JPH1046117A - 感熱粘着シート - Google Patents

感熱粘着シート

Info

Publication number
JPH1046117A
JPH1046117A JP8217885A JP21788596A JPH1046117A JP H1046117 A JPH1046117 A JP H1046117A JP 8217885 A JP8217885 A JP 8217885A JP 21788596 A JP21788596 A JP 21788596A JP H1046117 A JPH1046117 A JP H1046117A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sensitive adhesive
copolymer
adhesive sheet
pressure
meth
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP8217885A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3431768B2 (ja
Inventor
Daisuke Kamiya
大介 神谷
Yoshiharu Maeda
佳治 前田
Hiroyuki Ota
博之 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toagosei Co Ltd
Original Assignee
Toagosei Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toagosei Co Ltd filed Critical Toagosei Co Ltd
Priority to JP21788596A priority Critical patent/JP3431768B2/ja
Priority to US09/214,518 priority patent/US6368707B1/en
Priority to PCT/JP1997/002504 priority patent/WO1998003602A1/ja
Priority to EP97930842A priority patent/EP0913443A4/en
Publication of JPH1046117A publication Critical patent/JPH1046117A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3431768B2 publication Critical patent/JP3431768B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Adhesive Tapes (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 常温で非粘着性又は極めて粘着性が低く、加
熱及び/又は加圧すると粘着性を発現して粘着シートと
して有効に使用できる剥離処理を要せず且つ耐水性に優
れる粘着シートの提供。 【解決手段】 下記の共重合体(a)の存在下に、(メタ)
アクリル酸アルキルエステルを主成分とするガラス転移
温度が−10℃以下の重合体を与えるラジカル重合性単
量体を乳化重合して得られる、水性重合体エマルジョン
からなる粘着剤層を基材上に有するJIS Z 0237
に規定する180度ひきはがし法による温度25℃での
粘着力が10g/25mm以下の本発明の感熱粘着シート
によって上記の課題が解決される; ○共重合体(a):α,β−エチレン性不飽和カルボン酸
単位及び疎水性のラジカル重合性単量体単位を主構成単
位とする共重合体におけるカルボキシル基の一部又は全
量が沸点110℃以下の塩基で中和されている、ガラス
転移温度が20℃以上の水溶性又は水分散性の共重合体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘着シートに関する。
さらに詳しくは、本発明は、常温では非粘着性であるか
または極めて粘着性が低くて粘着性を示さず、一方加熱
すると粘着性を発現し、更に加圧によっても粘着性を発
現するという特有の性質を有し、しかも耐水性および耐
湿性にも極めて優れる感熱粘着シートに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】通常、粘着シートは、粘着面に剥離紙
(離型紙)を被覆して、保存、流通、販売などがなされ
ている。また、粘着テープのような巻上げ式の製品で
は、使用時に巻き戻しが可能なように、裏面に剥離処理
を施した基材が用いられている。剥離紙は、粘着シート
を物品に貼った後には不要なものとなるものであり、省
資源の点や低コスト化等の理由から、剥離紙の不要な粘
着シートが求められている。さらに、粘着テープにおい
ても基材としてその裏面に剥離処理を施していないもの
を用いることができれば、粘着テープ基材の製造工程を
簡略化することができ、しかも低コスト化が可能にな
る。
【0003】剥離紙の不要な粘着シートとしては、ディ
レードタック型粘着剤を塗工した感熱粘着シート(特公
昭62−21835号および特開平6−10084号公
報等)が知られており、同公報には、ディレードタック
型粘着剤として、フタル酸ジシクロヘキシル等の固体可
塑剤またはその表面をコロイドによりコーティングした
ものを、エチレン−酢酸ビニル共重合体等の熱可塑性樹
脂に混合した粘着剤が開示されている。そして、これら
の先行文献にはその粘着剤が、常温では非粘着性であ
り、加熱により可塑剤が融解し粘着力が発現すると記載
されている。
【0004】しかしながら、固体可塑剤の配合された上
記従来のディレードタック型粘着剤においては、以下の
(イ)〜(ニ)に挙げるような種々の問題があり、限ら
れた特殊な用途にしか使用できないのが現状である。 (イ)固体可塑剤の結晶化が進んだ後は、粘着力がなく
なるため、一度被着体から剥がすと、再度被着体に貼着
することができない; (ロ)粘着性を発現させる加熱温度が固体可塑剤の融点
に依存するため、加熱温度を自由に設定できない; (ハ)結晶化が進んだ後は粘着剤が硬くなり柔軟性を失
うため、粘着シートを被着体に貼着した後に被着体を曲
げたり、被着体に振動を与えると、粘着剤層が被着体に
追随できず、剥離する危険がある;および (ニ)粘着シートに用いられる基材が上質紙等の場合に
は、該粘着シートの加熱時にシート表面に可塑剤が滲み
出しやすい。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明の
目的は、常温では非粘着性であるかまたは粘着性が極め
て低く、そのため剥離紙や基材裏面の剥離処理などのよ
うな粘着剤層に対する剥離処理を行わなくても商品とし
てそのまま取り扱うことができ、一方加熱した場合や加
圧した場合に、粘着性を発現して粘着シートまたは粘着
テープとして有効に使用することのできる感熱粘着シー
トを提供することである。そして、本発明の目的は、従
来のディレードタック型粘着剤における上記した問題点
(イ)〜(ニ)のない、品質に優れる感熱粘着シートを
提供することである。さらに、本発明の目的は、より一
層優れた耐水性および耐湿熱性を有する感熱粘着シート
を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意検討を行ってきた。その結果、特
定の塩基で中和されたカルボキシル基を有する特定の水
溶性または水分散性の共重合体の存在下に(メタ)アク
リル酸アルキルエステルを主成分とする特定のラジカル
重合性単量体を乳化重合して得られる水性重合体エマル
ジヨンを基材上に塗布して粘着剤層を形成させると、そ
れによって得られる粘着シートは、常温では粘着性を全
く示さないかまたは粘着性を殆ど示さず、しかも加熱し
た場合や加圧した場合には、粘着性を発現して粘着シー
トとして有効に使用し得ることを見いだした。
【0007】また、本発明者らは、上記により得られる
粘着シートは、粘着性を発現させるための加熱温度の設
定に自由度があること、また被着体に貼着した後に時間
が経過しても一旦発現された粘着性が失われず良好な粘
着状態を保つこと、時間が経過しても粘着剤層が硬くな
らないこと、そして加熱しても粘着剤層中の成分が基材
に滲みださないことを見出した。
【0008】さらに、本発明者らは、ガラス転移温度が
−10℃以下の(メタ)アクリル酸アルキルエステル系
重合体からなる水性エマルジョンとTgが20℃以上の
水性重合体を混合して得られる組成物から形成された粘
着剤層を有する粘着シートが、加熱により粘着性を発現
するという上記した感熱粘着特性を有することを見出し
て既に特許出願を行ったが、今回、その改良発明、すな
わち特定の塩基で中和されたカルボキシル基を有する特
定の水溶性または水分散性の共重合体の存在下に(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とするラジカ
ル重合性単量体を乳化重合して得られる水性重合体エマ
ルジヨンから形成された粘着剤層を有する感熱粘着シー
トが、耐水性に一層優れていることを見出した。そし
て、本発明者らは、上記したような種々の知見に基づい
て本発明を完成した。
【0009】すなわち、本発明は、下記の共重合体
(a)の存在下に、(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ルを主成分とするガラス転移温度が−10℃以下の重合
体を与えるラジカル重合性単量体を乳化重合して得られ
る、水性重合体エマルジョンから形成された粘着剤層を
基材上に有する感熱粘着シートであって、JIS Z
0237に規定する180度ひきはがし法による温度2
5℃での粘着力が10g/25mm以下であることを特徴
とする感熱粘着シートである; ○共重合体(a):α,β−エチレン性不飽和カルボン
酸単位および疎水性のラジカル重合性単量体単位を主構
成単位とする共重合体におけるカルボキシル基の一部ま
たは全量が沸点110℃以下の塩基で中和されている、
ガラス転移温度が20℃以上の水溶性または水分散性の
共重合体。
【0010】上記した本発明の感熱粘着シートは、粘着
剤層に対する剥離処理を施すことなく(すなわち剥離紙
を使用したり、基材裏面の剥離処理を施すことなく)使
用することができ、また所望により剥離処理を施した状
態でも使用できる。なお、本発明における重合体のガラ
ス転移温度(以下「Tg」と略記することがある)は、
以下の計算式から求められる値をいう。
【0011】
【数1】 1/Tg={W(a)/Tg(a)}+{W(b)/Tg(b)}+{W(c)/Tg(c)}+・・ 上記の式中; Tg =重合体のTg W(a)=重合体における単量体(a)からなる構造単位の
重量分率 W(b)=重合体における単量体(b)からなる構造単位の
重量分率 W(c)=重合体における単量体(c)からなる構造単位の
重量分率 Tg(a)=単量体(a)の単独重合体のガラス転移温度 Tg(b)=単量体(b)の単独重合体のガラス転移温度 Tg(c)=単量体(c)の単独重合体のガラス転移温度
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明について詳しく説
明する。まず、本発明でいう「感熱粘着シート」とは、
上記の水溶性または水分散性の共重合体(a)の存在下
に(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とする
ラジカル重合性単量体を乳化重合して得られる水性重合
体エマルジョンを用いて形成した粘着剤層を基材上に有
するものをいい、感熱粘着シートにおける基材の形状、
寸法、形態、素材などは特に制限されず、いずれであっ
てもよい。したがって、本発明の「感熱粘着シート」と
は、基材がシート状である感熱粘着シート、基材がテー
プ状である感熱粘着テープ、基材が板状であるもの、基
材が前記した以外の形状や形態のものの総称を意味す
る。また、本発明の感熱粘着シートは、基材の片面にの
み粘着剤層を有しているものであっても、基材の両面に
粘着剤層を有しているものであっても、または基材があ
る程度厚さのあるものである場合は基材の表面および/
または裏面以外の他の面にも粘着剤層を有しているもの
であってもよい。
【0013】そして、本発明の感熱粘着シートの粘着剤
層において、上記した水性重合体エマルジョンの製造に
用いる共重合体(a)のTgは20℃以上である。共重
合体(a)のTgが20℃未満であると、共重合体
(a)の存在下に(メタ)アクリル酸アルキルエステル
を主成分とするラジカル重合性単量体を乳化重合して得
られる水性重合体エマルジヨンから形成される粘着剤層
が、室温下で非粘着性または低粘着性にならない、すな
わちJIS Z 0237に規定する180度ひきはが
し法による温度25℃での粘着力が10g/25mm以下
にならず、常温でも粘着性を示すようになり本発明の目
的を達成することができない。また、共重合体(a)の
Tgが極端に高いと、粘着性を発現させるための加熱温
度が高くなって、粘着シートの貼着作業時の作業性や熱
効率が低下し、しかも加熱時の高温によって感熱粘着シ
ートの基材が変質し易くなる。そのため、それらの点か
ら、共重合体(a)の好ましいTgは30〜200℃で
あるのが好ましく、70℃〜150℃であるのがより好
ましい。
【0014】共重合体(a)(中和前共重合体)の製造
に用いるα,β−エチレン性不飽和カルボン酸として
は、例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マ
レイン酸、フマル酸、イタコン酸、シトラコン酸、無水
マレイン酸等を挙げることができ、これら単量体の1種
または2種以上を用いることができる。α,β−エチレ
ン性不飽和カルボン酸の好ましい使用量は、かかる不飽
和カルボン酸および他の共重合性単量体を共重合して得
られる、塩基で中和する前の共重合体(中和前共重合
体)の酸価が、中和前共重合体1g当たり30〜260
mgKOHになる量である。中和前共重合体の酸価が、
中和前共重合体1g当たり、30mgKOH未満である
とこれを塩基で中和しても水に良好に溶解または分散し
得る共重合体を得ることが困難になり、一方260mg
KOH/gを超えると耐水性が劣ったものとなる。上記
酸価を与えるα,β−エチレン性不飽和カルボン酸の使
用量は、用いる不飽和カルボン酸の種類によって異なる
が、中和前共重合体の製造に用いられる全単量体の合計
重量に基づいて、通常3〜40重量%程度であるのが好
ましい。
【0015】共重合体(a)(中和前共重合体)を製造
するために上記したα,β−エチレン性不飽和カルボン
酸と共に用いる疎水性のラジカル重合性単量体として
は、水100gに対する溶解度が2g以下のものが好ま
しく、例えば、メタクリル酸メチル、(メタ)アクリル
酸エチル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)
アクリル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチ
ル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル
酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メ
タ)アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル
酸n−オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、
(メタ)アクリル酸n−ノニルおよび(メタ)アクリル
酸イソノニル等の(メタ)アクリル酸アルキル;スチレ
ン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等のビニル芳
香族系単量体等が挙げられる。上記の疎水性単量体の使
用量は、共重合体(a)を合成するために供される全単
量体の合計量を基準にして、30〜80重量%が好まし
い。
【0016】また、共重合体(a)を合成するために、
上記したα,β−エチレン性不飽和カルボン酸以外の親
水性ラジカル重合性単量体を必要に応じて使用すること
もでき、かかる親水性ラジカル重合性単量体としては、
例えば、アクリル酸メチル、酢酸ビニル、アクリロニト
リル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メ
タ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、ポリエチレン
グリコールモノ(メタ)アクリレート 、ポリプロピレ
ングリコールモノ(メタ)アクリレート、(メタ)アク
リル酸アミド、N−メチロールアクリルアミド、メタク
リル酸グリシジル、スチレンスルホン酸およびそのナト
リウム塩並びに2−アクリルアミド−2−メチルプロパ
ンスルホン酸およびそのナトリウム塩等が挙げられる。
【0017】上記したα,β−エチレン性不飽和カルボ
ン酸、疎水性のラジカル重合性単量体および必要に応じ
て用いられる親水性のラジカル重合性単量体の種類並び
に使用割合は、得られる重合体のTgが20℃となるよ
うに、上記した計算式に基づいて選択される。
【0018】上記した中和前共重合体を得るための重合
法としては、種々の重合法が採用でき、例えば放射線照
射による重合法、ラジカル重合開始剤を用いる方法など
の公知の方法を使用できる。そのうちでも、ラジカル重
合開始剤を用いる重合法が重合操作の容易性、得られる
中和前共重合体における分子量調節の容易性などの点か
ら好ましい。また、重合法としては、溶液重合法、バル
ク重合法、懸濁重合法、乳化重合法、沈殿重合法などが
あげられるが、溶液重合法が好ましく、α,β−エチレ
ン性不飽和カルボン酸および他の共重合性単量体を有機
溶媒に溶解し、適当なラジカル重合開始剤を用いて重合
を行うことによって中和前共重合体を円滑に得ることが
できる。
【0019】均質で安定な共重合体(a)(中和前共重
合体)を得るためには、可能な限り反応系中の単量体比
率を一定に保つように単量体の滴下速度をコントロール
することが望ましい。具体的には、共重合性が乏しく反
応性の低い単量体を重合の初期にその一部または全量を
反応器中に仕込み、そして反応速度の速い単量体を反応
の途中に滴下する方法、反応速度の遅い単量体の一部と
反応速度の速い単量体の一部を反応器に仕込んでおいて
反応速度の速い単量体の消費速度に合わせて反応速度の
遅い単量体を反応器中に滴下する方法などを採用するこ
とによって均質な共重合体(a)(中和前共重合体)を
得ることができる。
【0020】上記した溶液重合を行う場合に好ましく用
いられる有機溶媒としては、例えば、アセトン、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトン等のケトン系溶
媒;酢酸エチル、酢酸ブチル等の酢酸エステル系溶媒;
ベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素系溶
媒;シクロヘキサン、ヘキサン、ヘプタン等の脂肪族炭
化水素系溶媒;メタノール、エタノール、イソプロパノ
ール、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ノルマル
ブチルセロソルブ、エチレングリコール、プロピレング
リコール、トリメチロールプロパン、グリセリン等のア
ルコール系溶媒;テトラヒドフラン、ジオキサン、ジメ
チルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ヘキサメチ
ルホスホアミド等を挙げることができ、これらの有機溶
媒は単独で使用してもまたは2種以上併用してもよい。
そのうちでも、有機溶媒として、メチルエチルケトンお
よび/またはイソプロピルアルコールがより好ましく用
いられる。
【0021】また、上記した溶液重合で用いるラジカル
重合開始剤としては、一般のラジカル重合に用いられて
いるもののいずれもが使用可能であり、例えば過硫酸カ
リウム、過硫酸アンモニウム等の過硫酸塩系重合開始
剤;2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、2,2’
−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)等のアゾ系重
合開始剤;過酸化ベンゾイル、ラウロイルパーオキサイ
ド等の有機過酸化物;クメンヒドロパーオキサイド、te
rt−ブチルハイドロパーオキサイド、ジイソプロピルベ
ンゼンハイドロパーオキサイド等の有機ハイドロパーオ
キサイド類からなる酸化剤と、ロンガリット、亜硫酸水
素ナトリウム、アスコルビン酸等の還元剤との組み合わ
せによるレドックス系重合開始剤等を挙げることができ
る。重合開始剤の好ましい使用量は、単量体の合計量を
基準にして、0.1〜5重量%である。
【0022】また、上記した溶液重合では、得られる中
和前共重合体の分子量調整のために、連鎖移動剤を重合
系に適宜添加してもよく、その際の連鎖移動剤として
は、例えば、メルカプト酢酸、メルカプトプロピオン
酸、2−プロパンチオール、1−ブタンチオール、2−
メチル−2−プロパンチオール、2−メルカプトエタノ
ール、エチルメルカプトアセテート、チオフェノール、
2−ナフタレンチオール、ドデシルメルカプタンおよび
チオグリセロール等を挙げることができる。
【0023】中和前共重合体を得るための重合温度は、
10〜150℃程度であるのが好ましく、60〜100
℃であるのがより好ましい。また、重合時間は1〜10
0時間が適当であり、より好ましくは3〜10時間であ
る。
【0024】そして、中和前共重合体はその数平均分子
量が1,000〜500,000であることが好ましい。
中和前共重合体の数平均分子量が1,000未満である
と、感熱粘着シートにおける粘着剤層の耐水性や耐湿性
が劣ったものになり易く、一方500,000を超える
と高粘度となって中和前共重合体自体の製造が困難にな
る。
【0025】次に、上記重合によって得られる中和前共
重合体中のカルボキシル基の一部または全部を、沸点が
110℃以下の塩基によって中和して、本発明で用いる
共重合体(a)に変換する。中和に使用する塩基の沸点
が110℃を超えると、塗工乾燥後の粘着剤層中に塩基
が残存して、粘着剤層の耐水性および耐湿性が劣ったも
のとなる。中和前共重合体のカルボキシル基の中和に用
いる、沸点110℃以下の塩基の具体例としては、アン
モニア、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミ
ン、イソプロピルアミン、ブチルアミン、アミルアミ
ン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミ
ン、ジイソプロピルアミン、トリメチルアミン、トリエ
チルアミンおよびアリルアミン等を挙げることができ、
そのうちでもアンモニアが好ましく用いられる。
【0026】中和前共重合体のカルボキシル基の中和量
は、30モル%以上であることが好ましく、50モル%
以上であることがより好ましい。中和前共重合体のカル
ボキシル基の中和量が50モル%未満であると、共重合
体(a)の界面活性能および水溶性が低下し易い。
【0027】中和前共重合体中のカルボキシル基を塩基
で中和するに当たっては、上記した溶液重合などにより
得られる中和前共重合体を、反応媒体から回収せずにそ
のまま反応媒体中に存在させた状態(特に有機溶媒中に
溶解した状態)にしておき、そこに中和用の塩基を添加
して行うのが操作が容易である点から好ましい。その際
に、中和用の塩基を、水溶液として添加すると、カルボ
キシル基の中和が円滑に行われるのでより好ましい。
【0028】上記によってカルボキシル基の一部または
全部が中和された共重合体(a)を得ることができる。
共重合体(a)は、中和処理を行った反応系から取り出
して、(メタ)アクリル酸アルキルエステルから主とし
てなるラジカル重合性単量体の乳化重合に用いてもよ
い。しかしながら、中和前共重合体を溶液重合によって
製造し、それに中和用の塩基の水溶液を添加して中和前
共重合体中のカルボキシル基を中和して反応媒体中に共
重合体(a)を形成させた後、系に存在する有機溶媒を
適当な方法(例えば減圧下)で除去して共重合体(a)
の濃度が10〜60重量%程度の水溶液または水性分散
液の形態にし、その一部または全量を取り出して次の水
性エマルジヨンの製造工程で用いることが好ましい。
【0029】そして、本発明で用いる水性重合体エマル
ジヨンは、上記した共重合体(a)の存在下に、(メ
タ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とするガラス
転移温度が−10℃以下の重合体を与えるラジカル重合
性単量体を乳化重合することによって形成される。水性
重合体エマルジヨンを形成するための(メタ)アクリル
酸アルキルエステルを主成分とするラジカル重合性単量
体としては、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを主
成分とし、必要に応じてこれと共重合し得る他のラジカ
ル重合性単量体(以下これを「共重合性単量体」という
ことがある)を少量(好ましくは40重量%以下)併用
したものが好ましく用いられる。
【0030】水性重合体エマルジヨンの製造に用いられ
る上記の(メタ)アクリル酸アルキルエステルとして
は、そのアルキル基の炭素数が1〜12である(メタ)
アクリル酸アルキルエステルが好ましく用いられ、例え
ば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチ
ル、(メタ)アクリル酸イソプロピル、(メタ)アクリ
ル酸n−プロピル、(メタ)アクリル酸n−ブチル、
(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリル酸ヘ
キシル、(メタ)アクリル酸シクロヘキシル、(メタ)
アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸n
−オクチル、(メタ)アクリル酸イソオクチル、(メ
タ)アクリル酸n−ノニルおよび(メタ)アクリル酸イ
ソノニル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アクリ
ル酸ラウリル等を挙げることができ、これらの(メタ)
アクリル酸アルキルエステルの1種または2種以上を用
いることができる。特に、本発明では、水性重合体エマ
ルジヨンの製造に当たって、(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルとして、アルキル基の炭素数が4〜9である
(メタ)アクリル酸アルキルエステルの1種または2種
以上を主成分として用いるのが好ましい。
【0031】また、上記したように、水性重合体エマル
ジヨンの製造に当たっては、(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルと共に他の共重合性単量体を少量成分として
用い得るが、そのような共重合性単量体としては、例え
ば、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエン等
のビニル芳香族系単量体;(メタ)アクリル酸、クロト
ン酸、ケイ皮酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸等
の不飽和カルボン酸;イタコン酸モノエチルエステル、
フマル酸モノブチルエステル、マレイン酸モノブチルエ
ステル等の不飽和ジカルボン酸のモノアルキルエステ
ル;(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メ
タ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、ポリエチレン
グリコールモノ(メタ)アクリレート、ポリプロピレン
グリコールモノ(メタ)アクリレート等の水酸基含有ビ
ニル単量体;(メタ)アクリロニトリル、酢酸ビニル、
(メタ)アクリルアミド、N−メチロールアクリルアミ
ド、メタクリル酸グリシジル、酢酸ビニル、塩化ビニ
ル、塩化ビニリデン等を挙げることができ、これらの共
重合性単量体の1種または2種以上を用いることができ
る。
【0032】上記した他の共重合性単量体を用いる場合
は、水性重合体エマルジヨンの製造に用いるラジカル重
合性単量体の合計重量に基づいて、該他の共重合性単量
体の使用割合が、上記したように40重量%以下である
ことが好ましい。他の共重合単量体の使用割合が40重
量%を超えると、水性重合体エマルジヨンから形成され
る粘着剤層の粘着性が不足しやすくなって、感熱粘着シ
ートを加熱しても粘着性を発現しにくくなる。
【0033】水性重合体エマルジヨンの製造法は特に制
限されず、従来公知の乳化重合と同様に行うことができ
る。すなわち、共重合体(a)の存在下に、(メタ)ア
クリル酸アルキルエステルを主成分とするラジカル重合
性単量体を水性媒体中に均一に分散させ、重合開始剤を
用いて乳化重合することにより水性重合体エマルジヨン
を得ることができる。かかる乳化重合においては、共重
合体(a)が界面活性剤(乳化剤)として機能するの
で、乳化重合時に保護コロイドや他の界面活性剤などの
乳化剤の使用量を通常の乳化重合の場合よりも少量にで
き、所望により他の乳化剤は一切使用しないことも可能
である。その結果、本発明の感熱粘着シートは、通常の
乳化重合によって得られる水性エマルジヨンを用いて粘
着剤層を形成させた粘着シートと比較して耐水性に優れ
ている。
【0034】また、乳化重合において使用し得る重合開
始剤としては、乳化重合に一般に用いられている重合開
始剤のいずれもが使用可能であり、例えば前記した共重
合体(a)を得るためのラジカル重合開始剤として例示
したのと同様の有機過酸化物、無機過酸化物またはアゾ
系化合物等を使用することができる。重合開始剤の好ま
しい使用量は、単量体の合計量を基準にして、0.1〜
5重量%である。
【0035】水性重合体エマルジヨンを製造するための
上記した乳化重合において、得られる重合体の分子量の
調節のために連鎖移動剤を使用してもよく、かかる連鎖
移動剤としては、共重合体(a)の製造に関して上記で
説明したのと同じようなメルカプト基を有する連鎖移動
剤が好ましく用いられる。
【0036】また、水性重合体エマルジヨンを製造する
際の重合温度は、0〜150℃程度であるのが好まし
く、20〜90℃であるのがより好ましい。また、その
際の重合時間は1〜24時間程度であるのが好ましく、
3〜8時間程度であるのがより好ましい。
【0037】水性重合体エマルジヨンにおいては、共重
合体(a)と、(メタ)アクリル酸アルキルエステルを
主成分とするラジカル重合性単量体から製造された重合
体部分[以下これを「(メタ)アクリル酸アルキルエス
テル系重合体部分」ということがある]とが、コア/シ
ェル構造、すなわち(メタ)アクリル酸アルキルエステ
ル系重合体がコアとなり、共重合体(a)がシェルとな
る構造を構成しているものと推測される。
【0038】また、水性重合体エマルジヨンにおいて
は、共重合体(a)部分と、(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステル系重合体部分の重量割合が、固形分の重量比
で、共重合体(a)部分/(メタ)アクリル酸アルキル
エステル系重合体部分=5/95〜80/20であるこ
とが好ましく、10/90〜60/40であることがよ
り好ましい。水性重合体エマルジヨン中の固形分(重合
体合計量)を基準にして、共重合体(a)部分が5重量
%未満であると、得られる粘着シートでは、その粘着剤
層の常温(25℃)での粘着力が10g/25mmを超
えるようになり、かかる粘着シートは、剥離処理(剥離
紙や剥離剤による処理)が不要な粘着シートという本発
明の対象外のものとなる。一方、水性重合体エマルジヨ
ンにおける共重合体(a)部分の割合が、水性重合体エ
マルジヨンの固形分を基準にして80重量%を超える
と、水性重合体エマルジヨンから形成される粘着剤層の
Tgが高くなり過ぎて、加熱あるいは加圧により発現す
る粘着性能が劣ったものになり易い。
【0039】本発明の感熱粘着シートの粘着剤層に用い
る上記した水性重合体エマルジヨンは、その用途に応じ
て、一般的な粘着剤に通常使用される消泡剤、界面活性
剤、防カビ剤、香料、中和剤、粘着付与剤、増粘剤、レ
ベリング調整剤、凍結防止剤、発泡剤、酸化防止剤、紫
外線吸収剤、補強剤、充てん剤、顔料、蛍光増白剤、帯
電防止剤、抗ブロッキング剤、難燃剤、架橋剤、可塑
剤、滑剤、有機溶剤または着色剤等の1種または2種以
上を含有していてもよい。
【0040】本発明の感熱粘着シートにおいては、基材
の種類は特に制限されず、感熱粘着シートの用途などに
応じて適当なものを使用することができ、例えば、布、
紙、皮革、木材、金属、ガラス、各種プラスチックなど
からなるフィルムやシート、板、発泡プラスチックシー
ト等などを挙げることができる。その際に前記したプラ
スチックからなる基材としては、ポリエステル、ポリア
ミド、塩化ビニル系重合体、ポリエチレン、ポリプロピ
レン、ポリウレタンなどからなる基材を挙げることがで
きる。また、基材の形状は、長尺体、所定の寸法に切断
したもの(例えば方形、円形、楕円形、その他の形状に
あらかじめ切断したもの)などのいずれであってもよ
い。
【0041】本発明の感熱粘着シートは、上記した基材
の一方または両方の面に、上記した水性重合体エマルジ
ヨンを塗布し、それを適当な方法で乾燥することによっ
て製造することができる。その際に、粘着剤組成物の基
材への塗布方法は特に制限されず、例えば、ロールコー
ター塗布、スプレー塗布、流延塗布、ドクタープレート
塗布、ハケ塗りなどの任意の方法を用いて行うことがで
きる。基材上に塗布した粘着剤組成物の乾燥に当たって
は、最終的に得られる粘着シートにおいてその粘着剤層
が常温で粘着性を発現しないような温度で加熱すること
が必要であり、粘着剤組成物中に含まれる共重合体
(a)のTg以下の温度で乾燥する。より好ましい乾燥
温度は共重合体(a)のTgより10〜20℃低い温度
である。
【0042】本発明の感熱粘着シートでは、粘着剤層の
厚さは、用途などに応じて適宜調節することができる
が、一般に、約1μm〜1mm程度にしておくのが好ま
しく、それによって感熱粘着シートを被着体に貼着させ
るために加熱および/または加圧したときに、粘着剤層
に良好な粘着性を発現させ得ることができる。
【0043】本発明の感熱粘着シートは、JIS Z
0237に規定する180度ひきはがし法による温度2
5℃での粘着力が、10g/25mm以下であって、常温
で粘着性を示さないかまたは常温における粘着力が極め
て小さいので、従来汎用の粘着シートとは異なり、その
粘着剤層に対する剥離処理を施すことなく、通常の粘着
性をもたない製品と同じように単にそのまま包装し、ま
たは包装せずに、保存、流通、販売することができる。
その際に、本発明でいう「剥離処理を施さない」とは、
感熱粘着シートの粘着剤層上を剥離紙で被覆したしない
こと、また巻き込み式の粘着テープでは基材の裏面に特
別な剥離処理を施さないことを意味する。勿論、必要に
より、例えば25℃での粘着力が3〜10g/25mm
の場合、粘着シートの用途によっては剥離処理を施して
使用してもよい。
【0044】本発明の感熱粘着シートを被着体に貼着さ
せるに当たっては、感熱粘着シートの粘着剤層を加熱す
るか、被着体側を加熱するか、または感熱粘着シートの
粘着剤層と被着体の両方を加熱することによって、感熱
粘着シートを被着体に貼着することができる。粘着剤層
に粘着性を発現させるための加熱温度は、粘着剤組成物
中に含まれる共重合体(a)のTgに依存し、通常その
Tgよりも10℃以上、好ましく30℃以上高い温度が
適している。また、加圧によって本発明の感熱粘着シー
トの粘着剤層に粘着性を発現させる場合は、ボールペン
を用いて筆記するときの筆圧程度の押圧力を感熱粘着シ
ートに加えることによって、感熱粘着シートを被着体に
貼着させることができる。
【0045】一旦被着体に貼着された本発明の粘着シー
トは、温度が常温に戻っても又は押圧力を解除しても、
その粘着性を失わずに、被着体に良好に貼着していて、
そのまま自然に剥がれてしまうことがない。そして、被
着体から本発明の感熱粘着シートを剥がしたいときに
は、汎用の粘着シートと同様に、手などで引っ張ること
によって被着体から容易に剥がすことができ、その剥が
したものではその粘着剤層が粘着性を保っているので、
同じ被着体または別の被着体に再度貼着することができ
る。
【0046】本発明の感熱粘着シートを貼着できる被着
体の素材や種類は特に制限されず、例えば布、紙、皮
革、木材、金属、ガラス、コンクリート、セラミック、
ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩
化ビニル、ポリウレタン、ポリカーボネート、ポリアミ
ド、ポリイミド、スチレン系重合体、ゴム類などのいず
れのものにも良好に貼着することができる。
【0047】
【実施例】以下に、本発明について合成例、実施例およ
び比較例をあげて具体的に説明するが本発明はそれによ
り何ら限定されない。以下の各例において、特に断らな
い限り、「部」および「%」は、それぞれ「重量部」お
よび「重量%」を示す。また、粘着シートの粘着力、保
持力、プローブタックおよび耐水性はそれぞれ次に示す
方法によって測定または評価した。
【0048】(1)粘着シートの粘着力:50μmの厚
みのポリエステルフィルムに乾燥後の塗膜の厚みが20
μm〜30μmとなるように粘着剤組成物を塗布し、7
0℃で5分間乾燥して粘着シートを作る。その粘着シー
トを幅25mm長さ約250mmに切って試験片とし
た。試験片を、(i)加熱することなくそのままで(2
5℃)、(ii)100℃に2分間加熱した後に、または
(iii)140℃に2分間加熱した後に、試験板である
研磨したステンレス板に貼り、2Kgのゴムローラーを
一往復して圧着し、30分後に300mm/minの引
張速度で試験板に対する180℃引き剥がし粘着力を求
めた。JIS Z 0237の粘着力に準じて測定し
た。
【0049】(2)粘着シートの保持力:JIS Z
0237の保持力に準じて測定した。すなわち、粘着試
験の場合と同じ粘着シートを作製し、その粘着シートを
幅25mm長さ約150mmに切って試験片とした。試
験片を、(i)加熱処理することなくそのままで(25
℃)、(ii)100℃に2分間加熱した後に、または
(iii)140℃に2分間加熱した後に、試験板である
ステンレス板に試験片の25mm×25mmの面積が接
するように貼り合わせ、2Kgのゴムローラーを一往復
して圧着し、30分後に40℃にて1kg荷重をかけて
剥がれ落ちるまでの時間を測定した。3時間保持した場
合は、ずれた距離を測定した。なお、荷重をかけてすぐ
に剥がれ落ちてしまう場合は「0分」とした。
【0050】(3)粘着シートのプローブタック:JI
S Z 0237のプローブタック試験に準じて測定し
た。すなわち、粘着力試験の場合と同じ粘着シートを作
製し、その粘着シートを幅約20mm長さ約20mmに
切って試験片とした。試験片を用い、前記(2)項にお
ける(i)〜(iii)と同様の操作後に、直径5mmの
円柱プローブ、接触速さ及び引き剥がし速さ毎秒0.2
cm、接触荷重0.98±0.01N/cmの試験条件
で測定した。
【0051】(4)粘着シートの耐水性:粘着力試験の
場合と同じ粘着シートを作り、それを20℃の水中に1
時間浸漬してその白化状態を肉眼で観察して、白化が生
じなかった場合を○、白化した場合を×として評価し
た。
【0052】《合成例1》[共重合体(a1)水溶液の
調製] (1) メタクリル酸ブチル20部、メタクリル酸メチ
ル10部、アクリロニトリル35部、メタクリル酸2−
ヒドロキシエチル10部、メタクリル酸25部およびメ
チルエチルケトン100部の混合液に、2,2’−アゾ
ビスイソブチロニトリル0.5部を溶解し、攪拌機、コ
ンデンサー、温度計、窒素導入管を備えたフラスコに仕
込み、窒素雰囲気下80℃で4時間加熱した後、さらに
0.5部の2,2’−アゾビスイソブチロニトリルを投
入し、同温度で5時間加熱し、固形分含量が50%の中
和前共重合体(酸価162.5mgKOH/g共重合
体)のメチルエチルケトン溶液を得た。 (2) 上記(1)で得られた中和前共重合体のメチル
エチルケトン溶液201部に、撹拌下しながら3.9%
アンモニア水100部を徐々に加えて中和前共重合体に
おけるカルボキシル基の中和を行って反応液のpHを7
〜8程度とした後、減圧下に温度50℃でメチルエチル
ケトンを除去し、カルボキシル基の中和された共重合体
(a)(固形分含量54%)の水溶液(pH7.7)を
得た〔以下これを「共重合体(a1)水溶液」とい
う〕。
【0053】《合成例2〜7》以下の表2に記載した単
量体を使用して合成例1と同様にして溶液重合を行って
中和前共重合体のメチルエチルケトン溶液を得た後、合
成例1と同様にしてアンモニア水またはトリエタノール
アミン水溶液を加えて、中和前共重合体におけるカルボ
キシル基の中和を行って反応液のpHを7〜8程度とし
た後、減圧下にメチルエチルケトンを除去して、カルボ
キシル基の中和された共重合体(a2)〜共重合体
(a3)水溶液および共重合体(b1)〜共重合体
(b4)水溶液をそれぞれ製造した。
【0054】上記の合成例1〜7で得られた共重合体
(a1)〜共重合体(a3)水溶液および共重合体
(b1)〜共重合体(b4)水溶液の内容[水溶液に含ま
れる共重合体(中和前共重合体)の単量体組成、Tgお
よび中和用塩基の種類]を以下の表2に示す。以下の表
2および表3では単量体を略号で示したが、略号とその
内容は以下の表1に示すとおりである。
【0055】
【表1】 略 号 : 単量体の種類 BMA :メタクリル酸ブチル MMA :メタクリル酸メチル AN :アクリロニトリル HEMA :メタクリル酸2−ヒドロキシエチル MAA :メタクリル酸 ST :スチレン AA :アクリル酸 AEH :アクリル酸2−エチルヘキシル BA :アクリル酸ブチル EA :アクリル酸エチル INA :アクリル酸イソノニル NMAM :N−メチロールアクリルアミド
【0056】
【表2】
【0057】《実施例1》 (1) アクリル酸2−エチルヘキシル95部およびメ
タクリル酸2−ヒドロキシエチル5部を混合して単量体
混合物を調製した。 (2) 撹拌機、温度計、コンデンサー、窒素導入管を
備えたフラスコに、脱イオン水100部および合成例1
で調製した共重合体(a1)水溶液30部を添加してお
き、窒素雰囲気下で60℃に昇温した後、t−ブチルハ
イドロパーオキシドの水溶液5部、ロンガリット(商品
名;ホルムアルデヒドナトリウムスルホキシラート二水
塩)の10%水溶液5部、および上記(1)で調製した
単量体混合物100部を別供給で3時間かけて滴下し
た。滴下後同温度でさらに2時間反応を継続させて重合
を終了して、固形分濃度が約49%の水性重合体エマル
ジヨンを得た。得られた水性重合体エマルジヨンの内容
は、下記の表3に示すとおりであった。 (3) 上記(2)で得られた水性重合体エマルジヨン
を、50μmの厚みのポリエステルフィルムにバーコー
ターにより乾燥後の粘着剤層の厚さが20〜30μmと
なるように塗布し、70℃の乾燥温度で5分間乾燥して
粘着シートを作った。 (4) 上記(3)で得られた粘着シートの粘着力、保
持力、プローブタックおよび耐水性を上記した方法で測
定または評価したところ、下記の表4に示すとおりの結
果であった。
【0058】《実施例2》 (1) アクリル酸ブチル25部、アクリル酸2−エチ
ルヘキシル70部、アクリロニトリル4.9部およびN
−メチロールアクリルアミド0.1部を混合して単量体
混合物を調製した。 (2) 合成例2で調製した共重合体(a2)水溶液3
0部と脱イオン水40部を上記(1)で調製した単量体
混合物と混合し、スリーワンモーターにより乳化させて
水性乳化分散体を調製した。得られた水性重合体エマル
ジヨンの内容は、下記の表3に示すとおりであった。 (3) 実施例1の(2)で用いたのと同様のフラスコ
に、脱イオン水60部および炭酸ナトリウム(中和剤)
0.2部を入れ、窒素を吹き込みながら、フラスコの内
温を70℃に保ち、撹拌しながら、過硫酸アンモニウム
水溶液(過硫酸アンモニウム/脱イオン水=0.3部/
9.7部)10部と、上記(2)で調製した水性乳化分
散体200部を3時間かけて滴下した後、さらに2時間
反応を継続させて重合を終了して、固形分濃度が約49
%の水性重合体エマルジヨンを調製した。得られた水性
重合体エマルジヨンの内容は下記の表3に示すとおりで
あった。 (4) 上記(3)で得られた水性重合体エマルジヨン
を用いて、実施例1の(3)と同様にして粘着シートを
つくり、その粘着力、保持力、プローブタックおよび耐
水性を上記した方法で測定または評価したところ、下記
の表4に示すとおりの結果であった。
【0059】《実施例3》 (1) アクリル酸エチル35部、アクリル酸ブチル6
0部、メタクリル酸メチル4.7部およびN−メチロー
ルアクリルアミド0.3部を混合して単量体混合物を調
製した。 (2) 水性重合体エマルジヨンの製造時に、合成例3
で調製した共重合体(a3)水溶液20部と上記(1)
で調製した単量体混合物100部を用いた以外は、実施
例1の(2)と同様に乳化重合して水性重合体エマルジ
ヨンを調製したところ、下記の表3に示すとおりの水性
重合体エマルジヨンが得られた。 (3) 上記(3)で得られた水性重合体エマルジヨン
を用いて、実施例1の(3)と同様にして粘着シートを
つくり、その粘着力、保持力、プローブタックおよび耐
水性を上記した方法で測定または評価したところ、下記
の表4に示すとおりの結果であった。
【0060】《実施例4》 (1) アクリル酸ブチル95部、アクリロニトリル4
部およびアクリル酸1部を混合して単量体混合物を調製
した。 (2) 水性重合体エマルジヨンの製造時に、合成例1
で調製した共重合体(a1)水溶液30部と上記(1)
で調製した単量体混合物100部を用いて、実施例1の
(2)と同様に乳化重合して水性重合体エマルジヨンを
調製したところ、下記の表3に示すとおりの水性重合体
エマルジヨンが得られた。 (3) 上記(3)で得られた水性重合体エマルジヨン
を用いて、実施例1の(3)と同様にして粘着シートを
つくり、その粘着力、保持力、プローブタックおよび耐
水性を上記した方法で測定または評価したところ、下記
の表4に示すとおりの結果であった。
【0061】《比較例1〜4》(メタ)アクリル酸アル
キルエステル系重合体を主成分とするラジカル重合性単
量体混合物として、下記の表3に示す単量体混合物10
0重量部を用い、これに下記の表3に示す共重合体水溶
液30重量部を用いた以外は実施例1と同様にして乳化
重合を行って水性重合体エマルジヨンをそれぞれ調製
し、その水性重合体エマルジヨンを用いて実施例1と同
様にして粘着シートをつくり、その粘着力、保持力、プ
ローブタックおよび耐水性を上記した方法で測定または
評価したところ、下記の表4に示すとおりの結果であっ
た。
【0062】《比較例5》乳化重合時に、共重合体(a
1)水溶液30部の代わりに、25%ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム水溶液20部を用いた以外は、実
施例1と全く同様にして水性重合体エマルジヨンを調製
し、その水性重合体エマルジヨンを用いて実施例1と同
様にして粘着シートをつくり、その粘着力、保持力、プ
ローブタックおよび耐水性を上記した方法で測定または
評価したところ、下記の表4に示すとおりの結果であっ
た。
【0063】
【表3】
【0064】
【表4】
【0065】上記の表4の結果から、α,β−エチレン
性不飽和カルボン酸および疎水性のラジカル重合性単量
体から主としてなる単量体混合物を共重合して得られる
共重合体であって共重合体中のカルボキシル基の一部ま
たは全量が沸点110℃以下の塩基で中和されているガ
ラス転移温度が20℃以上である共重合体(a1)〜
(a3)の存在下に、(メタ)アクリル酸アルキルエス
テルを主成分とするラジカル重合性単量体を乳化重合し
て得られる水性重合体エマルジヨンから形成された粘着
剤層を有する実施例1〜4の粘着シートは、JIS Z
0237に規定する180度ひきはがし法による温度
25℃での粘着力が10g/25mm以下であって、常
温では粘着性を示さないこと、一方加熱すると良好な粘
着性を発現し、感熱粘着シートとして有効に使用できる
ことがわかる。
【0066】それに対して、比較例1および比較例3〜
4の粘着シート、すなわちα,β−エチレン性不飽和カ
ルボン酸と疎水性のラジカル重合性単量体から主として
なる単量体混合物を共重合して得られる共重合体であっ
てカルボキシル基の一部または全量が塩基によって中和
されている共重合体ではあるがそのTgが20℃よりも
低い共重合体の存在下に(メタ)アクリル酸アルキルエ
ステルを主成分とするラジカル重合性単量体を乳化重合
して得られた水性重合体エマルジヨンから形成された粘
着剤層を有している粘着シートの場合は、常温でも高い
粘着性を既に有しており、感熱特性はない。
【0067】さらに、比較例2および比較例4の結果か
ら、α,β−エチレン性不飽和カルボン酸と疎水性のラ
ジカル重合性単量体から主としてなる単量体混合物を共
重合して得られる共重合体であってそのカルボキシル基
を沸点が110℃よりも高い塩基を用いて中和したもの
を用いると、粘着シートの耐水性が不良になることがわ
かる。また、比較例5の結果から、上記した共重合体
(a)を用いずに、通常の界面活性剤を用いて(メタ)
アクリル酸アルキルエステルを主成分とするラジカル重
合性単量体を乳化重合して得られる水性重合体エマルジ
ヨンから形成された粘着剤層を有する粘着テープでは、
その粘着剤層は常温でも既に粘着性を示し、その粘着性
は加熱処理の前後で基本的に変わらない。
【0068】
【発明の効果】本発明の感熱粘着シートは、常温では粘
着性を示さないかまたは粘着性を殆ど示さないので、剥
離紙の使用や基材裏面への剥離剤の塗布などのような粘
着剤層に対する剥離処理を施す必要がなく、そのまま包
装してまたは包装せずに、保存、流通および/または販
売することができ、省資源、粘着シート製造時の工程の
簡略化およびコストなどの点で極めて優れている。そし
て、本発明の感熱粘着シートは、加熱および/または加
圧することによって、高粘着性から中程度の粘着性、ま
た場合によってはやや低い粘着性まで、種々の粘着性能
を発現させることができるので、そのような特性を活か
して、例えばラベル、テープ、包装物のシール、壁紙
用、マーキング用、およびその他の広範な用途に有効に
使用することができる。特に、壁紙用等に用いる場合、
低粘着性を利用して位置決めを行い、その後に熱を加え
ることにより壁紙を接着固定するという使用方法も可能
になる。
【0069】しかも、本発明の感熱粘着シートは、加熱
および/または加圧によって粘着性を発現させて被着体
に貼着した後、温度が常温に戻っても、一旦発現された
粘着力が維持されているので、貼着された粘着シートが
被着体から剥がれることがない。そして、被着体に貼着
した本発明の感熱粘着シートを剥がしたい場合には、手
などによって引っ張るだけで簡単に剥がすことができ、
剥がしたものは、必要であれば同じ被着体または別の被
着体に再度貼着することができる。さらに、本発明の感
熱粘着シートでは、粘着性を発現させるための加熱温度
の設定に自由度があり、しかも時間が経過しても粘着剤
層が硬くならないので、粘着シートが折り曲げられて
も、被着体から剥がれる心配がなく、その上粘着剤層中
の成分が基材に滲み出すというトラブルも生じない。そ
して、本発明においては、粘着剤層を形成するのに用い
た水性重合体エマルジヨン中に、低分子量の界面活性剤
が含まれないか又は含まれる場合にも通常の乳化重合に
よって得られた水性重合体エマルジヨンに含まれる量よ
りも少なくすることができるため、粘着剤層の耐水性に
優れる感熱粘着シートが得られる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の共重合体(a)の存在下に、(メ
    タ)アクリル酸アルキルエステルを主成分とするガラス
    転移温度が−10℃以下の重合体を与えるラジカル重合
    性単量体を乳化重合して得られる、水性重合体エマルジ
    ョンから形成された粘着剤層を基材上に有する感熱粘着
    シートであって、JIS Z 0237に規定する18
    0度ひきはがし法による温度25℃での粘着力が10g
    /25mm以下であることを特徴とする感熱粘着シート; ○共重合体(a):α,β−エチレン性不飽和カルボン
    酸単位および疎水性のラジカル重合性単量体単位を主構
    成単位とする共重合体におけるカルボキシル基の一部ま
    たは全量が沸点110℃以下の塩基で中和されている、
    ガラス転移温度が20℃以上の水溶性または水分散性の
    共重合体。
JP21788596A 1996-07-19 1996-07-31 感熱粘着剤用組成物および感熱粘着シート Expired - Fee Related JP3431768B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21788596A JP3431768B2 (ja) 1996-07-31 1996-07-31 感熱粘着剤用組成物および感熱粘着シート
US09/214,518 US6368707B1 (en) 1996-07-19 1997-07-18 Heat-sensitive adhesive sheet
PCT/JP1997/002504 WO1998003602A1 (fr) 1996-07-19 1997-07-18 Feuille adhesive autocollante et thermosensible
EP97930842A EP0913443A4 (en) 1996-07-19 1997-07-18 HEAT-SENSITIVE AND PRESSURE-SENSITIVE ADHESIVE COATING

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21788596A JP3431768B2 (ja) 1996-07-31 1996-07-31 感熱粘着剤用組成物および感熱粘着シート

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1046117A true JPH1046117A (ja) 1998-02-17
JP3431768B2 JP3431768B2 (ja) 2003-07-28

Family

ID=16711298

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21788596A Expired - Fee Related JP3431768B2 (ja) 1996-07-19 1996-07-31 感熱粘着剤用組成物および感熱粘着シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3431768B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002121532A (ja) * 2000-10-10 2002-04-26 Ricoh Co Ltd 感熱性粘着材料、その活性化方法及び貼着方法
WO2003057738A1 (fr) * 2001-12-28 2003-07-17 Clariant International Ltd. Emulsion de resine synthetique, compositions d'adhesif autocollant facilement gonflables a l'eau contenant l'emulsion, et procede de production de l'emulsion
US7144944B2 (en) 2001-03-19 2006-12-05 Gelanese International Corporation Coating composition for ink-jet recording medium and ink-jet recording medium
JP2010047718A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Toagosei Co Ltd ねじ用樹脂組成物
JP2012001615A (ja) * 2010-06-16 2012-01-05 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The エマルジョン型粘着剤組成物、粘着シート、粘着シートの剥離方法
JP2015010185A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 日東電工株式会社 水分散型粘着剤組成物およびその製造方法
WO2021182021A1 (ja) * 2020-03-10 2021-09-16 三菱ケミカル株式会社 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及びその硬化物

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002121532A (ja) * 2000-10-10 2002-04-26 Ricoh Co Ltd 感熱性粘着材料、その活性化方法及び貼着方法
JP4514078B2 (ja) * 2000-10-10 2010-07-28 株式会社リコー 感熱性粘着材料及びその貼着方法
US7144944B2 (en) 2001-03-19 2006-12-05 Gelanese International Corporation Coating composition for ink-jet recording medium and ink-jet recording medium
WO2003057738A1 (fr) * 2001-12-28 2003-07-17 Clariant International Ltd. Emulsion de resine synthetique, compositions d'adhesif autocollant facilement gonflables a l'eau contenant l'emulsion, et procede de production de l'emulsion
CN1295253C (zh) * 2001-12-28 2007-01-17 日本合成化学工业株式会社 合成树脂乳液、含该乳液的易水溶胀性压敏粘合剂组合物及制备该合成树脂乳液的方法
US7317056B2 (en) 2001-12-28 2008-01-08 Celanese International Corporation Synthetic resin emulsion, easily water-swellable pressure-sensitive adhesive compositions containing the same and process for production of the emulsion
JP2010047718A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Toagosei Co Ltd ねじ用樹脂組成物
JP2012001615A (ja) * 2010-06-16 2012-01-05 Nippon Synthetic Chem Ind Co Ltd:The エマルジョン型粘着剤組成物、粘着シート、粘着シートの剥離方法
JP2015010185A (ja) * 2013-06-28 2015-01-19 日東電工株式会社 水分散型粘着剤組成物およびその製造方法
WO2021182021A1 (ja) * 2020-03-10 2021-09-16 三菱ケミカル株式会社 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物及びその硬化物

Also Published As

Publication number Publication date
JP3431768B2 (ja) 2003-07-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6368707B1 (en) Heat-sensitive adhesive sheet
JP2003313525A (ja) 水分散型粘着剤組成物及び粘着製品
JPH1036788A (ja) 感熱粘着シート
WO1998058034A1 (fr) Procede de production d'un article etiquete
JP2001200227A (ja) 感熱性粘着剤組成物および感熱性粘着シート又はラベル
JP2000281996A (ja) 再剥離型感圧接着剤組成物
JP3670049B2 (ja) ディレードタック型粘着剤組成物
JPH115959A (ja) 感熱粘着剤組成物及び感熱粘着シート
JP3431768B2 (ja) 感熱粘着剤用組成物および感熱粘着シート
JP2001011396A (ja) シートの施工方法
JP2006241264A (ja) 粘着組成物及びそれを用いた温水剥離型粘着シート
JP4326092B2 (ja) 塗装用マスキングテープまたはシート
JP4248261B2 (ja) 再剥離型粘着剤組成物
JPH10231464A (ja) 感熱粘着剤組成物および感熱粘着シート
JP2001089730A (ja) 感圧性接着剤組成物およびそれを用いた感圧性接着シート
JP4161649B2 (ja) 感熱性粘着剤組成物および感熱性粘着シート又はラベル
JP2001200235A (ja) 感熱性粘着剤組成物およびその製造方法ならびに感熱性粘着シート又はラベル
JP2002105420A (ja) 再剥離型水分散感圧接着剤
JPS6067579A (ja) 再剥離型粘着剤
JP2005023293A (ja) テープ状絶縁材、テープ状絶縁材が貼合された絶縁物品並びに感圧性接着テープ
JP3123378B2 (ja) 水系感圧接着剤
JPH10237142A (ja) 感熱粘着剤組成物の製造方法および感熱粘着シート
JP2005248059A (ja) アクリル系共重合体エマルジョン及びエマルジョン型アクリル系粘着剤
JPH115960A (ja) 感熱粘着剤組成物及び感熱粘着シート
JP2004277517A (ja) 水性再剥離型粘着剤組成物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090523

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090523

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090523

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100523

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100523

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110523

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120523

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120523

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130523

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130523

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140523

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees