JPH1053858A - 多孔金属板及びその製造方法 - Google Patents

多孔金属板及びその製造方法

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JPH1053858A
JPH1053858A JP21175496A JP21175496A JPH1053858A JP H1053858 A JPH1053858 A JP H1053858A JP 21175496 A JP21175496 A JP 21175496A JP 21175496 A JP21175496 A JP 21175496A JP H1053858 A JPH1053858 A JP H1053858A
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JP
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substrate
photoresist
metal
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plate
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JP21175496A
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Masaru Noda
勝 野田
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Best Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面を金属でコーティングした微粒子の表面
を汚染することなく正確に分級することの出来る分級板
を得る。 【解決手段】 基板10の表面にフォトレジスト11を
積層形成し、このフォトレジスト11の表面に多数の孔
を開口したフォトマスク12を重ねて露光、現像処理を
行い、基板10の表面に硬化したフォトレジスト11の
突起11aを形成した後、基板10上にメッキ、スパッ
タリング等の手段によって突起11aの高さ以下の金属
板2を積層形成し、前記基板10及びフォトレジスト1
1の突起11aを溶解除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、各種合成樹脂成型
材料、半田用金属材料等として用いられている真球状の
微粒子の分級等に用いる多孔金属板及びその製造方法に
関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】真球状
の微粒子(フロービーズ)は、通常ポリエチレン、又は
エチレン・アクリル酸共重合体樹脂等を原料として形成
され、流動性、分散性に優れ、塗料の艶消し剤,接着
剤,インキの改質剤,ゴムの離型剤又は化粧品素材等に
利用されている。特に表面をイオンスパッタ、蒸着、メ
ッキ等の手段によりCu又はNi、またはこれらの合
金、またはこれら以外の合金等の金属でコーティング処
理して表面処理をすると、比重の軽い金属粉としての取
り扱いが可能となり、導電材料、又はエレクトロニクス
材料等の添加剤にも広く利用されている。
【0003】ところでこのような微粒子は、その用途に
応じて数十μから数百μまで各種の粒径のものが製造さ
れているが、例えば樹脂成型材料、半田用金属材料に用
いる場合には成型条件、半田付け条件の安定を図るため
に粒径を均一に揃える必要があり、分級板等を用いたふ
るい分けは欠かせないものとなっている。しかし従来の
分級板は、金網によって形成されているため、ふるい目
の面積、即ちオープニングを均一化するのが難しく、正
確な分級が出来なかった。
【0004】また、ふるい目は金網を構成する線材同士
の組み合わせにより形成されているため、その形状が四
角形であって、四隅に段差を伴う角部が形成されるた
め、ふるい目の部分に微粒子によるブリッジが形成され
易く、目詰まりが生じ、迅速、かつ正確な分級が難しい
という問題があった。更に、金網を構成する金属線の材
料は鉄系、Cu系等であるため、例えば表面にPt等を
金属コーティング処理された微粒子の場合、磨耗したこ
れら鉄系,Cu系の金属成分が微粒子の表面に付着し、
微粒子が汚染されるという問題もあった。
【0005】本発明は斯かる事情に鑑みなされたもので
あって、その目的とするところは、ふるい目のオープニ
ングを均一化し、分級精度を格段に向上させ得、また目
詰まりが生じ難く、円滑な分級を可能とした多孔金属板
及びその製造方法を提供するにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る多孔金
属板は、多数の突起を形成した基板の表面に、前記突起
の高さ以下の厚さの金属層を形成し、前記基板及び突起
を除去してなることを特徴とする。
【0007】第2の発明に係る多孔金属板の製造方法
は、基板表面にフォトレジストの所要厚み層を形成し、
その表面に予め作成した所望形状のパターンのフォトマ
スクを重ねて露光,現像し、前記基板表面に予め定めた
孔径に対応した直径を有するフォトレジストの多数の突
起を形成し、前記基板表面に蒸着、メッキ又はスパッタ
リングを施して、前記突起の高さ以下の厚さの金属層を
形成した後、前記基板及び突起を溶解除去することを特
徴とする。
【0008】第1,第2の発明にあっては、フォトリソ
グラフィ技術を利用することで、孔の面積(広さ)の均
一化,微小化が容易となり、また孔を平坦面に成形出来
るため、ブリッジの発生も少なく正確な分級が可能とな
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下本発明をその実施の形態を示
す図面に基づき、具体的に説明する。図1は、本発明に
係る分級板の部分拡大図であり、図中1は分級板、2は
分級板1を構成する金属板、3は金属板2に形成された
ふるい目である。金属板2は、微粒子の表面にコーティ
ングした金属と同じ種類の金属、例えばNi,Cu,A
l又はこれらの合金、又はこれらと他の金属との合金製
であって、主としてメッキ層、又はスパッタ層として一
様な厚さに形成され、これに多数のふるい目3が形成さ
れている。ふるい目3は、その直径を分級すべき微粒子
の直径と略同じ、又はそれよりも若干大きい均一な直径
としてある。
【0010】なお、金属板2はその下地の材料(金属ま
たは合成樹脂)の表面に微粒子の表面にコーティングし
た金属と同種の金属、即ちNi,Cu,Al又はこれら
の合金、又はこれら以外の合金、又はPt、Au、P
d、Rh等の白金属元素を単独又はこれらの合金をメッ
キしたものを用いてもよい。ふるい目3は、通常金属板
2の全面に均等な密度で分散形成した場合を示したが、
何らこれに限るものではなく、例えば所定数づつまとめ
て複数の島状に形成してもよい。またふるい目3の形状
は真円形にした場合を示したが、最大直径部分が微粒子
のそれと略同じ又はこれよりも若干大きい条件を満たす
限り、図2(a)に示す如く四角形、又は図2(b)に
示す如き六角形等の多角形、又は楕円形,正方形,長方
形に成形してもよい。
【0011】次にこのような分級板1のフォトリソグラ
フィ技術を利用した製造方法について説明する。図3は
分級板1の主要製造工程を断面で示す工程説明図であ
る。先ず、図3(a)に示す如きAl、Cu、又は合金
等の金属製、又はガラス製、又は合成樹脂製の平坦な基
板10を用意し、その表面に図3(b)に示す如く露光
によって硬化するネガ型又は反対のポジ型のフォトレジ
スト11を積層形成する。
【0012】基板10として帯状の金属製の箔、又は合
成樹脂製の帯状のシートを用い、これにフォトレジスト
11例えば、ロールコータ等を用いてコーディングす
る。フォトレジスト11の塗布膜の厚さは、図1に示す
金属板2の厚さに相当する厚さに設定する。フォトレジ
スト11の材料としては、例えば感光性ポリイミド等の
ネガ型、ポジ型のいずれを用いてもよい。
【0013】更に、このフォトレジスト(例えばネガ型
のフォトレジスト)11の表面に図3(c)に示す如
く、多数の孔12aを写真製版で形成したフォトマスク
12を重ね合せた後、フォトマスク12の表面側から紫
外線を照射し、露光、現像する。図4は、現像後の基板
10表面の部分拡大斜視図であり、フォトレジスト11
における紫外線照射部分は硬化するから、現像処理を施
すと紫外線の非照射部分が除去され、基板10の表面に
多数の硬化したフォトレジスト11による突起11aが
形成される。
【0014】次に図3(e)に示す如く、基板10の表
面にNi、Cu、Al又はこれらの合金、又はこれらと
他の合金をメッキ、スパッタ又は蒸着等の手段にて略突
起11aの高さに相当する厚さに積層して金属層(金属
板2となる部分)を形成した後、基板10及び突起11
aを溶解除去するか、又は金属層と基板10、突起11
aとを剥離する。これによって、図3(f)に示す如く
金属層における突起11aが存在した部分にふるい目3
が形成され、図1に示す如き分級板1を得る。なお、実
施の形態は分級板1及びその製造方法について説明した
が、これに限らず、金属板2の材料としてAu、Pt、
Pd、Rh等の白金属の金属を用いることで、例えばガ
ス反応用の触媒材料として、又は腐食性の気体又は液体
用の耐食性フィルタとして用いることも出来る。
【0015】また、基板10表面への突起の形成手段に
ついては、特に上記した手法にのみ限定するものではな
く、例えば基板10としてその合成樹脂製の帯状フィル
ム等の下地材料の表面にAlをスパッタリングしたもの
を用い、その表面にフォトレジストをふるい目3に相当
する部分を除く基板10の全面にパターン形成し、開口
しているふるい目3と対応する部分に所定の前処理を施
して無電解ニッケルメッキを施した後、フォトレジスト
を除去することでAl膜表面にNi突起を形成すること
としてもよい。
【0016】更に、発明の実施の形態では突起をフォト
レジストのみの一層構造の場合を示したが、分級板1に
おける金属板2の厚さを大きくする場合には突起自体の
高さも大きくする必要がある。この場合は、フォトレジ
ストとして感光性のポリイミドを用いて前述した過程で
フォトマスクを施し、露光,現像した後、先ず、ポリイ
ミドの突起を形成し、次にスパッタリングによって全面
に金属膜を形成し、次いで突起の表面及びその近傍部分
を除く他の部分の金属膜をリフトオフすることで、突起
は本来のポリイミドの高さに加えて金属膜の厚さ分だけ
高くなって、アスペクト比の高い突起を形成することが
可能となり、それだけ金属層の厚さを大きく出来ること
となる。なおこのような分級板は適宜の補強用の枠に装
着して使用される。
【0017】
【発明の効果】以上の如く、第1,第2の発明にあって
は、フォトリソグラフィ技術によってふるい目の形成を
行うこととしたから、平坦な金属板にふるい目を形成す
ることが出来、ふるい目の孔径の精度が高く、また目づ
まりを生じ難く、均一、且つ円滑な分級が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態である分級板の部分拡大図
である。
【図2】分級板の他の例を示す部分拡大図である。
【図3】本発明の実施の形態である分級板の主要製造工
程を示す工程説明図である。
【図4】図3に示す工程中の現像後の基板表面を示す部
分拡大斜視図である。
【符号の説明】
1 分級板 2 金属板 3 ふるい目 10 基板 11 フォトレジスト 12 フォトマスク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の突起を形成した基板の表面に、前
    記突起の高さ以下の厚さの金属層を形成し、前記基板及
    び突起を除去してなることを特徴とする多孔金属板。
  2. 【請求項2】 基板表面にフォトレジストの所要厚み層
    を形成し、その表面に予め作成した所望形状のパターン
    のフォトマスクを重ねて露光,現像し、前記基板表面に
    予め定めた孔径に対応した直径を有するフォトレジスト
    の多数の突起を形成し、前記基板表面に蒸着、メッキ又
    はスパッタリングを施して、前記突起の高さ以下の厚さ
    の金属層を形成した後、前記基板及び突起を溶解除去す
    ることを特徴とする多孔金属板の製造方法。
JP21175496A 1996-08-09 1996-08-09 多孔金属板及びその製造方法 Pending JPH1053858A (ja)

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