JPH1056421A - Cdma無線伝送システム並びに該システムにおいて用いられる送信電力制御装置および送信電力制御用測定装置 - Google Patents

Cdma無線伝送システム並びに該システムにおいて用いられる送信電力制御装置および送信電力制御用測定装置

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JPH1056421A
JPH1056421A JP22328696A JP22328696A JPH1056421A JP H1056421 A JPH1056421 A JP H1056421A JP 22328696 A JP22328696 A JP 22328696A JP 22328696 A JP22328696 A JP 22328696A JP H1056421 A JPH1056421 A JP H1056421A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 CDMA無線システムにおける送信電力制御にお
いて、オープンループ制御における制御誤差を補正し、
また、トラヒック変動に応じて移動局の送信電力の適応
的な制御を、オープンループ制御において実現する。 【解決手段】 移動局に搭載される送信電力制御装置に
おいては、受信信号から希望波受信電力を計算する手段
102と、受信電力と送信電力設定値との初期関係を記憶
する手段103と、前記関係を補正する手段106と、前記送
信電力設定値を決定する手段104とを有し、受信信号に
周期的に含まれる制御信号105により受信と送信電力設
定値との関係を補正しながら、前記関係を用いて、受信
電力から送信電力設定値107を決定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はディジタルセルラ移
動体通信等に用いられるCDMA無線伝送システムにおける
送信電力制御に関し、特に、オープンループ制御におけ
る制御誤差を補正し、また、トラヒック変動に応じて移
動局の送信電力を適応的に制御することができるCDMA無
線システムにおける送信電力制御に関する。
【0002】
【従来の技術】多元アクセス方式とは同一の帯域で複数
の局が同時に通信を行なう際の回線接続方式のことであ
る。CDMA(Code Division Multiple Access)とは符号
分割多元接続のことで、情報信号のスペクトルを、本来
の情報帯域幅に比べて十分に広い帯域に拡散して伝送す
るスペクトル拡散通信によって多元接続を行なう技術で
ある。スペクトル拡散多元接続(SSMA)という場合もあ
る。直接拡散方式とは、拡散において拡散系列符号をそ
のまま情報信号に乗じる方式である。
【0003】直接拡散CDMA方式では、複数の通信が同一
の周波数を共有するため受信端での干渉波(他局の通信
波)と希望波との強さを同一にする問題(遠近問題)が
あり、この克服がCDMAシステム実現の前提になる。遠近
問題は、異なる位置にいる多数の移動局からの電波を同
時に受信する基地局における受信で厳しくなり、このた
め移動局では各伝送路の状態に応じて送信電力制御が必
須のものとなっている。
【0004】送信電力制御の方法としては、移動局の受
信レベルを基に行なうオープンループ制御と、基地局で
の受信レベル情報を基地局から移動局に制御信号を通し
てフィードバックして行なうクローズドループ制御があ
る。実際の受信信号が移動通信特有の複雑な電波伝搬環
境(マルチパス)によるフェージングを伴うために、送
信電力制御を高精度に実現するには制御方法そしてその
装置もたいへん複雑のものになる。
【0005】一方、複信方式としてのTDD(Time Divisio
n Duplex)方式はピンポン伝送方式とも呼ばれ、同一の
無線周波数を送信/受信に時間分割して通信を行なう方
式である。このTDD方式をCDMAに適用したCDMA/TDDは、
送受信間の伝搬路特性の相関性が高いことを利用して、
オープンループ制御だけでも有効な送信パワ制御を比較
的容易に実現できることが知られている。
【0006】また、クローズドループ送信電力制御とし
ては、遠近問題を回避してトラヒック変動に応じて移動
局の送信電力を適応的に制御する方法が提案されている
(土肥、佐和橋”DS/CDMAにおける干渉電力を用いる送信
電力制御”、信学技報、RCS94-99、pp.63-68、1994)。
これは基地局において受信電力測定に基づく制御に代わ
り、干渉電力測定に基づく送信電力制御方法である。受
信電力測定に基づく制御では、ユーザ数が最大のときに
十分な通信品質を確保するように送信電力を高い値に設
定する必要があるのに対して、干渉電力測定に基づく制
御では、あらかじめ決められたEb/IOの値を保持するよ
うに送信電力が自動的に制御される。したがって、移動
局の送信電力はトラヒック変動に応じて必要最小限の値
に適応的に制御される(すなわちユーザ数に比例する)
ものになる。
【0007】従来のCDMA無線伝送システムにおいて用い
られるオープンループ制御による送信電力制御装置を図
18に示す。相関器出力1801を用いて受信電力計算回路
1802において希望波の受信電力の計算が行なわれる。送
信電力判定回路1804は、初期設定記憶回路1803に記憶さ
れている値を基に、前記受信電力から送信電力設定値18
05を求めて出力する。なお、受信系にAGC回路等が備わ
り、相関演算以前に受信信号のレベル調整をしている構
成の場合は、受信電力計算回路1802への入力は、相関器
出力1801だけでなく前記調整値をも用いて正しい受信電
力を計算する。
【0008】図19には、初期設定記憶回路1803に記憶
されている受信パワと送信パワとの関係(以後「パワ制
御テーブル」と呼ぶ)の1例が示されている。ここで、
受信パワに対する送信パワは一意に決定される。
【0009】また、図20には、前記送信電力制御装置
を含ませるようにした送受信装置が示されている。アン
テナ2001からの受信信号はデュプレクサ2002を通ってAG
C回路2003に入り、受信信号が一定レベルになるように
レベル調整を行ない相関回路2005に出力する。AGC回路2
003で調整した利得はAGCゲイン2009として出力される。
拡散符号2004で相関演算した相関出力2006は復調回路20
07において検波や誤り訂正等の復調処理が行なわれた
後、復号データ2008が出力される。図18では送信電力
制御装置として説明されていた送信電力制御回路2010
は、相関出力2006とAGCゲイン2009を用いて、受信電力
を計算し、図18で示した処理により求めた送信電力設
定値2011をPA回路2015に出力する。送信データ2012は、
拡散回路2014で拡散符号2013により拡散され、PA回路20
15により設定された電力でアンテナ2001より送信され
る。前記送信電力制御装置を移動局に用いたCDMA/TDD伝
送システムの場合、これにより全移動局の基地局受信電
力が常に一定レベルになるように制御されることにな
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記従来のオ
ープンループ制御の送信電力制御装置においては、制御
誤差に伴って基地局の受信電力が各移動局ごとにばらつ
いたりする問題点があった。原因としては、AGC回路に
よる受信電力測定や、PA回路による設定値に対する実際
の送信電力等が、温度特性によって誤差を持つことなど
が挙げられる。
【0011】また、前記クローズドループ制御のように
トラヒック変動に応じて移動局の送信電力を適応的に制
御することも不可能であった。
【0012】一方、クローズドループ送信電力制御にお
いて、フェージングに追従する高精度な送信電力制御を
実現するには、基地局から移動局に伝送する制御信号の
伝送速度が高くなるため、周波数利用効率が低下すると
いう問題がある。
【0013】本発明は、このような従来の問題点を解決
するものであり、CDMA無線システムにおける送信電力制
御において、前記オープンループ制御における制御誤差
を補正し、また、クローズドループ送信電力制御におい
て提案されているトラヒック変動に応じた移動局の送信
電力の適応的な制御を、オープンループ制御において実
現することを目的としている。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明のCDMA無線システ
ムにおいて用いられる送信電力制御装置は、受信信号か
ら希望波受信電力を計算する手段と、受信電力と送信電
力設定値との初期関係を記憶する手段と、前記関係を補
正する手段と、前記送信電力設定値を決定する手段とを
有し、受信信号に周期的に含まれる制御信号により受信
電力と送信電力設定値との関係を補正しながら、前記関
係を用いて、受信電力から送信電力設定値を決定するよ
うにしたものである。
【0015】また、本発明のCDMA無線システムにおいて
用いられる送信電力制御用測定装置は、受信信号から希
望波受信電力を計算する手段と、前記希望波受信電力を
記憶する手段と、前記希望波受信電力の平均値を計算す
る手段と、目標値と比較する手段と、制御信号を出力す
る手段とを有し、送信電力制御によって伝送された受信
信号から希望波の平均受信電力等の測定を行ない、目標
値との誤差を検出し、補正用制御信号を送出するように
したものである。
【0016】以上により、CDMA無線システムにおける送
信電力制御において、オープンループ制御における制御
誤差を補正し、また、トラヒック変動に応じて移動局の
送信電力を適応的に制御することがオープンループ制御
において実現できる。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1記載の発明は、
CDMAによる双方向無線伝送システムに用いられる送信電
力制御装置であって、該送信電力制御装置は、受信信号
から希望波受信電力を計算する手段と、受信電力と送信
電力設定値との初期関係を記憶する手段と、前記関係を
補正する手段と、前記送信電力設定値を決定する手段と
を有し、受信信号に周期的に含まれる制御信号により受
信電力と送信電力設定値との関係を補正しながら、前記
関係を用いて、受信電力から送信電力設定値を決定する
ことを特徴とする送信電力制御装置としたものであり、
受信信号に周期的に含まれる制御信号によりパワ制御テ
ーブルを補正しながら、受信電力から送信電力設定値を
決定することにより、オープンループ制御における制御
誤差の補正が可能であり、また、セルラシステムにおい
ては基地局から送信される制御信号を用いて、移動局の
パワ制御テーブルを補正することにより、トラヒック変
動に応じて送信電力を適応的に制御することができると
いう作用を有する。
【0018】また、本発明の請求項2記載の発明は、前
記請求項1記載の送信電力制御装置において、受信電力
を記憶する手段と、補正する区間を判定する手段をさら
に有し、前記受信信号に周期的に含まれる制御信号によ
る受信電力と送信電力設定値との関係の補正を、過去の
受信電力の記録を用いて、ある特定の区間に限定して行
なうようにしたものであり、受信信号に周期的に含まれ
る制御信号を用いて、受信電力分布から判定する補正区
間においてパワ制御テーブルを補正しながら、受信電力
から送信電力設定値を決定することにより、オープンル
ープ制御における制御誤差の補正を受信電力に応じて細
かく行なうことが可能であり、また、セルラシステムに
おいては基地局から送信される制御信号を用いて、移動
局のパワ制御テーブルを補正することにより、トラヒッ
ク変動に応じて送信電力を適応的に制御することができ
るという作用を有する。
【0019】また、本発明の請求項3記載の発明は、前
記請求項1および2記載の送信電力制御装置において、
前記受信信号に周期的に含まれる制御信号による受信電
力と送信電力設定値との関係の補正に対し許容値を設定
し、該許容値の範囲内でのみ補正を行なうようにしたも
のであり、受信信号に周期的に含まれる制御信号を用い
て、受信電力分布から判定する補正区間においてパワ制
御テーブルを補正しながら、受信電力から送信電力設定
値を決定することにより、オープンループ制御における
制御誤差の補正を受信電力に応じて細かく行なうことが
可能であり、また、パワ制御テーブルの補正によって、
送信電力制御が発散する(制御不能になる)ことを防止
することができ、さらに、セルラシステムにおいては基
地局から送信される制御信号を用いて、移動局のパワ制
御テーブルを補正することにより、トラヒック変動に応
じて送信電力を適応的に制御することもできるという作
用を有する。
【0020】本発明の請求項4記載の発明は、CDMAによ
る双方向無線伝送システムに用いられる送信電力制御用
測定装置であって、該送信電力制御用測定装置は、受信
信号から希望波受信電力を計算する手段と、前記希望波
受信電力を記憶する手段と、前記希望波受信電力の平均
値を計算する手段と、目標値と比較する手段と、制御信
号を出力する手段とを有し、送信電力制御によって伝送
された受信信号から希望波の平均受信電力の測定を行な
い、目標値であるターゲットレベルとの誤差を検出し、
補正用制御信号を送出することを特徴とする送信電力制
御用測定装置としたものであり、送信電力制御によって
伝送された受信信号から希望波の平均受信電力の測定を
行なうことにより、目標値である受信ターゲットレベル
との誤差を検出し、補正用の制御信号(SCビット)を送
出することができるという作用を有する。
【0021】また、本発明の請求項5記載の発明は、前
記請求項4記載の送信電力制御用測定装置において、受
信信号から干渉波受信電力を計算する手段と、SIR(希望
波対干渉波電力比)を計算する手段とをさらに有し、目
標値を受信電力ではなくSIRに代えて比較して目標値と
の誤差を検出し、補正用制御信号を送出するようにした
ものであり、送信電力制御によって伝送された受信信号
から希望波の受信電力に加えて干渉波受信電力を計算
し、SIR(希望波対干渉波電力比)の測定を行なうことに
より、目標値であるSIRとの誤差を検出し、補正用の制
御信号を送出することができるという作用を有する。
【0022】また、本発明の請求項6記載の発明は、前
記請求項4記載の送信電力制御用測定装置において、誤
り検出情報から誤り率を計算する手段をさらに有し、目
標値を受信電力ではなく誤り率に代えて比較して目標値
との誤差を検出し、補正用制御信号を送出するようにし
たものであり、誤り検出情報から誤り率を計算すること
により、目標値である誤り率との誤差を検出し、補正用
の制御信号を送出するができるという作用を有する。
【0023】本発明の請求項7記載の発明は、CDMA無線
伝送システムは、一方の通信装置と、他方の通信装置と
からなり、前記一方の通信装置は、受信信号から希望波
受信電力を計算する手段と、前記希望波受信電力を記憶
する手段と、前記希望波受信電力の平均値を計算する手
段と、目標値と比較す手段と、制御信号を出力する手段
とを有し、送信電力制御によって伝送された受信信号か
ら希望波の平均受信電力の測定を行ない、目標値である
ターゲットレベルとの誤差を検出し、補正用制御信号を
送出する送信電力制御用測定装置を備え、また、前記他
方の通信装置は、受信信号から希望波受信電力を計算す
る手段と、受信電力と送信電力設定値との初期関係を記
憶する手段と、前記関係を補正する手段と、前記送信電
力設定値を決定する手段とを有し、受信信号に周期的に
含まれる受信した前記補正用制御信号により受信電力と
送信電力設定値との関係を補正しながら、前記関係を用
いて受信電力から送信電力設定値を決定する送信電力制
御装置とを備えたことを特徴とするCDMAによる双方向無
線伝送システムとしたものであり、CDMA無線伝送システ
ムにおいて、基地局から周期的に送信される制御信号(S
Cビット)を用いて、移動局はパワ制御テーブルを補正す
ることにより、オープンループ制御における制御誤差の
補正が可能であり、また、クローズドループ制御による
送信電力制御と比較した場合、下り回線で伝送する制御
信号の制御周期が遅くてよいために、単位時間あたりに
伝送する制御信号量を低速にすることができ、その結果
周波数利用効率を高くすることができ、さらに、基地局
がトラヒック変動に応じて、SCビットを用いて移動局の
パワ制御テーブルを修正することにより、トラヒック変
動に応じて送信電力を適応的に制御することもできると
いう作用を有する。
【0024】また、本発明の請求項8記載の発明は、前
記請求項7記載のCDMA無線伝送システムにおいて、前記
他方の通信装置に設けた送信電力制御装置は、受信電力
を記憶する手段と、補正する区間を判定する手段をさら
に有し、前記受信信号に周期的に含まれる補正用制御信
号による受信電力と送信電力設定値との関係の補正を、
過去の受信電力の記録を用いて、ある特定の区間に限定
して行なうようにしたものであり、CDMA無線伝送システ
ムにおいて、基地局から周期的に送信される制御信号(S
Cビット)を用いて、移動局は受信電力分布から判定する
補正区間においてパワ制御テーブルを補正することによ
り、オープンループ制御における制御誤差の補正を受信
電力に応じて細かく行なうことが可能であり、また、ク
ローズドループ制御による送信電力制御と比較した場
合、下り回線で伝送する制御信号の制御周期が遅くてよ
いために、単位時間あたりに伝送する制御信号量を低速
にすることができ、その結果周波数利用効率を高くする
ことができ、さらに、基地局がトラヒック変動に応じ
て、SCビットを用いて移動局のパワ制御テーブルを修正
することにより、トラヒック変動に応じて送信電力を適
応的に制御することもできるという作用を有する。
【0025】本発明の請求項9記載の発明は、前記請求
項7および8記載のCDMA無線伝送システムにおいて、前
記他方の通信装置に設けた送信電力制御装置は、前記受
信信号に周期的に含まれる制御信号による受信電力と送
信電力設定値との関係の補正に対し許容値を設定し、該
許容値を設定し、許容値の範囲内でのみ補正を行なうよ
うにしたものであり、CDMA無線伝送システムにおいて、
基地局から周期的に送信される制御信号(SCビット)を用
いて、移動局は受信電力分布から判定する補正区間にお
いてパワ制御テーブルを補正することにより、オープン
ループ制御における制御誤差の補正を受信電力に応じて
細かく行なうことが可能であり、また、クローズドルー
プ制御による送信電力制御と比較した場合、下り回線で
伝送する制御信号の制御周期が遅くてよいために、単位
時間あたりに伝送する制御信号量を低速にすることがで
き、その結果周波数利用効率を高くすることができ、さ
らに、基地局がトラヒック変動に応じて、SCビットを用
いて移動局のパワ制御テーブルを修正することにより、
トラヒック変動に応じた送信電力を適応的に制御するこ
ともできるという作用を有する。
【0026】以下、本発明の実施の形態について、図1
から図17を用いて説明する。
【0027】(第1の実施の形態)図1は、本発明の第
1の実施の形態における送信電力制御装置の構成を示す
ブロック図である。相関器出力101を用いて受信電力計
算回路102において希望波の受信電力の計算が行なわれ
る。送信電力判定回路104では、電源投入時またはリセ
ット時は初期設定記憶回路103に記憶されている値を基
に、前記受信電力から送信電力設定値107を求めて出力
する。これに対して通信中(定常状態)では、受信信号
の復調信号から得られる制御信号(以後「SCビット」と
呼ぶ)105に従って、補正回路106は、送信電力判定回路
104に記憶されているパワ制御テーブル(受信パワと送
信パワとの関係)の補正を行なう。そして、補正された
前記テーブルを基に受信電力から送信電力設定値107を
求めて出力する。なお、受信系にAGC回路等が備わり、
相関演算以前に受信信号のレベル調整をしている構成の
場合は、受信電力計算回路102への入力は、相関器出力1
01だけでなく前記調整値も用いて正しい受信電力を計算
する。
【0028】図2には、パワ制御テーブルの補正の一例
が示されている。SCビットによって受信電力に対応する
送信電力を低めに修正する(DOWNする)信号を受けて、
補正前のパワ制御テーブル201の送信制御する区間全体
を202のように補正する。ここで、1回のSCビットによ
り補正される補正量は直接SCビットにより伝送される場
合と、事前に補正回路106に記憶しておく場合とが考え
られる。
【0029】図3に前記図1の送信電力制御装置を含ま
せるようにした送受信装置の構成が示されている。アン
テナ301からの受信信号はデュプレクサ302を通ってAGC
回路303に入り、受信信号が一定のレベルになるように
レベル調整を行ない相関回路305に出力する。AGC回路30
3で調整した利得はAGCゲイン309として出力される。拡
散符号304で相関演算した相関出力306は復調回路307に
おいて検波や誤り訂正等の復調処理が行なわれた後、復
号データ308が出力される。また、このとき制御信号で
あるSCビット31が出力される。なお、SCビットによるパ
ワ制御テーブルの補正は、温度特性による変動やトラヒ
ック変動に追従すればよく、よってSCビットによる制御
周期(以後「SCビット周期」と呼ぶ)T1はSACCH(低速
付随チャネル)等の一部として伝送すればよく、フェー
ジング変動に追従した送信電力制御を行なう周期T2に対
してかなり長周期(T1>T2)でも良いことは明白であ
る。よって、クローズドループ送信電力制御の場合に必
要となる制御信号の伝送速度と比較して低速でよい。前
記図1において送信電力制御装置として説明した送信電
力制御回路310は、相関出力306とAGCゲイン309を用い
て、受信電力を計算し、前記図1で示した処理により求
めた送信電力設定値311をPA回路315に出力する。この際
のパワ制御テーブルはSCビット316により補正されたも
のを用いて決定される。送信データ312は、拡散回路314
で拡散符号313により拡散され、PA回路315により設定さ
れた電力でアンテナ301より送信される。
【0030】以上のように本発明の第1の実施の形態に
よれば、受信信号に周期的に含まれる制御信号によりパ
ワ制御テーブルを補正しながら、受信電力から送信電力
設定値を決定することにより、オープンループ制御にお
ける制御誤差の補正が可能であり、また、セルラシステ
ムにおいては基地局から送信される制御信号を用いて、
移動局のパワ制御テーブルを補正することにより、トラ
ヒック変動に応じて送信電力を適応的に制御することが
できる。
【0031】(第2の実施の形態)図4は、本発明の第
2の実施の形態における送信電力制御装置の構成を示す
ブロック図である。図1の送信電力制御装置に受信電力
記憶回路と補正区間判定回路を追加したものである。相
関器出力401を用いて受信電力計算回路402において希望
波の受信電力の計算が行なわれる。送信電力判定回路40
4では、電源投入時またはリセット時は初期設定記憶回
路403に記憶されている値を基に、前記受信電力から送
信電力設定値405を求めて出力する。一方、通信中(定常
状態)は、前記受信電力は受信電力記憶回路406に記憶さ
れる。補正区間判定回路407では、過去の受信電力の分
布を基に、補正回路408において補正する制御区間(補正
区間)の判定を行なう。そして、補正回路408ではSCビッ
ト409に従って、送信電力判定回路404に記憶されている
パワ制御テーブルの補正を指定された補正区間のみ行な
う。そして、補正された前記テーブルを基に受信電力か
ら送信電力設定値405を求めて出力する。
【0032】図5には、移動速度に応じた受信レベル分
布の様子と、判定された補正区間および、本発明におけ
るパワ制御テーブルの補正の例が示されている。移動速
度が極めて遅い場合には、SCビット周期内の受信電力の
分布501は、制御区間の一部に偏る。よって、補正区間5
02を判定し、パワ制御テーブル503はSCビットによって
前記区間のみ補正する。これに対し、移動速度が極めて
早い場合には、SCビット周期内の受信電力の分布504
は、制御区間全体に渡って変化する。よって補正区間は
505のように判定し、SCビットによって制御区間全体を
補正506することになる。また、図4の送信電力制御装
置を含ませるようにした送受信装置の構成は、前記図3
に示される構成と同一のものとなる。受信電力の分布を
調べる周期については、SCビット周期と同一とするのが
一般的であると考えられるが、必ずしも前記周期と一致
させる必要はない。また、SACCH信号の一部としてSCビ
ットを伝送する時は、システム的要因による制御遅延が
発生するが、この場合は、SCビット送信側がSCビット決
定のために要する調査タイミングと、制御装置側の受信
電力分布の調査タイミングとを合わせるようにすること
などが考えられる。
【0033】以上のように本発明の第2の実施の形態に
よれば、受信信号に周期的に含まれる制御信号を用い
て、受信電力分布から判定する補正区間においてパワ制
御テーブルを補正しながら、受信電力から送信電力設定
値を決定する。これにより、オープンループ制御におけ
る制御誤差の補正を受信電力に応じて細かく行なうこと
が可能であり、また、セルラシステムにおいては基地局
から送信される制御信号を用いて、移動局のパワ制御テ
ーブルを補正することにより、トラヒック変動に応じて
送信電力を適応的に制御することができる。
【0034】(第3の実施の形態)図6は、本発明の第
3の実施の形態における送信電力制御装置の構成を示す
ブロック図である。前記図1または図4の送信電力制御
装置の補正回路への入力として補正許容値を追加し、許
容値の範囲内でのみ補正を行なうようにしたものであ
る。相関器出力601を用いて受信電力計算回路602におい
て希望波の受信電力の計算が行なわれる。送信電力判定
回路604では、電源投入時またはリセット時は初期設定
記憶回路603に記憶されている値を基に、前記受信電力
から送信電力設定値605を求めて出力する。一方、通信
中(定常状態)は、前記受信電力は受信電力記憶回路606
に記憶される。補正区間判定回路607では、過去の受信
電力の分布を基に、補正回路608において補正する制御
区間(補正区間)の判定を行なう。そして、補正回路608
ではSCビット609および補正許容値610に従って、送信電
力判定回路604に記憶されているパワ制御テーブルの補
正を指定された補正区間のみ行なう。そして、補正され
た前記テーブルを基に受信電力から送信電力設定値605
を求めて出力する。
【0035】図7には、パワ制御テーブルの補正の例が
示されている。補正許容値702によって、送信パワがプ
ラス方向に補正される場合のみ網掛けで示す範囲に補正
前のパワ制御テーブル701の補正が制限されている。SC
ビットによって、何度か補正を行なった後のパワ制御テ
ーブルの軌跡を703に示す。区間A(704)は、許容値の上
限に張り付いた状態であり、区間Aの全体または一部の
補正区間が、今後さらにSCビットによって送信電力を高
めに修正する制御信号を受けても、補正許容値610を超
えることになるので補正は行なわない。区間A以外の区
間においては当然補正は可能である。前記第1および第
2の実施の形態では、補正許容値の設定がないので、セ
ルラシステムなどにおいては、送信電力制御を行なう各
移動局のパワ制御テーブルがプラス方向に次々に補正さ
れて、全ての移動局の送信電力制御が発散する(制御不
能になる)可能性がある。本発明は前記状態を防止する
ことができる。トラヒック変動に応じた送信電力制御を
行なう場合は、必要最低限のEb/IOを満たす送信電力で
送信するように、移動局のパワ制御テーブルを制御区間
全体に渡ってマイナス方向に制御することが考えられ
る。よって、前記補正例では、プラス方向のみの許容値
を設定している。しかし、基地局受信レベルを常に一定
に保持する送信電力制御においては、マイナス方向の許
容値を設定することも可能であることは明白である。ま
た、許容値の設定方法として、補正区間の最小単位ごと
の補正量から求まる平均補正量からのずれの最大値とし
て補正許容値を設定することなども考えられる。
【0036】以上のように本発明の第3の実施の形態に
よれば、受信信号に周期的に含まれる制御信号を用い
て、受信電力分布から判定する補正区間においてパワ制
御テーブルを補正しながら、受信電力から送信電力設定
値を決定する。これにより、オープンループ制御におけ
る制御誤差の補正を受信電力に応じて細かく行なうこと
が可能であり、また、パワ制御テーブルの補正によっ
て、送信電力制御が発散する(制御不能になる)ことを
防止することができる。また、セルラシステムにおいて
は基地局から送信される制御信号を用いて、移動局のパ
ワ制御テーブルを補正することにより、トラヒック変動
に応じて送信電力を適応的に制御することもできる。
【0037】(第4の実施の形態)図8は、本発明の第
4の実施の形態における送信電力制御用測定装置の構成
を示すブロック図である。相関器出力801を用いて受信
電力計算回路802において希望波の受信電力の計算が周
期的に行なわれ、受信電力記憶回路803に記憶される。
記憶された受信電力をもとに、平均値演算回路804で求
めた平均受信電力は比較回路805において受信ターゲッ
トレベル806と比較される。そして、その誤差を送信電
力設定誤差としてSCビット判定回路807において、SCビ
ット808が決定され出力される。
【0038】図9には、受信電力分布901、平均受信電
力902、受信ターゲットレベル903および制御誤差904の
関係が示されている。本実施の形態では、平均値を用い
てSCビットを判定しているが、平均値に代わって中央値
または受信確率の最も高い受信電力値等を用いることも
できることは明白である。また、SCビット判定回路807
において、受信電力分布の分散値等の情報も同時に用い
てSCビットによる制御量などを決定することも考えられ
る。なお、受信系にAGC回路等が備わり、相関演算以前
に受信信号のレベル調整をしている構成の場合は、受信
電力計算回路802への入力は、相関器出力801だけでなく
前記調整値をも用いて正しい受信電力を計算する。
【0039】図10には、前記図8に示されてる送信電
力制御用測定装置を含ませるようにした送受信装置の構
成が示されている。アンテナ1001からの受信信号はデュ
プレクサ1002を通ってAGC回路1003に入り、受信信号が
一定レベルになるようにレベル調整を行ない相関回路10
05に出力する。AGC回路1003で調整した利得はAGCゲイン
1011として出力される。拡散符号1004で相関演算した相
関出力1006は復調回路1007において検波や誤り訂正等の
復調処理が行なわれた後、復号データ1008として出力さ
れる。前記図8において送信電力制御用測定装置として
説明された補正判定回路1009では、相関出力1006とAGC
ゲイン1011から受信電力を計算し、さらにターゲットレ
ベル1010を用いて、前記図8で示した処理により求めた
SCビット1012を出力する。SCビット1012は送信データ10
13とMUX回路1014でフレーム組立処理が行なわれた後
に、拡散回路1016で拡散符号1015により拡散処理され、
PA回路1017を通ってアンテナ1001より送信される。
【0040】以上のように本発明の第4の実施の形態に
よれば、送信電力制御によって伝送された受信信号から
希望波の平均受信電力の測定を行なうことにより、目標
値である受信ターゲットレベルとの誤差を検出し、補正
用の制御信号(SCビット)を送出することができる。
【0041】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施
の形態は、前記第4の実施の形態において、平均受信電
力を求める手段に代わり、受信信号から干渉波受信電力
を計算する手段とSIR(希望波対干渉波電力比)を計算す
る手段とを追加し、受信電力ではなくSIRを目標値とし
て比較して誤差を検出し、補正用制御信号を送出するよ
うにしたものである。
【0042】図11は、本発明の第5の実施の形態にお
ける送信電力制御用測定装置の構成を示すブロック図で
ある。相関器出力または復調回路出力1101を用いて希望
波電力計算回路1102において希望波受信電力の計算が周
期的に行なわれる。また、干渉波電力も同様に相関器出
力または復調回路出力1103を用いて干渉波電力計算回路
1104において周期的に計算される。ここで、希望波と干
渉波を求める周期は同一である必要はない。また、SIR
を求める際の希望波電力および干渉波電力は、必ずしも
相関器出力から求める必要はなく、RAKE合成後の電力を
用いて計算することも考えられる。前記2つの受信電力
をもとに、SIR演算回路1105で求めたSIRは比較回路1106
においてSIRターゲットレベル1107と比較される。そし
て、求めた制御誤差をもとにSCビット判定回路1108にお
いて、SCビット1109が決定され出力される。
【0043】図12には、受信SIR分布1201、平均SIR12
02、SIRターゲットレベル1203および制御誤差1204の関
係が示されている。図11の送信電力制御用測定装置を
含ませるようにした送受信装置の構成は、前記図10の
構成と同一となる。
【0044】以上のように本発明の第5の実施の形態に
よれば、送信電力制御によって伝送された受信信号から
希望波の受信電力に加えて干渉波受信電力を計算し、SI
R(希望波対干渉波電力比)の測定を行なうことにより、
目標値であるSIRとの誤差を検出し、補正用の制御信号
を送出することができる。
【0045】(第6の実施の形態)本発明の第6の実施
の形態は、前記第4の実施の形態において、平均受信電
力を求める手段に代わり、誤り検出情報から誤り率を計
算する手段を有し、受信電力ではなく誤り率を目標値と
して比較して誤差を検出し、補正用制御信号を送出する
ようにしたものである。
【0046】図13は、本発明の第6の実施の形態にお
ける送信電力制御用測定装置の構成を示すブロック図で
ある。復調回路の出力であるCRC検出ビット1301を用い
てFER演算回路1302においてフレーム誤り率の計算が周
期的に行なわれる。フレーム誤り率は比較回路1303にお
いてターゲットレベル1304と比較される。そして、誤り
率の差をもとにSCビット判定回路1303において、SCビッ
ト1306が決定され出力される。図13の送信電力制御用
測定装置を含ませるようにした送受信装置の構成は、前
記図10の構成と同一となる。
【0047】以上のように本発明の第6の実施の形態に
よれば、誤り検出情報から誤り率を計算することによ
り、目標値である誤り率との誤差を検出し、補正用の制
御信号を送出するができる。
【0048】(第7の実施の形態)本発明の第7の実施
の形態は、前記第4、第5または第6の実施の形態の送
信電力制御用測定装置を備えた通信装置と、前記第1の
実施の形態の送信電力制御装置を備えた通信装置とを有
するCDMA無線伝送システムについてのものである。図1
5は、本発明の第7の実施の形態におけるCDMA無線伝送
システムの構成を示すブロック図である。前記のような
送信電力制御用測定装置を有する基地局(BS)装置1501が
上り回線1502の受信信号を基に下り回線1503を用いて制
御信号(SCビット)を送信し、前記送信電力制御装置を有
する移動局(MS)装置1504は、受信した制御信号を用いて
パワ制御テーブルの補正を行ないながら、オープンルー
プ制御による送信電力制御を行なうCDMA無線伝送システ
ムである。このときのSCビット周期T1はSACCH(低速付随
チャネル)等の一部として伝送すればよく、フェージン
グ変動に追従したオープンループ送信電力制御を行なう
周期T2に対してかなり長周期(T1>T2)である。
【0049】このときの、基地局装置1501の構成例を図
16に示す。アンテナ1601からの受信信号はデュプレク
サ1602を通ってAGC回路1603に入り、受信信号が一定レ
ベルになるようにレベル調整を行ない相関回路1605に出
力する。AGC回路1603で調整した利得はAGCゲイン1611と
して出力される。拡散符号1604で相関演算した相関出力
1606は復調回路1607において検波や誤り訂正等の復調処
理が行なわれた後、復号データ1608として出力される。
【0050】前記では送信電力制御用測定装置として説
明された補正判定回路1609では、相関出力1606とAGCゲ
イン1611から受信電力を計算し、さらにターゲットレベ
ル1610を用いて、前記第4、第5または第6の実施の形
態で示した処理により求めたSCビット1612を出力する。
SCビット1612は送信データ1613とMUX回路1614でフレー
ム組立処理が行なわれた後に、拡散回路1616で拡散符号
1615により拡散処理され、PA回路1617を通ってアンテナ
1601より送信される。
【0051】また、送信電力制御装置を有する移動局装
置1504の構成例を図17に示す。アンテナ1701からの受
信信号はデュプレクサ1702を通ってAGC回路1703に入
り、受信信号が一定レベルになるようにレベル調整を行
ない相関回路1705に出力する。AGC回路1703で調整した
利得はAGCゲイン1709として出力される。拡散符号1704
で相関演算した相関出力1706は復調回路1707において検
波や誤り訂正等の復調処理が行なわれた後、復号データ
1708として出力される。また、このとき制御信号である
SCビット1716が出力される。前記では送信電力制御装置
として説明された送信電力制御回路1710は、相関出力17
06とAGCゲイン1709を用いて、受信電力を計算し、前記
図1で示した処理により求めた送信電力設定値1711をPA
回路1715に出力する。この際のパワ制御テーブルはSCビ
ット1716により補正されたものを用いて決定される。送
信データ1712は、拡散回路1714で拡散符号1713により拡
散され、PA回路1715により設定された電力でアンテナ17
01より送信される。
【0052】さらに、図14には、基地局(BS)が送信電
力制御用測定装置を有してSCビットを送出し、移動局(M
S)が送信電力制御を行なう際のSCビットの送受信タイミ
ングおよびパワ制御テーブルの補正タイミングの例が示
されている。1401に示されるように10msフレーム単位の
伝送を行ない、10msのインタリーブ処理が行なわれてい
るものとする。移動局のオープンループ送信電力制御の
周期T2はT2≦10msとする。また、SCビット周期1402は、
4フレームすなわち40ms単位で判定されるものとする。
基地局では、受信信号(BSRX)1403からSCビットを40ms単
位で判定し、10msフレームの送信データ(BSTX)1404の制
御信号の一部(例えばSACCH信号の一部)として送信す
る(T1=40ms)。図14中ではインタリーブ遅延のため
1フレームの遅延が生じている。また移動局は前記BSTX
の受信信号MSRX1405をデインタリーブした後に復調し、
SCビットを得る。図14では、SCビットは4フレーム間
は同一の情報を伝送している。そして、移動局はSCビッ
ト周期に合わせたタイミング1406で、パワ制御テーブル
を補正する。
【0053】以上のように本発明の第7の実施の形態に
よれば、CDMA無線伝送システムにおいて、基地局から周
期的に送信される制御信号(SCビット)を用いて、移動局
はパワ制御テーブルを補正することにより、オープンル
ープ制御における制御誤差の補正が可能である。また、
クローズドループ制御による送信電力制御と比較した場
合、下り回線で伝送する制御信号の制御周期が遅くてよ
いために、単位時間あたりに伝送する制御信号量を低速
にすることができ、その結果周波数利用効率を高くする
ことができる。さらに、基地局がトラヒック変動に応じ
て、SCビットを用いて移動局のパワ制御テーブルを修正
することにより、トラヒック変動に応じて送信電力を適
応的に制御することができる。
【0054】(第8の実施の形態)本発明の第8の実施
の形態は、前記第7の実施の形態の無線伝送システムに
おいて、移動局が有する送信電力制御装置に受信電力記
憶回路と補正区間判定回路を追加したものである。基地
局装置の構成および動作は、図16に示した通信装置と
同一である。また、送信電力制御装置を有する移動局装
置の構成は図17に示した通信装置と同一である。図1
7における送信電力制御回路1710の動作は図4に示した
送信電力制御装置の動作と同一であり、図4の補正区間
判定回路407では、過去の受信電力の分布を基に、補正
回路408において補正する制御区間(補正区間)の判定を
行なう。そして、補正回路408ではSCビット409に従っ
て、送信電力判定回路404に記憶されているパワ制御テ
ーブルの補正を指定された補正区間のみ行なうというも
のである。
【0055】SCビットの送受信タイミングおよびパワ制
御テーブルの補正タイミングの例は前記第7の実施の形
態で示した図14と同一である。受信電力の分布を調べ
る周期は、SCビット周期(40ms)と同一にするのが一般的
であると考えれるが、必ずしも前記周期に一致させる必
要性はない。また、SACCH信号の一部としてSCビットを
伝送するので、インタリーブ等のシステム的要因による
制御遅延が発生するが、この場合は、SCビットの送信側
がSCビット判定のための判定時間と、制御装置側の受信
電力分布の調査時間とを合わせるようにすることなどが
考えられる。
【0056】以上のように本発明の第8の実施の形態に
よれば、CDMA無線伝送システムにおいて、基地局から周
期的に送信される制御信号(SCビット)を用いて、移動局
は受信電力分布から判定する補正区間においてパワ制御
テーブルを補正することにより、オープンループ制御に
おける制御誤差の補正を受信電力に応じて細かく行なう
ことが可能である。また、クローズドループ制御による
送信電力制御と比較した場合、下り回線で伝送する制御
信号の制御周期が遅くてよいために、単位時間あたりに
伝送する制御信号量を低速にすることができ、その結果
周波数利用効率を高くすることができる。さらに、基地
局がトラヒック変動に応じて、SCビットを用いて移動局
のパワ制御テーブルを修正することにより、トラヒック
変動に応じて送信電力を適応的に制御することもでき
る。
【0057】(第9の実施の形態)本発明の第9の実施
の形態は、前記第7または第8の実施の形態の無線伝送
システムにおいて、移動局の送信電力制御装置の補正回
路への入力として補正許容値を追加し、許容値の範囲内
でのみ補正を行なうようにしたものである。基地局装置
の構成および動作は、図16に示した通信装置と同一で
ある。また、送信電力制御装置を有する移動局装置の構
成は図17に示した通信装置と同一である。図17にお
ける送信電力制御回路1710の動作は、前記図6に示した
送信電力制御装置の動作と同一であり、図6の補正区間
判定回路607では、過去の受信電力の分布を基に、補正
回路608において補正する制御区間(補正区間)の判定を
行なう。そして、補正回路608ではSCビット609および補
正許容値610に従って、送信電力判定回路604に記憶され
ているパワ制御テーブルの補正を指定された補正区間の
み行なうというものである。
【0058】SCビットの送受信タイミングおよびパワ制
御テーブルの補正タイミングの例は前記第7および第8
の実施の形態で示した図14と同一である。
【0059】以上のように本発明の第9の実施の形態に
よれば、CDMA無線伝送システムにおいて、基地局から周
期的に送信される制御信号(SCビット)を用いて、移動局
は受信電力分布から判定する補正区間においてパワ制御
テーブルを補正することにより、オープンループ制御に
おける制御誤差の補正を受信電力に応じて細かく行なう
ことが可能である。また、クローズドループ制御による
送信電力制御と比較した場合、下り回線で伝送する制御
信号の制御周期が遅くてよいために、単位時間あたりに
伝送する制御信号量を低速にすることができ、その結果
周波数利用効率を高くすることができる。さらに、基地
局がトラヒック変動に応じて、SCビットを用いて移動局
のパワ制御テーブルを修正することにより、トラヒック
変動に応じて送信電力を適応的に制御することもでき
る。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明は、送信電力制御装
置においては、受信信号に周期的に含まれる制御信号に
より受信電力と送信電力設定値との関係(パワ制御テー
ブル)を補正し、また、送信電力制御用測定装置におい
ては、送信電力制御によって伝送された受信信号から希
望波の平均受信電力やSIR等の測定を行ない、目標値と
の誤差を検出し、補正用制御信号を送出することによ
り、CDMA無線システムにおける電力制御において、オー
プンループ制御における制御誤差を補正し、また、トラ
ヒック変動に応じて移動局の送信電力を適応的に制御す
ることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における送信電力制
御装置の構成を示すブロック図、
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるパワ制御テ
ーブルの補正の一例を示す図、
【図3】本発明の第1乃至第3の実施の形態における送
受信装置の構成を示すブロック図、
【図4】本発明の第2の実施の形態における送信電力制
御装置の構成を示すブロック図、
【図5】本発明の第2の実施の形態におけるパワ制御テ
ーブルの補正の一例を示す図、
【図6】本発明の第3の実施の形態における送信電力制
御装置の構成を示すブロック図、
【図7】本発明の第3の実施の形態におけるパワ制御テ
ーブルの補正の一例を示す図、
【図8】本発明の第4の実施の形態における送信電力制
御用測定装置の構成を示すブロック図、
【図9】本発明の第4の実施の形態における送信電力制
御の誤差を示す図、
【図10】本発明の第4乃至第6の実施の形態における
送受信装置の構成を示すブロック図、
【図11】本発明の第5の実施の形態における送信電力
制御用測定装置の構成を示すブロック図、
【図12】本発明の第5の実施の形態における送信電力
制御の誤差を示す図、
【図13】本発明の第6の実施の形態における送信電力
制御用測定装置の構成を示すブロック図、
【図14】本発明の第7乃至第9の実施の形態の説明に
使用されるSCビットの送受信タイミングおよびパワ制御
テーブルの補正タイミングを示す図、
【図15】本発明の第7乃至第9の実施の形態における
CDMA無線伝送システムの構成を示す図、
【図16】本発明の第7乃至第9の実施の形態における
送信電力制御用測定装置の構成を示すブロック図、
【図17】本発明の第7乃至第9の実施の形態における
送信電力制御装置の構成を示すブロック図、
【図18】従来の送信電力制御装置の構成を示すブロッ
ク図、
【図19】従来のパワ制御テーブルの一例を示す図、
【図20】従来の送受信装置の構成を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
101、401、601、801、1101、1801 相関器出力 102、402、602、802、1802 受信電力計算回路 103、403、603、1803 初期設定記憶回路 104、404、604、1804 送信電力判定回路 105、409、609、808、1012、1109、1306、1612 SCビッ
ト 106、408、608 補正回路 107、311、405、605、1711、1805、2011 送信電力設定
値 201、202、503、506、701、703 パワ制御テーブル 301、1001、1601、1701、2001 アンテナ 302、1002、1602、1702、2002 デュプレクサ 303、1003、1603、1703、2003 AGC回路 304、313、1004、1015、1604、1615、1704、1713、200
4、2013 拡散符号 305、1005、1605、1705、2005 相関回路 306、1006、1606、1706、2006 相関出力 307、1007、1607、1707、2007 復調回路 308、1008、1608、1708、2008 復号データ 309、1011、1611、1709、2009 AGCゲイン 310、1710、2010 送信電力制御回路 312、1013、1613、1712、2012 送信データ 314、1016、1616、1714、2014 拡散回路 315、1017、1617、1715、2015 PA回路 406、606、803 受信電力記憶回路 407、607 補正区間判定回路 501、504、901 受信レベル分布 502、505 補正区間 610、702 補正許容値 704 区間A 804 平均値演算回路 805、1106、1303 比較回路 806、903 受信ターゲットレベル 807、1108、1305 SCビット判定回路 902 平均受信電力 904、1204 制御誤差 1009、1609 補正判定回路 1010、1203、1304、1610 ターゲットレベル 1014、1614 MUX回路 1102 希望波電力計算回路 1104 干渉波電力計算回路 1105 SIR演算回路 1107 SIRターゲットレベル 1201 受信SIR分布 1202 平均SIR 1301 CRC検出ビット 1302 FER演算回路 1401 フレーム 1402 制御周期(SCビット周期) 1403 基地局受信信号 1404 基地局送信信号 1405 移動局受信信号 1406 パワ制御テーブル補正タイミング 1501 基地局 1502 上り回線 1503 下り回線 1504 移動局

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 CDMAによる双方向無線伝送システムにお
    いて用いられる送信電力制御装置であって、該送信電力
    制御装置は、 受信信号から希望波受信電力を計算する手段と、 受信電力と送信電力設定値との初期関係を記憶する手段
    と、 前記関係を補正する手段と、 前記送信電力設定値を決定する手段とを有し、 受信信号に周期的に含まれる制御信号により受信電力と
    送信電力設定値との関係を補正しながら、前記関係を用
    いて、受信電力から送信電力設定値を決定することを特
    徴とする送信電力制御装置。
  2. 【請求項2】 受信電力を記憶する手段と、補正する区
    間を判定する手段をさらに有し、前記受信信号に周期的
    に含まれる制御信号による受信電力と送信電力設定値と
    の関係の補正を、過去の受信電力の記録を用いて、ある
    特定の区間に限定して行なうことを特徴とする請求項1
    記載の送信電力制御装置。
  3. 【請求項3】 前記受信信号に周期的に含まれる制御信
    号による受信電力と送信電力設定値との関係の補正に対
    し許容値を設定し、該許容値の範囲内でのみ前記補正を
    行なうことを特徴とする請求項1および請求項2記載の
    送信電力制御装置。
  4. 【請求項4】 CDMAによる双方向無線伝送システムにお
    いて用いられる送信電力制御用測定装置であって、該送
    信電力制御用測定装置は、 受信信号から希望波受信電力を計算する手段と、 前記希望波受信電力を記憶する手段と、 前記希望波受信電力の平均値を計算する手段と、 目標値と比較する手段と、 制御信号を出力する手段とを有し、 送信電力制御によって伝送された受信信号から希望波の
    平均受信電力の測定を行ない、目標値であるターゲット
    レベルとの誤差を検出し、補正用制御信号を送出するこ
    とを特徴とする送信電力制御用測定装置。
  5. 【請求項5】 受信信号から干渉波受信電力を計算する
    手段と、SIR(希望波対干渉波電力比)を計算する手段と
    をさらに有し、前記目標値を受信電力ではなくSIRに代
    えて比較して前記目標値との誤差を検出し、補正用制御
    信号を送出することを特徴とする請求項4記載の送信電
    力制御用測定装置。
  6. 【請求項6】 誤り検出情報から誤り率を計算する手段
    をさらに有し、前記目標値を受信電力ではなく誤り率に
    代えて比較して前記目標値との誤差を検出し、補正用制
    御信号を送出することを特徴とする請求項4記載の送信
    電力制御用測定装置。
  7. 【請求項7】 CDMA無線伝送システムが、一方の通信装
    置と、他方の通信装置とからなり、 前記一方の通信装置は、受信信号から希望波受信電力を
    計算する手段と、前記希望波受信電力を記憶する手段
    と、前記希望波受信電力の平均値を計算する手段と、目
    標値と比較する手段と、制御信号を出力する手段とを有
    し、送信電力制御によって伝送された受信信号から希望
    波の平均受信電力の測定を行ない、目標値であるターゲ
    ットレベルとの誤差を検出し、補正用制御信号を送出す
    る送信電力制御用測定装置を備え、 また、前記他方の通信装置は、受信信号から希望波受信
    電力を計算する手段と、受信電力と送信電力設定値との
    初期関係を記憶する手段と、前記関係を補正する手段
    と、前記送信電力設定値を決定する手段とを有し、受信
    信号に周期的に含まれる受信した前記補正用制御信号に
    より受信電力と送信電力設定値との関係を補正しなが
    ら、前記関係を用いて受信電力から送信電力設定値を決
    定する送信電力制御装置とを備えたことを特徴とするCD
    MA無線伝送システム。
  8. 【請求項8】 前記他方の通信装置は、受信電力を記憶
    する手段と、補正する区間を判定する手段を有し、前記
    受信信号に周期的に含まれる制御信号による受信電力と
    送信電力設定値との関係の補正を、過去の受信電力の記
    録を用いて、ある特定の区間に限定して行なうことを特
    徴とする送信電力制御装置を備えた請求項7記載のCDMA
    無線伝送システム。
  9. 【請求項9】 前記他方の通信装置は、前記受信信号に
    周期的に含まれる制御信号による受信電力と送信電力設
    定値との関係の補正に対し許容値を設定し、該許容値の
    範囲内でのみ補正を行なうことを特徴とする送信電力制
    御装置を備えた請求項7および請求項8記載のCDMA無線
    伝送システム。
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