JPH10506897A - ファルネシル−タンパク質転移酵素の阻害剤 - Google Patents

ファルネシル−タンパク質転移酵素の阻害剤

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JPH10506897A JP8511979A JP51197995A JPH10506897A JP H10506897 A JPH10506897 A JP H10506897A JP 8511979 A JP8511979 A JP 8511979A JP 51197995 A JP51197995 A JP 51197995A JP H10506897 A JPH10506897 A JP H10506897A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、in vivoでファルネシル化により修飾されるタンパク質RasのCAAXモチーフのアナログを含む。これらのCAAXアナログは、Rasのファルネシル化を阻害する。更に、これらのCAAXアナログは、Rasファルネシル転移酵素の阻害剤として、従来記載されたものとは、これらのCAAXアナログがチオール部分を有しないという点で異なる。チオールの欠失により、動物でのファーマコキネチックス挙動の改善、急速な自己酸化及び内因性のチオールとのジスルフィド形成などのチオール依存性化学反応の防止、並びに全身的毒性の減少という独特の利点をもたらす。更に、これらのファルネシル転移酵素阻害剤を含む化学療法用組成物及びそれらの製造方法が本発明に含まれる。

Description

【発明の詳細な説明】 ファルネシル−タンパク質転移酵素の阻害剤 発明の背景 Ras遺伝子は、結腸直腸癌腫、膵外分泌腺癌、骨髄性白血病を含む多くのヒ トの癌で活性化されていることが知見されている。Ras作用の生物学的及び生 化学的研究は、Ras機能はG−制御タンパク質のように機能していることを示 す。何故ならば、Rasは、細胞を形質転換するために形質膜に局在化し、GT Pと結合する必要があるからである(Gibbs,J.ら、Microbiol.Rev.53: 171-286 (1989))。癌細胞におけるRasの型は、正常細胞におけるRasから前者のタ ンパク質を区別する変異を有する。 少なくとも3種の翻訳後修飾がRasの膜局在化に関与し、3種全ての修飾が RasのC末端で起こる。RasのC末端は“CAAX”即ち“Cys−Aaa1 −Aaa2−Xaa”ボックス(Aaaは脂肪族アミノ酸、Xaaは任意のアミ ノ酸である)という配列モチーフを含む(Willumsen ら、Nature 310: 583-586( 1984))。このモチーフを有する他のタンパク質にはRhoなどのRas関連G TP結合タンパク質、真菌の接合因 子、核ラミン、トランスジューシンのγサブユニットがある。 イソプレノイドファルネシルピロリン酸(FPP)によるRasのファルネシ ル化はin vivoでCys上に起り、チオエーテル結合を形成する(Hancoc k ら、Cell 57: 1167(1989);Casey ら、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 86: 8323 (1989))。加えて、Ha−RasとN−Rasは、C末端Cysファルネシル受 容体の近くのCys残基でチオエステルを形成することによりパルミトイル化さ れる(Gutierrez ら、EMBO J.8: 1093-1098(1989);Hancock ら、Cell 57: 116 7-1177(1989))。Ki−Rasはパルミチン酸受容体Cysを欠く。RasのC 末端の最後の3個のアミノ酸がタンパク質分解により除去され、新しいC末端で メチルエステル化が起こる(Hancock ら、上記)。真菌の接合因子と哺乳動物の 核ラミンは同じ修飾過程を受ける(Anderegg ら、J.Biol.Chem.263: 18236(198 8);Farnsworthら、J.Biol.Chem.264: 20422(1989))。 in vivoでのRasファルネシル化の阻害は、ロバスタチン(Merck & Co.,Rahway,NJ)とコムパクチン(Hancockら、上記;Casey ら、上記;Schafe r ら、Science 245: 379(1989))で証明された。これらの薬剤は、HMG−Co Aレダクターゼ (ポリイソプレノイドとファルネシルピロリン酸前駆体の生産の律速酵素)を阻 害する。前駆体としてファルネシルピロリン酸を使用するファルネシル−タンパ ク質転移酵素はRasファルネシル化の原因であることが知見されてきた(Reiss ら、Cell,62: 81-88(1990);Schaber ら、J.Biol.Chem.,265: 14701-14704(19 90);Schafer ら、Science,249: 1133-1139(1990);Manneら、Proc.Natl.Aca d.Sci.USA,87: 7541-7545(1990))。 ファルネシル−タンパク質転移酵素の阻害、それによるRasタンパク質のフ ァルネシル化の阻害は、正常細胞を癌細胞に形質転換するRasの能力を阻止す る。本発明の化合物はRasファルネシル化を阻害し、それにより下記に示すよ うにRas機能の優性の負の阻害剤として作用できる可溶性Rasを生成させる 。癌細胞における可溶性Rasは優性の負の阻害剤となることができるが、正常 細胞の可溶性Rasは阻害剤ではないだろう。 細胞質ゾル存在型(Cys−Aaa1−Aaa2−Xaaボックス膜ドメインは 存在しない)で且つ活性型(GTPase活性の低下、GTPが結合したまま) のRasは膜結合Ras機能の優性の負のRas阻害剤として作用する(Gibbs ら、Proc. Natl.Acad.Sci.USA,86: 6630-6634(1989))。正常のGTPase活性を有 する細胞質ゾル存在型Rasは阻害剤として作用しない。Gibbs ら(上記)はア フリカツメガエル卵母細胞と哺乳動物細胞でこの効果を示した。 Rasファルネシル化を阻止する本発明の化合物の投与は、膜におけるRas の量を減少させるばかりでなくRasの細胞質ゾルプールを産生する。活性化R asを有する癌細胞で、細胞質ゾルプールは、膜結合Ras機能の別のアンタゴ ニストとして作用する。正常Rasを有する正常細胞で、Rasの細胞質ゾルプ ールはアンタゴニストとして作用しない。ファルネシル化を完全には阻害しない ときには他のファルネシル化タンパク質はその作用を続けることができる。 ファルネシル−タンパク質転移酵素活性を、該化合物投与量を調整することに より減少させることができるが、又は完全に抑制することができる。該化合物投 与量を調整することによりファルネシル−タンパク質転移酵素の酵素活性を減少 させることは、この酵素を利用する他の代謝過程を妨害することから起こる望ま しくない副作用の可能性を避けるために有用であろう。 これらの化合物とそれらのアナログはファルネシル−タンパ ク質転移酵素の阻害剤である。ファルネシル−タンパク質転移酵素はファルネシ ルピロリン酸を利用して、RasCAAXボックスのCysチオール基をファル ネシル基で共有結合的に修飾する。HMG−CoAレダクターゼを阻害すること によるファルネシルピロリン酸生合成の阻害は、in vivoでRasの膜局 在化を阻止しRas機能を阻害する。ファルネシル−タンパク質転移酵素の阻害 は、イソプレン生合成の一般的阻害剤の場合より特異的で、より少ない副作用し か伴わない。 CAAX配列を有し、アミノ末端残基としてシステインを含有するテトラペプ チドは、Rasファルネシル化を阻害することが以前に証明された(Schaber ら 、上記;Reiss ら、上記;Reissら、PNAS,88: 732-736(1991))。このような阻 害剤は、Rasファルネシル−転移酵素の代替の基質として働いて阻害しうるし 、又は純粋に拮抗的な阻害剤でありうる(米国特許第5,141,851 号、テキサス大 学)。 ファルネシル−タンパク質転移酵素のある特定の阻害剤は、細胞内でRas癌 タンパク質のプロセシングを選択的に阻止することも証明された(N.E.Kohl ら 、Science,260: 1934-1937(1993);G.L.James ら、Science,260: 1937-1942(1 993))。 最近、ファルネシル−タンパク質転移酵素の阻害剤がヌードマウスのras− 依存性腫瘍の増殖を抑えることが公表された(N.E.Kohl ら、Proc.Natl.Acad .Sci.USA.,91:9141-9145(1944))。 Rasファルネシル−タンパク質転移酵素(FPTase)の阻害剤は、総括 的に2種のクラスとして記載されている。第1はファルネシル二リン酸(FPP )のアナログであり、阻害剤の第2のクラスは酵素Rasのタンパク質基質に関 連する。報告されたほとんど全てのペプチド由来阻害剤は、タンパク質プレニル 化のシグナルであるCAAXモチーフに関連するシステイン含有分子である。こ の一般化に対する例外はペプチシナミンとして知られる天然物の一群である(Om ura ら、J.Antibiotics 46:222(1993))。一般的に、CAAX誘導体からのチオ ールの欠失は、これらの化合物の阻害効力を大きく減少させる。しかし、チオー ル基によって、ファーマコキネチックス、薬力学、及び毒性の点でFPTase 阻害剤の治療適用に限界ができる可能性がある。それ故、チオールを機能を有し たまま置換えることが望ましい。ペプチシナミンを例外として、Ras基質と拮 抗的である非チオールFPTase阻害剤は報告されたことがなく、それは本発 明の主題である。 従って、チオール部分を有せず、ファルネシル転移酵素及び癌遺伝子Rasタ ンパク質の翻訳後の機能化を阻害するテトラペプチドをベースとした化合物を開 発することが本発明の目的である。本発明の化合物を含む化学療法用組成物と本 発明の化合物を生産する方法を開発することが本発明の更なる目的である。発明の概要 本発明は、in vivoファルネシル化により修飾されるタンパク質Ras のCAAXモチーフのアナログを含む。本発明のCAAXアナログはRasのフ ァルネシル化を阻害する。更に、本発明のCAAXアナログは、Rasファルネ シル転移酵素の阻害剤として従来公知のものとは、本発明のCAAXアナログが チオール基を有しないという点で異なる。チオールの欠失により、動物における ファーマコキネティクス挙動の改善、急速な自己酸化及び内因性チオールとのジ スルフィド形成などのチオール依存性化学反応の防止、並びに全身的毒性の減少 という独特の利点をもたらす。更に、ファルネシル転移酵素阻害剤を含む化学療 法用組成物及びそれらの製造方法が本発明に含まれる。 本発明の化合物は以下の式によって表される。 発明の詳細な説明 本発明の化合物はRasのファルネシル化を阻害する。本発明の第一の実施態 様では、Rasファルネシル転移酵素阻害剤は式Iによって表されるか又は医薬 として許容可能なその塩である。 [式中、 R1aは、 a)水素、 b)アリール、ヘテロ環、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、(R102 N−C(NR10)−、R10C(O)−、又はR10OC(O)−、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又はアリール、ヘテロ環、シクロアルキル、ア ルケニル、アルキニル、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、 CN、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3 、 −N(R102、もしくはR11OC(O)NR10−で置換されたC1−C6アルキ ル、 から選択される; R1bは、 a)水素、 b)未置換の又は置換された、アリール、シクロアルキル、アルケニル、アルキ ニル、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、又はR10OC(O)− 、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又は未置換の又は置換された、アリール、シク ロアルキル、アルケニル、アルキニル、R10O−、R11S(O)m−、R10C( O)NR10−、CN、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10O C(O)−、N3、−N(R102、又はR11OC(O)NR10−で置換されたC1 −C6アルキル、 (但し、R1aがアルケニル、Vが水素、X−Yが−C(O)NR7a−のとき、R1b はR10C(O)NR10−ではない) から独立に選択される; R2a及びR2bは、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C20アルキル、C2−C20アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、 及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される;又は R2a及びR2bは結合して−(CH2s−を形成する; R3及びR4は、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C20アルキル、C2−C20アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、 及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される;又は R3及びR4は結合して−(CH2s−を形成する; R5a及びR5bは、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C20アルキル、C2− C20アルケニル、C3−C10シクロアルキル、アリール、もしくはヘテロ環基( 但し、置換基は、F、Cl、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C (O)NR10−、CN、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10 OC(O)−、N3、−N(R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20 アルキルから選択される)、及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される;又は R5a及びR5bは結合して−(CH2s−を形成する(但し、炭素原子の一つは、 O、S(O)m、−NC(O)−及び−N(COR10)−から選択される部分に より必要により置換された); X−Yは、 である; R7aは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、及び e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から選択される; R7bは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、 e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 f)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 又は置換基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1−C6ア ルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するカルボニル基、及び g)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1 −C6アルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するスルホニル 基、 から選択される; R8は、 a)水素、 b)アリール、ヘテロ環、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、ペルフル オロアルキル、F、Cl、Br、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)N R10−、CN、NO2、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10O C(O)−、N3、−N(R102、又はR11OC(O)NR10−、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又はアリール、ヘテロ環、シクロアルキル、ア ルケニル、アルキニル、ペルフルオロアルキル、F、Cl、Br、R10O−、R11 S(O)m−、R10C(O)NH−、CN、H2N−C(NH)−、R10C(O )−、R10OC(O)−、N3、−N(R102、又はR11OC(O)NH−で置 換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される; R9は、水素、C1−C6アルキル、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)N R10−、CN、NO2、N3、−N(R102及びR11OC(O)NR10−から選 択される(但し、R1aがアルケニル、Vが水素、X−Yが−C(O)NR7a−で あるとき、R9はR10C(O)NR10−ではない);R10は、水素、C1−C6ア ルキル、ベンジル、及びアリール から独立に選択される; R11はC1−C6アルキル及びアリールから独立に選択される; R12は水素又はC1−C6アルキルである; Vは、 a)アリール、 b)ヘテロ環、又は c)水素、 から選択される; Wは、−S(O)m−、−O−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、−NH SO2−、−SO2NH−、−N(R7a)−、又は−N[C(O)R7a]−である ; Zは独立にH2又はOである; mは0、1又は2である; nは0、1、2、3又は4である(但し、Vが水素、Wが−S(O)m−である とき、nは0でない); pは0、1、2、3又は4である(但し、R9が水素でもC1−C6低級アルキル でもないとき、pは0でない); rは0又は1である; sは4又は5である; tは0、1又は2である(但しVが水素のときtは0である)] 本発明の第2の実施態様では、式Iの化合物のプロドラッグは式 II によって 表されるか又は医薬として許容可能なその塩である。 [式中、 R1aは、 a)水素、 b)アリール、ヘテロ環、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、(R102 N−C(NR10)−、R10C(O)−、又はR10OC(O)−、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又はアリール、ヘテロ環、シクロアルキル、ア ルケニル、アルキニル、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、 CN、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3 、 −N(R102、もしくはR11OC(O)NR10−で置換されたC1−C6アルキ ル、 から選択される; R1bは、 a)水素、 b)未置換の又は置換された、アリール、シクロアルキル、アルケニル、アルキ ニル、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、又はR10OC(O)− 、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又は未置換の又は置換された、アリール、シク ロアルキル、アルケニル、アルキニル、R10O−、R11S(O)m−、R10C( O)NR10−、CN、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10O C(O)−、N3、−N(R102、又はR11OC(O)NR10−で置換されたC1 −C6アルキル、 (但し、R1aがアルケニル、Vが水素、X−Yが−C(O)NR7a−のとき、R1b はR10C(O)NR10−ではない) から独立に選択される; R2a及びR2bは、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C20アルキル、C2−C20アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、 及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される;又は R2a及びR2bは結合して−(CH2s−を形成する; R3及びR4は、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C20アルキル、C2−C20アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、N(R102、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)N R10−、CN、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC (O)−、N3、−N(R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アル キルから選択される)、及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される;又は R3及びR4は結合して−(CH2s−を形成する; R5a及びR5bは、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C20アルキル、C2− C20アルケニル、C3−C10シクロアルキル、アリール、もしくはヘテロ環基( 但し、置換基は、F、Cl、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C (O)NR10−、CN、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10 OC(O)−、N3、−N(R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20 アルキルから選択される)、及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される;又は R5a及びR5bは結合して−(CH2s−を形成する(但し、炭素原子の一つは、 O、S(O)m、−NC(O)−及び−N(COR10)−から選択される部分に より必要により置換された); R6は、 a)未置換又は置換C1−C8アルキル(但し、アルキル上の置換基は、 1)アリール、 2)ヘテロ環、 3)−N(R112、 4)−OR10、 から選択される) b) ;又は である; X−Yは、 である; R7aは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、及び e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から選択される; R7bは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、 e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 f)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 又は置換基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1−C6ア ルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するカルボニル基、及び g)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1 −C6アルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するスルホニル 基、 から選択される; R8は、 a)水素、 b)アリール、ヘテロ環、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、ペルフル オロアルキル、F、Cl、Br、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)N R10−、CN、NO2、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10O C (O)−、N3、−N(R102、又はR11OC(O)NR10−、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又はアリール、ヘテロ環、シクロアルキル、ア ルケニル、アルキニル、ペルフルオロアルキル、F、Cl、Br、R10O−、R11 S(O)m−、R10C(O)NH−、CN、H2N−C(NH)−、R10C(O )−、R10OC(O)−、N3、−N(R10)2、又はR11OC(O)NH−で 置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される; R9は、水素、C1−C6アルキル、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)N R10−、CN、NO2、N3、−N(R102及びR11OC(O)NR10−から選 択される(但し、R1aがアルケニル、Vが水素、X−Yが−C(O)NR7a−で あるとき、R9はR10C(O)NR10−ではない);R10は、水素、C1−C6ア ルキル、ベンジル、及びアリールから独立に選択される; R11はC1−C6アルキル及びアリールから独立に選択される; R12は水素又はC1−C6アルキルから独立に選択される; R13はC1−C6アルキルである; Vは、 a)アリール、 b)ヘテロ環、又は c)水素、 から選択される; Wは、−S(O)m−、−O−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、−NH SO2−、−SO2NH−、−N(R7a)−、又は−N[c(o)R7a]−である ; Zは独立にH2又はOである; mは0、1又は2である; nは0、1、2、3又は4である(但し、Vが水素、Wが−S(O)m−である とき、nは0でない); pは0、1、2、3又は4である(但し、R9が水素でもC1−C6低級アルキル でもないとき、pは0でない); rは0又は1である; sは4又は5である; tは0、1又は2である(但しVが水素のときtは0である)] 本発明の第3の実施態様では、ファルネシル転移酵素の阻害 剤は式 III で表されるか又は医薬として許容可能なその塩である。 [式中、 R1aは、 a)水素、 b)アリール、ヘテロ環、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、(R102 N−C(NR10)−、R10C(O)−、又はR10OC(O)−、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又はアリール、ヘテロ環、シクロアルキル、ア ルケニル、アルキニル、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、 CN、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3 、−N(R102、もしくはR11OC(O)NR10−で置換さ れたC1−C6アルキル、 から選択される; R1bは、 a)水素、 b)未置換の又は置換された、アリール、シクロアルキル、アルケニル、アルキ ニル、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、又はR10OC(O)− 、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又は未置換の又は置換されたアリール、シクロ アルキル、アルケニル、アルキニル、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O )NR10−、CN、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC (O)−、N3、−N(R102、又はR11OC(O)NR10−で置換されたC1 −C6アルキル、 (但し、R1aがアルケニル、Vが水素、X−Yが−C(O)NR7a−のとき、R1b はR10C(O)NR10−ではない) から独立に選択される; R2a及びR2bは、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C20アルキル、C2−C20アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、 及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される;又は R2a及びR2bは結合して−(CH2s−を形成する; R3及びR4は、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C20アルキル、C2−C20アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、 及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される;又は R3及びR4は結合して−(CH2s−を形成する; X−Yは、 である; R7aは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、及び e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から選択される; R7bは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、 e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 f)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 又は置換基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1−C6ア ルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するカルボニル基、及び g)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1 −C6アルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するスルホニル 基、 から選択される; R8は、 a)水素、 b)アリール、ヘテロ環、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、ペルフル オロアルキル、F、Cl、Br、R10O−、 R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、NO2−、(R102N−C( NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N(R102、又はR11 OC(O)NR10−、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又はアリール、ヘテロ環、シクロアルキル、ア ルケニル、アルキニル、ペルフルオロアルキル、F、Cl、Br、R10O−、R11 S(O)m−、R10C(O)NH−、CN、H2N−C(NH)−、R10C(O )−、R10OC(O)−、N3、−N(R102、又はR11OC(O)NH−で置 換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される; R9は、水素、C1−C6アルキル、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)N R10−、CN、NO2、N3、−N(R102及びR11OC(O)NR10−から選 択される(但し、R1aがアルケニル、Vが水素、X−Yが−C(O)NR7a−で あるとき、R9はR10C(O)NR10−ではない); R10は、水素、C1−C6アルキル、ベンジル、及びアリールから独立に選択され る; R11はC1−C6アルキル及びアリールから独立に選択され る; R12は水素又はC1−C6アルキルである; Vは、 a)アリール、 b)ヘテロ環、又は c)水素、 から選択される; Wは、−S(O)m−、−O−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、−NH SO2−、−SO2NH−、−N(R7a)−、又は−N[C(O)R7a]−である ; Zは独立にH2又はOである; mは0、1又は2である; nは0、1、2、3又は4である(但し、Vが水素、Wが−S(O)m−である とき、nは0でない); pは0、1、2、3又は4である(但し、R9が水素でもC1−C6低級アルキル でもないとき、pは0でない); qは0、1又は2である; rは0又は1である; sは4又は5である; tは0、1又は2である(但しVが水素のときtは0である)] 本発明の第4の実施態様では、式 III の化合物のプロドラッグは式 IV によ って表されるか又は医薬として許容可能なその塩である。 [式中、 R1aは、 a)水素、 b)アリール、ヘテロ環、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、(R102 N−C(NR10)−、R10C(O)−、又はR10OC(O)−、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又はアリール、ヘテロ環、シクロアルキル、ア ルケニル、アルキニル、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、 CN、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3 、 −N(R102、もしくはR11OC(O)NR10−で置換されたC1−C6アルキ ル、 から選択される; R1bは、 a)水素、 b)未置換の又は置換された、アリール、シクロアルキル、アルケニル、アルキ ニル、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、又はR10OC(O)− 、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又は未置換の又は置換された、アリール、シク ロアルキル、アルケニル、アルキニル、R10O−、R11S(O)m−、R10C( O)NR10−、CN、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10O C(O)−、N3、−N(R102、又はR11OC(O)NR10−で置換されたC1 −C6アルキル、 (但し、R1aがアルケニル、Vが水素、X−Yが−C(O)NR7a−のとき、R1b はR10C(O)NR10−ではない) から独立に選択される; R2a及びR2bは、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C20アルキル、C2−C20アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、 及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される;又は R2a及びR2bは結合して−(CH2s−を形成する; R3及びR4は、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C20アルキル、C2−C20アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、 及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される;又は R3及びR4は結合して−(CH2s−を形成する; X−Yは、 である; R7aは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、及び e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から選択される; R7bは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、 e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 f)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1 −C6アルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するカルボニル 基、及び g)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1 −C6アルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するスルホニル 基、 から選択される; R8は、 a)水素、 b)アリール、ヘテロ環、シクロアルキル、アルケニル、アル キニル、ペルフルオロアルキル、F、Cl、Br、R10O−、R11S(O)m− 、R10OC(O)NR10−、CN、NO2、(R102N−C(NR10)−、R10 C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N(R102、又はR11OC(O)NR10 −、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又はアリール、ヘテロ環、シクロアルキル、ア ルケニル、アルキニル、ペルフルオロアルキル、F、Cl、Br、R10O−、R11 S(O)m−、R10C(O)NH−、CN、H2N−C(NH)−、R10C(O )−、R10OC(O)−、N3、−N(R102、又はR11OC(O)NH−で置 換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される; R9は、水素、C1−C6アルキル、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)N R10−、CN、NO2、N3、−N(R102及びR11OC(O)NR10−から選 択される(但し、R1aがアルケニル、Vが水素、X−Yが−C(O)NR7a−で あるとき、R9はR10C(O)NR10−ではない); R10は、水素、C1−C6アルキル、ベンジル、及びアリールから独立に選択され る; R11はC1−C6アルキル及びアリールから独立に選択される; R12は水素又はC1−C6アルキルである; Vは、 a)アリール、 b)ヘテロ環、又は c)水素、 から選択される; Wは、−S(O)m−、−O−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、−NH SO2−、−SO2NH−、−N(R7a)−、又は−N[C(O)R7a]−である ; Zは独立にH2又はOである; mは0、1又は2である; nは0、1、2、3又は4である(但し、Vが水素、Wが−S(O)m−である とき、nは0でない); pは0、1、2、3又は4である(但し、R9が水素でもC1−C6低級アルキル でもないとき、pは0でない); qは0、1又は2である; rは0又は1である; sは4又は5である; tは0、1又は2である(但しVが水素のときtは0である)] 本発明のより好適な実施態様では、Rasファルネシル転移酵素阻害剤は式I によって表されるか又は医薬として許容可能なその塩である。 [式中、 R1aは、 a)水素、及び b)C1−C6アルキル から選択される; R1bは、 a)水素、 b)未置換の又は置換された、アリール又はシクロアルキル、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又は未置換の又は置換された、アリール、シク ロアルキル、アルケニル、R10O−、又は−N(R102で置換されたC1−C6 アルキル、 から独立に選択される; R2aは、 a)天然のアミノ酸の側鎖(但し、アミノ酸はアラニン、ロイシン、イソロイシ ン及びバリンから選択される)、 b)未置換の又は置換された、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、 及び c)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から選択される;及び R2bは水素及びC1−C6アルキルから選択される;又は R2a及びR2bは結合して−(CH2s−を形成する; R3及びR4は、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C10アルキル、C2−C20アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、 及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される; R5aは、 a)天然のアミノ酸の側鎖(但し、アミノ酸はメチオニン及び グルタミンから選択される)、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、 及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から選択される; R5bは、 a)水素、及び b)C1−C3アルキル、 から選択される; X−Yは、 である; R7aは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、及び e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから 選択される未置換の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 (但し、ヘテロ環はピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、ピ リドニル、2−オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル 、及びチエニルから選択される) から選択される; R7bは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、 e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 f)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1 −C6アルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するカルボニル 基、及び g)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1 −C6アルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するスルホニル 基; (但し、ヘテロ環はピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、ピ リドニル、2−オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル 、及びチエニルから選択される) から選択される; R8は、 a)水素、 b)C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ペ ルフルオロアルキル、F、Cl、R10O−、R10C(O)NR10−、CN、NO2 、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、−N( R102、又はR11OC(O)NR10−、及び b)C1−C6ペルフルオロアルキル、R10O−、R10C(O)NR10−、(R10 2N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、−N(R102、 又はR11OC(O)N R10−で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される; R9は、水素、C1−C6低級アルキル、R10O−、及び−N(R102から選択さ れる; R10は、水素、C1−C6アルキル、ベンジル、及びアリールから独立に選択され る; R11はC1−C6アルキル及びアリールから独立に選択される; R12は水素又はC1−C6アルキルである; Vは、 a)アリール、 b)ピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、ピリドニル、2− オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、及びチエニル から選択されるヘテロ環;及び c)水素、 から選択される; Wは、−S(O)m−、−O−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、−NH SO2−、−SO2NH−、−N(R7a)−、 又は−N[C(O)R7a]−である; Zは独立にH2又はOである; mは0、1又は2である; nは0、1、2、3又は4である(但し、Vが水素、Wが−S(O)m−である とき、nは0でない); pは0、1、2、3又は4である(但し、R9が水素でもC1−C6低級アルキル でもないとき、pは0でない); rは0又は1である; sは4又は5である; tは0又は1である(但しVが水素のときtは0である)] 本発明の第2のより好適な実施態様では、式IのRasファルネシル転移酵素 阻害剤のプロドラッグは式 II によって表されるか又は医薬として許容可能なそ の塩である。 [式中、 R1aは、 a)水素、及び b)C1−C6アルキル から選択される; R1bは、 a)水素、 b)未置換の又は置換された、アリール又はシクロアルキル、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又は未置換又は置換アリール、シクロアルキル 、アルケニル、R10O−、又は−N(R102で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される; R2aは、 a)天然のアミノ酸の側鎖(但し、アミノ酸はアラニン、ロイシン、イソロイシ ン及びバリンから選択される)、 b)未置換の又は置換された、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、 (R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N (R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される) 、及び c)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から選択される;及び R2bは水素及びC1−C6アルキルから選択される;又は R2a及びR2bは結合して−(CH2s−を形成する; R3及びR4は、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC (O)−、N3、−N(R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アル キルから選択される)、及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される朱置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される; R5aは、 a)天然のアミノ酸の側鎖(但し、アミノ酸はメチオニン及びグルタミンから選 択される)、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、 及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から選択される; R5bは、 a)水素、及び b)C1−C3アルキル、 から選択される; R6は、 a)未置換又は置換C1−C8アルキル(但し、アルキル上の置換基は 1)アリール、 2)ヘテロ環、 3)−N(R112、 4)−OR10、 から選択される;又は b) である; X−Yは、 である; R7aは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、及び e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 (但し、ヘテロ環はピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、ピ リドニル、2−オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル 、及びチエニルから選択される) から選択される; R7bは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、 e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 f)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1 −C6アルキルから選択され る未置換の又は置換された基と結合するカルボニル基、及び g)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1 −C6アルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するスルホニル 基; (但し、ヘテロ環はピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、ピ リドニル、2−オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル 、及びチエニルから選択される) から選択される; R8は、 a)水素、 b)C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ペ ルフルオロアルキル、F、Cl、R10O−、R10C(O)NR10−、CN、NO2 、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、−N( R102、又はR11OC(O)NR10−、及び b)C1−C6ペルフルオロアルキル、R10O−、R10C(O)NR10−、(R10 2N−C(NR10)−、R10C(O)−、 R10OC(O)−、−N(R102、又はR11OC(O)NR10−で置換された C1−C6アルキル、 から独立に選択される; R9は、水素、C1−C6低級アルキル、R10O−、及び−N(R102から選択さ れる; R10は、水素、C1−C6アルキル、ベンジル、及びアリールから独立に選択され る; R11はC1−C6アルキル及びアリールから独立に選択される; R12は水素又はC1−C6アルキルから独立に選択される; R13はC1−C6アルキルである; Vは、 a)アリール、 b)ピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、ピリドニル、2− オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、及びチエニル から選択されるヘテロ環;及び c)水素、 から選択される; Wは、−S(O)m−、−O−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、−NH SO2−、−SO2NH−、−N(R7a)−、又は−N[C(O)R7a]−である ; Zは独立にH2又はOである; mは0、1又は2である; nは0、1、2、3又は4である(但し、Vが水素、Wが−S(O)m−である とき、nは0でない); pは0、1、2、3又は4である(但し、R9が水素でもC1−C6低級アルキル でもないとき、pは0でない); rは0又は1である; sは4又は5である; tは0又は1である(但しVが水素のときtは0である)] 本発明の第3のより好適な実施態様では、Rasファルネシル転移酵素阻害剤 は式 III で表されるか又は医薬として許容可能なその塩である。 [式中、 R1aは、 a)水素、及び b)C1−C6アルキル から選択される; R1bは、 a)水素、 b)未置換の又は置換された、アリール又はシクロアルキル、及び c)未置換の又は置換された、アリール、シクロアルキル、アルケニル、R10O −、又は−N(R102で置換された、又は未置換のC1−C6アルキル、 から独立に選択される; R2aは、 a)天然のアミノ酸の側鎖(但し、アミノ酸はアラニン、ロイシン、イソロイシ ン及びバリンから選択される)、 b)未置換の又は置換された、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、 R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、(R102N−C( NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N(R102、R11O C(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、及び c)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から選択される;及び R2bは水素及びC1−C6アルキルから選択される;又は R2a及びR2bは結合して−(CH2s−を形成する; R3及びR4は、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、 (R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N (R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される) 、及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される; X−Yは、 である; R7aは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、及び e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル; (但し、ヘテロ環は、ピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、 ピリドニル、2−オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニ ル、及びチエニルから選択される) から選択される; R7bは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、 e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 f)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1 −C6アルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するカルボニル 基、及び g)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1 −C6アルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するスルホニル 基; (但し、ヘテロ環は、ピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、 ピリドニル、2−オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニ ル、及びチエニルから選択される) から選択される; R8は、 a)水素、 b)C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アル キニル、C1−C6ペルフルオロアルキル、F、Cl、R10O−、R10C(O)N R10−、CN、NO2、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10O C(O)−、−N(R102、又はR11OC(O)NR10−、及び b)C1−C6ペルフルオロアルキル、R10O−、R10C(O)NR10−、(R10 2N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、−N(R102、 又はR11OC(O)NR10−で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される; R9は、水素、C1−C6低級アルキル、R10O−、及び−N(R102から選択さ れる; R10は、水素、C1−C6アルキル、ベンジル、及びアリールから独立に選択され る; R11はC1−C6アルキル及びアリールから独立に選択される; R12は水素又はC1−C6アルキルである; Vは、 a)アリール、 b)ピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、 ピリドニル、2−オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニ ル、及びチエニルから選択されるヘテロ環、及び c)水素、 から選択される; Wは、−S(O)m−、−O−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、−NH SO2−、−SO2NH−、−N(R7a)−、又は−N[C(O)R7a]−である ; Zは独立にH2又はOである; mは0、1又は2である; nは0、1、2、3又は4である(但し、Vが水素、Wが−S(O)m−である とき、nは0でない); pは0、1、2、3又は4である(但し、R9が水素でもC1−C6低級アルキル でもないとき、pは0でない); qは0、1又は2である; rは0又は1である; sは4又は5である; tは0又は1である(但しVが水素のときtは0である)] 本発明の第4のより好適な実施態様では、式 III のRasフ ァルネシル転移酵素阻害剤のプロドラッグは式 IV で表されるか又は医薬として 許容可能なその塩である。 [式中、 R1aは、 a)水素、及び b)C1−C6アルキル から選択される; R1bは、 a)水素、 b)未置換の又は置換された、アリール又はシクロアルキル、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又は未置換の又は置換された、アリール、シク ロアルキル、アルケニル、R10O−、又は−N(R102で置換されたC1−C6 アルキル、 から独立に選択される; R2aは、 a)天然のアミノ酸の側鎖(但し、アミノ酸はアラニン、ロイシン、イソロイシ ン及びバリンから選択される)、 b)未置換の又は置換された、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、 及び c)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から選択される;及び R2bは水素及びC1−C6アルキルから選択される;又は R2a及びR2bは結合して−(CH2s−を形成する; R3及びR4は、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、 及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される; X−Yは、 である; R7aは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、及び e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 (但し、ヘテロ環はピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、ピ リドニル、2−オキソピペリジニル、インドリ ル、キノリニル、イソキノリニル、及びチエニルから選択される) から選択される; R7bは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、 e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 f)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 又は置換基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1−C6ア ルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するカルボニル基、及び g)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1 −C6アルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するスルホニル 基、 (但し、ヘテロ環はピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、ピ リドニル、2−オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル 、及びチエニルから選択される) から選択される; R8は、 a)水素、 b)C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ペ ルフルオロアルキル、F、Cl、R10O−、R10C(O)NR10−、CN、NO2 、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、−N( R102、又はR11OC(O)NR10−、及び b)C1−C6ペルフルオロアルキル、R10O−、R10C(O)NR10−、(R10 2N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、−N(R102、 又はR11OC(O)NR10−で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される; R9は、水素、C1−C6低級アルキル、R10O−、及び−N(R102から選択さ れる; R10は、水素、C1−C6アルキル、ベンジル、及びアリールから独立に選択され る; R11はC1−C6アルキル及びアリールから独立に選択される; R12は水素又はC1−C6アルキルである; Vは、 a)アリール、 b)ピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、ピリドニル、2− オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、及びチエニル から選択されるヘテロ環、又は c)水素、 から選択される; Wは、−S(O)m−、−O−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、−NH SO2−、−SO2NH−、−N(R7a)−、又は−N[C(O)R7a]−である ; Zは独立にH2又はOである; mは0、1又は2である; nは0、1、2、3又は4である(但し、Vが水素、Wが−S (O)m−であるとき、nは0でない); pは0、1、2、3又は4である(但し、R9が水素でもC1−C6低級アルキル でもないとき、pは0でない); qは0、1又は2である; sは4又は5である; tは0又は1である(但しVが水素のときtは0である)] 本発明の好適化合物は以下の通りである。 N−{2(S)−[(4−ニトロベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)− メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチル エステル、 N−{2(S)−[(4−ニトロベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)− メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(ベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチルペン チル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(ベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチルペン チル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステル、 N−{2(S)−[(フェニルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチルペン チル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(フェニルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチルペン チル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステル、 N−{2(S)−[(3−ニトロベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)− メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(3−ニトロベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)− メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチル エステル、 N−{2(S)−[(2−ニトロベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)− メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(2−ニトロベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)− メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチル エステル、 N−{2(S)−[(4−シアノベンジルチオ)アセトアミ ド]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル− メチオニン、 N−{2(S)−[(4−シアノベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)− メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチル エステル、 N−{2(S)−[(4−トリフルオロメチルベンジルチオ)アセトアミド] −3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチ オニン、 N−{2(S)−[(4−トリフルオロメチルベンジルチオ)アセトアミド] −3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチ オニンメチルエステル、 N−{2(S)−[(4−メトキシベンジルチオ)アセトアミド]−3(S) −メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(4−メトキシベンジルチオ)アセトアミド]−3(S) −メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチ ルエステル、 N−{2(S)−[(4−メチルスルホニルベンジルチオ)アセトアミド]− 3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナ フチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(4−メチルスルホニルベンジルチオ)アセトアミド]− 3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオ ニンメチルエステル、 N−{2(S)−[(4−フェニルベンジルチオ)アセトアミド]−3(S) −メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(4−フェニルベンジルチオ)アセトアミド]−3(S) −メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチ ルエステル、 N−{2(S)−[(4−(1−H−テトラゾル−5−イル)ベンジルチオ) アセトアミド]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)− グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(4−(1−H−テトラゾル−5−イル)ベンジルチオ) アセトアミド]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)− グリシル−メチオニンメチルエステル、 N−{2(S)−[(4−メチルベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)− メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチ ル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(4−メチルベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)− メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチル エステル、 N−{2(S)−[(8−クロロナフト−1−イルチオ)アセトアミド]−3 (S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニ ン、 N−{2(S)−[(8−クロロナフト−1−イルチオ)アセトアミド]−3 (S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニ ンメチルエステル、 N−{2(S)−[(2−メチルインドル−3−イル)チオ)アセトアミド] −4−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン 、 N−{2(S)−[(2−メチルインドル−3−イル)チオ)アセトアミド] −4−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン メチルエステル、 N−{2(S)−[(4−ピリジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチル ペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(4−ピリジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチル ペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステ ル、 N−{2(S)−[(4−ピコリニルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチ ルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(4−ピコリニルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチ ルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエス テル、 N−{2(S)−[3−(ベンジルチオ)プロピオンアミド]−3(S)−メ チルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(ベンジルオキシ)アセトアミド]−3(S)−メチルペ ンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(ベンジルオキシ)アセトアミド]−3(S)−メチルペ ンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステル 、 N−{2(S)−[(N′−ベンジルグリシル)アミノ]− 3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオ ニン、 N−{2(S)−[(N′−ベンジルグリシル)アミノ]−3(S)−メチル ペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステ ル、 N−{2(S)−[(N′−アセチル−N′−ベンジルグリシル)アミノ]− 3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオ ニン、 N−{2(S)−[(N′−アセチル−N′−ベンジルグリシル)アミノ]− 3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオ ニンメチルエステル、 N−{2(S)−[(N′−ベンジル−N′−t−ブトキシカルボニルグリシ ル)アミノ]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グ リシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(N′−ベンジル−N′−t−ブトキシカルボニルグリシ ル)アミノ]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グ リシル−メチオニンメチルエステル、 N−{2(S)−[(ベンジルチオ−S−オキシド)アセト アミド]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシ ル−メチオニン、 N−{2(S)−[(ベンジルチオ−S−オキシド)アセトアミド]−3(S )−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメ チルエステル、 N−{2(S)−[(ベンジルチオ−S,S−ジオキシド)アセトアミド]− 3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオ ニン、 N−{2(S)−[(ベンジルチオ−S,S−ジオキシド)アセトアミド]− 3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオ ニンメチルエステル、 N−{2(S)−[(ベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチルペン チル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンスルホン、 N−{2(S)−[(ベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチルペン チル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンスルホンメチルエ ステル、 N−{2(S)−[N′−4−ニトロベンゾイルグリシル)アミノ]−3(S )−メチルペンチル}−N−(1−ナフチル メチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[N′−4−ニトロベンゾイルグリシル)アミノ]−3(S )−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメ チルエステル、 N−{2(S)−[N′−メチル−N′−4−ニトロベンゾイルグリシル)ア ミノ}−4−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチ オニン、 N−{2(S)−[N′−メチル−N′−4−ニトロベンゾイルグリシル)ア ミノ}−4−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチ オニンメチルエステル、 N−{2(S)−[S−ベンジル−L−システイニル]−3(S)−メチルペ ンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[S−ベンジル−L−システイニル]−3(S)−メチルペ ンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステル 、 N−{2(S)−[S−ベンジル−D−システイニル]−3(S)−メチルペ ンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[S−ベンジル−D−システイニル]−3(S)−メチルペ ンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステル 、 3−ベンジルチオプロピオニル−バリル−イソロイシル−メチオニン、 N−[2(S)−(2(S),3−ジアミノプロピオニル)アミノ−3(S) −メチルペンチル]−N−(1−ナフチルメチル)グリシル−メチオニン、 N−[2(S)−(2(S),3−ジアミノプロピオニル)アミノ−3(S) −メチルペンチル]−N−(1−ナフチルメチル)グリシル−メチオニンメチル エステル、 N−[2(S)−(3−アミノプロピオニル)アミノ−3(S)−メチルペン チル]−N−(1−ナフチルメチル)グリシル−メチオニン、 N−[2(S)−(3−アミノプロピオニル)アミノ−3(S)−メチルペン チル]−N−(1−ナフチルメチル)グリシル−メチオニンメチルエステル、 N−(2(S)−L−グルタミニルアミノ−3(S)−メチルペンチル)−N −(1−ナフチルメチル)グリシル−メチオ ニン、 N−(2(S)−L−グルタミニルアミノ−3(S)−メチルペンチル)−N −(1−ナフチルメチル)グリシル−メチオニンメチルエステル、 N−[2(S)−(1,1−ジメチルエトキシカルボニルアミノ)−3(S) −メチルペンチル]−N−(1−ナフチルメチル)グリシル−メチオニン、 N−[2(S)−(1,1−ジメチルエトキシカルボニルアミノ)−3(S) −メチルペンチル]−N−(1−ナフチルメチル)グリシル−メチオニンメチル エステル、 N−[2(S)−(1,1−ジメチルエトキシカルボニルアミノ)−3(S) −メチルペンチル]−N−ベンジルグリシル−メチオニン、 N−[2(S)−(1,1−ジメチルエトキシカルボニルアミノ)−3(S) −メチルペンチル]−N−ベンジルグリシル−メチオニンメチルエステル、 N−{[1−(4−ニトロベンジルチオ)アセチルアミノ]シクロペント−1 −イルメチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{[1−(4−ニトロベンジルチオ)アセチルアミノ]シクロペント−1 −イルメチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエ ステル、 N−{2(S)−[2−(4−ニトロフェニル)エチルカルバモイルアミノ] −4−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン 、 N−{2(S)−[2−(4−ニトロフェニル)エチルカルバモイルアミノ] −4−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン メチルエステル、 N−{2(S)−[(3(S)−テトラヒドロフリルオキシ)カルボニルアミ ノ]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル− メチオニン、 N−{2(S)−[(3(S)−テトラヒドロフリルオキシ)カルボニルアミ ノ]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル− メチオニンメチルエステル、 N−{2(S)−[(シス−4−ベンジルオキシテトラヒドロフル−3−イル オキシ)カルボニルアミノ]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチ ルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(シス−4−ベンジルオキシテトラヒドロフル−3−イル オキシ)カルボニルアミノ]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチ ルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステル、 N−{2(S)−[(N′−メチル−N′−4−ニトロフェニルアセチルグリ シル)アミノ]−4−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシ ル−メチオニン、 N−{2(S)−[(N′−メチル−N′−4−ニトロフェニルアセチルグリ シル)アミノ]−4−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシ ル−メチオニンメチルエステル 又は医薬として許容可能なそれらの塩。 本発明の最適化合物は以下の通りである。 N−{2(S)−[(4−メトキシベンジルチオ)アセトアミド]−3(S) −メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン N−{2(S)−[(4−メトキシベンジルチオ)アセトアミド]−3(S) −メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチ ルエステル N−{2(S)−[(4−シアノベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)− メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン N−{2(S)−[(4−シアノベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)− メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチル エステル N−(2(S)−L−グルタミニルアミノ−3(S)−メチルペンチル)−N −(1−ナフチルメチル)グリシル−メチオニン N−(2(S)−L−グルタミニルアミノ−3(S)−メチルペンチル)−N −(1−ナフチルメチル)グリシル−メチオニンメチルエステル N−{2(S)−[(ベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチルペン チル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンスルホン N−{2(S)−[(ベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチルペン チル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンスルホンメチルエ ステル 又は医薬として許容可能なそれらの塩。 本明細書では、記載されているアミノ酸を、下記に示すように通常の3文字略 号と文字略号の両方で同定する。 本発明の化合物は不斉中心を持ちえ、ラセミ体、ラセミ混合物、及び各々のジ アステレオマーとして存在しえ、光学異性体を含む全ての可能な異性体は本発明 に含まれる。 本明細書で使用する“アルキル”は特定数の炭素原子を有する分岐鎖及び直鎖 の両方の飽和脂肪族炭化水素基を含むものとする。 本明細書で使用する“シクロアルキル”は特定数の炭素原子を有する非芳香族 環状炭化水素基を含むものとする。シクロアルキル基の例には、シクロプロピル 、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルなどがある。 “アルケニル”基は特定数の炭素原子と1個以上の二重結合を有する基を含む 。アルケニル基の例には、ビニル、アリル、イソプロペニル、ペンテニル、ヘキ セニル、ヘプテニル、シクロプロペニル、シクロブテニル、シクロペンテニル、 シクロヘキセニル、1−プロペニル、2−ブテニル、2−メチル−2−ブテニル 、ファルネシル、ゲラニル、ゲラニルゲラニルなどがある。 本明細書で使用する“アリール”は、各環において最大7員の安定な単環、二 環又は三環の炭素環(少なくとも一つの環が 芳香族である)を含むものとする。アリール基の例には、フェニル、ナフチル、 アントラセニル、ビフェニル、テトラヒドロナフチル、インダニル、フェナント レニルなどがある。 R2aとR2b及びR3とR4が結合して−(CH2s−を形成するとき、環状部分 が形成される。このような環状部分には以下のものがあるが、それらに限定され ない。 5aとR5bが結合して−(CH2s−を形成するとき、上記のR2aとR2b及び R3とR4の場合に記載した環状部分が形成される。更に、このような環状部分は 必要に応じて1個以上のヘテロ原子を含んでもよい。このようなヘテロ原子含有 環状部分の例には以下のものがあるが、それらに限定されない。 本明細書で使用するヘテロ環(heterocycle 又はheterocyclic)という用語は 、安定な5〜7員の単環、安定な8〜11員の二環、又は安定な11〜15員の 三環のヘテロ環であって、飽和又は不飽和であり、炭素原子及びN、O、Sから なる群から選択される1〜4個のヘテロ原子からなるヘテロ環であり、上記ヘテ ロ環のいずれかがベンゼン環に融合している二環基が含まれるものとするヘテロ 環を表す。ヘテロ環は、安定な構造ができる任意のヘテロ原子又は炭素原子に結 合してもよい。このようなヘテロ環基の例には以下のものが含まれるが、それら に限定されない。アゼピニル、ベンズイミダゾリル、ベンズイソオキサゾリル、 ベンゾフラザニル、ベンゾピラニル、 ベンゾチオピラニル、ベンゾフリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾチエニル、ベン ズオキサゾリル、クロマニル、シノリニル、ジヒドロベンゾフリル、ジヒドロベ ンゾチエニル、ジヒドロベンゾチオピラニル、ジヒドロベンゾチオ−ピラニルス ルホン、フリル、イミダゾリジニル、イミダゾリニル、イミダゾリル、インドリ ニル、インドリル、イソクロマニル、イソインドリニル、イソキノリニル、イソ チアゾリジニル、イソチアゾリル、イソチアゾリジニル、モルホリニル、ナフチ リジニル、オキサジアゾリル、2−オキソアゼピニル、2−オキソピペラジニル 、2−オキソピペリジニル、2−オキソピロリジニル、ピペリジル、ピペラジニ ル、ピリジル、ピリジルN−オキシド、ピリドニル、ピラジニル、ピラゾリジニ ル、ピラゾリル、ピリミジニル、ピロリジニル、ピロリル、キナゾリニル、キノ リニル、キノリニルN−オキシド、キノキサリニル、テトラヒドロフリル、テト ラヒドロイソキノリニル、テトラヒドロ−キノリニル、チアモルホリニル、チア モルホリニルスルホキシド、チアゾリル、チアゾリニル、チエノフリル、チエノ チエニル、及びチエニル。 本明細書で使用する“置換アリール”、“置換ヘテロ環”及び“置換シクロア ルキル”という用語は、以下のものを含むが それらに限定されない基から選択される1又は2の置換基で置換された環状基を 含むものとする。F、Cl、Br、NH2、N(C1−C6アルキル)2、NO2、 CF3、(C1−C6アルキル)O−、−OH、(C1−C6アルキル)S(O)m− 、(C1−C6アルキル)C(O)NH−、CN、H2N−C(NH)−、(C1− C6アルキル)C(O)−、(C1−C6アルキル)OC(O)−、N3、(C1− C6アルキル)OC(O)NH−及びC1−C20アルキル。 本発明の化合物の医薬的に許容可能な塩には、例えば非毒性の無機酸又は有機 酸から形成される本発明の化合物の通常の非毒性塩がある。例えば、このような 通常の非毒性塩には、塩酸、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸 などの無機酸から得られる塩:及び酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール 酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パモ 酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香 酸、サリチル酸、スルフアニル酸、2−アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエ ンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イセチオン 酸、トリフルオロ酢酸などの有機酸から製造される 塩がある。 分子の特定の位置の置換基又は変数(例えば、R1、Z、n等)の定義は、そ の分子に関し他のところでの定義とは独立であるものとする。従って、−N(R12は、−NHH、−NHCH3、−NHC25などを表す。本発明の化合物の 置換基及び置換パターンは、化学的に安定でかつ当業界公知の技術及び下記の方 法により容易に合成できる化合物を提供するように、当業者により選択されるこ とができることが理解される。 本発明の化合物の医薬的に許容可能な塩は、塩基性部分を含む本発明の化合物 から通常の化学的方法により合成することができる。一般的には、塩は、適切な 溶媒中、又は溶媒の適切な種々な組合せ物中で、遊離塩基を所望の塩を形成する 無機酸又は有機酸の化学量論的量又は過剰量と反応させて製造される。 本発明の化合物は、通常のペプチド合成技術及び下記の更なる方法により、そ の構成成分のアミノ酸から合成されることができる。ペプチド合成の標準的方法 は、例えば下記の書物に記載されている。Schroeder ら、“The Peptides”,Vol .I,AcademicPress 1965又はBodanszkyら、“Peptide Synthesis”,Interscienc e Publishers,1966又は McOmie 編“Protective Groups in Organic Chemistry”,Plenum Press,1973又はBarany ら、“The Pe ptides: Analysis,Synthesis,Biology”2,Chapter 1,Academic Press,1980又 はStewartら,“Solid Phase Peptide Synthesis”,2版,Pierce Chemical Co mpany,1984。これらの書物の教示は、引用により本明細書に含まれるものとす る。 以下の化学的記載及び実施例で使用する略号は以下の通りである。 Ac2O:無水酢酸、 Boc:t−ブトキシカルボニル、 DBU:1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン、 DMAP:4−ジメチルアミノピリジン、 DME:1,2−ジメトキシエタン、 DMF:ジメチルホルムアミド、 EDC:1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチル−カルボジイミド塩 酸塩、 HOBT:1−ヒドロキシベンゾトリアゾール水和物、 Et3N:トリエチルアミン、 EtOAc:酢酸エチル、 FAB:高速原子衝撃、 HOOBT:3−ヒドロキシ−1,2,2−ベンゾトリアジン−4(3H)−オ ン、 HPLC:高速液体クロマトグラフィー、 MCPBA:m−クロロペルオキシ安息香酸、 MsCl:塩化メタンスルホニル、 NaHMDS:ナトリウムビス(トリメチルシリル)アミド、 Py:ピリジン、 TFA:トリフルオロ酢酸、 THF:テトラヒドロフラン。 本発明の化合物は、以下の反応スキームA−Jに示される反応及びエステル加 水分解、保護基の開裂などの他の標準操作(文献上公知又は実験方法で例示した) を使用して製造される。 幾つかのキーとなる結合形成反応及びペプチド修飾反応は以下の通りである。反応A :標準的溶液方法又は標準的固相方法を使用するアミド結合形成及び保護 基開裂。反応B :シアノホウ水素化ナトリウム又は他の還元剤を使用す るアルデヒドによるアミンの還元的アルキル化による還元ペプチドサブユニット の製造。反応C :ハロゲン化アルキルもしくはアラルキルによる還元ペプチドサブユニッ トのアルキル化、又はシアノホウ水素化ナトリウム又は他の還元剤を使用してア ルデヒドによる還元ペプチドサブユニットの還元的アルキル化。反応D :標準的溶液方法又は標準的固相方法を使用するペプチド結合形成及び保 護基開裂。反応E :アミド部分のボラン還元による還元サブユニットの製造。 これらの反応を順番に使用して、本発明の化合物を得ることができ、又はそれ らを使用してフラグメントを合成し、次に反応スキームに記載されるアルキル化 反応により結合されることができる。 反応スキームA 反応スキームB 反応スキームC 反応スキームD 反応スキームE A及びRBは前記定義のR2a、R2b、R3、R5a、又はR5bである。XLは離脱 基、例えばBr-、I-、又はMsO-である。RCは、R7bが還元的アルキル化方 法により生成されるように定義される。 X−Yがエテニレン即ちエチレン単位である本発明の特定の化合物は、反応ス キームF及びGに示される反応順序を使用することにより製造される。反応スキ ームFは、Weinreb アミド形成、グリニャール反応、アセチル化反応、オゾン分 解、Wittig反応、エステル加水分解、ペプチド結合反応、メシル化反応、ペプチ ド保護基の開裂、還元的アルキル化反応など(それらは文献記載であり、又は本 明細書の実験方法のところに例示されている)の標準的操作を使用するアルケン 等配電子体(isostere)の製造を記載する。キー反応は、Boc−アミノ−エンオ ンの対応するsynアミノ−アルコールへの立体選択的還元(スキームF、工程 B、第1部)、及び立体特異的三フッ化ホウ素又は塩化亜鉛活性化オルガノ−マ グネシオ、オルガノ−リチオ、又はオルガノ−亜鉛銅(I)シアニドSN2′置 換反応(スキームF、工程G)である。出発物質として光学的に純粋なN−Bo cアミノ酸と上記2つのキー反応を使用するこ とにより、最終生成物の立体化学は良く定められる。スキームFの工程Hで、本 発明のアミノ末端側鎖置換基を表すRXは、A及びRXCOOHの結合反応;RX CHOと還元剤を使用するアルキル化反応C;又はRXCH2Lを使用するアル キル化反応Cを使用して導入される。 アルカンアナログは、反応スキームGに記載の更なる接触水素化工程を含むこ とにより、同様の方法で製造される。 反応スキームF 反応スキームF(続き) 反応スキームF(続き) 反応スキームG 反応スキームG(続き) 反応スキームG(続き) 本発明のオキサ等配電子体(isostere)化合物は、スキームHに概略記載の経路 により製造される。アミノアルコールを、トリアルキルアミンの存在下塩化α −クロロアセチルでアシル化し、アミドを得る。次に、THFなどのエーテル 性溶媒中の脱プロトン化試薬(例えば水素化ナトリウム又はカリウムt−ブトキ シド)との反応によりモルホリノンを得る。それから、塩化メチレン中での BOC無水物及びDMAP(4−ジメチルアミノピリジン)によるの処理によ りN−Boc誘導体を得る。適切な塩基、好ましくはNaHMDS[ナトリウ ムビス(トリメチルシリル)アミド]の存在下THF/DME(1,2−ジメト キシエタン)中でR3L(XLは、Br-、I-、又はCl-)などの離脱基である )によるのアルキル化により、を得る。を、NaHMDSにより再処理し 、次にプロトン化又はハロゲン化アルキルR4Xの添加を行い、それぞれ6a又 は6bを得る。あるいは6aをアルドール縮合法によりから調製できる。即ち 、NaHMDSによるの脱プロトン化、次にカルボニル化合物RyzCOの添 加により付加物を得る。メシル化及び次のDBU(1,8−ジアザビシクロ[ 5.4.0]ウンデク−7−エン)により触媒される除去、 又はピリジン中でのオキシ塩化リンによるの直接的処理によりの脱水を行い 、オレフィンを得る。それからの接触水素化により6aを得る。THF水溶 液中の過酸化水素リチウムによるの直接的加水分解により酸9bを得る。時に は、連続2工程によりこの変換を行うことがより効果的である。即ち、塩酸中で のの加水分解により9aを得て、それから、9aをBOC−ON又はBOC無 水物で誘導体化し(derivatize)9bを得る。α−アミノラクトン(例えばホモセ リンラクトンなど)又はアミノ酸のエステルによる酸9bのペプチド結合を、上 記参考文献で例示された条件下に行い、誘導体10を得る。塩化水素ガスによる10 の処理により11を得る。アルデヒドRXCHO(12)と還元剤(例えば シアノホウ水素化ナトリウム)の存在下、11の還元的アルキル化を行うか、又 はRxCOOH(13)とペプチド結合試薬の存在下11のアシル化を行い、生 成物14a及び14bを得る。化合物14の対応するヒドロキシ酸及び酸へのそ れぞれの加水分解を、アルコール媒体又は水媒体でのNaOH処理、次の希HC lによる注意深い酸性化のような標準的方法により行う。 スキームH スキームH(続き) スキームH(続き) 本発明のチア、オキソチア、及びジオキソチア等配電子体化合物を、スキーム Iに記載した経路で製造する。アミノアルコール1をBOC2Oで誘導体化し、15 を得る。15のメシル化、次に炭酸セシウムの存在下α−メルカプト酢酸メ チルエス テルとの反応によりスルフィド16を得る。TFAによる16のBOC基の除去 、次のジイソプロピルエチルアミンによる中和により、ラクタム17を得る。D MAPにより触媒される、THF中のBOC無水物との17の反応により、N− BOC誘導体18を得る。次に、脱プロトン化試薬としてNaHDMSを使用す る、THF/DME中のハロゲン化アルキルR3X及びR4Xによる18のアルキ ル化により19を得る。塩酸中での19の加水分解により20aを得て、Boc 無水物で誘導体化して20bを得る。20bの、α−アミノラクトン(例えばホ モセリンラクトンなど)又はアミノ酸のエステルとの結合を、上記参考文献で例 示した通常の条件下で行い、21を得る。スルフィド21は、MCPBA(m− クロロペルオキシ安息香酸)の使用によりスルホン22に容易に酸化される。 又は22のN−BOC基は、塩化水素ガスの処理により容易に除去される。ア ルデヒドRxCHO(12)及び還元剤(例えば、シアノホウ水素化ナトリウム )の存在下、得られたアミン塩酸塩23の還元的アルキル化、又はRxCOOH (13)及びペプチド結合試薬の存在下、得られたアミン塩酸塩23のアシル化 を行い、生成物2425を得る。 スキームI スキームI(続き) 本発明の化合物は、Rasの翻訳後プロセシングにおける最初の工程を触媒す るRasファルネシル転移酵素及び機能を有するRasタンパク質の生合成を阻 害する。これらの化合物は、哺乳動物、特にヒト用の医薬として有用である。こ れらの化合物を癌の治療において使用するために患者に投与できる。本発明の化 合物で治療できる癌のタイプの例には、結腸直腸癌腫、膵外分泌腺癌腫、骨髄性 白血病があるが、これらに限定されない。 本発明の化合物は、哺乳動物、特にヒトに投与でき、単独か、又は好ましくは 、標準的製薬実務に従い、医薬組成物として医薬的に許容可能な担体又は希釈剤 、必要によりミョウバンなどの公知のアジュバントと組合せて投与できる。該化 合物は、経口、又は静脈内、筋肉内、腹腔内、皮下、直腸、局所経路投与を含む 非経口で投与できる。 本発明の化学療法化合物の経口での使用の場合、選択された化合物を、例えば 錠剤もしくはカプセルの形態で、又は水溶液もしくは水性懸濁液として投与でき る。経口使用用の錠剤の場合、通常使用される担体には乳糖及びコーンスターチ があり、ステアリン酸マグネシウムなどの潤滑剤が通常使用される。カ プセル形態における経口投与の場合、有用な希釈剤には、乳糖及び乾燥コーンス ターチがある。水性懸濁液が経口投与用に必要の場合、活性成分を乳化剤及び懸 濁剤と組合せる。所望ならば、ある特定の甘味料及び/又はフレーバー剤を加え ることができる。筋肉内、腹腔内、皮下、静脈内での使用の場合、通常活性成分 の滅菌液を製造するが、溶液のpHを適切に調整し、緩衝化すべきである。静脈 内使用の場合、溶質の合計濃度を、製剤を等張にするために制御すべきである。 本発明はまた、治療上有効量の本発明の化合物を場合により医薬的に許容可能 な担体又は希釈剤と共に投与することを含む癌の治療に有用な医薬組成物を包含 する。本発明の適切な組成物は、本発明の化合物と薬理的に許容可能な担体、例 えばあるpHレベル(例えば7.4)の生理食塩水を含む水溶液を包含する。 本発明の化合物をヒト患者に投与する場合、一日の投与量は通常は、主治医に より決定されるが、その投与量は一般的に個々の患者の年齢、体重及び反応並び に患者の症状の重篤度によって変わる。 典型的な適用においては、適切な量の化合物が、癌の治療を 受けている哺乳動物に投与される。1日当り約0.1〜約20mg/体重kg、 好ましくは0.5〜約10mg/体重kgが投与される。 本発明の化合物はまた、組成物のファルネシル−タンパク質転移酵素(FPT ase)の存在と量を速く測定するアッセイにおいて成分として有用である。被 験組成物を2つに分け、2つをFPTaseの公知の基質(例えばアミン末端が システインであるテトラペプチド)とファルネシルピロリン酸を含む混合物と接 触させることができる。混合物の一方は本発明の化合物を含む。当業界で周知の ようにFPTaseが基質をファルネシル化するのに十分な時間、アッセイ混合 物をインキュベートした後、アッセイ混合物の化学的含量を、周知の免疫学的、 放射化学的、又はクロマトグラフ的技術により測定できる。本発明の化合物はF PTaseの選択的阻害剤であるゆえ、本発明の化合物を含むアッセイにおける 未変化の基質の存在に比較して本発明の化合物が存在しないアッセイ混合物にお ける基質の不存在又は基質量の定量的減少は、組成物でのFPTaseの存在の 指標である。 上記のようなアッセイは、ファルネシル−タンパク質転移酵 素を含む組織サンプルを同定し、上記酵素を定量するのに有用であることは、当 業者には自明であろう。従って、本発明の強力な阻害剤化合物を、サンプル中の 酵素量を定量するための活性部位滴定に使用できる。未知量のファルネシル−タ ンパク質転移酵素、過剰量のFPTaseの公知の基質(例えばアミン末端がシ ステインであるテトラペプチド)、及びファルネシルピロリン酸を含む組織抽出 物のアリコートからなる一連のサンプルを、本発明の化合物の種々の濃度の存在 下適切な時間インキュベートする。サンプルの酵素活性を50%阻害するのに必 要な十分に強力な阻害剤(即ち、アッセイ容器において酵素濃度より実質的に小 さいKiを有する阻害剤)濃度は、その特定のサンプルに実質的に酵素濃度の約 半分に等しい。 実施例 以下に記載する実施例は、本発明を更に理解する助けになるはずである。使用 する特定の物質、種類、条件は、本発明の1例にすぎず、本発明の正当な範囲に 制限を加えるべきものではない。 実施例で言及した標準的後処理方法は、溶媒抽出並びに適宜10%クエン酸、 10%重炭酸ナトリウム、及びブラインでの 有機溶液の洗浄を指す。溶液を硫酸ナトリウムで脱水し、ロータリーエバポレー ターで真空蒸発させる。 実施例1 N−{2(S)−[(4−ニトロベンジルチオ)アセトアミド]−3−メチルペ ンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステル の製造 工程A:N−[(2(S)−t−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペン チル]グリシンメチルエステルの製造 グリシンメチルエステル塩酸塩(23.1g,0.18mol)をメタノール (700mL)に溶解し、0℃で撹拌しながらN−t−ブトキシカルボニル−イ ソロイシナール(40g,0.18mol)で処理した。シアノホウ水素化ナト リウム(17.3g,0.28mol)を加え、混合物のpHをHOAcで7に 調整した。3時間撹拌後、飽和NaHCO3水溶液(50mL)を混合物に加え 、それから250mLまで濃縮した。溶液をEtOAcと水の間で分配した。水 層をEtOAcで抽出した(2×50mL)。一緒にした有機相を、飽和NaH CO3水溶液、ブラインで洗浄し、脱水した(MgSO4)。濾過、濃縮、クロマ トグラフィーによる精製(SiO2, EtOAc:ヘキサン,1:3)後、標記化合物を得た。1HNMR(CDCl3 );δ4.69(m,1H),3.72(s,3H),3.48−3.62(m ,1H),3.42(ABq,2H),2.65(d,2H,J=6Hz),1 .4−1.6(m,2H),1.48(s,9H),1.04−1.2(m,1 H),0.85−0.95(m,6H)。工程B:N−[(2(S)−t−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペン チル]−N−(1−ナフチルメチル)グリシンメチルエステルの製造 N−[(2(S)−t−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンチル] グリシンメチルエステル(2.00g,6.97mmol)を、1,2−ジクロ ロエタン(56ml)に溶解し、3Å分子篩、次いで1−ナフトアルデヒド(1 .89ml,13.9mmol)とトリアセトキシ−ホウ水素化ナトリウム(6 .65g,31.4mmol)を加えた。混合物を室温で16時間撹拌し、ガラ スファイバー紙で濾過し、濃縮した。残渣を、EtOAcと飽和NaHCO3の 間(100ml/25ml)で分配した。水層をEtOAcで洗浄した(3×5 0ml)。有機層を一緒にし、Na2SO4で脱水し、濾過し、 濃縮し、粗生成物を得、それをクロマトグラフィーで精製し(シリカゲル 1: 6〜1:3 ヘキサン中酢酸エチル)、標記化合物を得た。1H NMR(CD3 OD);δ8.44−8.38(d,1H,J=6Hz),7.88−7.77 (m,2H),7.55−7.35(m,4H),6.34−6.27(m,1 H),4.25(ABq,2H),3.66(s,3H),3.40−3.23 (m,1H),2.95−2.85(dd,1H,J=6.15Hz),2.6 8−2.57(dd,1H,J=6,15Hz),1.57−1.46(m,1 H),1.43(s,9H),1.34−1.18(m,2H),1.06−0 .85(m,1H),0.85−0.71(m,6H)。工程C:N−[(2(S)−t−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペン チル]−N−(1−ナフチルメチル)グリシンの製造 N−[(2(S)−t−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンチル] −N−(1−ナフチルメチル)グリシンメチルエステル(2.61g,6.10 mmol)をMeOH(50ml)に溶解し、1N NaOH(24.4ml, 24.4mmol)を加えた。混合物を室温で4時間撹拌し、濃縮した。得られ た残渣をH2O(25ml)に溶解し、1N HCl(24.4ml)で中和し た。水層をEtOAcで洗浄した(3×50ml)。有機層を一緒にし、Na2 SO4で脱水し、濾過し、濃縮し、標記化合物を得た。1H NMR(CD3OD) ;δ8.48−8.39(d,1H,J=6Hz),8.03−7.91(t, 2H,J=6Hz),7.75−7.48(m,4H),5.00−4.93( d,1H,J=12Hz),4.78−4.66(d,1H,J=12Hz), 3.80−3.58(m,3H),3.49−3.40(dd,1H,J=3, 12Hz),3.09−2.98(dd,1H,J=3,12Hz),1.42 (s,9H),1.37−1.28(m,2H),1.80−1.00(m,1 H),0.94−0.78(m,6H)。工程D:N−[(2(S)−t−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペン チル]−N−(1−ナフチルメチル)グリシル−メチオニンメチルエステルの製 N−[(2(S)−t−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンチル] −N−(1−ナフチルメチル)グリシン (2.29g,5.53mmol)をDMF(20ml)に溶解し、これをHO BT(0.822g,6.08mmol)、EDC(1.17g,6.08mm ol)、メチオニンメチルエステル塩酸塩(1.21g,6.08mmol)で 処理した。pHをEt3N(1.7ml,12mmol)で7.5に調整し、混 合物を室温で24時間撹拌した。混合物を濃縮し、残渣をEtOAc(50ml )と飽和NaHCO3溶液(25ml)の間で分配した。水層をEtOAc(1 ×30ml)で抽出した。有機層を一緒にし、ブラインで洗浄し(1×25ml )、脱水し(Na2SO4)、濾過し、濃縮して得た粗生成物をクロマトグラフィ ーで精製し(1:3〜1:2ヘキサン中酢酸エチルで溶出するシリカゲル)、標 記化合物を得た。1H NMR(CD3OD);δ8.36−8.29(d,1H ,J=6Hz),7.93−7.86(d,1H,J=6Hz),7.85−7 .80(d,1H,J=6Hz),7.61−7.39(m,4H),6.60 −6.52(m,1H),4.32−4.06(m,2H),3.90−3.6 9(m,1H),3.65(s,3H),3.27−3.14(m,2H),2 .93−2.70(m,2H),2.19−1.78(m, 6H),1.63−1.30(m,13H),1.19−1.05(m,1H) ,0.95−0.81(m,6H)。工程E:N−(2(S)−アミノ−3−メチルペンチル)−N−(1−ナフチル メチル)グリシル−メチオニンメチルエステルの製造 N−[(2(S)−t−ブトキシカルボニルアミノ)−3−メチルペンチル] −N−(1−ナフチルメチル)グリシル−メチオニンメチルエステル(2.82 g,5.04mmol)をEtOAc(50ml)に溶解し、−25℃に冷却し た。TLC(95:5 CH2Cl2:MeOH)により反応が終わったことが判 明するまで、HClを混合物に通気した。窒素を混合物に通気して、過剰のHC lを除去し、それから混合物を濃縮し、標記化合物を得た。1H NMR(CD3 OD);δ8.34−8.28(d,1H,J=6Hz),8.00−7.92 (d,2H,J=6Hz),7.83−7.71(m,1H),7.68−7. 49(m,3H),4.76−4.55(m,4H),3.84−3.75(m ,2H),3.71(s,3H),3.59−3.70(m,1H),3.21 −3.00(m,2H),2.57−2.38(m,3H),2.17 −2.04(m,4H),1.97−1.81(m,1H),1.63−1.5 0(m,1H),1.39−1.20(m,1H),1.19−1.00(m, 1H),0.95−0.79(m,6H)。工程F:(4−ニトロベンジルチオ)酢酸の製造 塩化4−ニトロベンジル(2.5g,15mmol)を、水酸化ナトリウム水 溶液(2.75N,10ml)とTHF(10ml)中のメルカプト酢酸(H2 O中80%,1ml,約12mmol)の溶液に50℃で撹拌しながら加えた。 1時間後、反応液を室温に冷却し、水で希釈し(30ml)、Et2Oで抽出し 、過剰のハロゲン化物を除去した。水層をEtOAcと5%クエン酸の間で分配 し、それから有機抽出液をH2Oで洗浄し、脱水し(MgSO4)、蒸発させ、標 記化合物を淡黄色の固体として得た。m.p.101−104℃[文献値m.p .114℃]。1 H NMR(CDCl3);δ3.10(s,2H),3.94(s,2H), 5.37(d,2H,J=8.7Hz),8.21(d,2H,J=8.7Hz )。工程G:N−{2(S)−[(4−ニトロベンジルチオ)アセトアミド]−3− メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチル エステルの製造 (4−ニトロベンジルチオ)酢酸(68mg,300μmol)をDMF(4 ml)に溶解し、HOBT(51mg,300μmol)、EDC(65mg, 300μmol)、N−(2(S)−アミノ−3−メチルペンチル)−N−(1 −ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステル塩酸塩(133mg ,250μmol)で処理した。pHをEt3N(110μl,250μmol )で7.5に調整し、混合物を室温で16時間撹拌した。混合物を濃縮し、残渣 をEtOAc(100ml)とH2O(100ml)の間で分配した。有機層を H2O(2×50ml)で洗浄し、脱水し(MgSO4)、濾過し、濃縮して得た 粗生成物を、クロマトグラフィーで精製し(1:1〜1:2ヘキサン:EtOA cで溶出するシリカゲル)、標記化合物を得た。1H NMR(CDCl3);δ 0.89(t,3H,J=7.5Hz),0.91(d,3H,J=6.9Hz ),1.02−1.19(m,1H),1.37−1.6(m,2H),1.6 7−1.79(m,1H), 1.85−1.98(m,1H),1.95(s,3H),2.0−2.1(m ,3H),2.74(dd,1H,J=3,12Hz),2.86−3.01( m,3H),3.21(d,1H,J=14Hz),3.29(d,1H,14 Hz),3.69(s,3H),3.74(d,1H,J=12Hz),3.8 (d,1H,J=12Hz),3.83−3.94(m,1H),4.05(d ,1H,J=9Hz),4.18(d,1H,J=9Hz),4.41−4.4 9(m,1H),6.7(d,1H,J=8Hz),7.39−7.53(m, 7H),7.8−7.9(m,2H),8.14−8.22(m,2H)。分析 値:C3444462・0.15EtOAcとしての計算値C,60.92; H,6.68;N,8.21、実測値C,60.64;H,6.65;N,8. 23。 実施例2 N−{2(S)−[(4−ニトロベンジルチオ)アセトアミド]−3−メチルペ ンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンの製造 N−{2(S)−[(4−ニトロベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)− メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル) −グリシル−メチオニンメチルエステル(実施例1から;100mg,150μ mol)をMeOH(1ml)に溶解し、1.0N NaOH(300μl,3 00μmol)を加えた。混合物を、アルゴン下、45℃で45分間撹拌し、そ れから溶液をEtOAc(100ml)と5%クエン酸(50ml)の間で分配 した。有機層をH2O(2×50ml)で洗浄し、脱水し(MgSO4)、濾過し 、蒸発させ、標記化合物を得た。1 H NMR;δ0.84(t,3H,J=7.5Hz),0.88(d,3H ,J=7Hz),0.91−1.0(m,1H),1.0−1.2(m,1H) ,1.2−2.1(m,5H),1.90(s,3H),2.8−2.86(m ,2H),3.0−3.3(m,4H),3.90(s,2H),3.91−4 .22(m,4H),7.37−7.56(m,6H),7.78−7.88( m,2H),8.15(d,2H,J=8Hz),8.27(d,1H,J=8 .3Hz)。分析値:C3342462・0.25CHCl3・1.0CH3O Hとしての計算値C,57.39;H,6.50;N,7.82、実測値C,5 7.71;H,6.42;N,7.46。 実施例3 以下の酸を実施例1工程Fで記載された方法により製造したか、又は市販品を 入手した。 (ベンジルチオ)酢酸、 (3−ニトロベンジルチオ)酢酸、 (2−ニトロベンジルチオ)酢酸、 (4−シアノベンジルチオ)酢酸、 (4−トリフルオロベンジルチオ)酢酸、 (4−メトキシベンジルチオ)酢酸、 (4−メチルスルホニルベンジルチオ)酢酸、 (4−フェニルベンジルチオ)酢酸、 (4−メチルベンジルチオ)酢酸、 (8−クロロナフト−1−イルチオ)酢酸、 (2−メチルインドル−3−イルチオ)酢酸、 3−(ベンジルチオ)プロピオン酸、 (4−ピコリニルチオ)酢酸、 (4−ピリジルチオ)酢酸。 実施例4 以下の化合物を、実施例1工程Gで記載した方法を使用して 製造した。但し、(4−ニトロベンジルチオ)酢酸の代わりに実施例3の適切な 酸に置換え、幾つかの場合に中間体の製造の工程AのN−t−ブトキシカルボニ ル−イソロイシナールの代わりにN−t−ブトキシカルボニルロイシナールに置 換えた。N−{2(S)−[(ベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチルペンチ ル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステル FABマススペクトルm/z=624(M+1)。分析値:C3445342 ・0.30TFA・0.95H2Oとしての計算値C,55.70;H,6.1 6;N,5.32、実測値C,55.72:H,6.17;N,5.30。N−{2(S)−[(3−ニトロベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メ チルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエ ステル 分析値:C3444462・0.2EtOAcとしての計算値C,60.88 ;H,6.70;N,8.16、実測値C,60.52;H,6.63;N,8 .31。N−{2(S)−[(2−ニトロベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メ チルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエ ステル 分析値:C3444462・0.2EtOAcとしての計算値C,60.88 ;H,6.70;N,8.16、実測値C,60.44;H,6.67;N,8 .19。N−{2(S)−[(4−シアノベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メ チルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエ ステル 分析値:C3544442・0.5EtOAcとしての計算値C,64.13 ;H,6.98;N,8.09、実測値C,63.85;H,6.91;N,8 .17。N−{2(S)−[(4−トリフルオロベンジルチオ)アセトアミド]−3(S )−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメ チルエステル 分析値:C35443342・0.4EtOAc・1.0H2Oとしての計算 値C,58.99;N,6.66;N,5.64、実測値C,58.97;H, 6.37;N,5.61。N−{2(S)−[(4−メトキシベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)− メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチル エステル 分析値:C3547352・0.6EtOAc・0.35H2Oとしての計算値 C,62.99;H,7.42;N,5.89、実測値C,62.64;H,7 .17;N,6.29。N−{2(S)−[(4−メチルスルホニルベンジルチオ)アセトアミド]−3 (S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニ ンメチルエステル 分析値:C3547363としての計算値C,59.89;H,6.75;N ,5.99、実測値C,60.14;H,6.90;N,5.96。N−{2(S)−[(4−フェニルベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)− メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチル エステル FABマススペクトルm/z=700(M+1)。N−{2(S)−[(4−メチルベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メ チルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエ ステル FABマススペクトルm/z=638(M+1)。N−{2(S)−[(8−クロロナフト−1−イルチオ)アセトアミド]−3( S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン メチルエステル 分析値:C3744ClN342・0.5EtOAcとしての計算値C,63. 43;H,6.55;N,5.69、実測値C,63.33;H,6.35;N ,6.07。N−{2(S)−[((2−メチルインドル−3−イル)チオ)アセトアミド] −4−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン メチルエステル 分析値:C3646442・0.35EtOAcとしての計算値C,64.7 4;H,7.09;N,8.08、実測値C,64.73;H,6.93;N, 8.32。N−{2(S)−[(4−ピリジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチルペ ンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステル 分析値:C3242442・2.0TFA・0.75H2Oとしての計算値C, 50.72;H,5.38;N,6.57、実測値C,50.84;H,5.2 8;N,6.56。N−{2(S)−[(4−ピコリニルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチル ペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステ 分析値:C3344442・2.0TFA・0.75H2Oとしての計算値C, 51.29;H,5.53;N,6.47、実測値C,51.27;H,5.3 5;N,6.70。N−{2(S)−[3−(ベンジルチオ)プロピオンアミド]−3(S)−メチ ルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエス テル 1 H NMR(CDCl3);δ0.84(t,3H),0.88(d,3H), 1.08(m,1H),1.40(m,2H),1.66−2.0(m,7H) ,2.33(m,2H),2.7(m,3H),2.99(dd,1H),3. 21(s,2H),3.68(s,3H),3.7(m,3H),4.4(m, 1H),6.33(d,1H),7.2−7.4(m,10H),7.7−7. 9(m,4H),8.19(m,1H)。 実施例5 N−{2(S)−[(フェニルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチルペンチ ル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステル 室温のTHF(2.5ml)中のN−(2(S)−アミノ−3(S)−メチル ペンチル)−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステ ル塩酸塩(125mg,0.23mmol)とEt3N(65.5μl、0.4 7mmol)の溶液にブロモアセチルブロミド(24μl,0.28mmol) を加えた。10分後、チオフェノール(29μl,0.28mmol)とEt3 N(49μl、0.35mmol)を加え、混合物を4時間撹拌した。その溶液 を飽和NaHCO3水溶液に注ぎ、EtOAcで抽出し(3回)、ブラインで洗 浄し、脱水し(MgSO4)、蒸発させた。カラムクロマトグラフィー(シリカ ゲル;ヘキサン/EtOAc3:2)による残渣の精製により標記化合物を油状 物として得た。FABマススペクトルm/z=610(M+1)。分析値:C33 43342・0.5TFA・1.15H2Oとしての計算値C,53.94; H,5.88;N,5.24、実測値C, 3.93;H,5.91;N,5.11。 実施例6 N−{2(S)−[(4−(1−H−テトラゾル−5−イル)ベンジルチオ)ア セトアミド]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グ リシル−メチオニンメチルエステル 工程A:[4−(1−H−テトラゾル−5−イル)ベンジルチオ]酢酸の製造 (4−シアノベンジルチオ)酢酸(実施例3から;207mg,1mmol) を、110℃のトルエン(0.5ml)中のトリメチルシリルアジド(400μ l,3mmol)とジブチル錫オキシド(25mg,100μmol)の撹拌さ れている溶液に加えた。6時間後、反応をMeOH(1ml)で止め、蒸発させ た。残渣をフラッシュクロマトグラフィー(シリカゲル;1000:100:3 〜1000:100:13、CHCl3/MeOH/HOAc)で精製し、標記 化合物を得た。Rf(シリカ;1000:100:6 CHCl3/MeOH/ HOAc)=0.2[ニトリル出発物質のRf=0.67と比較]。1H NM R(d6DMSO);δ3.15(s,2H), 3.88(s,2H),7.51(d,2H,J=8.1Hz),7.99(d ,2H,J=8.1Hz)。FABマススペクトルm/z=251(M+1)。工程B:N−{2(S)−[(4−(1−H−テトラゾル−5−イル)ベンジル チオ)アセトアミド]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチ ル)−グリシル−メチオニンメチルエステル 実施例1工程Gに記載の方法により、[4−(1−H−テトラゾル−5−イル )ベンジルチオ]酢酸を、N−(2(S)−アミノ−3(S)−メチルペンチル )−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステル塩酸塩 と結合させ、標記化合物を得た。 分析値:C3545742・0.8TFAとしての計算値C,51.67;H ,5.26;N,10.93、実測値C,51.66;H,5.26;N,10 .84。 実施例7 N−{2(S)−[(ベンジルオキシ)アセトアミド]−3(S)−メチルペン チル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステル 標準条件下、N−(2(S)−アミノ−3(S)−メチルペンチル)−N−( 1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステル塩酸塩(実施例1 工程E)と塩化ベンジルオキシアセチル(Aldrich)から標記化合物を製 造した。FABマススペクトルm/z=608(M+1)。 実施例8 N−{2(S)−[(N′−ベンジル−N′−t−ブトキシカルボニルグリシル )アミノ]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリ シル−メチオニンメチルエステル 工程A:N−ベンジル−N−t−ブトキシカルボニルグリシンの製造 標準条件下、ジ−t−ブチルジカーボネートを使用して、N−ベンジルグリシ ンエチルエステル塩酸塩をN−ベンジル−N−t−ブトキキシカルボニルグリシ ンエチルエステルに変換した。該エチルエステルを、メタノール中の水酸化ナト リウムを使用してケン化し、標記化合物を得た。工程B:N−{2(S)−[(N′−ベンジル−N′−t−ブトキシカルボニル グリシル)アミノ]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル )−グリシル−メチオニンメチルエステルの製造 実施例1工程Gの方法を使用して、工程Aで製造されたグリシン誘導体を標記 化合物に変換した。 分析値:C395446S・0.5H2Oとしての計算値C,65.42;H, 7.74;N,7.83、実測値C,65.31;H,7.33;N,8.01 。 実施例9 N−{2(S)−[(N′−ベンジルグリシル)アミノ]−3(S)−メチルペ ンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステル 実施例8のN−{2(S)−[(N′−ベンジル−N′−t−ブトキシカルボ ニルグリシル)アミノ]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメ チル)−グリシル−メチオニンメチルエステルのt−ブトキシカルボニル基を、 実施例1工程Eの方法を使用して開裂させ、標記化合物を得た。 分析値:C344644S・2.0HCl・0.75H2O としての計算値C,58.90;H,7.20;N,8.08、実測値C,59 .07;H,6.88;N,7.87。 実施例10 N−{2(S)−[(N′−アセチル−N′−ベンジルグリシル)アミノ]−3 (S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニ ンメチルエステル 実施例9からのN−{2(S)−[(N′−ベンジルグリシル)アミノ]−3 (S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニ ンメチルエステル(200mg,0.3mmol)の溶液を、CH2Cl2(4m l)に溶解した。無水酢酸(0.11ml)とN,N−ジイソプロピルエチルア ミン(0.31ml)を加え、混合物を48時間撹拌した。混合物を濃縮し、酢 酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム溶液の間で分配した。有機層を脱水し、蒸発さ せて得た残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(CH2Cl2中1−3%MeOH) で精製し、標記化合物を得た。 分析値:C364845S・0.5H2Oとしての計算値C,65.72;H, 7.51;N,8.52、実測値C,65.87;H,7.23;N,8.69 。 実施例11 N−{2(S)−[(ベンジルチオ−S−オキシド)アセトアミド]−3(S) −メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチ ルエステル 工程A:(ベンジルチオ)酢酸S−オキシドの製造 メタノール中の過ヨウ素酸ナトリウムによる酸化で、ベンジルチオ酢酸を公知 の標記化合物(Lindstrom及びMark、米国特許第 4,637,833 号) に変換した。工程B:N−{2(S)−[(ベンジルチオ−S−オキシド)アセトアミド]− 3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオ ニンメチルエステル 工程Aからのスルホキシド誘導体を、実施例1工程Gの方法を使用して標記化 合物に変換した。 FABマススペクトルm/z=640(M+1)。 実施例12 N−{2(S)−[(ベンジルチオ−S,S−ジオキシド)アセトアミド]−3 (S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニ ンメチルエステル 工程A:(ベンジルチオ)酢酸S,S−ジオキシドの製造 ベンジルチオ酢酸を、メタノール中のオキソンによる酸化で公知の標記化合物 (Lindstrom及びMark、米国特許第 4,637,833 号)に変換した。工程B:N−{2(S)−[(ベンジルチオ−S,S−ジオキシド)アセトアミ ド]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル− メチオニンメチルエステル 実施例1工程Gの方法を使用して、工程Aからのスルホン誘導体を標記化合物 に変換した。 FABマススペクトルm/z=656(M+1)。 実施例13 N−{2(S)−[(ベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチルペンチ ル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステル 実施例1の方法を使用して、但し適切なものとしてメチオニンスルホンとベン ジルチオ酢酸に置換えて、標記化合物を製造した。 FABマススペクトルm/z=656(M+1)。 実施例14 N−{2(S)−[(N′−4−ニトロベンゾイルグリシン)アミノ]−3(S )−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメ チルエステル 実施例1工程Gに記載の方法に従って、但し、(4−ニトロベンジリチオ)酢 酸をN−(4−ニトロベンゾイル)グリシン(Aldrich)に置換えて、標 記化合物を得た。 分析値:C344357S・0.8H2Oとしての計算値C,60.03;H, 6.61;N,10.30、実測値C,59.99;H,6.32;N,10. 28。 実施例15 N−{2(S)−[(N′−メチル−N′−4−ニトロベンゾイルグリシル)ア ミノ]−4−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチ オニンメチルエステル 実施例1に記載の方法に従って、但し(4−ニトロベンジルチオ)酢酸をN− (4−ニトロベンゾイル)サルコシン(A.Morganら、J.Med.Chem.,34: 2126(1991))に、N−t−ブトキシカルボニルイソロイシナールをN−t−ブト キシカルボニルロイシナールに置換えて、標記化合物を得た。 分析値:C354557S・0.35EtOAcとしての計算値C,61.51 ;H,6.78;N,9.86、実測値C,61.13;H,6.69;N,1 0.11。 実施例16 N−{2(S)−[S−ベンジル−L−システイニル]−3(S)−メチルペン チル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステル 実施例1工程Gに記載の方法により、S−ベンジル−N−t−ブトキシカルボ ニル−L−システイン(Bachem)を、N−(2(S)−アミノ−3−メチ ルペンチル)−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエス テル塩酸塩と結合させた。このようにして得られた生成物を、CH2Cl2中のT FAを使用して脱保護し、標記化合物を得た。FABマススペクトルm/z=6 53(M+1)。 分析値:C3548442・2.8TFA・0.1H2Oとしての計算値C,5 0.07;H,5.28;N,5.75、実測値C,50.07;H,5.32 ;N,5.98。 実施例17 N−{2(S)−[S−ベンジル−D−システイニル]−3(S)−メチルペン チル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステル 実施例1工程Gに記載の方法により、S−ベンジル−N−t−ブトキシカルボ ニル−D−システイン(Bachem)を、N−(2(S)−アミノ−3−メチ ルペンチル)−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエス テル塩酸塩と結合させた。このようにして得られた生成物を、CH2Cl2中のT FAを使用して脱保護し、標記化合物を得た。FABマススペクトルm/z=6 53(M+1)。 分析値:C3548442・2.3TFA・0.5H2Oとしての計算値C,5 1.47;H,5.60;N,6.06、実測値C,51.49;H,5.57 ;N,6.33。 実施例18 実施例2に記載の方法を使用して、対応するエステル(実施例3−17)から 、以下の化合物を製造した。N−{2(S)−[(ベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチルペンチ ル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン FABマススペクトルm/z=610(M+1)。 分析値:C3343342・0.05TFA・1.05H2Oとしての計算値C ,56.32;H,6.22;N,5.61、実測値C,56.32;H,5. 99;N,6.01。N−{2(S)−[(フェニルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチルペンチ ル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン FABマススペクトルm/z=596(M+1)。 分析値:C3241342・0.25TFA・0.75H2Oとしての計算値C ,55.11;H,5.87;N,5.59、実測値C,55.14;H,5. 86;N,5.46。N−{2(S)−[(3−ニトロベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メ チルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン 分析値:C3342462・1.2H2O・0.5EtOAcとしての計算値C ,58.34;H,6.77;N, 7.78、実測値C,58.34;H,6.54;N,7.51。N−{2(S)−[(2−ニトロベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メ チルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン 分析値:C3342462・1.2H2O・0.5EtOAcとしての計算値C ,58.34;H,6.77;N,7.78、実測値C,58.34;H,6. 51;N,7.63。N−{2(S)−[(4−シアノベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メ チルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン 分析値:C3442442・0.3CHCl3としての計算値C,61.42; H,6.36;N,8.35、実測値C,61.73;H,6.31;N,8. 41。N−{2(S)−[(4−トリフルオロメチルベンジルチオ)アセトアミド]− 3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオ ニン 分析値:C34423342・0.5EtOAcとしての計算値C,59.8 9;H,6.42;N,5.82、実測 値C,59.60;H,6.25;N,5.82。N−{2(S)−[(4−メトキシベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)− メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン 分析値:C3445352・0.5EtOAcとしての計算値C,63.22 ;H,7.22;N,6.14、実測値C,63.22;H,7.03;N,6 .19。N−{2(S)−[(4−メチルスルホニルベンジルチオ)アセトアミド]−3 (S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニ 分析値:C3445363・0.3H2Oとしての計算値C,58.89;H, 6.63;N,6.06、実測値C,58.85;H,6.64;N,6.00 。N−{2(S)−[(4−フェニルベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)− メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン 分析値:C3947342・0.5TFA・0.5H2Oとしての計算値C,5 8.25;H,5.76;N,4.85、実測値C,58.26;H,5.67 ;N,4.87。N−{2(S)−[(4−メチルベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メ チルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン 分析値:C3445342・0.25H2Oとしての計算値C,64.98;H ,7.30;N,6.69、実測値C,64.95;H,7.17;N,6.6 6。N−{2(S)−[(8−クロロナフト−1−イルチオ)アセトアミド]−3( S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン 分析値:C3642ClN342・1.0EtOAc・1.0H2Oとしての計算 値C,61.08;H,6.66;N,5.34、実測値C,61.09;H, 6.94;N,5.38。N−{2(S)−[((2−メチルインドル−3−イル)チオ)アセトアミド] −4−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン 分析値:C3544442・0.5EtOAc・0.5H2Oとしての計算値C ,63.30;H,7.04;N,7.98、実測値C,63.17;H,6. 77;N,7.98。N−{2(S)−[(4−ピリジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチルペ ンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン FABマススペクトルm/z=579(M+1)。N−{2(S)−[(4−ピコリニルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチル ペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン 分析値:C3242442・2.0TFA・1.7H2Oとしての計算値C,4 9.72;H,5.49;N,6.44、実測値C,49.51;H,5.10 ;N,6.57。N−{2(S)−[3−(ベンジルチオ)プロピオンアミド]−3(S)−メチ ルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン FABマススペクトルm/z=624(M+1)。 分析値:C3445342・1.0TFAとしての計算値C,58.60;H ,6.28;N,5.69、実測値C,58.63;H,6.29;N,5.9 2。N−{2(S)−[(ベンジルオキシ)アセトアミド]−3(S)−メチルペン チル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン FABマススペクトルm/z=594(M+1)。N−{2(S)−[(N′−ベンジルグリシル)アミノ]−3(S)−メチルペ ンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン 分析値:C3344442・2.0TFA・1.0H2Oとしての計算値C,5 2.97;H,5.77;N,6.68、実測値C,52.91;H,5.61 ;N,6.63。N−{2(S)−[(N′−アセチル−N′−ベンジルグリシル)アミノ]−3 (S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニ 分析値:C354645S・1.0TFA・0.75H2Oとしての計算値C, 58.29;H,6.41;N,7.35、実測値C,58.13;H,6.1 9;N,7.68。N−{2(S)−[(ベンジルチオ−S−オキシド)アセトアミド]−3(S) −メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン FABマススペクトルm/z=626(M+1)。N−{2(S)−[(ベンジルチオ−S,S−オキシド)アセトアミド]−3( S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン FABマススペクトルm/z=642(M+1)。N−{2(S)−[(ベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチルペンチ ル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン スルホン 1 H−NMRは標記構造に一致した。N−{2(S)−[(N′−4−ニトロベンゾイルグリシル)アミノ]−3(S )−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン 分析値:C334157S・0.5H2Oとしての計算値C,59.98;H, 6.41;N,10.60、実測値C,59.84;H,6.31;N,10. 22。N−{2(S)−[(N′−メチル−N′−4−ニトロベンゾイルグリシル)ア ミノ]−4−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチ オニン 分析値:C344357S・0.6EtOAc・0.5 H2Oとしての計算値C,60.08;H,6.76;N,9.62、実測値C ,60.06;H,6.45;N,9.60。N−{2(S)−[(S−ベンジル−L−システイニル}−3(S)−メチルペ ンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン FABマススペクトルm/z=639(M+1)。 分析値:C3446442・2.4TFA・0.7H2Oとしての計算値C,5 0.37;H,5.43;N,6.06、実測値C,50.34;H,5.39 ;N,6.14。N−{2(S)−[(S−ベンジル−D−システイニル}−3(S)−メチルペ ンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン FABマススペクトルm/z=639(M+1)。 分析値:C3446442・2.9TFA・0.5H2Oとしての計算値C,4 8.85;H,5.14;N,5.73、実測値C,48.82;H,5.12 ;N,5.84。 実施例19 3−ベンジルチオプロピオニル−バリル−イソロイシル−メチオニン メチオニンメチルエステルと他の市販の物質から出発する溶液相ペプチド合成 の標準的技術を使用して、標記化合物を合成した。 分析値:C2641352としての計算値C,57.86;H,7.66;N ,7.79、実測値C,57.54;H,7.58;N,7.81。 実施例20 N−{2(S)−[(4−(1−H−テトラゾル−5−イル)ベンジルチオ)ア セトアミド]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グ リシル−メチオニンナトリウム塩 N−{2(S)−[(4−(1−H−テトラゾル−5−イル)ベンジルチオ) アセトアミド]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)− グリシル−メチオニンのナトリウム塩を、MeOH200μl中の対応するメチ ルエステル(2.1mg)から、0.1N NaOH150μlで処理し て製造し、溶液をアッセイ用に1mlに希釈した。 実施例21 N−{2(S)−[(N′−ベンジル−N′−t−ブトキシカルボニルグリシル )アミノ]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリ シル−メチオニンナトリウム塩 N−{2(S)−[(N′−ベンジル−N′−t−ブトキシカルボニルグリシ ル)アミノ]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グ リシル−メチオニンのナトリウム塩を、MeOH0.3ml中の対応するメチル エステル(2.2mg)の1N NaOH6.2μlによるinsitu加水分 解により製造し、アッセイ用の10mM溶液を得た。 実施例22 N−{[1−(4−ニトロベンジルチオ)アセチルアミノ]シクロペント−1− イルメチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエス テル 工程A:1−tert−(ブチルオキシ)カルボニルアミノシクロペンタン−1 −カルボキシアルデヒドの製造 BOCで保護された1−アミノ−1−ヒドロキシメチル−シクロペンタン(A ldrich)のSwern酸化(DMSO/CH2Cl2中のピリジン−三酸化 硫黄複合体の3当量及び過剰のトリエチルアミン)により、標記化合物を製造し た。工程B:N−{[1−(4−ニトロベンジルチオ)アセチルアミノ]シクロペン ト−1−イルメチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメ チルエステルの製造 実施例1に記載の方法により、但しN−t−ブトキシカルボニルイソロイシナ ールを工程Aの1−tert−(ブチルオキシ)カルボニルアミノシクロペンタ ン−1−カルボキシアルデヒドに置換えて、標記化合物を得た。 C3442462 FABマススペクトルm/e667(M+1)。 実施例23 N−{[1−(4−ニトロベンジルチオ)アセチルアミノ]シクロペント−1− イルメチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン 実施例2に記載の方法に従って、但し実施例22からのエステルに置換えて、 標記化合物を得た。C3340462 F ABマススペクトルm/e653(M+1)。 実施例24 N−{2(S)−[2−(4−ニトロフェニル)エチルカルバモイルアミノ]− 4−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメ チルエステル 2−(4−ニトロフェニル)エチルアミン(0.5mmol)とp−ニトロフ ェニルクロロホルメート(0.5mmol)を、DMF5ml中でトリエチルア ミン(1mmol)の存在下、反応させた。単離せずに、イソシアネートを、D MF4ml中のN−(2(S)−アミノ−4−メチルペンチル)−N−(1−ナ フチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステルニ塩酸塩(0.4mmo l)とトリエチルアミン(1mmol)と混合し、標記化合物を得た。C3445 56S・0.15ヘキサン。 分析値:C2641352としての計算値C,63.05;H,7.14;N ,10.54、実測値C,63.10;H,7.09;N,10.16。 実施例25 N−{2(S)−[2−(4−ニトロフェニル)エチルカルバモイルアミノ]− 4−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン 実施例2に記載の方法に従って、但し実施例24からのエステルに置換えて、 標記化合物を得た。C334356S・EtOAc。C,61.22;H,7. 08;N,9.65、C,61.32;H,6.72;N,9.73。 実施例26 N−{2(S)−[3(S)−テトラヒドロフリルオキシ)カルボニルアミノ] −3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチ オニンメチルエステル 3(S)−ヒドロキシテトラヒドロフランのスクシンイミジルカーボネートを 、Ghosh ら、(J.Med.Chem.1993,36:292)に記載の方法で製造した。そのカー ボネート(46mg,0.20mmol)とN−(2(S)−アミノ−3(S) −メチルペンチル)−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチ ルエステル二塩酸塩(106mg,0.20mmol)を、塩化メチレン3ml に溶解し、トリエチルアミン56μl (0.40mmol)を加えた。一晩撹拌後、混合物を酢酸エチルで希釈し、1 0%クエン酸、10%重炭酸ナトリウム、ブラインで順次洗浄した。脱水後、溶 媒を蒸発させ、残渣をシリカクロマトグラフィー(塩化メチレン中1.5%メタ ノール)にかけ、N−{2(S)−[3(S)−テトラヒドロフリルオキシ)カ ルボニルアミノ]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル) −グリシル−メチオニンメチルエステルを得た。 実施例27 N−{2(S)−[3(S)−テトラヒドロフリルオキシ)カルボニルアミノ] −3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチ オニン 実施例2に記載の方法に従って、但し実施例26からのエステルに置換えて 、標記化合物を得た。C294136S・CF3CO2H・2.1H2O C,5 2.32;H,6.54;N,5.91、C,51.85;H,6.01;N, 6.34。 実施例28 N−{2(S)−[(シス−4−ベンジルオキシテトラヒドロフル−3−イルオ キシ)カルボニルアミノ]−3(S)−メチル ペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステ 実施例26に記載の方法に従って、但しラセミ体のシス−4−ベンジルオキシ −3−ヒドロキシテトラヒドロフランのスクシンイミジルカーボネート(Vacca ら、(Can.Pat.2,084,800,1993年6月17日)に記載の通り製造)に置換えて、N −{2(S)−[(シス−4−ベンジルオキシテトラヒドロフル−3−イルオキ シ)カルボニルアミノ]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメ チル)−グリシル−メチオニンメチルエステルのジアステレオマーの1:1の混 合物を得た。ジアステレオマーはHPLCクロマトグラフィーで分離できなかっ た。 実施例29 N−{2(S)−[(シス−4−ベンジルオキシテトラヒドロフル−3−イルオ キシ)カルボニルアミノ]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチル メチル)−グリシル−メチオニン 実施例2に記載の方法に従って、但し実施例28からのエステルに置換えて、 標記化合物をジアステレオマーの混合物として得た。ジオストレオマーは逆相H PLCクロマトグラフィー で分離された。異性体A及びB、C364737S、FABMSm/e=666 (M+1)。 実施例30 N−{2(S)−(t−ブトキシカルボニルアミノ)−3(S)−メチルペンチ ル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン 実施例2に記載の方法を使用して、N−[2(S)−(t−ブトキシカルボニ ルアミノ)−3(S)−メチルペンチル]−N−(1−ナフチルメチル)−グリ シル−メチオニンメチルエステル(実施例1工程Bで製造)を標記化合物に変換 した。C294335S・0.4H2O、C,62.99;H,7.98;N, 7.60、C,62.98;H,7.83;N,7.62。 実施例31 rasファルネシル転移酵素のin vitroでの阻害 ファルネシル−タンパク質転移酵素のアッセイ。部分精製ウシFPTaseとR asペプチド(Ras−CVLS、Ras−CVIM、及びRAS−CAIL) を、Schaberら、J.Biol.Chem.265:14701-14704(1990),Pomplianoら、Biochemist ry 31: 3800 (1992)及び Gibbsら、PNAS U.S.A.86: 6630-6634(1989)に記載の通り調製した 。ウシFPTaseを、100mM N−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン −N′−(2−エタンスルホン酸)(HEPES)pH7.4、5mM MgC l2、5mM ジチオトレイトール(DTT)、100mM [3H]−ファルネ シルニリン酸([3H]−FPP;740CBq/mmol、New England Nucle ar)、650nM Ras−CVLS、及び10μg/ml FPTaseを含 む100μl容量で、31℃、60分間、ウシFPTaseのアッセイを行った 。反応をFPTaseの添加で開始し、エタノール中1.0M HCl 1ml で止めた。沈殿を、TomTec Mach II細胞収集装置を使用してフィルターマット上 に集め、100%エタノールで洗浄し、乾燥し、LKB β−プレートカウンタ ーで計測した。アッセイは、両方の基質、FPTaseレベル、及び時間に関し 、線型であり、[3H]−FPPの10%未満が反応時間中に使われた。精製し た化合物を100%ジメチルスルホキシド(DMSO)に溶解し、アッセイでは 20倍希釈した。被験化合物の不在下での放射活性の取込量と比較した、被験化 合物の存在下での取込量によって、阻害のペーセンテージを測定した。 ヒトFPTaseを、Omerら、Biochemistry 32: 5167-5176(1993)に記載さ れた通りに調製した。0.1%(w/v)ポリエチレングリコール20,000、10 μM ZnCl2、及び100nM Ras−CVIMを反応混合液に加えると いうことを除いて、ヒトFPTase活性のアッセイを上記の通り行った。反応 を30分間行い、エタノール中30%(v/v)トリクロロ酢酸(TCA)10 0μlで反応を止め、上記したウシ酵素の場合のように処理した。 本発明の化合物のヒトFPTaseに対する阻害活性を、上記のアッセイによ り試験し、本発明の化合物が10μM未満のIC50を有することが知見された。 実施例32 in vivoのrasファルネシル化アッセイ このアッセイで使用される細胞系は、ウイルスHa−rasp21を発現した 、Rat1又はNIH3T3細胞由来のv−ras細胞系である。本質的に DeC lue,J.E.ら、Cancer Research 51:712-717,(1991)に記載の通り、アッセイを行 う。10cmの皿中の50−75%集密度の細胞を、被験化合物で処理する(溶 媒、即ちメタノール又はジメチルスルホキシドの最終濃度 は0.1%である)。37℃で4時間後、10%レギュラーDMEM、2%ウシ 胎児血清、及び400mCi[35S]メチオニン(1000Ci/mmol)を 補充したメチオニンを含まないDMEM3ml中で細胞を標識する。更に20時 間後、溶解緩衝液(1%NP40/20mM HEPES,pH7.5/5mM MgCl2/1mM DTT/10mg/mlアプロチネン/2mg/mlロ イペプチン/2mg/mlアンチパイン/0.5mM PMSF)1mlに細胞 を溶解し、100,000×gで45分間の遠心により溶解液を清澄化する。等数の酸 沈殿カウントを含む溶解液のアリコートをIP緩衝液(DTTを欠く溶解緩衝液 )で1mlにし、ras−特異的モノクローナル抗体Y13−259(Furth,M. E.ら、J.Virol.43:294-304,1982))で免疫沈殿させる。4℃での抗体とのインキ ュベーション2時間後、ウサギの抗ラットIgGをコートしたプロテインA−セ ファロースの25%懸濁液200mlを加える。免疫沈殿物をIP緩衝液(20 nM HEPES,pH7.5/1mM EDTA/1%トリトンX−100/ 0.5%デオキシコレート/0.1%SDS/0.1M NaCl)で4回洗浄 し、SDS−PAGEサンプル緩衝液で煮沸し、13%アクリルア ミドゲルにかける。色素のフロントが底部に達したとき、ゲルを固定化し、照明 をあてながら濯ぎ、乾燥し、オートラジオグラフィーを行う。ファルネシル化r asタンパク質と非ファルネシル化rasタンパク質に対応するバンドの強度を 比較し、タンパク質へのファルネシル転移のパーセント阻害を測定する。 実施例33 in vivo生育阻害アッセイ FPTase阻害の生物的結果を決定するために、本発明の化合物の、v−r as、v−raf、又はv−mos癌遺伝子で形質転換されたRat1の足場依 存性生育への効果を試験する。v−Raf及びv−Mosで形質転換された細胞 を上記解析に含めて、Ras−誘導細胞形質転換に対する本発明の化合物の特異 性を評価することができよう。 v−ras、v−raf、又はv−mosで形質転換されたRat1細胞を、 底部のアガロース層(0.6%)上の培地A(Dulbeccoによる改変Eagle培地、 10%ウシ胎児血清を補充)の0.3%トップアガロース層に1×104細胞/ プレート(直径35mm)の密度で接種する。両層は、0.1%メタノール又は 適切な濃度の本発明の化合物(アッセイに使用され る最終濃度の1000倍でメタノールに溶解する)を含む。0.1%メタノール 又は上記濃度の本発明の化合物を含む培地A0.5mlを1週間に2度、細胞に 供給する。培養液を接種した後16日、顕微鏡写真を撮り、比較する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 229/26 C07C 237/12 229/36 255/24 237/12 323/60 255/24 C07K 5/06 323/60 5/08 C07K 5/06 A61K 37/64 ADU 5/08 AED (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,MW,SD,SZ,UG), AM,AU,BB,BG,BR,BY,CA,CN,C Z,EE,FI,GE,HU,IS,JP,KG,KR ,KZ,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MK, MN,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG,S I,SK,TJ,TM,TT,UA,UG,US,UZ (72)発明者 デソルムス,エス・ジエーン アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 グラハム,サミユエル・エル アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ハツチンスン,ジヨン・エイチ アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126 (72)発明者 ストツカー,ジエラルド・イー アメリカ合衆国、ニユー・ジヤージー・ 07065、ローウエイ、イースト・リンカー ン・アベニユー・126

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式I [式中、 R1aは、 a)水素、 b)アリール、ヘテロ環、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、(R102 N−C(NR10)−、R10C(O)−、又はR10OC(O)−、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又はアリール、ヘテロ環、シクロアルキル、ア ルケニル、アルキニル、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、 CN、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3 、−N(R102、もしくはR11OC(O)NR10−で置換されたC1−C6アル キル、 から選択される; R1bは、 a)水素、 b)未置換の又は置換された、アリール、シクロアルキル、アルケニル、アルキ ニル、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、又はR10OC(O)− 、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又は未置換の又は置換された、アリール、シク ロアルキル、アルケニル、アルキニル、R10O−、R11S(O)m−、R10C( O)NR10−、CN、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10O C(O)−、N3、−N(R102、又はR11OC(O)NR10−で置換されたC1 −C6アルキル、 (但し、R1aがアルケニル、Vが水素、X−Yが−C(O)NR7a−のとき、R1b はR10C(O)NR10−ではない) から独立に選択される; R2a及びR2bは、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C20アルキル、C2−C20アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、 及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される;又は R2a及びR2bは結合して−(CH2s−を形成する; R3及びR4は、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C20アルキル、C2− C20アルケニル、C3−C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し 、置換基は、F、Cl、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O )NR10−、CN、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC (O)−、N3、−N(R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アル キルから選択される)、及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される;又は R3及びR4は結合して−(CH2s−を形成する; R5a及びR5bは、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C20アルキル、C2−C20アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、もしくはヘテロ環基(但し、置換基は、F、 Cl、Br、NO2、 R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、(R102N−C( NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N(R102、R11O C(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される;又は R5a及びR5bは結合して−(CH2s−を形成する(但し、炭素原子の一つは、 O、S(O)m、−NC(O)−及び−N(COR10)−から選択される部分に より必要により置換された); X−Yは、 である; R7aは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、及び e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から選択される; R7bは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、 e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 f)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 又は置換基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1−C6ア ルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するカルボニル基、及び g)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1 −C6アルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するスルホニル 基、 から選択される; R8は、 a)水素、 b)アリール、ヘテロ環、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、ペルフル オロアルキル、F、Cl、Br、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)N R10−、CN、NO2、 (R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N (R102、又はR11OC(O)NR10−、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又はアリール、ヘテロ環、シクロアルキル、ア ルケニル、アルキニル、ペルフルオロアルキル、F、Cl、Br、R10O−、R11 S(O)m−、R10C(O)NH−、CN、H2N−C(NH)−、R10C(O )−、R10OC(O)−、N3、−N(R102、又はR11OC(O)NH−で置 換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される; R9は、水素、C1−C6アルキル、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)N R10−、CN、NO2、N3、−N(R102及びR11OC(O)NR10−から選 択される; (但し、R1aがアルケニル、Vが水素、X−Yが−C(O)NR7a−であるとき 、R9はR10C(O)NR10−ではない) R10は、水素、C1−C6アルキル、ベンジル、及びアリールから独立に選択され る; R11はC1−C6アルキル及びアリールから独立に選択される; R12は水素又はC1−C6アルキルである; Vは、 a)アリール、 b)ヘテロ環、又は c)水素、 から選択される; Wは、−S(O)m−、−O−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、−NH SO2−、−SO2NH−、−N(R7a)−、又は−N[C(O)R7a]−である ; Zは独立にH2又はOである; mは0、1又は2である; nは0、1、2、3又は4である(但し、Vが水素、Wが−S(O)m−である とき、nは0でない); pは0、1、2、3又は4である(但し、R9が水素でもC1−C6低級アルキル でもないとき、pは0でない); rは0又は1である; sは4又は5である; tは0、1又は2である(但しVが水素のときtは0である)]を有するRas ファルネシル転移酵素を阻害する化合物又は医 薬として許容可能なその塩。 2.式II [式中、 R1aは、 a)水素、 b)アリール、ヘテロ環、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、(R102 N−C(NR10)−、R10C(O)−、又はR10OC(O)−、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又はアリール、ヘテロ環、シクロアルキル、ア ルケニル、アルキニル、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、 CN、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3 、−N(R102、もしくはR11OC(O)NR10−で置換されたC1−C6アル キル、 から選択される; R1bは、 a)水素、 b)未置換の又は置換された、アリール、シクロアルキル、アルケニル、アルキ ニル、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、又はR10OC(O)− 、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又は未置換の又は置換された、アリール、シク ロアルキル、アルケニル、アルキニル、R10O−、R11S(O)m−、R10C( O)NR10−、CN、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10O C(O)−、N3、−N(R102、又はR11OC(O)NR10−で置換されたC1 −C6アルキル、 (但し、R1aがアルケニル、Vが水素、X−Yが−C(O)NR7a−のとき、R1b はR10C(O)NR10−ではない) から独立に選択される; R2a及びR2bは、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C20アルキル、C2−C20アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、 及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される;又は R2a及びR2bは結合して−(CH2s−を形成する; R3及びR4は、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C20アルキル、C2−C20アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又は ヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl、Br、N(R102、NO2、R10O− 、R11S(O)m−、R10C(O)N R10−、CN、(R102N−C(N R10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N(R102、R11OC (O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される;又は R3及びR4は結合して−(CH2s−を形成する; R5a及びR5bは、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C20アルキル、C2−C20アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、もしくはヘテロ環基(但し、置換基は、F、 Cl、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN 、 (R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N (R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される) 、及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される;又は R5a及びR5bは結合して−(CH2s−を形成する(但し、炭素原子の一つは、 O、S(O)m、−NC(O)−及び−N(COR10)−から選択される部分に より必要により置換された); R6は、 a)未置換又は置換C1−C8アルキル(但し、アルキル上の置換基は、 1)アリール、 2)ヘテロ環、 3)−N(R112、 4)−OR10、 から選択される;又は b) である; X−Yは、 である; R7aは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、及び e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から選択される; R7bは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、 e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 f)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 又は置換基で置換された、アリール、ヘテロ 環、シクロアルキル及びC1−C6アルキルから選択される未置換の又は置換され た基と結合するカルボニル基、及び g)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1 −C6アルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するスルホニル 基、 から選択される; R8は、 a)水素、 b)アリール、ヘテロ環、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、ペルフル オロアルキル、F、Cl、Br、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)N R10−、CN、NO2、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10O C(O)−、N3、−N(R102、又はR11OC(O)NR10−、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又はアリール、ヘテロ環、シクロアルキル、ア ルケニル、アルキニル、ペルフルオロアルキル、F、Cl、Br、R10O−、R11 S(O)m−、R10C(O)NH−、CN、H2N−C(NH)−、R10C(O )−、 R10OC(O)−、N3、−N(R102、又はR11OC(O)NH−で置換され たC1−C6アルキル、 から独立に選択される; R9は、水素、C1−C6アルキル、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)N R10−、CN、NO2、N3、−N(R10)及び211OC(O)NR10−から選 択される; (但し、R1aがアルケニル、Vが水素、X−Yが−C(O)NR7a−であるとき 、R9はR10C(O)NR10−ではない) R10は、水素、C1−C6アルキル、ベンジル、及びアリールから独立に選択され る; R11はC1−C6アルキル及びアリールから独立に選択される; R12は水素又はC1−C6アルキルから独立に選択される; R13はC1−C6アルキルである; Vは、 a)アリール、 b)ヘテロ環、又は c)水素、 から選択される; Wは、−S(O)m−、−O−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、−NH SO2−、−SO2NH−、−N(R7a)−、又は−N[C(O)R7a]−である ; Zは独立にH2又はOである; mは0、1又は2である; nは0、1、2、3又は4である(但し、Vが水素、Wが−S(O)m−である とき、nは0でない); pは0、1、2、3又は4である(但し、R9が水素でもC1−C6低級アルキル でもないとき、pは0でない); rは0又は1である; sは4又は5である; tは0、1又は2である(但しVが水素のときtは0である)]を有する請求項 1に記載の化合物のプロドラッグ又は医薬として許容可能なその塩。 3.式III [式中、 R1aは、 a)水素、 b)アリール、ヘテロ環、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、(R102 N−C(NR10)−、R10C(O)−、又はR10OC(O)−、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又はアリール、ヘテロ環、シクロアルキル、ア ルケニル、アルキニル、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、 CN、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3 、−N(R102、もしくはR11OC(O)NR10−で置換されたC1−C6アル キル、 から選択される; R1bは、 a)水素、 b)未置換の又は置換された、アリール、シクロアルキル、アルケニル、アルキ ニル、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、又はR10OC(O)− 、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又は未置換の又は置換された、 アリール、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、R10O−、R11S(O)m −、R10C(O)NR10−、CN、(R102N−C(NR10)−、R10C(O )−、R10OC(O)−、N3、−N(R102、又はR11OC(O)NR10−で 置換されたC1−C6アルキル、 (但し、R1aがアルケニル、Vが水素、X−Yが−C(O)NR7a−のとき、R1b はR10C(O)NR10−ではない) から独立に選択される; R2a及びR2bは、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C20アルキル、C2−C20アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、 及びC1−C20アルキルから選択される)、及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される;又は R2a及びR2bは結合して−(CH2s−を形成する; R3及びR4は、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C20アルキル、C2−C20アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、 及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから 選択される未置換の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される;又は R3及びR4は結合して−(CH2s−を形成する; X−Yは、 である; R7aは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、及び e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から選択される; R7bは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、 e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 f)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 又は置換基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1−C6ア ルキルから選択される未置 換の又は置換された基と結合するカルボニル基、及び g)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1 −C6アルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するスルホニル 基、 から選択される; R8は、 a)水素、 b)アリール、ヘテロ環、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、ペルフル オロアルキル、F、Cl、Br、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)N R10−、CN、NO2−、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10 OC(O)−、N3、−N(R102、又はR11OC(O)NR10−、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又はアリール、ヘテロ環、シクロアルキル、ア ルケニル、アルキニル、ペルフルオロアルキル、F、Cl、Br、R10O−、R11 S(O)m−、R10C(O)NH−、CN、H2N−C(NH)−、R10C(O )−、R10OC(O)−、N3、−N(R102、又はR11OC(O) NH−で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される; R9は、水素、C1−C6アルキル、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)N R10−、CN、NO2、N3、−N(R102及びR11OC(O)NR10−から選 択される (但し、R1aがアルケニル、Vが水素、X−Yが−C(O)NR7a−であるとき 、R9はR10C(O)NR10−ではない); R10は、水素、C1−C6アルキル、ベンジル、及びアリールから独立に選択され る; R11はC1−C6アルキル及びアリールから独立に選択される; R12は水素又はC1−C6アルキルである; Vは、 a)アリール、 b)ヘテロ環、又は c)水素、 から選択される; Wは、−S(O)m−、−O−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、−NH SO2−、−SO2NH−、−N(R7a)−、 又は−N[C(O)R7a]−である; Zは独立にH2又はOである; mは0、1又は2である; nは0、1、2、3又は4である(但し、Vが水素、Wが−S(O)m−である とき、nは0でない); pは0、1、2、3又は4である(但し、R9が水素でもC1−C6低級アルキル でもないとき、pは0でない); qは0、1又は2である; rは0又は1である; sは4又は5である; tは0、1又は2である(但しVが水素のときtは0である)]を有するRas ファルネシル転移酵素を阻害する化合物又は医薬として許容可能なその塩。 4.式IV [式中、 R1aは、 a)水素、 b)アリール、ヘテロ環、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、(R102 N−C(NR10)−、R10C(O)−、又はR10OC(O)−、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又はアリール、ヘテロ環、シクロアルキル、ア ルケニル、アルキニル、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、 CN、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3 、−N(R102、もしくはR11OC(O)NR10−で置換されたC1−C6アル キル、 から選択される; R1bは、 a)水素、 b)未置換の又は置換された、アリール、シクロアルキル、アルケニル、アルキ ニル、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、又はR10OC(O)− 、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又は未置換の又は置換された、アリール、シク ロアルキル、アルケニル、アルキニル、R10 O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、(R102N−C(NR10 )−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N(R102、又はR11O C(O)NR10−で置換されたC1−C6アルキル、 (但し、R1aがアルケニル、Vが水素、X−Yが−C(O)NR7a−のとき、R1b はR10C(O)NR10−ではない) から独立に選択される; R2a及びR2bは、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C20アルキル、C2−C20アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、 及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される;又は R2a及びR2bは結合して−(CH2s−を形成する; R3及びR4は、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C20アルキル、C2−C20アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、 及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6 アルキル、 から独立に選択される;又は R3及びR4は結合して−(CH2s−を形成する; X−Yは、 である; R7aは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、及び e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から選択される; R7bは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、 e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 f)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1 −C6アルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するカルボニル 基、及び g)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1 −C6アルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するスルホニル 基、 から選択される; R8は、 a)水素、 b)アリール、ヘテロ環、シクロアルキル、アルケニル、アルキニル、ペルフル オロアルキル、F、Cl、Br、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)N R10−、CN、NO2、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10O C(O)−、N3、−N(R102、又はR11OC(O)NR10−、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又はアリール、ヘテロ環、シクロアルキル、ア ルケニル、アルキニル、ペルフルオロアルキル、F、Cl、Br、R10O−、R11 S(O)m−、R10C(O)NH−、CN、H2N−C(NH)−、R10C(O )−、R10OC(O)−、N3、−N(R102、又はR11OC(O)NH−で置 換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される; R9は、水素、C1−C6アルキル、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)N R10−、CN、NO2、N3、−N(R102及びR11OC(O)NR10−から選 択される; (但し、R1aがアルケニル、Vが水素、X−Yが−C(O)NR7a−であるとき 、R9はR10C(O)NR10−ではない)R10は、水素、C1−C6アルキルベン ジル、及びアリールから独立に選択される; R11はC1−C6アルキル及びアリールから独立に選択される; R12は水素又はC1−C6アルキルである; Vは、 a)アリール、 b)ヘテロ環、又は c)水素、 から選択される; Wは、−S(O)m−、−O−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、−NH SO2−、−SO2NH−、−N(R7a)−、又は−N[C(O)R7a]−である ; Zは独立にH2又はOである; mは0、1又は2である; nは0、1、2、3又は4である(但し、Vが水素、Wが−S(O)m−である とき、nは0でない); pは0、1、2、3又は4である(但し、R9が水素でもC1−C6低級アルキル でもないとき、pは0でない); qは0、1又は2である; rは0又は1である; sは4又は5である; tは0、1又は2である(但しVが水素のときtは0である)]を有する請求項 3に記載の化合物のプロドラッグ又は医薬として許容可能なその塩。 5.式I [式中、 R1aは、 a)水素、及び b)C1−C6アルキル から選択される; R1bは、 a)水素、 b)未置換の又は置換された、アリール又はシクロアルキル、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又は未置換の又は置換された、アリール、シク ロアルキル、アルケニル、R10O−、又は−N(R102で置換されたC1−C6 アルキル、 から独立に選択される; R2aは、 a)天然のアミノ酸の側鎖(但し、アミノ酸はアラニン、ロイシン、イソロイシ ン及びバリンから選択される)、 b)未置換の又は置換された、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC (O)−、N3、−N(R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アル キルから選択される)、及び c)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から選択される;及び R2bは水素及びC1−C6アルキルから選択される;又は R2a及びR2bは結合して−(CH2s−を形成する; R3及びR4は、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、 及びC1−C20アルキルから選択される)、及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される; R5aは、 a)天然のアミノ酸の側鎖(但し、アミノ酸はメチオニン及びグルタミンから選 択される)、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、 及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから 選択される未置換の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から選択される; R5bは、 a)水素、及び b)C1−C3アルキル、 から選択される; X−Yは、 である; R7aは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、及び e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 (但し、ヘテロ環はピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、ピ リドニル、2−オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル 、及びチエニルから選択される) から選択される; R7bは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、 e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 f)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1 −C6アルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するカルボニル 基、及び g)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1 −C6アルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するスルホニル 基; (但し、ヘテロ環はピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、ピ リドニル、2−オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル 、及びチエニルから選択される) から選択される; R8は、 a)水素、 b)C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アル キニル、C1−C6ペルフルオロアルキル、F、Cl、R10O−、R10C(O)N R10−、CN、NO2、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10O C(O)−、−N(R102、又はR11OC(O)NR10−、及び b)C1−C6ペルフルオロアルキル、R10O−、R10C(O)NR10−、(R10 2N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、−N(R102、 又はR11OC(O)NR10−で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される; R9は、水素、C1−C6低級アルキル、R10O−、及び−N(R102から選択さ れる; R10は、水素、C1−C6アルキル、ベンジル、及びアリールから独立に選択され る; R11はC1−C6アルキル及びアリールから独立に選択される; R12は水素又はC1−C6アルキルである; Vは、 a)アリール、 b)ピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、 ピリドニル、2−オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニ ル、及びチエニルから選択されるヘテロ環;及び c)水素、 から選択される; Wは、−S(O)m−、−O−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、−NH SO2−、−SO2NH−、−N(R7a)−、又は−N[C(O)R7a]−である ; Zは独立にH2又はOである; mは0、1又は2である; nは0、1、2、3又は4である(但し、Vが水素、Wが−S(O)m−である とき、nは0でない); pは0、1、2、3又は4である(但し、R9が水素でもC1−C6低級アルキル でもないとき、pは0でない); rは0又は1である; sは4又は5である; tは0又は1である(但しVが水素のときtは0である)] を有する請求項1に記載の化合物又は医薬として許容可能なその塩。 6.式II [式中、 R1aは、 a)水素、及び b)C1−C6アルキル から選択される; R1bは、 a)水素、 b)未置換の又は置換された、アリール又はシクロアルキル、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又は未置換の又は置換された、アリール、シク ロアルキル、アルケニル、R10O−、又は−N(R102で置換されたC1−C6 アルキル、 から独立に選択される; R2aは、 a)天然のアミノ酸の側鎖(但し、アミノ酸はアラニン、ロイシン、イソロイシ ン及びバリンから選択される)、 b)未置換の又は置換された、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、 及び c)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から選択される;及び R2bは水素及びC1−C6アルキルから選択される;又は R2a及びR2bは結合して−(CH2s−を形成する; R3及びR4は、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C20アルキル、C2−C10アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、 及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される; R5aは、 a)天然のアミノ酸の側鎖(但し、アミノ酸はメチオニン及びグルタミンから選 択される)、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C10アルキル、C2− C10アルケニル、C3−C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し 、置換基は、F、Cl、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O )NR10−、CN、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC (O)−、N3、−N(R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アル キルから選択される)、及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から選択される; R5bは、 a)水素、及び b)C1−C3アルキル、 から選択される; R6は、 a)未置換又は置換C1−C8アルキル(但し、アルキル上の置換基は 1)アリール、 2)ヘテロ環、 3)−N(R112、 4)−OR10、 から選択される);又は b) である; X−Yは、 である; R7aは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、及び e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 (但し、ヘテロ環はピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、ピ リドニル、2−オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル 、及びチエニルから選択される) から選択される; R7bは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、 e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 f)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1 −C6アルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するカルボニル 基、及び g)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1 −C6アルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するスルホニル 基、 (但し、ヘテロ環はピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、ピ リドニル、2−オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル 、及びチエニルから選択される) から選択される; R8は、 a)水素、 b)C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アル キニル、C1−C6ペルフルオロアルキル、F、Cl、R10O−、R10C(O)N R10−、CN、NO2、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10O C(O)−、−N(R102、又はR11OC(O)NR10−、及び b)C1−C6ペルフルオロアルキル、R10O−、R10C(O)NR10−、(R10 2N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、−N(R102、 又はR11OC(O)NR10−で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される; R9は、水素、C1−C6低級アルキル、R10O−、及び−N(R102から選択さ れる; R10は、水素、C1−C6アルキル、ベンジル、及びアリールから独立に選択され る; R11はC1−C6アルキル及びアリールから独立に選択される; R12は水素又はC1−C6アルキルから独立に選択される; R13はC1−C6アルキルである; Vは、 a)アリール、 b)ピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、ピリドニル、2− オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、及びチエニル から選択されるヘテロ環;及び c)水素、 から選択される; Wは、−S(O)m−、−O−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、−NH SO2−、−SO2NH−、−N(R7a)−、又は−N[C(O)R7a]−である ; Zは独立にH2又はOである; mは0、1又は2である; nは0、1、2、3又は4である(但し、Vが水素、Wが−S(O)m−である とき、nは0でない); pは0、1、2、3又は4である(但し、R9が水素でもC1−C6低級アルキル でもないとき、pは0でない); rは0又は1である; sは4又は5である; tは0又は1である(但しVが水素のときtは0である)] を有する請求項2に記載の化合物又は医薬として許容可能なそ の塩。 7.式III [式中、 R1aは、 a)水素、及び b)C1−C6アルキル から選択される; R1bは、 a)水素、 b)未置換の又は置換された、アリール又はシクロアルキル、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又は未置換の又は置換された、アリール、シク ロアルキル、アルケニル、R10O−、又は−N(R102で置換されたC1−C6 アルキル、 から独立に選択される; R2aは、 a)天然のアミノ酸の側鎖(但し、アミノ酸はアラニン、ロイシン、イソロイシ ン及びバリンから選択される)、 b)未置換の又は置換された、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、 及び c)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から選択される;及び R2bは水素及びC1−C6アルキルから選択される;又は R2a及びR2bは結合して−(CH2s−を形成する; R3及びR4は、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、 及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される; X−Yは、 である; R7aは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、及び e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル; (但し、ヘテロ環は、ピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、 ピリドニル、2−オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニ ル、及びチエニルから選択される) から選択される; R7bは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、 e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 f)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1 −C6アルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するカルボニル 基、及び g)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1 −C6アルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するスルホニル 基; (但し、ヘテロ環は、ピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、 ピリドニル、2−オキソピペリジニル、イン ドリル、キノリニル、イソキノリニル、及びチエニルから選択される) から選択される; R8は、 a)水素、 b)C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ペ ルフルオロアルキル、F、Cl、R10O−、R10C(O)NR10−、CN、NO2 、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、−N( R102、又はR11OC(O)NR10−、及び b)C1−C6ペルフルオロアルキル、R10O−、R10C(O)NR10−、(R10 2N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、−N(R102、 又はR11OC(O)NR10−で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される; R9は、水素、C1−C6低級アルキル、R10O−、及び−N(R102から選択さ れる; R10は、水素、C1−C6アルキル、ベンジル、及びアリールから独立に選択され る; R11はC1−C6アルキル及びアリールから独立に選択される; R12は水素又はC1−C6アルキルである; Vは、 a)アリール、 b)ピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、ピリドニル、2− オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、及びチエニル から選択されるヘテロ環、及び c)水素、 から選択される; Wは、−S(O)m−、−O−、−NHC(O)−、−C(O)NH−、−NH SO2−、−SO2NH−、−N(R7a)−、又は−N[C(O)R7a]−である ; Zは独立にH2又はOである; mは0、1又は2である; nは0、1、2、3又は4である(但し、Vが水素、Wが−S(O)m−である とき、nは0でない); pは0、1、2、3又は4である(但し、R9が水素でもC1 −C6低級アルキルでもないとき、pは0でない); qは0、1又は2である; rは0又は1である; sは4又は5である; tは0又は1である(但しVが水素のときtは0である)] を有する請求項3に記載の化合物又は医薬として許容可能なその塩。 8.式IV [式中、 R1aは、 a)水素、及び b)C1−C6アルキル から選択される; R1bは、 a)水素、 b)未置換の又は置換された、アリール又はシクロアルキル、及び c)未置換のC1−C6アルキル;又は未置換の又は置換された、アリール、シク ロアルキル、アルケニル、R10O−、又は−N(R102で置換されたC1−C6 アルキル、 から独立に選択される; R2aは、 a)天然のアミノ酸の側鎖(但し、アミノ酸はアラニン、ロイシン、イソロイシ ン及びバリンから選択される)、 b)未置換の又は置換された、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、 及び c)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から選択される;及び R2bは水素及びC1−C6アルキルから選択される;又は R2a及びR2bは結合して−(CH2s−を形成する; R3及びR4は、 a)天然のアミノ酸の側鎖、 b)i)メチオニンスルホキシド、又は ii)メチオニンスルホン である天然のアミノ酸の側鎖の酸化型、 c)未置換の又は置換された、C1−C10アルキル、C2−C10アルケニル、C3 −C10シクロアルキル、アリール、又はヘテロ環基(但し、置換基は、F、Cl 、Br、NO2、R10O−、R11S(O)m−、R10C(O)NR10−、CN、( R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、N3、−N( R102、R11OC(O)NR10−、及びC1−C20アルキルから選択される)、 及び d)アリール、ヘテロ環、及びC3−C10シクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 から独立に選択される; X−Yは、 である; R7aは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、及び e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 (但し、ヘテロ環はピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、ピ リドニル、2−オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル 、及びチエニルから選択される) から選択される; R7bは、 a)水素、 b)未置換又は置換アリール、 c)未置換又は置換ヘテロ環、 d)未置換又は置換シクロアルキル、 e)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換されたC1−C6アルキル、 f)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 又は置換基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1−C6ア ルキルから選択される未置 換の又は置換された基と結合するカルボニル基、及び g)水素、又はアリール、ヘテロ環、及びシクロアルキルから選択される未置換 の又は置換された基で置換された、アリール、ヘテロ環、シクロアルキル及びC1 −C6アルキルから選択される未置換の又は置換された基と結合するスルホニル 基、 (但し、ヘテロ環はピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、ピ リドニル、2−オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル 、及びチエニルから選択される) から選択される; R8は、 a)水素、 b)C1−C6アルキル、C2−C6アルケニル、C2−C6アルキニル、C1−C6ペ ルフルオロアルキル、F、Cl、R10O−、R10C(O)NR10−、CN、NO2 、(R102N−C(NR10)−、R10C(O)−、R10OC(O)−、−N( R102、又はR11OC(O)NR10−、及び b)C1−C6ペルフルオロアルキル、R10O−、R10C(O)NR10−、(R10 2N−C(NR10)−、R10C(O)−、 R10OC(O)−、−N(R102、又はR11OC(O)NR10−で置換された C1−C6アルキル、 から独立に選択される; R9は、水素、C1−C6低級アルキル、R10O−、及び−N(R102から選択さ れる; R10は、水素、C1−C6アルキル、ベンジル、及びアリールから独立に選択され る; R11はC1−C6アルキル及びアリールから独立に選択される; R12は水素又はC1−C6アルキルである; Vは、 a)アリール、 b)ピロリジニル、イミダゾリル、ピリジニル、チアゾリル、ピリドニル、2− オキソピペリジニル、インドリル、キノリニル、イソキノリニル、及びチエニル から選択されるヘテロ環、又は c)水素、 から選択される; Wは、−S(O)m−、−O−、−NHC(O)−、−C(O) NH−、−NHSO2−、−SO2NH−、−N(R7a)−、又は−N[C(O) R7a]−である; Zは独立にH2又はOである; mは0、1又は2である; nは0、1、2、3又は4である(但し、Vが水素、Wが−S(O)m−である とき、nは0でない); pは0、1、2、3又は4である(但し、R9が水素でもC1−C6低級アルキル でもないとき、pは0でない); qは0、1又は2である; sは4又は5である; tは0又は1である(但しVが水素のときtは0である)] を有する請求項4に記載の化合物又は医薬として許容可能なその塩。 9. N−{2(S)−[(4−ニトロベンジルチオ)アセトアミド]−3(S )−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメ チルエステル、 N−{2(S)−[(4−ニトロベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)− メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(ベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチルペン チル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(ベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチルペン チル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステル、 N−{2(S)−[(フェニルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチルペン チル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(フェニルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチルペン チル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステル、 N−{2(S)−[(3−ニトロベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)− メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(3−ニトロベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)− メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチル エステル、 N−{2(S)−[(2−ニトロベンジルチオ)アセトアミ ド]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル− メチオニン、 N−{2(S)−[(2−ニトロベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)− メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチル エステル、 N−{2(S)−[(4−シアノベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)− メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(4−シアノベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)− メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチル エステル、 N−{2(S)−[(4−トリフルオロメチルベンジルチオ)アセトアミド] −3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチ オニン、 N−{2(S)−[(4−トリフルオロメチルベンジルチオ)アセトアミド] −3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチ オニンメチルエステル、 N−{2(S)−[(4−メトキシベンジルチオ)アセトアミド]−3(S) −メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメ チル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(4−メトキシベンジルチオ)アセトアミド]−3(S) −メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチ ルエステル、 N−{2(S)−[(4−メチルスルホニルベンジルチオ)アセトアミド]− 3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオ ニン、 N−{2(S)−[(4−メチルスルホニルベンジルチオ)アセトアミド]− 3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオ ニンメチルエステル、 N−{2(S)−[(4−フェニルベンジルチオ)アセトアミド]−3(S) −メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(4−フェニルベンジルチオ)アセトアミド]−3(S) −メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチ ルエステル、 N−{2(S)−[(4−(1−H−テトラゾル−5−イル)ベンジルチオ) アセトアミド]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)− グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(4−(1−H−テトラゾル−5−イル)ベンジルチオ) アセトアミド]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)− グリシル−メチオニンメチルエステル、 N−{2(S)−[(4−メチルベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)− メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(4−メチルベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)− メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチル エステル、 N−{2(S)−[(8−クロロナフト−1−イルチオ)アセトアミド]−3 (S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニ ン、 N−{2(S)−[(8−クロロナフト−1−イルチオ)アセトアミド]−3 (S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニ ンメチルエステル、 N−{2(S)−[(2−メチルインドル−3−イル)チオ)アセトアミド] −4−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン 、 N−{2(S)−[(2−メチルインドル−3−イル)チオ)アセトアミド] −4−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン メチルエステル、 N−{2(S)−[(4−ピリジルチオ)アセトアミド]−4−メチルペンチ ル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(4−ピリジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチル ペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステ ル、 N−{2(S)−[(4−ピコリニルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチ ルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(4−ピコリニルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチ ルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエス テル、 N−{2(S)−[3−(ベンジルチオ)プロピオンアミド]−3(S)−メ チルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(ベンジルオキシ)アセトアミド]−3 (S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニ ン、 N−{2(S)−[(ベンジルオキシ)アセトアミド]−3(S)−メチルペ ンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステル 、 N−{2(S)−[(N´−ベンジルグリシル)アミノ]−3(S)−メチル ペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(N´−ベンジルグリシル)アミノ]−3(S)−メチル ペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステ ル、 N−{2(S)−[(N´−アセチル−N´−ベンジルグリシル)アミノ]− 3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオ ニン、 N−{2(S)−[(N´−アセチル−N´−ベンジルグリシル)アミノ]− 3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオ ニンメチルエステル、 N−{2(S)−[(N´−ベンジル−N´−t−ブトキシカルボニルグリシ ル)アミノ]−3(S)−メチルペンチル} −N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(N´−ベンジル−N´−t−ブトキシカルボニルグリシ ル)アミノ]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グ リシル−メチオニンメチルエステル、 N−{2(S)−[(ベンジルチオ−S−オキシド)アセトアミド]−3(S )−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(ベンジルチオ−S−オキシド)アセトアミド]−3(S )−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメ チルエステル、 N−{2(S)−[(ベンジルチオ−S,S−ジオキシド)アセトアミド]− 3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオ ニン、 N−{2(S)−[(ベンジルチオ−S,S−ジオキシド)アセトアミド]− 3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオ ニンメチルエステル、 N−{2(S)−[(ベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチルペン チル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル −メチオニンスルホン、 N−{2(S)−[(ベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチルペン チル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンスルホンメチルエ ステル、 N−{2(S)−[N´−4−ニトロベンゾイルグリシル)アミノ]−3(S )−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[N´−4−ニトロベンゾイルグリシル)アミノ]−3(S )−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメ チルエステル、 N−{2(S)−[N´−メチル−N´−4−ニトロベンゾイルグリシル)ア ミノ}−4−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチ オニン、 N−{2(S)−[N´−メチル−N´−4−ニトロベンゾイルグリシル)ア ミノ}−4−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチ オニンメチルエステル、 N−{2(S)−[S−ベンジル−L−システイニル]−3(S)−メチルペ ンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[S−ベンジル−L−システイニル]−3(S)−メチルペ ンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステル 、 N−{2(S)−[S−ベンジル−D−システイニル]−3(S)−メチルペ ンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[S−ベンジル−D−システイニル]−3(S)−メチルペ ンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステル 、 3−ベンジルチオプロピオニル−バリル−イソロイシル−メチオニン、 N−[2(S)−(2(S),3−ジアミノプロピオニル)アミノ−3S)− メチルペンチル]−N−(1−ナフチルメチル)グリシル−メチオニン、 N−[2(S)−(2(S),3−ジアミノプロピオニル)アミノ−3(S) −メチルペンチル]−N−(1−ナフチルメチル)グリシル−メチオニンメチル エステル、 N−[2(S)−(3−アミノプロピオニル)アミノ−3(S)−メチルペン チル]−N−(1−ナフチルメチル)グリシル− メチオニン、 N−[2(S)−(3−アミノプロピオニル)アミノ−3(S)−メチルペン チル]−N−(1−ナフチルメチル)グリシル−メチオニンメチルエステル、 N−(2(S)−L−グルタミニルアミノ−3(S)−メチルペンチル)−N −(1−ナフチルメチル)グリシル−メチオニン、 N−(2(S)−L−グルタミニルアミノ−3(S)−メチルペンチル)−N −(1−ナフチルメチル)グリシル−メチオニンメチルエステル、 N−[2(S)−(1,1−ジメチルエトキシカルボニルアミノ)−3(S) −メチルペンチル]−N−(1−ナフチルメチル)グリシル−メチオニン、 N−[2(S)−(1,1−ジメチルエトキシカルボニルアミノ)−3(S) −メチルペンチル]−N−(1−ナフチルメチル)グリシル−メチオニンメチル エステル、 N−[2(S)−(1,1−ジメチルエトキシカルボニルアミノ)−3(S) −メチルペンチル]−N−ベンジルグリシル−メチオニン、 N−[2(S)−(1,1−ジメチルエトキシカルボニルアミノ)−3(S) −メチルペンチル]−N−ベンジルグリシル−メチオニンメチルエステル、 N−{[1−(4−ニトロベンジルチオ)アセチルアミノ]シクロペント−1 −イルメチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{[1−(4−ニトロベンジルチオ)アセチルアミノ]シクロペント−1 −イルメチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエ ステル、 N−{2(S)−[2−(4−ニトロフェニル)エチルカルバモイルアミノ] −4−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン 、 N−{2(S)一[2−(4−ニトロフェニル)エチルカルバモイルアミノ] −4−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン メチルエステル、 N−{2(S)−[(3(S)−テトラヒドロフリルオキシ)カルボニルアミ ノ]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル− メチオニン、 N−{2(S)−[(3(S)−テトラヒドロフリルオキシ) カルボニルアミノ]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル )−グリシル−メチオニンメチルエステル、 N−{2(S)−[(シス−4−ベンジルオキシテトラヒドロフル−3−イル オキシ)カルボニルアミノ]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチ ルメチル)−グリシル−メチオニン、 N−{2(S)−[(シス−4−ベンジルオキシテトラヒドロフル−3−イル オキシ)カルボニルアミノ]−3(S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチ ルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステル、 N−{2(S)−[(N´−メチル−N´−4−ニトロフェニルアセチルグリ シル)アミノ]−4−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシ ル−メチオニン、又は N−{2(S)−[(N´−メチル−N´−4−ニトロフェニルアセチルグリ シル)アミノ]−4−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシ ル−メチオニンメチルエステル であるファルネシル−タンパク質転移酵素を阻害する化合物又は医薬として許容 可能なその塩。 10. N−{2(S)−[(4−メトキシベンジルチオ)アセトアミド]−3 (S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニ ン であるファルネシル−タンパク質転移酵素の阻害化合物又は医薬として許容可能 なその塩。 11. N−{2(S)−[(4−メトキシベンジルチオ)アセトアミド]−3 (S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニ ンメチルエステル であるファルネシル−タンパク質転移酵素の阻害化合物又は医 薬として許容可能なその塩。 12. N−{2(S)−[(4−シアノベンジルチオ)アセトアミド]−3( S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン であるファルネシル−タンパク質転移酵素の阻害化合物又は医薬として許容可能 なその塩。 13. N−{2(S)−[(4−シアノベンジルチオ)アセトアミド]−3( S)−メチルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン メチルエステル であるファルネシル−タンパク質転移酵素の阻害化合物又は医薬として許容可能 なその塩。 14. N−(2(S)−L−グルタミニルアミノ−3(S)−メチルペンチル )−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニン であるファルネシル−タンパク質転移酵素の阻害化合物又は医薬として許容可能 なその塩。 15. N−(2(S)−L−グルタミニルアミノ−3(S)−メチルペンチル )−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンメチルエステル であるファルネシル−タンパク質転移酵素の阻害化合物又は医薬として許容可能 なその塩。 16. N−{2(S)−[(ベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチ ルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンスルホン であるファルネシル−タンパク質転移酵素の阻害化合物又は医薬として許容可能 なその塩。 17. N−{2(S)−[(ベンジルチオ)アセトアミド]−3(S)−メチ ルペンチル}−N−(1−ナフチルメチル)−グリシル−メチオニンスルホンメ チルエステル であるファルネシル−タンパク質転移酵素の阻害化合物又は医薬として許容可能 なその塩。 18.医薬担体とその中に分散した治療上有効量の請求項1に記載の化合物を含 む医薬組成物。 19.医薬担体とその中に分散した治療上有効量の請求項2に記載の化合物を含 む医薬組成物。 20.医薬担体とその中に分散した治療上有効量の請求項3に記載の化合物を含 む医薬組成物。 21.医薬担体とその中に分散した治療上有効量の請求項4に記載の化合物を含 む医薬組成物。 22.医薬担体とその中に分散した治療上有効量の請求項9に記載の化合物を含 む医薬組成物。 23.Rasタンパク質のファルネシル化の阻害方法であって、その必要のある ヒト以外の哺乳動物に治療上有効量の請求項18の組成物を投与することを含む 方法。 24.Rasタンパク質のファルネシル化の阻害方法であって、その必要のある ヒト以外の哺乳動物に治療上有効量の請求項19の組成物を投与することを含む 方法。 25.Rasタンパク質のファルネシル化の阻害方法であって、 その必要のあるヒト以外の哺乳動物に治療上有効量の請求項20の組成物を投与 することを含む方法。 26.Rasタンパク質のファルネシル化の阻害方法であって、その必要のある ヒト以外の哺乳動物に治療上有効量の請求項21の組成物を投与することを含む 方法。 27.Rasタンパク質のファルネシル化の阻害方法であって、その必要のある ヒト以外の哺乳動物に治療上有効量の請求項22の組成物を投与することを含む 方法。 28.癌の治療方法であって、その必要のあるヒト以外の哺乳動物に治療上有効 量の請求項18の組成物を投与することを含む方法。 29.癌の治療方法であって、その必要のあるヒト以外の哺乳動物に治療土有効 量の請求項19の組成物を投与することを含む方法。 30.癌の治療方法であって、その必要のあるヒト以外の哺乳動物に治療上有効 量の請求項20の組成物を投与することを含む方法。 31.癌の治療方法であって、その必要のあるヒト以外の哺乳動物に治療上有効 量の請求項21の組成物を投与することを含 む方法。 32.癌の治療方法であって、その必要のあるヒト以外の哺乳動物に治療上有効 量の請求項22の組成物を投与することを含む方法。
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