JPH1055547A - フォーカスサーボ引き込み装置 - Google Patents

フォーカスサーボ引き込み装置

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JPH1055547A
JPH1055547A JP8224436A JP22443696A JPH1055547A JP H1055547 A JPH1055547 A JP H1055547A JP 8224436 A JP8224436 A JP 8224436A JP 22443696 A JP22443696 A JP 22443696A JP H1055547 A JPH1055547 A JP H1055547A
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JP
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light
information recording
focus
signal
recording surface
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JP8224436A
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English (en)
Inventor
Hideyo Kamiyama
英世 神山
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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    • G11B19/00Driving, starting, stopping record carriers not specifically of filamentary or web form, or of supports therefor; Control thereof; Control of operating function ; Driving both disc and head
    • G11B19/02Control of operating function, e.g. switching from recording to reproducing
    • G11B19/12Control of operating function, e.g. switching from recording to reproducing by sensing distinguishing features of or on records, e.g. diameter end mark
    • GPHYSICS
    • G11INFORMATION STORAGE
    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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    • G11B7/09Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
    • G11B7/0945Methods for initialising servos, start-up sequences
    • GPHYSICS
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    • G11BINFORMATION STORAGE BASED ON RELATIVE MOVEMENT BETWEEN RECORD CARRIER AND TRANSDUCER
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ディスクの種類を判別し、その種類に応じ
て最適な位置からフォーカスサーボを行うようにしたフ
ォーカスサーボ引き込み装置に関する。 【解決手段】 記録媒体の表面から情報が記録された情
報記録面までの距離が異なる少なくとも2種類の記録媒
体から情報を再生する際のフォーカスサーボ引き込み制
御を行うフォーカスサーボ引き込み装置であって、光ビ
ームを情報記録面に照射する発光手段と、光ビームの情
報記録面からの反射光を受光する受光手段と、光ビーム
に焦点を結ばせるための対物レンズを光ビームの光軸に
平行な方向に移動する移動手段と、記録媒体の種類を判
別し判別信号を出力する判別手段と、判別信号に対応し
て異なる引き込み制御を行うように移動手段を制御する
制御手段とを設けたフォーカスサーボ引き込み装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【0001】
【0002】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクの種類を判
別し、その種類に応じて最適な位置からフォーカスサー
ボを行うようにしたフォーカスサーボ引き込み装置に関
する。
【0003】
【0002】
【0004】
【従来の技術】CDよりも記憶密度を飛躍的に向上さ
せ、一本の映画等が記録可能な高密度記録媒体であるD
VD(Digital Video Disk又はDigital Versatile Dis
k)の開発が盛んである。このDVDは、光ディスクの
表面から情報記録面までの距離がCDは1.2mmであ
るのに対してDVDは略0.6mmと異なるが、情報を
担う記録ピットの読み取り原理がCDと同一であること
から、DVDとCDの双方を再生することが可能なCD
/DVDコンパチブル再生装置の提案が盛んに行われて
いる。このCD/DVDコンパチブル再生装置には各光
ディスクの情報記録面上で情報読み取りビームが最適に
集光するように、光ディスクの種類に応じて焦点距離を
変えた2種類のレンズを交換する方式の再生装置や、ホ
ログラム素子による二焦点レンズを用いたCD/DVD
コンパチブル再生装置が提案されている。
【0005】
【0003】例えば、ホログラム素子(回折格子)を用
いた二焦点レンズは図8(a)に示すように、回折格子
13と対物レンズ11を同一光路上に配置したもので、
コリメータレンズ14で平行光線とされた光ビームを回
折格子13により0次光と±1次光の三つのビームに分
光(−1次光は図示せず)し、このうち0次光と+1次
光の光路長の差を利用して、当該0次光と+1次光を同
一線上の異なる位置に焦点を結ばせるものである。
【0006】具体的には、DVD又はCDの情報記録面
に対して0次光と比較して+1次光の方が対物レンズ1
1から遠い位置に焦点を結ぶように構成されているの
で、0次光がDVDの情報記録面に最適に集光すると共
に、+1次光がCDの情報記録面に最適に集光する様に
設定されている。
【0007】
【0004】この二焦点レンズを用いた光ピックアップ
を徐々に光ディスクから遠ざける場合を考えると、最初
に0次光のビームが光ディスクの情報記録面に照射さ
れ、ディスク再生装置の光ピックアップに設けられた図
示せぬ4分割フォトダイオードから、フォーカスエラー
信号であるS字信号が出力される。更に、光ピックアッ
プを遠ざけると、+1次光の光ディスクからの反射光が
0次光の光路を戻ることによって生じる疑似的なS字信
号が得られる。そして、最後に+1次光に対応するS字
信号が得られる。
【0008】図8(b)は、二焦点レンズを光ディスク
から規定速度で遠ざけた場合に、上述した、0次光のS
字信号、疑似のS字信号及び+1次光のS字信号の出現
の様子を示したものである。0次光と+1次光の分光比
は略1:1としている。
【0009】
【0005】二焦点レンズの場合は、0次光の最適集光
はDVDに対してなされ、+1次光の最適集光はCDに
対して成されるので、0次光によるフォーカスS字信号
の大きさを、DVDの情報記録面に照射された場合を1
00%とすると、0次光がCDの情報記録面に照射され
た場合は100%とならず小さいものとなる。
【0010】同様に、+1次光によるフォーカスS字信
号の大きさを、+1次光がCDの情報記録面に照射した
場合を100%とすると、DVDの情報記録面に照射さ
れた場合は、100%とならず、小さいものとなる。こ
のように、二焦点レンズの場合は、光ピックアップによ
って検出されるフォーカスエラー信号の振幅値が異な
り、DVDの場合の0次光と+1次光の比、0次光/+
1次光は、CDの0次光と+1次光の比、0次光/+1
次光よりも大きくなる。
【0011】
【0006】
【0012】
【発明が解決しようとする課題】図9(a)、(b)は
各々DVD、CDの情報記録面に焦点が合っているとき
の図である。このように、DVD、CDに対する各々の
ワーキングディスタンス(以下、WDと記す)であるD
−WD、C−WDは図9(a)、(b)に示す通り異な
っている場合がある。(尚、WDとは、情報記録面に焦
点があっているときの対物レンズ表面からディスク表面
までの距離のことである。) 図9(a)、(b)に示すピックアップにおいて、DV
D、CDを図9(c)に示すような同一のフォーカスド
ライブ電圧でフォーカスロック制御を行うと、図9
(c)のようにDVD、CDのフォーカスロック点が異
なることとなる。そのため、DVDのフォーカスロック
時間tDに比べ、CDのフォーカスロック時間tCが遅
くなるという問題が発生する。
【0013】
【0007】尚、この問題に対して、D−WD、C−W
Dを一致させることも考えられるが、一般的にピックア
ップはディスクからの情報信号の読み取りを良好にする
ために、収差の発生を極力抑えることを重視して設計さ
れ、そのような設計とWDを一致させることは相反する
こともあり、D−WD、C−WDが異なることで、上記
問題点が発生する。
【0014】そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みて
成されたもので、CD/DVDコンパチブル再生装置に
おいて、光ディスクの種類の判定後、光ディスクの種類
やWDの有無に関係なく略同一時間でフォーカスロック
させることが可能なフォーカスサーボ引き込み装置を提
供することにある。
【0015】
【0008】
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、記録媒体の表面から情報が記録された情報記録面ま
での距離が異なる少なくとも2種類の記録媒体から情報
を再生する際のフォーカスサーボ引き込み制御を行うフ
ォーカスサーボ引き込み装置であって、光ビームを情報
記録面に照射する発光手段と、光ビームの情報記録面か
らの反射光を受光する受光手段と、光ビームに焦点を結
ばせるための対物レンズを光ビームの光軸に平行な方向
に移動する移動手段と、記録媒体の種類を判別し判別信
号を出力する判別手段と、判別信号に対応して異なる引
き込み制御を行うように移動手段を制御する制御手段と
を有することを特徴とする。
【0017】
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のフォーカスサーボ引き込み装置であって、判別信号に
対応した制御情報を記憶している記憶手段を有し、制御
手段は判別信号に応じて制御情報を読み出し、この制御
情報に基づき移動手段を制御することを特徴とする。
【0018】
【0010】請求項3記載の発明は、情報が記録された
情報記録面を複数有する記録媒体から情報を再生する際
のフォーカスサーボ引き込み制御を行うフォーカスサー
ボ引き込み装置であって、光ビームを情報記録面に照射
する発光手段と、光ビームの情報記録面からの反射光を
受光する受光手段と、光ビームに焦点を結ばせるための
対物レンズを光ビームの光軸に平行な方向に移動する移
動手段と、再生する情報記録面に応じて異なる引き込み
制御を行うように移動手段を制御する制御手段とを有す
ることを特徴とする。
【0019】
【0011】
【0020】
【作用】本発明は、記録媒体の表面から情報が記録され
た情報記録面までの距離が異なる少なくとも2種類の記
録媒体から情報を再生する際のフォーカスサーボ引き込
み制御を行うフォーカスサーボ引き込み装置であって、
光ビームを情報記録面に照射する発光手段と、光ビーム
の情報記録面からの反射光を受光する受光手段と、光ビ
ームに焦点を結ばせるための対物レンズを光ビームの光
軸に平行な方向に移動する移動手段と、記録媒体の種類
を判別し判別信号を出力する判別手段と、判別信号に対
応して異なる引き込み制御を行うように移動手段を制御
する制御手段とを設けたので、判別信号により記録媒体
の種類に応じて最適な位置に移動させ、フォーカスサー
ボ引き込みを行うことが可能となる。
【0021】
【0012】また、本発明は、請求項1に記載のフォー
カスサーボ引き込み装置であって、判別信号に対応した
制御情報を記憶している記憶手段を有し、制御手段は判
別信号に応じて制御情報を読み出し、この制御情報に基
づき移動手段を制御するようにしたので、記録媒体の種
類に応じた制御情報によって最適な位置に移動させ、フ
ォーカスサーボ引き込みを行うことが可能となる。
【0022】
【0013】また、本発明は、情報が記録された情報記
録面を複数有する記録媒体から情報を再生する際のフォ
ーカスサーボ引き込み制御を行うフォーカスサーボ引き
込み装置であって、光ビームを情報記録面に照射する発
光手段と、光ビームの情報記録面からの反射光を受光す
る受光手段と、光ビームに焦点を結ばせるための対物レ
ンズを光ビームの光軸に平行な方向に移動する移動手段
と、再生する情報記録面に応じて異なる引き込み制御を
行うように移動手段を制御する制御手段とを設けたの
で、再生する情報記録面に応じて最適な位置に移動さ
せ、フォーカスサーボ引き込みを行うことが可能とな
る。
【0023】
【0014】
【0024】
【実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形態のフ
ォーカスサーボ引き込み装置のブロック図である。
【0025】図1において、符号20は再生用の光ディ
スクであり、スピンドルモータ21により駆動される。
また、符号22は、二焦点レンズを用いた光ピックアッ
プであり、光ディスク20の情報記録面上に担持された
ピットを光ビームにより情報を読み取っている。
【0026】具体的なピックアップ22の構成を図2に
示す。レーザダイオード36から出力された光ビームは
ハーフミラー38により反射され、図面上方へ進み、コ
リメータレンズ14により平行な光束にされる。
【0027】
【0015】その後、回折格子13により0次、±1次
及びその他の高次光に回折され、対物レンズ11により
ディスクの情報記録面に集光される。情報記録面からの
反射光は対物レンズ11、回折格子13、コリメータレ
ンズ14を介し、ハーフミラー38により、その一部が
透過されフォトディテクタ39で受光される。
【0028】この光ピックアップ22の出力信号は、F
E生成回路23に供給され、得られたフォーカスエラー
信号以外の高周波領域の不要な信号を取除いた後、ピー
クホールド回路24に供給される。このピークホールド
回路24は、例えば、フォーカスエラー信号の正極側の
最大振幅値の電圧をほぼ一定に保持する回路であり、マ
イコン25の制御部にピークホールド値を出力する。
【0029】
【0016】ピークホールド値は、マイコン25からの
ピークホールド電圧リセット信号(ピークホールド電圧
RST信号)により、リセットされ、別のフォーカスエ
ラー信号が供給された場合は、その時供給されるフォー
カスエラー信号の正極側の最大振幅値にピークホールド
される。また、FE生成回路23の出力信号は、FZC
発生回路26に供給される。このFZC発生回路26
は、一般にオペアンプ等で構成されるゼロクロスコンパ
レータであり、ゼロクロス検出パルス(FZC信号)を
出力し、マイコン25に供給する。また、FE生成回路
23の出力信号は、フォーカスサーボループ系のFE信
号となりループスイッチ27においてON(閉路)/O
FF(開路)制御される。
【0030】
【0017】このループスイッチ27の制御は、マイコ
ン25からの指令(FEシャント信号)で行われ、ルー
プスイッチがONしている場合は、フォーカスサーボル
ープが閉回路になり、FE生成回路23、マイコン2
5、サーボコントロール回路28、サーボコイル駆動回
路29及びアクチュエータコイル30の閉回路の状態で
自動的にフォーカスサーボが行われる。また、ループス
イッチ27がOFFされている場合は、マイコン25の
指令により、サーボコイル駆動回路29によりアクチュ
エータコイル30に駆動電圧が供給され対物レンズ(以
下レンズと呼ぶ)を所定のスイープ初期位置に位置させ
たり、規定速度で上昇又は降下動作が行われる。
【0031】
【0018】一方、光ピックアップの出力信号は、RF
OK生成回路37に供給される。このRFOK生成回路
37は、フォーカス合算信号を生成し、このフォーカス
合算信号が所定の閾値を越えた時、マイコン25の制御
部にRFOK信号を供給するようにしている。
【0032】以上のように、マイコン25には各種検出
回路から検出した信号(時間値や電圧値等)、及び検出
された信号により求めた規定値(時間値や電圧値等)等
を記憶するためのRAM32や、フォーカスサーボ引き
込み装置が必要とする規定値(時間値や電圧値等)が予
め記憶されている第1ROM33が設けられている。
【0033】また、第2ROM34は後述するCD、D
VD各々に応じた対物レンズのスイープ初期位置を示す
スイープ初期電圧であるFDE−C、FDE−Dを記憶
している。
【0034】
【0019】図3は、本発明の実施例の動作タイムチャ
ートである。本発明の実施例に用いられる、二焦点レン
ズは、従来例で説明した二焦点レンズであり、回折格子
13における0次光と+1次光の分光比を略1:1、に
設定したものを用いている。この二焦点レンズを用いた
場合、レンズの上下動によって、得られるフォーカスエ
ラー信号であるS字信号(0次光と+1次光)の最大振
幅の関係は、以下に示す大小関係になる。
【0035】(FED0/FED1)>(FEC0/FEC1) ここで用いられる記号は、以下の通りである。 FED0:DVDの0次光によるS字信号の最大振幅電圧 FED1:DVDの+1次光によるS字信号の最大振幅電
圧 FEC0:CDの0次光によるS字信号の最大振幅電圧 FEC1:CDの+1次光によるS字信号の最大振幅電圧
【0036】
【0020】また、図3(a)に用いられる記号で、S
FDは、フォーカスドライブ電圧であり、レンズの位置を
示す信号である。また、レンズを最大に上昇(光ディス
クに接近する方向)させることが可能な位置を最大上昇
位置と呼び、記号UH で示している。また、レンズが最
大に降下(光ディスクから遠ざかる方向)することが可
能な位置を最大降下位置と呼び、記号UL で示してい
る。
【0037】(b)及び(c)は、レンズが最大上昇位
置から降下する動作の中で得られるフォーカスエラー信
号であるS字信号の振幅電圧の様子を示している。ここ
で用いられるTH1は、S字信号を検出するためにフォ
ーカスサーボ引き込み装置の第1ROM33に、予め設
けられた閾値(TH)であり、TH1は、少なくともD
VD及びCDの0次光により得られるS字信号の最大振
幅電圧以下に設定されている。そしてFZC信号は、こ
のTH1と比較され出力される。
【0038】
【0021】また、TH2は、CDの+1次光によるS
字信号の最大振幅電圧とDVDの+1次光によるS字信
号の最大振幅電圧のほぼ中間値、即ち、FEC1>TH2
>FED1の関係が成立する数値に規定している。規定の
仕方は、予め閾値(TH2)をROMに設ける場合の
他、0次光によるS字信号レベルに予め決められた係数
を乗算することによって求めることもできる。この場合
は、ディスクの反射率に影響されないものとなる。ま
た、T1及びT2はマイコン25の内部に設けられたタ
イマーによる計時時間であり、T1は、0次光によるS
字信号より作られたFZCから0次光のピーク電圧を測
定した後、ピーク電圧をリセットするまでの時間であ
り、例えば疑似S字信号が大きい場合、ピーク電圧を測
定した後、疑似S字信号を通過し疑似光と+1次光の中
間付近までの時間とすると疑似S字信号がマスクされる
こととなる。また、T2は、前記FZCから+1次光の
S字信号を通過し、+1次光のピーク電圧を測定した後
までの時間、或いは、レンズが最大降下位置(UL )に
至までに要する時間である。
【0039】
【0022】また、図3(d)及び(e)は、S字信号
のゼロクロス信号を検出した時に、FZC発生回路26
から得られるゼロクロス検出パルスと、マイコン25か
ら供給されるリセットパルス(FCS)を示している。
また、(f)は、ピークホールド回路24の出力信号の
様子を示している。記号V1は、ピークホールド回路2
4の出力電圧であり、0次光により発生したS字信号の
最大振幅値をピークホールドした時の波形であり、測定
点である。V2は+1次光により発生したS字信号の最
大振幅値をピークホールドした時の波形であり測定点で
ある。
【0040】フォーカスドライブ電圧(a)のFDE−
C、FDE−Dは各々CD、DVD用のスイープ初期電
圧であり、第2ROM34に記憶されている。
【0041】
【0023】ここで本発明の実施例の動作を図1乃至図
4を用いて説明する。図4は本発明による実施例の動作
フローチャートである。
【0042】先ず、図4に示す、フローチャートにおい
て、ステップS1でフォーカスサーボ引き込み装置の規
定位置に光ディスクを載置する。その後、ステップS2
に移行して、載置されたディスクの初期動作として、ル
ープスイッチ27をOFFさせ、レンズを規定最大上昇
位置(UH )まで上昇させる。次いで、ステップS3に
移行して、ピークホールド電圧をリセットし、レンズを
規定最大上昇位置(UH )から、規定最大降下位置(U
L )まで、規定速度でレンズを降下させる。その後、ス
テップS4に移行し、レンズが降下する間に光ピックア
ップ22から検出されるフォーカスエラー信号であるS
字信号の最大振幅電圧(SFE)が、TH1を越えるか否
かを監視し、SFE≧TH1の条件が満足するまで、監視
を継続する。これは、FZC信号によって監視してい
る。
【0043】
【0024】ステップS4において、SFE≧TH1の条
件が満足された場合(ステップS4;YES)には、マ
イコン25に設けられたタイマーの計時を開始する(ス
テップS5)。そして、ステップS6に移行し、一定時
間後、ピークホールド回路24により最初に得られたS
字信号の最大振幅電圧の正極側の最大電圧(ピーク値)
値をV1として、RAM32に記憶する。そして、ステ
ップS7において、タイマーの計時時間Tが、予め第1
ROM33に記憶されている規定時間T1と比較し、T
≧T1の条件が満足するまでタイマーの計時を継続す
る。上記T≧T1の条件が満足された場合(ステップS
7;YES)には、ステップS8に移行し、マイコン2
5からリセットパルスを出力し、ピークホールド回路2
4に保持されているピークホールド電圧V1を略0Vま
で放出させる。
【0044】
【0025】その後、ステップS9に移行し、ステップ
S7と同様に、タイマーによって計時されていた計時時
間Tが、予め第1ROM33に記憶されている規定時間
T2と比較し、T≧T2の条件が満足するまでタイマー
の計時を継続する。上記T≧T2の条件が満足した場合
(ステップS9;YES)には、ステップS10に移行
する。ステップS10において、タイマーの計時時間が
T2を経過した後、ピークホールド回路24にピークホ
ールドされている電圧値をV2として、RAM32に記
憶する。次いで、ステップS11に移行し、ピークホー
ルド回路24の出力電圧V2と第1ROM33に記憶さ
れている規定閾値(TH2)を比較し、V2≧TH2条
件が満足する場合(ステップS11;YES)には、ス
テップS13に移行し、光ディスクがCDであると判断
される。そして、ステップS14に移行して、第2RO
M34に記憶されたCD用に設けられたフォーカスドラ
イブ電圧FDE−Cがマイコン25により読み出され、
マイコン25からサーボコイル駆動回路29への制御命
令により、対物レンズがFDE−Cに対応する位置に移
動する。
【0045】
【0026】一方、V2≧TH2の条件が満足されない
場合(ステップS11;NO)には、ステップS12に
移行し、光ディスクがDVDであると判断される。そし
て、ステップS15に移行して、第2ROM34に記憶
されたDVD用に設けられたフォーカスドライブ電圧F
DE−Dがマイコン25により読み出され、マイコン2
5からサーボコイル駆動回路29への制御命令により、
対物レンズがFDE−Dに対応する位置に移動する。ス
テップS14及び15で光ディスクの種類に応じたフォ
ーカスドライブ電圧のレンズ位置に移動された後、ステ
ップS16に移行し、前記のレンズ位置から規定速度で
レンズを降下させる。その後、ステップS17に移行
し、ループスイッチがフォーカスゼロクロスによりON
状態になるようにし、ステップS18において、マイコ
ン25からの指令に基づき、ループスイッチ27をON
状態にしてフォーカスサーボ回路を閉回路にし、ステッ
プS19に移行し、一連の光ディスク判別動作及びフォ
ーカスイン動作を終了する。
【0046】
【0027】尚、ステップS11において、ピークホー
ルド回路24の出力電圧値と予め第1ROM33に設け
た閾値(TH2)を比較して光ディスクの種類を判別し
たが、上述したように0次光及び+1次光のS字信号の
最大振幅値との間に、(FEC0/FEC1)<(FED0/
FED1)の関係があるので、例えば或る数値βを(FE
C0/FEC1)<β<(FED0/FED1)の関係が成立す
る数値βとすれば、ディスクの反射光量に影響されない
同様の判断が可能となる。
【0047】即ち、図3の(f)に示したように、0次
光により得られるS字信号の最大振幅値をV1とし、+
1次光により得られるS字信号の最大振幅値をV2とし
たならば、V2×β>V1の条件式をステップS11と
する。
【0048】
【0028】上記式においてV2×β>V1の条件を満
足する場合(ステップS11;YES)には、ステップ
S13に移行し、光ディスクがCDであると判断され
る。また、V2×β>V1の条件が満足されない場合
(ステップS11;NO)には、ステップS12に移行
し、光ディスクがDVDであると判断される。
【0049】よって、本発明による実施例では、ピーク
ホールド回路24の+1次光の出力電圧値と閾値(TH
1)との関係で判断を行う方法以外に、ピークホールド
回路24によって得られる0次光と+1次光の最大振幅
値によりCDとDVDを判断することが可能である。
【0050】
【0029】T1、T2の測定スタートのタイミング
は、上述の0次光のFZCではなく、RFOK信号でも
可能である。また、ピークホールド出力が、閾値TH1
を越えた時をT1、T2の測定スタートのタイミングと
することも可能である。
【0051】また、レンズの移動方向は最大上昇位置よ
り降下される場合で説明したが、最大降下位置より上昇
させて行うことも可能である。この場合は、S字信号の
順番は、0次光→疑似→+1次光ではなく、+1次光→
疑似→0次光になるが同様の判断が可能である。
【0052】また、フォーカスリセットのタイミング
は、疑似S字信号と+1次光S字信号の間ではなく、疑
似S字信号が小さい場合にはV1測定後にリセットする
ことも可能である。また、ディスクの記録面の影響を受
け難くするためにステップS2で光ディスクを規定の回
転数で回転させることも可能である。
【0053】尚、上記第1の実施の形態では第1ROM
33と第2ROM34に分けてあるが、第1ROM33
と第2ROMに記憶されるべき情報が記憶されていれば
ROMは1つでも構わない。
【0054】
【0030】以下で第2の実施の形態の説明をする。図
5(a)、(b)はピックアップからの光ビームの0次
光が第1情報記録面に、1次光が第2情報記録面に集光
するような2層間の間隔を有する2層ディスク40にお
いて、第1情報記録面、第2情報記録面にピックアップ
が焦点を結んだときの図面である。
【0055】図5(a)はディスク表面に近い第1情報
記録面に、(b)はディスク表面から遠い第2情報記録
面に焦点を結んだ場合であるが、第1の実施の形態同様
に各々の信号面での収差を抑えることを重視したピック
アップの設計を行うと、各々のWDであるWD1、WD
2は異なる場合がある。そのため、第1情報記録面のフ
ォーカスロック時間に比べ、第2情報記録面のフォーカ
スロック時間は遅くなる問題点が発生する。この問題点
を解決する構成を以下で図5(c)、図6及び図7を用
いて詳述する。
【0056】尚、図6の構成で図1と同様の構成の部分
に対しては説明を省略する。
【0057】
【0031】先ず、再生制御部35は2層ディスク40
のどちらかの層を再生するかを示す再生層信号を制御部
マイコン25に出力する。また、第2ROM34は第1
情報記録面、第2情報記録面各々に応じたスイープ初期
電圧であるFDE−1、FDE−2を記憶している(図
5(c)に示す)。
【0058】図7に示すフローチャートにおいて、ステ
ップS20で2層ディスク40を図6のディスク40の
位置にセットしてフォーカスロック制御をスタートす
る。次に、再生制御部35から再生する層を示す再生信
号がマイコン25に出力され、マイコン25は再生層信
号に基づき第1情報記録面の再生指示であるか否かを判
別する(ステップS21)。第1情報記録面の再生指示
であれば、ステップS22において、マイコン25は第
2ROM34から第1の信号面用のスイープ初期電圧F
DE−1を読み出し、サーボコイル駆動回路29へ制御
命令を出力し、図5(c)に示すように対物レンズをF
DE−1に対応する位置へ移動させる。
【0059】
【0032】また、ステップS21で第2情報記録面の
再生指示である場合は、ステップS23において、マイ
コン25は第2ROM34から第2の信号面用のスイー
プ初期電圧FDE−2を読み出し、サーボコイル駆動回
路29へ制御命令を出力し、図5(c)に示すように対
物レンズをFDE−2に対応する位置へ移動させる。
【0060】ステップS24で対物レンズを設定したF
DE−1又はFDE−2の位置から規定速度で降下させ
る。次に、ステップS25ではフォーカスゼロクロスF
ZC信号に基づきループスイッチ27がONになるよう
に設定する。ステップS26では、フォーカスゼロクロ
スFZCを検出すると、マイコン25はループスイッチ
27をONに切り替え、ステップS27に進みフォーカ
スロック制御を終了する。
【0061】
【0033】第2の実施の形態では、再生制御部35か
らの再生すべき再生層を示す再生層信号に基づきスイー
プ初期電圧を設定するようにしていたが、以前に同じデ
ィスクにおいて再生を行っていた場合、再生を中断した
再生層をRAM32に記憶しておき、記憶してある再生
層をマイコン25がRAM32から読み出し、その再生
層に対応したスイープ初期電圧を第2ROM34から読
み出し、サーボコントロール回路29に制御命令を出力
し、対応したスイープ初期電圧を設定することにより、
継続再生をより早く開始することが可能である。
【0062】
【0034】尚、第1、第2の実施の形態では、ホログ
ラム素子による二焦点レンズを用いたフォーカスサーボ
引き込み装置を例に説明したが、光ディスクの種類に応
じて焦点距離を変えた2種類のレンズを交換する方式の
再生装置においても本発明を適用することが可能であ
る。
【0063】また、第1の実施の形態では、CD、DV
Dを用いて説明してきたが、当然、表面から情報記録面
までの距離の異なる少なくとも2種類の記録媒体を再生
する再生装置のフォーカス引き込み装置であれば、本発
明は適用可能である。
【0064】第2の実施の形態では、2層ディスクを用
いて説明を行ったが、ディスクの情報記録面の層は2層
に限られるものではなく、複数層であれば良い。また、
情報記録面の相互の間隔も特に限定されるものではな
い。
【0065】
【0035】
【0066】
【発明の効果】本発明によるフォーカスサーボ引き込み
装置は、予め光ディスクの種類に応じたフォーカスドラ
イブ電圧を規定値として記憶しているので、光ディスク
の種類を判別処理した後、直ちに最適なフォーカスドラ
イブ電圧を供給することが可能となり、光ディスクの種
類やワーキングディスタンスの差に関係なく略同一時間
でフォーカスインさせることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるフォーカスサ
ーボ引き込み装置のブロック図。
【図2】本発明のフォーカスサーボ引き込み装置に用い
られる光ピックアップの構成を示す図。
【図3】本発明の第1の実施の形態における動作タイム
チャートの図。
【図4】本発明の第1の実施の形態における動作フロー
チャートの図。
【図5】ホログラム素子による二焦点レンズを用いた時
に得られる2層ディスクのワーキングディスタンスを示
す図。
【図6】本発明の第2の実施の形態によるフォーカスサ
ーボ引き込み装置のブロック図。
【図7】本発明の第2の実施の形態における動作フロー
チャートの図。
【図8】ホログラム素子による二焦点レンズを用いた時
に得られるS字信号の様子を示した図。
【図9】ホログラム素子による二焦点レンズを用いた時
に得られるCDとDVDのワーキングディスタンスを示
す図。
【符号の説明】
20、40・・・光ディスク 21・・・スピンドルモータ 22・・・光ピックアップ 23・・・FE生成回路 24・・・ピークホールド回路 25・・・マイコン 26・・・FZC発生回路 27・・・ループスイッチ 28・・・サーボコントロール回路 29・・・サーボコイル駆動回路 30・・・アクチュエータコイル 31・・・モータ駆動回路 32・・・RAM 33・・・第1ROM 34・・・第2ROM 35・・・再生制御部 36・・・レーザダイオード 37・・・RFOK生成回路 38・・・ハーフミラー 39・・・フォトディテクタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年2月27日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図9
【補正方法】削除 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年5月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ディスクの種類を判
別し、その種類に応じて最適な位置からフォーカスサー
ボを行うようにしたフォーカスサーボ引き込み装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】CDよりも記憶密度を飛躍的に向上さ
せ、一本の映画等が記録可能な高密度記録媒体であるD
VD(Digital Video Disk又はDi
gital Versatile Disk)の開発が
盛んである。このDVDは、光ディスクの表面から情報
記録面までの距離がCDは1.2mmであるのに対して
DVDは略0.6mmと異なるが、情報を担う記録ピッ
トの読み取り原理がCDと同一であることから、DVD
とCDの双方を再生することが可能なCD/DVDコン
パチブル再生装置の提案が盛んに行われている。このC
D/DVDコンパチブル再生装置には各光ディスクの情
報記録面上で情報読み取りビームが最適に集光するよう
に、光ディスクの種類に応じて焦点距離を変えた2種類
のレンズを交換する方式の再生装置や、ホログラム素子
による二焦点レンズを用いたCD/DVDコンパチブル
再生装置が提案されている。
【0003】例えば、ホログラム素子(回折格子)を用
いた二焦点レンズは図8(a)に示すように、回折格子
13と対物レンズ11を同一光路上に配置したもので、
コリメータレンズ14で平行光線とされた光ビームを回
折格子13により0次光と±1次光の三つのビームに分
光(−1次光は図示せず)し、このうち0次光と+1次
光の光路長の差を利用して、当該0次光と+1次光を同
一線上の異なる位置に焦点を結ばせるものである。具体
的には、DVD又はCDの情報記録面に対して0次光と
比較して+1次光の方が対物レンズ11から遠い位置に
焦点を結ぶように構成されているので、0次光がDVD
の情報記録面に最適に集光すると共に、+1次光がCD
の情報記録面に最適に集光する様に設定されている。
【0004】この二焦点レンズを用いた光ピックアップ
を徐々に光ディスクから遠ざける場合を考えると、最初
に0次光のビームが光ディスクの情報記録面に照射さ
れ、ディスク再生装置の光ピックアップに設けられた図
示せぬ4分割フォトダイオードから、フォーカスエラー
信号であるS字信号が出力される。更に、光ピックアッ
プを遠ざけると、+1次光の光ディスクからの反射光が
0次光の光路を戻ることによって生じる疑似的なS字信
号が得られる。そして、最後に+1次光に対応するS字
信号が得られる。図8(b)は、二焦点レンズを光ディ
スクから規定速度で遠ざけた場合に、上述した、0次光
のS字信号、疑似のS字信号及び+1次光のS字信号の
出現の様子を示したものである。0次光と+1次光の分
光比は略1:1としている。
【0005】二焦点レンズの場合は、0次光の最適集光
はDVDに対してなされ、+1次光の最適集光はCDに
対して成されるので、0次光によるフォーカスS字信号
の大きさを、DVDの情報記録面に照射された場合を1
00%とすると、0次光がCDの情報記録面に照射され
た場合は100%とならず小さいものとなる。同様に、
+1次光によるフォーカスS字信号の大きさを、+1次
光がCDの情報記録面に照射した場合を100%とする
と、DVDの情報記録面に照射された場合は、100%
とならず、小さいものとなる。このように、二焦点レン
ズの場合は、光ピックアップによって検出されるフォー
カスエラー信号の振幅値が異なり、DVDの場合の0次
光と+1次光の比、0次光/+1次光は、CDの0次光
と+1次光の比、0次光/+1次光よりも大きくなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図9(a)、(b)は
各々DVD、CDの情報記録面に焦点が合っているとき
の図である。このように、DVD、CDに対する各々の
ワーキングディスタンス(以下、WDと記す)であるD
−WD、C−WDは図9(a)、(b)に示す通り異な
っている場合がある。(尚、WDとは、情報記録面に焦
点があっているときの対物レンズ表面からディスク表面
までの距離のことである。)図9(a)、(b)に示す
ピックアップにおいて、DVD、CDを図9(c)に示
すような同一のフォーカスドライブ電圧でフォーカスロ
ック制御を行うと、図9(c)のようにDVD、CDの
フォーカスロック点が異なることとなる。そのため、D
VDのフォーカスロック時間tDに比べ、CDのフォー
カスロック時間tcが遅くなるという問題が発生する。
【0007】尚、この問題に対して、D−WD、C−W
Dを一致させることも考えられるが、一般的にピックア
ップはディスクからの情報信号の読み取りを良好にする
ために、収差の発生を極力抑えることを重視して設計さ
れ、そのような設計とWDを一致させることは相反する
こともあり、D−WD、C−WDが異なることで、上記
問題点が発生する。そこで、本発明は、上記の問題点に
鑑みて成されたもので、CD/DVDコンパチブル再生
装置において、光ディスクの種類の判定後、光ディスク
の種類やWDの有無に関係なく略同一時間でフォーカス
ロックさせることが可能なフォーカスサーボ引き込み装
置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、記録媒体の表面から情報が記録された情報記録面ま
での距離が異なる少なくとも2種類の記録媒体から情報
を再生する際のフォーカスサーボ引き込み制御を行うフ
ォーカスサーボ引き込み装置であって、光ビームを情報
記録面に照射する発光手段と、光ビームの情報記録面か
らの反射光を受光する受光手段と、光ビームに焦点を結
ばせるための対物レンズを光ビームの光軸に平行な方向
に移動する移動手段と、記録媒体の種類を判別し判別信
号を出力する判別手段と、判別信号に対応して異なる引
き込み制御を行うように移動手段を制御する制御手段と
を有することを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のフォーカスサーボ引き込み装置であって、判別信号に
対応した制御情報を記憶している記憶手段を有し、制御
手段は判別信号に応じて制御情報を読み出し、この制御
情報に基づき移動手段を制御することを特徴とする。
【0010】請求項3記載の発明は、情報が記録された
情報記録面を複数有する記録媒体から情報を再生する際
のフォーカスサーボ引き込み制御を行うフォーカスサー
ボ引き込み装置であって、光ビームを情報記録面に照射
する発光手段と、光ビームの情報記録面からの反射光を
受光する受光手段と、光ビームに焦点を結ばせるための
対物レンズを光ビームの光軸に平行な方向に移動する移
動手段と、再生する情報記録面に応じて異なる引き込み
制御を行うように移動手段を制御する制御手段とを有す
ることを特徴とする。
【0011】
【作用】本発明は、記録媒体の表面から情報が記録され
た情報記録面までの距離が異なる少なくとも2種類の記
録媒体から情報を再生する際のフォーカスサーボ引き込
み制御を行うフォーカスサーボ引き込み装置であって、
光ビームを情報記録面に照射する発光手段と、光ビーム
の情報記録面からの反射光を受光する受光手段と、光ビ
ームに焦点を結ばせるための対物レンズを光ビームの光
軸に平行な方向に移動する移動手段と、記録媒体の種類
を判別し判別信号を出力する判別手段と、判別信号に対
応して異なる引き込み制御を行うように移動手段を制御
する制御手段とを設けたので、判別信号により記録媒体
の種類に応じて最適な位置に移動させ、フォーカスサー
ボ引き込みを行うことが可能となる。
【0012】また、本発明は、請求項1に記載のフォー
カスサーボ引き込み装置であって、判別信号に対応した
制御情報を記憶している記憶手段を有し、制御手段は判
別信号に応じて制御情報を読み出し、この制御情報に基
づき移動手段を制御するようにしたので、記録媒体の種
類に応じた制御情報によって最適な位置に移動させ、フ
ォーカスサーボ引き込みを行うことが可能となる。
【0013】また、本発明は、情報が記録された情報記
録面を複数有する記録媒体から情報を再生する際のフォ
ーカスサーボ引き込み制御を行うフォーカスサーボ引き
込み装置であって、光ビームを情報記録面に照射する発
光手段と、光ビームの情報記録面からの反射光を受光す
る受光手段と、光ビームに焦点を結ばせるための対物レ
ンズを光ビームの光軸に平行な方向に移動する移動手段
と、再生する情報記録面に応じて異なる引き込み制御を
行うように移動手段を制御する制御手段とを設けたの
で、再生する情報記録面に応じて最適な位置に移動さ
せ、フォーカスサーボ引き込みを行うことが可能とな
る。
【0014】
【実施の形態】図1は、本発明の第1の実施の形態のフ
ォーカスサーボ引き込み装置のブロック図である。図1
において、符号20は再生用の光ディスクであり、スピ
ンドルモータ21により駆動される。また、符号22
は、二焦点レンズを用いた光ピックアップであり、光デ
ィスク20の情報記録面上に担持されたピットを光ビー
ムにより情報を読み取っている。具体的なピックアップ
22の構成を図2に示す。レーザダイオード36から出
力された光ビームはハーフミラー38により反射され、
図面上方へ進み、コリメータレンズ14により平行な光
束にされる。
【0015】その後、回折格子13により0次、±1次
及びその他の高次光に回折され、対物レンズ11により
ディスクの情報記録面に集光される。情報記録面からの
反射光は対物レンズ11、回折格子13、コリメータレ
ンズ14を介し、ハーフミラー38により、その一部が
透過されフォトディテクタ39で受光される。この光ピ
ックアップ22の出力信号は、FE生成回路23に供給
され、得られたフォーカスエラー信号以外の高周波領域
の不要な信号を取除いた後、ピークホールド回路24に
供給される。このピークホールド回路24は、例えば、
フォーカスエラー信号の正極側の最大振幅値の電圧をほ
ぼ一定に保持する回路であり、マイコン25の制御部に
ピークホールド値を出力する。
【0016】ピークホールド値は、マイコン25からの
ピークホールド電圧リセット信号(ピークホールド電圧
RST信号)により、リセットされ、別のフォーカスエ
ラー信号が供給された場合は、その時供給されるフォー
カスエラー信号の正極側の最大振幅値にピークホールド
される。また、FE生成回路23の出力信号は、FZC
発生回路26に供給される。このFZC発生回路26
は、一般にオペアンプ等で構成されるゼロクロスコンパ
レータであり、ゼロクロス検出パルス(FZC信号)を
出力し、マイコン25に供給する。また、FE生成回路
23の出力信号は、フォーカスサーボループ系のFE信
号となりループスイッチ27においてON(閉路)/O
FF(開路)制御される。
【0017】このループスイッチ27の制御は、マイコ
ン25からの指令(FEシャント信号)で行われ、ルー
プスイッチがONしている場合は、フォーカスサーボル
ープが閉回路になり、FE生成回路23、マイコン2
5、サーボコントロール回路28、サーボコイル駆動回
路29及びアクチュエータコイル30の閉回路の状態で
自動的にフォーカスサーボが行われる。また、ループス
イッチ27がOFFされている場合は、マイコン25の
指令により、サーボコイル駆動回路29によりアクチュ
エータコイル30に駆動電圧が供給され対物レンズ(以
下レンズと呼ぶ)を所定のスイープ初期位置に位置させ
たり、規定速度で上昇又は降下動作が行われる。
【0018】一方、光ピックアップの出力信号は、RF
OK生成回路37に供給される。このRFOK生成回路
37は、フォーカス合算信号を生成し、このフォーカス
合算信号が所定の閾値を越えた時、マイコン25の制御
部にRFOK信号を供給するようにしている。以上のよ
うに、マイコン25には各種検出回路から検出した信号
(時間値や電圧値等)、及び検出された信号により求め
た規定値(時間値や電圧値等)等を記憶するためのRA
M32や、フォーカスサーボ引き込み装置が必要とする
規定値(時間値や電圧値等)が予め記憶されている第1
ROM33が設けられている。また、第2ROM34は
後述するCD、DVD各々に応じた対物レンズのスイー
プ初期位置を示すスイープ初期電圧であるFDE−C、
FDE−Dを記憶している。
【0019】図3は、本発明の実施例の動作タイムチャ
ートである。本発明の実施例に用いられる、二焦点レン
ズは、従来例で説明した二焦点レンズであり、回折格子
13における0次光と+1次光の分光比を略1:1、に
設定したものを用いている。この二焦点レンズを用いた
場合、レンズの上下動によって、得られるフォーカスエ
ラー信号であるS字信号(0次光と+1次光)の最大振
幅の関係は、以下に示す大小関係になる。 (FED0/FED1)>(FEC0/FEC1) ここで用いられる記号は、以下の通りである。 FED0:DVDの0次光によるS字信号の最大振幅電
圧 FED1:DVDの+1次光によるS字信号の最大振幅
電圧 FEC0:CDの0次光によるS字信号の最大振幅電圧 FEC1:CDの+1次光によるS字信号の最大振幅電
【0020】また、図3(a)に用いられる記号で、S
FDは、フォーカスドライブ電圧であり、レンズの位置
を示す信号である。また、レンズを最大に上昇(光ディ
スクに接近する方向)させることが可能な位置を最大上
昇位置と呼び、記号UHで示している。また、レンズが
最大に降下(光ディスクから遠ざかる方向)することが
可能な位置を最大降下位置と呼び、記号ULで示してい
る。(b)及び(c)は、レンズが最大上昇位置から降
下する動作の中で得られるフォーカスエラー信号である
S字信号の振幅電圧の様子を示している。ここで用いら
れるTH1は、S字信号を検出するためにフォーカスサ
ーボ引き込み装置の第1ROM33に、予め設けられた
闘値(TH)であり、TH1は、少なくともDVD及び
CDの0次光により得られるS字信号の最大振幅電圧以
下に設定されている。そしてFZC信号は、このTH1
と比較され出力される。
【0021】また、TH2は、CDの+1次光によるS
字信号の最大振幅電圧とDVDの+1次光によるS字信
号の最大振幅電圧のほぼ中間値、即ち、FEC1>TH
2>FED1の関係が成立する数値に規定している。規
定の仕方は、予め閾値(TH2)をROMに設ける場合
の他、0次光によるS字信号レベルに予め決められた係
数を乗算することによって求めることもできる。この場
合は、ディスクの反射率に影響されないものとなる。ま
た、T1及びT2はマイコン25の内部に設けられたタ
イマーによる計時時間であり、T1は、0次光によるS
字信号より作られたFZCから0次光のピーク電圧を測
定した後、ピーク電圧をリセットするまでの時間であ
り、例えば疑似S字信号が大きい場合、ピーク電圧を測
定した後、疑似S字信号を通過し疑似光と+1次光の中
間付近までの時間とすると疑似S字信号がマスクされる
こととなる。また、T2は、前記FZCから+1次光の
S字信号を通過し、+1次光のピーク電圧を測定した後
までの時間、或いは、レンズが最大降下位置(UL)に
至までに要する時間である。
【0022】また、図3(d)及び(e)は、S字信号
のゼロクロス信号を検出した時に、FZC発生回路26
から得られるゼロクロス検出パルスと、マイコン25か
ら供給されるリセットパルス(FCS)を示している。
また、(f)は、ピークホールド回路24の出力信号の
様子を示している。記号V1は、ピークホールド回路2
4の出力電圧であり、0次光により発生したS字信号の
最大振幅値をピークホールドした時の波形であり、測定
点である。V2は+1次光により発生したS字信号の最
大振幅値をピークホールドした時の波形であり測定点で
ある。フォーカスドライブ電圧(a)のFDE−C、F
DE−Dは各々CD、DVD用のスイープ初期電圧であ
り、第2ROM34に記憶されている。
【0023】ここで本発明の実施例の動作を図1乃至図
4を用いて説明する。図4は本発明による実施例の動作
フローチャートである。先ず、図4に示す、フローチャ
ートにおいて、ステップS1でフォーカスサーボ引き込
み装置の規定位置に光ディスクを載置する。その後、ス
テップS2に移行して、載置されたディスクの初期動作
として、ループスイッチ27をOFFさせ、レンズを規
定最大上昇位置(UH)まで上昇させる。次いで、ステ
ッブS3に移行して、ピークホールド電圧をリセット
し、レンズを規定最大上昇位置(UH)から、規定最大
降下位置(UL)まで、規定速度でレンズを降下させ
る。その後、ステップS4に移行し、レンズが降下する
間に光ピックアップ22から検出されるフォーカスエラ
ー信号であるS字信号の最大振幅電圧(SFE)が、T
H1を越えるか否かを監視し、SFE≧TH1の条件が
満足するまで、監視を継続する。これは、FZC信号に
よって監視している。
【0024】ステップS4において、SFE≧TH1の
条件が満足された場合(ステップS4;YES)には、
マイコン25に設けられたタイマーの計時を開始する
(ステップS5)。そして、ステップS6に移行し、一
定時間後、ピークホールド回路24により最初に得られ
たS字信号の最大振幅電圧の正極側の最大電圧(ピーク
値)値をV1として、RAM32に記憶する。そして、
ステップS7において、タイマーの計時時間Tが、予め
第1ROM33に記憶されている規定時間T1と比較
し、T≧T1の条件が満足するまでタイマーの計時を継
続する。上記T≧T1の条件が満足された場合(ステッ
プS7;YES)には、ステップS8に移行し、マイコ
ン25からリセットパルスを出力し、ピークホールド回
路24に保持されているピークホールド電圧V1を略0
Vまで放出させる。
【0025】その後、ステップS9に移行し、ステップ
S7と同様に、タイマーによって計時されていた計時時
間Tが、予め第1ROM33に記憶されている規定時間
T2と比較し、T≧T2の条件が満足するまでタイマー
の計時を継続する。上記T≧T2の条件が満足した場合
(ステップS9;YES)には、ステップS10に移行
する。ステップS10において、タイマーの計時時間が
T2を経過した後、ピークホールド回路24にピークホ
ールドされている電圧値をV2として、RAM32に記
憶する。次いで、ステップS11に移行し、ピークホー
ルド回路24の出力電圧V2と第1ROM33に記憶さ
れている規定閾値(TH2)を比較し、V2≧TH2条
件が満足する場合(ステップS11;YES)には、ス
テップS13に移行し、光ディスクがCDであると判断
される。そして、ステップS14に移行して、第2RO
M34に記憶されたCD用に設けられたフォーカスドラ
イブ電圧FDE−Cがマイコン25により読み出され、
マイコン25からサーボコイル駆動回路29への制御命
令により、対物レンズがFDE−Cに対応する位置に移
動する。
【0026】一方、V2≧TH2の条件が満足されない
場合(ステップS11;NO)には、ステップS12に
移行し、光ディスクがDVDであると判断される。そし
て、ステップS15に移行して、第2ROM34に記憶
されたDVD用に設けられたフォーカスドライブ電圧F
DE−Dがマイコン25により読み出され、マイコン2
5からサーボコイル駆動回路29への制御命令により、
対物レンズがFDE−Dに対応する位置に移動する。ス
テップS14及び15で光ディスクの種類に応じたフォ
ーカスドライブ電圧のレンズ位置に移動された後、ステ
ップS16に移行し、前記のレンズ位置から規定速度で
レンズを降下させる。その後、ステップS17に移行
し、ループスイッチがフォーカスゼロクロスによりON
状態になるようにし、ステップS18において、マイコ
ン25からの指令に基づき、ループスイッチ27をON
状態にしてフォーカスサーボ回路を閉回路にし、ステッ
プS19に移行し、一連の光ディスク判別動作及びフォ
ーカスイン動作を終了する。
【0027】尚、ステップS11において、ピークホー
ルド回路24の出力電圧値と予め第1ROM33に設け
た閾値(TH2)を比較して光ディスクの種類を判別し
たが、上述したように0次光及び+1次光のS字信号の
最大振幅値との間に、(FEC0/FEC1)<(FE
D0/FED1)の関係があるので、例えば或る数値β
を(FEC0/FEC1)<β<(FED0/FED
1)の関係が成立する数値βとすれば、ディスクの反射
光量に影響されない同様の判断が可能となる。即ち、図
3の(f)に示したように、0次光により得られるS字
信号の最大振幅値をV1とし、+1次光により得られる
S字信号の最大振幅値をV2としたならば、V2×β>
V1の条件式をステップS11とする。
【0028】上記式においてV2×β>V1の条件を満
足する場合(ステップS11;YES)には、ステップ
S13に移行し、光ディスクがCDであると判断され
る。また、V2×β>V1の条件が満足されない場合
(ステップS11;NO)には、ステップS12に移行
し、光ディスクがDVDであると判断される。よって、
本発明による実施例では、ピークホールド回路24の+
1次光の出力電圧値と閾値(TH1)との関係で判断を
行う方法以外に、ピークホールド回路24によって得ら
れる0次光と+1次光の最大振幅値によりCDとDVD
を判断することが可能である。
【0029】T1、T2の測定スタートのタイミング
は、上述の0次光のFZCではなく、RFOK信号でも
可能である。また、ピークホールド出力が、閏値TH1
を越えた時をT1、T2の測定スタートのタイミングと
することも可能である。また、レンズの移動方向は最大
上昇位置より降下される場合で説明したが、最大降下位
置より上昇させて行うことも可能である。この場合は、
S字信号の順番は、0次光→疑似→+1次光ではなく、
+1次光→疑似→0次光になるが同様の判断が可能であ
る。また、フォーカスリセットのタイミングは、疑似S
字信号と+1次光S字信号の間ではなく、疑似S字信号
が小さい場合にはV1測定後にリセットすることも可能
である。また、ディスクの記録面の影響を受け難くする
ためにステップS2で光ディスクを規定の回転数で回転
させることも可能である。尚、上記第1の実施の形態で
は第1ROM33と第2ROM34に分けてあるが、第
1ROM33と第2ROMに記憶されるべき情報が記憶
されていればROMは1つでも構わない。
【0030】以下で第2の実施の形態の説明をする。図
5(a)、(b)はピックアップからの光ビームの0次
光が第1情報記録面に、1次光が第2情報記録面に集光
するような2層間の間隔を有する2層ディスク40にお
いて、第1情報記録面、第2情報記録面にピックアップ
が焦点を結んだときの図面である。図5(a)はディス
ク表面に近い第1情報記録面に、(b)はディスク表面
から遠い第2情報記録面に焦点を結んだ場合であるが、
第1の実施の形態同様に各々の信号面での収差を抑える
ことを重視したピックアップの設計を行うと、各々のW
DであるWD1、WD2は異なる場合がある。そのた
め、第1情報記録面のフォーカスロック時間に比べ、第
2情報記録面のフォーカスロック時間は遅くなる問題点
が発生する。この問題点を解決する構成を以下で図5
(c)、図6及び図7を用いて詳述する。尚、図6の構
成で図1と同様の構成の部分に対しては説明を省略す
る。
【0031】先ず、再生制御部35は2層ディスク40
のどちらかの層を再生するかを示す再生層信号を制御部
マイコン25に出力する。また、第2ROM34は第1
情報記録面、第2情報記録面各々に応じたスイープ初期
電圧であるFDE−1、FDE−2を記憶している(図
5(c)に示す)。図7に示すフローチャートにおい
て、ステップS20で2層ディスク40を図6のディス
ク40の位置にセットしてフォーカスロック制御をスタ
ートする。次に、再生制御部35から再生する層を示す
再生信号がマイコン25に出力され、マイコン25は再
生層信号に基づき第1情報記録面の再生指示であるか否
かを判別する(ステップS21)。第1情報記録面の再
生指示であれば、ステップS22において、マイコン2
5は第2ROM34から第1の信号面用のスイープ初期
電圧FDE−1を読み出し、サーボコイル駆動回路29
へ制御命令を出力し、図5(c)に示すように対物レン
ズをFDE−1に対応する位置へ移動させる。
【0032】また、ステップS21で第2情報記録面の
再生指示である場合は、ステップS23において、マイ
コン25は第2ROM34から第2の信号面用のスイー
プ初期電圧FDE−2を読み出し、サーボコイル駆動回
路29へ制御命令を出力し、図5(c)に示すように対
物レンズをFDE−2に対応する位置へ移動させる。ス
テップS24で対物レンズを設定したFDE−1又はF
DE−2の位置から規定速度で降下させる。次に、ステ
ップS25ではフォーカスゼロクロスFZC信号に基づ
きループスイッチ27がONになるように設定する。ス
テップS26では、フォーカスゼロクロスFZCを検出
すると、マイコン25はループスイッチ27をONに切
り替え、ステップS27に進みフォーカスロック制御を
終了する。
【0033】第2の実施の形態では、再生制御部35か
らの再生すべき再生層を示す再生層信号に基づきスイー
プ初期電圧を設定するようにしていたが、以前に同じデ
ィスクにおいて再生を行っていた場合、再生を中断した
再生層をRAM32に記憶しておき、記憶してある再生
層をマイコン25がRAM32から読み出し、その再生
層に対応したスイープ初期電圧を第2ROM34から読
み出し、サーボコントロール回路29に制御命令を出力
し、対応したスイープ初期電圧を設定することにより、
継続再生をより早く開始することが可能である。
【0034】尚、第1、第2の実施の形態では、ホログ
ラム素子による二焦点レンズを用いたフォーカスサーボ
引き込み装置を例に説明したが、光ディスクの種類に応
じて焦点距離を変えた2種類のレンズを交換する方式の
再生装置においても本発明を適用することが可能であ
る。また、第1の実施の形態では、CD、DVDを用い
て説明してきたが、当然、表面から情報記録面までの距
離の異なる少なくとも2種類の記録媒体を再生する再生
装置のフォーカス引き込み装置であれば、本発明は適用
可能である。第2の実施の形態では、2層ディスクを用
いて説明を行ったが、ディスクの情報記録面の層は2層
に限られるものではなく、複数層であれば良い。また、
情報記録面の相互の間隔も特に限定されるものではな
い。
【0035】
【発明の効果】本発明によるフォーカスサーボ引き込み
装置は、予め光ディスクの種類に応じたフォーカスドラ
イブ電圧を規定値として記憶しているので、光ディスク
の種類を判別処理した後、直ちに最適なフォーカスドラ
イブ電圧を供給することが可能となり、光ディスクの種
類やワーキングディスタンスの差に関係なく略同一時間
でフォーカスインさせることが可能となる。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の表面から情報が記録された情
    報記録面までの距離が異なる少なくとも2種類の記録媒
    体から前記情報を再生する際のフォーカスサーボ引き込
    み制御を行うフォーカスサーボ引き込み装置であって、 光ビームを前記情報記録面に照射する発光手段と、 前記光ビームの前記情報記録面からの反射光を受光する
    受光手段と、 前記光ビームに焦点を結ばせるための対物レンズを前記
    光ビームの光軸に平行な方向に移動する移動手段と、 前記記録媒体の種類を判別し判別信号を出力する判別手
    段と、 前記判別信号に対応して異なる引き込み制御を行うよう
    に前記移動手段を制御する制御手段とを有することを特
    徴とするフォーカスサーボ引き込み装置。
  2. 【請求項2】 前記判別信号に対応した制御情報を記憶
    している記憶手段を有し、 前記制御手段は前記判別信号に応じて前記制御情報を読
    み出し、この制御情報に基づき前記移動手段を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載のフォーカスサーボ引
    き込み装置。
  3. 【請求項3】 情報が記録された情報記録面を複数有す
    る記録媒体から前記情報を再生する際のフォーカスサー
    ボ引き込み制御を行うフォーカスサーボ引き込み装置で
    あって、 光ビームを前記情報記録面に照射する発光手段と、 前記光ビームの前記情報記録面からの反射光を受光する
    受光手段と、 前記光ビームに焦点を結ばせるための対物レンズを前記
    光ビームの光軸に平行な方向に移動する移動手段と、 再生する情報記録面に応じて異なる引き込み制御を行う
    ように前記移動手段を制御する制御手段とを有すること
    を特徴とするフォーカスサーボ引き込み装置。
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