JPH1044526A - プリンタドライバおよびプリンタドライバの描画処理方法およびコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一ページ内にイメージ，テキスト，グラフ
ィックスの各描画オブジェクトを含む描画データからプ
リンタが高速に印刷でき、かつ画質低下の少ない印刷情
報を生成することである。 【解決手段】 オブジェクト処理解像度判定部１がホス
ト１００で生成されるプリントジョブ中の描画オブジェ
クトの属性を判別して各描画オブジェクトの解像度処理
種別を判定し、該判定結果に基づいて各描画オブジェク
ト毎に高解像度ラスタライザ２，ノーマル解像度ラスタ
ライザ３を選択して解像度処理を切り換える構成を特徴
とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、アプリケーション
プログラムにより生成される描画オブジェクトをプリン
タが印刷可能な印刷情報に変換処理するプリンタドライ
バおよびプリンタドライバの描画処理方法およびコンピ
ュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、データが描画制御システム（例え
ばＧＤＩ）からプリンタドライバに引き渡されて、画像
出力イメージが形成されるまでに、オブジェクト単位あ
るいはページ単位でラスタライズの処理解像度が切り換
えられるということはない。

【０００３】例えば、ホスト側の印刷処理を実行する場
合、アプリケーションプログラムは印字すべきデータを
描画制御システム（例えばＧＤＩなど）関数を使って、
描画制御システム（例えばＧＤＩ）コマンドに変換す
る。該システムは当該コマンドディスクにデータを蓄え
て、システムは１バンド分のデータをラスタライズして
プリンタドライバにラスタライズデータを渡す。そし
て、プリンタドライバは該ラスタライズデータに画像処
理を施し、画像処理が終了したデータをプリンタ制御命
令に変換した印刷データをシステムに渡し、該システム
は、プリンタに印刷データを出力する等の処理を１ペー
ジ終了するまで繰り返していた。

【０００４】また、データ処理装置における現在の文書
作成，描画を行うアプリケーションは、データ処理機能
が飛躍的に向上して、同一ページ内にテキスト，図形
（以下、グラフィックスと呼ぶ），イメージを含む複合
ドキュメントをユーザが作成できるようになった。そし
て、ユーザがそのようなテキスト，グラフィックス，イ
メージを含む複合ドキュメントをプリンタで印刷する機
会が増えてきた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のデータ処理装置に組み込まれるプリンタドライバで
は同一ページ内にテキスト，グラフィックス，イメージ
を含む複合ドキュメントを印刷する場合、高精細な画像
出力を得るためには、高解像度で処理を行う必要があっ
た。そのため、以下のような問題があった。

【０００６】すなわち、テキスト，グラフィックス，イ
メージを含む複合ドキュメントの印刷を行い、高解像度
で画像形成の処理を行うと画像処理に時間を要して、結
果として印刷処理時間が長くなる。

【０００７】このため、当該印刷処理時間を短縮するた
めに、ラスタライズするデータの解像度をノーマル解像
度（プリンタ側の最大解像度の１／２程度）で処理を行
うことが可能であるが、イメージは、ノーマル解像度で
処理を行ってもプリンタ側で画像形成を行う場合階調重
視となり問題は少ない。

【０００８】しかし、ノーマル解像度の処理では、テキ
スト，グラフィックスの画像品位の低下は避けられず、
テキスト，グラフィックスのジャギーが目立った印刷結
果しか得られなくなる。

【０００９】このように、同一ページ内に属性の異なる
描画オブジェクトが混在するページを印刷処理する場
合、イメージは階調性よく、テキスト，グラフィックス
は高解像度で得たいというユーザの要求に対応できない
という問題点があった。

【００１０】本発明は、上記の問題点を解消するために
なされたもので、本発明に係る第１の発明〜第１８の発
明の目的は、同一ページ内にテキスト，グラフィック
ス，イメージを含んだ複合ドキュメントを印刷する場
合、描画制御システムから受け取った描画オブジェクト
の属性を解析して各描画オブジェクトの解像度処理をオ
ブジェクト単位またはページ単位に切り換えることによ
り、同一ページ内にイメージ，テキスト，グラフィック
スの各描画オブジェクトを含む描画データからプリンタ
が高速に印刷でき、かつ画質低下の少ない印刷情報を生
成することができるプリンタドライバおよびプリンタド
ライバの描画処理方法およびコンピュータが読み出し可
能なプログラムを格納した記憶媒体を提供することであ
る。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明に係る第１の発明
は、データ処理装置で生成されるプリントジョブ中の各
描画オブジェクトを判別してプリンタが解析可能な印刷
制御情報を生成処理するプリンタドライバにおいて、前
記データ処理装置で生成されるプリントジョブ中の描画
オブジェクトに基づいて異なる解像度でラスタライズす
る複数の描画処理手段と、前記データ処理装置で生成さ
れるプリントジョブ中の描画オブジェクトの属性を判別
して各描画オブジェクトの解像度処理種別を判定する判
定手段とを有し、前記判定手段の判定結果に基づいて各
描画オブジェクト毎にいずれかの描画処理手段を選択し
て解像度処理を切り換えるものである。

【００１２】本発明に係る第２の発明は、いずれかの描
画処理手段は、前記プリンタが描画処理可能な最大解像
度で描画オブジェクトをラスタライズする高解像度モー
ドを有するものである。

【００１３】本発明に係る第３の発明は、いずれかの描
画処理手段は、前記プリンタが描画処理可能な最大解像
度の１／２の解像度で描画オブジェクトをラスタライズ
する通常解像度モードを有するものである。

【００１４】本発明に係る第４の発明は、前記判定手段
は、前記データ処理装置で生成されるプリントジョブ中
の描画オブジェクトの属性がビットマップデータである
と判別した場合、いずれかの描画処理手段が前記通常解
像度モードで前記描画オブジェクトをラスタライズする
ものである。

【００１５】本発明に係る第５の発明は、前記判定手段
は、前記データ処理装置で生成されるプリントジョブ中
の描画オブジェクトの属性がベクトルデータであると判
別した場合、いずれかの描画処理手段が前記高解像度モ
ードで前記描画オブジェクトをラスタライズするもので
ある。

【００１６】本発明に係る第６の発明は、いずれかの描
画処理手段が前記通常解像度モードで前記描画オブジェ
クトをラスタライズした場合に、該ラスタライズされた
ラスタライズデータに所定の高解像度化処理を施すもの
である。

【００１７】本発明に係る第７の発明は、各描画処理手
段が通常解像度モードまたは高解像度モードで前記描画
オブジェクトをラスタライズした場合に、それぞれのラ
スタライズデータを合わせたラスタライズデータに基づ
いて前記プリンタに転送すべき印刷データを生成するも
のである。

【００１８】本発明に係る第８の発明は、データ処理装
置で生成されるプリントジョブ中の各描画オブジェクト
を判別してプリンタが解析可能な印刷制御情報を生成処
理するプリンタドライバにおいて、前記データ処理装置
で生成されるプリントジョブ中の描画オブジェクトに基
づいて異なる解像度でラスタライズする複数の描画処理
手段と、前記データ処理装置からページ単位に取得され
るプリントジョブ中の描画オブジェクトの属性を判別し
て解像度処理種別をページ毎に判定する判定手段とを有
し、前記判定手段の判定結果に基づいて各ページ毎にい
ずれかの描画処理手段を選択して解像度処理を切り換え
るものである。

【００１９】本発明に係る第９の発明は、いずれかの描
画処理手段は、前記プリンタが描画処理可能な最大解像
度で描画オブジェクトをラスタライズする高解像度モー
ドを有するものである。

【００２０】本発明に係る第１０の発明は、いずれかの
描画処理手段は、前記プリンタが描画処理可能な最大解
像度の１／２の解像度で描画オブジェクトをラスタライ
ズする通常解像度モードを有するものである。

【００２１】本発明に係る第１１の発明は、前記判定手
段は、前記データ処理装置で生成されるプリントジョブ
中の描画オブジェクトの属性がビットマップデータであ
ると判別した場合、いずれかの描画処理手段が前記通常
解像度モードで同一ページ内の全ての描画オブジェクト
をラスタライズするものである。

【００２２】本発明に係る第１２の発明は、前記判定手
段は、前記データ処理装置で生成されるプリントジョブ
中の描画オブジェクトの属性がベクトルデータであると
判別した場合、いずれかの描画処理手段が前記高解像度
モードで同一ページ内の全ての前記描画オブジェクトを
ラスタライズするものである。

【００２３】本発明に係る第１３の発明は、いずれかの
描画処理手段が前記通常解像度モードで前記描画オブジ
ェクトをラスタライズした場合に、該ラスタライズされ
たラスタライズデータに所定の高解像度化処理を施すも
のである。

【００２４】本発明に係る第１４の発明は、各描画処理
手段が通常解像度モードまたは高解像度モードで前記描
画オブジェクトをラスタライズした場合に、それぞれの
ラスタライズデータに基づいて個別に前記プリンタに転
送すべき印刷データを生成するものである。

【００２５】本発明に係る第１５の発明は、データ処理
装置で生成されるプリントジョブ中の各描画オブジェク
トを判別してプリンタが解析可能な印刷制御情報を生成
処理するプリンタドライバの描画処理方法において、前
記データ処理装置で生成されるプリントジョブ中の描画
オブジェクトの属性を判別して各描画オブジェクトの解
像度処理種別を判定する判定工程と、該判定結果に基づ
いて各描画オブジェクト毎に異なる解像度で各描画オブ
ジェクトを描画処理する描画工程とを有するものであ
る。

【００２６】本発明に係る第１６の発明は、データ処理
装置で生成されるプリントジョブ中の各描画オブジェク
トを判別してプリンタが解析可能な印刷制御情報を生成
処理するプリンタドライバの描画処理方法において、前
記データ処理装置で生成されるプリントジョブ中の描画
オブジェクトの属性をページ単位に判別して各描画オブ
ジェクトの解像度処理種別を判定する判定工程と、該判
定結果に基づいて各ページ毎に異なる解像度で各描画オ
ブジェクトを描画処理する描画工程とを有するものであ
る。

【００２７】本発明に係る第１７の発明は、データ処理
装置で生成されるプリントジョブ中の各描画オブジェク
トを判別してプリンタが解析可能な印刷制御情報を生成
処理するコンピュータで使用されるプログラムを記憶し
た記憶媒体において、前記データ処理装置で生成される
プリントジョブ中の描画オブジェクトの属性を判別して
各描画オブジェクトの解像度処理種別を判定する判定工
程と、該判定結果に基づいて各描画オブジェクト毎に異
なる解像度で各描画オブジェクトを描画処理する描画工
程とを含む、コンピュータが読むことができるプログラ
ムを記憶媒体に格納したものである。

【００２８】本発明に係る第１８の発明は、データ処理
装置で生成されるプリントジョブ中の各描画オブジェク
トを判別してプリンタが解析可能な印刷制御情報を生成
処理するコンピュータで使用されるプログラムを記憶し
た記憶媒体において、前記データ処理装置で生成される
プリントジョブ中の描画オブジェクトの属性をページ単
位に判別して各描画オブジェクトの解像度処理種別を判
定する判定工程と、該判定結果に基づいて各ページ毎に
異なる解像度で各描画オブジェクトを描画処理する描画
工程とを含む、コンピュータが読むことができるプログ
ラムを記憶媒体に格納したものである。

【００２９】

【発明の実施の形態】なお、本実施形態では、以下、高
解像度，通常解像度（以下、ノーマル解像度と呼ぶ）を
次のように定義する。高解像度とはプリンタが印刷でき
る最高解像度とし、ノーマル解像度とは高解像度の１／
２の解像度とする。

【００３０】〔第１実施形態〕本実施形態はテキスト，
図形（以下、グラフィックスと呼ぶ），イメージ等オブ
ジェクト単位でプリンタドライバにおける解像度処理を
個別に切り換えることを特徴とする。

【００３１】図１は、本発明の第１実施形態を示すプリ
ンタドライバの構成を説明するブロック図であり、オブ
ジェクト単位に解像度処理を切り換える時の処理する場
合に対応する。

【００３２】図において、１はオブジェクト処理解像度
判定部で、ホスト装置１００内の描画制御システム（例
えばＧＤＩ）２００から描画オブジェクトとを取得し、
該取得した描画オブジェクトの処理解像度を後述するよ
うに判定処理する。

【００３３】なお、テキスト，グラフィックスとイメー
ジとでは、描画制御システム（例えばＧＤＩなど）から
プリンタドライバＰＤに引き渡されるデータの種類が次
のように異なる。

【００３４】すなわち、テキスト，グラフィックスはベ
クトル系のデータであり、イメージはビットマップ系の
データである。そこで、オブジェクト処理解像度判定部
１で描画制御システムからプリンタドライバＰＤに引き
渡されるデータの種類で処理解像度の決定を行う。

【００３５】具体的には、テキスト，グラフィックスの
ベクトル系のデータが描画制御システム２００からプリ
ンタドライバＰＤに引き渡される場合は、高解像度処理
と決定し、イメージのビットマップ系のデータが引き渡
される場合はノーマル解像度処理と決定する。

【００３６】以下、オブジェクト処理解像度判定部１に
より解像度処理が切り換えられた後のデータ処理につい
て説明する。

【００３７】テキスト，グラフィックスのベクトル系の
データが引き渡された場合、テキスト，グラフィックス
のベクトル系のデータは、高解像度ラスタライザ２に引
き渡され、高解像度ラスタライズが行われる。

【００３８】一方、イメージのビットマップ系のデータ
が引き渡される場合は、ノーマル解像度ラスタライザ３
に引き渡され、ノーマル解像度ラスタライズが行われ
る。

【００３９】そして、ノーマル解像度ラスタライザ３で
ノーマル解像度にラスタライズしたデータは高解像度化
部４によりスムージングまたは０次補間処理を行って解
像度変換して高解像度化する。そして、高解像度ラスタ
オペレーション５により高解像度ラスタライザ２が生成
したデータと高解像度化部４が生成したデータを合わせ
て高解像度ラスタオペレーションを行う。こうして、高
解像度出力イメージが形成され、所定のインタフェース
を介してプリンタ１０２に印刷データとして転送され
る。

【００４０】これにより、描画オブジェクト毎に異なる
最適な解像度処理が実行され、グラフィック，テキスト
はジャギーのない、イメージは階調性の高い印刷情報を
プリンタ１０２に転送させることが出来る。

【００４１】以下、本実施形態と第１〜第７の発明の各
手段との対応及びその作用について図１を参照して説明
する。

【００４２】第１の発明は、データ処理装置（ホスト１
００）で生成されるプリントジョブ中の各描画オブジェ
クトを判別してプリンタが解析可能な印刷制御情報を生
成処理するプリンタドライバＰＤにおいて、前記データ
処理装置で生成されるプリントジョブ中の描画オブジェ
クトに基づいて異なる解像度でラスタライズする複数の
描画処理手段（高解像度ラスタライザ２，ノーマル解像
度ラスタライザ３）と、前記データ処理装置で生成され
るプリントジョブ中の描画オブジェクトの属性を判別し
て各描画オブジェクトの解像度処理種別を判定する判定
手段（オブジェクト処理解像度判定部１）とを有し、オ
ブジェクト処理解像度判定部１がホスト１００で生成さ
れるプリントジョブ中の描画オブジェクトの属性を判別
して各描画オブジェクトの解像度処理種別を判定し、該
判定結果に基づいて各描画オブジェクト毎に高解像度ラ
スタライザ２，ノーマル解像度ラスタライザ３を選択し
て解像度処理を切り換えるので、同一ページ内に異なる
属性の描画オブジェクトが含まれていても各描画オブジ
ェクトを最適な解像度処理に切り換えてラスタライズす
ることができる。

【００４３】第２，第５の発明は、オブジェクト処理解
像度判定部１は、ホスト１００で生成されるプリントジ
ョブ中の描画オブジェクトの属性がベクトルデータであ
ると判別した場合、高解像度ラスタライザ２が前記高解
像度モードで前記描画オブジェクトをラスタライズする
ので、ベクトルデータとなる各描画オブジェクトに対し
て解像度を重視したラスタライズ処理を行うことができ
る。

【００４４】第３，第４の発明は、オブジェクト処理解
像度判定部１は、ホスト１００で生成されるプリントジ
ョブ中の描画オブジェクトの属性がビットマップデータ
であると判別した場合、ノーマル解像度ラスタライザ３
がプリンタが描画処理可能な最大解像度の１／２の解像
度となる前記通常解像度モードで前記描画オブジェクト
をラスタライズするので、ビットマップデータとなる各
描画オブジェクトに対して処理速度，階調性を優先した
低解像度でラスタ処理を効率よく行うことができる。

【００４５】第６の発明は、ノーマル解像度ラスタライ
ザ３が前記通常解像度モードで前記描画オブジェクトを
ラスタライズした場合に、該ラスタライズされたラスタ
ライズデータに所定の高解像度化処理（高解像度化部
４）を施すので、階調性に優れたイメージデータを高解
像度のプリンタで印刷可能な印刷情報を短時間に生成す
ることができる。

【００４６】第７の発明は、各描画処理手段が前記通常
解像度モードまたは高解像度モードで前記描画オブジェ
クトをラスタライズした場合に、それぞれのラスタライ
ズデータを合わせたラスタライズデータに基づいて前記
プリンタに転送すべき印刷データを生成（高解像度ラス
タオペレーション５）するので、属性の異なる描画オブ
ジェクトが複雑に入り組んだページでも連続して描画処
理できる印刷情報を生成することができる。

【００４７】図２は、本発明に係るプリンタドライバに
よる第１のデータ処理手順の一例を示すフローチャート
である。なお、（１）〜（８）は各ステップを示す。

【００４８】先ず、描画制御システム２００から描画オ
ブジェクトのデータを受信したら（１）、オブジェクト
処理解像度判定部１がその属性がビットマップ系のデー
タであるかどうかを判定し（２）、ＹＥＳならばノーマ
ル解像度ラスタライザ３がイメージデータをラスタライ
ズし（３）、該ラスタライズされたイメージデータに高
解像度化部４がスムージング処理または０次補間処理を
施し（４）、高解像度ラスタオペレーション５がラスタ
ライズされたベクトル系のデータとイメージ系のデータ
と合わせて出力イメージを形成する（５）。

【００４９】次いで、ページエンドまで描画オブジェク
トをラスタライズしたかどうかを判定し（６）、ＮＯな
らばステップ（２）へ戻り同様の処理を繰り返し、ＹＥ
Ｓならばジョブのラスタライズを終了したかを判定し
（７）、ＮＯならばステップ（２）へ戻り同様の処理を
繰り返し、ＹＥＳならば処理を終了する。

【００５０】一方、ステップ（２）で、受信したデータ
の描画オブジェクトの属性がベクトル系であると判定し
た場合には、高解像度ラスタライザ２がベクトルデータ
をラスタライズして（８）、ステップ（５）へ戻る。

【００５１】以下、本実施形態と第１５，第１７の発明
の各工程との対応及びその作用について図２等を参照し
て説明する。

【００５２】第１５の発明は、データ処理装置（ホスト
１００）で生成されるプリントジョブ中の各描画オブジ
ェクトを判別してプリンタが解析可能な印刷制御情報を
生成処理するプリンタドライバＰＤの描画処理方法にお
いて、前記データ処理装置で生成されるプリントジョブ
中の描画オブジェクトの属性を判別して各描画オブジェ
クトの解像度処理種別を判定する判定工程（図２のステ
ップ（１），（２））と、該判定結果に基づいて各描画
オブジェクト毎に異なる解像度で各描画オブジェクトを
描画処理する描画工程（図２のステップ（３），
（８））とを、ホスト１００の図示しないＣＰＵがＲＯ
Ｍまたは他のメモリ資源に記憶された制御プログラムを
実行して、同一ページ内に異なる属性の描画オブジェク
トが含まれていても各描画オブジェクトを最適な解像度
処理に切り換えてラスタライズすることができる。

【００５３】第１７の発明は、データ処理装置で生成さ
れるプリントジョブ中の各描画オブジェクトを判別して
プリンタが解析可能な印刷制御情報を生成処理するコン
ピュータで使用されるプログラムを記憶した記憶媒体に
おいて、前記データ処理装置で生成されるプリントジョ
ブ中の描画オブジェクトの属性を判別して各描画オブジ
ェクトの解像度処理種別を判定する判定工程（図２のス
テップ（１），（２））と、該判定結果に基づいて各描
画オブジェクト毎に異なる解像度で各描画オブジェクト
を描画処理する描画工程（図２のステップ（３），
（８））とを含む、コンピュータが読むことができるプ
ログラムを記憶媒体に格納したものである。すなわち、
ホスト１００の図示しないメモリ資源に図２に示す工程
に対応するプログラムコードを記憶させ、該プログラム
コードを記憶した記憶媒体からホスト１００のＣＰＵが
読み出して実行する形態も本発明の実施形態に含まれる
ものである。

【００５４】〔第２実施形態〕上記実施形態では描画オ
ブジェクト毎に解像度処理を切り換える制御について説
明したが、ページ単位で解像度処理を切り換えるように
構成してもよい。以下、その実施形態について説明す
る。

【００５５】図３は、本発明の第２実施形態を示すプリ
ンタドライバの構成を説明するブロック図であり、ペー
ジ単位に解像度処理を切り換える場合に対応する。

【００５６】図において、６はページ処理解像度判定部
で、描画制御システム２００（例えば、ＧＤＩ）から、
プリンタドライバＰＤに１ページ分のデータが引き渡さ
れた時、そのデータの中にイメージのビットマップ系の
データのあるかないかを判定し、該判定結果に基づいて
ページ処理解像度を以下のように決定する。

【００５７】すなわち、プリンタドライバＰＤに１ペー
ジ分のデータが図示しないホスト装置１００の描画制御
システム２００から引き渡された時、１ページ分のデー
タ中にビットマップ系のデータがあるときは、ノーマル
解像度処理を行うべきと判定するとともに、１ページ分
のデータ中にビットマップ系のデータがないときは、高
解像度処理を行うべきと判定する。

【００５８】これにより、イメージが含まれるページに
対してはノーマル解像度処理を行うとともに、ページ内
にイメージが含まれないテキスト，グラフィクスのみの
ページに対しては高解像度処理を行うこととなる。

【００５９】以下、イメージが含まれるページにノーマ
ル解像度処理を行う場合について説明する。

【００６０】イメージが含まれるページのデータは、ノ
ーマル解像度ラスタライザ７に引き渡され、ノーマル解
像度ラスタライズが行われる。ノーマル解像度ラスタラ
イザ７にラスタライズされたデータは、高解像度化部８
でスムージングを行い高解像度化する。高解像度化する
ことにより、ページ内に含まれるテキスト，グラフィッ
クスのジャギーを目立たなくする。そして、高解像度ラ
スタオペレーション９で高解像度化部８によりスムージ
ングされたデータのラスタオペレーションを行う。この
ように、イメージを含むページの出力イメージが形成さ
れた後、プリンタ１０２に転送される。

【００６１】次に、イメージが含まれないテキスト，グ
ラフィックスのみのページに高解像度処理を行う場合に
ついて説明する。

【００６２】テキスト，グラフィックスのみのページの
データは、高解像度ラスタライザ１０に引き渡され、高
解像度ラスタライズが行われる。そして、高解像度ラス
タライザ１０で高解像度ラスタライズが行われたデータ
は、高解像度ラスタオペレーション１１でラスタオペレ
ーションが行われ、高解像度の出力イメージが形成され
た後、プリンタ１０２に転送される。

【００６３】こうして、ページ単位に解像度処理を切り
換えて、出力イメージが形成される。

【００６４】以下、本実施形態と第８〜第１４の発明の
各手段との対応及びその作用について図１を参照して説
明する。

【００６５】第８の発明は、データ処理装置（ホスト１
００）で生成されるプリントジョブ中の各描画オブジェ
クトを判別してプリンタが解析可能な印刷制御情報を生
成処理するプリンタドライバＰＤにおいて、前記データ
処理装置で生成されるプリントジョブ中の描画オブジェ
クトに基づいて異なる解像度でラスタライズする複数の
描画処理手段（高解像度ラスタライザ１０，ノーマル解
像度ラスタライザ７）と、前記データ処理装置からペー
ジ単位に取得されるプリントジョブ中の描画オブジェク
トの属性を判別して解像度処理種別をページ毎に判定す
る判定手段（ページ処理解像度判定部６）とを有し、ペ
ージ処理解像度判定部６がホスト１００からページ単位
に取得されるプリントジョブ中の描画オブジェクトの属
性を判別して解像度処理種別をページ毎に判定し、該判
定結果に基づいて各ページ毎に高解像度ラスタライザ１
０，ノーマル解像度ラスタライザ７のいずれかを選択し
て解像度処理を切り換えるので、同一ページ内に異なる
属性の描画オブジェクトが含まれていても各描画オブジ
ェクトの解像度処理をページ単位に切り換えてラスタラ
イズすることができる。

【００６６】第９，第１２の発明は、ページ処理解像度
判定部６は、ホスト１００で生成されるプリントジョブ
中の描画オブジェクトの属性がベクトルデータであると
判別した場合、高解像度ラスタライザ１０，ノーマル解
像度ラスタライザ７のいずれかがプリンタが描画処理可
能な最大解像度となる前記高解像度モードで同一ページ
内の全ての前記描画オブジェクトをラスタライズするの
で、テキスト，グラフィック等のベクトルデータをジャ
ギーなく高画質で出力できる印刷情報を生成することが
できる。

【００６７】第１０，第１１の発明は、ページ処理解像
度判定部６は、ホスト１００で生成されるプリントジョ
ブ中の描画オブジェクトの属性がビットマップデータで
あると判別した場合、高解像度ラスタライザ１０，ノー
マル解像度ラスタライザ７のいずれかがプリンタが描画
処理可能な最大解像度の１／２の解像度となる前記通常
解像度モードで同一ページ内の全ての描画オブジェクト
をラスタライズするので、同一ページ内にビットマップ
データが含まれる場合には、該ビットマップデータを階
調性よく出力できる印刷情報を生成することができる。

【００６８】第１３の発明は、高解像度ラスタライザ１
０，ノーマル解像度ラスタライザ７のいずれかが前記通
常解像度モードで前記描画オブジェクトをラスタライズ
した場合に、該ラスタライズされたラスタライズデータ
に所定の高解像度化処理を施すので、同一ページ内にビ
ットマップデータが含まれる場合には、該ビットマップ
データを階調性よく出力できる印刷情報を生成しても、
同一ページ内のテキスト，グラフィック等のジャギーが
目立たない印刷情報を生成することができる。

【００６９】第１４の発明は、各高解像度ラスタライザ
１０，ノーマル解像度ラスタライザ７が前記通常解像度
モードまたは高解像度モードで前記描画オブジェクトを
ラスタライズした場合に、それぞれのラスタライズデー
タに基づいて個別に前記プリンタに転送すべき印刷デー
タを生成（高解像度ラスタオペレーション９，１１）す
るので、各描画オブジェクト毎に描画されたビットマッ
プ毎にプリンタが高解像度で印刷可能な印刷情報に変換
することができる。

【００７０】図４は、本発明に係るプリンタドライバに
よる第２のデータ処理手順の一例を示すフローチャート
である。なお、（１）〜（９）は各ステップを示す。

【００７１】先ず、描画制御システム２００から１ペー
ジ分のデータを受信したら（１）、ページ処理解像度判
定部６が当該ページ内にビットマップ系のデータとなる
描画オブジェクトのデータがあるかどうかを判定し
（２）、ＹＥＳならばノーマル解像度ラスタライザ７が
イメージデータをラスタライズし（３）、該ラスタライ
ズされたイメージデータに高解像度化部８がスムージン
グ処理または０次補間処理を施し（４）、高解像度ラス
タオペレーション９がラスタライズされたイメージ系の
データに基づいて出力イメージを形成する（５）。

【００７２】次いで、ページエンドまで描画オブジェク
トをラスタライズしたかどうかを判定し（６）、ＮＯな
らばステップ（２）へ戻り同様の処理を繰り返し、ＹＥ
Ｓならばジョブのラスタライズを終了したかを判定し
（７）、ＮＯならばステップ（１）へ戻り次のページの
データを受信し、ＹＥＳならば処理を終了する。

【００７３】一方、ステップ（２）で、受信した１ペー
ジ分のデータ中にベクトル系の描画オブジェクトがある
と判定した場合、すなわち、ビットマップ系のデータで
ないと判定した場合には、高解像度ラスタライザ１０が
ベクトルデータをラスタライズし（８）、高解像度ラス
タオペレーション１１がラスタライズされたベクトル系
のデータに基づいて出力イメージを形成して（９）、ス
テップ（６）へ戻る。

【００７４】以下、本実施形態と第１６，第１８の発明
の各工程との対応及びその作用について図２等を参照し
て説明する。

【００７５】第１６の発明は、データ処理装置（ホスト
１００）で生成されるプリントジョブ中の各描画オブジ
ェクトを判別してプリンタが解析可能な印刷制御情報を
生成処理するプリンタドライバの描画処理方法におい
て、前記データ処理装置で生成されるプリントジョブ中
の描画オブジェクトの属性をページ単位に判別して各描
画オブジェクトの解像度処理種別を判定する判定工程
（図４のステップ（１），（２））と、該判定結果に基
づいて各ページ毎に異なる解像度で各描画オブジェクト
を描画処理する描画工程（図４のステップ（３），
（８））とを、ホスト１００の図示しないＣＰＵがＲＯ
Ｍまたは他のメモリ資源に記憶された制御プログラムを
実行して、同一ページ内に異なる属性の描画オブジェク
トが含まれていても各描画オブジェクトの解像度処理を
ページ単位に切り換えてラスタライズすることができ
る。

【００７６】第１８の発明は、データ処理装置で生成さ
れるプリントジョブ中の各描画オブジェクトを判別して
プリンタが解析可能な印刷制御情報を生成処理するコン
ピュータで使用されるプログラムを記憶した記憶媒体に
おいて、前記データ処理装置で生成されるプリントジョ
ブ中の描画オブジェクトの属性をページ単位に判別して
各描画オブジェクトの解像度処理種別を判定する判定工
程（図４のステップ（１），（２））と、該判定結果に
基づいて各ページ毎に異なる解像度で各描画オブジェク
トを描画処理する描画工程（図４のステップ（３），
（８））とを含む、コンピュータが読むことができるプ
ログラムを記憶媒体に格納したものである。すなわち、
ホスト１００の図示しないメモリ資源に図４に示す工程
に対応するプログラムコードを記憶させ、該プログラム
コードを記憶した記憶媒体からホスト１００のＣＰＵが
読み出して実行する形態も本発明の実施形態に含まれる
ものである。

【００７７】以下、図５に示すメモリマップを参照して
本発明に係る印刷システムで読み出し可能なデータ処理
プログラムの構成について説明する。

【００７８】図５は、本発明を適用可能な印刷システム
で読み出し可能な各種データ処理プログラムを格納する
記憶媒体のメモリマップを説明する図である。

【００７９】なお、特に図示しないが、記憶媒体に記憶
されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン
情報，作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し
側のＯＳ等に依存する情報、例えばプログラムを識別表
示するアイコン等も記憶される場合もある。

【００８０】さらに、各種プログラムに従属するデータ
も上記ディレクトリに管理されている。また、各種プロ
グラムをコンピュータにインストールするためのプログ
ラムや、インストールするプログラムが圧縮されている
場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もあ
る。

【００８１】本実施形態における図２，図４に示す機能
が外部からインストールされるプログラムによって、ホ
ストコンピュータにより遂行されていてもよい。そし
て、その場合、ＣＤ−ＲＯＭやフラッシュメモリやＦＤ
等の記憶媒体により、あるいはネットワークを介して外
部の記憶媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置
に供給される場合でも本発明は適用されるものである。

【００８２】以上のように、前述した実施形態の機能を
実現するソフトウエアのプログラムコードを記録した記
憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステ
ムあるいは装置のコンピュータ（またはＣＰＵやＭＰ
Ｕ）が記憶媒体に格納されたプログラムコードを読出し
実行することによっても、本発明の目的が達成されるこ
とは言うまでもない。

【００８３】この場合、記憶媒体から読み出されたプロ
グラムコード自体が本発明の新規な機能を実現すること
になり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は本
発明を構成することになる。

【００８４】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピーディスク，ハードディ
スク，光ディスク，光磁気ディスク，ＣＤ−ＲＯＭ，Ｃ
Ｄ−Ｒ，磁気テープ，不揮発性のメモリカード，ＲＯ
Ｍ，ＥＥＰＲＯＭ等を用いることができる。

【００８５】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、前述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼働しているＯＳ（オペ
レーティングシステム）等が実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。

【００８６】さらに、記憶媒体から読み出されたプログ
ラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボー
ドやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わ
るメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指
示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに
備わるＣＰＵ等が実際の処理の一部または全部を行い、
その処理によって前述した実施形態の機能が実現される
場合も含まれることは言うまでもない。

【００８７】上記第１実施形態によれば、オブジェクト
単位で解像度処理を切り換えるので、同一ページ内にテ
キスト，グラフィックス，イメージを含む複合ドキュメ
ントを印刷する場合、テキスト，グラフィックスに対し
て高解像度処理を行い、イメージはノーマル解像度で処
理を行うことができる。これにより、テキスト，グラフ
ィックスのジャギーを目立たせない。また、イメージに
対して、ノーマル解像度で処理を行うため、階調重視と
なる。従って、画像品位の高い出力イメージが得られ
る。

【００８８】上記第２実施形態によれば、ページ単位で
解像度処理を切り換えるので、同一ページ内にテキス
ト，グラフィックス，イメージを含む複合ドキュメント
を印刷する場合、イメージを含むページは、ノーマル解
像度処理を行い、イメージを含まない、テキスト，グラ
フィックスのみのページは高解像度処理を行うことがで
きる。また、同一ページ内にテキスト，グラフィック
ス，イメージを含む複合ドキュメントを印刷する場合、
イメージを含むページが多い複合ドキュメントにおい
て、イメージを含むページに対してノーマル解像度で処
理をした後、高解像度化するので、テキスト，グラフィ
フィックスの画像品位を落とすことなく印刷時間を短縮
することが可能である。

【００８９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る第１
の発明によれば、判定手段が前記データ処理装置で生成
されるプリントジョブ中の描画オブジェクトの属性を判
別して各描画オブジェクトの解像度処理種別を判定し、
該判定結果に基づいて各描画オブジェクト毎にいずれか
の描画処理手段を選択して解像度処理を切り換えるの
で、同一ページ内に異なる属性の描画オブジェクトが含
まれていても各描画オブジェクトを最適な解像度処理に
切り換えてラスタライズすることができる。

【００９０】第２，第５の発明によれば、前記判定手段
は、前記データ処理装置で生成されるプリントジョブ中
の描画オブジェクトの属性がベクトルデータであると判
別した場合、いずれかの描画処理手段が前記高解像度モ
ードで前記描画オブジェクトをラスタライズするので、
ベクトルデータとなる各描画オブジェクトに対して解像
度を重視したラスタライズ処理を行うことができる。

【００９１】第３，第４の発明によれば、前記判定手段
は、前記データ処理装置で生成されるプリントジョブ中
の描画オブジェクトの属性がビットマップデータである
と判別した場合、いずれかの描画処理手段がプリンタが
描画処理可能な最大解像度の１／２の解像度となる前記
通常解像度モードで前記描画オブジェクトをラスタライ
ズするので、ビットマップデータとなる各描画オブジェ
クトに対して処理速度，階調性を優先した低解像度でラ
スタライズ処理を効率よく行うことができる。

【００９２】第６の発明によれば、いずれかの描画処理
手段が前記通常解像度モードで前記描画オブジェクトを
ラスタライズした場合に、該ラスタライズされたラスタ
ライズデータに所定の高解像度化処理を施すので、階調
性に優れたイメージデータを高解像度のプリンタで印刷
可能な印刷情報を短時間に生成することができる。

【００９３】第７の発明によれば、各描画処理手段が前
記通常解像度モードまたは高解像度モードで前記描画オ
ブジェクトをラスタライズした場合に、それぞれのラス
タライズデータを合わせたラスタライズデータに基づい
て前記プリンタに転送すべき印刷データを生成するの
で、属性の異なる描画オブジェクトが複雑に入り組んだ
ページでも連続して描画処理できる印刷情報を生成する
ことができる。

【００９４】第８の発明によれば、判定手段が前記デー
タ処理装置からページ単位に取得されるプリントジョブ
中の描画オブジェクトの属性を判別して解像度処理種別
をページ毎に判定し、該判定結果に基づいて各ページ毎
にいずれかの描画処理手段を選択して解像度処理を切り
換えるので、同一ページ内に異なる属性の描画オブジェ
クトが含まれていても各描画オブジェクトの解像度処理
をページ単位に切り換えてラスタライズすることができ
る。

【００９５】第９，第１２の発明によれば、前記判定手
段は、前記データ処理装置で生成されるプリントジョブ
中の描画オブジェクトの属性がベクトルデータであると
判別した場合、いずれかの描画処理手段がプリンタが描
画処理可能な最大解像度となる前記高解像度モードで同
一ページ内の全ての前記描画オブジェクトをラスタライ
ズするので、テキスト，グラフィック等のベクトルデー
タをジャギーなく高画質で出力できる印刷情報を生成す
ることができる。

【００９６】第１０，第１１の発明によれば、前記判定
手段は、前記データ処理装置で生成されるプリントジョ
ブ中の描画オブジェクトの属性がビットマップデータで
あると判別した場合、いずれかの描画処理手段がプリン
タが描画処理可能な最大解像度の１／２の解像度となる
前記通常解像度モードで同一ページ内の全ての描画オブ
ジェクトをラスタライズするので、同一ページ内にビッ
トマップデータが含まれる場合には、該ビットマップデ
ータを階調性よく出力できる印刷情報を生成することが
できる。

【００９７】第１３の発明によれば、いずれかの描画処
理手段が前記通常解像度モードで前記描画オブジェクト
をラスタライズした場合に、該ラスタライズされたラス
タライズデータに所定の高解像度化処理を施すので、同
一ページ内にビットマップデータが含まれる場合には、
該ビットマップデータを階調性よく出力できる印刷情報
を生成して、同一ページ内のテキスト，グラフィック等
のジャギーが目立たない印刷情報を生成することができ
る。

【００９８】第１４の発明によれば、各描画処理手段が
前記通常解像度モードまたは高解像度モードで前記描画
オブジェクトをラスタライズした場合に、それぞれのラ
スタライズデータに基づいて個別に前記プリンタに転送
すべき印刷データを生成するので、各描画オブジェクト
毎に描画されたビットマップ毎にプリンタが高解像度で
印刷可能な印刷情報に変換することができる。

【００９９】第１５，第１７の発明によれば、前記デー
タ処理装置で生成されるプリントジョブ中の描画オブジ
ェクトの属性を判別して各描画オブジェクトの解像度処
理種別を判定し、該判定結果に基づいて各描画オブジェ
クト毎に異なる解像度で各描画オブジェクトを描画処理
するので、同一ページ内に異なる属性の描画オブジェク
トが含まれていても各描画オブジェクトを最適な解像度
処理に切り換えてラスタライズすることができる。

【０１００】第１６，第１８の発明によれば、前記デー
タ処理装置で生成されるプリントジョブ中の描画オブジ
ェクトの属性をページ単位に判別して各描画オブジェク
トの解像度処理種別を判定し、該判定結果に基づいて各
ページ毎に異なる解像度で各描画オブジェクトを描画処
理するので、同一ページ内に異なる属性の描画オブジェ
クトが含まれていても各描画オブジェクトの解像度処理
をページ単位に切り換えてラスタライズすることができ
る。

【０１０１】従って、同一ページ内にイメージ，テキス
ト，グラフィックスの各描画オブジェクトを含む描画デ
ータからプリンタが高速に印刷でき、かつ画質低下の少
ない印刷情報を生成することができる等の効果を奏す
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１実施形態を示すプリンタドライバ
の構成を説明するブロック図である。

【図２】本発明に係るプリンタドライバによる第１のデ
ータ処理手順の一例を示すフローチャートである。

【図３】本発明の第２実施形態を示すプリンタドライバ
の構成を説明するブロック図である。

【図４】本発明に係るプリンタドライバによる第２のデ
ータ処理手順の一例を示すフローチャートである。

【図５】本発明を適用可能な印刷システムで読み出し可
能な各種データ処理プログラムを格納する記憶媒体のメ
モリマップを説明する図である。

【符号の説明】

１ オブジェクト処理解像度判定部 ２ 高解像度ラスタライザ ３ ノーマル解像度ラスタライザ ４ 高解像度化部 ５ 高解像度ラスタオペレーション １００ ホスト １０２ プリンタ

Claims (18)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 データ処理装置で生成されるプリントジ
   ョブ中の各描画オブジェクトを判別してプリンタが解析
   可能な印刷制御情報を生成処理するプリンタドライバに
   おいて、前記データ処理装置で生成されるプリントジョ
   ブ中の描画オブジェクトに基づいて異なる解像度でラス
   タライズする複数の描画処理手段と、前記データ処理装
   置で生成されるプリントジョブ中の描画オブジェクトの
   属性を判別して各描画オブジェクトの解像度処理種別を
   判定する判定手段とを有し、前記判定手段の判定結果に
   基づいて各描画オブジェクト毎にいずれかの描画処理手
   段を選択して解像度処理を切り換えることを特徴とする
   プリンタドライバ。
2. 【請求項２】 いずれかの描画処理手段は、前記プリン
   タが描画処理可能な最大解像度で描画オブジェクトをラ
   スタライズする高解像度モードを有することを特徴とす
   る請求項１記載のプリンタドライバ。
3. 【請求項３】 いずれかの描画処理手段は、前記プリン
   タが描画処理可能な最大解像度の１／２の解像度で描画
   オブジェクトをラスタライズする通常解像度モードを有
   することを特徴とする請求項１記載のプリンタドライ
   バ。
4. 【請求項４】 前記判定手段は、前記データ処理装置で
   生成されるプリントジョブ中の描画オブジェクトの属性
   がビットマップデータであると判別した場合、いずれか
   の描画処理手段が前記通常解像度モードで前記描画オブ
   ジェクトをラスタライズすることを特徴とする請求項３
   記載のプリンタドライバ。
5. 【請求項５】 前記判定手段は、前記データ処理装置で
   生成されるプリントジョブ中の描画オブジェクトの属性
   がベクトルデータであると判別した場合、いずれかの描
   画処理手段が前記高解像度モードで前記描画オブジェク
   トをラスタライズすることを特徴とする請求項２記載の
   プリンタドライバ。
6. 【請求項６】 いずれかの描画処理手段が前記通常解像
   度モードで前記描画オブジェクトをラスタライズした場
   合に、該ラスタライズされたラスタライズデータに所定
   の高解像度化処理を施すことを特徴とする請求項３記載
   のプリンタドライバ。
7. 【請求項７】 各描画処理手段が通常解像度モードまた
   は高解像度モードで前記描画オブジェクトをラスタライ
   ズした場合に、それぞれのラスタライズデータを合わせ
   ラスタライズデータに基づいて前記プリンタに転送すべ
   き印刷データを生成することを特徴とする請求項１記載
   のプリンタドライバ。
8. 【請求項８】 データ処理装置で生成されるプリントジ
   ョブ中の各描画オブジェクトを判別してプリンタが解析
   可能な印刷制御情報を生成処理するプリンタドライバに
   おいて、前記データ処理装置で生成されるプリントジョ
   ブ中の描画オブジェクトに基づいて異なる解像度でラス
   タライズする複数の描画処理手段と、前記データ処理装
   置からページ単位に取得されるプリントジョブ中の描画
   オブジェクトの属性を判別して解像度処理種別をページ
   毎に判定する判定手段とを有し、前記判定手段の判定結
   果に基づいて各ページ毎にいずれかの描画処理手段を選
   択して解像度処理を切り換えることを特徴とするプリン
   タドライバ。
9. 【請求項９】 いずれかの描画処理手段は、前記プリン
   タが描画処理可能な最大解像度で描画オブジェクトをラ
   スタライズする高解像度モードを有することを特徴とす
   る請求項８記載のプリンタドライバ。
10. 【請求項１０】 いずれかの描画処理手段は、前記プリ
    ンタが描画処理可能な最大解像度の１／２の解像度で描
    画オブジェクトをラスタライズする通常解像度モードを
    有することを特徴とする請求項８記載のプリンタドライ
    バ。
11. 【請求項１１】 前記判定手段は、前記データ処理装置
    で生成されるプリントジョブ中の描画オブジェクトの属
    性がビットマップデータであると判別した場合、いずれ
    かの描画処理手段が前記通常解像度モードで同一ページ
    内の全ての描画オブジェクトをラスタライズすることを
    特徴とする請求項１０記載のプリンタドライバ。
12. 【請求項１２】 前記判定手段は、前記データ処理装置
    で生成されるプリントジョブ中の描画オブジェクトの属
    性がベクトルデータであると判別した場合、いずれかの
    描画処理手段が前記高解像度モードで同一ページ内の全
    ての前記描画オブジェクトをラスタライズすることを特
    徴とする請求項９記載のプリンタドライバ。
13. 【請求項１３】 いずれかの描画処理手段が前記通常解
    像度モードで前記描画オブジェクトをラスタライズした
    場合に、該ラスタライズされたラスタライズデータに所
    定の高解像度化処理を施すことを特徴とする請求項１０
    記載のプリンタドライバ。
14. 【請求項１４】 各描画処理手段が通常解像度モードま
    たは高解像度モードで前記描画オブジェクトをラスタラ
    イズした場合に、それぞれのラスタライズデータに基づ
    いて個別に前記プリンタに転送すべき印刷データを生成
    することを特徴とする請求項８記載のプリンタドライ
    バ。
15. 【請求項１５】 データ処理装置で生成されるプリント
    ジョブ中の各描画オブジェクトを判別してプリンタが解
    析可能な印刷制御情報を生成処理するプリンタドライバ
    の描画処理方法において、前記データ処理装置で生成さ
    れるプリントジョブ中の描画オブジェクトの属性を判別
    して各描画オブジェクトの解像度処理種別を判定する判
    定工程と、該判定結果に基づいて各描画オブジェクト毎
    に異なる解像度で各描画オブジェクトを描画処理する描
    画工程とを有することを特徴とするプリンタドライバの
    描画処理方法。
16. 【請求項１６】 データ処理装置で生成されるプリント
    ジョブ中の各描画オブジェクトを判別してプリンタが解
    析可能な印刷制御情報を生成処理するプリンタドライバ
    の描画処理方法において、前記データ処理装置で生成さ
    れるプリントジョブ中の描画オブジェクトの属性をペー
    ジ単位に判別して各描画オブジェクトの解像度処理種別
    を判定する判定工程と、該判定結果に基づいて各ページ
    毎に異なる解像度で各描画オブジェクトを描画処理する
    描画工程とを有することを特徴とするプリンタドライバ
    の描画処理方法。
17. 【請求項１７】 データ処理装置で生成されるプリント
    ジョブ中の各描画オブジェクトを判別してプリンタが解
    析可能な印刷制御情報を生成処理するコンピュータで使
    用されるプログラムを記憶した記憶媒体において、前記
    データ処理装置で生成されるプリントジョブ中の描画オ
    ブジェクトの属性を判別して各描画オブジェクトの解像
    度処理種別を判定する判定工程と、該判定結果に基づい
    て各描画オブジェクト毎に異なる解像度で各描画オブジ
    ェクトを描画処理する描画工程とを含む、コンピュータ
    が読むことができるプログラムを格納したことを特徴と
    する記憶媒体。
18. 【請求項１８】 データ処理装置で生成されるプリント
    ジョブ中の各描画オブジェクトを判別してプリンタが解
    析可能な印刷制御情報を生成処理するコンピュータで使
    用されるプログラムを記憶した記憶媒体において、前記
    データ処理装置で生成されるプリントジョブ中の描画オ
    ブジェクトの属性をページ単位に判別して各描画オブジ
    ェクトの解像度処理種別を判定する判定工程と、該判定
    結果に基づいて各ページ毎に異なる解像度で各描画オブ
    ジェクトを描画処理する描画工程とを含む、コンピュー
    タが読むことができるプログラムを格納したことを特徴
    とする記憶媒体。