JPH1052832A - 電子機器収納ケース及びその成形方法 - Google Patents

電子機器収納ケース及びその成形方法

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JPH1052832A
JPH1052832A JP8211002A JP21100296A JPH1052832A JP H1052832 A JPH1052832 A JP H1052832A JP 8211002 A JP8211002 A JP 8211002A JP 21100296 A JP21100296 A JP 21100296A JP H1052832 A JPH1052832 A JP H1052832A
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JP
Japan
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case
rear case
molding
synthetic resin
electronic device
Prior art date
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Pending
Application number
JP8211002A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiya Inubushi
俊也 犬伏
Koji Saito
浩二 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP8211002A priority Critical patent/JPH1052832A/ja
Publication of JPH1052832A publication Critical patent/JPH1052832A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

Landscapes

  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 リアケースとフロントケースとを気密に嵌装
接合して構成する電子機器収納ケースの組立作業時間を
改善する。 【解決手段】 携帯電話装置の収納ケースは、フロント
ケース1及びリアケース5を嵌装接合し、ねじ6a〜6
dでねじ止め固定される。リアケースの開口縁部には、
該リアケースを成形する合成樹脂よりも硬度の低い熱可
塑性弾性体組成物が熱融着により複合成形されており、
嵌装接合時、フロントケースの開口端部が熱可塑性弾性
体組成物を押圧して変形させる。熱可塑性弾性体組成物
はパッキンの役割を果たし、ケース内を気密に保持す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯電話等のよ
うに内部に電子機器を収納するケースに関し、特に、リ
アケースとフロントケースとの接合部を防塵・防水構造
とした電子機器収容ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、携帯電話にあっては、近
年めざましく発展してきており、各種の付加サービス機
能が充実されるにつれて、普及率も急速に延びてきてい
る。図8は、この種携帯電話の収納ケースを示す組立展
開図であり、1は合成樹脂で成形され、開口縁部に凸部
1a(図9を参照。)が形成されたフロントケースで、
相手先電話番号を押下する押釦2、相手先電話番号や文
字などを表示するディスプレイ部3、マイクを内蔵する
とともに、閉じているとき(図示は開いた状態)上記押
釦を保護するフリップ4が設けられている。5は上記フ
ロントケースと同じ合成樹脂で成形され、開口縁部に凹
部5aが形成されたリアケースで、ねじ6a〜6dを挿
入する挿入穴7a〜7d及びアンテナ8を挿入する挿入
穴9が設けられている。8はアンテナで、上記リアケー
ス5に設けた挿入穴9にアンテナパッキン8bを介して
挿入し、ねじ部8aを挿入穴9にねじ込むことにより挿
入固定される。10は各種電子部品を装着した回路基板
で、ねじ6a〜6dを挿入する挿入穴11a〜11dが
設けられている。12はリアケース5の凹部に装着され
るパッキンである。
【0003】次に、図8に示す従来の携帯電話の組立手
順について説明する。まず、リアケース5の開口端部に
形成された凹部5aに弾性部材からなるパッキン12を
挿入し、次いで、回路基板10、フロントケース1をリ
アケース上に置いて、ねじ6a〜6dをリアケースの後
面側から挿入穴7a〜7d、回路基板10の挿入穴11
a〜11dを通してフロントケース1に設けられたねじ
穴(図示せず。)にねじ込み、一体に取り付ける。これ
により、リアケース5の凹部5aに装着されたパッキン
12は、図9に示した断面図のように、フロントケース
1に形成した凸部1aにより押しつぶされ、ケース内を
防塵・防湿に気密保持する。
【0004】一方、アンテナ8は、パッキン9を介して
リアケース5の挿入穴9に挿入し、ねじ部8aをねじ込
むことにより、気密に取り付けられる。これにより、ケ
ース内は、気密に保持されるため、外部から塵埃や、空
気中の蒸気、水分が侵入することがなく、回路基板10
に装着した電子部品等を劣化させることもない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】携帯電話装置等、従来
の電子機器収納ケースは、ケース内部を気密保持するた
めに、リアケースとフロントケースとの間に弾性部材の
パッキンを挿入するようにしている。このパッキンはリ
アケースの開口端部の凹部に装着されるが、比較的長い
範囲に亘って装着されるものであり、且つ弾性部材であ
るため変形し易いものであり、装着作業者が思ったよう
に装着できないため作業に長時間を要していた。
【0006】この発明は、このような従来の問題点に鑑
みてなされたものであり、パッキンの装着作業を無く
し、組立作業時間を短縮することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る電子機器収納ケースは、電子機器を収納する、一面に
開口を有する合成樹脂でなるリアケースと、このリアケ
ースの開口縁部にその縁部が嵌装接合され、上記開口を
塞ぐ合成樹脂でなるフロントケースと、このフロントケ
ースと上記リアケースとが嵌装接合される縁部相互間に
挿入される弾性部材とを備えた電子機器収納ケースにお
いて、上記弾性部材は、上記リアケース又はフロントケ
ースの縁部に熱融着により複合成形された上記リアケー
ス又はフロントケースを成形する合成樹脂よりも硬度の
低い熱可塑性弾性体組成物としたものである。
【0008】この発明の請求項2に係る電子機器収納ケ
ースは、電子機器を収納する、一面に開口を有する合成
樹脂でなるリアケースと、このリアケースの開口縁部に
その縁部が嵌装接合され、上記開口を塞ぐ合成樹脂でな
るフロントケースと、このフロントケースと上記リアケ
ースとが嵌装接合される縁部相互間に挿入される弾性部
材とを備えた電子機器収納ケースにおいて、上記弾性部
材は、上記リアケース又はフロントケースの縁部に熱融
着により複合成形された上記リアケース又はフロントケ
ースを成形する合成樹脂よりも硬度の低い熱可塑性弾性
体組成物であり、且つ該熱可塑性弾性体組成物を複合成
形したリアケース又はフロントケースの複合成形部に
は、嵌装接合されるフロントケース又はリアケースが嵌
装接合される方向に対して直角方向に突出する凸部が形
成されているようにしたものである。
【0009】この発明の請求項3に係る電子機器収納ケ
ースは、電子機器を収納する、一面に開口を有する合成
樹脂でなるリアケースと、このリアケースの開口縁部に
その縁部が嵌装接合され、上記開口を塞ぐ合成樹脂でな
るフロントケースと、このフロントケースと上記リアケ
ースとが嵌装接合される縁部相互間に挿入される弾性部
材とを備えた電子機器収納ケースにおいて、上記弾性部
材は、上記リアケース又はフロントケースの縁部に熱融
着により複合成形された上記リアケース又はフロントケ
ースを成形する合成樹脂よりも硬度の低い熱可塑性弾性
体組成物であり、且つ上記弾性部材には嵌装接合される
フロントケース又はリアケース側端部の角部に切欠きが
形成され、嵌装接合されることによりフロントケース又
はリアケース側端部が撓むように構成されているもので
ある。
【0010】この発明の請求項4に係る電子機器の収納
ケースは、電子機器を収納する、一面に開口をそれぞれ
有する合成樹脂でなるリアケース及びフロントケース、
これらリアケース及びフロントケースの接合時、それら
の開口縁部にそれぞれ形成された凹部に両端が各々挿入
される合成樹脂でなるサイドモールドコア、このサイド
モールドコアの側部中央に該サイドモールドコアを成形
する合成樹脂よりも硬度の低い熱可塑性弾性体組成物を
熱融着により複合成形されたサイドモールドを備え、リ
アケース及びフロントケースの接合時、これらリアケー
ス及びフロントケースの端部の一部が上記サイドモール
ドを押圧変形させるように構成されているものである。
【0011】この発明の請求項5に係る成形方法は、電
子機器を収納する、一面に開口を有する合成樹脂でなる
リアケース又はこのリアケースの開口縁部にその縁部が
嵌装接合され、上記開口を塞ぐ合成樹脂でなるフロント
ケースのいずれか一方の縁部に熱可塑性弾性体組成物を
複合成形する成形方法において、熱可塑性弾性体組成物
が複合成形されるフロントケース又はリアケースの成形
は少なくとも複合成形される部分に第1のキャビスライ
ドをスライドさせ、成形位置に固定して射出成形するケ
ース成形行程と、他の成形型を固定した状態で、第1の
キャビスライドをスライドさせて退避させる第1の退避
行程と、熱可塑性弾性体組成物を成形する第2のキャビ
スライドをスライドさせ、上記他の成形型を固定した状
態のままで、上記第1のキャビスライドの成形位置と同
じ成形位置に固定して熱可塑性弾性体組成物を射出成形
する複合成形行程と、上記第2のキャビスライドをスラ
イドさせ退避させる第2の退避行程とからなるものであ
る。
【0012】この発明の請求項6に係る成形方法は、上
記請求項5の成形方法において、熱可塑性弾性体組成物
を複合成形するリアケース又はフロントケースの端部近
傍に電子機器用アンテナを挿入する挿入穴が形成されて
おり、複合成形行程時に上記挿入穴の周囲にも熱可塑性
弾性体組成物を同時に射出成形するようにしたものであ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の形態1を図につ
いて説明する。図1はこの発明の実施の形態1に係る電
子機器収納ケースをフロントケース1側から示した組立
展開図、図2は同じくリアケース側から示した組立展開
図であり、1はフロントケース、2は押釦、3はディス
プレイ、4はフリップ、5はリアケース、6a〜6dは
ねじ、7a〜7dはねじ6a〜6dの挿入穴、8はアン
テナ、9はアンテナ8を挿入する挿入穴9、10は回路
基板、11b、11cはねじ6b、6cの挿入穴であ
り、図8に示す従来装置と同様のものである。
【0014】13はリアケース5内に収納されるバッテ
リー、14はリアケース5に装着されるバッテリーケー
スで、装着されることにより、上記バッテリー13を収
納するリアケース5の開口を塞ぐものである。15はリ
アケース5の開口縁部の周囲に形成されたサイドモール
ドで、後述する成形方法により射出成形したものである
が、リアケース5を成形する合成樹脂よりは硬度の低い
熱可塑性弾性体組成物を熱融着によってリアケース5の
開口縁部の周囲に複合成形したものである。このように
複合成形された成型品を2色成形とも称されており、例
えば、特開平1−139240号公報に複合成形体とし
て記載されている。また、リアケース5としては、例え
ばABS樹脂からなる成形体を用いることができ、サイ
ドモールド15としては、特開平1−139240号公
報に記載された熱可塑性弾性体100重量部及びポリエ
ーテルブロックアミド25〜185重量部からなる熱可
塑性弾性体組成物を用いることができるが、リアケース
5を成形する合成樹脂よりは硬度の低い熱可塑性弾性体
組成物であれば、別のものであっても良い。
【0015】次に、図1及び図2に示したこの発明の実
施の形態1に係る携帯電話装置の組立手順について説明
する。まず、回路基板10、フロントケース1をリアケ
ース5上に置いて、ねじ6a〜6dをリアケースの後面
側から挿入穴7a〜7dを通してフロントケース1に設
けられたねじ穴16a〜16dにねじ込み、これらを一
体に取り付ける。これにより、フロントケース1がリア
ケース5に嵌装接合され、且つ、リアケース5の開口端
部の周囲に形成されたサイドモールド15は図3及び図
4に示されるように、その端部がフロントケース1の開
口縁部に押しつぶされ、ケース内を防塵・防湿に気密保
持する。また、バッテリーケース14はバッテリー13
を装着したリアケース5に爪が係合し、リアケース5の
バッテリー収納用の開口を塞ぐ。
【0016】一方、アンテナ8はリアケース5の挿入穴
9に挿入固定されるが、図5に示されるように、挿入穴
9の内周に形成されたアンテナパッキン17により、ケ
ース内を気密に取り付けられる。このアンテナパッキン
17は従来と同様のパッキンでも良いが、図5のよう
に、サイドモールド15と一体にリアケース5に複合成
形するものとしても良い。これにより、ケース内は、気
密に保持されるため、外部から塵埃や、空気中の蒸気、
水分が侵入することがなく、回路基板10に装着した電
子部品等を劣化させることもない。しかも、複合成形さ
れたサイドモールド15によりリアケース5とフロント
ケース1の開口端部を気密にしているため、従来のパッ
キンの装着作業を省略でき、組立作業時間を短縮するこ
とができる。
【0017】ここで、サイドモールド15は、図4のよ
うに、嵌装接合されるフロントケース1側端部の角部に
切欠き15aを設けるものとしてもよく、この場合に
は、切欠きによりフロントケース1に押圧されるサイド
モールド15端部の肉厚が薄くでき、撓みやすくなるこ
とから、気密性をさらに向上することができる。また、
リアケース5の複合成形部には図4に示すようにフロン
トケース1が嵌装接合される方向に対して直角方向に突
出する凸部5aが設けられているので、凸部が嵌装接合
時の荷重を受け持つことができ、また、サイドモールド
15とリアケース5とが融着される表面積が大きくなる
ので、密着性を向上することができる。
【0018】次に、リアケース5にサイドモールド15
を複合成形する成形方法について図6に基づいて説明す
る。図6(a)はリアケース5を成形している状態を示
す断面図、図6(b)は成形されたリアケース5上にサ
イドモールド15を複合成形している状態を示す断面図
である。図6において、18は固定成形型のコア、19
は矢印A及びB方向に移動可能なキャビ、20、21は
矢印C及びD方向に移動可能なスライドキャビである。
即ち、リアケース5の成形には、コア18に対してキャ
ビ19をB方向に、スライドキャビ21をD方向に近付
け、図6(a)に示す状態で保持させて、合成樹脂を射
出成形し、リアケース5を成形する。次に、キャビスラ
イド20をC方向に退避させ、別のキャビスライド21
をB方向に移動させて図6(b)に示す状態に保持す
る。この状態で、熱可塑性弾性体組成物を射出して熱融
着によりリアケース5上にサイドモールド15を複合成
形する。その後、キャビスライド19をA方向に、キャ
ビスライド21をC方向に退避させることにより、開口
縁部の周囲にサイドモールド15を複合成形したリアケ
ース5が得られる。
【0019】この発明の実施の形態1によれば、弾性部
材としてのサイドモールド15は、ケース外部に帯状の
ラインとなって露出するため、手でケースを持ったとき
の滑りどめになり、また帯状のラインが意匠的効果を奏
し得るものである。なお、図6(b)のサイドモールド
15成形時にサイドモールド15に隣接しているアンテ
ナ挿入穴9の内周にアンテナパッキン17を同時に成形
するようにキャビスライド21の成形型を形成しても良
い。また、上記実施の態様1では、サイドモールド15
をリアケース5に複合成形するものとしているが、フロ
ントケース1側に複合成形するものとしても良い。
【0020】実施の形態2.図7はこの発明の実施の形
態2を示すリアケース5とフロントケース1との嵌装接
合部の断面図である。図において、1はフロントケー
ス、5はリアケース、22はフロントケース1及びリア
ケース5の開口縁部の形状に合わせて略四角の枠体状に
成形され、両端の凸部22a、22aが各々フロントケ
ース1及びリアケース5の開口縁部に形成された凹部に
図示のように挿入される合成樹脂でなるサイドモールド
コア、23はこのサイドモールドコア22の側部中央に
該サイドモールドコア22を成形する合成樹脂より硬度
の低い熱可塑性弾性体組成物を熱融着により複合成形さ
れたサイドモールドである。
【0021】即ち、この発明の実施の形態2に係る電子
機器収納ケースは、サイドモールド23を複合成形した
サイドモールドコア22をフロントケース1及びリアケ
ース5とは別体に構成したものである。そして、サイド
モールドコア22は、両端の凸部22a、22aがフロ
ントケース1及びリアケース5の開口縁部に形成された
凹部に挿入されることによって嵌装され、且つ、フロン
トケース1及びリアケース5を嵌装接合した状態でサイ
ドモールド23の両端がフロントケース1及びリアケー
ス5の端部で押圧され変形するので、ケース内を気密に
保持することができる。
【0022】この発明の実施の形態2によれば、フロン
トケース1及びリアケース5に複数種類のカラーがあっ
たとしても、サイドモールドコア22及びサイドモール
ド23を共通に使用することができる。また、弾性部材
としてのサイドモールド23は、ケース外部に帯状のラ
インとなって露出するため、手でケースを持ったときの
滑りどめになり、さらに帯状のラインが意匠的効果を奏
し得るものである。
【0023】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の請求項1
に係る電子機器収納ケースによれば、リアケース及びフ
ロントケースを気密に嵌装接合するための弾性部材を、
リアケース又はフロントケースの開口縁部に熱融着によ
り複合成形され、リアケース又はフロントケースを成形
する合成樹脂よりも硬度の低い熱可塑性弾性体組成物と
したので、パッキンの装着作業を省略でき、組立作業時
間を短縮することができる効果を奏する。
【0024】また、この発明の請求項2に係る電子機器
収納ケースによれば、リアケース及びフロントケースを
気密に嵌装接合するための弾性部材を、リアケース又は
フロントケースの開口縁部に熱融着により複合成形さ
れ、リアケース又はフロントケースを成形する合成樹脂
よりも硬度の低い熱可塑性弾性体組成物とし、且つ、複
合成形部には、嵌装接合されるフロントケース又はリア
ケースが嵌装接合される方向に対して直角方向に突出す
る凸部を形成するものとしたので、組立作業時間を短縮
することができ、且つ、複合成形された熱可塑性弾性体
組成物の密着性を向上でき、凸部を嵌装接合時の荷重受
けとすることができる効果を有する。
【0025】また、この発明の請求項3に係る電子機器
収納ケースによれば、リアケース及びフロントケースを
気密に嵌装接合するための弾性部材を、リアケース又は
フロントケースの開口縁部に熱融着により複合成形さ
れ、リアケース又はフロントケースを成形する合成樹脂
よりも硬度の低い熱可塑性弾性体組成物とし、且つ、嵌
装接合されるフロントケース又はリアケース側端部の角
部に切欠きを形成するようにしたので、弾性部材として
の熱可塑性弾性体組成物が撓みやすく、気密性を一層向
上できる効果を奏する。
【0026】また、この発明の請求項4に係る電子機器
の収納ケースによれば、熱可塑性弾性体組成物のサイド
モールドを複合成形したサイドモールドコアをフロント
ケース及びリアケースとは別体に構成したので、フロン
トケース及びリアケースに複数種類のカラーがあったと
しても、サイドモールドコア及びサイドモールドを共通
に使用することができ、生産性を向上できる効果を有す
る。
【0027】また、この発明の請求項5に係る成形方法
によれば、複合成形されるフロントケース又はリアケー
スの成形は少なくとも複合成形される部分に第1のキャ
ビスライドをスライドさせ、成形位置に固定して射出成
形するケース成形行程と、他の成形型を固定した状態
で、第1のキャビスライドをスライドさせて退避させる
第1の退避行程と、熱可塑性弾性体組成物を成形する第
2のキャビスライドをスライドさせ、上記他の成形型を
固定した状態のままで、上記第1のキャビスライドの成
形位置と同じ成形位置に固定して熱可塑性弾性体組成物
を射出成形する複合成形行程と、上記第2のキャビスラ
イドをスライドさせ退避させる第2の退避行程とから成
形するものとしているので、連続した行程で複合成形で
き、効率よく成形できる効果がある。
【0028】さらに、この発明の請求項6に係る成形方
法によれば、上記請求項5の成形方法において、熱可塑
性弾性体組成物を複合成形するリアケース又はフロント
ケースの端部近傍のアンテナ挿入穴の内周囲にも熱可塑
性弾性体組成物を同時に射出成形するようにしたので、
作業効率が一層向上できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る携帯電話装置
をフロントケース側から示した展開組立図である。
【図2】 この発明の実施の形態1に係る携帯電話装置
をリアケース側から示した展開組立図である。
【図3】 この発明の実施の形態1に係る携帯電話装置
の内部構造を示す断面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1に係る携帯電話装置
のリアケースとフロントケースとの嵌装接合部のを示す
断面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1に係る携帯電話装置
のアンテナ挿入部を示す断面図である。
【図6】 この発明に係る電子機器収納ケースの成形方
法を説明するための断面図である。
【図7】 この発明の実施の形態2に係る携帯電話装置
のリアケースとフロントケースとの嵌装接合部を示す断
面図である。
【図8】 従来の携帯電話装置をフロントケース側から
示した展開組立図である。
【図9】 従来の携帯電話装置を示す一部断面図であ
る。
【符号の説明】
1 フロントケース 5 リアケース 8 アンテナ 10 回路基板 13 バッテリー 14 バッテリ
ーケース 15 サイドモールド 17 アンテナ
パッキン 22 サイドモールドコア 23 サイドモ
ールド
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:34

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器を収納する、一面に開口を有す
    る合成樹脂でなるリアケースと、このリアケースの開口
    縁部にその縁部が嵌装接合され、上記開口を塞ぐ合成樹
    脂でなるフロントケースと、このフロントケースと上記
    リアケースとが嵌装接合される縁部相互間に挿入される
    弾性部材とを備えた電子機器収納ケースにおいて、上記
    弾性部材は、上記リアケース又はフロントケースの縁部
    に熱融着により複合成形された上記リアケース又はフロ
    ントケースを成形する合成樹脂よりも硬度の低い熱可塑
    性弾性体組成物であることを特徴とする電子機器収納ケ
    ース。
  2. 【請求項2】 電子機器を収納する、一面に開口を有す
    る合成樹脂でなるリアケースと、このリアケースの開口
    縁部にその縁部が嵌装接合され、上記開口を塞ぐ合成樹
    脂でなるフロントケースと、このフロントケースと上記
    リアケースとが嵌装接合される縁部相互間に挿入される
    弾性部材とを備えた電子機器収納ケースにおいて、上記
    弾性部材は、上記リアケース又はフロントケースの縁部
    に熱融着により複合成形された上記リアケース又はフロ
    ントケースを成形する合成樹脂よりも硬度の低い熱可塑
    性弾性体組成物であり、且つ該熱可塑性弾性体組成物を
    複合成形したリアケース又はフロントケースの複合成形
    部には、嵌装接合されるフロントケース又はリアケース
    が嵌装接合される方向に対して直角方向に突出する凸部
    が形成されていることを特徴とする電子機器収納ケー
    ス。
  3. 【請求項3】 電子機器を収納する、一面に開口を有す
    る合成樹脂でなるリアケースと、このリアケースの開口
    縁部にその縁部が嵌装接合され、上記開口を塞ぐ合成樹
    脂でなるフロントケースと、このフロントケースと上記
    リアケースとが嵌装接合される縁部相互間に挿入される
    弾性部材とを備えた電子機器収納ケースにおいて、上記
    弾性部材は、上記リアケース又はフロントケースの縁部
    に熱融着により複合成形された上記リアケース又はフロ
    ントケースを成形する合成樹脂よりも硬度の低い熱可塑
    性弾性体組成物であり、且つ上記弾性部材には嵌装接合
    されるフロントケース又はリアケース側端部の角部に切
    欠きが形成され、嵌装接合されることによりフロントケ
    ース又はリアケース側端部が撓むように構成されている
    ことを特徴とする電子機器収納ケース。
  4. 【請求項4】 電子機器を収納する、一面に開口をそれ
    ぞれ有する合成樹脂でなるリアケース及びフロントケー
    ス、これらリアケース及びフロントケースの接合時、そ
    れらの開口縁部にそれぞれ形成された凹部に両端が各々
    挿入される合成樹脂でなるサイドモールドコア、このサ
    イドモールドコアの側部中央に該サイドモールドコアを
    成形する合成樹脂よりも硬度の低い熱可塑性弾性体組成
    物を熱融着により複合成形されたサイドモールドを備
    え、リアケース及びフロントケースの接合時、これらリ
    アケース及びフロントケースの端部の一部が上記サイド
    モールドを押圧変形させるように構成されていることを
    特徴とする電子機器収納ケース。
  5. 【請求項5】 電子機器を収納する、一面に開口を有す
    る合成樹脂でなるリアケース又はこのリアケースの開口
    縁部にその縁部が嵌装接合され、上記開口を塞ぐ合成樹
    脂でなるフロントケースのいずれか一方の縁部に熱可塑
    性弾性体組成物を複合成形する成形方法において、熱可
    塑性弾性体組成物が複合成形されるフロントケース又は
    リアケースの成形は少なくとも複合成形される部分に第
    1のキャビスライドをスライドさせ、成形位置に固定し
    て射出成形するケース成形行程と、他の成形型を固定し
    た状態で、第1のキャビスライドをスライドさせて退避
    させる第1の退避行程と、熱可塑性弾性体組成物を成形
    する第2のキャビスライドをスライドさせ、上記他の成
    形型を固定した状態のままで、上記第1のキャビスライ
    ドの成形位置と同じ成形位置に固定して熱可塑性弾性体
    組成物を射出成形する複合成形行程と、上記第2のキャ
    ビスライドをスライドさせ退避させる第2の退避行程と
    からなることを特徴とする成形方法。
  6. 【請求項6】 熱可塑性弾性体組成物を複合成形するリ
    アケース又はフロントケースの端部近傍に電子機器用ア
    ンテナを挿入する挿入穴が形成されており、複合成形行
    程時に上記挿入穴の内周囲にも熱可塑性弾性体組成物を
    同時に射出成形することを特徴とする請求項5記載の成
    形方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2002295445A (ja) * 2001-03-29 2002-10-09 Denso Corp 携帯電話機
JP2004523135A (ja) * 2000-09-07 2004-07-29 フォーナック アーゲー 補聴器製造方法及び補聴器
JP2010280082A (ja) * 2009-06-02 2010-12-16 Fujitsu Ltd エラストマ成形品及びエラストマ成形品製造装置、並びに外装ケース

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