JPH1049053A - 記録メディア用可逆表示ラベル - Google Patents

記録メディア用可逆表示ラベル

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JPH1049053A
JPH1049053A JP8219101A JP21910196A JPH1049053A JP H1049053 A JPH1049053 A JP H1049053A JP 8219101 A JP8219101 A JP 8219101A JP 21910196 A JP21910196 A JP 21910196A JP H1049053 A JPH1049053 A JP H1049053A
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label
recording
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display element
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JP8219101A
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Shigeru Nakano
茂 中野
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録メディア用ラベルにおいて、情報を人間
が目視して、可読可能であり、かつ情報を書き込み消去
を可逆的に印字することができるラベルを提供すること
を目的とするものである。 【解決手段】 ラベル用基材の上に、可視情報を可逆的
に記録および消去することができる可逆表示素子層を設
け、更に該可逆表示素子層の上に、該可逆表示素子層を
保護する保護層を設けた構成からなることを特徴とする
記録メディア用可逆表示ラベルである。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録メディア用可
逆表示ラベルに関し、更に詳しくは、情報を人間に可読
な目視可能像として可逆的に表示することができる記録
メディア用可逆表示ラベルに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】近年、高密度記録材料として、磁気メモ
リ−、ＩＣメモリ−等を中心にして種々の記録材料が提
案され、文字、図形、記号、音、画像、その他等の記録
メディアとして広い分野で利用されている。例えば、磁
気メモリ−を例にとれば、磁気テ−プ、磁気フロッピ
−、磁気ディスク、光磁気ディスク等として、ＣＤ、Ｃ
Ｄ−ＲＯＭ、ＣＤ−Ｉ、その他等として文字、音、画
像、その他等の記録メディアとして、音楽、映画、その
他等の分野で広く使用されている。ところで、上記のよ
うな記録メディアにおいては、それに記録されている内
容等を表示するために、タイトル名、フアイル名、氏
名、日付、その他等の事項を印字したラベル等が使用さ
れている。通常、このラベルは、その表面に所定の事項
を印字して、離型紙等を剥がして粘着剤等を介して、そ
の包装ケ−スあるいはディスクの表面等に貼り合わされ
ているものである。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な記録メディアにおいて、記録保持動作が随時書き込み
消去が自在であり、例えば、最初に記録されている音楽
の曲等を消去し、再度別の音楽の曲を記録したり、ある
いは別の音楽の曲を追加して記録したりして使用される
ものがある。而して、上記のように、記録メディア内の
記録を更新したり、あるいは随時書き込み消去したりす
ると、それに貼着されているラベルの印字事項もそれに
追従して、印字事項を更新したり、あるいはこれを随時
書き込み消去したりしなければならないものである。し
かしながら、上記のようなラベルにおいては、そのラベ
ルの空白欄に、一度ボ−ルペン、万年筆等を使用して所
定の事項を印字すると、もはやそれを消すことは非常に
困難であり、随時書き込み消去したりすることが全く不
可能であると言っても過言ではない。ラベルを張り替え
たり、あるいはラベル内に余分の空白欄がある場合、前
に印字した事項に、更に追加して新たな事項を印字する
ことが普通であり、非常に不便を感じているものであ
る。そこで、本発明は、記録メディア用ラベルにおい
て、情報を人間が目視して、可読可能であり、かつ情報
を書き込み消去を可逆的に印字することができるラベル
を提供することを目的とするものである。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記のよう
な問題点を解決すべく種々研究の結果、ある磁気記録
層、あるいはある感熱記録層が可逆的に可読、かつ目視
可能に印字することができることに着目し、これを表示
用ラベルに適用すべく、ラベル用基材の上に、可視情報
を可逆的に記録および消去することができる可逆表示素
子層を設け、更に該可逆表示素子層の上に、該可逆表示
素子層を保護する保護層を設けてラベルを製造したとこ
ろ、情報を人間が目視して、可読可能であり、かつ情報
を書き込み消去を可逆的に印字することができるラベル
を提供し得ることを見出して本発明を完成したものであ
る。
【０００５】すなわち、本発明は、ラベル用基材の上
に、可視情報を可逆的に記録および消去することができ
る可逆表示素子層を設け、更に該可逆表示素子層の上
に、該可逆表示素子層を保護する保護層を設けた構成か
らなることを特徴とする記録メディア用可逆表示ラベル
に関するものである。
【０００６】
【発明の実施の形態】上記の本発明について以下に更に
詳しく説明する。本発明にかかる記録メディア用可逆表
示ラベルを例示しその構成について図面を用いて説明す
ると、図１は、本発明にかかる記録メディア用可逆表示
ラベルの一例を示す断面図である。図１に示すように、
本発明にかかる記録メディア用可逆表示ラベルＡは、ラ
ベル用基材１の上に、可視情報を可逆的に記録および消
去することができる可逆表示素子層２を設け、更に該可
逆表示素子層２の上に、該可逆表示素子層２を保護する
保護層３を設け、他方、上記のラベル用基材１の他方の
面に、粘着剤層４、および離型紙５を積層した構成から
なるものである。なお、本発明においては、図示しない
が、ラベル用基材１と可逆表示素子層２との間、および
可逆表示素子層２と保護層３との間に、必要ならば、例
えば、各層の密着性等を高めるためにプライマ−層等を
設けることができる。
【０００７】上記の本発明において、ラベル用基材とし
ては、例えば、各種の紙、各種の合成紙、各種の樹脂の
フィルムないしシ−ト、各種の金属のシ−ト、あるいは
これらの２種ないしそれ以上を任意に組み合わせて積層
した積層体等を使用することができる。本発明において
は、上記のようなラベル用基材は、例えば、表示のコン
トラストを明瞭にするために、それ自体、例えば、黒色
等の所望の色に着色されているとか、あるいはラベル用
基材の上に、例えば、黒色等の所望の色の着色層等を形
成することもできる。而して、本発明において、上記の
ラベル用基材の厚さとしては、５０ないし３００μｍ位
が好ましい。
【０００８】次にまた、上記の本発明において、可視情
報を可逆的に記録および消去することができる可逆表示
素子層２としては、例えば、液体とフレ−ク状磁性体微
粒子とを内包したマイクロカプセルを含む磁気記録層、
熱により透明状態と白濁状態とに可逆的に変化し、かつ
常温で透明状態と白濁状態とに保持することができる樹
脂組成物による感熱記録層、あるいはロイコ系染料を含
む感熱記録層等を使用することができる。
【０００９】上記において、液体とフレ−ク状磁性体微
粒子とを内包したマイクロカプセルを含む磁気記録層に
ついて更に詳しく説明すると、かかる磁気記録層は、例
えばバインダ−と、液体とフレ−ク状磁性体微粒子とを
内包したマイクロカプセルとを含み、更にその他の所望
の添加剤を任意に加えて充分に混練してなる磁気組成物
を通常のコ−ティング法ないし印刷法で塗布ないし印刷
して、該磁気組成物による膜を形成することによって製
造することができる。上記において、磁気組成物による
膜の厚さとしては、約５０μｍないし１ｍｍ位の範囲内
であることが好ましい。
【００１０】上記において、バインダ−としては、例え
ば、マイクロカプセルを構成する壁を損傷せず、かつラ
ベル用基材の表面に接着性を有するものであればいずれ
のものでも使用することができ、例えば、各種の天然、
半合成あるいは合成樹脂等を使用することができ、具体
的には、ヒドロキエチルセルロ−ス、カルボキシルメチ
ルセルロ−ス、ニトロセルロ−ス、ポリビニルアルコ−
ル、ポリビニルピロリドン、（メタ）アクリル系樹
脂、、（メタ）アクリルアミド系樹脂、ポリエステル系
樹脂、ウレタン系樹脂、その他等を使用することができ
る。
【００１１】また、上記において、液体とフレ−ク状磁
性体微粒子とを内包したマイクロカプセルとしては、公
知のマイクロカプセル化法によって製造することがで
き、例えば、まず、熱可塑性樹脂を液体に溶解させてな
る媒体を製造し、これにフレ−ク状磁性体微粒子を加
え、更にその他の所望の添加剤を加えて充分に混合して
磁性体微粒子の分散液を製造し、他方、例えば、ゼラチ
ン、アラビアゴム等のマイクロカプセル壁を構成するバ
インダ−を純水等に溶解してマイクロカプセルを構成す
るカプセル化用原液を製造し、該カプセル化用原液内に
攪拌しながら上記の磁性体微粒子の分散液を徐々に加え
てカプセル化する公知のコアセルベ−ション法で製造す
ることができる。上記のようにして製造されるマイクロ
カプセルの粒径としては、例えば、１０ないし１００μ
ｍ位が好ましい。
【００１２】また、上記において、熱可塑性樹脂として
は、例えば、液体に溶解し、かつ透明性が良く、電界、
磁界、光、熱等の作用によってゲル化することのないも
のを使用することができ、例えば、ポリ塩化ビニル、ポ
リビニルブチラ−ル、ポリ酢酸ビニル、アクリル系樹
脂、アセチルセルロ−ス、エチルセルロ−ス、その他等
を使用することができる。更に、上記において、液体と
しては、上記の熱可塑性樹脂を溶解し得るものであれば
よく、種々の有機系溶剤を使用することができ、例え
ば、疎水性液体、極性を有する有機液体、その他等を１
種ないしそり以上で使用することができる。次にまた、
上記において、フレ−ク状磁性体微粒子としては、鉄、
ニッケル、鉄−ニッケルまたは鉄−ニッケル−クロム等
のステンレススチ−ル、アルミニウム−コバルト合金、
サマリウム−ゴバルト合金等の磁性粉末を使用すること
ができる。上記の磁性粉末の形状としては、いわゆるフ
レ−ク形状のものが好ましく、厚さはできるだけ薄く、
厚さと粒径の比が大きいものじ好ましい。粒径として
は、３ないし１５μｍ位が好ましく、粒径が大きくなる
とカプセル内に収納することができなくなり、また、粒
径が小さいと、磁化させたとき、後述するように、水平
方向と垂直方向での光反射率の差が小さくなり記録時の
コントラストが悪くなり好ましくない。上記の磁性粉末
の保磁力は、通常、５００エルステッド以上のものを使
用することが好ましい。なお、本発明においては、マイ
クロカプセル内には、コントラストを向上させるため
に、染料または顔料等の着色剤を含有させることもでき
る。
【００１３】次に本発明において、上記のように可視情
報を可逆的に記録および消去することができる可逆表示
素子層として、上記のような液体とフレ−ク状磁性体微
粒子とを内包したマイクロカプセルを含む磁気記録層で
構成する場合の可逆表示の作用について説明すると、図
２および図３は、該液体とフレ−ク状磁性体微粒子とを
内包したマイクロカプセルを含む磁気記録層による可逆
表示の機構を示す断面図である。図２および図３に示す
ように、該磁気記録層２に垂直磁場φＶをかけると、マ
イクロカプセル１０内の磁性粉末１１は垂直に配列さ
れ、この結果、外部からの入射光Ｌｉは、ラベル用基材
１の表面に達してここで反射され、反射光Ｌｏを生じ、
ラベル用基材１の色が反射光として目視される（図
２）。他方、磁気記録層２に水平磁場φＰをかけると、
マイクロカプセル１０内の磁性粉末１１は水平に配列さ
れ、この結果、外部からの入射光Ｌｉは、磁性粉末１１
で反射され、反射光Ｌｏを生じ、磁性粉末１１の色が反
射光として目視される（図３）。従って、図３の状態を
消去状態とすれば、外部からは明るい金属色が目視で
き、他方、図２の状態を垂直磁場により部分的に書き込
んだ状態とすれば、この部分が、例えば、ラベル用基材
が黒色であれば、黒色に目視でき、外部から容易に判読
することができる。勿論、上記の記録状態と消去状態と
を反転させることもできる。
【００１４】次にまた、上記の本発明において、可視情
報を可逆的に記録および消去することができる可逆表示
素子層としての、熱により透明状態と白濁状態とに可逆
的に変化し、かつ常温で透明状態と白濁状態とに保持す
ることができる樹脂組成物による感熱記録層について説
明すると、かかる感熱記録層としては、例えば、ポリ塩
化ビニル、塩化ビニル・酢酸ビニル系共重合体、塩化ビ
ニル・塩化ビニリデン系共重合体、ポリエステルケイ樹
脂、その他等の熱可塑性樹脂を結合剤とし、これに炭素
数１０ないし３０の飽和もしくは不飽和脂肪酸、それら
のエステル、アミド、またはアンモニウム塩等の有機低
分子物質を分散させ、更にその他の所望の添加剤を任意
に加えて充分に混練してなる樹脂組成物を通常のコ−テ
ィング法ないし印刷法で塗布ないし印刷して、該樹脂組
成物による膜を形成することによって製造することがで
きる。上記において、樹脂組成物による膜の厚さとして
は、約５０μｍないし１ｍｍ位の範囲内であることが好
ましい。而して、本発明においては、上記のような樹脂
組成物による膜に、サ−ルマヘッド等を使用して所定記
録温度以上の温度で印字すると、その印字部分が白濁状
態になり、文字等を記録することができ、また、所定の
記録温度より低くかつ常温より高い温度に加熱後冷却す
ると、全体が透明状態になり、文字は消去され、このよ
うに熱により透明状態と白濁状態とに可逆的に変化して
記録することができるものである。上記において、熱可
塑性樹脂と有機低分子物質との配合割合は、重量比で
６：１ないし２：１位が好ましい。
【００１５】次にまた、上記の本発明において、可視情
報を可逆的に記録および消去することができる可逆表示
素子層としてのロイコ系染料を含む感熱記録層について
説明すると、かかる感熱記録層としては、公知のもの、
例えば、電子供与性呈色性化合物と電子受容性化合物と
結合剤とを主成分とする感熱記録用組成物を通常のコ−
ティング法ないし印刷法で塗布ないし印刷して、該感熱
記録用組成物による膜を形成することによって製造する
ことができる。上記において、感熱記録用組成物による
膜の厚さとしては、約５０μｍないし１ｍｍ位の範囲内
であることが好ましい。而して、本発明においては、上
記のような感熱記録用組成物による膜に、サ−ルマヘッ
ド等を使用して記録印字すると、その印字部分が発色状
態になり、文字等を記録することができ、また、消去用
化学薬剤の作用により文字を消去し、このように熱およ
び化学薬剤の作用により、発色、消色を可逆的に変化し
て記録することができるものである。
【００１６】次に、上記の本発明において、可逆表示素
子層を保護する保護層としては、透明で、傷がつきにく
いものであることが好ましく、例えば、ポリエステル系
樹脂、（メタ）アクリル系樹脂、ポリカ−ボネ−ト系樹
脂、その他等をビヒクルの主成分とし、これに所望の添
加剤を任意に添加して十分に混練してなる樹脂組成物を
通常のコ−ティング法ないし印刷法で塗布ないし印刷し
て、該樹脂組成物による膜を形成することによって製造
することができる。その厚さとしては、２０ないし２０
０μｍ位が好ましい。
【００１７】更にまた、本発明において、必要ならば設
けるプライマ−層としては、例えば、ポリエステル系樹
脂、（メタ）アクリル系樹脂等を使用し、その樹脂液等
をコ−ティングして製造することができ、その厚さとし
ては、５ないし５０μｍ位が望ましい。
【００１８】而して、本発明においては、上記のように
して製造した記録メディア用可逆表示ラベルは、例え
ば、磁気メモリ−を例にとれば、磁気テ−プ、磁気フロ
ッピ−、磁気ディスク、光磁気ディスク等の記録メディ
アにおいて、その記録メディアに記録されている内容等
を表示するために、タイトル名、フアイル名、氏名、日
付、その他等の事項を印字し、しかる後これを、離型紙
等を剥がして粘着剤等を介して、その包装ケ−スあるい
はディスクの表面等に貼り合わせて、使用するものであ
る。或いは印字前に、離型紙等を剥がして粘着剤等を介
して、その包装ケ−スあるいはディスクの表面等に貼り
合わせ、しかる後該ラベルに記録印字することもでき
る。そして、本発明にかかる記録メディア用可逆表示ラ
ベルは、上記のような記録メディアにおいて、記録保持
動作が随時書き込み消去が自在であることから、例え
ば、最初に記録されている音楽の曲等を消去し、再度別
の音楽の曲を記録したり、あるいは別の音楽の曲を追加
して記録したりして使用されるものがあるが、このよう
に、記録メディア内の記録を更新したり、あるいは随時
書き込み消去したりしても、それに貼着されているラベ
ルの印字事項もそれに追従して、印字事項を更新した
り、あるいはこれを随時書き込み消去したりすることが
できるものである。
【００１９】
【実施例】上記の本発明について以下に実施例を挙げて
更に具体的に説明する。 実施例１ （１）．フレ−ク状磁性体微粒子の分散液の製造 フレ−ク状磁性体微粒子 １８．０重量部 （鉄−ニッケル合金、鉄：ニッケル＝６４：３６ 飽和磁化 θｓ １２９ 残留磁束密度 θｒ ６５ 保磁力 Ｈｃ ５４０ 平均粒径 ９．２μｍ 比重 ８．１ ） エチルセルロ−ス ７．５重量部 フタル酸ジメチル ３６．５重量部 フェニル・キシリル・エタン ３６．５重量部 着色剤（染料） １．５重量部 合計 １００．０重量部 上記のような混合液を攪拌しながら、９０℃に加熱し、
エチルセルロ−ス、着色剤としての染料を溶解して、フ
レ−ク状磁性体微粒子の分散液を製造した。 （２）．カプセル化原液の製造 ゼラチン １．５重量部 アラビアゴム １５．０重量部 純水 １７０．０重量部 合計 １８６．５重量部 上記のような混合液を５０℃で溶解して、カプセル化原
液を製造した。 （３）．マイクロカプセルの製造 上記で製造したカプセル化原液８０重量部に２％ＮａＯ
Ｈ水溶液１．７重量部を加えて攪拌しながら上記で製造
したフレ−ク状磁性体微粒子の分散液６０重量部を、徐
々に加えた後、５０μｍの粒径になるまで乳化した。次
に、５０℃の純水２５０重量部を加え、この乳化物との
混合系を５０℃に保ったまま５％酢酸水溶液で系のｐＨ
を調整した。次いで、ゆっくり冷却して５０％グルタ−
ルアルデヒド４．２重量部を添加し、そのまま３時間攪
拌を続けて、カプセル壁を硬化し磁気カプセルスラリ−
を得た。しかる後、磁気カプセルスラリ−をメッシュフ
ィルタ−にかけて粒度をそろえて、マイクロカプセルを
製造した。 （４）．記録メディア用可逆表示ラベルの製造 上記で製造したマイクロカプセル １５．０重量部 ２０％ポリビニルアルコ−ル溶液 １０．０重量部 合計 ２５．０重量部 上記のような混合液を十分に混練し、黒く着色した合成
紙の上に、自然乾燥後の厚さが約１００μｍになるよう
に、グラビアロ−ルコ−ト方式でコ−ティングし、更に
その上に、ポリエステル系樹脂フィルムを積層して保護
層を形成して、本発明にかかる記録メディア用可逆表示
ラベルを製造した。なお、定法に従って、上記の合成紙
の他方の面には、予め、粘着剤層を介して離型紙が貼り
合わされているものを使用した。 （５）．記録メディア用可逆表示ラベルの書き込み・消
去 上記で製造した記録メディア用可逆表示ラベルを用い
て、これに水平磁場をかけたところ、カプセル内のフレ
−ク状磁性体微粒子が水平に配向し、光を反射すること
により非常に明るい背景を得られた。次に、上記の記録
メディア用可逆表示ラベルに、記録磁場として垂直磁場
をかけると、カプセル内のフレ−ク状磁性体微粒子が垂
直に配向し、光を吸収して黒色化した。明るい背景と黒
色化部分とで印字記録が可能であり、更にこの印字を可
逆的に書き込み・消去することができた。
【００２０】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明
は、ある磁気記録層、あるいはある感熱記録層が可逆的
に可読、かつ目視可能に印字することができることに着
目し、これを表示用ラベルに適用すべく、ラベル用基材
の上に、可視情報を可逆的に記録および消去することが
できる可逆表示素子層を設け、更に該可逆表示素子層の
上に、該可逆表示素子層を保護する保護層を設けて、情
報を人間が目視して、可読可能であり、かつ情報を書き
込み消去を可逆的に印字することができる可逆表示用ラ
ベルを製造することができるというものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明にかかる記録メディア用可逆表示ラベル
の一例を示す断面図である。
【図２】液体とフレ−ク状磁性体微粒子とを内包したマ
イクロカプセルを含む磁気記録層による可逆表示の機構
を示す断面図である。
【図３】液体とフレ−ク状磁性体微粒子とを内包したマ
イクロカプセルを含む磁気記録層による可逆表示の機構
を示す断面図である。
【符号の説明】 １ ラベル用基材 ２ 可逆表示素子層 ３ 保護層 ４ 粘着剤層 ５ 離型紙

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ラベル用基材の上に、可視情報を可逆的
    に記録および消去することができる可逆表示素子層を設
    け、更に該可逆表示素子層の上に、該可逆表示素子層を
    保護する保護層を設けた構成からなることを特徴とする
    記録メディア用可逆表示ラベル。
  2. 【請求項２】 ラベル用基材の下側に、粘着剤層を介し
    て離型紙を設けたことを特徴とする上記の請求項１に記
    載する記録メディア用可逆表示ラベル。
  3. 【請求項３】 可逆表示素子層が、液体とフレ−ク状磁
    性体微粒子とを内包したマイクロカプセルを含む磁気記
    録層からなることを特徴とする上記の請求項１に記載す
    る記録メディア用可逆表示ラベル。
  4. 【請求項４】 可逆表示素子層が、熱により透明状態と
    白濁状態とに可逆的に変化し、かつ常温で透明状態と白
    濁状態とに保持することができる樹脂組成物による感熱
    記録層からなることを特徴とする上記の請求項１に記載
    する記録メディア用可逆表示ラベル。
  5. 【請求項５】 可逆表示素子層が、ロイコ系染料を含む
    感熱記録層からなることを特徴とする上記の請求項１に
    記載する記録メディア用可逆表示ラベル。
  6. 【請求項６】 保護層が、合成樹脂をビヒクルの主成分
    とする樹脂組成物による樹脂層からなることを特徴とす
    る上記の請求項１に記載する記録メディア用可逆表示ラ
    ベル。
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