JPH1047236A - 電磁ポンプ - Google Patents

電磁ポンプ

Info

Publication number
JPH1047236A
JPH1047236A JP8223311A JP22331196A JPH1047236A JP H1047236 A JPH1047236 A JP H1047236A JP 8223311 A JP8223311 A JP 8223311A JP 22331196 A JP22331196 A JP 22331196A JP H1047236 A JPH1047236 A JP H1047236A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
case
coil bobbin
electromagnetic pump
cap
cylinder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8223311A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3801269B2 (ja
Inventor
Akihiro Kimura
明広 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyosan Denki Co Ltd
Original Assignee
Kyosan Denki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyosan Denki Co Ltd filed Critical Kyosan Denki Co Ltd
Priority to JP22331196A priority Critical patent/JP3801269B2/ja
Publication of JPH1047236A publication Critical patent/JPH1047236A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3801269B2 publication Critical patent/JP3801269B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Check Valves (AREA)
  • Electromagnetic Pumps, Or The Like (AREA)
  • Details Of Reciprocating Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 合成樹脂部品を使用し、簡単に互いの部品を
溶着固定、嵌合固定した電磁ポンプを提供する。 【解決手段】 ケース11とキャップ26とが合成樹脂
で構成され、ケース11とキャップ26とが溶融結合に
よる溶着され、フランジ部12Cの突起12C1とキャ
ップ26とが溶融溶着され、キャップ26の凸壁26D
とシリンダー13との間にOリング28を設け、磁極板
20Bに円周状の突起20B1が形成され、ヨーク17
にケース11のリブ18が嵌合するスリット17Aを設
け、ケース11に磁極板20Aの端部が当接する段部1
1Aを設け、ケース11の奥端に逆止弁27が設けら
れ、フランジ部12にプリント基板16を取り付けるた
めの脚部12Dが突設され、ケース11の内面にプリン
ト基板16の周縁が当接する段差11Bが設けられ、ケ
ース11に開口19を有するコネクタ装着部11Gが設
けられてなること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプランジャを電磁的
に作動させて流体を給送する電磁ポンプの改良に関し、
更に詳しくは材料の一部を合成樹脂化した電磁ポンプに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電磁ポンプはケースやキャップ、
コイルビン等を金属材料のプレス成形品で構成してい
た。(実公平5ー43328号公報参照) これを図7で説明すると、電磁ポンプのケース1は金属
のプレス成形品で構成されており、その内部にコイルボ
ビン2、コイル3、シリンダー4、プランジャ5、磁極
板6、プリント基板7が装着され、ケース1の端部から
キャップ8を挿入してかしめ部9で該キャップ8をかし
め止めしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、金属のプレ
ス成形品でケースやキャップを構成すると、かしめによ
って互いに固定することができるので、組立て工程が簡
単である反面、装置全体の重量が重くなってしまった
り、部品コストが高くなってしまうという問題点があ
る。又、金属のプレス成形では深絞りが困難であり、ケ
ースの形状に制約が生じてしまう。
【0004】一方、上記欠点を改善するには、材料のコ
ストが低価格であり、かつ軽量な合成樹脂を採用すると
良いが、部品材料を合成樹脂化すると、金属のようにか
しめ止めができないので、互いに固定することが困難で
あり、組立て工程が複雑となってしまう。又は、合成樹
脂のケース内に種々の部品を組み込む際、それぞれの部
品を止め付けることが困難であるため、ガタツキが生じ
たり、あるいは位置決めも困難となってしまう。
【0005】そこで、本発明の目的は、上記従来公知の
金属部品からなる電磁ポンプ構造の持つ欠点を改善し、
合成樹脂部品を使用しながらも簡単に互いの部品を固定
することができるようにした電磁ポンプを提供するにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは次の構成にある。ケースと、該ケースに内蔵され、
両端にフランジ部が一体形成されたコイルボビンと、コ
イルボビンの内側に設けられるシリンダーと、コイルボ
ビンの外周に装着されるヨークと、ケースの端部に被せ
られるキャップとを有する電磁ポンプにおいて、前記ケ
ースとキャップとが合成樹脂で構成され、該ケースとキ
ャップとが溶融結合による溶着されてなること、更に前
記フランジ部の内の一方側のフランジ部に複数本の棒状
の突起が形成され、該突起とキャップとが溶融結合によ
る溶着されてなること。
【0007】本発明の他の特徴とするところは、キャッ
プに円周状の凸壁が形成され、該凸壁の内周面と前記シ
リンダーの外周面との間にパッキング部材を設けてなる
こと、更には前記フランジ部の内の一方側のフランジ部
に磁極板が設けられており、該磁極板に円周状の突起が
形成され、該突起が前記パッキング部材へ向けて突出し
て設けられてなるところにある。
【0008】本発明の更に他の特徴とするところは、前
記ヨークに中心軸線方向のスリットあるいは係合リブを
設け、前記ケースの内面に中心軸線方向のリブあるいは
凹溝を設け、該リブが前記スリットに嵌合されてなると
ころにあり、更には前記ケースの内面に中心軸線方向に
伸びる複数本のリブからなる段部が形成され、前記ヨー
クの端部が該段部に当接されてなるところにある。
【0009】本発明の他の特徴とするところは、ケース
の奥端にシリンダーの一方の端部が嵌合される嵌合筒部
が設けられ、該嵌合筒部の内周には環状筒部が内外2重
に形成され、ダックビル弁部と、環状の円板部と筒状の
パッキング部とからなる逆止弁の該ダックビル弁部が内
側の環状筒部に装着され、前記逆止弁のパッキング部が
外側の環状筒部の外周と前記シリンダーの内周との間に
装着されてなるところにあり、更には前記環状の円板部
にプランジャ移動用のスプリングを受ける環状の受け板
を設けてなるところにある。
【0010】本発明の他の特徴とするところは、前記フ
ランジ部の内の他方のフランジ部にターミナルを有する
プリント基板が設けられてなるところにあり、更には前
記フランジ部にプリント基板を取り付けるための係合部
を有する脚部が突設され、該係合部は二股状になった脚
片と、その外側に形成された係合鉤部と、プリント基板
が当接する当接部とからなっており、プリント基板の外
周に設けられた切欠き凹部に前記係合部の脚片が弾性変
形して嵌合装着されてなるところにあり、更に又前記脚
部がプリント基板に設けられたターミナルを挟んで該タ
ーミナルに近接した位置に設置されてなるところにあ
る。
【0011】本発明の他の特徴とするところは、ケース
と、該ケースに内蔵され、両端にフランジ部が一体形成
されたコイルボビンと、コイルボビンの内側に設けられ
るシリンダーと、コイルボビンの外周に装着されるヨー
クと、ケースの端部に被せられるキャップと、前記フラ
ンジ部の内の他方側に設けられたプリント基板とを有す
る電磁ポンプにおいて、前記ケースの内面に段差が形成
され、該段差にプリント基板の周縁が当接して設置され
てなるところにあり、前記ケースにコネクタ装着部が設
けられ、該コネクタ装着部の奥端にテーパを有する開口
が設けられ、該開口に前記プリント基板のターミナルが
挿通されてなるところにある。ところにある。
【0012】本発明の他の特徴とするところは、前記フ
ランジ部に接して磁極板が設けられ、フランジ部に嵌合
突起が形成され、該嵌合突起が嵌合する嵌合孔が前記磁
極板に形成されてなるところにあり、更には前記フラン
ジ部に磁極板がインサート成形されてなるところにあ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図1ないし図6を参照し
て、本発明の好ましい実施例構造について説明する。ま
ず、図1を参照して、電磁ポンプのケース11は合成樹
脂で構成され、その内部にはコイルボビン12及びシリ
ンダー13が設けられている。
【0014】コイルボビン12は合成樹脂で構成されて
おり、コイル14が巻回保持される円筒部12Aと両端
のフランジ部12B、12Cとからなっている。一方の
フランジ部12Bの周縁にはプリント基板16を保持す
るための複数の脚部12Dが立設されている。
【0015】図2の(A)、(B)、(C)に詳細に示
すように、脚部12Dの先端付近には係合部15が形成
されている。この係合部15は、二股状になった脚片1
5Aと、その外側に形成された係合鉤部15Bと、プリ
ント基板16が当接する当接部15Cとからなってい
る。プリント基板16の外周には切欠き凹部16Aが形
成されており、該切欠き凹部16Aに係合部15の脚片
15Aが弾性変形して嵌合装着され、これによってプリ
ント基板16が係合鉤部15Bと当接部15Cとによっ
て挟着されて保持されるものとなっている。当接部15
Cはプリント基板16の保持作用と同時に後述のコネク
タを押し込んで取り付けるときの押圧荷重を受ける作用
を行うものである。尚、プリント基板16を脚部12D
に取り付ける構造は、前記実施例に限定されるものでは
なく、例えば、プリント基板に孔を設け、該孔に脚部を
挿入して固定する構造とすることもできる。
【0016】図3に詳細に示すように、この実施例では
フランジ部12Bの周縁に立設された脚部12Dの数は
3本となっており、その内の2本の脚部12Dはプリン
ト基板16に設けられたターミナル19の位置を挟んで
該ターミナル19の位置に近接して設置されている。こ
の構造によって、コネクタ取付時にターミナル19を介
してプリント基板16及び脚部12Dに作用する押圧力
を積極的に受ける構造としている。即ち、脚部12Dが
ターミナル19の位置に近接しているので、コネクタを
押し込んで取り付ける際の荷重を確実に受けることがで
きるものとなっている。
【0017】コイルボビン12の外周にはヨーク17が
装着されている。図4に示すように、ヨーク17の外周
には該ヨーク17の中心軸線方向にスリット17Aが切
られており、該スリット17Aにはケース11の内周面
に突出して形成された係合リブ18が嵌合されている。
これによって、コイルボビン12及びプリント基板16
が取り付けられた状態のヨーク17(コイルアセンブリ
ー)をケース11内に装着する際の該コイルアセンブリ
ーの回転方向の位置決めがなされるものとなる。その結
果、プリント基板16に設けられたターミナル19の位
置も定められ、該ターミナル19を確実に後述するコネ
クタ装着部の位置に位置決めできるものとなる。又、コ
イルボビン12のフランジ部12Cにはその外周側に突
出する複数の突出部12C2が形成されており、該突出
部12C2がヨーク17の端部に形成された凹所17B
に嵌合することにより、コイルボビン12とヨーク17
との円周方向の位置決めがなされるものである。尚、前
記ヨーク17のスリット17A及びケース11の内周面
の係合リブ18の構成に換え、図6に示すように、ヨー
ク17の外面に中心軸線方向に延びる係合リブ17Cを
設け、該係合リブ17Cをケースの内周面に形成された
中心軸線方向に延びる凹溝(図示省略)に係合させる構
成とすることもできる。
【0018】又、ケース11の内面には中心軸線方向に
伸びる複数本のリブからなる段部11Aが形成されてい
る。この段部11Aは、ヨーク17と一体となったコイ
ルアセンブリーを該ケース11内に挿入する際に磁極板
20Aの端部が段部11Aに当接することによりコイル
アセンブリーを挿入する時のストッパーとして作用する
ものとなっている。
【0019】更に、ケース11の内面にはプリント基板
16の周縁が当接する段差11Bが形成されている。こ
の段差11Bは、プリント基板16を固定するものであ
り、これによってコネクタを引き抜く際にターミナル1
9を介して図のP方向の力がプリント基板16に作用し
たとしても該プリント基板16がずれないようにしたも
のである。
【0020】コイルボビン12の両端に形成されたフラ
ンジ部12B、12Cの外側には磁極板20A、20B
が設けられている。プリント基板16側の磁極板20A
には嵌合孔22Aが設けられており、フランジ部12B
に設けられた嵌合突起21Aが該嵌合孔22Aに挿通さ
れることにより磁極板20Aはフランジ部12Bに固定
されている。又、他方側の磁極板20Bにも嵌合孔22
Bが設けられており、同じくフランジ部12Cに設けら
れた嵌合突起21Bが該嵌合孔22Bに挿通されること
により磁極板20Bがフランジ部12Cに固定されてい
る。尚、磁極板20A、20Bのフランジ部12B、1
2Cへの固定は、上記実施例の限定されるものではな
く、コイルボビン12のフランジ部12B、12Cに対
してインサート成形により磁極板20A、20Bを固定
する構成も含むものである。
【0021】コイルボビン12の内側にはシリンダー1
3が設けられている。シリンダー13は流体の通路であ
り、内部にはプランジャ23が揺動自在に設けられてい
る。プランジャ23はコップ状となっており、その底壁
には傘弁24が固定されている。傘弁24はプランジャ
23の底壁に形成された弁口25を開閉するものであ
る。
【0022】シリンダー13の一方の端部はケース11
に設けられた嵌合筒部11Cの外周に嵌合されており、
他方の端部はキャップ26に設けられた筒状の嵌合凹溝
26Aに嵌め込まれている。嵌合筒部11Cの内側はケ
ース11に設けられた筒状のポート11Dから流入した
流体の通路となっている。又、嵌合凹溝26Aの内側も
流体の通路となっており、キャップ26に設けられた筒
状のポート26Bへ流体が流出するための通路となって
いる。そして、該嵌合筒部11Cの内周には環状筒部1
1E、11Fが内外2重に形成され、該環状筒部11
E、11Fにはダックビルタイプの逆止弁27が装着さ
れている。逆止弁27はダックビル弁部27Aと、環状
の円板部27Bと筒状のOリング部27Cとからなって
おり、ダックビル弁部27Aは内側の環状筒部11Eに
嵌合され、筒状のOリング部27Cは外側の環状筒部1
1Dの外周とシリンダー13の内周との間に押し込まれ
てシールリングとしての機能を果たしている。このOリ
ング部27Cを逆止弁27と一体に形成させることによ
り、組付け性を向上させると同時に、Oリング装着時の
切れを防止し、更には部品点数を削減するものである。
【0023】逆止弁27の円板部27Bには環状の受け
板27Dが設けられ、該受け板27Dとプランジャ23
の底壁との間にはスプリング28が設けられている。該
スプリング28によって電磁的に移動されたプランジャ
23が元の位置に戻されるものとなっている。この受け
板27Dの構造により、スプリング28による円板部2
7Bの破損を防止するものである。
【0024】キャップ26の周縁部26Cはケース11
の周縁に形成された環状フランジ11Hに熱板溶着され
ることによってケース11に固定されている。この熱板
溶着によって気密保持が行われるため、従来のような気
密保持用のOリングが不必要となって部品点数が削減さ
れるものとなる。又、フランジ部12Cに複数本の棒状
の突起12C1を設けて、該突起12C1をキャップ2
6に熱板溶着する構造とすることにより、コイルアセン
ブリーの軸方向の保持が溶着作業と同時に行えるものと
なる。このため、従来のようなコイルアセンブリーの保
持工程が不必要となって組付け作業性の向上、組付けコ
ストの低減が得られるものとなる。又、キャップ26に
は円周状の凸壁26Dが設けられ、該凸壁26Dの内周
面とシリンダー13との間にOリング30を取り付けて
いる。そして、Oリング30のずれを防止するために、
磁極板20Bには円周状の凸部20B1がOリング30
の方向へ向けて突出して形成され、該凸部20B1によ
ってOリング30の逃げを防止している。
【0025】ケース11の端部にはコネクタが装着され
て取付られるコネクタ装着部11Gが設けられている。
コネクタ装着部11Gの奥端壁には、ターミナル19が
挿通されるための開口29が設けられている。開口29
はテーパ状に傾斜して構成されており、図5に示すよう
に、2枚の鍔片29Aによってターミナル19が挟み付
けられている。更に、外側からの水の侵入を防止するた
め、開口29の周囲には円弧状のリブ29Bが設けられ
ている。このリブ29Bの高さ分だけ溝が形成されるの
で、そこに水が溜ってその分だけ水の侵入が防止される
ものとなる。
【0026】以上のように構成された本発明の電磁ポン
プの作用を述べると、以下のとおりである。コイル14
に通電されると、プランジャ23がスプリング28の押
圧力に打ち勝って図の右方向に移動する。すると、プラ
ンジャ23と逆止弁27との間に溜められた流体が傘弁
24を開いて出口ポート26Bへ流出する。次に、コイ
ル14への通電をカットすると、プランジャ23はスプ
リング28によって図の左方向に移動される。この時、
傘弁24は閉じており、逆止弁27は開くので、プラン
ジャ23と逆止弁27との間に筒部11Dを介して流体
が流入して溜められる。上記作用を繰り返すことによ
り、流体が給送されるものである。
【0027】以上の説明において、合成樹脂という場
合、例えば次のような合成樹脂を含むものである。すな
わち、ポリアセタール(商標名、ジュラコン)、ポリア
ミド(商標名、ナイロン)、アクリルースチレン共重合
体、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンテレフ
タレート、ポリフェニレンサルファイト、ポリサルフォ
ン、ポリエーテルサルフォン、ポリカーボネート、ポリ
プロピレン、ポリ四ふっ化エチレン、ポリ三ふっ化エチ
レン、ポリイミド、ポリアミドイミド、が含まれる。そ
して、それぞれの合成樹脂の中から使用されるべき合成
樹脂を選定するには、コスト、軽量化、等の目的に応じ
て選定される。
【0028】又、上記実施例では、合成樹脂どうしの溶
着として熱板溶着による溶融結合として説明している
が、本発明において溶着と言う場合は、超音波溶着や高
周波溶着も含むものであり、溶融結合による溶着のこと
を言うものである。本発明の前記実施例において、Oリ
ングと表現した構成は、必ずしもOリングに限定される
ものではなく、パッキング部材であれば足りるものであ
る。
【0029】
【発明の効果】以上のように構成され、作用する本発明
によると、以下に示すような効果を奏する。材料として
合成樹脂を使用しているので、材料のコストが低価格で
あり、かつ軽量な装置とすることができる。
【0030】溶着構造、嵌合構造や係合構造によって互
いに部品どうしを固定するので、組立て工程が簡単であ
る。ケースとキャップとを溶融結合による溶着構造で
は、気密保持が行われるため、気密保持用のOリング等
のパッキング部材が不必要となって部品点数が削減され
るものとなる。又、フランジ部とキャップとを溶融結合
により溶着する構造によると、コイルアセンブリーの軸
方向の保持が溶着作業と同時に行えるものとなるため、
組付け作業性の向上、組付けコストの低減が得られるも
のとなる。
【0031】キャップに設けられた凸壁とシリンダーの
外周との間にOリング等のパッキング部材を設けた構造
によると、パッキング部材の取付作業が容易となり、磁
極板に設けられた円周状の突起によってパッキング部材
を固定する構造によると、パッキング部材の膨潤等によ
るずれが防止される。
【0032】ヨークに設けられたスリットあるいは係合
リブをケースのリブあるいは凹溝に嵌合した構造による
と、ターミナルの位置が定められるので、ターミナルを
開口部に挿通させる作業が容易となる。
【0033】スプリングを受ける環状の受け板を設けた
構造によると、逆止弁の円板部がスプリングの着座によ
って破損されることがなくなるものとなる。
【0034】ケースの内面に設けられた段部に磁極板の
端部を当接させる構造によると、コイルアセンブリーの
軸方向の位置決めが容易である。
【0035】ケースの奥端の環状筒部にパッキング部材
と一体の逆止弁を装着する構造によると、装着作業が容
易である上、組付け作業時のパッキング部材の破損を防
止できるものとなる。
【0036】プリント基板と当接する当接部を有する係
合部を有する構造によると、コネクタを装着した際にそ
の装着荷重を受けることができるため、プリント基板の
ずれがない。又、脚部がターミナルを挟んだ近接位置に
設けた構造によると、コネクタの装着荷重を一層確実に
受けることができるものとなる。
【0037】ケースの内面の段差にプリント基板の周縁
を当接させた構造によると、コネクタ取外し時にプリン
ト基板に作用する荷重を受けることができ、プリント基
板のずれが防止される。
【0038】コネクタ装着部の奥端にテーパを有する開
口が設けられた構造によると、ターミナルの挿通が容易
に行えるものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の一実施例を示す電磁ポンプの
断面図である。
【図2】図2の(A)、(B)、(C)は、図1の電磁
ポンプにおけるプリント基板の取付構造の詳細を示す斜
視図である。
【図3】図3は、図1のコイルボビンにおけるフランジ
部及び磁極板を示す平面図である。
【図4】図4は、図1のヨークを示す斜視図である。
【図5】図5の(A)、(B)は、図1の開口部及びタ
ーミナルの挿通状態を説明するための斜視図及び底面図
である。
【図6】図6は、ヨークの他の実施例を示す斜視図であ
る。
【図7】図7は、従来公知の電磁ポンプを説明するため
の部分断面図である。
【符号の説明】
11 ケース 11A 段部 11B 段差 11C 嵌合筒部 11D ポート 11E,11F 環状筒部 11G コネクタ装着部 11H 環状フランジ 12 コイルボビン 12A 円筒部 12B,12C フランジ部 12C1,12C2 突出部 12D 脚部 13 シリンダー 14 コイル 15 係合部 15A脚片 15B 係合鉤部 15C 当接部 16 プリント基板 16A 切欠き凹部 17 ヨーク 17A スリット 17B 凹所 17C 係合リブ 18 係合リブ 19 ターミナル 20A,20B 磁極板 20B1 凸部 21A,21B 嵌合突起 22A,22B 嵌合孔 23 プランジャ 24 傘弁 25 弁口 26 キャップ 26A 嵌合凹溝 26B ポート 26C 周縁部 26D 凸壁 27 逆止弁 27A ダックビル弁部 27B 円板部 27C Oリング部 27D 受け板 28 スプリング 29 開口 29A 鍔片 29B リブ 30 Oリング

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケースと、該ケースに内蔵され、両端にフ
    ランジ部が一体形成されたコイルボビンと、コイルボビ
    ンの内側に設けられるシリンダーと、コイルボビンの外
    周に装着されるヨークと、ケースの端部に被せられるキ
    ャップとを有する電磁ポンプにおいて、 前記ケースとキャップとが合成樹脂で構成され、該ケー
    スとキャップとが溶融結合によって溶着されてなること
    を特徴とする電磁ポンプ。
  2. 【請求項2】前記フランジ部の内の一方側のフランジ部
    に複数本の棒状の突起が形成され、該突起とキャップと
    が溶融結合によって溶着されてなることを特徴とする請
    求項1記載の電磁ポンプ。
  3. 【請求項3】ケースと、該ケースに内蔵され、両端にフ
    ランジ部が一体形成されたコイルボビンと、コイルボビ
    ンの内側に設けられるシリンダーと、コイルボビンの外
    周に装着されるヨークと、ケースの端部に被せられるキ
    ャップとを有する電磁ポンプにおいて、 前記キャップに円周状の凸壁が形成され、該凸壁の内周
    面と前記シリンダーの外周面との間にパッキング部材を
    設けてなることを特徴とする電磁ポンプ。
  4. 【請求項4】前記フランジ部の内の一方側のフランジ部
    に磁極板が設けられており、該磁極板に円周状の突起が
    形成され、該突起が前記パッキング部材へ向けて突出し
    てなることを特徴とする請求項3記載の電磁ポンプ。
  5. 【請求項5】ケースと、該ケースに内蔵され、両端にフ
    ランジ部が一体形成されたコイルボビンと、コイルボビ
    ンの内側に設けられるシリンダーと、コイルボビンの外
    周に装着されるヨークと、ケースの端部に被せられるキ
    ャップとを有する電磁ポンプにおいて、 前記ヨークに中心軸線方向のスリットを設け、前記ケー
    スの内面に中心軸線方向のリブを設け、該リブが前記ス
    リットに嵌合されてなることを特徴とする電磁ポンプ。
  6. 【請求項6】ケースと、該ケースに内蔵され、両端にフ
    ランジ部が一体形成されたコイルボビンと、コイルボビ
    ンの内側に設けられるシリンダーと、コイルボビンの外
    周に装着されるヨークと、ケースの端部に被せられるキ
    ャップとを有する電磁ポンプにおいて、 前記ヨークに中心軸線方向の係合リブを設け、前記ケー
    スの内面に中心軸線方向の凹溝を設け、前記係合リブが
    該凹溝に嵌合されてなることを特徴とする電磁ポンプ。
  7. 【請求項7】ケースと、該ケースに内蔵され、両端にフ
    ランジ部が一体形成されたコイルボビンと、コイルボビ
    ンの内側に設けられるシリンダーと、コイルボビンの外
    周に装着されるヨークと、ケースの端部に被せられるキ
    ャップとを有する電磁ポンプにおいて、 前記ケースの内面に中心軸線方向に伸びる複数本のリブ
    からなる段部が形成され、前記ヨークの端部が該段部に
    当接されてなることを特徴とする電磁ポンプ。
  8. 【請求項8】ケースと、該ケースに内蔵され、両端にフ
    ランジ部が一体形成されたコイルボビンと、コイルボビ
    ンの内側に設けられるシリンダーと、コイルボビンの外
    周に装着されるヨークと、ケースの端部に被せられるキ
    ャップとを有する電磁ポンプにおいて、 ケースの奥端にシリンダーの一方の端部が嵌合される嵌
    合筒部が設けられ、該嵌合筒部の内周には環状筒部が内
    外2重に形成され、ダックビル弁部と、環状の円板部と
    筒状のパッキング部とからなる逆止弁の該ダックビル弁
    部が内側の環状筒部に装着され、前記逆止弁のパッキン
    グ部が外側の環状筒部の外周と前記シリンダーの内周と
    の間に装着されてなることを特徴とする電磁ポンプ。
  9. 【請求項9】前記環状の円板部にプランジャ移動用のス
    プリングを受ける環状の受け板を設けてなることを特徴
    とする請求項8記載の電磁ポンプ。
  10. 【請求項10】ケースと、該ケースに内蔵され、両端に
    フランジ部が一体形成されたコイルボビンと、コイルボ
    ビンの内側に設けられるシリンダーと、コイルボビンの
    外周に装着されるヨークと、ケースの端部に被せられる
    キャップとを有する電磁ポンプにおいて、 前記フランジ部の内の他方側にターミナルを有するプリ
    ント基板を設けてなることを特徴とする電磁ポンプ。
  11. 【請求項11】ケースと、該ケースに内蔵され、両端に
    フランジ部が一体形成されたコイルボビンと、コイルボ
    ビンの内側に設けられるシリンダーと、コイルボビンの
    外周に装着されるヨークと、ケースの端部に被せられる
    キャップとを有する電磁ポンプにおいて、 前記フランジ部の内の他方のフランジ部にプリント基板
    を取り付けるための係合部を有する脚部が突設され、該
    係合部は二股状になった脚片と、その外側に形成された
    係合鉤部と、プリント基板が当接する当接部とからなっ
    ており、プリント基板に設けられた切欠き凹部に前記係
    合部の脚片が弾性変形して嵌合装着されてなることを特
    徴とする電磁ポンプ。
  12. 【請求項12】前記プリント基板がターミナルを有して
    おり、前記脚部が前記ターミナルを挟んで該ターミナル
    に近接した位置に設置されてなることを特徴とする請求
    項11記載の電磁ポンプ。
  13. 【請求項13】ケースと、該ケースに内蔵され、両端に
    フランジ部が一体形成されたコイルボビンと、コイルボ
    ビンの内側に設けられるシリンダーと、コイルボビンの
    外周に装着されるヨークと、ケースの端部に被せられる
    キャップと、前記フランジ部の内の他方側に設けられた
    ターミナルを有するプリント基板とからなる電磁ポンプ
    において、 前記ケースの内面に段差が形成され、該段差にプリント
    基板の周縁が当接して設置されてなることを特徴とする
    電磁ポンプ。
  14. 【請求項14】ケースと、該ケースに内蔵され、両端に
    フランジ部が一体形成されたコイルボビンと、コイルボ
    ビンの内側に設けられるシリンダーと、コイルボビンの
    外周に装着されるヨークと、ケースの端部に被せられる
    キャップと、前記フランジ部の内の他方側に設けられた
    ターミナルを有するプリント基板とからなる電磁ポンプ
    において、 前記ケースにコネクタ装着部が設けられ、該コネクタ装
    着部の奥端にテーパを有する開口が設けられ、該開口に
    前記プリント基板のターミナルが挿通されてなることを
    特徴とする電磁ポンプ。
  15. 【請求項15】前記開口に前記ターミナルを挟着する2
    枚の鍔片が設けられ、該鍔片によってテーパが形成され
    てなることを特徴とする請求項12記載の電磁ポンプ。
  16. 【請求項16】前記フランジ部に接して磁極板が設けら
    れ、フランジ部に嵌合突起が形成され、該嵌合突起が嵌
    合する嵌合孔が前記磁極板に形成されてなることを特徴
    とする請求項1ないし請求項15のいずれか1項記載の
    電磁ポンプ。
  17. 【請求項17】前記フランジ部に磁極板がインサート成
    形されてなることを特徴とする請求項1ないし請求項1
    5のいずれか1項記載の電磁ポンプ。
JP22331196A 1996-08-07 1996-08-07 電磁ポンプ Expired - Fee Related JP3801269B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22331196A JP3801269B2 (ja) 1996-08-07 1996-08-07 電磁ポンプ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22331196A JP3801269B2 (ja) 1996-08-07 1996-08-07 電磁ポンプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1047236A true JPH1047236A (ja) 1998-02-17
JP3801269B2 JP3801269B2 (ja) 2006-07-26

Family

ID=16796167

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22331196A Expired - Fee Related JP3801269B2 (ja) 1996-08-07 1996-08-07 電磁ポンプ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3801269B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004353537A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Aisin Seiki Co Ltd 電動ポンプ
JP2016011708A (ja) * 2014-06-27 2016-01-21 株式会社豊田自動織機 逆止弁

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102019202416A1 (de) * 2019-02-22 2020-10-29 Syntegon Technology Gmbh Füllvorrichtung zum Abfüllen einer definierten Menge eines Produkts

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004353537A (ja) * 2003-05-28 2004-12-16 Aisin Seiki Co Ltd 電動ポンプ
JP2016011708A (ja) * 2014-06-27 2016-01-21 株式会社豊田自動織機 逆止弁

Also Published As

Publication number Publication date
JP3801269B2 (ja) 2006-07-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5160116A (en) Electromagnetic valve
US7293757B2 (en) Electromagnetic fuel injection valve
US7263198B2 (en) Loudspeaker
JPH09317595A (ja) 燃料噴射弁
US6913295B2 (en) Fuel tank connector
EP0623913B1 (en) Electroacoustic transducer
JP4176918B2 (ja) 電磁弁
AU2002356367A1 (en) One-way valve assembly for a filler neck and method of installing a filler neck
JP2001193600A (ja) 燃料分配管への燃料噴射弁の取付け構造
JPH07158759A (ja) 電磁弁
JPH1047236A (ja) 電磁ポンプ
JP3497514B2 (ja) 電磁弁
JP3760328B2 (ja) ソレノイド
JPH10122135A (ja) 電磁ポンプの構造
JPH1038126A (ja) 電磁弁
JPH10281328A (ja) 電磁弁装置
US6731192B1 (en) Solenoid coil positioning assembly and method
EP1063410A2 (en) Carburetor with adjustable flow rate throttle lever
JP4042963B2 (ja) 電磁装置
JPH09296776A (ja) 電磁ポンプ
JPH08322231A (ja) ステッピングモータのコイルボビン
JPH0245565Y2 (ja)
JP3728636B2 (ja) 負圧式燃料弁
JP2573245Y2 (ja) 電磁バルブ
JPH08100731A (ja) 電磁式燃料噴射弁

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20051221

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060110

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060328

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060425

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090512

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120512

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees