JPH1037884A - ロータリ圧縮機の消音装置 - Google Patents

ロータリ圧縮機の消音装置

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JPH1037884A
JPH1037884A JP19254296A JP19254296A JPH1037884A JP H1037884 A JPH1037884 A JP H1037884A JP 19254296 A JP19254296 A JP 19254296A JP 19254296 A JP19254296 A JP 19254296A JP H1037884 A JPH1037884 A JP H1037884A
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JP
Japan
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cylinder
compression chamber
wavelength
noise
vane
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JP19254296A
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English (en)
Inventor
Toshiyuki Iizuka
敏之 飯塚
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 騒音への影響が特に大きい複数の圧力脈動成
分を効果的に減衰させ、騒音レベルを広範な運転条件の
もとで低く維持すること。 【解決手段】 下部軸受5のシリンダ接触面にそれぞれ
位置を相違させて圧縮室と連通する消音装置としての共
振周波数の1波長および3/4波長に対応する長さを有
する空間21aおよび空間21bが形成される。双方の
空間21a、21bはベーンを基点としてそれぞれ次式
を満たす角度(θ1 、θ2 )を保って形成される。 θ1=360゜×{1−v/(2fRπ)} ・・・
(1) θ2=360゜×{1×3v/(8fRπ)} ・・・
(2) ここで、v:冷媒ガス音速、f:構造系共振周波数、
R:シリンダボア半径

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロータリ圧縮機に係
り、特に運転中、シリンダ内で生じる高周波騒音を軽減
するのに好適なロータリ圧縮機の消音装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ロータリ圧縮機の高周波騒音レベルを下
げる研究は古くから行われているが、依然として解決さ
れていない問題もある。この騒音の加振源は圧縮室内で
発生する圧力脈動によるものが主要な要因と考えらてい
る。この圧力脈動成分はシリンダ、ローラならびに上部
および下部軸受で構成される圧縮室形状から決まる定在
波である。このため、圧縮行程中のあるタイミングでの
圧縮室形状に起因して圧縮室内に圧縮機構造系の持つ共
振周波数の脈動成分が発生したとき、騒音レベルは非常
に高くなる。
【0003】このような圧力脈動を減少させる試みは、
たとえばポケット部(空間)をシリンダ内の圧縮室と通
じるように予め決められた位置に設け、脈動成分を吸収
するものが知られている(特公平7−26633号公報
参照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ロータリ圧
縮機の圧力脈動成分のうち、音圧レベルが高く騒音とし
て耳ざわりなのは構造系の持つ共振周波数の1波長成分
と3/4波長成分である。これらの波長成分が何らかの
方法で減衰できれば、他の高周波騒音は残るものの、あ
る程度気にならないようにすることができる。
【0005】従来の圧縮室と連通する空間によるものは
ある限られた圧縮比のもとでは騒音レベルも下がり、十
分な消音効果が得られているが、特定の脈動成分に狙い
を定めたものでなく、一部に耳ざわりな音が残ることが
ある。
【0006】また、この消音装置は広範な圧縮比のもと
で望ましい騒音レベルを維持するのに不十分である。
【0007】そこで、本発明の目的は騒音への影響が特
に大きい複数の圧力脈動成分を効果的に減衰させ、騒音
レベルを広範な運転条件のもとで低く維持するようにし
たロータリ圧縮機の消音装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明はシリンダの半径方向に出没するベーンを備
え、ベーンの先端部をシリンダで滑動するローラに摺接
させ、シリンダ内を吸入室および圧縮室に仕切るように
構成してなるロータリ圧縮機において、シリンダの上側
および下側端部あるいはシリンダの上側および下側端部
を密閉する上部および下部軸受のシリンダ接触面のいず
れかの面にシリンダ内の圧縮室に連通する共振周波数の
1波長および3/4波長成分に対応する長さを有する複
数個の空間が設けられ、各空間はベーンを基点として次
式を満たす角度(θ1 、θ2 )を保ってシリンダ内の
圧縮室に開口するように配置されることを特徴とする。
【0009】 θ1=360゜×{1−v/(2fRπ)} ・・・(1) θ2=360゜×{1×3v/(8fRπ)} ・・・(2) ここで、v:冷媒ガス音速 f:構造系共振周波数 R:シリンダボア半径
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図2において、密閉容器1内の下
部にシリンダ2が設けられている。このシリンダ2を貫
いて密閉容器1の軸心に沿ってシャフト3が設けられて
おり、このシャフト3はシリンダ2の上側および下側端
部を密閉する上部軸受4および下部軸受5によって回転
可能に支承されている。また、シリンダ2内に臨ませた
シャフト3のピン部に環状のローラ6が装着されてい
る。
【0011】さらに、シリンダ2には低温、低圧の冷媒
ガスを器内に導く吸入管7と結ばれる吸入通路8が形成
されている。これは後記のシリンダ2内に形成される吸
入室と連通している。また、シリンダ2内に形成される
後記の圧縮室と、吐出マフラ9によって密閉容器1の内
部と区画された吐出空間10とを連通させるように上部
軸受4に吐出口11が形成されている。この吐出口11
には吐出弁12が設けられている。
【0012】一方、密閉容器1内の上部にはモータ13
が設けられている。このモータ13は固定子コア14と
回転子コア15とからなり、回転子コア15の中心に延
びるシャフト3が回転子コア15と固定され、モータ1
5の回転に合わせてシリンダ2内でローラ6が滑動する
ようになっている。また、密閉容器1の上部には器内の
高温、高圧の冷媒ガスを外部に導く吐出管16が設けら
れている。
【0013】さらに、本実施の形態のシリンダ2は後に
図面を参照して詳述される消音装置17を有する。本実
施の形態においては消音装置17がシリンダ2の下側端
部を密閉する下部軸受5に形成されている。
【0014】図3はローラ6が滑動するシリンダ2の横
断面を示している。シャフト3のピン部に装着されたロ
ーラ6の外周面に向かって半径方向に摺動自在にベーン
18が設けられている。このベーン18の先端部はロー
ラ6と摺接可能な位置に延びており、運転時、シリンダ
2内が吸入室19および圧縮室20に仕切られるように
なっている。
【0015】また、図1(a)(b)に圧縮室20に連
通する消音装置17を示している。下部軸受5のシリン
ダ接触面にそれぞれ位置を相違させて圧縮室20と連通
する消音装置としての構造系の持つ共振周波数の1波長
および3/4波長成分と対応する長さを有する空間21
aおよび空間21bが形成されている。双方の空間21
a、21bはベーン18を基点として次式を満たす角度
(θ1 、θ2 )を保って形成される。
【0016】 θ1=360゜×{1−v/(2fRπ)} ・・・(1) θ2=360゜×{1×3v/(8fRπ)} ・・・(2) ここで、v:冷媒ガス音速 f:構造系共振周波数 R:シリンダボア半径
【0017】式(1)は、圧力脈動成分のうち、構造系
の持つ共振周波数の1波長成分を減衰する空間21aの
位置を示し、式(2)は同じ構造系の持つ共振周波数の
3/4波長成分を減衰する空間21bの位置を示してい
る。
【0018】上記構成において、モータ13の回転によ
りシリンダ2内のローラ6が図3の矢印で示す方向に回
転すると、冷媒ガスは吸入通路8から吸入室19に入
り、さらに圧縮室20で圧縮され、吐出口11、吐出弁
12、モータ13内の通路(図示せず)を通って吐出管
16から外部に導かれる。
【0019】このとき、吸入室19に吸い込まれた低
温、低圧の冷媒ガスはローラ6が滑動してシリンダ2の
吸入通路8を塞ぎ始めた位置から圧縮され始め、容積が
漸減する圧縮室20内で圧縮され、高温、高圧の冷媒ガ
スとなる。
【0020】また、このとき、圧縮室20に開口する消
音装置として決められた長さ(容積)を有する空間21
a、21bが高温、高圧の冷媒ガスで満たされる。脈動
成分のうち、1波長成分はサイドブランチ効果により空
間21aで吸収され、効果的に減衰する。同様に、3/
4波長成分はサイドブランチ効果により空間21bで吸
収され、同様に減衰する。
【0021】この騒音レベルが低下する様子を図4
(a)に示している。比較のために図4(b)に本実施
の形態の消音装置を使用しないときの騒音レベルも示し
ている。図4(a)から判るように1波長成分および3
/4波長成分は共に減衰し、騒音として殆ど気にならな
い程度に低下している。
【0022】この構造系の持つ共振周波数の1波長成分
および3/4波長成分ごとに決める角度を保って形成さ
れる空間21a、21bは特定の圧力脈動成分を減衰さ
せるだけでなく、広範な圧縮比のもとで優れた消音効果
を得ることができる。
【0023】なお、上記実施の形態においては下部軸受
5に消音装置を設けているが、同等の容積が確保可能で
あれば、上部軸受4のシリンダ接触面に式(1)、
(2)に見合う角度を保って消音装置を設けてもよい。
また、シリンダ2の上側および下側端部に同様な消音装
置を形成してもよい。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように本発明は圧縮室に開
口する空間をシリンダの上側および下側端部あるいはシ
リンダの上側および下側端部を密閉する上部および下部
軸受のシリンダ接触面のいずれかの面に構造系の持つ共
振周波数の1波長成分および3/4波長成分ごとに決め
る角度を保って形成するようにしたので、騒音への影響
が特に大きい圧力脈動成分を確実に減衰させることがで
き、広範な圧縮比のもとでより高周波騒音を小さくする
ことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明による消音装置の実施の形態を
示す斜視図。(b)は本発明に係る消音装置を示す配置
図。
【図2】本発明によるロータリ圧縮機を示す断面図。
【図3】図2に示されるロータリ圧縮機のシリンダ部の
断面図。
【図4】(a)は本発明による消音装置を用いたときの
騒音レベルを示すグラフ。(b)は消音装置を使用しな
いときの騒音レベルを示すグラフ。
【符号の説明】
2 シリンダ 3 シャフト 4 上部軸受 5 下部軸受 6 ローラ 18 ベーン 19 吸入室 20 圧縮室 21a、21b 空間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダの半径方向に出没するベーンを
    備え、該ベーンの先端部を前記シリンダで滑動するロー
    ラに摺接させ、前記シリンダ内を吸入室および圧縮室に
    仕切るように構成してなるロータリ圧縮機において、前
    記シリンダの上側および下側端部あるいは前記シリンダ
    の上側および下側端部を密閉する上部および下部軸受の
    シリンダ接触面のいずれかの面に前記シリンダ内の該圧
    縮室に連通する共振周波数の1波長および3/4波長成
    分に対応する長さを有する複数個の空間が設けられ、前
    記各空間は前記ベーンを基点として次式を満たす角度
    (θ1 、θ2 )を保って前記シリンダ内の該圧縮室に
    開口するように配置されることを特徴とするロータリ圧
    縮機の消音装置。 θ1=360゜×{1−v/(2fRπ)} ・・・(1) θ2=360゜×{1×3v/(8fRπ)} ・・・(2) ここで、v:冷媒ガス音速 f:構造系共振周波数 R:シリンダボア半径
JP19254296A 1996-07-22 1996-07-22 ロータリ圧縮機の消音装置 Pending JPH1037884A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011047383A (ja) * 2009-08-28 2011-03-10 Sanyo Electric Co Ltd スクロール圧縮機
EP2295804A2 (en) 2009-08-28 2011-03-16 Sanyo Electric Co., Ltd. Noise reduction in a scroll compressor
CN106151034A (zh) * 2016-08-16 2016-11-23 珠海格力节能环保制冷技术研究中心有限公司 旋转压缩机

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