JPH10502328A - 蛋白質をその中にカプセル化含有するリポソーム、並びにその調製方法、及びそれを含有する薬剤、整形剤 - Google Patents

蛋白質をその中にカプセル化含有するリポソーム、並びにその調製方法、及びそれを含有する薬剤、整形剤

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JPH10502328A JP7519862A JP51986295A JPH10502328A JP H10502328 A JPH10502328 A JP H10502328A JP 7519862 A JP7519862 A JP 7519862A JP 51986295 A JP51986295 A JP 51986295A JP H10502328 A JPH10502328 A JP H10502328A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、有効成分として蛋白質、好ましくはインターフェロンをその中に包封するリポソームに関するものであって、該リポソームは、モル比で8−4:5−3:1.5−0.5:0.01−0のホスファチジルコリン、コレステロール、ホスファチジルグリセロール、α−トコフェロールより成る。本発明はそのようなリポソームの調製法、これを含有する薬剤、整形剤調製物にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】 蛋白質をその中にカプセル化含有するリポソーム、並びに その調製方法、及びそれを含有する薬剤、整形剤 本発明は、有効成分として蛋白質、好ましくはインターフェロンをその中に包 封、即ち(カプセル化して)含有するリポソームに関し、該蛋白質は高包含効率 (カプセル化率)でリポソーム内にカプセル化されている。本発明は更には、そ のようなリポソームの調製法、並びに、該リポソームを含有する薬剤及び整形用 調製物に関する。 最近、種々のペプチドホルモン又は蛋白質が、ウイルス性及び/又はバクテリ ア性伝染病及び癌に加えて、糖尿病等の障害、ホルモン又は成長障害、甲状線障 害を抑制する治療的効果剤として使用されている。そのようなペプチド類例とし ては、オキシトシン、バソプレッシン、FSH、TSH、LH、腫瘍壊死因子、 成長因子、血小板促進因子、インシュリン、シクロスポリンA、インタロイキン 、インターフェロンがある。ほとんどの場合、これらの蛋白質は、治療に際して は溶質として注射される。これらの蛋白質は、溶液又は注入後の血流のいずれに おいても不安定であることから大きな問題を有する。 上記の蛋白質は、血流中で内因性のプロテアーゼにより急速に分解し、それぞ れに特有の有効性を消失する。一方、蛋白質の特性により、それに関連する結果 又は副作用のいずれかとなる免疫学上の反応を引き起こす抗原となる。これらの 問題点、欠点はあるものの、ペプチドホルモン、蛋白質は、個々の細胞群又は細 胞に対して、特有の高有効性を示すことから、上記の障害の治療においては、こ れらの使用に頼っていた。これを、インターフェロンの使用を例に、以下におい て詳述する。 インターフェロンは、外部的な刺激に反応して、特定細胞(白血球又は繊維芽 細胞)により産生される蛋白質又は糖蛋白質である。これらは140−160の アミノ酸に対応する約20kDの分子量を有する。インターフェロンは主にその 抗ウイルス性活性により特徴付けられる。しかしながら、このような真のウイル ス抑制は、従来の抗性物質を用いたのでは不可能である。 細胞表面の受容器官を通じて、インターフェロンは、いわゆる“抗ウイルス性 蛋白質”の合成を引起す。転写(トランスクリプション)抑制又はオリゴ−A− 合成(oligo−A−synthesis)及びこれらにより生ずる細胞性リ ボ核酸分解酵素活性刺激のような種々のメカニズムにより、結果としてこれらの 蛋白質はウイルス再生を阻止する。この効果は、これらの種に特有のものである 。更に、これらのインターフェロンは、その成長抑制作用により、例えば、毛髪 細胞白血病等の癌治療で細胞静止剤としても重要である。大食細胞、T−細胞及 びキラー細胞を活性化することにより、免疫学的な反応が誘起される。更に、薬 学上の観点から興味のある追加適用領域である腫瘍壊死因子αの分泌作用が誘起 される。更に、インターフェロンは、T−細胞の抗原作用を増大し、大食細胞を 活性化する(抗菌作用)。 帯状疱疹、ウイルス性脳炎の如き急性ウイスル性障害、慢性活性肝炎B、コン ジローム、疣又は頸管新生物等の慢性障害、毛髪細胞白血病、特発性疾患の血小 板血病、慢性リンパ性又は骨髄性白血病、皮膚T−細胞リンパ腫又は形質細胞腫 等の造血臓器増殖症等の周知の徴候に対して、インターフェロンが投与される。 更に、インターフェロンは、カルシノイド、鼻咽腔癌、悪性黒色腫、又は腎臓細 胞癌等の他の癌、種々の炎症障害(慢性多発関節炎)、火傷、凍瘡、アトピー性 皮膚病、乾癬、鞏皮病の治療並びに複合硬化症の治療にも用いることができる( Med.Mo.Pharm.6,1991,p164〜173参照)。 上記で一般的に述べたように、蛋白質、即ち、インターフェロンは製剤におい ても用いられていた。注射用液剤においてまずそれらを安定化するために特別の 努力がなされた。例えば、インターフェロン安定化製剤は、DE−A−3642 223から知られる。 更に、体内に注射した後、この蛋白質が体内で産生されたプロテーゼによりあ まりに早く分解しないように保護する試みもされた。この目的のため、例えば蛋 白質がリポソーム内に包封され、蛋白質とプロテーゼの間に存在する脂質膜によ り蛋白質は分解から保護される。単層及び多層小胞(リポソーム)のいずれもが この効果のために用いられていた。US−A−5,023,087号によれば、 カプセル化された蛋白質の放出速度を決定する因子は、充分に述べられているわ けではないが、小胞のサイズ、層数、又は小胞を構成する成分のタイプである。 薬学的に効果のある成分をその中にカプセル化するリポソームは1種又は数種 の脂質成分より構成される。例えば、US−A−5,023,087は、ホスフ ァチジルコリン(PC)及び/又はホスファチジルグリセロール(PG)/トコ フェロールより成るリポソーム内に蛋白質をカプセル化することを述べている。 また、通常は、7:3の比であるホスファチジルコリンとホスファチジルセリン (PS)より成るリポソーム内にインターフェロンをカプセル化することがJ. Interferon Res.10(2),p.153−160,1990( β−IFN);J.Nat.Cancer 1nst.18(18),p.13 87−1392,1989(γ−IFN)又はJ.Biol,Response Modif.9(4) p.955−960,1990(α−IFN)及びE P−A−89 810 133に述べられている。 非蛋白質薬剤又は蛋白質をカプセル化するためのPC/PG/Chとある種の トロフェロール(WO−A−91 16 882でのモル比 約12:8:1又 はWO−A−87 04 595のモル比約10:8:1)並びに、γ−IFN をカプセル化するためのホスファチジルグリセロール/コレステロール(Ch) (2:1)のような他の脂質組成物(Infect.Immun.57(1), p 132−137,1989,又はJ.Infect.Dis.159(4) ,p 616−620,1989,モル比 9:1);インターフェロンをカプ セル化するPC/Ch/サルファイド(モル比 5:4:1:)(JP 6 2 28 3934)も用いられる。 リポソームの使用、合成に不可欠な因子は、リポソーム内へ包封される関係成 分のカプセル化率である。蛋白質が十分にリポソームで保護されるには、一般的 に蛋白質は、単に小胞膜と接している又は中に取り込まれているというのではな く、完全にカプセル化されていなくてはならない。多くの蛋白質は親水性部分だ けでなく、疎水性部分をも有するので、そのように完全にカプセル化するのは当 然のことではない。もしカプセル率が非常に低いと、カプセル化された有効成分 の濃度も非常に低い。例えば、WO−A−90 117 80は、PC/PG/ Ch=7:3:6の比で6.9%のカプセル化率を述べている。多層水胞内への 蛋白質の最大カプセル化率として、WO−87 945 92には10〜20% が述べられている、一方、PC:PG=11:1のリポソームについては50% より大のカプセル化率が非蛋白質薬剤(アルブテロールスルフェート)について 報告されている。このような高いカプセル化量は、蛋白質についてはいまだに達 成されてない。従って、多量の蛋白質が小胞調製に用いられなくてはならない。 それ故に、カプセル化された状態の蛋白質を含有する製剤を投与する際には、多 量の物質を用いることも必要となる。これは高価でかつ得ることが困難なペプチ ドホルモンのような有効成分にとっては望ましくない。 従って、本発明の目的は高カプセル化率で蛋白質を包封含有したリポソームを 提供することであり、更にはその製法、並びにそのリポソームを含有する薬剤、 整形剤調製物を提供することである。カプセル化率の改善が成されたとしても、 所定の放出速度等のカプセル化の利点が阻なわれてはならない。 驚くことに、リポソームへの蛋白質カプセル化率は、本発明に従ってホスファ チジルコリン及びコレステロールと共にホスファチジルグリセロールを所定量比 で用いることによって著しく増大されることが発見された。本発明のリポソーム 調製法を用いることによって、上記の20%にも満たない従来のカプセル化率に 比べて、35%を越えるリポソーム中へのカプセル化率が達成できる。 このようなカプセル化率の増大により、より少量の蛋白質を用いて調製が可能 となり、その結果、調製はコスト的に一層有利となる。その上、高投与量の治療 剤を用いるこことが可能となる。又、小胞当たりの有効成分の単位量が一層多く なるので、投与容量を減少することもできる。 本発明の方法は、リポソーム内にカプセル化された蛋白質の既知の利点の全て を有するリポソーム並びにそのようなリポソームを含有する製剤、整形剤を提供 するものである。例えば、問題としている蛋白質は、決められた様式で小胞から 放出されるが、カプセル化されていることにより、蛋白質加水分解で分解しない ように保護されている。しかしながら、カプセル化率が高いので、この保護は従 来法で得られたリポソームより重要になる。従って、これらの製剤を含む調製物 は一層安定になる。更に、本発明の製剤は、カプセル化によりこれらの蛋白質が 抗体に近づけないようにしているので、蛋白質の抗原効果に基づく免疫学的副作 用の危険性を低減する。 従って、本発明は、高カプセル化率でリポソーム内にカプセル化された蛋白質 、並びに、その調製法、更にはそのようなリポソームを含有する薬剤、整形剤に 関する。 蛋白質含有のリポソームは、以下に述べる方法により、所定量比の脂質、コレ ステロール、ホスファチジルグリセロール(PG)又はその誘導体、更には所望 により、トコフェロール、これに匹敵するブチルヒドロキシアニソール(BHA )又はブチルヒドロキシトルエン(BHT)のような安定化剤から形成される。 本発明のリポソーム中での脂質:コレステロール:PG:トコフェロールのモ ル比は、8−4:5−3:1.5−0.5:0.01−0、好ましくは、6:4 :1:0.01である。従って、重量比では8−4:2.5−1.5:1.5− 0.5:0.01−0、好ましくは、6:2:1:0.01である。 一般に、蛋白質は全て、種々の目的のために、リポソーム内にカプセル化でき る。しかしながら、好ましくは、これらは、オキシトシン、バゾプレッシン、F SH、TSH、LH、腫瘍壊死因子、成長因子、血小板活性因子、ストレプトキ ナーゼ、ウロキナーゼ、インシュリン、カルシトシン、シクロスポリンA、イン ターロイキン、インターフェロンのように薬理効果のあるものである。インター フェロンが好ましく、特にα−インターフェロンが好ましい。好適なα−インタ ーフェロンとしては、知られているあらゆるサブタイプのα−インターフェロン 、及びその誘導体、混合物である。 本発明のリポソーム製造に用いるに好適なホスフェチジルグリセロール誘導体 は、飽和及び不飽和C12-24脂肪酸含有のモノ−及びジエステルである。 ここで用いている“脂質(Lipid)”とは、ホスファチジルコリン、即ち 、PC及びPGとして列挙される脂肪酸含有の脂肪酸エステルを表わし、例えば 、市場で得られるリポイドE100TM又はエピクロン200TMのようなエピクロ ン類である。 本発明は更に、上記のリポソーム含有の薬剤及び整形用調剤並びに蛋白質を高 いカプセル化率で包封するリポソームの調製法をも提供する。該調製法は、以下 の工程より成る。 a)適切な溶媒にリポソーム部を溶解、ロータリエバポレーターで溶媒を除去、 生成された脂質薄膜を乾燥する; b)薬学上許容可能な溶液中に蛋白質を添加、次いで例えばガラス球によりリポ ソームを分離し、リポソームを薄膜押出しする; c)工程b)で得たリポソームを、既知の方法及び適当なキャリア、賦形剤を用 いて、薬学上、又は整形用として適用可能な形態、例えばゲル、クリーム、ロー ション、溶液又はスプレー状にする。 工程b)の後に、直径約200nmのオリゴラメラリポソームが得られる。こ のようなサイズのリポソームは、本発明の調製法によって、35%を越えるカプ セル化率で包封された蛋白質の所定の制御された放出を可能とする。上記の方法 で調製された製剤は、小胞当たり有効成分をより高い含有量で含みうる。従って 、より高い投与量、又より小量の投与量のいずれもが可能となる。 更に、本発明のリポソームは、包封された蛋白質を安定化する。従来技術でリ ポソーム内に包封された蛋白質と比べて本発明の生物学上の活性は、実際上は長 時間に亘って変化せずにそのままである。従って、本発明のリポソーム含有の薬 剤及び整形剤は、著しく改善された保存安定性を有する。 本発明の方法において、脂質成分を溶液状とするために用いられる好適な溶媒 としては、クロロホルム、メチレンクロライド、アセトン、メチルエチルケトン 、ヘキサン、シクロヘキサン等の室温で高い蒸気圧を示す不活性有機溶媒のいず れもである。上記の薬学上使用可能な溶液は、緩衝等張液である。リン酸ナトリ ウムで緩衝され、NaClで等張にされ、且つ血清アルブミン含有の溶液が好ま しい。 上記の各製剤において、リポソームは、包封された蛋白質に加えて、他の薬学 的又は整形上有効な成分を包含できる。 ゲル状で得るために、本発明者等は、蛋白質の主なる活性を損失をするような 高剪断力を用いずに、リポソームとゲル剤形となりうる既知のゲル形成剤を用い た。このようなゲル形成剤は、半合成セルロース誘導体類及びアルギン酸塩類中 に見出せる。アルギン酸ナトリウム並びにナトリウムカルボキシメチルセルロー ス、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシ プロピルメチルセルロースが好ましい。クリーム及びローション剤は、既知の方 法により形成できる。更に、これらの薬学上及び整形調剤は、リポソーム及びそ れを構成する成分の安定性に影響を与えることがなければ、既知の安定化剤、抗 酸化剤、顔料、芳香剤、その他の賦形剤のいずれをも含むことができる。 上記の方法で得たリポソーム含有の溶液形の本発明製剤は、本発明の上記の方 法に従って、リポソームを薬学上受容できる等張溶液で所望の濃度とすることに より調製できる。薬学上、整形上用いることのできる溶液は、リン酸ナトリウム 又はクエン酸ナトリウムのような蛋白質の安定性に影響を与えない緩衝剤で調整 される。又、NaCl、ポリオール、糖、糖アルコールで等張にされていてもよ い。これらの溶液に、通常用いられている既知の安定化剤、抗酸化剤、顔料、添 加物、血清アルブミン等の蛋白質、糖、ポリオール、糖アルコールのいずれもが 、これらの添加物がリポソーム成分の安定性に影響を及ぼさない限り、添加して もよい。本発明により得られた製剤は、種々の剤形で適用できる。溶質形とされ る場合には、種々の方法により注入できる(i.v.,i.p.,i.c.,s .c.)。例えば、腫瘍内治療では、直接腫瘍に注入される。このためには、無 菌リポソーム調製、溶液調製後の最終段階である滅菌瀘過によって得られる滅菌 調製物が必要とされる。オリゴラメラリポソームは、孔径200nmの膜を通し ての押し出しにより得られるので、最終段階の滅菌瀘過は、品質保証のための付 加工程である。 溶液についての他の適用形態は、リポソーム内に包封されている有効成分を、 粘液状の膜皮を通して、投与するためのスプレーである。 更に、薬剤、整形調製物は、局部に適用できる。このためには、リポソーム懸 濁液は、上述のようにゲル、クリーム、ローション形態とされる。もちろん上記 に列挙した添加物のいずれも、これらの異なる調製物に加えることができる。 以下の実施例は、本発明を詳述するものであって、本発明を限定するものでは ない。実施例1 ヒトのα−インターフェロンを含むリポソームを以下の方法で調製する。 0.335gのリポイドE100、0.11gのコレステロール、0.055 gのPG、0.5mgのα−トコフェロールを50mlのクロロホルムに溶解す る。100mlの丸底フラスコにこの溶液20mlを入れ、室温下、ロータベー パー(Rotavapor)で蒸発させ、その後、さらに、圧力0.7−2.0 kPaで1時間乾燥する。丸底フラスコの壁面に脂質膜が生成する。 ヒトのα−インターフェロン(6,000,000I.E./ml)240μ lをインキュベーション緩衝液の2,160μl(1リットルの水に対して、1 .5gの血清アルブミン、0.3gのNaH2PO4、1.2gのNa2HPO4、 8.0gのNaClを含む。1:10希釈に対応)で希釈する。この溶液2ml を、脂質膜含有の丸底フラスコに加える。この膜を0.6gのガラス球を使って 除去する。インターフェロン含有の多重層小胞脂質の懸濁物を形成する。該懸濁 物を0.5mlずつ微小押出器を用いて、孔巾200nmのポリカーボネート膜 を通して押し出す。インターフェロン含有のオリゴラメラーリポソーム懸濁物が 得られる。 ELISAテストにより、この懸濁物を直接分析したところ、遊離のα−イン ターフェロン部分、リポソームの外側に結合したα−インターフェロン部の総量 は、391,000I.E./mlであり、カプセル化された部分は、35%に 相当する209,000I.E./mlであることを示した。実施例2 ヒトのα−インターフェロンを含むリポソームを以下の方法で調製する。 0.338gのリポイドE100、0.112gのコレステロール、0.05 gのジミリストイルホスファチジルグリセロール、0.5mgのα−トコフェロ ールを50mlのクロロホルムに溶解する。100mlの丸底フラスコにこの溶 液20mlを入れ、室温下、ロータベーパーで蒸発させ、その後、さらに、圧力 0.7−2.0kPaで1時間乾燥する。丸底フラスコの壁面に脂質膜が生成す る。 ヒトのα−インターフェロン(6,000,000I.E./ml)240μ lをインキュベーション緩衝液の2,160μl(1リットルの水に対して、1 .5gの血清アルブミン、0.3gのNaH2PO4、1.2gのNa2HPO4、 8.0gのNaClを含む。1:10希釈に対応)で希釈する。この溶液2ml を、脂質膜含有の丸底フラスコに加える。この膜を0.6gのガラス球を使って 除去する。インターフェロン含有の多重層小胞脂質の懸濁物を形成する。該懸濁 物を0.5mlずつ微小押出器を用いて、孔巾200nmのポリカーボネート膜 を通して押し出す。インターフェロン含有のオリゴラメラーリポソーム懸濁物が 得られる。 ELISAテストにより、この懸濁物を直接分析したところ、遊離のα−イン ターフェロン部分、リポソームの外側に結合したα−インターフェロン部の総量 は、313,000I.E./mlであり、カプセル化された部分は、48%に 相当する287,000I.E./mlであることを示した。実施例3(比較例) ヒトのα−インターフェロンを含むリポソームを以下の方法で調製する。 0.376gのリポイドE100、0.124gのコレステロール、0.5m gのα−トコフェロールを50mlのクロロホルムに溶解する。100mlの丸 底フラスコにこの溶液20mlを入れ、室温下、ロータベーパーで蒸発させ、そ の後、さらに、圧力0.7−2.0kPaで1時間乾燥する。丸底フラスコの壁 面に脂質膜が生成する。 ヒトのα−インターフェロン(6,000,000I.E./ml)240μ lをインキュベーション緩衝液の2,160μl(1リットルの水に対して、1 .5gの血清アルブミン、0.3gのNaH2PO4、1.2gのNa2HPO4、 8.0gのNaClを含む。1:10希釈に対応)で希釈する。この溶液2ml を、脂質膜含有の丸底フラスコに加える。この膜を0.6gのガラス球を使って 除去する。インターフェロン含有の多重層小胞脂質の懸濁物を形成する。該懸濁 物を0.5mlずつ微小押出器を用いて、孔巾200nmのポリカーボネート膜 を通して押し出す。インターフェロン含有のオリゴラメラーリポソーム懸濁物が 得られる。 ELISAテストにより、この懸濁物を直接分析したところ、遊離のα−イン ターフェロン部分、リポソームの外側に結合したα−インターフェロン部の総量 は、554,000I.E./mlであり、カプセル化された部分は、8%に相 当する146,000I.E./mlであることを示した。 再度、表1に実施例1、2、比較例3のカプセル比率を示す。 リポソームを構成する脂質の所定の量比に基づく本発明の方法を使用すること で、カプセル化率を大いに増大することが明らかである。実施例4 ヒトのα−インターフェロンを含むリポソームを以下の方法で調製する。 0.336gのリポイドE100、0.111gのコレステロール、0.05 4gのジパルミトイルホスファチジルグリコール、0.5mgのα−トコフェロ ールを50mlのクロロホルムに溶解する。100mlの丸底フラスコにこの溶 液20mlを入れ、室温下、ロータベーパーで蒸発させ、その後、さらに、圧力 0.7−2.0kPaで1時間乾燥する。丸底フラスコの壁面に脂質膜が生成す る。 ヒトのα−インターフェロン(6,000,000I.E./ml)240μ lをインキュベーション緩衝液の2.160μl(1リットルの水に対して、1 .5gの血清アルブミン、0.3gのNaH2PO4、1.2gのNa2HPO4、 8.0gのNaClを含む。1:10希釈に対応)で希釈する。この溶液2ml を、脂質膜含有の丸底フラスコに加える。この膜を0.6gのガラス球を使って 除去する。インターフェロン含有の多重層小胞脂質の懸濁物を形成する。該懸濁 物を0.5mlずつ微小押出器を用いて、孔巾200nmのポリカーボネート膜 を通して押し出す。インターフェロン含有のオリゴラメラーリポソーム懸濁物が 得られる。実施例5 ヒトのα−インターフェロンを含むリポソームを以下の方法で調製する。 0.333gのリポイドE100、0.11gのコレステロール、0.057 gのジステアロイルホスファチジルグリセロール、0.5mgのα−トコフェロ ールを50mlのクロロホルムに溶解する。100mlの丸底フラスコにこの溶 液20mlを入れ、室温下、ロータベーパーで蒸発させ、その後、さらに、圧力 0.7−2.0kPaで1時間乾燥する。丸底フラスコの壁面に脂質膜が生成す る。 ヒトのα−インターフェロン(6,000,000I.E./ml)240μ lをインキュベーション緩衝液の2,160μl(1リットルの水に対して、1 .5gの血清アルブミン、0.3gのNaH2PO4、1.2gのNa2HPO4、 8.0gのNaClを含む。1:10希釈に対応)で希釈する。この溶液2ml を、脂質膜含有の丸底フラスコに加える。この膜を0.6gのガラス球を使って 除去する。インターフェロン含有の多重層小胞脂質の懸濁物を形成する。該懸濁 物を0.5mlずつ微小押出器を用いて、孔巾200nmのポリカーボネート膜 を通して押し出す。インターフェロン含有のオリゴラメラーリポソーム懸濁物が 得られる。実施例6 30mgのナトリウムカルボキシメチルセルロース(Tylopur C 3 00PTM)を実施例1、2、4又は5で調製したリポソーム懸濁物1970μl に加え、得られた混合物を6時間膨潤させる。皮膚上に容易に広がるゲルが得ら れた。実施例7 40mgのヒドロキシエチルセルロース(Tylose H 300TM)を実 施例1、2、4又は5で調製したリポソーム懸濁物1970μlに加え、得られ た混合物を6時間膨潤させる。皮膚上に容易に広がるゲルが得られた。実施例8 250mgのヒドロキシプロピルメチルセルロース(Pharmacoat 606TM)を実施例1、2、4又は5で調製したリポソーム懸濁物1970μl に加え、得られた混合物を12時間膨潤させる。皮膚上に容易に広がるゲルが得 られた。実施例9 30mgのアルギン酸ナトリウム(Kelgin FTM)を実施例1、2、4 又は5で調製したリポソーム懸濁物1970μlに加え、得られた混合物を6時 間膨潤させる。皮膚上に容易に広がるゲルが得られた。実施例10 リポソームの安定性をインターフェロンの含有率で決定した。リポソームを実 施例2、3(比較例)と同様に調製し、4℃で所定時間保存した。インターフェ ロンの含有率は通常の方法で決定した。 本発明に従って、担体としてPGを用いると、従来より長時間に亘ってインタ ーフェロンをリポソーム内にカプセル化保存することができることを表3は明瞭 に示している。
【手続補正書】特許法第184条の7第1項 【提出日】1995年6月21日 【補正内容】 特許請求の範囲 1.リポソームがモル比で6:4:1:0.01のホスファチジルコリン、コレ ステロール、ホスファチジルグリセロールとトコフェロールより成ることを特徴 とする蛋白質をその内部に包封するリポソーム。 2.ホスファチジルグリセロール誘導体が、C12-24の飽和又は不飽和脂肪酸を 含有するモノ又はジエステルである先の請求項1に記載のリポソーム。 3.ホスファチジルグリセロール誘導体がミリストイル、ステアロイル又はパル ミトイルジエステルである請求項2記載のリポソーム。 4.カプセル化された蛋白質がオキシトシン、バソプレッシン、FSH、TSH 、LH、腫瘍壊死因子、成長因子、血小板促進因子、ストレプトキナーゼ、ウロ キナーゼ、インシュリン、カルシトシン、シクロスポリンA、インターロイキン 、又はインターフェロンである請求項1〜3のいずれかに記載のリポソーム。 5.ゲル形態に調製され、且つゲル形成剤がセルロース誘導体又はアルギン酸塩 である先の請求項のいずれかに記載のリポソームを含有するリポソーム製剤。 6.ゲル形成剤が、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロ ース又はアルギン酸ナトリウムである請求項5記載のリポソーム製剤。 7.溶質形態で調製された請求項1〜4のいずれかに記載のリポソーム製剤。 8.溶液が等張にされ、且つ薬学上受容可能な緩衝液を用いてpH=7に調整さ れている請求項7に記載の製剤。 9.無菌方式で調製され、且つ膜瀘過法により滅菌化された請求項7、8のいず れかに記載のリポソーム製剤。 10.以下の工程より成る蛋白質をカプセル化含有するリポソームの調製法。 a)適切な溶媒中で、ホスファチジルコリン、コレステロール、ホスファチジ ルグリセロール、トコフェロールを6:4:1:0.01の量比で溶液とし、溶 媒を蒸発、脂質膜を乾燥し; b)蛋白質を薬学上受容可能な溶液中に添加、ガラス球によりリポソームを分 離、次いでリポソームを薄膜押出しする。 11.ホスファチジルグリセロール誘導体が、C12-24の飽和又は不飽和脂肪酸 を含有するモノ又はジエステルである先の請求項10に記載の調製法。 12.ホスファチジルグリセロール誘導体がミリストイル、ステアロイル又はパ ルミトイルジエステルである請求項11に記載の調製法。 13.カプセル化された蛋白質がオキシトシン、バソプレッシン、FSH、TS H、LH、腫瘍壊死因子、成長因子、血小板促進因子、ストレプトキナーゼ、ウ ロキナーゼ、インシュリン、カルシトシン、シクロスポリンA、インターロイキ ン、又はインターフェロンである請求項10〜12のいずれかに記載の調製法。 14.薬剤又は整形調製物が伸ばし易い形態で得られ、工程b)で得られたリポ ソームが既知の方法により、既知の担体又は賦形剤を用いてゲル、クリーム又は ローション等の薬学上又は整形上受容可能な形態とされ、該ゲル形成剤がセルロ ース誘導体又はアルギン酸塩である先の請求項10〜13のいずれかに記載の調 製法。 15.ゲル形成剤がナトリウムカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロ ース又はアルギン酸ナトリウムである請求項14に記載の調製法。 16.工程b)で得たリポソームを、キャリア又は賦形剤を用いて、既知の方法 により、溶液状とすることによって、溶質形態の薬学上の調製物を得る先の請求 項10〜13のいずれかに記載の調製法。 17.溶液がNaClで等張とされ、緩衝液でpH=7.4に調製されている請 求項16に記載の調製法。 18.薬剤調製物が無菌方式で調製され、膜瀘過法により滅菌される請求項16 、17のいずれかに記載の調製法。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI A61K 38/23 9051−4C A61K 37/34 38/24 9051−4C 37/30 38/27 9051−4C 37/32 38/28 9051−4C 37/38 38/45 9051−4C 37/26 (72)発明者 ペッツラート モーニカ ドイツ国 D−88471 ラウプハイム フ ィンケンヴェーク 3 (72)発明者 ヴァルヒ ハットー ドイツ国 D−88471 ラウプハイム−バ ウシュテッテン ヴアイスドルン ヴェー ク 16

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.リポソームがモル比で8−4:5−3:1.5−0.5:0.01−0のホ スファチジルコリン、コレステロール、ホスファチジルグリセロールとトコフェ ロールより成ることを特徴とする蛋白質をその内部に包封するリポソーム。 2.リポソームを構成する上記成分の比が6:4:1:0.01である請求項1 記載のリポソーム。 3.ホスファチジルグリセロール誘導体が、C12-24の飽和又は不飽和脂肪酸を 含有するモノ又はジエステルである先の請求項1に記載のリポソーム。 4.ホスファチジルグリセロール誘導体がミリストイル、ステアロイル又はパル ミトイルジエステルである請求項3記載のリポソーム。 5.カプセル化された蛋白質がオキシトシン、バソプレッシン、FSH、TSH 、LH、腫瘍壊死因子、成長因子、血小板促進因子、ストレプトキナーゼ、ウロ キナーゼ、インシュリン、カルシトシン、シクロスポリンA、インターロイキン 、又はインターフェロンである請求項1〜4のいずれかに記載のリポソーム。 6.カプセル化された蛋白質がインターフェロンである請求項5記載のリポソー ム。 7.カプセル化された蛋白質がα−インターフェロンである請求項6記載のリポ ソーム。 8.ゲル形態に調製され、且つゲル形成剤がセルロース誘導体又はアルギン酸塩 である先の請求項のいずれかに記載のリポソームを含有するリポソーム製剤。 9.ゲル形成剤が、ナトリウムカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロ ース又はアルギン酸ナトリウムである請求項8記載のリポソーム製剤。 10.溶質形態で調製された請求項1〜7のいずれかに記載のリポソーム製剤。 11.溶液が等張にされ、且つ薬学上受容可能な緩衝液を用いてpH=7に調整 されている請求項10に記載の製剤。 12.無菌方式で調製され、且つ膜瀘過法により滅菌化された請求項10又は1 1のいずれかに記載のリポソーム製剤。 13.以下の工程より成る蛋白質をカプセル化含有するリポソームの調製法。 a)適切な溶媒中で、ホスファチジルコリン、コレステロール、ホスファチジ ルグリセロール、トコフェロールを8−4:5−3:1.5−0.5:0.01 −0の量比で溶液とし、溶媒を蒸発、脂質膜を乾燥し; b)蛋白質を薬学上受容可能な溶液中に添加、ガラス球によりリポソームを分 離、次いでリポソームを薄膜押出しする。 14.量比が6:4:1:0.1である請求項13記載の調製法。 15.ホスファチジルグリセロール誘導体が、C12-24の飽和又は不飽和脂肪酸 を含有するモノ又はジエステルである先の請求項13、14のいずれかに記載の 調製法。 16.ホスファチジルグリセロール誘導体がミリストイル、ステアロイル又はパ ルミトイルジエステルである請求項15に記載の調製法。 17.カプセル化された蛋白質がオキシトシン、バソプレッシン、FSH、TS H、LH、腫瘍壊死因子、成長因子、血小板促進因子、ストレプトキナーゼ、ウ ロキナーゼ、インシュリン、カルシトシン、シクロスポリンA、インターロイキ ン、又はインターフェロンである請求項13〜16のいずれかに記載の調製法。 18.カプセル化された蛋白質がインターフェロンである請求項17記載の調製 法。 19.カプセル化された蛋白質がα−インターフェロンである請求項18記載の 調製法。 20.薬剤又は整形調製物が伸ばし易い形態で得られ、工程b)で得られたリポ ソームが既知の方法により、既知の担体又は賦形剤を用いてゲル、クリーム又は ローション等の薬学上又は整形上受容可能な形態とされ、該ゲル形成剤がセルロ ース誘導体又はアルギン酸塩である先の請求項13〜19のいずれかに記載の調 製法。 21.ゲル形成剤がナトリウムカルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチル セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロ ース又はアルギン酸ナトリウムである請求項20に記載の調製法。 22.工程b)で得たリポソームを、キャリア又は賦形剤を用いて、既知の方法 により、溶液状とすることによって、溶質形態の薬学上の調製物を得る先の請求 項13〜19のいずれかに記載の調製法。 23.溶液がNaClで等張とされ、緩衝液でpH=7.4に調製されている請 求項22に記載の調製法。 24.薬剤調製物が無菌方式で調製され、膜瀘過法により滅菌される請求項22 、23のいずれかに記載の調製法。
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