JPH10505953A - 制御可能な半導体構成素子 - Google Patents

制御可能な半導体構成素子

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JPH10505953A
JPH10505953A JP8510609A JP51060996A JPH10505953A JP H10505953 A JPH10505953 A JP H10505953A JP 8510609 A JP8510609 A JP 8510609A JP 51060996 A JP51060996 A JP 51060996A JP H10505953 A JPH10505953 A JP H10505953A
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シュランゲノット ハインリッヒ
フュルマン マリウス
コレク ヤーツェク
ボーデンゾーン アレクサンダー
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ダイムラー−ベンツ アクチエンゲゼルシャフト
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Abstract

(57)【要約】 本発明の対象は、アノード側で制御可能な半導体構成素子であり、この半導体構成素子の半導体は並置され、並列に接続された、サイリスタ構造体を備えた多数のユニットセルを有する。この半導体構成素子では、弱くドープされたnベースゾーン(3)に両側で比較的強くドープされたpゾーンがpベースゾーン(2)およびpエミッタゾーン(4)として隣接しており、pベースゾーン(2)の上には強くドープされたnエミッタゾーン(1)が続いている。このnエミッタゾーンはカソード電極(7)と接触接続している。またpエミッタゾーン(4)には第1のnチャネルMOS電界効果トランジスタ(M1)が集積されており、この第1の電界効果トランジスタはフローティング電極(FE)によってサイリスタ構造体と直列に接続されている。さらに、第1のMOSFET(M1)のドレーン電極(5b)には外側アノード電極(8)が設けられており、この外側アノードで局はpエミッタゾーン(4)とは接触していない。nベースゾーン(3)と第1のMOS電界効果トランジスタ(M1)のドレーンゾーン(5b)との間には第2のnチャネルMOS電界効果トランジスタ(M2)が集積されている。

Description

【発明の詳細な説明】 制御可能な半導体構成素子 本発明は、アノード側で制御可能な半導体構成素子およびアノード側で制御可 能な半導体構成素子を有する双方向半導体スイッチに関する。この半導体構成素 子の半導体は、並置され、並列に接続される多数のサイリスタ構造ユニットセル を有する。 双方向半導体構成素子は、主電極の両方向の極性方向で制御信号によってスイ ッチオンと、場合によりオフをすることができる。この構成素子は多くの交流適 用分野で非常に有利である。しばしば使用されるこの種の構成素子はトライアッ クである。トライアックは2つの逆並列に配置されたサイリスタ構造体を含んで おり、印加される電圧の極性に依存しないでゲート電流によって投入接続するこ とができる。トライアックの遮断はゲートを介して行うことはできず、主電極の 極性反転によってのみ行うことができる。 MOSゲートにより両方の極性方向でスイッチオン・オフすることのできる構 成素子は、IEEETransaction on Electron Devices,vol.ED-27(1980)p.380- 387に記載されている。このいわゆるTRIMOS(MOS-Triac)は、ミラー状に配置さ れた2つのDMOSトランジスタからなるラテラル構成素子であり、DMOSト ランジスタのゲート電極は相互に接続されている。ここでの電圧領域はゲート酸 化物の破壊電圧によって制限され、典型的には約50Vまでである。ゲート電極 を相互に分離し個別に制御すれば、電圧は約300Vにまで達することができる 。この場合、構成素子が電流の比較的に大きな時にはIGBTのように機能する ことは有利に作用し、従って導電モジュールを通るオン抵抗が低減される。しか しゲート電極を分離することによって制御の際にこの利点が再び失われてしまう 。 サイリスタ構造体とラテラル構成を有する、双方向でスイッチングできる構成 素子は、BEST(bilateral emitter switched thyristor)と称される。この 素子はInternational Electron Device Meeting IEDM 1992で紹介された(IEDM' 92-Kongerenzband,p.249-252)。この構成素子の阻止能力は70V以下である 。特性はTRIMOSと同等である。このスイッチ素子のラテラル構成によって電圧領 域が狭く制限されるだけでなく、電流の切り替え可能である。スイッチオン・オ フするために各電流方向に対して固有のMOSゲートが設けられており、このM OSゲートはそれぞれの電流方向のカソード電極によって制御される。ここでは ドライブ電極に対するコストが欠点である。バーティカル双方向構成素子に対し てはこのようなコンセプトは適さない。 MOSFET、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ、または通常のバイポーラ トランジスタとサイリスタ(GTO)のような通常の電力構成素子はカソード側 から制御され、スイッチオンするためには正の制御電圧を必要とする。(比較的 小さな)ゲート信号によって固定の主電極を基準にして切り替えることのできる 双方向スイッチに対しては、通常のカソード側制御構成素子の他にアノード側制 御構成素子が必要である。n導電形式とp導電形式とを異なる半導体領域で入れ 替えることにより、前記の通常の構造体からアノード側で制御可能な構成素子が 得られる。しかしこの構成素子は、その他の素子と共に集積することができない という欠点を有する。なぜなら、電圧を受けるための弱くドーピングされたベー スが反対の導電形式、すなわちp形だからである。このアノード側で制御可能な 構成素子の第2の欠点は切り替えのためのゲート信号が反対極性でなければなら ないことであり、通常の場合にはスイッチオンするためにゲートにおいて負電圧 が必要である。このような個別構成素子を有する双方向スイッチはまた、スイッ チオン・オフのために電流方向に依存する制御信号を必要とする。そのため例え ば電流がゼロ通過する際に制御信号が変化する。その結果としてコストのかかる 駆動電子回路が必要である。 特許出願P4402877では次のようなMOS制 御サイリスタが提案されている。すなわち、nエミッタゾーンに集積されたpチ ャネルMOSFETによってサイリスタ構造体に対して直列にスイッチオンおよ びオフすることのできるサイリスタが提案されている。遮断の際には、MOSF ETに形成された電圧が第2の集積MOSFET(この素子は自動的にスイッチ オンする)を介して、第1のMOSFETの遮断される際に、負のゲート電圧と してサイリスタのpベースに印加される。このことにより効率的な遮断が可能で ある。外部から制御されるMOSFETおよびサイリスタは、第2の内部MOS FETを使用して、公知のカソード回路の形式で集積される。この構成素子は、 順方向電圧が低い場合に面積当たりで大きな順方向電流を許容する。また高い逆 電圧まで使用することができ、電流制限の特性曲線を有する。 本特許出願に書かれているように、n導電形とp導電形とを異なる半導体ゾー ンで入れ替えることによりアノード側から制御可能な逆転構成素子が得られる。 この構成素子は通常の構成素子と同じように、正のゲート電圧によってスイッチ オンされ、ゲート信号を取り去るか、または反転することによってスイッチオフ する。しかし弱くドープされたpベースゾーンを電圧を受け入れるために含んで いるので、トランジスタ構造またはサイリスタ構造を有する通常の構成素子と共 通にモノリシック集積するには適さない。 本発明の一般的課題は、MOSゲートによりスイッチオン・オフが可能であり 、公知の双方向でスイッチオン・オフ可能な構成素子よりも比較的に大きな電圧 および電流領域で適し、スイッチング特性が安定している双方向で駆動可能な構 成素子を提供することである。この構成素子は両方の電流方向に対して同じ主電 極側から制御可能であるようにする。すなわち、同じ極性の制御パルスにより制 御可能であるようにする。 ここで本発明の別の課題は、アノード側から制御可能なMOS構成素子を提供 することであり、この構成素子をトランジスタ構造体またはサイリスタ構造体を 有する従来の構成素子と共に集積可能にすることである。このようなアノード側 で制御可能な構成素子はそれ自体重要である。なぜなら、通常の構成素子で適用 される技術で製造することができるからである。この構成素子は正の制御電圧( アノードに対して)によってスイッチオン可能であり、制御電圧を取り去るか、 または反転することによりスイッチオフ可能であるようにする。 この課題は冒頭に述べた形式の半導体構成素子において本発明により次のよう に構成して解決される。すなわち、ユニットセルのpエミッタゾーンには、少な くとも片側でユニットセルの縁部に対して平行に、第1および第2のn+ゾーン が相互に間隔をおいて埋め込まれており、 前記2つのn+ゾーンは、p領域および第1のゲート電極と共に第1のnチャ ネルMOS電界効果トランジスタを形成し、 前記p領域は、前記2つのn+ゾーンの間にあり、pエミッタゾーンに所属す るものであり、 前記第1のゲート電極は、pエミッタゾーンの上に配置されており、かつ絶縁 されており、 前記第1のnチャネルMOS電界効果トランジスタはフローティング電極によ りサイリスタ構造体と直列に接続され、 第2のn+領域と表面にまで達するnベースゾーンとは、それらの間にあるp エミッタゾーンの領域とその上に配置された第2のゲート電極と共に第2のnチ ャネルMOS電界効果トランジスタを形成し、 前記第2のn+領域はウェル状のpエミッタゾーンの縁部に隣接しており、 前記第2のnチャネルMOS電界効果トランジスタは第1のMOS電界効果ト ランジスタのnベースゾーンとドレーンゾーンとの間に集積されており、 第1のMOSFETのドレーン電極は外側アノード電極とユニットを形成し、 該ユニットはpエミッタゾーンから絶縁層によって分離されており、ドレーン 電極を介してのみ前記pエミッタゾーンと接続されるように構成される。この半 導体構成素子は、別のそれ自体公知の構成素子と共に 集積することができる。これは所定の電気機能を創り出すためであり、例えばた だ1つのゲートを有する双方向で切り替え可能な構成素子を形成し、この構成素 子が電流方向に依存しないで同じ電圧によって制御できるようにするためである 。 第2のMOS電界効果トランジスタの絶縁ゲートはp領域の上に、nベースと n+領域との間に存在する。この絶縁ゲートは有利な実施例では外部アノードと 接続されている。前記の構成素子はは特別の形式の反転カスコード接続されたM OSサイリスタであるから、以下ICMTと省略する。MOS電界効果トランジ スタは以下、MOSFETと称する。 ICMTは反転構成素子であるけれども、弱くドープされたnベースゾーンと 、これに続く比較的に強くドープされた2つのpゾーン、並びにこの上に続くn+ ゾーンとによって、構造の点で通常のトランジスタ構成素子ないしサイリスタ 構成素子にほぼ相当する構造を有する。アノード側で制御可能な構成素子は従っ て容易に通常の構成素子と共に1つの半導体チップに集積することができる。個 別素子としてICMTは通常の構成素子に適用される技術で経済的に製造するこ とができる。 有利な実施形態では、ユニットセルへの分割がpエミッタゾーンのウェル状の 構成によって行われ、 ユニットセルのpエミッタゾーンには少なくとも片 側でその縁部に対して平行に第1および第2のn+ゾーンが相互に間隔をおいて 埋め込まれており、 2つのn+ゾーンは、その間にある、pエミッタゾーンのp領域およびそのう えに配置され、絶縁された第1のゲート電極と共に、第1のnチャネルMOS電 界効果トランジスタを形成し、 ウェル状のpエミッタゾーンの縁部に隣接する第2のn+領域と表面に達する nベースゾーンとは、その間にあるpエミッタゾーンの領域およびその上に配置 された第2のゲート電極と共に第2のnチャネルMOS電界効果トランジスタを 形成し、 第1のn+ゾーンとpエミッタゾーンとは共通のフローティング電極を有し、 第2のn+ゾーンは外側アノード電極と接続されているように構成される。 上に述べた形式のICMTはバーティカルサイリスタ構造でもラテラルサイリ スタ構造でも実現することができる。バーティカル構成の場合には、nエミッタ ゾーン、pベースゾーン、nベースゾーン、pエミッタゾーンおよびアノード接 点が重なり合って配置され、nエミッタゾーンと接続されたカソード接点は半導 体の下側境界面に配置され、アノード電極とゲート電極は半導体の上側境界面に 配置される。 ラテラル構成の場合は、弱くドープされたベースゾーンが基板に配置されてい る。この基板からベースゾ ーンは絶縁層またはpn接合部によって分離されている。nベースゾーンにはウ ェル状に、阻止能力によって定められたラテラル間隔で相互にpベースゾーンと pエミッタゾーンが埋め込まれている。pベースゾーンにはnエミッタゾーンが 、pエミッタゾーンには第1のMOS電界効果トランジスタのソースゾーンとド レーンゾーンが埋め込まれている。 構成素子が、第1のMOSFETの投入接続の際と負の電圧がカソードに印加 された際にスイッチオンするために、直列に接続されたサイリスタが点弧しなけ ればならない。サイリスタの点弧は、これが接続方向でそれ自体を阻止できるよ うに構成することによって行うことができる。しかし有利にはサイリスタが順方 向阻止能力を有するようにする。この阻止能力は、本発明の特別な点弧装置によ ってアノード側ゲートによりnおよびpベースゾーンに介入することなしに得ら れる。このような点弧装置の実施例では、個別セルを伴う面領域から大きな間隔 をおいて、またはpエミッタゾーンの中断によってこれから分離して半導体に点 弧領域を配置する。この点弧領域はpエミッタゾーンとこれに隣接したnベース ゾーンからなり、nベースゾーンはこれに隣接するpベースゾーンとこの上に続 くnエミッタゾーンとn+ゾーンを有する。ここで前記pエミッタゾーンには点 弧ゲート接点が設けられている。前記n+ゾーンの接点電極はフローティングさ れた電極と接続されているが、しかし点弧領域ではpエミッタゾーンと埋め込ま れたn+ゾーンとの間のpn接合部を短絡しない。この点弧領域によって、半導 体構成素子はゲートによってスイッチオン・オフ可能である。サイリスタ構造体 をスイッチオンするための択一的構成では、半導体縁部に表面チャネルゾーンが 設けられている。このチャネルゾーンはpエミッタゾーンをpチャネルゾーンと 接続する。しかし遮断された状態では、MOSゲートに調整された電圧によって 遮断される。MOSゲートによりスイッチオン・オフ可能なこの半導体構成素子 は請求項7に記載されている。 MOSゲートによりスイッチオン・オフ可能な、アノード側で制御される半導 体構成素子の有利なラテラル構成は請求項8に記載されている。 双方向半導体スイッチが本発明により次のように構成される。すなわち、上に 述べた形式のアノード側で制御される半導体構成素子がハイブリッド回路で、そ れ自体公知のカソード側で制御される半導体素子と共に配置されるのである。こ のような半導体スイッチでは、アノード側で制御される半導体構成素子のアノー ド端子とカソード側で制御される半導体構成素子のカソード端子とが共通に第1 の主電極に接続され、アノード側で制御される半導体構成素子のカソードとカソ ード側で制御される半導体構成素子のアノードとが第 2の主電極に接続される。2つの半導体構成素子のゲート電極は有利には共通の ゲート電極に接続される。 モノリシック集積双方向切替可能半導体構成素子は補発明により次のように構 成される。すなわち、アノード側制御可能半導体構成素子のユニットセルは、半 導体においてカソード側制御可能半導体構成素子のユニットセルと共にモノリシ ックに集積されており、 アノード側制御可能半導体構成素子のユニットセルは第1の面領域に配置され ており、 カソード側制御可能半導体構成素子のユニットセルは半導体の第2の面領域に 配置されている。公知のカソード側制御可能半導体素子のユニットセルは2つの 面領域で有利には、アノード側pゾーンとnベースゾーンとカソード側pゾーン とを有する絶縁バイポーラトランジスタ(IGBT)を形成する。カソード側p ゾーンにはn+ゾーンが埋め込まれており、このn+ゾーンはnベースゾーン、カ ソード側pゾーンのその間に張る領域および絶縁されたゲートと共にMOS電界 効果トランジスタを形成する。ここでカソード側電極はアノード電極と接続され 、アノード側電極はアノード側制御可能半導体構成素子のカソード電極と接続さ れ、アノード側制御可能半導体構成素子のゲート電極は有利には共通のゲート電 極と接続されている。 サイリスタ構造体が順方向阻止能力を有しないように構成されている場合、第 1と第2の面領域の間の境 界領域での短絡を回避するため、アノード側制御可能半導体構成素子のpベース ゾーンとnエミッタゾーンは第1の面領域で、第2の面領域におけるカソード側 制御可能半導体構成素子のアノード側pゾーンから分離されている。分離のため の有利な手段は請求項14と15に記載されている。 前記の実施例に対して択一的に、第1の面領域から分離された、または離れた 領域に点弧ゲートを設けることができ、この点弧ゲートはnベースゾーンにウェ ル状に埋め込まれたpゾーンを有し、このpゾーンはゲート接点を備えており、 ゲート接点はアノード側制御可能構成素子のゲート電極と接続されており、この 構成素子はさらにnベースゾーンに埋め込まれたpゾーンを有し、このpゾーン はディプレッション形MOS電界効果トランジスタによって第1のpゾーンと接 続されており、かつ接点電極を備えたn+ゾーンを有し、この接点電極はフロー ティングされた電極と接続されており、ディプレッション形MOS電界効果トラ ンジスタのゲート電極は付加的にnベースゾーンに埋め込まれたpゾーンの接点 電極と接続されており、このpゾーンはアノード側制御可能構成素子が逆阻止動 作するとき空間電荷領域でpn接合部周囲にあるように構成する。 本発明による別の双方向切替可能半導体構成素子は、それ自体双方向に切り替 え可能なユニットセルのた だ1つの群から形成されており、ただし、nエミッタゾーンとpベースゾーンは 部分領域において、カソード金属化部に接するpゾーン)によって置換されてお り、 該pゾーンはnエミッタゾーンおよびpベースゾーンから分離されており、 請求項1記載の構成素子のアノード金属化部とカソード金属化部とは第1およ び第2の主電極と接続されており、 第1および第2のMOS電界効果トランジスタは外側から制御可能なゲートを 有し、 第2のMOS電界効果トランジスタのゲートが第1の主電極と導通接続する際 には、第1のMOS電界効果トランジスタのゲートによって切り替え可能なアノ ード側制御可能半導体構成素子の機能が維持され、 第1のMOS電界効果トランジスタのゲートが正に制御される際には、第2の MOS電界効果トランジスタのゲートによって切り替え可能なカソード側絶縁ゲ ートバイポーラトランジスタの機能が維持されるように構成される。 この実施例では、各ユニットセルがそれ自体双方向スイッチとして構成され、 このスイッチが電流を両方の導通方向でスイッチオン・オフできる。この実施例 の利点は、半導体表面が小さくても良いことである。 本発明を以下、図面に示された実施例に基づき詳細 に説明する。 図1は、本発明のアノード側制御可能集積MOS構成素子(ICMT素子)の ユニットセルの断面図、 図2は、点弧のためのゲート電極を有するアノード側制御可能集積MOS構成 素子の一部領域の断面図、 図3は、MOSゲートによる点弧のためのアノード側制御可能集積MOS構成 素子の縁部領域の断面図、 図4は、アノード側制御可能ラテラル集積構成素子の断面図、 図5は、図1のユニットセルとIGBTユニットセルを有する双方向構成素子 の断面図、 図6a〜dは、種々異なる動作状態における図4の双方向構成素子の断面図、 すなわち 図6a 順方向阻止状態(阻止特性曲線の動作点は第1象限にある) 図6b 順方向導通状態(導通特性曲線の動作点は第1象限にある) 図6c 逆方向阻止状態(阻止特性曲線の動作点は第3象限にある) 図6d 逆方向導通状態(導通特性曲線の動作点は第3象限にある) 図7は、主電極に短絡しないpn接合部を有する双方向構成素子の部分領域の 断面図、 図8は、アノード側制御可能MOS構成素子の特別に構成された点弧領域の断 面図、この構成素子により スイッチオンが逆方向負荷の際に中断される、 図9は、双方向切替能力を有するユニットセルの断面図である。 図1は、本発明のアノード側制御可能半導体構成素子のユニットセルの断面図 である。ユニットセルは弱くドープされたnベースゾーン3を有し、このnベー スゾーンには下側と上側で比較的に強くドープされたpゾーン2と4が続いてい る。 下側pゾーン2には、下側に強くドープされたn+ゾーン1が続いている。こ のゾーンはサイリスタ構造体のカソードエミッタであり、サイリスタ構造体は層 シーケンス1、2、3、4から形成される。上側pゾーン4はウェル状に構成さ れており、横方向ではnベースゾーン3が表面に達している。pウェルには半導 体ユニットセル毎に2つのn+ゾーン5a,5bが埋め込まされており、その間 にあるp領域には絶縁されたゲート電極6が設けられており、これによりラテラ ルnチャネルMOSFET、M1が形成される。ゲート電極下の絶縁層は通常は 、二酸化シリコンからなり、ゲート電極6はドープされたポリシリコンからなる 。n+ゾーン1はカソード金属化部7により覆われており、カソード金属化部は カソード端子Kと接続されている。MOSFET領域の他に表面に達しているサ イリスタのアノードエミッタゾーン4にはフローティングされた接続電極FEが 設けられている。この電極 は同時にMOSFET、M1の隣接するn+ゾーン5aとも接触接続しており、 したがってバーティカルサイリスタ1、2、3、4をゾーン5a,4,5bから なるラテラルMOSFET、M1と接続する。MOSFET、M1の、接続電極 FEとは反対側のn+領域5bには、外側アノード端子Aと接続されたアノード 接点8が設けられている。このアノード接点はサイリスタのアノードエミッタゾ ーン4とは接触していない。MOSFET、M1のゲート電極6はゲート端子G と接続されている。 図1の反転構成素子のユニットセルはさらに第2のMOSFET、M2を有す る。この第2のMOSFETはn+ゾーン5bと、表面まで達したnベース領域 3と、その間にあるpゾーン4の領域によって形成される。n+ゾーン5bはp ウェルの縁部に配置されており、アノード接点が設けられている。pゾーン4の 絶縁ゲート電極9はn+ゾーン5bの外側アノード接点8と接続されているか、 またはこれによって形成されている。 図1の構造は半ユニットセルとして見ることができ、このユニットセルを鏡像 的に補充することによって1つの完全なユニットセルが得られる。従ってこのよ うなICMTと付されたセルはさらに、pウェルの対向する側にn+ゾーンの第 2のペアを有する。従ってMOSFET、M1とM2はそこまで伸長している。 図1の構成素子は、特許出願P4402877に記載された構成素子の発展形 態であり、ここに引き合いに出したのは通常のスイッチ素子と共に集積可能な反 転構成素子を提供するためである。前記の特許出願のようにサイリスタのnエミ ッタゾーンにではなく、サイリスタと直列に接続されたMOSFET、M1は本 実施例ではアノードエミッタゾーンに集積されており、nチャネルMOSFET として構成されている。投入接続と安定した逆方向阻止特性を達成するための構 成をさらに下で説明する。すでに述べたように、ユニットセルをサイリスタとM OSFET(M1)とのカスコード状集積体とみなすことができる。構成素子は この形態では、所望のアノード側制御性と集積可能性の他に、サイリスタに直列 に接続されたMOSFET、M1がkチャネル導電形であるという利点を有して いる。この形式のMOSFETはpチャネルMOSFETよりも係数3から4だ け大きな電荷担体の運動性を有している。カソード側npnトランジスタ(この トランジスタにはゲートによって介入しない)はとりわけ大きな電流増幅係数を 有しており、pnpトランジスタよりもアバランシュ増倍係数が大きい。従って 切り替えるべき所定の電圧に対し、nベースゾーン3を他の場合よりも厚く選定 しなければならない。 作用を説明するためにまず、カソード端子Kがアノード端子Aに対して正の電 位にある場合を見てみる。 MOSFET、M1がスイッチオンされているとき、構成素子は逆方向に極性付 けられたサイリスタ1、2、3、4の阻止能力を有する。電圧は、nベースゾー ン3とpゾーン4との間のアノード側pn接合部J1によってほぼ完全に阻止さ れる。というのは、同じように阻止方向に極性付けられた、n+ゾーン1とpゾ ーン2との間のpn接合部J3は、pゾーン2が比較的強くドープされているた め、通常は約10Vしか阻止しないからである。従って構成素子の阻止電流と破 壊電圧は実質的にpnpトランジスタ2、3、4によって定められる。このpn pトランジスタはアバランシュ接合部J3と直列に接続されている。MOSFE T、M1が遮断されると、nベースゾーン3とpゾーン2との間の接合部J2の 他に、pゾーン4とn+ゾーン5bとの間のpn接合部J5も導通方向に極性付 けられる。すなわち構造体は相変わらずpn接合部J1によって阻止するが、破 壊電圧と阻止電流は今度はサイリスタ構造体2、3、4、5bの順方向阻止能力 によって決められる。 アノード側制御可能構成素子が図4のように構成されているとき、ICMTの 逆阻止能力はnベースゾーン3’からカソードカソード接点7’へのバイパス路 を接続することによって改善される。同じ素子には図1と図4で同じ参照符号が 付してある。図4の構成は下でさらに詳細に説明する。 図1に示した構成でのMOSFET、M2は、VK>VAであるとき、MOS FET、M1が投入接続されているか否かに関係なしに遮断される。なぜなら、 ゲート9が電極8ないしアノード接点8の電位にあるからである。アノード接点 はこの場合MOSFET、M2のソースを形成する。従ってICMT構成素子は 、カソード端子Kがアノード端子Aに対して正の電位であるとき、ゲートGがど のように制御されるかに関係なくオフである。ここではサイリスタ構造体2、3 、4、5bが順方向阻止能力を有することが前提とされる。このことはpn接合 部J5の短絡なしに達成しなければならない。なぜならこの接合部はMOSFE T、M2を投入接続するためにオフでなければならないからである。 pゾーン4がn+ゾーン5bの下では高い完全なドーピング濃度Nip4を有し、 ゾーン5bの厚さが薄いことによってサイリスタ2、3、4、5bの安定した順 方向阻止特性が得られる。すなわち、ICMTの安定した逆方向阻止能力がMO SFET、M1の遮断されているときに達成される。なぜなら、n+pnトラン ジスタ5b,4,3の電流増幅係数αn+pnが小さいからである。Nip4は有利に は約2×1014cm2よりも大きく選択される。 カソード端子Kがアノード端子Aに対して負の電位にあり、MOSFET、M 1が遮断されていれば、ア ノード側pn接合部J5は阻止方向に極性付けられ、pゾーン4はゲート電極9 に対して負の電位を受ける。この電位は、絶対値で見れば、MOSFET、M2 の閾値電圧よりもやや高い値に調整される。その結果、MOSFET、M2は導 通し、nベースゾーン3からアノード接点8へのバイパス路をイネーブルする。 従ってMOSFET、M1が遮断されているとき、ICMTの阻止能力はMOS FET、M1(これは僅かに阻止状態である)によっては決められず、n+pn トランジスタ1、2、3によって決められる。このトランジスタは低抵抗でアノ ード8と接続されており、pn接合部J2を介して高い阻止能力を有している。 ここでの前提は、pn接合部J5の破壊電圧はM2の閾値電圧よりも格段に大き いことである。このことはpゾーンをpn接合部J5の近傍と酸化ゲートの下側 表面でドーピングすることによって調整される。例えば破壊電圧は12Vであり 、閾値電圧は3Vである。 さらにカソード電位がアノード電位よりも低ければ、すなわちVK<VAであ れば、MOSFET、M1は導通し、サイリスタ構造体はフローティング電極F Eの下で順方向に負荷される。このときMOSFET、M2は遮断される。なぜ なら、pゾーン4がゲート電位9とほぼ同じ電位にあるからである。次に短絡さ れないサイリスタ構造体が順方向阻止能力を有していないか、または付加的点弧 ゲート(これについては後 で説明する)によってMOSFET、M1と同時に投入接続される場合、構成素 子は導通状態にある。すでに述べたように、p領域4の高い完全なドーピングNip4 (すでに述べたように安定した逆方向阻止能力を得るために使用される)も 、小さな順方向電圧を得るために所望される。すなわちNip4が高いと、寄生 トランジスタ3、4、5bの電流増幅係数αnpn+は小さくなる。このことに よって過度に多量の電子が正孔電流により制御されるトランジスタ3、4、5b を通って無駄にアノード接点に流れることが回避される。αnpn+が高いと、 導通状態で遮断されたMOSFET、M2の作用がほとんど無駄になってしまい 、順方向電圧が高くなる。MOSFET、m1ga構成素子の導通状態で遮断さ れると、定常の阻止状態と同じように、MOSFET、M2が投入接続される。 なぜなら、pn接合部J5がここでも電荷担体(この電荷担体はもはやM1を流 れることができない)によって阻止方向に極性付けられるからである。次に構造 体における余剰の電子はnチャネルを介してアノード接点Aに流れることができ る。遮断過程に対してはこのバイパス路は、阻止状態に対するときよりも少なか らず重要である。なぜなら導通フェーズでpn接合部J2周囲に蓄積された電荷 担体を放出しなければならないからである。これはJ2周囲に空間電荷ゾーンを 形成するためである。MOSFET、M2を介するバ イパス路がなければ、pn接合部J2周囲の電圧は電荷担体の再結合によって形 成ことができよう。しかしこのことは通常の適用に対しては過度に緩慢に行われ る。誘導性負荷の場合、電流はMOSFET、M1の閉成の後、外部電圧の形成 まで完全にMOSFET、M2を介して流れる。nベースゾーン3は今度アノー ド接点aと接続され、MOSFET、M1はそれ以上電流を送出しないから、構 成素子の遮断特性は、ベースが開放しているとき、n+pnトランジスタ1、2 、3の遮断特性によって定められる。このようなトランジスタの電流増幅係数と アバランシュ増倍係数はpnpトランジスタの場合よりも格段に大きいから、n ベースゾーン3の厚さと抵抗率が、切り替えるべき所定の電圧において、通常の カソード側から制御される構成素子、例えばIGBTまたはGTOサイリスタの 場合よりも大きく調整される。 カソードKにアノードAに対して負の電圧が印加された場合、およびMOSF ET、M1が投入接続されている場合に、サイリスタを導通状態におくことがで きるようにするため、すでに述べたように次のような手段がある。すなわちサイ リスタが、nベースゾーン3からM2を介してアノード端子Aに至るバイパス路 がなければ順方向には阻止されないように構成するのである。このためには、電 流増幅係数αnpn +αpnpの合計がすでに阻止電流領域において1よりも大きいよ うに調整する。実際にはこのことは、エミッタ効率が大きくなるように調整して 達成される。エミッタ効率は、エミッタゾーンの比較的に高い完全なドーピング と、pベースゾーン2のできるだけ小さな完全なドーピングによる部分トランジ スタの到達率と、大きな担体寿命によって調整するのである。この場合、ゲート GとアノードAとの間の電圧、またはゲートGとFEとの間の電圧が閾値電圧を 上回ると直ちに、ICMTユニットセルは導通状態に切り替わる。 このように経過させるためには、エミッタベース接合部J3は短絡してはなら ない。なぜなら、構成素子は接合部が短絡された場合には、バイパス路がなくて も投入接続されたMOSFET、M2によって順方向に阻止されるからである。 本発明の双方向スイッチ素子ではこのために相応の手段が設けられている。なぜ なら、nエミッタゾーン1が構造体の部分領域では欠けており、接合部J3それ 自体が短絡されているからである。一般的には、比較的広い許容温度領域のある 順方向では阻止しないサイリスタは、担体寿命が大きいことにより長いスイッチ 時間を有する。MOSFET、M2が投入接続されている際の阻止能力も、電流 増幅係αnpnが大きいため低下する。したがってnベースのバイパス路が遮断さ れた状態でもMOSFET、M2によって順方向阻止能力を有するサイリスタを 使用することがしばしば有利である。この場合、本発 明によれば点弧ゲートによって、サイリスタはゲートGへの正電圧の印加の際に 導通状態へ切り替わるようになる。 このような点弧のための構成が図2に示されている。ここで同じ阻止には図1 と図2で同じ参照符号が付してある。半導体構成素子の領域Zはフローティング 電極FEから比較的大きな距離によって、またはpエミッタゾーン4のちゅだん ぶに世って分離されている。この領域Zではpエミッタゾーン4’にゲート接点 12が設けられている。ゲート接点12は抵抗Rを介してゲート端子Gと接続さ れている。pエミッタゾーン4’に埋め込まれたn+ゾーン10は接点11を有 し、この接点はフローティング電極FEと接続しているが、しかし点弧領域では pゾーン4’とn+ゾーン10の間のpn接合部J6を短絡しない。ゲートにF Eに対して正の電圧が印加されるとき、FEがユニットセルのnチャネルを介し てアノード接点8およびアノード端子Aと接続されるだけでなく、ゲート電流が 点弧領域のpエミッタゾーン4’に流れ、n+ゾーン10が電子を注入し、この 電子はpエミッタゾーン4’とnベースゾーン3との間のpn接合部J1’へ拡 散する。このことによってpn接合部J1’は導通方向で強く極性付けられ、こ の結果、nベースゾーン3の電荷担体濃度はpエミッタゾーン4’とnベースゾ ーン3との間の接合部J1’におい て高められる。濃度差のため、空間電荷ゾーンRLZへの正孔は、nベースゾー ン3とpベースゾーン2との間のpn接合部J2周囲で拡散し、そこで電界によ ってpベースゾーン2へ吸引される。これにより拡散した正孔はn+pnトラン ジスタ1、2、3に対するベース電流として作用し、これを制御する。このトラ ンジスタのコレクタ電流はnベースゾーン3に流れ、サイリスタ構造体のpnp トランジスタ4’、3、2を制御する。これによりますます多くの正孔がpベー スゾーン2に流れ、電流はサイリスタの点弧するまで上昇する。この点弧ゲート は、Triacで使用される“リモート・ゲート”構成と共に使用される。次の投入 接続状態は公知のように、ICMTユニットセルを有する面を介して伝播する。 MOSFET、M1が遮断されると、電流の点弧領域で遮断される。効率的な 遮断を可能にするため、付加的の図1のユニットセルと同じようにMOSFET (M2’)が設けられている。このMOSFETはnベースゾーン3をn+領域 10と接続する。 nベースゾーン3は従って遮断時に、投入接続されたMOSFET、M2、フ ローティング電極FE、順方向に極性付けられたpn接合部、およびユニットセ ルのMOSFET、M2を介してをアノード端子Aと接続される。ICMTが逆 方向阻止負荷されているとき、点弧領域のサイリスタ10、4’、3、2は順方 向に極性付けられる。このサイリスタは、ゲートGでの正の電圧によって制御電 流がこのサイリスタのベース4’へ給電されないときだけ阻止状態になる。 MOSFET、M1が投入接続されているときにゾーン1、2、3、4を有す るサイリスタを点弧するための本発明の別の構成が図3に示されている。ここで はpベースゾーン2が半導体の縁部でp縁部ゾーン20を介して半導体の上側境 界面に導かれている。このことは両側で阻止されるサイリスタから同じようにし て公知である。上側境界面にはpベースゾーンが領域24を形成し、この領域に はn+ゾーン5dが埋め込まれている。p領域24は従来技術では通常のように 上側pエミッタゾーン4から半導体ディスクの内側で表面に達するnベースゾー ン3によっては分離されておらず、これとは表面にあるpチャネルゾーン21に よって接続されている。pゾーン21の厚さと完全なドーピングは、これがこの 上にある絶縁体およびディスク中央に向かうゲート電極9’、並びに縁部から発 する第2のゲート電極22と共に、それぞれ1つのディプレション形pチャネル MOSFET、MZAないしMZKを形成する。ゲート電極9’は外部アノード 接点8と接続されてる。ゲート電極22はn+ゾーン5dの接点層を同時に形成 する。このゾーンは半導体の下側境界面にあるカソード接点7と導通接続してい る。n+領域5dとpチャネルゾーン21との間にあ るp領域の表面にはさらに反転形式のMOSFET、M2”が集積されている。 構成素子が順方向に極性付けられておりVK>VA、MOSFET、M1が投 入接続されているときは、アノード接点8からフローティング電極FE、pエミ ッタゾーン4、pチャネルゾーン21および縁部ゾーン20を介して、電流路が サイリスタ1、2、3、4のpベースゾーン2’に通じている。この電流路を介 して、正孔電流がpベースゾーン2に供給され、サイリスタ1、2、3、4を点 弧する。次に投入接続された状態は縁部から内部にあるユニットセルに伝播する 。MOSFET、M1がVK<VAのときに遮断されると、pn接合部J5は阻 止方向に極性付けられる。 このことによって、反転MOSFET、M2はスイッチオンし、ディプレッシ ョン形MOSFET,MZAはスイッチオフする。従って次に、nベースゾーン 2はアノード接点8と接続され、上側pエミッタゾーン4と下側pベースゾーン 2との接続は遮断される。カソードKとアノードAとの間にあるn+pn接合部 J2は電圧を受け取る。pチャネルゾーン21はここでMOSFET、MZAの 外の領域では電荷担体がなくなり、表面での電界が低下する。 構成素子が逆方向に極性付けられているとき、すなわち、カソード電位がアノ ード電位よりも大きいとき(VK>VA)、pn接合部J1とJ3は阻止方向に 極性付けられる。p領域24とnベースゾーン3の隣接部分はゲート電極に対し て正に極性付けられているから、p領域24の表面にはnチャネルが発生し、M OSFET、MZKのpチャネルは消失する。従ってこれによりnベースゾーン 3はカソードKと接続される。MOSFET、M1が投入接続されるとき、構成 素子はpnダイオード4、3によって阻止し、MOSFET、M1が遮断される とき、n+pnトランジスタ5b、4、3によって阻止する。このとき、僅かな 電圧を受け取るpn接合部J3が直列に接続される。ここでpゾーン21はMO SFET、MZKの外では電荷担体がなくなる。これによって空間電荷ゾーンの 伝播はpn接合部J1の周囲では表面において促進され、表面電界強度は低減さ れる。図2の点弧ゲートに対して図3の構成は、構成素子の投入接続がMOSゲ ートの遮断と全く同じように行われるという利点を有する。 更なる利点は、逆阻止能力が、nベースゾーン3からカソードKへのバイパス 路の投入接続によって改善されることである。 MOSFET、M1がpn接合部J5周囲での電圧形成の際にも遮断したまま となり、MOSFET、M2が投入接続されるようにするためには、ゲートGを アノードAの電位におくだけでは不十分である。なぜなら、pn接合部J5の電 圧がMOSFETの閾値電 圧を上回ると、両方のMOSFETが投入接続されることとなるからである。む しろこのためには、ゲートGにAに対して負の電圧、例えば−5Vを印加する必 要がある。これによりMOSFET、M1は遮断されたままとなり、M2が投入 接続され、pn接合部J2は阻止を開始する。 ゲートの電圧をアノードに対して同じようにゼロにすれば、構成素子を必ずし も遮断する必要はない。というのは、MOSFET,M1が完全には遮断されな いので純粋なカスコード回路とは関係なくなるからである。 ゲートGがアノードAに対して所定の固定電圧を有していれば、例えばVG,A =10Vであれば、構成素子は電流制限作用を備えた順方向特性曲線を有しない 。なぜなら、アノードAと接続されたn+領域5bが電流導通ICMTにおいて はMOSFET、M1のドレーン領域だからである。しかしMOSFETはゲー ト・ドレーン電圧が固定のときには電流制限作用を示さない。しかしゲートGに 固定電圧をフローティング電極FEに対して供給すれば、電流制限作用を得るこ とができる。この場合はMOSFET、M2が完全に投入接続されるので、電流 制限作用が高い電圧まで、阻止pn接合部J2を備えたn+pnトランジスタ1 、2、3によって保証される。 本発明の原理は、バーティカル構成素子で詳細に説 明したが簡単にラテラル構成素子にも適用することができる。ラテラル構成素子 では、2つの主電極が制御電極と共に半導体の上側境界面に配置されている。ア ノード側でスイッチオン・オフ可能な図1の構成素子のラテラル構成の実施例が 図4に示されている。アノード端子A’とゲート端子G’と並んで、カソード端 子K’およびカソード金属化部7’並びにカソードエミッタゾーン1’およびこ れを取り囲むサイリスタ1’、2’、3’、4’のpベースゾーン2’が半導体 の表面に配置されている。nベースゾーン3’は下方に向かって絶縁体またはそ の下にある基板のpn接合部によって分離されている。アノード金属化部8’と カソード金属化部7’とはpゾーン4”ないし2’とじゃ接触していない。pゾ ーン4”と2’には接触接続されたn+ゾーン5b”と5a’が埋め込まれてい る。pベースゾーン2’も上側主面に存在するので、pベースゾーン2’とサイ リスタ1’、2’、3’、4”のpエミッタゾーン4”もpチャネルゾーン21 ’によって直接接続されている。pチャネルゾーン21’は酸化物の被覆された 金属化部7’、8’と共に、ディプレッション形MOSFET,MZK’,MA Z’のアノードとカソードを形成する。図3と関連して説明したように、構成素 子は逆方向では印加されるゲート電圧に依存しないで阻止する。その際、カソー ド側のMOS構造体が作用し、J1が阻止する。 順方向に極性付けられており(VK<VA)、MOSFET、M1が遮断され るときには、構成素子は全く同じように阻止する。MOSFET、M1が投入接 続され、アノードAがこれによりpエミッタゾーン4”と接続されると、サイリ スタ1’、2’、3’、4”がpチャネルゾーン21’を介してpベースゾーン 2に流れる正孔電流によって点弧される。 上記のICMTユニットセル4とIGBTゆんびっとセルからなる双方向スイ ッチの構造が図5に示されている。IGBTユニットセルは通常の、以下に説明 する構造を有する。下側にあるp+ゾーン2aの上には弱くドープされたnベー スゾーン3aが続く。このnベースゾーン3aは上側にpウェル4aを有してお り、このpウェルにはn+ゾーン5cが埋め込まれている。p+ゾーン2aには金 属接点層7aが設けられており、n+ゾーン5c並びにpウェル4aには共通の 金属層10aが設けられている。n+ゾーン5cとnベースゾーン3aとの間の pウェル4aの領域の上には、ゲート電極11a’が配置されている。n+ゾー ン5c、pウェル4aの表面領域、およびnベースゾーン3aは、絶縁されたゲ ート電極11a’と共にnチャネルMOSFETを形成する。ICMTユニット セルは図1に示した構成に相応する。サイリスタの点弧は、図5には図示しない 図3の構成によって行うことができる。自明なように、双方向スイッチの2つ の部分、すなわちICMTとIGBTは同じプロセスステップで、半導体ウェハ からnドーピングによって製造することができる。ラテラル方向のマスキングだ けは、とくにn+ゾーンに対しては別でなければならない。下側接点電極7,7 aは2つのユニットセルで共通に主電極端子E2と接続されている。上側境界面 では、ICMTのアノード電極8とIGBTのカソード電極またはソース電極1 0aが上側主電極E1と接続されている。ICMTユニットセルとIGBTユニ ットセルとは異なる半導体素子に配置することができる。これら異なる半導体素 子はハイブリッド回路で相互に接続されている。 ICMTのゲート電極6とIGBTのゲート電極11a’は図5では両方で共 通の外側ゲート端子Ggemに接続されている。しかしICMTとIGBTが別個 のゲート端子G1とG2を有するようにし、従って別個に制御することもできる 。このことは下でさらに説明する場合に有利である。公知の双方向スイッチとの 相違点は、2つのゲートがここでは同じ基準電極E1またはFEから制御される ことである。従って制御コストがゲートが1つの場合に対してそれほど高くなら ない。モノリシック集積形態では、2つの形式のユニットセルが図5の双方向半 導体構成素子の場合でも、半導体のそれぞれ1つの固有の面領域に配置される。 比較的大きな距離によって、ICMT部分のpn接合 部J3とJ1の短絡、またはIGBTのpゾーン4aとICMTのnpnゾーン シーケンス1、2、3とから形成されるサイリスタ構造体の投入接続が回避され る。このサイリスタ構造体はゲートによっては遮断することができない。 双方向構成素子の作用を以下、図6aから図6dに基づいて説明する。電流− 電圧面UE2の第1象限では、下側主電極E2に上側主電極E1に対して正の電圧 が印加される。上側主電極は常にゼロ電位を有する。すなわち、UGE1=0であ る。ICMTセルはこの極性付けでは印加されるデータ電圧に依存せずに、pウ ェル4(アノードエミッタ)とnベース3との間のpn接合部J1によって上に 述べたように阻止状態である。ゲートの電圧VGE1がE1に対してゼロであれば 、IGBTも阻止状態である。ここで電圧は再び、pゾーン4aとnベース3a との間のpn接合部J1’によって取り入れられる。このことは図6aにハッチ ングされた、J1、J1’に続く領域によって示されている。従って組み合わさ れた構成素子は順方向阻止状態にあり、この阻止状態は、動作点が阻止特性曲線 上で第1象限にあることにより表される。 図6bでは電極E2の電圧はそのまま正であり、例えば500Vである。しか し今度は、ゲートGgemに例えば10Vの正の電圧が印加される。この電圧はM OSFET閾値電圧よりも大きい。これによりIGB Tは公知のように導通状態に切り替わる。ICMTセルでは、サイリスタのフロ ーティングされたアノード端子がMOSFET、M1のnチャネルによって主電 極E1と接続される。しかしサイリスタは相変わらず逆方向阻止状態である。そ の際に電圧は例えばIGBTの順方向電圧まで降下する。組み合わされた双方向 構成素子は順方向導通状態にあり、これはIGBTによって定められる。 電極E2がE1に対して負の電位にあると、これは第3象限である。IGBT はこの極性付けの際には、下側pn接合部J2によって、ゲート電圧が印加され ているか否かに依存せずに阻止状態になる。MOSFET、M1が遮断されてい るとき、ICMTも阻止状態である。すなわち同じように、nベース3と下側p ゾーン2との間のpn接合部J2によって上に述べたように阻止状態となる。こ の場合が図6cに示されている。内部MOSFET、M2はこの状態で投入接続 される。その結果、nベースゾーン3はアノード側pn接合部J1へのバイパス 路Xを介して上側主端子E1と接続される。上に述べたように、pn接合部J5 の破壊電圧はこのためにMOSFET、M2の閾値電圧よりも格段に大きく調整 しなければならない。 遮断過程は下側n+pnトランジスタ1、2、3によって定められるから、n ゾーン3aの厚さと抵抗率は、遮断時にも所与の確実な動作領域に達するため、 IGBTだけに対して必要である場合よりも大きく調整しなければならない。 E2における負の電圧が変化せず、ゲートGの電圧がMOSFETの閾値電圧 を越える値に上昇したときでも、IGBTはすでに述べたように阻止状態に留ま る。ICMTユニットセルでは、サイリスタのpエミッタゾーン4がフローティ ング電極とMOSFET、M1のnチャネルを介して外側電極E1と接続される 。このことによりpゾーン4の電位は以前の負の値から電極E1の値ゼロに近似 するよう上昇する。その結果、nチャネルがMOSFET、M2内で消失し、こ のMOSFET、M2は遮断される。同時にサイリスタ1、2、3、4はスイッ チオンしなければならない。このためには、n+ゾーン1がIGBTセルを有す る面領域では欠けており、pn接合部J3は従って通常は下側表面で終端し、I GBTとICMTに共通の金属化部7によって短絡されることに注意しなければ ならない。 しかし図3の構成を用いた点弧、または順方向阻止能力のないサイリスタ1、 2、3、4よる点弧のためには、pn接合部J3が短絡してはならない。短絡を 阻止するために、本発明の双方向スイッチ素子の構成では、下側境界面の領域( pn接合部J3が生じるところ)が酸化層12’または他の絶縁体によって覆わ れている。これは図7に示されている。ICMTのp ゾーン2もn+エミッタゾーン1の直後から張り出し、酸化物の被覆された表面 領域に終端している。これによりpゾーン2は半導体の下側境界面の金属化部7 とは接触していない。 IGBTのpゾーン2aはこれから距離をおいて始まり、絶縁された表面に達 するnベースゾーン3によってICMTのpベースゾーン2から分離されている 。nベースゾーン3の表面における幅は、pn接合部J2の阻止能力が影響を受 けないほど小さい。pn接合部J3だけが阻止方向に極性付けることができ、こ のことは図3の縁部構成の作用に対して必要である。サイリスタ1、2、3、4 も、これが短絡なしでも内部MOSFET、M2によって順方向に阻止しないよ うに構成することができる。pベースゾーン2とカソード側制御可能構成素子の アノード側pゾーン2aとの分離は溝によっても行うことができ、この溝には有 利には絶縁物質が充填されている。 これにより、ゲート電圧が正のときに導通し、ゲート電圧が負または消失した ときに阻止状態になる双方向構成素子が得られる。ゲート電圧を閾値電圧よりも 上に上昇させることにより構成素子は導通し、ゲート電圧をゼロまたは負の値に 点火させることにより遮断する。すなわち、下側電極E1がE1に対して正の電 圧であるとき(第1象限)でも、E2がE1に対して負の極性であるとき(第3 象限)でも動作する。 接合部J3の短絡を阻止し、サイリスタ1、2、3、4を順方向には阻止能力 がないように構成する手段の他に択一的手段として、図2の点弧ゲートを使用す ることができる。これはとりわけ、V(E2)>V(E1)の極性付けと、ゲー ト電圧が正であるときに、点弧領域の上記サイリスタ2、3、4、10を投入接 続できるという特性を有する。というのは、制御電流をこのpベース領域4に供 給するからである。ユニットセルのサイリスタ5b,4、3、2には点弧された 状態は伝播しない。というのは、このサイリスタのエミッタ接合部J5は、ゲー ト電圧が正のとき、反転チャネルとフローティング電極FEによって短絡される からである。しかしスイッチオンされた点弧領域はIGBTと同時にはMOSF ET、M1によって遮断することができない。なぜなら、順方向に極性付けられ たpn接合部J5が並列に接続されているからである。点弧領域のスイッチオン を阻止するために、従ってこの点弧ゲートを使用する際にはICMTのゲート電 極6に固有のゲート端子G1を、IGBTのゲート電極11にこれとは別個のゲ ート端子G2を設け、両方を異なる制御信号によって制御することが必要である 。第1象限(V(E2)>V(E1))ではこの場合、IGBTだけが正のゲー ト電圧によって制御され、ICMTゲートG1の電圧はゼロまたは負に調整され る。 図8に示されたICMTとIGBTからなる双方向構成素子の点弧領域の構成 では、ICMTとIGBTを、点弧ゲートが必要な場合に対してもただ1つのゲ ート端子G’により制御することができる。主電極E1,E2がV(E2)<V (E1)に極性付けられているとき、このゲートG’は、正のゲート電圧が印加 されると、ICMTのサイリスタ1、2、3、4の投入接続を行う。V(E2) >V(E1)のときは、構成素子のICMT部分を投入接続することなく正のゲ ート電圧を印加することができる。 ゲート接点12の設けられたp領域は固有のpウェル4a’を有する。このp ウェルはウェル状のp領域4bとpチャネル4cによってのみ接続されている。 ウェル状のp領域4bはFEに接続された電極11”を備えたn+ゾーン10” を有している。pチャネルの上に配置された絶縁電極13と共に、領域4a’、 4c,4bはnベースゾーン3の基板と関連して、ディプレッション形pチャネ ルMOSFET、MZを形成する。p領域4a’には、nベースゾーン3にウェ ル状に埋め込まれた別のp領域14が前置されており、このp領域には接点15 が設けられている。この接点はMOSFET、MZのゲート電極13と導通接続 している。電極E2の電圧がE1に対して正であるとき、構成素子の阻止状態で 空間電荷ゾーンRLZが阻止しているpn接合部J1”周囲に、図示のように形 成される。このことによってp領域14は4a’に対して正の電位を受ける。 ゲート電極13におけるこの電位と基板3の電圧によって、領域4a’と4b との間のpチャネルは消失する。その結果、ゲート電流が領域4bに流れず、サ イリスタ10”、4b,3,2を点弧することができる。このサイリスタの安定 した阻止特性を得るために、図8にはさらに別の構成が示されている。すなわち 、pゾーン4bとn+ゾーン10”との間のpn接合部J6を、極性がVK>V Aのときに短絡するのである。このことはpゾーン4bにウェル状に埋め込まれ たn+ゾーン16によって行われる。このn+ゾーン16は接点17を有し、この 接点は同時にゾーン4bにオーミックに接触接続している。n+ゾーン16、n+ ゾーン10、およびその間にあるp領域は、その上に配置された絶縁ゲート電極 18と共に、nチャネルMOSFET、MSを形成する。このMOSFETのゲ ート18は前置されたpゾーン14と接続されており、従って主電極の極性付け がVK>VAであるとき、領域4bと16に対して正の電位を有する。MOSF ET、MSは従って投入接続され、n+領域10を低抵抗にpゾーン4bと接続 する。この投入接続されたpn接合部J6の短絡によって、構成素子の阻止能力 はVK>VAであるとき格段に改善される。 図8に示した点弧ゲート構造によって、1、2、3 、4からなるサイリスタはV(E2)<V(E1)であるときに投入接続される 。しかし2、3、4b,10からなるサイリスタ構造体は、順方向に極性付けら れた第1象限にあるから点弧しない。pn接合部J6の投入接続された短絡によ って第1象限にある阻止特性はさらに安定する。 双方向スイッチに電流制限作用を備えた特性曲線が要求されないときには、こ のことは図8のゲートGを固定電圧により主端子E1に対して制御するのではな く、フローティング電極FEに対して制御することにより達成することができる 。これは第3象限においてV(E2)<V(E1)の場合である。この場合はI CMTに言えることがそのまま当てはまる。しかし第1象限においても、この制 御が当てはまる。なぜなら、電極FEは第1象限ではゲート電圧VG,FEが正のと き実質的にE1の電位にあるからである。というのは投入接続されたMOSFE T、M1が逆方向に阻止するサイリスタの電流だけを導通するからである。VG, FE =0であると仮定すれば、構成素子、すなわちここではIGBTはその他に阻 止状態におかれる。この場合、電極FEはE1に対して次のような電位をとる。 すなわち、阻止電流によって弱く順方向に極性付けられたpn接合部J5の電圧 によって定められる電位をとる。例えばFEと、ひいてはGはVG,FE=0である とき、E1に対して0.3Vの電位である。一方この 形式の構成素子の閾値電圧は典型値が3または4Vである。従ってIGBTは阻 止する。ゲートを固定電圧によりフローティング電極に対して制御すれば、双方 向構成素子は所望の特性を示し、例えば第1象限でも第3象限でも電流制限作用 を備えた特性曲線を有する。 2つの異なるゲートを有する構成(しかし公知の双方向スイッチに対する相違 として1つの主電極E1から制御される)では、図8の代わりに図2の簡単な点 弧構造を使用できるほか、さらに別の重要な利点が達成される。この利点は、完 全な双方向切替能力をただ1つのユニットセルにまとめることができると言うこ とである。このことによって、両方向での電流供給に対して1つの同じ面を使用 することができ、その結果所要の半導体面積が、ただ1つのゲート端子しか有し ない場合に対して格段に減少される。このようなそれ自体双方向のユニットセル が図9に示されている。このユニットセルは図1のICMTユニットセルとは次 の点でのみ異なる。すなわち、MOSFET、M2のゲートが外部電極A(図9 のE1’)に固定的に接続されるのではなく、これとは分離して別個のゲート端 子G2を介して外から制御できる点でのみ異なる。 pn接合J3の短絡は図6の構成によれば酸化層12”によって阻止される。 サイリスタ構造体1、2、3、4は第3象限において良好に導通しなければなら ないが、しかしこのことがコレクタとして作用する接合部J3によって損なわれ るから、n+エミッタゾーン1の横方向広がりはpゾーン2aと同じようにラテ ラルセル寸法(セルピッチ)よりも大きくなければならない。下にpゾーン2a しか存在しない面領域とn+エミッタゾーン1をも有する領域とは“テープ方向 ”で図平面に対して垂直に相互に入れ替えることができる。MOSFET、M1 が投入接続されるとき、構成素子はIGBTのようにゲートG2によって投入接 続される。G2をE1と接続すれば、G1によって切替可能なICMTの機能が 得られる。 VE2>VE1での第1象限では従ってゲートE1をE1(またはFE)に対して 正の電位にする。その結果、MOSFET、M1は投入接続される。そしてサイ リスタ1、2、3、4は逆方向に極性付けられ、構造体の右部分、すなわち2a 、3、4、5bはMOSゲートG2と共にIGBTのように動作する。G2にお けるE1に対しての正の電圧により、構成素子はスイッチオンする。電圧をゼロ まで下げると、遮断する。VE2<VE1での第3象限では、G2を電極E1’に接 続する。その結果、構成素子は図1のICMTのように機能する。ゲートG1の 制御によって、そこに記述したようにスイッチオン・オフすることができる。 n+ベースゾーン1がpエミッタゾーン2aと同じように下側境界面のそれぞ れ一部をだけを覆うことは ICMTないしIGBTの機能をそれほど損なわない。なぜなら、ベースゾーン 3の厚さが下側nエミッタゾーン1の空隙、およびICMT機能ないしIGBT 機能に対するゾーン2aの空隙の横方向広がりよりも格段に大きいからである。 それにもかかわらず、半導体の上側主面におけるMOS反転チャネルは全体チ ャネル幅において、すなわち図平面に対して垂直の広がりにおいて有効である。 従って比較的小さな面積の双方向構成素子を、同時にチャネル幅を大きくしても 作製することができる。活性構成素子面積が近似的に半分でも、チャネル抵抗も 半導体内部のオン抵抗も実質的に上昇しない。 アノード側で制御される図4のラテラル構成素子は通常のラテラル構成素子、 例えばラテラルIGBT(そのユニットセルは別の面領域に配置されている)に より図5と同じようにして1つのラテラル双方向半導体構成素子にまとめること ができる。両方の個別構成素子のゲート電極は通常は共通のゲート端子を有する 。図6に基づいて説明したように、構成素子は主電極の極性に依存せずにゲート 電圧が正のとき投入接続され、ゲート電圧が負または消失するときに遮断される 。
【手続補正書】特許法第184条の8第1項 【提出日】1996年11月14日 【補正内容】 請求の範囲 1.アノード側で制御可能な半導体構成素子であって、当該構成素子の半導体 は並置された多数のユニットセルを有し、 該ユニットセルは並列に接続されており、かつサイリスタ構造体を伴い、 弱くドープされたnベースゾーン(3)には両方の側で、比較的強くドープさ れたpゾーンがpベース領域(2)およびpエミッタゾーン(4)として隣接し ており、 pベースゾーン(2)の上には強くドープされたnエミッタゾーン(1)が続 いており、 該nエミッタゾーンはカソード電極(7)と接触接続している形式の半導体構 成素子において、 ユニットセルのpエミッタゾーン(4)には、少なくとも片側でユニットセル の縁部に対して平行に、第1および第2のn+ゾーン(5a,5b)が相互に間 隔をおいて埋め込まれており、 前記2つのn+ゾーン(5a,5b)は、p領域および第1のゲート電極(6 )と共に第1のnチャネルMOS電界効果トランジスタ(M1)を形成し、 前記p領域は、前記2つのn+ゾーン(5a,5b)の間にあり、pエミッタ ゾーン(4)に所属するものであり、 前記第1のゲート電極(6)は、pエミッタゾーン(4)の上に配置されてお り、かつ絶縁されており、 前記第1のnチャネルMOS電界効果トランジスタ(M1)はフローティング 電極(FE)によりサイリスタ構造体と直列に接続され、 第2のn+領域(5b)と表面にまで達するnベースゾーン(3)とは、それ らの間にあるpエミッタゾーン(4)の領域とその上に配置された第2のゲート 電極(9)と共に第2のnチャネルMOS電界効果トランジスタ(M2)を形成 し、 前記第2のn+領域(5b)はウェル状のpエミッタゾーンの縁部に隣接して おり、 前記第2のnチャネルMOS電界効果トランジスタ(M2)は第1のMOS電 界効果トランジスタ(M1)のnベースゾーン(3)とドレーンゾーン(5b) との間に集積されており、 第1のMOSFET(M1)のドレーン電極は外側アノード電極(8)とユニ ットを形成し、 該ユニットはpエミッタゾーン(4)から絶縁層によって分離されており、ド レーン電極(5b)を介してのみ前記pエミッタゾーンと接続される、ことを特 徴とするアノード側で制御可能な半導体構成素子。 2.ユニットセルへの分割はpエミッタゾーン(4)のウェル状の構成によっ て行われる、請求項1記載の半導体構成素子。 3.第2のゲート電極(9)は外側アノード電極(8)と接続されているか、 またはこれにより共に形成されている、請求項1または2記載の半導体構成素子 。 4.サイリスタ構造体はバーティカル構成であり、 nエミッタゾーン(1)、pベースゾーン(2)、pエミッタゾーン(4)お よびアノード電極(8)は相互に重なって配置されており、 nエミッタゾーン(1)と接続されたカソード電極(7)は下側境界面に配置 され、 アノード電極(8)並びに第1のゲート電極(6)は半導体の上側境界面に配 置されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の半導体構成素子。 5.基板(5)には、これから絶縁層またはpn接合部によって分離されて、 nベースゾーン(3’)が配置されており、 該nベースゾーンには、pベースゾーン(2’)とnエミッタゾーン(4”) とがウェル状に横方向に配置されており、 当該pベースゾーン(2’)とnエミッタゾーン(4”)とは阻止能力により 定められた間隔によって相互に分離されており、 pベースゾーン(2’)にはnエミッタゾーン(1’)が配置され、 pエミッタゾーン(4”)には第1のMOS電界効 果トランジスタ(M1’)のソースゾーンとドレーンゾーン(5a’,5b’) とが配置されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の半導体構成素子 。 6.半導体には、フローティング電極(FE)から大きな間隔をおいて、当該 フローティング電極からpエミッタゾーンの中断によって分離された点弧領域が 配置されており、 該点弧領域は、pエミッタゾーン(4’)と、該pエミッタゾーンに埋め込ま れてたn+ゾーン(10)と、nベースゾーン(3)に続くpベースゾーン(2 )と、これに続くnエミッタゾーン(1)とからなり、 前記n+ゾーン(10)はpエミッタゾーン(4’)に隣接するnベースゾー ン(3)を伴い、 前記pエミッタゾーン(4’)は点弧ゲート接点(12)を有し、 該点弧ゲート接点は抵抗を介して第1のゲート電極(6)と接続されており、 前記埋め込まれたn+ゾーン(10)には接点電極(11)が設けられており 、 該接点電極はフローティング電極(FE)と接続されているが、しかし点弧領 域ではpエミッタゾーン(4’)と埋め込まれたn+ゾーン(10)とのpn接 合部(J6)を短絡しない、請求項1から5までのい ずれか1項記載の半導体構成素子。 7.前記pベースゾーン(2)は、半導体のp縁部ゾーン(20)によって上 側境界面に導かれており、そこでp領域(24)を形成し、 該p領域にはn+ゾーン(5d)が埋め込まれており、 該n+ゾーンはカソード電極(7)と導通接続しており、 前記p領域(24)とpエミッタゾーン(4)は表面においてpチャネル(2 1)によって接続されており、 該pチャネル(21)は、pエミッタゾーンの縁部でpチャネルゾーン(21 )に重なるゲート電極(9’)と共に、ディプレッション形pチャネルMOS電 界効果トランジスタ(MZA)を形成し、 前記ゲート電極(9’)は第2のMOS電界効果トランジスタ(M2)に所属 するものであり、 かつ前記pチャネル(21)は、絶縁された付加的ゲート電極(22)と共に 別のディプレッション形MOS電界効果トランジスタ(MZA)を形成し、 前記絶縁された付加的ゲート電極(22)は、カソード側の接触接続したn+ ゾーン(5d)と導通しており、かつp領域(24)の縁部でチャネルゾーン( 21)に重なっており、 前記カソード側で接触接続したn+ゾーン(5d) と、表面まで導かれるp領域(24)とから、絶縁ゲート(22)と共に反転形 MOS電界効果トランジスタ(M2”)が形成されている、請求項1から4まで のいずれか1項記載の半導体構成素子。 8.pベースゾーン(2’)とpエミッタゾーン(4”)とは表面でpチャネ ルゾーン(21’)によって接続されており、 該pチャネルゾーン(21’)は、絶縁ゲート電極(9’)と共にディプレッ ション形MOS電界効果トランジスタ(MZA’)を形成し、かつカソード側に おいて、カソード電極(7’)に接続されたゲート電極(22’)と共に別のデ ィプレッション形MOS電界効果トランジスタ(MZK’)を形成し、 前記絶縁ゲート電極(9’)は、前記pチャネルゾーン(21’)にpエミッ タゾーン(4”)の縁部で重なっており、 nエミッタゾーン(1’)と、表面に導かれたpベースゾーン(2’)とから 、カソード電極に接続されたゲート電極(22’)と共に反転形nチャネルMO S電界効果トランジスタ(M2”)が形成されている、請求項5記載の半導体構 成素子。 9.請求項1のアノード側制御可能半導体構成素子(ICMT)の半導体は並 置された多数のユニットセルを有し、 該ユニットセルは並列に接続されており、かつサイ リスタ構造体を備えており、 弱くドープされたnベースゾーン(3)には両側で比較的に強くドープされた pゾーンがpベースゾーン(2)およびpエミッタゾーン(4)として隣接して おり、 前記pベースゾーン(2)の上には強くドープされたnエミッタゾーン(1) が続いており、 該nエミッタゾーン(1)はカソード電極(7)と接触接続しており、 ユニットセルのpエミッタゾーン(4)には少なくとも片側で該pエミッタゾ ーンの縁部に平行に、第1および第2のn+ゾーン(5a,5b)が相互に間隔 をおいて埋め込まれており、 前記両方のn+ゾーン(5a,5b)は、それらの間にある、pエミッタゾー ン(4)のp領域、およびその上に配置され、絶縁された第1のゲート電極(6 )と共に、第1のnチャネルMOS電界効果トランジスタ(M1)を形成し、 該第1のMOS電界効果トランジスタはフローティング電極(FE)によって サイリスタ構造体と直列に接続されており、 第2のn+領域(5b)と表面にまで達するnベースゾーン83)とは、それ らの間にあるp笑み板ゾーン(4)の領域、およびその上に配置された第2のゲ ート電極(9)と共に第2のnチャネルMOS電界効 果トランジスタ(M2)を形成し、 前記第2のn+領域(5b)はウェル状のpエミッタゾーンの縁部に隣接して おり、 前記第2のMOS電界効果トランジスタ(M2)は、nベースゾーン(3)と 第1のMOS電界効果トランジスタ(M1)のドレーンゾーン(5b)との間に 集積されており、 第1のMOSFET(M1)のドレーン電極は外側アノード電極(8)と共に ユニットを形成し、 該ユニットはpエミッタゾーン(4)から絶縁層によって分離されており、ド レーン電極(5b)を介してのみpエミッタゾーンと接続される、ことを特徴と する、アノード側制御可能半導体構成素子の双方向半導体素子での用途。 10.アノード側制御可能半導体構成素子(ICMT)のユニットセルは、半導 体においてカソード側制御可能半導体構成素子(IGBT)のユニットセルと共 にモノリシックに集積されており、 アノード側制御可能半導体構成素子のユニットセルは第1の面領域に配置され ており、 カソード側制御可能半導体構成素子のユニットセルは半導体の第2の面領域に 配置されている、請求項9項記載の半導体構成素子の双方向半導体構成素子での 用途。 11.カソード側制御可能半導体構成素子のユニット セルは第2の面領域において絶縁されたゲートバイポーラトランジスタ(IGB T)を形成し、 該バイポーラトランジスタ(IGBT)はアノード側pゾーン(2a)と、n ベースゾーン(3a)と、カソード側pゾーン(4a)とを有しており、 該カソード側pゾーン(4a)にはn+ゾーン(5c)が埋め込まれており、 該n+ゾーン(5c)はnベースゾーン(3a)、pゾーン(4a)および絶 縁されたゲート(6)と共にMOS電界効果トランジスタを形成し、 カソード側電極(10a)はアノード側制御可能半導体構成素子のアノード電 極(8)と接続されている、請求項10記載の用途。 12.カソード側制御可能半導体構成素子(IGBT)のゲート電極(11a’ )と、アノード側制御可能半導体構成素子(ICMT)の第1のMOSFET( M1)のゲート電極(6)とは共通のゲート電極(Ggem)に接続されている、 請求項11項記載の用途。 13.第1の面領域と第2の面領域との間の境界領域では、第1の面領域におけ るアノード側制御可能半導体構成素子(ICMT)のnエミッタゾーン(1)と pベースゾーン(2)とが、第2の面領域におけるカソード側制御可能半導体構 成素子(IGBT)のアノード側pゾーン(2a)から相互に分離されている、 請求項10または11記載の用途。 14.アノード側制御可能半導体構成素子(ICMT)のpベースゾーン(2) と、カソード側制御可能半導体構成素子(IGBT)のアノード側pゾーン(2 a)とは相互に間隔をおいて終端しており、その間にあって半導体の下側境界面 に達するnベースゾーン(3)によって分離されており、 表面に導かれたpベースゾーン(2)とnベースゾーン(3)とは絶縁層(1 2’)によって半導体の下側境界面にある金属化部から絶縁されている、請求項 13記載の用途。 15.アノード側制御可能構成素子(ICMT)のpベースゾーン(2)とカソ ード側制御可能構成素子(IGBT)のアノード側pゾーン(2a)とは、、半 導体に刻まれた溝によって相互に分離されており、 該溝には絶縁物質が充填されている、請求項13記載の用途。 16.第1の面領域から分離された、または離れた領域に点弧ゲートが設けられ ており、 該点弧ゲートはpゾーン(4a’)を有しており、 該pゾーン(4a’)はnベースゾーン(3)にウェル状に埋め込まれており 、かつゲート電極(12)を有し、 該ゲート電極(12)はアノード側制御可能構成素子のゲート電極(6)と接 続されており、 前記点弧ゲートはさらに、nベースゾーン(3)に 埋め込まれた第2のpゾーン(4b)を有し、 該第2のpゾーン(4b)はディプレッション形MOS電界効果トランジスタ (MZ)によって前記pゾーン(4a’)と接続されており、かつ接点電極(1 1”)を備えたn+ゾーン(10”)を有し、 前記接点電極(11”)はフローティング電極(FE)と接続されており、 前記ディプレッション形MOS電界効果トランジスタ(MZ)のゲート電極( 13)はpゾーン(14)の接点電極(15)と接続されており、 前記pゾーン(14)は付加的にnベースゾーン(3)に埋め込まれており、 かつアノード側制御可能構成素子(ICMT)が逆方向阻止動作する際、空間電 荷ゾーンではpn接合部(J1”)周囲にある、請求項1から4までのいずれか 1項記載の半導体構成素子の請求項10から15までのいずれか1記載の双方向 構成素子での用途。 17.第2のpエミッタゾーン(4b)に、別のn+ゾーン(16)が埋め込ま されており、 該別のn+ゾーンは、pエミッタゾーン(4b)を備えたフ共通のフローティ ング短絡接点(17)を有し、 両方のn+ゾーン(10”、16)は、それらの間にあるpゾーン(4b)の p領域、およびその上に配置されたゲート電極と共にnチャネルMOS電界効果 トランジスタを形成し、 該電界効果トランジスタのゲート電極(18)はp領域(14)の接点電極( 15)と接続されている、請求項16記載の用途。 18.それ自体双方向に切り替え可能なユニットセルのただ1つの群から請求項 1、2または4に従って形成されており、ただし、nエミッタゾーン(1)とp ベースゾーンは部分領域において、カソード金属化部に接するpゾーン(2a) によって置換されており、 該pゾーン(2a)は請求項13、14または15に従ってnエミッタゾーン (1)およびpベースゾーン(2)から分離されており、 請求項1記載の構成素子のアノード金属化部とカソード金属化部とは第1およ び第2の主電極(E1’,E2’)と接続されており、 第1および第2のMOS電界効果トランジスタ(M1,M2)は外側から制御 可能なゲート(G1,G2)を有し、 第2のMOS電界効果トランジスタ(M2)のゲート(G2)が第1の主電極 (E1’)と導通接続する際には、第1のMOS電界効果トランジスタのゲート (G1)によって切り替え可能なアノード側制御可能半導体構成素子(ICMT )の機能が維持され、 第1のMOS電界効果トランジスタ(M1)のゲート(G1)が正に制御され る際には、第2のMOS電 界効果トランジスタのゲート(G2)によって切り替え可能なカソード側絶縁ゲ ートバイポーラトランジスタの機能が維持される、請求項9または10、および 請求項13から15までのいずれか1項記載の用途。 19.半導体の第1の面領域には、請求項8記載のアノード側構成素子が配置さ れており、 同じ半導体の第2の面領域には、ラテラル絶縁ゲートバイポーラトランジスタ が同じ半導体に配置されている、請求項10記載の用途。 欧州特許出願0329993A3から、多数のベース領域と、このベース領域 にそれぞれ埋め込まれたエミッタ領域を有するサイリスタが公知である。このサ イリスタでは各ベース領域に第1の電界効果トランジスタが配属されており、こ の電界効果トランジスタは点弧電圧パルスがそのデータ電極に印加される際に点 弧電流回路を投入接続する。各ベース領域には別の電界効果トランジスタが接合 されており、この電界効果トランジスタは消去電圧パルスがそのゲート電極に供 給される際、埋め込まれたエミッタ領域を制限するPM接合部を橋絡するために 、エミッタ−ベース路を短絡させる。サイリスタは比較的小さな制御電力によっ て点弧するが、2つの別個の制御入力側が必要である。 欧州特許出願00028799A2から、1つの半導体を備えたトライアック が公知である。このトライアックでは、第1の層が第1のサイリスタのpベース 層と第2のサイリスタのpエミッタ層を形成し、第2の層が2つのサイリスタの nベース層を形成し、第3の層が第1のサイリスタのpエミッタ層と第2のサイ リスタのpベース層を形成する。第1の層には第1のサイリスタのnエミッタ層 が、第3の層には第2のサイリスタのエミッタ層がそれぞ電極の設けられた層と して接合されている。2つのサイリスタの境界領域にはゲート制御MIS構造体 が設けられており、この構 造体は制御可能なエミッタ短絡経路を含んでいて、第1のサイリスタのnエミッ タ層と第2のサイリスタのpエミッタ層に隣接している。この構成の利点は、1 つのトライアックに統合される2つのサイリスタの分離がさらに行われることで あり、このことによってスイッチング過程は、電極に印加される電圧がゼロ点を 近傍を通過するときでも、この電圧の変化速度の影響を受けないことである。 欧州特許出願022409A1から、集積された保護トランジスタを備えた半 導体構成素子が公知である。この半導体構成素子はサイリスタまたはトライアッ クとすることができる。交流電圧のゼロ点通過時に切り替えられるフォトサイリ スタまたはフォトトライアックは高電圧から保護されなければならない。この場 合はとくにゲート領域が危険にさらされる。 欧州特許出願0559945A1から、遮断可能な電力半導体構成素子が公知 である。この構成素子では、共通の半導体基板に多数のMOS制御遮断可能サイ リスタと多数のIGBTセルが並置されている。ここでは両方のセル形式の所属 のゲート電極が別個の電極として構成されている。これによって遮断時に時間的 に入り組んだ制御を行うことができ、このことは構成素子の電気特性において大 きな利点である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 29/78 655Z (72)発明者 ヤーツェク コレク ドイツ連邦共和国 D−64546 メルフェ ルデン−ヴァルドルフ フォアゲルスベル クシュトラーセ 13アー (72)発明者 アレクサンダー ボーデンゾーン ドイツ連邦共和国 D−63069 オッフェ ンバッハ ポメルンシュトラーセ 17

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.アノード側で制御可能な半導体構成素子であって、当該構成素子の半導体 は多数の並置されたユニットセルを有し、 該ユニットセルは並列に接続されており、かつサイリスタ構造体を伴い、 弱くドープされたnベースゾーン(3)には両方の側で、比較的強くドープさ れたpゾーンがpベース領域(2)およびpエミッタゾーン(4)として隣接し ており、 pベースゾーン(2)の上には強くドープされたnエミッタゾーン(1)が続 いており、 該nエミッタゾーンはカソード電極(7)と接触接続している形式の半導体構 成素子において、 pエミッタゾーン(4)には第1のnチャネルMOS電界効果トランジスタ( M1)が集積されており、 該第1のnチャネルMOS電界効果トランジスタは、サイリスタ構造体と直列 に接続されたフローティング電極(FE)によって切り替えられ、 第1のMOSFET(M1)のドレーン電極(5b)には外側アノード電極( 8)が設けられており、 該アノード電極はpエミッタゾーン(4)とは接触接続しておらず、 第1のMOS電界効果トランジスタ(M1)のnベ ースゾーン(3)とドレーンゾーン(5b)との間には第2のnチャネルMOS 電界効果トランジスタ(M2)が集積されている、ことを特徴とする半導体構成 素子。 2.ユニットセルへの分割がpエミッタゾーン(4)のウェル状の構成によっ て行われ、 ユニットセルのpエミッタゾーン(4)には少なくとも片側でその縁部に対し て平行に第1および第2のn+ゾーン(5a,5b)が相互に間隔をおいて埋め 込まれており、 2つのn+ゾーン(5a,5b)は、その間にある、pエミッタゾーン(4) のp領域およびそのうえに配置され、絶縁された第1のゲート電極(6)と共に 、第1のnチャネルMOS電界効果トランジスタ(M1)を形成し、 ウェル状のpエミッタゾーンの縁部に隣接する第2のn+領域(5b)と表面 に達するnベースゾーン(3)とは、その間にあるpエミッタゾーン(4)の領 域およびその上に配置された第2のゲート電極(9)と共に第2のnチャネルM OS電界効果トランジスタ(M2)を形成し、 第1のn+ゾーン(5a)とpエミッタゾーン(4)とは共通のフローティン グ電極(FE)を有し、 第2のn+ゾーン(5b)は外側アノード電極(8)と接続されている、請求 項1記載の半導体構成素子 。 3.第2のゲート電極(9)は外側アノード電極(8)と接続されているか、 またはこれにより共に形成されている、請求項1または2記載の半導体構成素子 。 4.サイリスタ構造体はバーティカル構成であり、 nエミッタゾーン(1)、pベースゾーン(2)、pエミッタゾーン(4)お よびアノード電極(8)は相互に重なって配置されており、 nエミッタゾーン(1)と接続されたカソード電極(7)は下側境界面に配置 され、 アノード電極(8)並びに第1のゲート電極(6)は半導体の上側境界面に配 置されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の半導体構成素子。 5.基板(5)には、これから絶縁層またはpn接合部によって分離されて、 nベースゾーン(3’)が配置されており、 該nベースゾーンには、pベースゾーン(2’)とnエミッタゾーン(4”) とがウェル状に横方向に配置されており、 当該pベースゾーン(2’)とnエミッタゾーン(4”)とは阻止能力により 定められた間隔によって相互に分離されており、 pベースゾーン(2’)にはnエミッタゾーン(1’)が配置され、 pエミッタゾーン(4”)には第1のMOS電界効果トランジスタ(M1’) のソースゾーンとドレーンゾーン(5a’,5b’)とが配置されている、請求 項1から3までのいずれか1項記載の半導体構成素子。 6.半導体には、フローティング電極(FE)から大きな間隔をおいて、当該 フローティング電極からpエミッタゾーンの中断によって分離された点弧領域が 配置されており、 該点弧領域は、pエミッタゾーン(4’)と、該pエミッタゾーンに埋め込ま れてたn+ゾーン(10)と、nベースゾーン(3)に続くpベースゾーン(2 )と、これに続くnエミッタゾーン(1)とからなり、 前記n+ゾーン(10)はpエミッタゾーン(4’)に隣接するnベースゾー ン(3)を伴い、 前記pエミッタゾーン(4’)は点弧ゲート接点(12)を有し、 該点弧ゲート接点は抵抗(R)を介してゲート電極(G)と接続されており、 前記埋め込まれたn+ゾーン(10)には接点電極(11)が設けられており 、 該接点電極はフローティング電極(FE)と接続されているが、しかし点弧領 域ではpエミッタゾーン(4’)と埋め込まれたn+ゾーン(10)とのpn接 合部(J6)を短絡しない、請求項1から5までのいずれか1項記載の半導体構 成素子。 7.前記pベースゾーン(2)は、半導体のp縁部ゾーン(20)によって上 側境界面に導かれており、そこでp領域(24)を形成し、 該p領域にはn+ゾーン(5d)が埋め込まれており、 該n+ゾーンはカソード電極(7)と導通接続しており、 前記p領域(24)とpエミッタゾーン(4)は表面においてpチャネル(2 1)によって接続されており、 該pチャネル(21)は、pエミッタゾーンの縁部でpチャネルゾーン(21 )に重なるゲート電極(9’)と共に、ディプレッション形pチャネルMOS電 界効果トランジスタ(MZA)を形成し、 前記ゲート電極(9’)は第2のMOS電界効果トランジスタ(M2)に所属 するものであり、 かつ前記pチャネル(21)は、絶縁された付加的ゲート電極(22)と共に 別のディプレッション形MOS電界効果トランジスタ(MZK)を形成し、 前記絶縁された付加的ゲート電極(22)は、カソード側の接触接続したn+ ゾーン(5d)と導通しており、かつp領域(24)の縁部でチャネルゾーン( 21)に重なっており、 前記カソード側で接触接続したn+ゾーン(5d)と、表面まで導かれるp領 域(24)とから、絶縁ゲート(22)と共に反転形MOS電界効果トランジス タ(M2”)が形成されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の半導 体構成素子。 8.pベースゾーン(2’)とpエミッタゾーン(4”)とは表面でpチャネ ルゾーン(21’)によって接続されており、 該pチャネルゾーン(21’)は、絶縁ゲート電極(9’)と共にディプレッ ション形MOS電界効果トランジスタ(MZA’)を形成し、かつカソード側に おいて、カソード電極(7’)に接続されたゲート電極(22’)と共に別のデ ィプレッション形MOS電界効果トランジスタ(MZK’)を形成し、 前記絶縁ゲート電極(9’)は、前記pチャネルゾーン(21’)にpエミッ タゾーン(4”)の縁部で重なっており、 nエミッタゾーン(1’)と、表面に導かれたpベースゾーン(2’)とから 、カソード電極に接続されたゲート電極(22’)と共に反転形nチャネルMO S電界効果トランジスタ(M2”)が形成されている、請求項5記載の半導体構 成素子。 9.アノード側で制御可能な半導体構成素子(ICMT)がハイブリッド回路 に、カソード側で制御可能な半導体構成素子(IGBT)と共に配置されており 、 アノード側制御可能半導体構成素子のアノード端子とカソード側制御可能半導 体構成素子のカソード端子とは共通の第1の主電極(E1)に接続されており、 アノード側制御可能半導体構成素子のカソードとカソード側制御可能半導体構 成素子のアノードとは第2の主電極に接続されている、請求項1から8までのい ずれか1項記載の半導体構成素子の双方向半導体構成素子での用途。 10.アノード側制御可能半導体構成素子(ICMT)のユニットセルは、半導 体においてカソード側制御可能半導体構成素子(IGBT)のユニットセルと共 にモノリシックに集積されており、 アノード側制御可能半導体構成素子のユニットセルは第1の面領域に配置され ており、 カソード側制御可能半導体構成素子のユニットセルは半導体の第2の面領域に 配置されている、請求項1から8までのいずれか1項記載の半導体構成素子の双 方向半導体構成素子での用途。 11.カソード側制御可能半導体構成素子のユニットセルは第2の面領域におい て絶縁されたゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)を形成し、 該バイポーラトランジスタ(IGBT)はアノード側pゾーン(2a)と、n ベースゾーン(3a)と、カソード側pゾーン(4a)とを有しており、 該カソード側pゾーン(4a)にはn+ゾーン(5c)が埋め込まれており、 該n+ゾーン(5c)はnベースゾーン(3a)、pゾーン(4a)および絶 縁されたゲート(G)と共にMOS電界効果トランジスタを形成し、 カソード側電極(10a)はアノード側制御可能半導体構成素子のアノード電 極(8)と接続されている、請求項10記載の半導体構成素子の双方向半導体構 成素子での用途。 12.カソード側制御可能半導体構成素子(IGBT)のゲート電極(11a’ )と、アノード側制御可能半導体構成素子(ICMT)の第1のMOSFET( M1)のゲート電極(6)とは共通のゲート電極(Ggem)に接続されている、 請求項9から11までのいずれか1項記載の半導体構成素子の双方向半導体構成 素子での用途。 13.第1の面領域と第2の面領域との間の境界領域では、第1の面領域におけ るアノード側制御可能半導体構成素子(ICMT)のnエミッタゾーン(1)と pベースゾーン(2)とが、第2の面領域におけるカソード側制御可能半導体構 成素子(IGBT)のアノード側pゾーン(2a)から相互に分離されている、 請求項10または11記載の半導体構成素子の双方向半導体構成素子での用途。 14.アノード側制御可能半導体構成素子(ICMT )のpベースゾーン(2)と、カソード側制御可能半導体構成素子(IGBT) のアノード側pゾーン(2a)とは相互に間隔をおいて終端しており、その間に あって半導体の下側境界面に達するnベースゾーン(3)によって分離されてお り、 表面に導かれたpベースゾーン(2)とnベースゾーン(3)とは絶縁層(1 2’)によって半導体の下側境界面にある金属化部から絶縁されている、請求項 13記載の半導体構成素子の双方向半導体構成素子での用途。 15.アノード側制御可能構成素子(ICMT)のpベースゾーン(2)とカソ ード側制御可能構成素子(IGBT)のアノード側pゾーン(2a)とは、、半 導体に刻まれた溝によって相互に分離されており、 該溝には絶縁物質が充填されている、請求項13記載の半導体構成素子の双方 向半導体構成素子での用途。 16.第1の面領域から分離された、または離れた領域に点弧ゲートが設けられ ており、 該点弧ゲートはpゾーン(4a’)を有しており、 該pゾーン(4a’)はnベースゾーン(3)にウェル状に埋め込まれており 、かつゲート電極(12)を有し、 該ゲート電極(12)はアノード側制御可能構成素子のゲート電極(6)と接 続されており、 前記点弧ゲートはさらに、nベースゾーン(3)に埋め込まれた第2のpゾー ン(4b)を有し、 該第2のpゾーン(4b)はディプレッション形MOS電界効果トランジスタ (MZ)によって前記pゾーン(4a’)と接続されており、かつ接点電極(1 1”)を備えたn+ゾーン(10”)を有し、 前記接点電極(11”)はフローティング電極(FE)と接続されており、 前記ディプレッション形MOS電界効果トランジスタ(MZ)のゲート電極は pゾーン(14)の接点電極(15)と接続されており、 前記pゾーン(14)は付加的にnベースゾーン(3)に埋め込まれており、 かつアノード側制御可能構成素子(ICMT)が逆方向阻止動作する際、空間電 荷ゾーンではpn接合部(J1”)周囲にある、請求項1から4までのいずれか 1項記載の半導体構成素子の請求項16記載の双方向構成素子での用途。 17.第2のpエミッタゾーン(4b)に、別のn+ゾーン(16)が埋め込ま されており、 該別のn+ゾーンは、pエミッタゾーン(4b)を備えたフ共通のフローティ ング短絡接点(17)を有し、 両方のn+ゾーン(10”、16)は、それらの間にあるpゾーン(4b)の p領域、およびその上に配置されたゲート電極と共にnチャネルMOS電界効果 トランジスタを形成し、 該電界効果トランジスタのゲート電極(18)はp領域(14)の接点電極( 15)と接続されている、請求項1から4までのいずれか1項記載の半導体構成 素子の請求項16記載の双方向構成素子での用途。 18.それ自体双方向に切り替え可能なユニットセルのただ1つの群から請求項 1、2または4に従って形成されており、ただし、nエミッタゾーン(1)とp ベースゾーンは部分領域において、カソード金属化部に接するpゾーン(2a) によって置換されており、 該pゾーン(2a)は請求項13、14または15に従ってnエミッタゾーン (1)およびpベースゾーン(2)から分離されており、 請求項1記載の構成素子のアノード金属化部とカソード金属化部とは第1およ び第2の主電極(E1’,E2’)と接続されており、 第1および第2のMOS電界効果トランジスタ(M1,M2)は外側から制御 可能なゲート(G1,G2)を有し、 第2のMOS電界効果トランジスタ(M2)のゲート(G2)が第1の主電極 (E1’)と導通接続する際には、第1のMOS電界効果トランジスタのゲート (G1)によって切り替え可能なアノード側制御可能半導体構成素子(ICMT )の機能が維持され、 第1のMOS電界効果トランジスタ(M1)のゲー ト(G1)が正に制御される際には、第2のMOS電界効果トランジスタのゲー ト(G2)によって切り替え可能なカソード側絶縁ゲートバイポーラトランジス タの機能が維持される、請求項1から15までのいずれか1項記載の半導体構成 素子の双方向半導体構成素子での用途。 19.半導体の第1の面領域には、請求項8記載のアノード側構成素子が配置さ れており、 同じ半導体の第2の面領域には、ラテラル絶縁ゲートバイポーラトランジスタ が同じ半導体に配置されている、請求項8または10記載の双方向半導体構成素 子の用途。
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