JPH10500348A - 頸椎を安定させるための部材 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 頸椎を安定させるための部材は、プレート面に対して垂直に延びるボア２を有するプレート形部分を備えるボディ１と、ねじ山付き部分４とヘッド５とを有する骨用ねじ３とを備え、ねじ山付き部分４はボアを通って延びる。頸椎柱を安定させるために用いることのできる部材を提供するために、部材は、プレート面のボアに対して横方向にオフセットされる第２の部分９に、外ねじ１０と、ねじ軸の方向に延びて固定ロッド１２を支えるようそれを受入れるためのスリット１１とを有する。さらに、挿入されるロッド１２を固定するための外ねじ１０と協働するナット１３が設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】 頸椎を安定させるための部材 この発明は、頸椎を安定させるための部材に関する。 ドイツ特許第３９ ２３ ９９５号は頸椎を安定させるための安定部材を開示 している。この部材はプレートを含み、このプレートは頸椎柱の所望の形に適合 するよう曲げられる。その後、隣接する個々の脊椎骨に複数のボルトがねじ込ま れる。この曲線が完璧ではなく、または医学的理由で変えられなければならない と外科医が判断すれば、プレートを再び曲げるためにすべてのねじを再び取外さ なければならない。その後再びボルトをねじ込まなければならない。脊椎骨の安 定性の理由により、このように再びねじ込む作業は骨での固定度が低いため、ま ず可能ではなく、そのため、実際にはそのように後に整列を正しくすることなく 行なわれなければならない。米国特許第５，３１２，４０４号は脊椎骨を安定さ せるための部材を開示し、この部材はプレート形の部分と、プレートの面に対し て垂直に延びるボアとを備えるボディを含む。ねじ山付き部分とヘッドとを有す る骨用ねじが設けられ、それによりねじ山付き部分はボアを通ってプレートの面 の第１の面の方に延び、骨用ねじのヘッドはプレート形部分に支えられる。この 部材は、プレート形部分に隣接するプレートの面にあるボアに対して横方向にオ フセットされる第２の部分を有する。第２の部分はロッドを受けるためのボアを 含む。ねじを受けるためのねじ溝付きボアは、このボアの軸に対して垂直 に設けられる。ロッドはこのねじ溝付きボアの中にねじ込まれるねじによって固 定される。 米国特許第５，３６０，４２９号は、プレート形部分を備えるボディと、横方 向にオフセットされる第２の部分とからなる、脊椎骨を安定させるための部材を 開示している。第２の部分は、スリットであって、外ねじを備え、かつその中に 支えられるロッドを受入れるよう役割を果たすものを含む。外ねじと協働するナ ットは、その中に配置されるロッドを固定する役割を果たす。 この発明の目的は、頸椎を安定させるための部材であって、受入れられるロッ ドが永久に固定される部材を提供することである。 この目的は、請求項１に特徴付けられる、頸椎を安定させるための部材によっ て達成される。この発明のさらなる展開は従属項に特徴付けられる。 発明のさらなる特徴および利点は図面を参照して実施例の詳細な説明から明ら かとなるだろう。図面において、 図１は図２の線ＩＩに沿った拡大断面図である。 図２は、図１に示される部材の上面図である。 図３は、図１および図２に示される部材の一部分の側面図である。 図１および図２に最もわかりやすく示されるように、部材は、実質的に長方形 の形を有するプレート形ボディ１を含む。ボディは、その半分の領域のおよそ中 央に設けられ かつプレートの面に対して垂直に整列するボア２を有する。たとえば、上で引用 したドイツ特許第３９ ２３ ９９５号から公知であるような、ねじ山付き部分 ４とヘッド５とを含む骨用ねじがボア２に配置される。ねじ山部分４はボアを通 って、プレート形ボディ１の第１の面６の方向に延びる。ボアは、第１の面６の 反対側にあるプレート形ボディの第２の面７に、球面形凹みとして形成されるエ ッジ部分を有する。ヘッド５は、ねじ山付き部分４と向かい合うその下側に、対 応する凸状の球面形状を有する。球面形凹みの半径と、球面形ヘッドの対応する 凸状の球面形部分の半径とは実質的に等しく、かつ互いに整合し、それにより、 骨用ねじを都合よく脊椎の中にねじ込むために、骨用ねじは破線で示される円錐 領域内で軸８の周りを旋回することができる。 ボディの第２の半分の領域は、第２の面７の方に延びる円筒形突出部９を含む 。円筒形突出部９は外ねじ１０を含む。その対称軸またはねじ軸はそれぞれボデ ィ１のプレート面に対して垂直に延び、かつボア２の軸に対してそれぞれ平行に 延びる。 図１に最もわかりやすく示されるように、Ｕ形スリット１１は、円筒形突出部 ９の対称軸を含む対称面に沿って延びる。スリット１１は対称軸に対して平行な ２つの横壁と、実質的に円筒部分として形成されるスリットベースとを含む。ス リットは固定ロッド１２を受ける役割を果たす。ス リットおよびそのベースは、固定ロッド１２が横方向のクリアランスを有するこ となくスリットの中にそのベースまで入ることを可能にするようなサイズである 。さらに、ナット１３が設けられ、このナットは図３に最もわかりやすく示され るようにリム１５に隣接する内ねじ１４を含む部分を有する。ナットは、リム１ ５とは反対側の端部にドーム状キャップ１６を有する。キャップは、内ねじ部分 と向かい合う側に設けられる、同軸方向に整列する圧力ピン１７を有する。圧力 ピン１７はその自由端部が１ｍｍの何分の１か分だけナット１３のリム１５を超 えて突出するようなサイズである。ピンの直径はロッド１２の直径に等しいか、 またはそれよりもわずかに小さく、それによりピンはスリット１１の中に自由に 入れることができ、その一方でスリットによって横方向に導かれる。 内ねじ１４は円筒形突出部９の外ねじ１０と協働するよう適合される。内ねじ １４の長さは、円筒形突出部９の軸の長さとスリット１１の深さとに依存して、 スリットの深さからその中に入れられるロッドの直径を引いたものよりも長い。 図２に最もわかりやすく示されるように、骨用ねじ３は、そのねじ山付き部分 ４の反対側に、スクリュードライバによってねじを入れるための六角形のボア１ ９を有する。 動作において、以上に述べた型の第１のボディがそれぞれ骨用ねじ３によって 隣接する脊椎骨の中にねじ込まれる が、この骨用ねじ３はそれらの最終的な位置にはまだ締められていない。その後 隣接するボディのそれぞれのスリットの中に固定ロッド１２が入れられる。その 後キャップナット１３がねじ止めされ、それにより、最終的にナットを締付ける 前でも、固定ロッド１２の位置はわずかに突出する圧力ピン１７によって固定さ れる。所望の変形の場合においては単にナットは再び緩められ、ロッドが取外さ れ、かつ再び曲げられ、再び挿入され、その後ナットをねじ止めすることにより 圧力ピンによって保持される。最終的な調整の後骨用ねじ３は締められ、ナット １３を締めることによって最終的に固定される。ナット１３と、Ｕ形スリットの 内壁に当接する圧力ピンとが協働することによって、解放できない固定が得られ る。 以上に述べた設計は、固定装置を取付けるためのスペースが非常に限られてい る頸椎柱の領域においてさえも、正しく直すことのできる調整および調節された 脊椎骨の固定を可能にする。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ビーダーマン，ルッツ ドイツ連邦共和国、デー−78048 フィリ ンゲン−シュベニンゲン、アム・シェーフ ァーシュタイク、８

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １．頸椎を安定させるための部材であって、プレートの面に対して垂直に延びる ボア（２）を有するプレート形部分を備えるボディ（１）と、ねじ山付き部分（ ４）とヘッド（５）とを有する骨用ねじ（３）とを含み、前記ねじ山付き部分（ ４）は前記ボア（２）を通って前記プレートの面の第１の面（６）に延び、かつ 前記ヘッド（５）は前記プレート形部分によって支えられ、さらに 第２の部分（９）であって、前記プレートの面の前記ボア（２）に対して横方 向にオフセットされ、かつ外ねじ（１０）と、ロッド（１２）を受入れてそれを 支えるための、ねじ軸の方向に延びるスリット（１１）とを有するものと、ナッ ト（１３）であって、前記外ねじ（１０）と協働して、その中に挿入されるロッ ド（１２）を固定するためのものとを含み、前記ナット（１３）はドーム状の形 であり、圧力ピン（１７）が設けられ、前記圧力ピンの一方の端部（１８）は前 記ナット（１３）が取付けられるときには前記スリット（１１）の中に突出し、 別の端部はナットに当接し、かつその直径は、前記圧力ピン（１７）が横方向の 壁によって横方向に導かれるようなサイズである、頸椎を安定させるための部材 。 ２．前記圧力ピン（１７）が前記ナットの前記リム（１５）を超えて外に向かっ て突出することを特徴とする、請求項１に記載の頸椎を安定させるための部材。 ３．前記ボア（２）が前記第１の面（６）の反対側の前記プレートの面の第２の 面（７）上に、球面形凹みとして形成されるエッジを有し、かつ前記ヘッド（５ ）は前記ねじ山付き部分（４）と向かい合うその下側に、対応する凸状の球面形 状を備えて形成されることを特徴とする、請求項１または２に記載の頸椎を安定 させるための部材。 ４．前記ナット（１３）と前記圧力ピン（１７）とは１つの部品として形成され ることを特徴とする、請求項１〜３のいずれかに記載の頸椎を安定させるための 部材。 ５．前記ねじ軸が前記プレートの面に対して垂直に延びることを特徴とする、請 求項１〜４のいずれかに記載の頸椎を安定させるための部材。