JPH1046382A - 微細金属繊維の製造方法及び該繊維を用いた導電性塗料 - Google Patents

微細金属繊維の製造方法及び該繊維を用いた導電性塗料

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JPH1046382A
JPH1046382A JP19726996A JP19726996A JPH1046382A JP H1046382 A JPH1046382 A JP H1046382A JP 19726996 A JP19726996 A JP 19726996A JP 19726996 A JP19726996 A JP 19726996A JP H1046382 A JPH1046382 A JP H1046382A
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metal
replica
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oxide film
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Akira Nakabayashi
明 中林
Takashi Kimura
高志 木村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 極めて微細な金属繊維を得て、これを導電性
フィラーに用いて良好な電磁波遮蔽性、電波反射性、透
明性等を有する塗膜を作る導電性塗料を得る。 【解決手段】 アルミニウム材10を酸化して表面に微
細孔12を有する多孔質酸化皮膜11を形成し、皮膜1
1をめっき処理して微細孔に金属13aを充填しかつ皮
膜表面をめっき膜13bで被覆し、皮膜11を溶解して
繊維状の金属13aがめっき膜13bに林立した剣山状
の析出物13をアルミニウム材10から分離し、析出物
13の金属13aの林立側に硬化液を流し込んで硬化さ
せて硬化膜14を形成し、硬化膜を析出物13から剥離
して微細孔16のあいた皮膜11のレプリカ15を作製
して導電板19に貼り付け、導電板をめっき処理してレ
プリカの微細孔に金属17を充填した後、レプリカを溶
解してその溶液中に微細金属繊維18を分散し、レプリ
カの溶液中の微細金属繊維を固液分離して得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は極めて微細な金属繊
維の製造方法に関する。更に本発明はこの方法で製造さ
れた金属繊維を導電性フィラーとして用いて、塗膜に良
好な電磁波遮蔽性、電波反射性、静電防止特性に加えて
透明性が得られる導電性塗料に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、導電性フィラーとして、粒径が
ナノオーダーのコロイド状の金属微粉末を用いて、これ
を原料塗料に混合した導電性塗料が知られている。また
別の導電性フィラーとして、ガラス繊維のモノフィラ
メントを適宜長さに切断し、更にボールミルなどにより
微粉化した長さが好ましくは20〜500μm、太さが
好ましくは3〜23μmのミルドファイバに化学めっき
などにより厚さ0.1〜5μmでニッケル、銅、銀等の
金属をコーティングしたもの、或いはガラス繊維をミル
で微粉化する前に金属をコーティングしてミルドファイ
バにしたものが開示されている(特開昭61−1575
41)。この導電性フィラーをプラスチック中に添加
し、均一に混合することにより導電性塗料が得られる。 更に別の導電性フィラーとして、In,Snの複合酸
化物(ITO)やSn,Sbの複合酸化物を用いて、こ
れを原料塗料に混合した導電性塗料が知られている。こ
の導電性塗料によれば、塗膜に導電性のみならず、透明
性が付与される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の導電
性フィラーを用いた導電性塗料では、塗膜に導電性を付
与するために金属微粉末を多量に原料塗料に混合しなけ
ればならず、塗膜が金属微粉末自体の色で着色し、透明
にならない不具合があった。また上記の導電性フィラ
ーを用いた導電性塗料では、比較的少量の導電性フィラ
ーで塗膜に導電性が付与されるが、導電性フィラーの長
さ及び太さが大きいために、透明にならない不具合があ
った。また上記の導電性フィラーを用いた導電性塗料
では、塗膜が透明になるものの、最も導電性の優れてい
るITOを分散したものでも、表面抵抗値が1000Ω
/□程度であり、より高い導電性が得られるフィラーが
望まれていた。
【0004】本発明の目的は、極めて微細な金属繊維を
製造する方法を提供することにある。本発明の別の目的
は、塗膜に良好な電磁波遮蔽性、電波反射性、静電防止
特性に加えて透明性が得られる導電性塗料を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
図1に示すように、アルミニウム材10を陽極酸化して
その表面に微細孔12を有する多孔質酸化皮膜11を形
成し、この酸化皮膜11を無電解めっき処理又は電気め
っき処理してその微細孔12に第1金属13aを充填す
るとともにこの酸化皮膜11の表面をめっき膜13bで
被覆し、このめっき処理した酸化皮膜11を溶解して繊
維状の第1金属13aがめっき膜13bに林立した剣山
状の析出物13をアルミニウム材10から分離し、この
分離した析出物13の繊維状の第1金属13aが林立し
た側に硬化液を流し込み、この硬化液を硬化させて硬化
膜14を形成し、この硬化膜14を析出物13から剥離
して微細孔16のあいた酸化皮膜11のレプリカ15を
作製し、このレプリカ15を導電板19に貼り付け、こ
の導電板19を無電解めっき処理又は電気めっき処理す
ることによりレプリカ15の微細孔16に第2金属17
を充填し、レプリカ15を溶解してその溶液中に微細金
属繊維18を分散し、レプリカ15の溶液中の微細金属
繊維18を固液分離して得る微細金属繊維の製造方法で
ある。陽極酸化の条件により、酸化皮膜11の微細孔1
2の孔径及び孔長が決められ、これが金属繊維18のそ
れぞれ繊維径及び繊維長になる。析出物13からレプリ
カ15を多数製作すれば、量産が容易になる。
【0006】請求項2に係る発明は、請求項1に係る発
明であって、第1金属13a又は第2金属17のいずれ
か一方又は双方がAu,Ag,Pt,Pd,Cu,N
i,Co,Sn,PbまたはSn−Pbである微細金属
繊維の製造方法である。第2金属17は微細金属繊維の
用途により決められる。第1金属13aは酸化皮膜11
を無電解めっき処理又は電気めっき処理できるものであ
れば、上記金属に限定されない。
【0007】請求項3に係る発明は、請求項1記載の方
法で製造された微細金属繊維を導電性フィラーとして含
む導電性塗料である。この導電性フィラーは極めて微細
であるため、塗膜に良好な導電性が与えられるととも
に、塗膜が透明になる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の微細金属繊維を作製する
には、先ずアルミニウム材に対して電気分解を行う。こ
のアルミニウム材は純粋なアルミニウム材に限らずその
合金を含む。アルミニウム合金としては、Al−Cu−
Mg系、Al−Si系、Al−Zn−Mg−Cu系の加
工用合金、Al−Cu−Si系、Al−Si系、Al−
Cu−Ni−Mg系、Al−Mg系、Al−Si−Cu
−Ni−Mg系の鋳造用合金が挙げられる。この電気分
解は電解液としてシュウ酸、硫酸、クロム酸水溶液を用
い、この電解液中でアルミニウム材をアノード処理する
ことにより行われる。これにより、図1(a)及び
(b)に示すように、素地であるアルミニウム材10の
表面には多孔質酸化皮膜11(Al23)が形成され
る。酸化皮膜11の微細孔12はアルミニウム材表面に
垂直方向に細い柱状に多数形成される。これらの微細孔
12の深部に至るまで第1金属13aが充填される。こ
の柱状の微細孔12は孔径が0.01〜0.3μm程度
また孔長が0.1〜50μm程度である。この金属13
aの充填は酸化皮膜11を無電解めっき処理又は電気め
っき処理することにより行われる。無電解めっき処理を
行う前には、アルミニウム材の酸化皮膜に触媒化処理を
施しておくことが必要である。金属13aは酸化皮膜1
1を無電解めっき処理又は電気めっき処理できるもので
あれば、特に制限されない。Au,Ag,Pt,Pd,
Cu,Ni,Co,Sn,Pb又はSn−Pbが好まし
い。
【0009】次のレプリカ15を形成するために、図1
(c)に示すように微細孔12の深部まで金属13aで
充填し、かつ酸化皮膜11の表面全体をめっき膜14で
被覆するようにめっき処理する。図1(d)に示すよう
に酸化皮膜11のみをNaOH,KOH,HCl,H3
PO4等の水溶液で溶解することにより、繊維状の第1
金属13aがめっき膜13bに林立した剣山状の析出物
13をアルミニウム材10から分離して得る。図1
(e)に示すように、析出物13の繊維状の第1金属1
3aが林立した側に硬化液を流し込み、この硬化液を硬
化させて硬化膜14を形成する。このとき硬化膜14の
表面に第1金属13aを露出させておくことが必要であ
る。
【0010】図1(f)に示すように、硬化膜14を析
出物13から静かに剥離して微細孔16のあいた酸化皮
膜11のレプリカ15を作製する。このとき析出物13
に損傷が見られなければ、析出物13は繰返し使用可能
であり、本発明の製造を図1(d)から始めることがで
きる。図1(g)に示すように、レプリカ15を導電板
19に接着テープ等を用いて貼り付け、この導電板19
を無電解めっき処理又は電気めっき処理することによ
り、レプリカ15の微細孔16に第2金属17を充填す
る。金属17は、微細金属繊維の用途により決められ、
導電板19を無電解めっき処理又は電気めっき処理でき
るものであれば、特に制限されない。Au,Ag,P
t,Pd,Cu,Ni,Co,Sn,Pb又はSn−P
bが好ましい。図1(h)に示すように、レプリカ15
を溶解してその溶液中に微細金属繊維18を分散し、レ
プリカ15の溶液中の微細金属繊維18を固液分離して
得る。この固液分離は、溶液中の微細金属繊維18を、
金属繊維18のサイズより小さな孔を有するメンブラン
フィルタなどを用いて濾別した後、十分に溶液を除去す
ることにより行われる。
【0011】本発明の製造方法により、繊維径が0.0
1〜0.3μm、繊維長が0.1〜50μmであって繊
維径の10倍以上である微細金属繊維が得られる。好ま
しい繊維径は0.01〜0.1μm、より好ましい繊維
径は0.02〜0.06μmである。また好ましい繊維
長は0.1〜2μm、より好ましい繊維長は0.01〜
1μmである。製造上の理由から繊維径の下限(0.0
1μm)及び繊維長の下限(0.1μm)が決められ
る。繊維径が0.3μmを越え、繊維長が50μmを越
えるとこの金属繊維を導電性塗料に混合したときに、塗
膜が透明でなくなる。
【0012】得られた微細金属繊維を導電性フィラーと
して原料塗料に均一に混合して分散させれば、導電性フ
ィラーは純粋な金属からなるため、少量で塗膜に良好な
導電性が付与されるとともに、導電性フィラーは微細孔
12に相応した極めて微細な繊維状、針状であるため、
塗膜において肉眼で視認することができない。この結
果、微細金属繊維を導電性フィラーとすることにより、
塗膜に良好な電磁波遮蔽性、電波反射性、静電防止特性
を有する透明導電性塗料が得られる。
【0013】
【実施例】次に本発明の実施例を比較例とともに説明す
る。 <実施例1>先ず、A1050材のアルミニウム板(1
00×100×0.5mm)をアルカリ水溶液で脱脂
し、硝酸水溶液で洗浄した後、10℃のシュウ酸0.5
wt%の電解液に浸漬した。アルミニウム板を陽極とし
てこの電解液中で直流3A/dm2の電流密度で10分
間通電してその表面に多孔質陽極酸化皮膜を形成した
後、リン酸5wt%水溶液に20℃で10分間浸漬し、
微細孔を広げるポアワイドニング処理を行った。この条
件下で形成された皮膜の膜厚は約8μmであった。次い
で、このアルミニウム板を水洗した後、スルファミン酸
ニッケル40wt%、ホウ酸30wt%からなる溶液を
水酸化ニッケルでpH4に調整した40℃の溶液に浸漬
した。このアルミニウム板を陰極にしてこの溶液中で直
流3A/dm2の電流密度で40分間通電してNiめっ
き処理した。この条件下で形成されたNiめっき膜は陽
極酸化皮膜の微細孔を充填するとともに、酸化皮膜の表
面を覆っていた。
【0014】次に、Niめっき処理されたアルミニウム
板を20wt%のNaOH水溶液に浸漬して表面の陽極
酸化皮膜を溶解させた。これにより厚さ約10μmのN
i箔上に長さ約8μmの繊維状のNiが林立した、剣山
状の析出物をアルミニウム板より分離した。この分離し
た析出物の繊維状Niが林立した側に、市販のアルコー
ル溶性型のフェノール樹脂系接着剤(東邦理化工業製)
を真空排気条件下で流し込んだ後、接着剤中のアルコー
ルを蒸発させた。次いで80℃で1時間乾燥した後、フ
ェノール樹脂膜を剥離して陽極酸化皮膜のレプリカを得
た。
【0015】剥離したレプリカのフェノール樹脂膜をマ
スキングテープ(3M社製、#851)で銅板(120
×120×1mm)に貼り付けた後、上述しためっき液
に浸漬し、この銅板を陰極にしてこのめっき液中で直流
3A/dm2の電流密度で10分間通電してNiめっき
処理した。この条件下で形成されたNiめっき膜は陽極
酸化皮膜の微細孔を充填するだけで、酸化皮膜の表面は
Niで覆われていなかった。次いで、メタノールでフェ
ノール樹脂膜を溶解した。これによりフェノール樹脂膜
の微細孔を充填していたNi繊維がメタノール中に分散
した。この溶液を公称0.2μmのメンブランフィルタ
でろ過し、Ni繊維を分離した。得られたNi繊維は繊
維径が約0.08μmで繊維長が約7μmであり、凝集
は全く見られなかった。
【0016】<実施例2>実施例1と同じアルミニウム
板を用いて、このアルミニウム板を実施例1と同様に脱
脂、洗浄した後、陽極酸化及びポアワイドニング処理を
行って、表面に約8μm厚の多孔質陽極酸化皮膜を形成
した。次いで、このアルミニウム板を水洗した後に、実
施例1と同様にNiめっき処理することにより、Niめ
っき膜により陽極酸化皮膜の微細孔を充填するととも
に、酸化皮膜の表面を覆った。次に、実施例1と同様に
して、Niめっき処理されたアルミニウム板の表面の陽
極酸化皮膜を溶解して厚さ約10μmのNi箔上に長さ
約8μmの繊維状のNiが林立した、剣山状の析出物を
アルミニウム板より分離した。
【0017】この分離された析出物の繊維状Niが林立
した側に、市販の固形分35wt%のクリヤアクリルラ
ッカー(関西ペイント社製)をアセトンで固形分25w
t%に希釈して、真空排気条件下で流し込んだ後、この
流し込んだ液中の溶剤を蒸発させた。次いで80℃で1
時間乾燥した後、アクリル塗膜を剥離して陽極酸化皮膜
のレプリカを得た。
【0018】剥離したレプリカのフェノール樹脂膜をマ
スキングテープ(3M社製、#851)で銅板(120
×120×1mm)に貼り付けた後、市販の亜硫酸Au
めっき(上村工業社製、アウルナ593)に浸漬し、こ
の銅板を陰極にしてこのめっき液中で直流1A/dm2
の電流密度で10分間通電してAuめっき処理した。こ
の条件下で形成されたAuめっき膜は陽極酸化皮膜の微
細孔を充填するだけで、酸化皮膜の表面はAuで覆われ
ていなかった。次いで、アセトンとトルエンを一対一の
同容量で混合した溶剤でアクリル塗膜を溶解した。これ
によりアクリル塗膜の微細孔を充填していたAu繊維が
溶剤中に分散した。この溶剤を公称0.2μmのメンブ
ランフィルタでろ過し、Au繊維を分離した。得られた
Au繊維は繊維径が約0.08μmで繊維長が約5μm
であり、凝集は全く見られなかった。
【0019】<比較例>実施例1及び実施例2の金属繊
維の代わりに平均粒径0.02μmのITO微粉末を比
較例とした。
【0020】<塗料化及び塗膜特性>実施例1及び実施
例2で得られた金属繊維及び比較例のITO微粉末を、
ニトロセルロース20wt%、酢酸ブチル9wt%、酢
酸エチル18wt%、ブチルアルコール4wt%、エチ
ルアルコール4wt%及びトルエン35wt%からなる
原料塗料にそれぞれ10wt%の割合で添加してビーズ
ミルを用いて十分に分散させた。更にこれらの塗料を、
5番のバーコータでPETフィルムに塗布した。乾燥後
の塗膜の膜厚及び塗膜特性を表1に示す。
【0021】
【表1】
【0022】なお、塗膜の膜厚は電子マイクロメータK
−402B(アンリツ社製)を、表面抵抗値はロレスタ
(三菱油化社製)を、また全光透過率及びヘイズは直読
ヘイズコンピュータHGM−3D(スガ試験機社製)を
それぞれ用いて測定した。
【0023】表1から明らかなように、実施例1及び実
施例2の導電性塗料は、比較例の導電性塗料と比較し
て、塗膜の膜厚及び全光透過率は同等であるが、ヘイズ
が小さいため透明感があり、更に導電性は著しく優れて
いた。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の製造方法に
より、繊維径が0.01〜0.3μm、繊維長が0.1
〜50μmであって繊維径の10倍以上の超微細な金属
繊維が得られる。この金属繊維を導電性フィラーに用い
た導電性塗料は、導電性フィラーが純粋な金属からなる
ため、少量で塗膜に良好な導電性が付与されるととも
に、導電性フィラーは陽極酸化皮膜の微細孔に相応した
極めて微細な繊維状、針状であるため、塗膜において肉
眼で視認することができない。その結果、本発明の導電
性塗料は、塗膜に良好な電磁波遮蔽性、電波反射性、静
電防止特性に加えて透明性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の微細金属繊維の製造を工程順に示す
図。
【符号の説明】
10 アルミニウム材 11 酸化皮膜 12 微細孔 13 析出物 13a 第1金属 13b めっき膜 14 硬化膜 15 レプリカ 16 微細孔 17 第2金属 18 微細金属繊維 19 導電板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウム材(10)を陽極酸化してその
    表面に微細孔(12)を有する多孔質酸化皮膜(11)を形成
    し、 前記酸化皮膜(11)を無電解めっき処理又は電気めっき処
    理してその微細孔(12)に第1金属(13a)を充填するとと
    もに前記酸化皮膜(11)の表面をめっき膜(13b)で被覆
    し、 前記めっき処理した酸化皮膜(11)を溶解して繊維状の第
    1金属(13a)が前記めっき膜(13b)に林立した剣山状の析
    出物(13)を前記アルミニウム材(10)から分離し、 前記分離した析出物(13)の繊維状の第1金属(13a)が林
    立した側に硬化液を流し込み、 前記硬化液を硬化させて硬化膜(14)を形成し、 前記硬化膜(14)を前記析出物(13)から剥離して微細孔(1
    6)のあいた前記酸化皮膜(11)のレプリカ(15)を作製し、 前記レプリカ(15)を導電板(19)に貼り付け、 前記導電板(19)を無電解めっき処理又は電気めっき処理
    することにより前記レプリカ(15)の微細孔(16)に第2金
    属(17)を充填し、 前記レプリカ(15)を溶解してその溶液中に微細金属繊維
    (18)を分散し、 前記レプリカ(15)の溶液中の微細金属繊維(18)を固液分
    離して得る微細金属繊維の製造方法。
  2. 【請求項2】 第1金属(13a)又は第2金属(17)のいず
    れか一方又は双方がAu,Ag,Pt,Pd,Cu,N
    i,Co,Sn,Pb又はSn−Pbである請求項1記
    載の微細金属繊維の製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の方法で製造された微細金
    属繊維を導電性フィラーとして含む導電性塗料。
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