JPH1056458A - セル廃棄方法及び交換装置 - Google Patents

セル廃棄方法及び交換装置

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JPH1056458A
JPH1056458A JP21114396A JP21114396A JPH1056458A JP H1056458 A JPH1056458 A JP H1056458A JP 21114396 A JP21114396 A JP 21114396A JP 21114396 A JP21114396 A JP 21114396A JP H1056458 A JPH1056458 A JP H1056458A
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cell data
buffer memory
cells
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JP21114396A
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Yukihiko Suzuki
幸彦 鈴木
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッファメモリでのセル廃棄を無作為に実行
すると、多くのコネクションに廃棄の影響が及び、着信
側で復元できない不必要なトラヒックが増大する。 【解決手段】 複数のバッファメモリを用意し、当該バ
ッファメモリのうちある特定のバッファメモリに適当に
選択した特定コネクションのセルデータのみを蓄積す
る。そして、主要なバッファメモリの容量が蓄積された
セルデータで一杯になった場合には、当該特定コネクシ
ョンのセルデータのみを廃棄し、不要なセルデータの転
送によるトラヒックの増加を抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非同期転送モード
(ATM)におけるセル廃棄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、非同期転送モードにおいては、次
の手順により、送信端末から着信端末へのデータパケッ
ト伝達が行われている。すなわち、送信端末でデータパ
ケットのセルへの分解を行い、これを非同期転送網を介
して宛先端末へ転送し、そして、これを受信した着信端
末で再びデータパケットに復元するという手順によって
データ転送が行われている。
【0003】ところで、この非同期転送モードでは、複
数のコネクションが多重されてセルの転送が行われるた
め、ノードのセル待ち合わせキュー(例えば、FIFO
メモリでなる)では、これら複数のコレクションのセル
が混在することになる。
【0004】ところが、かかる非同期転送網において
は、セル待ち合わせキューがセルによって一杯になって
しまうと、その後に伝送路から到着したセルをセル待ち
合わせキューに入力しようとしても保持することができ
ないため、新たに到着したセルを廃棄することが行われ
ていた。
【0005】その結果、廃棄されたセルは宛先端末に到
着できないため、着信端末においてデータパケットの復
元ができなくなってしまう問題があった。
【0006】そこで、従来は、着信端末で着信したセル
に欠陥があることが分かった場合、着信端末から発信端
末へ、例えばNACK信号を送り、着信端末でデータパ
ケットの復元を行えなかったことを送信端末へ通知する
手法が用いられている。この場合、NACK信号を受け
取った発信端末は、再び、着信端末で復元できなかった
データパケットをセルに分解し、セルを着信端末へ送出
することで、データの再送を行い、発信端末から着信端
末へデータの転送の確実を図っていた。
【0007】なお、このようなセルの廃棄技術に関する
文献として、例えば「Dynamics ofTCP Traffic over AT
M Networks:Allyn Romanow and Sally Floyd ACM SIGC
OMM'94-8 pp79-88 」がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述のよう
に、セル待ち合わせキューにおいてセルの廃棄が行われ
ると、廃棄されたセルによって構成すべきデータパケッ
トを着信端末で復元できないため、当該データパケット
を構成する他のセルについても着信端末で廃棄が行われ
ていた。このため、これらセルはネットワーク資源を無
駄に消費するだけで、トラフィックを増大させてしまう
課題があった。
【0009】加えて、当該セル待ち合わせキューで行う
セル廃棄の際、新たに到着したセルを無作為に廃棄する
ことにすると、1つのコネクションだけでなく複数のコ
ネクションのセルについてもセル廃棄が行われてしまう
ことになり、廃棄されたセルが構成するデータパケット
他のセルは全てネットワーク資源を利用して着信端末に
転送されたにも係わらず、欠落があるため上述の場合の
ように他のセルは着信端末で廃棄されてしまい、再送の
必要が生じる結果となっていた。このため、セル待ち合
わせキューでのセル廃棄もこれを無作為に行うことにす
ると、さらに不必要なトラヒックが増加してしまうとい
う課題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め、第1の発明においては、複数のバッファメモリを有
し、当該バッファメモリに対するセルデータの読み書き
を制御することにより、通信品質の維持機能を備えてな
る交換装置のセル廃棄方法において、次のようにしたこ
とを特徴とする。
【0011】すなわち、複数のバッファメモリのうち一
のバッファメモリに蓄積されたセル量が所定のしきい値
を超えた場合、適当なコネクションを選択して、当該選
択されたコネクションのセルデータのみを他の特定のバ
ッファメモリに蓄積し、その後、一のバッファメモリの
セル量が一杯になったとき、他のバッファメモリにそれ
まで蓄積されていたセルを廃棄すると共に、以後入力さ
れる選択されたコネクションのセルデータを廃棄するこ
とを特徴とする。
【0012】また、第2の発明においては、交換装置に
おいて、次のようにしたことを特徴とする。
【0013】すなわち、(1) 入力回線から入力されたセ
ルデータを入力順に蓄積し、入力順序の早い順番に読み
出すようになされた複数のバッファメモリと、(2) 複数
のバッファメモリそれぞれのセル量を監視する監視手段
と、(3) 入力回線から入力されたセルデータのバッファ
メモリに対する書き込みを制御し、複数のバッファメモ
リのうち一のバッファメモリに蓄積されたセル量が所定
のしきい値を超えた場合、適当なコネクションを選択し
て、当該選択されたコネクションのセルデータのみを他
の特定のバッファメモリに蓄積するよう指示を出し、そ
の後、一のバッファメモリのセル量が一杯になったと
き、他のバッファメモリにそれまで蓄積されていたセル
を廃棄すると共に、以後入力される選択されたコネクシ
ョンのセルデータを廃棄するよう指示する入力制御手段
と、(4) 複数のバッファメモリから出力回線へのセルデ
ータを読み出しを制御する出力制御手段とを備えること
を特徴とする。
【0014】このように、本発明においては、複数のバ
ッファメモリのうちある特定のバッファメモリに適当に
選択した特定コネクションのセルデータのみを蓄積する
ようにし、主に用いられるバッファメモリの容量が蓄積
されたセルデータで一杯になった場合には、当該特定コ
ネクションのセルデータのみを廃棄するようにしたこと
により、その後に到着する他のコネクションのセルデー
タは救済でき、不要なセルデータの転送によるトラヒッ
クの増加を抑制することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
(A)第1の実施形態 以下、図面について、ATMセルを交換するセル交換装
置の一実施形態について説明する。なお、ATMセルと
して転送される情報は、音声、映像、データ等のマルチ
メディア情報であるものとする。また、各セルの長さは
53バイトの固定長であり、このうち5バイトはヘッダ、
48バイトは情報であるものとする。ここで、ヘッダは
宛先等の制御情報やルーティング情報を含む部分であ
り、セル交換装置は、このヘッダに定められている情報
に基づいてハードウェアスイッチングを実現している。
【0016】(A−1)第1の実施形態の構成 図1は、かかるセル交換装置の構成を模式的に表したブ
ロック図である。このセル交換装置は、第1及び第2の
2つのセル待ち合わせキュー1及び2と、これらに接続
されたセル入力手段3及び出力判定手段4と、セル量監
視手段5からなる。
【0017】ここで、第1及び第2のセル待ち合わせキ
ュー1及び2は、それぞれFIFOメモリからなり、セ
ル入力手段3から入力されたセルを時間的に入力が早い
順番に出力するようになっている。
【0018】また、セル入力手段3には非同期通信網を
構成する入力回線が接続され、出力判定手段4には非同
期通信網を構成する出力回線が接続されている。なお、
セル入力手段3と出力判定手段4とは、共に相互間で通
信を行っている。
【0019】また、セル量監視手段5は、第1のセル待
ち合わせキュー1及び第2のセル待ち合わせキュー2に
溜まっているセル量を監視し、その監視結果に基づいて
制御情報をセル入力手段3に与えるようになっている。
【0020】(A−2)第1の実施形態の動作 以上の構成を有するセル交換装置におけるセル入力時の
動作状態を各部の動作に分けて順番に説明する。
【0021】(A−2−1)セル量監視手段5の動作 まず、セル量監視手段5の動作内容を説明する。セル量
監視手段5は、第1のセル待ち合わせキュー1及び第2
のセル待ち合わせキュー2に蓄えられているセル量を監
視することにより、監視対象である各セル待ち合わせキ
ュー1及び2のそれぞれについてセル量の状態を監視す
る。
【0022】すなわち、第1のセル待ち合わせキュー1
については、蓄えられているセル量が、ある決められた
しきい値よりも小さい「少ない状態」か、ある決められ
たしきい値よりも大きいがさらにセルを蓄える余裕が残
っている「多い状態」か、これ以上セルを蓄える余裕が
ない「一杯の状態」かを判定する。
【0023】また、第2のセル待ち合わせキュー2につ
いては、蓄えられているセル量が、セルをまだ蓄えられ
る余裕がある「少ない状態」か、これ以上はセルを蓄え
る余裕のない「一杯の状態」かを判定する。
【0024】そして、かかる判定結果を、セル量監視手
段5はセル入力手段3に通知する。また、セル量監視手
段5は、第2のセル待ち合わせキューに蓄えられていた
セルを一斉に廃棄した場合、このとき廃棄されたセルの
セル数を当該セル入力手段3を介して出力判定手段4に
出力するようになっている。
【0025】(A−2−2)セル入力手段3の動作 次に、セル入力手段3の動作を、図2を用いて説明す
る。セル入力手段3は、入力回線からセルを受信する
と、セルのヘッダから抜き出したVCI(VirtualChann
el Identifier:仮想チャネル識別子)及びVPI(Virtu
al Path Identifier:仮想パス識別子)と、第1及び第
2の待ち合わせキュー1及び2の状態とに基づいて、入
力されたセルを出力すべき側のセル待ち合わせキューを
決定するよう動作する。
【0026】ここで、ある時点に受信されたセルを始め
のセルと呼び、その次に受信されたセルを次のセルと呼
ぶことにすると、この決定動作は次のようになる。
【0027】なおここでは、始めのセルは既にいずれか
のセル待ち合わせキューに蓄えられているものとして説
明する。このとき、セル入力手段3は、次のセルを受信
した時点で、次のセルを第1の待ち合わせキュー1に出
力すべきか、それとも第2の待ち合わせキュー2に出力
すべきかを所定の判定処理により決定する。そして、こ
のとき決定された出力先を付加ビットとして始めのセル
に付け加え、また、当該次のセルを判定により決定され
たキューへ出力する。
【0028】この付加ビットは、各時点において、次に
読み出すセルを2つの待ち合わせキューのうちどちらか
ら読み出せば良いかを与えるビットであり、セルの廃棄
等が生じない限り、入出力における時系列関係が損なわ
れないようになっている。
【0029】(A−2−2−1)判定処理の内容 次に、セル入力手段3による判定処理の内容を説明す
る。なお、この判定処理では、入力されたセルの廃棄の
判定も含まれている。これら判定処理の手順を表したの
が図3である。
【0030】(A−2−2−2)第1のセル待ち合わせ
キューのセル量が少ないとき まず、第1のセル待ち合わせキュー1のセル量が少ない
状態の場合の決定動作を説明する。
【0031】これは、ステップSP1でセルが到着した
後、ステップSP2及びステップSP10で共に否定結
果が得られた場合の動作である。なお、ステップSP2
は、第1の待ち合わせキュー1のセル量が一杯か否かを
判定するステップであり、ステップSP10は、第1の
待ち合わせキュー1のセル量がしきい値以上か否かを判
定するステップである。
【0032】このように、第1のセル待ち合わせキュー
1のセル量が少ないことが分かると、セル入力手段3
は、ステップSP19及びステップSP20の処理を経
てステップSP21の処理に進み、第1のセル待ち合わ
せキューに到着セルを書き込むべきことを決定する。な
お、ステップSP19は、第2の待ち合わせキュー2は
空か否かを判定する処理である。このステップSP19
で、空であることが判定された場合には、ステップSP
20に進み、動作モードをセル廃棄モードに変更する。
一方、ステップSP19で、空でないことが判定された
合には、動作モードを変更せずに、そのままステップS
P21に進む。
【0033】(A−2−2−3)第1のセル待ち合わせ
キューのセル量が多いとき 次に、第1のセル待ち合わせキュー1のセル量が増加
し、セル量が多い状態になった場合の動作を説明する。
この動作は、ステップSP2で否定結果が得られ、か
つ、ステップSP10で肯定結果が得られた場合に実行
される動作である。
【0034】まず最初に、セル入力手段3は、ステップ
SP11において、現在の動作モードがセル廃棄モード
か否かを判定する。ここで、セル廃棄モードとは、第1
のセル待ち合わせキュー1のセル量が少ない状態になる
まで、特定チャネルのセルのみ(すなわち、同一のVC
I及びVPIを有するセルのみ)を第2のセル待ち合わ
せキュー2に出力し、他のチャネルのセルについては第
1のセル待ち合わせキュー1に出力するモードのことを
いう。
【0035】このステップSP11で否定結果が得られ
ると(すなわち、第2のセル待ち合わせキュー2に廃棄
対象として特定チャネルのセルのみを出力するモードが
既に終了し、当該第2のセル待ち合わせキュー2に他の
チャネルのセルが出力され初めていることが検出される
と)、ステップSP16において、到着セルが特定チャ
ネルのセルであるか否かを判定する処理に移る。
【0036】ステップSP16では、到着セルのVCI
/VPIがVCI/VPI−0と一致するか否かが判定
される。ここで、VCI/VPI−0は、第2のセル待
ち合わせキュー2が空の状態であることが判明した直後
に当該キューに出力されたセルの仮想チャネル識別子V
CI及び仮想パス識別子VPIのことであり、特定チャ
ネルのセルであることを表す識別子である。
【0037】このステップSP16で肯定結果が得られ
ると、到着したセルは特定チャネルのセルであることが
分かるので、次のステップSP17に進み、到着セルを
廃棄する。そして、ステップSP1に戻り、次のセルが
到着されるのを待ち受ける。
【0038】これに対して、ステップSP16で否定結
果が得られると、到着したセルはその他のチャネルのセ
ルであることが分かる。このとき、第1のセル待ち合わ
せキュー1の容量には、まだ余裕が残っていることが分
かっているので、セル入力手段2は、ステップSP18
に進んで、到着セルを第1のセル待ち合わせキュー1に
出力する。
【0039】以上がステップSP11で否定結果が得ら
れた場合の処理である。ところで、このステップSP1
1で肯定結果が得られた場合には(すなわち、セル廃棄
モードである場合には)、ステップSP12の処理に移
り、第2のセル待ち受けキュー2のセル量が一杯である
か否かを判定するステップに移行する。
【0040】このステップSP12で、一杯であること
が確認されるとステップSP15に進み、まだ余裕のあ
る第1のセル待ち受けキュー1に到着セルを出力するよ
うに判断する。
【0041】これに対し、ステップSP12で、一杯で
ないことが確認された場合には、ステップSP13に進
み、到着セルが特定チャネルのセルであるか否かをその
識別子から判断する。
【0042】判断の結果、ステップSP12で肯定結果
が得られた場合には、到着セルを第2のセル待ち合わせ
キュー2に出力し、ステップSP12で否定結果が得ら
れた場合には、到着セルを第1のセル待ち合わせキュー
1に出力する。
【0043】(A−2−2−4)第1のセル待ち合わせ
キューのセル量が一杯のとき 次に、第1のセル待ち合わせキュー1のセル量が一杯に
なったときの動作を説明する。因みに、この状態は、ス
テップSP2で肯定結果が得らた場合に実行される動作
である。
【0044】まず、セル入力手段2は、ステップSP3
において、現在のモードがセル廃棄モードであるか否か
(すなわち、第2のセル待ち合わせキュー2に特定チャ
ネルのセルのみが蓄積されている状態か否か)を判定す
る。
【0045】このステップSP3で肯定結果が得られる
と、このとき既に、第1のセル待ち合わせキュー1に蓄
積できる容量がないことが分かっているので、次のステ
ップSP4において第2のセル待ち合わせキュー2の全
セルを廃棄する。そして、次のステップSP5におい
て、動作モードを予備キューモードに変更し、ステップ
SP7の処理に進む。
【0046】このステップSP7では、到着セルが特定
チャネルのセルであるか否かを判定する。ここで、到着
セルが他のチャネルのセルである場合には、ステップS
P8に進んで、到着セルを第2のセル待ち合わせキュー
2に出力するのに対し、到着セルが特定チャネルのセル
である場合には、ステップSP9に進んで、到着セルを
廃棄する。
【0047】さて一方、ステップSP3で否定結果が得
られていた場合には、既に現在のモードがセル廃棄モー
ドではなく、第2のセル待ち合わせキュー2に他のチャ
ネルのセルも蓄積されていることが分かるので、ステッ
プSP6において、第2のセル待ち合わせキュー2の容
量が一杯か否かを確認する。
【0048】このステップSP6で肯定結果が得られ、
一杯であることが分かった場合には、第1及び第2のキ
ュー共に新たにセルを蓄積する容量がないことが分かる
ので、ステップSP9に移り、到着セルを廃棄する。一
方、一杯でないことが分かった場合には、ステップSP
7に進んで前述の処理と同じ処理モードに入り、特定チ
ャネルのセルは廃棄し、その他のチャネルのセルは第2
のセル待ち合わせキュー2に出力する。
【0049】なお、前述の予備キューモードとは、この
ように第1のセル待ち合わせキュー1の容量が一杯にな
り、新しく到着したセルを第2のセル待ち合わせキュー
2へ出力している状態をいうものとする。
【0050】(A−2−2−5)セル送出先の判定方法
のまとめ 前述の各場合における動作をまとめると次のようにな
る。
【0051】すなわち、(1) 第1のセル待ち合わせキュ
ーに蓄積されているセル量が多い状態の場合には、次の
3通りの動作になる。
【0052】(1-1) まず、動作モードがセル廃棄モード
であり、第2のセル待ち合わせキュー2にセルを入力す
る余裕がある場合、セル入力手段3は、特定チャネルの
セルを第2のセル待ち合わせキュー2に出力し、他のチ
ャネルのセルを第1のセル待ち合わせキュー1に出力す
る。
【0053】(1-2) これに対して、動作モードがセル廃
棄モードであり、第2のセル待合わせキュー2が既に一
杯でセルを入力する余裕がない場合、セル入力手段3
は、全てのセルを第1のセル待合わせキュー1に出力す
る。
【0054】(1ー3) なお、動作モードが予備キューモー
ドである場合、セル入力手段3は、特定チャネルのセル
を廃棄し、それ以外のチャネルのセルを第1のセル待合
わせキュー1に出力する。
【0055】次に、(2) 第1のセル待合わせキュー1が
一杯の状態である場合には、次の2通りの動作になる。
【0056】(2ー1) まず、動作モードがセル廃棄モード
である場合、セル入力手段3は、第2のセル待合わせキ
ューのセルを全て廃棄し、予備キューモードへ変更を行
う。このとき、第2のセル待合わせキュー2は、第1の
セル待合わせキュー1の予備キューに変更される。従っ
て、特定チャネルのセルは廃棄の対象となり、それ以外
のセルだけを第2のセル待合わせキューに出力する。
【0057】なお、このとき、かかるセルが第2のセル
待合わせキュー2に蓄えられているということが出力時
に分からないと出力時に困るので、この情報を、その直
前のセルであって第1のセル待合わせキュー1に蓄積さ
れているセルに付加する。ここで付与される情報は、次
のセルが第2のセル待合わせキュー2に蓄えられたとい
う情報と、セル廃棄が行われたという情報とである。ま
た、このとき、セル入力手段3は、セル廃棄が行われた
という情報を出力判定手段4に通知する。
【0058】(2-2) 一方、動作モードが予備キューモー
ドである場合、セル入力手段3は、特定チャネルのセル
は廃棄し、それ以外のチャネルのセルは原則として第2
のセル待合わせキュー2に出力する。しかし、第2のセ
ル待合わせキュー2が一杯の場合には、全てのセルを廃
棄する。
【0059】以上が、セル入力手段3の動作である。
【0060】(A−2−3)出力判定手段4の動作 まず、通常時の動作を説明する。この出力判定手段4
は、セル入力手段3からの通知やセルに付加されている
付加情報に基づいて、いずれのキューから出力すべきか
を判定し、判定された側のキューからセルを読み出すよ
うに動作する。すなわち、出力判定手段4は、セルに付
加されている付加ビットを識別することにより、次に出
力すべきセルが第1のセル待ち合わせキュー1に蓄えら
れているのか、それとも第2のセル待ち合わせキューに
蓄えられているのか判定し、そのキューの先頭にあるセ
ルを読み出して出力回線に出力する。
【0061】これに対し、セル入力手段3から第2のセ
ル待ち合わせキュー2を廃棄したという通知を受けた場
合、出力判定手段4は、その後は、第1のセル待ち合わ
せキュー1のみからセルを読み出し、付加ビットの情報
は無視するよう動作する。ただし、付加ビットに第2の
セル待ち合わせキュー2のセル廃棄が行われたという情
報が書き込まれていたら(すなわち、その後は、空にな
った第2のセル待ち合わせキュー2に対しても有為なセ
ルが書き込まれていることが分かるので)、それ以降の
セルの読み出しの判定時には、付加ビットの情報に従っ
て動作する。
【0062】なお、第1のセル待ち合わせキュー1のみ
からセルを読み出している間に、特定チャネルのセルが
見つかった場合にはそのセルを廃棄し、その次のセルを
出力するようにする。
【0063】(A−3)第1の実施形態の効果 上述のように、第1の実施形態によれば、第1のセル待ち
合わせキュー1が一杯になりあふれた場合、第2のセル
待ち合わせキュー2に書き込まれている同じコネクショ
ンのセルだけを廃棄し、その後に到着する他のコネクシ
ョンのセルを救済できるようにしたことにより、不要な
セルの転送によるトラフィックの増加を抑制することが
できる。これにより、一段と効率的なネットワークの使
用が可能になる。この結果、トラフィックの増加による
輻輳を抑制できる。また、再送の頻度が低減するためデ
ータパケットの転送に要する時間が短くなる。
【0064】(B)他の実施形態 (B-1) なお、上述の実施形態においては、第1のセル待
ち合わせキュー1と第2のセル待ち合わせキュー2とでな
るATM交換機について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、3つ以上のセル待ち合わせキューを備えるATM交
換機にも適用し得る。
【0065】(B-2) また、上述の実施形態においては、
第1のセル待ち合わせキューに蓄積されたセル量が所定
のしきい値を超えた場合、その直後にセル入力手段3か
ら出力されるセルを第2のセル待ち合わせキュー2に出
力するようにしたが、例えば、しきい値を超えた後にセ
ル入力手段3から出力されるセルのうち、フレームの初
めのセルを第2のセル待ち合わせキュー2に出力するセ
ルとして選んでも良い。
【0066】(B-3) さらに、上述の実施形態において
は、第2のセル待ち合わせキュー2に出力するセルをあ
る特定のチャネルのセルとしていたが、例えば、第2の
セル待ち合わせキュー2に出力しているセルがフレーム
の終わりのセルであった場合、新たに別のチャネルのセ
ルを第2のセル待ち合わせキュー2に出力するようにし
ても良い。
【0067】(B-4) さらにまた、上述の実施形態におい
ては、物理的に異なる2つのメモリからなるキューにセ
ル待ち合わせキューを構成していたが、これを論理的に
2つの領域に分割するような構成にしても良い。
【0068】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、複数の
バッファメモリのうちある特定のバッファメモリに適当
に選択した特定コネクションのセルデータのみを蓄積す
るようにし、主に用いられるバッファメモリの容量が蓄
積されたセルデータで一杯になった場合には、当該特定
コネクションのセルデータのみを廃棄する方法をセル廃
棄方法に採用し、また、当該機能を交換装置に採用する
ことにより、その後に到着する他のコネクションのセル
データは救済できる。これにより、不要なセルデータの
転送によるトラヒックの増加を抑制し、ネットワークを
効率良く使用できる交換装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態にかかる交換装置の構成例を示
すブロック図である。
【図2】セルのデータ構造を示す説明図である。
【図3】セル入力手段の判定処理動作を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1、2…セル待ち合わせキュー、3…セル入力手段、4
…出力判定手段、5…セル量監視手段。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のバッファメモリを有し、当該バッ
    ファメモリに対するセルデータの読み書き制御により、
    不必要なセルデータの転送によるトラヒックの増大を回
    避する機能を備えた交換装置のセル廃棄方法において、 上記複数のバッファメモリのうち一のバッファメモリに
    蓄積されたセル量が所定のしきい値を超えた場合、適当
    なコネクションを選択して、当該選択されたコネクショ
    ンのセルデータのみを他の特定のバッファメモリに蓄積
    し、その後、上記一のバッファメモリのセル量が一杯に
    なったとき、上記他のバッファメモリにそれまで蓄積さ
    れていたセルを廃棄すると共に、以後入力される上記選
    択されたコネクションのセルデータを廃棄することを特
    徴とするセル廃棄方法。
  2. 【請求項2】 上記他のバッファメモリに蓄積されてい
    たセルデータの廃棄が行われた場合、それ以降、上記複
    数のバッファメモリから読み出されるセルデータについ
    て上記選択されたコネクションのセルデータが含まれる
    か判定し、該当する場合には廃棄することを特徴とする
    請求項1に記載のセル廃棄方法。
  3. 【請求項3】 上記バッファメモリへのセルデータの書
    き込み時、その次に入力されたセルデータがどのバッフ
    ァメモリに書き込まれるかを示す情報を予め書き込まれ
    るセルデータに付加しておくことを特徴とする請求項1
    に記載のセル廃棄方法。
  4. 【請求項4】 上記バッファメモリからのセルデータの
    読み出し時、読み出したセルデータに続く次のセルデー
    タがどのバッファメモリに蓄積されているかを付加ビッ
    トから判別し、読み出し元のバッファメモリを決定する
    ことを特徴とする請求項3に記載のセル読み出し方法。
  5. 【請求項5】 入力回線から入力されたセルデータを入
    力順に蓄積し、入力順序の早い順番に読み出すようにな
    された複数のバッファメモリと、 上記複数のバッファメモリそれぞれのセル量を監視する
    監視手段と、 入力回線から入力されたセルデータの上記バッファメモ
    リに対する書き込みを制御し、上記複数のバッファメモ
    リのうち一のバッファメモリに蓄積されたセル量が所定
    のしきい値を超えた場合、適当なコネクションを選択し
    て、当該選択されたコネクションのセルデータのみを他
    の特定のバッファメモリに蓄積するよう指示を出し、そ
    の後、上記一のバッファメモリのセル量が一杯になった
    とき、上記他のバッファメモリにそれまで蓄積されてい
    たセルを廃棄すると共に、以後入力される上記選択され
    たコネクションのセルデータを廃棄するよう指示する入
    力制御手段と、 上記複数のバッファメモリから出力回線へのセルデータ
    を読み出しを制御する出力制御手段とを備えることを特
    徴とする交換装置。
  6. 【請求項6】 上記出力制御手段は、 上記他のバッファメモリに蓄積されていたセルデータの
    廃棄が行われた場合、それ以降、上記複数のバッファメ
    モリから読み出すセルデータのそれぞれについて上記選
    択されたコネクションのセルデータが含まれているか否
    かを判定し、該当する場合には当該セルデータを廃棄す
    ることを特徴とする請求項5に記載の交換装置。
  7. 【請求項7】 上記入力制御手段は、上記バッファメモ
    リへのセルデータの書き込み時、その次に入力されたセ
    ルデータがどのバッファメモリに書き込まれるかを示す
    情報を予め書き込まれるセルデータに付加することを特
    徴とする請求項5に記載の交換装置。
  8. 【請求項8】 上記出力制御手段は、上記バッファメモ
    リからのセルデータの読み出し時、読み出したセルデー
    タに続く次のセルデータがどのバッファメモリに蓄積さ
    れているか否かを付加ビットから判別し、次の読み出し
    元になるバッファメモリを決定することを特徴とする請
    求項7に記載の交換装置。
JP21114396A 1996-08-09 1996-08-09 セル廃棄方法及び交換装置 Pending JPH1056458A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7009937B2 (en) 2000-07-05 2006-03-07 Nec Corporation Transmission queue managing system capable of efficiently controlling traffic congestion
JP2006270476A (ja) * 2005-03-24 2006-10-05 Saxa Inc パケット振り分け装置

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