JPH10509533A - 液晶表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 フラッシュオーバが給電する複数の電極、例えば尖端のとがった突起（３，１５）間で容易に発生するような給電電極（４，５）の電気的導電パターンを有する表示装置。静電荷に起因するスイッチング要素（１２，２３）の被害はそれによって防止される。

Description

【発明の詳細な説明】 液晶表示装置 この発明は、行および列方向に配置された多数の画素と、それら画素を駆動す るための第１基板上に少なくとも第１電極群とを有する２枚の基板間に電・光媒 体を具えた表示装置に関するものである。 前記表示装置は例えばテレビジョン分野やデータ図示表示装置に使用される。 冒頭に記載された種類の表示装置はよく知られている。２極スイッチング要素 （ＭＩＭ）を使用する表示装置は例えばＵＳＰ第５，１５９，３２５号に公知で ある。この特許は１つのＭＩＭ（金属−絶縁物−金属）が各画素と第１電極群、 この場合列電極群との間に１つのスイッチング要素として配置されているような 装置を開示している。スイッチング要素が存在する支持板（能動板と称せられる ）の製作時に静電荷が発生する可能性があることは公知である。かかる電圧差は その時複数の列電極間にフラッシュオーバ(flashover)が存在するそれら複数の 列電極間に発生する可能性があり、複数のスイッチング要素は傷つけられ、一方 その複数の列電極を構成する導電トラックもまた傷つけられる。フラッシュオー バに起因する被害の危険性はまた他の複数のスイッチング要素にも適用される。 この特許出願では、スイッチング要素とは２極および３極スイッチング要素の 両者を意味するものと理解されたい。２極スイッチング要素の例としてはＭＩＭ 、ダイオードまたはバリスタ(varistor)のような非線形スイッチング要素がある が、線形スイッチング要素もまたある。３極スイッチング要素としてはＴＦＴが ある。 前記フラッシュオーバの形態を防止するためには、非線形抵抗体（の直列配列 ）が時に列電極間に備えられる。 使用されるスイッチング要素の型（２極または３極）に依存して同じ基板また は他の基板上に配置される複数の行電極間にも静電フラッシュオーバが発生する 可能性がある。 本発明の目的は冒頭に記載された型の表示装置であって、複数の行電極間また は複数の列電極間の電気放電に起因する被害が、余分のスイッチング要素を用意 することなく可能な限り取り除かれる表示装置を提供せとするにある。 この目的を達成するため、本発明に係る表示装置は、その第１基板上でそれら 駆動電極群の並置された電極群の少なくとも各対電極の少なくとも一方の電極ま たは１つの駆動電極と１つの余分の電極の並置された電極対の少なくとも一方の 電極が電気的に導電性の複数の突起を備え、それら突起の位置で電気的フラッシ ュオーバの電圧が関連電極対の他の部分間より低いことを特徴とするものである 。 これによって例えばＭＩＭとかＴＦＴまたはフラッシュオーバに敏感な他の（ スイッチング）要素の位置での電極間の高すぎる電圧差を防止する。 電気的に導電性の突起は電極の高すぎる電荷を防止し、それは（スイッチング ）要素が被害を受けるようなフラッシュオーバが、他の位置で発生するより低い 電圧で突起と並置電極間で（いわばスパークオーバが）発生するからである。 電気的に導電性のある突起は好適には画素マトリックスの周辺に用意される。 複数の列または行電極間のもとの位置における相互距離は画素のある領域でのそ れに比し大きいが、前記フラッシュオーバはそれでも突起の位置でまず発生し、 特に先細りの突起が使用される時に著しい（フォトリソグラフ処理の結果小さな 丸味を帯びたものは別として９０度までの角度で）。 先細りの突起は別の方法で実現することもできる。 本発明に係る表示装置の第１の実施態様は、平面図でみて三角形の少なくとも 一辺、底辺がその電極方向と平行に延在し、その頂角が前記電極とははなれて対 面する三角形状部分を前記電極が有することを特徴とするものである。 この実施態様では、２つの並置された電極が好適には互いに対面する三角形状 部分を有する。 本発明に係る表示装置の別の実施態様は、平面図でみて、２つの並置された電 極が互いに対面した三角形状部分の導電体を具えることを特徴とするものである 。 これら後者の２つの場合電気的放電は対面する三角形状部分に限定される。 本発明に係るこれらのおよび他の形態は以下に述べる添付図面を参照した実施 例により明らかにされる。 添付図面において、 図１は本発明に係る表示装置の線図的等価回路線図であり、 図２は本発明に係る表示装置の線図的断面図であり、 図３は本発明に係る表示装置の線図的平面図であり、 図４は本発明に係る他の表示装置の一部を示す図である。 これら図面は線図的なもので寸法は正確な表示ではない。これら図面で対応す る部分は同一の参照番号で示されている。 図１は表示装置１の一部の線図的等価回路線図である。この装置は行および列 方向に配置された複数画素２のマトリックスを具えている。この実施例では、そ れらが複数のＭＩＭ２３である複数の２極スイッチを介して複数の画素２が列電 極（データ電極）４に接続されている。複数画素の行は関連行を選択する行電極 （選択電極）５を介して選択される。複数の行電極５はマルチプレックス回路(m ultiplex circuit)６により次々と選択される。 入力（映像）情報７はそれが処理／駆動ユニット８で処理された後データレジ スタ９に記憶される。データレジスタ９により提供される複数電圧はグレイレベ ル(grey level)の所望のスケールをセットするに十分な電圧範囲を有している。 この実施例では複数の画像電極１４は共通の行電極５を構成している。 図２は図１図示装置の線図的断面図である。第１基板１８は複数の列電極４と 、この例では透明な導電性材料、例えばインジウム錫酸化物よりなる複数の画像 電極１３とを備え、画像電極１３は接続１９（線図的に図示されている）により ＭＩＭ２３を介して列電極４へ接続されている。 第２基板２２は複数の画像電極１４を備え、この実施例では共通の行電極５を 形成するよう集積化されている。２つの基板はまた配向層２４で被覆され、一方 液晶材料２５がそれら基板間に存在している。図２には必要とするスペーサおよ びシーリング縁部は図示されていない。装置はまた第１偏光子２０と第２偏光子 または検光子２１とを具え、それらの偏光軸は互いに垂直に交わっている。 図３は図１，２図示装置の一部の平面図である。基板２２上に位置する複数の 行電極５，１４は破線で示されている。この図はさらに基板１８上に位置する複 数の列電極４、複数の画像電極１３およびこれら画像電極を複数の列電極４に（ 線図的に）接続する複数のＭＩＭ２３を示している。その中に液晶材料が存在す るシーリング縁部は１点鎖線１１で線図的に示されている。 本発明によれば、各列電極４’，４''は複数の三角形状の突起３（この実施例 では３ケ）を有し、それら三角形の底辺はこの実施例では列電極方向に平行に延 在しそれらの頂角は夫々の電極からはなれて対面している。それ故並置された電 極４’，４''と関連する三角形の鋭角の頂角は互いに対面している。それ故にこ れら頂角間の電気放電は電極４’と４''間電気フラッシュオーバが他の位置で発 生する以前に発生されるということになる。同じ効果が電極４''と４'''間形態 で到達され、この形態では（電極４と同じ材料で作られたか作られないかは問わ ぬ）導電体１０がまた三角形状の突起３を備えているものである。 十分に低い電圧での放電を得るには、それら三角形は好適には９０度より小さ な頂角を有する。 可能な放電が液晶材料の特性に影響を与えないよう、三角形状の突起３は液晶 材料で満たされた領域（１点鎖線１１でかこまれた領域）の外側に位置される。 さらに、突起の設定は液晶材料で満たされた領域内のスペース(space)を浪費す るものではなく、この手段は表示装置の開孔になんら影響をおよぼすものではな い。 もう一方の基板２２上の複数の電極５，１４が同じように複数の突起１５（破 線で示されている）を備えていてもよい。縁部１１でかこまれた領域の外側で、 これら電極は必要なら狭められてもよい（参照番号５’で示されている）。 図４はスイッチング要素として複数のＴＦＴ１２が使用される実施例の平面図 である。複数の行電極５と複数の列電極４とがここでは１つの基板１８上に存在 し、それらの交点の位置で相互に絶縁されている。画像電極１３には電極４，５ とＴＦＴ１２を介して電圧が供給される。もう一方の基板は例えば１つの対面電 極を備えている。電極４，５はまた複数の三角形状の突起３，１５を備えている 。図４から明らかなごとく、電極からはなれて対面する三角形状部分（１５）の 複数のかどは複数の電極（５）の方向を横切ってほぼ整列（１６）されている。 この発明はもちろん図示されてきた実施例に限定されるものではなく、液晶材 料に基づく表示装置以外の表示装置にまた使用されることができる。また例えば 異なった方法、例えば光学的または熱的なアドレス、または第１基板上におかれ た複数の平行管のプラズマ放電を介してアドレスされるＬＣＤパネル用に使用さ れてもよい。ここに図示される複数電極はその時は例えば（もう一方の基板上に ）提供される情報用の電極に使用される。 図１図示実施例では、行および列電極は集積化されてもよい。前記手段は基板 １８，２２に備えられた複数の列または複数の行電極と余分の複数の電極間フラ ッシュオーバを防止するのに使用できる。例えば、図３は例えば液晶材料のセン サ（図示されず）に接続される余分の電極２６を示している。前述と同じように 、電極２６はまた突起３を備えている。同じことが線図的に図示される駆動電子 回路２７へ接続される図４の余分の電極２６へも適用される。 要約すると、この発明は、フラッシュオーバが給電する複数の電極間で容易に 発生するよう、給電電極の例えば尖端のとがった突起の形態で余分の電気的な導 電性パターンを用意する事項に関係するものである。これにより静電荷に起因す るスイッチング要素の損傷は防止される。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．行および列方向に配置された多数の画素と、それら画素を駆動するための第 １基板上に少なくとも第１電極群とを有する２枚の基板間に電・光媒体を具えた 表示装置において、その第１基板上でそれら駆動電極群の並置された電極群の少 なくとも各対電極の少なくとも一方の電極または１つの駆動電極と１つの余分の 電極の並置された電極対の少なくとも一方の電極が電気的に導電性の複数の突起 を備え、それら突起の位置で電気的フラッシュオーバの電圧が関連電極対の他の 部分間より低いことを特徴とする表示装置。 ２．請求項１記載の装置において、当該表示装置が複数の画素を駆動するため行 電極群と列電極群とを具えるとともに、平面図でみて、それら前記電極群の少な くとも１つの群の、および複数の余分の電極の、少なくとも各並置された対電極 の少なくとも一方の電極がもう一方の電極の方へ先細り形状を有する電気的に導 電性の少なくとも１つの突起を備えることを特徴とする表示装置。 ３．請求項１または２記載の装置において、前記突起が先細り形状を有し、突起 の両側間が最大９０度角を有することを特徴とする表示装置。 ４．請求項１または２記載の装置において、平面図でみて、三角形の少なくとも 一辺、すなわち底辺がその電極方向と平行に延在し、その頂角が前記電極とはは なれて対面する三角形状部分を前記電極が有することを特徴とする表示装置。 ５．請求項４記載の装置において、平面図でみて、前記電極が両側に三角形状部 分を有することを特徴とする表示装置。 ６．請求項４または５記載の装置において、２つの並置された電極が互いに対面 する三角形状部分を有することを特徴とする表示装置。 ７．請求項３から６いずれか記載の装置において、複数の前記電極からはなれて 対面する三角形状部分の複数のかどが複数の電極の方向を横切ってほぼ整列され ていることを特徴とする表示装置。 ８．請求項４記載の装置において、２つの並置された電極が互いに対面した三角 形状部分の導電体を具えることを特徴とする表示装置。