JPH10504024A - ナフタレンスルホン酸化合物を投与することによる、レトロウイルス感染を防止する方法 - Google Patents

ナフタレンスルホン酸化合物を投与することによる、レトロウイルス感染を防止する方法

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JPH10504024A JP8500017A JP50001796A JPH10504024A JP H10504024 A JPH10504024 A JP H10504024A JP 8500017 A JP8500017 A JP 8500017A JP 50001796 A JP50001796 A JP 50001796A JP H10504024 A JPH10504024 A JP H10504024A
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Abstract

(57)【要約】 患者におけるレトロウイルス感染を阻害する方法であって、該方法は本明細書において定義したような、ナフタレンスルホン酸化合物または製薬上許されるその塩の治療上有効な量を、該患者に投与することを含む。

Description

【発明の詳細な説明】 ナフタレンスルホン酸化合物を投与することによる、レトロウイルス感染を防 止する方法 本発明は、継続中の、1994年6月2日付けの米国特許出願第08/253,156号の一 部継続出願に関わり、該米国特許出願全体が組み込まれている。 発明の分野 本発明は、患者におけるレトロウイルス感染を防止する方法に関わり、該方法 は該患者中に、治療上有効な量のナフタレンスルホン酸化合物または本明細書で 定義するような製薬上許容されるその塩を投与することを含む。 発明の背景 後天性ヒト免疫不全症候群(以下“AIDS”という)はCD4+リンパ球の枯渇によ って特徴付けられている。結果として、AIDS患者においては、T-細胞媒介免疫が 害されており、重度の日和見病原体による感染、および異常な新生物形成をもた らす。 AIDSは、Tリンパ球および他の免疫細胞の、密接に関連したレトロウイルス集 団(LAV、HTLV-III、HIV またはARV)による感染によって生ずる。これらによる感 染の範囲は、一般的に表面上に該CD4 糖蛋白質を発現する細胞に限られている。 従って、このCD4 糖蛋白質はターゲット細胞表面上の分子に対するレセプタとし てばかりでなく、レトロウイルス感染に対するレセプタとしても機能するものと 考えられている。 種々の化合物が、レトロウイルス、例えばHIV の対応する細胞レセプタ、CD4 に対する結合を阻害できることが示されている。CD4 はヒトCD4 レセプタおよび 他の哺乳動物におけるその対応物を意味する一般的な用語である。これらの化合 物は可溶性ヒトCD4(スミス(Smith)等,Science,1987, 238,pp.1704-1707); およびヒトCD4 の合成フラグメント(リフソン(Lifson)等,Science,1988,241 ,pp.712-716)を包含する。その他の公知の抗−レトロウイルス化合物はデ キストランサルフェート(イトー(Ito)等,Antivir.Res.,1987, 7,pp.361-36 7)を包含する。 更に、スルホ部分を含む以下の化合物が、該HIV の複製サイクルにおける幾つ かの重要な段階の効果的な阻害剤であるものとして報告されている。 (a)エバンスブルー(Evans Blue(EB))が、HIV rgp120とCD4 細胞との相互作用 の阻害剤であることが報告されている(バルザリニ(Balzarini)等,Biochem.Bi ophys.Res.Commun.,1986,136, pp.64-71)。 (b)スラミン(Suramin)およびダイレクトイエロー(Direct Yellow)50が、逆転 写酵素の阻害剤であることが報告されている(バルザリニ(Balzarini)等,Int. J.Cancer,1986,37,p.451)。 (c)ビス−ナフタレンジスルホン酸(モーハン(Mohan)等,Life Science,1990 ,47,p.993およびタン(Tan)等,J.Med.Chem.,1992, 35, p.4846)および フクシン酸(Fuchsin Acid)((Baba),Biochem.Biophys.Res.Commun.,1988,1 55, p.1404)が、シンシチウム形成阻害剤であることが報告されている。 しかしながら、これまでに当分野で報告された抗−レトロウイルス化合物の多 くは、その毒性のために、長期に渡り投与することはできない(米国特許第5,15 3,181 号参照)。更に、これら化合物の弱いレトロウイルス阻害活性のために、 これらは十分な薬効をもっていない。 本明細書において言及する、全ての米国特許および刊行物を本発明の参考文献 とする。 発明の概要 従って、本発明の目的の一つは、レトロウイルス感染を防止する方法で使用す る、低毒性かつ高い抗レトロウイルス活性をもつ化合物を提供することにある。 本発明のもう一つの目的は、しばしばビリオンと宿主細胞との融合を伴う、レ トロウイルス糖蛋白質の相互作用を阻害する化合物を提供することにある。 更に別の本発明の目的は、逆転写酵素を阻害する方法で使用する化合物を提供 することにある。 以下に与えられる本発明の詳細な説明から明らかとなるであろう、本発明のこ れらのおよび他の目的は、以下のような、ある患者におけるレトロウイルス感染 を阻害する方法によって達成される。該方法は、以下の式(I)で表されるナフタ レンスルホン酸化合物または製薬上許されるその塩の治療上有効な量を、該患者 に投与することを含む: ここで、R11〜R27は、それぞれ独立に水素原子、ヒドロキシル基、場合により アルキルまたはアリール基により置換されていてもよいアミノ基、スルホ基、カ ルボキシル基、場合によりアルキルまたはアリール基により置換されていてもよ いアミド基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、スルホニルアミノ基、アルコ キシ基およびハロゲン原子からなる群から選ばれ、 但し、R11〜R17のうちの少なくとも一つは、ヒドロキシル基またはアミノ基で あり、R21〜R27のうちの少なくとも一つは、ヒドロキシル基またはアミノ基であ り、R11〜R17のうちの少なくとも一つは、スルホ基であり、かつR21〜R27のうち の少なくとも一つは、スルホ基であり、 AおよびBは、それぞれ独立に水素原子、アルキル(C1-C4)基、アルコキシ(C1 -C4)基およびハロゲン原子からなる群から選ばれる。 アルキルまたはアリール基により置換されたアミノ基の適当な例は、1〜12個 の炭素原子を有するアルキル基または6〜12個の炭素原子を有するアリール基で 置換されたアミノ基、例えばメチルアミノ、ブチルアミノ、ジメチルアミノおよ びフェニルアミノ(アニリノ)基を包含する。 アルキルまたはアリール基により置換されたアミド基の適当な例は、1〜12個 の炭素原子を有するアルキル基または6〜12個の炭素原子を有するアリール基で 置換されたアミド基、例えば-CONHCH3、-CONHC4H9、-CONHC8H17および-CONHPhを 包含する。 適当なアシルアミノ基の例は、式:R1-(Y)n-CONH-で表されるものであり、こ こでR1は置換または無置換のアルキル(C1-C12)基、置換または無置換のアリール (C6-C12)基および置換または無置換のヘテロアリール(C1-C12)基からなる群から 選ばれ、Yは-NH-、-CH2- または-OCH2-であり、nは0または1である。 スルホニルアミノ基の適当な例は、式:R1-(Y)n-SO2NH- で表されるものであ り、ここでR1およびYは上記定義の通りである。 アルコキシ基の適当な例は、1〜6個の炭素原子をもつアルコキシ基、例えば メトキシ、エトキシ、ブトキシおよびヘキシルオキシ基を包含する。 ハロゲン原子の適当な例は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を包含する。 本発明の好ましい態様の一つによれば、患者におけるレトロウイルス感染を阻 害する方法が提供され、該方法は以下の式(II)で表されるナフタレンスルホン酸 化合物または製薬上許容されるその塩の治療上有効な量を、該患者に投与するこ とを含む: ここで、R21〜R27は、それぞれ独立に水素原子、ヒドロキシル基、場合により アルキルまたはアリール基により置換されていてもよいアミノ基、スルホ基、カ ルボキシル基、場合によりアルキルまたはアリール基により置換されていても よいアミド基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、スルホニルアミノ基、アル コキシ基およびハロゲン原子からなる群から選ばれ、 但し、R21〜R27のうちの少なくとも一つは、ヒドロキシル基またはアミノ基で あり、かつR21〜R27のうちの少なくとも一つはスルホ基であり、 AおよびBは、それぞれ独立に水素原子、アルキル(C1-C4)基、アルコキシ(C1 -C4)基およびハロゲン原子からなる群から選ばれ、 R1は置換または無置換のアルキル(C1-C12)基、置換または無置換のアリール(C6 -C12)基および置換または無置換のヘテロアリール(C1-C12)基からなる群から選 ばれ、Yは-NH-、-CH2- または-OCH2-であり、nは0または1である。 本発明のもう一つの好ましい態様によれば、患者内のレトロウイルス感染を阻 害する方法が提供され、該方法は以下の式(III)で表されるナフタレンスルホン 酸化合物または製薬上許容されるその塩の治療上有効な量を、該患者に投与する ことを含む: R1およびR2は、それぞれ独立に置換または無置換のアルキル(C1-C12)基、置換 または無置換のアリール(C6-C12)基および置換または無置換のヘテロアリール(C1 -C12)基からなる群から選ばれ、 AおよびBは、それぞれ独立に水素原子、アルキル(C1-C4)基、アルコキシ(C1 -C4)基およびハロゲン原子からなる群から選ばれ、Yは-NH-、-CH2- または-OCH2 -であり、nは0または1である。 発明の詳細な説明 上記のように、本発明の目的の一つは、式(I)、(II)または(III)で表されるナ フタレンスルホン酸化合物または製薬上許容されるその塩を、治療上有効な量で 使用することにより達成された。 R1、R2およびR3に対する、炭素原子数1〜12をもつアルキル基の適当な例は、 直鎖または分枝鎖で、置換または無置換の、炭素原子数1〜12のアルキル基(例 えば、CH3、C2H5、n-C4H9、n-C6H13、t-C5H11、CH2C6H5等)および炭素原子数3 〜6の置換または無置換のシクロアルキル基(例えば、シクロプロピル、シクロ ペンチルまたはシクロヘキシル基)を包含する。 R1、R2およびR3に対する、炭素原子数6〜12をもつアリール基の適当な例は、 置換または無置換のフェニル基、置換または無置換のα−およびβ−ナフチル基 を包含する。置換フェニルまたはナフチル基の適当な置換基の例は、ハロゲン原 子、トリフルオロメチル基、アルキル、アルコキシ、アルキルカルボニル、アリ ール、アリールオキシ、アリールカルボニル、シアノおよびヒドロキシル基を含 む。これらの中で、好ましいものはハロゲン原子、例えばフッ素または塩素、ト リフルオロメチル、炭素原子数1〜4のアルキル基および炭素原子数1〜4のア ルコキシ基である。最も好ましいものは、ハロゲン原子、特に塩素原子である。 R1、R2およびR3が塩素置換フェニル基である場合、該フェニル基上で置換され た塩素原子数は、好ましくは1〜3、より好ましくは1または2である。R1、R2 およびR3がモノクロロ置換フェニル基である場合、その置換位置はo-、m-または p-位であり得る。R1、R2およびR3がジクロロ−置換フェニル基である場合、その ような基の例は2,4-ジクロロフェニル基、3,4-ジクロロフェニル基、2,3-ジクロ ロフェニル基および2,5-ジクロロフェニル基を含む。 R1、R2およびR3に対する炭素原子数1〜12のヘテロアリール基の適当な例は、 ピリジル、チエニル、フリル、キノリルおよびイソキノリル基を包含する。該ヘ テロアリール基上の置換基の適当な例は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素等の ハロゲン原子、トリフルオロメチル基、アルキル基、アルコキシ基、アリール基 、シアノ基およびヒドロキシル基を含む。これらの中で好ましいものは、フッ素 または塩素等のハロゲン原子、および炭素原子数1〜4のアルキル基である。 置換または無置換のヘテロアリール基の適当な例は、3-ピリジル、4-ピリジル、 2-チエニル、2-フリルおよび3-キノリル基である。特に好ましいものは、3-ピリ ジルおよび3-キノリル基である。 式(I)〜(IV)において、AおよびBは同一または異なるものであってもよく、 それぞれ独立に水素原子、炭素原子数1〜4のアルキル基、炭素原子数1〜4の アルコキシ基およびハロゲン原子を表す。アルキル基の適当な例は、メチル、エ チルおよびブチル基を含む。アルコキシ基の適当な例は、メトキシ、エトキシお よびブトキシ基を含む。ハロゲン原子の適当な例は、フッ素、塩素および臭素原 子を含む。アルキルおよびアルコキシ基が好ましく、またアルコキシ基が特に好 ましい。 AおよびBは同一または異なるものであってもよいが、好ましくは同一のもの である。より好ましくは、AおよびBは、炭素原子数1〜4のアルコキシ基であ り、かつ最も好ましくはAおよびBは共にメトキシ基である。 本明細書で使用する、用語「製薬上許容される塩」とは、親化合物の生物学的 活性をもち、かつ選択された投与レベルにおいて、異常な毒性を全く有さない塩 を意味する。このような塩の例は、無機塩、例えばナトリウム、カリウムおよび アンモニウム塩;有機アミン塩、例えばジエタノールアミン、トリエタノールア ミン、およびシクロヘキシルアミン塩;アミノ酸塩、例えばチロシンおよびリジ ン塩;アミド、例えばチロシンアミド;およびトリス(ヒドロキシエチル)アミ ンを包含する。使用可能な、本発明の化合物の製薬上許容される塩の好ましい例 は、Na、K、チロシンアミドおよびリジン塩を包含する。 本発明の方法において使用する該ナフタレンスルホン酸化合物は、一般的にビ リオンとターゲット細胞(抹梢血リンパ球)との融合を阻害する能力、および逆 転写酵素を阻害する能力を有する。かくして、本発明の化合物は、HIV および他 のレトロウイルス、例えばHIV-1 、SIV 、CHJ およびHSD によって引き起こされ る、ヒトまたは動物の疾患、特に哺乳動物の疾患を治療および/または予防する のに使用できる。 本発明の方法で使用する該化合物は、ウイルス感染またはウイルスの複製を阻 害するように、患者、例えばヒト、他の哺乳動物または他の動物に投与すること ができる。 より具体的には、該化合物を処方して、該化合物の治療上有効な量と、製薬上 許容される担体とを含む医薬組成物とすることができる。該治療上有効な量の該 化合物および該特定の製薬上許容される担体は、該患者の年齢、体重、性別、投 与様式、および治療しようとするウイルス感染状態の型に依存して変化するであ ろう。 特定の一局面においては、レトロウイルス感染を阻害するのに使用できる該医 薬組成物は、有効な単位用量型で本発明の化合物を含む。本明細書で使用する用 語「有効な単位用量」または「有効単位投与量」とは、インビボでウイルス生物 に対して有効であるのに十分な、所定の抗−レトロウイルス量を意味する。 これらの医薬組成物は、本発明の方法で使用する該化合物を、全組成物の重量 基準で0.01〜99重量%、好ましくは全組成物の重量基準で0.1 〜80重量%の範囲 の量で含有する。経口投与のためには、該化合物は、一般に0.1 g/身体〜15g/身 体、好ましくは0.5 g/身体〜5 g/身体の量で投与される。静脈内注射のためには 、約0.1 〜約30mg/kg/日、好ましくは約0.5 〜約10mg/kg/日の範囲の用量であり 得る。液体、軟膏剤またはクリームとして局所的に適用する場合には、該化合物 は、該組成物基準で、約0.1 〜約50 mg/ml、好ましくは約0.1 〜約30 mg/mlの範 囲の量で存在し得る。 本発明の化合物を注射用に処方する場合、その用量は、保存剤等の製薬上許容 される助剤と共に、アンプル形状の単位用量型あるいは多重−投与形式の容器に 入れて提供することができる。 更に、これらの組成物は、油性または水性賦形剤中の懸濁液、溶液またはエマ ルション等の形態をとることができ、また製薬業界で一般的に引用されている懸 濁剤、安定化剤または分散剤、等張化剤および/または溶解補助溶媒等の配合剤 を含むことができる。 また、本発明で使用する化合物は、使用前に適当な賦形剤、例えば無菌で、発 熱物質を含まない水等によって復元される粉末形状で使用することができる。 更に、口および皮膚等の外部組織の感染については、本発明の組成物は、該患 者身体の感染部分または該身体の感染し易い部分に、局所投与用の軟膏剤、クリ ームまたは含そう剤として適用することもできる。 該化合物は、また身体の開口部分、例えば直腸および膣等に、坐剤またはクリ ームの形状で適用することもできる。 本発明において使用される化合物は、約0.1 〜100%(w/v)、好ましくは0.5 〜9 0%(w/v)の濃度で、例えば水溶性の軟膏剤主薬と共に軟膏剤またはクリームとし て提供することができる。 吸入またはエーロゾル処方物の場合、液体または微細に粉砕された粉末として の本発明で使用される該化合物は、ガスまたは液状噴霧剤、および必要ならば保 湿剤等の公知の助剤と共に、エーロゾル容器に充填することができる。 本発明で使用する化合物は、またネブライザーまたはアトマイザー等の非−加 圧式処方の製剤として、あるいは制御放出型処方もしくは生分解性インプラント として処方することも可能である。 全身的投与のためには、成人のヒトの治療に使用されるような、毎日の投与量 は、約0.1mg/kg〜約150mg/kgおよび好ましくは約0.2mg/kg〜約80 mg/kgの範囲内 であろう。 局所的な投与については、成人のヒトの治療に使用されるような、毎日の投与 量は、約0.01 mg/kg〜約50 mg/kgおよび好ましくは約0.03 mg/kg〜約30 mg/kgの 範囲内であろう。 製薬上許容される担体は、本発明の方法における該化合物の投与の目的にとっ て有用な物質であり、好ましくは非−毒性であり、かつ固体、液体またはガス状 物質であり得、あるいは不活性であり、製薬上許容されるものであり、しかも本 発明の化合物と相溶性のものである。かかる担体の例は、コーン油等の油類、PB S、塩水等のバッファー類、ポリエチレングリコール、グリセリン、ポリプロピ レングリコール、ジメチルスルホキシド、ジメチルアセタミド等のアミン類、ア ルブミン等の蛋白質、ツイーン(Tween)80等の界面活性剤、グルコース、シクロ デキストリンおよび澱粉等のモノ−、オリゴ−またはポリサッカライド等を包含 する。 これらの医薬組成物は、抗菌剤等の他の活性成分およびベンジルアルコールお よびフェノール化合物等の他の助剤、および当分野で従来から使用されている希 釈剤を含むことができる。 これらの医薬組成物は、溶液、エマルション、懸濁液、ローション、軟膏剤、 クリーム、顆粒剤、粉剤、錠剤、カプセル剤、サシェット剤、ロゼンジ剤、アン プル剤、膣坐剤、または坐剤等の形状をもつことができる。これらは、該処方が 内部または外部レトロウイルス感染症の何れを治療するのに使用されるかに依存 して、非経口的に、筋肉内、皮下、静脈内、動脈内、経皮、経口、あるいは舌下 経路を通して投与でき、あるいは局所的には坐剤または膣坐剤として、エーロゾ ルスプレーまたは滴剤として投与することができる。 これらの化合物は、また他の抗−ウイルス剤および/または生物学的応答改良 剤と共に投与することもできる。例えば、本発明において使用される化合物は公 知のHIV-RT阻害剤、例えばddC 、AZT およびddl または非−ヌクレオシド系RT阻 害剤、例えばTIBO誘導体類およびトリサイクリックジアゼピノン類、あるいはプ ロテアーゼ、インテグラーゼおよびRNA アーゼ等のHIV 蛋白質に対して作用する 他の阻害剤、並びに生物学的改良剤、例えばα−、β−またはγ−インターフェ ロン、あるいはその組み合わせ、インターロイキン-2およびGM-CSFと共に投与す ることができる。AIDSまたはARC ヒト患者において使用されるddC およびAZT の 用量は、既に公開されている。 組み合わせ療法として与えられた場合、その他の抗-HIV化合物は、本発明にお いて使用する化合物と同時に与えることができ、あるいは服用は所望により交互 に行うこともできる。2種(またはそれ以上)の薬物を単一の組成物中に組み込 むことができる。各薬物の用量は、組み合わせて使用する場合には、単一の薬物 として使用する場合よりも少量であり得る。 本発明の方法において使用する好ましい化合物を以下に示す。 化合物1 化合物2 化合物3 化合物4 化合物5 化合物6 化合物7 化合物8 化合物9 化合物10 化合物11 化合物12 化合物13 化合物14 化合物15 化合物16 化合物17 化合物18 化合物19 化合物20 化合物21 化合物22 化合物23 化合物24 化合物25 化合物26 化合物27 化合物28 化合物29 化合物30 化合物31 化合物32 化合物33 化合物34 化合物35 化合物36 化合物37 化合物38 化合物39 化合物40 化合物41 化合物42 化合物43 化合物44 化合物45 化合物46 化合物47 化合物48 化合物49 化合物50 化合物51 化合物52 化合物53 化合物54 化合物55 化合物56 本発明で使用する式(I)〜(IV)の化合物は、典型的には化合物6の合成反応式 において示されたような、米国特許第3,754,923 号および同第3,671,253 号に記 載された方法と同様な方法に従って、合成される。 合成例化合物6の合成 中間体化合物(1)の合成 改良ショッテン−バウマン(Schotten-Baumann)法に従って、中間体化合物(1) を調製した。脱イオン水(200 ml)中に、8-アミノ-3,6- ジスルホ-1- ナフトール (H- 酸,34.2 g,一ナトリウム塩として100mM)、水酸化ナトリウム(5.0 g,125m M)および炭酸ナトリウム(37.0 g,350 mM)を溶解した。この溶液に、2,3-ジクロ ロベンゾイルクロリド(23.1g,110mM)をテトラヒドロフラン(20ml)中に溶解した 溶液を、窒素ガス流の下で、約1時間に渡り、35〜40℃にて滴下した。この反応 混合物を該温度にて1時間、次いで80℃にて1時間激しく攪拌した。10% 塩化ナ トリウム水溶液(250 ml)を該溶液に添加し、次いで室温まで冷却した。生成した 沈殿を濾別し、10% 塩化ナトリウム水溶液で、次いでアセトニトリルで洗浄し、 乾燥して、40.0 gの化合物(1)(二ナトリウム塩として)を、75% の収率で得た。中間化合物(3)の合成 改良ショッテン−バウマン(Schotten-Baumann)法に従って、中間体化合物(3) を調製した。脱イオン水(400 ml)中に、8-アミノ-3,6- ジスルホ-1- ナフトール (H- 酸,68.2 g,一ナトリウム塩として200mM)、水酸化ナトリウム(8.6 g,140m M)および炭酸ナトリウム(12.7 g,120 mM)を溶解した。この溶液に、2,4-ジクロ ロベンゾイルクロリド(46.1g,220mM)を、窒素ガス流の下で、約1時間に渡り、 38〜44℃にて滴下した。この反応混合物を該温度にて1時間、次いで80℃にて1 時間激しく攪拌した。10% 塩化ナトリウム水溶液(80ml)を該溶液に添加し、次に 35℃まで冷却した。生成した沈殿を濾別し、10% 塩化ナトリウム水溶液で、次い でアセトニトリルで洗浄し、乾燥して、82 gの化合物(3)(二ナトリウム塩として )を、77% の収率で得た。中間化合物(2)の合成 2,5-ジメトキシ-4- ニトロアニリン(4g,20mM)を、濃−HCl(5.1ml)を含有する 脱イオン水(20ml)中に溶解した。この溶液に、亜硫酸ナトリウム(1.56 g,22mM) を脱イオン水(10ml)に溶解した溶液を、氷冷下に添加した。この反応混合物を、 該温度にて60分間攪拌した。かくして調製したジアゾニウム塩水溶液を、10℃に て、該化合物(1)(12g,二ナトリウム塩として22.2 mM)および酢酸ナトリウム(5.5 g)を脱イオン水(200 ml)中に溶解した溶液に添加した。得られた混合物を20℃に て1時間攪拌し、次いで45℃にて1時間攪拌した。 この反応混合物に、20% 水酸化ナトリウム溶液(9 ml)を添加し、次いで硫化ナ トリウム9水和物(19.2 g,80mM)を添加した。この混合物を45℃にて1時間攪拌 した。イソプロピルアルコール(50ml)をこの反応混合物に添加した。次いで酢酸 (9 ml)および飽和酢酸ナトリウム水溶液(30ml)を順次添加して、該溶液を中和し た。得られた沈殿を濾別し、10% 酢酸ナトリウム水溶液と、イソプロピルアルコ ールとの混合溶媒(1:1容積比)で洗浄し、次いでイソプロピルアルコールで洗浄 した。 得られた粗生成物(中間体化合物(2))を、トルエン(160 ml)とイソプロピルア ルコール(40ml)との混合溶媒中に懸濁し、還流条件下で激しく攪拌した。得られ た沈殿を濾別し、トルエンとイソプロピルアルコールとの混合溶媒(4:1容積比) で洗浄し、次いで乾燥して、12.2 gの該中間体(2)(二ナトリウム塩として)を、 収率84% で得た。化合物6の合成 該中間体(2)(10g,14mM)を脱イオン水(120 ml)に溶解した溶液に、濃HCl(3.5m l)を、氷冷下で添加し、かつ激しく攪拌した。 この溶液に、亜硝酸ナトリウム (1.18 g,17mM)を脱イオン水(10ml)に溶解した溶液を添加し、氷冷下で60分間攪 拌して、ジアゾニウム塩を調製した。 上記中間体化合物(3)(9g,16.8 mM)を脱イオン水(60ml)中に溶解した。この溶 液に、ピリジン(30ml)を添加し、次いで10〜15℃にて、該ジアゾニウム塩の懸濁 液を添加した。この反応混合物を室温にて60分間攪拌し、次いで50℃にて30分間 攪拌した。該反応混合物を70℃に加熱し、これにイソプロピルアルコール(200ml )および飽和酢酸ナトリウム水溶液(60ml)を添加し、次いで50℃に冷却した。得 られた沈殿を濾別し、10% 酢酸ナトリウム水溶液で洗浄し、次いでイソプロピル アルコールと水との混合溶媒(4:1体積比)で洗浄し、次にイソプロピルアルコー ルで洗浄し、かつ乾燥した。 得られた粗生成物(化合物6)を80℃にて水(150 ml)に溶解し、この溶液にイ ソプロピルアルコール(600 ml)を70℃にて滴下した。この反応混合物を50℃に冷 却した。得られた沈殿を濾別し、イソプロピルアルコールと水との混合溶媒(4:1 体積比)で洗浄し、次にイソプロピルアルコールで洗浄し、かつ乾燥して、9.5g の化合物6(7.5 mM)を54% の収率で得た。分解点: 282 ℃; λmax: 717nm(DMSO; ε=87,700 M-1cm-1)。 本発明の化合物が、例えば以下に示すようなケト型とヒドラゾ型との間等で互 変異性を生ずることにも注意すべきである。 このような互変異性の一例を、化合物6に関連して以下に示す。 化合物6 調製例 (静脈内注射剤(凍結乾燥したバイアル)の調製) 化合物6(1g)とD-グルコース(1g)とを注射用水(100 ml)中に溶解し、室温にて 1時間および80℃にて20分間攪拌した。この溶液を0.22μmのメンブランフィル ターを通して濾過することにより滅菌した。2mlの該滅菌溶液を、内毒素を含ま ないバイアル(30ml)に入れた。このバイアルを、-90 ℃の液体窒素によって24時 間凍結乾燥し、減圧下にゴムキャップで封止した。 実施例1(シンシチウムアッセイ) 細胞培養に基づくシンシチウムアッセイを、ウイルス間の融合、および/また はウイルス感染細胞とCD4 を発現する細胞、即ち該細胞の表面における分子量55 kDa をもつ糖蛋白質との融合を阻害できる化合物の、迅速かつ定量的な検出のた めに利用した。上で論じた如く、リンパ球およびマクロファージのHIV 感染の主 な経路はCD4 を介するものである(フォシ(Fauci),Science,1988,239:617;ス テイン(Stein)等,Cell,1987,49:659; マックルーア(McClure)等,EMBO J.,1 988,7:521; およびマッドン(Maddon)等,Cell,1986,54:864)。CD4 は、HIV- 1 およびHIV-1-感染細胞上の、膜発現gp120 と相互作用する(ダルグレイッシュ (Dalgleish)等,Nature,1984,312:763;クラッツマン(Klatzmann)等,Nature,1 984,312:767; マクダウガル(McDougal)等,Science,1986,231:382; およびマ ッドン(Maddon)等,Cell,1986,47:333)。このCD4-gp120 相互作用は、シンシ チウム形成、巨細胞凝集体の形成に導く細胞融合過程および場合によりウイルス 感染細胞のインビトロでの破壊にとって必須である(リフソン(Lifson)等,Natur e,1986,323:725;およびソドロスキー(Sodroski)等,Nature,1986,322:470) 。幾人かの研究者は、このシンシチウム形成過程が未感染のCD4 細胞を補給して おり、かつHIV-1 感染個体内での減少したCD4+細胞数におけるある因子となって いる可能性があると推測した。しかしながら、該初期のgp120-CD4 結合後のシン シチウム形成に関与する正確なメカニズムおよび細胞成分は、依然として未知で ある。まさに該gp120 およびCD4 蛋白質のみを含むELISA は、HIV-1 感染性およ び細胞融合において重要であると考えられる付随的な要素、例えば該蛋白質の立 体配座の変化、新たに露出されたgp41サイトおよび該細胞上の他の依然として未 知のサイトを与えることはできない(サッテントー(Sattentau)等,J.Exp.Med .,1991,174:407;およびギャラハー(Gallaher),Cell,1987,50:327)。従っ て、以下に説明するインビトロアッセイは、gp120-CD4 結合ばかりでなく、シン シチウム形成に要求されるあらゆる必要事象を評価するために使用できる。 HIV エンベロープ蛋白質、gp160 を発現するように遺伝的に変更された、gp16 0-発現細胞系、チャイニーズハムスター卵巣(CHO)細胞系(アーローブ(Urlaub)等 ,Proc.Natl.Acad.Sci.USA,zz; 4216(1980))を、このアッセイにおいて使 用した。この遺伝的変更は、gp160 をコードするcDNA、更にまたジヒドロ葉酸レ ダクターゼ(DHFR)をコードするDNA を含む発現ベクターを使用することにより達 成される。該CHO 細胞系では、ジヒドロ葉酸レダクターゼが欠乏している。従っ て、メトトレキセート中で成長させた場合に生存するクローンは、gp160 を発現 する。発現後直ぐに、gp160 は膜結合型のgp41と、gp41に非−共有結合的に付着 しているgp120 とに開裂する。これらの細胞を、100 単位/mlのペニシリン、10 0 μg/mlのストレプトマイシンおよび2mMのL-グルタミンを補充したα-MEM培地 中の12.5μMメトトレキセート、10%(v/v)子牛血清中で成長させる。 本例におけるCD4+細胞系として、ヒトT細胞系SupT(スミス(Smith)等,Cance r Research,1984,44:5657)を使用した。SupT細胞は、10%(v/v)子牛血清、100 単位/mlのペニシリン、100 μg/mlのストレプトマイシンおよび2mMのL-グル タミンを補充したRPMI中で成長させる。本発明において使用するテスト化合物を 100%DMSO中に溶解した原液を、RPMI培地中に希釈した。次いで、4.0x104個のgp1 60 発現CHO 細胞と、2x105個のSupT細胞とを、5μg/mlの該テスト化合物の存在 下または不在下で、96−ウエルの細胞培養プレート中の200 μlのRPMI培地内で 混合した。この96−ウエルプレートを、37℃にて一夜、CO2インキュベーター中 に置いた。該シンシチウムは、位相差光学装置を使用した、顕微鏡観察により計 数した。各テスト化合物は、統計的有意性を確認する目的で、3回づつテストし た。得られた結果を以下の第1表に与える。 本発明で使用した化合物の抗−シンシチウムアッセイデータの殆どは、抗ウイ ルスデータと相関関係をもつ。各絶対阻害値はこれら両者の間で異なるが、抗− シンシチウム値が高い程、抗ウイルス活性が高い。gp120/CD4 結合阻害活性は、 抗ウイルス活性との相関をもたないが、本発明で使用したこの型の化合物は、同 様にCD4-結合後に生ずる該融合過程の一段階を遮断する。 実施例2(変異誘発性) ビス−アゾビフェニル構造をもつ、抗-HIV活性を有する幾つかの染料、例えば EBおよびCSB は、インビボで変異誘発性のベンジジン分子を形成することから、 標準的なエイムステスト(Ames Test)(K-T.チャン(Chung),Mutation Research, 1992,277:201-220)において強力な変異誘発作用を示すことは周知である。 他方、本発明で使用する化合物は、このような部分を全くもたない。以下の第 2表に示すように、本発明で使用する化合物の殆どは、該エイムステストにおい て、負のまたは極く低い正の変異誘発性値を与えた。 得られた結果を以下の第2表に示す。この実験では、6種のサルモネラティフ ィムリウム(Salmonella typhimurium) 菌株TA98、TA1535、TA1537、TA1538、TA10 0 およびW2P2uvr を使用した。 本発明において使用した化合物の例の多くが、負または極めて小さな正の値を 示した。各絶対値と文献中の値との直接的な比較は不可能である。というのは、 該絶対値が、使用した実験条件並びに肝臓ホモジネート(S9)の活性に依存して変 動するはずであるからである。この条件の下で、EBおよびCSB と比較した場合に は、本発明で使用した化合物が、極めて低い変異誘発能をもつことは全く明らか である。 実施例3(逆転写酵素阻害アッセイ) 組み換え逆転写酵素(RT)の阻害は、ジゴキシゲニン標識dUTPのDNA への組み込 みに基づく、市販品として入手可能な、ベーリンガーマンハイム(Boehringer Ma nnheim)RTアッセイキット(Cat.No..1468 120)を使用して実施した。HIV-1 由 来の組み換え酵素は、ワーシングトンバイオケミカル社(Worthington Biochemic al Corporation)から購入した。該サンプル中の抗−RT活性のレベルは、ELISA リーダーを使用して、405 nmにおける吸光度を測定することにより決定した。 得られた結果は以下の第3表に示した。 本発明で使用した化合物は、CSB およびスラミン(Suramin)と同様に、逆転写 酵素に対する阻害作用を示す。また、この活性は常に抗ウイルス活性と相関関係 をもつ訳ではないので、このRT活性のみによって該抗ウイルス活性を説明するこ とはできない。 実施例4(LD50値) 該テスト物質を、5種の増大する投与量で、5匹の雌マウスに、静脈内投与し た。死亡率を1週間に渡り記録し、統計的計算によってLD50値を決定した。これ らのLD50値を上の第2表に示した。 第2表に示した如く、本発明で使用した化合物のLD50値は、極めて高く、化合 物1〜26の全ての場合において130mg/kgを越えるものであった。これらの結果を エバンスブルー(100mg/kg)、スラミン(40 mg/kg)およびフクシン酸(100mg/kg)と 比較した場合、本発明の化合物が低毒性であるという利点をも有することが明ら かである。 実施例5(抗ウイルスアッセイ) CEM 、H9、MT2 細胞および抹梢血単核細胞(PBMC)中で、HIV-1 感染の研究を実 施した。CEM 、H9およびMT2 は、10% の加熱−不活性化子牛血清(FBS)含有RPMI1 640培地中で成育させた。PBMC細胞を、HIV-1 感染前に、10%FBS含有RPMI1640培 地中で、48時間に渡り、4μg/mlのPHA で刺激した。HIV-1 感染後、PBMC細胞を 10% のFBS および10単位/mlのIL-2を含有するRPMI1640培地中に維持した。使用 した主なHIV-1 単離体は、NIH AIDSリサーチ&リファレンスリエージェントプロ グラム(NIH AIDS research and reference reagent program)により提供された 、MN、IIIB、SF2 、AZT-感受性A018およびAZT-耐性A018であった。2つの主な抗 ウイルスアッセイが、本発明の化合物(阻害剤としての)の抗ウイルス活性を測 定するために開発された。 実験計画 I.本発明の化合物の不在下で、感染力多重度(infectivity multiplicity:moi) 0.001 にて、HIV-1 RFまたはIIIBによって該細胞を感染させた。HIV-1 感染細胞 を、PBS で1回洗浄し、10%FBS含有RPMI1640培地中に再懸濁させ、阻害剤として の本発明の化合物の存在下で、24−ウエルの培養皿(1ウエル当たり5x105細胞) に分布させた。この細胞培養物を7日間維持し、該ウイルス塗膜をHIV-1 p24 EL ISA によってアッセイした。 II.該HIV-1ウイルスを、細胞を添加(5x105細胞/ウエル)する前に、24−ウエ ルの培養皿中で本発明の化合物と共に1時間インキュベーションした。該moi は 0.001 であった。化合物および細胞を含まないウイルスを、一夜のインキュベー ション後に洗い流した。新たな10%FBS含有RPMI1640培地を添加した該細胞培養物 を7日間維持し、ウイルスの増殖をHIV-1 p24 ELISA によってアッセイした。 MTS アッセイ(R.J.グラコースキー(Gulakowski)等,J.of Virological Metho ds,1991,33,87)を利用して、細胞毒性をアッセイした。 HIV-1 RFを使用して得た結果を以下の第4表に示す。 第4表の結果は、本発明で使用する化合物が、 50%のヒト血清の存在下におい てさえ、HIV に対して効果的な阻害作用を発揮することを示している。 実施例6 他のナフタレンスルホン酸化合物の阻害作用を以下のようにしてテストした。実験の詳細 PBMC細胞を、4μg/mlなる濃度でPHA を含有する調整培地中で、48時間活性化 させた。その後、106個の細胞を、10%FCSまたは50%FCSを含有する24−ウエルの プレートの各々に塗布した。予めグルコース溶液中に溶解した(1mg/ml)該テスト 化合物を、次に該ウエルの各々に添加して、適当な濃度とした。次に、このプレ ートを一夜(約15時間)インキュベートし、その後細胞を含まないHIV-1患者か らの単離物50μlを、各ウエルに添加した。これらプレートを、更に6〜8時間 インキュベートし、その後全ての自由に浮遊するウイルス溶液を洗い流した。洗 浄は4回実施した。 該ウイルスの除去後、全ての培養物を、10%FCS含有調整培地に再懸濁した。 コントロール実験として、10%FCSまたは50%FCS何れかにおいて、該観測期間全 体(15日)に渡り、ウイルスの成長を監視した。 グルコースプラシーボ実験に関連して、テストした該化合物に必要とされるの と同様な量(体積比)のグルコースを、10%FCSまたは50%FCSウエルの何れかに添 加した。 第5表の結果は、幾つかの記載した化合物が、HIV 患者からの単離株に対して 阻害効果を発揮することを示している。 実施例7:動物モデルプロトコール 免疫不全CB-17 SCID(重度複合免疫不全)マウスを、ヒト抹梢血細胞(Scid-hu )によって再構成した。移入後2週間目に、機能性のTおよびB細胞の存在を 意味する、ヒトIgG の存在が確認された。移入後4週間目に、SCID-hu マウスを 、腹腔内(ip)注射によってRF株を106組織培養物なる感染性用量/ml(TCID)で感染 させた。 このウイルスの用量は、数週間以内にSCID-hu マウスの100%感染性を生ずるこ とが既に示されている。感染の24時間後に、8匹の感染マウスを、毎日化合物6 の5%グルコース水溶液を、50 mg/kgなる用量で、ip経路で注射することにより5 日間だけ処置した。コントロールとしてSCID-hu マウスに同一の用量のD-(+)-グ ルコースを注射した。最後のip投与の1カ月後に、該マウス由来の腹腔細胞をヒ トリンパ球と共に、同時培養した。4週間後に、培養物を、上澄中のHIV-1 p24 レベルをアッセイすることにより、ウイルスの生成について評価した。第6表に 示した如く、化合物6を注射した8匹のマウスの何れも、ウイルスを含まないコ ントロールのバックグラウンドを越える、如何なる検出可能なHIV 特異的p24 を もたなかった。他方、8匹のコントロールマウスのうちの5匹は、培養されたウ イルスを有していた。これらの結果は、化合物6による5日間の処置が、動物モ デルにおいて、再構成されたヒト免疫細胞の感染を防止するのに十分であったこ とを立証している。 以上、本発明を詳細に、かつ本発明の特定の態様を参照して説明してきたが、 当業者は、本発明の精神並びに範囲を逸脱することなしに、種々の変更並びに改 良が可能であることを理解するであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ウー ヤミン アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 02139 ケンブリッジ No.1 カレン ダー ストリート 14 (72)発明者 チェン ラン ボー アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 02173 レキシントン イースト エマー ソン ロード 185 (72)発明者 北口 博司 神奈川県秦野市渋沢1−21−9 (72)発明者 神保 由美子 埼玉県朝霞市東弁財2−1−2−506 (72)発明者 根守 良一 神奈川県小田原市小台75 (72)発明者 ギリス スティーヴン アメリカ合衆国 マサチューセッツ州 02043 ヒンガム レーヴィット ストリ ート 245 (72)発明者 ロー キン ミン アメリア合衆国 マサチューセッツ州 02181 ウェルズリー エルムウッド ロ ード 39

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.患者におけるレトロウイルス感染を阻害する方法であって、以下の式(I)で 表されるナフタレンスルホン酸化合物または製薬上許されるその塩の治療上有効 な量を、該患者に投与することを含む、上記方法: ここで、R11〜R27は、それぞれ独立に水素原子、ヒドロキシル基、場合により アルキルまたはアリール基により置換されていてもよいアミノ基、スルホ基、カ ルボキシル基、場合によりアルキルまたはアリール基により置換されていてもよ いアミド基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、スルホニルアミノ基、アルコ キシ基およびハロゲン原子からなる群から選ばれ、 但し、R11〜R17のうちの少なくとも一つは、ヒドロキシル基またはアミノ基で あり、R21〜R27のうちの少なくとも一つは、ヒドロキシル基またはアミノ基であ り、R11〜R17のうちの少なくとも一つは、スルホ基であり、かつR21〜R27のうち の少なくとも一つは、スルホ基であり、 AおよびBは、それぞれ独立に水素原子、アルキル(C1-C4)基、アルコキシ(C1 -C4)基およびハロゲン原子からなる群から選ばれる。 2.該方法が、式(I)の該ナフタレンスルホン酸または製薬上許容されるその塩 を、油、バッファー、塩水、ポリエチレングリコール、アミノ酸、界面活性剤、 吸収性改良剤、脂質、ジメチルスルホキシド、蛋白質、モノサッカライド、オリ ゴサッカライドおよびポリサッカライドからなる群から選ばれる、製薬上許容さ れる担体と共に投与することを含む、請求の範囲第1項に記載の方法。 3.該製薬上許容される担体が、油、蛋白質、アミノ酸、界面活性剤、脂質、ポ リエチレングリコール、モノサッカライド、オリゴサッカライドおよびポリサッ カライドからなる群から選ばれる、請求の範囲第2項に記載の方法。 4.患者におけるレトロウイルス感染を阻害する方法であって、以下の化合物か らなる群から選ばれる、ナフタレンスルホン酸化合物または製薬上許容されるそ の塩を、該患者に投与する工程を含む、上記方法: 化合物1 化合物5 化合物6 化合物8 化合物9 化合物12 化合物15 化合物21 及び 化合物28 5.該方法が、式(I)の該ナフタレンスルホン酸または製薬上許容されるその塩 を、経口、局所または注入によって投与する工程を含む、請求の範囲第1項に記 載の方法。 6.該方法が、制御放出処方物の形態にある、式(I)の該ナフタレンスルホン酸 化合物または製薬上許容されるその塩を投与する工程を含む、請求の範囲第1項 に記載の方法。 7.該方法が、生分解性インプラントの形態にある、式(I)の該ナフタレンスル ホン酸化合物または製薬上許容されるその塩を投与する工程を含む、請求の範囲 第1項に記載の方法。 8.患者におけるレトロウイルス感染を阻害する方法であって、以下の式(II)で 表されるナフタレンスルホン酸化合物または製薬上許容されるその塩の治療上有 効な量を、該患者に投与することを含む上記方法: ここで、R21〜R27は、それぞれ独立に水素原子、ヒドロキシル基、場合により アルキルまたはアリール基により置換されていてもよいアミノ基、スルホ基、カ ルボキシル基、場合によりアルキルまたはアリール基により置換されていてもよ いアミド基、アシルアミノ基、スルホンアミド基、スルホニルアミノ基、アルコ キシ基およびハロゲン原子からなる群から選ばれ、 但し、R21〜R27のうちの少なくとも一つは、ヒドロキシル基またはアミノ基で あり、かつR21〜R27のうちの少なくとも一つはスルホ基であり、 AおよびBは、それぞれ独立に水素原子、アルキル(C1-C4)基、アルコキシ(C1 -C4)基およびハロゲン原子からなる群から選ばれ、 R1は置換または無置換のアルキル(C1-C12)基、置換または無置換のアリール(C6 -C12)基および置換または無置換のヘテロアリール(C1-C12)基からなる群から選 ばれ、 Yは-NH-、-CH2- または-OCH2-を表し、かつ nは0または1である。 9.患者におけるレトロウイルス感染を阻害する方法であって、以下の式(III) で表されるナフタレンスルホン酸化合物または製薬上許容されるその塩の治療上 有効な量を、該患者に投与することを含む上記方法: R1およびR2は、それぞれ独立に置換または無置換のアルキル(C1-C12)基、置換 または無置換のアリール(C6-C12)基および置換または無置換のヘテロアリール(C1 -C12)基からなる群から選ばれ、 AおよびBは、それぞれ独立に水素原子、アルキル(C1-C4)基、アルコキシ(C1 -C4)基およびハロゲン原子からなる群から選ばれ、 Yは-NH-、-CH2- または-OCH2-を表し、かつ nは0または1である。 10.該方法が、式(III)の該ナフタレンスルホン酸または製薬上許容されるその 塩を、油、バッファー、塩水、ポリエチレングリコール、アミノ酸、界面活性剤 、吸収性改良剤、脂質、ジメチルスルホキシド、蛋白質、モノサッカライド、オ リゴサッカライドおよびポリサッカライドからなる群から選ばれる、製薬上許容 される担体と共に投与することを含む、請求の範囲第9項に記載の方法。 11.該製薬上許容される担体が、油、蛋白質、アミノ酸、界面活性剤、脂質、ポ リエチレングリコール、モノサッカライド、オリゴサッカライドおよびポリサッ カライドからなる群から選ばれる、請求の範囲第10項に記載の方法。 12.該方法が、式(III)の該ナフタレンスルホン酸または製薬上許容されるその 塩を、経口、局所または注入によって投与する工程を含む、請求の範囲第9項に 記載の方法。 13.該方法が、制御放出処方物の形態にある、式(III)の該ナフタレンスルホン 酸化合物または製薬上許容されるその塩を投与する工程を含む、請求の範囲第9 項に記載の方法。 14.該方法が、生分解性インプラントの形態にある、式(III)の該ナフタレンス ルホン酸化合物または製薬上許容されるその塩を投与する工程を含む、請求の範 囲第9項に記載の方法。
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