JPH105081A - 乳幼児保持具 - Google Patents

乳幼児保持具

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JPH105081A
JPH105081A JP8160007A JP16000796A JPH105081A JP H105081 A JPH105081 A JP H105081A JP 8160007 A JP8160007 A JP 8160007A JP 16000796 A JP16000796 A JP 16000796A JP H105081 A JPH105081 A JP H105081A
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shoulder
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shoulder belt
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Aprica Kassai KK
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    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47DFURNITURE SPECIALLY ADAPTED FOR CHILDREN
    • A47D13/00Other nursery furniture
    • A47D13/02Baby-carriers; Carry-cots
    • A47D13/025Baby-carriers; Carry-cots for carrying children in seated position

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  • Portable Outdoor Equipment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】乳幼児を抱く者が着用して、乳幼児を保持する
ために用いる乳幼児保持具であって、乳幼児を抱かない
ときに着用したままであっても、着用者に違和感を与え
ないように改良されたものを提供する。 【解決手段】 着用者の腰のまわりに装着される腰ベル
ト3の下端縁に、乳幼児の臀部を受けるための座面形成
部材8を回動可能に連結する。2本の肩ベルト12,1
3を、座面形成部材8の前方端側から引き出し着用者の
各肩を通って着用者の背側において腰ベルト3に連結す
る。乳幼児を抱くとき、着用者の下腹部から張り出した
座面形成部材8上に乳幼児の臀部を乗せ、肩ベルト1
2,13を乳幼児の背に沿って配置するが、乳幼児を抱
かないときにあっても、座面形成部材8を腰ベルト3に
沿うようにし、肩ベルト12,13の有効長さを比較的
短くしてサスペンダーのような態様で着用したままとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、乳幼児を抱こう
とする者が着用して乳幼児を保持するために用いられる
乳幼児保持具に関するもので、特に、着用者に対する着
用感の向上を図るための改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この発明にとって興味ある乳幼児保持具
が、たとえば実公平4−46619号公報に記載されて
いる。この乳幼児保持具は、乳幼児の臀部を受ける座面
を形成する座面形成部材を備え、座面形成部材は、着用
者の腰のまわりに装着される腰ベルトに取り付けられて
いる。また、座面形成部材には、ティッシュペーパー収
納部が設けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、座面形
成部材には、ティッシュペーパー収納部が設けられてい
るので、この座面形成部材は、ウエストバッグのように
比較的嵩高となり、着用状態では、着用者の下腹部から
張り出し、そのため着用者の自由な動きを阻害すること
がある。
【0004】もちろん、乳幼児を抱いているときには、
座面形成部材は、この乳幼児の臀部を受ける必要がある
ため、着用者の下腹部から張り出す状態になければなら
ず、また、乳幼児を抱いていることから、着用者の動き
が元々制限されるので、上述の不具合は、着用者にとっ
て、それほど気になるものではない。
【0005】しかしながら、乳幼児を抱いていないとき
には、座面形成部材は、最早不要であり、それにもかか
わらず、着用者の下腹部から張り出す状態にあって、着
用者の自由な動きを阻害するので、着用者に対して違和
感を与える原因となる。
【0006】他方、このような不具合を解消するため、
乳幼児を抱こうとするときにのみ、乳幼児保持具を着用
し、乳幼児を抱かないときには、乳幼児保持具を着用者
の体から外しておくことが考えられる。しかしながら、
このように、乳幼児を抱こうとする都度、乳幼児保持具
を着用者の体に装着するのは比較的面倒である。
【0007】そこで、この発明の目的は、上述したよう
な問題を解決し得る乳幼児保持具を提供しようとするこ
とである。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明に係る乳幼児保
持具は、上述した技術的課題を解決するため、着用者の
腰のまわりに装着される腰ベルトと、乳幼児の臀部を受
ける座面を形成するものであって、着用者の腹側におい
てその後方端側が腰ベルトの下端縁に連結され、少なく
とも着用者の下腹部から張り出す状態と腰ベルトに沿っ
て延びる状態との間で回動可能とされた、板状の座面形
成部材と、座面形成部材の前方端側から引き出され着用
者の各肩をそれぞれ通って着用者の背側において腰ベル
トに連結された、2本の肩ベルトと、これら肩ベルトの
有効長さを調節可能とするための手段とを備えることを
特徴としている。
【0009】この発明に係る乳幼児保持具は、着用者が
着用するとき、腰ベルトを着用者の腰のまわりに装着す
るとともに、2本の肩ベルトを着用者の各肩に掛けた状
態とする。
【0010】この着用状態において、座面形成部材を着
用者の下腹部から張り出す状態とし、ここに乳幼児の臀
部を乗せるとともに、座面形成部材の前方端側から引き
出された2本の肩ベルトを乳幼児の背に沿って延びるよ
うに位置させることによって、着用者は乳幼児を抱いた
状態で保持することができる。ここで、必要に応じて、
肩ベルトの有効長さが調節され、それによって、肩ベル
トによって背が支えられた乳幼児が、着用者の体に密着
するか、着用者の体からあまり離れないようにされる。
【0011】他方、乳幼児を抱かないときには、上述の
着用状態のまま、座面形成部材が上方へ回動され、腰ベ
ルトに沿って延びる状態とされる。この状態になったと
き、座面形成部材の前方端側から引き出されている2本
の肩ベルトは、座面形成部材が上方へ回動した分および
乳幼児が着用者の体と肩ベルトとの間から抜けた分だ
け、その有効長さにゆとりが生じるため、たるむことに
なるが、このたるみをなくすため、肩ベルトの有効長さ
が短くなるように調節される。
【0012】この発明において、乳幼児の背に当たるよ
うに、2本の肩ベルト間に連結される背当て部材をさら
に備えていてもよい。
【0013】また、前述の肩ベルトの有効長さを調節可
能とするための手段は、肩ベルトの一部に沿って設けら
れる弾性的に伸縮可能な長手の伸縮部材を備えていても
よい。この伸縮部材は、縮んだ状態にあるとき、肩ベル
トの当該伸縮部材に沿う部分をたるませるように、その
長手方向の両端部においてのみ肩ベルトに取り付けられ
る。さらに、この伸縮部材の少なくとも一方の端部の、
肩ベルトへの取付け位置は、肩ベルトの長手方向に関し
て調節可能とされてもよい。
【0014】
【発明の効果】この発明に係る乳幼児保持具は、前述し
たように、基本的に肩ベルトの有効長さを調節するだけ
で、それを着用したまま、乳幼児を抱いた状態と抱かな
い状態とに適合させることができる。そして、乳幼児を
抱かないときには、板状の座面形成部材が着用者の下腹
部から張り出すことなく、腰ベルトに沿って延びる状態
とされるので、当該乳幼児保持具は、丁度、サスペンダ
ーを装着しているような状態で着用者の体に装着されて
いることになる。その結果、乳幼児を抱かないときにお
いても、違和感なく、当該乳幼児保持具を着用し続ける
ことができる。
【0015】したがって、このように乳幼児保持具を着
用したままとすることにより、乳幼児を抱こうとすると
きには、直ちに、乳幼児保持具によって乳幼児を保持す
る状態とすることができるので、対応が迅速になるとと
もに、乳幼児を抱こうとする都度、この乳幼児保持具を
装着する場合に遭遇する面倒さも回避される。
【0016】この発明において、乳幼児の背に当たるよ
うに、2本の肩ベルト間に連結される背当て部材が設け
られていると、乳幼児の背がこの背当て部材によって安
定的に保持されるとともに、2本の肩ベルト間の間隔が
この背当て部材によって規制されるので、2本の肩ベル
トをともに乳幼児の背に沿って安定的に位置させること
ができる。したがって、背当て部材は、乳幼児の安定的
な保持に貢献することになる。
【0017】また、肩ベルトの有効長さを調節可能とす
るための手段として、肩ベルトの一部に沿って設けられ
る弾性的に伸縮可能な長手の伸縮部材を備えていると、
次のような利点が奏される。この伸縮部材は、縮んだ状
態にあるとき、肩ベルトの当該伸縮部材に沿う部分をた
るませるように、その長手方向の両端部においてのみ肩
ベルトに取り付けられる。このように、伸縮部材を肩ベ
ルトに取り付けると、肩ベルトに対して引っ張り方向に
負荷がかかったときには、この負荷に従って伸縮部材が
弾性に抗して伸びることによって、肩ベルトの有効長さ
を長くし、他方、このような負荷が除去されたときに
は、伸縮部材がその弾性に従って縮むことによって、肩
ベルトの有効長さを自動的に短くすることができる。す
なわち、肩ベルトの有効長さの調節を伸縮部材の弾性的
な伸縮により自動的に行なうことができ、しかも、肩ベ
ルトの有効長さを長くする限界は肩ベルト自身にたるみ
がなくなることにより規定することができる。したがっ
て、伸縮部材を伸ばして肩ベルトにたるみがない状態に
おける有効長さが乳幼児保持具によって乳幼児を保持し
ている状態に適合するようにしておけば、乳幼児を乳幼
児保持具から降ろしたときには、座面形成部材が上方へ
回動した分および乳幼児が着用者の体と肩ベルトとの間
から抜けた分だけ、伸縮部材が自動的に縮み、それによ
って肩ベルトの有効長さを短くするように肩ベルトにた
るみを生じさせ、肩ベルトを着用者の体にフィットさせ
ることができる。また、逆に、乳幼児を抱いたときに
は、乳幼児の背に沿って延びるように肩ベルトを配置す
るだけで、伸縮部材が弾性に抗して伸び、肩ベルトのた
るみがなくなって、肩ベルトの有効長さが長くされる。
このように、繰り返される乳幼児の乗せ降ろしの都度、
肩ベルトの有効長さを調節するための操作が不要とな
り、使用上、極めて便利となる。
【0018】さらに、上述した伸縮部材を備える構成に
おいて、この伸縮部材の少なくとも一方の端部の、肩ベ
ルトへの取付け位置が、肩ベルトの長手方向に関して調
節可能とされていると、伸縮部材による肩ベルトの有効
長さの調節可能範囲を可変とすることができる。伸縮部
材による肩ベルトの有効長さの調節可能範囲は、乳幼児
の体格に応じて変更されることが好ましい。すなわち、
乳幼児の体格が大きくなればなるほど、乳幼児を抱いた
ときと抱かないときとの間で必要とする肩ベルトの有効
長さの差がより大きくなるので、この調節可能範囲はよ
り大きくされることが好ましい。したがって、肩ベルト
の有効長さの調節可能範囲が可変とされていると、乳幼
児の体格に合わせて調節可能範囲を調節することがで
き、たとえば乳幼児の成長に従って調節可能範囲を大き
くしていく、といった使用方法が可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】図1ないし図3は、この発明の一
実施形態による乳幼児保持具1を説明するためのもので
ある。ここで、図1は、乳幼児保持具1の全体の外観を
示す斜視図であり、図2および図3は、乳幼児保持具1
を着用者2が着用した状態を示している。
【0020】図1ないし図3を参照して、乳幼児保持具
1は、着用者2の腰のまわりに装着される腰ベルト3を
備える。腰ベルト3は、比較的幅広とされ、約10cm以
上、好ましくは約12cm以上の幅を有している。腰ベル
ト3をループ状に保つため、腰ベルト3の各端部には、
互いに対をなすベルベットファスナのような面ファスナ
4および5がそれぞれ取り付けられる。面ファスナ4は
面ファスナ5より長手方向寸法が大きくされるので、面
ファスナ4を接合する面ファスナ5上での長手方向位置
を変えることにより、腰ベルト3の有効長さを調節する
ことができ、これによって、着用者2の腰回り寸法に適
合させることができる。
【0021】なお、上述の面ファスナ4および5に代え
て、たとえばホックのような他の形式の着脱可能な結合
手段が用いられてもよい。また、腰ベルト3の少なくと
も一部をたとえばゴム編みで形成するなどして、弾性的
に伸縮自在としてもよい。腰ベルト3を伸縮自在とした
ときには、面ファスナ4および5を設けずに、腰ベルト
3を予めループ状にしておいてもよく、この場合には、
腰ベルト3を適宜伸ばしながら、着用者2の頭または足
から腰のまわりの所望の位置にまで持って来ることがで
きる。
【0022】乳幼児保持具1は、また、乳幼児6の臀部
を受ける座面7を形成する板状の座面形成部材8を備え
る。座面形成部材8の後方端側は、たとえば縫い付けに
より、着用者2の腹側において腰ベルト3の下端縁に連
結される。座面形成部材8は、少なくとも、図1および
図3に示すように、着用者2の下腹部から張り出す状態
と、図2に示すように、腰ベルト3に沿って延びる状態
との間で回動可能である。この実施形態では、座面形成
部材8は、図1および図3で示した状態より、さらに下
方へ回動することも可能である。
【0023】座面形成部材8の張り出し方向寸法は、こ
の実施形態では、腰ベルト3の幅方向寸法とほぼ同じで
ある。したがって、図2に示すように、座面形成部材8
を腰ベルト3に沿って延びる状態としたとき、座面形成
部材8は、腰ベルト3の幅方向寸法内に納まることにな
る。この意味で、座面形成部材8において十分な張り出
し方向寸法を得るためには、腰ベルト3の幅方向寸法を
大きくする必要があり、このことから、腰ベルト3は、
前述したように、幅広であることが好ましいのである。
【0024】なお、座面形成部材8は、図示しないが、
それ自身、折り畳み可能であってもよい。このように座
面形成部材8が折り畳み可能である場合には、座面形成
部材8を腰ベルト3に沿って延びる状態とするとき、こ
れを折り畳んで腰ベルト3の幅方向寸法内に納めるよう
にすれば、腰ベルト3の幅方向寸法にかかわらず、座面
形成部材8の張り出し方向寸法を大きくすることができ
る。
【0025】しかしながら、座面形成部材8を腰ベルト
3に沿って延びる状態としたとき、座面形成部材8が腰
ベルト3の幅方向寸法内に納まることは、必ずしも必要
でない。
【0026】また、座面形成部材8は、それ自身の板状
の形態をより強固に保持できるようにするため、図示し
ないが、芯材を備えていてもよい。前述したように、座
面形成部材8が折り畳み可能であれば、芯材は、このよ
うな折り畳みを許容する形態で装着される。なお、芯材
は、必ずしも必要ではなく、座面形成部材8が乳幼児6
の臀部の形状に沿って湾曲するような柔軟性を有してい
てもよい。
【0027】また、座面形成部材8の前方端側には、ホ
ック9が先端部に取り付けられたフラップ10が取り付
けられ、他方、腰ベルト3の裏面には、ホック9と対を
なすホック11が取り付けられる。図2に示す状態にお
いて、フラップ10の先端部を腰ベルト3の裏側にまわ
し、ここでホック9とホック11とを結合させることに
より、座面形成部材8の腰ベルト3に沿って延びる状態
が維持される。
【0028】なお、上述のホック9および11は、他の
着脱可能な結合手段に置き換えられてもよい。
【0029】上述のようなホック9および11にもって
構成される、座面形成部材8の腰ベルト3に沿って延び
る状態を維持するための手段は、特に設けられなくて
も、以下に説明する肩ベルト12および13によって、
その機能を発揮させることもできる。
【0030】この乳幼児保持具1は、さらに、座面形成
部材8の前方端側から引き出され着用者2の各肩をそれ
ぞれ通って着用者2の背側において腰ベルト3に連結さ
れた、2本の肩ベルト12および13を備える。
【0031】より詳細には、肩ベルト12および13
は、着用者2の背側に位置する各端部が腰ベルト3に縫
い付けられる。この実施形態では、肩ベルト12および
13の各端部が隣接する状態で腰ベルト3に取り付けら
れたが、各端部が互いに離れた状態で腰ベルト3に取り
付けられても、あるいは、各端部が、互いに交差した
後、腰ベルト3に取り付けられてもよい。
【0032】肩ベルト12および13の各他方端には、
バックル14および15が取り付けられる。他方、座面
形成部材8には、これらバックル14および15にそれ
ぞれ係合可能なバックル16および17がフラップ18
および19を介して取り付けられる。この乳幼児保持具
1を着用者2が着用するとき、バックル14および15
がバックル16および17にそれぞれ結合される。これ
によって、肩ベルト12および13は、座面形成部材8
の前方端側から引き出される状態となる。
【0033】バックル14および15は、それぞれ、肩
ベルト12および13の任意の位置に取り付けることが
できるようにされていて、それによって、肩ベルト12
および13の各有効長さを調節することができる。ここ
に、肩ベルト12および13の有効長さを調節可能とす
るための手段が実現される。肩ベルト12および13上
には、有効長さの調節の結果、肩ベルト12および13
の余った部分を他の部分に束ねるためのリング20およ
び21が嵌められていてもよい。
【0034】なお、バックル14および15ならびに1
6および17は、バックル14および15をそれぞれバ
ックル16および17に挿入するだけで結合状態が得ら
れるものであるが、他の形式の着脱可能な結合手段に置
き換えられてもよい。また、このような着脱可能な結合
手段を用いることなく、肩ベルト12および13は、座
面形成部材8に固定的に取り付けられてもよい。
【0035】この乳幼児保持具1は、さらに、乳幼児6
の背に当たるように、2本の肩ベルト12および13間
に連結される背当て部材22を備えている。背当て部材
22は、この実施形態では、ベルト状部材によって構成
される。背当て部材22の一方端には、肩ベルト13を
受け入れるループ部23が形成される。背当て部材22
の他方端側には、ベルベットファスナのような互いに対
をなす2つの面ファスナ24および25が長手方向の位
置を変えて取り付けられている。したがって、背当て部
材22のこの他方の端部を、肩ベルト12の周囲を取り
巻くように曲げた後、面ファスナ24および25を互い
に接合させれば、背当て部材22を肩ベルト12に連結
した状態とすることができる。
【0036】この実施形態では、面ファスナ25の長手
方向寸法が、面ファスナ24のそれに比べてより長くさ
れている。したがって、面ファスナ24を面ファスナ2
5に接合する長手方向位置を変えることができ、それに
よって、背当て部材22の有効長さを調節することがで
きる。
【0037】また、この実施形態では、背当て部材22
は、肩ベルト12および13に沿って移動可能である。
したがって、背当て部材22を位置させる高さを調節す
ることができる。
【0038】これら背当て部材22の有効長さおよび高
さの調節は、たとえば乳幼児6の体格に適合させるため
の一操作として実施される。
【0039】なお、面ファスナ24および25は、たと
えばホック等の他の形式の着脱可能な結合手段に置き換
えられてもよい。また、背当て部材22と肩ベルト12
とを着脱可能とすることによって、この乳幼児保持具1
を着用者2が着脱することや乳幼児6を乗せ降ろしする
ことを容易にするが、このような利点を望まないなら
ば、背当て部材22と肩ベルト12とを着脱不可能に結
合してもよい。もちろん、背当て部材22と肩ベルト1
3との連結部分をも着脱可能としてもよい。
【0040】また、背当て部材22は、図示のようなベ
ルト状部材で構成するのではなく、たとえばより広い面
積のクッション性を有するパッド状部材、あるいはネッ
ト状部材等の他の形態の部材で構成してもよい。
【0041】また、背当て部材22は、上下方向に位置
を変えて、2つ以上設けられてもよい。
【0042】次に、この乳幼児保持具1の使用方法につ
いて説明する。図2および図3には、乳幼児保持具1の
典型的な使用形態がそれぞれ図示されている。
【0043】図2および図3に示したいずれの状態であ
っても、腰ベルト3が着用者2の腰のまわりに装着さ
れ、肩ベルト12および13が着用者2の各肩にそれぞ
れ掛けられている。この状態を得るため、たとえば、腰
ベルト3を着用者2の腰にまわして、面ファスナ4およ
び5を互いに接合するとともに、肩ベルト12および1
3を着用者2の背側から各肩を通って腹側へ導き、バッ
クル14および15をバックル17および18にそれぞ
れ結合することが行なわれる。このとき、必要に応じ
て、肩ベルト12および13上でのバックル14および
15の位置を変えることによって、肩ベルト12および
13の有効長さが調節される。また、背当て部材22の
端部を肩ベルト12の周囲にまわし、面ファスナ24お
よび25を互いに接合することによって、背当て部材2
2を肩ベルト12に連結する。
【0044】図2には、着用者2が単に乳幼児保持具1
を着用しているだけであって、乳幼児6を抱いていない
状態が示されている。この状態では、座面形成部材8が
腰ベルト3に沿って延びるように上方へ回動され、この
状態を維持するため、ホック9および11が互いに結合
される。また、肩ベルト12および13は、有効長さが
比較的短くなるように調節される。
【0045】このようにして、乳幼児6を抱いていない
ときには、乳幼児保持具1は、サスペンダーのような形
態で着用者2によって着用される。
【0046】次に、図3には、乳幼児6を抱いている状
態が示されている。この状態では、ホック9および11
の結合が解かれ、座面形成部材8が着用者2の下腹部か
ら張り出すようにされ、この座面形成部材8に形成され
る座面7上に乳幼児6の臀部が乗せられる。また、肩ベ
ルト12および13は、有効長さが比較的長くなるよう
に調節され、乳幼児6の背に沿って延びるように配置さ
れる。
【0047】このようにして、着用者2によって抱かれ
た乳幼児6は、乳幼児保持具1によって安定的に保持さ
れる。
【0048】図4は、この発明の他の実施形態を説明す
るための肩ベルト12の一部を示す斜視図である。
【0049】前述したように、肩ベルト12および13
の各有効長さを調節可能とするため、バックル14およ
び15の肩ベルト12および13上での位置を変えるこ
とが行なわれていた。図4は、このような肩ベルト12
および13の各有効長さを調節可能とするための手段と
してさらに採用され得る構造を示したものである。な
お、図4に示した構造は、肩ベルト12および13の各
々に関連して採用されるものであるが、以下の説明は、
図4に示した一方の肩ベルト12に関連して行ない、他
方の肩ベルト13については、その説明を援用する。
【0050】図4に示すように、たとえばゴムひものよ
うな弾性的に伸縮可能な長手の伸縮部材26が、肩ベル
ト12の一部に沿って設けられる。好ましくは、伸縮部
材26は、肩ベルト12の内側の面、すなわち着用者2
または乳幼児6の体に向かい合う面に沿って配置され
る。伸縮部材26は、肩ベルト12上の任意の位置に設
けることができるが、たとえば、図1に示した部分27
に沿って設けられる。伸縮部材26は、縮んだ状態にあ
るとき、図4(a)に示すように、肩ベルト12の伸縮
部材26に沿う部分27をたるませるように、その長手
方向の両端部においてのみ肩ベルト12に取り付けられ
る。
【0051】より詳細には、伸縮部材26の一方端部
は、縫い付け部28を図示するように、肩ベルト12に
固定的に取り付けられる。他方、伸縮部材26の他方端
部には、たとえばベルベットファスナのような面ファス
ナ29が取り付けられ、肩ベルト12の対応の面上に
は、面ファスナ29と対をなす面ファスナ30が取り付
けられる。したがって、面ファスナ29および30を互
いに接合することにより、伸縮部材26の他方端部が肩
ベルト12に取り付けられる。
【0052】この実施形態では、面ファスナ30は、面
ファスナ29に比べて長手方向寸法が長くされているの
で、面ファスナ29上の長手方向位置を変えて面ファス
ナ29に接合させることができる。したがって、伸縮部
材26の他方端部の、肩ベルト12への取付け位置は、
肩ベルト12の長手方向に関して調節可能である。
【0053】このように、図4に示した実施形態によれ
ば、肩ベルト12に対して引っ張り方向に負荷がかかっ
たときには、図4(b)に示すように、この負荷に従っ
て伸縮部材26が弾性に抗して伸びることによって、肩
ベルト12の部分27におけるたるみがなくなり、肩ベ
ルト12の有効長さが長くなり、他方、このような負荷
が除去されたときには、図4(a)に示すように、伸縮
部材26がその弾性に従って縮むことによって、肩ベル
ト12の部分27においてたるみが生じ、肩ベルト12
の有効長さが自動的に短くされる。
【0054】したがって、図4(b)に示すように、伸
縮部材26を伸ばして肩ベルト12にたるみがない状態
における有効長さが、図3に示すように、乳幼児6を保
持している状態に適合するようにしておけば、図2に示
すように、乳幼児6を降ろしたときには、座面形成部材
8が上方へ回動した分および乳幼児6が着用者2の体と
肩ベルト12との間から抜けた分だけ、伸縮部材26が
自動的に縮み、それによって肩ベルト12の有効長さが
短くなり、肩ベルト12を着用者2の体にフィットさせ
ることができる。また、逆に、乳幼児6を抱いたときに
は、乳幼児6の背に沿って延びるように肩ベルト12を
配置するだけで、伸縮部材26が弾性に抗して伸び、肩
ベルト12の有効長さが長くされる。このように、繰り
返される乳幼児6の乗せ降ろしの都度、肩ベルト12の
有効長さを調節するための操作が不要となる。
【0055】さらに、この実施形態では、前述したよう
に、伸縮部材26の一方の端部が面ファスナ29および
30を介して肩ベルト12に取り付けられ、それによっ
て、肩ベルト12への取付け位置が、肩ベルト12の長
手方向に関して調節可能とされているので、伸縮部材2
6による肩ベルト12の有効長さの調節可能範囲を可変
とすることができる。したがって、乳幼児6の体格に合
わせて、この調節可能範囲を調節することができ、たと
えば乳幼児6の成長に従って調節可能範囲を大きくして
いく、といった使用方法が可能となる。
【0056】なお、上述した面ファスナ29および30
は、たとえばホック等の他の形式の着脱可能な結合手段
に置き換えられてもよい。また、上述した利点を望まな
いならば、面ファスナ29および30によって肩ベルト
12に取り付けられた伸縮部材26の端部も、たとえば
縫い付けによって肩ベルト12に固定的に取り付けても
よい。
【0057】同様の構成が、他方の肩ベルト13に関し
ても採用されており、同様の作用が、他方の肩ベルト1
3においても営まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態による乳幼児保持具1の
全体の外観を示す斜視図である。
【図2】図1に示した乳幼児保持具1を着用するが、乳
幼児を抱かない状態にある着用者2を示す正面図であ
る。
【図3】図1に示した乳幼児保持具1を着用して、乳幼
児6を抱いている状態にある着用者2を示す正面図であ
る。
【図4】この発明の他の実施形態を説明するための肩ベ
ルト12の一部を示す斜視図であり、(a)は伸縮部材
26が縮んだ状態を示し、(b)は伸縮部材26が伸び
た状態を示す。
【符号の説明】
1 乳幼児保持具 2 着用者 3 腰ベルト 4,5,24,25,29,30 面ファスナ 6 乳幼児 7 座面 8 座面形成部材 12,13 肩ベルト 14,15,16,17 バックル 22 背当て部材 26 伸縮部材 28 縫い付け部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着用者の腰のまわりに装着される腰ベル
    トと、 乳幼児の臀部を受ける座面を形成するものであって、着
    用者の腹側においてその後方端側が前記腰ベルトの下端
    縁に連結され、少なくとも着用者の下腹部から張り出す
    状態と前記腰ベルトに沿って延びる状態との間で回動可
    能とされた、板状の座面形成部材と、 前記座面形成部材の前方端側から引き出され着用者の各
    肩をそれぞれ通って着用者の背側において前記腰ベルト
    に連結された、2本の肩ベルトと、 前記肩ベルトの有効長さを調節可能とするための手段と
    を備える、乳幼児保持具。
  2. 【請求項2】 乳幼児の背に当たるように、前記2本の
    肩ベルト間に連結される背当て部材をさらに備える、請
    求項1に記載の乳幼児保持具。
  3. 【請求項3】 前記肩ベルトの有効長さを調節可能とす
    るための手段は、前記肩ベルトの一部に沿って設けられ
    る弾性的に伸縮可能な長手の伸縮部材を備え、前記伸縮
    部材は、縮んだ状態にあるとき、前記肩ベルトの当該伸
    縮部材に沿う部分をたるませるように、その長手方向の
    両端部においてのみ前記肩ベルトに取り付けられてい
    る、請求項1または2に記載の乳幼児保持具。
  4. 【請求項4】 前記伸縮部材の少なくとも一方の端部
    の、前記肩ベルトへの取付け位置は、前記肩ベルトの長
    手方向に関して調節可能とされている、請求項3に記載
    の乳幼児保持具。
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