JPH10389A - 揺動散水防除機 - Google Patents

揺動散水防除機

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JPH10389A
JPH10389A JP15533296A JP15533296A JPH10389A JP H10389 A JPH10389 A JP H10389A JP 15533296 A JP15533296 A JP 15533296A JP 15533296 A JP15533296 A JP 15533296A JP H10389 A JPH10389 A JP H10389A
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sprinkler
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swing
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秀司 西村
Chiaki Kadota
千昭 門田
Masahisa Ono
允久 小野
Shigeyoshi Yamashita
重良 山下
Takashi Okuma
隆 大熊
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KYORITSU KINZOKU KOGYO KK
Yanmar Co Ltd
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KYORITSU KINZOKU KOGYO KK
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来のスプリンクラーで散水作業しかでき
ず、揺動させて防除もできるようにすると、散水位置が
不明確となる。 【解決手段】 揺動ケースD上にスプリンクラー14を
配置し、該揺動ケースを左右方向の第一の軸心Pを中心
に設定角度で揺動可能とし、前記スプリンクラー14を
第一の軸心Pに対して略直角方向の第二の軸心Qを中心
に左右方向に設定角度で揺動可能に構成し、揺動ケース
の揺動の上死点で第二の軸心が略垂直となるように構成
し、前記揺動ケースの上死点で揺動を停止して、スプリ
ンクラーを水平面で回動させて吐水させるように構成し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、果樹園において、
防除や散水を行ったり、ゴルフ場や畑等の圃場で円形或
いは扇形状に水平面方向に散水したり、防除を行える可
搬式の揺動散水防除機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、果樹園での防除作業は、噴霧
ホースを引き回して手作業で行うか、走行機体上に薬液
タンクと動力噴霧機とエンジンとノズル等を配置したス
ピードスプレヤーを果樹の間に走行させて、ノズルより
薬剤を噴霧して防除を行うようにしていた。また、ゴル
フ場や畑等の広い圃場で散水を行うにはスプリンクラー
が利用され、防除を行うにはブームスプレヤー等が用い
られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のように、果樹園
での防除はスピードスプレヤーを用い、畑での防除はブ
ームスプレヤーを用い、畑での散水はスプリンクラーを
用いるような、用途別に応じた機械を所有することにな
ると、コストが高くなるばかりでなく、格納場所等も必
要となっていた。また、スピードスプレヤーやブームス
プレヤーで防除を行うには走行可能な圃場に限られ、ス
プリンクラーで散水する場合には、スプリンクラーを予
め設置しておく必要があり、設置後の移動は大変な手間
がかかっていた。そこで、防除も散水も行え、持ち運び
も容易な防除散水装置がのぞまれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上のような
課題を解決するために、次のような手段を用いる。即
ち、揺動ケースD上にスプリンクラー14を配置し、該
揺動ケースを左右方向の第一の軸心Pを中心に設定角度
で揺動可能とし、前記スプリンクラー14を第一の軸心
Pに対して略直角方向の第二の軸心Qを中心に左右方向
に設定角度で揺動可能に構成し、揺動ケースの揺動の上
死点で第二の軸心が略垂直となるように構成し、前記揺
動ケースの上死点で揺動を停止して、スプリンクラーを
水平面で回動させて吐水させるように構成した。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の一実施例を、添付の図面
を基に説明する。図1は可搬式揺動散水防除機を用いて
防除作業を行っている状態を示す図、図2は可搬式揺動
散水防除機の正面断面図、図3は同じく平面図、図4は
同じく側面図、図5は図2におけるU−U矢視断面図、
図6は図2におけるV−V矢視断面図、図7は図2にお
けるW−W矢視断面図、図8は図2におけるX−X矢視
断面図、図9は図2におけるY−Y矢視断面図、図10
はリリーフ弁の解除ツマミ部分を示す底面図、図11は
同じく底面断面図、図12は図11に於けるZ矢視図、
図13はスプリンクラーの正面図、図14は同じく平面
図である。
【0006】まず、本発明の可搬式揺動散水防除機1
は、果樹園等の防除作業や散水作業に利用できるもので
あり、図1に示すように、動力噴霧機2またはポンプ等
の給水口と連通したホース3を薬剤タンク6または川や
井戸等に接続して、吐出口と連通したホース4を分岐管
5を介して可搬式揺動散水防除機1の吸入口に連通して
いる。本発明の可搬式揺動散水防除機1は後述する揺動
ケースDの前後方向の揺動(前後往復回動)と、揺動ケ
ースD上に設けたスプリンクラー14の水平往復回動に
よって、薬液または水を半球状に吐出して、前後左右及
び上方の作物に防除や散水ができるようにしている。な
お、薬剤タンク6を高所に配置することで、動力噴霧機
2を用いずに散布することもできる。また、ホース4の
代わりに棚の上に配管したり、地中に配管したりするこ
ともできる。
【0007】本発明に係る可搬式揺動散水防除機1の全
体構成から説明する。図2、図3、図4に示すように、
左右両側に軸受ケース10L・10Rを配置し、該軸受
ケース10L・10Rはスタンド13によって一体的に
支持され、該軸受ケース10L・10Rの間に揺動ケー
スDが左右方向の第一の軸心Pを中心に揺動自在に支持
されている。該揺動ケースDはスプリンクラケース11
とギヤケース12からなり、該軸受ケース10L・10
R及びスプリンクラケース11とギヤケース12は組み
立てた状態で、円筒状或いは玉子形に構成している。該
軸受ケース10Rの軸心P位置の外側にはプラグ17が
連通されて、前記分岐管5に連通するホースを接続でき
るようにして、水又は薬液を送れるようにしている。
【0008】前記揺動ケースD内はギヤケース12内に
圧力室Aとギヤ室Bを配置し、スプリンクラケース11
内に送水室Cを配置している。該圧力室A内に水流管2
2F・22Rと弁機構を収納し、ギヤ室B内に減速機構
9を収納し、送水室C内に水車23を収納している。前
記スプリンクラケース11上にスプリンクラー14が配
設されており、該スプリンクラー14の基部パイプ15
はその軸心(第二の軸心)Qが前記第一の軸心Pに対し
て直角方向に配設されており、該スプリンクラー14の
ノズル16は第一の軸心Pに対して直角方向の前記第二
の軸心Qを中心に回動可能に配置されている。このよう
にして、プラグ17にホースを接続し、プラグ17に送
水することによって、その水流を利用して、スプリンク
ラケース11とギヤケース12を揺動し、スプリンクラ
ー14も同時に往復回動して、半球状に散布、または、
第一の軸心Pを中心とした揺動を止めて、手動操作によ
って揺動ケースDを回して第二の軸心Qを鉛直方向に向
けて、該第二の軸心Qを中心として水平方向に連続的に
360°回動させて水平面円形状に散水または防除する
ようにしている。
【0009】次に具体的な構成を説明する。前記スタン
ド13は、図4に示すように、鋼管または合成樹脂製の
パイプを側面視コ字状に曲げ、上端を軸受ケース10L
・10Rにそれぞれ固定し、下部水平部で地面に設置し
て支持するようにし、前後一側、つまり、揺動ケースD
が回動してくる側の散布方向側を開放して構成され、ス
プリンクラー14を左右回動させたときにスタンド13
に当たって噴霧が妨げられないようにしている。
【0010】前記軸受ケース10Lは図2に示すよう
に、左右方向の軸心(第一の軸心P)位置に貫通孔10
aを開口して、スプリンクラケース11の左側の軸心位
置に側方へ突出した支持軸11aを回転自在に支持し、
ネジ18によって抜け止めしている。軸受ケース10R
は軸心位置に貫通孔10bを開口し、ギヤケース12の
右側面の軸心位置には連通孔を開口して雌ネジ部12a
を形成して、パイプ状の連結管19を前記貫通孔10a
より挿入して、雌ネジ部12aで締め付けて、軸受ケー
ス10Lとギヤケース12を抜け止めしている。そし
て、貫通孔10aにストレイナー20を挿入してプラグ
17を螺装している。
【0011】前記ギヤケース12の左側は開放されて、
その開放部分をギヤケース蓋21によって閉じられ、図
6に示すように、ギヤケース12の内部には直径方向に
仕切り壁12bが設けられ、該仕切り壁12bによって
ギヤケース12内を圧力室Aとギヤ室Bに分割してい
る。そして、スプリンクラケース11をギヤケース12
にネジで固定することによってギヤケース蓋21を同時
に固定し、スプリンクラケース11とギヤケース蓋21
によって送水室Cを形成している。前記圧力室Aはギヤ
ケース12の右側面軸心位置に開口した連通孔12cに
よって前記連結管19と連通され、該圧力室A内には水
流管22F・22Rが第一の軸心Pと平行に一対配置さ
れている。
【0012】該水流管22F・22Rの左端はギヤケー
ス蓋21に固設して、図9に示すように、水流管22F
・22Rの左面には吐出口22Fa・22Raが設けら
れ、該吐出口22Faは後述する水車23の羽根の一側
(前)面に向かって、吐出口22Raは羽根の他側
(後)面に向かって吐出するように構成されて、何れか
一方より吐出することにより水車23を回転できるよう
にしている。該水流管22F・22Rの右端には吸入口
22Fb・22Rbが設けられ、該吸入口22Fb・2
2Rbの右側には切換弁24が配置されて、該切換弁2
4はシーソー状に構成されて前後中央を吸入口22Fb
・22Rbの側部でピン24aにて枢支し、切換弁24
を傾倒させて吸入口22Fb・22Rbの何れか一方を
閉じ、他方を開ける構成としている。
【0013】そして、この切換弁24に対向して(右側
に)、ギヤケース12の右面に弁アーム25を配置し
て、切換弁24を切り換えられるようにしている。即
ち、該弁アーム25は平面視T字状に構成されて、前後
方向の当接部25aの両端部が切換弁24に当接する部
分とし、当接部25aの中央部から後方に突出した当接
部25b先端が後述するカム26への当接部分とし、当
接部25bの基部(当接部25aの前後中央)に枢支ピ
ン25cを設けて、該枢支ピン25cがギヤケース12
の右面に前後方向に揺動自在に支持されている。該支持
孔12dは平面視扇形の孔として当接部25bの揺動を
ガイドしている。
【0014】そして、図7に示すように、軸受ケース1
0Rの左側面にはリング状の凹部10cが設けられ、該
凹部10cにカム26・26が設定間隔を開けて固定さ
れている。この間隔は第一の軸心Pを中心とした上下方
向の揺動角度θ1となり、図4に示すように本実施例で
はθ1を約160°として揺動するように設定してい
る。よって、このカム26・26の取付位置を同一円周
上で変更するか、或いは、カム26の円周方向の幅を変
更することによって、揺動角度を変更することができ
る。また、前記弁アーム25と点対称の位置、即ち18
0°ズレた位置に突起を設けてストッパー27とし、該
ストッパー27はギヤケース12の右側面より突設され
て、弁アーム25により切換弁24を切り換えても反対
方向に回転しなかったり、切換弁24を切り換えること
ができない場合等、ストッパー27がカム26に当接し
て揺動回動を停止して、弁アーム25等の破損を防止す
るようにしている。
【0015】そして、前記ギヤケース蓋21の軸心部に
軸受28を固定し、該軸受28とギヤケース蓋21に駆
動軸29を回転自在に支持し、該駆動軸29の左端に水
車23を固設し、送水室C内に配置している。駆動軸2
9右側には駆動歯車30を固設し、該駆動歯車30は減
速機構9の左端の減速歯車31と噛合している。該減速
機構9は図8に示すように、ギヤケース蓋21と軸受ケ
ース10Rの左側面との間に伝動軸33F・33Rが平
行に横架され、該伝動軸33F・33R上に交互に減速
歯車31・31・・・と最終の減速歯車32が遊嵌され
て、ギヤ室B内に収納されている。該減速歯車31・3
2は二連歯車で構成され、前後一方の大径歯車が、他方
の小径歯車に噛合するように配設して、順次減速を行い
減速歯車32に駆動力を伝えるようにしている。
【0016】前記最終の減速歯車32の小径歯車は軸受
ケース10Rの左側面の軸心部に固設した固設歯車34
と噛合している。該固設歯車34はリング状に構成され
て、右側面を軸受ケース10Rの左側面に固設して、上
半分をギヤ室Bに露出させている。つまり、ギヤケース
12は図6に示すように、ギヤ室Bの軸心部の仕切り壁
12bの上部に開口部12eを設けて、ギヤケース12
のギヤ室Bの右側面を、圧力室Aの右側面よりも右側へ
張り出して構成し、固設歯車34の上半分をギヤ室B内
に露出できるように構成している。
【0017】このように構成することによって、プラグ
17に水が送られてくると、ストレイナー20によって
濾過されて、圧力室A内に水が入り、切換弁24によっ
て選択された水流管22F・22Rのいずれか一方に水
が入って、その側の吐出口22Fa(または22Ra)
より水が水車23の羽根に向かって吹き出し、水車23
を回転させる。この回転は駆動軸29より駆動歯車3
0、減速歯車31へと伝えて、減速歯車31・31・・
・によって減速されて減速歯車32に伝える。この減速
歯車32は固設歯車34と噛合しているので、固設歯車
34に回動力を伝えようとするが、固設歯車34は軸受
ケース10Rに固定されているので、その回動力は、固
定側の軸受ケース10L・10Rに枢支された揺動ケー
スD(ギヤケース12とスプリンクラケース11)が第
一の軸心Pを中心に回動するようになる。
【0018】そして、上方向または下方向に回動して、
設定範囲の端部(上死点または下死点)まで回動する
と、弁アーム25の当接部25bがカム26に当接し、
当接部25aが回動されて、切換弁24を回動して、水
流管22F(22R)の空いている吸入口22Fb(2
1Rb)を閉じて、他方の吸入口21Rb(22Fb)
を開いて、他方の吐出口21Ra(22Fa)から水を
吐出して、水車23の羽根の反対面に向かって吹き出
し、水車23を逆回転させる。この逆回転によって揺動
ケースDを第一の軸心Pを中心に逆方向へ回動する。こ
のようにして、上死点と下死点で弁を切り換えて回転方
向を変更して往復揺動するようにしている。
【0019】また、図5、図10、図11、図12に示
すように、前記ギヤケース蓋21にはリリーフ弁35が
配設されており、該リリーフ弁35はギヤケース蓋21
に貫通孔を開口して、該貫通孔の送水室C側の周囲をバ
ルブシートに形成し、弁軸35aを挿入してバネ35c
で付勢して弁体35bをバルブシートに着座させて閉じ
るようにしている。そして、ギヤケース12の側面より
操作軸36を挿入し、該操作軸36先端の圧力室A内に
は押圧プレート37を固設し、前記弁軸35a先端に当
接可能に配置し、ギヤケース12外側の操作軸36上に
はツマミ38を固設し、該ツマミ38に突起38aを設
け、ギヤケース12の操作軸36を支持するボス部39
には、押圧プレート37が弁軸35aを押す解除位置
と、押圧しない作動位置に凹部39aを構成して、それ
ぞれの位置で前記突起38aが凹部39aに嵌入して、
その位置を維持できるようにしている。
【0020】このような構成において、押圧プレート3
7が弁軸35aから離れた作動位置にあるときは、リリ
ーフ弁35は圧力室Aを設定圧力に維持して、圧水は吐
出口22Faまたは22Raより吐出させて水車23を
回転して、揺動ケースDを揺動するようにし、かつ、ポ
ンプの異常やウォーターハンマー等で設定圧以上の水圧
が発生したときには、その水圧で弁体35bを押し開い
て圧力室Aから送水室Cへ直接流し、圧力がかかって破
損したりすることを防止している。
【0021】そして、揺動を停止して、散水作業を行う
場合には、ツマミ38の突起38aが凹部39aに嵌入
する解除位置まで回動して、押圧プレート37を弁軸3
5aに押し当てた位置に維持して、リリーフ弁35を強
制的に開け、圧力室Aと送水室Cの間の圧力差をなくし
て、吐出口22Faまたは22Raより吐出させなくし
て水車23が回転しないようにする。
【0022】そして、この散水時にはスプリンクラー1
4は360°回転させるので、垂直以外の傾斜した状態
では、下側の散水位置では地面に向けて吐出してしま
い、無駄となるので、揺動ケースDの上死点において、
スプリンクラー14の回転軸心である第二の軸心Qが略
垂直となるようにして、水平面方向に散水できるように
しており、前記リリーフ弁35を開放して揺動ケースD
の揺動駆動を停止したときには、上死点で保持できるよ
うに、軸受けケース10と揺動ケースDの間にデテント
機構40を設けている。つまり、図2に示すように、軸
受けケース10L(10R)とスプリンクラケース11
(ギヤケース12)の嵌合部において、軸受けケース1
0Lの内周面にボールを嵌入する凹部40aを形成し、
スプリンクラケース11にバネ40bとボール40cを
配置して、スプリンクラー14が上死点に位置した位置
に合わせて凹部40aにボール40cが嵌入するように
配置している。但し、このデテント力は水車23を回動
させて、スプリンクラケース11を回動させるトルクよ
りも小さくしている。
【0023】また、スプリンクラケース11上部は凹部
11aを構成して、スプリンクラー14を取り付けるた
めの平面を構成し、この凹部11aの中央に送水室Cに
連通する挿入孔を開口し、該挿入孔に基部パイプ15を
螺装している。このようにして、スプリンクラー14を
出来るだけ第一の軸心Pに近づけて配置し、上下揺動時
のモーメントが小さくなるようにしている。
【0024】次に、スプリンクラー14の構成を図1
3、図14より説明する。前記基部パイプ15上に本体
41下部の軸部41aを回転自在に嵌合し、該軸部41
a上にバネ42を介装して、このバネ圧によって本体4
1を回転しないように一定圧力で付勢している。前記本
体41の中途部に水平面より上方へ設定角度傾斜して側
方へ吐出するようにノズル16を配設している。
【0025】また、前記本体41上部に門型の支持部4
1bを設け、該支持部41の中央に第二の軸心Qと一致
する枢支軸41cを設け、該枢支軸41cに反動アーム
43を回動自在に支持し、該反動アーム43はその外周
に外嵌したバネ47によってノズル16側へ回動するよ
うに付勢され、支持部41bで止められている。該反動
アーム43の一端はノズル16の出口まで延設され、吐
水される液体の一部を取り込んで図14の矢印の如く導
くガイド部43aを設け、他端は反対方向の規制体44
まで延設され、重り43bを固定し、その下部に当接部
43cを形成している。
【0026】前記規制体44は本体41側部より突出し
た枢支軸48に枢支され、規制体44の一端(図13紙
面右側)の規制板44aは本体側部に突設した回動規制
ピン50U・50Dの間に挿入し、他端は前記当接部4
3c下方へ延設している。前記枢支軸48上には更にレ
バーアーム49が枢支され、該レバーアーム49の一端
の規制杆49aは前記回動規制ピン50U・50Dの間
に挿入し、レバーアーム49の側部には切換レバー45
が回動可能に取り付けられて下方へ突出され、レバーア
ーム49の他端にはロッド51を枢支し、該ロッド51
の他側を前記規制体44に摺動自在に挿入し、該ロッド
51上の規制体44の間にバネ52を外嵌している。
【0027】そして、前記切換レバー45の第二の軸心
Qを中心とした回動軌跡上の、前記スプリンクラケース
11の凹部11a上面に回動角(θ2)を設定するカム
46・46(図3)が配設されている。このカム46・
46は軸心Qを中心とした同一円周上のスプリンクラケ
ース11上の平面上で、切換レバー45が当接する位置
に固定されており、スプリンクラー14の回動角度を設
定している。このカム46には長孔46aが開口されて
ネジによって固定され、長孔の固定位置を変更すること
によって回動角を変更できるようにしている。このカム
46をスプリンクラケース11側に設けることによっ
て、スプリンクラー14の高さを低く抑えて第一の軸心
Pに近づけることができ、スプリンクラー14自体の自
重による慣性モーメントや吐出による反力を低減してい
る。
【0028】このような構成において、切換レバー45
がJ位置(図13)のときは、ノズル16より吐出した
液の一部がガイド部43aに当たり、その水圧によって
反動アーム43はバネ47に抗して矢印M方向(4
3’)へ回動する。この位置ではノズル16からの吐水
によって当たらない位置となるので、バネ47の力によ
って元の位置へ回動して戻し、反動アーム43は支持部
41bに当たりその慣性力によって本体41はN方向へ
回動する。このとき本体41は軸部41aに外嵌したバ
ネ42によってブレーキがかけられて安定して回動させ
ることができる。そして、ガイド部43aが元の位置戻
ったので、再び吐水圧によってM方向へ回動される。こ
の動作が繰り返されて本体41は徐々に右方向に回転さ
れる。
【0029】このように回転されて、切換レバー45が
カム46に当接して回動されると、レバーアーム49は
回動規制ピン50Uに当接して切換レバー45はK位置
で停止する。このとき、規制杆49bが下方へ回動され
てロッド51が死点越えとなって、バネ52の付勢力に
よって規制体44は上方へ回動され、他端の規制板44
aは下方へ回動されて回動規制ピン50Dに当接して停
止する。このように規制体44が上方へ回動すると、反
動アーム43の当接部43cは規制体44に当接するよ
うになり、吐水によって反動アーム43はM方向へ回動
することができず、そのM方向への回動力は本体41を
M方向へ回動し、スプリンクラー14を逆方向へ回動す
ることができる。そして、切換レバー45がカム46に
当接してK位置からJ位置へ回動されると、規制体44
は下方へ下げられて、スプリンクラー14はN方向へ回
動するようになる。このようにして往復回動が繰り返さ
れるのである。
【0030】そして、切換レバー45をH位置まで回動
すると、切換レバー45はカム46に当接できなくな
り、反転することがないために、同一方向にのみ回転す
る。この状態は散水位置としており、前述したように3
60°回転しても地面側に吐水しないように、前記ツマ
ミ38を回動してリリーフ弁35を開いて、スプリンク
ラー14の回転軸心である第二の軸心Qが垂直となる位
置まで回動して、デテント機構40によって保持して、
散水作業を行うようにしている。
【0031】
【発明の効果】本発明は以上のように構成したので、次
のような効果を奏する。即ち、揺動ケース上にスプリン
クラーを配置し、該揺動ケースを左右方向の第一の軸心
を中心に上下方向に設定角度で揺動可能とし、前記スプ
リンクラーを第一の軸心に対して直角方向の第二の軸心
を中心に左右方向に設定角度で揺動可能に構成し、揺動
ケースの揺動の上死点で第二の軸心が略垂直となるよう
に構成したので、スプリンクラーが上死点の位置で、ス
プリンクラーから吐水される液は、水平方向から徐々に
上向きとなって、地面に向かって吐出されなくなり、液
の無駄がなくなり、散水位置に設定するときに、スプリ
ンクラーの保持位置を明確にできる。
【0032】また前記揺動ケースの上死点で揺動を停止
して、スプリンクラーを水平面で回動させて吐水させる
ようにしたので、スプリンクラーを支持するスタンド等
が邪魔にならず、従来のスプリンクラーを設置した使い
方と同じように散水することができ、防除作業だけでな
く散水作業もできるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】可搬式揺動散水防除機を用いて防除作業を行っ
ている状態を示す図である。
【図2】可搬式揺動散水防除機の正面断面図である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】同じく側面図である。
【図5】図2におけるU−U矢視断面図である。
【図6】図2におけるV−V矢視断面図である。
【図7】図2におけるW−W矢視断面図である。
【図8】図2におけるX−X矢視断面図である。
【図9】図2におけるY−Y矢視断面図である。
【図10】リリーフ弁の解除ツマミ部分を示す底面図で
ある。
【図11】同じく底面断面図である。
【図12】図11に於けるZ矢視図である。
【図13】スプリンクラーの正面図である。
【図14】同じく平面図である。
【符号の説明】
D 揺動ケース P 第一の軸心 Q 第二の軸心 14 スプリンクラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小野 允久 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマ ー農機株式会社内 (72)発明者 山下 重良 大阪市淀川区西中島4丁目2番21号 共立 金属工業株式会社内 (72)発明者 大熊 隆 大阪市淀川区西中島4丁目2番21号 共立 金属工業株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 揺動ケース上にスプリンクラーを配置
    し、該揺動ケースを左右方向の第一の軸心を中心に設定
    角度で揺動可能とし、前記スプリンクラーを第一の軸心
    に対して略直角方向の第二の軸心を中心に左右方向に設
    定角度で揺動可能に構成し、揺動ケースの揺動の上死点
    で第二の軸心が略垂直となるように構成したことを特徴
    とする揺動散水防除機。
  2. 【請求項2】 前記揺動ケースの上死点で揺動を停止し
    て、スプリンクラーを水平面で回動させて吐水させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の揺動散水防除機。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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