JPH10509243A - 混濁媒体の内部を画像化する方法及び装置 - Google Patents

混濁媒体の内部を画像化する方法及び装置

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Abstract

(57)【要約】 生物医学的な画像を再生するため混濁した媒体の内部を画像化する方法及び装置が開示される。この方法は、第1の像を得るため簡単な背面投影アルゴリズムから始まる。次の段階において、像は空間的に変化するコンボリューション関数を用いたデコンボリューションにより補正される。このコンボリューション関数は、混濁した媒体の散乱及び/又は吸収係数と、混濁した媒体中の光の伝播とに基づく。第2の補正方法は、座標変換を用いて得られる。本発明による方法の利点は、本発明の方法が非常に容易に実現され、補正された画像を得るため数回の反復段階しか必要とせず、並びに、不安定性の問題による悪影響を受けないことである。

Description

【発明の詳細な説明】 混濁媒体の内部を画像化する方法及び装置 本発明は、a)混濁した(turbid)媒体を複数の位置の光源からの光により連続 的に照射し、上記混濁した媒体の中を通る複数の光路に沿って伝播される光を検 出し、b)測定された強度から上記混濁した媒体の内部の像を決定することによ り混濁した媒体の内部を画像化する方法に係る。 本発明は、更に、上記方法を実施する装置に関する。 上記の方法は、国際特許出願第WO91/07655号により公知である。こ の特許出願において、従来の方法は生物学的組織を画像化するため使用される。 上記特許出願において、混濁した媒体とは、非常に散乱性のある物質、例えば、 脂質内溶液又は生物学的細胞の塊を意味する。従来の方法において、測定された 強度から混濁媒体の内部を決定するため反復過程が使用される。上記の反復過程 において、測定強度は、光源、混濁媒体の内部及び検出器を組み込むシミュレー ションモデルの計算強度と比較される。混濁媒体は、上記シミュレーションモデ ルの散乱及び/又は吸収係数と関連した体積要素の集合として表わされる。更に 、誤差関数は、反復過程で最小化され、計算強度及び測定強度により決められる 。最終的な体積要素の散乱及び/又は吸収係数の値は、次に、内部の画像の形式 で表わされる。従来の方法の欠点は、上記の方法が多数の反復過程即ち、多量の 計算能力を必要とすることである。従って、実時間画像化は不可能である。 本発明の目的は、特に、反復段階の回数が削減された混濁媒体の内部を画像化 する画像再生アルゴリズムを提供することである。本発明の更なる目的は、医用 画像化処理、例えば、***X線撮影法に おいて使用される実時間画像化技術を実現可能にさせることである。本発明によ れば、上記の目的のための方法は、 c)測定された強度から光学パラメータを決定する段階と、 d)背面投影を用いて上記決定され光学パラメータの内部の第1の像を決定す る段階と、 e)上記光学パラメータから第1の空間的に変化するコンボリューション関数 を決定する段階と、 f)上記第1の空間的に変化するコンボリューション関数と上記第1の像を結 合することにより混濁媒体の内部の第2の像を決定する段階とを更に有すること を特徴とする。 第1の像は、測定された光学パラメータの決定値の背面投影を用いて得られる 。第1の像は、一般的に発生する1/r効果と、空間的に変化するコンボリュー ション関数とを用いて畳み込まれているので、第1の像は第2の像の不鮮明なバ ージョンである。通常の1/r効果は、測定された強度の背面投影による対象物 の再生時に発生する。通常の1/r効果は、第一に、混濁媒体内の散乱及び吸収 のためコンボリューション関数に対し無視される。吸収性が強い場合に、1/r 効果がコンボリューション関数に対し無視できないならば、1/r効果は帯域制 限フィルタを適用することにより補償される。 本発明は、光路分布関数が混濁媒体を通過する光の伝播を表わすため使用され 得るという理解に基づいている。この光路分布関数は、次に、第2の像の畳み込 みに用いられるコンボリューション関数を決定するため使用される。かかる光路 分布関数から、一様な混濁媒体内の光の最も実現可能性の高い光路が、主に、光 源と検出器との間のバナナ形の空間又は管状空間内にあることが分かる。光路分 布関数は、特に、フェング(Feng)他による論文“多重散乱媒体内の光子移動路分 布のモンテカルロシミュレーション(Monte Carlo simulations of photon migra tion path distributions in multiple sc attering media)”、SPIE 1988、ページ78−88により公知である 。空間的に変化する光路分布関数のパラメータは、決められた光学パラメータか ら決定される。背面投影及び結合は線形演算であるため、背面投影及び結合の次 数を逆にしてもよい。従って、第1の像は決定された強度値から形成される。更 に、本願において、光とは、約200乃至100nmの波長を有する電磁放射を 意味する。 本発明の方法の一実施例は、第2の像が第1の空間的に変化するコンボリュー ション関数を用いた第1の像のデコンボリューション(deconvolution)により決 定されることを特徴とする。 第2の像を得るための一つの実現可能な方法は、疑似時間域又は空間域内のコ ンボリューション関数を用いて第1の像をデコンボリューションすることである 。 本発明の方法の他の実施例は、第2の像が、フーリエ変換された第1の像と、 フーリエ変換された第1の空間的に変化するコンボリューション関数との商のフ ーリエ逆変換により決定されることを特徴とする。疑似時間域のデコンボリュー ションの代わりとして、周波数域又はフーリエ域の演算が用いられる。フーリエ 域の利点は、演算を比較的容易に実現できることである。 本発明による一実施例は、 a)n番目の像及び決定された光学パラメータから、n番目の空間的に変化す るコンボリューション関数を決定する段階と、 b)上記n番目の像を上記n番目の空間的に変化するコンボリューション関数 と結合することにより対象物のn+1番目の像を決定する段階とを実行すること によってn+1番目の像を得る反復過程を更に有することを特徴とする。 n番目の像をn番目のコンボリューション関数と結合することにより対象物の n+1番目の改良された像が得られる反復過程が行われる。一般的に2回の反復 過程により十分に良質の像が得られる。 一方、従来の方法では、引用した国際特許出願第WO91/07655号に記載 されるように多数回の反復が必要である。多数回の反復が必要とされる理由は、 安定性問題が生じさせないため、1回の反復において吸収係数及び散乱係数を少 ししか変えられないからである。本発明による方法の利点は、反復過程中にかか る不安定性が生じないことである。n+1番目の改良された像は、フーリエ変換 されたn番目の像と、フーリエ変換されたn番目のコンボリューションとの商の フーリエ逆変換により決定される。或いは、n+1番目の改良された像は、n番 目の像を疑似時間域又は空間域のn番目のコンボリューション関数でデコンボリ ューションすることにより決定される。 本発明の方法の一実施例は、非線形座標変換のための段階を含むことを特徴と する。この補正段階は、混濁媒体の減衰係数と浸された対象物の減衰係数との差 が大きいときに適用され得る。上記補正段階は、対象物からの距離の関数として 光線の屈曲を補償する。上記の補正は、エー ヤリフ(A.Yariv)による“量子エ レクトロニクス”、ページ107、1975年発行、及びエイチ ションバーグ (H.Schomberg)による“改良された再構成超音波断層撮影法へのアプローチ(An i mproved approach to reconstructive ultrasound tomography)”、物理学Dジ ャーナル、第II巻、1978年により公知であることに注意する必要がある。上 記の補正は、幾何光学のアイコナール方程式に基づいている。 本発明による方法の一実施例は、光学パラメータが減衰係数であることを特徴 とする。減衰係数を使用する利点は、上記の減衰係数が測定された強度及び既知 の最短光路長から容易に得られることである。減衰係数の代わりに、例えば、吸 収係数、散乱係数又は拡散係数のような他の光学パラメータを使用してもよい。 本発明による方法の一実施例は、高周波ノイズ成分を低下させる段階を含むこ とを特徴とする。測定過程及び背面投影過程中に高周 波ノイズ成分が生じる。上記の高周波ノイズ成分は、ローパスフィルタを用いた フィルタ処理により除去される。フィルタ処理は、例えば、ローパスフィルタの 周波数応答、又は、ローパスフィルタの2次元インパルス応答による像の畳み込 みにより第1の像のフーリエスペクトルを乗算することからなる。 本発明による方法の一実施例は、光路が複数の光源位置にある1個の光源と、 複数の検出器位置にある1個の検出器との間に形成されることを特徴とする。こ の方法において、混濁媒体は、多数の検出器位置にある1個の検出器による一連 の測定の実行後に、多数の光源位置に連続的に換えられる光源からの光で照射さ れる。 本発明による方法の一実施例は、光路が、複数の位置にある複数の光源から選 択された1個の光源と、複数の位置にある複数の検出器から選択された1個の検 出器との間に形成されることを特徴とする。この方法の利点は、全ての光源と検 出器とが混濁媒体に対し同一の固定した機械的な位置にあるので、機械的な位置 決め手段が必要ではないことである。 本発明による方法の一実施例は、光路が、1箇所にある1個の光源と、複数の 位置にある複数の検出器から選択された1個の検出器との間に形成されることを 特徴とする。この方法の利点は、光源の個数が削減されることである。光源及び 検出器に対し混濁媒体を位置決めする機械的手段が必要である。 本発明による方法の一実施例は、光路が、複数の位置にある複数の光源の中か ら選択された1個の光源と、1箇所にある1個の検出器との間に形成されること を特徴とする。 更に、本発明が関係する装置は、 a)混濁媒体を照射する光源と、 b)上記混濁媒体の中を伝播した光からの光強度を測定する検出器と、 c)複数の異なる位置から上記混濁媒体を照射する手段と、 d)上記光源及び検出器を複数の位置に配置する装置のための制御信号を生成 する制御装置と、 f)上記測定された強度から画像を再生する再生装置と含む装置であって、 上記再生装置は以下の段階、 a)上記測定された光強度から減衰係数を決定する段階と、 b)サブステップa)背面投影を用いて決定された減衰係数から対象物の第1 の像を決定する段階と、 c)上記減衰係数から第1の空間的に変化するコンボリューション関数を決定 する段階と、 d)上記第1の像を上記第1の空間的に変化するコンボリューション関数と結 合することにより第2の像を決定する段階とを実行するため設けられていること を特徴とする。 以下、添付図面を参照して、その例に限定されることなく本発明の上記及び他 のより詳細な面を説明する。 図面において、 図1は、1個の光源及び1個の検出器から構成される第1の装置を表わす図で あり、 図2は、混濁媒体における測定用光源と検出器との間のバナナ形の光路分布関 数を表わす図であり、 図3は、1個の測定用光源及び1個の検出器により構成 される第2の装置を表わす図であり、 図4は、測定用光源と検出器の2組の対の間の実現可能な光路を表わす図であ り、 図5は、1個の測定用光源及び1個の検出器により構成される第3の装置を表 わす図であり、 図6は、1個の測定用光源及び複数の検出器により構成される第4の装置を表 わす図であり、 図7は、複数の測定用光源及び複数の検出器により構成される第5の装置を表 わす図であり、 図8は、非線形座標変換に適用されるべき近似関数を表わす図である。 図1は、測定空間108内の混濁媒体で測定を行う測定装置100を表わす図 である。測定装置100は、光源120に光結合された第1の光導波路105の 出力ウィンドウ104により形成された測定用光源103、例えば、670nm の波長及び30mWの光出力を備えた光を発生するレーザーダイオードにより構 成される。測定用光源103は可動滑り台102に固定される。可動滑り台はプ ラットフォーム101に取付けられる。検出器106は、可動滑り台102上で 測定用光源103の反対側に設けられる。検出器106は、光検出器121に光 結合された第2の光導波路113の入力ウィンドウ107により形成される。光 検出器121は、例えば、光感応性PINダイオード又は光電子増倍管である。 混濁媒体又は生物学的組織が置かれる測定空間108は、測定用光源103と検 出器106との間に存在する。測定空間108の直径は、例えば、100mmで ある。光導波路は、例えば、光ファイバーでもよいが、別の実施可能な形が、例 えば、レンズ及びミラーが設けられた幾何光学系により形成される。可動滑り台 102は、制御装置122に接続されたモータ装置112を用いて多数の測定位 置に対し設定することができる。測定点の数は、例えば、16乃至256である 。強度測定を行うため、制御装置122は、光が光源120で発生されるように 制御信号を発生する。光源の光は、第1の光導波路105及び出力ウィンドウを 介して測定空間108内の混濁媒体に伝播される。混濁媒体は、例えば、1%脂 質内溶液により構成され、その溶液中に半径5mmのデルリンシリンダが沈めら れている。検出器106は、測定空間108内の混濁媒体を通して伝達された光 の 一部を受け、受けられた光は、第2の光導波路113を通して光検出器121の 方へ伝えられる。光検出器121は、受けられた光を検出器信号に変換する。検 出器信号は、導電体127を介してアナログ・ディジタル変換器123に伝達さ れる。検出器信号は、アナログ・ディジタル変換器でディジタル値Iに変換され る。ディジタル強度値Iは、次に、データバス128を介して再生装置125に 供給される。データ処理が再生装置125で行われる。データ処理の結果は、画 像の形でモニタ126上に表示され、或いは、データ記憶装置124に記憶され る。 本発明の方法の一実施例によれば、M箇所の強度が第1の段階中に検出器を用 いて第1の方向、例えば、直交座標系のX方向で測定され、第1のデータテーブ ルX(i)に記憶される。第2の段階において、強度は、第2の方向、例えば、 直交座標系のY方向のN箇所で測定される。各方向の位置の数は、例えば、16 乃至256個である。実際的な選択は、多くの場合に32個である。滑り台は、 測定用光源103と、第2の方向で測定する検出器106との間にある測定空間 108内の混濁媒体に対し約90°回転させられる。第2の方向に属する測定さ れた強度値は、次に、再生装置125により第2のテーブルY(j)に記憶され る。第1の減衰係数Kx(j)のテーブル及び第2の減衰係数のテーブルKy(j )は、関係式 を用いて、測定された第1の強度テーブルX(i)及び測定された第2の強度テ ーブルY(j)により得られる。式中、lは測定用光源と検出器との間の距離を 表わし、Iiはi番目の検出器位置の強度値であり、I0は基準位置の測定された 強度値であり、κ0は基準位置の背景減衰係数であり、κ1はi番目の検出器位置 の減衰係数である。 減衰係数の代わりに、例えば、吸収係数、散乱係数又は拡散距離のような他の 光学パラメータを決定してもよい。更に、異なる波長で行われた2回の連続的な 測定により得られた上記光学パラメータの差を決定することが可能である。 本発明の方法の次の段階において、混濁媒体の内部の第1の像は、背面投影に より第1のテーブルKx(i)及び第2のテーブルKy(j)から計算される。こ の技術は、例えば、コンピュータ断層撮影法から提案され、特に、エィ ケィ ジェイン(A.K.Jain)著の“画像処理の基礎(Fundamentals of Image Processing )”、プレンティス ホール(Prentice Hall)、1989年発行、ページ439− 441に記載されている。第1の像は、次に、M×N行列により表わされる。行 列K0(i,j)の要素(i,j)の値は、第1のテーブルKx(i)のi番目の 要素と第2のテーブルKy(j)のj番目の要素との合計により決定されるので 、 K0(i,j)=Kx(i)+Ky(j) である。正規化後、第1の像はモニタ126に表示される。次の段階で、上記の 決定されたテーブルKx(i)及びテーブルKy(j)の減衰係数は、第1の像を 決定するための開始点としての役割を果たす。 一様な混濁媒体中の光路分布関数が測定用光源103と検出器106との間の バナナ形又は管状の空間に対応することは、上記のフェング他による引用論文“ 多重散乱媒体内の光子移動路分布のモンテカルロシミュレーション”、SPIE 1888、ページ78−88により公知である。混濁媒体内の光源と検出器と の間の位置rにある点状の吸収性粒子による位置dにある検出器との間の光路分 布関数Φ(r)は、式 により与えられ、式中、rは対象物の無作為位置から極座標系の原点までの距離 であり、rsは光源から座標系の原点までの距離であり、rdは検出器から座標系 の原点までの距離であり、Kは減衰係数である。組織状の媒体に対し、減衰係数 は、 により近似される。式中μaは吸収係数であり、μs’は散乱係数であり、Laは 拡散光透過深度であり、Dは混濁媒体の拡散係数である。図1に記載された測定 装置の場合に、3次元空間は2次元空間に縮小されている。更に、使用された測 定装置100内の測定用光源103と検出器106との間の距離は、全ての位置 に対し同じであり、一方、一様な混濁媒体は1次近似により推定される。光路分 布関数(2)は、原点が測定空間の中央にある直交座標系X,Y,Zに適応され て、式 のように簡単化される。式中、lは光源と検出器との間の距離であり、yはライ ンlに垂直であり点1/2を通るラインの点yからの距離であり、Kは減衰係数 である。上記の式は、一定の距離が与えられた光源と検出器点との間の光路分布 関数の広がりを表わし、対象物、即ち、第2の像の畳み込みに用いられたコンボ リューション関数の形状を与える。バナナ形の光路分布関数の一例が図2に示さ れる。 図2は、値0.05mm-1の減衰係数と、値100mmの光源・検出器間距離 とを有する一様な混濁媒体の値P(0.5)に対する 光路分布関数の外形を表わす図である。値P(0.5)は、光源Sにより注入さ れた光子の総数の半分が、バナナ形の曲線の閉領域内にある経路に沿って混濁媒 体中を伝播することを示す。混濁媒体の減衰係数が大きくなると共にこのバナナ 形は幅が狭くなり、減衰係数が小さくなると共にこのバナナ形は幅広の形状にな る。 適用されたバナナ形の強度関数(3)の減衰係数は、次に、全ての要素K(i )及びK(j)の平均値の計算により決定された減衰係数Kx(i)及びKy(j )から評価される。従って、 のように表わされる。 高度に非線形性の対象物に対し、減衰係数Kx(i)及びKy(j)の最大値が 使用される。高度に非線形性の対象物は、対象物が浸されている混濁媒体の減衰 係数の略50倍の減衰係数を有する対象物である。 本発明の方法によれば、第1の空間的に変化するコンボリューション関数は、 第1の像が減衰値から背面投影された後に評価される。この点に関し認識可能な 対象物の重心は、第1の像から評価され、或いは、先験的な知識から得られる。 例えば、この重心が位置(0,−sobj)にある場合を想定すると、第1のコン ボリューション関数は、 Gl(xi,yj)=F1(xi).F2(yj) により与えられ、式中、F1(xi)は、 に対し、式(2)により表わされ、 F2(yj)は、 に対し、式(2)により表わされ、ここで、xiはX軸方向の座標であり、yiは Y軸方向の座標であり、Kは決定された式(4)の減衰係数であり、lは光源と 検出器との間の距離であり、−sobjは、Y軸の負方向の認識可能な対象物と原 点Oとの間の距離である。上記第1のコンボリューション関数は、原則として、 対象物の光源までの距離と、対象物の検出器までの距離とに基づいている。従っ て、この関数は空間的に変化するコンボリューション関数である。第1の像のフ ーリエ変換は、第2の像のフーリエ変換と、第1のコンボリューション関数のフ ーリエ変換との積に一致するので、 F{K1(i,j)}=F{K2(i,j)}.F{G1(i,j)} であり、フーリエ変換された第2の像は、 F{K2(i,j)}=F{K1(i,j)}/F{G1(i,j)} と一致する。第2の像の再生は、他の方式、例えば、疑似時間域又は空間域にお ける画像のコンボリューション関数とのデコンボリューションにより行ってもよ い。 第1の像を高速に決定する方法は、例えば、関心のある領域が光源又は検出器 に余り近くない場合に得られる。その場合、以下の段階が投影域で行われる。 1.第1の像から第1の投影テーブルK’x(i)及び第2の投影テーブルK’y( j)を決定し、第1及び第2の投影テーブルのフーリエ変換、即ち、F{K’x(i) }及びF{K’y(j)}を決定し、1次元コンボリューション関数のフーリエ変換 F{G1(i)}を決定し、次いで、 2.フーリエ変換されたデータテーブルを以下の式: F{Kx2(i)}=F{Kx1(i)}/F{F1(i)} (4) F{Ky2(j)}=F{Ky1(j)}/F{F2(j)} (5) により乗算し、次いで、 3.テーブルKx2(i)及びテーブルKy2(j)の背面投影により第2の像K2(i,j) を決定する。 第1の像中に存在するあらゆるノイズは、段階2と段階3との間に挿入される ノイズ除去段階を用いて低減される。ノイズ除去段階において、二つのテーブル Kx2(i),Ky2(j)は、ノイズ除去フィルタ、例えば、ローパスフィルタの周波数 応答H(i)により乗算される。背面投影及び正規化を用いた再生後、上記像はモ ニタ126上に表示される。 本発明の方法による画像の更なる改良は、例えば、浸された対象物の減衰係数 と周囲の混濁媒体の減衰係数との間の差が大きく、例えば、50倍を上回るとき 、先験的な知識を適用することにより非線形座標変換及び次のデコンボリューシ ョン段階を用いて達成される。非線形座標変換は図8を参照して説明する。 図8には、混濁媒体中に浸された対象物の像K2(i,j)の中心線に沿った減衰値 を表わすライン800が示されている。この中心線800は、第1の座標軸、例 えば、X軸の方向に向けられる。中心線に沿った減衰値は、関数S(x)により 表わされる。次に、関数S(x)の変数xに関する2次微係数S2(x)が得ら れる。2次微係数S2(x)は、図8にライン801で示される。非線形座標変 換は第1の座標軸について行われる。この点に関して、位置xと位置x+Δaに ある2個の隣接した測定位置の間の空間的な間隔Δaは、全測定長Lを測定され た投影の数Mにより除算することにより与えられ、 のように表わされる。新しい間隔Δa’、即ち、非一様な間隔は、 に対し、 により決定され、式中、S2’(x)は、S2(x)の近似関数を表わす。この場 合、上記近似関数S2’は、余弦関数の半周期が与えられるので、 と表わされ、Wは、曲線800の半最大値の全幅を表わす。図8において、鎖線 800は近似関数S2’(x)を表わす。この非線形座標変換後、デコンボリュ ーション段階が、第3の改良された像を決定するため、既に式(3)から得られ たコンボリューション関数を用いて行われる。 測定用光源と検出器との間の距離が変化する測定装置を参照して本発明による 方法の一実施例が使用される他の配置の説明を行う。この装置が図3に示される 。図3には、第1のリング309に固定された測定用光源303と、第2のリン グ310上にある検出器306とが示される。第1のリング309と第2のリン グ310は、相互に回転可能であり、プラットフォーム301に固定される。更 に、第1のリング309上の測定用光源303及び第2のリング上の検出器30 6は相対的に固定されているので、測定用光源の出力ウィンドウ304と、検出 器の入力ウィンドウ307は、実質的に一つの平面上にある。測定用光源303 及び検出器306の位置は、モータ装置312を用いて別々に調整可能である。 モータ装置312は、第1のリング309及び第2のリング310に機械的に結 合されている。第1のリング309及び第2のリング310は、制御 装置322に接続されたモータ装置312を用いて多数の測定位置に対し設定さ れる。測定位置の数は、例えば、16乃至256個である。測定空間308は、 第1のリング309及び第2のリング310の中心にある。この測定空間308 に、例えば、対象物又は生物学的組織を含む混濁媒体を置くことが可能である。 測定空間の直径は、例えば、100mmである。強度測定を行うため、制御装置 322は、光源320で光が発生されるように光源320用の制御信号を生成す る。光源の光は、第1の光導波路305及び出力ウィンドウ304の中を通って 測定空間308内の混濁媒体中に伝えられる。検出器306は、測定空間308 内の混濁媒体の中を伝播された光の一部を受け、受けられた光は、第2の光導波 路313を介して光検出器321の方へ送られる。光検出器321は、受けられ た光を検出器信号に変換する。検出器信号は、導電体327を介してアナログ・ ディジタル変換器323に伝達される。検出器信号はアナログ・ディジタル変換 器内でディジタル値Iに変換される。ディジタル強度値Iは、次に、データバス 328を介して再生装置325に供給される。データ処理は再生装置325で行 われる。データ処理の結果は、画像の形式でモニタ326上に表示され、或いは 、データ記憶装置324に記憶される。本発明の方法の第2の実施例によって混 濁媒体中の対象物を画像化するため以下の段階が行われる。 第1の段階において、混濁媒体又は生物学的組織の中を伝播された光の強度は 、測定用光源303の第1の数のM個の位置に対し、第2の数のN個の位置にあ る検出器306を用いて連続的に測定される。このため、測定用光源303は、 第1のリング309及びモータ装置312を用いて選定された位置に設定される 。次に、検出器の位置が、制御装置322及び第2のリング310を用いて、各 測定毎に360°/Nの角度により連続的に回転する。N回の測定後、第1のリ ング309は、360°/Mの角度で回転し、再び M回の測定が行われる。測定された強度値は、再生装置325によりテーブルRm (i)に記憶される。M×N回の測定が行われた後、N個の要素毎にM個のデ ータテーブルRmが得られる。データテーブルは、次に、関係式 を用いて減衰係数テーブルRm(Ki)に変換される。 次の段階で、第1の像K1(i,j)は、ファンビームバックプロジェクショ ン法を用いて減衰テーブルRm(Ki)から決定される。ファンビームバックプロ ジェクション法は、特に、A.K.KXによる“画像処理の基礎”、Prent ice Hall、1989年発行、ページ464−465により公知である。 次の段階において、第1のコンボリューション関数は上記の決定された減衰係数 テーブルRm(Ki)から決定されるが、測定用光源303と検出器306との間 の距離は、測定用光源303に対する検出器306の種々の位置について異なる ので、バナナ形の光路分布関数の幅は、測定用光源303及び検出器306の各 位置に対し異なる。 本発明の方法によれば、第1のコンボリューション関数G1(i,j)は、第 1のコンボリューション関数G1(i,j)の要素が開始点から計算されること により計算され、各要素(i,j)に対しM個の測定用光源位置とN個の検出器 位置との間の光路Ls.dに属する減衰係数を、光が光源及び検出器位置を含む直 交2次元空間内の点i,jを通過する確率により乗算する以下の式 が用いられる。式中、Pq,r(i,j)は、測定用光源位置Sqと検出器位置Dr との間の光路分布関数であり、光路分布関数は位置 i,jにおける無限小の吸収性粒子による影響をうけ、Pq,r(i,j)は式( 2)から得られる。 図4を参照して上記の要素i,jに関係した減衰係数の計算を説明する。図4 には、位置Sq1及びSq2にある2個の測定用光源と、位置Dr1及びDr2にある2 個の検出器とが示されている。検出器及び測定用光源の両方の位置は円400に ある。更に、点Pi.jの配列、例えば、5×5形の配列401が円400の内側 にある。配列401の各点i,jは、コンボリューション行列Iの要素i,jに 対応する。第1のコンボリューション関数の要素i,jに対応する減衰係数は、 光路が点Pi,jを通過する確率により乗算された全ての実施可能な測定用光源と 検出器光路との間の光路分布の減衰係数の合計により与えられる。図4は、2個 の測定用光源Sq1、Sq2と、2個の検出器Dr1、Dr2との間の4個の実施可能な 最短光路402、403、404、405を表わす。位置Sq1、Sq2にある2個 の測定用光源と、位置Dr1、Dr2にある2個の検出器とに対し、減衰係数の計算 によって、 が得られ、式中、Pq,r(i,j)は式(2)により与えられる。 次の段階で、第1のコンボリューション関数の決定後、第1の像は、周波数域 で以下のサブステップを実行することにより再生される。 1.第1の像のフーリエ変換F{K1(i,j)}を決定し、第1のコンボリューシ ョン関数のフーリエ変換F{G1(i,j)}を決定し、次いで、 2.第2の像のフーリエ変換F{K2(i,j)}を F{K2(i,j)}=F{K1(i,j)}/F{G1(i,j)} により決定し、次いで、 3.F{K2(i,j)}のフーリエ逆変換を用いて第2の像K2(i,j)を決定する。 必要があれば、存在する全てのノイズは、像F{K2(i,j)}のフーリエ逆変換 が行われる前に、次の段階、例えば、ローパスフィルタの周波数応答H(i,j)で F{K2(i,j)}を乗算するローパスフィルタを使用する付加フィルタリング段階 で除去される。上記方法の別の実施例は、測定用光源と検出器との間の距離が変 化する他の測定装置で使用してもよい。以下、図5を参照して上記方法のかかる 実施例を説明する。 図5には、測定用光源503のための第1の滑り台509と、検出器506用 の第2の滑り台510と、互いに、例えば、90°の角度αを囲む二つの滑り台 とからなる測定装置500が示されている。第1の滑り台509及び第2の滑り 台510は、相対的に移動可能であり、かつ、プラットフォーム501に取付け られる。更に、第1の滑り台509上の測定用光源503及び第2の滑り台51 0上の検出器506は、相対的に固定されているので、測定用光源503の出力 ウィンドウ504と、検出器506の入力ウィンドウ507は、実質的に一つの 平面上にある。測定用光源503の位置及び検出器506の位置は、モータ装置 512を用いて別々に調整可能である。第1の滑り台509及び第2の滑り台5 10は、制御装置522に接続されたモータ装置512を用いて多数の測定位置 に対し設定される。測定位置の個数は、例えば、16乃至256個である。測定 空間508は、第1の滑り台509と第2の滑り台510との間にある。測定空 間508内に、例えは、混濁媒体又は生物学的組織を置くことができる。測定空 間の直径は、例えば、100mmである。強度測定を行うため、制御装置522 は、光源520で光が発生されるように光源520用の制御信号を生成する。光 源の光は、第1の光導波路505及び出力ウィンドウ504を介して 測定空間508内の混濁媒体中に伝えられる。検出器506は測定空間508内 の混濁媒体の中を伝播された光の一部を受け、受けられた光は、第2の光導波路 513を介して光検出器521に向けて送られる。光検出器521は、受けられ た光を検出器信号に変換する。検出器信号は、導電体527を介してアナログ・ ディジタル変換器523に伝達される。検出器信号は、アナログ・ディジタル変 換器でディジタル値Iに変換される。ディジタル強度値Iは、次に、データバス 528を介して再生装置525に供給される。データ処理は再生装置525で行 われる。データ処理の結果は、画像の形式でモニタ526上に表示されるか、或 いは、データ記憶装置524に記憶される。強度I0は、測定用光源のM個の位 置と、検出器のN個の位置で再び測定され、テーブルPm(i)に列挙され、次 式 を用いて減衰係数テーブルに変換される。 本発明の方法によれば、G1(i,j)は、直交2次元空間内の各要素(i,j)に対し 、加算式(7)を用いて、M個の測定用光源位置とN個の検出器位置との間の光 路Ls,dに属する減衰係数から再計算される。上記減衰係数は、第1のコンボリ ューション関数G1(i,j)を直接決定し、この第1のコンボリューション関数を用 いて第2の像が畳み込まれる。次の段階で、第2の像は、以下のサブステップを 周波数域で行うことにより再生される。 1.決定された減衰係数のフーリエ変換F{K1(i,j)}を決定し、第1のコン ボリューション関数のフーリエ変換F{G1(i,j)}を決定し、次いで、 2.第2の像のフーリエ変換F{K2(i,j)}を F{K2(i,j)}=F{K1(i,j)}/F{G1(i,j)} により決定し、次いで、 3.F{K2(i,j)}のフーリエ逆変換を用いて第2の像K2 (i, j)を決定し、 4.K2(i,j)の扇形ビーム背面投影を用いて第2の像K2(i,J)を再生する。 上記方法のかかる実施例において、背面投影はデータのデコンボリューション 後に行われる。もし必要であるならば、存在する全てのノイズは、像F{K2(i, j)}のフーリエ逆変換が行われる前に、次の段階、例えば、ローパスフィルタの 周波数応答H(i,j)でF{K2(i,j)}を乗算するローパスフィルタを使用する付 加フィルタリング段階で除去される。 1個の測定用光源及び1個の検出器だけを備えた測定装置の代わりに、1個の 測定用光源と複数の検出器とからなる測定装置を使用してもよいことに注意する 必要がある。図6を参照してこの実施例を説明する。図6には、測定用光源60 3と、プラットフォーム601上の円に等間隔で配置された多数の検出器606 とからなる測定装置600が示されている。検出器606は、例えば、PINダ イオードである。測定空間608内の混濁媒体は、プラットフォーム601内の 円の中心にある台602に置かれる。台602は、モータ装置612を用いて、 光源603に対して多数の角度位置に回転させ得る。角度位置の個数は、16乃 至256個の範囲で変化し、例えば、32箇所である。モータ装置612は制御 装置622により制御される。更に、制御装置622は、選択信号611により 選択装置610を制御することによってN個の検出器606の中から1個を選択 する。ここで、検出器の個数Nは、16乃至64の範囲で変化し、例えば、32 である。かかる選択の結果として、選択された検出器606上の強度の値を表わ す強度信号613は、AD変換器623に供給される。強度測定を行うため、制 御装置622は、光源620用の制御信号を発生するので、光が光源620内で 発生される。光源620の光は、第1の光導波路605及び出力ウィンドウ60 4の中を通って測定空間608内の混濁媒体中に伝 えられる。検出器606は、測定空間608内の混濁媒体の中を伝播された光の 一部を受ける。検出器606は受けられた光を検出器信号に変換する。検出器信 号は選択装置610に供給される。制御装置622は、選択信号611を発生す ることにより選択装置610を用いて全ての検出器信号の中から1個の検出器信 号を選択してもよい。選択された検出器信号は、導電体627を介してAD変換 器623に伝達される。AD変換器623は、検出器信号をディジタル強度値I に変換する。ディジタル強度値Iは、次に、データバス628を介して再生装置 625に供給される。測定された強度値は再生装置625内の強度テーブルPm (i)に記憶される。ある位置の検出器の全ての強度の測定後、台は次の角度的 位置に回転させられる。台は前方の角度位置に向かって360°/Mの角度で回 転し、ここでMは、混濁媒体の完全な測定のため測定された台の角度的位置の個 数である。この測定段階の後、MXN個の強度は、更なる処理及び再生装置62 5内の再生のため利用可能である。更なる処理は、図2を参照して説明した処理 段階と類似している。再生後、画像はモニタ626上に表示されるか、或いは、 記憶装置624に記憶される。 上記の実施例に非常に関係した他の実施例は、1個の検出器606と複数の光 源603とからなる極めて類似した装置である。この装置において、制御装置は 複数の測定用光源の中から1個の測定用光源を選択する。 本発明の他の実施例によれば、複数の測定用光源と複数の検出器とか利用され る。かかる装置を用いた場合の本発明による方法を図7を参照して説明する。図 7には、測定空間708内の混濁媒***置の周辺のプラットフォーム701上の 円に等間隔で設けられた複数M個の測定用光源703と複数N個の検出器706 とからなる他の測定装置700が示されている。かかる実施例において、光源7 03は、例えば、発光ダイオードにより構成され、検出器は、例え ば、PINダイオードにより構成される。測定を行うため、制御装置722は、 光源選択信号712及び検出器選択信号711を発生させることにより、光源選 択装置713を用いてM個の測定用光源703から1個の測定用光源703を選 択し、検出器選択装置710を用いてN個の検出器の中から1個の検出器を選択 する。選択された検出器信号は導電体727を介してAD変換器723に供給さ れる。AD変換器723は、検出器信号をディジタル強度値Iに変換する。ディ ジタル強度値Iは、次に、データバス728を介して再生装置725に供給され る。連続的な被選択検出器706による選択された測定用光源703の強度測定 の結果は、再生装置725内の強度値のテーブルPm(i)に記憶される。全て の実施可能な測定用光源からの完全な測定により、強度値の配列P(i,j)が 得られる。この強度値の配列P(i,j)は、再生装置725の更なる処理のた め利用可能である。再生後、画像は、モニタ726上に表示してもよく、或いは 、記憶装置724に記憶してもよい。処理の方法は、図2を参照して説明した方 法と類似している。 更に、他の全ての光源位置と検出器位置の幾何関係は、その全ての光源と検出 器の対の間の間隔が分かっている限り使用することができる。従って、測定空間 108の形状は、ヒトの胸部組織を画像化し得るようにヒトの胸部の形状に合わ せることが可能である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. a)複数の位置の光源からの光で混濁媒体を連続的に照射し、混濁媒体の 中を通る複数の光路に沿って伝播された光を検出する段階と、 b)測定された強度から上記混濁媒体の内部の像を決定する段階とからなる混 濁媒体の内部を画像化する方法であって、 対象物の上記像を決定するため、 c)上記測定された強度から光学パラメータを決定する段階と、 d)背面投影を用いて上記決定された光学パラメータの内部の第1の像を決定 する段階と、 e)上記光学パラメータから第1の空間的に変化するコンボリューション関数 を決定する段階と、 f)上記第1の空間的に変化するコンボリューション関数と上記第1の像とを 結合することにより上記混濁媒体の内部の第2の改良された像を決定する段階と が行われることを特徴とする方法。 2. 上記第2の像は、上記第1の空間的に変化するコンボリューション関数で 上記第1の像をデコンボリューションすることにより決定されることを特徴とす る請求項1記載の方法。 3. 上記第2の像は、フーリエ変換された上記第1の像と、フーリエ変換され た上記第1の空間的に変化するコンボリューション関数との商のフーリエ逆変換 により決定されることを特徴とする請求項1記載の方法。 4. 反復過程でn+1番目の改良された像を得るため、上記反復過程において 、 a)n番目の像及び光学パラメータから(n+1)番目の空間的 に変化するコンボリューション関数を決定する段階と、 b)上記n番目の像をn番目の空間的に変化するコンボリューション関数と結 合することにより、対象物のn+1番目の像を決定する段階とが行われることを 特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項記載の方法。 5. 非線形座標変換を行う段階を更に有することを特徴とする請求項4記載の 方法。 6. 上記光学パラメータは減衰係数であることを特徴とする請求項1乃至5の うちいずれか1項記載の方法。 7. 高周波ノイズ成分を除去する段階を更に有することを特徴とする請求項1 乃至6のうちいずれか1項記載の方法。 8. 上記光路は、複数の光源位置にある1個の光源と、複数の検出器位置にあ る1個の検出器との間に形成されることを特徴とする請求項1乃至7のうちいず れか1項記載の方法。 9. 上記光路は、複数の位置にある複数の光源から選択された1個の光源と、 複数の位置にある複数の検出器から選択された1個の検出器との間に形成される ことを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか1項記載の方法。 10. 上記光路は、1箇所にある1個の光源と、複数の位置にある複数の検出 器から選択された1個の検出器との間に形成されることを特徴とする請求項1乃 至7のうちいずれか1項記載の方法。 11. 上記光路は、複数の位置にある複数の光源から選択された 1個の光源と、1箇所にある1個の検出器との間に形成されることを特徴とする 請求項1乃至7のうちいずれか1項記載の方法。 12. a)混濁媒体を照射する光源と、 b)上記混濁媒体の中を伝播された光強度を測定する検出器と、 c)複数の異なる位置から上記混濁媒体を照射する手段と、 d)検出器を複数の異なる位置に配置する手段と、 e)上記光源及び上記検出器を複数の位置に配置する装置のための制御信号を 発生する制御装置と、 f)測定された強度から像を再生する再生装置とからなる混濁媒体の内部を画 像化する装置であって、 上記再生装置は、 a)測定された光強度から減衰係数を決定する段階と、 b)サブステップa)背面投影を用いて決定された上記減衰係数から対象物の 第1の像を決定する段階と、 c)上記減衰係数から第1の空間的に変化するコンボリューション関数を決定 する段階と、 e)上記第1の像を上記第1の空間的に変化するコンボリューション関数と結 合することにより第2の像を決定する段階とを行うため設けられていることを特 徴とする装置。
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