JPH1037331A - 住宅建物の換気構造 - Google Patents

住宅建物の換気構造

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Publication number
JPH1037331A
JPH1037331A JP8193251A JP19325196A JPH1037331A JP H1037331 A JPH1037331 A JP H1037331A JP 8193251 A JP8193251 A JP 8193251A JP 19325196 A JP19325196 A JP 19325196A JP H1037331 A JPH1037331 A JP H1037331A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ventilation
box
residential building
air
duct
Prior art date
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Pending
Application number
JP8193251A
Other languages
English (en)
Inventor
Motohiko Murakami
村上元彦
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
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Publication date
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Publication of JPH1037331A publication Critical patent/JPH1037331A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】低コスト、低メンテナンスで効率の良い換気を
行うことのできる住宅建物の換気構造を提供する。 【解決手段】住宅建物1の天井面11に、この天井面1
1から室内13へ向けて吹出口20が形成された換気ボ
ックス2が設けられるとともに、この換気ボックス2
は、対向する位置にそれぞれ換気口23が設けられると
ともに、この二つの換気口23を仕切るように内部が二
気室2a、2bに分割され、これら換気口23から住宅
側壁15の対向する位置に設けられた換気ガラリ3にか
けて蓄熱換気ダクト4が延設された住宅建物1の換気構
造である。また、換気口23にそれぞれパイプファン5
が設けられたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、住宅建物における
換気構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅建物における換気構造と
しては、自然換気、機械換気および熱交換機械換気によ
るものなどが知られている。
【0003】このうち、自然換気によるものとしては、
建物自体や開口部の漏気によるもの、サッシに換気框を
付けたタイプのもの、壁に換気口を付けたタイプのもの
などが知られている。
【0004】また、機械換気によるものとしては、壁換
気扇タイプのもの、天井ダクト換気扇タイプのもの、セ
ントラルダクトタイプのものなどが知られている。
【0005】さらに、熱交換機械換気によるものとして
は、顕熱交換タイプのもの、全熱交換タイプのものなど
が知られている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の換
気構造のうち、自然換気によるものの場合、次のような
不都合を生じることとなる。
【0007】すなわち、建物自体の漏気やサッシの漏気
による場合、熱ロスが大きく、風が吹くと室内に冷たい
隙間風が侵入して暖房が効かなくなってしまう。また、
換気を漏気だけにまかせていると、高気密住宅では換気
不足になってしまう。
【0008】また、サッシに換気框を付けたタイプや、
壁に換気口を付けたタイプの場合、冬に冷気が侵入して
寒くなるので、これら換気框や換気口を閉めてしまい、
換気にほとんど使用しないといった不都合を生じる。ま
た、これら換気框や換気口を開けた場合、音漏れが大き
いといった不都合を生じる。さらに、近頃の住宅建物は
高気密化されているため、単に換気框や換気口を設けた
だけでは、空気の逃げ場が無いため、充分に換気され
ず、また、室内外温度差が小さい中間季には、換気不足
を招くといった不都合を生じる。
【0009】また、機械換気によるものの場合、次のよ
うな不都合を生じる。
【0010】すなわち、壁換気扇タイプの場合、外部の
音や隙間風が侵入し易く、建物の外観デザインが悪くな
る。また、天井ダクト換気扇タイプの場合、工事費用が
高く、機能メンテナンスの信頼性が低い。また、ダクト
内にカビや埃がたまっても清掃することができず、専門
業者が必要となり、機器の価格も高い。さらに、セント
ラルダトクタイプの場合、維持管理が難しいといった不
都合を生じる。
【0011】さらに、熱交換機械換気によるものの場
合、高価で、熱交換素子の目詰まりが起こりやすい。ま
た、全熱交換タイプのものの場合、汚染ガスが逆流し易
く、換気には不適切である。
【0012】本発明は、係る実情に鑑みてなされたもの
であって、低コスト、低メンテナンスで効率の良い換気
を行うことのできる住宅建物の換気構造を提供すること
を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の本発明の住宅建物の換気構造は、住宅建物の天井面
に、この天井面から室内へ向けて吹出口が形成された換
気ボックスが設けられるとともに、この換気ボックス
は、対向する位置にそれぞれ換気口が設けられるととも
に、この二つの換気口を仕切るように内部が二気室に分
割され、これら換気口から住宅側壁の対向する位置に設
けられた換気ガラリにかけて蓄熱換気ダクトが延設され
たものである。また、換気口にそれぞれパイプファンが
設けられたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0015】図1は住宅建物1の換気構造の全体構成の
概略を示し、図2は同換気構造の施工状態を示してい
る。
【0016】すなわち、この換気構造は、二気室に分割
された換気ボックス2と二箇所の換気ガラリ3との間
に、それぞれ蓄熱換気ダクト4を接続して構成されてい
る。
【0017】換気ボックス2は、一面が開口した箱形に
形成されており、その一面が空気の吹出口20となされ
ている。また、この吹出口20を二分するように、換気
ボックス2内に設けられた仕切板22によって、この換
気ボックス2が、二つの気室2a、2bに分割されてい
る。そして、この換気ボックス2は、住宅建物1の天井
面11に設けられた開口部12に組み込まれ、この天井
面11に吹出口20が位置するように取り付けられる。
そして、この吹出口20には、格子状または網目状とな
った着脱自在な吹出口カバー21が設けられる。この吹
出口カバー21としては、室内13に花粉や埃などが入
るのを防止するためにエアフィルター(図示省略)など
が設けられたものであっても良い。また、この換気ボッ
クス2内には、二気室のそれぞれに連通するように、パ
イプ状の換気口23が、それぞれ設けられるとともに、
図3に示すように、これらの換気口23にパイプファン
5を取り付ける場合に備えて、二気室のそれぞれにパイ
プファン5の電源プラグ51の電源用コンセント24が
設けられている。この換気ボックス2は、換気ガラリ3
および蓄熱換気ダクト4からの外気を室内13へと取り
入れるためのものであるため、特にその形状としては限
定されるものではない。したがって、室内13の天井面
11のデザインやスペースなどに合わせて自由にデザイ
ンした換気ボックス2を用いることができる。ただし、
パイプファン5の取り付けや換気口23からの蓄熱換気
ダクト4内の清掃を考慮して換気口23の軸芯方向に細
長くデザインされたものを用いることが好ましい。例え
ば、図4(a)に示すように、二つの気室2aおよび2
bが長手方向につながった換気ボックス2であっても良
いし、図4(b)に示すように、2つの気室2aおよび
2bが隣接するようになされた換気ボックス2であって
も良い。
【0018】換気ガラリ3は、住宅建物1の天井裏14
に連通するように、住宅建物1の対向する位置の外壁1
5に、それぞれ設けられる。
【0019】蓄熱換気ダクト4は、上記換気ボックス2
に設けられた二箇所の換気口23と、二箇所の換気ガラ
リ3との間を、それぞれつなぐように接続される。この
蓄熱換気ダクト4としては、特に限定されるものではな
く、樹脂製、金属製などの各種管材を用いることができ
る。また、蓄熱性の向上を図るために、外周面に断熱材
(図示省略)が被覆されたものであっても良い。
【0020】このようにして構成される住宅建物1の換
気構造は、住宅建物1の建築時に簡単に施工することが
でき、自然換気装置として利用することができる。例え
ば、冬季に住宅建物1内を暖房しているような場合、住
宅建物1の外で風が吹くと、この風は、風上側に位置す
る一方の換気ガラリ3から取り入れられ、蓄熱換気ダク
ト4を通過する時に、天井裏14の雰囲気温度に暖めら
れた後、換気ボックス2の一方の気室2aへと流れ、こ
の換気ボックス2の設けられた天井面11から室内13
に吹き出される。したがって、換気ガラリ3から直接外
気を取り入れた場合のように、冷気を感じることがな
い。また、近頃の住宅建物1は、気密性が向上している
ため、この外気の流入によって室内13圧が上がること
となる。したがって、換気ボックス2の他方の気室2b
からは、蓄熱換気ダクト4を通過して風下側に位置する
他方の換気ガラリ3へと、スムーズな自然排気が行われ
ることとなる。この際、室内13から排気される空気
は、室内暖房によって暖められているので、蓄熱換気ダ
クト4を通過する際に、この蓄熱換気ダクト4に放熱し
て、この蓄熱換気ダクト4を暖めた後、排気される。そ
して、この蓄熱換気ダクト4に蓄えられた熱は、後に外
気を取り入れる際、この取り入れた外気を暖めるのに利
用される。夏季に住宅建物1内で冷房しているような場
合についても同様のことが言える。
【0021】このように、この換気構造によると、室内
13の熱を無駄にすることなく、熱効率良く換気するこ
とができる。また、この換気構造は、天井裏14に配置
されるとともに、換気ガラリ3および蓄熱換気ダクト4
を介して換気ボックス2から室内13へと外気が取り入
れられる構造のため、騒音などの心配も無く静かであ
る。さらに、一つの換気ボックス2内を二気室2a、2
bに分割し、給気および排気毎の換気ボックス2を必要
としないので、天井面11の空きスペースを合理的に利
用して非常に簡単に施工することができる。
【0022】また、この換気構造は、図3に示すよう
に、換気ボックス2の何れか一方または双方の換気口2
3(本実施の形態では双方の換気口23)にパイプファ
ン5を取り付けて機械換気装置として利用しても良い。
このようにパイプファン5を取り付けて機械換気装置と
した場合でも、パイプファン5の隙間から空気が流れる
ので、自然換気装置としての機能も果たすことができ
る。このパイプファン5の取り付けは、単に換気口23
にパイプファン5を挿し込んで、このパイプファン5の
電源プラグ51を換気ボックス2内の電源用コンセント
24に挿し込むことで、専門業者を呼ぶことなく簡単に
施工することができる。また、この場合、パイプファン
5の運転は、室内13に設けた制御装置50によって、
給気および排気を自動制御しても良いし、好みに応じて
手動で運転させても良い。
【0023】さらに、この換気構造の場合、吹出口カバ
ー21を取り外して、電気掃除機やワイヤー付きブラシ
などで蓄熱換気ダクト4内を清掃することで、簡単にメ
ンテナンスすることができる。また、パイプファン5を
取り付けている場合でも、パイプファン5の電源を電源
用コンセント24を抜いて換気口23からパイプファン
5を引き抜いて簡単に取り外すことができるので、容易
にメンテナンスを行うことができる。
【0024】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によると、住
宅側壁の対向する位置に設けられた換気ガラリのうち、
一方の換気ガラリから吹き込まれた空気は、蓄熱換気ダ
クトを通過して一方の換気口から換気ボックスへと流
れ、この換気ボックスの設けられた天井面から室内に吹
き出される。また、この外部から吹き込まれた空気によ
って、室内圧が上がるので、この換気ボックスの他方の
換気口からは、室内の空気が蓄熱換気ダクトを通過して
他方の換気ガラリから排出される。このように、住宅側
壁の対向する位置に換気ガラリを設けているので、風上
となる一方の換気ガラリから空気が吹き込まれた際に、
風下となる他方の換気ガラリから空気が排出されること
となるので、高気密住宅においてもスムーズな自然換気
を行うことができる。しかも、この自然換気が行われる
際、室内へと吹き込まれる空気は、蓄熱換気ダクトを通
過する時に、天井裏の雰囲気温度に暖められ、また、室
外へと排出される空気は、蓄熱換気ダクトを通過する
時、この蓄熱換気ダクトに放熱した後、外部へと排出さ
れるので、換気ガラリから直接取り入れたり排出したり
する場合のように、室内暖房の熱を無駄にすることな
く、熱効率良く換気することができる。また、換気ガラ
リ、蓄熱換気ダクトを介して換気ボックスから室内に取
り入れられるため、騒音も無く静かである。さらに、天
井裏に収まり、室内には換気ボックスの吹出口しか露出
せず、建物外部には換気ガラリしか露出しないので、室
内や建物の外観に合わせた自由なデザインとすることが
できる。さらに、この換気構造は、住宅側壁に設けた換
気ガラリと天井面に設けた換気ボックスとの間を蓄熱換
気ダクトで接続した簡単な構造のため、低コストで施工
することができるとともに、簡単にメンテナンスするこ
とができる。特に、換気ボックスは、二気室に分割され
た1つの換気ボックスを施工すれば良いので、施工コス
トの低減を図ることができる。
【0025】また、換気ボックスの換気口にパイプファ
ンを設けることで、自然換気の換気構造から強制換気の
換気構造へと簡単に変更することができ、しかもこのパ
イプファンは、安価であるとともに、専門業者でなくて
も換気ボックスの換気口に簡単に挿し込み施工すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】住宅建物の換気構造の全体構成の概略を示す断
面図である。
【図2】住宅建物の換気構造の施工例を示す平断面図で
ある。
【図3】住宅建物の換気構造の他の実施の形態を示す断
面図である。
【図4】(a)および(b)は、換気ボックスの各種実
施の形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 住宅建物 11 天井面 13 室内 15 外壁(住宅側壁) 2 換気ボックス 2a 気室 2b 気室 20 吹出口 23 換気口 3 換気ガラリ 4 蓄熱換気ダクト 5 パイプファン

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 住宅建物の天井面に、この天井面から室
    内へ向けて吹出口が形成された換気ボックスが設けられ
    るとともに、この換気ボックスは、対向する位置にそれ
    ぞれ換気口が設けられるとともに、この二つの換気口を
    仕切るように内部が二気室に分割され、これら換気口か
    ら住宅側壁の対向する位置に設けられた換気ガラリにか
    けて蓄熱換気ダクトが延設されたことを特徴とする住宅
    建物の換気構造。
  2. 【請求項2】 換気口にそれぞれパイプファンが設けら
    れた請求項1記載の住宅建物の換気構造。
JP8193251A 1996-07-23 1996-07-23 住宅建物の換気構造 Pending JPH1037331A (ja)

Priority Applications (1)

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JP8193251A JPH1037331A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 住宅建物の換気構造

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JP8193251A JPH1037331A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 住宅建物の換気構造

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JPH1037331A true JPH1037331A (ja) 1998-02-10

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ID=16304856

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JP8193251A Pending JPH1037331A (ja) 1996-07-23 1996-07-23 住宅建物の換気構造

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JP (1) JPH1037331A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100394046B1 (ko) * 2001-01-09 2003-08-09 주식회사 디에스테크 청소기 겸용 공조장치

Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100394046B1 (ko) * 2001-01-09 2003-08-09 주식회사 디에스테크 청소기 겸용 공조장치

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