JPH104765A - フィードチェーンにおける穀稈挿入機構 - Google Patents

フィードチェーンにおける穀稈挿入機構

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JPH104765A
JPH104765A JP17708596A JP17708596A JPH104765A JP H104765 A JPH104765 A JP H104765A JP 17708596 A JP17708596 A JP 17708596A JP 17708596 A JP17708596 A JP 17708596A JP H104765 A JPH104765 A JP H104765A
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JP
Japan
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posture
rod
grain
culm
feed chain
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Application number
JP17708596A
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English (en)
Inventor
Akira Yamagata
彰 山形
Toru Itamochi
透 板持
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Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Agricultural Machinery Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穀稈押え杆の上下揺動に起因する穀稈押え杆
とフィードチェーンとの位置関係の狂いを防止する機構
を提供する。 【解決手段】 脱穀装置4に付設されたフィードチェー
ン9と共に穀稈を挾持する挟持レール11前端部に上下
揺動自在に支持され、フィードチェーン9に対して起立
する手扱ぎ作業姿勢Rと、前端を倒伏させる通常作業姿
勢Qとに切り換え可能である穀稈押え杆18側と上記挟
持レール11側との間に、穀稈押え杆18を前傾させて
手扱ぎ作業姿勢Rから通常作業姿勢Qに姿勢変更する際
の途中の待機姿勢である倒伏待機姿勢Sから手扱ぎ作業
姿勢Rに姿勢変更する際に穀稈押え杆18を挟持レール
11側に係止して手扱ぎ作業姿勢Rから通常作業姿勢Q
への姿勢変更を規制するとともに、手扱ぎ作業姿勢Rか
ら前記倒伏待機姿勢Sに切り換えられたときに上記係止
が解除される機構のストッパー21b,32を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はコンバイン等に装
着され、脱穀装置に刈取穀稈を搬送するフィードチェー
ンにおける穀稈挿入機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来脱穀装置に付設されたフィードチェ
ーン側には、該フィードチェーンと共に穀稈を挾持する
挟持レール前端部においてフィードチェーンに対して上
下揺動自在に支持された穀稈押え杆が備えられており、
該穀稈押え杆はフィードチェーンに対して起立する手扱
ぎ作業姿勢と、前端を倒伏させる通常作業姿勢とに切り
換え可能となっている。このとき穀稈押え杆の手扱ぎ作
業姿勢への切り換えは、手扱ぎ作業姿勢から通常作業姿
勢に姿勢変更する際の途中の待機姿勢である倒伏待機姿
勢に起立せしめられた状態の穀稈押え杆を、終端が挟持
レール前端側に近接するように前傾させることで行われ
ている。そして手扱ぎ作業姿勢から通常作業姿勢への姿
勢切換は、作業者が穀稈押え杆を手扱ぎ作業姿勢から一
旦倒伏待機姿勢に切り換えた後、穀稈押え杆側に設けら
れた姿勢切換用のハンドルを持って倒伏待機姿勢から通
常作業状態に切り換えることが一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし手扱ぎ作業姿勢
から倒伏待機姿勢に一旦切り換えた後に、倒伏待機姿勢
から通常作業状態に切り換えることが煩雑であること
や、穀稈押え杆の手扱ぎ作業姿勢から下方への揺動が可
能であったこと等によって、作業者が穀稈押え杆の始端
を持って倒伏待機姿勢を経ずに手扱ぎ作業姿勢から直接
通常作業姿勢に切り換えることがあった。しかしこの切
換方法では、比較的細く剛性も低い穀稈押え杆の始端側
に姿勢切換に必要な力が集中し、穀稈押え杆自身の形状
や支持位置等に誤差が生じ、通常作業姿勢に切り換えた
ときに穀稈押え杆のフィードチェーンに対する位置関係
が狂うことがあるという欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めの本発明のフィードチェーンにおける穀稈挿入機構
は、脱穀装置4に付設されたフィードチェーン9と、該
フィードチェーン9と共に穀稈を挾持する挟持レール1
1前端部に上下揺動自在に支持され、フィードチェーン
9に対して起立する手扱ぎ作業姿勢Rと、前端を倒伏さ
せる通常作業姿勢Qとに切り換え可能である穀稈押え杆
18とを備え、手扱ぎ作業姿勢Rから通常作業姿勢Qに
姿勢変更する際の途中の待機姿勢である倒伏待機姿勢S
に起立せしめた状態の穀稈押え杆18を、終端が挟持レ
ール11前端側に近接する手扱ぎ作業姿勢Rに前傾させ
て切り換えることができる構造としたものにおいて、穀
稈押え杆18側と挟持レール11側との間に、穀稈押え
杆18を前傾させて手扱ぎ作業姿勢Rに姿勢変更する際
に穀稈押え杆18を挟持レール11側に係止して手扱ぎ
作業姿勢Rから通常作業姿勢Qへの姿勢変更である下方
への揺動を規制するとともに、手扱ぎ作業姿勢Rから前
記倒伏待機姿勢Sに切り換えられたときに上記係止が解
除される機構のストッパー21b,32を設けたことを
特徴としている。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は本発明を応用したコンバイ
ンを示す。走行装置1に支持された機体2前方には前処
理装置3が、さらに後方には脱穀装置4が設けられてい
る。該前処理装置3は引き起こし装置6,穀稈刈取装置
7,刈取穀稈搬送装置8等で構成されており、引き起こ
し装置6で穀稈を引き起こし、引き起こされた穀稈を該
穀稈刈取装置7で刈り取り、さらにこの刈り取られた穀
稈を刈取穀稈搬送装置8で後方に搬送する構造となって
いる。そして後方に搬送された刈取穀稈は脱穀装置4に
付設されたフィードチェーン9に受け継がれ脱穀装置4
に送られ脱穀される。
【0006】次にフィードチェーン9における刈取穀稈
搬送装置8からの受け継ぎ部分周辺の構成について図2
〜図4にしたがって説明する。突起付きチェーンで形成
されたフィードチェーン9に、挟持レール11がスプリ
ング12で弾性付勢されており、フィードチェーン9と
挟持レール11とによる株元挾持状態で刈取穀稈の穂先
を脱穀装置4内に供給して脱穀処理を行うよう構成され
ている。このときフィードチェーン9には、挟持レール
11の前端部11aとフィードチェーン9とで構成する
穀稈挾持作用位置Bよりも上手側において、やや前方下
降状態に傾斜して、前記刈取穀稈搬送装置8の後端部と
平面視で重複する穀稈受入れフィードチェーン部9aが
形成されている。
【0007】一方上記挟持レール11の前端部11aは
側面視で船底状の形状をなしており上下揺動自在となっ
ている。そして上記前端部11aの左側面前方には側面
視で略コ字形をなす案内杆14が上記前端部11aに連
続するように固定されているとともに、該案内杆14下
方には左側方に突出した押えガイド15が固定されてい
る。また挟持レール11を支持しているレールベース1
1bの前端部には前方に向かって支持部材16が固定さ
れており、該支持部材16前端には、穀稈押え杆18を
後述のように支持する押え杆ケース19が後方上端を支
点に上下揺動自在に支点軸17を介して軸支されてい
る。
【0008】上記押え杆ケース19には前後に所定間隔
で2本の支持軸21a,21bが上下摺動自在に設けら
れており、その前方の支持軸21aはスプリング22に
よってX方向に付勢されている。また押え杆ケース19
の支点軸17より斜め下前方の左側面からはハンドル2
3が突設されており、該ハンドル23の右端は押え杆ケ
ース19の右側方に突出するとともにスプリング取付部
24が一体的に固定されている。そして該スプリング取
付部24は上記支持部材16の支点軸17より下方に設
けられたスプリング取付部16aとスプリング25を介
して連結されている。
【0009】また押え杆ケース19の左側面における支
点軸17より前方且つ下方位置には係合ピン20も突設
されており、該係合ピン20は図2の状態で案内杆14
の内部に位置して係合ピン20と案内杆14が離反し、
また後述するように押え杆ケース19が支点軸17を中
心に上方に揺動したとき係合ピン20の移動軌跡の途中
で係合ピン20が案内杆14の上端部下面に当接する。
【0010】次に上記穀稈押え杆18の構造について説
明する。穀稈押え杆18は、フィードチェーン9の前方
形状に沿うような形状を持ち、その前端が上方に湾曲し
ている主杆26と、前端が主杆26の途中に固定され、
主杆26より穀稈穂先側上方に挟持レール11の左右幅
より広い間隔で主杆26とほぼ平行となる後方部をもつ
補助杆27(図4参照)とで構成されている。
【0011】そして主杆26からは前後方向に取付部2
6a,26bが上方に突設されており、図2の状態で主
杆26が該穀稈受入れフィードチェーン部9aに沿うよ
うに該取付部26aが上記支持軸21aに、また取付部
26bが支持軸21bにそれぞれ連結支点28a,28
bを介して連結(軸支)されている。これにより図2の
状態において主杆26は穀稈受入れフィードチェーン部
9a(フィードチェーン9)にスプリング22で付勢さ
れる。
【0012】また図2の状態においては主杆26と補助
杆27は前述した挟持レール11の前端部11aを挟む
とともに、案内杆14下方の押えガイド15の下方に位
置している。なお主杆26の終端部は、該終端部の内側
面が前述の案内杆14の左側面の延長線上に位置するよ
うに湾曲している。
【0013】以上のような構成により押え杆ケース19
を支点軸17を中心に上下に揺動させ、フィードチェー
ン9に対して倒伏又は起立させることで、穀稈押え杆1
8を、図2に示される穀稈押え杆18が穀稈受入れフィ
ードチェーン部9aに付勢されるようにフィードチェー
ン9に倒伏させられる通常作業姿勢Qと、図3に示され
る穀稈押え杆18がフィードチェーン9に対して起立す
る手扱ぎ作業姿勢Rとに切換えることが可能となってい
る。
【0014】一方上記支持部材16の前方側には上方に
向かってプレート状のホルダー32が突設されており、
該ホルダー32には図2〜図4に示されるように正面に
上下方向の長孔形状をなす挿入部33が設けられてい
る。そして該ホルダー32は図3,図4に示されるよう
に、穀稈押え杆18を手扱ぎ作業姿勢Rに切り換えるた
め押え杆ケース19をフィードチェーン9に対して起立
させた場合に押え杆ケース19の後方に位置し、押え杆
ケース19が上記起立状態のときホルダー32における
支持軸21bに相対する位置に挿入部33が設けられて
いる。
【0015】ここで通常作業姿勢Qにおける穀稈押え杆
18の作用について説明する。前述のように穀稈押え杆
18の主杆26がフィードチェーン9の穀稈受入れフィ
ードチェーン部9aにスプリング22によって弾性付勢
されているため、刈取穀稈搬送装置8によって搬送され
てきた穀稈は株元を、穀稈受入れフィードチェーン部9
aと主杆26とで挾持されて受け継がれる。
【0016】そして受け継がれた穀稈は株元側を穀稈受
入れフィードチェーン部9aと主杆26とで挾持された
まま、穂先側の上方に補助杆27が位置する状態で、穀
稈挾持作用位置Bまで搬送されるが、補助杆27が前述
の位置にあるため、受け継がれた刈取穀稈の穂先側が補
助杆27上方に立ち上がることがなく、穀稈挾持作用位
置Bまで搬送されたとき刈取穀稈が挟持レール11内側
面に引っ掛かることがない。
【0017】つぎに作業者が手扱ぎ作業を行うために、
穀稈押え杆18を図2に示す通常作業姿勢Qから図3に
示す手扱ぎ作業姿勢Rに切り換える操作について説明す
る。まず押え杆ケース19をハンドル23を持って回動
軸17を中心に上方に揺動すると、押え杆ケース19の
揺動途中において、係合ピン20が案内杆14に接し、
該係合ピン20が案内杆14を上方に移動させ、挟持レ
ール11の前端部11aに固定されて案内杆14によっ
て挟持レール11の前端部11aが上方に揺動する。な
お上記前端部11aが揺動した分だけ穀稈挾持作用位置
B前方は開口する。
【0018】そして上記上方への揺動によって押え杆ケ
ース19がフィードチェーン9に対して起立状態となる
ことで、穀稈押え杆18がフィードチェーン9に対して
起立し、手扱ぎ作業姿勢Rと通常作業姿勢Qとの姿勢変
更の際の途中の待機姿勢である倒伏待機姿勢Sをとる。
このとき押え杆ケース19は、押え杆ケース19上面又
は該上面から突出した支持軸21aが脱穀装置3の前面
側を覆う前面カバー34に当接する位置まで揺動される
が、この位置ではスプリング25が支点軸17を越えて
いるため、押え杆ケース19は、上記位置でスプリング
25により弾性的に固定される。
【0019】上記のように倒伏待機姿勢Sをとる穀稈押
え杆18は、支持軸21aがスプリング22によってX
方向に付勢されて押え杆ケース19に支持されているた
め、該付勢力によって押え杆ケース19に前方に押し出
された状態で支持される。そして穀稈押え杆18のこの
状態(倒伏待機姿勢S)から、穀稈押え杆18の終端が
挟持レール11前端側である案内杆14に近接するよう
に、支持軸21a,21bと穀稈押え杆18との連結支
点28a,28bを中心に、穀稈押え杆18を前傾させ
ることで、穀稈押え杆18が、フィードチェーン9に対
して起立するとともに終端が挟持レール11前端側に近
接する手扱ぎ作業姿勢R切り換えられる。
【0020】以上に示す穀稈押え杆18の倒伏待機姿勢
Sから手扱ぎ作業姿勢Rへの切り換えによって支持軸2
1bはY方向に引っ込み、押え杆ケース19から後方に
突出するが、押え杆ケース19の起立状態で上記ホルダ
ー32の挿入部33が支持軸21bに相対する位置に設
けられているため、支持軸21bは該挿入部33に挿通
される。つまり挿入部33は、前述のように支持軸21
bに相対するとともに、穀稈押え杆18が手扱ぎ作業姿
勢Rに切り換えられる際に支持軸21bを挿通させ、且
つ後述するように手扱ぎ作業姿勢Rの穀稈押え杆18の
下方への揺動を規制することができる程度のサイズとな
っている。
【0021】つぎに押え杆ケース19を下方に揺動さ
せ、穀稈押え杆18を手扱ぎ作業姿勢Rから通常作業姿
勢Qに切り換える操作について説明する。支持軸21b
と挿入部33は、手扱ぎ作業姿勢R(後方を挟持レール
11前端側に近接させた前傾姿勢の状態)の穀稈押え杆
18を下方に揺動させると、支持軸21bと挿入部33
の上面が当接して該揺動を規制する。つまりホルダー3
2(挿入部33)と支持軸21bとの係合によって、穀
稈押え杆18の手扱ぎ作業姿勢Rから下方への揺動(通
常作業姿勢Qへの倒伏)は、支持軸21bが挿入部33
と当接することによって規制され、穀稈押え杆18を手
扱ぎ作業姿勢Rから直接通常作業姿勢Qに切り換えるこ
とが不可能となっている。
【0022】このため手扱ぎ作業姿勢Rの穀稈押え杆1
8を下方に揺動させるためには、上記ホルダー32と支
持軸21bとの係合を解除する必要があるが、これは案
内杆14に近接している穀稈押え杆18の終端を前方に
移動させ、支持軸21bをZ方向(前方)に移動させ、
支持軸21bをホルダー32の挿入部33から抜くこと
で行うことができる。つまり穀稈押え杆18を手扱ぎ作
業姿勢Rから倒伏待機姿勢Sに切り換えることで、ホル
ダー32と支持軸21bとの係合を解除することができ
る。
【0023】そして上記のように(手扱ぎ作業姿勢Rか
ら一旦倒伏待機姿勢Sに切り換えることで)ホルダー3
2と支持軸21bとの係合を解除した後、押え杆ケース
19をハンドル23を持って下方に揺動(倒伏)させる
ことで、穀稈押え杆18を手扱ぎ作業姿勢Rから通常作
業姿勢Qに切り換えることができる。なお倒伏待機姿勢
Sである穀稈押え杆18の始端側を持って押え杆ケース
19を下方に揺動させると、上記支持軸21a,21b
と穀稈押え杆18との連結支点28a,28bが穀稈押
え杆18における始端側より終端側寄りに位置している
ため、穀稈押え杆18が手扱ぎ作業姿勢Rに切り換えら
れ、穀稈押え杆18(押え杆ケース19)の下方への揺
動がホルダー32と支持軸21bとの係合によって規制
される。
【0024】つまり穀稈押え杆18の始端側を持っての
手扱ぎ作業姿勢Rから倒伏待機姿勢Sへの切り換えが穀
稈押え杆18の連結支点28a,28bの位置によって
構造的に不可能であることと、穀稈押え杆18の始端側
を持って倒伏待機姿勢Sから通常作業姿勢Qに切り換え
ることが上記のように不可能であることで、言い換える
と穀稈押え杆18の始端側を持って手扱ぎ作業姿勢Rか
ら直接通常作業姿勢Qに切り換えることが不可能であ
る。
【0025】このため従来のように穀稈押え杆18の始
端側を持って手扱ぎ作業姿勢Rから直接通常作業姿勢Q
に切り換えることで、比較的細く剛性も低い穀稈押え杆
18の始端側に姿勢切換に必要な力が集中し、穀稈押え
杆18自身の形状や支持位置等に誤差が生じ、通常作業
姿勢Qに切り換えたときに前述したフィードチェーン9
に対する穀稈押え杆18の位置関係が狂う等の切り換え
操作に起因する穀稈押え杆18とフィードチェーン9と
の位置関係の狂いが無くなり、穀稈押え杆18の上下揺
動による位置ずれが防止できる。
【0026】以上のようにホルダー32と支持軸21b
とによって、穀稈押え杆18側と挟持レール11側との
間に、穀稈押え杆18を倒伏待機姿勢Sから前傾させて
手扱ぎ作業姿勢Rに姿勢変更する際に穀稈押え杆18を
挟持レール11側に係止して手扱ぎ作業姿勢Rから通常
作業姿勢Qへの姿勢変更(下方への揺動)を規制すると
ともに、手扱ぎ作業姿勢Rから前記倒伏待機姿勢Sに切
り換えられたときに上記係止が解除される機構のストッ
パーを形成している。
【0027】なお押え杆ケース19が上記フィードチェ
ーン9に対する起立状態及び倒伏状態のいずれにあって
も、前述のハンドル23は押え杆ケース19におけるフ
ィードチェーン9から比較的離れた場所に位置するた
め、作業者はフィードチェーン9から比較的離れた場所
で押え杆ケース19(穀稈押え杆18)の姿勢切り換え
を確実且つ容易に行うことができる。
【0028】また図5(a),(b)に示すように前述
の挿入部33を備えたホルダー32を前述の脱穀装置4
における前面カバー34に固定し、ホルダー32を前面
カバー34の一部として、ホルダー32と前面カバー3
4とを一体として構成してもよい。つまりホルダー32
と支持軸21bとによって、穀稈押え杆18側と前面カ
バー34(脱穀装置4)側との間に、上記同様の規制動
作を行うストッパーを形成してもよく、これによっても
上記に示したホルダー32の効果を得ることができる他
に、ホルダー32と前面カバー34が一体的であるた
め、外観の美観が向上するという効果もある。なお図5
(a),(b)は要部を示したものであり、詳細は図2
又は図3と同様である。
【0029】一方脱穀装置4の後方には脱穀後の穀稈を
排出する排わらチェーン(フィードチェーン9と同様の
もの)がスプロケット31に巻掛けられて設けられてい
る。次に該スプロケット31の構造(支持構造)につい
て説明する。スプロケット31は図6に示されるように
一端側にスプロケット31を回転自在に支持するシャフ
ト状の支持軸36に取り付けられており、該支持軸36
は支持軸36の外周を覆う支持軸ホルダー37内に排わ
らチェーンの回転進行方向であるαβ方向にスライド自
在に挿入されている。
【0030】このとき支持軸36は支持軸ホルダー37
内においてスプロケット31支持端の反対側の端部と接
するスプリング38によって、スプロケット31支持端
側(α側)に付勢されており、つまりスプロケット31
はスプリング38によって排わらチェーンを張る方向
(α方向)に付勢されている。これによって排わらチェ
ーンはスプリング38によって張力が自動的に所定の力
に調節されている。
【0031】一方支持軸ホルダー37の外周面には支持
軸ホルダー37内に貫通する挿入穴39が設けられてお
り、該挿入穴39にはスライド自在に平行ピン形状をな
すストッパー41が挿入されている。このときストッパ
ー41は一端が支持軸ホルダー37の外周面から突出し
ているとともに、他端が支持軸ホルダー37内に突出し
ており、支持軸ホルダー37外周面に設けられた側断面
視(図6)において略コ字形状をなすブラケット42に
支持されている。
【0032】そしてストッパー41におけるブラケット
42内部に位置する部分にはストッパー41周面から突
出するピン43が設けられており、該ピン43とブラケ
ット42の間にストッパー41を支持軸36側に付勢す
るスプリング44が設けられている。このとき支持軸3
6におけるストッパー41に相対する位置には凹部46
と鋸歯状の凸部47が連続した係合部48が形成されて
おり、ストッパー41は上記係合部48の凹部46にス
プリング44に付勢されて係合している。なお凸部47
はスプリング38側(β側)に向かって切り立ってお
り、凹部46はαβ方向に複数設けられている。
【0033】以上に示す構造によりストッパー41を所
定の凹部46に係合させることで、排わらチェーンに所
定の張力が与えられ、且つ排わらチェーンに与えられる
該張力はストッパー41と凹部46とのαβ方向の誤差
の範囲でスプリング38によって自動調節される。そし
て穀稈搬送時にスプロケット31にβ方向の力(高負
荷)がかかっても、ストッパー41と凹部46の係合
(当接)によって支持軸36のβ方向への移動が規制さ
れ、スプロケット31の位置が必要以上に変化せず、排
わらチェーンの張力が常に所定の値付近に保持されると
ともに、張力の低下による排わらチェーン側への排わら
穀稈の詰まりが防止される。
【0034】一方ストッパー41に係合する凹部46の
変更は、ストッパー41をスプリング44の付勢力に抗
して一旦支持軸ホルダー37の外周方向に移動させ、ス
トッパー41と係合部48の係合を解除した後、支持軸
36をαβ方向にスライドさせ、所定の凹部46にスト
ッパー41を係合させることで容易に行うことができ
る。なお支持軸36のα方向への移動は、ストッパー4
1と凹部46の係合状態のまま支持軸36をα移動させ
ることで、凸部47の緩斜面をストッパー41がスプリ
ング44の不勢力に抗しながら上り支持軸36の移動を
許容するので、上記ストッパー41の操作は必要なく、
容易に行うことができる。
【0035】以上に示す支持軸36(スプロケット3
1)の移動を行い、ストッパー41を最もスプロケット
31に近いスプロケット31側の凹部46に係合させる
ことで排わらチェーンの交換等を容易に行うことがで
き、また支持軸36をα方向にスライド移動させ、上記
凹部46よりβ側の所定の凹部46にストッパー41を
係合させることで容易に排わらチェーンに所定の張力を
与えることができる。なお上記構造によって支持軸36
の移動機構(張力調節機構)が支持軸ホルダー37内に
構成され、外部に露出しない。
【0036】また図7に示されるように側断面視におい
て、係合部48を鋸歯状の突起51が連続し凹部46を
形成した構造とし、ストッパー41の支持軸36側の端
部を側断面視において上記のように形成された凹部46
に相対するように傾斜した形状としても上記同様の効果
を得ることができる。
【0037】さらに図8に示されるように、係合部48
におけるβ側の凹部46aをβ側が切り立った鋸歯状突
起52の連続によって形成し、またα側の凹部46bを
α側が切り立った鋸歯状突起53と支持軸36によって
形成するとともに、ストッパー41の支持軸36側の端
部を図7に示すものと同様の形状とし、且つストッパー
41の他端を正面視においてL字状に屈曲させてもよ
い。
【0038】この場合ストッパー41をβ側の凹部46
aに係合させるときは、図8(a)に示されるようにス
トッパー41端部の傾斜方向を凹部46aに一致させ、
α側の凹部46bに係合させるときは図8(b)に示さ
れるようにストッパー41の端部の傾斜方向が凹部46
bに一致するように、L字状に屈曲したストッパー41
の端部を持ってストッパー41を回転させる。
【0039】これによってストッパー41が凹部46a
に係合しているときにβ方向に力(高負荷)がかった場
合及びストッパー41が凹部46bに係合しているとき
にα方向に力(スプリング38による不勢力を含む)が
かかった場合ともに、ストッパー41と凹部46a,4
6bの係合は、ストッパー41と凹部46a,46bと
の当接によって確実に行われ、支持軸36が誤って移動
することがない。このためスプロケット31は各位置に
確実に保持される。
【0040】また図9に示すように、図6〜図8に示さ
れるストッパー41の代わりに、一端が凹部46(β側
が切り立った鋸歯状突起の連続によって形成されてい
る)に相対する形状に湾曲させられたプレート状の係止
部材50を支持軸ホルダー37に取り付け、該係止部材
50の係止部である湾曲部分54が挿入穴39から支持
軸36側に突出し凹部46と係合するように構成しても
よい。このとき該係止部材50の他端は取付部材56に
よって支持軸ホルダー37の外周面に支持されており、
スプリング57によって支持軸ホルダー37側に付勢さ
れている。
【0041】以上に示す構造によっても図6又は図7に
示されるものと同様の効果を得ることができる。なお支
持軸36のα方向への移動時には図9(b)に示される
ように係止部材5がスプリング57の不勢力に抗して傾
斜して、支持軸36の移動を許容する。また上記構造に
よって係合部48へのゴミ屑等の進入が防止され、係合
の誤動作や、係合部側にゴミ屑が溜まることが防止され
る。
【0042】一方係止部材50における取付部材56に
取り付けられている取付穴61を図10に示すようにα
β方向の長孔としてもよい。この場合係止部(湾曲部分
54)と凹部46との係合及び支持軸36のα方向への
移動は図10(a),(b)に示されるように図9のも
のと同様であるが、係止部材50を一旦スプリング57
の不勢力に抗して支持軸ホルダー37の外周面から離反
させ、その後係止部材50をα方向に移動させ、湾曲部
分54を支持軸ホルダー37の外周面に接当させること
で、支持軸を36αβ方向にフリーに移動させることが
できる。
【0043】そして図11に示すように係止部材50自
身をバネ材で形成して、支持軸ホルダー37の外周面に
固定しても図9又は図10に示されるものと同様の効果
を得ることができる。このとき支持軸36のα方向への
移動時の係止部材の動作は図11(b)に示されるよう
に、図10(b),図9(b)と同様である。
【0044】なお以上に示す排わらチェーンのスプロケ
ット31の支持機構は、フィードチェーン9やその他チ
ェーンやベルト等を巻き掛けする機構に応用することも
できる。
【0045】
【発明の効果】以上のように構成される本発明によれ
ば、倒伏待機姿勢の穀稈押え杆の始端側に下方向の力を
加えることで穀稈押え杆が手扱ぎ作業姿勢に切り換えら
れる場合、穀稈押え杆を手扱ぎ作業姿勢から倒伏待機姿
勢に切り換えた後、穀稈押え杆の始端側を持って倒伏待
機姿勢から通常作業姿勢に切り換えると、穀稈押え杆が
手扱ぎ作業姿勢に戻り、ストッパーによって下方への揺
動(倒伏)が規制されることで上記切換作業が不可能と
なる。つまり穀稈押え杆の始端側を持って手扱ぎ作業姿
勢から直接通常作業姿勢に切り換えることがストッパー
による下方への倒伏の規制によって不可能となり、該操
作に起因する穀稈押え杆とフィードチェーンとの位置関
係の狂いが無くなり、穀稈押え杆の上下揺動による位置
ずれが防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】コンバインの全体側面図である。
【図2】穀稈押え杆が通常作業姿勢であるフィードチェ
ーン前端部の要部側面図である。
【図3】穀稈押え杆が手扱ぎ作業姿勢であるフィードチ
ェーン前端部の要部側面図である。
【図4】手扱ぎ作業姿勢である穀稈押え杆付近の要部正
面図である。
【図5】(a),(b)は、ストッパーの他の例を示す
穀稈押え杆付近の要部正面図及び側面図である。
【図6】排わらチェーンのスプロケットの支持機構を示
す側断面図である。
【図7】排わらチェーンのスプロケットの支持機構の他
の例を示す側断面図である。
【図8】(a),(b)は、排わらチェーンのスプロケ
ットの支持機構の他の例を示す側断面図及び正面図であ
り、それぞれ係合状態を示したものである。
【図9】(a)は排わらチェーンのスプロケットの支持
機構の他の例を示す側断面図であり、(b)は支持軸移
動時の係止部材の動作を示した側断面図である。
【図10】(a)は排わらチェーンのスプロケットの支
持機構の他の例を示す平面図及び側断面図であり、
(b),(c)は支持軸移動時の係止部材の動作を示し
た側断面図である。
【図11】(a)は排わらチェーンのスプロケットの支
持機構の他の例を示す側断面図であり、(b)は支持軸
移動時の係止部材の動作を示した側断面図である。
【符号の説明】
4 脱穀装置 9 フィードチェーン 11 挟持レール 18 穀稈押え杆 21b 支持軸(ストッパー) 32 ホルダー(ストッパー) Q 通常作業姿勢 R 手扱ぎ作業姿勢 S 倒伏待機姿勢

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 脱穀装置(4)に付設されたフィードチ
    ェーン(9)と、該フィードチェーン(9)と共に穀稈
    を挾持する挟持レール(11)前端部に上下揺動自在に
    支持され、フィードチェーン(9)に対して起立する手
    扱ぎ作業姿勢(R)と、前端を倒伏させる通常作業姿勢
    (Q)とに切り換え可能である穀稈押え杆(18)とを
    備え、手扱ぎ作業姿勢(R)から通常作業姿勢(Q)に
    姿勢変更する際の途中の待機姿勢である倒伏待機姿勢
    (S)に起立せしめた状態の穀稈押え杆(18)を、終
    端が挟持レール(11)前端側に近接する手扱ぎ作業姿
    勢(R)に前傾させて切り換えることができる構造とし
    たものにおいて、穀稈押え杆(18)側と挟持レール
    (11)側との間に、穀稈押え杆(18)を前傾させて
    手扱ぎ作業姿勢(R)に姿勢変更する際に穀稈押え杆
    (18)を挟持レール(11)側に係止して手扱ぎ作業
    姿勢(R)から通常作業姿勢(Q)への姿勢変更である
    下方への揺動を規制するとともに、手扱ぎ作業姿勢
    (R)から前記倒伏待機姿勢(S)に切り換えられたと
    きに上記係止が解除される機構のストッパー(21
    b),(32)を設けたフィードチェーンにおける穀稈
    挿入機構。
JP17708596A 1996-06-17 1996-06-17 フィードチェーンにおける穀稈挿入機構 Pending JPH104765A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4793316A (en) * 1985-12-13 1988-12-27 Daimler-Benz Aktiengesellschaft Fuel injection pump for internal combustion engines
CN100350824C (zh) * 2002-09-06 2007-11-28 洋马农机株式会社 联合收割机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US4793316A (en) * 1985-12-13 1988-12-27 Daimler-Benz Aktiengesellschaft Fuel injection pump for internal combustion engines
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