JPH1057875A - 基板処理装置 - Google Patents

基板処理装置

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Publication number
JPH1057875A
JPH1057875A JP22290396A JP22290396A JPH1057875A JP H1057875 A JPH1057875 A JP H1057875A JP 22290396 A JP22290396 A JP 22290396A JP 22290396 A JP22290396 A JP 22290396A JP H1057875 A JPH1057875 A JP H1057875A
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JP
Japan
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holding mechanism
substrate
rotating shaft
positioning
chuck
Prior art date
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Pending
Application number
JP22290396A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsumi Shimomura
辰美 下村
Jun Watanabe
純 渡辺
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd filed Critical Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication of JPH1057875A publication Critical patent/JPH1057875A/ja
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  • Liquid Crystal (AREA)
  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】挾持機構などを上昇させながら挾持機構を所定
位置に位置決めし、処理に必要な時間を短縮する基板処
理装置を提供する。 【解決手段】この基板処理装置は、搬送ロボットのアー
ムによって運ばれてきたウエハを挾持機構にセットする
とき、アームと挾持機構とが干渉するのを防ぐために、
挾持機構を所定位置に位置決めする。すなわち、制御部
は、回転軸4の回転位置を検出する位置検出機構の出力
に基づいてモータを制御し、回転軸4および挾持機構を
所定位置近傍に粗位置決めする。その後、挾持機構など
をウエハを受け取れる位置まで上昇させる。一方、回転
軸4には位置決め用ピン50bが取り付けられており、
位置決め用ピン50bは、粗位置決めされた挾持機構な
どが上昇するのに伴って上昇し、位置決め部材50cの
下面61に形成された溝62に係合するようになってい
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばLCD(L
iquid Crystal Display)製造装置、PDP(Plasma Disp
lay Panel)製造装置または半導体製造装置に適用され、
LCD用ガラス基板やPDP用ガラス基板、半導体ウエ
ハなどの基板に処理を施すための基板処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】LCD、PDPおよびIC(Integrated
Circuit)の製造工程には、ガラス基板や半導体ウエハな
どに電子回路を形成する工程が含まれている。電子回路
を基板に形成する工程では、基板表面を洗浄したり基板
表面に薄膜パターンを形成したりするために、これら各
表面処理を施すための基板処理装置が用いられる。この
種の基板処理装置は、たとえば特公平3−9607号公
報に開示されている。
【0003】この公告公報に開示されている装置は、モ
ータによって回転駆動される回転軸、回転軸の上端部に
設けられ、チャック状態およびチャック解除状態に変位
可能なスピンチャックを備えている。回転軸およびスピ
ンチャックは、昇降シリンダによって上下方向に変位可
能にされている。回転軸の下端部付近には、回転軸の回
転位置を検出するための回転位置検出手段が設けられて
いる。モータは、回転位置検出手段の出力に基づいてそ
の回転が制御されるようになっており、これにより回転
軸の回転位置を所定位置近傍に粗位置決めできるように
されている。さらに、回転軸の下端部付近には、粗位置
決めされた回転軸およびスピンチャックを所定位置に正
確に位置決めするためのクランプ装置が備えられてい
る。
【0004】処理対象の基板は、搬送ロボットのアーム
によって当該装置の上方まで運ばれてくる。一方、当該
装置は、基板の受取りのために、モータを駆動して回転
軸を回転させるとともに回転位置検出手段の出力を監視
し、回転軸の回転位置が所定の回転位置になったときに
モータの駆動を停止する。これにより、回転軸およびス
ピンチャックを所定位置近傍に粗位置決めさせる。
【0005】その後、クランプ装置に含まれるシリンダ
のロッドを回転軸に取り付けられているフランジの凹部
に嵌入させる。これにより、回転軸およびスピンチャッ
クを所定の回転位置に正確に位置決めさせることができ
る。その後、回転軸およびスピンチャックを昇降シリン
ダで上昇させ、スピンチャックを搬送ロボットのアーム
に保持されている基板とほぼ同じ高さにする。この状態
において、アームからスピンチャックに基板が受け渡さ
れる。このとき、スピンチャックは所定の回転位置に正
確に位置決めされているから、アームとスピンチャック
とが干渉することがなく、基板の受渡しをスムーズに行
うことができる。
【0006】その後、回転軸およびスピンチャックを下
降させ、回転軸を高速に回転させるとともにノズルから
処理液を噴射させ、基板に処理を施す。処理が終了する
とき、回転位置検出手段の出力に基づき、回転軸および
スピンチャックが所定の回転位置近傍に位置決めされる
ように、モータを停止させる。その後、クランプ装置に
よって回転軸およびスピンチャックを所定の回転位置に
正確に位置決めした後、回転軸およびスピンチャックを
再度上昇させ、処理済の基板を搬送ロボットのアームと
ほぼ同じ高さにする。この状態において、搬送ロボット
のアームがスピンチャックから基板を受け取る。このと
き、スピンチャックは所定の回転位置に正確に位置決め
されているから、基板の受取りをスムーズに行うことが
できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】基板をスピンチャック
にセットするときやスピンチャックから搬出するときに
は、前述のように、スピンチャックを所定の回転位置に
粗位置決めし、さらにこの状態から正確な位置決めを行
った後、スピンチャックを上昇させるという前工程が必
要である。この前工程は、2段階の動作を含むから、あ
る程度時間がかかる。しかしながら、処理のさらなる効
率化の観点から、前工程に必要な時間の短縮化が望まれ
ている。
【0008】また、前記装置では、スピンチャックの正
確な位置決めのために、専用のシリンダが必要であるた
め、構成が複雑であるとともに、装置コストが高くつい
ていた。そこで、本発明の目的は、前述の技術的課題を
解決し、前工程に必要な時間の短縮化を図ることがで
き、併せて構成の簡素化およびコストダウンを図ること
ができる基板処理装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の請求項1記載の発明は、回転可能に設けられ、基板を
保持するための基板保持部と、この基板保持部を回転さ
せるための回転駆動手段と、基板の受渡しを行うため
に、前記基板保持部を上下方向に移動させることができ
る昇降駆動手段と、前記基板保持部に取り付けられた係
合部と、前記係合部が係合可能な被係合部を有し、前記
基板保持部を昇降駆動手段で上昇させたときに、前記係
合部が前記被係合部に係合できる位置に設けられた位置
決め部材とを含むことを特徴とする基板処理装置であ
る。
【0010】本発明では、基板保持部を上昇させたとき
に、基板保持部に取り付けられた係合部を位置決め部材
の被係合部に係合させることができる。したがって、た
とえば係合部が被係合部に係合した状態で基板保持部が
所定の回転位置に正確に位置決めされるように位置決め
部材を設置し、基板保持部を回転させて所定の回転位置
近傍に位置決めできるようにしておけば、所定の回転位
置近傍に位置決めされた基板保持部を上昇させるだけ
で、基板保持部を所定の回転位置に正確に位置決めさせ
ることができる。
【0011】請求項2記載の発明は、前記係合部の前記
被係合部に係合する部分には、ローラが回転可能に設け
られていることを特徴とする請求項1記載の基板処理装
置である。本発明によれば、係合部が被係合部に係合す
るときに、ローラによって係合部と被係合部との間で生
じる摩擦が低減されるから、パーティクルの発生を低減
できる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下では、本発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発
明の一実施形態が適用される基板処理装置の構成を簡略
化して示す断面図である。この基板処理装置は、挾持機
構1に挾持されている半導体ウエハ(以下、単に「ウエ
ハ」という。)Wをカップ2内で高速回転させつつ当該
ウエハWの下面に処理液を供給して当該ウエハWに薬液
による処理や純水による洗浄処理を施すためのものであ
る。
【0013】挾持機構1には、挾持されている状態のウ
エハWの中心を中心軸Oが通るように設けられた円筒状
の回転構造物3が連結されている。回転構造物3は、円
筒状の回転軸4および回転軸4に内設されたチャック軸
5を含む。回転軸4は、この装置の土台となる基台6に
取付部材7を介して固定された固定筒体8の上端部およ
び下端部の内壁面にそれぞれ配置された軸受9a,9b
を介して軸支されており、モータMの駆動力によって所
定の回転方向に回転される。チャック軸5は、回転軸4
の上端付近から基台6の下方まで延びた小径部5aと、
小径部5aの上方に一体的に形成されている大径部5b
とを有し、小径部5aと大径部5bとで形成される段差
面が回転軸4の上端面に支持されている。
【0014】なお、本実施形態では、挾持機構1、回転
構造物3およびチャック駆動機構30が基板保持部に相
当する。カップ2は、固定配置された支持板10に固定
的に支持されており、下方に向かって径が小さくなるよ
うに傾斜した筒状の外縁部2aによって外観が形成さ
れ、上面は開口している。カップ2の底央部分には起伏
部2bが形成されており、底上げ状になっている。起伏
部2bの中央には円形の穴が形成されており、この穴に
回転構造物3が挿通され、その上端に連結された挾持機
構1がカップ2内に収容されるようになっている。カッ
プ2の底部には、排液パイプ2cが連結された排液口2
dが形成されており、ノズル11から噴射され、カップ
2内に飛び散った処理液を外部に排出できるようにされ
ている。
【0015】カップ2の外縁部2aの内壁には、ウエハ
Wの下面に処理液を供給するための6個(図1では2個
だけが表されている。)のノズル11が配設されてい
る。ノズル11は、図示しない処理液供給タンクに接続
されており、挾持機構1に挾持されているウエハWの下
面に対して斜め下方から処理液が噴射されるようになっ
ている。ノズル11は、同じ処理液を噴射する2個のノ
ズル11同士で対となっている。たとえば、薬液Aを噴
射するノズル対、薬液Bを噴射するノズル対、および純
水を噴射するノズル対というように分かれており、各ノ
ズル対からは処理液が同時に噴射されるようになってい
る。
【0016】挾持機構1は、回転軸4の上端部に取り付
けられた回転ヘッド20を備えている。回転ヘッド20
の下面には、固定筒体8の上端面に取り付けられた保護
筒部8aを間に挟むように、内周筒部20aおよび中間
筒部20bが一体的に取り付けられており、内周筒部2
0aは、その内周面が回転軸4の外周面に密接するよう
に、回転軸4に取り付けられている。回転ヘッド20の
下面にはまた、外周筒部20cがカップ2の起伏部2b
に沿うように設けられている。
【0017】回転ヘッド20の上面には、回転板21が
ボルト22で取り付けられている。回転板21は、中心
軸Oまわりに設けられたアーム取付部23、およびアー
ム取付部23に一体的に形成された6本(図1では2本
だけが表されている。)のスピンアーム24を含む。ス
ピンアーム24は、アーム取付部23から径方向に放射
状に延びている。
【0018】スピンアーム24の先端部には、ウエハW
を挾持するための挾持爪25が設けられている。6本の
挾持爪25の中には3本の固定爪25aおよび3本の可
動爪25bが含まれており、固定爪25aおよび可動爪
25bは交互に配置されている。固定爪25aは、スピ
ンアーム24の先端部にボルト(図示せず。)で固定さ
れている。可動爪25bは、スピンアーム24の先端部
に鉛直軸まわりに回動自在に取り付けられており、その
下端部には揺動腕26が一体的に形成されている。
【0019】揺動腕26の先端部には爪操作リンク27
の一端が連結されており、爪操作リンク27の他端はチ
ャック軸5の上端に取り付けられた爪操作部材28に回
動可能に連結されている。爪操作リンク27は、チャッ
ク軸5の回動に連動して揺動するようになっている。こ
の揺動に伴って可動爪25bが鉛直軸まわりに回動し、
可動爪25bがチャック状態/チャック解除状態に変位
する。
【0020】回転軸4の下端部付近には、チャック軸5
を回転軸4に対して相対的に回動させるためのチャック
駆動機構30が設けられている。チャック駆動機構30
は、回転軸4の外周面に取り付けられたフランジ30
a、フランジ30aから下方に突出したベースピン30
b、チャック軸5に垂直に突設したシリンダ用ピン30
c、ベースピン30bとシリンダ用ピン30cとの間に
介装されたコイルばね30d、およびエアシリンダ30
eを含む。チャック軸5は、コイルばね30dにより可
動爪25bがチャック状態となる方向に向けて付勢され
ている。
【0021】エアシリンダ30eは、回転軸4が後述す
る搬入/搬出位置に停止している状態でロッド30gが
シリンダ用ピン30cに対向するように、基台6の下面
に配設されている。ロッド30gを突出させるようにエ
アシリンダ30eに図外の空気供給源から加圧空気が供
給されると、エアシリンダ30eから突出したロッド3
0gは、コイルばね30dのばね力に抗してシリンダ用
ピン30cを押す。その結果、チャック軸5が回転軸4
に対して相対的に回動する。これに伴い、チャック軸5
の上端側に設けられた爪操作リンク27が揺動し、可動
爪25bをチャック状態からチャック解除状態に回動さ
せる。
【0022】エアシリンダ30eのロッド30gを引っ
込ませると、チャック軸5はコイルばね30dのばね力
によって元の位置に復帰する。その結果、爪操作リンク
27がチャック解除状態に変位するときとは逆方向に動
作し、可動爪25bは元のチャック状態に戻る。なお、
参照符号30fは停止ピンである。停止ピン30fは、
ウエハWが挾持機構1に挾持されていない状態で、かつ
エアシリンダ30eによりシリンダ用ピン30cが押さ
れていないときに、ベースピン30bに当接するように
されており、これによりチャック軸5の変位が規制され
る。
【0023】基台6には、回転軸4を回転させるための
モータMが取り付けられている。モータMは、たとえば
交流(AC)サーボモータであり、その回転は制御部3
5によって制御されるようになっている。モータMは、
プーリ36が固定された駆動軸37を上向きにして取り
付けられている。また、回転軸4には、駆動軸37のプ
ーリ36に対応する位置にプーリ38が固定されてお
り、プーリ36,38の間には無端状のベルト39が掛
け回されている。
【0024】なお、本実施形態では、モータM、制御部
35、プーリ36、駆動軸37、プーリ38、ベルト3
9、および位置検出機構40が回転駆動手段に相当す
る。制御部35によってモータMが駆動されると、その
駆動力は、駆動軸37に伝達され、さらにプーリ36、
ベルト39およびプーリ38を介して回転軸4に伝達さ
れる。その結果、回転軸4の上端に固定された回転ヘッ
ド20が高速回転する。また、回転ヘッド20にスピン
アーム24、可動爪25b、爪操作リンク27、および
爪操作部材28を介して連結されたチャック軸5も高速
回転する。すなわち、ウエハWを挾持するための挾持機
構1全体が回転軸4とともに回転する。このとき、固定
筒体8およびカップ2は回転することなく、静止してい
る。
【0025】回転軸4の下端側の部位に関連して、回転
軸4の回転位置を検出するための位置検出機構40が備
えられている。位置検出機構40は、回転軸4の外周面
に取り付けられ、所定の位置に切欠きを有する回転円板
40a、および回転円板40aを発光素子と受光素子と
で挟むように配置された透過型の光電センサ40bを含
む。光電センサ40bは、回転円板40aに形成された
切欠きが光電センサ40bの発光素子と受光素子との間
に位置すればオン信号を出力し、さもなければオフ信号
を出力する。オン/オフ信号は制御部35に与えられ
る。
【0026】制御部35は、光電センサ40bから与え
られるオン/オフ信号に基づいて、モータMの回転を制
御する。たとえば、搬送ロボットのアームによって運ば
れてきたウエハWを受け取るとき、制御部35は、前記
オン/オフ信号に基づいて回転軸4の回転位置を監視
し、回転軸4が所定の回転位置(以下「搬入/搬出位
置」という。)になったと判断した場合に、モータMの
回転を停止させる。これにより、回転軸4および挾持機
構1を搬入/搬出位置近傍に粗位置決めすることができ
る。なお、粗位置決めされた回転軸4および挾持機構1
は、位置決め機構50によって搬入/搬出位置に正確に
位置決めされる。
【0027】前記搬入/搬出位置は、搬送ロボットのア
ームがウエハWを挾持機構1に受け渡したり挾持機構1
から取り出すときに、挾持爪25がアームの邪魔になら
ないようにするための位置である。したがって、挾持機
構1が搬入/搬出位置に停止している場合には、アーム
の出し入れをスムーズに行うことができる。基台6は、
昇降駆動手段である昇降シリンダ45のロッド45aに
取り付けられており、昇降シリンダ45が伸長作動/収
縮作動すると、実線で示すホームポジションと二点鎖線
で示すウエハ受取位置との間をガイド46a,46bに
沿って上下方向に移動する。基台6が上昇/下降する
と、基台6に取り付けられている回転構造物3、モータ
M、固定筒体8も上昇/下降し、さらに回転構造物3の
上端部に設けられている挾持機構1も上昇/下降する。
【0028】位置決め機構50は、粗位置決めされた挾
持機構1を搬入/搬出位置に正確に位置決めするための
もので、回転軸4の外周に取り付けられたピンホルダ5
0a、ピンホルダ50aに取り付けられ、回転軸4の長
手方向に垂直な方向に延びた円柱状の係合部である位置
決め用ピン50b、および位置決め部材50cを含む。
【0029】位置決め部材50cは、図2に示すよう
に、固定部材60に固定された略直方体状のもので、そ
の下面61のほぼ中央部には、逆V字状の被係合部であ
る溝62が回転軸4の長手方向P1に対して垂直な方向
P2に沿って形成されている。溝62は、下面61のほ
ぼ中央部に形成されており、その入口部63の端部64
a,64bから上面65に向かうほど幅が狭くなるよう
に傾斜した2つのテーパ面66a,66bを有してい
る。入口部63の方向P2に垂直な方向P3に沿う幅r
は、位置決め用ピン50bの径よりも大きく形成されて
いる。位置決め部材50cは、基台6をウエハ受取位置
に上昇させたときに位置決め用ピン50bが溝62に係
合でき、かつこの状態で挾持機構1が搬入/搬出位置に
正確に位置決めされるような位置に、配設されている。
【0030】挾持機構1が粗位置決めされたとき、位置
決め用ピン50bは、図2に実線で示すように、位置決
め部材50cの溝62のほぼ真下に位置している。この
状態から基台6を上昇させると、回転軸4が上昇し、こ
れに伴ってピンホルダ50aおよび位置決め用ピン50
bも上昇する。基台6がウエハ受取位置に達するとき、
位置決め用ピン50bは、図2に二点鎖線で示すよう
に、溝62に係合した状態となる。この場合、粗位置決
めされたときに位置決め用ピン50bが溝62の中央か
ら多少ずれていても、開口63の幅rが位置決め用ピン
50bの径よりも大きく形成されているから、位置決め
用ピン50bは上昇とともにテーパ面66a,66bに
沿って案内され、溝62に確実に係合する。その結果、
位置決め用ピン50bが取り付けられた回転軸4、およ
び回転軸4の上端に取り付けられた挾持機構1は位置決
め用ピン50bが溝62に係合した位置で停止する。こ
のようにして、挾持機構1の正確な位置決めが達成され
る。
【0031】この基板処理装置によるウエハWの処理に
ついて概説すれば、次のとおりである。すなわち、処理
対象のウエハWが、図示しない搬送ロボットのアームに
よって搬送されてくるのに先立ち、回転軸4が回転させ
られ、位置検出機構40の検出結果に基づいて搬入/搬
出位置近傍で停止させられる。これにより、挾持機構1
が粗位置決めされ、位置決め用ピン50bが位置決め部
材50cに形成された溝62の真下付近に移動される。
【0032】その後、エアシリンダ30eのロッド30
gを突出させ、シリンダ用ピン30cがコイルばね30
dのばね力に抗して押される。その結果、チャック軸5
が回転軸4に対して相対的に回動し、これに連動して爪
操作リンク27が動く。これにより、挾持爪25はチャ
ック解除状態となる。次いで、昇降シリンダ45が伸長
作動させられる。その結果、ホームポジションにあった
基台6が上昇し、これに伴い回転軸4および挾持機構1
なども上昇する。昇降シリンダ45の伸長作動は、挾持
機構1がウエハ受取位置まで上昇したときに停止させら
れる。ここで、搬送ロボットのアームによってウエハW
が搬送され、挾持機構1に受け渡される。
【0033】一方、挾持機構1がウエハ受取位置まで上
昇したときには、回転軸4に取り付けられている位置決
め用ピン50bも上昇し、位置決め部材50cの溝62
に係合する。すなわち、挾持機構1がウエハ受取位置ま
で上昇した結果挾持機構1が搬入/搬出位置に正確に位
置決めされる。そのため、ウエハWが受け渡されるとき
に、搬送ロボットのアームと挾持爪25とが干渉するこ
とはない。
【0034】その後、エアシリンダ30eのロッド30
gを引っ込ませ、シリンダ用ピン30cがコイルばね3
0dのばね力によって元の位置に戻る。その結果、挾持
爪25はチャック状態に戻る。これにより、ウエハWが
挾持爪25にチャックされる。その後、昇降シリンダ4
5を収縮作動させ、基台6を下降させる。その結果、挾
持爪25も下降し、ウエハWがカップ2内に収容され
る。このとき、位置決め用ピン50bの位置決め部材5
0cへの係合状態も解除され、位置決め用ピン50bは
図2の実線に示すような位置に下降する。
【0035】その後、モータMが駆動され、回転軸4が
高速回転させられる。また、処理液供給手段からノズル
11に処理液が供給され、処理液がノズル11から斜め
上方に噴射される。その結果、ウエハWの下面に処理液
が供給される。このようにして、ウエハWの下面への処
理が行われる。ウエハWに対する処理を終了するときに
は、モータMの駆動および処理液の供給が停止される。
処理終了後、回転軸4を回転させて挾持機構1を粗位置
決めし、昇降シリンダ45を伸長作動させて挾持機構1
をウエハ受取位置まで上昇させる。このとき、挾持機構
1は位置決め機構50で搬入/搬出位置に正確に位置決
めされる。
【0036】そして、エアシリンダ30eのロッド30
gを突出させ、挾持機構1をチャック解除状態にする。
また、搬送ロボットのアームがウエハWの下面側に挿入
される。この場合、挾持機構1は搬入/搬出位置に正確
に位置決めされているから、挿入時のアームと挾持爪2
5とが干渉することはない。このように本実施形態によ
れば、位置決め機構50により装置の上昇と同時に挾持
機構1の正確な位置決めを行うことができるから、位置
決めした後装置を上昇させるという2段階の動作が必要
である従来技術に比べて、全体的な処理時間の短縮化を
実現できる。これにより、処理スピードの高速化を図る
ことができ、処理効率を格段に向上できる。
【0037】また、位置決め用のシリンダが不要となる
から、装置全体の構成が簡単になるとともに、装置コス
トを低減できる。本発明の実施形態の説明は以上のとお
りであるが、本発明は前述の実施形態に限定されるもの
ではない。たとえば前記実施形態では、位置決め機構5
0に備えられている位置決め用ピン50bは単なる円柱
状のピンであるが、たとえば位置決め用ピン50bの先
端部に、位置決め用ピン50bの長手方向P2に沿う軸
まわりに回転可能なローラを設けるようにしてもよい。
この構成によれば、位置決め用ピン50bが位置決め部
材50cの溝62に係合するときに、溝62のテーパ面
66a,66bを転がるようにして案内されるから、係
合時の摺動に伴うパーティクルの発生を大幅に低減でき
る。
【0038】また、前記実施形態では、位置決め用ピン
50bは回転軸4に取り付けられているが、たとえば挾
持機構1に取り付けるようにしてもよい。さらに、前記
実施形態では、位置決め部材50cの下面61に溝62
を形成し、位置決め用ピン50bを下方から溝62に係
合させる構成について説明しているが、たとえば位置決
め用ピン50bの先端部に位置決め用ピン50bの長手
方向に沿って伸縮自在な可動部を設け、位置決め部材5
0cの側面に可動部が係合可能な溝を形成し、位置決め
用ピン50bが上昇するときに、可動部が位置決め部材
50cの側面に当接して収縮した後溝に係合するという
ような構成であってもよい。
【0039】さらにまた、前記実施形態では、位置決め
用ピン50bの形状は円柱状になっているが、たとえば
半円柱状やその他種々の形状としてもよい。また、棒状
のものに限定されるものではなく、たとえば球状のもの
でもよい。この場合、溝62は、位置決め用ピン50b
の形状に応じて位置決め用ピン50bが係合できるよう
な形状であればよい。
【0040】さらに、前記実施形態では、挾持機構1を
搬入/搬出位置近傍に粗位置決めするのにモータMの駆
動力を利用しているが、たとえば粗位置決め専用のモー
タを設けるようにしてもよい。さらに、前記実施形態で
は、ICの製造に用いられるウエハWに処理を施すため
の基板処理装置に本発明を適用する場合を説明している
が、本発明は、たとえばLCD用ガラス基板やPDP用
ガラス基板に対して処理を施すための基板処理装置に適
用することができるのはもちろんである。
【0041】その他、特許請求の範囲に記載された範囲
内で種々の設計変更を施すことが可能である。
【0042】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、基板保持
部を上昇させながら基板保持部を所定の回転位置に正確
に位置決めすることができるから、基板保持部を所定の
回転位置に正確に位置決めした後基板保持部を上昇させ
る技術に比べて、処理時間の短縮化を図ることができ
る。そのため、処理の効率化を実現できる。
【0043】しかも、位置決め用のシリンダなどの駆動
手段が不要なので、装置全体の構成を簡単にすることが
できるとともに、装置コストを低減できる。また、請求
項2記載の発明によれば、係合部と位置決め部材の被係
合部との係合時の摺動によるパーティクルの発生を大幅
に低減できるから、基板にパーティクルが付着すること
がなく、処理後の基板を高品質に保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態が適用される基板処理装置
の構成を簡略化して示す縦断面図である。
【図2】位置決め機構を説明するための図である。
【符号の説明】
1 挾持機構 3 回転構造物 4 回転軸 5 チャック軸 24 スピンアーム 25 挾持爪 26 揺動腕 27 爪操作リンク 28 爪操作部材 30 チャック駆動機構 35 制御部 36,38 プーリ 37 駆動軸 39 ベルト 45 昇降シリンダ 50b 位置決め用ピン 50c 位置決め部材 62 溝 M モータ
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/02 H01L 21/02 Z 21/027 21/304 341C 21/304 341 21/68 N 21/68 G03F 7/30 502 // G03F 7/30 502 H01L 21/30 569C

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】回転可能に設けられ、基板を保持するため
    の基板保持部と、 この基板保持部を回転させるための回転駆動手段と、 基板の受渡しを行うために、前記基板保持部を上下方向
    に移動させることができる昇降駆動手段と、 前記基板保持部に取り付けられた係合部と、 この係合部に係合可能な被係合部を有し、前記基板保持
    部を昇降駆動手段で上昇させたときに、前記係合部が前
    記被係合部に係合できる位置に設けられた位置決め部材
    とを含むことを特徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】前記係合部の前記被係合部に係合する部分
    には、ローラが回転可能に設けられていることを特徴と
    する請求項1記載の基板処理装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004119519A (ja) * 2002-09-24 2004-04-15 Tokyo Electron Ltd 基板処理装置
CN107063156A (zh) * 2017-04-27 2017-08-18 嘉兴晟友机械科技有限公司 一种轴检测设备中检测基座的转动结构
CN115889081A (zh) * 2022-11-30 2023-04-04 安徽微芯长江半导体材料有限公司 一种碳化硅晶片贴蜡装置及其方法

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