JPH1044332A - 化粧板 - Google Patents

化粧板

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JPH1044332A
JPH1044332A JP22190596A JP22190596A JPH1044332A JP H1044332 A JPH1044332 A JP H1044332A JP 22190596 A JP22190596 A JP 22190596A JP 22190596 A JP22190596 A JP 22190596A JP H1044332 A JPH1044332 A JP H1044332A
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JP
Japan
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film
decorative sheet
decorative
base material
sheet
Prior art date
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JP22190596A
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English (en)
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Hirohisa Yoshikawa
浩久 吉川
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐候性及び耐汚染性を向上させるために、フ
ッ素樹脂フィルムと不織布からなるシートをパネル基材
に一体成形したものは、内外装の化粧材としては意匠性
に問題があった。 【解決手段】 フッ素樹脂フィルム11、印刷模様13を施
した熱可塑性樹脂フィルム14及び不織布からなる多孔質
フィルム15の三種のフィルムを接着剤層12を介して順次
積層して化粧シート2 を作製し、この化粧シート2 の不
織布15面をパネル基材16に接するように成形金型内(図
示せず)に配置して、型締め後、加熱、加圧して化粧シ
ート2 とパネル基材16を一体成形して化粧板1を作製す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高強度、耐候性、
耐汚染性、不燃性等を要求される床材、内外装材用の化
粧板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高強度床、内外装壁、水タンク等
はガラス繊維を充填した熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂
からなるFRP(繊維強化プラスチック)をパネル基材
として、これをSMC(シートモールドコンパウデン
グ)、BMC(バルクモールドコンパウデング)等を利
用して成形されていた。これらのFRP製パネルの耐候
性、耐汚染性を向上させるために、フッ素樹脂からなる
塗料を塗布する方法が採られていた。また、不燃性を付
加するために、水酸化マグネシウム等のフィラーを大量
に充填する方法が採られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来のフッ素
樹脂からなる塗料を塗布する方法では、複雑な形状に対
して均一な被膜を形成することは困難であった。また、
溶剤を使用するため、作業環境上大きな問題となってい
た。また、水タンクのような多湿な条件に置かれるもの
では、カビ等が発生しないか、又はカビ等が発生して
も、拭き取りなどで容易に除去できるものが要求されて
いた。更に、上記問題点を解決するために、フッ素樹脂
フィルムと不織布からなるシートをパネル基材に積層し
たものは、内外装の化粧材としては意匠性に問題があっ
た。
【0004】本発明は、これらの問題を解決するため
に、パネル基材に積層する化粧シートを、フッ素樹脂フ
ィルム、印刷模様を施した熱可塑性樹脂フィルム及び不
織布又は織布からなる多孔質フィルムの三種のフィルム
が接着剤或いは熱融着にて順次積層し、この積層フィル
ムの不織布又は織布からなる多孔質フィルム側がパネル
基材と接するように一体成形して、意匠性が高く、且つ
耐候性、耐汚染性に優れた化粧板を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記問題点を
解決するために、化粧板の構成を以下のようにした。化
粧シートとパネル基材からなる化粧板において、前記化
粧シートは、フッ素樹脂フィルム、印刷を施した熱可塑
性樹脂フィルム及び不織布又は織布からなる多孔質フィ
ルムの三種のフィルムが接着剤或いは熱融着にて接着さ
れており、前記パネル基材は樹脂成分を含有しており、
前記化粧シートとパネル基材とは、前記化粧シートのフ
ッ素樹脂フィルム側を外側にし、不織布又は織布からな
る多孔質フィルム側がパネル基材と接するように積層一
体化されており、該接着面では、パネル基材の樹脂成分
が不織布又は織布からなる多孔質フィルムの空隙内に含
浸して一体化していることを特徴とする化粧板とした。
また、前記パネル基材が、強化繊維を充填した熱硬化性
樹脂又は熱可塑性樹脂からなるFRP(繊維強化プラス
チック)であることを特徴とする化粧板とした。更に、
前記フッ素樹脂フィルムが、エチレンーテトラフルオロ
エチレン系共重合体からなることを特徴とする化粧板と
した。
【0006】即ち、FRPのようなパネル基材に化粧シ
ートを積層して化粧板を作製し、その化粧板の構成を、
(表面)フッ素樹脂フィルム/接着剤/印刷を施した熱
可塑性樹脂フィルム/接着剤/不織布等からなる多孔質
フィルム/パネル基材、としたものである。そして、上
記構成により、表面のフッ素樹脂フィルムの下に印刷模
様を施した熱可塑性樹脂フィルムがあるので、耐候性、
耐汚染性に優れ且つ意匠性の高い表面となると同時に、
パネル基材に接する層が不織布等の多孔質フィルムであ
るので、化粧板成型時に、パネル基材の樹脂成分が多孔
質フィルムに浸透し、化粧シートはパネル基材と強固に
接着させることがでる。そのため、強度が強く、しかも
表面が耐候性、耐汚染性に優れ且つ意匠性の高い化粧板
を得ることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照にして本発明を
詳しく説明する。図1は本発明の化粧板の一例を示す模
式断面図である。図2は本発明の化粧板に使用する化粧
シートの模式断面図である。図3は本発明の化粧板を作
製するときの説明図である。
【0008】本発明の化粧板1は、図1に示すように、
基本的には、フッ素樹脂フィルム11、印刷模様13を
施した熱可塑性樹脂フィルム14及び不織布等の多孔質
シート15を接着剤12によってラミネートした化粧シ
ートを、多孔質シート15がパネル基材16に接するよ
うにしてパネル基材16と一体成形し、表面が耐候性、
耐汚染性に優れ、且つ意匠性の高い化粧板としたもので
ある。
【0009】以下に本発明の化粧板の製造方法について
説明する。図2に示すように、フッ素樹脂フィルム1
1、印刷模様13を施した熱可塑性樹脂フィルム14及
び不織布等の多孔質シート15を接着剤12によってラ
ミネートして化粧シート2を作製する。化粧シート2
は、先ず、ポリ塩化ビニル(以下PVCとする)等の熱
可塑性樹脂フィルム14にグラビア印刷等により印刷模
様13を印刷して印刷フィルムを作り、この印刷フィル
ムの印刷面に、コロナ放電等で表面処理したフッ素樹脂
フィルム11をウレタン系接着剤12でドライラミネー
トする。次に、このラミネートフィルムの熱可塑性樹脂
フィルム側に、不織布等の多孔質シート15を、前記と
同様にドライラミネートして化粧シート2を作製する。
【0010】更に、この化粧シート2の不織布15面を
FRP(繊維強化プラスチック)等の樹脂組成物と接す
るようにして、化粧シート2とFRPを金型内で成形
し、化粧シート2とFRPを一体化して化粧板1を作製
する。この際、FRPの樹脂成分が化粧シートの不織布
に浸透し、その後樹脂が硬化して化粧シート2とFRP
が一体化するので、化粧シート2はFRPに強固に接着
し、FRPに綺麗な印刷模様が形成され、且つ表面がフ
ッ素樹脂フィルムであるため、耐候性、耐汚染性に優れ
た化粧板となる。
【0011】フッ素樹脂フィルムとしては、公知のフッ
素樹脂フィルムが使用される。例えば、ポリテトラフル
オロエチレン(PTFE)、テトラフルオロエチレン−
パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体(PF
A)、テトラフルオロエチレン−ヘキサフルオロプロピ
レン共重合体(FEP)、エチレン−テトラフルオロエ
チレン共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロ
エチレン(PCTFE)、ポリビニリデンフルオライド
(PVDF)、ポリビニルフルオライド(PVF)等が
あるが、これらの中でも、耐汚染性、耐候性、密着性、
フィルム化や積層等の加工適性等の点から、エチレン−
テトラフルオロエチレン共重合体(ETFE)が好まし
い。尚、ETFEとしては、物性向上のために、共重合
モノマーとして他の第3成分を併用したものも含まれ
る。
【0012】フッ素樹脂フィルムの厚さは、10〜50
μmの範囲で使用されるが、好ましくは12〜25μm
がよい。厚さが10μm未満では、機械的強度が低下
し、熱ラミネート製造時の搬送適性に欠けると共に、耐
候性が不十分となる。また、厚さが50μmを超えると
耐候性等の点で過剰性能となりコスト高となる。
【0013】フッ素樹脂フィルムは、他のフィルムと積
層する場合、通常、接着性を向上させるために、積層面
にコロナ放電等の易接着性処理を施して使用する。フッ
素樹脂フィルムは、一般的には、透明なフィルムが使用
されるが、化粧シートの印刷模様に深みを持たせるため
に、着色して透明又は半透明のフィルムとして使用する
こともできる。また、熱可塑性樹脂フィルムと共に、フ
ッ素樹脂フィルムの裏面にも印刷模様を形成して化粧シ
ートとする場合がある。
【0014】本発明に使用される熱可塑性樹脂フィルム
としては、公知の熱可塑性樹脂をフィルム化したものが
使用される。例えば、 ポリ塩化ビニル(以下PVCと
する)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ
塩化ビニリデン(PVDC)、ポリプロピレン(P
P)、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン、ポリカー
ボネート、ポリアミド、エチレンー酢酸ビニル共重合
体、エチレンー酢酸ビニル共重合体ケン化物、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリメタクリル酸メチル、ポリア
クリル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ABS等の
フィルム又はシートが使用される。また、これらのフィ
ルム又はシートを積層したものも使用できる。
【0015】これらの熱可塑性樹脂フィルムとしては、
透明、半透明又は不透明のいずれのフィルムも使用で
き、又、着色フィルムも使用される。着色フィルムは、
前記透明樹脂に酸化チタン、カーボンブラック、弁柄、
その他の顔料、染料、充填剤等を混合してフィルム化し
たものが使用される。熱可塑性樹脂フィルムの厚さは、
20〜200μmが好ましい。
【0016】前記熱可塑性樹脂フィルムに印刷模様を形
成する方法として、グラビア印刷が多く用いられるが、
この他に、グラビアオフセット印刷、オフセット印刷、
活版印刷、凸版印刷、フレキソ印刷、スクリーン印刷、
静電印刷、インキジェットプリント等が使用できる。印
刷インキのビヒクルとしては塩化ビニルー酢酸ビニル共
重合体等のビニル系樹脂、ポリメチルメタアクリレート
等のアクリル系樹脂、ニトロセルロース等のセルロース
系樹脂、アミノアルキッド樹脂、ブチラール樹脂、ポリ
エステル系樹脂等があり、これらの樹脂に顔料、染料等
インキに必要なものを配合してインキを調製する。そし
て印刷絵柄は、杉、欅、檜等の木目板の木目柄、大理
石、御影石等の石目柄、又は絹等の布目模様が使用され
される。
【0017】本発明に使用される多孔質シートとしては
不織布又は織布が多く使用されるが、化粧シートをFR
P等のパネル基材と一体成形するとき、FRPの樹脂成
分が浸透し易い材質であれば使用可能であり、不織布又
は織布に限定するものではない。不織布としては、ポリ
エステル、アクリル、ナイロン、ポリプロピレン、レー
ヨン、アセテート、ポリ塩化ビニル、セルロース、パル
プ、ビニロン等の有機繊維、或いは、ガラス繊維、石
綿、チタン酸カルシウム繊維、アルミナ繊維、シリカ繊
維、炭素繊維等の無機質繊維を用いた不織布、和紙等が
使用される。尚、コスト、物性、加工性、強度などを考
慮するとポリエステル系不織布が好適である。
【0018】そして、本発明に使用される不織布として
は、厚さが0.05〜0.2mmの範囲で、その引張強
度が通常のSMC成形温度(120〜160℃)の条件
で、2.0kg/15mm幅以上のものであることが好
ましい。不織布の厚さが0.2mmを超えると成型時に
成形品の端部やR部において樹脂の回り込みが不十分で
あり、又、引張強度が2.0kg/15mm幅より小さ
いと、成型時に破れてパネル基材との接着不良を生じる
ことになる。また、不織布の厚さが0.05mm未満の
場合は、FRPとの一体成型時にFRPの樹脂成分が、
不織布に十分含浸しなくなり、化粧シートとパネル基材
との接着力が不十分となる。これらの不織布と前記熱可
塑性樹脂フィルムは公知のラミネート方法によって積層
される。例えば、ウレタン系接着剤を用いたドライラミ
ネート法等によって積層される。
【0019】本発明に使用されるパネル基材としては、
強化繊維を充填した熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂から
なるFRPが望ましい。強化繊維としてはガラス繊維、
カーボン繊維が望ましいが、これらに限定されるもので
はない。また、樹脂成分としては、不飽和ポリエステル
等の熱硬化性樹脂の他に、ポリプロピレン、ポリアミ
ド、ポリエステル等の熱可塑性樹脂も使用される。
【0020】化粧シートとパネル基材の一体成形法とし
ては、予め成形金型内に、化粧シートのフッ素樹脂フィ
ルム面を外側にし、不織布面をFRP材料に接するよう
に配置し、これを型締めして加熱、加圧して成形する方
法がある。また、化粧シートを予め熱や加圧によってF
RP材料と仮留めし、その後成形金型内でプレスして成
形する方法もある。加熱温度、型締め圧等の成形条件
は、従来のFRP材料の成形条件と同様に行うことがで
きる。
【0021】また、成形型の上に、化粧シートを置き、
その上にガラス繊維基材(ガラスマットやガラスクロス
等)を敷きつめ、その上から、硬化触媒を添加した不飽
和ポリエステル樹脂を刷毛又はスプレーガンで塗布し、
ガラス繊維基材に不飽和ポリエステル樹脂を含浸して硬
化後、型を取り外して成形品を得る方法もある。
【0022】次に、FRPの成形に使用されるSMCの
材料製造とその加工方法について説明する。SMC(シ
ートモールディングコンパウンド)は、熱硬化性樹脂で
ある不飽和ポリエステル、エポキシ、フェノール樹脂等
の樹脂に、ガラス繊維等の強化材を混合したシート状の
成形材料であり、金型内に入れて加熱加圧することによ
ってFRP製品を作製するものである。
【0023】SMCの製造方法としては、例えば、ポリ
エチレンフィルム等の第1のセパレーターフィルムの片
面に、樹脂のプレポリマー、硬化触媒、促進剤、硬化遅
延剤、空気乾燥剤等、及び炭酸カルシウム、タルク、ク
レー等の充填剤を混練してなるコンパウンドをナイフコ
ート法等により塗布し、その上に、ガラス繊維を束ねた
ガラスロービングを切断したチョップストランドを散布
して、樹脂コンパウンドのシート状物を作る。別に、第
2のセパレーターフィルムの片面に、第1のセパレータ
ーフィルムに塗布したものと同様の樹脂コンパウンド
を、同様の方法で塗布した後、第1のセパレーターフィ
ルムのチョップストランド面に、第2のセパレーターフ
ィルムの樹脂コンパウンドが接するように重ね合わせ、
この積層シートをロールにて加圧し、樹脂コンパウンド
をチョップストランドに含浸させ、更に脱泡し、その後
加温養生してSMCとする方法が採られている。SMC
の樹脂としては、特に限定されないが、不飽和ポリエス
テルやエポキシが多く使用される。
【0024】このSMC及び前記化粧シートを用いて化
粧板を作製する場合は、成形金型内に化粧シートの不織
布とSMCが接するように重ね合わせ、型締め後、加熱
加圧して化粧シートとSMCを一体成形する。通常、S
MCの成形条件は、成形温度:120〜160℃、成形
圧力:20〜100kg/cm2 、成形時間:5〜20
分である。そして、SMCを用いた成形は、平板形状の
ものは勿論であるが、浴槽等の曲面を有する成形物にも
利用される。
【0025】
【実施例】以下に、実施例に基づいて、本発明を更に詳
しく説明する。 (実施例1)図2に示すように、フッ素樹脂フィルム1
1として、厚さ25μmの透明なエチレンーテトラフル
オロエチレン共重合体フィルム(旭ガラス(株)製「ア
フレックスETFE」)を用い、これの裏面にコロナ処
理をする。熱可塑性樹脂フィルム14として、厚さ80
μmのポリ塩化ビニルフィルム(理研ビニル工業(株)
製 「Rタイプ」)を用いて、これにアクリル系のグラ
ビアインキで石目柄をグラビア印刷した。多孔質シート
15として、厚さ50μmのポリエステル系の不織布を
用意した。
【0026】次に、図2に示すように、エチレンーテト
ラフルオロエチレン共重合体フィルム11と印刷模様1
3を形成したPVCフィルム14をウレタン系接着剤
(主剤:ポリオール、硬化剤:イソシアネートからなる
接着剤)を用いてドライラミネートを行った。接着剤の
塗布量は、乾物として2g/m2 とした。更に、前記ラ
ミネートフィルムのPVCフィルム14面に不織布15
をドライラミネートして、化粧シート2を作製した。接
着剤は前記と同じ物を使用し、乾燥時の塗布量は8g/
2 とした。
【0027】更に、以下のように、上記化粧シートをS
MCと一体成形して化粧板を作製した。SMCとして、
下記の組成のものを用いた。不飽和ポリエステル樹脂
(日本ライヒホール(株)製「ポリライトKCー3
8」):30重量部、スチレンモノマー:12重量部、
炭酸カルシウム:40重量部、メチルエチルケトンパー
オキサイド:1重量部、ステアリン酸亜鉛:1.5重量
部、収縮防止用ポリマー溶液:10重量部。
【0028】そして、厚さ4mmのSMCを、それぞれ
表裏のセパレートフィルムを剥離して4枚積み重ねて、
金型よりやや大きめに切断し、図3に示すように、4枚
のSMC17を雄型金型19の上に配置し、その上に化
粧シート2の不織布15が接するように置く。次に、雌
型金型18を閉じて加熱、加圧することによりパネル成
形を行った。成形条件は、金型温度150℃、金型圧力
50kg/cm2 、成形時間5分とした。上記成形によ
り、FRP製の化粧板が得られ、この化粧板は化粧シー
トの破れもなく、意匠性の高く、表面が耐候性、耐汚染
性に優れたものであった。
【0029】(実施例2)実施例1と同様に、厚さ25
μmのエチレンーテトラフルオロエチレン共重合体フィ
ルムと石目柄をグラビア印刷した厚さ80μmのポリ塩
化ビニルフィルムをラミネートした。このラミネートフ
ィルムに、厚さ120μmのガラスクロス(旭ファイバ
ーグラス(株)製)を実施例1と同様に、接着剤を用い
てラミネートして化粧シート2を作製した。
【0030】次に、この化粧シートを用いて、実施例1
と同様に、化粧シートのガラスクロスがSMCと接する
ように金型内に配置してSMCと一体成形し、図1に示
すような化粧板を作製した。得られた化粧板は、強度が
強く、意匠性が高く、且つ表面が耐候性、耐汚染性に優
れたものであった。
【0031】
【発明の効果】本発明によれば、装飾表層材としての化
粧シートを、フッ素樹脂フィルム、印刷を施した熱可塑
性樹脂フィルム及び不織布又は織布からなる多孔質フィ
ルムの三種のフィルムを接着剤を介して積層して作製
し、該化粧シートの不織布又は織布からなる多孔質フィ
ルム側がFRP等のパネル基材と接するように一体成形
することにより、意匠性が高く、且つ耐候性、耐汚染性
に優れた化粧板を得ることができる。そして、化粧板の
構成を上記のように、(表面)フッ素樹脂フィルム/接
着剤/印刷模様を形成した熱可塑性樹脂フィルム/接着
剤/不織布又は織布からなる多孔質フィルム/パネル基
材とすることにより、表面のフッ素樹脂フィルムの下に
印刷模様を施した熱可塑性樹脂フィルムがあるので、耐
候性、耐汚染性に優れ且つ意匠性が高いものとなる。ま
た、パネル基材に接する層が不織布等の多孔質フィルム
であるので、化粧板成型時に、パネル基材の樹脂成分が
多孔質フィルムに浸透し、化粧シートはパネル基材と強
固に接着させることができる。そのため、強度が強く、
意匠性が高く、且つ表面が耐候性、耐汚染性に優れた化
粧板を得ることができ、床材、内装及び外装の壁材とし
て有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧板の一例を示す模式断面図であ
る。
【図2】本発明の化粧板に使用する化粧シートの模式断
面図である。
【図3】本発明の化粧板を作製するときの説明図であ
る。
【符号の説明】
1 化粧板 2 化粧シート 11 フッ素樹脂フィルム 12 接着剤層 13 印刷模様 14 熱可塑性樹脂フィルム 15 多孔質シート(不織布) 16 パネル基材 17 SMC 18 雌型金型(上部金型) 19 雄型金型(下部金型)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/30 B32B 27/30 D

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化粧シートとパネル基材からなる化粧板
    において、前記化粧シートは、フッ素樹脂フィルム、印
    刷を施した熱可塑性樹脂フィルム及び不織布又は織布か
    らなる多孔質フィルムの三種のフィルムが接着剤或いは
    熱融着にて接着されており、前記パネル基材は樹脂成分
    を含有しており、前記化粧シートとパネル基材とは、前
    記化粧シートのフッ素樹脂フィルム側を外側にし、不織
    布又は織布からなる多孔質フィルム側がパネル基材と接
    するように積層されており、該多孔質フィルムとパネル
    基材の接着面では、パネル基材の樹脂成分が不織布又は
    織布からなる多孔質フィルムの空隙内に含浸して一体化
    していることを特徴とする化粧板。
  2. 【請求項2】 前記パネル基材が、強化繊維を充填した
    熱硬化性樹脂又は熱可塑性樹脂からなるFRPであるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の化粧板。
  3. 【請求項3】 前記フッ素樹脂フィルムが、エチレンー
    テトラフルオロエチレン系共重合体からなることを特徴
    とする請求項1及び請求項2に記載の化粧板。
JP22190596A 1996-08-06 1996-08-06 化粧板 Withdrawn JPH1044332A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005014607A (ja) * 2003-06-06 2005-01-20 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 化粧フィルム
KR100866646B1 (ko) 2006-09-11 2008-11-03 강호림 부직포를 이용한 데코레이션 시트 및 그 제조 방법

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JP2005014607A (ja) * 2003-06-06 2005-01-20 Mitsubishi Plastics Ind Ltd 化粧フィルム
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