JPH1048950A - 回転部材のシール構造 - Google Patents

回転部材のシール構造

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JPH1048950A
JPH1048950A JP8202595A JP20259596A JPH1048950A JP H1048950 A JPH1048950 A JP H1048950A JP 8202595 A JP8202595 A JP 8202595A JP 20259596 A JP20259596 A JP 20259596A JP H1048950 A JPH1048950 A JP H1048950A
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JP
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bearing
seal
powder
gap
rotating member
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JP8202595A
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Takashi Kawashima
俊 川嶋
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トナー等の粉体中で使用される回転部材の軸
受部分への粉体侵入を阻止又は抑制して複写機等の装置
の機能の延命化を図る。 【解決手段】 回転部材の軸8の端部は軸受9によって
回転可能に支持されており、その内側面9aには軸8に
嵌装されたVリング53のスカート部53bの稜線部5
3cが摺擦している。軸受9には粉体側に向けてテーパ
状に拡大する空間13が形成されており、これによって
実質的な軸摺動部はL1 の範囲となっている。回転隙間
の入口位置P1 はシール摺擦部の位置P2 から粉体側と
反対側へ距離W1 離れている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粒子径の小さい粉
体を扱う装置における回転部材のシール構造に関し、特
に、現像剤やトナー等を攪拌・搬送する機能を有する複
写機やファクミリ、プリンタ等において好適な回転部材
のシール構造に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真記録装置の現像方式には乾式と
湿式があり、乾式にはトナーのみの1成分現像と、トナ
ーとキャリアが混合された2成分現像があるが、プロセ
スで必要となる各装置(現像装置、クリーニング装置、
トナー補給装置、トナーリサイクル装置等)ではトナー
やキャリア(現像剤)を混合したり、攪拌・搬送すると
いった動作が行われている。これらの動作には殆どの場
合、攪拌ローラや搬送スクリュといった回転部材が使わ
れている。例えば図6に示すように、ケース50内で軸
51aを有する搬送スクリュ51によって粉体を攪拌す
る場合、搬送スクリュ51は回転部材であるため、その
端部には軸受52(ここにいう軸受は、独立した部品と
しての軸受だけでなく、回転部材を収納しているケー
ス、筐体の壁面等自体に軸受機能を持たせたものの概念
を含む。以下、同じ。)が設けられており、さらに、搬
送スクリュ51と軸受52との間から内側の粉体が外側
へ漏れないように、シール部材53(ここにいうシール
部材は、単体のシール部材だけでなく、複合的ないし機
構的なものの概念をも含む。以下、同じ。)が設けられ
ている。
【0003】回転部材がスムーズに回転し且つ軸のガタ
ツキがあまり大きくならないように、回転部材の軸径と
軸受の内径との間には適度な隙間(回転隙間)が設けら
れている。例えば、軸・軸受の呼径が6mmの時、実際
の軸径=5.95〜5.99mm、軸受内径=6〜6.
05mmとすると、隙間は最小で0.01mm、最大で
0.1mmになる。しかし、トナーやキャリアといった
微小な粉体(例えばトナーの平均粒径=10μm、キャ
リア平均粒径=100μm)が介在する中での回転なの
で、何もしなければこれらの粉体は回転隙間に容易に入
り込んでしまう。回転隙間にトナーやキャリアが侵入す
ると、摩擦が増えてトルクがアップしたり、回転部材が
スムーズに回転しなくなる。また、粉体が回転隙間の中
で研磨材の役目をしてしまい、いわゆるドレッシング作
用によって回転部材の径が細ったり、逆に軸受の内径が
大きくなって回転のガタツキが大きくなる等の問題が生
じる。これらの問題が放置されて進行すると、回転部材
の回転停止や記録装置の動作不能状態に至ることもあ
る。以上のような理由から、回転隙間に粉体が入らない
ようなシール構造が必要となる。
【0004】図7(a)は図6で示したシール部材53
の詳細図である。このシール部材53は、回転部材の軸
受のシールによく用いられるVリング又はVシール(商
品名)と呼ばれるゴム製のシール部材である。このシー
ル部材53は回転部材(搬送スクリュ51)の軸51a
の径Dより若干小さい径のシール穴53aを有してお
り、このシール穴53aに軸51aを通してゴム弾性に
よる締付力を利用することで軸51aに保持されて同期
回転する。また、シール部材53はスカート部53bを
一体に有しており、スカート部53bを軸受51aに向
けて(粉体と反対側に向けて)その稜線部53cを軸受
52の内側面52aに押圧接触させ、その摺擦作用で粉
体の侵入を防ぐようになっている。このVリング53に
は、軸51aと同期回転しないように固定し、すなわち
シール穴53aと軸51aとを摺動させてその部分にシ
ール性を持たせる使い方もある。
【0005】図7(b)はGシール(商品名)と呼ばれ
るシール部材54を示している。このシール部材54
は、金属製のケース55とこれに収納されたゴム材56
とから構成されており、ゴム材56のシール穴56a
(軸51aの径より若干小さい)に軸51aを通してゴ
ム材56と軸51aとの隙間を無くし、両者が摺擦する
ことでシール性を持たせている。すなわち、このシール
部材54は固定設置形態を採る。この他に、図7(c)
に示すように、上記VリングやGシールより安価なポリ
ウレタンフォーム(スポンジ)からなるシール部材57
を用いるシール構造もある。図8に示すように、2つの
シール部材を組み合わせてシール機能を得る構成も有
る。ここで示す機構的シール部材58は、軸受52に直
に接触する平板状の摩擦低減部材59と上記Vリング5
3との組み合わせ構成である。摩擦低減部材59の摩擦
低減作用によって、Vリング53の接触部の劣化を抑制
するものである。上述のVリング53では、図9(a)
に示すように、内側面に彫込穴61aが形成された軸受
61に接触させて設ける使用形態もある。同様に、上述
のGシール54においても、図9(b)に示すように、
内側面に彫込穴62aが形成された軸受62に接触させ
て設ける使用形態もある。
【0006】軸受によっては図10に示すように、中間
部材63を設けてこれに軸受64と、例えばGシール5
4を隔離して一体に組付けるものもあるが、コスト的に
は当然中間部材63が無いほうが有利であり、実際にも
必要がなければ図7に示すような構造にするのが一般的
である。本発明は、このような軸受とシール部材が直に
接しない構造のものは対象としていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ポリウレタンフォーム
で形成された簡易且つ単純なシール部材57の場合、そ
れ程シール性は良くないので粉体のシール漏れはやむを
得ない(そもそもそれ程完全なシールを必要としないと
ころにしか用いられない)が、Vリング53やGシール
54の場合、基本的にはこれで完全にシールされるはず
であり、換言すれば、これらが用いられる箇所は、粉体
の侵入が許されない(侵入したときのダメージが大き
い)部分である。しかしながら、実際には、軸の回転ブ
レやシール部材の設置不良といった様々な悪条件によっ
て粉体の侵入を完全に防ぎきれない場合もある。これ
を、Vリング53の場合について具体的に説明すると、
図11に示すように、スカート部53bの稜線部53c
と軸受52の内側面52aとのシール摺擦部を粉体が越
え(矢印A)、シール空間65に滞留した粉体が経時的
に圧縮等されて軸摺動部の回転隙間d内に入り込む(矢
印B)ものである。回転隙間dは実際には極めて小さい
ものであるが図面上は分かり易いように誇張表示してあ
る(回転隙間において、以下同じ。)。Gシール54の
場合においても、図12に示すように、軸51aとゴム
材56とのシール摺擦部を粉体が越え(矢印A)、シー
ル空間66に滞留した粉体が同様の理由で回転隙間d内
に入り込む(矢印B)。本発明は、回転隙間内への粉体
の侵入を防止でき、又はシール漏れが生じても回転隙間
内への侵入を時間的に遅らせて装置の正常機能の延命化
を図ることができる回転部材のシール構造の提供を、そ
の目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】回転隙間の入り口を、粉
体がシール摺擦部を越える位置から離して侵入条件を厳
しくし、あるいはシール摺擦部を越えた粉体の滞留空間
の容積を大きくして圧縮作用等の侵入条件を鈍化させ
る、というのが本発明の趣旨で有る。具体的には、請求
項1記載の発明では、現像剤やトナー等の粉体が存在す
る領域内で回転する回転部材と、該回転部材の端部を支
持する軸受と、上記回転部材と軸受との間の隙間への上
記粉体の侵入を防止する目的で設けられ上記回転部材に
嵌装されて上記軸受に直に接触するシール部材とが備え
られた回転部材のシール構造において、上記回転部材の
上記軸受に対する軸摺動部の軸方向における最も内側の
位置が、上記シール部材の上記軸受に対する接触位置よ
り外側ヘ離れている、という構成を採っている。請求項
2記載の発明では、現像剤やトナー等の粉体が存在する
領域内で回転する回転部材と、該回転部材の端部を支持
する軸受と、上記回転部材と軸受との間の隙間への上記
粉体の侵入を防止する目的で設けられ上記回転部材に嵌
装されて上記軸受に直に接触するシール部材とが備えら
れた回転部材のシール構造において、軸方向における軸
受領域の外側と内側の間に、外側と内側の回転隙間より
大きい回転隙間を有する空隙部が存在する、という構成
を採っている。請求項3記載の発明では、現像剤やトナ
ー等の粉体が存在する領域内で回転する回転部材と、該
回転部材の端部を支持する軸受と、上記回転部材と軸受
との間の隙間への上記粉体の侵入を防止する目的で設け
られ上記回転部材に嵌装されて上記軸受に直に接触する
シール部材とが備えられた回転部材のシール構造におい
て、上記軸受に、該軸受の軸方向内側の側面における上
記シール部材の接触径よりも小さい範囲内に開口を有し
少なくとも一部分が上記回転部材と遮断された空隙部が
形成されている、という構成を採っている。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を、従来技術で示した
Vリングを用いた構成として図面に基づいて説明する。
図5は、本発明に係る回転部材のシール構造の適用対象
として好適な、複写機やファクシミリ等の電子写真記録
方式の画像形成装置に用いられるプロセスカートリッジ
(上部カバー等を除去したもの)を示している。プロセ
スカートリッジ内には、感光体ドラム2に沿って現像ス
リーブ3が並設されているとともに、現像スリーブ3側
には現像剤を循環させる搬送スクリュ4,5が備えられ
ている。手前側の搬送スクリュ5の上部からトナー供給
手段によってトナーが供給され、供給されたトナーは矢
印方向に搬送されて奥側で搬送スクリュ4に受け渡され
る。受け渡されたトナーは搬送スクリュ4で逆向きに送
られ、現像スリーブ3に供給された後手前側で搬送スク
リュ5に受け渡される。クリーニング手段によって感光
体ドラム2から除去されたトナーはリサイクルベルト6
で搬送スクリュ5の手前側に合流させられる。符号7は
現像スリーブ3のトナー層の厚みを規制するドクターブ
レードである。回転部材としての搬送スクリュ4,5
は、粉体としてのトナーや現像剤の中に浸された状態で
回転しており、軸端部においては粉体の侵入を防ぐシー
ル性が要求される。以下、搬送スクリュ5を例に説明す
る。
【0010】図1(a)は請求項1に対応する実施例を
示しており、従来技術と同一部分は同一符号で示してい
る(以下同じ)。搬送スクリュ5の軸8の端部は軸受9
によって回転可能に支持されており、軸受9の内側には
シール部材としてのVリング53が軸8に嵌装して設け
られている。軸受9には、途中から内側に向けてテーパ
状に拡大する軸穴10が形成されており、これによって
実質的な軸摺動部はL1の範囲となっている。従って、
粉体侵入に対する回転隙間の入り口位置はP1(最も内
側の位置)となり、シール漏れが起こるシール摺擦部の
位置P2(内側面9a)からは軸方向に(粉体側と反対
方向に)距離W1離れている。シール摺擦部を越えたト
ナーは本来的な環状のシール空間12に滞留するが、回
転隙間の入り口が粉体から遠ざかっているため、トナー
は直ちに回転隙間へ向かわない。このため回転隙間への
トナー侵入が防止される。トナーの侵入が生じる場合で
あってもその時間が長くなるので、装置の機能の延命化
(装置の正常動作の継続時間の長期化)に寄与すること
になる。また、テーパ状に拡大する空間13の容積分、
トナーの滞留容積が拡大するので滞留圧縮の時間が長び
き、かかる観点からも措置機能の延命化に寄与する。
【0011】図1(b)は請求項1に対応する実施例の
変形例を示すものである。この例で示す軸受14は内側
面14a側に彫込穴15を有しており、この彫込穴15
の底面にVリング53の稜線部53cが摺擦している。
また、彫込穴15の底面から外側へ向けて底面より径の
小さい空間部16が形成されている。この例の場合、軸
摺動部はL2 の範囲となり、回転隙間の入口位置P1
シール摺擦部の位置P2 から軸方向外側へ距離W2 離れ
ている。従って、上記実施例と同様に、トナーの侵入防
止又は装置の延命化機能が得られる。
【0012】図1(c)は請求項1に対応する実施例の
他の変形例を示すものである。上記各実施例が軸受側の
形状によって技術的思想を具体化したのに対し、軸側の
形状によって達成する例である。この例ではストレート
の軸穴を有する軸受17を用いており、その内側面17
aにVリング53の稜線部53cが摺擦している。軸1
8のシール摺擦部に対応する部位には小径部18aが形
成されており、軸摺動部はL3 の範囲となっている。回
転隙間の入口位置P1 はシール摺擦部の位置P2 から軸
方向外側へ距離W3 離れている。この例の場合にも回転
隙間の入口位置が離れることと、小径部18aによって
形成される空間部19の存在によってトナーの侵入防止
又は装置の延命化機能が得られる。
【0013】図2(a)は請求項2に対応する実施例を
示すものである。軸受20の内側面20aにVリング5
3の稜線部53cが摺擦しており、軸受20内方には、
トナー側寄りの位置をもって空隙部21が形成されてい
る。空隙部21は、軸方向における軸受領域Mの外側と
内側の間に形成されており、外側の回転隙間C1 ,内側
の回転隙間C2 よりも大きい回転隙間C3 を有してい
る。この例の場合、軸摺動部はL4 の範囲となり、回転
隙間の入口位置P1 はシール摺擦部の位置P2 から軸方
向外側へ距離W4 離れている。内側面20aの回転隙間
2 は軸摺動部の回転隙間C1 より大きいので、ここに
トナーが滞留しても軸摩耗等の問題は生じない。この回
転隙間C2 を通過したトナーは容積の大きい空隙部21
に溜まるので、回転隙間C1 に侵入するまでの時間が長
引くことになる。また、回転隙間C1 の入口位置P1
シール摺擦部の位置P2 から粉体側と反対方向へ距離W
4 遠ざかっているので、回転隙間C1 へのトナーの侵入
が防止され、あるいは遅れる。
【0014】図2(b)は請求項2に対応する実施例の
変形例を示すものである。軸受22の内側面22aにV
リング53の稜線部53cが摺擦しており、軸受22内
方には、トナー側寄りの位置をもって空隙部23が形成
されている。符号24は外側面に形成された彫込穴であ
る。空隙部23は、軸方向における軸受領域Mの外側と
内側の間に形成されており、外側の回転隙間C1 ,内側
の回転隙間C1 よりも大きい回転隙間C4 を有してい
る。この例の場合、軸摺動部はL5 とL6 の2箇所とな
るが、実質的な軸摺動部は範囲の広いL5 であり、実質
的な回転隙間の入口位置P1 とシール摺擦部の位置P2
は距離W5 離れることになる。軸摺動部L6 にトナーが
侵入した場合、軸細り等の問題が生じ得るが、軸摺動部
5 で良好な軸受機能が維持されるので装置の機能への
ダメージはない。また、トナーが軸摺動部L6 を通過し
ても空隙部23に溜まるので、実質的な軸摺動部L5
侵入する時間は非常に長くなる。
【0015】図2(c)は請求項2に対応する他の変形
例を示すものである。上記各実施例が軸受側の形状によ
って技術的思想を具体化したのに対し、軸側の形状によ
って達成する例である。ストレートの軸穴を有する軸受
25の内側面25aにVリング53の稜線部53cが摺
擦しており、軸方向における軸受領域Mの外側と内側の
間にはトナー側寄りの位置をもって空隙部26が形成さ
れている。空隙部26は、軸24の対応部位に小径部2
4aを形成することによって得られるもので、外側の回
転隙間C1 ,内側の回転隙間C1 よりも大きい回転隙間
5 を有している。この例の場合も軸摺動部はL7 とL
8 の2箇所となるが、実質的な軸摺動部は範囲の広いL
7 であり、実質的な回転隙間の入口位置P1 とシール摺
擦部の位置P2 は距離W6 離れることになる。従って上
記例と同様のトナー侵入防止又は装置の延命化機能を得
ることができる。
【0016】なお、図2(b),(c)の軸摺動部L
6 ,L8 の部分は回転隙間が周方向に一様な円形とした
が、これに限らず例えば図3に示すように、回転隙間C
1 ,C6 が周方向に交互に存在する形状とすることもで
きる。
【0017】図4(a)は請求項3に対応する実施例を
示すものである。この例で示す搬送スクリュ5の軸27
の端部は、径がD1 の小径部28とD2の大径部29と
から構成されており、小径部28を支持する軸受30の
内側面30aに大径部29に嵌装されたVリング53の
稜線部53cが摺擦している。軸受30には、軸27と
遮断された空隙部31が形成されており、空隙部31は
Vリング53の接触径(シール摺擦径)D3 より小さい
範囲内において内側に向いた開口を有している。この例
の場合、軸摺動部の回転隙間の入り口位置はシール摺擦
部の位置と一致するが、空隙部31が存在するため、シ
ール摺擦部を越えて本来的なシール空間12に溜まった
トナーは、滞留圧縮が強まった場合、回転隙間に侵入す
る前にそれよりも広い空間である空隙部31に入り込
む。これによって回転隙間への侵入時間が長引く。
【0018】図4(b)は請求項3に対応する実施例の
変形例を示すものである。軸受32には、軸8と一部分
が遮断された空隙部33が形成されており、空隙部33
はVリング53の接触径(シール摺擦径)D3 より小さ
い範囲内において内側に向いた開口を有している。この
例の場合、回転隙間の入口位置P1 とシール摺擦部の位
置P2 は距離W6離れており、その分上記例に比べて装
置の延命化機能が向上する。
【0019】
【発明の効果】本発明によれば、シール摺擦部と回転隙
間の入口位置との軸方向の位置ずれ構成又は粉体の滞留
容積の拡大構成によって粉体が回転隙間内に直ちに侵入
するのを防止又は遅らせることができるので、記録装置
等の機能の延命化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に対応する実施例を示す概要断面図で
ある。
【図2】請求項2に対応する実施例を示す概要断面図で
ある。
【図3】軸受の内側面の変形例を示す側面図である。
【図4】請求項3に対応する実施例を示す概要断面図で
ある。
【図5】本発明の適用例としてのプロセスカートリッジ
の一部省略の斜視図である。
【図6】粉体中での回転部材の使用状態を示す断面図で
ある。
【図7】従来のシール構造を示す断面図である。
【図8】従来の機構的シール構造を示す断面図である。
【図9】従来のシール構造の変形例を示す断面図であ
る。
【図10】従来のシール構造における中間部材を用いた
例の断面図である。
【図11】従来のシール構造における粉体の侵入状態を
示す断面図である。
【図12】従来のシール構造における粉体の侵入状態を
示す断面図である。
【符号の説明】
8,18,24,27 回転部材の端部としての軸 9,14,17,20,22,25,30,32 軸受 53 シール部材 21,23,26,31,33 空隙部 P1 軸摺動部の最も内側の位置としての回転隙間の入
口 P2 シール部材の接触位置としてのシール摺擦部の位

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】現像剤やトナー等の粉体が存在する領域内
    で回転する回転部材と、該回転部材の端部を支持する軸
    受と、上記回転部材と軸受との間の隙間への上記粉体の
    侵入を防止する目的で設けられ上記回転部材に嵌装され
    て上記軸受に直に接触するシール部材とが備えられた回
    転部材のシール構造において、 上記回転部材の上記軸受に対する軸摺動部の軸方向にお
    ける最も内側の位置が、上記シール部材の上記軸受に対
    する接触位置より外側ヘ離れていることを特徴とする回
    転部材のシール構造。
  2. 【請求項2】現像剤やトナー等の粉体が存在する領域内
    で回転する回転部材と、該回転部材の端部を支持する軸
    受と、上記回転部材と軸受との間の隙間への上記粉体の
    侵入を防止する目的で設けられ上記回転部材に嵌装され
    て上記軸受に直に接触するシール部材とが備えられた回
    転部材のシール構造において、 軸方向における軸受領域の外側と内側の間に、外側と内
    側の回転隙間より大きい回転隙間を有する空隙部が存在
    することを特徴とする回転部材のシール構造。
  3. 【請求項3】現像剤やトナー等の粉体が存在する領域内
    で回転する回転部材と、該回転部材の端部を支持する軸
    受と、上記回転部材と軸受との間の隙間への上記粉体の
    侵入を防止する目的で設けられ上記回転部材に嵌装され
    て上記軸受に直に接触するシール部材とが備えられた回
    転部材のシール構造において、 上記軸受に、該軸受の軸方向内側の側面における上記シ
    ール部材の接触径よりも小さい範囲内に開口を有し少な
    くとも一部分が上記回転部材と遮断された空隙部が形成
    されていることを特徴とする回転部材のシール構造。
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