JPH1044519A - 画像記録装置および画像記録システム - Google Patents

画像記録装置および画像記録システム

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JPH1044519A
JPH1044519A JP8200852A JP20085296A JPH1044519A JP H1044519 A JPH1044519 A JP H1044519A JP 8200852 A JP8200852 A JP 8200852A JP 20085296 A JP20085296 A JP 20085296A JP H1044519 A JPH1044519 A JP H1044519A
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Miyuki Fujita
美由紀 藤田
Hiromitsu Hirabayashi
弘光 平林
Shinji Kanemitsu
伸二 金光
Makoto Takemura
誠 竹村
Yuji Akiyama
勇治 秋山
Akisue Yamada
顕季 山田
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    • B41J3/00Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed
    • B41J3/54Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed with two or more sets of type or printing elements
    • B41J3/543Typewriters or selective printing or marking mechanisms characterised by the purpose for which they are constructed with two or more sets of type or printing elements with multiple inkjet print heads
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
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  • Dot-Matrix Printers And Others (AREA)
  • Character Spaces And Line Spaces In Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の記録ヘッドを用い記録領域を分担して
記録を行う装置において、各記録ヘッドの出力特性の差
に起因した各領域間の濃度差の発生を防止し、濃度の一
様な記録を行う。 【解決手段】 同一の入力信号に対して記録ヘッド4B
の出力濃度の方が記録ヘッド4Aのそれよりも高くなる
特性の2つのヘッドを用いて記録を行う場合、記録ヘッ
ド4Bの入力信号値(255,192,128,64)
を、記録ヘッド4Aの出力濃度と等しくなるように補正
し、補正した入力信号値176,148,102,54
により記録を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ヘッドを被記
録媒体に対向しつつ走査させながら被記録媒体上に文
字、画像等を記録するシリアル型の画像記録装置に関
し、詳しくは、所定の間隔で配設される複数の記録ヘッ
ドそれぞれの走査領域を分割して記録を行うことが可能
な画像記録装置に関するものである。
【0002】特に画像データに基づいて被記録媒体上に
色材を付与して記録を行う画像記録装置に好適であっ
て、色材として液状の記録インクを吐出させて記録を行
うインクジェット方式の画像記録装置にはさらに好適な
ものである。
【0003】また、本発明は、紙や布、革、不織布、O
HP用紙等、さらには金属等の被記録媒体を用いる機器
すべてに適用可能であり、具体的なこれら適用機器とし
ては、プリンタ、複写機、ファクシミリ等の事務機器や
工業用生産機器等を挙げることができる。
【0004】
【従来の技術】記録ヘッドを走査させながら記録するシ
リアル型記録方式は、記録紙等、被記録媒体の全幅をカ
バーする所謂フルラインヘッドを用いて記録するものに
比べて安価であること等の理由から、種々の画像記録装
置において一般的に用いられているものである。
【0005】なお、このようなシリアル型の画像記録装
置において、被記録媒体に色材を発色させる方式として
専用の感熱用紙にサーマルヘッドの発熱素子を作用させ
たり、専用の感光紙に対する光学的作用により発色させ
るものが知られている。また、記録ヘッドによって色材
を被記録媒体に付与して記録を行う方式としては、色材
として液状のインクを含浸させたインクリボンを、印字
ワイヤによって被記録媒体に押圧、当接させることでイ
ンクを転写させるインパクト記録方式や、固体状の色材
を塗布したインクリボンヘッドにサーマルヘッドの発熱
素子を作用させてインク転写を行う熱溶融転写記録方式
もしくは熱昇華転写方式や、液状の記録インクを吐出さ
せて記録するインクジェット方式のものが知られてい
る。
【0006】近年では、普通紙記録等の観点から、後者
の色材付与型の記録方式が主流であり、その中でも、特
にインクジェット方式は、低騒音、低ランニングコス
ト、装置が小型化しやすい、普通紙記録が可能、カラー
化が容易等の利点を有し、プリンタや複写機等の画像記
録装置に一般的に用いられている。
【0007】しかしながら、このシリアル記録方式は、
記録ヘッドに設けられる吐出口等、記録素子の限られた
比較的小さな範囲のみで記録が可能となる記録ヘッドを
キャリッジに配設し、順次走査しつつ記録を行うもので
あるため、記録速度を向上させることが比較的困難であ
り、記録の高速化はシリアル方式にとって従来からの課
題となっていた。
【0008】これに対し、画像記録の高速化のために記
録ヘッドの記録幅(記録素子の配列範囲)を大きくした
り、キャリッジ速度および記録周波数を高くして走査時
間を短くしたり、双方向走査で記録するなどの方法が提
案され、かつ実用化されてきたが、いずれの方式にも限
界がある。例えば記録幅を大きくするためにはそれに応
じたヘッド製造精度の向上等が必要となり記録ヘッドが
高価になること、記録データを一時的に蓄えるプリント
バッファーの容量が増大して高価になることなどコスト
面での不都合が懸念されるとともに、熱を利用して発色
させたり、又は色材を付与する方式では、特に、記録幅
が大きい場合記録ヘッド自体の自己昇温による記録品位
の劣化や破損を防止するための手段の必要性が増大す
る。さらに、被記録媒体と非接触でかつ液状の記録イン
クを用いるインクジェット記録方式では、記録幅の大き
いヘッドを用いると、インク水分吸収による被記録媒体
のうねり(コックリング)による記録品位の劣化を防止
するための手段が複雑になるなどの問題点もある。ま
た、記録周波数を高くする場合一定の画素密度を維持す
るためキャリッジの走査速度を高くする必要があるが、
その場合、駆動源の負荷が増大するという問題やさら
に、キャリッジの高速化による記録ヘッド内でのインク
振動により記録品位が劣化するおそれもある。
【0009】シリアル型画像記録装置の高速化のために
比較的有効な一方式が、例えば特開昭50−81437
号公報に開示されている。この公報では、印字行の左半
分と右半分のそれぞれ同時に印字するために1つのキャ
リッジ機構により支持された左側印字ヘッドアッセンブ
リと右側印字ヘッドアッセンブリとを用い、これにより
2倍程度の高速化が実現できることが開示されている。
さらに、同公報では、印字ヘッドアッセンブリの数を2
つ以上にすることや双方向記録を行なうことにより、よ
り高い記録速度を実現できるとしている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例のように複数の記録ヘッドによって同一紙面上を記
録する構成においては、ヘッドそれぞれの特性の違いか
ら、あるいはインクやインクリボンなどの記録材の特性
の違いから、各ヘッドが記録する記録領域間に濃度差が
生じる場合がある。
【0011】図1(A)および(B)はその現象を示し
たものである。ここではヘッドAとヘッドBの2つのヘ
ッドを用いており、ヘッドAよりもヘッドBの方が比較
的高い濃度の出力特性を有する場合を示している。図1
(A)は、ヘッドAとヘッドBの記録領域を紙面中央で
完全に2分割した場合のそれぞれ25%、50%、20
0%の3段階の印字デューティーについての記録結果を
示すものである。同図から明らかなように、いずれのデ
ューティーにおいても両者の濃度差は境界部ではっきり
確認できるものとなる。
【0012】一方、図1(B)はヘッドAとヘッドBの
記録領域に多少の重複領域を設けた場合の同様の記録結
果を示すものである。重複記録領域に対しては、2つの
ヘッドがそれぞれほぼ半数データを間引き、両者の記録
を重ね合わせることで画像を完成させている。従って、
重複記録領域全体の濃度は、ヘッドAのみの記録領域よ
りは高く、ヘッドBのみの記録領域よりは低くなる。こ
の場合、上記図1(A)に示す程の明確な濃度差は現れ
ないが、重複領域の両側の領域間で濃度差が明確なもの
となる。このように両ヘッドの間の出力特性の差に起因
した濃度差の問題は、いずれにしても複数の記録ヘッド
を用い記録領域を分割して記録を行う場合は、完全に解
決されるものではなく、このため、上記従来技術の記録
装置においては未だ不十分な画像しか得ることができな
い。
【0013】本発明は上記問題を解決するためになされ
たものであり、その目的とするところは、前記複数の記
録ヘッドに入力すべき記録信号を前記複数の記録領域毎
に独立な補正を施すことによって、記録ヘッドの出力特
性の差に起因した濃度差を紙面上の全領域で生じないよ
うにし、一様で滑らかな画像を得ることができる画像記
録装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】そのために本発明では、
複数の記録ヘッドを用いて記録媒体に記録を行う記録装
置であって、前記複数の記録ヘッドについて、それぞれ
の分割走査領域を走査させる走査手段と、該走査手段に
よる前記複数の記録ヘッドそれぞれの走査領域に基づい
て定められる複数の記録領域に記録を行う記録制御手段
と、該記録制御手段により前記複数の記録領域に記録を
行うとき、当該複数の記録領域を記録する記録ヘッドに
入力すべき記録信号を、当該複数の記録領域毎に独立に
補正する補正手段と、を具えたことを特徴とする。
【0015】以上の構成によれば、複数の記録領域それ
ぞれで独立に記録ヘッドの入力信号値を調整できるの
で、それぞれの記録領域における記録ヘッドの用い方に
応じて入力信号値の補正をすることができ、結果として
各領域間の濃度差の発生を防止することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。
【0017】(第1実施形態)図2および図3は、本発
明を適用可能なインクジェット記録装置における記録部
のそれぞれ上面図および断面図である。
【0018】記録装置の給紙位置に挿入された記録媒体
は、送りローラによって記録ヘッドユニットの記録可能
領域へ搬送される。記録可能領域における記録媒体の下
部には、プラテン3が位置する。キャリッジ1は、ガイ
ド軸2およびレール3の2つの部材と係合し、これら部
材に沿って双方向に移動可能な構成となっている。その
結果、キャリッジ1上のヘッドは、それぞれの分別記録
領域を往復走査することができる。すなわち、キャリッ
ジ1上の両サイドにはインクを吐出する記録ヘッド4A
および4Bが搭載され、また、キャリッジ1の中央部に
はそれぞれの記録ヘッドにインクを共通に供給するイン
クタンク5が搭載されており、これにより、各記録ヘッ
ド4A,4Bはそれぞれの領域を走査しつつ記録データ
に応じてインクを吐出し記録を行う。
【0019】キャリッジが移動可能な領域の左側および
中央対応する位置でプラテン3の下方には、キャップ6
等の回復系ユニットが設けられ、非記録時に記録ヘッド
の吐出口部をキャップする等のために用いられる。
【0020】黒白などの単色記録の場合でも本実施形態
の構成は大きな効果が得られるが、複数のインク色を用
いてカラー記録を行う場合には、インクタンクのインク
収納容積の点で効果がより明確に理解され易いので、本
実施形態ではブラック、シアン、マゼンタ、イエローの
4色のインクを用いて各色インクタンクが全て独立に交
換可能な構成の例を示す。すなわち、キャリッジの両サ
イドにはBk,C,M,Yをそれぞれ吐出する各インク
色毎の吐出口群を一体に設けた記録ヘッド4A,4B
と、中央部にはこれら両記録ヘッドに共通してインクを
供給するBk用タンク、C用タンク、M用タンク、Y用
タンクが搭載される。なお、本実施形態では、このよう
に2つの記録ヘッドに同一のインクタンクからインクを
供給する構成としたが、本発明の適用はこれに限ったも
のではない。例えばインクタンクはそれぞれのヘッドに
対し1つずつ搭載され、それらが各ヘッドと一体になっ
ていてもよいし、タンクがヘッドから取り外し可能にな
っていてもよい。
【0021】記録ヘッド4Aおよび4Bにはそれぞれ3
60dpiの密度でBk64個とC,M,Y各色24個
の吐出口が一体的に形成されており、これら各色吐出口
群の間は8吐出口ピッチ分隔てられている。そして2つ
の記録ヘッドは互いに位置合わせをしてキャリッジに装
着されている。
【0022】本実施形態のインクジェット記録ヘッド
は、各インク吐出口に対応して電気・熱変換体である発
熱体を配置し、記録情報に対応する駆動信号をこの発熱
体に印加して対応する吐出口からインクを吐出させる吐
出方式を採用するものである。図4は、記録ヘッドの発
熱体駆動にかかわる構成を示すブロック図である。な
お、同図は、24個の吐出口を具えるY,M,C各ヘッ
ド部の駆動構成を示すものであり、Bkヘッドについて
も同様の構成を有するものである。発熱体41−1〜4
1−24は、アンド素子42−1〜42−24等の構成
によってそれぞれ独立に発熱可能な構成となっている
が、これら発熱体をすべて同時に駆動すると大きな電流
を一度に流す必要があるため、電源の負荷が増大し、ま
た、配線抵抗などでの電圧降下により発熱体個々に供給
されるエネルギーが減少するので正常な記録が行われな
い可能性がでてくるなど画像品位上の弊害も懸念され
る。そこで本実施形態では、8個の吐出口毎を1ブロッ
クとして3つのブロックに分割し、デコーダ43からの
信号により各ブロック毎の駆動タイミングを調整して記
録する公知の時分割駆動を行うものである。なお、この
時分割駆動により記録の直線性が損われないよう記録ヘ
ッドの走査速度に見合う分だけ記録ヘッドを傾けて記録
するようにしている。
【0023】発熱体の発熱により急速に加熱されたイン
ク流路内のインクは膜沸騰により気泡を形成し、この気
泡生成の圧力によりインク滴が記録媒体に向かって吐出
され、記録媒体上に文字や画像が形成される。この時、
吐出される各色のインク滴の体積は約40ngである。
吐出口の各々には、吐出口に連通するインク液路が設け
られており、インク液路が配設される部位の後方にはこ
れら液路にインクを供給するための共通液室が各色毎に
設けられる。そして、共通液室からインク供給路を介し
て各色のインクタンクに接続されインクを供給するよう
に構成されている。吐出口の各々に対応するインク液路
には、これら吐出口からインク滴を吐出するために利用
される熱エネルギーを発生する電気・熱変換体である発
熱体やこれに電力を供給するための電極配線が設けられ
ている。これら、発熱体や電極配線は、シリコン等から
なる基板上に成膜技術によって形成される。発熱体の上
にはインクと発熱体が直接接触しないように保護膜が形
成されている。さらに、この基板上に樹脂やガラス材よ
りなる隔壁を積層することによって上記吐出口、インク
液路、共通液室等が構成される。このように、電気・熱
変換体である発熱体を使用した記録方式は、インク滴吐
出時に熱エネルギー印加により形成される気泡を使用し
ているため、通常バブルジェット記録方式と呼ばれてい
る。
【0024】再び図3を参照すると、記録ヘッドの保守
機構のひとつとして、記録ヘッドに対応した間隔で装置
の左側と中央に2つのキャップ6A,6Bが設けられ、
各キャップは上下方向に移動可能な構成となっている。
これにより、記録媒体が記録部になく、かつ非記録時に
記録ヘッドがキャップポジションに位置するときは記録
ヘッド部と接合してこれをキャッピングし、記録ヘッド
の吐出口内のインクが蒸発することに起因する増粘や固
着による吐出不良を防止することができる。中央部のキ
ャップ6Bはポンプユニット117と連結しており、ポ
ンプユニットは、キャップユニットと記録ヘッドを接合
させた状態で記録ヘッドの吐出口からインクを吸引する
吸引回復処理などに際して、負圧を発生させるために用
いられる。ポンプユニット117は公知のシリンダポン
プやチューブポンプなどいづれの構成でもよい。また、
キャップはインクの強制回復以外に蒸発防止の機能も持
つものであるために、インクの蒸発を十分に抑制しかつ
温度変化によるキャップ内の圧力変動を避けるように密
閉せず、細孔構造などによって大気連通される準大気開
放構成となっている。なお、ポンプユニットは両方のキ
ャップに設けてもよいが、本実施形態では構成を簡略化
するため中央部のキャップにのみポンプユニットを接続
しており、左側の記録ヘッドの吸引回復処理時にはキャ
リッジを移動させて中央のキャップを用いるようにして
いる。この吸引による廃液は不図示の廃液タンクに送ら
れる。
【0025】記録ヘッドの保守機構としては、さらに、
記録ヘッドの吐出口部をワイピングするためのブレード
8が設けられる。ブレード8は、記録ヘッドの吐出口形
成面に付着したインクや処理液をワイピングするため、
ゴムなどの弾性部材で形成されたものである。ブレード
8は2つの記録ヘッドに共通して用いられ、記録ヘッド
面をワイピングすべく上昇した位置と、記録ヘッド面に
干渉しないように下降した位置が取れるよう、不図示の
昇降装置により上下方向に移動可能な構成となってい
る。ブレード8は2つの記録ヘッド4A,4Bに対応し
て2つ設けてもよいが、本実施例では構成を簡略化する
ため中央部にひとつだけ設けて、2つの記録ヘッドに共
通して作用させる構成としている。
【0026】記録ヘッドの保守機構として、さらに予備
吐出受け9Aおよび9Bがそれぞれ記録部の両サイドに
設けられる。これは、記録中ないし記録スタンバイ時
に、不使用期間が長いノズルでインクが若干蒸発するこ
とに起因する吐出特性変化や色味変化を防止する目的
で、記録とは別に所定のタイミングでインクを吐出させ
る目的で使用される。従って、記録時でも必要となる可
能性があるので、記録媒体の通過しない領域に設ける必
要がある。
【0027】記録ヘッドの監視機構として、本実施例で
はインクセンサを設け、インクタンクのインク有り無し
を検出できるようにしており、この状態に基づいて上述
の各保守機構を動作させたり、使用者にインクタンクの
交換を促すように表示、警告する。本実施形態ではプラ
テンの中央部下側に光学式のインクセンサを設けてお
り、記録部に記録媒体がない記録開始及び記録終了時に
インクタンクのインクチェックを行うと共に、記録に際
しては記録部及び排出部における記録媒体センサとして
も兼用させている。
【0028】記録ヘッドの監視機構として、本実施形態
ではさらに、記録ヘッドに温度センサを設けて記録ヘッ
ドの温度に応じた記録ヘッドの最適駆動条件を定めた
り、温度情報に基づいて保守機構を動作させるなど記録
特性の安定化を計っている。
【0029】図5は、本実施形態のインクジェット記録
装置の制御構成を示すブロック図である。ホストコンピ
ュータから、記録すべき文字や画像のデータ(以下画像
データという)が記録装置の受信バッファーに入力され
る。また、正しくデータが転送されているかを確認する
データや、記録装置の動作状態を知らせるデータが記録
装置からホストコンピュータに転送される。受信バッフ
ァーのデータはCPUの管理のもと制御されながら、プ
リントバッファー(RAM)に一次的に記憶された上で
記録ヘッドに記録データとして与えられる。紙送り機構
部は、紙監視機構の情報に基づいてCPUからの指令に
より給紙ローラやラインフィードローラをモータ等の駆
動源を制御することによって駆動する。キャリッジ駆動
機構部はキャリッジ位置検出機構の情報に基づいてCP
Uからの指令によりキャリッジ駆動源を制御して駆動す
る。記録ヘッド保守機構は記録ヘッドの温度検出、イン
ク有りなしなどのセンサなどからなる記録ヘッド監視機
構の情報に基づいてCPUからの指令により記録ヘッド
の保守及び駆動条件最適化を行う。
【0030】本実施形態におけるキャリッジ部及びその
駆動についてさらに詳細に説明する。図2に示すように
キャリッジ1は2本のガイド軸(一本は不図示)とキャ
リッジ1に設けられたレール3によって双方向に移動可
能な構成となっており、これによって記録領域を往復走
査することができる。すなわち、レール3はラックギヤ
の形態をなすものである。このラックギアはキャリッジ
とモールド一体成型で形成されるか、また、別に作成し
たラックギヤをキャリッジに取付て一体化されている。
そして、駆動源であるキャリッジモータ11に連結され
たピニオンギア12と係合し、これによりキャリッジモ
ータ11の回転駆動に応じて往方向、復方向に駆動走査
される。
【0031】なお、このキャリッジ駆動を駆動源と直結
して行うようにしたので、従来用いられていたワイヤー
駆動、タイミングベルト駆動による構成に比べて構成を
簡略化できると共に、ワイヤーやタイミングベルトの伸
縮に伴うキャリッジ送り速度の変動が発生せず良好な記
録品位を得ることもできる。また、ラックギヤとしてヘ
リカルギヤ構成を用いることでさらにキャリッジの送り
精度が向上できる。また、ラックギヤ状のレール部材と
キャリッジギヤを直線状のレールと回転ローラによる摩
擦駆動としても良い。さらに、走査速度によっては、駆
動源のモータを直線的に展開したリニヤモータの構成と
することも可能であり、キャリッジ上に磁極列を直線的
に設ければ良い。さらに、本実施形態では上述の如くブ
ロック毎の時分割駆動によって順次記録するように、記
録ヘッドの走査速度とブロック毎の吐出間隔がずれると
インクの記録位置にずれが生じて記録品位の低下を招く
ので上記のキャリッジ送り速度安定化はより重要でその
効果は顕著なものとなる。
【0032】本実施形態におけるキャリッジ、キャリッ
ジ駆動機構、記録ヘッド、記録ヘッド保守機構などの動
作及び位置関係を図3を参照して詳細に説明する。図3
は記録領域のための左端におけるキャリッジの位置する
場合を示しており、このとき、左側の記録ヘッド4Aは
全記録幅PW(206mm)の左端に位置しており、左
側の記録ヘッド4Bは必要に応じて設けられる重複記録
幅WW(6mm)の左端に位置している。すなわち、2
つのヘッド4A,4Bはそれらのヘッド間隔HW(10
0mm)隔ててキャリッジ1上に設けられている。
【0033】図6は図3に示す場合とは逆にキャリッジ
1が記録領域の右端に位置している場合を示しており、
右側の記録ヘッド4Bが全記録幅PW(206mm)の
右端に位置し、記録ヘッド4Aは上記重複記録幅の右側
に位置することになる。この時、キャリッジ1は図3に
示す位置から右方向へ106mm移動したことになる。
従って、図7に示すように、記録ヘッド4Aは全記録幅
の左側106mmの領域を、記録ヘッド4Bは全記録幅
の右側106mmの領域を記録し、中央部の重複記録領
域6mmは2つの記録ヘッドで適宜分担して記録するこ
とになる。
【0034】図7に示す重複領域の記録例を図8および
図9に示す。図8(A)に示す例ではヘッド4A用の記
録マスク1801とヘッド4B用の記録マスク1802
を互いに補完しあうチェッカーパターンにすることによ
り、重複領域の画像1803を完成させるものである。
また、図8(B)に示す例ではヘッド4A用マスク18
04とヘッド4B用マスク1805を互いに櫛形の補完
し合うパターンとすることによって重複領域の画像18
06を完成させるものである。これら図8に示す間引き
パターンはいずれも、2×2画素あるいは2×1画素を
単位とした単純な繰り返しパターンであるので、重複走
査領域用の間引きマスクのメモリとして、比較的小さな
メモリによって実現できるものである。
【0035】これに対し、図9に示す間引きパターン
は、ヘッド4Aおよびヘッド4B用のそれぞれが走査方
向にグラディエーションを有したものとなっている。こ
の場合は、重複領域全体に及ぶ間引きマスクパターン用
のメモリが必要となるが、このパターンにより両ヘッド
の印字デューティーがそれぞれ主走査方向に徐々に減少
および増加するので、重複走査領域での両ヘッドの特性
の差がより確認されにくく、滑らかな画像を実現しやす
い構成となっている。
【0036】以下に本発明を適用した最も特徴的な構成
を説明する。図10(A)および(B)は本実施形態で
用いる2つのヘッド4Aおよび4Bそれぞれの濃度特性
を示す図である。なお、ここで濃度特性とは、各記録ヘ
ッドの色毎の吐出口群が吐出して形成されるインクドッ
ト群について平均的に測定される濃度をいうが、濃度特
性がこのようにして得られるものに限られないことは勿
論である。例えば、吐出口毎に対応して各ドットの濃度
が測定され、これを濃度特性としてもよい。
【0037】図10(A)および(B)に示すように本
実施形態での入力信号は256階調に対応した8ビット
データ(0−255)であり、この信号値に対しヘッド
4Aの濃度特性はヘッド4Bよりも低く出力される傾向
がある。例えば信号値が255のとき、ヘッド4Bでは
濃度1.1が得られるのに対し、ヘッド4Aではこれよ
り低い1.0が得られる。
【0038】この様な2つのヘッドを用いた場合、重複
記録領域を設けていない記録方式では、図1(A)に示
した様に両ヘッドの濃度差がはっきり確認できる画像に
なる。また、重複記録領域を設けた場合にも、図1
(B)に示した様に段階的に濃度が変化することが確認
できる画像になるおそれがある。更に、重複記録領域に
おける両ヘッドの間引きマスクを図9に示すもののよう
にしたとしても、濃度が明確に切り替わる境界部こそ確
認できないものの、記録ヘッド4Aで記録した領域の濃
度と記録ヘッド4Bで記録した領域の濃度とは異なるの
で、紙面の右側と左側では濃度差が生じる可能性は高く
なる。
【0039】これに対し本実施形態では、ヘッド4Bの
出力を常にヘッド4Aの出力濃度と同じものとするため
に、入力信号に補正を加える。具体的には、記録ヘッド
4Bについてある1つの入力信号に対する記録ヘッド4
Aの出力濃度と同じ出力濃度が得られると予想される信
号値に入力信号を変換するものである。
【0040】図10(A)において、入力信号255に
対する記録ヘッド4Aの出力濃度は1.0であり、これ
と同一の出力濃度が得られる記録ヘッド4Bにおける入
力信号値は、同図(B)に示すように176である。従
って、入力信号255を176に変換する処理を行った
後に記録すれば、記録ヘッド4A、記録ヘッド4Bとも
に同等な濃度1.0が実現できる。
【0041】この様に本実施形態では、2種類のヘッド
のうち、より高い濃度で出力するヘッドの出力値を下げ
ることで、複数ヘッドの出力濃度の調整を行っている。
つまり、より低い濃度のヘッドは出力濃度の上限値より
高い濃度で出力できないので、より高い濃度を出力する
ヘッドの出力濃度に合わせることができないからであ
る。
【0042】以上のように、記録ヘッド4Aの信号値変
換では、図11(A)に示すように入力信号=出力濃度
となる変換を行うのに対し、記録ヘッド4Bにおいて
は、同図(B)に示すように、ほぼ、出力濃度=(17
6/255)×入力信号となるリニアな変換を行う。
【0043】しかし、入力信号と出力濃度とは必ずしも
リニアな関係ではなく、図10に示すように滑らかなカ
ーブを描くものであることから、信号値補正も図11
(B)に示すような変換は厳密には適性なものではな
い。以下、図12および図13を参照してより厳密な信
号値変換について説明する。
【0044】入力信号255以下の入力信号において
も、記録ヘッド4Bが記録ヘッド4Aと等しい濃度で出
力するようにするために、図12(A)および(B)に
示すように、4種の入力信号値64,128,192お
よび255に対し適切な補正信号値を求める。すなわ
ち、各信号値の適切な補正後の信号値はそれぞれ54,
102,148および176となり、これらをつなぎあ
わせると信号値変換は図13(B)に示すような緩やか
なカーブを描くことがわかる。本実施形態では、入力信
号に対するこの信号値変換は各入力信号に対応してテー
ブルを設けることにより実行するものである。
【0045】以上、図10(A)および(B)に示した
濃度特性を有する2つの記録ヘッドについて説明してき
たが、記録ヘッドの濃度特性の相関関係は、以上のよう
に1通りではないことは勿論である。実際には、濃度特
性は個々のヘッドで特有なものであり、また記録を続け
ていく上でヘッドの濃度特性も経時的に変化することも
ある。従って2つの記録ヘッド間の補正テーブルも複数
用意されている必要がある。
【0046】図14は本実施形態における複数の信号値
変換テーブルを概念的に示したものである。本実施形態
では補正カーブ1から補正カーブ8までの8つの信号値
補正テーブルが用意され、これにより2つの記録ヘッド
の濃度特性の関係に対し8通りの対応が可能となってい
る。ヘッドの取り替え、あるいは使用環境や経時的な変
化に応じて適切に適用テーブルを選択すればよい。
【0047】本実施形態では、記録装置に補正モードを
設け、ユーザーによる補正データの設定を行うことがで
きるようにしている。図15は補正モードの処理に係る
フローチャートである。補正モードの処理が起動される
と記録装置はまず2つの記録ヘッドの回復作業を行う
(S2101)。これにより、ヘッドの吐出状態を良好
にし安定した吐出状態にすることができる次にテストパ
ターンを図16に示すように記録媒体1201上に記録
する(S2102)。本実施形態では、テストパターン
におけるヘッド間の出力濃度の差が人間の視覚において
最も確認されやすい濃度にするため、信号値128付近
の濃度で比較を行うようにする。すなわち、同図に示す
ように、本実施形態のテストパターンは記録ヘッド4A
で記録する2本の帯に記録ヘッド4Bで記録する1本の
帯を挟んだパターンを全部で16個配列した形としてい
る。それぞれの帯は、ブラックインクで記録され、ヘッ
ド上に配列するブラック用の全吐出口を用いた幅となっ
ている。図中、左側に並ぶ各パターンは、ヘッド4Bに
おいては全て信号値128をそのまま用いて記録し、一
方、ヘッド4Aにおいては図14に示した補正カーブ1
〜8それぞれに従って順次入力信号128を信号値変換
した後の信号によって記録したものである。これに対
し、右側の列は、逆に記録ヘッド4Aの入力信号を12
8のまま用い、記録ヘッド4Bの信号は補正カーブ1〜
8のそれぞれにより信号値変換を施した後のものを用い
たものである。先に説明した様に、記録ヘッド4Bが記
録ヘッド4Aよりも高い濃度を出力する特性がある場合
は、図16に示す右側のパターンの列でヘッド4Aとヘ
ッド4Bの出力濃度がほぼ同等になるパターンを選ぶこ
とができる。
【0048】以上のように説明したテストパターンの出
力が完了すると、ホストコンピュータのドライバ画面1
301に、図17に示すような画像が表示される。これ
により、ユーザーは上記のように出力されたパターンを
確認し、最も両ヘッドの濃度差が少ないパターンを選択
し、カーソルでクリックするなどしてデータを入力する
ことができる(S2103)。ここでは、図中、矢印で
示す位置がユーザーによって選択されたとする。この選
択されたパターンの補正カーブは、記録ヘッド4Bに補
正カーブ4の信号値変換を行ったものであるので、ユー
ザーのこの作業により、常に記録ヘッド4Bに補正カー
ブ4の入力信号値変換が行われるように、補正用テーブ
ルデータが本体内に保存される(S2104)。以上に
より補正モードに係る処理が終了する。
【0049】保存されたテーブルデータは、新たに補正
モードの処理を行ってその内容が書き換えられるまで、
本体内に保存され、記録時には常に記録ヘッド4Bに対
し補正カーブ4による信号値変換が行われる。
【0050】以上により、記録された本実施形態の画像
は、従来の図1(A)および(B)に示す画像の様に、
左右での記録濃度差が確認されず、図18に示すよう
に、すべて記録デューティーにおいて、一様な画像を実
現することが可能となる。
【0051】なお、本実施形態では、補正モードで記録
するパターンはブラックインクのみを用い、ブラックイ
ンクを吐出する吐出口群の出力のみで判断した結果に基
づいて補正を行うことになるが、本発明の適用はこれに
限ったものではない。例えば、すべてのインク色で補正
用パターンを記録し、各色ごとに独立して補正カーブを
選択してもよい。しかし、本実施形態で用いたヘッドは
各色の吐出口が同一ヘッドとして一体に構成されてお
り、各色の吐出口等の特性が類似している可能性が高い
ことから、最も濃度差を確認しやすいブラックインクの
みの判断で、全色の補正にも適用させている。これによ
り、全色分の補正を行う場合よりもメモリや補正モード
自体を簡略化することができる。
【0052】実際に画像を記録するときのデータの流れ
を、図19を用いて説明する。図19はホストコンピュ
ータ内のプリンタドライバによる信号値変換の処理の様
子を示すブロック図である。
【0053】通常、ホストコンピュータで扱っている輝
度信号R,G,Bはプリンタドライバにより、輝度濃度
変換1601が施される。これにより輝度信号R,G,
Bは、インク色の信号C,M,Yそれぞれ8ビットの濃
度信号に変換される。また、記録装置では通常ブラック
インクを具備しているのでその後の色補正1602によ
りCMYデータからさらにブラックデータを抽出する。
またこの色補正1602においては、上記色信号に対し
プリンタ特有のインク色の偏りに応じた補正や、記録媒
体の種類による媒体特有の発色性に応じた補正、さらに
はユーザーが求める用途に応じた適切な補正をそれぞれ
施すことによって、常に適切な色調の画像を出力できる
ようにしている。
【0054】次に、本実施形態の特徴とする上述の信号
値変換1603を行う。本実施形態では記録ヘッドの走
査方向に並ぶカラムアドレスに応じて、入力データに対
する補正カーブを可変とする。
【0055】この方法を図20を用いて説明する。既に
説明した様に、記録ヘッド4Bに対し補正テーブル4が
選択されている場合、記録ヘッド4Aの記録領域は補正
無しとし、記録ヘッド4Bのみの記録領域は補正カーブ
4による信号値変換を行っている。ただし、重複記録領
域には特別な処理を施す。本実施形態では記録ヘッド4
Bの補正が補正カーブ4によるものなので、重複記録領
域をカラム方向に3等分し、Aヘッド側から順に補正カ
ーブ1、補正カーブ2、補正カーブ3のテーブルを適用
させる。なお、記録ヘッド4Bの信号値変換が補正カー
ブ5であったら、重複領域は4等分され、補正カーブ1
から補正カーブ4を割り付けるようにすればよい。これ
により、重複記録領域においても滑らかに両ヘッドの記
録量領域をつなぎあわせることができる。
【0056】また、以下のような方法で重複記録領域の
変換信号を決定する方法もある。図20に示す注目画素
2201において、そのアドレスが重複記録領域の左端
からnカラム目に位置しており、入力信号値pが与えら
れているとする。この場合、仮にこの信号値が記録ヘッ
ド4Aで記録される場合には補正は行われず、補正後の
出力信号値f0(p)=pである。一方、記録ヘッド4
Bで記録される場合には補正カーブ4が適応され、変換
後の出力信号はf4(p)となる。従って、本方法で
は、両者の信号値に対し、重複記録領域における記録位
置(カラム位置)に沿って滑らかな勾配を持たせた関数
により補正出力信号を決定する。すなわち、第n番目の
注目画素2201の出力信号値F(n,p)は
【0057】
【数1】 F(n,p)={f4(p)−f0(p)}×n/ww によって決定することができる。これにより、重複記録
領域においても滑らかに両ヘッドの記録領域をつなぎあ
わせることができる。
【0058】再び図19を参照すると、以上の補正変換
が終了した後、8ビットの多値信号は2値化処理160
4によって2値信号に変換され、記録装置のプリントバ
ッファへ送られる。
【0059】以上のようにしてホストコンピュータから
転送されたデータの記録装置内の処理の流れを図21に
よって説明する。
【0060】2値化された記録データは、記録装置のプ
リントバッファ1701にラスタライズされる。図22
はその様子を示したものである。
【0061】バッファ内への記録データ蓄積は1スキャ
ン毎に行われる。ラスタ方向には、吐出口数分、カラム
方向の画素数は記録領域の幅および解像度によって異な
るが、たとえば360dpiで8インチの記録領域幅を
持つ場合には、360×8=2880画素の2値データ
が配列していることになる。再び図21を参照すると、
上記ラスタライズされたデータは、ヘッド4A用記録デ
ータとヘッド4B用記録データとに分割される。すなわ
ち、上記ラスタライズされたデータに対し、図22に示
す重複領域を除いたそれぞれ1620画素分はそのまま
分割され、重複部分についてはそれぞれのマスク170
2および1703によって分割される。この時の間引き
方法は既に説明した通り重複領域では図8又は図9で示
したいずれかの方法を用いる。
【0062】そして、それぞれの出力データをそれぞれ
の記録ヘッドの駆動回路1704,1705に転送する
ことにより、1回の記録走査の記録が完了することにな
る。
【0063】上記の信号値変換および記録走査は各記録
走査毎に行われ、各記録走査の後にはそれぞれ所定の紙
送り走査が行われる。これらを順次繰り返していくこと
により、紙面全体の画像を完成させていく。
【0064】以上説明した本実施形態の記録方法によれ
ば、2つの記録ヘッドをキャリッジの走査方向に配列し
たシリアルプリンタにおいて、両ヘッドの記録領域間に
濃度差がなく記録領域全体が一様な濃度の画像を実現す
ることができる。
【0065】ところで、インクジェット記録方式などで
は、図10〜図13に示したように、入力信号に対し出
力濃度が必ずしもリニアに対応するものではない。この
ため、一般には、プリンタガンマ補正という独立の信号
値変換を2値化処理の前に施すことで、これを補正して
いる。本実施形態においても2値化処理の前に、独立な
関数あるいはテーブルとしてこれを設けてもよい。ま
た、あらかじめ、プリンタガンマ補正の効果を含んだ補
正テーブルを、それぞれの補正カーブに設ける方法もあ
る。但し、この場合には、これまで補正なしで扱ってき
た濃度の低いヘッド用としても、プリンタガンマ補正の
効果のある補正カーブ0を付け加える必要がある。
【0066】(第2実施形態)以下に、本発明の第2実
施形態を説明する。
【0067】上述の第1実施形態では、濃度の異なる2
種類の記録ヘッドにおいて、濃度の高いヘッド4Aを濃
度の低いヘッド4Bに合わせることにより、両者の出力
濃度を合わせる方法をとった。しかし、この場合は、濃
度をより低くする信号値変換を行うので、十分な出力濃
度が得られない場合がある。本実施形態では、第1実施
形態と同様な記録ヘッドを用いながら、濃度の高い記録
ヘッド4Bの出力濃度を生かした記録を行う。
【0068】図23(A)および(B)は、上述の第1
実施形態で用いたヘッドと同様の各記録ヘッドの出力濃
度を示す。すなわち、同図(A)は、記録ヘッド4Aの
出力濃度であるが、ここでは100%デューティーで記
録した場合の出力濃度と、200%デューティーで記録
した場合の出力濃度をそれぞれ示している。ここで、2
00%記録とは2値化された後の記録データに対し、本
体側で1画素に対し2ドットずつの記録を行った場合を
示す。記録ヘッド4Aの場合100%記録では1.0ま
での濃度しか得られなかったが、200%記録の場合
は、1.2までの濃度曲線が得られるようになる。本実
施形態では、記録ヘッド4Aのみが記録データに対して
2ドットずつ記録することを前提とすることにより、記
録ヘッド4Aの方が記録ヘッド4Bよりも出力濃度を高
い状態にする。そして、上記第1実施例とは逆に記録ヘ
ッド4Aに対し記録ヘッド4Bの出力濃度に合わせるよ
うな補正を行う。
【0069】図23(A)に示すように、記録ヘッド4
Aの出力濃度は200%記録により入力信号255で
1.2が得られている。一方、記録ヘッド4Bの出力濃
度は1.1のままである。従って、記録ヘッド4Aの出
力濃度を1.1にするには、信号値を176に変換する
必要がある。
【0070】図24(A)に示すように、記録ヘッド4
Aに対する補正カーブも第1実施形態と同様のもの(補
正カーブ1〜8)で対応できる。また、本実施形態にお
いても、第1実施形態と同様に図16,17で説明した
補正モードを設けてもよいし、あるいは第1実施形態で
得られたデータをもとに、本実施形態を強調モードとし
て、記録ヘッドの特性から判断した補正を自動的に設定
してもよい。ここでは、記録ヘッド4Aに対し、補正カ
ーブ4によるテーブル変換が適切であったとし、本実施
形態も第1実施形態と同様に図24(A)および(B)
に示す信号値変換を行って記録装置へデータを転送する
ことにする。
【0071】本実施形態の記録ヘッド4Aのように、同
一記録画素に2回ずつの記録を行う場合、同一画像領域
に対し記録ヘッドの移動速度を1/2にするか、あるい
は2回づつの記録走査が必要になる。本実施形態では公
知の分割記録方式を用い、同一画像領域に対し2回ずつ
の記録走査を行う。
【0072】次に、図25を参照して本実施形態の記録
動作を説明する。なお、ここでは説明の簡単のため、1
つの記録ヘッドで単色画像を記録する場合を説明する。
【0073】第1記録走査では、同図(A)に示すよう
に、記録ヘッドの下半分の吐出口のみで記録する。この
時記録ヘッド4Aは補正変換後の記録データで100%
の記録データを記録する。一方、記録ヘッド4Bは全記
録データのうち、50%程度に間引かれたデータを記録
する。この記録走査の後に、記録ヘッドの全吐出口によ
る吐出口配列幅の1/2の紙送り走査を行う。次に、第
2記録走査では、同図(B)に示すように、両記録ヘッ
ドにより第1記録と逆の方向に記録走査する。第2記録
走査からは、記録ヘッド上の全吐出口を用いて記録す
る。この場合も記録ヘッド4Aは記録データを100%
記録し、記録ヘッド4Bは50%に間引いた画像を記録
する。この記録走査においては、既に第1記録走査で記
録した領域に対し記録ヘッドの上半分の記録素子で2回
目の記録を行うことになる。この場合、記録ヘッド4A
で記録した画素については、2ドット目のインクが打ち
込まれることになる。記録ヘッド4Bで記録される画素
については、第1記録走査と、第2記録走査でそれぞれ
50%ずつの記録により100%画像を完成させてい
る。この場合、第1記録走査で記録した画素と第2記録
走査で記録した画素とは互いに補完の関係にあるような
パターンでそれぞれ記録されている。ここで、記録ヘッ
ド4Bが用いる記録パターンは、図8(A)に示した様
なチェッカーパターンでもよいし、それ以外のパターン
でもそれぞれが互いに補完の関係であればよい。第2記
録走査の後に再び記録幅の1/2の紙送り走査を行い、
図25(C)に示すように、第3記録走査により再び往
路方向の記録走査を行う。この時の記録ヘッド4Bの間
引きマスクは第1記録走査と同様のものを用いる。この
様な記録走査および紙送り走査を繰り返すことにより同
図(D)に示すような画像を順次完成させていく。
【0074】第1実施形態の場合、重複領域以外の記録
領域では同一ラスタに配列する記録画素は1つの吐出口
が対応していた。この場合、ヘッド内の各吐出口の特性
のばらつきが画像上目立ってしまうことがある。例えば
1つの吐出口による記録位置が他の吐出口に比べ特定方
向にヨレていたり、ドット径が極端に大きかったり小さ
かったりした場合に記録走査方向の白筋や黒筋となる場
合がある。これに対し、本実施形態のように同一ラスタ
データを、異なる吐出口によって分割して記録すること
により画像品位も向上することが知られている。
【0075】図26は本実施形態のプリンタ本体内の信
号値処理の構成を示すブロック図である。
【0076】プリントバッファ1701にラスタライズ
された記録データは、第1実施形態と同様に、ヘッド4
A用の記録データとヘッド4B用の記録データに分割さ
れる。ヘッド4A用の記録データは、そのままの状態で
駆動回路へ送られるが、ヘッド4B用の記録データは、
各記録走査に応じて間引きマスクの処理が行われる。本
実施形態では2回の走査により画像を完成させるので、
奇数パス走査用の間引きマスク2301と、偶数パス走
査用の間引きマスク2302の2種類を予め本体内のR
OMに記憶させておき、各記録走査毎に交互に用いるこ
とにより、ヘッド4B用の駆動回路に送る。
【0077】本実施形態では2つの異なるヘッドの濃度
調整を行う場合、第1実施形態に比べ濃度をより高い位
置で実現することができた。しかし、先述したように、
本実施形態では同一画像領域に2回ずつの記録走査を行
うので、第1実施形態に比べほぼ2倍の記録時間を要す
る。従って、本実施形態と第1実施形態は用途に応じて
切り替えられて用いられるのが望ましく、本実施形態は
例えば高画質の強調モードとして設定することができ
る。
【0078】以上説明したように本実施形態によれば、
強調した状態で分割記録法を行いつつ、2つの記録ヘッ
ド間の濃度差を高い濃度レベルで補正することにより、
更に滑らかで高画質な画像を実現できる。
【0079】なお、本実施形態では、2回の分割記録に
よって説明を加えてきたが本実施形態の効果はこれに限
ったものではない。3回の分割記録を行ったものでもよ
く、分割記録法の効果は分割数が多いほど効果的であ
る。
【0080】また、ヘッド4Bの記録デューティーもヘ
ッド4Aと同様に200%にすることにより、第1実施
形態と同様にヘッド4Bに対して信号値変換を行っても
よい。この場合は間引きマスクは両ヘッドとも必要ない
状態となり、補正後の濃度も更に高い値になる。
【0081】更に、本実施形態においても第1実施形態
と同様にプリンタガンマ補正を施してもよい。
【0082】以上説明した2つの実施形態では、複数の
記録ヘッドのそれぞれの記録領域が互いに重複しあうこ
とを前提に述べてきたが、本発明はこれに限ったもので
はない。本発明の構成の本質は、複数の異なる記録ヘッ
ドが記録すると予想される複数の記録領域への記録デー
タに対し、異なる補正(信号値変換)を加えることであ
る。従って、重複記録領域の有無は基本的には無関係で
ある。重複記録領域を設けない場合では、複数の記録ヘ
ッドそれぞれの記録領域がはっきりしているが、予め、
各ヘッドの濃度調整が本発明の構成により行われていれ
ば、境界線の位置は目立たないものとなる。
【0083】但し、上記実施形態で示したように重複記
録領域を設け、この領域における間引きマスクの内容を
調整したり、重複記録領域における本発明の補正処理を
特別に設けたりすることで、より高画質な画像上が期待
される。
【0084】また、上記実施形態ではいずれも、2つの
記録ヘッドを搭載した記録装置について述べているが、
本発明はこれに限ったものではない。3つ以上の記録ヘ
ッドを搭載し、各記録ヘッド毎に補正カーブを独立に割
り当ててもよい。
【0085】更に、本発明は2値データを記録する画像
記録装置に限ったものではない。多値画像を記録するプ
リンタにおいても本発明は有効であり、一連の信号処理
を全てプリンタドライバにておこなってもよい。
【0086】
【発明の効果】以上述べてきたように本発明によれば、
複数の記録領域それぞれで独立に記録ヘッドの入力信号
値を調整できるので、それぞれの記録領域における記録
ヘッドの用い方に応じて入力信号値の補正をすることが
でき、結果として各領域間の濃度差の発生を防止するこ
とが可能となる。この結果、記録ヘッドの特性による濃
度差を紙面上の全領域でなくし、一様で滑らかな画像を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)および(B)は、従来の複数記録ヘッド
による濃度ムラをあらわす図である。
【図2】本発明に適用可能な記録装置の上面図である。
【図3】上記装置の記録部の断面図である。
【図4】上記装置で用いられる記録ヘッドの駆動のため
の構成を示すブロック図である。
【図5】上記記録装置の制御構成を示すブロック図であ
る。
【図6】上記装置における右端記録時の記録部の断面図
である。
【図7】上記装置における記録領域の分担の説明図であ
る。
【図8】(A)および(B)は本発明の一実施形態に係
る2つの記録ヘッドによる重複記録領域での間引きパタ
ーンを示す図である。
【図9】上記重複記録領域での間引きパターンの他の例
を示す図である。
【図10】(A)および(B)は本発明第1実施形態に
用いた記録ヘッドの濃度特性を表す図である。
【図11】(A)および(B)は、上記濃度特性を有す
る各ヘッドの信号値補正を示す図である。
【図12】(A)および(B)は本発明第1実施形態に
用いた記録ヘッドの適切な補正カーブを示した図であ
る。
【図13】(A)および(B)は、図12に示す濃度特
性に対応した各ヘッドの信号値補正を示す図である。
【図14】本発明の一実施形態に用いた複数の補正カー
ブを示した図である。
【図15】本発明の一実施形態における補正モードの処
理手順を示すフローチャートである。
【図16】上記補正モードで出力するテストパターンを
示す図である。
【図17】上記補正モードにおけるプリンタドライバの
画面を示す図である。
【図18】本発明の第1実施形態による記録結果を示す
図である。
【図19】本発明の一実施例で用いたプリンタドライバ
における主に信号値変換をあらわすブロック図である。
【図20】本発明の第1実施形態で説明した重複記録領
域での信号値補正の説明図である。
【図21】本発明の第1実施形態に係る記録装置での信
号値変換をあらわすブロック図である。
【図22】本発明の一実施形態におけるプリントバッフ
ァのラスタライズを説明する図である。
【図23】(A)および(B)は本発明の第2実施形態
に用いた記録ヘッドの濃度特性を表す図である。
【図24】(A)および(B)は上記濃度特性を有する
各ヘッドの信号値補正を示す図である。
【図25】(A)〜(D)は、第2実施形態における記
録動作を説明するための図である。
【図26】第2実施例で用いた記録装置における信号値
変換を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 キャリッジ 2 ガイド軸 3 レール 4,4A,4B 記録ヘッド 5 インクタンク 21 CPU 24 プリントバッファ 1603 信号値補正 1702,1703,2301,2302 マスク 1801,1802,1804,1805,2001,
2002 マスク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 竹村 誠 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 秋山 勇治 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山田 顕季 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の記録ヘッドを用いて記録媒体に記
    録を行う記録装置であって、 前記複数の記録ヘッドについて、それぞれの分割走査領
    域を走査させる走査手段と、 該走査手段による前記複数の記録ヘッドそれぞれの走査
    領域に基づいて定められる複数の記録領域に記録を行う
    記録制御手段と、 該記録制御手段により前記複数の記録領域に記録を行う
    とき、当該複数の記録領域を記録する記録ヘッドに入力
    すべき記録信号を、当該複数の記録領域毎に独立に補正
    する補正手段と、 を具えたことを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記複数の記録領域には、前記複数の走
    査領域が重複する領域が含まれることを特徴とする請求
    項1に記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記補正手段は、前記複数の記録ヘッド
    それぞれの出力濃度に基づいて、前記入力すべき記録信
    号を補正することを特徴とする請求項1または2に記載
    の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記補正手段は、入力信号補正テーブル
    を前記複数の記録領域のそれぞれに対応して用いること
    によって、前記複数の領域毎に独立に補正することを特
    徴とする請求項3に記載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記複数の走査領域が重複する領域の記
    録領域では、当該重複する領域の記録領域以外の記録領
    域で用いる入力信号補正テーブルに応じて、用いる入力
    信号補正テーブルが段階的に変化することを特徴とする
    請求項4に記載の画像記録装置。
  6. 【請求項6】 前記補正手段は、前記複数の走査領域が
    重複する領域の記録領域では、当該重複する領域の記録
    領域以外の記録領域で用いる入力信号補正テーブルによ
    って得られる補正入力信号に、当該重複する領域の記録
    領域における走査方向の画素位置に応じた重み付けをす
    ることにより、当該画素の補正入力信号を得ることを特
    徴とする請求項4に記載の画像記録装置。
  7. 【請求項7】 前記補正手段は、出力濃度の最も低い記
    録ヘッドに出力濃度を合わせるために、出力濃度の高い
    記録ヘッドへの入力信号値をより低いレベルに変換する
    ことを特徴とする請求項3ないし6のいずれかに記載の
    画像記録装置。
  8. 【請求項8】 前記画像記録装置は、多値濃度信号を2
    値信号に変換した後に記録する画像記録装置であり、前
    記補正手段は、少なくとも多値信号の段階で補正を行う
    ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の
    画像記録装置。
  9. 【請求項9】 前記記録制御手段は、前記複数の記録ヘ
    ッドのうち、すくなくとも1つの記録ヘッドでは1つの
    記録データにつき、複数ドットの記録を行うことを特徴
    とする請求項1ないし8のいずれかに記載の画像記録装
    置。
  10. 【請求項10】 画像記録システムであって、 ホストコンピュータと、 該ホストコンピュータの処理内容を表示する表示手段
    と、 複数の記録ヘッドを用いて記録媒体に記録を行う記録装
    置であって、 前記複数の記録ヘッドについて、それぞれの分割走査領
    域を走査させる走査手段と、 該走査手段による前記複数の記録ヘッドそれぞれの走査
    領域に基づいて定められる複数の記録領域に記録を行う
    記録制御手段と、 該記録制御手段により前記複数の記録領域に記録を行う
    とき、当該複数の記録領域を記録する記録ヘッドに入力
    すべき記録信号を、複数の入力信号補正テーブルの中か
    らそれぞれ選択されたテーブルにより補正する補正手段
    と、 を有した画像記録装置と、 を具え、前記記録制御手段は、前記複数の記録ヘッドの
    うち1つの記録ヘッドによる出力パターンを挾んだ他の
    記録ヘッドの出力パターンからなるテストパターンを出
    力するとともに、前記表示手段は該テストパターンを前
    記複数の入力信号補正テーブルのそれぞれに対応して表
    示することを特徴とする画像記録システム。
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