JPH1044200A - 樹脂モールド装置のプランジャ支持構造 - Google Patents

樹脂モールド装置のプランジャ支持構造

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JPH1044200A
JPH1044200A JP20827696A JP20827696A JPH1044200A JP H1044200 A JPH1044200 A JP H1044200A JP 20827696 A JP20827696 A JP 20827696A JP 20827696 A JP20827696 A JP 20827696A JP H1044200 A JPH1044200 A JP H1044200A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プランジャの動作を確実にし、金型をコンパ
クトに形成するとともに、メンテナンス等の取扱い性の
良い樹脂モールド装置を提供する。 【解決手段】 被成形品を収納してセットする収納凹部
の側縁に沿って側縁の全長にわたり平面形状が矩形状の
ポットが設けられ、該ポット内にポットの内面に摺接し
て平面形状が矩形状のプランジャ24がトランスファ機
構36に支持されて装着された金型34を設置した樹脂
モールド装置のプランジャ支持構造において、前記ポッ
トの長手方向に所定間隔で複数個の油圧シリンダが互い
に連通して配置された等圧ユニット40を前記トランス
ファ機構に支持し、前記油圧シリンダを介して前記プラ
ンジャ24が支持されたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は樹脂モールド装置の
プランジャ支持構造に関し、より詳細には角形のプラン
ジャを有する樹脂モールド装置でのプランジャ支持構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は平面形状が矩形状のプランジャを
使用する樹脂モールド装置の例として、リリースフィル
ムを用いる樹脂モールド装置の金型構造を示す断面図で
ある。リリースフィルムを用いる樹脂モールド方法とは
リードフレーム等の被成形品を樹脂モールドする際に、
キャビティの内面をリリースフィルムで被覆し、モール
ド樹脂がキャビティの内面に接触しないようにして樹脂
モールドする方法である。図示例では中心線の左半部に
キャビティに樹脂を充填する前の状態、右半部にキャビ
ティに樹脂を充填した状態を示す。10は被成形品、1
2はリリースフィルムである。樹脂モールドする際は図
のようにリリースフィルム12でキャビティの内面を被
覆した状態でキャビティに樹脂14を充填して行う。
【0003】リリースフィルム12でキャビティの内面
を被覆するには、金型面にリリースフィルム12をセッ
トし、金型のクランプ面で開口する吸着支持孔18から
エア吸引して金型面上でリリースフィルム12が位置ず
れしないよう吸着支持した後、キャビティ凹部の内底面
で開口するエア吸着孔16からエア吸引することによ
る。リリースフィルム12は十分に柔軟性を有する素材
によって形成し、エア吸着孔16からエア吸引すること
によりリリースフィルム12はキャビティ凹部の内面に
ならって吸着支持される。
【0004】図示例ではポット20に供給する樹脂とし
てラッピング樹脂22を使用している。ラッピング樹脂
22は図7に示すようにスティック状に固めた樹脂22
aをラッピングフィルム22bで密封したものである。
ラッピング樹脂22を使用して樹脂モールドするのはポ
ット20の内面およびランナー、ゲート等の樹脂路部分
でも樹脂を付着させないようにして樹脂モールドするた
めである。ラッピング樹脂22はその上面で側方に延出
片22cを延設するが、これはポット20にラッピング
樹脂22をセットした際に、延出片22cが被成形品1
0の表面上で樹脂が通過する部分を覆って、被成形品1
0の表面に樹脂が付着しないようにするためである。延
出片部22cはラッピングフィルム22bを剥離可能に
2枚合わせでシールして形成され、樹脂モールド時には
樹脂路部分でフィルムが押し広げられてキャビティに樹
脂14が充填される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図7に示すようなステ
ィック状に形成したラッピング樹脂22を使用して樹脂
モールドする装置では金型に設けるポット20は平面形
状で細長の矩形状に形成する。図8はスティック状のラ
ッピング樹脂22を使用する樹脂モールド装置の下型の
例である。矩形状に開口するポット20の両側に被成形
品をセットする収納凹部が設けられ、各収納凹部に樹脂
封止用のキャビティ凹部21が設けられ、キャビティ凹
部21とポット20とが樹脂路によって連絡する。
【0006】ポット20にセットしたラッピング樹脂2
2から樹脂をキャビティに圧送するプランジャ24はこ
の平面形状が矩形状のポット20内に装着し、ポット2
0内で上下に摺動させて樹脂を充填する。したがって、
プランジャ24は従来のマルチポットタイプの金型で使
用されている丸棒状のプランジャとは異なり、平面形状
が矩形の板体状のもの(角形)となる。このような板体
状のプランジャは平面形状が細長く形成されるため、ポ
ットとプランジャにわずかな温度差があっただけで長手
方向に隙間が生じる。このため、板体状のプランジャを
使用する場合は長手方向で傾きが生じやすく、プランジ
ャとポットとの間でかじりが生じて、プランジャが円滑
に動作しなくなるという問題があった。また、板体状の
プランジャを使用する場合も、従来と同様に品種交換等
でプランジャを交換する作業が容易にできるようにする
必要がある。
【0007】また、通常の金型ではポットを挟む両側に
被成形品を配置して樹脂モールドするが、上記のような
角形のプランジャを使用して樹脂モールドする場合は、
丸棒状のプランジャを使用する場合よりも被成形品10
の配置間隔を狭めることが可能である。したがって、こ
のような板体状のプランジャを使用して樹脂モールドす
る場合は、かなり狭いスペース内にプランジャを配置で
きるようにしなければならない。
【0008】本発明は上記の板体状(角形)に形成した
プランジャを使用して樹脂モールドする装置において、
プランジャをバランスよく駆動することができ、プラン
ジャの装着、取り外しといった取扱いが容易で、かつ金
型構造をコンパクトに構成することができる樹脂モール
ド装置のプランジャ支持構造を提供することを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため次の構成を備える。すなわち、被成形品を収納
してセットする収納凹部の側縁に沿って側縁の全長にわ
たり平面形状が矩形状のポットが設けられ、該ポット内
にポットの内面に摺接して平面形状が矩形状のプランジ
ャがトランスファ機構に支持されて装着された金型を設
置した樹脂モールド装置のプランジャ支持構造におい
て、前記ポットの長手方向に所定間隔で複数個の油圧シ
リンダが互いに連通して配置された等圧ユニットを前記
トランスファ機構に支持し、前記油圧シリンダを介して
前記プランジャが支持されたことを特徴とする。また、
前記プランジャの下端部に、前記油圧シリンダのピスト
ンとプランジャの押動方向に抜け止めされ、プランジャ
の長手方向に移動自在に係合する係合部が設けられたこ
とを特徴とする。また、前記プランジャの下部位置で、
プランジャの外面に摺接し、プランジャの昇降移動動作
をガイドするホルダを設けたことを特徴とする。これに
より、プランジャはポットとホルダに支持され、確実に
ガイドされて動作する。また、樹脂モールド時に前記等
圧ユニットを型開閉方向に平行に昇降すべく、前記トラ
ンスファ機構に前記等圧ユニットを支持する押動プレー
トを連結し、該押動プレートに金型の内側面に当接して
押動プレートを型開閉方向にガイド移動させるガイドロ
ーラを装着したガイドプレートを固定したことを特徴と
する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施形態に
ついて説明する。図1は本発明に係る樹脂モールド装置
のプランジャ支持構造をトランスファ機構が金型内にあ
るタイプの樹脂モールド装置に適用した例を示す。同図
で30は樹脂モールド装置の可動プラテン、32は可動
プラテン30に固設した下型ベース、34は下型ベース
32に固定した下型である。本実施形態の樹脂モールド
装置は一度に4枚のリードフレームを樹脂モールドする
装置で下型34は一対設けている。各々の下型34に対
応して上型を設置するが図では上型を省略している。
【0011】36は下型34と上型とで被成形品をクラ
ンプした後、キャビティに樹脂を圧送するための油圧駆
動によるトランスファシリンダである。38がトランス
ファシリンダ36のピストンである。40はプランジャ
24を支持する等圧ユニットである。等圧ユニット40
はプランジャ24を傾かないように支持するとともに、
樹脂モールド時に樹脂圧を設定する作用をなす。等圧ユ
ニット40は各々の下型34に対して一つづつ設ける。
【0012】42は等圧ユニット40を支持する支持プ
レートである。支持プレート42は等圧ユニット40を
その底面で支持する。44は支持プレート42をさらに
その下側で支持する押動プレートである。支持プレート
42および押動プレート44は水平のまま上下動可能に
ガイド支持される。46はピストン38の上部に固定し
た十字アームである。48aは十字アーム46と支持プ
レート42との間を連結する連結アームである。支持プ
レート42と押動プレート44は十字アーム46および
連結アーム48aを介してピストン38に連結し、ピス
トン38とともに上下に移動する。
【0013】図2にトランスファシリンダ36および等
圧ユニット40、支持プレート42、押動プレート44
等を平面方向から見た状態、図3に等圧ユニット40、
支持プレート、押動プレート44等を側面方向から見た
状態を示す。上述したように、支持プレート42、42
はトランスファシリンダ36を挟んでトランスファシリ
ンダ36の両側に一直線的に配置される。支持プレート
42に支持される等圧ユニット40は下型に設けられる
矩形状のポットに合わせて配置されている。
【0014】図3では中心線の左半部に押動プレート4
4が上位置にある状態(樹脂を押し出した位置)、右半
部に押動プレート44が下位置にある状態(ポットに樹
脂を供給する位置)を示す。同図で50は押動プレート
44を上下方向にガイド支持するためのガイドプレート
である。図2に示すようにガイドプレート50は左右の
押動プレート44を連結し、連結アーム48aを介して
十字アーム46に連結する。51はガイドプレート50
に取り付けたガイドローラである。ガイドローラ51は
可動プラテン30と熱板56との間に固設したスペーサ
ブロック52の内側面に当接して転動し、押動プレート
44を上下方向に移動自在としている。53は可動プラ
テン30上で下型34を支持するサポートピラーであ
る。
【0015】54はプランジャ24の上下方向の移動を
ガイドするホルダである。ホルダ54はプランジャ24
の下部の外面が摺接する枠状に囲む形状に形成し、ポッ
ト20から樹脂を圧送するためプランジャ24が上下動
する際にプランジャ24の下部をガイド支持する。プラ
ンジャ24が上下動する際にホルダ54がプランジャ2
4に接することにより、熱板56からの熱がホルダ54
を介してプランジャ24に伝達され、プランジャ24が
一定温度に保持され、温度の変動によってポット20と
プランジャ24との間で隙間が生じることが防止され
る。
【0016】プランジャ24は上部位置でポット20に
ガイド支持され、下部位置でホルダ54によってガイド
支持されるから、昇降移動する際にプランジャ24が傾
かないように確実に支持することが可能になる。これに
より、プランジャ24がポット20とかじり合うことを
防止し、プランジャ24の円滑な動作を可能にする。
【0017】前述したように等圧ユニット40は支持プ
レート42に支持され、支持プレート42は押動プレー
ト44に支持される。押動プレート44の昇降駆動にと
もない等圧ユニット40が昇降し、等圧ユニット40に
支持されてプランジャ24が押動される。等圧ユニット
40には複数個の油圧シリンダが設置され、これら油圧
シリンダは連通流路により均等圧に設定される。この油
圧シリンダは前述したトランスファシリンダ36とは別
の油圧回路によって駆動制御される。
【0018】図4、5に等圧ユニット40の内部構造
と、等圧ユニット40によって支持するプランジャ24
の構成を示す。図4は正面方向(図1と同方向)から見
た状態、図5は側面方向から見た状態である。図4に示
すように、等圧ユニット40は5本の同形に形成した油
圧シリンダ60a、60b、60c、60d、60eを
等間隔に設置して成り、各々のシリンダに装着したピス
トン62の上部をプランジャ24の下端部に係合し、ピ
ストン62を介してプランジャ24を支持する。
【0019】図4では中心線の左半部にピストン62が
下位置にある状態、右半部にピストン62が上位置にあ
る状態を示す。樹脂モールド操作を行う場合は図1に示
すようにピストン62は常時上位置にあり、トランスフ
ァシリンダ36によりプランジャ24を昇降させて行
う。ピストン62が図4の下位置にある状態は、メンテ
ナンス等で等圧ユニット40を交換する場合である。6
4、66は等圧ユニット40の油圧回路に連結する油圧
用ジャックである。油圧シリンダ60a〜60eは連通
流路によってすべて連通されている。これにより、すべ
ての油圧シリンダ60a、60b、60c、60d、6
0eは均等圧でプランジャ24を加圧することになる。
【0020】ピストン62の上部はピストン軸よりもや
や縮径して形成され、その上端にやや拡径した円板部6
2aが一体に形成されている。図5に示すようにプラン
ジャ24は下型34のポット20に摺入する部分が同厚
に形成され、下部が若干幅広に形成される。このプラン
ジャ24の下部にピストン62の円板部62aが係合す
る係合部として、端面形状がT形の係合スロット25a
を長手方向に連通させて設けた係合部材25を固定す
る。係合スロット25aは円板部62aの径寸法とピス
トンの軸径に合わせて、円板部62aを抜け止めして、
長手方向から挿入可能に設けたものである。24aはプ
ランジャ24に係合部材を固定するための位置決めピン
である。
【0021】メンテナンス等で等圧ユニット40を交換
する際には、図4に示すようにピストン62を下位置に
した状態で行う。図1、3で58は等圧ユニット40を
交換する際に等圧ユニット40から外したプランジャ2
4を支持するためのプランジャ支持ブロックである。等
圧ユニット40は押動プレート44を最下位置に引き下
げ、ピストン62を引き下げた状態で、プランジャ24
をプランジャ支持ブロック58に支持させ、等圧ユニッ
ト40をプレス装置の手前側(長手方向に)スライドさ
せて引き出すことによって取り出すことができる。図5
で40aは等圧ユニット40をスライドさせて進退動さ
せるため等圧ユニット40の外面に設けたキー溝であ
る。
【0022】等圧ユニット40をプレス装置に装着する
際は、プランジャ24をプランジャ支持ブロック58に
支持した状態で、プランジャ24に固定した係合部材2
5の係合スロット25aとピストン62の円板部62a
とを位置合わせし、等圧ユニット40をプレス装置の手
前側から奥側にスライドして送入するようにすればよ
い。円板部62aが係合スロット25aに係合し、プラ
ンジャ24の押動方向に抜け止めされる。なお、係合部
材25と係合させるピストン62の上端部の形状はこの
実施形態に限定されるものではなく、プランジャ24の
押動方向に抜け止めできる形状であれば適宜形状が採用
できる。
【0023】なお、品種交換のためプランジャ24を交
換する場合には、たとえば金型のポットインサートを取
り外して、プランジャ24を上方へ引き抜くようにする
ことも可能であるが、上述した等圧ユニット40の交換
操作と同様に、プランジャ支持ブロック58にプランジ
ャ24を支持し、プランジャ24を手前方向に引き抜く
ようにして交換するのが有効である。そのため、ホルダ
54のプランジャ54の引き抜き位置に切り込みを設
け、プランジャ54の長手方向の端面にストッパ59を
当接して位置決めすればよい。
【0024】油圧シリンダ60a〜60eの油圧は樹脂
充填時には最終の樹脂圧よりも高圧に設定し、トランス
ファシリンダ36の油圧はさらに油圧シリンダ60a〜
60eの油圧よりも高圧に設定する。樹脂圧のコントロ
ールは、樹脂を充填開始する際には最終的にコントロー
ルする樹脂圧よりも高圧で樹脂を注入し、充填が完了す
る直前に所定の樹脂圧に低下させるようにする。なお、
樹脂を注入する圧力は適宜調節可能であり、高圧と低圧
に設定して樹脂充填する他に、注入樹脂圧を多段に設定
して樹脂充填することも可能である。
【0025】本実施形態では等圧ユニット40に5本の
油圧シリンダ60a〜60eを設置したが、これは複数
の油圧シリンダを設置することによって個々の油圧シリ
ンダに作用する圧力を軽減させ、これによって油圧シリ
ンダを小型化できるようにするためである。油圧シリン
ダ60a〜60eを小型化することにより、ポット20
を挟んで配置する被成形品10の配置間隔を狭めること
ができ、これによって金型をコンパクトに形成すること
が可能になる。また、複数の油圧シリンダでプランジャ
24を押し上げることによりプランジャ24をバランス
良く押動することが可能になる。
【0026】等圧ユニット40に複数の油圧シリンダを
設置する場合は、樹脂モールド時に設定する最高樹脂圧
(kg/cm2)と各油圧シリンダの最大油圧力(kg/cm
2)をもとに油圧シリンダの本数を設定すればよい。プラ
ンジャの推力はプランジャの端面積によるから、プラン
ジャ24を押動するトランスファシリンダ36の推力を
このプランジャの推力をもとに設定し、このプランジャ
の推進力に対して一定の余裕をもたせるように等圧ユニ
ット40の各油圧シリンダの圧力および本数を設定すれ
ばよい。
【0027】プランジャの端面積9.3cm2 、最高樹脂
圧150kg/cm2とすると、プランジャの推力は1395
kgとなる。油圧シリンダの最大油圧力を140kg/cm2
し、ピストン径を18mmとすると、油圧シリンダ5本で
推力は1778kgとなる。このように、設定樹脂圧等に
応じて所要本数の油圧シリンダを設置する。
【0028】上記のようにトランスファシリンダ36と
等圧ユニット40を設けた樹脂モールド装置による樹脂
モールド操作は以下のようにしてなされる。まず、型開
きした状態で、被成形品10を下型34上に搬入し、所
定のセット位置に供給する。モールド用の樹脂はスティ
ック状に形成したものを使用するが、この樹脂の供給は
被成形品10の供給と同時操作で行っても良いし、被成
形品10をセットする前に樹脂を供給しておいてもよ
い。
【0029】なお、リリースフィルムを用いる樹脂モー
ルド方法の場合は、下型34に被成形品10をセットす
る前に下型と上型の各々のクランプ面上にリリースフィ
ルムを搬入し、金型面でリリースフィルムをエア吸着す
るとともに、キャビティ凹部の内底面でリリースフィル
ムをエア吸引してキャビティ凹部の内面形状にならって
リリースフィルムを吸着支持し、この状態で被成形品1
0を金型の所定位置にセットする。
【0030】なお、図7に示すようなラッピング樹脂2
2を使用して樹脂モールドする場合、ポット20とキャ
ビティとを連絡するゲート(樹脂路)が下型に形成され
ているときはラッピング樹脂22をポット20に供給し
てから被成形品10をセットする。ポット20とキャビ
ティとを連絡するゲートが上型に形成されているとき
は、被成形品10をセットしてからラッピング樹脂22
を供給する。これは、図6に示すように、樹脂モールド
する際に樹脂路部分をラッピングフィルム22bで覆う
ようにするためである。
【0031】被成形品10を金型にセットした後、上型
と下型とで被成形品10をクランプし、トランスファシ
リンダ36を駆動してプランジャ24を上動させる。ト
ランスファシリンダ36のピストン38が上動するとと
もに、押動プレート44および支持プレート42が上昇
し、これとともに等圧ユニット40と等圧ユニット40
によって支持されたプランジャ24が上昇開始する。樹
脂充填時にピストン62は最も突出した位置にある。
【0032】この状態でプランジャ24を上昇させ、ポ
ット20に供給した樹脂をキャビティへ圧送する。前述
したように、キャビティに樹脂が充填完了する直線に所
定の樹脂圧にコントロールして樹脂充填が完了する。充
填された樹脂を硬化させた後、型開きし、金型面から成
形品を離型し、成形品を金型内から搬出する。リリース
フィルムを用いる樹脂モールド装置の場合は、リリース
フィルムが金型面に接するだけで被成形品は金型面にじ
かに接していないから金型面からの離型は容易である。
また、リリースフィルムと成形品を合わせて搬出しても
よいし、金型上で成形品をリリースフィルムから剥離し
て、リリースフィルムと成形品を別にして金型外に取り
出してもよい。成形品をリリースフィルムから剥離する
こともきわめて容易である。
【0033】本実施形態の樹脂モールド装置は、上述し
たように、等圧ユニット40でプランジャ24を支持し
たことにより、板体状(角形)に形成したプランジャ2
4をバランスよく支持することができ、プランジャ24
を円滑に昇降駆動できること、また、等圧ユニット40
に複数の油圧シリンダを設けたことによって油圧シリン
ダの小型化を図ることができ、これによって金型をコン
パクトに形成できること、複数の油圧シリンダによりプ
ランジャ24がバランス良く支持できること、また、等
圧ユニット40とプランジャ24との係合をピストン6
2の円板部62aと係合部材25の係合スロット25a
による係合、すなわちいわゆるフリーシャンク方式とし
たことにより、金型の組み立て、メンテナンス、品種交
換作業を容易にすることができる等の特徴を有する。
【0034】なお、上述した実施形態では、トランスフ
ァ機構が金型内にあるタイプの樹脂モールド装置に適用
した例について説明したが、もちろんコンベンショナル
タイプ以外の樹脂モールド装置の場合にも同様に適用す
ることが可能である。また、上記実施形態では油圧駆動
によるトランスファシリンダを使用したが、キャビティ
に樹脂を充填するトランスファ機構は油圧駆動による場
合に限定されるものではなく、たとえば電動モータ駆動
によるトランスファ機構による樹脂モールド装置の場合
にも同様に適用することができる。
【0035】
【発明の効果】本発明に係る樹脂モールド装置のプラン
ジャ支持構造によれば、上述したように、角形のプラン
ジャを確実にかつバランスよく支持することができ、所
定樹脂圧による高精度の樹脂成形を可能にする。また、
等圧ユニットに複数の油圧シリンダを設けることにより
油圧シリンダの小型化を図り、金型をコンパクトに形成
することを可能にする。また、プランジャと油圧シリン
ダとを係合させて装着するよう構成したことにより、装
置の組み立て、メンテナンス、品種交換作業を容易にす
ることができる等の著効を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】樹脂モールド装置のプランジャ支持構造の一実
施形態の構成を示す正面断面図である。
【図2】樹脂モールド装置のプランジャ支持構造の一実
施形態の構成を示す平面図である。
【図3】樹脂モールド装置のプランジャ支持構造の一実
施形態の構成を示す側面断面図である。
【図4】等圧ユニットによるプランジャの支持構造を示
す正面図である。
【図5】等圧ユニットによるプランジャの支持構造を示
す側面断面図である。
【図6】リリースフィルムを用いる樹脂モールド装置の
金型構成を示す断面図である。
【図7】ラッピング樹脂の斜視図である。
【図8】矩形状のポットを設けた金型の平面図である。
【符号の説明】
10 被成形品 12 リリースフィルム 20 ポット 21 キャビティ凹部 24 プランジャ 25 係合部材 25a 係合スロット 30 可動プラテン 34 下型 36 トランスファシリンダ 38 ピストン 40 等圧ユニット 42 支持プレート 44 押動プレート 48 連結アーム 50 ガイドプレート 52 スペーサブロック 54 ホルダ 58 プランジャ支持ブロック 60a、60b、60c、60d、60e 油圧シリン
ダ 62 ピストン 62a 円板部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被成形品を収納してセットする収納凹部
    の側縁に沿って側縁の全長にわたり平面形状が矩形状の
    ポットが設けられ、該ポット内にポットの内面に摺接し
    て平面形状が矩形状のプランジャがトランスファ機構に
    支持されて装着された金型を設置した樹脂モールド装置
    のプランジャ支持構造において、 前記ポットの長手方向に所定間隔で複数個の油圧シリン
    ダが互いに連通して配置された等圧ユニットを前記トラ
    ンスファ機構に支持し、 前記油圧シリンダを介して前記プランジャが支持された
    ことを特徴とする樹脂モールド装置のプランジャ支持構
    造。
  2. 【請求項2】 前記プランジャの下端部に、前記油圧シ
    リンダのピストンとプランジャの押動方向に抜け止めさ
    れ、プランジャの長手方向に移動自在に係合する係合部
    が設けられたことを特徴とする請求項1記載の樹脂モー
    ルド装置のプランジャ支持構造。
  3. 【請求項3】 前記プランジャの下部位置で、プランジ
    ャの外面に摺接し、プランジャの昇降移動動作をガイド
    するホルダを設けたことを特徴とする請求項1または2
    記載の樹脂モールド装置のプランジャ支持構造。
  4. 【請求項4】 樹脂モールド時に前記等圧ユニットを型
    開閉方向に平行に昇降すべく、前記トランスファ機構に
    前記等圧ユニットを支持する押動プレートを連結し、 該押動プレートに金型の内側面に当接して押動プレート
    を型開閉方向にガイド移動させるガイドローラを装着し
    たガイドプレートを固定したことを特徴とする請求項
    1、2または3記載の樹脂モールド装置のプランジャ支
    持構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2020105384A1 (ja) * 2018-11-21 2020-05-28 Towa株式会社 プランジャの交換方法、プランジャユニット及び樹脂成形装置
CN112912221A (zh) * 2018-11-21 2021-06-04 东和株式会社 传送驱动机构、树脂成形装置及树脂成形品的制造方法

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