JPH1053243A - 紙製容器 - Google Patents

紙製容器

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JPH1053243A
JPH1053243A JP20952796A JP20952796A JPH1053243A JP H1053243 A JPH1053243 A JP H1053243A JP 20952796 A JP20952796 A JP 20952796A JP 20952796 A JP20952796 A JP 20952796A JP H1053243 A JPH1053243 A JP H1053243A
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JP
Japan
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layer
container
deposited film
paper container
barrier
Prior art date
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Pending
Application number
JP20952796A
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English (en)
Inventor
Akiko Hattori
章子 服部
Shigenori Morishima
繁徳 森嶋
Yoshiaki Take
喜昭 武
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1053243A publication Critical patent/JPH1053243A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容器のバリア材として、アルミニウム箔に替わ
る材料を用い、使用後の廃棄処理が容易な液体紙容器を
提供する。 【解決手段】外側から熱可塑性樹脂層、紙層、熱可塑性
樹脂層、エチレン─ビニルアルコール共重合層と無機化
合物蒸着フィルムからなるバリア材、および熱可塑性樹
脂層を順に設けた積層材料を、所定の形状に打ち抜き、
成形した液体紙容器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙層を基材とした
液体紙容器に関し、アルミニウム箔に替えて、無機化合
物蒸着フィルムをバリア材として用いた液体紙容器に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】内容物を長期間保存するための紙容器
は、紙層を基材とし、アルミニウム箔をバリア材として
用いた積層材料を、所定の形状に成形した容器が一般的
に用いられている。一方、アルミニウム箔をバリア材と
して用いた積層材料からなる紙容器は、容器のリサイク
ルの際、分離が困難であったり、焼却の際に燃えかすが
残り、改善が求められていた。
【0003】そこで、アルミニウム箔に替わるバリア材
として、酸化珪素等の無機化合物を蒸着した蒸着フィル
ムを用いた紙容器が提案され、実用化されている。しか
し、この無機化合物蒸着フィルムは、アルミニウム箔と
比較して、バリア性が低く、また、紙容器に成形するた
め、罫線を設けたり、罫線から折り曲げると、蒸着層に
クラックが入り、一層バリア性が低下してしまってい
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、バ
リア材として、無機化合物蒸着フィルムを用いた液体紙
容器で、容器として成形するための罫線を設けたり、こ
の罫線から折り曲げ成形しても、容器のバリア性の低下
が小さい液体紙容器を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、紙層を基材と
し、この基材の内側にエチレン−ビニルアルコール共重
合体層、および無機化合物蒸着層を形成した蒸着フィル
ムを順に積層したバリア層、さらにヒートシール層を設
けたこと積層材料を所定の形状に成形してなる、紙製容
器である。第2発明は、前記蒸着フィルムの無機化合物
蒸着層面に、水溶性高分子と金属アルコキシド、または
その加水分解物を含む被覆層を設けた液体用紙容器であ
る。第3発明は、前記蒸着フィルムの無機化合物蒸着層
面に、水溶性高分子と塩化錫を含む被覆層を設けた液体
用紙容器である。
【0006】第4の発明は、前記積層材料を予め設けた
罫線から折り曲げ、成形した屋根型、または煉瓦型形状
とした液体紙容器である。第5の発明は、前記積層材料
をカップ形状とした液体紙容器である。第6の発明は、
前記積層材料を円筒状の密封容器とした液体紙容器であ
る。
【0007】
【作用】バリア材として、紙層に近い位置にエチレン−
ビニルアルコール共重合体層を設け、かつ内容物に近い
位置に無機化合物蒸着層を形成した蒸着フィルム、また
はこの蒸着フィルムの蒸着面に被覆層を設けた構成とし
たので、容器形成のために罫線の形成、罫線からの折り
曲げにより、蒸着層にクラックが生じたとしても、その
外側のエチレン−ビニルアルコール共重合体層により、
バリア性の低下を小さくすることができる。
【0008】また、内側に無機化合物蒸着層を形成した
蒸着フィルムが配置されているので、エチレン−ビニル
アルコール共重合体層をが内容物、特に水分の影響によ
るバリア性の低下を防止することができ、高いバリア性
を維持することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に示すように、外側から熱可
塑性樹脂層1、紙層2、熱可塑性樹脂層3、エチレン−
ビニルアルコール共重合体層4と酸化珪素等の無機化合
物蒸着フィルム5からなるバリア材8、および熱可塑性
樹脂層6を順に設けた積層材料を所定の形状に打ち抜
き、罫線を形成したブランクを成形した液体紙容器であ
る。なお、エチレン−ビニルアルコール共重合体層4と
無機化合物蒸着フィルム5、および無機化合物蒸着フィ
ルム5と熱可塑性樹脂層6とは、図示しないが、ウレタ
ン系接着剤等の接着剤層を介して積層した。
【0010】ここで、被覆層9は、具体的には、ポリビ
ニルアルコール、ポリビニルピロリドン、アルギン酸ナ
トリウムなどが上げられる。特に、ポリビニルアルコー
ルを用いた場合、ガスバリア性が優れている。また、塩
化錫は、塩化第一錫、塩化第二錫、あるいはそれらの混
合物であってもよく、無水物でも水和物でも用いること
ができる。さらに、金属アルコキシドは、テトラエトキ
シシラン、トリイソプロポキシアルミニウム、あるいは
これらの加水分解物を用いることができる。そして、什
器欠く成分を単独、またはいくつかを組み合わせて被覆
剤に加えることができ、また、被覆剤のバリア性を損な
わない範囲で、イソシアネート化合物、シランカップリ
ング剤、あるいは分散剤など加えることができる。
【0011】この液体紙容器は、図2に示すように屋根
型容器11、あるいは図3に示す用に煉瓦型容器12の
ように設けた罫線から折り曲げ、密封した容器である。
また、図4に示すように、カップ状容器13、あるいは
図5に示すように、円筒状の容器胴部の上下を別部材で
密封した密封容器14である。
【0012】上記液体紙容器に使用できる積層材料とし
て、図6に示すように、図1に示したバリア材8に無機
化合物蒸着フィルム5の蒸着面に被覆層9を設けた材料
を用いることにより、さらにバリア性を向上させること
ができる。この被覆層9は、水溶性高分子と金属アルコ
キシド、またはその加水分解物を含む組成、水溶性高分
子と塩化錫を含む組成のいずれかからなる。ここで、蒸
着フィルム5の蒸着面は、どちら側に位置していてもよ
いが、浸透性の高い内容物では、蒸着面を、内容物側に
位置させるたほうが、内容物の浸透をよるラミネート強
度の低下を防止できる。
【0013】次に、本発明の具体例について説明する。
使用した積層材料として、外側から、低密度ポリエチレ
ン層(厚さ25μm)/紙層(坪量320g/m2 )/
低密度ポリエチレン層(厚さ30μm)/エチレン─ビ
ニルアルコール共重合体層(厚さ15μm)/400Å
の酸化珪素蒸着層を形成したポリエチレンテレフタレー
トフィルム(12μm)/低密度ポリエチレン層(厚さ
60μm)の順に積層した材料を用い、1800mlの
液体紙容器を製造した。(実施例1) これと比較するため、上記実施例1のエチレン─ビニル
アルコール共重合体層(厚さ15μm)を設けない以外
は、実施例1と同様の積層材料を用い、1800mlの
液体紙容器を製造した。(比較例1) 上記実施例1、および比較例1のそれぞれの容器1個当
たりの酸素透過度を測定した。その結果は、以下の通り
である。 実施例1 0.006ml/day 比較例1 0.06 〃
【0014】
【発明の効果】本発明は、このようにバリア材として、
エチレン─ビニルアルコール共重合体層を紙層に近い位
置に、そして蒸着フィルムを内容物側に配置したので、
それぞれ容器成形時に発生するクラックの問題、内容物
の保存中に発生するバリア性の低下の問題を解決するこ
とができ、内容物を安定して長期間保存することが可能
となった。
【0015】これにより、従来ではアルミニウム箔をバ
リア材としなければならない内容物であっても、十分対
応することができ、紙容器の使用範囲が広くなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の液体紙容器に使用する積層材料を示す
断面図である。
【図2】本発明の容器形状を示す説明図である。
【図3】本発明の他の容器形状を示す説明図である。
【図4】本発明の他の容器形状を示す説明図である。
【図5】本発明の他の容器形状を示す説明図である。
【図6】本発明の液体紙容器に使用する他の積層材料を
示す断面図である。
【符号の説明】
1、3、6…熱可塑性樹脂層 2…紙層 4…エチレン─ビニルアルコール共重合体層 5…蒸着フィルム 8…バリア材 9…被覆層

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】紙層を基材とし、この基材の内側にエチレ
    ン−ビニルアルコール共重合体層、および無機化合物蒸
    着層を形成した蒸着フィルムを順に積層したバリア層、
    さらにヒートシール層を設けたこと積層材料を所定の形
    状に成形してなる、紙製容器。
  2. 【請求項2】バリア材の無機化合物蒸着層面に、水溶性
    高分子と金属アルコキシド、またはその加水分解物を含
    む被覆層を設けた請求項1に記載の液体用紙容器。
  3. 【請求項3】バリア材の無機化合物蒸着層面に、水溶性
    高分子と塩化錫を含む被覆層を設けた請求項1に記載の
    液体用紙容器。
  4. 【請求項4】容器が、積層材料を予め設けた罫線から折
    り曲げ、成形した屋根型、または煉瓦型形状である請求
    項1ないし請求項3のいずれかに記載の液体紙容器。
  5. 【請求項5】容器が、カップ形状である請求項1ないし
    請求項3のいずれかに記載の液体紙容器。
  6. 【請求項6】容器が、円筒状の密封容器である請求項1
    ないし請求項3のいずれかに記載の液体紙容器。
JP20952796A 1996-08-08 1996-08-08 紙製容器 Pending JPH1053243A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003070581A1 (fr) * 2002-02-19 2003-08-28 Toppan Printing Co., Ltd. Materiau lamine pour recipients en papier et recipient en papier pour liquide
JP2005263274A (ja) * 2004-03-19 2005-09-29 Toppan Printing Co Ltd 筒状紙容器
JP2011525863A (ja) * 2008-03-14 2011-09-29 テトラ ラバル ホールデイングス エ フイナンス ソシエテ アノニム 包装ラミネート、包装ラミネートを製造するための方法、及びこれらから製造された包装容器
WO2018137947A1 (en) * 2017-01-30 2018-08-02 Sig Technology Ag Sheet-like composite for producing dimensionally stable food product containers with a barrier layer comprising a barrier substrate layer and an inwards-pointing barrier material layer

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