JPH1055341A - バスインタフェース制御方式 - Google Patents

バスインタフェース制御方式

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JPH1055341A
JPH1055341A JP8212418A JP21241896A JPH1055341A JP H1055341 A JPH1055341 A JP H1055341A JP 8212418 A JP8212418 A JP 8212418A JP 21241896 A JP21241896 A JP 21241896A JP H1055341 A JPH1055341 A JP H1055341A
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local bus
monitoring timer
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正和 中村
Yasuhiro Ono
恭裕 大野
Takashi Arai
隆 新井
Hidetoshi Nakahara
英利 中原
Makoto Okazaki
眞 岡崎
Michihiro Aoki
道宏 青木
Katsuyuki Okada
勝行 岡田
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Fujitsu Ltd
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は各プロセッサがローカルバスに接続さ
れ各ローカルバスがそれぞれバスインタフェース制御部
を介してシステムバスに接続され,ローカルバスがイン
ターロック転送を用いシステムバスがタイムスプリット
転送を用いるマルチプロセッサシステムのバスインタフ
ェース制御方式に関し,コマンドがシステムバスを介し
て送受信される場合だけでなくローカルバス上のコマン
ドを全てタイマにより監視してスタックを検出できるこ
とを目的とする。 【解決手段】バスインタフェース制御部は,ローカルバ
スのバスマスタから発行されたコマンドを受信すると起
動してそのアンサが返送される期間を監視するローカル
バス監視タイマを備える。ローカルバス監視タイマは,
一定期間にアンサの返送がない場合にバスマスタにエラ
ー通知を行うよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は各プロセッサがそれ
ぞれのローカルバスを経て接続されたバスインタフェー
ス回路を介してシステムバスに接続されたマルチプロセ
ッサシステムにおけるバスインタフェース制御方式に関
する。
【0002】近年,情報処理装置の処理能力向上要求に
対して,一本のシステムバスに複数のプロセッサを接続
して,プロセッサ単体の処理能力をあまり上げないでも
システム全体の能力を向上させて,高処理能力と低コス
トを実現する傾向にある。
【0003】ローカルバスがインターロック転送でシス
テムバスがタイムスプリット転送を用いるマルチプロセ
ッサシステムでは,各ローカルバスに接続するローカル
メモリを相互に利用しており,他のローカルメモリにア
クセスする場合にシステムバスを介したアクセスを要求
し,バス使用権の調停回路(バスアービタ)による調停
により使用許可を得た上でシステムバスを使用し,異常
状態を検出するために監視タイマを設けている。しか
し,この監視タイマでは各種の異常を検出することがで
きないため,その改善が望まれている。
【0004】
【従来の技術】従来のマルチプロセッサシステムにおい
て,複数のプロセッサ(処理装置)間でデータの転送を
行う時に,バススタックの発生を防止するために監視タ
イマを用いた方式が『監視タイマシステム』としてこの
出願と同じ出願人により提案(特願平3-267473:特開平
6-110795号公報) されており,その内容は従来の監視タ
イマシステムとして図20に示し,以下に概説する。
【0005】図20には,1系と2系の処理装置がシス
テムバスにより接続され,各処理装置は同じ構成要素を
備え,プロセッサ1,2(CPU1,2で表す),ロー
カルメモリ1,2(LM1,2で表す),ローカルバス
1,2及びバスインタフェース制御部1,2が設けられ
ている。バスインタフェース制御部1,2にはそれぞれ
送信側監視タイマ1,受信側監視タイマ1と送信側監視
タイマ2,受信側監視タイマ2を備えている。
【0006】この構成で1系のCPU1が2系のLM2
にアクセスする場合,バスインタフェース制御部1を介
して2系のLM2を宛先とするコマンドを発行し,2系
のバスインタフェース制御部2はこのコマンドにより1
系にステータスコードを返した後,LM2をアクセスし
てデータを読み出し,システムバスを介して1系にアン
サコマンドとデータを順次転送する。
【0007】監視タイマの動作を説明すると,上記のア
クセス時にCPU1から送信コマンドを発行すると,1
系の送信側監視タイマ1が起動しカウントを開始する。
同時に送信コマンドがシステムバスを介して2系に送ら
れると,2系のバスインタフェース制御部2はこのコマ
ンドの受信により受信側監視タイマ2を起動してカウン
トを開始する。受信側装置(2系)が正常なら,送信側
監視タイマ1がオーバーフローする前にアンサコマンド
が1系に返されてデータ転送を知らせるが,受信側装置
に異常が発生すると,アンサコマンドが発行されない。
送信側監視タイマ1は受信側監視タイマ2より大きく設
定されているので,受信側監視タイマ2がまずオーバー
フローし,1系にアンサ信号を返す。もし2系の受信側
監視タイマ2も異常の場合は,1系の送信側監視タイマ
1がオーバーフローして疑似的なアンサ信号を発生する
構成を備えている。これにより送信側装置がバススタッ
クにおちいることを防止している。
【0008】図21はマルチプロセッサシステムの従来
例の構成である。図21の場合,上記図20に示す構成
と同様に1系と2系の処理装置がシステムバスにより接
続され,各系の構成は同じであり,プロセッサ1,2
(CPU1,CPU2),ローカルバス1,2,ローカ
ルメモリ1,2(LM1,LM2),バスインタフェー
ス制御部1,2(BIF1,BIF2で表示)とを備
え,この他にCPU1,CPU2から対応するローカル
バス1,2の占有権を調停(アービトレーション)する
バスアービタ1,2(BA1,BA2で表示)及びBA
1とBA2からのシステムバスの占有権の調停を行うバ
スアービタ(BA3で表示)が備えられる。この例で
は,ローカルバスのバス転送はインターロック方式で,
システムバスのバス転送はスプリット方式を用いる。ま
た,BIF1及びBIF2の内部には図示されないが上
記図20に示す送信側・受信側監視タイマがそれぞれ設
けられている。
【0009】ローカルバスのインターロック方式のバス
転送は,バスマスタ(例えば,CPU)がバスに接続さ
れているバススレーブ(例えば,ローカルメモリ)にア
クセスする場合,ローカルバスのリード(Read) アクセ
スを行うコマンドを発行してから, ローカルメモリがリ
ードデータを出力してCPUがデータを受信して転送が
完了するまでバスを占有し,その間は他のエレメントは
バスの使用を行わない方式である。
【0010】システムバスのタイムスプリット方式のバ
ス転送は,システムバスを所定の時間間隔で分割して占
有する。このため,要求されたコマンド(リード,ライ
ト等)の転送と,そのコマンドの実行に対応して発生す
るアンサデータ(例えば,リードコマンドに対応する読
み出しデータ)の転送動作とを同じ時間間隔で実行でき
ないので,分割された異なる時間に行う転送方式であ
る。
【0011】上記図21の構成により,CPU1がロー
カルバス2のLM2にアクセスする要求を発生し,CP
U2がローカルバス1のLM1に対しアクセスする要求
を発生した場合のタイミング動作を,図22に示すシス
テム動作のタイムチャートの例に示す。図22の「L1
バス」,「L2バス」は各ローカルバス1,2への転送
要求に対するBA1,BA2の調停と転送状態を表し,
「Sバス(1)」,「Sバス(2)」はCPU1,CP
U2からシステムバスの要求に対するBA3の調停とそ
れに対する転送状態を表す。
【0012】CPU1からローカルバス2への転送を要
求してバス使用要求信号RQ1をアサートし,BA1か
らの許可信号GR1がアサートされると,CPU1は転
送を開始し信号RQ1をネゲート(停止)する。ローカ
ルバス1を介してBIF1にコマンド(アドレスを含
む)が転送されると,BIF1はシステムバスの占有を
要求する要求信号RQ3を出力する。一方,CPU2か
らもBA2にローカルバス1への転送を要求して許可さ
れるとBIF2にコマンドが転送される。同時にBA2
もシステムバスの占有を要求する信号RQ4を出力する
と,BA3では両方からの要求に対し優先順位に従い,
この例ではCPU1に対し転送許可信号GR3をBA1
に出力する。システムバスは,Sバス(1)の転送S
(1)によりコマンドを転送し,BIF2に達する。B
IF2ではバス使用要求信号RQ6を発生し,CPU2
に対する転送許可信号GR2を禁止する。
【0013】この後,ローカルバス2を介してCPU1
からのコマンドが実行され,BIF2にデータがセット
されると,DC6(データ受信完了)が発生し,転送許
可信号GR2(先に禁止されていた)が発生し,ローカ
ルバス2を介してコマンドが転送される。続いてシステ
ムバスを通って転送S(1)W(ライトコマンドとアド
レス,データ)がBIF1に入力され,転送L(1)W
をCPUが受信して転送を完了する。このようにローカ
ルバスは,インターロック方式でシステムバスがタイム
スプリット方式の転送方式を採用しているシステムで
は,プロセッサがシステムバスを介して他のローカルメ
モリに対して書き込みを行う場合には,プロセッサがロ
ーカルバスからバスインタフェース制御部を経て書き込
みを行うが,その時のローカルバスの制御方法として書
き込み完了までローカルバスを開放しない非突き放しモ
ードと,バスインタフェース制御部を介してシステムバ
スにライトアクセスしたら,ローカルバスを開放する突
き放しモードがある。
【0014】図23は従来の非突き放しモードと突き放
しモードのバスインタフェース制御部の動作を示し,
A.は非突き放しモードの例,B.は突き放しモードの
例である。
【0015】図23のA.の非突き放しモードの例につ
いて動作の順に従って説明する。 最初にローカルバスの転送開始信号BSを受信すると
BIFはシステムバスに対してバス使用要求信号RQを
出力し,転送許可信号GRがバスアービタ(BA)から
出力するとRQ信号の出力を禁止して転送を開始する。
データ転送期間は,バスマスタ(この例では,BIF)
がシステムバス上に転送開始信号SBSと,転送出力信
号CPTとを各1サイクル出力することにより通知して
アンサ待ちとなる。
【0016】バスアービタBA3は転送終了信号CP
Tを受信した時,転送許可信号GRの出力を禁止しバス
権の終了を通知する。 システムバスのスレーブ装置からアンサを受信する
と,アンサ待ち状態を解除し,ローカルバスのデータ受
信完了信号DC(Data Cpmplete)を出力して転送を終了
する。
【0017】図23のB.の突き放しモードの場合,ロ
ーカルバスの転送開始信号BSを受信すると,バスイン
タフェース制御部BIFは,直ちに受信完了信号DCを
出力すると共に,システムバスへバス使用要求信号RQ
を出力して,バスの使用を要求する。転送許可信号GR
をバスアービタBAが出力すると,転送を開始する。こ
の場合,アンサ待ちを行わない。なお,この突き放しモ
ードは,ライト(書き込み)コマンドについて使用さ
れ,アンサを必要とするリードコマンドには使用されな
い。
【0018】ここで,コマンドとアンサのフォーマット
を説明すると,コマンドまたはアンサは転送開始信号S
BSが出力されている間に転送される先頭のデータであ
り,コマンドは,転送元ID,転送先ID,アンサの要
(非突き放しモード)/不要(突き放しモード)及びコ
マンドの表示(1ビットで表し,コマンドは“0”),
アンサはコマンドの場合に含まれるアンサの要/不要の
表示が無く,最後にアンサの表示(ビットが“1”の状
態)が付される。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】
(1) 問題点1 従来のシステムスタック回避の方法として, 上記図20
に示すように監視タイマをバスインタフェース制御部
(BIF)に設ける方法があった。しかし,この方法
は,ローカルバスからバスインタフェース制御部を介し
てシステムバスに転送されるコマンドを実行する場合の
スタックを検出するための構成を備えているが,ローカ
ルバス(例えば,ローカルバス1)のバスマスタ(例え
ば,CPU1)から同じローカルバスのバススレーブ
(例えば,ローカルメモリLM1)にコマンドを送って
応答が無い状態が継続した時に監視タイマが起動されて
いないため,バスマスタは動作ができずローカルバスが
スタックするという問題があった。 (2) 問題点2 上記図21に示すシステム構成で,ローカルバスがイン
ターロック方式,システムバスがタイムスプリット方式
によりバスのデータ転送を行う場合,更に別の系の処理
装置を追加した場合の問題点を図24により説明する。
図24,図25は,3つの系の処理装置を備えた場合の
説明図(その1),(その2)であり,上記図21の構
成にCPU3,ローカルバス3,ローカルメモリ3(L
M3),バスインタフェース制御部3(BIF3)が追
加されている。
【0020】図24において,CPU1がLM2にアク
セスし,CPU3がLM1にアクセスする場合,ローカ
ルメモリ2に障害が発生して応答が無かった場合,ロー
カルバス1がスタックする。この場合の動作を以下に説
明するが,各処理装置からのシステムバス使用権の優先
順位の調停は,優先が高い順にRQ3(CPU1),R
Q8(CPU3),RQ4(CPU2)の順である。
【0021】1) CPU1がLM2にアクセスし,CP
U3がLM1にアクセスする場合,CPU1がBA1に
バス使用要求信号RQ1を出力し,CPU3がBA4に
バス使用要求信号RQ7を出力する。BA1は信号RQ
1に対し転送許可信号GR1を出力し,システムバスの
使用権を要求する信号RQ3を出力する。CPU1は転
送許可信号GR1に応じローカルバス1からデータをB
IF1に送出する。同様にBA4はRQ7に対する転送
許可信号GR7を出力すると共に要求信号RQ8を出力
する。CPU3は転送許可信号GR7を受け取るとロー
カルバス3へデータをBIF3に送出する。
【0022】2) 次にBA3はシステムバスの使用要求
信号RQ3,RQ8に対し優先順位が高いRQ3の要求
を受付け,GR3を出力する。その結果,BIF1のデ
ータがシステムバスに送信される。これをBIF2が受
信し,LM2に対しCPU1からのコマンドを送信す
る。同時にシステムバスでは,BIF1の転送が終了し
てバスが開放されるので,BA3はBA4からの要求信
号RQ8を受付け,転送許可信号GR8をBA4に出力
する。これによりBIF3は,システムバスにCPU3
からのデータを転送する。
【0023】3) BIF1がデータを受信しLM1にC
PU3からのコマンドを送信するため,CPU1のバス
使用権を開放するためにBA1にローカルバス使用禁止
要求信号RQ5を出力する。BA1はこれに応じてGR
1の出力を停止する。一方,ローカルバス2に送信され
たデータはLM2が受信し,正常であればコマンドに対
するアンサを送信するが,LM2に障害があって無応答
であったとする。
【0024】4) BIF1はローカルバス1が上記3)に
より開放されたので,CPU3からのコマンドを送信す
る。LM1はそのコマンドを受信し,アンサをBIF1
に送信し,同時にBA1はシステムバスへの転送を検知
して要求信号RQ3を出力する。BA3は要求信号RQ
3を受信すると転送許可信号GR3を出力し,BIF1
はシステムバスにアンサを出力する。
【0025】5) BIF3はシステムバスからアンサを
受信すると,そのアンサをローカルバス3に送信し,C
PU3が受信するとCPU3は実行した命令を完了す
る。同時に,ローカルバス1ではLM1へのアクセスが
完了したので,バスが開放され,CPU1から上記3)で
一旦取り止めたコマンドが送信され, CPU1 はLM2
からのアンサ待ちの状態になり,応答がないとLM1,
2はスタックする。
【0026】ここで,上記図20に説明した監視タイマ
が動作し,ローカルバス2のBIF2の受信側監視タイ
マがオーバーフローしてLM2の異常状態を検出し,コ
マンドが正常に実行されなかったことを表すアンサをB
IF2が発生し,BIF1がこれを受信してCPU1に
転送する。CPU1はアンサを受け取り,アクセスを終
了する。この場合,バスのスタックを回避することがで
きる。
【0027】6) 上記1)〜5)の動作はCPU3がLM1
に1回アクセスした場合であるが,CPU1からの上記
再度のコマンドを送信している状態で,CPU3がLM
1に対して連続してアクセスした場合,ローカルバス3
を使用するため要求信号RQ7がBA4に出力される。
BA4はこれに応じてRQ8を出力し,BA3が許可信
号GR8を出力し,BIF3がシステムバスにコマンド
を送出する。
【0028】図25はこの時の各部の状態を表し,太線
は各制御信号(RQ,GR)が出力していることを表
す。点線はコマンド(データ)の転送状態を表す。この
後,上記3)〜5)と同様の動作が行われるが, CPU3か
らのアクセスが連続して発生した場合のバス監視タイマ
は,BIF2で送信側監視タイマがオーバーフローし
(上記5)と同じ動作) ,BIF2がエラーを通知するア
ンサを出力しようとして要求信号RQ6をBA2に出力
する。BA2はBA3に要求信号RQ4を出力する。こ
の時,システムバスはBIF3の転送により使用されて
いるか,BA4からの要求信号RQ8が出力されている
状態であり,優先順位によりBA3はRQ4の要求に対
する許可を与えられないのでCPU1に異常状態を通知
できない。また,ローカルバス1でのBIF1の受信側
監視タイマは,CPU1からのコマンドを受信した時点
で起動するが,CPU3からコマンドを受信するために
一旦アクセスを取り止めるのでタイマが停止する。CP
U3からのアクセスが終了するとCPU1から元のアク
セスを受信してタイマが再起動する。しかし,タイマが
オーバーフローするより短い間隔で,CPU3がLM1
に連続してアクセスするといつまでも受信側監視タイマ
がオーバーフローすることができない。従って,最初の
CPU1からのアクセスが完了することができないため
バスがスタックするという問題がある。 (3) 問題点3 図26は突き放しモードにおける問題の説明図である。
図26において,CPU1がLM2に突き放しモードで
転送を行う場合,RQ1をBA1へ出力してローカルバ
ス1の使用を要求し,転送許可信号GR1が発生する
と,CPU1はローカルバス1に突き放しモードでBI
F1へコマンドを送信する。BIF1は突き放しモード
を検出し転送完了信号(アンサ)をCPU1へ通知し転
送を完了する。この後,BA1が要求信号RQ3をBA
3に出力した時,BA3に障害が発生するとGR3が出
力されない。この場合,BIF1はシステムバスにコマ
ンドを送出することができなくなり,BIF1の受信側
監視タイマはCPU1からのコマンドを受信して起動す
るが,突き放しモードの場合は転送完了信号(アンサ)
を即座にCPU1へ返送するので,この時点でタイマが
停止してしまう。すると,突き放しモードのコマンドが
転送できずバスがスタックする。しかし,CPU1は正
常に転送が行われているように見えてしまい,スタック
が検出できないという問題があった。
【0029】本発明の第1の目的は上記問題1を解決
し,コマンドがシステムバスを介して送受信される場合
だけでなくローカルバス上のコマンドを全てタイマによ
り監視してスタックを検出して防止できるバスインタフ
ェース制御方式を提供することである。
【0030】本発明の第2,第3の目的は上記問題2及
び問題3を解決することができるバスインタフェース制
御方式を提供することである。
【0031】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の基本構成
図である。図1において,1はバスインタフェース制御
部(BIF),2はローカルバス,3はシステムバスで
ある。
【0032】バスインタフェース制御部1において,1
0a〜15aはローカルバスのコマンドを受信してシス
テムバスへの転送制御を行うための各部であり,10b
〜15bはシステムバスからのコマンドを受信してロー
カルバスへの転送制御を行うための各部である。図中,
10a,10bは受信用のバッファ,11a,11bは
送信用FIFOメモリ,12a,12bは送信用のバッ
ファ,13a,13bは受信制御部,14a,14bは
FIFO制御部,15a,15bは送信制御部である。
16は本発明により設けられたローカルバス監視タイ
マ,17は本発明により設けられたシステムバス監視タ
イマである。
【0033】受信制御部13aはローカルバス2からシ
ステムバスへの送信データの受信判定を行い,FIFO
制御部14aはこの判定に基づいてバッファ10aへの
アドレス,データを送信用FIFOメモリ11aへ書き
込む制御を行う。送信制御部15aはFIFO制御部1
4aの制御による送信用FIFOメモリ11aへの書き
込みを検知すると,送信用FIFOメモリ11aに書き
込まれたアドレス,データを読み出してバッファ12a
を介してシステムバス3へ送出する制御を行う。
【0034】受信制御部13bはシステムバス3からの
受信データ(コマンドを含む)を受信すべきか否かを判
定し,FIFO制御部14bはこの判定に基づいてバッ
ファ10bのデータを送信用FIFOメモリ11bに書
き込む。送信制御部15bは送信用FIFOメモリ11
bに書き込まれたデータを読み出してバッファ12bを
経てローカルバス2へ送出する。
【0035】図1のローカルバス監視タイマ16,シス
テムバス監視タイマ17が従来と相違する点は,従来の
受信監視タイマはシステムバスからバスインタフェース
制御部1で受信され,ローカルバスに転送されるコマン
ドに対して起動されるものであった。また,送信監視タ
イマはバスインタフェース制御部から,システムバスに
コマンドを送信する時起動される構成を備えており,共
にローカルバスのスタック状態を監視する(送信監視タ
イマはシステムバスのスタック状態も監視する)もので
あったが,本発明のローカルバス監視タイマ16は,バ
スインタフェース制御部でローカルバスの入力に直接接
続され,バスインタフェース制御部1で受信判定された
コマンドだけでなく,バスに出力されたバス起動信号に
よってタイマを起動し,バスに出力された転送完了信号
によってタイマを停止する。タイマがオーバーフローす
ると送信制御部15bからエラー応答をローカルバス2
から出力する。これにより,システムバスへ送信するコ
マンドだけでなく,バスインタフェース制御部1を介す
ることなくローカルバス2を介して実行されるコマンド
(同じ処理装置内のCPUからメモリへのアクセス等)
に対してもタイマによる監視を行うことができる。この
構成により上記問題点1を解決することができる。
【0036】また,本発明のシステムバス監視タイマ1
7は,バスインタフェース制御部1でローカルバスから
のコマンドを受け取って,システムバス3へコマンドを
送信する時起動を行い,システムバス3からアンサを受
信した時停止し,オーバーフローの場合はローカルバス
に対し状態を通知する。但し,システムバス転送種別
は,非突き放しモードか突き放しモードの2つの転送が
あり,非突き放しモードの場合は転送されるコマンドに
対するアンサが返送されるアクセスなので,アンサ受信
完了信号が受信制御部13bに入力すると,システムバ
ス監視タイマ17がリセットされる。アンサが返ってこ
ないでオーバーフローすると送信制御部15bからロー
カルバス2へエラー応答(アンサ)を通知する。
【0037】突き放しモードの場合は,アンサが返って
こないので,システムバス3の使用要求(バスアービタ
図21のBA1からBA3へのRQ3)を行った時にタ
イマを起動して,その後にシステムバス占有の許可が発
生するとタイマが停止する構成を備える。
【0038】また,ローカルバス監視タイマ16はロー
カルバスの転送開始信号で起動され,そのコマンドがシ
ステムバスに転送されるとシステムバス監視タイマ17
が起動されるため,二重にタイマが動作を開始する。ロ
ーカルバスの監視タイマがオーバーフローした時は,シ
ステムバスのタイマもタイマオーバーフローして二重に
エラー応答するのを防ぐため,システムバス監視タイマ
17を停止させる入力としてローカルバス監視タイマ1
6からのオーバーフロー出力が供給される。
【0039】上記問題点2で述べたように,ローカルバ
ス2からコマンドを受信している間に,システムバス3
から別の処理装置からのコマンドを受信すると,一旦ア
クセスを取り止めて,バスインタフェース制御部1から
ローカルバス2にコマンドを送信する。この時,転送先
のバススレーブ(例えば,ローカルメモリ)からの応答
がないとローカルバス監視タイマ16がオーバーフロー
してスタック状態から開放されるが,タイマのオーバー
フローでシステムバス監視タイマ17が停止してしまう
と,先に出力したコマンドのアンサ無応答が検出できな
くなる。この状態を防ぐため,受信制御部13aでコマ
ンドを受信した状態を保持する出力と,送信制御部15
bでコマンドを送信した状態を保持する出力とを発生し
て,両者の信号が発生している期間にローカルバス監視
タイマ16がオーバーフローするとシステムバス監視タ
イマ17が停止するのをマスクする。
【0040】また,上記問題点3のような場合,すなわ
ち突き放しモードでローカルバス2からのコマンドを受
信した後,システムバス3の使用要求を発生した時バス
アービタBA3からの転送許可が発生しないと,システ
ムバス監視タイマ17がオーバーフローするが,突き放
しモードではコマンドを受信した時に直ちにアンサが返
されるので,エラー応答ができないので,突き放しエラ
ー通知信号を外部に出力する。これにより問題点3を解
決する。
【0041】
【発明の実施の形態】図2はローカルバス監視タイマ
(図1の16)の構成を示し,図中,160はタイマイ
ネーブル制御部,161はローカルバス監視タイマ部で
ある。また,図3はタイマイネーブル制御部(160)
の説明図であり,A.にその構成が示され,B.にタイ
ムチャートの例を示す。
【0042】図2及び図3を用いてローカルバス監視タ
イマの動作を説明する。図2のローカルバス監視タイマ
部161は,カウンタ(図示省略)で構成され,予め設
定されたタイマ設定値がローカルバス監視タイマ部16
1のデータ端子Dへ供給されており,ローカルバス転送
開始信号(BS)が発生して,ローカルバス監視タイマ
部161のロード端子LDを駆動すると,データ端子D
のタイマ設定値が前記カウンタにロードされカウンタの
初期値が設定される。
【0043】一方,タイマイネーブル制御部160は,
図3のA.に示すようにRS(セット・リセット)型の
フリップフロップ回路(FFで表示)で構成され,B.
に示すようにローカルバス転送開始信号BSが発生する
とローカルバスクロックのタイミングによりセットさ
れ,セット出力としてカウンタイネーブル信号ENが発
生する。このカウンタイネーブル信号ENが図2のロー
カルバス監視タイマ部161の端子ENへ供給されると
カウンタの動作が開始される。ローカルバス監視タイマ
部161のカウンタの停止条件は,ローカルバスからロ
ーカルバス転送完了信号DCが入力することであり,こ
の信号が入力するとローカルバスクロックに同期して図
3のA.のフリップフロップ回路がリセットされ,カウ
ンタイネーブル信号ENが無効となり,ローカルバス監
視タイマ部161のカウンタのカウントが停止する。
【0044】もし,ローカルバスからローカルバス転送
完了信号DCが入力されないと,そのままカウンタがカ
ウントを続け,タイマ設定値に達すると,図2のローカ
ルバス監視タイマ部161の出力端子からカウンタオー
バーフロー信号(OVF)が発生する。この信号はロー
カルバス監視タイマOVF処理要求信号となって,上記
図1の送信制御部15bに入力され,ローカルバスに出
力されたコマンドに対する送信先の応答が得られなかっ
た代わりにローカルバス転送完了信号DCを出力してロ
ーカルバスの転送を完結させる。また,カウンタオーバ
ーフロー信号(OVF)はシステムバス監視タイマへも
供給される。
【0045】図4はシステムバス監視タイマ(図1の1
7)の構成を示す。図中,170はタイマイネーブル制
御部,171はシステムバス監視タイマ部,172はタ
イマ処理選択制御部である。また,図5はタイマイネー
ブル制御部170の構成を示し,図6はタイマ処理選択
制御部172の構成を示す。
【0046】図4のシステムバス監視タイマ部171
は,カウンタ(図示省略)で構成され,予め設定された
タイマ設定値がデータ端子Dに供給されており,システ
ムバス使用要求信号RQが発生するとロード端子LDが
駆動されてタイマ設定値が前記カウンタに設定される。
この時,図5に示すタイマイネーブル制御部170から
イネーブル信号ENが発生してシステムバス監視タイマ
部171のイネーブル端子ENを駆動して設定されたタ
イマ設定値のタイマ(カウント)動作が開始される。
【0047】システムバス監視タイマの停止条件(イネ
ーブル信号ENがオフになる条件)は,システムバスへ
の転送方式の違いにより異なり,図5を用いて説明す
る。図5はタイマイネーブル制御部(図4の170)の
構成であり,図5において,1700はD型のフリップ
フロップ回路(FF),1701〜1703はセットリ
セット型のフリップフロップ回路(FF),a〜gはア
ンドまたはオアの論理ゲートである。
【0048】システムバス使用要求信号RQが発生した
時,ローカルバスクロックに同期してFF1700の信
号に同期してアンドゲートaを通ってから発生した信号
によりFF1701がセットされるとシステムバスタイ
マのイネーブル信号ENが発生する。
【0049】この時のシステムバス転送種別(突き放し
モードか非突き放しモード)の信号は,上記図1の送信
制御部15aによりコマンド内のアンサ要または不要の
表示を識別して,突き放しモード(または突き放しアク
セス)の場合は,“1”,非突き放しモードの場合は
“0”が出力される。
【0050】突き放しモードの場合(システムバス転送
種別信号が“1”の場合)は,転送されるコマンドに対
するアンサを期待しないため,システムバス使用要求信
号RQが出力されてからシステムバス転送許可信号GR
が出力されるまでの期間をカウントする。この場合,シ
ステムバス転送許可信号GRが出力されると,アンドゲ
ートb,オアゲートgを介してFF1701をリセット
して,システムバスタイマイネーブル信号ENが停止す
る。
【0051】非突き放しモードの場合(システムバス転
送種別信号が“0”の場合),アンサが返送されるアク
セスなので,上記図1の受信制御部13bによりシステ
ムバスからアンサを受信完了した時に発生するアンサ受
信完了信号CPTが入力すると,図5のオアゲートe,
アンドゲートfを介してFF1701をリセットする信
号が発生し,システムバスタイマイネーブル信号ENを
停止させる。
【0052】上記問題点2について説明した場合,すな
わちローカルバスからコマンドを受信している間に,シ
ステムバスから別の処理装置からのコマンドを受信した
場合,一旦アクセスを取り止めて,バスインタフェース
制御部(BIF)から,ローカルバスにコマンドを送信
する。この時,転送先のバススレーブ(例えば,ローカ
ルメモリ)から応答が無い場合には,ローカルバスの監
視タイマがタイマオーバーフローして,スタック状態か
ら開放されるが,タイマオーバーフローでシステムバス
のタイマを停止してしまうと,先に出力したコマンドの
アンサ無応答が検出できなくなる。この状態を防ぐた
め,図5のFF1702,1703及びアンドゲート
c,dが設けられている。
【0053】すなわち,FF1702は受信制御部(図
1の13a)からコマンドを受信した時に出力される受
信処理開始信号を入力して,このコマンド受信状態をラ
ッチする。また,FF1703は,FF1702がコマ
ンド受信状態の後,送信制御部(図1の15b)から送
信処理開始信号を入力すると,その状態がラッチされ
る。従って,この期間は,FF1703の出力
(“1”)が反転してアンドゲートdに供給されるの
で,ローカルバスタイマオーバーフロー(OVF)信号
がマスクされて,システムバス監視タイマが停止するの
を抑止する。これにより,上記の問題点2の状態でもシ
ステムバス監視タイマからオーバーフローを発生する。
【0054】図6は監視タイマ処理選択制御部(図4の
172)の構成を示す。図6に示すようにアンドゲート
a,bで構成される。システムバス監視タイマがオーバ
ーフローした後の動作は,突き放しモードと非突き放し
モードで動作が異なる。監視タイマ処理選択制御部は,
突き放しモードの時は,ローカルバスの転送は,バスイ
ンタフェース制御部(BIF)が,コマンドを受信した
時点で完了しているため,エラーを応答することができ
ないので,システムバス転送種別が突き放しモード(上
記図5の説明では“1”)の場合,システムバス監視タ
イマOVFが発生するとアンドゲートaから突き放しエ
ラー通知信号を外部に出力することでシステムバスのス
タック状態を通知する。
【0055】非突き放しモードの場合,システムバス転
送種別の信号が“0”となるため,システムバス監視タ
イマOVFの信号が発生すると,アンドゲートbからシ
ステムバス監視タイマOVF処理要求信号が発生する。
この信号は,上記図1の受信制御部13bに通知され,
受信制御部13bはシステムバスに転送されたコマンド
を受信したスレーブ装置に代わってエラー通知を行うア
ンサを作成し,ローカルバスに送信してスタックから解
除させる。
【0056】図7,図8は突き放しモード時のローカル
バス監視タイマ(図2)とシステムバス監視タイマ(図
4)の動作を示し,図7は通常動作時,図8はシステム
バス監視タイマがオーバーフローした時の動作である。
【0057】図7の通常動作時では,ローカルバスでの
転送開始信号BSが出力されて,バスインタフェース制
御部(BIF)に入力されると,ローカルバス監視タイ
マが起動され,カウントを開始する。その後,バスイン
タフェース制御部(BIF)がコマンドを受信するとデ
ータ転送完了信号DCをローカルバスに出力する。ロー
カルバスに出力されたデータ転送完了信号DCを受信す
ると,ローカルバス監視タイマ(図2)が停止する。コ
マンドをシステムバスに転送するためシステムバスの使
用要求信号RQを出力すると,同時にシステムバス監視
タイマ(図4)が起動されてカウントを開始する。その
後,システムバスの転送許可信号GRがバスアービタ
(BA)から出力されると,システムバス監視タイマが
停止する。なお,図7に示す符号のSBSはシステムバ
スへの転送開始信号,CPTは転送出力信号を表す。
【0058】図8の場合,突き放しモード時にシステム
バスへ出力するためにシステムバス使用の要求信号RQ
が出力してから許可信号GRが出力されないと,システ
ムバス監視タイマがオーバーフローし,システムバス使
用許可が与えられず突き放しモードの転送が行なわれな
かったことを示す非突き放しモードエラー(ERR2)
信号を出力する。
【0059】図9,図10は非突き放しモード時のロー
カルバス監視タイマ(図2)とシステムバス監視タイマ
(図4)の動作を示し,図9は通常動作時,図10はシ
ステムバス監視タイマがオーバーフローした時の動作で
あり,各図に示す信号を表す各符号は,上記図7,図8
の各符号と同じである。図9の非突き放しモードの通常
動作時では,ローカルバスでの転送開始信号BSが出力
されて,バスインタフェース制御部(BIF)に入力さ
れると,ローカルバス監視タイマが起動されカウントを
開始し,この後バスインタフェース制御部(BIF)が
システムバスに転送するためシステムバス使用の要求信
号RQを出力すると,システムバス監視タイマが起動さ
れカウントを開始する。その後,システムバスからコマ
ンドに対するアンサを受信すると,受信完了通知信号C
PTを出力すると同時にシステムバス監視タイマを停止
させる。次に,バスインタフェース制御部(BIF)
は,システムバスから受信したコマンドに対するデータ
転送完了信号DCをローカルバスに出力する。ローカル
バスに出力されたこの信号DCをローカルバス監視タイ
マで受信し,ローカルバス監視タイマを停止させる。
【0060】図10の場合,非突き放しモード時の動作
で,システムバスからコマンドに対するアンサが無応答
であった場合,ローカルバス監視タイマがオーバーフロ
ーし,システムバス監視タイマを停止させ,ローカルバ
スにデータ転送完了信号DCとアンサが返送されなかっ
たことを示すエラー(ERR1で表示)を出力する。
【0061】図11は本発明が実施されるマルチプロセ
ッサシステムの構成例である。図11に示すシステムバ
スは,1系と2系の2つの処理装置が備えられ,各処理
装置は,それぞれプロセッサ1,2(CPU1,CPU
2),ローカルバス1,2,ローカルメモリ1,2(L
M1,LM2),本発明による構成を備えるバスインタ
フェース制御部1,2(BIF1,BIF2)及びバス
アービタ1,2(BA1,BA2)及びシステムコント
ローラ1,2(SCNT1,SCNT2)が設けられ,
更にBA1とBA2からのシステムバスの占用権の調停
を行うバスアービタ3(BA3)が設けられている。シ
ステムコントローラ(SNCT1,2)は,各処理装置
の状態を監視する装置であり,CPU1,2と同じよう
に各ローカルメモリ(LM)にアクセスするバスマスタ
として動作する。なお,この構成例ではSCNT1,S
CNT1を備えているが,この装置を備えないシステム
構成でも差し支えないことはいうまでもない。
【0062】上記図11に示すようなマルチプロセッサ
システムに本発明が適用された場合の各種の動作例にお
けるエラー検出の動作シーケンスを図12乃至図19に
示す。図12乃至図19には各動作例における,ローカ
ルバス1,バスインタフェース制御部1,バスインタフ
ェース制御部2及びローカルバス2の各装置間のコマン
ド及びアンサの転送動作及び各バスインタフェース制御
部(BIF)のローカル監視タイマ(rocal timer で表
示)及びシステムバス監視タイマ(system timerで表
示)の動作を示す。
【0063】図12は本発明による動作例1のシーケン
スである。この例は,ローカルバス1からローカルバス
2へ非突き放しアクセスを送信した時に,アンサが応答
されなかった場合である。
【0064】具体的には,ローカルバス1のCPU1が
ローカルメモリLM2に非突き放しモードのコマンド
(例えばメモリからのデータの読み出し)を発行(図1
2のa)した場合,バスインタフェース制御部(以下,
BIFという)1で受け取られ,ローカルバス監視タイ
マがで示すようにカウントを開始する。次にBIF1
からシステムバスを介してBIF2へコマンドが転送さ
れると(同b),システムバス監視タイマがで示すよ
うにカウントを開始する。次にBIF2からローカルバ
ス2を介してローカルメモリLM2へコマンドが送信さ
れると(同c),BIF2のローカルバス監視タイマが
で示すように起動する。
【0065】この後,ローカルメモリLM2からアンサ
(例えば,読み出しデータ)が返って来ないと,BIF
1のローカルバス監視タイマがオーバーフローして,B
IF1でバスエラー処理が行われて,エラーの応答(同
d)をCPU1に対し通知してローカルバス1を開放す
る。この場合,BIF1のローカルバス監視タイマのオ
ーバーフローの出力によりBIF1のシステムバス監視
タイマが停止される。一方,BIF2のローカルバス監
視タイマでも,コマンドcを送信した後,設定された時
間以上経過してもアンサが返ってこないとタイマオーバ
ーフローが発生して,ローカルバス2へバスエラー信号
を出力する(図12のe)。
【0066】図13は本発明による動作例2のシーケン
スである。この例は,ローカルバス1のCPU1からロ
ーカルバス2のローカルメモリ2(図11のLM2)へ
非突き放しコマンドを送信した同じ時間に,ローカルバ
ス2のCPU2からローカルバス1のローカルメモリ1
(図11のLM1)に対し非突き放しコマンドが送信さ
れて,アンサが応答されなかった場合である。順を追っ
て以下に説明する。
【0067】(1)バスマスタ(CPU等)がローカルバ
ス1からBIF1へ非突き放しモードのコマンド1を送
信し,ローカルバス監視タイマがで示すように起動し
(図13のa1),アンサ待ちとなる。BIF1は受信
したコマンド1をシステムバスへ送信し(図13のb
1),システムバス監視タイマがで示すように起動す
る。この時,ローカルバス2からBIF2に非突き放し
モードのコマンド2が送信され(同a2),で示すよ
うにローカルバス監視タイマが起動してアンサ待ちとな
る。
【0068】(2)この後BIF2は,システムバスから
コマンド1を受信した後,先にローカルバス2から受け
取ったコマンドをシステムバスからBIF1へ転送する
(同b2)。先に受信したコマンド2を一時突き返して
リトライを指示するアンサを出力する(同c2)。ま
た,転送が一時的に完了するのでローカルバス監視タイ
マが停止する。これにより転送が一時的に完了するの
で,ローカルバス2の占用権を得たBIF2は受信した
コマンド1をローカルバス1へ出力し(同d1),で
示すようにローカルバス監視タイマを起動する。
【0069】(3)BIF1は,システムバスからコマン
ド2を受信すると,先に受信したコマンド1のローカル
バス監視タイマを停止し,一時突き返してリトライを指
示するアンサローカルバス1に出力する(同c1)。こ
の後,システムバスから受信したコマンド2をローカル
バス1へ出力し(同d2),ローカルバス監視タイマを
で示すように起動する。この後,BIF1のローカル
バス監視タイマがオーバーフローすると,上記図2の構
成により処理要求が発生して送信制御部(図1の15
b)からバスエラー(図10のERR1)の応答をロー
カルバス1へ発生し(同e2),ローカルバス1を開放
させる(この時, BIF1 のシステムバス監視タイマは
ローカルバス監視タイマのオーバーフロー出力により停
止しない)。
【0070】(4)ローカルバス2から先のコマンド1に
対するアンサ1が発生すると(図13のe1),BIF
2でこれを受信することによりローカルバス監視タイマ
1が停止し,続いてシステムバスに対しアンサ1が転送
され(同f1),BIF1のシステムバス監視タイマは
停止する。また,上記のBIF1のローカルバス監視タ
イマのオーバーフローにより発生したエラーアンサ2が
システムバスへ送出される(同f2)。
【0071】(5)この後,上記の一時突き返しリトライ
を受けたローカルバス2のバスマスタが,リトライのコ
マンド2を発行すると(図13のg2),BIF2は上
記システムバスから受け取ったエラーアンサ2(バスエ
ラーを表す)をローカルバス2へ出力する(同h2)。
【0072】(6)BIF1では,ローカルバス1からリ
トライのコマンド1を受け取ると(図13のg1),先
にシステムバスから受け取ったアンサ1をローカルバス
1へ出力する(同h1)。
【0073】図14は本発明による動作例3のシーケン
スである。この例は,上記図13の動作例2と同様にロ
ーカルバス1のCPU1からローカルバス2のローカル
メモリ2(LM2)へ非突き放しコマンドを送信した同
じ時間に,ローカルバス2のCPU2からローカルバス
1のローカルメモリ1(LM1)に対し非突き放しコマ
ンドが送信された場合であるが,一旦アクセスを開放し
てシステムバスからコマンド送信する前にローカルバス
1で他のバスマスタがコマンド送信を行う点で異なる。
以下に順を追って説明する。
【0074】(1)上記図13と同様にローカルバス1と
ローカルバス2からそれぞれ相手のローカルバスへ非突
き放しモードのコマンド1,コマンド2を同じ時間に送
信すると,BIF1及びBIF2においてそれぞれ一時
突き放しリトライをローカルバス1とローカルバス2に
出力する(図14のc1,d1)。
【0075】(2)BIF1がコマンド2をローカルバス
1へ送信する前に,ローカルバス1に接続する他のバス
マスタ(例えば,図11のSCNT1)がローカルバス
1の占用権を得て,ローカルメモリ1(図11のLM
1)にアクセスするコマンド3が発生すると(図14の
a3),BIF1においてで示すようにローカルバス
監視タイマが起動する。一方,ローカルバス2からコマ
ンド1に対するアンサ1がBIF2及びシステムバスを
介してBIF1へ送られてくると(図14のe1,f
1),BIF1のシステムバス監視タイマが停止する。
【0076】(3)BIF1ではローカルバス監視タイマ
がコマンド3を受信した後,設定された時間内に転送が
完了しないためオーバーフローすると,バスエラーが応
答されてローカルバス1が開放される(図14のb
3)。この後,BIF1からコマンド2がローカルバス
1へ送信されて(同d2)ローカルバス監視タイマが起
動するが,コマンド2に対しローカルメモリ1が無応答
の場合,BIF1のローカルバス監視タイマがオーバー
フローして,ローカルバス1に対しバスエラーが応答さ
れて,ローカルバス1が開放される。これにより,リト
ライとなるコマンド1がローカルバス1から発行される
と(図14のg1),先にBIF1がシステムバスから
受け取ったアンサ1をローカルバス1へ送出する(同h
1)。また,コマンド2に対するタイマオーバーフロー
によりシステムバスにエラーアンサ2を通知する。
【0077】(4)BIF2では,ローカルバス2からの
リトライのコマンド2を受信するが(図14のg2),
システムバスからエラーアンサ2を受信しているので,
ローカルバス2に対しエラーアンサ2を応答し(同h
2),ローカルバス2を開放する。
【0078】図15は本発明による動作例4のシーケン
スである。この例は,上記図13,図14と同様にロー
カルバス1からローカルバス2へ非突き放しコマンドを
送信した同じ時間に,ローカルバス2からローカルバス
1に対し非突き放しコマンドが送信された場合である
が,ローカルバス1がコマンドに応答した後,他のバス
マスタがローカルバス1にコマンド送信を行う点で異な
る。上記図14と異なる点を中心にして説明する。
【0079】上記図13と同様にコマンド1,コマンド
2を同じ時間に送信され,BIF1で,システムバスか
らのコマンド2をローカルバス1へ送信した後(図15
のd2),ローカルメモリ1から発生したアンサ2をロ
ーカルバス1から受信する(同e2)。この後,ローカ
ルバスの他のバスマスタ(例えば,図11のSCNT
1)からローカルメモリ1(LM1)にアクセスするコ
マンド3が発行されると,ローカルバス監視タイマが起
動する。この後,ローカルバス監視タイマがオーバーフ
ローすると,バスエラーが応答されて(図15のb
3),ローカルバス1が開放される。この後ローカルバ
ス1からリトライのコマンド1が発生すると(同g
1),BIF1はシステムバスから受信されていたアン
サ1を応答する(同h1)。また,ローカルバス2から
のリトライのコマンド2がBIF2で受信されると(同
g2),システムバスから受け取ってあるアンサ2を応
答する(同h2)。
【0080】図16は本発明による動作例5のシーケン
スである。この例は,上記図13〜図15と同様にロー
カルバス1からローカルバス2へ非突き放しコマンドを
送信した同じ時間に,ローカルバス2からローカルバス
1に対し非突き放しコマンドが送信された場合である
が,ローカルバス2が無応答である点で異なる。上記図
13〜図15と異なる点を中心に説明する。
【0081】コマンド1,コマンド2が同じ時間に送信
されて,BIF1はシステムバスにコマンド1を送出す
るとシステムバス監視タイマを起動する。BIF2でシ
ステムバスからのコマンド1をローカルバス2へ送信す
る(図16のd1)。これと同時にBIF2のローカル
バス監視タイマが起動する。この後,コマンド1に対す
るアンサ1が無応答でBIF2からBIF1に対しアン
サ1が応答されないと,BIF1のシステムバス監視タ
イマがオーバーフローする。この後,ローカルバス1か
らリトライのコマンド1が発行されると,BIF1はシ
ステムバス監視タイマがオーバーフローしているので,
ローカルバス1のコマンド1のアクセスに対してエラー
応答を行ってローカルバス1を開放する。
【0082】図17は本発明による動作例6のシーケン
スである。この例は,上記図16と同様にローカルバス
1からローカルバス2へ非突き放しコマンドを送信した
同じ時間に,ローカルバス2からローカルバス1に対し
非突き放しコマンドが送信された時,ローカルバス2が
無応答であった場合であるが,BIF2のローカルバス
監視タイマがオーバーフローする点で異なる。上記図1
6と異なる動作について説明する。コマンド1,コマン
ド2が同じ時間に送信されて,BIF1においてシステ
ムバスへコマンド1を送信する(図17のb1)と同時
にBIF1のシステムバス監視タイマがで示すように
起動する。この後,BIF1がシステムバスからコマン
ド2を受信し,ローカルバス1にコマンド2を送信して
アンサ2を受信する。システムバスからコマンド1を受
け取ったBIF2はローカルバス2が開放された時,コ
マンド1をローカルバス2へ送信すると同時にローカル
バス監視タイマをで示すように起動する。このコマン
ド1に対しローカルバス2のローカルメモリ2(LM
2)からアンサ1の応答がないと,上記図16と同様に
BIF1のシステムバス監視タイマがオーバーフロー
し,ローカルバス1からのリトライのコマンド1に対し
システムバスオーバーフローのバスエラーを通知する
が,BIF2ではローカルバス監視タイマがオーバーフ
ローしてローカルバス2に対しバスエラーを通知する。
【0083】図18は本発明による動作例7のシーケン
スである。この例は,上記図17と同様にローカルバス
1からローカルバス2へ非突き放しコマンドを送信した
同じ時間に,ローカルバス2からローカルバス1に対し
非突き放しコマンドが送信された時,BIF1からロー
カルバス1へのコマンド2の送信及びシステムバスへの
コマンド1の送信に対し両方とも無応答の場合であり,
上記図17と相違する点を中心に説明する。
【0084】BIF1がコマンド1をシステムバスへ送
信した時システムバス監視タイマをに示すように起動
し,BIF2からシステムバスを介して受信したコマン
ド2をローカルバス1へ送信するとで示すようにロー
カルバス監視タイマが起動する。一方,BIF2は受信
したコマンド1をローカルバス2へ送信すると同時に
で示すようにシステムバス監視タイマが起動する。この
後,コマンド1に対するアンサ1がシステムバスから送
られてこないとBIF1のシステムバス監視タイマがオ
ーバーフローする。また,BIF1はコマンド2に対す
るアンサが返ってこないでローカルバス監視タイマがオ
ーバーフローすると,ローカルバス1にローカルバス監
視タイマオーバーフローのバスエラーを通知し(図18
のe2),システムバスに対しエラーアンサ2を送信す
る(同f2)。
【0085】ローカルバス1が開放されてリトライのコ
マンド1が発行されると(図18のf1),BIF1
は,上記したシステムバス監視タイマのオーバーフロー
によりバスエラーを通知する(同g1)。また,ローカ
ルバス2からコマンド1に対するアンサ1が応答されな
いと,BIF2のローカルバス監視タイマがオーバーフ
ローして,ローカルバス2にバスエラーを通知し(同e
1),リトライのコマンド2が発行されると(同g
2),上記システムバスから送られてきたエラーアンサ
2によりバスエラーをローカルバス2に通知する(同h
2)。
【0086】図19は本発明による動作例8のシーケン
スである。この例は,ローカルバス1のCPU1からロ
ーカルバス2のローカルメモリ2(LM2)へ突き放し
コマンド1,2を送信した時,コマンド2に対しシステ
ムバス転送要求信号(GR)が一定時間内に発生しなか
った場合である。
【0087】コマンド1が発行されると(図19のa
1),突き放しモードなのでローカルバスにおいてBI
F1へコマンドが転送されるとローカル監視タイマが停
止しアンサ1が発生する(同b1)。続いてBIF1か
らシステムバスのバス使用の要求信号RQが発生してシ
ステムバス監視タイマが起動するが使用許可信号GRが
発生すると停止し,システムバスへコマンド1が送出さ
れ(同c1),コマンド1を受けたBIF2はローカル
バス2へコマンド1を転送し(同d1),ローカルバス
からアンサ1を受け取る(同e1)。この正常時の,B
IF1の各監視タイマの動作は,上記図7に示す通りで
ある。
【0088】図19において,ローカルバス1からコマ
ンド1に続いてローカルバス2のローカルメモリ2(図
11のLM2)へのコマンド2が送信されると,BIF
1はアンサ2をローカルバス1へ応答する。この後BI
F1でシステムバス使用の要求信号RQを発生して,シ
ステムバス監視タイマが起動するが,使用許可信号GR
が返って来ないとシステムバス監視タイマがオーバーフ
ローする。この場合の各監視タイマの動作は上記図8に
示され,割り込み信号にて突き放しモード時のエラー
(ERR2)がローカルバス1へ通知される(図19の
c2)。この後,BIF1で許可信号GRが発生する
と,要求信号RQが無くなりコマンド2がBIF2へ送
信され(同d2),BIF2からローカルバス2に対し
コマンド2の送信とアンサ2の受信が行われる(同e
2,f2)。
【0089】
【発明の効果】本発明によればローカルバスがインター
ロック転送でシステムバスがタイムスプリット転送を用
いるマルチプロセッサシステムのバスインタフェース制
御方式において次のような効果を奏することができる。
【0090】(1) 上記問題点1に説明したローカルバス
のバスマスタ(例えば,CPU1)から同じローカルバ
スのバススレーブ(例えば,ローカルメモリLM1)に
コマンドを送って応答が無い状態が継続してローカルバ
スがスタック(ロック)するような状態が本発明による
バスインタフェース制御部のローカルバス監視タイマに
より検出して,スタックを解除することが可能となる。
【0091】(2) 上記問題点2に説明したバスインタフ
ェース制御部における状態,すなわちタイマがオーバー
フローするより短い周期で他の処理装置からのアクセス
により停止して,自処理装置のバスマスタからのアクセ
スが完了できない状態によるバスのスタックを防止する
ことができる。
【0092】(3) 上記問題点3に説明したような,突き
放しモードにおいてバスインタフェース制御部(例え
ば,BIF1)がローカルバスのバスマスタ(例えば,
CPU1)からのコマンドを受信した後,システムバス
の使用要求をバスアービタへ出力しても使用許可が発生
しない状態になった時に,本発明によりローカルバスに
対しエラーを通知することが可能となり,CPU1がス
タックするのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成図である。
【図2】ローカルバス監視タイマの構成を示す図であ
る。
【図3】タイマイネーブル制御部の説明図である。
【図4】システムバス監視タイマの構成を示す図であ
る。
【図5】タイマイネーブル制御部の構成を示す図であ
る。
【図6】監視タイマ処理選択制御部の構成を示す図であ
る。
【図7】突き放しモード時のローカルバス監視タイマと
システムバス監視タイマの動作を示す図である。
【図8】突き放しモード時のシステムバス監視タイマが
オーバーフローした時の動作を示す図である。
【図9】非突き放しモード時のローカルバス監視タイマ
とシステムバス監視タイマの動作を示す図である。
【図10】非突き放しモード時のシステムバス監視タイ
マがオーバーフローした時の動作を示す図である。
【図11】マルチプロセッサシステムの構成例を示す図
である。
【図12】本発明による動作例1のシーケンスを示す図
である。
【図13】本発明による動作例2のシーケンスを示す図
である。
【図14】本発明による動作例3のシーケンスを示す図
である。
【図15】本発明による動作例4のシーケンスを示す図
である。
【図16】本発明による動作例5のシーケンスを示す図
である。
【図17】本発明による動作例6のシーケンスを示す図
である。
【図18】本発明による動作例7のシーケンスを示す図
である。
【図19】本発明による動作例8のシーケンスを示す図
である。
【図20】従来の監視タイマシステムを示す図である。
【図21】マルチプロセッサシステムの従来例の構成図
である。
【図22】従来のシステム動作のタイムチャートの例を
示す図である。
【図23】従来の非突き放しモードと突き放しモードの
バスインタフェース制御部の動作を示す図である。
【図24】3つの系の処理装置を備えた場合の説明図
(その1)である。
【図25】3つの系の処理装置を備えた場合の説明図
(その2)である。
【図26】突き放しモードにおける問題の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 バスインタフェース制御部(BIF) 10a,10b 受信用のバッファ 11a,11b 送信用FIFOメモリ 12a,12b 送信用のバッファ 13a,13b 受信制御部 14a,14b FIFO制御部 15a,15b 送信制御部 16 ローカルバス監視タイマ 17 システムバス監視タイマ 2 ローカルバス 3 システムバス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大野 恭裕 神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目3番9 号 富士通ディジタル・テクノロジ株式会 社内 (72)発明者 新井 隆 神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目3番9 号 富士通ディジタル・テクノロジ株式会 社内 (72)発明者 中原 英利 神奈川県横浜市港北区新横浜2丁目3番9 号 富士通ディジタル・テクノロジ株式会 社内 (72)発明者 岡崎 眞 神奈川県川崎市中原区上小田中4丁目1番 1号 富士通株式会社内 (72)発明者 青木 道宏 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 岡田 勝行 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各プロセッサがローカルバスに接続され
    各ローカルバスがそれぞれバスインタフェース制御部を
    介してシステムバスに接続され,ローカルバスがインタ
    ーロック転送を用いシステムバスがタイムスプリット転
    送を用いるマルチプロセッサシステムのバスインタフェ
    ース制御方式において,バスインタフェース制御部は,
    ローカルバスのバスマスタから発行されたコマンドを受
    信すると起動してそのアンサが返送される期間を監視す
    るローカルバス監視タイマを備え,前記ローカルバス監
    視タイマは,一定期間にアンサの返送がない場合に前記
    バスマスタにエラー通知を行うことを特徴とするバスイ
    ンタフェース制御方式。
  2. 【請求項2】 請求項1において,前記ローカルバス監
    視タイマは,ローカルバス転送開始信号によりタイマイ
    ネーブル信号を発生するタイマイネーブル制御部と,前
    記タイマイネーブル制御部からのイネーブル信号により
    起動するローカルバス監視タイマを備え,前記タイマイ
    ネーブル制御部はローカルバス転送完了信号によりイネ
    ーブル信号を停止して前記ローカルバス監視タイマを停
    止することを特徴とするバスインタフェース制御方式。
  3. 【請求項3】 請求項1において,バスインタフェース
    制御部は,ローカルバスから転送されたコマンドを受信
    してシステムバスへ転送する時起動してシステムバスに
    接続されたバススレーブからのアンサを監視するシステ
    ムバス監視タイマを備え,前記システムバス監視タイマ
    は一定時間無応答であることを検出するとローカルバス
    のバスマスタにエラー通知を行うことを特徴とするバス
    インタフェース制御方式。
  4. 【請求項4】 請求項3において,前記システムバス監
    視タイマは,起動すると設定された時間をカウントする
    システムバス監視タイマ部と,システムバス使用要求信
    号によりイネーブル信号を発生し,システムバスの転送
    種別に応じてイネーブル信号を制御するタイマイネーブ
    ル制御部とを備え,前記タイマイネーブル制御部は,転
    送種別が突き放しモードと非突き放しモードに対応して
    イネーブル信号を停止させる出力を発生する論理回路を
    備え,前記論理回路は,突き放しモードでは,システム
    バス転送許可信号の発生を検出するとイネーブル信号を
    停止させ,非突き放しモードでは,システムバスからの
    アンサ受信か,ローカルバス監視タイマのオーバーフロ
    ーの出力を検出することにより停止する信号を発生する
    ことを特徴とするバスインタフェース制御方式。
  5. 【請求項5】 請求項4において,前記論理回路は,非
    突き放しモードで,ローカルバスからコマンドを受信し
    ている間に,システムバスからのコマンドを受信すると
    その状態をラッチする手段を備え,この期間にローカル
    バスがオーバーフローの出力を発生しても前記ラッチ手
    段によりイネーブル停止信号の発生を禁止することを特
    徴とするバスインタフェース制御方式。
  6. 【請求項6】 請求項4において,前記システムバス監
    視タイマ部は,システムバス監視タイマのオーバーフロ
    ー信号が発生すると,システムバス転送種別の信号が,
    突き放しモードの場合突き放しエラー通知信号を外部に
    発生し,非突き放しモードの時システムバスタイマオー
    バーフロー処理要求信号を発生するタイマオーバーフロ
    ー処理選択制御部を備えることを特徴とするバスインタ
    フェース制御方式。
  7. 【請求項7】 請求項1または2において,前記バスイ
    ンタフェース制御部は,ローカルバスからのコマンドを
    システムバスに送信してアンサ待ちの間にシステムバス
    からコマンドを受信すると,前記ローカルバスからのア
    クセスを一時突き返し,バスマスタとしてローカルバス
    に前記システムバスからのコマンドを発行するか,前記
    システムバスからのコマンドの発行前にローカルバス上
    の他のバスマスタからのコマンドが発行されるか,また
    は前記システムバスからのコマンドを発行した後にロー
    カルバス上の他のバスマスタがコマンドを発行するか
    の,何れかが発生すると,前記ローカルバス監視タイマ
    を起動し,バススレーブからのアンサが一定時間無応答
    であることを前記ローカルバス監視タイマが検出すると
    前記ローカルバスにエラー応答を通知することを特徴と
    するバスインタフェース制御方式。
  8. 【請求項8】 請求項3乃至7において,前記バスイン
    タフェース制御部は,ローカルバスからのコマンドをシ
    ステムバスに送信してアンサ待ちの間にシステムバスか
    らコマンドを受信するとローカルバスのアクセスを一時
    突き返し,バスマスタとしてローカルバスにコマンドを
    発行した後に,ローカルバスから再度発行されたリトラ
    イアクセスに対しシステムバスから無応答であると前記
    システムバス監視タイマがオーバーフローして前記ロー
    カルバスに対しエラー通知を行うことを特徴とするバス
    インタフェース制御方式。
  9. 【請求項9】 請求項3乃至8において,前記バスイン
    タフェース制御部は,ローカルバスから突き放しのライ
    トコマンドをシステムバスに送信するためバスの使用権
    を要求した時,バスの使用権が与えられないで一定時間
    を経過してスタックすると前記システムバス監視タイマ
    がオーバーフローを発生し,前記ライトコマンドを発生
    したバスマスタに対し割り込み信号でエラーを通知する
    ことを特徴とするバスインタフェース制御方式。
  10. 【請求項10】 請求項3乃至9において,前記ローカ
    ルバス監視タイマと前記システムバス監視タイマの監視
    時間を同じにして,タイマの設定を容易にすることを特
    徴とするバスインタフェース制御方式。
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WO2002008914A1 (fr) * 2000-07-21 2002-01-31 Fujitsu Limited Adaptateur d'interface, procede de traitement de temporisation, et support d'enregistrement
DE102016105694A1 (de) 2015-04-03 2016-10-06 Fanuc Corporation Bussystem mit Brückenschaltung zum Verbinden eines Interlock-Busses und eines geteilten Busses
CN112100115A (zh) * 2020-08-14 2020-12-18 江苏航天龙梦信息技术有限公司 基于Openmmc的多设备管理方法

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