JPH10511290A - マスカラ等の液体でのり状のまたは粉末状の製品塗布用ブラシ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 所定の種類の材料を塗布するためのブラシが開示されている。ブラシは、少なくとも１つの母線に沿って裂けると共にスリーブ（１０）により保持された可撓性の細糸（９）によって囲まれた少なくとも１つの挿入部（８）を収容する管（６）から成る操作部分を有し、また細糸の自由端部は、管（６）の中のスリット（７）から突出し、ブラシの毛（３）を形成する。このブラシによって、特に、まつげの上にマスカラを塗ることが可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】 マスカラ等の液体でのり状のまたは粉末状の製品塗布用ブラシ この発明は、その主題としてあらゆる性質の液体でのり状のまたは粉末状の製 品、例えばマスカラ塗布用のブラシに関する。 ブラシの毛が若干不揃いにその支持部上方に配分されたブラシ構造が提案され ている。このように、ブラシによって行われる製品の塗布はそれほど正確でない かまたは針先のように正確ではない可能性があり、特にマスカラをまつげに塗る ことを対象とする場合には、不都合である。実際に、このような場合にはマスカ ラはまつげの根元に可能な限り近く塗られるべきである。 さらに、ブラシの毛が若干不揃いに分布した現在のマスカラブラシでは、製品 は、パイのようにブラシのある特定領域上に、特にその端部上にたまる傾向があ り、これによって製品の正確かつ均一な塗布が当然のことながら難しくなる。 したがって本発明の目的は、塗布される製品の正確で効果的なまた均一な塗布 を可能にする特別設計のブラシを提案することによって、これらの不都合および 他の不都合を修復することである。 上記目的のために、本発明は、その主題として、例えばマスカラのような液体 でのり状のまたは粉末状の製品を塗るためのブラシ、また少なくとも１つの母線 に沿って１つまたは複数の列のブラシの毛を支承するような茎状部または同種の ものを備える型式のブラシであり、前記茎状部が少なくとも１つの母線に沿って 裂かれた管であり、また前記管の中に少なくとも１つの挿入部が収容され、その 挿入部周囲に可撓性の細糸が植え付けられ、細糸の自由端部は管のスリットから 突出し、このようにしてブラシの毛を形成することを特徴とする。 好適な実施の形態によれば、前述の細糸は、挿入部と管との間に間挿された裂 けた外装部によって挿入部の周囲に保持される。 挿入部はほぼ裂けた円筒の形状を示すことができ、その互いに向き合った自由 縁部は管のスリットから突出し、ブラシの毛のために軸受けおよび配向面を形成 する。 したがってブラシの毛は、ブラシの毛の２つの層において挿入部の自由縁部に よって構成かつ確実に保持され、これによって製品の均一な維持と正確な塗布が 可能になることが理解される。 もう１つの実施の形態によれば、挿入部はＴ字体の形状を示し、その垂直の脚 部は管のスリットから突出する。 このスリットは、プラグによって閉鎖される管の自由端部に向かって分岐する 台形形状を備えることが好ましい。 さらにこの場合、前述の外装部がほぼ裂けた円筒形状を備え、その互いに対面 した縁部が管のスリットから突出することを理解すべきである。 かくして、管のスリットから突出するブラシの毛は、挿入部の自由縁部と管の 自由縁部との間で好適に押さえ付けられる。 このブラシのもう１つの特数によれば、管はその自由端部でプラグによって閉 鎖される。 さらにこの場合、ブラシの毛の列の側面端部を管のスリットの上方で閉鎖する ために、ブラシが、プラグと管とにしっかりと固定された２つの突起部をそれぞ れ備えることを理解すべきである。 さらに本発明に基づくブラシは、前記の管が、例えばマスカラのような塗布さ れる製品用のタンクを形成するハンドルスティックに接続されることを特徴とす る。 もう１つの実施の形態によれば、前述の管はハンドルスティックに接続される かまたは管それ自体がブラシを掴むためのハンドルを形成し、また管それ自体は 、ブラシ保護のためのプラグまたは同種のものに結合され、ブラシが浸る製品用 のタンクを形成する。 前記グリップハンドルが、ブラシの保護プラグ内に収容された製品を希釈する ための液体用タンクを形成できることを指摘する。 さらにもう１つの実施の形態によれば、管はマスカラタンクを形成するハンド ルスティックに接続され、また挿入部は裂けた円筒の形状をとり、その互いに向 き合った自由縁部は管のスリットから突出して表面を形成し、その表面の間でブ ラシの毛が突出し、このブラシの毛は前記自由縁部とほぼ反対側にまた垂直に挿 入部の内部に植え付けられる。 挿入部の内壁にしっかりと固定されたプレートまたは同種のものの上に、ブラ シの毛が植え付けられることが好ましいことを理解すべきである。 本発明の他の特徴と利点が、実例のみによって与えられる添付図面を参考にし た以下の詳細な説明からより明らかとなる。 図１は、プラグを取り外した本発明の実施の形態に基づくブラシの側面図であ る。 図２は、ブラシの毛を支承する茎状部の斜視部分断面図である。 図３は、プラグを有する茎状部のみの部分平面図である。 図４は、本発明の原理に基づく茎状部のもう１つの実施の形態の斜視部分断面 図である。 図５は、さらにもう１つの茎状部の実施の形態の部分斜視図を示している。 図６は、ブラシの毛を維持するもう１つの実施の形態に基づくブラシの毛を支 承する茎状部の斜視部分断面図である。 図１をより詳しく説明すると、１つの模範的な実施の形態では基本的にハンド ルスティック１から成るブラシが茎状部２によって延在し、その茎状部の端部で ブラシの毛３の複数の線または列が支承されているのが分かる。 ハンドルスティック１は例えばマスカラ用のタンクを形成し、また目のまつげ の上のマスカラ塗布を可能にするように、ブラシの毛３の中空である茎状部２を 通して根元と連通する。 タンク１はその端部に押しボタン４を備え、ブラシの毛３の中への所定量のマ スカラ注入を可能にし、これに対しプラグ５は、ブラシの使用後にブラシの毛を 保護するために設けられる。 もう１つの実施の形態（図示せず）に基づき、また本発明の範囲から逸脱する ことなしに、ハンドルスティック１がブラシを掴むための単なる手段を形成する ように、プラグ５はマスカラのような製品用のタンクを形成することが可能であ る。しかしハンドルスティック１自体は、塗布される製品の希釈用液体を収容す るタンクであってブラシ保護用のプラグ５の中に収容されたタンクを完全に形成 することが可能である。 かくして、プラグ５がマスカラを収容する場合、ハンドルスティック内の希釈 液として結合剤または処理剤のような種々の物質を含むことが可能な水性媒体を 用意することができるであろう。 本発明に基づきまた特に図２と３に関連して、ブラシの毛３を支承する茎状部 ２は好ましくは円筒状の管６から成り、管の端部には、管の１つの母線に沿って 延在するスリット７が形成される。 挿入部８それ自体は、図２から良く分かるように同様に円筒状の形状を有する 裂けた管６の中に収容され、またその周囲に可撓性の細糸９が植え付けられ、ブ ラシの毛３を形成するその自由端部は管６のスリット７から突出している。 好適な実施の形態によれば、細糸９は、密に接合された輪の方法で挿入部８を 中心に配設される。 これらの密に接合された輪を形成している細糸９は、挿入部８と裂けた管６の 間に間挿された裂けた外装部１０によって挿入部８の周囲に保持される。この場 合、このような裂けた外装部１０は必ずしも必要ではなく、また本発明の範囲か ら逸脱することなしに完全に省略可能であることに留意すべきである。 図２と図３に示した実施の形態によれば、挿入部８は裂けた円筒形状を備え、 その互いに向き合った自由縁部８ａは管６のスリット７から突出する。かくして 、自由縁部８ａはブラシの毛３のための軸受けおよび配向面を形成し、その面は 、図２からはっきりと分かるように、自由縁部８ａの両方の側面上にブラシの毛 の２つの層を形成する。さらに、両方の自由縁部８ａはその間に空間を画定し、 その空間からブラシの毛３を浸すためにマスカラが漏れ、ブラシ（図１参照）の ハンドル１内のタンクから来るマスカラが、挿入部８の下部円筒状部によって形 成されてダクト内を通過することが良く理解される。 前述した外装部１０に戻って、図２では、裂けた円筒形状が同様に示され、そ の自由縁部１０ａは挿入部８の自由縁部８ａと良く似ており、管６のスリット７ から突出しているが、自由縁部８ａの高さよりも低い高さに沿って突出すること が好ましい。自由縁部８ａと１０ａとの間の相対的な高さが、ブラシの毛３の列 の所望の可撓性に従って可変自在であることを指摘する。 かくして、図から分かるように、スリット７の縁部上に作用する自由縁部１０ ａは、ある方法で、挿入部８の自由縁部８ａの上にブラシの毛３の層に力を加え るクランプを形成する。 図３から良く分かるように、ブラシの中空茎状部を形成する管６のスリット７ は、管の端部で開口する台形形状を備え、またそのより広い部分７ａは管の端部 に配置され、この端部は開口しまたプラグ１１で閉鎖することが可能である。か くして、プラグ１１は管６内に管に含まれるすべての要素を保持し、すなわち挿 入部８と、ブラシの毛３を形成する可撓性の細糸９を維持する外装部１０とによ って形成されるアセンブリを保持する。 管６のスリット７の台形形状によって、製品のより良い分布が可能になり、ま た挿入部８の全長にわたって流量が調整される。換言すれば、スリット７の一方 の端部からの他方の端部までの圧力損失の補整が行われる。 挿入部は、本発明の範囲から逸脱することなしに、図２に示した形状と異なっ た他の形状を有することが可能である。 かくして、図４から分かるように、Ｔ字体の形状を備える挿入部１２であって 、その垂直の脚部１２ａが管６のスリット７から突出するような挿入部を使用す ることが可能である。 この場合、製品、すなわち例えばマスカラは、脚部１２ａの両方の側面上の垂 直脚部１２ａと水平脚部１２ｂとにより画定された両方の空間またはダクトの間 の流動によって、ブラシの毛３に供給される。挿入部１２上へのブラシの毛の植 え付けを可能にする外装部１０は図４に示されていないが、このような外装部は 完全に設けることができるであろう。 さらにこの場合、図４から良く分かるように、挿入部１２は閉鎖かつ中空構造 の形状をとることが可能であるが、特に水平脚部１２ｂの高さで中空かつ開口構 造の形状をとることも十分に可能である。 さらに図４から、管６の端部のプラグ１１が突起部１４ａを備え、また同様に 管６が、スリット７の閉鎖端部の高さで前記の管から径方向に突出する突起部１ ４ｂを備えていることが分かる。かくして突起部１４ａと１４ｂはスリット７の 上方でブラシの毛３の線または列の側面端部を好適に閉鎖し、したがってブラシ の毛３の層の間のみに流れる製品の管内の流動中、これらの端部を通した製品の 漏れを防止する。 このような突起部が、本発明に基づくブラシの他の実施の形態に設けることが 可能であることに留意すべきである。 図５については、本発明に基づくブラシが向かい合ったブラシの毛の層を備え ることが可能であり、すなわち例えば長いブラシの毛３の１つのシーツ（図５の 上部部分）と、短いブラシの毛３の１つのシーツ（図５の下部部分）とを備える ことが可能である。 この場合、裂けた管６は７のような２つの向かい合ったスリットを備え、また 挿入部は、１３で示されるような十字形状断面を備え、その両方の向かい合った アーム１３ａはブラシの毛３の２つの層の間のスリット７を通して延在し、ブラ シの毛の交差を避ける。また前述した実施の形態では、挿入部１２の脚部１２ａ と挿入部８の自由縁部８ａは、ブラシの毛３の交差を好適に防止する 上述したブラシのすべての要素は、適切なすべての合成材料から造ることが可 能である。また裂けた管内の挿入部上のブラシの毛の固定を改善するために、接 着剤を追加して好適に塗布することが可能である。 図２に示した実施の形態に類似した図６の実施の形態では、ブラシの毛３は、 前記挿入部の互いに対面した自由縁部８ａの間に突出するように、挿入部または 裂けた円筒８の内側に植え付けられる。かくして、本図ではブラシの毛３は、挿 入部８の自由縁部８ａの間のギャップとほぼ反対側にまたそのギャップの面で、 挿入部の内側に植え付けられる。 図示した実例によれば、ブラシの毛３は、接着結合によって例えば挿入部８の 内壁にしっかりと固定されたプレートまたは同種のもの１５の上に植え付けられ る。 本発明は、実例によってのみ示してきた、記述かつ図示した実施の形態にまっ たく限定されない。 この点に関して、あらゆる性質の粘着性材料または他の製品を表面の上に塗布 するために、本発明に基づくブラシが使用可能であることを指摘する。実際に、 製品の塗布がこのブラシ構造によってまったく制限されないことが理解される。 特にこのブラシは、例えばアイリッドシェードのような圧縮粉末形状で提供され る化粧品の塗布のために、特に大きな利益を提供する。 したがって、本発明は記述した手段の技術的等価物すべてと、もし組合わせが 本発明の主旨に従って実施される場合には、それらの組合せを含む。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．管（６）から成る茎状部（２）を備え、前記管の１つの母線に沿って延在す るスリット（７）が形成されると共に前記管の中に収容された挿入部（８、１２ 、１３）によって支承されたブラシの毛（３）が突出するブラシにおいて、 管（６）が、製品タンクを形成するハンドルスティック（１）に接続され、挿 入部（８、１２、１３）がダクトの形状をとり、該ダクトの周囲に可撓性の細糸 （９）が植え付けられ、この細糸の自由端部が管のスリット（７）から突出して 、前記ダクトにより供給される製品が染み込むように適合されたブラシの毛（３ ）を形成することを特徴とするマスカラ等の液状またはのり状の製品塗布のため のブラシ。 ２．前記細糸（９）が、挿入部と管（６）との間に介在する裂けた外装部（１０ ）によって前記挿入部の周囲に保持されることを特徴とする請求項１に記載のブ ラシ。 ３．前記挿入部（８）が裂けた円筒形状をほぼ有し、この裂けた円筒の互いに対 向する自由縁部（８ａ）は管（６）のスリット（７）から突出してブラシの毛（ ３）のための軸受けおよび配向面を形成することを特徴とする請求項１または２ に記載のブラシ。 ４．前記挿入部（１２）がＴ字体の形状を有し、この挿入部の垂直の脚部（１２ ａ）が管（６）のスリット（７）から突出することを特徴とする請求項１または ２に記載のブラシ。 ５．前記管（６）のスリット（７）が、管（６）の自由端部に向かって分岐する 台形形状を有することを特徴とする請求項１〜４のいずれか一項に記載のブラシ 。 ６．前記外装部（１０）が裂けた円筒形状をほぼ有し、この裂けた円筒の互いに 対向した自由縁部（１０ａ）が管（６）のスリット（７）から突出して前記自由 縁部（１０ａ）と挿入部（８）の自由縁部（８ａ）との間でブラシの毛（３）を 押さえ付けることを特徴とする請求項２に記載のブラシ。 ７．前記管（６）が、その自由端部でプラグ（１１）によって閉鎖されることを 特徴とする請求項１〜６のいずれか一項に記載のブラシ。 ８．前記ブラシの毛（３）の列の側端部を管（６）のスリット（７）の上方で閉 鎖するために、プラグ（１１）と前記管とにそれぞれ固着された２つの突起部（ １４ａ、１４ｂ）を備えることを特徴とする請求項１〜７のいずれか一項に記載 のブラシ。 ９．管（６）から成る茎状部（２）を備え、前記管の１つの母線に沿って延在す るスリット（７）が形成されると共に前記管の中に収容された挿入部（８）によ って支承されたブラシの毛（３）が突出するブラシにおいて、 管（６）が、製品タンクを形成するハンドルスティック（１）に接続され、挿 入部（８）が裂けた円筒形状を有し、この裂けた円筒の互いに向き合う自由縁部 （８ａ）が管（６）のスリット（７）から突出して表面を形成し、これらの表面 の間に、前記自由縁部（８ａ）の面でほぼ対向するように挿入部（８）の内側に 植え付けられたブラシの毛（３）が突出することを特徴とするマスカラ等の液状 またはのり状の製品塗布のためのブラシ。 １０．前記ブラシ（３）の毛が、挿入部（８）の内壁に固着されたプレート（１ ５）等の上に植え付けられることを特徴とする請求項９に記載のブラシ。