JPH1036757A - 熱交換器フィン用親水性表面処理剤 - Google Patents

熱交換器フィン用親水性表面処理剤

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JPH1036757A
JPH1036757A JP19329996A JP19329996A JPH1036757A JP H1036757 A JPH1036757 A JP H1036757A JP 19329996 A JP19329996 A JP 19329996A JP 19329996 A JP19329996 A JP 19329996A JP H1036757 A JPH1036757 A JP H1036757A
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JP
Japan
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polyvinyl alcohol
water
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modified polyvinyl
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Application number
JP19329996A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Nishiguchi
宏 西口
Toshio Watanabe
敏雄 渡辺
Akira Kitada
明 北田
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DKS Co Ltd
Original Assignee
Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 親水性、耐食性、耐水性、耐溶剤性等が良好
で、かつ不快臭を発生しない熱交換器フィン用親水性皮
膜を形成するための表面処理剤を提供する。 【解決手段】 親水性表面処理剤をアニオン性および/
またはノニオン性基を有する変性ポリビニルアルコール
と架橋剤とを含有したものとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱交換器フィン用親
水性表面処理剤に関し、更に詳しくは熱交換器のアルミ
ニウム製フィンの表面に、耐食性及び親水性を有する皮
膜を形成させる親水性表面処理剤に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、冷房、除湿、さらには冷暖房兼用
空調機が普及し、これらの空調機の熱交換部には、軽量
で優れた加工性および熱伝導性を有することから、一般
にアルミニウムもしくはアルミニウム合金製のフィンが
使用されている。
【0003】空調機の冷房運転時、フィン表面には空気
中の水分が凝縮水として付着する。アルミニウムやその
合金は本来耐食性に優れているが、凝縮水がフィン表面
に長時間滞留すると、酸素濃淡電池が形成され、また大
気中の汚染成分が次第に濃縮される結果、腐食反応が促
進される。これにより生じる腐食生成物はフィン表面に
堆積し、熱交換特性を害するのみならず、冬期の暖房運
転時に、白い微粉となって送風機より温風と共に排出さ
れて室内の空気を汚染する。
【0004】このような弊害を防止するためにフィン表
面を撥水性にすることが考えられるが、撥水性にする
と、凝縮水はフィン上に半球状で滞留したり、フィン間
にブリッジ状に滞留することにより、空気のスムーズな
流れを妨げ、通風抵抗を増大させる。このようにフィン
表面を撥水性にすることは、かえって熱交換率を低下さ
せる原因になる。
【0005】これに対し、フィンの耐食性を向上させ、
かつフィン表面の親水性を増大させることにより、上記
問題を解決する試みがなされている。これは具体的に
は、フィン表面にこれら両性質を兼備する皮膜を形成す
るというもので、その皮膜は、無機質皮膜と有機質皮膜
とに大別される。
【0006】無機質皮膜を形成させる方法としては、例
えば、クロメート系化成処理により耐食性皮膜を付与し
た後、その上にベーマイト系(特開昭56−10807
1号)あるいはケイ酸塩系(特開昭56−13078号
及び同50−38645号)の親水性皮膜を形成させる
方法がある。しかしながら、このような無機質皮膜は耐
食性に優れているが、必ずしも十分な親水性が得られな
いという問題がある。またケイ酸塩系処理を行った場合
には、シリカ特有の臭気を空調機から発して不快感を与
え、またプレコート処理に適用した場合に、カット時に
皮膜にクラックが入って耐食性が低下したり、裁断時に
工具が著しく摩耗したりするという欠点を有する。
【0007】一方、有機質皮膜を形成させる方法として
は、例えば水溶性あるいは水分散性高分子樹脂にシリカ
微粒子を配合した水溶液を塗布した後、加熱硬化させて
親水性皮膜を形成する方法(特開昭55−99976
号、同53−125437号、同55−164264
号)が代表例として挙げられる。しかしシリカ微粒子を
含有しているため、プレコート処理に適用した場合に、
やはりカット時に皮膜にクラックが入って耐食性が低下
し、また裁断時の工具摩耗が著しい。その上親水性がや
や劣り、更に軽微ながらシリカ特有の臭気を発して不快
感を与えるという問題がある。なお、特開昭55−16
4264号公報には、水溶性メラミン、アルキド、ポリ
エステル、アクリルを同一の目的に用いることが記載さ
れているが、その性能はまだ十分ではない。
【0008】さらに特開昭62−105629号公報
は、アルミニウム薄板の表面に耐食性皮膜として水溶性
アクリル樹脂又は水溶性ウレタン樹脂からなる有機皮
膜、若しくはクロメート皮膜、ベーマイト皮膜又は陽極
酸化皮膜からなる無機皮膜を形成し、その上に親水性皮
覆層として水溶性セルロース樹脂又はポリビニルアルコ
ールの1種又は2種からなる有機化合物と、メラミン樹
脂等の有機硬化剤とからなる皮覆層を形成した熱交換器
フィンを開示している。
【0009】しかしながら、この親水性皮膜も親水性や
耐水性が不十分である。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】以上の通り、従来の熱
交換器フィンの表面処理技術では、十分な親水性及び耐
食性を有し、さらには臭気の発生しない皮膜は得られて
いない。
【0011】本発明は、かかる問題に鑑みてなされたも
ので、親水性、耐食性、耐水性、耐溶剤性などが良好で
加工時などにおけるクラック発生がなく、かつ不快臭を
発生しない熱交換器フィン用親水性皮膜を形成するため
の表面処理剤を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の熱交換器フィ
ン用親水性表面処理剤は、上記の課題を解決するため
に、アニオン性および/またはノニオン性基を有する変
性ポリビニルアルコール(以下、変性PVAと略記す
る。)と架橋剤とを含有する。
【0013】請求項2のものは、請求項1の親水性表面
処理剤における前記変性PVAが、PVAにビニル化合
物をマイケル付加して得られる、あるいはマイケル付加
したのち部分的あるいは完全に加水分解して得られる変
性PVAである。
【0014】請求項3のものは、請求項1の親水性表面
処理剤における前記変性PVAが、PVAにアクリロニ
トリルもしくはアクリルアミドをマイケル付加して得ら
れる変性PVAである。
【0015】請求項4のものは、請求項1の親水性表面
処理剤における前記変性PVAがPVAにアクリロニト
リルもしくはアクリルアミドをマイケル付加したのち部
分的あるいは完全に加水分解して得られる変性PVAで
ある。
【0016】請求項5のものは、請求項1〜4のいずれ
か1項に記載の親水性表面処理剤における前記架橋剤
が、熱によって解離するブロック化剤でブロックされた
イソシアネート基を有する、水溶性または水分散性のブ
ロック化イソシアネートである。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の熱交換器フィンの親水性
表面処理剤は、上記したように、アニオン性および/ま
たはノニオン性基を有する変性PVAと架橋剤とを含有
する。
【0018】本発明で用いられる変性PVAの重合度は
特に限定されないが、200〜8,000の範囲が好ま
しく、300〜6,000の範囲がより好ましい。重合
度が200未満であると十分な皮膜強度が得られない。
一方、8,000を越えるものは、高粘度となり、作業
性が低下する。
【0019】本発明で用いられる変性PVAのアニオン
性および/またはノニオン性基の変性率は、2.0〜4
0モル%が好ましく、4.0〜30モル%がより好まし
い。2.0モル%未満であると目的とする親水性が得ら
れない場合がある。一方、40モル%を超えるものは、
耐水性が低下する場合がある。
【0020】アニオン性基の種類としては、カルボキシ
ル基、スルホン基、燐酸基等が挙げられるが、経済性、
製造のしやすさの点で、カルボキシル基、スルホン基が
望ましい。
【0021】本発明に用いられるカルボキシル基変性P
VAとしては、例えば、酢酸ビニルとイタコン酸あるい
はマレイン酸などを共重合したのちけん化して得られ
る、いわゆる共重合変性PVAや、PVAに直接カルボ
キシル基を導入する、いわゆる後変性PVAなどが挙げ
られる。後変性でPVAにカルボキシル基を導入する方
法としては、PVAを無水マレイン酸などで片エステル
化する方法、PVAにモノクロロ酢酸等を置換反応させ
る方法、アクリル酸などをPVAにマイケル付加反応さ
せる方法、同じくアクリロニトリル、アクリルアミドな
どをマイケル付加反応させたのち加水分解させる方法な
どがある。このうち反応率が高く、且つ高変性率のもの
が得られるという点で、アクリロニトリルあるいはアク
リルアミドをマイケル付加させたのち加水分解する方法
が望ましい。
【0022】一方、PVAにスルホン基を導入する方法
としては、例えば、酢酸ビニルとビニルスルホン酸、ス
チレンスルホン酸、アリルスルホン酸、メタアリルスル
ホン酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスル
ホン酸(以下、AMPSと略記する。)などを共重合し
たのちけん化する方法、ビニルスルホン酸もしくはその
塩、AMPSもしくはその塩などをPVAにマイケル付
加させる方法などがある。このうち、反応率が高く、高
変性のものが得られるという点で、AMPSもしくはそ
の塩をPVAにマイケル付加させる方法が望ましい。
【0023】ノニオン性基の種類としては、ニトリル
基、アミド基、エステル基などが挙げられる。以下にノ
ニオン変性の例について述べる。
【0024】PVAにアミド基を導入する方法として
は、例えば、アクリルアミドと酢酸ビニルを共重合した
のちけん化する方法や、PVAにアクリルアミドをマイ
ケル付加反応させる方法などがある。高変性率のものが
得られるという点では、PVAにアクリルアミドをマイ
ケル付加反応させる方法が望ましい。
【0025】その他に、PVAにアクリル酸メチルなど
のアクリル酸エステルをマイケル付加反応させる方法、
同じくポリエチレングリコールのモノあるいはジアクリ
レートをマイケル付加反応させる方法、ポリエチレング
リコールのモノあるいはジグリシジルエーテルを置換反
応させる方法などがある。
【0026】これらPVAにアニオンおよび/またはノ
ニオン性基を導入するに際しては、2種以上の方法ある
いは薬剤を併用しても良い。また、1種類の薬剤で2種
以上の変性を行うこともできる。
【0027】1種類の薬剤で2種以上の変性を行う例と
しては、PVAにアクリルアミドをマイケル付加反応し
たのち、アルカリにより一部加水分解する方法が挙げら
れる。これによりアニオン性基(カルボキシル基)とノ
ニオン性基(アミド基)を同時に導入することができ
る。
【0028】本発明に用いる架橋剤としては、エピクロ
ロヒドリン、グリオキザール類、尿素系化合物、メラミ
ン系化合物、グリシジル化合物、イソシアネート化合
物、ホルマリン、アルデヒド類、硼酸、硼砂などの硼酸
系化合物、塩化アルミニウム、硫酸アルミニウム、酢酸
アルミニウム、硫酸亜鉛などの無機金属塩などが挙げら
れる。
【0029】このうち、反応性、皮膜強度、耐水性付与
の点でイソシアネート化合物が好ましい。中でも、加熱
によって解離するブロック化剤でブロックされたブロッ
ク化イソシアネートが好ましい。これらは通常、水に溶
解もしくは分散した状態で安定に存在し、熱交換器フィ
ンの表面に塗布したのち、熱をかけると、ブロック化剤
が解離し、そこで上記変性PVAと架橋反応して、親水
性、耐水性のある皮膜が形成される。
【0030】架橋剤の添加量は、変性PVAの固型分に
対し0.1〜50重量%であり、好ましくは1.0〜3
0重量%である。0.1%以下では十分な耐水性が得ら
れない場合があり、一方、50%を越えると親水性が低
下する場合がある。
【0031】次に前記ブロック化イソシアネートについ
て詳細に述べる。
【0032】本発明に用いるブロック化イソシアネート
は、有機ポリイソシアネートを加熱によって解離するブ
ロック化剤でブロックしたものである。
【0033】本発明に用いる有機ポリイソシアネートと
しては、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタン
ジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、キシ
リレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネ
ート、ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、イソ
ホロンジイソシアネート、水添化キシリレンジイソシア
ネート、テトラメチルキシリレンジイソシアネート、及
びこれらのジイソシアネート類とトリメチロールプロパ
ン等の低分子量ポリオールとを予め反応させて得られる
3量体化物、更にはトリス−(イソシアネートヘキシ
ル)−ビューレットポリイソシアネート、トリフェニル
メタントリイソシアネート、ポリメチレンポリフェニル
イソシアネートなどが挙げられる。
【0034】また、本発明に用いるブロック化剤として
は、常温以上かつ100℃以下で有機ポリイソシアネー
トと反応し、ブロック化できるものが好ましく、具体的
には、フェノール、クロルフェノール、クレゾールなど
のフェノール類、p−tert−ブチルフェノール、p
−sec−ブチルフェノール、p−sec−アミルフェ
ノール、p−オクチルフェノール、p−ノニルフェノー
ルなどのアルキルフェノール類、イソプロピルアルコー
ル、tert−ブチルアルコールなどの第2級または第
3級アルコール、アセトキシム、メチルエチルケトオキ
シム、シクロヘキサノンオキシムなどのオキシム類、ε
−カプロラクタム、δ−バレロラクタムなどのラクタム
類、マロン酸ジアルキルエステル、アセチルアセトン、
アセト酢酸アルキルエステルなどの活性メチレン化合
物、3−ヒドロキシピリジン、8−ヒドロキシノリンな
どの塩基性窒素化合物並びに重亜硫酸塩などが挙げら
れ、これらと有機ポリイソシアネートとの反応は公知の
如く、ウレタン化触媒あるいは無触媒で行うことができ
る。
【0035】これら有機イソシアネート及びブロック化
剤は必要に応じ、2種以上併用しても良い。
【0036】なお、上記有機イソシアネートと2個以上
の活性水素を有する化合物との反応により得られるウレ
タンプレポリマーの遊離イソシアネートを上記ブロック
化剤でブロックしたものも、本発明のブロック化イソシ
アネートに該当する。
【0037】以上のようにして合成したブロック化イソ
シアネートは、水溶性または水分散性で常温では安定し
て存在するが、100〜180℃に加熱処理することに
よりブロック化剤が解離し、イソシアネート基が変性P
VAの活性水素等と反応して、架橋、高分子量化する。
【0038】本発明の親水性表面処理剤における変性P
VAによる効果は、親水性、耐溶剤性、皮膜強度、耐食
性の付与であり、ブロック化イソシアネートに代表され
る架橋剤による効果は、耐水性、皮膜強度、耐食性の付
与である。
【0039】本発明の親水性表面処理剤は、上記必須成
分以外に、界面活性剤、防カビ剤、防腐剤等を含有して
もよい。
【0040】界面活性剤としては、ノニオン系、カチオ
ン系及びアニオン系があるが、親水性の持続性及び塗布
作業性の観点からアニオン系が好ましい。アニオン系界
面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナトリ
ウム、アルキルナフタレンスルホン酸ナトリウム、ナフ
タレンスルホン酸−ホルマリン縮合物のナトリウム塩等
を使用することができる。アニオン系界面活性剤の添加
量は1〜10重量部であり、1重量部未満であると添加
効果が十分に得られず、10重量部を越えると耐水性が
低下する。
【0041】防カビ剤及び防腐剤として第4級アンモニ
ウム塩、含窒素硫黄化合物、含ハロゲン窒素硫黄化合
物、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン(BI
T)、有機ヨウ素系化合物、ベンズイミダゾール系化合
物等を使用することができる。添加量は0.15〜1.
5重量部が好ましい。
【0042】次に本発明の親水性表面処理剤による表面
処理方法を説明する。
【0043】まず親水性表面処理剤塗布に先だって、下
地処理を行う。下地処理としては、まず溶剤もしくはア
ルカリ溶液等を用いて脱脂処理を行う。溶剤としては、
トリクロルエチレン、パークロルエチレン、ガソリン、
ノルマルヘキサン等、アルカリ溶液としては、水酸化ナ
トリウム、炭酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウム、リン酸
ナトリウム等の溶液が挙げられる。
【0044】上記脱脂処理後、化成処理により耐食性皮
膜を形成する。耐食性皮膜は、クロメート処理により得
ることができる。クロメート処理には、無水クロム酸と
硫酸、硝酸、フッ酸、リン酸等に添加剤を加えて調整さ
れた処理液を用いる。
【0045】あるいはジルコニウム系処理剤による処理
を行ってもよい。ジルコニウム系処理剤の例としては、
ポリアクリル酸とジルコンフッ化物との混合物が挙げら
れる。
【0046】さらに脱脂処理後フェノール系プライマー
塗装を施すことにより一層良好な耐食性を付与すること
ができる。フェノール系プライマーとしては、レゾール
型水溶性フェノール樹脂(フェノールとホルマリンとの
アルカリ触媒下での初期重合物)が好ましい。
【0047】以上の下地処理を施したアルミニウム材上
に親水性表面処理剤を塗布する。塗布には、ロールコー
ト法、浸漬法、スプレー法、刷毛塗り法等が適宜使用で
きる。例えばロールコート法による場合、塗布後150
〜240℃で10秒〜1分間乾燥することにより親水性
皮膜が得られる。親水性皮膜の膜厚は0.05〜0.5
g/m2 が好ましい。0.05g/m2 未満であると十
分な親水性が得られず、一方0.5g/m2 を越えると
コスト高になり、しかもそれに見合う効果の向上が得ら
れないために好ましくない。
【0048】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
するが、本発明はこれによって限定されるものではな
い。なお、文中、部または%とあるのは、特に断りのな
い限り重量基準である。
【0049】[変性PVAの製造例]製造例1 酢酸ビニル75部、メタノール500部、イタコン酸
4.85部、NaOH1.10部、アゾビスイソブチロ
ニトリル0.3部をセパラブルフラスコに仕込み、70
℃で9時間重合した。この時の重合率は81%であっ
た。未反応の酢酸ビニルを除去したのち、理論量の1/
10のNaOHを加え、40℃で5時間けん化した。得
られたカルボキシル変性PVAは、重合度1,200、
けん化度96.3モル%であった。また、NMRで分析
したところ、カルボキシル変性率は3.3モル%であっ
た。
【0050】製造例2 PVA(重合度1,700、けん化度99.1モル%)
40部、無水マレイン酸15部、炭酸水素ナトリウム4
部、トルエン350部をセパラブルフラスコに仕込み、
70℃で5時間攪拌した。得られた生成物をろ過したの
ち、メタノール、アセトンで数回精製した。この変性P
VAの、コロイド当量値より求めたカルボキシル変性率
は7.3mol%であった。
【0051】製造例3 4リットル容の横形ブレンダーにPVA(重合度50
0、けん化度88.2モル%)490部、NaOH20
0部、50%−モノクロロ酢酸水溶液420部、イソプ
ロピルアルコール200部を加え、60℃で8時間攪拌
した。得られた生成物をメタノールで精製したのち乾燥
し、コロイド滴定で分析したところ、カルボキシル変性
率は16.2モル%であった。
【0052】製造例4 4リットル容の横形ブレンダーにPVA(重合度2,5
00、けん化度98.8モル%)440部、30%−N
aOH水溶液200部、及び50%−アクリルアミド水
溶液484部を加え、60℃で8時間攪拌した。次いで
50%−NaOH100部を加え、90℃で1時間加水
分解を行った。
【0053】得られた粉末をNMRで分析したところ、
カルボキシル変性率は29.3モル%、アミド変性率は
0.0モル%であった。
【0054】製造例5 50%−アクリルアミド水溶液484部の代わりに、ア
クリロニトリル250部を用いた以外は、すべて製造例
4と同様の操作を行った。
【0055】得られた粉末をNMRで分析したところ、
カルボキシル変性率は37.6モル%、シアノ変性率は
0.0モル%であった。
【0056】製造例6 4リットル容の横形ブレンダーにPVA(重合度1,7
00、けん化度98.5モル%)440部、50%−N
aOH水溶液280部、及び50%−AMPS水溶液8
28部を加え、80℃で7時間攪拌した。
【0057】得られた粉末をNMRで分析したところ、
スルホン基変性率は14.3モル%であった。
【0058】製造例7 4リットル容の横形ブレンダーにPVA(重合度5,0
00、けん化度98.2モル%)440部、30%−N
aOH水溶液70部、及び50%−アクリルアミド水溶
液284部を加え、60℃で4時間攪拌した。次いで5
0%−NaOH125部を加え、70℃で1時間加水分
解を行った。
【0059】次いで、50%−AMPSナトリウム塩水
溶液460部を加え、80℃で4時間攪拌した。
【0060】得られた粉末をNMRで分析したところ、
カルボキシル変性率は12.3モル%、スルホン基変性
率は6.5モル%、アミド変性率は4.3モル%であっ
た。
【0061】製造例8 4リットル容の横形ブレンダーにPVA(重合度1,7
00、けん化度98.8モル%)440部、30%−N
aOH水溶液200部、及び50%−アクリルアミド水
溶液484部を加え、60℃で8時間攪拌した。次いで
50%−NaOH50部を加え、70℃で1時間加水分
解を行った。
【0062】得られた粉末をNMRで分析したところ、
カルボキシル変性率は16.3モル%、アミド変性率は
10.5モル%であった。
【0063】製造例9 4リットル容の横形ブレンダーにPVA(重合度2,5
00、けん化度98.8モル%)440部、30%−N
aOH水溶液30部、及び50%−アクリルアミド水溶
液484部を加え、25℃で7時間攪拌した。
【0064】得られた粉末をNMRで分析したところ、
アミド変性率は26.5モル%、カルボキシル変性率は
0.0モル%であった。
【0065】[ブロック化イソシアネートの製造例]製造例10 ジフェニルメタンジイソシアネート100部に、メチル
エチルケトン300部にメチルエチルケトオキシム3
8.0部を溶解した溶液を添加し、50℃で3時間反応
を行い、遊離イソシアネート基が0%になったことを確
認したあと、メチルエチルケトンを蒸留により除去し、
白色粉末を得た。
【0066】この白色粉末に、水420部を添加し、樹
脂分25%のブロック化イソシアネート水溶液を調製し
た。
【0067】製造例11 1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート100部に、
メチルエチルケトン220部にメチルエチルケトオキシ
ム57.0部を溶解した溶液を添加し、60℃で2時間
反応を行い、遊離イソシアネート基が0%になったこと
を確認したあと、水408部を添加し、樹脂分20%の
ブロック化イソシアネート水溶液を調製した。
【0068】製造例12 トリフェニルメタントリイソシアネート100部に、メ
チルエチルケトン250部にノニルフェノール60.0
部を溶解した溶液を添加し、70℃で2時間反応させ
た。遊離イソシアネート基が0%になったことを確認し
たあと、水390部を添加し、樹脂分20%のブロック
化イソシアネート水溶液を調製した。
【0069】製造例13 グリセリンベースによるエチレンオキサイド(EO)、
プロピレンオキサイド(PO)[EO/PO=30/7
0]重付加物(分子量3,000)100部に1,6−
ヘキサメチレンジイソシアネート16.8部を添加し、
90℃で1時間反応を行い、遊離イソシアネート基3.
60%を有するウレタンプレポリマーを調製した。
【0070】次に、ジオキサン50.0部にメチルエチ
ルケトオキシム9.6部を溶解した溶液を添加し、60
℃で2時間反応させた。遊離イソシアネート基が0%に
なったことを確認したあと、水245部を添加し、樹脂
分30%のブロック化イソシアネート水溶液を調製し
た。
【0071】実施例1〜5 アルミニウム板を脱脂後、ジルコニウム系表面処理剤
(「アロヂン1690/1691」、日本ペイント
(株)製)をバーコート法により塗布し、150℃で1
5秒間乾燥し、Zrが5mg/m2 の耐食性皮膜を形成
した。
【0072】次に表1に示す変性PVA及び架橋剤(変
性PVAの固型分に対する固型分換算で10%)を含有
する親水性表面処理剤をバーコート法で塗布し、240
℃で30秒間乾燥することにより親水性皮膜を形成し
た。親水性皮膜の膜厚は0.2g/m2 であった。
【0073】なお、上記親水性表面処理剤には、界面活
性剤としてアルキルジフェニルエーテルジスルホン酸ナ
トリウムを上記必須成分の合計100部に対して各5
部、防カビ剤としてベンズイミダゾール系化合物及び含
窒素硫黄系化合物を各0.25部の割合でそれぞれ予め
含有させた。
【0074】得られた各親水性皮膜に対して、下記の通
り、臭気試験、耐水性試験、親水性試験及び耐食性試験
を行った。
【0075】(1)臭気試験 各親水性皮膜形成アルミニウム板(以下、単にサンプル
という)を直接嗅ぐことにより臭気試験を行った。評価
基準は以下の通りである。
【0076】 ◎ : 全く臭気を感じない ○ : ほとんど臭気を感じない △ : 明らかに臭気を感じる × : 強い臭気を感じる。
【0077】(2)耐水性 各サンプルを水道水に24時間浸漬し、浸漬前後の皮膜
量(重量)から下記式により水溶解率を求めた。
【0078】水溶解率=[(初期皮膜量−24時間浸漬
後の皮膜量)÷初期皮膜量]×100 耐水性の評価基準は以下の通りである。
【0079】 ◎ : 水溶解率10%未満 ○ : 水溶解率10%以上30%未満 △ : 水溶解率30%以上50%未満 × : 水溶解率50%以上。
【0080】(3)親水性試験 各サンプルを流水(流水量5リットル/時間、水道水)
に17時間さらし、次に80℃で7時間乾燥するサイク
ルを5回繰り返した後で、乾燥した親水性皮膜につい
て、水滴の接触角測定を行った。水滴の接触角は、サン
プルを水平にし、純水5mlを滴下して、ゴニオメータ
により測定した。親水性の評価基準は以下の通りであ
る。
【0081】 ◎ : 接触角20°未満 ○ : 接触角20°以上30°未満 △ : 接触角30°以上40°未満 × : 接触角40°以上。
【0082】(4)耐食性試験 各サンプルに対してJIS−Z−2371に基く塩水噴
霧試験を500時間行い、平面部における白錆発生の面
積率で耐食性を評価した。評価基準は以下の通りであ
る。
【0083】 ◎ : 白錆発生せず ○ : 白錆発生の面積率0%を越え10%未満 △ : 白錆発生の面積率10%以上50%未満 × : 白錆発生の面積率50%以上。
【0084】結果を表1に示す。
【0085】
【表1】
【0086】
【発明の効果】上記の通り、本願請求項1〜5の熱交換
フィン用親水性表面処理剤によれば、良好な親水性、耐
水性を有するのみならず、臭気が著しく抑制され、また
耐食性も良好な親水性皮膜が得られる。従って、フィン
表面の凝縮水付着の問題解決に大きく寄与する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アニオン性および/またはノニオン性基
    を有する変性ポリビニルアルコールと架橋剤とを含有す
    ることを特徴とする熱交換器フィン用親水性表面処理
    剤。
  2. 【請求項2】 前記変性ポリビニルアルコールが、ポリ
    ビニルアルコールにビニル化合物をマイケル付加して得
    られる、あるいはマイケル付加したのち部分的あるいは
    完全に加水分解して得られる変性ポリビニルアルコール
    であることを特徴とする、請求項1に記載の熱交換器フ
    ィン用親水性表面処理剤。
  3. 【請求項3】 前記変性ポリビニルアルコールが、ポリ
    ビニルアルコールにアクリロニトリルもしくはアクリル
    アミドをマイケル付加して得られる変性ポリビニルアル
    コールであることを特徴とする、請求項1に記載の熱交
    換器フィン用親水性表面処理剤。
  4. 【請求項4】 前記変性ポリビニルアルコールが、ポリ
    ビニルアルコールにアクリロニトリルもしくはアクリル
    アミドをマイケル付加したのち部分的あるいは完全に加
    水分解して得られる変性ポリビニルアルコールであるこ
    とを特徴とする、請求項1に記載の熱交換器フィン用親
    水性表面処理剤。
  5. 【請求項5】 前記架橋剤が、加熱によって解離するブ
    ロック化剤でブロックされたイソシアネート基を有す
    る、水溶性または水分散性のブロック化イソシアネート
    であることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項
    に記載の熱交換器フィン用親水性表面処理剤。
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