JP2001527492A - 喫煙品の函体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 内側ラッピングの中に収容された細長い喫煙品を収容する函体（１３）が提供され、前記函体は全体として長方形の底部（１４）と、前記底部から直立する相互にヒンジ連結された４側壁（１５−２０）と、前記函体の上端を少なくとも部分的に閉鎖する上端パネル手段（２２）とを有する板紙の外側容器を含む。前記側壁（１５−２０）は喫煙品と実質的に同一高さを有しまた前記底部に対して固着される。喫煙品に対するアクセスは前記上端パネル手段（２２）を通して成される。

Description

【発明の詳細な説明】 喫煙品の函体 本発明はシガレットなどの細長い外観を有する喫煙品の函体に関するものであ る。 このような喫煙品の函体は一般に公知の３タイプのいずれかに入る。これらの タイプは、ヒンジ連結フタ部分を有する「ハード」タイプまたは「圧潰防止」タ イプ、内部をスライダが往復運動する末端の開いた外郭を有する「外郭／スライ ダ」タイプ、喫煙品のホイル束が紙ラッパーの中に被覆されこのラッパーの上端 が開かれる「ソフト」タイプである。「ハード」タイプおよび「ソフト」タイプ はどちらかと言えば旧式な「外郭／スライダ」タイプよりもはるかに一般的であ って、種々の理由から種々の消費者を引きつける傾向がある。「ソフト」函体は 「ハード」函体よりも柔らかであり、内容物の一部が使用された後にそれだけ嵩 が低くなる傾向がある。しかしこれは、可撓性紙ラッパーの圧潰の故に残った内 容物を破損する可能性がある。 本発明によれば、内側ラッピングの中に収容された細長い喫煙品の函体におい て、前記函体は板紙の外側容器を含み、前記容器は全体として長方形の底部と、 前記底部から直立する相互にヒンジ連結された４側壁と、前記函体の上端を少な くとも部分的に閉鎖する上端パネル手段とを有し、前記側壁は喫煙品と実質的に 同一高さを有しまた前記底部に対して固着され、また喫煙品に対するアクセスは 前記上端パネル手段を通して成される細長い喫煙品の函体が提供される。 好ましくは前記上端パネル手段は、前記側壁の１つにヒンジ連結された単一の 上端パネルと、前記上端パネルに対してヒンジ連結され前記側壁以外の１つまた は複数の側壁の内側面に対して接着された１つまたは複数の固着パネルとを含む 。 理想的には前記上端パネルが単一厚さの板紙を含む。二、三の構造においては、 単一の固着パネルが備えられ、この固着パネルが前記上端パネルの連結された前 記側壁と対向する側壁に対して接着される。原則として、前記１つの側壁と前記 対向側壁が他の２つの側壁より幅広い。 二、三の実施態様においては、隣接側壁対の間の接合部が曲率半径を有するベ ベルとして、または傾斜平面ベベルとして面取りされる。 他の好ましいフィーチャは、上端パネルが函体の上端全体を横断して延在し、 パーフォレーションなどの脆弱線によって画成された除去可能部分を有する。 １つの型の構造においては、底部がその対向縁部において前記一方の側壁と前 記対向側壁とにヒンジ連結され、これらの側壁がそれぞれの両側に配置された側 壁部分に対してヒンジ連結され、前記一方の側壁の側壁部分が前記対向側壁のそ れぞれの側壁部分に接着されて他の２側壁を成す。 多くの実施態様においては、前記函体は印紙帯を含み、この印紙帯は上端パネ ル手段の上に延在しこの上端パネルおよび前記対向側壁に対して固着され、前記 対向側壁は前記他の２側壁よりも幅広い。 以下、本発明を図面に示す実施例について詳細に説明するが、本発明はこれら の実施例によって限定されるものではない。付図において、 第１図は本発明による函体の斜視図、 第２図は本発明による他の函体の斜視図、 第３図はホイルラッピングされた喫煙品束の斜視図、 第４図は第１図の函体を製造するため第３図の喫煙品束を収容する素材の平面 図、 第５図は第１図と類似の函体を製造するため第３図の喫煙品束を収容する他の 素材の平面図、 第６図は第２図の函体を製造するため第３図の喫煙品束を収容する素材の平面 図、 第７図は他の相異なる函体を製造するため第３図の喫煙品束を収容する他の素 材の平面図、また 第８図は第１図と類似の函体を製造するため相異なる配向を有する素材の実施 例の平面図である。 第３図は、折り畳まれた内側ラッピング１１の中に包装された２０本のシガレ ットなどのなどの複数の喫煙品を含む喫煙品束１０を示す。ラッピング１１は紙 、金属ホイルまたは金属被覆紙などの薄い可撓性材料から成る。このような喫煙 品束はタバコ業界公知であって、ラッピング１１のこれ以外の包装形状が公知で あるがその一例として示した。 第４図は第１図に図示のような函体１を製造するために折り畳んで喫煙品束１ ０の回りに固着するための板紙素材１２を示す。素材１２は底部１４を有し、こ の底部１４はその両縁部において第１および第２主側側壁１５，１６にヒンジ連 結されている。底部１４は全体として長方形で丸い隅部を有する。側壁部分１７ ，１８，１９，２０が主側壁１５，１６の両側縁部に対してヒンジ連結２１され ている。この実施態様における各ヒンジ連結２１は複数の縦方向折り目を有し、 その目的は下記において明かとなろう。底部１４に対向する第１主側壁１５の縁 部に対して上端パネル２２がヒンジ連結され、この上端パネル２２が固着パネル ２３に対してヒンジ連結されている。また側壁部分１９，２０に対してタック・ フラップ２５がヒンジ連結されている。 函体１３の１つの組立て法においては、喫煙品束１０が第１側壁１５の上に配 置されまたオプションとしてこれに接着される。次に、上端パネル２２が喫煙品 束１０の上端に当接するように折り畳まれ、また底部１４が喫煙品束１０の底部 に当接するように折り畳まれる。次に固着パネル２３が喫煙品束１０の上に当接 するように折り畳まれ、次に第２側壁１６が固着パネル２３に固着するように喫 煙品束の上に折り畳まれる。次にタック・パネル２５を喫煙品束１０と底部１４ との間に挟み込むようにして側壁部分１７−２０を喫煙品束の回りに折り畳み、 また隣接の側壁部分１７，１９および１８，２０を相互に接着する。 各ヒンジ連結２１の縦方向折り目の故に、素材１２は、各隅部に喫煙品を収容 した喫煙品束１０の回りに湾曲させられる。このようにして函体１３は鋭い縦方 向縁部を有する事なく、上端パネル２２および底部１４に対応する曲率半径のベ ベル縁部を備える。 素材を折り畳み固着する他の方法も可能である事を了解されたい。またヒンジ 連結２１は２本の縦方向折り目の間に画成された小角度のベベルパネルとする事 ができ、またはこれより鋭い縦方向縁部を生じるように単一の折り目とする事が できよう。これはすべての実施態様について応用可能であり、その場合に相異な る函体効果を生じるために素材に対する小さな変更のみが必要とされよう。 主側壁１５，１６が折り畳まれ側壁部分１７−２０が固着されていると同時に 、固着パネル２３が第２主側壁１６の内側面に接着されるように上端パネル２２ と固着パネル２３が折り畳まれる。この構造においては、上端パネル２２が喫煙 品束の上端の上に延在する。さらに印紙帯２４を第１側壁１５から第２側壁１６ まで上端パネル２２の上に接着する事ができる。他の構造においては、印紙帯が 一対の側壁部分１７，１９から函体１３の上端区域全体を横切って他方の側壁部 分対１８，２０まで延在する事ができる。他の型の印紙帯も使用する事ができよ う。 喫煙品にアクセスするためには、上端パネルの一部を除去して喫煙品束１０の ラッピング１１を露出しなければならない。 函体１３は「ソフト」函体の多くの属性を有し、しかも板紙側壁は函体の圧潰 力に対する剛性を増大する事が理解されよう。さらに板紙底部と上端パネルを備 える事により、種々の方向の圧潰力に対する剛性が函体に対して与えられる。し かし単一厚さの底部および上端パネルは標準型「ハード」函体と同程度に剛性を 保つほどに函体を強化しないが、これは「ソフト」函体の外観と感触とを好む消 費者にとっては重要なフィーチャである。函体１３は「ハード」函体ほどに剛性 ではないが標準型「ソフト」函体と比較して内容物の破損を低減させる程度にそ の原型を保持するが故に、函体１３は「ハード」函体を買おうとする消費者をも 引きつける事ができよう。 第５図は第４図の素材１２と非常に類似した素材３０を示す。唯一の相違点は 、喫煙品束１０にアクセスするため上端パネル２２の一部３２を除去しやすくす るために３本のパーフォレーション脆弱線31が備えられている事である。 第６図は第４図の素材１２と類似の素材４０を示し、類似部品は同一参照数字 を与えられている。その相違点は、喫煙品束１０のラッピング１１が予め見える ように上端パネル２２と固着パネル２３の一部４１が予め除去されている事にあ る。実際にこの実施態様およびその他の実施態様の函体１３は追加的密封と保護 のために透明プラスチックフィルムで被覆ラッピングされる。 第７図には多くの点で第４図の素材１２に類似した他の素材５０を示すが、そ の相違点は上端パネル２２が一方の側面パネル部分１７にヒンジ連結されまたそ れぞれの主側面壁体１５，１６に固着するための２つの固着パネル２３を有する 事である。 第８図は上端パネル２２の中に２セットのパーフォレーション３１を有する他 の構造の素材６０を示す。また２つの主側壁１５，１６が３側壁部分６１，６２ ，６３と直列にヒンジ連結され、また各主側壁１５，１６がそれぞれ底部パネル ６４，６５にヒンジ連結されている。素材６０の１つの組立て例においては、喫 煙品束１０が第１側壁１５の上に配置されまたはオプシヨンとして固着される。 上端パネル２２，底部パネル６４および側壁部分６１，６２が喫煙品束に当接す るまで折り畳まれ、次に固着パネル２３が喫煙品束１０の側面上に折り畳まれる 。次に第２側壁１６が喫煙品束の上に折り畳まれ、固着パネル２３に対して固着 さ れる。第２底部パネル６５が第１底部パネル６４の上に折り畳まれ固着される。 最後に側壁部分６３が側壁部分６１の回りに折り畳まれ固着される。この組立て 工程中にタック・パネル２５がそれぞれ底部パネル６４，６５の上に差し込まれ る。 二重厚さの底部は上端と比較して底部の剛性を増大する。フィルタシガレット の場合、フィルタが上端に配置されるので、この底部の追加的剛性がフィルタシ ガレットの他方のタバコ含有端部の破損を低減させる。 もちろん、前述の素材の代わりに類似の他の素材構造を使用する事ができよう 。他の構造においては、単数または複数の固着パネルが主側壁の内側に接着され る事なく単に差込まれ、または主側面の外側に対して接着する事さえもできる。 また第５図と第６図の素材において、除去されるべき部分または除去された部分 は図示のように長方形である必要はなく、任意所望の形状とする事ができよう。 また上端パネルの他の側面に追加的除去可能部分を備える事もできる。

【手続補正書】特許法第１８４条の８第１項 【提出日】平成１１年５月１２日（１９９９．５．１２） 【補正内容】 請求の範囲 １．内側ラッピングの中に収容された細長い喫煙品の函体において、前記函体 は板紙の外側容器を含み、前記容器は全体として長方形の底部と、前記底部から 直立する相互にヒンジ連結された４側壁と、使用中に前記函体の上端を部分的に 閉鎖する上端パネル手段とを有し、前記側壁は喫煙品と実質的に同一高さを有し また前記底部に対して固着され、また喫煙品に対するアクセスは前記上端パネル 手段を通して成され、また隣接側壁対の間の継目が曲率半径を有する継目として のまたはベベル継目としての輪郭を有する事を特徴とする細長い喫煙品の函体。 ２．前記上端パネル手段は、前記側壁の１つにヒンジ連結された単一の上端パ ネルと、前記上端パネルに対してヒンジ連結され前記側壁以外の１つまたは複数 の側壁の内側面に対して接着された１つまたは複数の固着パネルとを含むことを 特徴とする請求項１に記載の函体。 ３．前記上端パネルが単一厚さの板紙を含むことを特徴とする請求項２に記載 の函体。 ４．単一の固着パネルが備えられ、この固着パネルが前記上端パネルの連結さ れた前記側壁と対向する側壁に対して接着されることを特徴とする請求項２また は３のいずれかに記載の函体。 ５．前記１つの側壁と前記対向側壁が他の２つの側壁より幅広いことを特徴と する請求項４に記載の函体。 ６．上端パネルが函体の上端全体を横断して延在し、パーフォレーションなど の脆弱線によって画成された除去可能部分を有することを特徴とする請求項１乃 至５のいずれかに記載の函体。 ７．底部がその対向縁部において前記一方の側壁と前記の対向側壁とにヒンジ 連結され、これらの側壁がそれぞれの両側に配置された側壁部分に対してヒンジ 連結され、前記一方の側壁の側壁部分が前記対向側壁のそれぞれの側壁部分に接 着されて他の２側壁を成すことを特徴とする請求項１乃至６のいずれかに記載の 函体。 ８．さらに前記函体は印紙帯を含み、この印紙帯は上端パネル手段の上に延在 しこの上端パネルおよび前記対向側壁に対して固着され、前記側壁は前記他の２ 側壁よりも幅広いことを特徴とする請求項１乃至６のいずれかに記載の函体。 ９．請求項１乃至８のいずれかに記載の函体を形成するための素材。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ， ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，ＫＥ，Ｌ Ｓ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＬ ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ， ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，Ｅ Ｅ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＧＷ，ＨＵ ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ， ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，Ｍ Ｄ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ， ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，Ｕ Ｚ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＷ (72)発明者 ロドニー、ジョージ、タイラー イギリス国レスターシャー、ウッドハウ ス、イーブズ、チャーンウッド、ライズ、 ザ、コーチ、ハウス

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．内側ラッピングの中に収容された細長い喫煙品の函体において、前記函体 は板紙の外側容器を含み、前記容器は全体として長方形の底部と、前記底部から 直立する相互にヒンジ連結された４側壁と、前記函体の上端を少なくとも部分的 に閉鎖する上端パネル手段とを有し、前記側壁は喫煙品と実質的に同一高さを有 しまた前記底部に対して固着され、また喫煙品に対するアクセスは前記上端パネ ル手段を通して成される事を特徴とする細長い喫煙品の函体。 ２．前記上端パネル手段は、前記側壁の１つにヒンジ連結された単一の上端パ ネルと、前記上端パネルに対してヒンジ連結され前記側壁以外の１つまたは複数 の側壁の内側面に対して接着された１つまたは複数の固着パネルとを含むことを 特徴とする請求項１に記載の函体。 ３．前記上端パネルが単一厚さの板紙を含むことを特徴とする請求項２に記載 の函体。 ４．単一の固着パネルが備えられ、この固着パネルが前記上端パネルが連結さ れた前記側壁と対向する側壁に対して接着されることを特徴とする請求項２また は３のいずれかに記載の函体。 ５．前記１つの側壁と前記対向側壁が他の２つの側壁より幅広いことを特徴と する請求項４に記載の函体。 ６．隣接側壁対の間の接合部が曲率半径を有するベベルとして、または傾斜平 面ベベルとして面取りされていることを特徴とする請求項１乃至５のいずれかに 記載の函体。 ７．上端パネルが函体の上端全体を横断して延在し、パーフォレーションなど の脆弱線によって画成された除去可能部分を有することを特徴とする請求項１乃 至６のいずれかに記載の函体。 ８．底部がその対向縁部において前記一方の側壁と前記の対向側壁とにヒンジ 連結され、これらの側壁がそれぞれの両側に配置された側壁部分に対してヒンジ 連結され、前記一方の側壁の側壁部分が前記対向側壁のそれぞれの側壁部分に接 着されて他の２側壁を成すことを特徴とする請求項１乃至７のいずれかに記載の 函体。 ９．さらに前記函体は印紙帯を含み、この印紙帯は上端パネル手段の上に延在 しこの上端パネルおよび前記対向側壁に対して固着され、前記対向側壁は前記他 の２側壁よりも幅広いことを特徴とする請求項１乃至８のいずれかに記載の函体 。 １０．請求項１乃至９のいずれかに記載の函体を形成するための素材。