JPH10508899A - ゴム製品をコーティングするための改良されたアクリル系エマルション組成物 - Google Patents

ゴム製品をコーティングするための改良されたアクリル系エマルション組成物

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JPH10508899A JP8536484A JP53648496A JPH10508899A JP H10508899 A JPH10508899 A JP H10508899A JP 8536484 A JP8536484 A JP 8536484A JP 53648496 A JP53648496 A JP 53648496A JP H10508899 A JPH10508899 A JP H10508899A
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エス プラムソッタム,セバスチアン
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Abstract

(57)【要約】 本発明はゴム製品をコーティングするための改良されたアクリル系エマルション共重合体を提供する。改良は組成物へ0.01ないし3重量%のシリコーンエマルションを添加することである。組成物は凝固用金属塩の添加のために組成物を安定化するため非イオン界面活性剤のような水溶性界面活性剤を含むことができる。本発明の改良されたコーティング組成物は型からの製品の除去を容易化する。この組成物を被覆されたゴム製品、特に手袋はすぐれた乾式着用性およびいくらかの湿式着用性を示す。

Description

【発明の詳細な説明】 ゴム製品をコーティングするための改良されたアクリル系エマルション組成物本発明の分野 本発明は、ゴム製品のコーティングとして使用できる改良された打粉不含アク リル系エマルション共重体組成物に関する。このコーティングは製品の型からの 除去を助け、そして乾式着用を容易化する。本発明の背景 慣例的に手袋のようなゴム製品は型をゴムラテックス中へ浸漬することによっ て製造される。これらのプロセスは、しばしばタルク、コーンスターチまたは粘 土のような粉末潤滑剤の使用を含んでいる。典型的には粉末は凝固剤または離型 スラリー中へ添加される。凝固剤は層を形成するエマルションまたは懸濁液をさ もなければそれが通常形成するよりも厚い層を形成するように凝固させる化合物 である。離型スラリーは型から除去する前に製品へ適用される打粉を含んだスラ リーである。凝固剤または離型スラリー中の打粉の使用は二つの重要な目的を果 たす。第1に打粉は得られた製品を型から剥ぎ取ることを容易にする。手袋に関 しては、加硫したラテックス手袋は粘着性で型へ接着し易いため型から除去する のがしばしば困難である。しかしながら打粉は手袋の粘着性またはひっつき易さ を減らし、剥ぎ取りを改良する。第2に、打粉は手袋のようなある種の製品にお いては着用を容易化する。 ゴム製品の製造において打粉の使用は多数の問題を解決したが、同時に多くの 新しい問題を産み出した。 主な問題は完成したゴム製品が残存打粉の多量を含有することであった。この 分野ではこの残存打粉は多数の問題を産み出すことが知られている。特に手術用 手袋に関しては、打粉が手袋から遊離し、手術場を汚染する危険性がある。Al exander著 Care of the Patent in Surge ry 9版を見よ。打粉の使用に共通して関連する他の問題は、プロセスが手間 および時間がかかる作業である、個々のすべての製品の成形後型上の残存打粉を 清掃することを要することである。これらの問題のため、ゴム製品の製造におい て打粉の使用をなくす多数の試みがなされた。ゴム製品製造の詳細については、 Russell D.CulpおよびBradley L.Pugh,Natu ral Rubber Dipping Technology,Sympos ium on Latex as a Barrier Material,1 989年4月6日および7日、University of Maryland を見よ。この発表を参照として取入れる。 打粉不含製品の製造のためのいくつかのプロセスがこの分野において公知であ る。先行技術 製品を打粉不含とするための一方法においては、製品はバッチ式に通常塩素で ハロゲン化される。例えばU.S.特許3,411,982および3,740, 262はゴム手袋の表面はそれを滑り易くするためハロゲン化できることを開示 する。U.S.特許4,3 04,008は、ハロゲン化は粉末潤滑剤の代わりにゴム製品の着用を容易化す ることを開示する。U.S.特許3,740,262は打粉を受付けない外表面 と打粉を受付ける内表面を提供するため手袋をハロゲン化することを開示する。 ハロゲン化は打粉なしのクリーンな表面を有する製品を生産する。実際に塩素 化はクリーンルーム手袋、打粉なし手術用手袋および打粉なし検査用手袋をつく るために広く使用されている。塩素化を用いて製造された製品は打粉なしであり 、良好な乾式着用特性を発揮するけれども、製造に含まれる多数の塩素化ステッ プ、裏返しステップおよび乾燥プロセスのためそれらは製造するのが経済的に一 層費用がかかる。 ハロゲン化は着用を容易にするために使用することができるが、ハロゲン化さ れた製品は貯蔵中および使用中着色しそして不良に老化する傾向がある。 実際に、着色は殆どすぐ、そして1月以内に始まることができ、ハロゲン化さ れた表面は硬く、もろくそして褐色になり得る。加えて、塩素は有毒化学品と考 えられ、この元素を含有する物質の廃棄は多数の環境問題を提起する。 塩素化の欠点はU.S.特許5,284,607中に認められている。この特 許は、多層打粉なし医療用手袋をつくる方法を開示する。手袋は酸可溶性打粉を 使用してつくられ、一旦完全に成形された後形から剥がされ、そして第1の側が 外側になるように裏返しされる。手袋は次に酸可溶性打粉を除去するため硝酸の ような酸で処理される。酸で処理した後、手袋は水でリンスされ、内側および外 側手袋表面を塩素化するため漂白剤で処理される。漂白剤は手袋を 塩素化を使用する時典型的に生ずるほどに過度に滑り易い表面を持つようにしな い。 U.S.特許4,310,928はタルクなし外科医手袋を開示する。手袋は 型を脂質化合物および界面活性剤を含む凝固剤溶液中に浸漬し、次に手袋を形成 するためラテックス中に浸漬する。 U.S.特許4,499,154は打粉なし製品をつくるための他の方法を開 示する。この特許は、型を配合ラテックス中に浸漬し、製品を浸出し、製品に酸 を含浸し、製品を水または水性アルカリで中和し、親水性コーティングを塗布し 、コーティングを固定するために加熱し、ゴムを加硫し、製品を型から剥離し、 そして界面活性剤材料およびシリコーンを塗布することによってゴム製品を製造 する方法を開示する。この方法は打粉なし製品を生産するが、含まれる工程の数 はこの方法を不当に高くし、そして低分子成分(界面活性剤およびシリコーン) は汚染を生じさせ得る。 U.S.特許5,138,719は打粉なし手袋、指サックおよび保護物品を ラテックスおよびマイクロカプセルからつくる方法を開示する。マイクロカプセ ルはマイクロカプセルの濃度が製品の外表面から内表面へ次第に増加する濃度勾 配を形成するようにラテックス中に分散され、配置される。内側面におけるマイ クロカプセルの高濃度は良好なすベり性を与え、そして打粉なして着用を容易に する。加えて、マイクロカプセルはエイズまたはヘルペスのような病気に対する 殺ビールス活性を提供するように、ノノキシノール、塩酸モロキシジン、ビダラ ビンのような薬用活性物質を含んでもよい。U.S.特許5,024,852を 見よ。 EP057416A1は、天然ゴムから形成された第1層と、天 然ゴム、ポリウレタン、ポリ(アクリルアミド/アクリル酸)およびポリエチレ ンオキシドから形成された第2層、およびアクリル共重合体およびフロロカーボ ンテロマー樹脂の第3層を有する、打粉なしの湿式および乾式着用可能な多層製 品の製造方法を開示する。 良好な着用性を有すると主張するゴム手袋をつくるための異なる方法がKav alirらのU.S.特許3,286,011および3,411,982に開示 されている。これら特許は重量でゴムラテックスおよび特定の樹脂ポリマーラテ ックス約1:1である混合ラテックスよりなるコーティング組成物を開示する。 これらポリマーラテックスの1グループはある種のアクリル酸エステルラテック スである。特許の組成物は型コーティングとして、そして改良された着用特性を 与えるためゴム手袋の内表面のためのコーティングとして使用することが指示さ れている。特許権者によって彼らの方法に使用されるアクリル酸エステルラテッ クスはアクリル酸エステルラテックスの混合物である。これらアクリルラテック スおよびそれらの製造方法はその開示を参照として取入れるU.S.特許2,7 95,564にも詳細に記載されている。 Kavalirらの特許の教示の一つは、高濃度の凝集剤塩を発明のコーティ ング組成物へ加えることができることである。特許の組成物中への添加した水溶 性非イオン界面活性剤は組成物の不安定化を招くことなしに硝酸カルシウムのよ うな凝固剤塩の多量の導入を許容する。特許権者はゴムラテックスなしの樹脂ポ リマーラテックスだけでは実施不能であることを強調している。他の欠点はこれ ら特許の検討から明らかになる。タルクのような粉末が離型を提供するために必 要である。また、特許権者の組成物は高固形分高粘度 組成物であり、それらを型またはその上に形成された製品へ塗布することを困難 にする。このように改良された手袋製造を提供し、興味あるアプローチではある が、この特許は潤滑剤としての打粉をなくす問題をなお解決しない。本発明の目的 本発明の目的は、ゴム製品をコーティングするための改良された打粉不含アク リル系エマルション組成物を提供することである。本発明の改良されたコーティ ング組成物は、型の上に形成された製品の型からの製品の容易な除去を許容する 。本発明の改良された組成物を使用することによって製造された手袋は、すぐれ た乾式およびいくらか良好な湿式着用特性を発揮する。本発明の要約 本発明は改良された打粉不含アクリル系エマルション共重合体組成物を提供す る。改良された組成物はゴム製品のコーティングとして使用することができる。 本明細書および請求の範囲において使用する時、「打粉不含」とは組成物がもし 全部ではなくても大部分の打粉をなくすように製造されていることを意味する。 改良されたコーティング組成物は、反応性シリコーンアクリレートと、アルキ ルアクリレートと、そしてハードモノマーの共重合によって製造される。そのよ うな組成物は公知である。しかしながらシリコーンエマルションを組成物へ添加 する時改良された組成物が得られる。 加えて、組成物は非イオン界面活性剤のような水溶性界面活性剤を含むことが できる。界面活性剤は、凝固剤金属塩を組成物を不安定化することなしに組成物 へ加えることができるように組成物を安 定化するために使用される。組成物へ凝固剤金属塩を加えることにより、組成物 はラテックスを型上に浸漬し、乾燥する時に凝固することができる。 本発明の改良された組成物はゴム製品のためのコーティングとして使用するこ とができる。ゴム製品のためのコーティングとして使用する時、組成物はゴム製 品の内側および外側を被覆することができる。被覆した製品は良好な乾式着用性 と、そしていくらか良好な湿式着用性を提供する。本発明の詳細な説明 本発明は、ゴム製品のためのコーティングとして使用することができる打粉不 含アクリル系エマルション共重合体被覆組成物よりなる。先行技術のコーティン グを上廻るこのコーティングの改良は、組成物へのシリコーンエマルションの添 加である。 アクリル系エマルション共重合体組成物は公知である。例えば、コーティング 組成物は反応性シリコーンアクリレートと、アルキルアクリレートと、そしてハ ードモノマーを共重合することによってつくることができる。そのような共重合 はエマルションの形で行うのが好ましい。エマルションを製造するための方法は 公知である。しかしながら組成物へシリコーンエマルションを添加するときによ り良いそして改良されたコーティングが得られる。 ここに参照として取入れるU.S.特許5,234,736に記載されている ような組成物をゴム製品のための良好なコーティングを提供するために変性する ことができる。この組成物は「反応性シリコーンアクリレートポリマー」よりな る。「反応性シリコーンアクリレートポリマー」の意味は、アクリレートポリシ ロキンを含む がそれに限らないアクリレート官能性を示すポリマーシロキサンおよびシリコー ンである。アクリレート官能数は1より大きい。使用できる多官能シリコーンア クリレートの例は、バージニア州ホープウエルのGoldschmidt Ch emical Corporationにより製造販売されている、Tegoシ リコーンアクリレートRC 149,300,450,710,720および8 02およびZMR1395である。これらポリマーは1000ないし20,00 0g/molの間のアクリレート官能数および分子量を有する線状ジメチルポリ シロキサンであり、そしてペンタエリスリトールトリアクリレート変性ジメチル ポリシロキサンを含む。ゴム製品のためのコーティングとして使用するため、組 成物は反応性シリコーンアクリレートポリマーを約10重量%含むことができる 。 組成物の残りは少なくとも1種のアルキルアクリレートと少なくとも1種のハ ードモノマーを含む。 使用し得るアルキルアクリレートは以下の式を持つことができる。 式中、Rは水素またはメチル基であり、RxはRがメチルのとき炭素原子5ない し18の1級または2級アルキル基を表し、Rが水素のとき炭素数18以下の、 好ましくは炭素原子2ないし12のアルキル基を表す。上の定義内の典型的な化 合物は、メチルアクリレート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、イ ソプロピルア クリレート、ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、s−ブチルアクリ レート、アミルアクリレート、イソアミルアクリレート、ヘキシルアクリレート 、2−エチルヘキシルアクリレート、オクチルアクリレート、3,5,5−トリ メチルヘキシルアクリレート、デシルアクリレート、ドデシルアクリレート、セ チルアクリレート、オクタデシルアクリレート、n−アミルメタクリレート、s −アミルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、2−エチルブチルメタクリ レート、オクチルメタクリレート、3,5,5−トリメチルヘキシルメタクリレ ート、デシルメタクリレート、ドデシルメタクリレート、オクタデシルメタクリ レート、ブトキシエチルアクリレートもしくはメタクリレート、または他のアル コキシエチルアクリレートもしくはメタクリレートである。 組成物に使用し得るアルキルアクリレートの量は10ないし90重量%である 。 組成物の残りはハードモノマーよりなる。ハードモノマーとは0℃より高いガ ラス転移点(Tg)を有するモノマーを意味する。この組成物に使用することが できるハードモノマーの例は、スチレン、メタクリレート、エチルアクリレート 、炭素原子4をこえないアルキル基を有するアルキルメタクリレート、t−アミ ルメタクリレート、t−ブチルもしくはt−アミルメタクリレート、シクロヘキ シルアクリレートもしくはメタクリレート、アクリロニトリルまたはメタクリロ ニトリル、および不飽和カルボン酸である。 得られる組成物は35℃以上のガラス転移点を有する。 上の成分に加え、フリーラジカル触媒、連鎖移動剤、抗酸化剤等の他の添加物 を必要な時使用することができる。 組成物はラテックスを凝固することができる凝固剤金属塩を含むことが好まし い。組成物へ添加される金属塩の量は凝固塩の少なくとも5〜25重量%,好ま しくは10〜20重量%である。これら凝固塩は最も普通には塩酸、硫酸または 硝酸の水溶性アルカリ土類金属塩のような鉱酸の無機塩である。典型的には塩化 カルシウムおよび硝酸カルシウムのような塩が大部分のゴムラテックスの満足な 凝固を提供する。亜鉛およびアルミニウムの塩も使用することができる。 コーティング組成物へ加える時塩はある場合不安定化を生じさせる。これが発 生することを防止するため、水溶性界面活性剤、好ましくは非イオン界面活性剤 をラテックス塩混合物へ加えることが望ましい。この安定化技術は前に引用した Kavalir特許に記載されている。界面活性剤の量およびタイプは、組成物 の成分および特定の凝固剤塩が変化するであろうから実験によってのみ決定する ことができる。通常安定剤の数パーセント以下、例えば約0.1ないし約3重量 %が必要である。コーティング組成物が手袋のような最終製品の内側の被覆を形 成するために使用される時は、それが凝固塩を含有することは必要でもないし、 望ましくもないことが理解されるであろう。同様な態様で、離型コーティングと して使用した同じラテックスを着用コーティングの形成に使用する必要はない。 型または形成された製品へ適用されるコーティングの厚みは変化し、そして日 常的な実験によって最適化することができる。離型コーティングの厚みは着用コ ーティングと同じである必要はない。一般則として、このコーティングの厚みは ゴムラテックス製品のコーティングの厚みの20%より大きくてはならない。典 型的には数ミ ルのコーティングまでの200ミクロンほどのコーティングを使用することがで きる。 改良された結果は組成物がシリコーンポリマーを含有するように変性される時 に得られる。シリコーン樹脂をこの組成物と混合する好ましい方法は、ポリジメ チルシロキサンポリマーのようなポリマーをエマルションの形で含むシリコーン エマルションを使用することである。そのようなエマルションの一つは商品名ダ ウコーニングエマルション365としてダウコーニングから販売されている。乾 燥重量基準においてシリコーン樹脂の量は0.01ないし3重量%の範囲であり 、典型的には0.1ないし2.5重量%が良い結果を与えるであろう。5%ほど の多量を使用し得るが、過剰は逆効果を産む。これらエマルションはそれらを相 溶性とし、組成物と混合した時安定とするために変性を必要とし得る。 場合により、シリコーンエマルションは、水素化シリコーン含有架橋剤と混合 するときVIII族金属触媒、好ましくは白金触媒によって硬化するビニル不飽和基 を有するシリコーンモノマーを含むことができる。例えば、乳化したビニルオイ ル、白金触媒および白金禁止剤を含んでいる、コネチカット州ノーウオークのW acker Chemicals USAから入手し得る400−Eのようなシ リコーンエマルションを使用することができる。このエマルションは反応性界面 活性剤も含んでいる。 好ましいビニル付加シリコーンエマルションは、式 (式中、mおよびnは独立の整数である。)の反応性ビニルシリコーンポリマー と、そして式 (式中、mおよびpは独立の整数である。)の水素化シリコーン架橋ポリマーと の混合物である。 また、離型性を修飾するように設計された慣用の成分を含めてもよい。 ビニル付加シリコーン系は熱誘発付加硬化(ポリジメチルヒドロジエンシロキ サン架橋剤と反応性ビニル官能性シリコーンポリマーとの間のヒドロシリル化) によって硬化したシリコーン離型組成物を提供するように反応する。 ビニル官能シリコーン分子はポリジメチルシロキサンであり、そこではメチル 基のいくつかがビニル基またはビニル不飽和を含んでいる他のアルキル基によっ て置換されており、すなわち反応はビニ ル置換ポリジメチルシロキサンとポリジメチルヒドロジエンシロキサンとの間に 起きる。 全体のヒドロシリル化はVIII族遷移金属、特に白金のシリコーン可溶性錯化合 物によって触媒される。ビニル付加シリコーン系の通常の使用においては、存在 成分の混合後基体への沈着前に水素化シリコーンとビニルシリコーン基との間の 早期反応を防止するため、少量の禁止剤が添加される。この禁止剤は熱硬化プロ セスの間除去されるか、または不活性される。本発明の実際を示す適当なシリコ ーンエマルションは、ダウコーニング、ローヌプーラン、およびドイツのWac ker−Chemieの部門であるWacker−Chemicals USA から得ることができる。 本発明のコーティング組成物は打粉の使用なしにつくることができる。コーティング方法 改良された凝固誘発性打粉不含組成物が調製された後、型がフィルムまたは第 1層を形成するために組成物中へ浸漬され、そして次に引上げられる。組成物か ら型を引上げた後、第1層は静置され、密着したフィルムまたは層を形成するよ うにオーブン中70℃において約3分間乾燥される。乾燥後、第1層はラテック スコンパウンド中に浸漬する時慣用の凝固を誘発することができる。 第1層形成後、型は第2層を形成するためラテックスコンパウンド中に浸漬さ れる。ラテックスコンパウンドは当分野で知られた任意の凝固し得る天然または 合成ラテックスコンパウンド、凝固し得る天然または合成ゴムラテックス、また はスチレンブロック共重合体分散液であることができる。ラテックスの調製のた めの慣用の処 方は当分野では周知であり、そして当業者は使用している特定のラテックスおよ び所望の最終製品に適させるため処方および加硫条件等を容易に変更することが できる。予備加硫または部分加硫したラテックスを使用することができるが、し かしながらもし未加硫ラテックスを使用するならば、成型後加硫しなければなら ない。加えて、ラテックスは普通使用される慣用の配合成分を含むことができる 。特定の実例はここに参照として取入れる。U.S.特許3,411,982に 提供されている。 型がラテックスコンパウンド中に浸漬される時、乾燥したフィルムは、型上に ラテックスの均一な凝固した沈着を形成するようにラテックスの凝固を誘発する 。ラテックス中へ型を浸漬する時間の長さは製品の壁厚を決定する。滞留時間が 長ければ長い程製品の壁厚は大きくなり、短ければ小さくなる。本発明方法によ って生産される製品は典型的には4ないし15ミルの厚みを有する。 型はそれへ付着したゲル化したラテックスのコーティングと共にラテックスか ら引上げられる。型はタンパク、電解質等の水溶性成分を浸出するため水浴中に 置かれる。水浴の温度は49〜60℃である。 浸出後、第2層は乾燥されるかまたは潤滑ポリマーで被覆される。もし乾燥す るならば、第1層および第2層が加硫される。本発明において使用する時、術語 「加硫」はある種のタイプのポリマーは加硫の代わりに融合を必要とするので「 融合」をも含む。例えば、ポリ(スチレン−b−イソプレン−b−スチレン)( SIS)、ポリ(スチレン−b−ブタジエン−b−スチレン)(SBS)、ポリ (スチレン−b−エチレンプロピレン−b−スチレン)(SEPS )のような共重合体熱可塑性エラストマーは融合を必要とする。しかしながら典 型的には加硫が採用される。加硫に要する時間の長さは選択したポリマーに依存 するが、しかしながら大部分のポリマーは約138℃において約5ないし10分 間で加硫することができる。加硫後、得られた製品は冷却され、そして型から除 去される。 組成物が製品のコーティングとして使用される時は、組成物は第2層の乾燥前 か、または第2層の乾燥後加硫前もしくは加硫後のどちらでも適用することがで きる。適用される時、既に多層となっている製品へ追加の層を加える。アクリル 酸エステルラテックスを塗布した後、それは静置され、そしてオーブン中で乾燥 される。当業者は、オーブン中の潤滑ポリマーの乾燥に要する条件は使用した潤 滑ポリマーのタイプによって変えることを認識するであろう。もしアクリル酸エ ステルポリマーが製品へ加硫前に加えられるならば、このポリマーは一工程で乾 燥および加硫できる。もしこのポリマーが製品を加硫した後に塗布されるならば 、その時は乾燥されなければならない。 型からの製品の剥ぎ取りは、第1層が外側になり、そしてラテックスまたは潤 滑層が内側になるように製品を裏返しにする。剥ぎ取りプロセスは製品を型から 離すために打粉を必要としない。加えて得られた製品は粘着性でない。 手袋に関する本発明の実施においては、使用される型は手袋が意図される種々 の手の寸法に対応する種々の寸法および形状のものが使用される。好ましい型は 高度に研磨したセラミックまたは陶磁器表面肌を有する、またはフッ素樹脂コー ティングを有する輪郭のある型であるが、しかしなからガラス、硬木およびプラ スチックのよ うな他の型も使用できる。この改良された組成物を使用した手袋は型から容易に 除去され、粘着性でなく、良好な着用特性を示し、そして打粉不含である。 実施例 カリフォルニア州パサデナのAvery Dannison Corpora tionから入手し得る、反応性シリコーンアクリレートと、アルキルアクリレ ートと、ハードモノマーを含有するアクリルエマルションIL−93−10−1 9の200gをシリコーンエマルション10gと混合した。このシリコーンエマ ルションは、ビニルオイルと、白金触媒とWacker Chemicals USA Inc.から入手した白金禁止剤を使用するビニルオイルである400 Eの34.3gと、そしてやはりWacker Chemicals USA Inc.から入手した水素化シリコーンであるV−20の8.14gよりなる。 次に硝酸カルシウム40gと水40gを添加した。セラミック型を80℃へ暖め 、上のエマルション中へ約4秒浸漬し、乾燥後ラテックスコンパウンド中へ浸漬 した。型を次に温水浴へ浸漬し、浸出した。浸出後型を凝固剤なしのアクリルエ マルション(IL−93−10−19)中へ浸漬した。成形した製品を138℃ において10分間加硫し、型から除去した。結論 本発明を主として特定の好ましい具体例に関して記載したが、本発明の範囲か ら逸脱することなく修飾することができることが理解されるであろう。請求の範 囲は、一般に本発明の原理に従い、そして本発明の属する分野において既知のも しくは慣例的な実際に入る として、または当業者には自明であるとして本開示からの逸脱を含む本発明のす べての変更、使用または適応化をカバーすることが意図される。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.反応性シリコーンアクリレートと、アルキルアクリレートと、ハードモノマ ーを含み、シリコーンエマルション0.01ないし3重量%を含んでいることを 特徴とするゴム製品のための打粉不含コーティングとして使用するための改良れ たアクリル系エマルション共重合体組成物。 2.反応性シリコーンアクリレートは、アクリル官能性を示すシロキサンおよび シリコーンポリマーからなる群から選ばれる請求項1の組成物。 3.反応性シリコーンアクリレートは、ペンタエリスリトールトリアクリレート 変性ジメチルポリシロキサンである請求項2の組成物。 4.アルキルアクリレートは、式 を有し、式中Rは水素またはメチル基であり、RxはRがメチルの時、炭素原 子5ないし18の1級もしくは2級アルキル基を表すか、またはRが水素の時、 炭素原子18をこえない、もしくはより良くは炭素原子2ないし12のアルキル 基を表わす請求項1の組成物。 5.ハードモノマーは、スチレン、メタクリレート、エチルアクリレート、アル キルメタクリレート、t−アミルメタクリレート、t−ブチルアクリレート、t −アミルアクリレート、シクロヘキ シルアクリレート、シクロヘキシルメタクリレート、アクリロニトリル、メタク リロニトリル、および不飽和カルボン酸よりなる群から選ばれる請求項1の組成 物。 6.シリコーンエマルションは、ポリジメチルシロキサンポリマーのエマルショ ンである請求項1の組成物。 7.水溶性界面活性剤をさらに含有する請求項1の組成物。
JP8536484A 1995-06-01 1996-05-03 ゴム製品をコーティングするための改良されたアクリル系エマルション組成物 Pending JPH10508899A (ja)

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