JPH10513136A - 断面三角形のライナ付き紙器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 筒形紙器又は容器は、例えば丸く巻いた紙製品を運ぶために三角形の断面を有する。紙器は、折り曲げると内側ライニングと次に外側ケーシングとを形成するブランクから形成される。各端部は三角形のエンド部分品２４により閉じられ、該部分品は、内側ライニングと外側ケーシングとの間に挿入されるリテーナフラップ２５により所定位置に保持される。紙器は、その中身に容易に近づくことができるように、紙器の底面を横切る向きに形成された折り目線に沿ってヒンジ式に開くようにした短い端部を設けることができる。

Description

【発明の詳細な説明】 断面三角形のライナ付き紙器 技術分野 本発明は、広範な目的に使用することができる紙器又は容器に関する。 背景技術 従来より、正方形又は長方形の断面形状を有する多くの紙器が使用されている 。また、従来より円形断面の筒形容器が、特に例えば丸く巻いた地図や図面を運 ぶために一般に使用されている。このような円形断曲の筒形容器は、筒の端から 丸く巻いた製品の端に近づくことが困難であること、又は筒の内面との摩擦によ り、丸く巻いた製品がきつく保持されていることから、容器から丸く巻いた製品 を取り出すのは困難な場合が多いという欠点がある。 そこで、本願発明者は、丸く巻いた製品を運ぶために従来の筒形容器よりも簡 単に用いることができ、かつ適当な寸法を採用することにより、他の製品を収容 するために使用することができる紙器又は容器を案出した。 発明の開示 本発明によれば、断面三角形の紙器又は容器であって、シート材料のブランク から形成され、前記ブランクには、これを複数のパネルに分割する一組の折り目 が設けられ、順次に前記折り目に沿って前記ブランクを折り曲げると、内側ライ ニング及び前記内側ライニングの周囲に断面三角形の外側ケーシングが形成され るようになっている紙器又は容器が提供される。 従って、前記紙器又は容器は比較的薄いシート材料のブランク即ち素材から作 ることができ、しかも大きな強度を発揮する。 前記ブランクの少なくとも一方の端部が、前記紙器又はブランクの対応する端 部に近接するように突出する三角形のエンド部分品を有すると好都合である。 好適には、前記三角形エンド部分品が、該エンド部分品にヒンジ結合されかつ 前記紙器又は容器の前記内側ライニングと外側ケーシングとの間に挿入されるリ テーナフラップにより、前記紙器又は容器の対応する端部を横切る向きに、閉位 置に保持される。これにより、接着剤又は他の保持手段の使用を排除しつつ、紙 器の端部を閉じるための簡単で効果的な構成が得られる。 前記紙器又は容器が、紙器の端部より内側の位置で前記底面を横切る向きに延 長する折り目線に関して曲げることにより開けることができる端部を有すると好 都合である。 この紙器は、丸く巻いた製品と容器の内面とが、互いに接触する３つの別々な 線に沿ってのみ係合するので、それらの間に過度の摩擦による係合を生じること なく、丸く巻いた製品を収容するために用いることができる。更に、ヒンジ（蝶 番）式に開けることができる端部を前記紙器に設けることにより、丸く巻いた製 品の端に容易に接近できるようになる。多くの場合、丸く巻いた製品の端は、前 記紙器の主要部分の端部を越えて延長する。いずれにせよ、前記紙器の頂点には 、使用者がその指を挿入し、丸く巻いた製品を掴んで引き出すことができる空間 がある。 紙器の断面形状が二等辺三角形をなすように、その２つの側面が等しいと好都 合である。紙器の断面形状が正三角形であるように、その２つの側面及び底面を 全て互いに等しくすることができる。別の実施例では、紙器又は容器の一方の端 部が他方の端部より広くなるように、その２つの側面及び底面を先細にすること ができる。 前記内側ライニングが、紙器の前記主要部分の端部において、前記外側ケーシ ングの端部を越えて突出していると好都合である。従って、前記紙器のヒンジ結 合の端部は、これを閉じた時に、内側ライニングの突出端部の上に摩擦係合して 、これをその閉位置に保持する。外側ケーシングの端部が、ヒンジ線からヒンジ 結合の底面と反対側の頂点に向けて、紙器の端部から離れるように傾斜している と好都合である。 また、本発明によれば、底面と２つの側面とからなる断面三角形の紙器又は容 器であって、それを複数のパネルに分割する一組の折り目を設けたブランクから 形成され、該ブランクが、次々に折り目線に沿って折り曲げられ、かつ前記紙器 が、該紙器の端よりも内側の位置で前記底面を横切る方向に延長する折り目線を もって曲げることにより開くことができる端部を有する紙器又は容器が提供され る。 前記紙器又は容器は、例えば厚紙などのシート材料のワンピース型即ち一部分 品からなるブランクから形成することができる。これに代えて、前記紙器又は容 器は、端部同士を接合した２つ又はそれ以上のシート材料の部分品からなるブラ ンクから形成することができる。これはモジュラ構造を考慮したもので、前記紙 器は、両側のエンド部分品の間に１個又は複数の延長部分品を連結することによ り、その長さを選択して又は延長して作ることができる。これにより、特に長い 製品を入れる場合に生じる問題が解消される。 従って、更に本発明によれば、シート材料のブランクから形成され、前記ブラ ンクが端部同士を接合する２つ又はそれ以上のシート材料の部分品からなること 紙器又は容器が提供される。 図面の簡単な説明 以下に、本発明の実施態様を、その単なる例示として添付図面を参照しつつ詳 細に説明する。 図１は、本発明による紙器又は容器の第１実施例を示す斜視図である。 図２は、図１の紙器の一方の端部を示す拡大側面図である。 図３は、図１及び図２の紙器を形成するためのワンピース型ブランクの端部を 示す平面図である。 図４は、図１及び図２の紙器を形成するためのブランクの反対側の端部を示す 平面図である。 図５は、図３及び図４のブランクを途中まで折り曲げた後の紙器の端部を示す 斜視図である。 図６は、ブランクを完全に折り曲げた後で、その各エンド部分品を紙器の端部 を横切る向きに閉じる前の状態における紙器の、図５と同じ端部を示す同様の斜 視図である。 図７は、紙器の第２実施例の一方の端部を形成するブランクの第１部分品を示 す平面図である。 図８は、紙器の第２実施例の反対側を形成するブランクの第２部分品を示す平 面図である。 図９は、紙器の第２実施例の延長部を形成する延長部分品を示す平面図である 。 発明を実施するための最良の形態 添付図面の図１及び図２に関して、厚紙又はシート材料のワンピース型ブラン クから形成され、断面が三角形の筒形紙器又は容器が示されている。図示される 実施例は比較的長尺で断面が小さく、地図や図面のような丸く巻いた紙製品を入 れるのに適しているが、一般に前記紙器は、所望のあらゆる製品に適合させるた めに、所望のあらゆる寸法又は長さ対断面比に作ることができる。更に、前記紙 器は、特定の包装条件のために一方の端部に向けて先細にすることができる。 前記紙器は、その両端が閉じられているが、一方の端部には、図２に示すよう に、紙器の底面を横切る向きに延長する折り目線に沿ってヒンジ式に開けること ができるようにした比較的短い部分５を有し、紙器内に収納されている製品（本 実施例では、丸く巻いた地図又は図面６）に容易に近づくことができるようにな っている。注意する点は、前記紙器が外側ケーシング２０と内側ライニング１０ とからなり、内側ライニング１０が外側ケーシング２０の主要部の端部を越えて 突出していることである。前記紙器の端部５は閉位置でヒンジ結合され、前記端 部の両側面の内面が、内側ライニング１０の前記突出部分の両側面と摩擦係合し て、前記紙器の端部５を閉位置に保持している。これを補助するために、前記内 側ライニングから２個のタブ７が形成され、前記紙器のヒンジ結合の底面と反対 側の頂点において、ヒンジ結合の端部５の内面と摩擦係合をするように突出して いる。これに代えて、他の要素を端部５及び／又は内側ライニング１０の突出部 分からプレス成形し又は折り曲げて、前記紙器の端部５を閉じた時に係合させる ことができる。 前記紙器の構造について、添付図面の図３〜図６を参照しながら詳細に説明す る。図３及び図４は、紙器を形成するための、厚紙又は他のシート材料から切り 出したワンピース型ブランクを示している。前記ブランクは、図示される実施例 においては、平行な折り目線９により６つの長方形パネル１１、１２、１３及び ２１、２２、２３に分割されている。前記ブランクから紙器を組み立てるとき、 先ず最初の３つのパネル１１、１２、１３を折り曲げて、三角形の内側ライニン グ１０を形成し、第１パネルの縁に設けられたタブ１４ａを、第３及び第４パネ ル間の折り目線に沿ってスロット１４ｂ内に配置する。このようにして図５に示 す形状が得られる。次に、残りの３つのパネル２１、２２、２３を内側ライニン グ１０の周囲に折り曲げ、前記紙器の外側ケーシング２０を形成すると、図６に 示されるような形状になる。 前記ブランクの各端部には、三角形のクロージュアフラップ１５が、最初の２ つのパネル１１、１２の端部から突出し、かつ内側ライニング１０の端部を横切 る向きに折り曲げられて、後者を図６に示すように閉じている。また、前記ブラ ンクの各端部には、三角形のエンド部分品２４が最後のパネル２３の端部から突 出している。三角形の各エンド部分品２４の側辺からリテーナフラップ２５が突 出している。図６に関し、一旦外側ケーシング２０が内側ライニング１０の周囲 に折り曲げられ、かつクロージュアフラップ１５が内側ライニング１０の端部を 横切る向きに折り曲げられると、三角形のエンド部分品２４がクロージュアフラ ップ対１５の上に折り曲げられ、かつそうする際に、そのリテーナフラップ２５ が、前記紙器の各側面において、内側ライニング１０と外側ケーシング２との間 に挿入される。クロージュアフラップ１５のヒンジ線に沿って短いスリット１６ が形成され、それにより各フラップ１５の隣接する部分が小さいタブを形成し、 これが、各リテーナフラップ２５を前記紙器の内側ライニング１０と外側ケーシ ング２０との間に挿入したときに、そのヒンジ線に沿って形成された同様のスリ ット２６内に係合し、三角形のエンド部分品２４をその閉位置（図１に示す）に 固定するようになっている。 注意すべき点は、図３及び図４に示す前記ブランクの各端部において、最初の ２つのパネル１１、１２とそのクロージュアフラップ１５間の折り目線、及び第 ３のパネル１３の端縁が、全て第４及び第５パネル２１、２２の端縁から僅かに 内側に設けられていることである。従って、最初の３つのパネル１１、１２、１ ３により形成される内側ライニング１０の端部は、外側ケーシング２０端部から 、 その２つの側面パネル２１、２２により画定されるように、僅かに内側に設けら れている。最後のパネル２３と三角形のエンド部分品２４間の折り目線は、同様 にパネル２１、２２の端縁から僅かに内側に設けられ、それにより、前記紙器の 端部を横切る向きにエンド部分品２４を折り曲げたとき、その外面が外側ケーシ ング２０の端部と同じ平面に位置するようになっている。 図４に関して、折り目線３３、３６が、内側ライニング１０の底面及び外側ケ ーシング２０の底面にそれぞれ対応する第３パネル１３及び最後のパネル２３を 横切る向きに形成されている。折り目線３３、３６は、前記ブランクを完全に折 り曲げると一致して、前記紙器の主要な長さ部分とその開閉可能な端部５との間 にヒンジを形成している（図１及び図２）。前記ブランクは、２本の線３１、３ ４に沿って切断される。線３１は、内側ライニング１０の両側面において、前記 紙器の主要な長さ部分とその開閉可能な端部５との間を分割する境界線を形成し ている。もう１つの線３４は、外側ケーシング２０の両側面において、前記紙器 の主要な長さ部分とその開閉可能な端部５との間を分割する境界線を形成してい る。線３１は、その両端は折り目線３３、３６に整合しているが、これらの折り 目線よりも前記ブランクの隣接する端部に近い位置を通り、第１及び第２パネル １１、１２間の折り目に関して対象をなす道を辿っている。従って、図２に示さ れるように、内側ライニング１０の端部は前記ヒンジ線から離れるように湾曲し 、かつ次にヒンジ結合の底面と反対側の頂点に向けて戻るように湾曲している。 また、線３４は、その両端は折り目線３３、３６に整合しているが、これらの折 り目線よりも前記ブランクの端部から遠い位置を通り、前記ブランクの第４及び 第５パネル２１、２２間の折り目に関して対称をなす道を辿っている。従って、 図１及び図２に示すように、前記紙器の外側ケーシング２０の主要な長さ部分の 端部は、前記ヒンジ線からヒンジ結合の底面と反対側の頂点に向けて、前記紙器 の隣接する端部から離れるように傾斜する線に従っている。図示される実施例で は、この線が特定の湾曲線に従っているが、一般的には別の形に従って設けるこ ともできる。例えば、直線に従って設けることができる。 また図４において注意すべき点は、１つのタブ１４ａが切断線３１の端部を横 切るように延長し、この切断線が前記タブを抜ける所まで延長していないことで ある。従って、このタブは、パネル１１、１２、１３を折り曲げて内側ライニン グ１０を形成する際に、パネル１１の主要部分及び端部を一体に保持する。線３ ５がパネル１１とパネル１２間の折り目線９において切断され、図２に示すよう に前記紙器の端部５と摩擦係合するために、内側ライニング１０の頂点から突出 するタブ７を形成している。好適には、図４に示すように、安全性の特徴として 、切断線３４は例えば位置３４ａにおいて中断され、それにより前記ブランクを 折り曲げて紙器を形成した時、端部５をぽきっと折って開ける僅かな動作により 、これらの中断部において前記外側ケーシングが破れるまで、端部５がその閉位 置に保持される。 上述したように、紙器を選択した長さ又は延長した長さに形成することが望ま しい場合がある。図７乃至図９は、モジュラ構造の紙器を選択した長さに形成す るための別々の部分品を示している。即ち、図７及び図８は、紙器のブランクの 両端部を形成するための部分品を示している。基本的に、前記ブランクは、ブラ ンクを折り曲げて紙器を形成する前に端部同士を１つに接合させる２つ又はそれ 以上の部分品からなるという点において、図３及び図４のワーンピース型ブラン クと異なる。しかしながら、より長く延長した紙器が必要な場合には、図７及び 図８の部分品を図９に示す延長部分品の各端部に接合する。これらの延長部分品 を２個又はそれ以上端部同士で接合し、かつ図８及び図９の各エンド部分品を接 合できることは容易に理解される。 図７のエンド部分品は、パネル２１、２２、２３を横切る向きに真っ直ぐ延長 する接合端部４０と、前記エンド部分品の端縁から接合端部４０より遠い位置に おいてパネル１１、１２を横切る向きに真っ直ぐ延長する接合端部４１とを有す る。接合端部４０、４１は、パネル１３を横切る斜めの接合端部４２により互い に接続されている。図８の両エンド部分品は、補完的な接合端部５０、５１、５ ２を有する。タブ５４、５５が図８のエンド部分品の接合端部５１、５２から突 出し、かつ図７のエンド部分品の接合端部４１、４２に形成された補完的な切欠 き部４４、４５に係合するように構成されている。 従って、図７及び図８の両エンド部分品は、それらの各接合端部４０、４１、 ４２と５０、５１、５２とを整合させ、かつタブ５４、５５を切欠き部４４、４ ５に係合させることにより接合して、紙器のブランクを形成することができる。 次に、前記ブランクを図５及び図６に関して説明した方法で折り曲げる。図７の エンド部分品のパネル２１、２２、２３が、内側ケーシング用パネル１０、１１ 、１２の各部分間の接合部の上に位置し、タブ５４、５５がその切欠き部４４、 ４５から外れるのを防止するようになっていることが分かる。最後のパネル２３ の外縁には、パネル１３、２１間の折り目線の長孔５７を貫通するように構成さ れたタブ５６が突設され、パネル２３の外縁を平坦に保持するようになっている 。タブ５６は、前記内側ケーシングの壁の厚さ内に平坦に位置するように、パネ ル１１の自由縁に補完的に的に形成された切欠き５８内に配置される。 注意する点は、図９の延長部分品が、一方の端部において、図７のエンド部分 品の接合端部４０、４１、４２及び切欠き４４、４５に対応する接合端部６０、 ６１、６２と切欠き６４、６５を有し、他方の端部において、図８のエンド部分 品の接合端部５０、５１、５２及びタブ５４、５５に対応する接合端部７０、７ １、７２とタブ７４、７５を有することである。従って、図９の延長部分品は、 その一方の端部に図８のエンド部分品を接合し、かつ他方の端部に図７のエンド 部分品を接合することができる。 以上、本発明について、その全長に亘って同一の三角形断面を有する筒型紙器 又は容器として説明したが、前記紙器はその一方の端部が他方の端部より広くな るように先細に形成し得ることが理解される。別の実施例では、紙器の一方の端 部を一点に向けて先細にすることができる。広い方の端部が開くようにした端部 であると好都合である。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】１９９７年３月１９日 【補正内容】 請求の範囲 １） 断面三角形の紙器又は容器であって、シート材料のブランクから形成され 、前記ブランクには、これを複数のパネル（１１〜１３）に分割する一組の折り 目（９）が設けられ、順次に前記折り目に沿って前記ブランクを折り曲げること により、断面三角形の内側ライニングが３つの前記パネル（１１〜１３）から形 成され、かつ断面三角形の外側ケーシングが、前記内側ライニングの周囲に別の ３つの前記パネル（２１〜２３）から形成されるようになっており、前記ブラン クの少なくとも一方の端部が、前記外側ケーシングの１つの前記パネル（２３） から突出する三角形のエンド部分品（２４）を有し、前記三角形エンド部分品（ ２４）が、前記エンド部分品（２４）の各端縁部にヒンジ結合され、かつ前記内 側ライニングの各パネル（１１、２１及び１２、２２）と外側ケーシングとの間 に挿入されて摩擦係合するリテーナフラップ（２５）により閉位置に、前記紙器 又は容器の対応する端部を横切る向きに、保持されるようになっていることを特 徴とする紙器又は容器。 ２） 前記ブランクの少なくとも一方の端部において、前記内側ライニングが、 その各パネル（１１、１２）にヒンジ結合され、かつ前記紙器又は容器の対応す る端部を横切る向きに折り曲げられて後者を閉じるクロージュアフラップを有し 、前記三角形エンド部分品（２４）が前記クロージュアフラップ（１５）の上か ら閉じるようにしたことを特徴とする請求項１記載の紙器又は容器。 ３） 底面及び２つの側面と、前記紙器又は容器の各端部より内側の位置におい て前記底面を横切る向きに延長する折り目線に関して曲げることにより、前記紙 器又は容器の主要部分に関して開くことができる端部を有することを特徴とする 請求項１又は２記載の紙器又は容器。 ４） 前記内側ライニングが、前記紙器又は容器の一方の主要部の端部において 、前記外側ケーシングの端部を越えて突出していることを特徴とする請求項３記 載の紙器又は容器。 ５） 前記外側ケーシングの前記端部が、前記折り目線（３３）から前記紙器又 は容器の前記底面と反対側の頂点に向けて、前記紙器又は容器の各端部から離れ るように傾斜していることを特徴とする請求項４記載の紙器又は容器。 ６） 前記ブランクの前記折り目線（９）が平行であり、かつ前記内側ライニン グ及び外側ケーシングの前記パネルが矩形であることを特徴とする請求項１乃至 ５のいずれか記載の紙器又は容器。 ７） 前記内側ライニング及び外側ケーシングの前記パネルが前記ブランクの一 方の端部に向けて先細に形成されていることを特徴とする請求項１乃至５のいず れか記載の紙器又は容器。 ８） 前記ブランクには、前記内側ライニングの最初の前記パネル（１１）の自 由縁部にタブ（１４ａ）が形成され、前記内側ライニングの第３パネルと前記外 側ケーシングの第１パネルとの間の折り目線に沿って長孔内に配置されるように なっていることを特徴とする請求項１乃至７のいずれか記載の紙器又は容器。 ９） 前記ブランクには、前記外側ケーシングの最後のパネルの自由縁に、他の ２つの前記パネル間の折り目線に形成された長孔（５７）内に挿入するためのタ ブ（５６）が形成されていることを特徴とする請求項１乃至８のいずれか記載の 紙器又は容器。 １０） 前記ブランクがシート材料の１つの部分品からなることを特徴とする請 求項１乃至９のいずれか記載の紙器又は容器。 １１） 前記ブランクが、前記紙器又は容器の長さを延長するために、補完的な 端縁部（４０、４１及び５０、５１）に沿って端部同士を接合したシート材料の ２つ又はそれ以上の部分品からなることを特徴とする請求項１乃至１０のいずれ か記載の紙器又は容器。 １２） 前記ブランクの隣接する部分品が、一方の部分品から突出するタブ（５ ４、５５）を隣接する部分品に形成された補完的な切欠き（４４、４５）に係合 させることにより接合されることを特徴とする請求項１２記載の紙器又は容器。 １３） 前記補完的なタブ及び切欠きが、前記内側ライニングのパネルに形成さ れ、かつ前記外側ケーシングの前記パネルの接合端部（４０、５０）が前記内側 ライニングの接合端部（４１、５１）からずれており、それにより一方の部分品 の外側ケーシングの前記パネルが前記内側ライニングの接合部の上に位置するよ うになっていることを特徴とする請求項１３記載の紙器又は容器。 １４） 前記ブランクの材料が厚紙又はプラスチックシートからなることを特徴 とする請求項１乃至１３のいずれか記載の紙器又は容器。 １５） 断面三角形の紙器又は容器であって、シート材料のブランクから形成さ れ、該ブランクにこれを複数のパネル（１１〜１３、２１〜２３）に分割する一 組の折り目（９）が設けられ、前記ブランクが、順次前記折り目線に沿って折り 曲げられ、それにより断面三角形の内側ライニングが３つの前記パネル（１１〜 １３）から形成され、かつ断面三角形の外側ケーシングが、前記内側ライニング の周囲に別の３つの前記パネル（２１〜２３）から形成されるようになっており 、前記紙器又は容器が底面及び２つの側面を有し、かつ前記内側ライニング及び 外側ケーシングの２つの側面が、前記紙器又は容器の主要部分（２０）に関して 、前記紙器又は容器の各端部よりも内側の位置で前記底面を横切る方向に延長す る折り目線（３３）をもって曲げることにより、開くことができる端部（５）を 設けるように分割され、前記内側ライニングの２つの側面が、前記外側ケーシン グの２つの側面を分割する線とは異なる線に沿って分割され、それにより前記内 側ライニングが、前記紙器又は容器の一方の前記部分の外側ケーシングの端部を 越えて突出し、かつ他方の前記部分の外側ケーシングが、前記端部を閉じると前 記一方の部分の突出する内側ライニングの上に係合するようになっていることを 特徴とする紙器又は容器。 １６） シート材料のブランクから形成され、前記ブランクを複数のパネル（１ １〜１３、２１〜２３）に分割する１組の折り目（９）が設けられており、前記 ブランクが、それから形成される紙器又はブランクの長さを延長するべく、端部 同士を接合する２つ又はそれ以上のシート材料の部分品からなり、前記ブランク が次々に前記折り目に沿って折り曲げられて、前記紙器又はブランクを形成する ようになっていることを特徴とする紙器又は容器。 １７） 前記ブランクの隣接する部分品が、一方の部分品から突出するタブ（５ ４、５５）を隣接する部分品に形成された補完的な切欠き（４４、４５）に係合 させることにより接合されることを特徴とする請求項１６記載の紙器又は容器。 １８） 前記ブランクが内側ライニングと、前記内側ライニングの周囲に巻かれ た外側ケーシングとを形成し、前記補完的なタブ（５４、５５）及び切欠き（４ ４、４５）が前記内側ライニングに形成され、かつ前記外側ケーシングの接合端 部（４０、５０）からずれていることにより、一方の前記部分品の外側ケーシン グが前記内側ライニングの接合部（４１、４２及び５１、５２）の上に位置する ようになっていることを特徴とする請求項１７記載の紙器又は容器。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＵＡ(ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ )，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ， ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，Ｋ Ｇ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ， ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，Ｓ Ｉ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １） 断面三角形の紙器又は容器であって、シート材料のブランクから形成され 、前記ブランクには、これを複数のパネルに分割する一組の折り目が設けられ、 順次に前記折り目に沿って前記ブランクを折り曲げると、内側ライニング及び前 記内側ライニングの周囲に断面三角形の外側ケーシングが形成されるようになっ ていることを特徴とする紙器又は容器。 ２） 前記ブランクの少なくとも一方の端部が、前記紙器又はブランクの対応す る端部に近接するように突出する三角形のエンド部分品を有することを特徴とす る請求項１記載の紙器又は容器。 ３） 前記三角形エンド部分品が、該エンド部分品にヒンジ結合されかつ前記紙 器又は容器の前記内側ライニングと外側ケーシングとの間に挿入されるリテーナ フラップにより、前記紙器又は容器の対応する端部を横切る向きに、閉位置に保 持されることを特徴とする請求項２記載の紙器又はブランク。 ４） 底面及び２つの側面と、前記紙器の各端部より内側の位置において前記底 面を横切る向きに延長する折り目線に関して曲げることにより開くことができる 端部を有することを特徴とする請求項１乃至３のいずれか記載の紙器又は容器。 ５） 前記内側ライニングが、前記紙器又は容器の主要部の端部において、前記 外側ケーシングの端部を越えて突出していることを特徴とする請求項４記載の紙 器又は容器。 ６） 前記外側ケーシングの端部が、前記折り目線から前記紙器の前記底面と反 対側の頂点に向けて、前記紙器又は容器の各端部から離れるように傾斜している ことを特徴とする請求項５記載の紙器又は容器。 ７） 前記ブランクの前記折り目線が平行であり、かつ前記ブランクの前記パネ ルが矩形であることを特徴とする請求項１乃至６のいずれか記載の紙器又は容器 。 ８） 前記ブランクの前記パネルが該ブランクの一方の端部に向けて先細に形成 されていることを特徴とする請求項１乃至６のいずれか記載の紙器又は容器。 ９） 前記ブランクには、前記内側ライニングの最初の前記パネルの自由縁部に タブが形成され、他の２つの前記パネル間の折り目線に沿って長孔内に配置され るようになっていることを特徴とする請求項１乃至８のいずれか記載の紙器又は 容器。 １０） 前記ブランクには、前記外側ケーシングの最後のパネルの自由縁に、他 の２つの前記パネル間の折り目線に形成された長孔内に挿入するためのタブが形 成されていることを特徴とする請求項１乃至９のいずれか記載の紙器又は容器。 １１） 前記ブランクがシート材料の１つの部分品からなることを特徴とする請 求項１乃至１０のいずれか記載の紙器又は容器。 １２） 前記ブランクが、補完的な端縁部に沿って端部同士を接合したシート材 料の２つ又はそれ以上の部分品からなることを特徴とする請求項１乃至１０のい ずれか記載の紙器又は容器。 １３） 前記ブランクの隣接する部分品が、一方の部分品から突出するタブを隣 接する部分品に形成された補完的な切欠きに係合させることにより接合されるこ とを特徴とする請求項１２記載の紙器又は容器。 １４） 前記補完的なタブ及び切欠きが、前記内側ライニングの前記パネルに形 成され、かつ前記外側ケーシングの前記パネルの接合端部が前記内側ライニング の接合端部からずれており、それにより一方の部分品の外側ケーシングの前記パ ネルが前記内側ライニングの接合部の上に位置するようになっていることを特徴 とする請求項１３記載の紙器又は容器。 １５） 前記ブランクの材料が厚紙であることを特徴とする請求項１乃至１４の いずれか記載の紙器又は容器。 １６） 底面及び２つの側面からなる断面三角形の紙器又は容器であって、それ を複数のパネルに分割する１組の折り目を設けたブランクから形成され、前記ブ ランクが順次前記折り目線に沿って折り曲げられ、前記紙器の端部より内側の位 置で前記底面を横切る向きに延長する折り目線に関して曲げることにより開ける ことができる端部を有することを特徴とする紙器又は容器。 １７） 外側ケーシング及び内側ライニングを有し、前記内側ライニングが、前 記紙器又は容器の主要部分の端部において前記外側ケーシングの端部を越えて突 出していることを特徴とする請求項１６記載の紙器又は容器。 １８） シート材料のブランクから形成され、前記ブランクが端部同士を接合す る２つ又はそれ以上のシート材料の部分品からなることを特徴とする紙器又は容 器。 １９） 前記ブランクの隣接する部分品が、一方の部分品から突出するタブを隣 接する部分品に形成された補完的な切欠きに係合させることにより接合されるこ とを特徴とする請求項１８記載の紙器又は容器。 ２０） 前記ブランクが内側ライニングと、前記内側ライニングの周囲に巻かれ た外側ケーシングとを形成し、前記補完的なタブ及び切欠きが前記内側ライニン グに形成され、かつ前記外側ケーシングの接合端部からずれていることにより、 一方の前記部分品の外側ケーシングが前記内側ライニングの接合部の上になるよ うになっていることを特徴とする請求項１９記載の紙器又は容器。