JPH1059755A - フライアッシュの充填方法及び充填材 - Google Patents

フライアッシュの充填方法及び充填材

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JPH1059755A
JPH1059755A JP23260296A JP23260296A JPH1059755A JP H1059755 A JPH1059755 A JP H1059755A JP 23260296 A JP23260296 A JP 23260296A JP 23260296 A JP23260296 A JP 23260296A JP H1059755 A JPH1059755 A JP H1059755A
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fly ash
color
filler
hue
filling
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JP23260296A
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Masahiro Kato
将裕 加藤
Takao Tanosaki
隆雄 田野崎
Fumitoshi Niinuma
文敏 新沼
Tokuo Shiraishi
篤雄 白石
Hiroshi Takasago
宏 高砂
Takaaki Kashiwatani
隆昭 柏谷
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Chichibu Onoda Cement Corp
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    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充填材としてのフライアッシュの選別や混合
度をフライアッシュの有する色彩そのもので管理し、迅
速且つ簡便にフライアッシュの効果的使用を可能にする
フライアッシュの充填方法及び充填材を提供する。 【解決手段】 フライアッシュを充填材として使用する
に当たって、フライアッシュをJIS Z 8722「色の測定方
法−反射及び透過物体色」により測定し、JIS Z8721
「色の表示方法−三属性による表示」(修正マンセル表
色系)により定められる色の表示値を用いてフライアッ
シュの選別、及び/又は充填量の設定をすることを特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、モルタル、コン
クリ−ト、グラウト材、プラスチックス、ペイント等に
充填材として混入するフライアッシュの充填方法及び充
填材に関する。
【0002】
【従来の技術】火力発電所の微粉炭燃焼ボイラから副産
品として大量に産出される燃焼飛灰、いわゆるフライア
ッシュは、平滑で良質のガラスバル−ンを多く含み、ス
ラリ−化した場合のベアリング効果による流動性に優れ
ることから、一部がフライアッシュセメント、グラウト
材、目地補修材、あるいはプラスチックス/ゴムフィラ
−・ペンキ充填材などとして用いられているものの、大
部分が埋立て等に廃棄処分されている
【0003】フライアッシュの有効利用を妨げる要因と
して、使用石炭種やボイラ燃焼条件などによるフライア
ッシュの品質のばらつき問題があり、特にフライアッシ
ュ中の未燃焼カ−ボン分は、水あるいは各種混和剤、ペ
ンキペ−スト等を吸着し、期待される流動性ひいては充
填効果が得られないおそれがある。また、主として未燃
焼カ−ボン量によるフライアッシュの色の変化は、得ら
れる製品の色彩に与える影響が大きく、セメント用とし
ての利用を除きフライアッシュの使用実績は微々たるも
のであるのが実情である。
【0004】このようなフライアッシュは、その化学分
析値、未燃焼カ−ボン量、pH、球形粒含有率、粉末度
等を測定することにより、フライアッシュの品質を評価
し、充填材としての適性をある程度評価することができ
る。これらの化学分析、機器分析は正確さ・品質保証方
法としては優れるが、各種測定値の中には、フライアッ
シュを充填材として使用する上で、例えば強度・耐久性
などに関連して必ずしも有用な指標となり得ないものや
測定操作が面倒で試験者の負担が大きいものが多い。
【0005】また、未燃焼カ−ボン量は、フライアッシ
ュの色調(黒さ)と強い相関があり、色調を灰の反射率
により計測し、未燃焼カ−ボン量を測定することが提案
されている(川崎重工技術報告109号、1991年
「灰中未燃分自動分析システムの開発」)が、これは、
主として強熱減量などによる未燃分測定方式と比べて簡
易にオンライン測定することができ、石炭焚きボイラの
現場における低NOx燃焼と高効率運転を両立させるた
めに開発されたものである。従って、未燃焼カ−ボン量
のある程度管理されたフライアッシュが生産されるとし
ても、未燃焼カ−ボン量自体と各種モルタル・コンクリ
−ト特性との相関性は必ずしも高くなく、石炭灰を利用
する側からは、参考にならないことも多い(秩父小野田
研究報告第129号、1995年「近年の石炭灰の性状
について」)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述したようにフライ
アッシュは、品質のばらつき問題があり、また、色彩の
変動は、製品性能に対する不信感を与えるおそれがある
が、色彩は人間の目の感覚によるところが大きく、前記
分析値で把握することは困難である。
【0007】この発明は、上述の欠点を解消し、充填材
としてのフライアッシュの選別や混合度をフライアッシ
ュの有する色彩そのもので管理し、迅速且つ簡便にフラ
イアッシュの効果的使用を可能にするフライアッシュの
充填方法及び充填材を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、この発明のフライアッシュの充填方法によれば、
フライアッシュを充填材として使用するに当たって、フ
ライアッシュをJIS Z8722「色の測定方法−反射及び透
過物体色」により測定し、JIS Z 8721「色の表示方法−
三属性による表示」(修正マンセル表色系)により定め
られる色の表示値を用いてフライアッシュの選別、及び
/又は充填量の設定をすること(請求項1)、「修正マ
ンセル表色系」の色相(H)によりフライアッシュの選
別、及び/又は充填量の設定をすること(請求項2)、
「修正マンセル表色系」の色相(H)により予め作成し
た球形粒含有率を推定する検量線に基づいて、球形粒含
有率60容積%以上のフライアッシュを選別すること
(請求項3)、「修正マンセル表色系」の色相(H)に
より充填材混合後の色相を推定し、フライアッシュの充
填量を設定すること(請求項4)、「修正マンセル表色
系」の彩度(C)によりCaO+MgO含有量を推定
し、フライアッシュを選別すること(請求項5)、を特
徴とする。
【0009】また、この発明の充填材によれば、フライ
アッシュをJIS Z 8722「色の測定方法−反射及び透過物
体色」により測定し、JIS Z 8721「色の表示方法−三属
性による表示」により定められる色の表示値を用いて選
別してなること(請求項6)、を特徴とする。以下、こ
の発明を詳しく説明する。
【0010】
【発明の実施の形態】この発明で使用するフライアッシ
ュは、JISで規定されるフライアッシュは無論、通常
原粉と称されるフライアッシュ、及びシンダーアッシュ
をも含めたいわゆる広い意味の石炭灰全般が使用するこ
とができ、5mm篩を全通し、0.3mm篩通過率が質
量で85%程度以上であれば良く、また、これらフライ
アッシュを分級等により粒度を調整したものであっても
良い。
【0011】前記フライアッシュをモルタル・コンクリ
−ト、グラウト・目地補修材、プラスチックス、ペイン
ト等の各種充填材として使用するに当たり、充填材とし
て期待される流動性ひいては充填効果は、フライアッシ
ュの球形粒含有率が大きく影響するところであるが、フ
ライアッシュのpH値もまた、各種スラリ−や硬化体性
状に大きく影響する因子であり、フライアッシュの性格
づけにとって必要不可欠のものである。この発明は、発
明者らが世界各地で発生したフライアッシュの300サ
ンプル以上に及ぶ評価を行った結果、後述する「修正マ
ンセル表色系」の色の表示値からフライアッシュの球形
粒含有率あるいはpHを推測させ得る情報を得ることが
でき、充填材としてのフライアッシュの選別、混合度
(充填量)を設定する上で、適切であるばかりでなく、
品質管理にも有効であることを見いだしこれを適用せん
とするものである。
【0012】「修正マンセル表色系」は、JIS Z 8721
「色の表示方法−三属性による表示」に示されるように
色相(H)、明度(V)、彩度(C)からなる色の3属
性を所定の方式にしたがって表示するもので、色のH、
V、Cが同時に連記されることにより、特別の人でなく
ても、色のイメージができ、色違いの程度を容易に判断
することができる。この発明は、この「修正マンセル表
色系」により色の表示をするが、具体的にはフライアッ
シュをJIS Z 8722「色の測定方法−反射及び透過物体
色」により測定し、JIS Z 8721「色の表示方法−三属性
による表示」を適用する。例えば、フライアッシュを平
板上に厚み5mm×幅20×長さ20mm程度以上に充
填し、表面平滑度を±0.5mm以内として分光測光器
を用いてJISZ 8722により色彩測定を行い、この測定値
からJIS Z 8721による修正マンセル表色系により色調を
表現する。
【0013】このようにフライアッシュを「修正マンセ
ル表色系」により表示すると、該表示値により、フライ
アッシュを充填材として使用するに当たって、フライア
ッシュの選別、及び/又は充填量の設定をする。特に
「修正マンセル表色系」の色相(H)は、フライアッシ
ュの球形粒含有率と相関性があり、色相(H)がPから
R、Y、Gへと変化するにしたがって球形粒含有率が高
くなる傾向がある。従って、色相(H)と実際に測定し
た球形粒含有率の関係を発電所ごと、及び使用石炭種ご
とに予め検量線を作成しておくことにより、フライアッ
シュの色相(H)から球形粒含有率を推定することがで
きる。球形粒含有率は、充填材添加スラリーの流動性に
大きく影響を与えるものであり、球形粒以外の粒子は、
未燃焼カーボン量に相当すると言っても過言でなく、必
要水量比、化学添加(混和)剤量への悪影響をもたら
す。この発明は、フライアッシュの色相(H)から前記
検量線により球形粒含有率が60容積%以上のフライア
ッシュを充填材として選別する。球形粒含有率が60%
を下回ると、充填材添加スラリーの流動性が悪くなり好
ましくない。尚、球形粒含有率は、電子顕微鏡観察で球
形粒を実測して行う。
【0014】また、充填材としてフライアッシュを添加
した製品の色相は、フライアッシュの添加量により変化
するが、フライアッシュの色相(H)から製品の色相を
推定することができる。前述したように、製品の色彩は
性能に対する不信感を与えるおそれのあるものである
が、「修正マンセル表色系」の色相(H)は、人間の目
の感覚に近い区分で採用されており、この色相(H)を
用いることで、予め検量した色相から充填材混合後の色
相を推定し、所望される製品の色彩からフライアッシュ
の充填量を設定することができる。この場合、雨水等に
よる製品の加湿状態での色彩の変動も予め確認しておく
ことにより、フライアッシュの充填量で容易に対応する
ことができる。
【0015】次に、「修正マンセル表色系」の彩度
(C)は、フライアッシュ中のCaO+MgO含有量と
相関性があり、彩度(C)が高くなるにつれてCaO+
MgO含有量が高くなる傾向がある。従って、フライア
ッシュの彩度(C)から、好ましくは前記球形粒含有率
の場合と同様に彩度(C)と実際に測定したCaO+M
gO含有量の検量線を予め作成しておくことにより、C
aO+MgOを推定し、充填材としてのフライアッシュ
を選別することができる。CaO+MgO含有量は、例
えば、フライアッシュをモルタル・コンクリートの充填
材として使用するに当たり、モルタル・コンクリートの
中性化あるいは使用する減水剤量に大きく影響するが、
前記フライアッシュの彩度(C)が0.3以上であれば
これを充填材として使用することができる。彩度(C)
が0.3を下回ると、充填材としてのフライアッシュの
使用は注意を要するところとなり、別途、化学分析等に
より確認をすれば良い。
【0016】尚、CaO+MgO含有量は、フライアッ
シュ水溶液のpH測定で代用管理することができるが、
この発明は、前記「修正マンセル表色系」の中での球形
粒含有率及び製品色相と共に活用することで意義が大き
く、しかも「修正マンセル表色系」はパソコン活用によ
る自動化が極めて容易なものである。
【0017】以上説明したように、この発明は、フライ
アッシュを「修正マンセル表色系」により定められる色
の表示値を用いて充填材としての選別、及び/又は充填
量の設定をしてなるもので、前述したモルタル・コンク
リ−ト等の各種充填材として好適に使用でき、住宅をは
じめ道路・河川・港湾等の建設物の構築、これらの仕上
げにフライアッシュの諸機能を加え、あるいは、装飾の
ために用いることができる。尚、色の表示値による管理
方法としては、白色ポルトランドセメントなどにおい
て、光学系のハンタ−白色度が用いられているが、明ら
かに色をもち、どちらかというと黒色系統のフライアッ
シュに適用すること、すなわち、フライアッシュが充填
されるモルタル・コンクリ−ト・ゴム・ペンキ等は黒さ
具合の違いが重要であり、白色度を持って表示すること
は不明瞭であり、好ましいものではない。以下、実施例
によりこの発明をさらに説明する。
【0018】
【実施例】
(実施例1)表1に各種のフライアッシュについて測定
した修正マンセル表色系、ハンタ−白色度、球形粒含有
率、ig.loss(強熱減量値)、単位水量比、25
%スラリー液pH、平均粒子径、及び化学成分(CaO
+MgO)を示す。参考材料として普通ポルトランドセ
メント20種、高炉スラグ粉末12種、及び石灰石粉末
12種について測定した上限値と下限値を併せて示す
(%は球形粒含有率の容積%を除いて重量%で表示)。
尚、修正マンセル表色系は、JIS Z 8722による色差測定
(ミノルタ製CR200使用)を行い、JIS Z 8721によ
り表示した。また、ハンタ−白色度はJIS Z 8715によ
り、球形粒含有率は、電子顕微鏡観察により測定した。
さらに強熱減量値、及び、単位水量比は、JIS A 6201-1
991 に拠った。表1に示すように、高炉スラグ微粉末や
石灰石粉末が特定の範囲の色彩しか有していないのに対
し、フライアッシュにあっては幅広い色彩のものがある
ことが確かめられる。特にセメント・スラグのもつY−
GY領域と異なるP−R領域(紫〜赤系統)の色彩を有
していることが特徴である。
【0019】
【表1】
【0020】次に、表1に示したフライアッシュK、H
について各種の割合で普通セメントに対して置き換えた
フライアッシュ及び普通セメントの混合粉体を、先の例
と同様に測色した修正マンセル表色系の色相(H)とハ
ンタ−白色度測定の結果を表2に示す。修正マンセル表
色系では、フライアッシュとの混合によりセメントが有
していない色調を得られていることがよく把握でき、得
られる製品の色相が推定できるのに対し、ハンタ−白色
度では色相の程度が不明瞭でわかりにくいものであっ
た。
【0021】
【表2】
【0022】また、フライアッシュK、Hについて各種
の割合で加湿の上、同様に修正マンセル表色系の色相
(H)とハンタ−白色度を測定した。結果を表3に示
す。加湿による場合にも修正マンセル表色系では色の把
握が容易であり、実際の建造物等において雨水による加
湿状態で色相を推定することができるものである。
【0023】
【表3】
【0024】同様にフライアッシュK、Hを各種の割合
で白色水系アクリル樹脂エマルジョンに添加して良く混
合した後に、修正マンセル表色系の色相(H)とハンタ
−白色度を測定した。結果を表4に示す。この場合にも
マンセル表色系によるものが優れていることが確められ
る。
【0025】
【表4】
【0026】(実施例2)それぞれ種類の異なる石炭種
を使用する各地の発電所で産出されたフライアッシュに
ついて、燃焼条件等により変動するフライアッシュの球
形粒含有率と修正マンセル表色系の色相(H)を測定し
た。結果を図1に示すように、同一発電所、同一炭種で
は「修正マンセル表色系」の色相(H)と球形粒含有率
は、直線関係を示した。従って、この関係から発電所ご
と、及び使用石炭種ごとに検量線を作成し、フライアッ
シュの色相(H)から球形粒含有率が60容積%以上の
フライアッシュを選別することにより好適な充填材が得
られた。
【0027】表1に示すフライアッシュについて、「修
正マンセル表色系」の彩度(C)とCaO+MgO含有
量の関係を求めた。結果を図2に示すように、彩度
(C)とCaO+MgO含有量の関係では、発電所及び
炭種による差異は小さくほぼ直線関係を示した。図2及
び表1に示す25%スラリーpH値に示すように彩度
(C)が0.3を下回ると、CaO+MgO含有量が少
なく、スラリーのpH値が9以下の領域となり好ましく
ないことがわかる。
【0028】
【発明の効果】この発明は、簡単・迅速に充填材として
のフライアッシュの性状、特に高コストで長時間を要す
る分析を行わずに光学的測定により、フライアッシュの
有する色彩そのもので、迅速且つ簡便にフライアッシュ
の効果的な選別及び充填量の設定を可能にし、特に、構
築物の継ぎ目や修理部位など、また建築的に注目される
「打ち放しコンクリ−ト」あるいはダム・堤防・橋脚等
の景観が必要とされる建築物において好適に適用可能な
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例を説明する「修正マンセル表
色系」の色相(H)と球形粒含有率の関係を示す図であ
る。
【図2】この発明の別の実施例を説明する「修正マンセ
ル表色系」の彩度(C)とCaO+MgO含有量の関係
を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 白石 篤雄 千葉県佐倉市大作二丁目4番2号 秩父小 野田株式会社中央研究所内 (72)発明者 高砂 宏 愛知県名古屋市中区錦2−15−22 秩父小 野田株式会社名古屋支店内 (72)発明者 柏谷 隆昭 東京都港区西新橋二丁目14番1号 秩父小 野田株式会社資源事業本部内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フライアッシュを充填材として使用する
    に当たって、フライアッシュをJIS Z 8722「色の測定方
    法−反射及び透過物体色」により測定し、JIS Z 8721
    「色の表示方法−三属性による表示」(以下、「修正マ
    ンセル表色系」という)により定められる色の表示値を
    用いてフライアッシュの選別、及び/又は充填量の設定
    をすることを特徴とするフライアッシュの充填方法。
  2. 【請求項2】 「修正マンセル表色系」の色相(H)に
    よりフライアッシュの選別、及び/又は充填量の設定を
    することを特徴とする請求項1記載のフライアッシュの
    充填方法。
  3. 【請求項3】 「修正マンセル表色系」の色相(H)に
    より予め作成した球形粒含有率を推定する検量線に基づ
    いて、球形粒含有率60容積%以上のフライアッシュを
    選別することを特徴とする請求項2記載のフライアッシ
    ュの充填方法。
  4. 【請求項4】 「修正マンセル表色系」の色相(H)に
    より充填材混合後の色相を推定し、フライアッシュの充
    填量を設定することを特徴とする請求項2記載のフライ
    アッシュの充填方法。
  5. 【請求項5】 「修正マンセル表色系」の彩度(C)に
    よりCaO+MgO含有量を推定し、フライアッシュを
    選別することを特徴とする請求項1記載のフライアッシ
    ュの充填方法。
  6. 【請求項6】 フライアッシュをJIS Z 8722「色の測定
    方法−反射及び透過物体色」により測定し、JIS Z 8721
    「色の表示方法−三属性による表示」により定められる
    色の表示値を用いて選別してなることを特徴とする充填
    材。
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