JPH1039355A - 光学装置の手ぶれ補正装置 - Google Patents

光学装置の手ぶれ補正装置

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JPH1039355A
JPH1039355A JP21217896A JP21217896A JPH1039355A JP H1039355 A JPH1039355 A JP H1039355A JP 21217896 A JP21217896 A JP 21217896A JP 21217896 A JP21217896 A JP 21217896A JP H1039355 A JPH1039355 A JP H1039355A
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JP
Japan
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lens
axis
actuator
correction
axis direction
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JP21217896A
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English (en)
Inventor
Masayuki Kamiyama
雅之 上山
Tetsuo Kanbara
哲郎 神原
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • Adjustment Of Camera Lenses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数が少なく、簡素な構造を備えた光学
装置の手ぶれ補正装置を提供する。 【解決手段】 台枠1の上に同一構成のX軸アクチエ−
タ10、Y軸アクチエ−タ20を配置し、補正レンズL
の鏡筒2をX軸方向及びY軸方向に駆動する。アクチエ
−タ10は圧電素子11、駆動軸13、軸13に摩擦結
合部14aで摩擦結合する移動部材14から構成され、
移動部材14には鏡筒2上の作用部材15に結合する延
長部14bが形成されている。アクチエ−タ20も同様
の構成である。台枠1には2組のアクチエ−タ10、2
0に共通する支持ブロツク3を設け、前記それぞれの圧
電素子11、21の一端を固定する。この構成により支
持ブロツク3の強度を高めることができ、安定したレン
ズ駆動を行うことができるほか、圧電素子を纏めて配置
できるので素子への配線を容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気機械変換装
置を用いたアクチエ−タを補正レンズの駆動に使用した
光学装置の手ぶれ補正装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、写真撮影の際に生ずるカメラの手
ぶれによる結像面の像ぶれを補正する手段として、撮影
レンズの絞りの直後に配置される2枚の補正レンズを光
軸方向に対して直交する平面内で偏心駆動させる防振光
学系が知られている。この防振光学系を備えたレンズ装
置では、補正レンズを所定の方向に駆動する専用の駆動
機構がレンズ装置に組み込まれている。
【0003】前記した防振光学系の補正レンズを駆動す
る機構としては、従来直流モ−タと歯車減速機構からな
る駆動機構などが採用されてきたが、このような構成で
は、モ−タが大きいばかりでなく、歯車減速機構もバツ
クラツシュを排除する機構を組み込むなどのために大き
なスペ−スが占有され、どうしてもレンズ鏡筒が大型の
ものにならざるを得ず、また、歯車減速機構を使用する
ために作動時にノイズが発生して商品の品位を落とすと
いう不都合もあつたため、出願人は先に圧電素子を使用
したアクチエ−タを駆動源とする補正レンズ駆動機構を
提案した(特願平6−200269号参照)。
【0004】図13は上記した補正レンズ駆動機構の構
成を示す斜視図で、第1レンズ群L1 を偏心移動させる
アクチエ−タ122はX軸方向に平行に、また、第2レ
ンズ群L2 を偏心移動させるアクチエ−タ123はY軸
方向に平行に配置されている。アクチエ−タ122及び
アクチエ−タ123は同一構成のもので、圧電素子13
2(142)、駆動軸131(141)、レンズ保持枠
112(113)と一体に構成され駆動軸131(14
1)と摩擦結合する結合部112a(113a)、パツ
ド112c(113c)、摩擦結合力を調整する板ばね
112d(113d)などから構成される。
【0005】第1のレンズ群L1 のX軸方向の位置はレ
ンズ保持枠112に取り付けられたX軸方向位置センサ
135で検出され、また、第2のレンズ群L2 のY軸方
向の位置はレンズ保持枠113に取り付けられたY軸方
向位置センサ145で検出される。X軸方向位置センサ
135、Y軸方向位置センサ145は、公知の位置セン
サ、例えば図示しないレンズ鏡筒の延長部に、所定間隔
で着磁した着磁ロツド136(146)を駆動軸131
(141)に平行して配置し、着磁ロツド136(14
6)の磁気をレンズ保持枠112(113)に取り付け
られた磁気抵抗素子からなるセンサ135(145)で
検出する磁気抵抗式センサなどが利用できる。そのほか
各種の位置センサを利用することができる。
【0006】次に、図13を参照してアクチエ−タ12
2による第1のレンズ群L1 、及びアクチエ−タ123
による第2のレンズ群L2 の駆動について説明する。
【0007】図示しない手ぶれセンサ、例えばカメラの
X軸及びY軸方向の加速度を検出する手ぶれセンサの出
力から演算した手ぶれ量と、前記位置センサで検出した
レンズ位置に基づいて補正レンズの駆動量を演算し、演
算された駆動量に基づいてアクチエ−タの圧電素子に駆
動パルスを印加し、補正レンズを駆動する。
【0008】例えば、図14に示すような緩やかな立ち
上がり部とこれに続く急速な立ち下がり部からなる波形
の駆動パルスをアクチエ−タ122の圧電素子132に
印加すると、駆動パルスの緩やかな立ち上がり部では圧
電素子132が緩やかに厚み方向の伸び変位を生じ、駆
動軸131は矢印aで示す方向に変位する。このため駆
動軸131に結合部112aで摩擦結合しているレンズ
保持枠112も矢印a方向へ移動し、第1のレンズ群L
1 は矢印aで示すX軸正方向に変位する。
【0009】駆動パルスの急速な立ち下がり部では、圧
電素子132が急速に厚み方向の縮み変位を生じ、駆動
軸131も矢印aと反対方向へ変位する。このとき、駆
動軸131に結合部112aで摩擦結合しているレンズ
保持枠112は、その慣性力により駆動軸131との間
の摩擦結合力に打ち勝つて実質的にその位置に留まるの
で、第1のレンズ群L1 は移動しない。
【0010】なお、ここでいう実質的とは、矢印a方向
と、これと反対方向のいずれにおいてもレンズ保持枠1
12の結合部112aと駆動軸131との間に滑りを生
じつつ追動し、駆動時間の差によつて全体として矢印a
方向に移動するものも含むことを意味している。どのよ
うな移動形態になるかは、与えられた摩擦条件に応じて
決定される。
【0011】上記波形の駆動パルスを連続して圧電素子
132に印加することにより、第1のレンズ群L1 をX
軸正方向へ連続して移動させることができる。
【0012】第1のレンズ群L1 をX軸の負方向、即ち
矢印aと反対方向へ移動させるときは、急速な立ち上が
り部とこれに続く緩やかな立ち下がり部からなる波形の
駆動パルスを圧電素子132に印加することで達成でき
る。
【0013】アクチエ−タ123による第2のレンズ群
L2 の駆動も全く同様で、駆動パルスをアクチエ−タ1
23の圧電素子142に印加することで、第2のレンズ
群L2 を矢印bで示すY軸方向(正負方向)に変位させ
ることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前記した圧電素子を使
用したアクチエ−タは、直流モ−タと歯車減速機構から
なる駆動機構などのように大きなスペ−スを占有される
ことがなく、小型で軽量なものに纏めることができ、作
動時にノイズが発生することもないなど優れた性能を備
えているが、なお、より一層部品点数が少なく、さらに
小型なものが求められていた。この発明は上記課題を解
決することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】この発明は上記課題を解
決するもので、光学装置の手ぶれ量に対応するレンズ位
置補正情報に基づいてレンズ駆動手段を駆動し、光軸に
対して垂直な面で移動可能に配置された補正レンズの位
置を制御する光学装置の手ぶれ補正装置において、前記
レンズ駆動手段は、光軸に対して垂直な面を有する台枠
と、台枠上に配置された補正レンズをX軸方向及びY軸
方向に移動させる2組のレンズ駆動機構から構成され、
それぞれのレンズ駆動機構は、電気機械変換素子と、前
記電気機械変換素子に固定結合され電気機械変換素子と
共に変位する駆動部材と、前記駆動部材に摩擦結合する
移動部材と、前記補正レンズの鏡筒上に配置され前記移
動部材と結合する作用部材とを備え、台枠上に配置され
た2組のレンズ駆動機構に共通する固定手段に前記それ
ぞれの電気機械変換素子の一端が固定されていることを
特徴とする。
【0016】そして、前記固定手段にはX軸方向及びY
軸方向に平行な平面を形成し、該平面にそれぞれの電気
機械変換素子の一端を固定するとよい。
【0017】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態としての防
振光学系は、レンズ系の中に1枚の補正レンズLを配置
し、この補正レンズLを光軸方向に対して垂直な平面上
で偏心させる構成を採用している。
【0018】補正レンズLの駆動装置を説明する。図1
乃至図6に示すように、台枠1の上にX軸アクチエ−タ
10、Y軸アクチエ−タ20が配置される。アクチエ−
タ10及び20の圧電素子11及び21の一端は、それ
ぞれ台枠1上の支持ブロツク3に形成されたY軸方向及
びX軸方向に平行な平面に接着固定され、圧電素子11
及び21の他の端には駆動軸13及び23が接着固定さ
れ、駆動軸13及び23はそれぞれブロツク12及び2
2によりX軸に平行な方向及びY軸に平行な方向に移動
可能に支持される。
【0019】
【実施例】以下、この発明の実施例について説明する。
図1はこの発明を適用したカメラの手ぶれ補正装置の構
成を示す斜視図、図2はその正面図、図3は補正レンズ
Lの鏡筒を示す正面図、図4は図2のA−A線に沿つた
断面図、図5は図2のB−B線に沿つた断面図、図6は
図2におけるX軸アクチエ−タ10の要部を拡大し、一
部を切欠いた断面図である。図1乃至図6において、1
は補正レンズの駆動機構を支える台枠で、その中央部分
には開口1aが設けられている。2は補正レンズLの鏡
筒で、台枠1の中央部分の開口1a部分に位置し、後述
するX軸アクチエ−タ10及びY軸アクチエ−タ20に
より、光軸(Z軸)に対して垂直な平面上をX軸方向及
びY軸方向に移動可能に支持されている。台枠1の上に
はX軸アクチエ−タ10及びY軸アクチエ−タ20の圧
電素子が接着固定される支持ブロツク3が設けられてい
る。
【0020】台枠1は、図示しない鏡筒内に配置され
る。台枠1を光軸方向に移動させるとき、光軸に対する
台枠1の位置を規制しつつ光軸方向に移動させるため、
鏡筒内には光軸に対して平行に配置されたフオ−カスガ
イド軸4が配置され、支持ブロツク3にはこのフオ−カ
スガイド軸4が貫通する穴3aが設けられている。
【0021】図3を参照すると明かなように、補正レン
ズLの鏡筒2には台枠1に対する鏡筒2の位置を保持す
るため、放射状に延びた3本のア−ム2a、2b、2c
が形成されている。図4を参照すると明かなように、ア
−ム2a、2b、2cには、それぞれ、その表面及び裏
面に突起2p及び2qが設けられていて、円盤状の押圧
板5により鏡筒2のア−ム2a、2b、2cを台枠1に
向けて押圧すると、突起2p及び2qがそれぞれ台枠1
と押圧板5に接触し、台枠1に対する鏡筒2の位置を保
持することができる。台枠1に対する鏡筒2の僅かな傾
きなどは、突起2pの高さを調整することで補正するこ
とができる。
【0022】次に、X軸アクチエ−タ10及びY軸アク
チエ−タ20について説明する。まず、X軸アクチエ−
タ10から説明する。台枠1上の支持ブロツク3にはX
軸アクチエ−タ10の圧電素子11の一端が接着固定さ
れ、圧電素子11の他の端には駆動軸13が接着固定さ
れており、駆動軸13の一端はブロツク12によりX軸
に平行な方向に移動可能に支持されている。駆動軸13
には移動部材14の摩擦結合部14aがX軸に平行な方
向に移動可能に、適当な摩擦力で摩擦結合している。ま
た、移動部材14から延長された延長部14bは補正レ
ンズLの鏡筒2に形成された作用部材15のY軸に平行
な方向に延びた溝15aに係合し、作用部材15に対し
付勢バネ16により圧接されている。付勢バネ16によ
る延長部14bの圧接力は移動部材14がX軸方向へ移
動する力よりも十分に大きく設定されている。
【0023】延長部14bは作用部材15の溝15aに
係合してY軸方向に移動可能であるから、補正レンズL
の鏡筒2がY軸方向に移動するとき、延長部14bは作
用部材15の溝上をY軸方向に移動し、鏡筒2のY軸方
向の移動を妨げない。
【0024】図4及び図5を参照すると、上記したX軸
アクチエ−タ10における移動部材14の延長部14b
が作用部材15の溝15aに係合している部分の構成が
良く分かる。また、図2におけるX軸アクチエ−タ10
の要部を拡大し、一部を切欠いた断面を示す図6を参照
すると、移動部材14から延長された延長部14bが補
正レンズLの鏡筒2に形成された作用部材15の溝15
aに係合し、延長部14bが作用部材15に対して付勢
バネ16により圧接されている状態が良く分かる。
【0025】次に、Y軸アクチエ−タ20について説明
する。台枠1上の支持ブロツク3にはY軸アクチエ−タ
20の圧電素子21の一端が接着固定され、圧電素子2
1の他の端には駆動軸23が接着固定されており、駆動
軸23の一端はブロツク22によりY軸に平行な方向に
移動可能に支持されている。
【0026】以下説明するY軸アクチエ−タ20の構成
はX軸アクチエ−タ10と同様の構成であり、図示を省
略した部分があるが、X軸アクチエ−タを説明する図面
における各部材の符号番号を20番台に読み替えて理解
してほしい。
【0027】駆動軸23には移動部材24の摩擦結合部
24aがY軸に平行な方向に移動可能に、適当な摩擦力
で摩擦結合している。また、移動部材24から延長され
た延長部24bは補正レンズLの鏡筒2に形成された作
用部材25のX軸に平行な方向に延びた溝25aに係合
し、作用部材25に対し付勢バネ26により圧接されて
いる。付勢バネ26による延長部24bの圧接力は移動
部材24がY軸方向へ移動する力よりも十分に大きく設
定されている。
【0028】延長部24bは作用部材25の溝に係合し
てX軸方向に移動可能であるから、補正レンズLの鏡筒
2がX軸方向に移動するとき、延長部24bは作用部材
25の溝25a上をX軸方向に移動し、鏡筒2のX軸方
向の移動を妨げない。
【0029】次に、図2を参照して動作を説明する。X
軸アクチエ−タ10及びY軸アクチエ−タ20はほぼ同
一の構成を備えているから、ここではX軸アクチエ−タ
10の動作について説明し、Y軸アクチエ−タ20の動
作の説明は省略する。
【0030】圧電素子11に図14に示すような緩やか
な立ち上がり部とこれに続く急速な立ち下がり部からな
る波形の駆動パルスを印加すると、駆動パルスの緩やか
な立ち上がり部では、圧電素子11が緩やかに厚み方向
の伸び変位を生じ、駆動軸13は矢印aで示す方向に変
位する。このため、駆動軸13に摩擦結合部14aで摩
擦結合している移動部材14及びその延長部14bも矢
印a方向へ移動する。延長部14bと作用部材15とは
付勢バネ16により圧接されており、その圧接力は、移
動部材14の軸方向へ移動する力よりも十分に大きく設
定されているから、延長部14bと作用部材15とは一
体となり矢印a方向へ移動するので、作用部材15に結
合されている補正レンズLの鏡筒2は矢印a方向(ここ
ではX軸正方向)に移動する。
【0031】駆動パルスの急速な立ち下がり部では、圧
電素子11が急速に厚み方向の縮み変位を生じ、駆動軸
13も矢印aと反対方向へ変位する。このとき、駆動軸
13に摩擦結合部14aで摩擦結合している移動部材1
4及びその延長部14bは、その慣性力により駆動軸1
3との間の摩擦結合力に打ち勝つて実質的にその位置に
留まるので、補正レンズLの鏡筒2は移動しない。
【0032】なお、ここでいう実質的とは、矢印a方向
と、これと反対方向のいずれにおいても駆動軸13と移
動部材14との間に滑りを生じつつ追動し、駆動時間の
差によつて全体として矢印a方向に移動するものも含む
ことを意味している。どのような移動形態になるかは、
与えられた摩擦条件に応じて決定される。
【0033】上記波形の駆動パルスを連続して圧電素子
11に印加することにより、補正レンズLをX軸正方向
へ連続して移動させることができる。補正レンズLをX
軸負方向へ移動させるときは、急速な立ち上がり部とこ
れに続く緩やかな立ち下がり部からなる波形の駆動パル
スを圧電素子11に印加することで達成できる。
【0034】Y軸アクチエ−タ20もX軸アクチエ−タ
10と同様に動作し、補正レンズLをY軸方向へ連続し
て移動させることができる。
【0035】移動部材14(移動部材24も同じ)は、
前記した構成では図7に示すように、一枚の金属などの
弾性材料の板から摩擦結合部14a及び延長部14bを
形成している。特に、摩擦結合部14aは駆動軸13の
径よりも小さい径を持つ一部が開いた略円筒型(C型)
断面に形成して摩擦結合部を構成し、それ自体の弾性力
で駆動軸13に摩擦結合させるように構成している。し
かし、移動部材14の摩擦結合部14aは前記構成のほ
か、例えば図8に示すような三角形断面、図9に示すよ
うな四角形断面などとし、それ自体の弾性力で摩擦結合
させるようにしてもよい。
【0036】手ぶれ補正のためにX軸方向及びY軸方向
に移動させる補正レンズLの位置は、先に従来例で説明
した公知の磁気抵抗式センサなどが利用できるが、この
実施例では補正レンズLの鏡筒2にLED(発光ダイ−
ド)を取り付け、LEDから投射される光を台枠1に取
り付けた2次元PSD(ホトダイ−ド)で検出し、補正
レンズLのX軸方向及びY軸方向の位置を検出するよう
に構成したレンズ位置検出センサを使用した。これによ
り部品点数を減らし、構成を簡素なものにすることがで
きる。
【0037】また、カメラには手ぶれ検出センサが設置
されており、カメラに発生する手ぶれ量を検出するよう
に構成されている。手ぶれ検出センサは、カメラのX軸
方向及びY軸方向の加速度Ax、Ayを検出する加速度
センサから構成され、検出された加速度Ax、Ayを後
述する手ぶれ補正の制御を行うCPU52で2回積分す
ることにより、手ぶれ量Mx、Myを検出することがで
きる。
【0038】次に、制御回路について説明する。図10
は、カメラのシヤツタの駆動、及び補正レンズによる手
ぶれ補正を行う制御回路50のブロツク図である。制御
回路50はシヤツタの駆動制御を行うCPU51と、C
PU51の入力ポ−トに接続されたシヤツタボタンS
H、及び出力ポ−トに接続されたシヤツタユニツト60
を備える。
【0039】また制御回路50は、補正レンズによる手
ぶれ補正の制御を行うCPU52と、CPU52の入力
ポ−トに接続されたレンズのX軸方向及びY軸方向の位
置を検出するレンズ位置検出センサ57、及びカメラの
手ぶれ量を検出する手ぶれ検出センサ58、CPU52
の出力ポ−トに接続された駆動パルス発生部53、スイ
ツチング部56を備える。なお、駆動パルス発生部53
は波形生成部54と昇圧部55から構成され、スイツチ
ング部56にはX軸アクチエ−タ10とY軸アクチエ−
タ20が接続される。CPU51とCPU52とは相互
に信号の交換が可能なように接続されている。また、制
御回路50は1つの電源59が備えられ、シヤツタユニ
ツト60、X軸アクチエ−タ10、Y軸アクチエ−タ2
0はこの1つの電源から電力が供給され、駆動されるよ
うに構成されている。
【0040】次に、制御回路50の制御動作を、図10
の制御回路ブロツク図、図11及び図12のフロ−チヤ
−トを参照して説明する。CPU51は図示しないカメ
ラのシヤツタボタンSHの操作を示すシヤツタ信号を受
けると、シヤツタユニツト60のステツピングモ−タ
(図示せず)を駆動制御してシヤツタを初期状態から所
定の設定開口位置まで開く(ステツプP1、図11参
照)。シヤツタの開口状態はステツピングモ−タの停止
トルクにより維持できるので、シヤツタを開いた後はス
テツピングモ−タへの電力の供給を停止し(ステツプP
2)、補正レンズの駆動のため、駆動パルス発生部53
及びスイツチング部56を経てX軸アクチエ−タ及びY
軸アクチエ−タへ電力を供給する(ステツプP3)。
【0041】露出量に応じた時間だけシヤツタを開口状
態に維持した後は、X軸アクチエ−タ、Y軸アクチエ−
タへの電力の供給を停止し(ステツプP4)、シヤツタ
ユニツト60への電力の供給を再開し、ステツピングモ
−タを駆動してシヤツタを閉じる(ステツプP5)。
【0042】次に、CPU52による手ぶれ補正の制御
について説明する。CPU52は図示しないカメラに設
置されている手ぶれ検出センサ58から出力されたX軸
方向及びY軸方向の加速度Ax、Ayを示す信号が入力
されると、入力された加速度Ax、Ayを2回積分して
手ぶれ量Mx、My及びその方向を決定する(ステツプ
P11、図12参照)。
【0043】次に、決定された手ぶれ量Mx、My及び
その方向、レンズ位置検出センサ57から出力されたレ
ンズ位置などのレンズ位置補正情報に基づいて、補正レ
ンズのX軸方向及びY軸方向の駆動量を演算し(ステツ
プP12)、X軸アクチエ−タ及びY軸アクチエ−タの
駆動時間の比率を決定する(ステツプP13)。
【0044】駆動パルス発生部53の波形生成部54を
作動させ、X軸方向の駆動量と駆動方向に基づいて適切
な駆動パルス波形を決定し、昇圧部55に出力するよう
指示する(ステツプP14)。さらに、スイツチング部
56を作動させ、昇圧部55から出力される駆動パルス
をX軸アクチエ−タ10に出力するように切換え、先に
決定した駆動時間の比率に基づいてX軸アクチエ−タ1
0を駆動し(ステツプP15)、駆動時間経過後はスイ
ツチング部56を作動させ、昇圧部55からX軸及びY
軸アクチエ−タを切り離す(ステツプP16)。
【0045】波形生成部54を作動させ、Y軸方向の駆
動量と駆動方向に基づいて適切な駆動パルス波形を決定
し、昇圧部55に出力するよう指示する(ステツプP1
7)。さらに、スイツチング部56を作動させ、昇圧部
55から出力される駆動パルスをY軸アクチエ−タ20
に出力するように切換え、先に決定した駆動時間の比率
に基づいてY軸アクチエ−タ20を駆動し(ステツプP
18)、駆動時間経過後はスイツチング部56を作動さ
せ、昇圧部55からX軸及びY軸アクチエ−タを切り離
す(ステツプP19)。
【0046】カメラのシヤツタが開いている間、前記し
た手ぶれ量の検出からアクチエ−タの駆動までの処理
を、手ぶれ量Mx、Myが零になるまで高速で繰り返し
(ステツプP20)、補正レンズを手ぶれ量を補正する
方向に高速で変位させることでフイルム面上の像のぶれ
を防ぐ。
【0047】上記した制御回路によれば、単一の電源を
補正レンズの駆動とシヤツタの駆動に共用することがで
き、また、X軸アクチエ−タとY軸アクチエ−タの駆動
のための回路を共用することができるから回路部品の点
数を減らすことができるほか、電池の電流容量を小さく
することができるからカメラ内部の配置スペ−スを節約
することができる。
【0048】以上説明した実施例は、この発明をカメラ
の手ぶれ補正装置に適用した例であるが、この発明はカ
メラの手ぶれ補正装置ばかりでなく、双眼鏡やプロジェ
クタなどの光学装置におけるレンズの揺れによる像ぶれ
の補正に適用することができる。また、上記実施例で説
明したアクチエ−タは、光学装置におけるレンズの駆動
ばかりでなく、その他の一般機器の駆動装置としても適
用することができることは言うまでもない。
【0049】
【発明の効果】以上説明したとおり、この発明は、光学
装置の手ぶれ量に対応するレンズ位置補正情報に基づい
てレンズ駆動手段を駆動し、光軸に対して垂直な面で移
動可能に配置された補正レンズの位置を制御する光学装
置の手ぶれ補正装置において、レンズ駆動手段が、光軸
に対して垂直な面を有する台枠と、台枠上に配置された
補正レンズをX軸方向及びY軸方向に移動させる2組の
レンズ駆動機構から構成され、それぞれのレンズ駆動機
構は、電気機械変換素子と、前記電気機械変換素子に固
定結合され電気機械変換素子と共に変位する駆動部材
と、前記駆動部材に摩擦結合する移動部材と、前記補正
レンズの鏡筒上に配置され前記移動部材と結合する作用
部材とを備え、台枠上に配置された2組のレンズ駆動機
構に共通する固定手段に前記それぞれの電気機械変換素
子の一端を固定したものであるから、手ぶれ補正装置全
体を少ない部品で小型軽量に纏めることができ、また固
定手段は台枠上に比較的広い面積で配置できるから、容
易に固定手段の強度を高めることができ、安定したレン
ズ駆動を行うことができるほか、2つの電気機械変換素
子を纏めて配置できるので素子への配線を容易に行うこ
とができるなど、経済的で高品質の光学装置の手ぶれ補
正装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】手ぶれ補正装置の構成を示す斜視図。
【図2】図1に示す補正レンズ駆動機構の正面図。
【図3】図1に示す補正レンズの鏡筒を示す正面図。
【図4】図2のA−A線に沿つた断面図。
【図5】図2のB−B線に沿つた断面図。
【図6】図2におけるX軸アクチエ−タの要部を拡大し
た正面図。
【図7】移動部材の摩擦結合部分の構成を説明する斜視
図。
【図8】移動部材の摩擦結合部分の構成の他の例を説明
する斜視図(その1)。
【図9】移動部材の摩擦結合部分の構成の他の例を説明
する斜視図(その2)。
【図10】制御回路のブロツク図。
【図11】制御回路の制御動作を説明するフロ−チヤ−
ト(その1)。
【図12】制御回路の制御動作を説明するフロ−チヤ−
ト(その2)。
【図13】従来のカメラの手ぶれ補正装置の構成を説明
する斜視図。
【図14】電気機械変換素子に印加する駆動パルスの波
形の一例を示す図。
【符号の説明】
1 台枠 2 鏡筒 3 支持ブロツク 4 フオ−カスガイド軸 10 X軸アクチエ−タ 20 Y軸アクチエ−タ 11、21 圧電素子 13、23 駆動軸 14、24 移動部材 14a、24a 摩擦結合部 14b、24b 延長部 15、25 作用部材 50 制御回路 51、52 CPU 53 駆動パルス発生部 54 波形生成部 55 昇圧部 56 スイツチング部 57 レンズ位置検出センサ 58 手ぶれ検出センサ 59 電源 60 シヤツタユニツト L 補正レンズ SH シヤツタ釦

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学装置の手ぶれ量に対応するレンズ位
    置補正情報に基づいてレンズ駆動手段を駆動し、光軸に
    対して垂直な面で移動可能に配置された補正レンズの位
    置を制御する光学装置の手ぶれ補正装置において、 前記レンズ駆動手段は、光軸に対して垂直な面を有する
    台枠と、台枠上に配置された補正レンズをX軸方向及び
    Y軸方向に移動させる2組のレンズ駆動機構から構成さ
    れ、 それぞれのレンズ駆動機構は、電気機械変換素子と、前
    記電気機械変換素子に固定結合され電気機械変換素子と
    共に変位する駆動部材と、前記駆動部材に摩擦結合する
    移動部材と、前記補正レンズの鏡筒上に配置され前記移
    動部材と結合する作用部材とを備え、台枠上に配置され
    た2組のレンズ駆動機構に共通する固定手段に前記それ
    ぞれの電気機械変換素子の一端が固定されていることを
    特徴とする光学装置の手ぶれ補正装置。
  2. 【請求項2】 前記固定手段は、X軸方向及びY軸方向
    に平行な平面を有し、該平面にそれぞれの電気機械変換
    素子の一端が固定されていることを特徴とする請求項1
    記載の光学装置の手ぶれ補正装置。
JP21217896A 1996-07-24 1996-07-24 光学装置の手ぶれ補正装置 Pending JPH1039355A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111474671A (zh) * 2020-04-12 2020-07-31 睿恩光电有限责任公司 防抖及对焦用透镜驱动装置、相机装置及电子设备
CN114518637A (zh) * 2021-11-05 2022-05-20 睿恩光电有限责任公司 透镜驱动装置、相机装置和电子设备

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