A1)の平均粒径の比は、0.4である。)得られた
触媒(A)の性状を調べたところ嵩密度は0.396g
/ccであり、流動性は8mmφ、触媒付着量は0.0
5g/10ccであった。
【0063】〔実施例2〕実施例1の混合において成分
(A2)として、平均粒径210μmの球状ポリスチレ
ン5gを使用した以外は全く同様に行って、成分(A)
とした。このものの嵩密度は0.389g/ccであ
り、流動性は12mmφ、触媒付着量は0.15g/1
0ccであった。
【0064】〔実施例3〕 〈成分(A1)の調製〉実施例1の触媒の合成におい
て、触媒調製時に、ジメチルシリル−ビス(テトラヒド
ロインデニル)ジルコニウムジクロリドのかわりに、ジ
メチルシリル−ビス(テトラヒドロインデニル)ジルコ
ニウムジメチルを用い、予備重合時にトリエチルアルミ
ニウムを使用しなかった以外は同様に触媒(A1)の合
成を行った。得られた触媒粒子の平均粒径は75μmで
あった。
【0065】〈成分(A1)と成分(A2)との混合〉
充分に窒素置換した100mlサンプルびんに上記で得
た成分(A1)を10gおよび成分(A2)として、平
均粒径500μmのポリプロピレンパウダーを12g添
加し振とう機により1時間混合した。得られた触媒
(A)の性状を調べたところ、嵩密度は0.311g/
ccであり、流動性は12mmφ、触媒付着量は0.0
3g/10ccであった。
【0066】〔応用実施例1〕 〈エチレンの重合〉撹拌および温度制御装置を有する内
容積1.5リットルのステンレス鋼製オートクレーブ
に、充分脱水および脱酸素した塩化ナトリウム担体を1
00g、トリエチルアルミニウムを100mgおよび前
記実施例1で合成した触媒(A)を780mgを内径
1.5mmの触媒導入管より導入した。昇温昇圧し、重
合圧力=7kg/cm2 G、重合温度=80℃、重合時
間=2時間の条件で、重合を行った。重合終了後、重合
したポリマーを回収した。その結果、130gのポリマ
ーが得られた。重合終了後、触媒導入管に触媒残渣の付
着がなく、重合槽内にもポリマー付着は全くなかった。
また、同様の触媒導入および重合操作を10回くり返し
たが触媒導入管および重合槽内には付着は認められなか
った。
【0067】〔比較例1〕実施例1の触媒の合成におい
て、成分(A2)を用いず、成分(A1)をそのまま触
媒(A)として使用した。嵩密度は、0.312g/c
cであり、流動性は12mmφでも流れず、付着量は
0.33g/10ccであった。
【0068】〔比較応用例1〕 〈エチレンの重合〉実施例1で合成した触媒の代りに比
較例1で合成した触媒(A)を使用した以外は応用例1
と全く同様の条件で重合を行った。ただし、触媒(A)
の使用量は395mgであった。その結果、145gの
ポリマーが得られた。なお、触媒導入管にわずかである
が触媒残渣の付着が認められた。また、同様の触媒導入
および重合操作をくり返したが3回目に触媒導入管が閉
塞して重合が不可能となった。
【0069】〔応用実施例2〕 〈エチレンの重合〉実施例1で合成した触媒の代りに実
施例3で合成した触媒(A)を使用した以外は応用例1
と全く同様の条件で重合を行った。ただし、触媒(A)
の使用量は810mgであった。その結果、105gの
ポリマーが得られた。重合終了後、触媒導入管に触媒残
渣の付着がなく、重合槽内にもポリマー付着は全くなか
った。また、同様の触媒導入および重合操作を10回く
り返したが、触媒導入管および重合槽内には、付着は認
められなかった。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分(A1)および成分(A2)
    からなり、成分(A2)の配合量が成分(A1)に対し
    ての重量比で0.01〜10の範囲にあるものであり、
    かつ、成分(A2)の平均粒径に対する成分(A1)の
    平均粒径の比が0.005〜0.5であることを特徴と
    する、オレフィン重合用触媒。 成分(A1):下記の成分(A1a)および成分(A1
    b)からなる平均粒径5〜500μmの固体触媒成分 成分(A1a):メタロセン系遷移金属化合物 成分(A1b):粘土鉱物、粘土またはイオン交換性層
    状化合物 成分(A2):平均粒径10〜1000μmのポリマー
    粒子
  2. 【請求項2】 成分(A1)が、下記の成分(A1
    a)、成分(A1b)および成分(A1c)からなるも
    のであることを特徴とする、請求項1記載のオレフィン
    重合用触媒。 成分(A1a):メタロセン系遷移金属化合物 成分(A1b):粘土鉱物、粘土またはイオン交換性層
    状化合物 成分(A1c):有機アルミニウム化合物
  3. 【請求項3】 成分(A1)が、エチレンを接触させて
    成分(A1b)1gあたり0.01〜1000gのポリ
    エチレンを生成させることからなる予備重合処理に付し
    たものであることを特徴とする、請求項1または2記載
    のオレフィン重合用触媒。
  4. 【請求項4】 成分(A1b)が、塩類処理及び/又は
    酸処理に付したものであることを特徴とする、請求項1
    〜3のいずれかに記載のオレフィン重合用触媒。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のオレフィン重合用触媒お
    よび必要に応じて、有機アルミニウム化合物の存在下に
    オレフィンを重合または共重合させることを特徴とす
    る、オレフィンの重合方法。
JP21980596A 1996-08-21 1996-08-21 オレフィン重合用触媒及びそれを用いたオレフィンの重合方法 Pending JPH1060036A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21980596A JPH1060036A (ja) 1996-08-21 1996-08-21 オレフィン重合用触媒及びそれを用いたオレフィンの重合方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21980596A JPH1060036A (ja) 1996-08-21 1996-08-21 オレフィン重合用触媒及びそれを用いたオレフィンの重合方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1060036A true JPH1060036A (ja) 1998-03-03

Family

ID=16741322

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21980596A Pending JPH1060036A (ja) 1996-08-21 1996-08-21 オレフィン重合用触媒及びそれを用いたオレフィンの重合方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1060036A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5973084A (en) Method for polymerizing olefins using a novel catalyst
US5629253A (en) Polymerization catalyst systems, their production and use
EP0698044A1 (en) Polymerization catalyst systems, their production and use
EP0447070A1 (en) Catalyst and prepolymer used for polymerising olefins, and (co)polymer of ethylene obtainable therefrom
EP1018520A1 (en) Process for producing olefin polymer
EP1218423B1 (en) Modified supported catalysts for the polymerization of olefins
JP3285184B2 (ja) オレフィン重合用触媒およびオレフィンの重合方法
JP2002037812A (ja) オレフィン重合用触媒およびそれを用いたポリオレフィンの製造方法
JP3865314B2 (ja) オレフィンの重合方法
JP3376091B2 (ja) オレフィン重合用触媒およびオレフィンの重合方法
JP3305478B2 (ja) オレフィン重合用触媒およびこれを用いたオレフィンの重合方法
EP0839842B1 (en) Film made from an Ethylene-alpha-olefin copolymer
JPH09328311A (ja) イオン交換性層状珪酸塩の球状造粒物およびその製造法
JP3759991B2 (ja) オレフィン重合用触媒及びオレフィン重合体製造方法
JPH09324008A (ja) オレフィン重合用触媒
JPH1060036A (ja) オレフィン重合用触媒及びそれを用いたオレフィンの重合方法
JP2002284808A (ja) オレフィン重合用触媒及びポリオレフィンの製造方法
JPH10245418A (ja) オレフィン重合体の製造方法
JP3971486B2 (ja) オレフィン重合用触媒、及びそれを用いたオレフィン重合体の製造方法
JP3689208B2 (ja) エチレン−α−オレフィン共重合体
JP3805498B2 (ja) エチレン−α−オレフィン共重合体
JPH06136046A (ja) オレフィン重合用触媒及びオレフィン重合体の製造方法
JPH10168109A (ja) オレフィン重合用触媒およびオレフィンの重合方法
JP3611670B2 (ja) オレフィン重合用触媒およびこれを用いたオレフィンの重合法
JPH1060037A (ja) オレフィン重合用触媒及びそれを用いたオレフィンの重合方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20040730

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040930

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041126

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050118