JPH1045331A - 繊維機械における張力制御装置 - Google Patents

繊維機械における張力制御装置

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JPH1045331A
JPH1045331A JP8208206A JP20820696A JPH1045331A JP H1045331 A JPH1045331 A JP H1045331A JP 8208206 A JP8208206 A JP 8208206A JP 20820696 A JP20820696 A JP 20820696A JP H1045331 A JPH1045331 A JP H1045331A
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inertia
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    • B65H2701/30Handled filamentary material
    • B65H2701/38Thread sheet, e.g. sheet of parallel yarns or wires

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  • Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 糸ビームを駆動する駆動モータMを最適に制
御し、糸シートの張力Tの変動を最少に抑える。 【解決手段】 複数のサブ制御器21i(i=a、b…
n)を有する制御器20と、制御増幅器15とを介して
駆動モータMを駆動制御する。制御器20は、設定張力
To 、糸物性SQ、糸ビームの巻径dを入力する切換制
御回路23と、切換回路22とを介してサブ制御器21
iを切換え選択することにより、最適の制御パラメータ
を設定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、経糸糊付機やビ
ーム巻返機等の繊維機械の巻取装置または送出装置にお
いて、作動中の張力変動を最少に抑えることができる繊
維機械における張力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】経糸糊付機等の巻取装置において、張力
変動を小さくして作動することができる電気式の張力制
御装置が知られている(特公平2−11504号公報、
図9)。
【0003】図9において、糸シートWは、送りモータ
M1 によって駆動する送りローラ1、1を介して定速走
行し、ガイドローラ2a、2a付きのダンサローラ2、
ガイドローラ3を介して糸ビームBに巻き取られてい
る。糸ビームBは、減速ギヤGを介して駆動モータMに
連結されており、駆動モータMは、張力制御装置10に
よって駆動制御されている。なお、ダンサローラ2に
は、糸シートWの張力Tを検出する張力検出器TDが連
結されており、糸ビームBには、巻径dを検出する巻径
検出器DBが付設されている。また、駆動モータMは、
界磁巻線Fを有する分巻直流電動機である。
【0004】張力制御装置10の主ループは、張力設定
器11、加合せ点12、制御器20、加合せ点13、1
4、制御増幅器15を縦続して形成されている。すなわ
ち、張力設定器11からの設定張力To 、張力検出器T
Dからの張力Tは、それぞれ加合せ点12の加算端子、
減算端子に入力され、加合せ点12からの張力偏差ΔT
=To −Tは、PID要素を有する制御器20を介して
トルク指令値Qとなり、トルク指令値Qは、加合せ点1
3、14を介して補正され、補正後のトルク指令値Q1
=Q+q1 +q2 として制御増幅器15に入力されてい
る。また、制御増幅器15の出力は、駆動モータMに接
続されている。ただし、q1 は、補償器16によって算
出される機械損失補正量であり、q2 は、補償器17に
よって算出される加減速補正量である。
【0005】なお、補償器16には、送りモータM1 に
直結する回転計TGからの糸シートWの走行速度Vが入
力されており、補償器17には、走行速度Vの他、巻径
検出器DBからの巻径d、図示しない制御装置からの加
減速信号S1 が入力されている。また、巻径dは、界磁
制御器18にも分岐入力されており、界磁制御器18の
出力は、駆動モータMの界磁巻線Fに接続されている。
【0006】張力制御装置10は、制御器20に対して
最適の制御パラメータを設定することにより、張力偏差
ΔT=0となるように、駆動モータMを介して糸ビーム
Bを駆動制御し、作動中の張力変動を小さくすることが
できる。なお、補償器16は、糸シートWの走行速度V
を入力することによって機械損失補正量q1 を算出し、
補償器17は、走行速度V、巻径dの他、加減速信号S
1 を入力することにより、糸ビームBを加減速させる際
に必要な余分のトルクを加減速補正量q2 として算出
し、それぞれ制御器20からのトルク指令値Qを補正す
ることができる。また、界磁制御器18は、巻径dに比
例する界磁電流を界磁巻線Fに供給することにより、駆
動モータMに対し、糸ビームBの巻径dに対応して回転
トルクを発生させることができる。なお、糸ビームBの
巻径dは、巻径検出器DBを介して検出するに代えて、
糸ビームBの回転数Nと糸シートWの走行速度Vとを使
用し、d=πV/Nとして算出してもよい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、制御器20に設定する制御パラメータが固定さ
れているために、作動中に糸ビームBの巻径dが大きく
変わり、その慣性GD2が大きく変動すると、張力制御
が不調になることが少なくないという問題があった。な
お、このことは、界磁制御器18を設け、巻径dに比例
する界磁電流を駆動モータMの界磁巻線Fに供給したと
しても、なお不十分である。糸ビームBの慣性GD
2 は、巻径dによって決まるとしても、巻径dに比例し
て変化する訳のものではないからである。
【0008】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、設定張力、糸ビームの慣性の少なくと
もいずれか一方、または、糸ビームの慣性に代えて糸ビ
ームの巻径を変数として制御器の制御パラメータを自動
的に設定することによって、糸ビームの慣性等の制御対
象の特性が大きく変動する場合であっても、張力制御が
不調になったりすることがなく、作動中の張力変動を最
少に抑えることができる繊維機械における張力制御装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、張力偏差に基づいてトルク指令
値を算出する制御器と、制御器からのトルク指令値によ
って糸ビーム駆動用の駆動モータを駆動制御する制御増
幅器とを備えてなり、制御器は、設定張力、糸ビームの
慣性の一方または双方を変数として制御パラメータを設
定することをその要旨とする。
【0010】なお、制御器は、糸物性を変数に付加する
ことができる。
【0011】また、制御器は、糸ビームの慣性をG
2 、糸ビームの巻径をdとするとき、GD2 /d2
比例する比例ゲインを設定してもよく、GD2 /dに比
例する比例ゲインを設定してもよい。
【0012】一方、制御器は、糸ビームの慣性に代え
て、糸ビームの巻径を変数とすることもできる。
【0013】
【作用】かかる発明の構成によるときは、制御器は、設
定張力、糸ビームの慣性の少なくともいずれか一方を変
数として制御パラメータを設定するから、糸ビームの巻
径が大きく変動し、その慣性が大きく変動する場合であ
っても、常に適切な制御状態を実現し、全体としての張
力変動を最少にすることができ、張力制御が不調になる
おそれがない。また、糸物性を変数に付加することによ
り、制御器は、一層良好な張力制御を実現することがで
きる。
【0014】一般に、設定張力が小さいということは、
制御対象となっている糸シートを構成する糸の伸度が大
きいことを意味し、したがって、単位張力偏差が発生し
たとき、これに対応する糸シートの伸びも大きく、その
張力偏差を解消させるために必要な糸ビームの回転量も
大きい。よって、かかる大きな回転量を所定時間内に速
やかに実現させ、発生した張力偏差を解消させるには、
制御器に対し、大きな比例ゲインを設定することが必要
である。設定張力が大きいときは、これらの事情が逆と
なり、小さい比例ゲインを設定しなければならない。そ
こで、設定張力の大小は、制御器の制御パラメータのう
ち、少なくとも比例ゲインの最適値を定める要因であ
り、制御パラメータを設定するための変数となり得る。
【0015】同様に、糸シートを構成する糸の糸物性
も、糸の伸度に影響し、制御器の制御パラメータに影響
を及ぼす。ただし、ここでいう糸物性とは、たとえば、
糸の材質・構造、スパン糸・フィラメント糸の別、混紡
率、太さ、撚数などの物性要因の他、サイジング工程時
における糊材とその濃度・湿度等の環境要因を含み、糸
の伸度に影響を及ぼすすべての要因をいう。
【0016】糸ビームの慣性GD2 、巻径dとして、G
2 /d2 に比例する比例ゲインを設定すれば、図9の
ように、駆動モータMとして分巻直流電動機を使用し、
巻径dに比例する界磁電流を界磁巻線Fに供給する場合
に特に良好な制御特性を実現することができる。その理
由は、次のとおりである。
【0017】一般に、慣性GD2 (kg- m2 )の糸ビー
ムを加減速時間t(秒)内に回転数N(rpm )だけ加減
速させるに必要な平均トルクTa (kg- m)は、重力の
加速度g(m/sec2 )として、 Ta =(2π/60)(GD2 /4g)(N/t) =(1/375)GD2 (N/t) である。一方、このときの糸ビームの巻径d(m)、周
速V(m/sec )とすると、 N=V/(πd) であるから、 Ta =(1/375π)(GD2 /d)(V/t) が成り立つ。すなわち、所定時間t内に周速Vを収束さ
せ、糸シートの張力を整定させるには、(GD2 /d)
を一定とし、加減速トルクTa を一定にすることが好ま
しく、このような加減速トルクTa を実現するために
は、制御器の比例ゲインを(GD2 /d)に比例させれ
ばよい。
【0018】一方、図9の駆動モータMは、界磁電流を
巻径dに比例させているのであるから、上記前提を満足
させるためには、制御器の比例ゲインをGD2 /d2
比例させればよい。分巻直流電動機の回転トルクは、界
磁電流に比例するからである。逆に、駆動モータMの界
磁電流を一定にする場合や、駆動モータMとして直流電
動機以外の可変速モータを使用し、回転トルクを可変制
御する場合は、制御器の比例ゲインをGD2 /dに比例
させればよい。
【0019】なお、糸ビームの慣性GD2 は、糸シート
を巻き上げる巻ビーム自体の慣性と、巻ビーム上の糸シ
ートの慣性との和であって、前者は、巻径dによらず一
定であるが、後者は、巻径dによって変動する。そこ
で、かかる糸ビームの慣性GD2 は、巻径dと、巻きビ
ーム自体の慣性(一定)とから、糸シートを構成する糸
の単位長さ当りの重量(密度)や本数等を反映して計算
によって求めることができる。また、このとき、巻径d
以外は、使用する巻ビームや仕掛ける糸の種別によって
決定される定数であるから、制御器のパラメータは、糸
ビームの慣性GD2 に代えて、巻径dを変数として設定
することも可能である。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図面を以って発明の実施の
形態を説明する。
【0021】繊維機械における張力制御装置10は、張
力設定器11、制御器20、制御増幅器15を備えてな
る(図1)。ただし、図1において、張力検出器TD、
巻径検出器DB、駆動モータMは、それぞれ図9の同符
号の機器に対応しているものとする。
【0022】張力設定器11からの設定張力To 、張力
検出器TDからの張力Tは、それぞれ加合せ点12の加
算端子、減算端子に入力されており、加合せ点12から
の張力偏差ΔT=To −Tは、制御器20に入力されて
いる。制御器20からのトルク指令値Qは、加合せ点1
3、14を介し、補正されたトルク指令値Q1 =Q+q
1 +q2 として制御増幅器15に入力されており、制御
増幅器15の出力は、駆動モータMに接続されている。
なお、加合せ点13、14の各一方の加算端子には、そ
れぞれ図9の補償器16、17からの機械損失補正量q
1 、加減速補正量q2 が入力されており、分巻直流電動
機からなる駆動モータMの界磁巻線Fには、界磁制御器
18を介し、糸ビームBの巻径dに比例する界磁電流が
供給されている。
【0023】制御器20は、それぞれPID要素を有す
る複数の制御器21i(i=a、b…n)と、制御器2
1iの出力側に介装する切換回路22と、切換回路22
を適宜切換え制御する切換制御回路23とを備えて構成
されている(図1、図2)。各制御器21iは、P要素
を有するサブ制御器21i1 (i=a、b…n)、I要
素を有するサブ制御器21i2 (i=a、b…n)、D
要素を有するサブ制御器21i3 (i=a、b…n)を
並列接続してなり、加合せ点12からの張力偏差ΔT
は、各制御器21iに対して分岐入力されている。一
方、切換制御回路23には、張力設定器11からの設定
張力To 、巻径検出器DBからの糸ビームBの巻径dが
分岐入力される他、糸ビームBに巻き取る糸シートWを
構成する糸の糸物性SQが入力されている。ただし、糸
物性SQは、たとえば図示しないデータ設定器を介し、
仕掛ける糸によって決まる適当な物性値を与えるものと
する。
【0024】切換制御回路23は、設定張力To 、巻径
d、糸物性SQに基づいて切換信号S1 を切換回路22
に送出し、切換回路22は、切換信号S1 に従って、複
数の制御器21iの1組を切換え選択することができ
る。そこで、各制御器21iを構成するサブ制御器21
i1 、21i2 、21i3 には、それぞれが有するP要
素、I要素、D要素として適当な制御パラメータがあら
かじめ設定されているものとすれば、制御器20は、切
換制御回路23、切換回路22を介し、設定張力To 、
巻径d、糸物性SQを変数として最適の制御パラメータ
を選択して設定することができる。すなわち、制御器2
0は、設定張力To 、巻径d、糸物性SQが変動して
も、最適の制御パラメータに基づいてトルク指令値Qを
演算して出力することができ、全体として最良の制御状
態を実現することができる。
【0025】
【他の実施の形態】図1、図2の制御器20は、種々の
変形が考えられる。
【0026】たとえば、切換回路22、切換制御回路2
3は、乗算器24、演算器25に代えてもよい(図
3)。ただし、同図の制御器20は、1組のサブ制御器
21a1、21a2 、21a3 のみを有する。演算器2
5は、設定張力To 、巻径d、糸物性SQを入力し、こ
れらの変数に対応するパラメータ補正量mを算出して乗
算器24に送出する。そこで、乗算器24は、サブ制御
器21a1 、21a2 、21a3 の出力にパラメータ補
正量mを乗ずることにより、設定張力To 、巻径d、糸
物性SQに対応するトルク指令値Qを発生することがで
きる。
【0027】また、図3において、乗算器24は、P要
素を有するサブ制御器21a1 の出力側に対してのみ介
装し(図4)、サブ制御器21a2 、21a3 の出力側
は、加合せ点24aを介して乗算器24の出力側に接続
することができる。設定張力To 、巻径d、糸物性SQ
に基づくパラメータ補正量mは、サブ制御器21a1に
対してのみ有効であり、制御器20は、これらの変数に
基づいてサブ制御器21a1 に対応する比例ゲインのみ
を変化させることができ、サブ制御器21a2、21a3
に設定する積分ゲイン、微分ゲインは、一定のままに
保つことができる。一般に、大慣性の糸ビームBを駆動
する場合、オフセットを補正するための積分ゲイン、急
峻な外乱に対応するための微分ゲインは、一定のままに
保持しても十分実用的な張力制御を達成することができ
るからである。
【0028】また、図2の切換回路22は、各複数台の
サブ制御器21i1 、21i2 の入力側に分割して配設
し(図5)、サブ制御器21i1 、21i2 の出力側に
は、加算器26を介装してもよい。ただし、ここでは、
D要素を有するサブ制御器21i3 は省略されており、
切換回路22、22は、それぞれ、サブ制御器21i1
、21i2 を切換え選択することにより、制御器20
の比例ゲイン、積分ゲインを設定することができる。ま
た、図5において、積分ゲインを一定に保持するとき
は、1台の切換回路22のみを使用すればよい(図
6)。さらに、複数のサブ制御器21i1 は、図3の演
算器25、乗算器24の組合せに代えることもできる
(図7)。
【0029】一方、図4、図7の演算器25は、制御器
20の制御パラメータのうち、比例ゲインにのみ着目し
ており、たとえば、図8のように構成することができ
る。
【0030】図8において、巻径dは、演算器25aに
入力されており、演算器25aには、糸シートWを構成
する糸の単位長さ当りの重量ρと本数nとが併せ入力さ
れている。また、演算器25aの出力は、加合せ点25
b、換算器25cを介して乗算器25fに接続されてお
り、加合せ点25bには、糸ビームBに使用する巻ビー
ムの慣性GD2bが併せ入力されている。また、巻径d
は、換算器25cにも併せ入力されている。一方、設定
張力To 、糸物性SQは、それぞれ補正演算器25d、
25eに入力されている。補正演算器25d、25eの
各出力も、乗算器25fに接続されており、乗算器25
fの出力は、パラメータ補正量mとして外部に出力され
ている。
【0031】演算器25aは、巻径d、糸シートWを構
成する糸の単位長さ当りの重量ρ、本数nを入力するこ
とにより、糸ビームBの慣性GD2 のうち、巻ビーム上
の糸の慣性GD2wを算出することができる。そこで、加
合せ点25bは、糸ビームBの慣性GD2 =GD2w+G
2bを算出することができ、換算器25cは、加合せ点
25bからの慣性GD2 と巻径dとを入力することによ
り、GD2 /d2 に比例するパラメータ補正量mg を演
算して乗算器25fに送出することができる。
【0032】一方、補正演算器25d、25eは、それ
ぞれ設定張力To 、糸物性SQに基づくパラメータ補正
量mt 、ms を算出し、乗算器25fに出力するから、
乗算器25fは、パラメータ補正量m=mg ・mt ・m
s を算出して外部に出力することができる。すなわち、
このときのパラメータ補正量mは、GD2 /d2 に比例
するものとなっている。また、パラメータ補正量mt 、
ms は、それぞれ、設定張力To の増加に対して一様に
減少し、糸物性SQによって示される糸の伸度に対して
一様に増加する曲線になることがわかっている。
【0033】なお、糸ビームBを駆動する駆動モータM
の界磁巻線Fに一定の界磁電流を供給するとき、図8の
換算器25cは、GD2 /d2 に代えて、GD2 /dに
比例するパラメータ補正量mg を算出すればよい。駆動
モータMが分巻直流電動機以外の可変速モータである場
合も同様である。また、図8において、演算器25a、
加合せ点25bを削除し、巻径dを入力する換算器25
cのみによってパラメータ補正量mg を算出してもよ
い。このときの換算器25cは、GD2 /d2 またはG
2 /dに比例するパラメータ補正量mg に代えて、巻
径dを変数としてパラメータ補正量mg を算出し、制御
器20の比例ゲインを設定することができる。
【0034】また、図1、図2の切換制御回路23、図
3、図4、図7の演算器25に入力させる設定張力To
、巻径d、糸物性SQは、糸物性SQを省略し、前2
者の一方または双方のみとしてもよい。すなわち、制御
器20は、設定張力To のみ、糸ビームBの慣性GD2
または巻径dのみを変数として、または、これらの組合
せを変数として、あるいは、これらに糸物性SQを付加
したものを変数として制御パラメータを最適に設定し、
作動させることができる。
【0035】なお、この発明は、経糸糊付機やビーム巻
返機等の巻取装置のみならず、同種の繊維機械の送出装
置に対してもそのまま適用することができる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、設定張力と、糸ビームの慣性または巻径との少なく
ともいずれか一方を変数として制御器の制御パラメータ
を設定することによって、制御器は、制御対象である糸
シートの設定張力や糸ビームの巻径が変動し、制御特性
が大きく変動する場合であっても、常に最適の制御パラ
メータにより作動させることができるから、張力制御が
不調になったりするおそれがなく、張力変動を最少に抑
えることができるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成ブロック系統図
【図2】 図1の要部詳細ブロック系統図
【図3】 他の実施の形態を示す図2相当図(1)
【図4】 他の実施の形態を示す図2相当図(2)
【図5】 他の実施の形態を示す図2相当図(3)
【図6】 他の実施の形態を示す図2相当図(4)
【図7】 他の実施の形態を示す図2相当図(5)
【図8】 他の実施の形態を示す要部詳細ブロック系統
【図9】 従来技術を示す全体ブロック系統説明図
【符号の説明】
M…駆動モータ B…糸ビーム GD2 …慣性 d…巻径 T…張力 To …設定張力 SQ…糸物性 Q…トルク指令値 10…張力制御装置 15…制御増幅器 20…制御器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 張力偏差に基づいてトルク指令値を算出
    する制御器と、該制御器からのトルク指令値によって糸
    ビーム駆動用の駆動モータを駆動制御する制御増幅器と
    を備えてなり、前記制御器は、設定張力、糸ビームの慣
    性の一方または双方を変数として制御パラメータを設定
    することを特徴とする繊維機械における張力制御装置。
  2. 【請求項2】 前記制御器は、糸物性を変数に付加する
    ことを特徴とする請求項1記載の繊維機械における張力
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御器は、糸ビームの慣性をG
    2 、糸ビームの巻径をdとするとき、GD2 /d2
    比例する比例ゲインを設定することを特徴とする請求項
    1または請求項2記載の繊維機械における張力制御装
    置。
  4. 【請求項4】 前記制御器は、糸ビームの慣性をG
    2 、糸ビームの巻径をdとするとき、GD2 /dに比
    例する比例ゲインを設定することを特徴とする請求項1
    または請求項2記載の繊維機械における張力制御装置。
  5. 【請求項5】 前記制御器は、糸ビームの慣性に代え
    て、糸ビームの巻径を変数とすることを特徴する請求項
    1または請求項2記載の繊維機械における張力制御装
    置。
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