JPH10560A - ブラスト加工装置 - Google Patents

ブラスト加工装置

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JPH10560A
JPH10560A JP8168503A JP16850396A JPH10560A JP H10560 A JPH10560 A JP H10560A JP 8168503 A JP8168503 A JP 8168503A JP 16850396 A JP16850396 A JP 16850396A JP H10560 A JPH10560 A JP H10560A
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Japan
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nozzle
mask plate
blast
abrasive grains
tip
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JP8168503A
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Sadayoshi Kawai
貞義 川合
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24CABRASIVE OR RELATED BLASTING WITH PARTICULATE MATERIAL
    • B24C1/00Methods for use of abrasive blasting for producing particular effects; Use of auxiliary equipment in connection with such methods
    • B24C1/04Methods for use of abrasive blasting for producing particular effects; Use of auxiliary equipment in connection with such methods for treating only selected parts of a surface, e.g. for carving stone or glass
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24CABRASIVE OR RELATED BLASTING WITH PARTICULATE MATERIAL
    • B24C5/00Devices or accessories for generating abrasive blasts
    • B24C5/02Blast guns, e.g. for generating high velocity abrasive fluid jets for cutting materials
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24CABRASIVE OR RELATED BLASTING WITH PARTICULATE MATERIAL
    • B24C9/00Appurtenances of abrasive blasting machines or devices, e.g. working chambers, arrangements for handling used abrasive material
    • B24C9/003Removing abrasive powder out of the blasting machine

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Manufacture Or Reproduction Of Printing Formes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブラスト加工を施す度にマスクを作成する必
要があるばかりではなく、緻密な加工乃至は微細な加工
を施す必要がある場合には、緻密な孔が形成されたマス
クの作成が要求され、こうした緻密な孔が形成されたマ
スクを機械的に作製することは極めて困難である。 【解決手段】 流体内に分散された砥粒14が該流体と
共に先端から噴射されるノズル12と、このノズルの先
端側に配設され該ノズルから噴射された砥粒が流体と共
に通過する貫通孔19aが形成されてなり下面は被加工
物Wの加工面W1と褶接するマスク板19と、を備えて
なるとともに、上記ノズル及びマスク板又は被加工物の
少なくとも何れか一方は縦横に移動可能とされてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮されたエアー
等の流体により砥粒を噴射して被加工物の表面にブラス
ト加工を施すために使用されるブラスト加工装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、被加工物の表面にブラスト加
工を施す方法として、例えば、サンドブラスト法及びこ
の方法により被加工物をブラスト加工するためのサンド
ブラスト装置が知られている。このサンドブラスト法
は、粒径が約100ミクロンから数ミリの砥粒を、加圧
した空気と共に噴射し、該砥粒と被加工物との衝突によ
り該被加工物の構成材料を除去する方法である。このサ
ンドブラスト法は、従来よりビル等のコンクリート構造
物の風化した表面や金属構造物の錆を除去するために使
用される場合以外に、マスクを被加工物の加工面に貼付
し所定の彫刻や刻印を施すためにも使用されている。例
えば、特開昭56−149390号公報や特開昭59−
42956号公報に記載される「陶磁ガラスの絵付方
法」や「印刻装置」は、何れも被加工物の加工面に、予
め所定の図形や文字等が切り抜かれた孔が形成されたマ
スクを貼付し、その後にサンドブラスト法により該被加
工物の構成材料を除去することにより、上記孔に対応し
た図形や文字を被加工物に形成するものである。なお、
上記マスクは、高精度の加工を施す場合には、膜厚が例
えば約50ミクロンから100ミクロンのフィルムが使
用され、材料としては樹脂系又はゴム系のものが使用さ
れる。
【0003】したがって、従来では、上記サンドブラス
ト法により被加工物を加工する場合には、予めフィルム
等のマスクに所定の孔を設け、該マスクを被加工物に貼
付した後に、加工を施している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の方法では、ブラスト加工を施す度にマスクを作
成する必要があるばかりではなく、緻密な加工乃至は微
細な加工を施す必要がある場合には、緻密な孔が形成さ
れたマスクの作成が要求され、こうした緻密な孔が形成
されたマスクを機械的に作製することは極めて困難であ
るのが実情である。また、マスクをフォトリソグラフィ
ー技術を用いて被加工物にパターンニングする方法があ
るが、この材料として使用されるポリイミド系,ゴム系
又は樹脂系の感光性材料であるフォトレジストは、加工
中に発生する熱により変形したり或いは劣化する場合が
多く事実上使用することができない。
【0005】そこで、本発明は、上述した方法乃至装置
が有する課題を解決するために提案されたものであっ
て、マスクの作成を必要とすることがなく、緻密な加工
をも施すことができるブラスト加工装置を提案すること
を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために提案されたものであって、第1の発明(請
求項1記載の発明)は、流体内に分散された砥粒が該流
体と共に先端から噴射されるノズルと、このノズルの先
端側に配設され該ノズルから噴射された砥粒が流体と共
に通過する貫通孔が形成されてなり下面は被加工物の加
工面と褶接するマスク板と、を備えてなるとともに、上
記ノズル及びマスク板又は被加工物の少なくとも何れか
一方は縦横に移動可能とされてなることを特徴とするも
のである。
【0007】また、第2の発明(請求項2記載の発明)
は、流体内に分散された砥粒が該流体と共に先端から噴
射されるノズルと、このノズルの先端が内部に臨んでな
るとともに該ノズルの先端側には該ノズルから噴射され
た砥粒が流体と共に通過する貫通孔が形成されたマスク
板が形成されてなるブラスト室と、このブラスト室内に
噴射された流体を吸引する吸引装置と、を備えてなると
ともに、上記ブラスト室又は被加工物の少なくとも何れ
か一方は縦横に移動可能とされてなることを特徴とする
ものである。
【0008】また、第3の発明(請求項3記載の発明)
は、前記マスク板は、前記ブラスト室と着脱可能に固定
されてなることを特徴とするものである。
【0009】また、第4の発明(請求項4記載の発明)
は、前記マスク板の上面であって前記貫通孔の周囲には
耐磨耗性を有する材料からなる保護層が形成されてなる
ことを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の態様】以下、本発明の実施の態様につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、最初に
説明する装置は、本発明に係るブラスト加工装置を、印
影を彫刻するために使用される印影の自動彫刻装置1に
適用したものである。
【0011】この自動彫刻装置1は、***の材料である
印材を固定し、この印材の上面(加工面)に所定の印影
を印刻するために使用される装置である。そして、この
装置1は、図1に示すように、装置本体2と、この装置
本体2内に配設されてなるテーブル3と、このテーブル
3の上面に設けられ印材を固定するための印材固定具4
と、この印材固定具4の上方に配設されたブラスト加工
装置5と、を備えている。上記装置本体2は、後述する
テーブル3を駆動する駆動装置が下方に配設されてなる
直方体状の筐体2aと、図3に示すように、この筐体2
aの上面の各角部から起立されてなる第1乃至第4の支
柱2b,2c,2d,2eと、この第1の支柱2bと第
2の支柱2cとの間に配設されてなる左の側板2fと、
第2の支柱2cと第3の支柱2dとの間に配設されてな
る背面板2gと、第3の支柱2dと第4の支柱2eとの
間に配設されてなる右の側板2hと、図示しない天板
と、第1の支柱2bと第4の支柱2eとの間に配設され
図示しない蝶番を介して開閉可能とされてなるとともに
透明の樹脂からなる開閉扉2iとを有している。
【0012】また、この装置本体2内に配設された上記
テーブル3は、上記筐体2a内に配設された駆動装置を
介して縦横(X方向及びY方向)に駆動するものであ
り、図1に示すように、ケーブル6を介してコンピュー
タ本体7に接続されている。このコンピュータ本体7に
はキーボード8及び表示装置(モニター)9が接続され
ている。すなわち、この自動彫刻装置1は、コンピュー
タ本体7に記憶された印影を、表示装置9を介して確認
し得るようにされているとともに必要がある場合にはキ
ーボード8を介して修正することができ、これによって
作製された印影に対応して上記テーブル3を駆動し得る
ように構成されている。そして、上記テーブル3の上面
には、印材を固定するための上記印材固定具4が設けら
れている。この印材固定具4は、図2及び図3に示すよ
うに、中央に長方形状の凹部4aが形成されたベース4
bと、上記凹部4a内に配設され互いに対向してなる一
方及び他方のチャック4c,4dと、これら一方及び他
方のチャック4c,4dに形成された図示しないナット
部が螺着してなるボルト4eと、このボルト4eの一端
に固定されてなる操作ハンドル4fとから構成されてい
る。なお、上記一方及び他方のチャック4c,4dに
は、それぞれ円柱状に成形された印材Wの外周面を二点
で支持するV字状の溝部2g,2hが形成されている。
また、上記ボルト4eには中央を境に左右それぞれ逆方
向のネジが螺刻されており、したがって、上記操作ハン
ドル4fを時計回り方向に回転させると、一方及び他方
のチャック4c,4dは互いに接近し、これによって本
発明を構成する被加工物としての印材Wが固定され、反
時計回り方向に上記操作ハンドル4fを回転させること
により該一方及び他方のチャック4c,4dは互いに離
間される。
【0013】また、上記印材固定具4の上方には、本発
明を構成するブラスト加工装置5が設けられている。こ
のブラスト加工装置5は、エアー式ブラスト装置であ
り、図1に示すように、装置本体2の天板に固定された
ボックス10と、このボックス10の下面に固定された
円筒状のノズル支持具11と、このノズル支持具11に
着脱可能に取り付けられた噴射ノズル12と、を備えて
いる。上記噴射ノズル12は、管体13を介して砥粒1
4が貯留されている容器15と、コンプレッサ16とに
接続されている。すなわち、このブラスト加工装置5
は、上記コンプレッサ16から放出される圧縮空気内に
上記容器15内の砥粒14が流入し、噴射ノズル12の
先端からは、圧縮空気とともに砥粒14が噴射されるよ
うに構成されている。
【0014】そして、上記噴射ノズル12の先端側に
は、図1に示すように、ブラスト室17が固定されてい
る。このブラスト室17は、図4に示すように、上部に
上記噴射ノズル12を挿入固定する第1の管部18aが
形成され下部は開口となされてなるとともに内部には砥
粒14と圧縮エアーが充満される空間が形成されてなる
ブラスト室本体18と、このブラスト室本体18の開口
を閉塞するマスク板19とから構成されている。上記ブ
ラスト室本体18は、本例では透明な樹脂により成形さ
れており、上部には、上記第1の管部18aを挟んだ左
右両側には、それぞれ一端が図1に示す吸引装置20に
接続されてなる第1及び第2のフレキシブルパイプ2
1,22の他端が接続される第2及び第3の管部18
b,18cが形成されている。また、上記マスク板19
は、砥粒14により研磨され難い材料により成形されて
なるものであって、上記噴射ノズル12の先端側に位置
しているとともに下面は印材Wの加工面W1 と面接触さ
れており、上記ブラスト室本体18に対しては、ネジ2
3を介して着脱可能に取り付けられている。そして、こ
のマスク板19の中央には、上記噴射ノズル12の先端
から噴射された砥粒14が圧縮空気と共に通過する透孔
19aが穿設されている。この透孔19aは、該マスク
板19の上面側下面側にかけて徐々に縮径されてなるも
のであって、該貫通孔19aの最も短い下面側の径の長
さは、使用する砥粒14の粒径や被加工物である印材W
の材質さらには彫刻する文字や図形等により適当な長さ
とされるが、本実施の態様に係る自動彫刻装置1では、
約0.1mmとされている。また、本実施の態様に係る
自動彫刻装置1では、上記マスク板19の上面であって
上記貫通孔19aの周囲には本発明を構成する保護層と
してのダイヤモンド層24が形成されている。
【0015】以下、上述した自動彫刻装置1の使用方法
について簡単に説明すると、予め前記コンピュータ本体
7,表示装置9及びキーボード8を使用して印材Wの加
工面W1 に彫刻される印影を作成する。そして、所定の
印影が作成された後には、前記装置本体2の開閉扉2i
を開け、印材固定具4を構成する一方及び他方のチャッ
ク4c,4dにより印材Wを固定する。そして、この印
材Wの固定が終了すると、開閉扉2iを閉塞して、図示
しないスイッチを操作し、上記テーブル3を駆動させる
とともに、ブラスト加工装置5を駆動させる。すると、
上記テーブル3は、上記コンピュータ本体7に記憶され
或いは表示装置9に表示された印影に対応した印影が作
成されるよう、図2中X1 ,X2 ,Y1 ,Y2 方向に駆
動するとともに、上記ブラスト加工装置5を構成する噴
射ノズル12の先端からは、圧縮エアーと共に砥粒14
が噴射される。この噴射ノズル12からの砥粒14の噴
射により、印材Wの加工面W1 には、上記印影が彫刻さ
れる。なお、ブラスト室17内に飛散した砥粒14は、
吸引装置20により第1及び第2のフレキシブルパイプ
21,22を通って吸引される。
【0016】したがって、上述した自動彫刻装置1によ
れば、印影に対応したマスクの作成は一切不要となり、
したがって印材Wの加工面W1 にマスクを貼付する必要
もなく、簡単に印影を彫刻することができる。特に、従
来より極めて困難であった緻密なマスクの作成は不要と
なる。また、上記装置1では、ブラスト室17を構成す
るマスク板19はブラスト室本体18から着脱可能に取
り付けられていることから、印影である文字の太さを変
更する必要がある場合には、上記貫通孔19aの径が長
い別個の図示しないマスク板と付け替えることができ
る。また、上記マスク板19には、貫通孔19aの周囲
に、ダイヤモンド層24が形成されていることから、長
時間使用した場合であっても砥粒14により容易に磨耗
されることがない。
【0017】なお、上述した自動彫刻装置1では、テー
ブル3がXY方向に駆動する構成を採用したが、本発明
に係るブラスト加工装置は、図5に示すように、固定さ
れた印材固定具31により印材を固定する一方、この印
材固定具31の上方に設けられた噴射ノズル32は、X
Y方向に駆動する構成を採用したものであっても良い。
すなわち、この自動彫刻装置30は、装置本体33内に
印材固定具31が固定され、このテーブル31の上方に
は、先端から砥粒14が圧縮エアーと共に噴射される噴
射ノズル32が配設されてなるとともに、該噴射ノズル
32は、第1のガイドレール34と第2のガイドレール
35とによりXY方向に駆動する駆動装置36に固定さ
れたノズル支持具37を介して固定されてなるものであ
る。そして、上記噴射ノズル32の先端側には、前述し
たブラスト室17と同じ構成からなるブラスト室38が
取り付けられている。なお、上記駆動装置36は、図示
しないケーブルにより図示しないコンピュータ本体と接
続され、前述した自動彫刻装置1と同じように、コンピ
ュータ本体に記憶された印影に対応してXY方向に駆動
するように構成されている。
【0018】次に、上記発明に係るブラスト加工装置
を、ガラス,金属その他の被加工物の表面に刻印するた
めに使用される刻印装置に適用した例について、図面を
参照しながら詳細に説明する。
【0019】この刻印装置50は、図6に示すように、
垂直方向に固定されたガラス等の被加工物Wに、例えば
文字,数字,図形等を刻印加工するために使用されるも
のであって、砥粒が圧縮エアーと共に先端から噴射され
る噴射ノズル51を構成要素とするブラスト加工装置5
2と、上記噴射ノズル51の先端側中途部に取り付けら
れてなるブラスト室53と、上記噴射ノズル51を垂直
方向及び水平方向に駆動させる駆動装置54とから概略
構成されている。
【0020】上記ブラスト加工装置52は、上記噴射ノ
ズル51と、この噴射ノズル51を支持するノズル支持
具55と、上記噴射ノズル51に管体56を介して接続
されているとともに砥粒57が貯留されている容器58
及びコンプレッサ59とから概略構成され、前記ブラス
ト加工装置5と同じように、コンプレッサ59から放出
される圧縮空気内に上記容器58内の砥粒57が流入
し、噴射ノズル51の先端からは、圧縮空気とともに砥
粒57が噴射されるように構成されている。また、上記
駆動装置54は、図示しない制御装置に接続されてなる
ものであって、床上に設置されるベース板60から上方
に立設され上記被加工物Wと平行となされた起立板61
と、この起立板61の正面に固定された第1のガイドレ
ール62と、この第1のガイドレール62によりガイド
され垂直方向に駆動する第1の駆動部材63と、この第
1の駆動部材63の正面に固定された第2のガイドレー
ル64,64と、この第2のガイドレール64,64に
より水平方向に駆動する第2の駆動部材65とから構成
され、前記ノズル支持具55は、この第2の駆動部材6
5の正面に固定されている。したがって、前記噴射ノズ
ル51は、該ノズル支持具55を介して駆動装置54を
構成する第2の駆動部材65に固定され、第1及び第2
の駆動部材63,65の駆動により垂直方向及び水平方
向に駆動するように構成されている。
【0021】また、上記噴射ノズル51の先端側中途部
には、前述のように、ブラスト室53が取り付けられて
いる。このブラスト室53は、図7に示すように、透明
の樹脂により成形されたブラスト室本体66と、このブ
ラスト室本体66に着脱可能に取り付けられたマスク板
67とから構成されている。上記ブラスト室本体66
は、右側に上記噴射ノズル51を挿入固定する第1の管
部66aが形成され左側は開口となされてなるとともに
内部には砥粒57と圧縮エアーが充満される空間が形成
されている。また、このブラスト室本体66には、上記
第1の管ブラスト66aの両側には、それぞれ一端は図
6に示す吸引装置74に接続されている第1及び第2の
フレキシブルパイプ69,70の他端が固定される第2
及び第3の管ブラスト66b,66cが形成されてい
る。また、上記マスク板67は、上記ブラスト室本体6
6の左側(噴射ノズル51の先端側)に形成された開口
を閉塞するものであり、砥粒57により研磨され難い材
料により成形されてなるものであって、中央には、上記
噴射ノズル51の先端から噴射された砥粒57が圧縮空
気と共に通過する透孔67aが穿設されている。この透
孔67aは、該マスク板67の内側面から外側面にかけ
て徐々に縮径されてなるものであって、該貫通孔67a
の外側面側の径の長さは、使用する砥粒57の粒径や被
加工物Wの材質さらには刻印する文字や図形等により適
当な長さとされるが、本実施の態様に係る刻印装置50
では、約0.3mmとされている。また、本実施の態様
に係る刻印装置50においても、前記自動彫刻装置1と
同じように、上記マスク板67の内側面であって、上記
貫通孔67aの周囲には保護層としてのダイヤモンド層
68が形成されている。
【0022】そして、この刻印装置50には、上記ブラ
スト室53の外側に、該ブラスト室53を覆う閉塞部材
72が設けられている。この閉塞部材72は、被加工物
Wのブラスト加工時に、マスク板67と被加工物Wとの
間を通ってブラスト室53の外側に漏出した砥粒57が
外部に飛散しないように設けられたものであって、前記
第1及び第2のフレキシブルパイプ69,70及び噴射
ノズル51が挿通される第4の管部72aと、一端は前
記吸引装置74に接続された第3のフレキシブルパイプ
73が固定される第5の管部72bとが形成されてい
る。
【0024】したがって、この刻印装置50による場合
であっても、噴射ノズル51は、駆動装置54の駆動に
より水平方向及び垂直方向に駆動されるとともに、ブラ
スト加工装置52の駆動により噴射ノズル51の先端か
らは圧縮エアーと共に砥粒57が噴射され、該砥粒57
と被加工物Wとの衝突により該被加工物Wの表面に所定
のブラスト加工を施すことができる。したがって、従来
のようにブラスト加工する前段階において、予めマスク
を作成する必要はなく、このためにマスクの作成に費用
と時間を費やすことを有効に防止することができる。特
に、この刻印装置50によれば、従来より製品に品番や
型番或いは商標,品質を表示するマークを刻印するため
に、成形用の型に該番品等に対応した凸部等を設ける必
要はなく、後の加工により簡単に刻印することができ
る。
【0024】なお、上記刻印装置50は、コンプレッサ
59の駆動による圧縮エアー内に砥粒57を分散させ、
該圧縮エアーと共に被加工物Wに砥粒57を衝突させ
る,所謂エアーブラスト法によるブラスト加工装置52
を構成要素としたが、この装置50は、必ずしも圧縮エ
アーを用いる場合ばかりではなく、圧縮された水内に砥
粒57を分散させ、水と共に砥粒57を噴射ノズルから
被加工物Wに噴射させるものであっても良い。このよう
に圧縮された水を使用する場合には、図8に示すよう
に、ブラスト室80を構成するブラスト室本体81の下
側に管部81aを設け、この管部81aに固定されたフ
レキシブルパイプ82を介して図示しない吸引装置によ
り噴射ノズル83から噴射された水を砥粒と共に回収す
れば良く、また、このブラスト室80を覆う閉塞部材8
4には、下側に管部84aを設け、この管部84aにフ
レキシブルパイプ85を取り付ければ良い。このよう
に、 ブラスト室本体81の下側に管ブラスト81aを
設け、また閉塞部材84の下側に管部84aを設けるこ
とにより、噴射ノズル83から噴射された水は下方に移
動され排出されることにより、マスク板86に穿設され
た貫通孔86aが水没し効率良くブラスト加工ができな
いことを有効に回避することができる。
【0025】また、このように圧縮された水内に砥粒を
分散させてブラスト加工する場合における噴射ノズル
は、図9に示す噴射ノズル90のように、圧縮された水
が流通する第1のパイプ部90aに、砥粒が流通する第
2のパイプ部90bが連結され、中途部において圧縮さ
れた水内に砥粒が流入された状態で先端から噴射される
タイプのものを使用しても良く、また、図10に示す噴
射ノズル91のように、図示しない容器内で予め水と砥
粒とを混ぜ攪拌されて分散された液体をパイプ部91a
内に流入させ先端から噴射させるタイプのものを使用し
ても良い。
【0026】また、前述した自動彫刻装置1及び刻印装
置50をそれぞれ構成するマスク板19,67には、そ
れぞれダイヤモンド層24,68が形成されたものを図
示して説明したが、砥粒により磨耗し難い材質で該マス
ク板を製造する場合には、必ずしも上記ダイヤモンド層
を形成する必要はない。また、本発明を構成する保護層
は、上述したように必ずしもダイヤモンド層とする必要
はなく、従来公知の他の材料を使用しても良い。また、
このマスク板に穿設された貫通孔は、写真機を構成する
絞りと同じ構成により、適宜内径を変更し得る構成を採
用しても良く、このように貫通孔の内径を適宜変更し得
る構成を採用することにより、マスク板を被加工物の材
質等により取り替える必要はないばかりではなく、特定
の被加工物をブラスト加工する場合であっても、広い範
囲でブラスト加工する必要がある場合には貫通孔を大き
く、狭く微細な加工が必要な場合には小さくなるように
適宜変更させることにより、迅速な加工をすることがで
きるようになる。
【0027】
【発明の効果】上述した発明の各実施の態様の説明から
も明らかなように、本発明は、ノズルとマスク板とが縦
横に移動可能又は被加工物が縦横に移動可能とされてな
ることから、この発明によれば、従来のようにマスクを
予め作成し被加工物の加工面に該マスクを貼付する必要
はなく、したがって、マスクを作成するための費用及び
時間を有効に節約し、最終製品を安価に提供することが
できる。しかも微細乃至は緻密なブラスト加工を施す必
要がある場合に、この微細乃至は緻密な孔をマスクに形
成し得ず、この結果ブラスト加工がなしえなかった場合
にも、本発明によれば、こうしたブラスト加工を簡単に
施すことができる。
【0028】特に、第2の発明(請求項2記載の発明)
によれば、ブラスト室内に充満した砥粒は吸引装置によ
り吸引され外部に放出されることから、マスク板に成形
された貫通孔内に砥粒が溜まることがないので、効率の
良い加工が実現できるばかりではなく、砥粒が外部に飛
散することを有効に防止することができる。
【0029】また、第3の発明(請求項3記載の発明)
は、マスク板はブラスト室と着脱可能に固定されてなる
ことから、この発明によれば、被加工物の材質や施され
るべき加工の緻密の程度等に応じて適宜変更することが
できる。すなわち、この発明によれば、緻密さが要求さ
れない場合には、貫通孔の内径が大きいマスク板を使用
すれば良く、緻密な加工が要求される場合には、内径が
小さい貫通孔が形成されたマスク板に適宜取り替えるこ
とができるので、加工作業を一層効率良く行うことがで
きる。
【0030】また、第4の発明(請求項4記載の発明)
は、マスク板の上面であって貫通孔の周囲には、ダイヤ
モンド層が形成され、マスク板は砥粒が衝突してもこの
ダイヤモンド層により保護されることから、この発明に
よれば、マスク板の材質は特に限定されず、例えば成形
が簡単な樹脂等のように、砥粒により磨耗してしまう材
料でも使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の第1の実施の態様に係る自動
彫刻装置の構成を示す模式図である。
【図2】図2は、印材固定具の構成を示す斜視図であ
る。
【図3】図3は、印材固定具の構成を示す平面図であ
る。
【図4】図4は、ブラスト室の構成を拡大して示す正断
面図である。
【図5】図5は、自動彫刻装置の他の例の要部を模式的
に示す正面図である。
【図6】図6は、本発明の第2の実施の態様に係る刻印
装置の構成を示す模式図である。
【図7】図7は、ブラスト室の構成を模式的に拡大して
示す正面図である。
【図8】図8は、ブラスト室の他の構成を模式的に拡大
して示す正面図である。
【図9】図9は、噴射ノズルの一例を拡大して示す側面
図である。
【図10】図10は、噴射ノズルの他の例を拡大して示
す側面図である。
【符号の説明】
1 自動彫刻装置 2 装置本体 3 テーブル 12 噴射ノズル 14 砥粒 17 ブラスト室 19 マスク板 19a 貫通孔 20 吸引装置 30 自動彫刻装置 32 噴射ノズル 36 駆動装置 38 ブラスト室 50 刻印装置 51 噴射ノズル 52 ブラスト装置 53 ブラスト室 54 駆動装置 67 マスク板 67a 貫通孔 74 吸引装置 80 ブラスト室 83 噴射ノズル 86 マスク板 86a 貫通孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流体内に分散された砥粒が該流体と
    共に先端から噴射されるノズルと、このノズルの先端側
    に配設され該ノズルから噴射された砥粒が流体と共に通
    過する貫通孔が形成されてなり下面は被加工物の加工面
    と褶接するマスク板と、を備えてなるとともに、上記ノ
    ズル及びマスク板又は被加工物の少なくとも何れか一方
    は縦横に移動可能とされてなることを特徴とするブラス
    ト加工装置。
  2. 【請求項2】 流体内に分散された砥粒が該流体と
    共に先端から噴射されるノズルと、このノズルの先端が
    内部に臨んでなるとともに該ノズルの先端側には該ノズ
    ルから噴射された砥粒が流体と共に通過する貫通孔が形
    成されたマスク板が形成されてなるブラスト室と、この
    ブラスト室内に噴射された流体を吸引する吸引装置と、
    を備えてなるとともに、上記ブラスト室又は被加工物の
    少なくとも何れか一方は縦横に移動可能とされてなるこ
    とを特徴とするブラスト加工装置。
  3. 【請求項3】 前記マスク板は、前記ブラスト室と
    着脱可能に固定されてなることを特徴とする請求項2記
    載のブラスト加工装置。
  4. 【請求項4】 前記マスク板の上面であって前記貫
    通孔の周囲には耐磨耗性を有する材料からなる保護層が
    形成されてなることを特徴とする請求項1,2又は3記
    載のブラスト加工装置。
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