JPH1060017A - 非担持触媒を使用する気相重合法 - Google Patents

非担持触媒を使用する気相重合法

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JPH1060017A
JPH1060017A JP8271347A JP27134796A JPH1060017A JP H1060017 A JPH1060017 A JP H1060017A JP 8271347 A JP8271347 A JP 8271347A JP 27134796 A JP27134796 A JP 27134796A JP H1060017 A JPH1060017 A JP H1060017A
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catalyst
polymerization
solvent
reactor
component
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JP8271347A
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English (en)
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George Ernest Keller
ジョージ・アーネスト・ケラー
Keith Ernest Carmichael
キース・アーネスト・カーマイケル
Jean Bowman Cropley
ジーン・ボウマン・クロプリー
Eldon Ronald Larsen
エルドン・ロナルド・ラーセン
Arakalud Venkatapat Ramamurthy
アラカルド・ベンカタパシア・ラママーシー
Mark Wilton Smale
マーク・ウィルトン・スメイル
Timothy Todd Wenzel
ティモシー・トッド・ベンツェル
Curtis Williams Clarke
クラーク・カーティス・ウィリアムズ
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Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC
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Union Carbide Chemicals and Plastics Technology LLC
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  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Transition And Organic Metals Composition Catalysts For Addition Polymerization (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 非担持触媒を重合反応器に効率的に導入する
ための新規な手段を提供すること。 【解決手段】 a)単量体を気相反応器に導入し、b)
非担持重合触媒系を前記気相反応器に導入し、c)生成
した重合体を前記気相反応器から回収する段階を含む重
合体の気相重合法において、前記非担持重合触媒は、
(i)重合触媒を含有する非揮発性材料分と、(ii)
少なくとも部分的に前記非揮発性材料分と混合し得る溶
剤分であって前記溶剤分と前記非揮発性材料分との混合
物を前記気相反応器内に噴霧した時に重合性触媒粒子を
形成せしめるに充分な程度の揮発性を有する前記溶剤分
と、(iii)圧縮流体とよりなることを特徴とする、
重合法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は1995年9月25
日に出願された米国予備出願第60/004283号の
優先権を主張する。本発明は非担持触媒を使用する気相
重合法に関する。より詳しくは、本発明は非担持触媒を
気相反応系に導入する手段として超臨界流体又は高圧縮
流体を使用した気相重合法に関する。
【0002】
【従来の技術】触媒を気相重合反応器に導入するにはプ
ロセス全体の複雑且つ重要な機構が関与する。機構は触
媒が単量体に接触する場合に開始される化学反応だけで
なく、触媒の供給が行われ機構という化学工学的な面を
考慮する必要がある。ポリオレフィン化学の分野ではこ
れは触媒を担持する各種の方法や供給ノズルの設計に関
する数多くの発見を導いた。このような発見の裏にある
大まかな指標は、担体が所望製品形態に導く重合体粒子
の成長の鋳型になること、及び非固体触媒粒子の導入に
関連した動作上の問題を減じるように作用するとの前提
である。触媒はシリカのような担体に含浸され、気体−
固体重合が行われている反応器に導入される。触媒担
体、及びおそらくは組成物中の他の固体は、樹脂中に恒
久的に取り込まれるので、ある種の樹脂特性に対して有
害な作用を有する場合がある。例えば、フィルムの透明
性は樹脂中に存在する過剰な固体により低下する。更
に、触媒担体の使用は異なった化学特性を有する触媒部
位を生じ、そのため他の触媒部位において生成される重
合体とは異なった化学的性質を有する重合体を生成する
ことがある。その結果、得られる樹脂は異なった部位で
生成される異なった重合体の混合物となる。非担持触媒
の使用は触媒担体の存在により生じるこうした問題を回
避するので、触媒を重合反応器に導入するための新たな
技術を必要とする。
【0003】最近、重合化学の分野で非常に高度な活性
を有する触媒が発見されたが、これらの触媒は、最終的
に生産性が向上するなら、重合プロセスを改善する可能
性がある。文献に提案されている遷移金属化合物とアル
ミノオキサンから形成した重合触媒系は、従来から使用
されている遷移金属化合物と有機アルミニウム化合物か
ら製造した重合触媒系よりもはるかに高い活性を有す
る。これらの触媒系のほとんどは反応系中に可溶であ
り、溶液重合系で使用されている。その結果重合体溶液
の粘度が非常に高くなり、溶液の後処理により得られる
重合体は低い嵩密度を有し、優れた特性の重合体を得る
ことが困難になる。
【0004】一方、上記の遷移金属、アルミノオキサ
ン、あるいは両者を、シリカ、シリカ−アルミナ、又は
アルミナのような多孔質無機酸化物担体に担持させた触
媒を使用することにより、懸濁重合系又は気相重合系で
オレフィンを重合させることが試みられている。例えば
米国特許第4897455号、同第4937301号、
同第5147949号、及び同第5373072号を参
照されたい。更に、無機担体に担持された従来の触媒で
そうであったように、生成重合体中に残存する無機担体
を減じる試みが報告されている。例えば米国特許第49
23833号には、担体なしの固体微粒子触媒が使用さ
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】最近、これらの触媒の
うちのあるものは、反応器に溶液形態で供給されると高
活性を保持することが見いだされた。例えば米国特許第
5317036号参照。更に、最近の発見では気相重合
反応では凝縮モードで動作することが可能なだけでなく
(米国特許第4543399号、及び同第458879
0号)、液体単量体の添加も或る条件下では有利に使用
できることが分かった(米国特許第5453471
号)。これらの因子は液体触媒を気相重合において使用
することを従来にまして重要なものにし、従って、気相
重合反応への非担持触媒の供給に関連して生じる特有の
問題点を解決することが必要である。一方、圧縮流体を
新規な用途に使用することは化学研究の大きな分野とな
り、主として各種の分離、配合、塗料の供給技術等を実
施するための溶剤分野でそうである。例えば米国特許第
4916108号、米国特許第5326835号、及び
米国特許第5391564号参照。超臨界流体又は圧縮
流体を触媒組成物の一部として使用することは、触媒を
反応系に導入するための卓越した手段であり、意外なこ
とに、この手段は非担持触媒を気相重合系に添加する際
に生じる多くの問題点を解決することが分かった。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、単量体と非担
持重合触媒を気相反応器に導入し、次いで生成された重
合体を回収することを含む、重合体の気相重合法を提供
する。ここに、非担持重合触媒は、重合触媒を含有する
非揮発性材料分と、少なくとも部分的に前記非揮発性材
料分と混合し得るとともに噴霧(スプレイ)時に重合触
媒粒子を形成するに充分な揮発性を有する溶剤分と、高
度に圧縮された流体と、必要なら更に遅揮発性の溶剤と
を含むものである。アルミノオキサン等の助触媒を使用
する場合には、助触媒は高度に圧縮されていない例えば
単量体中に含有させて反応器に供給することができる。
形成される触媒粒子は固体粒子としてあるいは液体液滴
として(固体粒子が溶剤により濡らされている状態、あ
るいは触媒がいまだ溶液状態にあっても良い)存在し得
る。触媒配合物の一部として使用される超臨界流体又は
圧縮された流体は、非担持重合触媒を気相反応器、例え
ばUNIPOL(商品名)オレフィン重合反応器に導入
するための強力な手段を提供する。圧縮された又は超臨
界流体を使用すると、気相反応器への極めて優れた液滴
噴霧パターンを生じ、それにより、新規な重合粒子を形
成するとともに、それらの成長に加わる成長する粒子を
阻止する。より具体的に説明すると、圧縮流体の噴霧は
はるかに狭い粒子寸法分布を生じる。液滴の大部分は小
寸法を有する。意外なことに、これらの小液滴は粉塵粒
子を形成せず、重合体の狭い粒度分布を生じる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明によると、気相反応器に非
担持触媒を導入するための新規で強力な手段が提供され
る。純液体の温度が上昇されると、この流体は蒸気に変
わる。例えば、1気圧の加熱水は100℃で水蒸気にな
る。圧力を上げると、水はより高温度にならなければ水
蒸気にならない。圧力を更に上昇すると、水が水蒸気に
なる温度はますます高くなる。しかし、この状態には限
界があって、225.53kg/cm2 (3208.2
psia)及び374.15℃では水は臨界点に達す
る。臨界点では蒸気(水蒸気)と液体の密度は等しくな
る。その上、温度が更に374.14℃よりも高くなる
と、どんなに圧力を高くしても液相は生じない。37
4.14℃は水の臨界温度と呼ばれ、225.53kg
/cm2 (3208.2psia)は臨界圧力と呼ばれ
る。
【0008】本書で使用する「圧縮流体」は、(i)流
体が受ける特定の温度及び圧力、(ii)当該特定低温
度での流体の蒸気圧、及び(iii)流体の臨界温度及
び臨界圧力に依存して、気体状態、液体状態、これらの
混合状態の流体であるか、あるいは超臨界液体を指す
が、ただし、標準状態(0℃、1絶対気圧)STPでは
気体である。本書で使用する「超臨界流体」は、臨界点
又はそれ以上の温度及び圧力を有する流体を指す。
【0009】本発明で圧縮流体として使用できる化合物
の限定的でない例は、二酸化炭素、亜酸化窒素、アンモ
ニア、キセノン、エタン、エチレン、プロパン、プロピ
レン、ブタン、イソブタン、クロロトリフルオロエタ
ン、モノフルオロメタン、及びこれらの混合物である。
表1には通常は気体である材料と、それらの臨界温度及
び臨界圧力が記載されている。一般に、材料の沸点が低
いほどその臨界温度は低い。好ましい圧縮流体は273
度K以上で505度K以下の臨界温度を有することに注
意されたい。
【0010】
【表1】
【0011】表1に挙げた成分のうち、二酸化炭素は各
種の分離その他の方法において圧縮流体として最も頻繁
に使用されているものの例である。例えば、UNICARB 超
臨界吹付塗布方法では二酸化炭素を使用する。しかし、
多くの触媒では二酸化炭素は触媒を部分的にあるいは完
全に被毒する。従って、このような触媒を供給する時に
は他の流体を使用する場合があり得る。流体は不活性単
量体その他中間体でも良い。不活性流体にはエタン及び
プロパンがある。反応性流体の例にはエチレン及びプロ
ピレンがある。触媒及び助触媒、例えばメタロセン及び
アルミノオキサンは、重合を開始する前に反応性流体と
一緒にすることはできない。選択される圧縮流体は反応
器の圧力及び温度において気体状態で存在すべきであ
る。本発明を実施するにおいて上記圧縮流体のうちのど
れを使用するかは、供給する触媒、反応器の温度及び圧
力、及び圧縮流体の不活性度と安定性に依存する。
【0012】触媒配合は実質的に溶剤に担持された組成
物である。溶剤に担持された触媒は一般に(1)噴霧時
に粒子を形成することができる重合触媒含有非揮発性材
料分と、(2)非揮発性材料分に少なくとも部分的に混
合し得るとともに、溶剤に担持された触媒を、噴霧時に
粒子形成可能にするに充分な揮発性を有する溶剤分より
構成される。一般にこの粒子形成は溶剤の蒸発により生
じるが、100%未満の溶剤が蒸発する場合、つまり重
合触媒が微小液滴にとどまる場合がある。望ましい噴霧
は減圧噴霧であるが、本発明を得るには厳密に臨界的と
言うわけではない。
【0013】一般に、非揮発性材料分は溶剤分が蒸発し
た後に残存する、溶剤に担持された触媒の部分、つまり
粒子を形成する部分である。適当な非揮発性材料分は、
限定するものではないが、メタロセン触媒、他の単一サ
イト触媒、チーグラ−ナッタ触媒、アルミノオキサン、
硼酸塩、有機アルミニウム助触媒、その他触媒系に一般
に存在している他の成分を含み得る。このような適当な
触媒としては、ビス(シクロペンタジエニル)ジルコニ
ウムジクロライド/メチルアルモオキサン、ビス(イン
デニル)ジルコニウムジクロライド/メチルアルモオキ
サン、ビス(ブチルシクロペンタジエニル)ジルコニウ
ムジクロライド/メチルアルモオキサン、チタニウムト
リクロライド/トリエチルアルミニウム等がある。非揮
発性材料分は溶媒分中の溶液、エマルジョン、ディスパ
ージョン、又はサスペンジョンの形で供給できる。好ま
しくは、非自発性材料分は溶液として供給される。一般
に、分散される分割固体粒子は分散状態を維持し且つ供
給ノズルを容易に通過するように充分に小さい粒子径を
有するべきである。もしも分散体または懸濁体が形成で
き且つ攪拌により維持できるならば、粒子径が大き過ぎ
て安定な分散体を維持できないような分割固体を使用し
ても良い。
【0014】非揮発性材料分は一般に溶剤に担持された
触媒の約0.01重量%以上、好ましくは約0.05%
以上、更に好ましくは約0.1%以上、最も好ましくは
約1%以上である。非揮発性材料分は、溶剤に担持され
た触媒が実質的な減圧噴霧を、あるいは適当な粒子径
を、形成できないものにする程度に過剰に多量であって
はならない。適当な上限は選択した特定の非揮発性材料
分の分子量や溶解性等の物理的及び化学的特性に依存す
る。非揮発性材料分は、一般に約70%以下、好ましく
は約50%以下、さらに好ましくは約40%以下であ
る。
【0015】一般に、溶剤分は好ましくは溶剤に担持さ
れた触媒の約99重量%以下、より好ましくは約60%
以下、さらに好ましくは約50%以下である。溶剤は迅
速に揮発すべきである。速揮発性の溶剤は一般に225
〜400度Kの沸点を有する。溶剤は非揮発性材料分と
少なくとも部分的に混和でき且つ充分に揮発性である溶
剤から選択される。高度な溶解性が好ましい。溶剤は好
ましくは触媒活性の維持及び触媒材料の安定性と相入れ
るものであることが好ましい。適当な溶剤には、限定の
つもりはないが、イソペンタン、ヘキサン及びオクタン
のような高沸点単量体、及び炭素数が8以下の溶剤(酸
素添加溶剤以外のもの)が含まれる。或る場合には触媒
はその寿命の最初の数秒あるいは数分の間に超活性(hy
peractive )状態で存在する。一般に圧縮流体は初期段
階の超活性が終わる前に液体から完全に蒸発し、触媒を
過熱と失活に対して敏感にする。この問題は配合物に比
較的遅蒸発性の溶剤を添加することにより解決できる。
遅蒸発性の溶剤は一般に約400度Kよりも高い沸点を
有する。代表的は遅蒸発性溶剤には、限定のつもりはな
いが、炭素数8より大きい直鎖又は分岐アルカン、C2
かそれ以上を有するオキソアルカン、より高沸点の単量
体、及び鉱油がある。この溶剤は単量体が触媒に到達し
ないようにする拡散バリヤーを形成し、また液滴の外表
面積を増大する。これらの効果は反応を低下し、液滴か
らの熱伝達を増加し、それにより超活性の問題を軽減す
る。遅溶剤を使用する場合にはその量は、圧縮流体、溶
剤に担持された触媒、及び遅溶剤の全重量を基準にして
約70重量%以下、好ましくは0〜60%、さらに好ま
しくは0〜50%の範囲で変化し得る。
【0016】噴霧のために、溶剤に担持された触媒はま
ず少なくとも一種の圧縮流体と混合されて閉じた系内で
液体混合物を形成する。この場合に圧縮流体は液体混合
物が実質的に減圧性の噴霧を形成できるようにする量で
含まれる。一般に、溶剤に担持された触媒は圧縮流体と
溶剤に担持された触媒の全量の0.01〜99.99重
量%、好ましくは0.05〜75重量%、更に好ましく
は0.1〜40重量%の範囲で使用される。この液体混
合物は次いでオリフィスを通して反応器に導入すること
により、実質的に減圧噴霧を与えるような温度及び圧力
で噴霧され、粒子を形成する。先に述べたように、液体
溶剤の一部は固体粒子の表面を濡らすように、あるいは
触媒を微細液滴内で溶液状態に置く程度に残留しても良
い。実質的に減圧性の噴霧は、圧縮流体の濃度と噴霧温
度及び圧力の比較的狭い組み合わせの範囲内で形成され
るもので、これは特定の溶剤に担持された触媒の特性に
依存して変化する。重要な特性は使用される非揮発性材
料分の組成と量、溶剤の組成、及び圧縮流体の組成であ
る。従って、実質的に減圧性の噴霧の形成に適当な条件
は、一般に実質的に減圧性の噴霧を形成する条件は特定
の噴射混合物とオリフィスに対して実験的に決めなけれ
ばならない。しかし、減圧噴霧を形成する領域は、米国
特許出願第129256号等に記載されているように、
温度と圧力により変動するので、溶剤により担持された
触媒中への圧縮性流体の溶解限界以下にすべきである。
一定の圧力では、溶解度は圧力が高いほど高くなる。減
圧噴霧領域は溶解限界よりもわずかに低い圧縮流体濃度
で起き、しばしば約5重量%又はそれ以下の圧縮流体濃
度の範囲内にある。多くの場合、噴霧は溶解限界直下で
行われる。充分に高い噴霧圧力を使用して充分に高い溶
解度を得る。次に噴霧温度と圧縮流体濃度を調整して所
望の液滴寸法を有する減圧噴霧を与える。溶解度はまた
使用される圧縮流体に依存する。溶解度はまた非揮発性
材料分の量に依存し、固体含有率が高いほど低くなる。
溶解限界以上の圧縮流体濃度では、高い圧力では液体混
合物は一般に液状非揮発性材料相と抽出溶剤を含有する
液状圧縮流体相とを含み、低い圧力では過剰の圧縮液体
が気相を形成する。
【0017】一般に、使用する圧縮流体の量は、圧縮流
体及び溶剤に担持された触媒の全量に対して約1〜9
9.99重量%、好ましくは約3〜99.95%、更に
好ましくは約5〜99.9%である。圧縮流体の量は所
望ならば溶解限界を超えても良いが、過剰圧縮流体相が
噴霧形成を不当に阻害(例えば液体混合物中で充分分散
しない状態にとどまるとか、噴霧化が不十分になると
か)する程に過剰にすべきでない。所望ならば、米国特
許第5290604号に記載されているように、過剰な
圧縮流体を使用して溶剤の一部を噴霧に先立って分離す
ることもできる。広くは液体混合物は約60重量%以下
の圧縮流体を含有する。
【0018】703kg/cm2 (ゲージ)(1000
0psig)以下の噴霧圧力が使用できるが、好ましい
液体混合物の噴霧圧力は約365kg/cm2 (ゲー
ジ)以下、好ましくは約210.9kg/cm2 (ゲー
ジ)以下である。非常な低圧は溶剤に担持された触媒中
への圧縮流体の高い溶解性や、気相重合中に一般に経験
する大気圧以上の圧力と相容れない。
【0019】圧縮流体は好ましくは液体混合物が噴霧さ
れる温度及び圧力で超臨界流体である。より高い噴霧温
度が噴霧からより迅速な溶剤の蒸発を行うには望ましい
が、このような温度は触媒活性の維持と相容れなければ
ならない。なぜなら、或る種の触媒材料は特に溶媒中で
熱に敏感だからである。そのため、所望の減圧噴霧と溶
剤の適正な蒸発を行い得る最低噴霧温度が一般に望まし
い。使用できる温度は一般に溶解度及び熱感受性等の溶
剤に担持された触媒の特性に依存する。反応系は一般に
非反応系よりも低温度で噴霧されなければならない。好
ましくは混合液体の噴霧温度は約0〜130℃、より好
ましくは約20〜100℃、更に好ましくは約30〜8
5℃である。溶剤が噴霧から蒸発する速度を向上するに
は、液体混合物は圧縮流体を減圧する際の膨張冷却に際
して起きる噴霧温度の低下を実質的に補償するような温
度まで加熱することが好ましい。実質的に減圧性の噴霧
は、溶解度が変化するのに応じて圧縮流体の量を変える
ことによりある温度範囲にわたって形成することができ
る。使用される溶剤分と蒸発すべき溶剤の量との平均的
な相対蒸発速度に対して、溶剤を噴霧からより迅速に蒸
発させて粒子を形成するには、より高い噴霧温度を使用
すべきである。一般に、高い噴霧温度は低い平均相対蒸
発速度に対して望ましい。
【0020】本発明の方法により形成される触媒粒子
は、約0.1〜20μm、好ましくは約5〜15μmの
範囲の平均粒子径を有することが望ましい。もっとも望
ましい粒子径は実施する具体的な重合法に依存し、また
選択した触媒系に依存する。一般に狭い粒子径分布が望
ましい。
【0021】典型的には触媒は少なくとも一種の遷移金
属化合物を含有する。本発明はメタロセンとして知られ
る触媒の場合に特に有効であると思われる。若干の好ま
しい触媒系には、ビス−n−ブチルシクロペンタジエニ
ルジルコニウムジクロライド、インデニルジルコニウム
ジエチルカルバメート、インデニルジルコニウムピバレ
ート等がある。好ましい助触媒にはMAO(メチルアル
モオキサン)及び変性MAO(MMAO)があり、後者
はイソブチル基で置換されたメチルアルキル基の部分を
有するメチルアルモオキサンよりなる。MAOの好まし
い溶剤はトルエンであり、MMAOの溶剤はイソペンタ
ンである。好ましい遅溶剤はプロピレン又は鉱油であ
る。圧縮流体は好ましくはエタンまたはプロパンであ
る。
【0022】触媒系は供給ノズルへの入口圧力及び温度
で単一相よりなるべきであるが、供給ノズルを通過する
と第2の相と所望の気相を形成することができることが
望ましい。
【0023】オリフィスは供給ノズルのような、壁又は
ハウジングに開けた孔又は開口を指す。噴霧オリフィ
ス、噴霧チップ、噴霧ノズル、噴霧ガン、及び毛細管は
一般に本発明の液体混合物を噴霧するのに適している。
オリフィスとそれを開閉する弁の間に過度の流れ容積が
なく、噴霧オリフィスを出ていく噴霧が広角となること
を妨げないような供給ノズルが望ましい。約0.025
〜1.588mmのオリフィス径(直径)が望ましい。
ただし、これ以上及びこれ以下のオリフィス径も場合に
より使用し得る。流体混合物がオリフィスを通る前に乱
流又は攪拌流を促進する前置オリフィスあるいは擾乱促
進装置等の装置及び流れ設計を使用することもできる。
前置オリフィスは液体混合物中に過度に大きな圧力効果
を生じないものが好ましい。噴霧パターンは円形オリフ
ィスにより形成されるような円形噴霧でも良いし、ある
いは前記のようなオリフィスを通る溝切除部により生成
される楕円形または平板形の噴霧でも良い。特定の粘度
の溶剤に担持された組成物又は高い相対蒸発速度に対し
ては、楕円又は円形の噴霧が噴霧チップ上への重合体の
蓄積を防止するのに望ましい。他の設計では、2本の交
差する溝をオリフィス出口を通して互いに直角に切り込
む。これにより、2つの交差する噴霧扇形が形成され、
円形オリフィスに比して、周囲のガスを内部噴霧に対し
てより良く混合させる対称性のより低い噴霧パターンを
得ることができる。
【0024】気相反応器中の圧力は、圧縮流体が充分に
減圧(脱圧縮)して減圧噴霧を形成するように、噴霧圧
力よりも充分に低いものでなければならない。反応器は
噴霧から溶剤を充分に迅速に蒸発させるように、溶剤に
担持された組成物中に含有されている高圧縮流体に対し
て充分に低い分圧を与えるべきである。非常に低い分圧
が望ましい。しかし、本発明は凝縮モードでも、超凝縮
モードでも実施できる。
【0025】減圧噴霧は狭い粒子径分布を有する均一な
噴霧パターンを生成する。噴霧点で狭い粒子径分布を有
するだけでなく、平均粒子径が噴霧パターン全体にわた
って非常に一様になり、これにより噴霧全体に対して総
合的に狭い粒子径分布を生じる。なぜなら、過度に霧化
したり、不十分に霧化したりする領域がないからであ
る。従来の噴霧方法では不均一な霧化はしばしば問題と
なる。
【0026】気相重合反応は、単量体の流れを、以下に
説明する流動床法のような気相工程で、実質的に触媒毒
の不在下で、重合反応を開始するに充分な温度及び圧力
で、触媒と接触させることにより実施される。本発明は
すべての気相重合法に適するものと思われるが、特に有
用なのは単量体がC2 〜C10の直鎖又は、分岐アルケ
ン、ジアルケン、トリアルケンの場合である。最も好ま
しくは、単量体がエテン、プロペン、ブテン、ペンテ
ン、ヘキセン、オクテン、及び1,3−ブタジエンの場
合である。
【0027】本発明の方法を実施するのに使用できる流
動床反応装置は、反応帯域と減速帯域とを有する。反応
帯域は、成長する重合体粒子と、生成した重合体粒子
と、少量の触媒粒子とを、反応帯域を流通する補充供給
物及び再循環ガスの形の重合性及び変性用のガス成分の
連続流れで流動化した流動床を含む。生きた流動床を維
持するために、床を通るガスの質量流量は流動化に要す
る最低流量以上でなければならず、好ましくはこの値G
mfの約1.5〜10倍、更に好ましくは約3〜6倍で
ある。Gmfは流動化に必要な最低の質量流量の略称で
ある。なお、この点に関してはC. Y. Wen and Y. H. Y
u,"Mechanics of Fluidization", Chemical Engineerin
gProgress Symposium Series, Vol. 62, p. 100-111 (1
966)を参照されたい。
【0028】床は常に局部的なホットスポットの形成を
防止し、触媒を捕捉して反応帯域全体に分布させるため
に粒子を常時含んでいることが重要である。運転開始時
には、通常、反応器にガス流を流し始める前に粒状の重
合粒子を装入しておく。これらの粒子は生成すべき重合
体と同一材質でも良いし異なっていても良い。異なって
いる場合にはそれらは生成した所望の重合体粒子と共に
最初の製品部分とし引出される。最終的には所望の重合
体粒子の床が開始時の床を置換することになる。
【0029】流動化はガス再循環を流動床に高流量で行
うことにより達成されるものである、典型的には補充ガ
スの流量の約50倍である。流動床は一般にガスを床に
浸出させることにより形成される渦なし流れの形の濃密
な生きている粒子塊の外観を有する。床を通る圧力降下
は床内の質量を断面積で割った値と等しいかわずかに大
きい。従って、圧力降下は反応器の形状に依存する。
【0030】補充ガスは粒状重合体製品が反応器から引
出される流量に等しい流量で供給される。補充ガスの組
成は床の上部に設けたガス分析器により決定される。ガ
ス分析器は再循環されるガスの組成を決定し、それに対
応して補充ガスの組成が調整されて反応帯域のガス組成
を実質的に一定に保つ。
【0031】完全な流動化を確保するために、再循環ガ
ス及び所望ならば補充ガスの一部がガス再循環路を経て
床の下部の箇所から反応器に戻される。戻し箇所の上部
にガス分配板を設けて床の流動化を助けるために使用し
ても良い。
【0032】床内で反応しなかったガス流の部分は、重
合帯域から取り出される再循環ガスを構成する。好まし
くはこれを重合帯域の上部にある減速帯域へ導いてそれ
に連行されている粒状物に床内に落下して戻る機会を与
える。
【0033】再循環ガスは次に圧縮器で圧縮され、次い
で熱交換器に通されて反応熱を除去された後に床に戻さ
れる。再循環ガスを凝縮して戻す凝縮モードに注意され
たい。床温度は反応熱を絶えず除去することにより定常
状態化に実質的に一定の温度を維持する。床の上側部分
には目立った温度勾配は存在しないようである。温度勾
配は床の底部に存在し、入口ガス温度と床の残りの部分
の温度との間には温度勾配が存在する。再循環流は次に
この基部に戻され、次いで分配板を通して流動床に戻さ
れる。圧縮器は熱交換器の下流側に設けても良い。
【0034】分配板は反応器の動作において重要な役割
を果たす。流動床は成長しつつある重合体粒子と生成し
た重合体粒子と触媒とを含んでいる。重合体粒子は熱く
且つ活性であるので、沈降することがないようにする必
要がある。なぜなら、静止した塊が存在すると、その内
部に含まれる活性な触媒が反応を続けて融着を起こす。
床を通して流動化を維持するに充分な流量の床を流通す
る拡散再循環ガスはこの理由で重要である。分配板はこ
の目的に役立つもので、網目、スロット板、孔あき板、
バブルキャップ板等が使用できる。分配板の要素はすべ
て静止しているか、又は米国特許第3298792号に
検討されているように可動のものでも良い。どの設計を
使用するにしても、分配板は再循環ガスを床の基部にお
いて粒子間に拡散して流動状態を維持し、反応器が動作
していない場合には樹脂粒子の静止床を支持するように
作用する。分配板の可動要素は分配板内部又は表面に捕
捉された重合体粒子を除去するのに使用できる。
【0035】重合体の融結が生じないように重合体粒子
の融結温度以下で流動床反応器を運転することが肝要で
ある。エチレンホモ重合体及び共重合体を製造するため
には約0〜150℃、好ましくは約10〜140℃、更
に好ましくは約30〜115℃の動作温度が一般に使用
される。
【0036】流動床反応器は約70.3kg/cm2
(ゲージ)までの圧力、好ましくは約3.51〜49.
2kg/cm2 、更に好ましくは57.03〜43.8
kg/cm2 、最も好ましくは約10.55〜42.1
8kg/cm2 で動作される。高圧側での動作は圧力増
加がガスの単位体積あたりの熱容量を増大するので熱伝
達の上から好ましい。
【0037】触媒は消費に等しい流量で反応器に注入さ
れる。触媒は触媒の特性に応じて流動床に又はその上方
又は下方に注入される。注入の位置は床内の流動パター
ンに干渉しないような位置にすべきである。好ましい位
置は分配板の上方の位置になるであろう。触媒粒子の1
/4〜1/2は所望の樹脂粒度分布を維持するために一
次粒子又は新樹脂粒子を形成すべきである。触媒を床の
上側に供給するとすでに存在する樹脂粒子を捕捉する前
に触媒粒子を乾燥するための長い時間を与えることにな
る。更に、触媒を床に供給するにあたりまず粒子から実
質的に溶剤が枯渇するに十分な時間を与えるようにまず
管路を通して供給する方法を採用することができる。
【0038】床の生産速度は触媒の流量を調整すること
により制御される。生産速度は触媒の注入流量を増すだ
けで増加できるし、減らすだけで減少できる。触媒の注
入流量の変化は反応熱の発生速度を変化させるので、反
応器に流入する再循環ガスの温度は熱発生速度の変化に
適合するように上方又は下方に修正される。これによ
り、床中に実質的に一定温度の維持が保証される。流動
床と再循環ガスの冷却システムの完全な計測は、操作者
が再循環ガスの温度の適切な調節を行うことを可能にす
るために床内温度を検出することが必要なことはもちろ
んである。
【0039】与えられた一組の動作条件では、流動床
は、床の一部を製品として粒状重合体生成物の生成速度
に等しい速度で引出すことによりほぼ一定の高さに維持
できる。熱発生速度は生成物の生成に正比例するから、
反応器を横ぎる温度上昇(入口ガス温度と出口ガス温度
との差)は一定ガス速度での粒状重合体の生成速度を決
定する。
【0040】粒状重合体生成物は好ましくは分配板の箇
所またはその近傍から、粒子が沈降する際に排気される
ガス流の一部との懸濁状態で連続的に引出され、粒子の
更なる重合を抑え、粒子が最終的に捕集帯域に達した時
に起きる融結を防止する。懸濁ガスは1つの反応器から
他の反応器へ生成物を送るために使用することもでき
る。
【0041】
【実施例】本発明を以下の具体例により更に説明する
が、例示の目的でありそれらに限定されるものと解する
べきではない。特に断らない限りすべての部及び%は重
量基準である。
【0042】実施例1(噴霧供給ノズルとしてのスプレ
イガン) (圧縮流体の例)0.178mmのオリフィス(model
TP400008TC )を有するスプレイガン(model AA24AUA-89
30-36 、Spraying Systems Co. 米国イリノイ州 Wheat
on所在)を、直径35.6cmの気相反応器の側面の、
分配板の周り約10.2cmの箇所に取付け、反応器の
内部に2.5cm〜10.2cm程度に突出させ、単量
体の流れの方向に対して垂直に扇形噴霧を形成した。す
なわち、扇形噴霧は垂直に床を流通する単量体に対して
水平方向であった。反応器は15.47kg/cm2
分圧の単量体と0.28kg/cm2 の分圧のヘキセン
と、ポリエチレン樹脂とを有する初期床を有した。噴霧
供給装置は最初0.004重量%のインデニルt−ブチ
ルカルボキシレートジルコニウム及び0.21重量%の
変性メチルアルモオキサンよりなる触媒と、0.1重量
%のヘキサンと、2.6重量%のエタンと、塊状イソぺ
ンタンとで満たされた。実験の進行につれて、初期触媒
量は反応器に供給され、次いで次の触媒量であって初期
触媒量にほぼ等しい量が噴霧供給装置に供給された。噴
霧供給装置の圧力は70.3kg/cm2 (ゲージ)に
設定され、温度は周囲温度で調整なしとし、運転中は2
98度Kと308度Kとの間になった。生成した樹脂は
0.481g/分の溶融指数と、296kg/m3 のか
さ密度と、0.917g/cc樹脂密度と、0.457
mmの平均粒子径を有した。この実験は運転を停止した
時に微粉末2.1重量%の驚くべき減少した量を示し
た。
【0043】実施例2(噴霧毛細管をスプレイノズルと
して) (超臨界流体の例)外径1.59mm、内径0.13m
m、及び長さ20cmのステンレス鋼製チューブを外径
3.175mmのステンレス鋼チューブの内面に銀半田
付けして補強とした。この外径3.175mm、内径
0.13mmのチューブを分配板から約26.7cmだ
け上方の位置で気相反応器内に約7.6〜12.7cm
突出させた。この毛細管と直径19.1mmのチューブ
の間の環状空間に0.91〜2.27kg/hrの窒素
ガスを流した。この直径19.1mmのチューブは反応
器内に6.0cmほど突き出していた。この直径19.
1mmのチューブと内径25.4mmのステンレス鋼製
チューブとの間の環状空間に817.2毎時の循環ガス
を流した。25.4mmのチューブは反応器内に5.0
7cm突出していた。噴霧供給装置は最初に0.063
重量%のインデニル−t−ブチルコルボキシレートジル
コニウムと5.5重量%の変性メチルアルモオキサンと
よりなる触媒、7.6重量%のエタン、及びバルクのイ
ソペンタンを初期装入した。噴霧供給系の流体の温度を
46℃にまた圧力を70.3kg/cm2 (ゲージ)に
設定した。反応器は実施例1と同様な方法により初期運
転した。生成した樹脂は溶融指数0.404度/mi
n、かさ密度196.8kg/m3 、樹脂密度0.93
0g/cc、及び平均粒子径0.62mmであった。こ
の実施例でも0.2重量%という微粉末の驚くべき減少
した量を示した。
【0044】実施例3(噴霧毛細管を噴霧ノズルとし
て) (超臨界流体の例)外径1.59mm、内径0.18m
m、及び長さ20cmのステンレス鋼製チューブを外径
3.175mmのステンレス鋼チューブの内面に銀半田
付けして補強とした。この外径3.175mm、内径
0.18mmのチューブを分配板から約26.7cmだ
け上方の位置で気相反応器内に約7.0cm突出させ
た。この毛細管と直径19.1mmのチューブの間の環
状空間に0.91〜2.27kg/hrの窒素ガスを流
した。この直径19.1mmのチューブは反応器内に
5.1cmほど突き出していた。この直径19.1mm
のチューブと内径25.4mmのステンレス鋼製チュー
ブとの間の環状空間に817.2毎時の循環ガスを流し
た。25.4mmのチューブは反応器内に5.07cm
突出していた。噴霧供給装置は最初に0.16重量%の
インデニル−t−ブチルコルボキシレートジルコニウム
と8.9重量%の変性メチルアルモオキサンとよりなる
触媒、31重量%のエタン、及びバルクのイソペンタン
を初期装入した。噴霧供給系の流体の温度を無調整の周
囲温度にまた圧力を70.3kg/cm2 (ゲージ)に
設定した。反応器は実施例1と同様な方法により初期運
転した。生成した樹脂は溶融指数0.833g/mi
n、かさ密度236.8kg/m3 、樹脂密度0.92
6g/cc、及び平均粒子径0.86mmであった。こ
の実施例でも微粉末の0.7重量%の驚くべき減少した
量を示した。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 キース・アーネスト・カーマイケル アメリカ合衆国ウエストバージニア州チャ ールストン、パークウッド・ロード1949 (72)発明者 ジーン・ボウマン・クロプリー アメリカ合衆国ウエストバージニア州スコ ット・ディーポー、クウォーター・ホー ス・ドライブ114 (72)発明者 エルドン・ロナルド・ラーセン アメリカ合衆国ウエストバージニア州チャ ールストン、キャロル・ロード868 (72)発明者 アラカルド・ベンカタパシア・ラママーシ ー アメリカ合衆国ニュージャージー州イース ト・ウィンザー、ジェラルディーン・ロー ド19 (72)発明者 マーク・ウィルトン・スメイル アメリカ合衆国ニュージャージー州グレ ン・ガードナー、スプールス・ヒルズ・ド ライブ205 (72)発明者 ティモシー・トッド・ベンツェル アメリカ合衆国ウエストバージニア州チャ ールストン、ポーラ・ロード888 (72)発明者 クラーク・カーティス・ウィリアムズ アメリカ合衆国ウエストバージニア州チャ ールストン、スカイトップ・サークル1105

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 a)単量体を気相反応器に導入し、b)
    非担持重合触媒系を前記気相反応器に導入し、c)生成
    した重合体を前記気相反応器から回収する段階を含む重
    合体の気相重合法において、前記非担持重合触媒は、
    (i)重合触媒を含有する非揮発性材料分と、(ii)
    少なくとも部分的に前記非揮発性材料分と混合し得る溶
    剤分であって前記溶剤分と前記非揮発性材料分との混合
    物を前記気相反応器内に噴霧した時に重合性触媒粒子を
    形成せしめるに充分な程度の揮発性を有する前記溶剤分
    と、(iii)圧縮流体とよりなることを特徴とする、
    重合法。
  2. 【請求項2】 単量体がC2 〜C10の直鎖状又は分岐ア
    ルケン、ジアルケン、及びトリアルケンより選択される
    請求項1の重合法。
  3. 【請求項3】 単量体がエテン、プロペン、ブテン、ペ
    ンテン、ヘキセン、オクテン、及び1,3−ブタジエン
    より選択される請求項2の重合法。
  4. 【請求項4】 触媒系が少なくとも1種の遷移金属化合
    物を含有する請求項1の重合法。
  5. 【請求項5】 触媒系がメタロセンである請求項4の重
    合法。
  6. 【請求項6】 溶剤がC8 未満の直鎖又は分岐アルカン
    である請求項1の重合法。
  7. 【請求項7】 非担持触媒系が更に遅蒸発性溶剤を含有
    し、該遅蒸発性溶剤はC8 以上の直鎖及び分岐アルカ
    ン、C2 かそれ以上を有するオキソアルカン、及び鉱油
    より選択される請求項1の重合法。
  8. 【請求項8】 圧縮流体は、273度K以上で505度
    K以下の臨界温度を有する流体または混合流体である請
    求項1の重合法。
  9. 【請求項9】 二酸化炭素、亜酸化窒素、アンモニア、
    キセノン、エタン、エチレン、プロパン、プロピレン、
    ブタン、イソブタン、クロロトリフルオロエタン、モノ
    フルオロメタンよりなる群から選択される請求項1の重
    合法。
  10. 【請求項10】 触媒系が反応器に703kg/cm2
    (ゲージ)以下の圧力で導入される請求項1の重合法。
  11. 【請求項11】 圧力が365kg/cm2 (ゲージ)
    以下である請求項10の重合法。
  12. 【請求項12】 非揮発性材料分が重合触媒系の0.0
    1〜70重量%である請求項1の重合法。
  13. 【請求項13】 非揮発性材料分が重合触媒系の1.0
    〜40重量%である請求項12の重合法。
  14. 【請求項14】 重合触媒系の溶剤分が、95重量%以
    下である請求項1の重合法。
  15. 【請求項15】 重合触媒系の圧縮流体が1〜99.9
    9重量%である請求項1の重合法。
  16. 【請求項16】 重合触媒系の圧縮流体が5〜99.9
    重量%である請求項15の重合法。
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