JPH1053940A - 防風性緯編地及び防寒着 - Google Patents

防風性緯編地及び防寒着

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JPH1053940A
JPH1053940A JP8221841A JP22184196A JPH1053940A JP H1053940 A JPH1053940 A JP H1053940A JP 8221841 A JP8221841 A JP 8221841A JP 22184196 A JP22184196 A JP 22184196A JP H1053940 A JPH1053940 A JP H1053940A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 緯編地の有する優れた伸縮性や嵩高性の特性
を損なうことなく、防風性が付与され、保温性と着用感
に優れた防風性緯編地及びその防風性緯編地を用いた防
寒着を提供する。 【解決手段】 2本の短繊維糸条で形成された2重ルー
プ構造の緯編地において、2重ループの内側を形成する
短繊維糸条を沸水収縮率15〜50%の高収縮繊維と沸
水収縮率5〜20%のコンジュゲート繊維とを含む短繊
維糸条で構成し、2重ループの外側を形成する短繊維糸
条を沸水収縮率5%未満の繊維で構成する。またその編
地より構成して防寒着とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、保温性と着用感に
優れた防風性緯編地及びその使用の防寒着に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、編物、特に緯編地からなる編
物製品が冬場の有風時などにおいて保温性が著しく低下
することは、多く体験されていることである。これは緯
編地の基本構成がニットループであるため通気度が大き
くなり、防風性に欠けることに起因する。そのため緯編
地に防風性能を付与し保温性を向上させる技術的な試み
が従来から種々行われ、緯編地面をウレタン樹脂等での
コーティング加工により編地面に被膜を形成する方法や
編地密度を高くして編地面を緻密化する方法等がある。
【0003】しかし、これらの方法では、緯編地の有す
る優れた特性、例えば伸縮性、嵩高性さらには着心地が
損なわれる。すなわちコーティング加工する方法では、
コーティング部位により緯編地は伸縮性、嵩高性が抑え
られたものとなり、また、高密度化する方法では、多く
は収縮糸が用いられるためニットループの自由度が極め
て小さくなり伸縮性に欠ける緯編地となる。
【0004】一方、編地構造の特定の部位に収縮糸等を
組み合わせ防風効果を付与する方法が、特開昭51−5
3062号公報、特開昭51−102175号公報、特
開昭51−139963号公報等で提案されている。こ
れらの提案による方法は、編地密度を高くする手法や加
熱加圧処理を組み合わせる手法等であるが、伸縮性、嵩
高性が要求される編地製品、特にニットループの大きな
編地製品への防風性付与には十分な手法とはいい難い。
【0005】また、緯編地に防風性を付与するために、
緯編地のニットループ内の空間部分をを少なくしてニッ
トループの通気度を小さくする手法として、ニットルー
プを小さくする手法やニットループを2本の糸条で構成
する手法があるが、ニットループを小さくする手法で
は、伸縮性や嵩高性が不足し緯編地本来の特性が損なわ
れ易い。ニットループを2本の糸条で構成する手法で
は、単に2本の糸条を引き揃えて編成しただけでは、同
じ大きさのループとなり、ニットループ内の空間部分は
殆ど少なくならず、また2本の糸条で2重ループとして
も、内側のニットループに収縮率の小さい或いは嵩高性
のない糸条を用いる場合は、通気度を小さくするために
は太い糸条を用いなければならず、伸縮性の少ない重い
ものとなり着用感の損なわれた製品となり易い。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、2本の糸条
で2重ループを形成し、内側ループを外側ループ内に存
在させた緯編地にあって、ニットループ内の空間部分を
少なくする手段として特に内側ループの糸構成について
着目し検討の結果なされたものであり、本発明の目的
は、緯編地の有する優れた伸縮性や嵩高性の特性を損な
うことなく、防風性が付与され、保温性と着用感に優れ
た防風性緯編地及びその防風性緯編地を用いた防寒着を
提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、2本の短繊維
糸条で形成された2重ループ構造の緯編地において、2
重ループの内側を形成する短繊維糸条を沸水収縮率15
〜50%の高収縮繊維と沸水収縮率5〜20%のコンジ
ュゲート繊維とを含む短繊維糸条で構成し、2重ループ
の外側を形成する短繊維糸条を沸水収縮率5%未満の繊
維で構成したことを特徴とする防風性緯編地、
【0008】及び、前記の防風性緯編地を主体に用いて
構成されたことを特徴とする防寒着、にある。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明における2重ループ構造を
図面に基づき説明する。図1は、本発明の緯編地の一例
の2重ループ構造を模式的に示したニットループ図であ
る。図1において、Aは外側ループを形成する短繊維糸
条、Bは内側ループを形成する短繊維糸条を示し、外見
上一つのニットループ状を呈する。以下、本発明におけ
る2重ループの外側を形成する短繊維糸条、2重ループ
の内側を形成する短繊維糸条とは、図1のA、Bをそれ
ぞれ指す。
【0010】本発明においては、2重ループの内側を形
成する短繊維糸条に高収縮繊維とコンジュゲート繊維を
用いることにより、内側ループを染色加工等の沸水処理
で収縮させ、ニットループ内の空間部分を少なくして通
気性を小さくし緯編地に防風性を付与することを骨子と
する。
【0011】本発明において、2重ループの内側を形成
する短繊維糸条は、沸水収縮率15〜50%の高収縮繊
維と沸水収縮率5〜20%のコンジュゲート繊維とを含
む短繊維糸条で構成される。高収縮繊維としては、JI
S L−1015、7.15に拠って測定した沸水収縮
率が15〜50%の高収縮性を有する繊維であり、ま
た、コンジュゲート繊維としては、沸水収縮率の異なる
2成分が張り合わされ収縮によりバイメタル効果のカー
ル状の立体的捲縮を発現し前記JISで測定した沸水収
縮率が5〜20%の繊維である。
【0012】特に高収縮繊維及びコンジュゲート繊維
は、緯編地がセーター等の製品に用いる場合良好な保温
性が得られる点から、それぞれ高収縮アクリル繊維及び
アクリルコンジュゲート繊維であることが好ましい。
【0013】高収縮繊維の沸水収縮率が15%未満で
は、内側ループの十分な収縮を得ることが困難でニット
ループ内の空間部分を少なくすることができず防風性が
得られず、沸水収縮率が50%を超えると、内側ループ
の収縮が大きくなりすぎ、逆にニットループ内の空間部
分が多くなり目的とする防風性が得られない。
【0014】コンジュゲート繊維は、収縮処理により収
縮して立体的捲縮を発現するものの、一般に収縮力が弱
く染色加工等の張力負荷の大きい収縮処理では効果的な
立体的捲縮の発現が困難であるが、高収縮繊維が共存す
ると高収縮繊維の収縮により張力負荷が軽減され立体的
捲縮が発現する。従って、本発明においては、高収縮繊
維とコンジュゲート繊維とが補完し合って高収縮繊維の
収縮とコンジュゲート繊維の立体的捲縮との双方により
内側ループが収縮し、かつニットループ内の空間部分が
少なくなって通気度が小さくなり防風性が得られる。
【0015】高収縮繊維とコンジュゲート繊維とを含む
短繊維糸条は、好ましくは高収縮繊維とコンジュゲート
繊維とを50重量%以上、より好ましくは70重量%以
上含み、かつ高収縮繊維とコンジュゲート繊維との構成
比率が1:2〜2:1、より好ましくは1:1.5〜
1.5〜1の混紡糸が用いられる。混紡糸に含まれる高
収縮繊維とコンジュゲート繊維との合計が50重量%未
満では、内側ループの十分な収縮を得ることが困難で沸
水収縮率の小さな糸条を用いた場合と同様にニットルー
プ内の空間部分を少なくすることができず満足すべき防
風性が得られない。また、高収縮繊維とコンジュゲート
繊維とを含む短繊維糸条が混紡糸であることは、その毛
羽、ループがニットループ内の空間部分の減少に有効で
あると共に、2重ループに内側ループとして安定して存
在させる。
【0016】また、混紡糸における高収縮繊維の構成比
率が前記範囲を超える場合は、内側ループの収縮が大き
くなりすぎ、沸水収縮率が大きすぎる糸条を用いた場合
と同様に、ニットループ内の空間部分が多くなり目的と
する防風性が得られず、また緯編地の伸縮性が阻害され
風合いの硬いものとなる。高収縮繊維の構成比率が前記
範囲に満たない場合は、内側ループの十分な収縮を得る
ことが困難でニットループ内の空間部分を少なくするこ
とができず防風性が得られない。
【0017】混紡糸におけるコンジュゲート繊維の構成
比率が前記範囲を超える場合は、内側ループの十分な収
縮を得ることが困難でニットループ内の空間部分を少な
くすることができず目的とする防風性が得られず、コン
ジュゲート繊維の構成比率が前記範囲に満たない場合
は、内側ループの収縮が大きくなりすぎ、高収縮繊維の
みの糸条を用いた場合と同様に、ニットループ内の空間
部分が多くなり目的とする防風性が得られない。
【0018】本発明において、2重ループの外側を形成
する短繊維糸条は、沸水収縮率が5%未満の繊維で構成
されるが、用いられる短繊維糸条は、ウール、綿、アク
リル繊維、ポリエステル繊維等通常の繊維からなる紡績
糸、混紡糸、混繊糸等が挙げられ、特に限定されず、目
的とする緯編地によりその編地表面の均整性、防風効果
の向上等を考慮して繊維、番手、撚数等を任意に選択し
て用いる。
【0019】本発明の緯編地の2重ループ構造は、図2
に示すような2重編により形成される。2重編の編成
は、図3の糸条の挿入方法で行う。この場合リブ編と天
竺編を同時に編成するが、2重編組織における外側短繊
維糸条D/内側短繊維糸条Cのテンション比率は、2重
ループが安定するよう設定する。また、緯編地の2重ル
ープ構造は、図4に示すような添糸編により形成され
る。添糸編の編成は、図5の糸条の挿入方法で行う。こ
の場合添糸編の編成時の添糸編組織における内側短繊維
糸条Eのテンションを大きくし、さらに外側短繊維糸条
F/内側短繊維糸条Eのテンション比率は、2重ループ
が安定するよう設定する。
【0020】これらの2重編或いは添糸編の編成時のテ
ンションの調整は、テンションバー等の調整装置を用い
て行われるが、編針に対する給糸部分には2つの糸条を
安定に供給するため2つの給糸口を有するフィーダーを
用いて編成することが好ましい。さらに2重編の編成
は、緯編地にあっても丸編が好ましく、また、添糸編の
編成は、丸編若しくは横編が好ましい。特にセーター等
の製品では横編での添糸編が保温性、着用感を得る上で
好ましい。
【0021】編組織は、編成性の点から選択すればよい
が、2重編、添糸編共に横編地表面のプレーンな編組織
であることが好ましく、変化柄組織においては、シンカ
ーループの少ないニットループの連続した柄組織である
ことが好ましい。
【0022】本発明の防風性緯編地は、均整な編地外観
を有し、優れた伸縮性及び嵩高性を有し、かつ防風性が
付与されて保温性に優れ、また糸条素材、編組織等の組
み合わせで凹凸効果、色彩効果等多様化されることか
ら、セーター、スポーツウエア等のウエア分野に好適な
るものである。本発明の防風性緯編地を用いてなるウエ
アは、防寒着として保温性、着用感に優れたものであ
り、本発明は、かかる防風性緯編地を用いて構成された
防寒着を含む。
【0023】すなわち、本発明の防寒着は、本発明の防
風性緯編地を主体に用いて構成され、防風性緯編地のみ
で構成してもよいし、防風性緯編地の防風性能が発揮さ
れる範囲で他の布帛と組み合わせて構成してもよい。例
えば、本発明の防風性緯編地をゴルフウエアに用いる場
合、前身頃、後身頃に防風性緯編地を用い、腕部分には
よりストレッチ性に富む他の生地を用いることにより、
運動機能性に優れた防寒性ゴルフウエアが得られる。
【0024】また、本発明の防風性緯編地をスキー用セ
ーターに用いる場合、前身頃、腕部前面に防風性緯編地
を用い、後身頃、腕部背面には透湿性に富む他の生地を
用いることにより、滑走時の身体の前面で受ける強い風
に対して防風性能を発揮し、後身頃から運動時の発汗を
蒸散させることのできる快適な着用感を有するスキー用
セーターが得られる。
【0025】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。なお、実施例における評価項目は次の方法によって
測定、評価した。
【0026】〈通気度〉通気度は、テックステスト(T
EXTEST)社製FX3300タイプのフラジール試
験機を用い、JIS L−1018の6.34通気性の
測定法に準拠して測定した。 〈伸縮性、嵩高性〉製品特性に応じたハンドリングによ
り評価した。 〈有風時の保温性〉冬場の実着用による体感テスト及び
環境可変テストにより評価した。
【0027】(実施例1、比較例1〜2)図6に示す2
重編の編組織で、20Gのモラート丸編機を用い、トレ
ーニングウエア用の緯編地を製作した。染色加工は、ウ
インス型染色機を用いカチオン染料により沸騰条件下で
染色する方法で行った。
【0028】編成は、図6に示す1フィーダ目の天竺組
織に、内側短繊維糸条(G)として、実施例1では、沸
水収縮率が23%の高収縮アクリル繊維40重量%、沸
水収縮率が8%のアクリルコンジュゲート繊維30重量
%及び沸水収縮率が2%のレギュラーアクリル繊維30
重量%の混紡比率の1/64番手の混紡糸を用い、比較
例1では、沸水収縮率が23%の高収縮アクリル繊維1
00%の1/64番手の紡績糸を用い、比較例2では、
沸水収縮率が2%のレギュラーアクリル繊維100%の
1/64番手の紡績糸を用いた。
【0029】また、1フィーダ目のリブ組織に、外側短
繊維糸条(H)として、実施例1、比較例1及び比較例
2のいずれも沸水収縮率が2%のレギュラーアクリル繊
維100%の1/52番手の紡績糸を用いた。さらに、
2フィーダ目、3フィーダ目、4フィーダ目も天竺組
織、リブ組織共に1フィーダ目における同様の内側短繊
維糸条(G)、外側短繊維糸条(H)の糸構成で編成し
た。
【0030】染色加工された緯編地の評価結果を表1に
示したが、比較例1では、編地目付けが高く伸縮性の不
足した編地となり、比較例2では、通気度の大きな編地
となるが、実施例1での編地は、通気度、伸縮性、嵩高
性のバランスに優れ、有風時の保温性にも優れたトレー
ニングウエア用として好適な緯編地であった。
【0031】
【表1】
【0032】(実施例2、比較例3〜4)図4に示す添
糸編の天竺組織で、8Gのシマトロニック横編機を用
い、セーターを製作し、パドル型染色機を用いカチオン
染料と酸性染料により沸騰条件下で染色し、ホフマンプ
レスにて仕上げた。
【0033】編成は、内側短繊維糸条(E)として、実
施例2では、沸水収縮率が23%の高収縮アクリル繊維
40重量%、沸水収縮率が8%のアクリルコンジュゲー
ト繊維30重量%及び沸水収縮率が2%のレギュラーア
クリル繊維30重量%の混紡比率の1/64番手の混紡
糸を用い、比較例3では、沸水収縮率が23%の高収縮
アクリル繊維100%の1/64番手の紡績糸を用い、
比較例4では、沸水収縮率が2%のレギュラーアクリル
繊維100%の1/64番手の紡績糸を用いた。
【0034】また、外側短繊維糸条(F)として、実施
例2、比較例3及び比較例4のいずれも2/20番手の
ウールの紡績糸を用いた。染色加工されたセーターの評
価結果を表2に示したが、実施例2でのセーターは、通
気度、伸縮性、嵩高性のバランスに優れ、有風時の保温
性にも優れ、また着用感も優れたものであった。
【0035】
【表2】
【0036】実施例2、比較例4でそれぞれ製作したセ
ーターの着用テストによる保温性測定結果を図7に示し
た。図7は、被験者のセーター着用時の皮膚温度の変化
を表したグラフである。被験者は、35才の成人男子
で、半袖の綿100%のポロシャツの上に前記製作のセ
ーターを着用し、雰囲気温度10℃、湿度40%に設定
した環境可変室のなかで椅子に座り15分間の着用テス
トを行った。
【0037】着用テストは、胸部及び腕部の皮膚温度を
それぞれ温度センサーを用いて測定した。それぞれの部
位の皮膚温度は、左側、右側の2箇所の測定の平均値で
グラフに表示した。測定は、15分間のうち初めの3分
間は無風状態で測定し、以後風速3m/秒の有風状態で
2分間、風速6m/秒の有風状態で2分間、風速9m/
秒の有風状態で2分間、無風状態で4分間測定した。図
7から明らかなように、実施例2のセーターは、特に有
風状態状態において比較例4のセーターに比べ2〜4℃
の有意差を示し保温効果を奏することが確認された。
【0038】
【発明の効果】本発明の防風性緯編地は、均整な編地外
観を有し、伸縮性、嵩高性に優れ、かつ防風性が付与さ
れ保温性に優れたものであり、また、本発明の防風性緯
編地からなる防寒着は、緯編地の防風性に基づく保温性
を有し、また着用感に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の緯編地の一例の2重ループ構造を模式
的に示したニットループ図である。
【図2】本発明の緯編地の一例の2重編組織を模式的に
示したニットループ図である。
【図3】図2の2重編組織の編成に際しての編針と糸条
の位置関係を模式的に示した図である。
【図4】本発明の緯編地の他の例の添糸編組織を模式的
に示したニットループ図である。
【図5】図4の添糸編組織の編成に際しての編針と糸条
の位置関係を模式的に示した図である。
【図6】本発明の添糸編組織の例を模式的に示した編組
織図である。
【図7】本発明の防寒着の一例のセーターの着用時の皮
膚温度の変化を表したグラフである。
【符号の説明】
A 2重ループ構造におけるニットループの外側短繊維
糸条 B 2重ループ構造におけるニットループの外側短繊維
糸条 C 2重編組織における内側短繊維糸条 D 2重編組織における外側短繊維糸条 E 添糸編組織における内側短繊維糸条 F 添糸編組織における外側短繊維糸条 G 添糸編組織における内側短繊維糸条 H 添糸編組織における外側短繊維糸条 a 実施例2のセーターの着用時の胸部皮膚温度 b 比較例4のセーターの着用時の胸部皮膚温度 c 実施例2のセーターの着用時の腕部皮膚温度 d 比較例4のセーターの着用時の腕部皮膚温度
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松崎 健 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目12番35 号 美津濃株式会社内 (72)発明者 池永 浩一郎 大阪府大阪市住之江区南港北1丁目12番35 号 美津濃株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2本の短繊維糸条で形成された2重ルー
    プ構造の緯編地において、2重ループの内側を形成する
    短繊維糸条を沸水収縮率15〜50%の高収縮繊維と沸
    水収縮率5〜20%のコンジュゲート繊維とを含む短繊
    維糸条で構成し、2重ループの外側を形成する短繊維糸
    条を沸水収縮率5%未満の繊維で構成したことを特徴と
    する防風性緯編地。
  2. 【請求項2】 高収縮繊維とコンジュゲート繊維とを含
    む短繊維糸条が、高収縮繊維とコンジュゲート繊維とを
    50重量%以上含み、かつ高収縮繊維とコンジュゲート
    繊維との構成比率が1:2〜2:1の混紡糸である請求
    項1記載の防風性緯編地。
  3. 【請求項3】 高収縮繊維及びコンジュゲート繊維が、
    それぞれ高収縮アクリル繊維及びアクリルコンジュゲー
    ト繊維である請求項1または請求項2記載の防風性緯編
    地。
  4. 【請求項4】 2本の短繊維糸条で形成された2重ルー
    プ構造が、添糸編若しくは2重編により形成された2重
    ループ構造である請求項1、請求項2または請求項3記
    載の防風性緯編地。
  5. 【請求項5】 2本の短繊維糸条で形成された2重ルー
    プ構造が、横編であって、高収縮アクリル繊維とアクリ
    ルコンジュゲート繊維とを含む混紡糸の添糸編により形
    成された2重ループ構造である請求項4記載の防風性緯
    編地。
  6. 【請求項6】 請求項1、請求項2、請求項3、請求項
    4または請求項5記載の防風性緯編地を主体に用いて構
    成されたことを特徴とする防寒着。
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