JPH1045724A - N−スルホニルピリミジンカルボン酸アミド誘導体の製造法 - Google Patents
N−スルホニルピリミジンカルボン酸アミド誘導体の製造法Info
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- JPH1045724A JPH1045724A JP22041396A JP22041396A JPH1045724A JP H1045724 A JPH1045724 A JP H1045724A JP 22041396 A JP22041396 A JP 22041396A JP 22041396 A JP22041396 A JP 22041396A JP H1045724 A JPH1045724 A JP H1045724A
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【課題】除草剤として有用なN−スルホニルピリミジン
カルボン酸アミド誘導体を効率的に製造することができ
る方法を提供する。 【解決手段】 一般式(II)[式中、Rはアルコキシ基を示し、Yは
ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基など、を示
し、nは0、1又は2を示す。]で表される4,6−ジ
アルコキシピリミジン−2−カルボン酸フェニルエステ
ル誘導体と一般式(III)[式中、R1は置換又は無
置換のアルキル基、置換又は無置換のアルケニル基、置
換又は無置換のアルキニル基、置換又は無置換のシクロ
アルキル基、置換又は無置換のアルキルアミノ基などを
示す。]で表されるスルホンアミド誘導体とを反応させ
ることを特徴とする、一般式(I)で表されるN−スル
ホニルピリミジンカルボン酸アミド誘導体の製造方法及
び4,6−ジアルコキシピリミジン−2−カルボン酸
フェニルエステル誘導体。
カルボン酸アミド誘導体を効率的に製造することができ
る方法を提供する。 【解決手段】 一般式(II)[式中、Rはアルコキシ基を示し、Yは
ハロゲン原子、アルキル基、アルコキシ基など、を示
し、nは0、1又は2を示す。]で表される4,6−ジ
アルコキシピリミジン−2−カルボン酸フェニルエステ
ル誘導体と一般式(III)[式中、R1は置換又は無
置換のアルキル基、置換又は無置換のアルケニル基、置
換又は無置換のアルキニル基、置換又は無置換のシクロ
アルキル基、置換又は無置換のアルキルアミノ基などを
示す。]で表されるスルホンアミド誘導体とを反応させ
ることを特徴とする、一般式(I)で表されるN−スル
ホニルピリミジンカルボン酸アミド誘導体の製造方法及
び4,6−ジアルコキシピリミジン−2−カルボン酸
フェニルエステル誘導体。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、除草剤として有用
なN−スルホニルピリミジンカルボン酸アミド誘導体の
製造法及び該製造法の原料として有用な4,6−ジアル
コキシピリミジン−2−カルボン酸 フェニルエステル
誘導体に関するものである。
なN−スルホニルピリミジンカルボン酸アミド誘導体の
製造法及び該製造法の原料として有用な4,6−ジアル
コキシピリミジン−2−カルボン酸 フェニルエステル
誘導体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】これまでに、N−スルホニル含窒素6員
芳香環カルボン酸アミド誘導体又はその塩、製造法及び
有害生物防除剤に関する記載及び一般式(VIII)で
表される化合物を製造する製造法として、(化5)に示
すような一般式(VI)で表されるスルホンアミド誘導
体と下記一般式(VII)で表されるカルボン酸誘導体
を、適当な縮合剤の存在下、適当な溶媒中で、必要なら
ば塩基の共存下で反応させる製造法が知られている(W
O−9318012号公報明細書)。
芳香環カルボン酸アミド誘導体又はその塩、製造法及び
有害生物防除剤に関する記載及び一般式(VIII)で
表される化合物を製造する製造法として、(化5)に示
すような一般式(VI)で表されるスルホンアミド誘導
体と下記一般式(VII)で表されるカルボン酸誘導体
を、適当な縮合剤の存在下、適当な溶媒中で、必要なら
ば塩基の共存下で反応させる製造法が知られている(W
O−9318012号公報明細書)。
【0003】
【化5】 [式中R2は(置換)アルキル基、(置換)アルケニル
基、アルキニル基(置換)シクロアルキル基、(置換)
アルキルアミノ基又は(置換)ジアルキルアミノ基を示
し、R3、R4は同一又は相異なり水素原子、ハロゲン
原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロアルキル基、又
はハロアルコキシ基を示し、Zはメチン基又は窒素原子
を示す。]
基、アルキニル基(置換)シクロアルキル基、(置換)
アルキルアミノ基又は(置換)ジアルキルアミノ基を示
し、R3、R4は同一又は相異なり水素原子、ハロゲン
原子、アルキル基、アルコキシ基、ハロアルキル基、又
はハロアルコキシ基を示し、Zはメチン基又は窒素原子
を示す。]
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記WO
−9318012号公報明細書に記載の製造法は、一般
式(VII)で表される化合物の製造に比較的長い工程
を要すること、及び縮合剤を使用しなければならないこ
と等で必ずしも工業的に有利な方法であるとは言い難
い。本発明は、N−スルホニルピリミジンカルボン酸ア
ミド誘導体をより効率良く製造できる方法を提供するこ
とを課題としてなされたものである。
−9318012号公報明細書に記載の製造法は、一般
式(VII)で表される化合物の製造に比較的長い工程
を要すること、及び縮合剤を使用しなければならないこ
と等で必ずしも工業的に有利な方法であるとは言い難
い。本発明は、N−スルホニルピリミジンカルボン酸ア
ミド誘導体をより効率良く製造できる方法を提供するこ
とを課題としてなされたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を達成すべく、N−スルホニルピリミジンカルボン酸ア
ミド誘導体の製造方法について鋭意検討した結果、スル
ホンアミド誘導体とピリミジン−2−カルボン酸 フェ
ニルエステル誘導体を反応させることにより前記課題を
達成できることを見出し、また、その原料となるピリミ
ジン−2−カルボン酸 フェニルエステル誘導体は、フ
ェニルオキザリルクロライド誘導体とジメチルプロパン
ジイミデート二塩酸塩と反応させることにより製造でき
る新規化合物であることを見出し本発明を完成するに至
った。
を達成すべく、N−スルホニルピリミジンカルボン酸ア
ミド誘導体の製造方法について鋭意検討した結果、スル
ホンアミド誘導体とピリミジン−2−カルボン酸 フェ
ニルエステル誘導体を反応させることにより前記課題を
達成できることを見出し、また、その原料となるピリミ
ジン−2−カルボン酸 フェニルエステル誘導体は、フ
ェニルオキザリルクロライド誘導体とジメチルプロパン
ジイミデート二塩酸塩と反応させることにより製造でき
る新規化合物であることを見出し本発明を完成するに至
った。
【0006】即ち、本発明は下記(1)及び(2)に記
載の事項を提供するものである。
載の事項を提供するものである。
【0007】(1)一般式(II)
【0008】
【化6】 [式中、Rはアルコキシ基を示し、Yはハロゲン原子、
アルキル基、アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基又はア
ルコキシカルボニル基を示し、nは0、1又は2を示
す。]
アルキル基、アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基又はア
ルコキシカルボニル基を示し、nは0、1又は2を示
す。]
【0009】で表される4,6−ジアルコキシピリミジ
ン−2−カルボン酸 フェニルエステル誘導体と一般式
(III)
ン−2−カルボン酸 フェニルエステル誘導体と一般式
(III)
【0010】
【化7】 [式中、R1は置換又は無置換のアルキル基、置換又は
無置換のアルケニル基、置換又は無置換のアルキニル
基、置換又は無置換のシクロアルキル基、置換又は無置
換のアルキルアミノ基、置換又は無置換のジアルキルア
ミノ基又は環状アミノ基を示す。]
無置換のアルケニル基、置換又は無置換のアルキニル
基、置換又は無置換のシクロアルキル基、置換又は無置
換のアルキルアミノ基、置換又は無置換のジアルキルア
ミノ基又は環状アミノ基を示す。]
【0011】で表されるスルホンアミド誘導体とを反応
させることを特徴とする、一般式(I)
させることを特徴とする、一般式(I)
【0012】
【化8】 [式中、R及びR1は前記と同義である。]
【0013】で表されるN−スルホニルピリミジンカル
ボン酸アミド誘導体の製造方法。
ボン酸アミド誘導体の製造方法。
【0014】(2)一般式(II)
【0015】
【化9】 [式中、Rはアルコキシ基を示し、Yはハロゲン原子、
アルキル基、アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基又はア
ルコキシカルボニル基を示し、nは0、1又は2を示
す。]
アルキル基、アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基又はア
ルコキシカルボニル基を示し、nは0、1又は2を示
す。]
【0016】で表される4,6−ジアルコキシピリミジ
ン−2−カルボン酸 フェニルエステル誘導体。
ン−2−カルボン酸 フェニルエステル誘導体。
【0017】尚、本明細書において用いられる用語の定
義を以下に示す。ハロゲン原子とは、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素の各原子を包含する。
義を以下に示す。ハロゲン原子とは、フッ素、塩素、臭
素、ヨウ素の各原子を包含する。
【0018】アルキル基とは炭素数が1〜8の直鎖又は
分岐鎖のアルキル基を意味し、例えばメチル基、エチル
基、イソプロピル基、tert−ブチル基、n−ヘキシ
ル基、n−オクチル基等を包含する。
分岐鎖のアルキル基を意味し、例えばメチル基、エチル
基、イソプロピル基、tert−ブチル基、n−ヘキシ
ル基、n−オクチル基等を包含する。
【0019】ハロアルキル基とは、同一又は相異なる1
〜10のハロゲン原子で置換されている炭素数が1〜8
の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を意味し、例えばクロロ
メチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル
基、テトラフルオロエチル基等を包含する。
〜10のハロゲン原子で置換されている炭素数が1〜8
の直鎖又は分岐鎖のアルキル基を意味し、例えばクロロ
メチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル
基、テトラフルオロエチル基等を包含する。
【0020】アルケニル基とは炭素数2〜8の直鎖又は
分岐鎖のアルケニル基を意味し、例えばアリル基、1−
ブテニル基、2−ブテニル基、2−ペンテニル基等を包
含する。
分岐鎖のアルケニル基を意味し、例えばアリル基、1−
ブテニル基、2−ブテニル基、2−ペンテニル基等を包
含する。
【0021】アルキニル基とは、炭素数2〜8の直鎖又
は分岐鎖のアルキニル基を意味し、例えばプロパルギル
基、1−ブチニル基、2−ブチニル基等を包含する。
は分岐鎖のアルキニル基を意味し、例えばプロパルギル
基、1−ブチニル基、2−ブチニル基等を包含する。
【0022】シクロアルキル基とは、炭素数3〜8のシ
クロアルキル基を意味し、例えばシクロプロピル基、シ
クロペンチル基、シクロヘキシル基等を包含する。
クロアルキル基を意味し、例えばシクロプロピル基、シ
クロペンチル基、シクロヘキシル基等を包含する。
【0023】アルコキシ基とは、アルキル部分が上記の
意味を示す(アルキル)−O−基を示し、例えばメトキ
シ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ
基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキ
シ基、tert−ブトキシ基、n−ヘキシルオキシ基、
n−オクチルオキシ基等を包含する。
意味を示す(アルキル)−O−基を示し、例えばメトキ
シ基、エトキシ基、n−プロポキシ基、イソプロポキシ
基、n−ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキ
シ基、tert−ブトキシ基、n−ヘキシルオキシ基、
n−オクチルオキシ基等を包含する。
【0024】アルキルアミノ基とは、アルキル部分が上
記の意味を示す(アルキル)−NH−基を示し、例えば
メチルアミノ基、エチルアミノ基、イソプロピルアミノ
基等を包含する。
記の意味を示す(アルキル)−NH−基を示し、例えば
メチルアミノ基、エチルアミノ基、イソプロピルアミノ
基等を包含する。
【0025】ジアルキルアミノ基とは、アルキル部分が
上記の意味を示す(アルキル)2N−基を示し、例えば
ジメチルアミノ基、メチルエチルアミノ基、ジイソプロ
ピルアミノ基等を包含する。
上記の意味を示す(アルキル)2N−基を示し、例えば
ジメチルアミノ基、メチルエチルアミノ基、ジイソプロ
ピルアミノ基等を包含する。
【0026】アルコキシカルボニル基とは、アルコキシ
部分が上記の意味を示す(アルコキシ)−CO−基を示
し、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基、イソプロポキシカルボニル基等を包含する。
部分が上記の意味を示す(アルコキシ)−CO−基を示
し、例えばメトキシカルボニル基、エトキシカルボニル
基、イソプロポキシカルボニル基等を包含する。
【0027】環状アミノ基とは、アジリジニル基、アゼ
チジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基等を包含
する。
チジニル基、ピロリジニル基、ピペリジニル基等を包含
する。
【0028】また、置換とは、例えばハロゲン原子、ア
ルコキシ基、シアノ基、アルコキシカルボニル基、ハロ
アルキル基等でモノ置換、或るいはポリ置換されている
ことを示す。
ルコキシ基、シアノ基、アルコキシカルボニル基、ハロ
アルキル基等でモノ置換、或るいはポリ置換されている
ことを示す。
【0029】
【発明の実施の形態】次に、本発明の方法により製造し
た一般式(I)で表されるN−スルホニルピリミジンカ
ルボン酸アミド誘導体の代表的な化合物例を(表1)
に、また一般式(II)で表される本発明化合物の代表
的な化合物例を(表2)に示すが、本発明はこれらに限
られるものではない。尚、化合物番号は以後の記載にお
いて参照される。
た一般式(I)で表されるN−スルホニルピリミジンカ
ルボン酸アミド誘導体の代表的な化合物例を(表1)
に、また一般式(II)で表される本発明化合物の代表
的な化合物例を(表2)に示すが、本発明はこれらに限
られるものではない。尚、化合物番号は以後の記載にお
いて参照される。
【0030】一般式(I)で表される化合物には、エン
トゲーゲン(E)体及びツザーメン(Z)体の2種類の
幾何異性体が存在するが、本発明の方法により製造でき
る一般式(I)で表される化合物は、これらの異性体の
いずれか及びこれら異性体の任意の比率の混合物をも包
含する。
トゲーゲン(E)体及びツザーメン(Z)体の2種類の
幾何異性体が存在するが、本発明の方法により製造でき
る一般式(I)で表される化合物は、これらの異性体の
いずれか及びこれら異性体の任意の比率の混合物をも包
含する。
【0031】
【表1】
【0032】
【表2】
【0033】次に、一般式(I)で表されるN−スルホ
ニルピリミジンカルボン酸アミド誘導体の製造に係る本
発明方法を製造法1として説明する。
ニルピリミジンカルボン酸アミド誘導体の製造に係る本
発明方法を製造法1として説明する。
【0034】〈製造法1〉
【0035】
【化10】 [式中、R、R1、Y及びnは前記と同義である。] 当方法は、一般式(I)で表されるN−スルホニルピリ
ミジンカルボン酸アミド誘導体を、一般式(II)で表
される4,6−ジアルコキシピリミジン−2−カルボン
酸 フェニルエステル誘導体と一般式(III)で表さ
れるスルホンアミド誘導体とを塩基の存在下、適当な溶
媒中で反応させることにより製造するものである。
ミジンカルボン酸アミド誘導体を、一般式(II)で表
される4,6−ジアルコキシピリミジン−2−カルボン
酸 フェニルエステル誘導体と一般式(III)で表さ
れるスルホンアミド誘導体とを塩基の存在下、適当な溶
媒中で反応させることにより製造するものである。
【0036】当反応において原料として用いる一般式
(II)で表される4,6−ジアルコキシピリミジン−
2−カルボン酸 フェニルエステル誘導体としては、例
えば4,6−ジメトキシピリミジン−2−カルボン酸
フェニルエステル、4,6−ジメトキシピリミジン−2
−カルボン酸 4−クロロフェニルエステル、4,6−
ジメトキシピリミジン−2−カルボン酸 4−メチルフ
ェニルエステル、4,6−ジメトキシピリミジン−2−
カルボン酸 4−メトキシフェニルエステル、4,6−
ジメトキシピリミジン−2−カルボン酸 2,4−ジメ
チルフェニルエステル、4,6−ジメトキシピリミジン
−2−カルボン酸 2,6−ジメチルフェニルエステ
ル、4,6−ジメトキシピリミジン−2−カルボン酸
2,6−ジクロロフェニルエステル、4,6−ジメトキ
シピリミジン−2−カルボン酸 フェニルエステル、
4,6−ジメトキシピリミジン−2−カルボン酸 4−
シアノフェニルエステル、4,6−ジメトキシピリミジ
ン−2−カルボン酸 4−ニトロフェニルエステル、
4,6−ジメトキシピリミジン−2−カルボン酸 4−
メトキシカルボニルフェニルエステル等を例示できる。
(II)で表される4,6−ジアルコキシピリミジン−
2−カルボン酸 フェニルエステル誘導体としては、例
えば4,6−ジメトキシピリミジン−2−カルボン酸
フェニルエステル、4,6−ジメトキシピリミジン−2
−カルボン酸 4−クロロフェニルエステル、4,6−
ジメトキシピリミジン−2−カルボン酸 4−メチルフ
ェニルエステル、4,6−ジメトキシピリミジン−2−
カルボン酸 4−メトキシフェニルエステル、4,6−
ジメトキシピリミジン−2−カルボン酸 2,4−ジメ
チルフェニルエステル、4,6−ジメトキシピリミジン
−2−カルボン酸 2,6−ジメチルフェニルエステ
ル、4,6−ジメトキシピリミジン−2−カルボン酸
2,6−ジクロロフェニルエステル、4,6−ジメトキ
シピリミジン−2−カルボン酸 フェニルエステル、
4,6−ジメトキシピリミジン−2−カルボン酸 4−
シアノフェニルエステル、4,6−ジメトキシピリミジ
ン−2−カルボン酸 4−ニトロフェニルエステル、
4,6−ジメトキシピリミジン−2−カルボン酸 4−
メトキシカルボニルフェニルエステル等を例示できる。
【0037】また、当反応においてもう一方の原料とし
て用いる一般式(III)で表されるスルホンアミド誘
導体としては、例えばZ−3−クロロ−2−プロペンス
ルホンアミド、E−2,3−ジクロロ−2−プロペンス
ルホンアミド、Z−3−クロロ−2−メチル−2−プロ
ペンスルホンアミド、1−エチルプロピルアミノスルホ
ンアミド、プロパルギルスルホンアミド、シクロプロピ
ルメチルスルホンアミド、3−クロロプロパンスルホン
アミド等を例示できる。
て用いる一般式(III)で表されるスルホンアミド誘
導体としては、例えばZ−3−クロロ−2−プロペンス
ルホンアミド、E−2,3−ジクロロ−2−プロペンス
ルホンアミド、Z−3−クロロ−2−メチル−2−プロ
ペンスルホンアミド、1−エチルプロピルアミノスルホ
ンアミド、プロパルギルスルホンアミド、シクロプロピ
ルメチルスルホンアミド、3−クロロプロパンスルホン
アミド等を例示できる。
【0038】原料の使用量は一般式(III)で表され
るスルホンアミド誘導体に対し、一般式(II)で表さ
れる4,6−ジアルコキシピリミジン−2−カルボン酸
フェニルエステル誘導体を1.0〜1.3当量の範囲
内で用いる。
るスルホンアミド誘導体に対し、一般式(II)で表さ
れる4,6−ジアルコキシピリミジン−2−カルボン酸
フェニルエステル誘導体を1.0〜1.3当量の範囲
内で用いる。
【0039】当反応において用いる塩基としては、例え
ば水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物、水酸化
カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化
物、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ム等のアルカリ金属炭酸塩類、及びトリエチルアミン、
ピリジン、1,8−ジアザビシクロ−[5.4.0]−
7−ウンデセン(DBU)等の有機塩基等が挙げられ
る。塩基の使用量は、一般式(III)で表されるスル
ホンアミド誘導体に対し0.01〜10当量、好ましく
は1.0〜1.2当量の範囲内で用いる。
ば水素化ナトリウム等のアルカリ金属水素化物、水酸化
カリウム、水酸化ナトリウム等のアルカリ金属水酸化
物、炭酸カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウ
ム等のアルカリ金属炭酸塩類、及びトリエチルアミン、
ピリジン、1,8−ジアザビシクロ−[5.4.0]−
7−ウンデセン(DBU)等の有機塩基等が挙げられ
る。塩基の使用量は、一般式(III)で表されるスル
ホンアミド誘導体に対し0.01〜10当量、好ましく
は1.0〜1.2当量の範囲内で用いる。
【0040】当反応において用いる溶媒としては、例え
ばN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチル
スルホキシド(DMSO)等を包含する非プロトン性極
性溶媒;テトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエー
テル、ジオキサン等を包含するエーテル類;ジクロロメ
タン、クロロホルム等を包含するハロゲン化炭化水素
類;アセトン、メチルイソブチルケトン等を包含するケ
トン類;アセトニトリル、プロピオニトリル等を包含す
るニトリル類;トルエン、ベンゼン、キシレン等を包含
する芳香族炭化水素類等を挙げることができる。溶媒の
使用量は一般式(III)で表されるスルホンアミド誘
導体1gに対し、1ml〜1000mlの範囲で行なわ
れ、好ましくは10ml〜200mlである。
ばN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチル
スルホキシド(DMSO)等を包含する非プロトン性極
性溶媒;テトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエー
テル、ジオキサン等を包含するエーテル類;ジクロロメ
タン、クロロホルム等を包含するハロゲン化炭化水素
類;アセトン、メチルイソブチルケトン等を包含するケ
トン類;アセトニトリル、プロピオニトリル等を包含す
るニトリル類;トルエン、ベンゼン、キシレン等を包含
する芳香族炭化水素類等を挙げることができる。溶媒の
使用量は一般式(III)で表されるスルホンアミド誘
導体1gに対し、1ml〜1000mlの範囲で行なわ
れ、好ましくは10ml〜200mlである。
【0041】反応温度は、一般に、−50℃から溶媒の
沸点の範囲で行なわれ、好ましくは0℃〜室温の範囲で
あり、反応時間は特に制限はないが、通常30分〜24
時間の範囲である。
沸点の範囲で行なわれ、好ましくは0℃〜室温の範囲で
あり、反応時間は特に制限はないが、通常30分〜24
時間の範囲である。
【0042】上記製造法1において原料として用いる一
般式(II)で表される4,6−ジアルコキシピリミジ
ン−2−カルボン酸 フェニルエステル誘導体は新規化
合物であり、以下に示す製造法2に従って製造すること
ができる。
般式(II)で表される4,6−ジアルコキシピリミジ
ン−2−カルボン酸 フェニルエステル誘導体は新規化
合物であり、以下に示す製造法2に従って製造すること
ができる。
【0043】〈製造法2〉
【0044】
【化11】 [式中、R、Y及びnは前記と同義である。]
【0045】一般式(II)で表される4,6−ジアル
コキシピリミジン−2−カルボン酸フェニルエステル誘
導体は一般式(IV)で表されるフェニルオキザリルク
ロライド誘導体と式(V)で表されるジアルキルプロパ
ンジイミデート二塩酸塩とを塩基の存在下、適当な溶媒
中で反応させることにより得ることができる。
コキシピリミジン−2−カルボン酸フェニルエステル誘
導体は一般式(IV)で表されるフェニルオキザリルク
ロライド誘導体と式(V)で表されるジアルキルプロパ
ンジイミデート二塩酸塩とを塩基の存在下、適当な溶媒
中で反応させることにより得ることができる。
【0046】当反応において用いる一般式(IV)で表
されるフェニルオキザリルクロライド誘導体としては、
例えばフェニルオキザリルクロリド、4−クロロフェニ
ルオキザリルクロリド、4−メチルフェニルオキザリル
クロリド、4−メトキシフェニルオキザリルクロリド、
2,4−ジクロロフェニルオキザリルクロリド、2,4
−ジメチルフェニルオキザリルクロリド、2,6−ジメ
チルフェニルオキザリルクロリド、4−シアノフェニル
オキザリルクロリド、4−ニトロフェニルオキザリルク
ロリド、4−メトキシカルボニルフェニルオキザリルク
ロリド等を例示できる。
されるフェニルオキザリルクロライド誘導体としては、
例えばフェニルオキザリルクロリド、4−クロロフェニ
ルオキザリルクロリド、4−メチルフェニルオキザリル
クロリド、4−メトキシフェニルオキザリルクロリド、
2,4−ジクロロフェニルオキザリルクロリド、2,4
−ジメチルフェニルオキザリルクロリド、2,6−ジメ
チルフェニルオキザリルクロリド、4−シアノフェニル
オキザリルクロリド、4−ニトロフェニルオキザリルク
ロリド、4−メトキシカルボニルフェニルオキザリルク
ロリド等を例示できる。
【0047】式(V)で表されるジアルキルプロパンジ
イミデート二塩酸塩に対して、一般式(IV)で表され
るフェニルオキザリルクロライド誘導体は1.0〜1.
5当量の範囲で用いられる。
イミデート二塩酸塩に対して、一般式(IV)で表され
るフェニルオキザリルクロライド誘導体は1.0〜1.
5当量の範囲で用いられる。
【0048】なお、一般式(IV)で表されるフェニル
オキザリルクロライド誘導体は、例えばヘミーシェ ベ
リヒテ(Chemische Berichite)、第54B巻、第12
13頁(1921年)に記載の方法に従い合成すること
ができる。また一般式(V)で表されるジアルキルプロ
パンジイミデート二塩酸塩は、例えばジャーナル・オブ
・アメリカン・ケミカル・ソサイエティー(Journal of
American Chemical Society)、第71巻、第40頁
(1949年)に記載の方法に従い合成することができ
る。
オキザリルクロライド誘導体は、例えばヘミーシェ ベ
リヒテ(Chemische Berichite)、第54B巻、第12
13頁(1921年)に記載の方法に従い合成すること
ができる。また一般式(V)で表されるジアルキルプロ
パンジイミデート二塩酸塩は、例えばジャーナル・オブ
・アメリカン・ケミカル・ソサイエティー(Journal of
American Chemical Society)、第71巻、第40頁
(1949年)に記載の方法に従い合成することができ
る。
【0049】当反応において用いる塩基としては、例え
ばトリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルア
ミン、ピリジン等の有機塩基及び炭酸ナトリウム、炭酸
水素ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩類があげられ
る。塩基の使用量としては、前記一般式(V)で表され
るジアルキルプロパンジイミデート二塩酸塩に対して3
〜5当量の範囲が適当である。
ばトリエチルアミン、N,N−ジイソプロピルエチルア
ミン、ピリジン等の有機塩基及び炭酸ナトリウム、炭酸
水素ナトリウム、炭酸カリウム等の炭酸塩類があげられ
る。塩基の使用量としては、前記一般式(V)で表され
るジアルキルプロパンジイミデート二塩酸塩に対して3
〜5当量の範囲が適当である。
【0050】当反応において用いる溶媒としては、例え
ばN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチル
スルホキシド(DMSO)等を包含する非プロトン性極
性溶媒;テトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエー
テル、ジオキサン等を包含するエーテル類;ジクロロメ
タン、クロロホルム等を包含するハロゲン化炭化水素
類;アセトン、メチルイソブチルケトン等を包含するケ
トン類;アセトニトリル、プロピオニトリル等を包含す
るニトリル類;トルエン、ベンゼン、キシレン等を包含
する芳香族炭化水素類等を挙げることができる。溶媒の
使用量は式(V)で表されるジアルキルプロパンジイミ
デート二塩酸塩1gに対し、1ml〜1000mlの範
囲で行なわれ、好ましくは10ml〜100mlであ
る。
ばN,N−ジメチルホルムアミド(DMF)、ジメチル
スルホキシド(DMSO)等を包含する非プロトン性極
性溶媒;テトラヒドロフラン(THF)、ジエチルエー
テル、ジオキサン等を包含するエーテル類;ジクロロメ
タン、クロロホルム等を包含するハロゲン化炭化水素
類;アセトン、メチルイソブチルケトン等を包含するケ
トン類;アセトニトリル、プロピオニトリル等を包含す
るニトリル類;トルエン、ベンゼン、キシレン等を包含
する芳香族炭化水素類等を挙げることができる。溶媒の
使用量は式(V)で表されるジアルキルプロパンジイミ
デート二塩酸塩1gに対し、1ml〜1000mlの範
囲で行なわれ、好ましくは10ml〜100mlであ
る。
【0051】反応温度は、一般に−50℃から溶媒の沸
点の範囲で行なわれ、反応時間の範囲は通常30分〜2
時間の範囲である。
点の範囲で行なわれ、反応時間の範囲は通常30分〜2
時間の範囲である。
【0052】なお、製造法1において原料として用いら
れる一般式(III)で表されるスルホンアミド誘導体
の内、式中のR1が置換又は無置換のアルケニル基であ
る化合物は、例えば以下に記載する製造法3に従って製
造することができる。
れる一般式(III)で表されるスルホンアミド誘導体
の内、式中のR1が置換又は無置換のアルケニル基であ
る化合物は、例えば以下に記載する製造法3に従って製
造することができる。
【0053】〈製造法3〉
【0054】
【化12】 [式中、X1は水素原子、ハロゲン原子又はアルキル基
を示し、X2はハロゲン原子又はアルキル基を示す。]
を示し、X2はハロゲン原子又はアルキル基を示す。]
【0055】一般式(X)で表される2−アルケニルス
ルホンアミド誘導体は、X2とクロロスルホニルメチル
基がシス配位である一般式(IX)で表される2−アル
ケニルスルホニルクロライド誘導体を適当な溶媒中、一
般式(IX)で表される2−アルケニルスルホニルクロ
ライド誘導体に対し1〜10当量のアンモニアガス或る
いはアンモニア水と−50℃〜溶媒の沸点の温度の範囲
で反応させることにより得ることができる。
ルホンアミド誘導体は、X2とクロロスルホニルメチル
基がシス配位である一般式(IX)で表される2−アル
ケニルスルホニルクロライド誘導体を適当な溶媒中、一
般式(IX)で表される2−アルケニルスルホニルクロ
ライド誘導体に対し1〜10当量のアンモニアガス或る
いはアンモニア水と−50℃〜溶媒の沸点の温度の範囲
で反応させることにより得ることができる。
【0056】溶媒としては、テトラヒドロフラン(TH
F)、ジエチルエーテル、ジオキサン等を包含するエー
テル類;ジクロロメタン、クロロホルム等を包含するハ
ロゲン化炭化水素類;アセトン、メチルイソブチルケト
ン等を包含するケトン類;トルエン、ベンゼン、キシレ
ン等を包含する芳香族炭化水素類及び水等を挙げること
ができる。溶媒の使用量は一般式(IX)で表される2
−アルケニルスルホニルクロライド誘導体1gに対し、
1ml〜1000mlの範囲で行なわれ、好ましくは5
ml〜100mlである。
F)、ジエチルエーテル、ジオキサン等を包含するエー
テル類;ジクロロメタン、クロロホルム等を包含するハ
ロゲン化炭化水素類;アセトン、メチルイソブチルケト
ン等を包含するケトン類;トルエン、ベンゼン、キシレ
ン等を包含する芳香族炭化水素類及び水等を挙げること
ができる。溶媒の使用量は一般式(IX)で表される2
−アルケニルスルホニルクロライド誘導体1gに対し、
1ml〜1000mlの範囲で行なわれ、好ましくは5
ml〜100mlである。
【0057】一般式(IX)で表される2−アルケニル
スルホニルクロライド誘導体は、下記A法、又はB法に
より得ることができる。
スルホニルクロライド誘導体は、下記A法、又はB法に
より得ることができる。
【0058】(A法)
【0059】
【化13】 [式中、X1及びX2は前記と同義であり、X4はハロ
ゲン原子を示す。]
ゲン原子を示す。]
【0060】一般式(IX)で表される2−アルケニル
スルホニルクロライド誘導体は、X2とハロゲノメチル
基[一般式(XI)中の基−CH 2−X 4]がシス配位
である一般式(XI)で表されるアルケニルハライド誘
導体と1.0〜1.5当量の亜硫酸ナトリウムとを反応
させて得られる一般式(XII)で表されるアルケニル
スルホン酸ナトリウム誘導体を、1〜10当量の五塩化
リンやオキシ塩化リン等の塩素化剤で塩素化することに
より得ることができる。
スルホニルクロライド誘導体は、X2とハロゲノメチル
基[一般式(XI)中の基−CH 2−X 4]がシス配位
である一般式(XI)で表されるアルケニルハライド誘
導体と1.0〜1.5当量の亜硫酸ナトリウムとを反応
させて得られる一般式(XII)で表されるアルケニル
スルホン酸ナトリウム誘導体を、1〜10当量の五塩化
リンやオキシ塩化リン等の塩素化剤で塩素化することに
より得ることができる。
【0061】一般式(XI)で表されるアルケニルハラ
イド誘導体と亜硫酸ナトリウムとの反応は通常は溶媒中
で行われる。溶媒としては例えば水を挙げることができ
る。溶媒の使用量は一般式(XI)で表されるアルケニ
ルハライド誘導体1gに対し、1ml〜1000mlの
範囲で行なわれ、好ましくは5ml〜100mlであ
る。
イド誘導体と亜硫酸ナトリウムとの反応は通常は溶媒中
で行われる。溶媒としては例えば水を挙げることができ
る。溶媒の使用量は一般式(XI)で表されるアルケニ
ルハライド誘導体1gに対し、1ml〜1000mlの
範囲で行なわれ、好ましくは5ml〜100mlであ
る。
【0062】反応温度は一般に0℃〜溶媒の沸点、好ま
しくは20℃〜100℃の範囲で行なわれ、反応時間の
範囲は通常1〜24時間の範囲である。
しくは20℃〜100℃の範囲で行なわれ、反応時間の
範囲は通常1〜24時間の範囲である。
【0063】一般式(XII)で表されるアルケニルス
ルホン酸ナトリウム誘導体の塩素化反応は通常は溶媒中
で行われる。溶媒としては例えばクロロホルムを挙げる
ことができるが、塩素化剤(例えばオキシ塩化リン)を
溶媒とすることもでき、また、無溶媒で行うこともでき
る。溶媒の使用量は一般式(XII)で表されるアルケ
ニルスルホン酸ナトリウム誘導体1gに対し、1ml〜
1000mlの範囲で行なわれ、好ましくは5ml〜1
00mlである。
ルホン酸ナトリウム誘導体の塩素化反応は通常は溶媒中
で行われる。溶媒としては例えばクロロホルムを挙げる
ことができるが、塩素化剤(例えばオキシ塩化リン)を
溶媒とすることもでき、また、無溶媒で行うこともでき
る。溶媒の使用量は一般式(XII)で表されるアルケ
ニルスルホン酸ナトリウム誘導体1gに対し、1ml〜
1000mlの範囲で行なわれ、好ましくは5ml〜1
00mlである。
【0064】反応温度は一般に0℃〜溶媒の沸点、好ま
しくは20℃〜100℃の範囲で行なわれ、反応時間の
範囲は通常10分〜10時間の範囲である。
しくは20℃〜100℃の範囲で行なわれ、反応時間の
範囲は通常10分〜10時間の範囲である。
【0065】(B法)
【0066】
【化14】 [式中、X1、X2は前記と同義である。]
【0067】一般式(IX)で表される2−アルケニル
スルホニルクロライド誘導体は、X2とクロロスルホニ
ルメチル基[一般式(XIII)中の基−CH 2−SO
2Cl]がシス配位のアルケニルスルホニルクロライド
誘導体とトランス配位のアルケニルスルホニルクロライ
ド誘導体との混合物である一般式(XIII)で表され
るアルケニルスルホニルクロライド誘導体から、不安定
なトランス配位のアルケニルスルホニルクロライドを熱
分解させて除去することにより得ることができる。
スルホニルクロライド誘導体は、X2とクロロスルホニ
ルメチル基[一般式(XIII)中の基−CH 2−SO
2Cl]がシス配位のアルケニルスルホニルクロライド
誘導体とトランス配位のアルケニルスルホニルクロライ
ド誘導体との混合物である一般式(XIII)で表され
るアルケニルスルホニルクロライド誘導体から、不安定
なトランス配位のアルケニルスルホニルクロライドを熱
分解させて除去することにより得ることができる。
【0068】通常、この熱分解は混合物である一般式
(XIII)で表されるアルケニルスルホニルクロライ
ド誘導体を一般に100℃〜200℃、好ましくは12
0℃〜170℃の範囲で加熱すればよく、反応時間の範
囲は通常30分〜2時間の範囲である。
(XIII)で表されるアルケニルスルホニルクロライ
ド誘導体を一般に100℃〜200℃、好ましくは12
0℃〜170℃の範囲で加熱すればよく、反応時間の範
囲は通常30分〜2時間の範囲である。
【0069】次に、一般式(IX)で表される2−アル
ケニルスルホニルクロライド誘導体及び一般式(X)で
表される2−アルケニルスルホンアミド誘導体の具体例
を(表3)に例示する。
ケニルスルホニルクロライド誘導体及び一般式(X)で
表される2−アルケニルスルホンアミド誘導体の具体例
を(表3)に例示する。
【0070】
【表3】
【0071】
【実施例】次に製造例及び参考例を挙げて本発明を更に
詳しく説明するが、本発明はこれらの例のみに限定され
るものではない。
詳しく説明するが、本発明はこれらの例のみに限定され
るものではない。
【0072】製造例1 N−(Z−3−クロロ−2−プ
ロペニルスルホニル)−4,6−ジメトキシピリミジン
−2−カルボン酸アミド(化合物番号I−1)の製造 Z−3−クロロ−2−プロペンスルホンアミド 0.2
4g(1.5ミリモル)、4,6−ジメトキシピリミジ
ン−2−カルボン酸 フェニルエステル0.40g
(1.5ミリモル)をアセトニトリル30mlに溶解
し、1,8−ジアザビシクロ−[5.4.0]−7−ウ
ンデセン(DBU)0.23g(1.5ミリモル)を加
え、室温で一晩反応させた。反応液を濃縮し、残査を
水、酢酸エチルに溶解した。水層をクエン酸で酸性とし
て、酢酸エチルで抽出した。有機層を、水、食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。得ら
れた結晶をイソプロピルエーテルで洗浄して目的のN−
(Z−3−クロロ−2−プロペニルスルホニル)−4,
6−ジメトキシピリミジン−2−カルボン酸アミド
(0.41g、融点162〜163℃、収率84%)を
得た。
ロペニルスルホニル)−4,6−ジメトキシピリミジン
−2−カルボン酸アミド(化合物番号I−1)の製造 Z−3−クロロ−2−プロペンスルホンアミド 0.2
4g(1.5ミリモル)、4,6−ジメトキシピリミジ
ン−2−カルボン酸 フェニルエステル0.40g
(1.5ミリモル)をアセトニトリル30mlに溶解
し、1,8−ジアザビシクロ−[5.4.0]−7−ウ
ンデセン(DBU)0.23g(1.5ミリモル)を加
え、室温で一晩反応させた。反応液を濃縮し、残査を
水、酢酸エチルに溶解した。水層をクエン酸で酸性とし
て、酢酸エチルで抽出した。有機層を、水、食塩水で洗
浄し、無水硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。得ら
れた結晶をイソプロピルエーテルで洗浄して目的のN−
(Z−3−クロロ−2−プロペニルスルホニル)−4,
6−ジメトキシピリミジン−2−カルボン酸アミド
(0.41g、融点162〜163℃、収率84%)を
得た。
【0073】製造例2 N−(E−2,3−ジクロロ−
2−プロペニルスルホニル)−4,6−ジメトキシピリ
ミジン−2−カルボン酸アミド(化合物番号I−2)の
製造 製造例1と同様にして、E−2,3−ジクロロ−2−プ
ロペニルスルホンアミド0.29g(1.5ミリモル)
と4,6−ジメトキシピリミジン−2−カルボン酸 フ
ェニルエステル0.40g(1.5ミリモル)及び1,
8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン
(DBU)0.23g(1.5ミリモル)から目的のN
−(E−2,3−ジクロロ−2−プロペニルスルホニ
ル)−4,6−ジメトキシピリミジン−2−カルボン酸
アミド(0.1g、融点160〜161℃、収率20
%)を得た。
2−プロペニルスルホニル)−4,6−ジメトキシピリ
ミジン−2−カルボン酸アミド(化合物番号I−2)の
製造 製造例1と同様にして、E−2,3−ジクロロ−2−プ
ロペニルスルホンアミド0.29g(1.5ミリモル)
と4,6−ジメトキシピリミジン−2−カルボン酸 フ
ェニルエステル0.40g(1.5ミリモル)及び1,
8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン
(DBU)0.23g(1.5ミリモル)から目的のN
−(E−2,3−ジクロロ−2−プロペニルスルホニ
ル)−4,6−ジメトキシピリミジン−2−カルボン酸
アミド(0.1g、融点160〜161℃、収率20
%)を得た。
【0074】製造例3 N−(2−メチル−3−クロロ
−2−プロペニルスルホニル)−4,6−ジメトキシピ
リミジン−2−カルボン酸アミド(化合物番号I−3)
の製造 製造例1と同様にして、2−メチル−3−クロロ−2−
プロペニルスルホンアミド0.19g(1.1ミリモ
ル)と4,6−ジメトキシピリミジン−2−カルボン酸
フェニルエステル0.29g(1.1ミリモル)及び
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセ
ン(DBU)0.17g(1.1ミリモル)から目的の
N−(2−メチル−3−クロロ−2−プロペニルスルホ
ニル)−4,6−ジメトキシピリミジン−2−カルボン
酸アミド(0.24g、融点137〜140℃、収率6
3%)を得た。
−2−プロペニルスルホニル)−4,6−ジメトキシピ
リミジン−2−カルボン酸アミド(化合物番号I−3)
の製造 製造例1と同様にして、2−メチル−3−クロロ−2−
プロペニルスルホンアミド0.19g(1.1ミリモ
ル)と4,6−ジメトキシピリミジン−2−カルボン酸
フェニルエステル0.29g(1.1ミリモル)及び
1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセ
ン(DBU)0.17g(1.1ミリモル)から目的の
N−(2−メチル−3−クロロ−2−プロペニルスルホ
ニル)−4,6−ジメトキシピリミジン−2−カルボン
酸アミド(0.24g、融点137〜140℃、収率6
3%)を得た。
【0075】製造例4 N−(1−エチルプロピルアミ
ノスルホニル)−4,6−ジメトキシピリミジン−2−
カルボン酸アミド(化合物番号I−4)の製造 製造例1と同様にして、1−エチルプロピルアミノスル
ホンアミド48mg(0.29ミリモル)と4,6−ジ
メトキシピリミジン−2−カルボン酸 4−メチルフェ
ニルエステル80mg(0.29ミリモル)及び1,8
−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(D
BU)44mg(0.29ミリモル)から目的のN−
(1−エチルプロピルアミノスルホニル)−4,6−ジ
メトキシピリミジン−2−カルボン酸アミド(77m
g、融点153〜154℃、収率80%)を得た。
ノスルホニル)−4,6−ジメトキシピリミジン−2−
カルボン酸アミド(化合物番号I−4)の製造 製造例1と同様にして、1−エチルプロピルアミノスル
ホンアミド48mg(0.29ミリモル)と4,6−ジ
メトキシピリミジン−2−カルボン酸 4−メチルフェ
ニルエステル80mg(0.29ミリモル)及び1,8
−ジアザビシクロ[5.4.0]−7−ウンデセン(D
BU)44mg(0.29ミリモル)から目的のN−
(1−エチルプロピルアミノスルホニル)−4,6−ジ
メトキシピリミジン−2−カルボン酸アミド(77m
g、融点153〜154℃、収率80%)を得た。
【0076】製造例5 N−(イソプロピルスルホニ
ル)−4,6−ジメトキシピリミジン−2−カルボン酸
アミド(化合物番号I−5)の製造 製造例1と同様にして、イソプロピルスルホンアミド3
3mg(0.27ミリモル)と4,6−ジメトキシピリ
ミジン−2−カルボン酸 4−クロロフェニルエステル
80mg(0.27ミリモル)及び1,8−ジアザビシ
クロ[5.4.0]−7−ウンデセン(DBU)41m
g(0.27ミリモル)から目的のN−(イソプロピル
スルホニル)−4,6−ジメトキシピリミジン−2−カ
ルボン酸アミド(66mg、融点182〜184℃、収
率84%)を得た。
ル)−4,6−ジメトキシピリミジン−2−カルボン酸
アミド(化合物番号I−5)の製造 製造例1と同様にして、イソプロピルスルホンアミド3
3mg(0.27ミリモル)と4,6−ジメトキシピリ
ミジン−2−カルボン酸 4−クロロフェニルエステル
80mg(0.27ミリモル)及び1,8−ジアザビシ
クロ[5.4.0]−7−ウンデセン(DBU)41m
g(0.27ミリモル)から目的のN−(イソプロピル
スルホニル)−4,6−ジメトキシピリミジン−2−カ
ルボン酸アミド(66mg、融点182〜184℃、収
率84%)を得た。
【0077】製造例6 4,6−ジメトキシピリミジン
−2−カルボン酸 フェニルエステル(化合物番号II
−1)の合成 クロロホルム50ml中のジメチルプロパンジイミデー
ト二塩酸塩2.0g(10ミリモル)の懸濁液に、0℃
でN,N−ジイソプロピルエチルアミン4.6g(36
ミリモル)を滴下し、15分撹拌した。フェニルオキザ
リルクロライド2.0g(11ミリモル)のクロロホル
ム20ml溶液を0℃で滴下し、0℃で30分間撹拌し
た。反応液を氷水にあけ、クロロホルムで抽出し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。得られた結晶を
ジイソプロピルエーテル(IPE)で洗浄して目的の
4,6−ジメトキシピリミジン−2−カルボン酸 フェ
ニルエステル(1.3g、融点134〜135℃、収率
50%)を得た。
−2−カルボン酸 フェニルエステル(化合物番号II
−1)の合成 クロロホルム50ml中のジメチルプロパンジイミデー
ト二塩酸塩2.0g(10ミリモル)の懸濁液に、0℃
でN,N−ジイソプロピルエチルアミン4.6g(36
ミリモル)を滴下し、15分撹拌した。フェニルオキザ
リルクロライド2.0g(11ミリモル)のクロロホル
ム20ml溶液を0℃で滴下し、0℃で30分間撹拌し
た。反応液を氷水にあけ、クロロホルムで抽出し、無水
硫酸マグネシウムで乾燥後、濃縮した。得られた結晶を
ジイソプロピルエーテル(IPE)で洗浄して目的の
4,6−ジメトキシピリミジン−2−カルボン酸 フェ
ニルエステル(1.3g、融点134〜135℃、収率
50%)を得た。
【0078】1H−NMRデータ(60MHz、CDC
l3溶媒、δ値、ppm): 4.06 (6H、s) 6.22 (1H、s) 7.20〜7.50 (5H、m)
l3溶媒、δ値、ppm): 4.06 (6H、s) 6.22 (1H、s) 7.20〜7.50 (5H、m)
【0079】製造例7 4,6−ジメトキシピリミジン
−2−カルボン酸 4−クロロフェニルエステル(化合
物番号II−2)の合成 製造例6と同様にして、4−クロロフェニルオキザリル
クロライド10g(46ミリモル)、ジメチルプロパン
ジイミデート二塩酸塩11.7g(57.5ミリモル)
及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン27g(0.
207モル)から目的の4,6−ジメトキシピリミジン
−2−カルボン酸 4−クロロフェニルエステル(6.
1g、融点130〜132℃、収率45%)を得た。1 H−NMRデータ(60MHz、CDCl3溶媒、δ
値、ppm): 4.06 (6H、s) 6.23 (1H、s) 7.23 (2H、d) 7.40 (2H、d)
−2−カルボン酸 4−クロロフェニルエステル(化合
物番号II−2)の合成 製造例6と同様にして、4−クロロフェニルオキザリル
クロライド10g(46ミリモル)、ジメチルプロパン
ジイミデート二塩酸塩11.7g(57.5ミリモル)
及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン27g(0.
207モル)から目的の4,6−ジメトキシピリミジン
−2−カルボン酸 4−クロロフェニルエステル(6.
1g、融点130〜132℃、収率45%)を得た。1 H−NMRデータ(60MHz、CDCl3溶媒、δ
値、ppm): 4.06 (6H、s) 6.23 (1H、s) 7.23 (2H、d) 7.40 (2H、d)
【0080】製造例8 4,6−ジメトキシピリミジン
−2−カルボン酸 4−メチルフェニルエステル(化合
物番号II−3)の合成 製造例6と同様にして、4−メチルフェニルオキザリル
クロライド5g(25ミリモル)、ジメチルプロパンジ
イミデート二塩酸塩6.3g(31.5ミリモル)及び
N,N−ジイソプロピルエチルアミン14.3g(0.
11モル)から目的の4,6−ジメトキシピリミジン−
2−カルボン酸 4−メチルフェニルエステル(3.0
g、融点89〜90℃、収率45%)を得た。
−2−カルボン酸 4−メチルフェニルエステル(化合
物番号II−3)の合成 製造例6と同様にして、4−メチルフェニルオキザリル
クロライド5g(25ミリモル)、ジメチルプロパンジ
イミデート二塩酸塩6.3g(31.5ミリモル)及び
N,N−ジイソプロピルエチルアミン14.3g(0.
11モル)から目的の4,6−ジメトキシピリミジン−
2−カルボン酸 4−メチルフェニルエステル(3.0
g、融点89〜90℃、収率45%)を得た。
【0081】1H−NMRデータ(60MHz、CDC
l3溶媒、δ値、ppm): 2.39 (3H、s) 4.07 (6H、s) 6.22 (1H、s) 7.15 (2H、d) 7.22 (2H、d)
l3溶媒、δ値、ppm): 2.39 (3H、s) 4.07 (6H、s) 6.22 (1H、s) 7.15 (2H、d) 7.22 (2H、d)
【0082】製造例9 4,6−ジメトキシピリミジン
−2−カルボン酸 4−メトキシフェニルエステル(化
合物番号II−5)の合成 製造例6と同様にして、4−メトキシフェニルオキザリ
ルクロライド5g(23.3ミリモル)、ジメチルプロ
パンジイミデート二塩酸塩5.9g(29ミリモル)及
びN,N−ジイソプロピルエチルアミン13.5g
(0.104モル)から目的の4,6−ジメトキシピリ
ミジン−2−カルボン酸 4−メトキシフェニルエステ
ル(2.7g、融点96〜98℃、収率40%)を得
た。1 H−NMRデータ(60MHz、CDCl3溶媒、δ
値、ppm): 3.82 (3H、s) 4.07 (6H、s) 6.21 (1H、s) 6.94 (2H、d) 7.20 (2H、d)
−2−カルボン酸 4−メトキシフェニルエステル(化
合物番号II−5)の合成 製造例6と同様にして、4−メトキシフェニルオキザリ
ルクロライド5g(23.3ミリモル)、ジメチルプロ
パンジイミデート二塩酸塩5.9g(29ミリモル)及
びN,N−ジイソプロピルエチルアミン13.5g
(0.104モル)から目的の4,6−ジメトキシピリ
ミジン−2−カルボン酸 4−メトキシフェニルエステ
ル(2.7g、融点96〜98℃、収率40%)を得
た。1 H−NMRデータ(60MHz、CDCl3溶媒、δ
値、ppm): 3.82 (3H、s) 4.07 (6H、s) 6.21 (1H、s) 6.94 (2H、d) 7.20 (2H、d)
【0083】参考例1 E−2,3−ジクロロ−2−プ
ロペンスルホンアミド(化合物番号III−7)の合成 E−2,3−ジクロロ−2−プロペンスルホニルクロラ
イド40g(0.19モル)及びジクロロメタン300
mlを三口フラスコに取り、ドライアイス−アセトン浴
中、撹拌しつつ−30℃にて0.82モルのアンモニア
ガスを30分で吹き込んだ。三ツ口フラスコをドライア
イス−アセトン浴から出しさらに2時間撹拌を続けた。
生じた塩を瀘別後、瀘液を減圧下濃縮した。生じた結晶
を瀘別し、ジイソプロピルエーテルにて洗浄後乾燥して
目的のE−2,3−ジクロロ−2−プロペンスルホンア
ミド(34.2g、融点45〜50℃、収率95%)を
得た。
ロペンスルホンアミド(化合物番号III−7)の合成 E−2,3−ジクロロ−2−プロペンスルホニルクロラ
イド40g(0.19モル)及びジクロロメタン300
mlを三口フラスコに取り、ドライアイス−アセトン浴
中、撹拌しつつ−30℃にて0.82モルのアンモニア
ガスを30分で吹き込んだ。三ツ口フラスコをドライア
イス−アセトン浴から出しさらに2時間撹拌を続けた。
生じた塩を瀘別後、瀘液を減圧下濃縮した。生じた結晶
を瀘別し、ジイソプロピルエーテルにて洗浄後乾燥して
目的のE−2,3−ジクロロ−2−プロペンスルホンア
ミド(34.2g、融点45〜50℃、収率95%)を
得た。
【0084】1H−NMRデータ(60MHz、CDC
l3溶媒、δ値、ppm): 4.23 (2H、s) 6.30 (2H、b) 6.50 (1H、s)
l3溶媒、δ値、ppm): 4.23 (2H、s) 6.30 (2H、b) 6.50 (1H、s)
【0085】参考例2 Z−3−クロロ−2−メチル−
2−プロペンスルホンアミド(化合物番号III−8)
の合成 参考例1と同様にして、Z−3−クロロ−2−メチル−
2−プロペンスルホニルクロライド7.9g(0.04
モル)及び0.2モルのアンモニアガスから目的のZ−
3−クロロ−2−メチル−2−プロペンスルホンアミド
(7.0g、収率97%)を得た。
2−プロペンスルホンアミド(化合物番号III−8)
の合成 参考例1と同様にして、Z−3−クロロ−2−メチル−
2−プロペンスルホニルクロライド7.9g(0.04
モル)及び0.2モルのアンモニアガスから目的のZ−
3−クロロ−2−メチル−2−プロペンスルホンアミド
(7.0g、収率97%)を得た。
【0086】1H−NMRデータ(60MHz、CDC
l3溶媒、δ値、ppm): 2.00 (3H、d) 4.07 (2H、s) 5.05 (2H、b) 6.20 (1H、q)
l3溶媒、δ値、ppm): 2.00 (3H、d) 4.07 (2H、s) 5.05 (2H、b) 6.20 (1H、q)
【0087】参考例3 Z−3−クロロ−2−プロペン
スルホンアミド(化合物番号III−6)の合成 参考例1と同様にしてZ−3−クロロ−2−プロペンス
ルホニルクロライド31.5g(0.18モル)及び
0.822モルのアンモニアガスから目的のZ−3−ク
ロロ−2−プロペンスルホンアミド(24.3g、融点
73〜76℃、収率86.8%)を得た。
スルホンアミド(化合物番号III−6)の合成 参考例1と同様にしてZ−3−クロロ−2−プロペンス
ルホニルクロライド31.5g(0.18モル)及び
0.822モルのアンモニアガスから目的のZ−3−ク
ロロ−2−プロペンスルホンアミド(24.3g、融点
73〜76℃、収率86.8%)を得た。
【0088】1H−NMRデータ(60MHz、CDC
l3溶媒、δ値、ppm): 4.07 (2H、d) 5.00 (2H、bs) 6.00 (1H、q) 6.48 (1H、d)
l3溶媒、δ値、ppm): 4.07 (2H、d) 5.00 (2H、bs) 6.00 (1H、q) 6.48 (1H、d)
【0089】参考例4 E−2,3−ジクロロ−2−プ
ロペンスルホニルクロライド(化合物番号III−2)
の合成 E−1,2,3−トリクロロプロペン43.7g(0.
3モル)、亜硫酸ナトリウム38g(0.3モル)及び
水200mlをナス型フラスコに取り、加熱還流下3時
間撹拌した。反応液が均一になったのを確認し、減圧下
濃縮し、結晶残査を乾燥し、白色結晶としてE−2,3
−ジクロロ−2−プロペンスルホン酸ナトリウムを定量
的に得た。
ロペンスルホニルクロライド(化合物番号III−2)
の合成 E−1,2,3−トリクロロプロペン43.7g(0.
3モル)、亜硫酸ナトリウム38g(0.3モル)及び
水200mlをナス型フラスコに取り、加熱還流下3時
間撹拌した。反応液が均一になったのを確認し、減圧下
濃縮し、結晶残査を乾燥し、白色結晶としてE−2,3
−ジクロロ−2−プロペンスルホン酸ナトリウムを定量
的に得た。
【0090】上記のナトリウム塩を細かく砕き、ナス型
フラスコに取り、五塩化リン62g(0.3モル)を加
えて室温にて振り混ぜた。しばらくすると激しく塩化水
素を発生し発熱し溶融した。反応液は更に室温にて2時
間撹拌した。反応終了後、減圧下濃縮し、生じたPOC
l3を留去し、残査を500mlのジクロロメタンに溶
かし、水及び重曹水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。乾燥後、溶媒を留去し残査を減圧蒸留して
目的のE−2,3−ジクロロ−2−プロペンスルホニル
クロライド(46g、沸点132℃/20mmHg、収
率73%)を得た。
フラスコに取り、五塩化リン62g(0.3モル)を加
えて室温にて振り混ぜた。しばらくすると激しく塩化水
素を発生し発熱し溶融した。反応液は更に室温にて2時
間撹拌した。反応終了後、減圧下濃縮し、生じたPOC
l3を留去し、残査を500mlのジクロロメタンに溶
かし、水及び重曹水にて洗浄後、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した。乾燥後、溶媒を留去し残査を減圧蒸留して
目的のE−2,3−ジクロロ−2−プロペンスルホニル
クロライド(46g、沸点132℃/20mmHg、収
率73%)を得た。
【0091】参考例5 Z−3−クロロ−2−メチル−
2−プロペンスルホニルクロリド(化合物番号III−
3)の合成 参考例4と同様にして、1,3−ジクロロ−2−メチル
−プロペン(1:1E、Z混合物)25g(0.21モ
ル)、亜硫酸ナトリウム26.5g(0.21モル)及
び五塩化リン43.7g(0.21モル)を用いて30
gの3−クロロ−2−メチル−2−プロペンスルホニル
クロリド(1:1E、Z混合物)を調製し、これを窒素
気流下1時間150℃にて熱分解させた後、減圧下蒸留
して目的のZ−3−クロロ−2−メチル−2−プロペン
スルホニルクロリド(12g、沸点134〜140℃/
25mmHg、収率31%)を得た。
2−プロペンスルホニルクロリド(化合物番号III−
3)の合成 参考例4と同様にして、1,3−ジクロロ−2−メチル
−プロペン(1:1E、Z混合物)25g(0.21モ
ル)、亜硫酸ナトリウム26.5g(0.21モル)及
び五塩化リン43.7g(0.21モル)を用いて30
gの3−クロロ−2−メチル−2−プロペンスルホニル
クロリド(1:1E、Z混合物)を調製し、これを窒素
気流下1時間150℃にて熱分解させた後、減圧下蒸留
して目的のZ−3−クロロ−2−メチル−2−プロペン
スルホニルクロリド(12g、沸点134〜140℃/
25mmHg、収率31%)を得た。
【0092】参考例6 Z−3−クロロ−2−プロペン
スルホニルクロライド(化合物番号III−1)の合成 参考例4と同様にして、Z−1,3−ジクロロプロペン
26g(0.234モル)、亜硫酸ナトリウム 2
9.5g(0.234モル)、及び五塩化リン70g
(0.336モル)を用いて目的のZ−3−クロロ−2
−プロペンスルホニルクロライド(31.5g、沸点1
22℃/35mmHg、収率 76.9%)を得た。
スルホニルクロライド(化合物番号III−1)の合成 参考例4と同様にして、Z−1,3−ジクロロプロペン
26g(0.234モル)、亜硫酸ナトリウム 2
9.5g(0.234モル)、及び五塩化リン70g
(0.336モル)を用いて目的のZ−3−クロロ−2
−プロペンスルホニルクロライド(31.5g、沸点1
22℃/35mmHg、収率 76.9%)を得た。
【0093】1H−NMRデータ(60MHz、CDC
l3溶媒、δ値、ppm): 4.52 (2H、d) 6.00 (1H、q) 6.60 (1H、d)
l3溶媒、δ値、ppm): 4.52 (2H、d) 6.00 (1H、q) 6.60 (1H、d)
【0094】
【発明の効果】従来のように縮合剤及び製造に多工程を
要する原料を用いることなく除草剤として有用なN−ス
ルホニルピリミジンカルボン酸アミド誘導体を簡便に効
率よく工業的に製造する方法及び該製造法の原料として
有用な4,6−ジアルコキシピリミジン−2−カルボン
酸 フェニルエステル誘導体が提供される。
要する原料を用いることなく除草剤として有用なN−ス
ルホニルピリミジンカルボン酸アミド誘導体を簡便に効
率よく工業的に製造する方法及び該製造法の原料として
有用な4,6−ジアルコキシピリミジン−2−カルボン
酸 フェニルエステル誘導体が提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 信英 静岡県磐田郡福田町塩新田408番地の1 株式会社ケイ・アイ研究所内 (72)発明者 大庭 伸之 静岡県磐田郡福田町塩新田408番地の1 株式会社ケイ・アイ研究所内
Claims (2)
- 【請求項1】一般式(II) 【化1】 [式中、Rはアルコキシ基を示し、Yはハロゲン原子、
アルキル基、アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基又はア
ルコキシカルボニル基を示し、nは0、1又は2を示
す。]で表される4,6−ジアルコキシピリミジン−2
−カルボン酸 フェニルエステル誘導体と一般式(II
I) 【化2】 [式中、R1は置換又は無置換のアルキル基、置換又は
無置換のアルケニル基、置換又は無置換のアルキニル
基、置換又は無置換のシクロアルキル基、置換又は無置
換のアルキルアミノ基、置換又は無置換のジアルキルア
ミノ基又は環状アミノ基を示す。]で表されるスルホン
アミド誘導体とを反応させることを特徴とする、一般式
(I) 【化3】 [式中、R及びR1は前記と同義である。]で表される
N−スルホニルピリミジンカルボン酸アミド誘導体の製
造方法。 - 【請求項2】一般式(II) 【化4】 [式中、Rはアルコキシ基を示し、Yはハロゲン原子、
アルキル基、アルコキシ基、シアノ基、ニトロ基又はア
ルコキシカルボニル基を示し、nは0、1又は2を示
す。]で表される4,6−ジアルコキシピリミジン−2
−カルボン酸 フェニルエステル誘導体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22041396A JPH1045724A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | N−スルホニルピリミジンカルボン酸アミド誘導体の製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22041396A JPH1045724A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | N−スルホニルピリミジンカルボン酸アミド誘導体の製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1045724A true JPH1045724A (ja) | 1998-02-17 |
Family
ID=16750732
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22041396A Pending JPH1045724A (ja) | 1996-08-02 | 1996-08-02 | N−スルホニルピリミジンカルボン酸アミド誘導体の製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1045724A (ja) |
-
1996
- 1996-08-02 JP JP22041396A patent/JPH1045724A/ja active Pending
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20070515 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20070517 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20070918 |