JPH1053357A - 給紙用のシート積載装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、補助テーブル上でもシート
の側面規制ができてサイズの大きなシートでも所定の積
載姿勢にて安定して給紙できる給紙用のシート積載装置
を提供することにある。 【解決手段】 補助テーブル２１の引出しに連動して手
差しテーブル１４上の側面規制板２２に対し引き出せる
と共に、この側面規制板２２に連動して前記補助テーブ
ル２１に対しスライドできる補助規制板２３を設けて、
側面規制板２２および補助側面規制板２３の協働によ
り、手差しテーブル１４および補助テーブル２１の上に
積載されるシートＰを補助テーブル２１の引出し長さを
活かした大きな範囲にて十分に側面規制できるようにし
て、上記の目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、給紙用のシート積
載装置に関するもので、例えば複写機やプリンター等に
シートを供給して画像形成を行うような場合に用いられ
る。

【０００２】

【従来の技術】従来の給紙用のシート積載装置、例えば
複写機の手差しテーブルなどでは機械占有面積を小さく
するために、手差しテーブルと、この手差しテーブルに
引き出せるように組み合わせ設けられた補助テーブルと
を備え、手差しテーブルは必要なときに、必要な量だけ
引出して用い、できるだけ邪魔にならないようにしなが
ら、大きなサイズのシートでも安定した積載状態で給紙
できるようにしている。

【０００３】また、手差しテーブルから給紙するシート
の姿勢を規制するのに、手差しテーブルにできるだけ長
い側面規制板を設けて、サイズの大きなシートでも積載
姿勢を有効に規制できるようにしている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかし、近年のさらな
る省サイズ化の中、手差しテーブルのように本体から飛
び出したものは非使用時に本体に対し折り畳む構成が採
られるようになっている。このような折り畳みのための
格納スペース上、手差しテーブルやこれに設ける側面規
制板は充分な長さを取り難く小サイズ化している。この
ため、シートの側面規制が緩くなり斜め送りになったり
して紙づまりや印字不良などを誘発する問題がある。

【０００５】本発明の目的は、補助テーブル上でもシー
トの側面規制ができてサイズの大きなシートでも所定の
積載姿勢にて安定して給紙できる給紙用のシート積載装
置を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の給紙用のシート積載装置は、給紙経路に向
け設けられた手差しテーブルと、この手差しテーブルに
引出せるように組み合わせ設けられた補助テーブルと、
手差しテーブルにこれの幅方向にスライドできるように
設けられた側面規制板とを有した給紙用のシート積載装
置において、前記補助テーブルの引出しに連動して前記
側面規制板に対し引き出せると共に、この側面規制板に
連動して前記補助テーブルに対しスライドできる補助規
制板を設けたことを特徴とする。

【０００７】このような構成では、手差しテーブルに設
けられた側面規制板が手差しテーブルの幅方向にスライ
ドされると、これに連動して補助側面規制板が補助テー
ブルに対しスライドするので、側面規制板および補助側
面規制板は共に同じ位置に調節され、双方の協働により
シートの側面を規制して手差しテーブルを通じた給紙経
路への給紙ができ、補助側面規制板はさらに補助テーブ
ルが手差しテーブルに対し引き出されるとこれに連動し
て側面規制板から引き出されるので、手差しテーブルお
よび補助テーブルの上に積載されるシートを補助テーブ
ルの引出し長さを活かした大きな範囲にて十分に側面規
制することができ、手差しテーブルが小サイズ化されて
いるようなことの影響なく、大きなサイズのシートでも
所定の積載姿勢にて安定して給紙することができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の幾つかの実施の形
態につき図面を参照しながら詳細に説明する。

【０００９】（実施の形態１）本実施の形態１は、図１
に示すようにデジタル型の複写機Ａに用いた給紙用のシ
ート積載装置Ｂの場合を示している。複写機Ａは本体１
の上面のプラテンガラス２上の原稿画像をイメージリー
ダ３によって読取る。読み取った画像信号はプリントヘ
ッド４に与えられる。プリントヘッド４は受けた画像信
号に応じて変調したレーザビーム５で本体１のほぼ中央
に位置する感光体ドラム６上を軸線方向に主走査して画
像露光を行う。感光体ドラム６はこの画像露光に供する
表面が一様に帯電されており、回転が副走査となって前
記画像露光により原稿通りの潜像を形成する。

【００１０】この感光体ドラム６上の潜像は現像器７に
よってトナー現像され顕像となる。

【００１１】この顕像は感光体ドラム６と転写ローラ８
との間の転写部に送られてくる普通紙やＯＨＰシート等
の記録シートＰに転写される。転写後の記録シートＰは
定着器９に搬送されて定着処理を受けた後本体１の一端
にある排紙トレー１１へ排出される。

【００１２】記録シートＰは本体１の底部に出し入れで
きるように設けられた給紙カセット１２内に収容して給
紙ローラ１３の回転駆動によって給紙するか、あるいは
本体１の排紙トレー１１側とは反対の側に設けられたシ
ート積載装置Ｂの手差しテーブル１４を通じた手差しに
よって給紙するかされる。給紙された記録シートＰは給
紙経路１７の搬送ローラ１５、１６の双方または一方に
よって前記転写部へ搬送される。搬送ローラ１６は送ら
れてくる記録シートＰを一旦受け止めて後のタイミング
をとるとともに、斜行状態を矯正する。

【００１３】手差しテーブル１４は、本体１の給紙経路
１７への給紙口１８に軸１９により基部を枢支されて、
図１に実線で示す本体１から張り出した使用位置と、仮
想線で示す本体１の給紙口１８に入り込むように折り畳
んだ格納位置とに回動できるように支持されている。こ
れによって、手差しテーブル１４は必要なときに使用位
置に引出して用い、不使用時は格納位置に折り畳んで本
体１から張り出さないようにすることができる。しか
し、本発明は、本実施の形態１のような折り畳みできる
手差しテーブルを採用するものに限られることはなく、
折り畳まれない固定しきの手差しテーブルを採用するシ
ート積載装置にも適用できるのは勿論である。

【００１４】この手差しテーブル１４には、これに引き
出せるように組み合わされた補助テーブル２１が設けら
れ、これも必要なときに必要な位置まで引き出して用い
ることができ、不使用時は手差しテーブル１４内に押し
込んだ格納状態としておくことにより、不要な突出状態
とならないようにしている。手差しテーブル１４および
補助テーブル２１は合成樹脂製であり、補助テーブル２
１は手差しテーブル１４とこれの下面の側に設けたテー
ブルカバー２４との間で出し入れされるように設けら
れ、図示しない抜け止め機構によって最大引出し位置か
ら抜け出ないようにされている。

【００１５】手差しテーブル１４には従来通り手差しテ
ーブル１４の幅方向にスライドできる側面規制板２２が
設けられ、手差しテーブル１４および補助テーブル２１
の上に積載される記録シートＰの側面を案内し、記録シ
ートＰが所定の姿勢で斜行なく給紙されるようにする。
しかし、これだけでは、補助テーブル２１を引き出して
積載し手差し給紙する大きなサイズの記録シートＰの場
合は、手差しテーブル１４からはみ出した分の側面を案
内することができないので、記録シートＰの側面規制が
緩くなり斜め送りになったりして紙づまりや印字不良な
どを誘発しやすい。特に、本実施の形態１の手差しテー
ブル１４のように本体１の限られた大きさの給紙口１８
に入り込む折り畳み状態に格納されるものであること
で、本体１の格納スペース上長さに制限を受けて小サイ
ズ化が図られているものである場合、側面規制板２２の
長さも同様に制限されて短いものとなるので記録シート
Ｐの側面規制はさらに不安定になり、問題である。

【００１６】これに対処するのに本実施の形態１では、
図１、図２に示すように、前記補助テーブル２１に連動
して前記側面規制板２２に対し引き出せると共に、この
側面規制板２２に連動して前記補助テーブル２１に対し
スライドできる補助側面規制板２３を設けてある。側面
規制板２２はいわゆる中央位置合わせ方式のものであっ
て、各種サイズの記録シートＰをその中心線が給紙経路
１７の中心に一致するように規制するものである。この
ため、左右一対の側面規制板２２がそれぞれガイド孔１
４ａ、１４ｂの案内によってスライドできるように支持
されると共に、両側の側面規制板２２は図示しないギヤ
・ラック機構等により互いに連動して、記録シートＰを
位置合わせする中心線を境とした対称位置を保って離接
するようになっている。これらのスライドおよび連動の
ための機構は既に公知であるので詳細な説明は省略す
る。

【００１７】各側面規制板２２は合成樹脂製でシート積
載面２２ａから側面規制面２２ｂが立ち上がる横断面Ｌ
字型のものとされ、手差しテーブル１４との間に横断面
Ｌ字型の中空ポケット２５を形成している。補助側面規
制板２３は合成樹脂製で前記中空ポケット２５に近い大
きさと同じ形状のＬ字型横断面形状を有し、前記中空ポ
ケット２５内に側面規制板２２から引き出せるように収
納保持され、側面規制板２２が手差しテーブル１４の幅
方向にスライドするのに連動して補助テーブル２１上を
幅方向にスライドする。

【００１８】補助テーブル２１には前記左右の各補助側
面規制板２３のスライドを案内をするためのガイド孔２
１ａが設けられ、このガイド孔２１ａに各補助側面規制
板２３の後端下面に一体成形されたスライドピン２３ｃ
を嵌め合わせてある。これによって補助側面規制板２３
が側面規制板２２に連動してスライドするのをガイドさ
れるし、補助テーブル２１が手差しテーブル１４に対し
出し入れされるときガイド孔２１ａがスライドピン２３
ｃに引っ掛かってこれを介し補助側面規制板２３を同行
させるので、補助側面規制板２３は補助テーブル２１の
出し入れに連動して側面規制板２２に対し出し入れされ
る。

【００１９】このように、手差しテーブル１４に設けら
れた側面規制板２２が手差しテーブル１４の幅方向にス
ライドされると、これに連動して補助側面規制板２３が
補助テーブル２１に対しスライドし、側面規制板２２お
よび補助側面規制板２３は共に同じ位置に調節され、双
方の協働によりそれらの積載面２２ａおよび２３ａの上
に積載される記録シートＰの側面を、それらの側面規制
面２２ｂおよび２３ｂにより図３の（ａ）に示すように
規制して手差しテーブル１４を通じた給紙経路１７への
給紙ができる。また、補助側面規制板２３はさらに補助
テーブル２１が手差しテーブル１４に対し引き出される
とこれに連動して側面規制板２２から引き出されるの
で、手差しテーブル１４および補助テーブル２１の上に
積載される記録シートＰを図３の（ａ）に示すように補
助テーブル２１の引出し長さＳを活かした大きな範囲Ｘ
にて十分に側面規制することができ、手差しテーブル１
４が小サイズ化されているようなことの影響なく、記録
シートＰを所定の積載姿勢にて安定して給紙することが
できる。

【００２０】なお、本実施の形態１では補助側面規制板
２３の側面規制面２３ｂは、後端を内側に少し突出させ
て側面規制板２２の側面規制面２２ｂと同一面上の規制
面とし、図３の（ａ）に示すように側面規制板２２およ
び補助側面規制板２３が協働しての記録シートＰに対す
るガイドを斜線を施した２箇所にて行い、前記Ｘの範囲
での側面規制を達成する。

【００２１】また、スライドピン２３ｃの下端には図３
の（ａ）、（ｂ）に示すように抜け止めようのフック２
３ｄが一体形成され、スライドピン２３ｃをガイド孔２
１ａに上方から挿入するときに、フック２３ｄがガイド
孔２１ａのエッジに弾性係合することにより、スライド
ピン２３ｃをガイド孔２１ａに対し抜け止めする。この
抜け止めは引き出された補助テーブル２１に図４の比較
例に示すような荷重Ｗが掛かったときに仮想線のように
撓みが生じたり、この撓みによってスライドピン２３ｃ
とガイド孔２１ａとの係合が外れたりするようなことを
防止するのに役立つ。また、補助テーブル２１を出し入
れしたりするのに補助テーブル２１がこじれるようなこ
とも防止するので、補助テーブル２１をスムーズに出し
入れできるようになる。

【００２２】もっとも、これらの具体的な構造や、手差
しテーブル１４の折り畳み構造の有無、補助テーブルの
引出し構造、側面規制板２２と補助側面規制板２３との
スライド方式や双方の連動構造、および補助側面規制板
２３と補助テーブル２１の引出しとの連動構造等は種々
に設計することができ、記録シートＰを片側基準で位置
規制するものなどにも本発明は同様に適用される。

【００２３】（実施の形態２）本実施の形態２は図５に
示すように、スライドピン２３ｃの下端に鍔付きのねじ
３１をねじ込んで、このねじ３１により抜け止めしたも
のである。本実施の形態２では修理などのために補助テ
ーブル２１と補助側面規制板２３とを分離するようなと
きに便利である。鍔付きのねじ３１に代えてワッシャを
ねじ止めしても同じ作用効果が得られる。

【００２４】（実施の形態３）本実施の形態３は図６に
示すように、補助側面規制板２３の側面規制面２３ｂを
形成する側に、補助側面規制板２３と共に中空ポケット
２５に出入りする板ばね３２を設けてある。この板ばね
３２は後端部３２ａが補助側面規制板２３にインサート
成形等によって固定され、前端側がフリーとなり途中が
側面規制面２３ｂの側に凸に湾曲したものであり、図６
に示すように中空ポケット２５から引き出された凸部分
が側面規制面２２ｂ、２３ｂと同一面上まで張り出し、
側面規制面２２ｂおよび２３ｂの中間位置での側面規制
面３２ｂをなし、これによっても記録シートＰの側面規
制を行う。従って、記録シートＰに対する側面規制の安
定性が向上するし、側面規制板２２および補助側面規制
板２３を記録シートＰの側縁に押し当てて、側面規制面
２２ｂおよび２３ｂが大きく離れた状態で記録シートＰ
の側面と接触して記録シートＰの側縁を傷めてしまうよ
うなことを軽減することができる。また、補助テーブル
２１を引き出した時に前記板ばね３２が適度なクリック
感を与えるので、不用意に使用状態が変化するのを防止
することができるし、使用状態の変化に気づかせやすく
誤使用の防止に役立たせることができる。

【００２５】（実施の形態４）本実施の形態４は図７に
示すように、実施の形態３の板ばね３２に代えて剛体の
レバー３３を設けてある。レバー３３は後端部３３ａを
軸３４によって補助側面規制板２３に枢支され、自由端
側が補助側面規制板２３とともに中空ポケット２５内に
出入りできるようにしてあり、図７に示すように中空ポ
ケット２５から引き出された凸部分がばね３５によって
側面規制面２２ｂ、２３ｂと同一面上まで張り出し、側
面規制面２２ｂおよび２３ｂの中間位置での側面規制面
３３ｂをなし、これによっても記録シートＰの側面規制
を行う。

【００２６】本実施の形態４でも、実施の形態３の場合
と同様な作用効果が得られる。

【００２７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の給紙用の
シート積載装置によれば、側面規制板および補助側面規
制板の協働により、手差しテーブルおよび補助テーブル
の上に積載されるシートを補助テーブルの引出し長さを
活かした大きな範囲にて十分に側面規制することがで
き、手差しテーブルが小サイズ化されているようなこと
の影響なく、シートを所定の積載姿勢にて安定して給紙
することができる。また、補助側面規制板は側面規制板
および補助テーブルに連動して必要位置に移動されるの
で、補助側面板のための特別な操作が不要となり、通常
の簡単な操作にて使用でき便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態１としてのシート積載装置
を備えたデジタル複写機の断面図。

【図２】図１の複写機に用いたシート積載装置の斜視
図。

【図３】図２の装置の側面規制板、補助側面規制板およ
び補助テーブルの連動状態を示す平面図および断面図。

【図４】比較例としてのシート積載装置の一部を示す断
面図。

【図５】本発明の実施の形態２としてのシート積載装置
の一部の断面図。

【図６】本発明の実施の形態３としてのシート積載装置
の一部の平面図。

【図７】本発明の実施の形態４としてのシート積載装置
の一部の平面図。

【符号の説明】

Ａ デジタル複写機 Ｐ 記録シート １ 本体 １４ 手差しテーブル １４ａ、１４ｂ ガイド孔 １７ 給紙経路 １８ 給紙口 １９ 軸 ２１ 補助テーブル ２１ａ ガイド孔 ２２ 側面規制板 ２３ 補助側面規制板 ２３ｃ スライドピン ２３ｄ フック ２５ 中空ポケット ３１ ねじ ３２ 板ばね ３２ｂ 側面規制面 ３３ レバー ３３ｂ 側面規制面 ３５ ばね

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 給紙経路に向け設けられた手差しテーブ
   ルと、この手差しテーブルに引出せるように組み合わせ
   設けられた補助テーブルと、手差しテーブルにこれの幅
   方向にスライドできるように設けられた側面規制板とを
   有した給紙用のシート積載装置において、 前記補助テーブルの引出しに連動して前記側面規制板に
   対し引き出せると共に、この側面規制板に連動して前記
   補助テーブルに対しスライドできる補助規制板を設けた
   ことを特徴とする給紙用のシート積載装置。