JPH10341436A - 高能率符号化装置 - Google Patents

高能率符号化装置

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JPH10341436A
JPH10341436A JP14888897A JP14888897A JPH10341436A JP H10341436 A JPH10341436 A JP H10341436A JP 14888897 A JP14888897 A JP 14888897A JP 14888897 A JP14888897 A JP 14888897A JP H10341436 A JPH10341436 A JP H10341436A
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JP14888897A
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Kazuhiro Wake
一博 和気
Shoichi Nishino
正一 西野
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定以
下に抑える。 【解決手段】 符号化済みの同一ピクチャの情報より、
選択可能なK(Kは整数)個のスケーリングファクタか
ら候補となるL個のスケーリングファクタを選択し、前
記L個のスケーリングファクターを用いて一画面全体の
符号化を行い、目的符号量に最も近い符号量を与えるス
ケーリングファクタを最終スケーリングファクタとする
符号量先読み手段を備えた高能率符号化装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像信号を高能率
符号化し、記録・伝送する際に用いる高能率符号化装置
に関するものであり、画質劣化を抑え、画像全体の総符
号量を一定以下に抑える符号量制御方式を提供するもの
である。
【0002】
【従来の技術】画像信号を高能率符号化し、特定の符号
量(以下、目的符号量と表現する)になるように符号量
制御を行う場合、従来方式として、現在までの発生符号
量と目的符号量との関係から量子化パラメータ(以下、
スケーリングファクタと表現する)を決定するフィード
バック方式と、使用できる全てのスケーリングファクタ
(説明の都合上、K個のスケーリングファクタが使用可
能であるとする)を用いて符号量の先読みを行い、得ら
れたK個の符号量の中から目的符号量に最も近いスケー
リングファクタを最終的なスケーリングファクタとする
フィードフォワード方式がある。
【0003】スケーリングファクタは量子化を行う際の
パラメータであり、一つのマクロブロックに対し一つの
スケーリングファクタが与えられる。スケーリングファ
クタの値が小さいと、そのマクロブロックはより小さな
量子化ステップで量子化される。逆にスケーリングファ
クタの値が大きいと、そのマクロブロックはより大きな
量子化ステップで量子化される。
【0004】以下、図14を用いて第1の従来例である
フィードバック方式について説明する。図14におい
て、700は第一のブロック化部、701は第一のマク
ロブロック化部、702は動きベクトル検出部、703
は差分画像生成部、704は第二のブロック化部、70
5は第二のマクロブロック化部、706は圧縮部入力マ
クロブロック生成部、707は直交変換部、708は重
要度算出部、709はスケーリングファクタ決定部、7
10は量子化部、711は可変長符号化部、712はロ
ーカルデコーダである。
【0005】第1の従来例の動作について説明する。入
力された画像信号は第一のブロック化部700、及び動
きベクトル検出部702に入力される。第一のブロック
化部700は入力された画像の標本値を水平方向に8
個、垂直方法に8個集めて、8×8個の標本値からなる
第一のブロックを生成する。第一のブロックは第一のマ
クロブロック化部701に入力される。第一のマクロブ
ロック化部701は、第一のブロックを複数個集めて第
一のマクロブロックを生成する。第一のマクロブロック
は圧縮部入力マクロブロック決定部706、及び重要度
算出部708に入力される。動きベクトル検出部702
は、入力された画像と、その予測に用いる参照画像から
動きベクトル検出を行い、動きベクトルを出力する。動
きベクトルは差分画像生成部703に入力される。差分
画像生成部703は、入力された動きベクトルと参照画
像を用いて予測画像を生成し、入力された画像と予測画
像との差分演算を行い、差分画像を生成する。差分画像
は第二のブロック化部704に入力される。第二のブロ
ック化部704は入力された差分画像の標本値を水平方
向に8個、垂直方法に8個集めて、8×8個の標本値か
らなる第二のブロックを生成する。第二のブロックは第
二のマクロブロック化部705に入力される。第二のマ
クロブロック化部705は、第二のブロックを複数個集
めて第二のマクロブロックを生成する。第二のマクロブ
ロックは圧縮部入力マクロブロック決定部706に入力
される。圧縮部入力マクロブロック決定部706は、符
号化の対象となっている画像の符号化の方式がフレーム
内ならば、第一のマクロブロックを出力し、この場合、
第一のマクロブロックは直交変換部707に入力され
る。これに対し、符号化の方式がフレーム間ならば第二
のマクロブロックを出力し、この場合、第二のマクロブ
ロックが直交変換部707に入力される。
【0006】直交変換部707は入力されたマクロブロ
ックに対し、ブロック単位で直交変換を行い、係数マク
ロブロックを生成する。係数マクロブロックは量子化部
710に入力される。重要度算出部708は入力された
マクロブロックのアクティビティを計算し、アクティビ
ティと、その画像に対する目的符号量と現在までの発生
符号量との差(残符号量)とからそのマクロブロックの
重要度を設定する。マクロブロックの重要度はスケーリ
ングファクタ決定部709に入力される。スケーリング
ファクタ決定部709は、入力された重要度より、その
マクロブロックのスケーリングファクタの、基準となる
スケーリングファクタに対するオフセットを決定し、そ
のマクロブロックのスケーリングファクタを出力する。
マクロブロックの重要度が高ければ、そのマクロブロッ
クには基準となるスケーリングファクタよりも小さいス
ケーリングファクタが与えられる。逆にマクロブロック
の重要度が低ければ、そのマクロブロックには基準とな
るスケーリングファクタよりも大きいスケーリングファ
クタが与えられる。スケーリングファクタは量子化部7
10に入力される。量子化部710は入力された係数マ
クロブロックを、入力されたスケーリングファクタを用
いて量子化し、量子化データを出力する。量子化データ
は可変長符号化部711に入力される。可変長符号化部
711は入力された量子化データを可変長符号化し、符
号語を出力する。符号語はローカルデコーダ712、及
び重要度算出部708に入力される。ローカルデコーダ
712は入力された符号語を復号化し、復号画像を差分
画像生成部703に入力する。重要度算出部708は入
力された符号語より、そのマクロブロックの符号量を算
出し、そのマクロブロックまでの発生符号量、及び残符
号量を更新する。
【0007】次に図15を用いて第2の従来例であるフ
ィードフォワード方式について説明する。図15におい
て、800は第一のブロック化部、801は第一のマク
ロブロック化部、802は動きベクトル検出部、803
は差分画像生成部、804は第二のブロック化部、80
5は第二のマクロブロック化部、806は圧縮部入力マ
クロブロック生成部、807は直交変換部、808は重
要度算出部、809はK個の符号量先読み部、810は
最終スケーリングファクタ決定部、811は量子化部、
812は可変長符号化部、813はローカルデコーダで
ある。
【0008】第2の従来例の動作について説明する。入
力された画像信号は第一のブロック化部800、動きベ
クトル検出部802、及び差分画像生成部803に入力
される。第一のブロック化部800は入力された画像の
標本値を水平方向に8個、垂直方法に8個集めて、8×
8個の標本値からなる第一のブロックを生成する。第一
のブロックは第一のマクロブロック化部801に入力さ
れる。第一のマクロブロック化部801は、第一のブロ
ックを複数個集めて第一のマクロブロックを生成する。
第一のマクロブロックは圧縮部入力マクロブロック決定
部806、及び重要度算出部808に入力される。動き
ベクトル検出部802は、入力された画像と、その予測
に用いる参照画像から動きベクトル検出を行い、動きベ
クトルを出力する。動きベクトルは差分画像生成部80
3に入力される。差分画像生成部803は、入力された
動きベクトルと参照画像を用いて予測画像を生成し、入
力された画像と予測画像との差分演算を行い、差分画像
を生成する。差分画像は第二のブロック化部804に入
力される。第二のブロック化部804は入力された差分
画像の標本値を水平方向に8個、垂直方法に8個集め
て、8×8個の標本値からなる第二のブロックを生成す
る。第二のブロックは第二のマクロブロック化部805
に入力される。第二のマクロブロック化部805は、第
二のブロックを複数個集めて第二のマクロブロックを生
成する。第二のマクロブロックは圧縮部入力マクロブロ
ック決定部806に入力される。圧縮部入力マクロブロ
ック決定部806は、符号化の対象となっている画像の
符号化の方式がフレーム内ならば、第一のマクロブロッ
クを出力し、この場合、第一のマクロブロックは直交変
換部807に入力される。これに対し、符号化の方式が
フレーム間ならば第二のマクロブロックを出力し、この
場合、第二のマクロブロックが直交変換部807に入力
される。
【0009】直交変換部807は入力されたマクロブロ
ックに対し、ブロック単位で直交変換を行い、係数マク
ロブロックを生成する。係数マクロブロックは符号量先
読み部809、及び量子化部811に入力される。重要
度算出部811は入力された第一マクロブロックのアク
ティビティを計算し、そのマクロブロックの重要度を設
定する。マクロブロックの重要度は符号量先読み部80
9、及び量子化部811に入力される。符号量先読み部
809は選択可能なK個のスケーリングファクタと入力
された重要度より、そのマクロブロックのスケーリング
ファクタを決定し、決定されたスケーリングファクタを
用いて係数マクロブロックを量子化、可変長符号化を行
う。この処理を一画面中の全マクロブロックに対して行
い、各スケーリングファクタで量子化、及び可変長符号
化を行ったときの符号量を算出する。各スケーリングフ
ァクタ毎に算出したK個の符号量は最終スケーリングフ
ァクタ決定部810に入力される。最終スケーリングフ
ァクタ決定部は入力されたK個の符号量の中で、目的符
号量に最も近い符号量を与えるスケーリングファクタを
最終スケーリングファクタとして決定する。最終スケー
リングファクタは量子化部811に入力される。量子化
部811は入力された最終スケーリングファクタと重要
度から、係数マクロブロックを量子化し、量子化データ
を出力する。量子化データは可変長符号化部812に入
力される。可変長符号化部812は入力された量子化デ
ータを可変長符号化し、符号語を出力する。符号語はロ
ーカルデコーダ813に入力される。ローカルデコーダ
813は入力された符号語を復号化し、復号画像を差分
画像生成部803に入力する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、第1の
従来例で示したフィードバック方式では信号の急峻な変
化に対応することは難しく、エッジ部で大きな劣化が発
生してしまう。
【0011】また第2の従来例で示したフィードフォワ
ード方式では信号の変化に対応することはできるが、K
個の符号量先読み部を持つ必要があるため、回路規模が
増大してしまうという問題があった。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1の発明は、入力された画像に対し、複数の予測演
算方式を前記入力画像を分割するブロック単位で適応的
に切り替え、直交変換、及び可変長符号化を行う符号化
手段と、前記符号化手段における符号化の際の符号量を
制御する符号量制御手段からなる高能率符号化装置にお
いて、前記符号量制御手段が、前記入力画像、前記予測
演算を行う際に用いる動きベクトル、前記予測演算によ
って得られた差分画像、及び前記直交変換により得られ
た変換係数のうち、少なくとも一つを用いて、前記ブロ
ック毎にそのブロックの保護の度合いを表す重要度を設
定し、符号化済みの同一ピクチャの情報を用いて、選択
可能なK個(Kは整数)のスケーリングファクタの中か
ら候補となるL個(Lは、L<Kを満たす整数)のスケ
ーリングファクタを決定し、前記L個のスケーリングフ
ァクタと前記重要度を用いてL個の符号量を算出し、前
記L個の符号量のうち、目的符号量に最も近い符号量を
与えるスケーリングファクタを最終スケーリングファク
タと決定することを特徴とした高能率符号化装置であ
る。
【0013】第2の発明は、前記符号量制御手段が、前
記入力画像、前記動きベクトル、前記差分画像、及び前
記変換係数のうち、少なくとも一つを用いて、前記ブロ
ック毎に前記重要度を設定し、符号化済みの同一ピクチ
ャの情報を用いて、選択可能なK個(Kは整数)のスケ
ーリングファクタの中から、直前に符号化された同一ピ
クチャの最終スケーリングファクタの周辺を細かく、そ
れ以外の領域を荒く分割することで候補となるL個(L
は、L<Kを満たす整数)のスケーリングファクタを決
定し、前記L個のスケーリングファクタと前記重要度を
用いてL個の符号量を算出し、前記L個の符号量のう
ち、目的符号量に最も近い符号量を与えるスケーリング
ファクタを最終スケーリングファクタと決定することを
特徴とした請求項1記載の高能率符号化装置である。
【0014】第3の発明は、前記符号量制御手段が、前
記入力画像、前記動きベクトル、前記差分画像、及び前
記変換係数のうち、少なくとも一つを用いて、前記ブロ
ック毎に前記重要度を設定し、前記差分画像よりシーン
チェンジが発生したか否かを検出し、符号化済みの同一
ピクチャの情報と前記シーンチェンジ情報とを用いて、
選択可能なK個(Kは整数)のスケーリングファクタの
中から、シーンチェンジが発生していた場合、シーンチ
ェンジ発生用のL個(Lは、L<Kを満たす整数)の候
補スケーリングファクタを決定し、シーンチェンジが発
生していない場合にはシーンチェンジ非発生用のL個の
候補スケーリングファクタを決定し、前記L個のスケー
リングファクタと前記重要度を用いてL個の符号量を算
出し、前記L個の符号量のうち、目的符号量に最も近い
符号量を与えるスケーリングファクタを最終スケーリン
グファクタと決定することを特徴とした請求項1記載の
高能率符号化装置である。
【0015】第4の発明は、前記符号量制御手段が、前
記入力画像、前記動きベクトル、前記差分画像、及び前
記変換係数のうち、少なくとも一つを用いて、前記ブロ
ック毎に前記重要度を設定し、前記動きベクトルよりシ
ーンチェンジが発生したか否かを検出し、符号化済みの
同一ピクチャの情報と前記シーンチェンジ情報とを用い
て、選択可能なK個(Kは整数)のスケーリングファク
タの中から、シーンチェンジが発生していた場合、シー
ンチェンジ発生用のL個(Lは、L<Kを満たす整数)
の候補スケーリングファクタを決定し、シーンチェンジ
が発生していない場合にはシーンチェンジ非発生用のL
個の候補スケーリングファクタを決定し、前記L個のス
ケーリングファクタと前記重要度を用いてL個の符号量
を算出し、前記L個の符号量のうち、目的符号量に最も
近い符号量を与えるスケーリングファクタを最終スケー
リングファクタと決定することを特徴とした請求項1記
載の高能率符号化装置である。
【0016】第5の発明は、前記符号量制御手段が、シ
ーンチェンジが発生した場合には、選択可能なK個(K
は整数)の領域を均等に分割することで、候補となるL
個(Lは、L<Kを満たす整数)のスケーリングファク
タを決定し、シーンチェンジが発生しなかった場合に
は、選択可能なK個のスケーリングファクタの中から、
直前に符号化された同一ピクチャの最終スケーリングフ
ァクタの周辺を細かく、それ以外の領域を荒く分割する
ことで候補となるL個のスケーリングファクタを決定す
ることを特徴とした請求項3、4記載の高能率符号化装
置である。
【0017】第6の発明は、入力された画像に対し、複
数の予測演算方式を前記入力画像を分割するブロック単
位で適応的に切り替え、直交変換、及び可変長符号化を
行う符号化手段と、前記符号化手段における符号化の際
の符号量を制御する符号量制御手段からなる高能率符号
化装置において、前記符号量制御手段が、前記入力画
像、前記予測演算を行う際に用いる動きベクトル、前記
予測演算によって得られた差分画像、前記直交変換で得
られた変換係数、現在までの発生符号量、及び目的符号
量と前記発生符号量との差のうち、少なくとも一つを用
いて、前記ブロック毎にそのブロックの保護度合いを表
す重要度を設定し、前記重要度と基準となるスケーリン
グファクタから、前記ブロックのスケーリングファクタ
を決定することを特徴とした高能率符号化装置である。
【0018】第7の発明は、前記符号量制御手段が、前
記符号化対象ブロックがフレーム間である場合に、前記
符号化対象ブロックに対し予測演算を行った差分ブロッ
クの標本値よりアクティビティを算出し、前記アクティ
ビティが特定のしきい値より大きい場合に、前記符号化
対象ブロックのスケーリングファクタを基準スケーリン
グファクタより小さくする、すなわち基準値よりもより
小さい量子化ステップで量子化することを特徴とした請
求項6記載の高能率符号化装置である。
【0019】第8の発明は、前記符号量制御手段が、前
記符号化対象ブロックの符号化方式がフレーム間である
場合に、前記変換係数のAC係数値の絶対値和を算出
し、前記絶対値和が特定のしきい値より大きい場合に、
前記符号化対象ブロックのスケーリングファクタを基準
スケーリングファクタより小さくする、すなわち基準値
よりもより小さい量子化ステップで量子化することを特
徴とした請求項6記載の高能率符号化装置である。
【0020】第9の発明は、前記符号量制御手段が、前
記符号化対象ブロックの符号化方式がフレーム間である
場合に、前記変換係数のAC係数値の中で絶対値が最大
となる係数を算出し、前記係数値が特定のしきい値より
大きい場合に、前記符号化対象ブロックのスケーリング
ファクタを基準スケーリングファクタより小さくする、
すなわち基準値よりもより小さい量子化ステップで量子
化することを特徴とした請求項6記載の高能率符号化装
置である。
【0021】第10の発明は、前記符号量制御手段が、
前記符号化対象ブロックの符号化方式がフレーム間であ
る場合に、前記符号化対象ブロックの標本値より第一の
アクティビティを算出し、前記差分ブロックの標本値よ
り第二のアクティビティを算出し、前記第一のアクティ
ビティが特定の第一のしきい値より大きく、かつ、前記
第二のアクティビティが特定の第二のしきい値より大き
い場合に、前記符号化対象ブロックのスケーリングファ
クタを基準スケーリングファクタよりも大きくする、す
なわち基準値よりもより大きい量子化ステップで量子化
することを特徴とした請求項6記載の高能率符号化装置
である。
【0022】第11の発明は、前記符号量制御手段が、
前記符号化対象ブロックの符号化方式がフレーム間であ
る場合に、前記変換係数のAC係数値の絶対値和を算出
し、前記符号化対象ブロックの標本値よりアクティビテ
ィを算出し、前記絶対値和が特定の第一のしきい値より
大きく、かつ、前記アクティビティが特定の第二のしき
い値より大きい場合に、前記符号化対象ブロックのスケ
ーリングファクタを基準スケーリングファクタよりも大
きくする、すなわち基準値よりもより大きい量子化ステ
ップで量子化することを特徴とした請求項6記載の高能
率符号化装置である。
【0023】第12の発明は、前記符号量制御手段が、
前記符号化対象ブロックの符号化方式がフレーム間であ
る場合に、前記変換係数のAC係数値の中で絶対値が最
大となる係数を算出し、前記符号化対象ブロックの標本
値よりアクティビティを算出し、前記係数が特定の第一
のしきい値より大きく、かつ、前記アクティビティが特
定の第二のしきい値より大きい場合に、前記符号化対象
ブロックのスケーリングファクタを基準スケーリングフ
ァクタよりも大きくする、すなわち基準値よりもより大
きい量子化ステップで量子化することを特徴とした請求
項6記載の高能率符号化装置である。
【0024】第13の発明は、前記符号量制御手段が、
前記符号化対象ブロックの符号化方式がフレーム間であ
る場合に、前記差分ブロックの標本値よりアクティビテ
ィを算出し、前記アクティビティが特定のしきい値より
小さい場合に、前記符号化対象ブロックのスケーリング
ファクタを基準スケーリングファクタより小さくする、
すなわち基準値よりもより小さい量子化ステップで量子
化することを特徴とした請求項6記載の高能率符号化装
置である。
【0025】第14の発明は、前記符号量制御手段が、
前記符号化対象ブロックの符号化方式がフレーム間であ
る場合に、前記変換係数のAC係数値の絶対値和を算出
し、前記絶対値和が特定のしきい値より小さい場合に、
前記符号化対象ブロックのスケーリングファクタを基準
スケーリングファクタより小さくする、すなわち基準値
よりもより小さい量子化ステップで量子化することを特
徴とした請求項6記載の高能率符号化装置である。
【0026】第15の発明は、前記符号量制御手段が、
前記符号化対象ブロックの符号化方式がフレーム間であ
る場合に、前記符号化対象ブロックの標本値よりアクテ
ィビティを算出し、前記アクティビティが特定のしきい
値より小さい場合に、前記符号化対象ブロックのスケー
リングファクタを基準スケーリングファクタより小さく
する、すなわち基準値よりもより小さい量子化ステップ
で量子化することを特徴とした請求項6記載の高能率符
号化装置である。
【0027】第16の発明は、前記符号量制御手段が、
前記符号化対象ブロックの符号化方式がフレーム間であ
る場合に、前記符号化対象ブロック内の、Y−R成分ブ
ロックの標本値に対し、特定の第一のしきい値より大き
い値を持つ標本値の個数を算出し、前記個数が特定の第
二のしきい値より多い場合に、前記符号化対象ブロック
のスケーリングファクタを基準スケーリングファクタよ
り小さくする、すなわち基準値よりもより小さい量子化
ステップで量子化することを特徴とした請求項6記載の
高能率符号化装置である。
【0028】第17の発明は、前記符号量制御手段が、
前記符号化対象ブロックの符号化方式がフレーム間であ
る場合に、前記符号化対象ブロック内の、Y−B成分ブ
ロックの標本値に対し、特定の第一のしきい値より大き
い値を持つ標本値の個数を算出し、前記個数が特定の第
二のしきい値より多い場合に、前記符号化対象ブロック
のスケーリングファクタを基準スケーリングファクタよ
り小さくする、すなわち基準値よりもより小さい量子化
ステップで量子化することを特徴とした請求項6記載の
高能率符号化装置である。
【0029】第18の発明は、前記符号量制御手段が、
前記符号化対象ブロックの符号化方式がフレーム間であ
る場合に、前記符号化対象ブロック内の、Y−R成分ブ
ロック、及びY−B成分ブロックの標本値に対し、前記
Y−R成分ブロックの標本値と前記Y−B成分ブロック
の標本値との差分値が、特定の第一のしきい値より大き
い値を持つ差分値の個数を算出し、前記個数が特定の第
二のしきい値より多い場合に、前記符号化対象ブロック
のスケーリングファクタを基準スケーリングファクタよ
り小さくする、すなわち基準値よりもより小さい量子化
ステップで量子化することを特徴とした請求項6記載の
高能率符号化装置である。
【0030】第19の発明は、前記符号量制御手段が、
前記符号化対象ブロックの符号化方式がフレーム間であ
る場合に、前記符号化対象ブロック内の、Y−R成分ブ
ロック、及びY−B成分ブロックの標本値に対し、前記
Y−B成分ブロックの標本値と前記Y−R成分ブロック
の標本値との差分値が、特定の第一のしきい値より大き
い値を持つ差分値の個数を算出し、前記個数が特定の第
二のしきい値より多い場合に、前記符号化対象ブロック
のスケーリングファクタを基準スケーリングファクタよ
り小さくする、すなわち基準値よりもより小さい量子化
ステップで量子化することを特徴とした請求項6記載の
高能率符号化装置である。
【0031】第20の発明は、前記符号量制御手段が、
前記符号化対象ブロックの符号化方式がフレーム間であ
る場合に、前記符号化対象ブロック内の、Y成分ブロッ
クの標本値に対し、特定の第一のしきい値より大きい値
を持つ標本値の個数を算出し、前記個数が特定の第二の
しきい値より多い場合に、前記符号化対象ブロックのス
ケーリングファクタを基準スケーリングファクタより大
きくする、すなわち基準値よりもより大きい量子化ステ
ップで量子化することを特徴とした請求項6記載の高能
率符号化装置である。
【0032】第21の発明は、前記符号量制御手段が、
前記符号化対象ブロックの符号化方式がフレーム間であ
る場合に、前記符号化対象ブロック内の、Y成分ブロッ
クの標本値に対し、特定の第一のしきい値より小さい値
を持つ標本値の個数を算出し、前記個数が特定の第二の
しきい値より多い場合に、前記符号化対象ブロックのス
ケーリングファクタを基準スケーリングファクタより大
きくする、すなわち基準値よりもより大きい量子化ステ
ップで量子化することを特徴とした請求項6記載の高能
率符号化装置である。
【0033】第22の発明は、前記符号量制御手段が、
前記符号化対象ブロックの画面上の位置が上端、下端、
左端、及び右端のいずれかである場合、前記符号化対象
ブロックのスケーリングファクタを基準スケーリングフ
ァクタより大きくする、すなわち基準値よりもより大き
い量子化ステップで量子化することを特徴とした請求項
6記載の高能率符号化装置である。
【0034】第23の発明は、前記符号量制御手段が、
前記符号化対象ブロックの動きベクトルと、前記符号化
対象ブロックの周辺ブロックの動きベクトルとのずれを
算出し、前記ベクトルのずれが特定のしきい値より多い
場合に、前記符号化対象ブロックのスケーリングファク
タを基準スケーリングファクタより小さくする、すなわ
ち基準値よりもより小さい量子化ステップで量子化する
ことを特徴とした請求項6記載の高能率符号化装置であ
る。
【0035】第24の発明は、前記符号量制御手段が、
前記符号化対象ブロックの動きベクトルと、前記符号化
対象ブロックの周辺ブロックの動きベクトルの種類を検
出し、前記符号化対象ブロックの動きベクトルの種類
が、前記符号化対象ブロックの周辺ブロックの動きベク
トルの種類と異なっていた場合に、前記符号化対象ブロ
ックのスケーリングファクタを基準スケーリングファク
タより小さくする、すなわち基準値よりもより小さい量
子化ステップで量子化することを特徴とした請求項6記
載の高能率符号化装置である。
【0036】第25の発明は、入力された画像に対し、
複数の予測演算方式を前記入力画像を分割するブロック
単位で適応的に切り替え、直交変換、及び可変長符号化
を行う符号化手段と、前記符号化手段における符号化の
際の符号量を制御する符号量制御手段からなる高能率符
号化装置において、前記符号量制御手段が、前記ブロッ
ク単位で検出した第一の動きベクトルと、複数の前記ブ
ロックからなるスーパーブロック単位で検出した第二の
動きベクトルを用いて、前記ブロック毎にそのブロック
の保護度合いを表す重要度を検出し、前記重要度と基準
となるスケーリングファクタから、前記ブロックのスケ
ーリングファクタを決定することを特徴とした高能率符
号化装置である。
【0037】
【発明の実施の形態】第1の発明の高能率符号化装置で
は、入力された画像に対し、複数の予測演算方式を前記
入力画像を分割するブロック単位で適応的に切り替え、
直交変換、及び可変長符号化を行う符号化手段と、前記
符号化手段における符号化の際の符号量を制御する符号
量制御手段からなる高能率符号化装置において、前記符
号量制御手段が、前記入力画像、前記予測演算を行う際
に用いる動きベクトル、前記予測演算によって得られた
差分画像、及び前記直交変換により得られた変換係数の
うち、少なくとも一つを用いて、前記ブロック毎にその
ブロックの保護の度合いを表す重要度を設定し、符号化
済みの同一ピクチャの情報を用いて、選択可能なK個
(Kは整数)のスケーリングファクタの中から候補とな
るL個(Lは、L<Kを満たす整数)のスケーリングフ
ァクタを決定し、前記L個のスケーリングファクタと前
記重要度を用いてL個の符号量を算出し、前記L個の符
号量のうち、目的符号量に最も近い符号量を与えるスケ
ーリングファクタを最終スケーリングファクタと決定す
ることで、少ない回路規模で画質劣化を抑え、画面全体
の符号量を一定以下に抑えることができる。
【0038】第2の発明の高能率符号化装置では、前記
符号量制御手段が、前記入力画像、前記動きベクトル、
前記差分画像、及び前記変換係数のうち、少なくとも一
つを用いて、前記ブロック毎に前記重要度を設定し、符
号化済みの同一ピクチャの情報を用いて、選択可能なK
個(Kは整数)のスケーリングファクタの中から、直前
に符号化された同一ピクチャの最終スケーリングファク
タの周辺を細かく、それ以外の領域を荒く分割すること
で候補となるL個(Lは、L<Kを満たす整数)のスケ
ーリングファクタを決定し、前記L個のスケーリングフ
ァクタと前記重要度を用いてL個の符号量を算出し、前
記L個の符号量のうち、目的符号量に最も近い符号量を
与えるスケーリングファクタを最終スケーリングファク
タと決定することで、少ない回路規模で画質劣化を抑
え、画面全体の符号量を一定以下に抑えることができ
る。
【0039】第3の発明の高能率符号化装置では、前記
符号量制御手段が、前記入力画像、前記動きベクトル、
前記差分画像、及び前記変換係数のうち、少なくとも一
つを用いて、前記ブロック毎に前記重要度を設定し、前
記差分画像よりシーンチェンジが発生したか否かを検出
し、符号化済みの同一ピクチャの情報と前記シーンチェ
ンジ情報とを用いて、選択可能なK個(Kは整数)のス
ケーリングファクタの中から、シーンチェンジが発生し
ていた場合、シーンチェンジ発生用のL個(Lは、L<
Kを満たす整数)の候補スケーリングファクタを決定
し、シーンチェンジが発生していない場合にはシーンチ
ェンジ非発生用のL個の候補スケーリングファクタを決
定し、前記L個のスケーリングファクタと前記重要度を
用いてL個の符号量を算出し、前記L個の符号量のう
ち、目的符号量に最も近い符号量を与えるスケーリング
ファクタを最終スケーリングファクタと決定すること
で、少ない回路規模で画質劣化を抑え、画面全体の符号
量を一定以下に抑えることができる。
【0040】第4の発明の高能率符号化装置では、前記
符号量制御手段が、前記入力画像、前記動きベクトル、
前記差分画像、及び前記変換係数のうち、少なくとも一
つを用いて、前記ブロック毎に前記重要度を設定し、前
記動きベクトルよりシーンチェンジが発生したか否かを
検出し、符号化済みの同一ピクチャの情報と前記シーン
チェンジ情報とを用いて、選択可能なK個(Kは整数)
のスケーリングファクタの中から、シーンチェンジが発
生していた場合、シーンチェンジ発生用のL個(Lは、
L<Kを満たす整数)の候補スケーリングファクタを決
定し、シーンチェンジが発生していない場合にはシーン
チェンジ非発生用のL個の候補スケーリングファクタを
決定し、前記L個のスケーリングファクタと前記重要度
を用いてL個の符号量を算出し、前記L個の符号量のう
ち、目的符号量に最も近い符号量を与えるスケーリング
ファクタを最終スケーリングファクタと決定すること
で、少ない回路規模で画質劣化を抑え、画面全体の符号
量を一定以下に抑えることができる。
【0041】第5の発明の高能率符号化装置では、前記
符号量制御手段が、シーンチェンジが発生した場合に
は、選択可能なK個(Kは整数)の領域を均等に分割す
ることで、候補となるL個(Lは、L<Kを満たす整
数)のスケーリングファクタを決定し、シーンチェンジ
が発生しなかった場合には、選択可能なK個のスケーリ
ングファクタの中から、直前に符号化された同一ピクチ
ャの最終スケーリングファクタの周辺を細かく、それ以
外の領域を荒く分割することで候補となるL個のスケー
リングファクタを決定することで、少ない回路規模で画
質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定以下に抑えるこ
とができる。
【0042】第6の発明の高能率符号化装置では、入力
された画像に対し、複数の予測演算方式を前記入力画像
を分割するブロック単位で適応的に切り替え、直交変
換、及び可変長符号化を行う符号化手段と、前記符号化
手段における符号化の際の符号量を制御する符号量制御
手段からなる高能率符号化装置において、前記符号量制
御手段が、前記入力画像、前記予測演算を行う際に用い
る動きベクトル、前記予測演算によって得られた差分画
像、前記直交変換で得られた変換係数、現在までの発生
符号量、及び目的符号量と前記発生符号量との差のう
ち、少なくとも一つを用いて、前記ブロック毎にそのブ
ロックの保護度合いを表す重要度を設定し、前記重要度
と基準となるスケーリングファクタから、前記ブロック
のスケーリングファクタを決定することで、画質劣化を
抑え、画面全体の符号量を一定以下に抑えることができ
る。
【0043】第7の発明の高能率符号化装置では、前記
符号量制御手段が、前記符号化対象ブロックがフレーム
間である場合に、前記符号化対象ブロックに対し予測演
算を行った差分ブロックの標本値よりアクティビティを
算出し、前記アクティビティが特定のしきい値より大き
い場合に、前記符号化対象ブロックのスケーリングファ
クタを基準スケーリングファクタより小さくする、すな
わち基準値よりもより小さい量子化ステップで量子化す
ることで、画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定以
下に抑えることができる。
【0044】第8の発明の高能率符号化装置では、前記
符号量制御手段が、前記符号化対象ブロックの符号化方
式がフレーム間である場合に、前記変換係数のAC係数
値の絶対値和を算出し、前記絶対値和が特定のしきい値
より大きい場合に、前記符号化対象ブロックのスケーリ
ングファクタを基準スケーリングファクタより小さくす
る、すなわち基準値よりもより小さい量子化ステップで
量子化することで、画質劣化を抑え、画面全体の符号量
を一定以下に抑えることができる。
【0045】第9の発明の高能率符号化装置では、前記
符号量制御手段が、前記符号化対象ブロックの符号化方
式がフレーム間である場合に、前記変換係数のAC係数
値の中で絶対値が最大となる係数を算出し、前記係数値
が特定のしきい値より大きい場合に、前記符号化対象ブ
ロックのスケーリングファクタを基準スケーリングファ
クタより小さくする、すなわち基準値よりもより小さい
量子化ステップで量子化することで、画質劣化を抑え、
画面全体の符号量を一定以下に抑えることができる。
【0046】第10の発明の高能率符号化装置では、前
記符号量制御手段が、前記符号化対象ブロックの符号化
方式がフレーム間である場合に、前記符号化対象ブロッ
クの標本値より第一のアクティビティを算出し、前記差
分ブロックの標本値より第二のアクティビティを算出
し、前記第一のアクティビティが特定の第一のしきい値
より大きく、かつ、前記第二のアクティビティが特定の
第二のしきい値より大きい場合に、前記符号化対象ブロ
ックのスケーリングファクタを基準スケーリングファク
タよりも大きくする、すなわち基準値よりもより大きい
量子化ステップで量子化することで、画質劣化を抑え、
画面全体の符号量を一定以下に抑えることができる。
【0047】第11の発明の高能率符号化装置では、前
記符号量制御手段が、前記符号化対象ブロックの符号化
方式がフレーム間である場合に、前記変換係数のAC係
数値の絶対値和を算出し、前記符号化対象ブロックの標
本値よりアクティビティを算出し、前記絶対値和が特定
の第一のしきい値より大きく、かつ、前記アクティビテ
ィが特定の第二のしきい値より大きい場合に、前記符号
化対象ブロックのスケーリングファクタを基準スケーリ
ングファクタよりも大きくする、すなわち基準値よりも
より大きい量子化ステップで量子化することで、画質劣
化を抑え、画面全体の符号量を一定以下に抑えることが
できる。
【0048】第12の発明の高能率符号化装置では、前
記符号量制御手段が、前記符号化対象ブロックの符号化
方式がフレーム間である場合に、前記変換係数のAC係
数値の中で絶対値が最大となる係数を算出し、前記符号
化対象ブロックの標本値よりアクティビティを算出し、
前記係数が特定の第一のしきい値より大きく、かつ、前
記アクティビティが特定の第二のしきい値より大きい場
合に、前記符号化対象ブロックのスケーリングファクタ
を基準スケーリングファクタよりも大きくする、すなわ
ち基準値よりもより大きい量子化ステップで量子化する
ことで、画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定以下
に抑えることができる。
【0049】第13の発明の高能率符号化装置では、前
記符号量制御手段が、前記符号化対象ブロックの符号化
方式がフレーム間である場合に、前記差分ブロックの標
本値よりアクティビティを算出し、前記アクティビティ
が特定のしきい値より小さい場合に、前記符号化対象ブ
ロックのスケーリングファクタを基準スケーリングファ
クタより小さくする、すなわち基準値よりもより小さい
量子化ステップで量子化することで、画質劣化を抑え、
画面全体の符号量を一定以下に抑えることができる。
【0050】第14の発明の高能率符号化装置では、前
記符号量制御手段が、前記符号化対象ブロックの符号化
方式がフレーム間である場合に、前記変換係数のAC係
数値の絶対値和を算出し、前記絶対値和が特定のしきい
値より小さい場合に、前記符号化対象ブロックのスケー
リングファクタを基準スケーリングファクタより小さく
する、すなわち基準値よりもより小さい量子化ステップ
で量子化することで、画質劣化を抑え、画面全体の符号
量を一定以下に抑えることができる。
【0051】第15の発明の高能率符号化装置では、前
記符号量制御手段が、前記符号化対象ブロックの符号化
方式がフレーム間である場合に、前記符号化対象ブロッ
クの標本値よりアクティビティを算出し、前記アクティ
ビティが特定のしきい値より小さい場合に、前記符号化
対象ブロックのスケーリングファクタを基準スケーリン
グファクタより小さくする、すなわち基準値よりもより
小さい量子化ステップで量子化することで、画質劣化を
抑え、画面全体の符号量を一定以下に抑えることができ
る。
【0052】第16の発明の高能率符号化装置では、前
記符号量制御手段が、前記符号化対象ブロックの符号化
方式がフレーム間である場合に、前記符号化対象ブロッ
ク内の、Y−R成分ブロックの標本値に対し、特定の第
一のしきい値より大きい値を持つ標本値の個数を算出
し、前記個数が特定の第二のしきい値より多い場合に、
前記符号化対象ブロックのスケーリングファクタを基準
スケーリングファクタより小さくする、すなわち基準値
よりもより小さい量子化ステップで量子化することで、
画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定以下に抑える
ことができる。
【0053】第17の発明の高能率符号化装置では、前
記符号量制御手段が、前記符号化対象ブロックの符号化
方式がフレーム間である場合に、前記符号化対象ブロッ
ク内の、Y−B成分ブロックの標本値に対し、特定の第
一のしきい値より大きい値を持つ標本値の個数を算出
し、前記個数が特定の第二のしきい値より多い場合に、
前記符号化対象ブロックのスケーリングファクタを基準
スケーリングファクタより小さくする、すなわち基準値
よりもより小さい量子化ステップで量子化することで、
画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定以下に抑える
ことができる。
【0054】第18の発明の高能率符号化装置では、前
記符号量制御手段が、前記符号化対象ブロックの符号化
方式がフレーム間である場合に、前記符号化対象ブロッ
ク内の、Y−R成分ブロック、及びY−B成分ブロック
の標本値に対し、前記Y−R成分ブロックの標本値と前
記Y−B成分ブロックの標本値との差分値が、特定の第
一のしきい値より大きい値を持つ差分値の個数を算出
し、前記個数が特定の第二のしきい値より多い場合に、
前記符号化対象ブロックのスケーリングファクタを基準
スケーリングファクタより小さくする、すなわち基準値
よりもより小さい量子化ステップで量子化することで、
画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定以下に抑える
ことができる。
【0055】第19の発明の高能率符号化装置では、前
記符号量制御手段が、前記符号化対象ブロックの符号化
方式がフレーム間である場合に、前記符号化対象ブロッ
ク内の、Y−R成分ブロック、及びY−B成分ブロック
の標本値に対し、前記Y−B成分ブロックの標本値と前
記Y−R成分ブロックの標本値との差分値が、特定の第
一のしきい値より大きい値を持つ差分値の個数を算出
し、前記個数が特定の第二のしきい値より多い場合に、
前記符号化対象ブロックのスケーリングファクタを基準
スケーリングファクタより小さくする、すなわち基準値
よりもより小さい量子化ステップで量子化することで、
画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定以下に抑える
ことができる。
【0056】第20の発明の高能率符号化装置では、前
記符号量制御手段が、前記符号化対象ブロックの符号化
方式がフレーム間である場合に、前記符号化対象ブロッ
ク内の、Y成分ブロックの標本値に対し、特定の第一の
しきい値より大きい値を持つ標本値の個数を算出し、前
記個数が特定の第二のしきい値より多い場合に、前記符
号化対象ブロックのスケーリングファクタを基準スケー
リングファクタより大きくする、すなわち基準値よりも
より大きい量子化ステップで量子化することで、画質劣
化を抑え、画面全体の符号量を一定以下に抑えることが
できる。
【0057】第21の発明の高能率符号化装置では、前
記符号量制御手段が、前記符号化対象ブロックの符号化
方式がフレーム間である場合に、前記符号化対象ブロッ
ク内の、Y成分ブロックの標本値に対し、特定の第一の
しきい値より小さい値を持つ標本値の個数を算出し、前
記個数が特定の第二のしきい値より多い場合に、前記符
号化対象ブロックのスケーリングファクタを基準スケー
リングファクタより大きくする、すなわち基準値よりも
より大きい量子化ステップで量子化することで、画質劣
化を抑え、画面全体の符号量を一定以下に抑えることが
できる。
【0058】第22の発明の高能率符号化装置では、前
記符号量制御手段が、前記符号化対象ブロックの画面上
の位置が上端、下端、左端、及び右端のいずれかである
場合、前記符号化対象ブロックのスケーリングファクタ
を基準スケーリングファクタより大きくする、すなわち
基準値よりもより大きい量子化ステップで量子化するこ
とで、画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定以下に
抑えることができる。
【0059】第23の発明の高能率符号化装置では、前
記符号量制御手段が、前記符号化対象ブロックの動きベ
クトルと、前記符号化対象ブロックの周辺ブロックの動
きベクトルとのずれを算出し、前記ベクトルのずれが特
定のしきい値より多い場合に、前記符号化対象ブロック
のスケーリングファクタを基準スケーリングファクタよ
り小さくする、すなわち基準値よりもより小さい量子化
ステップで量子化することで、画質劣化を抑え、画面全
体の符号量を一定以下に抑えることができる。
【0060】第24の発明の高能率符号化装置では、前
記符号量制御手段が、前記符号化対象ブロックの動きベ
クトルと、前記符号化対象ブロックの周辺ブロックの動
きベクトルの種類を検出し、前記符号化対象ブロックの
動きベクトルの種類が、前記符号化対象ブロックの周辺
ブロックの動きベクトルの種類と異なっていた場合に、
前記符号化対象ブロックのスケーリングファクタを基準
スケーリングファクタより小さくする、すなわち基準値
よりもより小さい量子化ステップで量子化することで、
画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定以下に抑える
ことができる。
【0061】第25の発明の高能率符号化装置では、入
力された画像に対し、複数の予測演算方式を前記入力画
像を分割するブロック単位で適応的に切り替え、直交変
換、及び可変長符号化を行う符号化手段と、前記符号化
手段における符号化の際の符号量を制御する符号量制御
手段からなる高能率符号化装置において、前記符号量制
御手段が、前記ブロック単位で検出した第一の動きベク
トルと、複数の前記ブロックからなるスーパーブロック
単位で検出した第二の動きベクトルを用いて、前記ブロ
ック毎にそのブロックの保護度合いを表す重要度を検出
し、前記重要度と基準となるスケーリングファクタか
ら、前記ブロックのスケーリングファクタを決定するこ
とで、画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定以下に
抑えることができる。
【0062】(実施の形態1)以下、本発明の第1の実
施の形態について図1、2を参照しながら説明する。
【0063】図1において、100は第一のブロック化
部、101は第一のマクロブロック部、102は動きベ
クトル検出部、103は差分画像生成部、104は第二
のブロック化部、105は第二のマクロブロック化部、
106は圧縮部入力マクロブロック決定部、107は直
交変換部、108は重要度算出部、109は符号量先読
み部、110は最終スケーリングファクタ決定部、11
1はスケーリングファクタ決定部、112は量子化部、
113は可変長符号化部、114はローカルデコーダで
ある。
【0064】次に本実施の形態の動作について説明す
る。入力された画像信号は第一のブロック化部100、
動きベクトル検出部102、及び差分画像生成部103
に入力される。第一のブロック化部100は入力された
画像の標本値を水平方向に8個、垂直方法に8個集め
て、8×8個の標本値からなる第一のブロックを生成す
る。第一のブロックは第一のマクロブロック化部101
に入力される。第一のマクロブロック化部101は、第
一のブロックを複数個集めて第一のマクロブロックを生
成する。第一のマクロブロックは圧縮入力マクロブロッ
ク決定部106、及び重要度算出部108に入力され
る。動きベクトル検出部102は、入力された画像と、
その予測に用いる参照画像から動きベクトル検出を行
い、動きベクトルを出力する。動きベクトルは差分画像
生成部103、及び重要度算出部108に入力される。
【0065】差分画像生成部103は、入力された動き
ベクトルと参照画像を用いて予測画像を生成し、入力さ
れた画像と予測画像との差分演算を行い、差分画像を生
成する。差分画像は第二のブロック化部104に入力さ
れる。第二のブロック化部104は入力された差分画像
の標本値を水平方向に8個、垂直方法に8個集めて、8
×8個の標本値からなる第二のブロックを生成する。第
二のブロックは第二のマクロブロック化部105に入力
される。第二のマクロブロック化部105は、第二のブ
ロックを複数個集めて第二のマクロブロックを生成す
る。第二のマクロブロックは圧縮入力マクロブロック決
定部106に入力される。圧縮入力マクロブロック決定
部106は、符号化の対象となっている画像の符号化の
方式がフレーム内ならば、第一のマクロブロックを出力
し、この場合、第一のマクロブロックは直交変換部10
7に入力される。これに対し、符号化の方式がフレーム
間ならば第二のマクロブロックを出力し、この場合、第
二のマクロブロックが直交変換部107に入力される。
直交変換部107は入力されたマクロブロックに対し、
ブロック単位で直交変換を行い、係数マクロブロックを
生成する。係数マクロブロックは符号量先読み部10
9、重要度算出部108、及び量子化部112に入力さ
れる。重要度算出部108は入力された第一マクロブロ
ック、第二マクロブロック、係数マクロブロック、及び
動きベクトルの情報の内、少なくとも一つの情報を用い
て、そのマクロブロックの重要度を設定する。マクロブ
ロックの重要度は符号量先読み部109、及び量子化部
112に入力される。スケーリングファクタ決定部11
1は、既に符号化され、かつ現在符号化対象となってい
る画像とピクチャタイプが同じ画像で使用されたスケー
リングファクタの情報を用いて、選択可能なK個のスケ
ーリングファクタの中から、候補となるL個のスケーリ
ングファクタを決定する。
【0066】例えば、選択可能なスケーリングファクタ
の総数を31(K=31)、候補となるスケーリングフ
ァクタの総数を9(L=9)とし、現在符号化対象とな
っている画像のピクチャタイプがPピクチャで、その直
前の符号化済みのPピクチャのスケーリングファクタが
16であった場合、現在符号化対象となっている画像の
符号量見積もりを行うための候補となるスケーリングフ
ァクタには、1、13、14、15、16、17、1
8、19、31が選択される。符号量先読み部109
は、各スケーリングファクタと、入力された重要度よ
り、そのマクロブロックのスケーリングファクタを決定
し、決定されたスケーリングファクタを用いて係数マク
ロブロックを量子化、可変長符号化を行う。各マクロブ
ロックは、その重要度に応じて4段階のクラスに分けら
れ、各クラスに対応したオフセットが与えられる。例え
ば、クラスが0のマクロブロックに対してはオフセット
0が与えられ、クラスが3のマクロブロックに対しては
オフセット3が与えられる。スケーリングファクタを1
6として符号量の先読みを行う場合、クラスが0のマク
ロブロックに対しては、16+0=16で量子化を行
い、クラスが3のマクロブロックに対しては16+3=
19で量子化を行う。これにより重要と判断されたマク
ロブロックはより小さなスケーリングファクタで量子化
され、重要でないと判断されたマクロブロックはより大
きなスケーリングファクタで量子化されるため、画像の
特徴に応じた符号量制御が可能となる。
【0067】この処理を一画面中の全マクロブロックに
対して行い、各スケーリングファクタで量子化、及び可
変長符号化を行ったときの符号量を算出する。各スケー
リングファクタ毎に算出したL個の符号量は最終スケー
リングファクタ決定部110に入力される。最終スケー
リングファクタ決定部110は入力されたL個の符号量
の中で、目的符号量に最も近い符号量を与えるスケーリ
ングファクタを最終スケーリングファクタとして決定す
る。最終スケーリングファクタは量子化部112、及び
スケーリングファクタ決定部111に入力される。スケ
ーリングファクタ決定部は、同一ピクチャのスケーリン
グファクタを入力されたスケーリングファクタに置き換
える。量子化部112は入力された最終スケーリングフ
ァクタに重要度で定められるオフセットを加え、係数マ
クロブロックを量子化し、量子化データを出力する。量
子化データは可変長符号化部113に入力される。可変
長符号化部113は入力された量子化データを可変長符
号化し、符号語を出力する。符号語はローカルデコーダ
114に入力される。ローカルデコーダ114は入力さ
れた符号語を復号し得られる復号画像を差分画像生成部
103に入力する。
【0068】図2を用いて、先に述べたK=31、L=
9で、直前に符号化した同一ピクチャのスケーリングフ
ァクタが16だった場合のスケーリングファクタ決定
部、符号量先読み部、及び最終スケーリングファクタ決
定部の動作について説明する。150はスケーリングフ
ァクタ決定部、151は符号量先読み部、152は最終
スケーリングファクタ決定部である。この場合、候補と
なるスケーリングファクタは1、13、14、15、1
6、17、18、19、31であり、各スケーリングフ
ァクタに応じて符号量の算出を行う。いま各スケーリン
グファクタの符号量が、図2に示すように算出されたと
する。9つの符号量は最終スケーリングファクタ決定部
152に入力される。最終スケーリングファクタ決定部
152は、目的符号量に最も近い符号量を与えるスケー
リングファクタを、最終スケーリングファクタとして決
定する。この場合、目的符号量は62000ビットであ
るため、最終スケーリングファクタは15となる。
【0069】これにより、より少ない回路規模で画質劣
化を抑え、画面全体の符号量を一定以下に抑えることが
できる。
【0070】(実施の形態2)以下、本発明の第2の実
施の形態について図1、3を参照しながら説明する。
【0071】各構成、及び基本的な動作は実施の形態1
で述べた通りであるが、スケーリングファクタ決定部1
11が、既に符号化され、かつ現在符号化対象となって
いる画像とピクチャタイプが同じ画像で使用されたスケ
ーリングファクタの周辺を細かく、その他の領域を荒く
分割して、選択可能なK個のスケーリングファクタの中
から、候補となるL個のスケーリングファクタを決定す
る。
【0072】図3を用いて、先に述べたK=31、L=
9で、直前に符号化した同一ピクチャのスケーリングフ
ァクタが16だった場合のスケーリングファクタ決定
部、符号量先読み部、及び最終スケーリングファクタ決
定部の動作について説明する。200はスケーリングフ
ァクタ決定部、201は符号量先読み部、202は最終
スケーリングファクタ決定部である。この場合、候補と
なるスケーリングファクタは1、9、13、15、1
6、17、19、23、31であり、各スケーリングフ
ァクタに応じて符号量の算出を行う。いま各スケーリン
グファクタの符号量が、図3に示すように算出されたと
する。9つの符号量は最終スケーリングファクタ決定部
202に入力される。最終スケーリングファクタ決定部
202は、目的符号量に最も近い符号量を与えるスケー
リングファクタを、最終スケーリングファクタとして決
定する。この場合、目的符号量は62000ビットであ
るため、最終スケーリングファクタは15となる。
【0073】これにより、より少ない回路規模で画質劣
化を抑え、画面全体の符号量を一定以下に抑えることが
できる。
【0074】(実施の形態3)以下、本発明の第3の実
施の形態について図4、5、6を参照しながら説明す
る。
【0075】図4において、300は第一のブロック化
部、301は第一のマクロブロック部、302は動きベ
クトル検出部、303は差分画像生成部、304は第二
のブロック化部、305は第二のマクロブロック化部、
306は圧縮部入力マクロブロック決定部、307は直
交変換部、308は重要度算出部、309は符号量先読
み部、310は最終スケーリングファクタ決定部、31
1はシーンチェンジ検出部、312はスケーリングファ
クタ決定部、313は量子化部、314は可変長符号化
部、315はローカルデコーダである。
【0076】次に本実施の形態の動作について説明す
る。入力された画像信号は第一のブロック化部300、
動きベクトル検出部302、及び差分画像生成部303
に入力される。第一のブロック化部300は入力された
画像の標本値を水平方向に8個、垂直方法に8個集め
て、8×8個の標本値からなる第一のブロックを生成す
る。第一のブロックは第一のマクロブロック化部301
に入力される。第一のマクロブロック化部301は、第
一のブロックを複数個集めて第一のマクロブロックを生
成する。第一のマクロブロックは圧縮入力マクロブロッ
ク決定部306、及び重要度算出部308に入力され
る。動きベクトル検出部302は、入力された画像と、
その予測に用いる参照画像から動きベクトル検出を行
い、動きベクトルを出力する。動きベクトルは差分画像
生成部303、及び重要度算出部308に入力される。
【0077】差分画像生成部303は、入力された動き
ベクトルと参照画像を用いて予測画像を生成し、入力さ
れた画像と予測画像との差分演算を行い、差分画像を生
成する。差分画像は第二のブロック化部304、及びシ
ーンチェンジ検出部311に入力される。シーンチェン
ジ検出部311は入力された差分画像よりシーンチェン
ジは発生したか否かを検出し、シーンチェンジ情報を出
力する。シーンチェンジ情報はスケーリングファクタ決
定部312に入力される。第二のブロック化部304は
入力された差分画像の標本値を水平方向に8個、垂直方
法に8個集めて、8×8個の標本値からなる第二のブロ
ックを生成する。第二のブロックは第二のマクロブロッ
ク化部305に入力される。第二のマクロブロック化部
305は、第二のブロックを複数個集めて第二のマクロ
ブロックを生成する。第二のマクロブロックは圧縮入力
マクロブロック決定部306に入力される。圧縮入力マ
クロブロック決定部306は、符号化の対象となってい
る画像の符号化の方式がフレーム内ならば、第一のマク
ロブロックを出力し、この場合、第一のマクロブロック
は直交変換部307に入力される。これに対し、符号化
の方式がフレーム間ならば第二のマクロブロックを出力
し、この場合、第二のマクロブロックが直交変換部30
7に入力される。直交変換部307は入力されたマクロ
ブロックに対し、ブロック単位で直交変換を行い、係数
マクロブロックを生成する。係数マクロブロックは符号
量先読み部309、重要度算出部308、及び量子化部
313に入力される。重要度算出部308は入力された
第一マクロブロック、第二マクロブロック、係数マクロ
ブロック、及び動きベクトルの情報の内、少なくとも一
つの情報を用いて、そのマクロブロックの重要度を設定
する。マクロブロックの重要度は符号量先読み部30
9、及び量子化部313に入力される。スケーリングフ
ァクタ決定部312は、シーンチェンジ情報と、既に符
号化され、かつ現在符号化対象となっている画像とピク
チャタイプが同じ画像で使用されたスケーリングファク
タの情報を用いて、シーンチェンジが発生した場合は、
シーンチェンジ発生用のL個の候補スケーリングファク
タを決定し、シーンチェンジが発生していない場合は、
シーンチェンジ非発生用のL個の候補スケーリングファ
クタを決定、出力する。
【0078】例えば、選択可能なスケーリングファクタ
の総数を31(K=31)、候補となるスケーリングフ
ァクタの総数を9(L=9)とし、現在符号化対象とな
っている画像のピクチャタイプがPピクチャで、その直
前の符号化済みのPピクチャのスケーリングファクタが
16であった場合、差分画像のアクティビティが特定の
しきい値を越えたらシーンチェンジが発生したとして、
現在符号化対象となっている画像の符号量見積もりを行
うための候補となるスケーリングファクタとして、シー
ンチェンジ発生用の候補スケーリングファクタ、1、
4、8、12、16、20、24、28、31が選択さ
れる。逆に差分画像のアクティビティがしきい値よりも
小さければシーンチェンジが発生しなかったとして、シ
ーンチェンジ非発生用の候補スケーリングファクタ、
1、9、13、15、16、17、19、23、31が
選択される。符号量先読み部309は、各スケーリング
ファクタと、入力された重要度より、そのマクロブロッ
クのスケーリングファクタを決定し、決定されたスケー
リングファクタを用いて係数マクロブロックを量子化、
可変長符号化を行う。
【0079】実施の形態1で述べたように各マクロブロ
ックは、その重要度に応じて4段階のクラスに分けら
れ、各クラスに対応したオフセットが与えられる。各ス
ケーリングファクタ毎に算出したL個の符号量は最終ス
ケーリングファクタ決定部310に入力される。最終ス
ケーリングファクタ決定部310は入力されたL個の符
号量の中で、目的符号量に最も近い符号量を与えるスケ
ーリングファクタを最終スケーリングファクタとして決
定する。最終スケーリングファクタは量子化部313、
及びスケーリングファクタ決定部312に入力される。
スケーリングファクタ決定部312は、同一ピクチャの
スケーリングファクタを入力されたスケーリングファク
タに置き換える。量子化部313は入力された最終スケ
ーリングファクタに重要度で定められるオフセットを加
え、係数マクロブロックを量子化し、量子化データを出
力する。量子化データは可変長符号化部314に入力さ
れる。可変長符号化部314は入力された量子化データ
を可変長符号化し、符号語を出力する。符号語はローカ
ルデコーダ315に入力される。ローカルデコーダ31
5は入力された符号語を復号して得られる復号画像を、
差分画像生成部303に入力される。
【0080】図5、6を用いて、先に述べたK=31、
L=9、直前に符号化した同一ピクチャのスケーリング
ファクタを16とし、シーンチェンジが発生した場合
と、発生しなかった場合のスケーリングファクタ決定
部、符号量先読み部、及び最終スケーリングファクタ決
定部の動作について説明する。
【0081】図5はシーンチェンジが発生した場合であ
る。350はスケーリングファクタ決定部、351は符
号量先読み部、352は最終スケーリングファクタ決定
部である。この場合、候補となるスケーリングファクタ
は1、4、8、12、16、20、24、28、31で
あり、各スケーリングファクタに応じて符号量の算出を
行う。いま各スケーリングファクタの符号量が、図5に
示すように算出されたとする。9つの符号量は最終スケ
ーリングファクタ決定部352に入力される。最終スケ
ーリングファクタ決定部352は、目的符号量に最も近
い符号量を与えるスケーリングファクタを、最終スケー
リングファクタとして決定する。この場合、目的符号量
は62000ビットであるため、最終スケーリングファ
クタは12となる。
【0082】図6はシーンチェンジが発生しなかった場
合である。360はスケーリングファクタ決定部、36
1は符号量先読み部、362は最終スケーリングファク
タ決定部である。この場合、候補となるスケーリングフ
ァクタは1、9、13、15、16、17、19、2
3、31であり、各スケーリングファクタに応じて符号
量の算出を行う。いま各スケーリングファクタの符号量
が、図6に示すように算出されたとする。9つの符号量
は最終スケーリングファクタ決定部352に入力され
る。最終スケーリングファクタ決定部352は、目的符
号量に最も近い符号量を与えるスケーリングファクタ
を、最終スケーリングファクタとして決定する。この場
合、目的符号量は62000ビットであるため、最終ス
ケーリングファクタは15となる。
【0083】これにより、より少ない回路規模で画質劣
化を抑え、画面全体の符号量を一定以下に抑えることが
できる。
【0084】(実施の形態4)以下、本発明の第4の実
施の形態について図7を参照しながら説明する。
【0085】図7において、400は第一のブロック化
部、401は第一のマクロブロック部、402は動きベ
クトル検出部、403は差分画像生成部、404は第二
のブロック化部、405は第二のマクロブロック化部、
406は圧縮部入力マクロブロック決定部、407は直
交変換部、408は重要度算出部、409は符号量先読
み部、410は最終スケーリングファクタ決定部、41
1はシーンチェンジ検出部、412はスケーリングファ
クタ決定部、413は量子化部、414は可変長符号化
部、415はローカルデコーダである。
【0086】次に本実施の形態の動作について説明す
る。入力された画像信号は第一のブロック化部400、
動きベクトル検出部402、及び差分画像生成部403
に入力される。第一のブロック化部400は入力された
画像の標本値を水平方向に8個、垂直方法に8個集め
て、8×8個の標本値からなる第一のブロックを生成す
る。第一のブロックは第一のマクロブロック化部401
に入力される。第一のマクロブロック化部401は、第
一のブロックを複数個集めて第一のマクロブロックを生
成する。第一のマクロブロックは圧縮入力マクロブロッ
ク決定部406、及び重要度算出部408に入力され
る。動きベクトル検出部402は、入力された画像と、
その予測に用いる参照画像から動きベクトル検出を行
い、動きベクトルを出力する。動きベクトルは差分画像
生成部403、重要度算出部408、及びシーンチェン
ジ検出部411に入力される。シーンチェンジ検出部4
11は入力された動きベクトルよりシーンチェンジが発
生したか否かを検出し、シーンチェンジ情報を出力す
る。シーンチェンジ情報はスケーリングファクタ決定部
412に入力される。
【0087】差分画像生成部403は、入力された動き
ベクトルと参照画像を用いて予測画像を生成し、入力さ
れた画像と予測画像との差分演算を行い、差分画像を生
成する。差分画像は第二のブロック化部404に入力さ
れる。第二のブロック化部404は入力された差分画像
の標本値を水平方向に8個、垂直方法に8個集めて、8
×8個の標本値からなる第二のブロックを生成する。第
二のブロックは第二のマクロブロック化部405に入力
される。第二のマクロブロック化部405は、第二のブ
ロックを複数個集めて第二のマクロブロックを生成す
る。第二のマクロブロックは圧縮入力マクロブロック決
定部406に入力される。圧縮入力マクロブロック決定
部406は、符号化の対象となっている画像の符号化の
方式がフレーム内ならば、第一のマクロブロックを出力
し、この場合、第一のマクロブロックは直交変換部40
7に入力される。これに対し、符号化の方式がフレーム
間ならば第二のマクロブロックを出力し、この場合、第
二のマクロブロックが直交変換部407に入力される。
直交変換部407は入力されたマクロブロックに対し、
ブロック単位で直交変換を行い、係数マクロブロックを
生成する。係数マクロブロックは符号量先読み部40
9、重要度算出部408、及び量子化部413に入力さ
れる。重要度算出部408は入力された第一マクロブロ
ック、第二マクロブロック、係数マクロブロック、及び
動きベクトルの情報の内、少なくとも一つの情報を用い
て、そのマクロブロックの重要度を設定する。マクロブ
ロックの重要度は符号量先読み部409、及び量子化部
413に入力される。スケーリングファクタ決定部41
2は、シーンチェンジ情報と、既に符号化され、かつ現
在符号化対象となっている画像とピクチャタイプが同じ
画像で使用されたスケーリングファクタの情報を用い
て、シーンチェンジが発生した場合は、シーンチェンジ
発生用のL個の候補スケーリングファクタを決定し、シ
ーンチェンジが発生していない場合は、シーンチェンジ
非発生用のL個の候補スケーリングファクタを決定、出
力する。シーンチェンジ用のL個の候補スケーリングフ
ァクタ、及びシーンチェンジ非発生用のL個の候補スケ
ーリングファクタについては実施の形態3で述べた通り
である。
【0088】最終スケーリングファクタ決定部410は
入力されたL個の符号量の中で、目的符号量に最も近い
符号量を与えるスケーリングファクタを最終スケーリン
グファクタとして決定する。最終スケーリングファクタ
は量子化部413、及びスケーリングファクタ決定部4
12に入力される。スケーリングファクタ決定部412
は、同一ピクチャのスケーリングファクタを入力された
スケーリングファクタに置き換える。量子化部413は
入力された最終スケーリングファクタに重要度で定めら
れるオフセットを加え、係数マクロブロックを量子化
し、量子化データを出力する。量子化データは可変長符
号化部414に入力される。可変長符号化部414は入
力された量子化データを可変長符号化し、符号語を出力
する。符号語はローカルデコーダ415に入力される。
ローカルデコーダ415は入力された符号語を復号化す
ることで得られる復号画像を、差分画像生成部に入力す
る。
【0089】これにより、より少ない回路規模で画質劣
化を抑え、画面全体の符号量を一定以下に抑えることが
できる。
【0090】(実施の形態5)以下、本発明の第5の実
施の形態について図4を参照しながら説明する。
【0091】各構成、及び基本的な動作は実施の形態3
で述べた通りであるが、スケーリングファクタ決定部3
12が、シーンチェンジが発生した場合には、選択可能
なK個の領域を均等に分割して、候補となるL個のスケ
ーリングファクタを決定し、シーンチェンジが発生しな
かった場合には、選択可能なK個のスケーリングファク
タの中から、直前に符号化された同一ピクチャの最終ス
ケーリングファクタの周辺を細かく、それ以外の領域を
荒く分割することで候補となるL個のスケーリングファ
クタを決定することを特徴としている。
【0092】これにより、より少ない回路規模で画質劣
化を抑え、画面全体の符号量を一定以下に抑えることが
できる。
【0093】(実施の形態6)以下、本発明の第6の実
施の形態について図8を参照しながら説明する。
【0094】図8において、500は第一のブロック化
部、501は第一のマクロブロック部、502は動きベ
クトル検出部、503は差分画像生成部、504は第二
のブロック化部、505は第二のマクロブロック化部、
506は圧縮部入力マクロブロック決定部、507は直
交変換部、508は重要度算出部、509はスケーリン
グファクタ決定部、510は量子化部、511は可変長
符号化部、512はローカルデコーダである。
【0095】次に本実施の形態の動作について説明す
る。入力された画像信号は第一のブロック化部500、
動きベクトル検出部502、及び差分画像生成部503
に入力される。第一のブロック化部500は入力された
画像の標本値を水平方向に8個、垂直方法に8個集め
て、8×8個の標本値からなる第一のブロックを生成す
る。第一のブロックは第一のマクロブロック化部501
に入力される。第一のマクロブロック化部501は、第
一のブロックを複数個集めて第一のマクロブロックを生
成する。第一のマクロブロックは圧縮入力マクロブロッ
ク決定部506、及び重要度算出部508に入力され
る。動きベクトル検出部502は、入力された画像と、
その予測に用いる参照画像から動きベクトル検出を行
い、動きベクトルを出力する。動きベクトルは差分画像
生成部503、及び重要度算出部508に入力される。
【0096】差分画像生成部503は、入力された動き
ベクトルと参照画像を用いて予測画像を生成し、入力さ
れた画像と予測画像との差分演算を行い、差分画像を生
成する。差分画像は第二のブロック化部504に入力さ
れる。第二のブロック化部504は入力された差分画像
の標本値を水平方向に8個、垂直方法に8個集めて、8
×8個の標本値からなる第二のブロックを生成する。第
二のブロックは第二のマクロブロック化部505に入力
される。第二のマクロブロック化部505は、第二のブ
ロックを複数個集めて第二のマクロブロックを生成す
る。第二のマクロブロックは圧縮入力マクロブロック決
定部506に入力される。圧縮入力マクロブロック決定
部506は、符号化の対象となっている画像の符号化の
方式がフレーム内ならば、第一のマクロブロックを出力
し、この場合、第一のマクロブロックは直交変換部50
7に入力される。これに対し、符号化の方式がフレーム
間ならば第二のマクロブロックを出力し、この場合、第
二のマクロブロックが直交変換部507に入力される。
直交変換部507は入力されたマクロブロックに対し、
ブロック単位で直交変換を行い、係数マクロブロックを
生成する。係数マクロブロックは重要度算出部508、
及び量子化部510に入力される。重要度算出部508
は入力された第一マクロブロック、第二マクロブロッ
ク、係数マクロブロック、動きベクトル、目的符号量か
ら現在符号化対象となっているマクロブロックまでに発
生した発生符号量との差(残符号量)の情報の内、少な
くとも一つの情報を用いて、そのマクロブロックの重要
度を設定する。マクロブロックの重要度はスケーリング
ファクタ決定部509、及び量子化部510に入力され
る。スケーリングファクタ決定部509は、入力された
重要度と基準となる基準スケーリングファクタより、そ
のマクロブロックのスケーリングファクタを決定する。
決定されたスケーリングファクタは量子化部510に入
力される。量子化部510は入力されたスケーリングフ
ァクタで、係数マクロブロックを量子化し、量子化デー
タを出力する。量子化データは可変長符号化部511に
入力される。可変長符号化部511は入力された量子化
データを可変長符号化し、符号語を出力する。符号語は
重要度算出部508、及びローカルデコーダ512に入
力される。スケーリングファクタ決定部509は入力さ
れた符号語より発生符号量を更新する。ローカルデコー
ダ512は入力された符号語を復号して得られる復号画
像を差分画像生成部503に入力する。
【0097】これにより、画質劣化を抑え、画面全体の
符号量を一定以下に抑えることができる。
【0098】(実施の形態7)以下、本発明の第7の実
施の形態について図8を参照しながら説明する。
【0099】本実施の形態の構成、及び基本的な動作は
実施の形態6で述べた通り(図8参照)であるが、重要
度算出部508が、符号化の対象となっている画像の符
号化の方式がフレーム間ならば、差分画像をマクロブロ
ック化した第二マクロブロックのアクティビティを算出
し、算出したアクティビティがしきい値よりも大きい場
合は、符号化対象となっているマクロブロックのスケー
リングファクタを、基準となるスケーリングファクタよ
り小さくする、すなわち基準値よりも、より小さい量子
化ステップで量子化することを特徴としている。
【0100】これにより、複雑な動きをしている領域を
保護することができ、画質劣化を抑え、画面全体の符号
量を一定以下に抑えることができる。
【0101】(実施の形態8)以下、本発明の第8の実
施の形態について図8を参照しながら説明する。
【0102】本実施の形態の構成、及び基本的な動作は
実施の形態6で述べた通り(図8参照)であるが、重要
度算出部508が、符号化の対象となっている画像の符
号化の方式がフレーム間ならば、係数マクロブロックの
AC係数の絶対値和を算出し、AC係数の絶対値和がし
きい値よりも大きい場合は、符号化対象となっているマ
クロブロックのスケーリングファクタを、基準となるス
ケーリングファクタより小さくする、すなわち基準値よ
りも、より小さい量子化ステップで量子化することを特
徴としている。
【0103】これにより、複雑な動きをしている領域を
保護することができ、画質劣化を抑え、画面全体の符号
量を一定以下に抑えることができる。
【0104】(実施の形態9)以下、本発明の第9の実
施の形態について図8を参照しながら説明する。
【0105】本実施の形態の構成、及び基本的な動作は
実施の形態6で述べた通り(図8参照)であるが、重要
度算出部508が、符号化の対象となっている画像の符
号化の方式がフレーム間ならば、係数マクロブロックの
AC係数の中で絶対値が最大となる係数を算出し、AC
係数の絶対値の最大値がしきい値よりも大きい場合は、
符号化対象となっているマクロブロックのスケーリング
ファクタを、基準となるスケーリングファクタより小さ
くする、すなわち基準値よりも、より小さい量子化ステ
ップで量子化することを特徴としている。
【0106】これにより、複雑な動きをしている領域を
保護することができ、画質劣化を抑え、画面全体の符号
量を一定以下に抑えることができる。
【0107】(実施の形態10)以下、本発明の第10
の実施の形態について図8を参照しながら説明する。
【0108】本実施の形態の構成、及び基本的な動作は
実施の形態6で述べた通り(図8参照)であるが、重要
度算出部508が、符号化の対象となっている画像の符
号化の方式がフレーム間ならば、原画像をマクロブロッ
ク化した第一マクロブロックから第一のアクティビティ
を算出し、差分画像をマクロブロック化した第二マクロ
ブロックから第二のアクティビティを算出し、第一のア
クティビティが第一のしきい値より大きく、かつ第二の
アクティビティが第二のしきい値より大きい場合は、符
号化対象となっているマクロブロックのスケーリングフ
ァクタを、基準となるスケーリングファクタより大きく
する、すなわち基準値よりも、より大きい量子化ステッ
プで量子化することを特徴としている。
【0109】これにより、複雑な背景、及び複雑な背景
上を動いている領域を保護せず、符号量を他の領域に与
えることで、画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定
以下に抑えることができる。
【0110】(実施の形態11)以下、本発明の第11
の実施の形態について図8を参照しながら説明する。
【0111】本実施の形態の構成、及び基本的な動作は
実施の形態6で述べた通り(図8参照)であるが、重要
度算出部508が、符号化の対象となっている画像の符
号化の方式がフレーム間ならば、係数マクロブロックの
AC係数の絶対値和を算出し、原画像をマクロブロック
化した第一マクロブロックのアクティビティを算出し、
AC係数の絶対値和が第一のしきい値より大きく、かつ
アクティビティが第二のしきい値より大きい場合は、符
号化対象となっているマクロブロックのスケーリングフ
ァクタを、基準となるスケーリングファクタより大きく
する、すなわち基準値よりも、より大きい量子化ステッ
プで量子化することを特徴としている。
【0112】これにより、複雑な背景、及び複雑な背景
上を動いている領域を保護せず、符号量を他の領域に与
えることで、画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定
以下に抑えることができる。
【0113】(実施の形態12)以下、本発明の第12
の実施の形態について図8を参照しながら説明する。
【0114】本実施の形態の構成、及び基本的な動作は
実施の形態6で述べた通り(図8参照)であるが、重要
度算出部508が、符号化の対象となっている画像の符
号化の方式がフレーム間ならば、係数マクロブロックの
AC係数の中で絶対値が最大となる係数を算出し、原画
像をマクロブロック化した第一マクロブロックのアクテ
ィビティを算出し、AC係数の絶対値の最大値が第一の
しきい値より大きく、かつアクティビティが第二のしき
い値より大きい場合は、符号化対象となっているマクロ
ブロックのスケーリングファクタを、基準となるスケー
リングファクタより大きくする、すなわち基準値より
も、より大きい量子化ステップで量子化することを特徴
としている。
【0115】これにより、複雑な背景、及び複雑な背景
上を動いている領域を保護せず、符号量を他の領域に与
えることで、画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定
以下に抑えることができる。
【0116】(実施の形態13)以下、本発明の第13
の実施の形態について図8を参照しながら説明する。
【0117】本実施の形態の構成、及び基本的な動作は
実施の形態6で述べた通り(図8参照)であるが、重要
度算出部508が、符号化の対象となっている画像の符
号化の方式がフレーム間ならば、差分画像をマクロブロ
ック化した第二マクロブロックのアクティビティを算出
し、算出したアクティビティがしきい値よりも小さい場
合は、符号化対象となっているマクロブロックのスケー
リングファクタを、基準となるスケーリングファクタよ
り小さくする、すなわち基準値よりも、より小さい量子
化ステップで量子化することを特徴としている。
【0118】これにより、平坦領域を保護することがで
き、画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定以下に抑
えることができる。
【0119】(実施の形態14)以下、本発明の第14
の実施の形態について図8を参照しながら説明する。
【0120】本実施の形態の構成、及び基本的な動作は
実施の形態6で述べた通り(図8参照)であるが、重要
度算出部508が、符号化の対象となっている画像の符
号化の方式がフレーム間ならば、係数マクロブロックの
AC係数の中で絶対値が最大となる係数を算出し、算出
したAC係数の絶対値の最大値がしきい値よりも小さい
場合は、符号化対象となっているマクロブロックのスケ
ーリングファクタを、基準となるスケーリングファクタ
より小さくする、すなわち基準値よりも、より小さい量
子化ステップで量子化することを特徴としている。
【0121】これにより、平坦領域を保護することがで
き、画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定以下に抑
えることができる。
【0122】(実施の形態15)以下、本発明の第15
の実施の形態について図8を参照しながら説明する。
【0123】本実施の形態の構成、及び基本的な動作は
実施の形態6で述べた通り(図8参照)であるが、重要
度算出部508が、符号化の対象となっている画像の符
号化の方式がフレーム間ならば、原画像をマクロブロッ
ク化した第一マクロブロックのアクティビティを算出
し、算出したアクティビティがしきい値よりも小さい場
合は、符号化対象となっているマクロブロックのスケー
リングファクタを、基準となるスケーリングファクタよ
り小さくする、すなわち基準値よりも、より小さい量子
化ステップで量子化することを特徴としている。
【0124】これにより、平坦領域を保護することがで
き、画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定以下に抑
えることができる。
【0125】(実施の形態16)以下、本発明の第16
の実施の形態について図8を参照しながら説明する。
【0126】本実施の形態の構成、及び基本的な動作は
実施の形態6で述べた通り(図8参照)であるが、重要
度算出部508が、符号化の対象となっている画像の符
号化の方式がフレーム間ならば、原画像をマクロブロッ
ク化した第一マクロブロック中のY−R成分ブロックの
標本値に対し、第一のしきい値より大きい値を持つ標本
値の個数を算出し、しきい値より大きい標本値の個数が
第二のしきい値より多い場合は、符号化対象となってい
るマクロブロックのスケーリングファクタを、基準とな
るスケーリングファクタより小さくする、すなわち基準
値よりも、より小さい量子化ステップで量子化すること
を特徴としている。
【0127】これにより、彩度の高い赤色を含む領域を
保護することができ、画質劣化を抑え、画面全体の符号
量を一定以下に抑えることができる。
【0128】(実施の形態17)以下、本発明の第17
の実施の形態について図8を参照しながら説明する。
【0129】本実施の形態の構成、及び基本的な動作は
実施の形態6で述べた通り(図8参照)であるが、重要
度算出部508が、符号化の対象となっている画像の符
号化の方式がフレーム間ならば、原画像をマクロブロッ
ク化した第一マクロブロック中のY−B成分ブロックの
標本値に対し、第一のしきい値より大きい値を持つ標本
値の個数を算出し、しきい値より大きい標本値の個数が
第二のしきい値より多い場合は、符号化対象となってい
るマクロブロックのスケーリングファクタを、基準とな
るスケーリングファクタより小さくする、すなわち基準
値よりも、より小さい量子化ステップで量子化すること
を特徴としている。
【0130】これにより、彩度の高い青色を含む領域を
保護することができ、画質劣化を抑え、画面全体の符号
量を一定以下に抑えることができる。
【0131】(実施の形態18)以下、本発明の第18
の実施の形態について図8を参照しながら説明する。
【0132】本実施の形態の構成、及び基本的な動作は
実施の形態6で述べた通り(図8参照)であるが、重要
度算出部508が、符号化の対象となっている画像の符
号化の方式がフレーム間ならば、原画像をマクロブロッ
ク化した第一マクロブロック中のY−R成分ブロック、
及びY−B成分ブロックの標本値に対し、Y−R成分ブ
ロックの標本値とY−B成分ブロックの標本値との差分
が、第一のしきい値より大きい値を持つ標本値の個数を
算出し、しきい値より大きい標本値の個数が第二のしき
い値より多い場合は、符号化対象となっているマクロブ
ロックのスケーリングファクタを、基準となるスケーリ
ングファクタより小さくする、すなわち基準値よりも、
より小さい量子化ステップで量子化することを特徴とし
ている。
【0133】これにより、彩度の高い赤色を含む領域を
保護することができ、画質劣化を抑え、画面全体の符号
量を一定以下に抑えることができる。
【0134】(実施の形態19)以下、本発明の第19
の実施の形態について図8を参照しながら説明する。
【0135】本実施の形態の構成、及び基本的な動作は
実施の形態6で述べた通り(図8参照)であるが、重要
度算出部508が、符号化の対象となっている画像の符
号化の方式がフレーム間ならば、原画像をマクロブロッ
ク化した第一マクロブロック中のY−R成分ブロック、
及びY−B成分ブロックの標本値に対し、Y−B成分ブ
ロックの標本値とY−R成分ブロックの標本値との差分
が、第一のしきい値より大きい値を持つ標本値の個数を
算出し、しきい値より大きい標本値の個数が第二のしき
い値より多い場合は、符号化対象となっているマクロブ
ロックのスケーリングファクタを、基準となるスケーリ
ングファクタより小さくする、すなわち基準値よりも、
より小さい量子化ステップで量子化することを特徴とし
ている。
【0136】これにより、彩度の高い青色を含む領域を
保護することができ、画質劣化を抑え、画面全体の符号
量を一定以下に抑えることができる。
【0137】(実施の形態20)以下、本発明の第20
の実施の形態について図8を参照しながら説明する。
【0138】本実施の形態の構成、及び基本的な動作は
実施の形態6で述べた通り(図8参照)であるが、重要
度算出部508が、符号化の対象となっている画像の符
号化の方式がフレーム間ならば、原画像をマクロブロッ
ク化した第一マクロブロック中のY成分ブロックの標本
値に対し、第一のしきい値より大きい値を持つ標本値の
個数を算出し、しきい値より大きい標本値の個数が第二
のしきい値より多い場合は、符号化対象となっているマ
クロブロックのスケーリングファクタを、基準となるス
ケーリングファクタより大きくする、すなわち基準値よ
りも、より大きい量子化ステップで量子化することを特
徴としている。
【0139】これにより、非常に明るい領域を保護せ
ず、符号量を他の領域に与えることで、画質劣化を抑
え、画面全体の符号量を一定以下に抑えることができ
る。
【0140】(実施の形態21)以下、本発明の第21
の実施の形態について図8を参照しながら説明する。
【0141】本実施の形態の構成、及び基本的な動作は
実施の形態6で述べた通り(図8参照)であるが、重要
度算出部508が、符号化の対象となっている画像の符
号化の方式がフレーム間ならば、原画像をマクロブロッ
ク化した第一マクロブロック中のY成分ブロックの標本
値に対し、第一のしきい値より小さい値を持つ標本値の
個数を算出し、しきい値より小さい標本値の個数が第二
のしきい値より多い場合は、符号化対象となっているマ
クロブロックのスケーリングファクタを、基準となるス
ケーリングファクタより大きくする、すなわち基準値よ
りも、より大きい量子化ステップで量子化することを特
徴としている。
【0142】これにより、非常に暗い領域を保護せず、
符号量を他の領域に与えることで、画質劣化を抑え、画
面全体の符号量を一定以下に抑えることができる。
【0143】(実施の形態22)以下、本発明の第22
の実施の形態について図8を参照しながら説明する。
【0144】本実施の形態の構成、及び基本的な動作は
実施の形態6で述べた通り(図8参照)であるが、重要
度算出部508が、符号化の対象となっている画像の符
号化の方式がフレーム内、及びフレーム間いずれの場合
にも、原画像をマクロブロック化した第一マクロブロッ
クの画面上の位置が、上端、下端、左端、及び右端のい
ずれかである場合、符号化対象となっているマクロブロ
ックのスケーリングファクタを、基準となるスケーリン
グファクタより大きくする、すなわち基準値よりも、よ
り大きい量子化ステップで量子化することを特徴として
いる。
【0145】これにより、画面上の上端、下端、左端、
及び右端の領域を保護せず、符号量を他の領域に与える
ことで、画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定以下
に抑えることができる。
【0146】(実施の形態23)以下、本発明の第23
の実施の形態について図8、9を参照しながら説明す
る。
【0147】本実施の形態の構成、及び基本的な動作は
実施の形態6で述べた通り(図8参照)であるが、重要
度算出部508が、符号化の対象となっている画像の符
号化の方式がフレーム間ならば、符号化対象となってい
るマクロブロックの動きベクトルと、その周辺の動きベ
クトルとのずれを算出し、算出したベクトルのずれがし
きい値よりも大きい場合は、符号化対象となっているマ
クロブロックのスケーリングファクタを、基準となるス
ケーリングファクタより小さくする、すなわち基準値よ
りも、より小さい量子化ステップで量子化することを特
徴としている。
【0148】図9は符号化対象画像のピクチャタイプが
Pピクチャであるときの動きベクトルを示しており、符
号化対象マクロブロックの動きベクトルが(4、4)の
前方向予測、その周辺のマクロブロックの動きベクトル
が(8、0)の前方向予測であるとする。(x、y)と
いう表現は、水平方向にxサンプル、垂直方向にyサン
プル動いていることを示している。いま、符号化対象と
なっているマクロブロックの動きベクトルと、その周辺
の動きベクトルとの差分の絶対値和をベクトルのずれと
すると、算出されるベクトルのずれは、(|4−8|+
|4ー0|)×8=64となる。しきい値を32に設定
したとき、このマクロブロックは保護される。
【0149】これにより、動いている物体、及び動き検
出が外れた領域を保護することができ、画質劣化を抑
え、画面全体の符号量を一定以下に抑えることができ
る。
【0150】(実施の形態24)以下、本発明の第24
の実施の形態について図8、10を参照しながら説明す
る。
【0151】本実施の形態の構成、及び基本的な動作は
実施の形態6で述べた通り(図8参照)であるが、重要
度算出部508が、符号化の対象となっている画像の符
号化の方式がフレーム間ならば、符号化対象となってい
るマクロブロックの動きベクトルと、その周辺の動きベ
クトルとの種類が異なっていれば、符号化対象となって
いるマクロブロックのスケーリングファクタを、基準と
なるスケーリングファクタより小さくする、すなわち基
準値よりも、より小さい量子化ステップで量子化するこ
とを特徴としている。
【0152】図10は符号化対象画像のピクチャタイプ
がBピクチャであるときの動きベクトルを示しており、
符号化対象マクロブロックの動きベクトルが(8、0)
の後方向予測、その周辺のマクロブロックの動きベクト
ルが(8、0)の前方向予測であるとする。いま、符号
化対象となっているマクロブロックの動きベクトルと、
その周辺の動きベクトルとの種類が異なっているため、
このマクロブロックは保護される。
【0153】これにより、動いている物体、及び動き検
出が外れた領域を保護することができ、画質劣化を抑
え、画面全体の符号量を一定以下に抑えることができ
る。
【0154】(実施の形態25)以下、本発明の第25
の実施の形態について図11、12、13を参照しなが
ら説明する。
【0155】図11において、600は第一のブロック
化部、601は第一のマクロブロック部、602は第一
の動きベクトル検出部、603は差分画像生成部、60
4は第二のブロック化部、605は第二のマクロブロッ
ク化部、606は圧縮部入力マクロブロック決定部、6
07は直交変換部、608は第二の動きベクトル検出
部、609は重要度算出部、610はスケーリングファ
クタ決定部、611は量子化部、612は可変長符号化
部、613はローカルデコーダである。
【0156】次に本実施の形態の動作について説明す
る。入力された画像信号は第一のブロック化部600、
第一の動きベクトル検出部602、第二の動きベクトル
検出部608、及び差分画像生成部603に入力され
る。第一のブロック化部600は入力された画像の標本
値を水平方向に8個、垂直方法に8個集めて、8×8個
の標本値からなる第一のブロックを生成する。第一のブ
ロックは第一のマクロブロック化部601に入力され
る。第一のマクロブロック化部601は、第一のブロッ
クを複数個集めて第一のマクロブロックを生成する。第
一のマクロブロックは圧縮入力マクロブロック決定部6
06、及び重要度算出部609に入力される。第一の動
きベクトル検出部602は、入力された画像と、その予
測に用いる参照画像からマクロブロック単位で動きベク
トル検出を行い、第一の動きベクトルを出力する。第一
の動きベクトルは差分画像生成部603、及び重要度算
出部609に入力される。第二の動きベクトル検出部6
08はマクロブロックを複数個集めてスーパーブロック
を生成し、スーパーブロック単位で動きベクトル検出を
行い、第二の動きベクトルを検出する。第二の動きベク
トルは重要度算出部609に入力される。
【0157】差分画像生成部603は、入力された第一
の動きベクトルと参照画像を用いて予測画像を生成し、
入力された画像と予測画像との差分演算を行い、差分画
像を生成する。差分画像は第二のブロック化部604に
入力される。第二のブロック化部604は入力された差
分画像の標本値を水平方向に8個、垂直方法に8個集め
て、8×8個の標本値からなる第二のブロックを生成す
る。第二のブロックは第二のマクロブロック化部605
に入力される。第二のマクロブロック化部605は、第
二のブロックを複数個集めて第二のマクロブロックを生
成する。第二のマクロブロックは圧縮入力マクロブロッ
ク決定部606に入力される。圧縮入力マクロブロック
決定部606は、符号化の対象となっている画像の符号
化の方式がフレーム内ならば、第一のマクロブロックを
出力し、この場合、第一のマクロブロックは直交変換部
607に入力される。これに対し、符号化の方式がフレ
ーム間ならば第二のマクロブロックを出力し、この場
合、第二のマクロブロックが直交変換部607に入力さ
れる。直交変換部607は、入力されたマクロブロック
に対し、ブロック単位で直交変換を行い、係数マクロブ
ロックを生成する。係数マクロブロックは重要度算出部
609、及び量子化部611に入力される。
【0158】重要度算出部609は入力された第一の動
きベクトル、及び第二の動きベクトルに対して、符号化
の対象となっているマクロブロックの第一の動きベクト
ルと、そのマクロブロックが属するスーパーブロックの
第二の動きベクトルのずれを算出し、ベクトルのずれが
しきい値より大きければ、そのマクロブロックは重要で
あると判断される。マクロブロックの重要度はスケーリ
ングファクタ決定部610に入力される。スケーリング
ファクタ決定部610は、入力された重要度、及び基準
となる基準スケーリングファクタより、そのマクロブロ
ックのスケーリングファクタを決定する。決定されたス
ケーリングファクタは量子化部611に入力される。量
子化部611は入力されたスケーリングファクタで、係
数マクロブロックを量子化し、量子化データを出力す
る。量子化データは可変長符号化部612に入力され
る。可変長符号化部612は入力された量子化データを
可変長符号化し、符号語を出力する。符号語はローカル
デコーダ613に入力される。ローカルデコーダ613
は入力された符号語を復号化して得られる復号画像を差
分画像生成部603に入力する。
【0159】図12(a)、(b)は符号化対象画像の
ピクチャタイプがPピクチャであるときの動きベクトル
を示した図である。(a)は、符号化対象マクロブロッ
クの第一の動きベクトルが(4、4)の前方向予測であ
ったことを示し、(b)は、そのマクロブロックが属す
るスーパーブロックの第二の動きベクトルが(8、0)
の前方向予測であったことを示している。いま、符号化
対象となっているマクロブロックの第一の動きベクトル
と、そのマクロブロックが属するスーパーブロックの第
二の動きベクトルとの差分の絶対値和をベクトルのずれ
とすると、算出されるベクトルのずれは、(|4−8|
+|4ー0|)=8となる。しきい値を4に設定したと
き、このマクロブロックは保護される。
【0160】図13(a)、(b)は符号化対象画像の
ピクチャタイプがBピクチャであるときの動きベクトル
を示した図である。(a)は、符号化対象マクロブロッ
クの第一の動きベクトルが(8、0)の後方向予測であ
ったことを示し、(b)は、そのマクロブロックが属す
るスーパーブロックの第二の動きベクトルが(8、0)
の前方向予測であったことを示している。いま、符号化
対象となっているマクロブロックの動きベクトルと、そ
のマクロブロックが属するスーパーブロックの動きベク
トルとの種類が異なっているため、このマクロブロック
は保護される。
【0161】これにより、動いている物体、及び動き検
出が外れた領域を保護することができ、画質劣化を抑
え、画面全体の符号量を一定以下に抑えることができ
る。
【0162】
【発明の効果】第1の発明の高能率符号化装置では、入
力された画像に対し、複数の予測演算方式を前記入力画
像を分割するブロック単位で適応的に切り替え、直交変
換、及び可変長符号化を行う符号化手段と、前記符号化
手段における符号化の際の符号量を制御する符号量制御
手段からなる高能率符号化装置において、前記符号量制
御手段が、前記入力画像、前記予測演算を行う際に用い
る動きベクトル、前記予測演算によって得られた差分画
像、及び前記直交変換により得られた変換係数のうち、
少なくとも一つを用いて、前記ブロック毎にそのブロッ
クの保護の度合いを表す重要度を設定し、符号化済みの
同一ピクチャの情報を用いて、選択可能なK個(Kは整
数)のスケーリングファクタの中から候補となるL個
(Lは、L<Kを満たす整数)のスケーリングファクタ
を決定し、前記L個のスケーリングファクタと前記重要
度を用いてL個の符号量を算出し、前記L個の符号量の
うち、目的符号量に最も近い符号量を与えるスケーリン
グファクタを最終スケーリングファクタと決定すること
で、少ない回路規模で、画質の劣化を抑え、画面全体の
符号量を一定以下に抑えることができる。
【0163】第2の発明の高能率符号化装置では、選択
可能なK個のスケーリングファクタに対し、直前に符号
化された同一ピクチャの最終スケーリングファクタの周
辺を細かく、その他の領域を荒く分割しL個の候補スケ
ーリングファクタを生成することで、少ない回路規模
で、画質の劣化を抑え、画面全体の符号量を一定以下に
抑えることができる。
【0164】第3の発明の高能率符号化装置では、差分
画像より検出したシーンチェンジ情報を用いて、シーン
チェンジが発生、非発生により符号量先読みに用いるL
個のスケーリングファクタの候補を切り替えることで、
少ない回路規模で、画質の劣化を抑え、画面全体の符号
量を一定以下に抑えることができる。
【0165】第4の発明の高能率符号化装置では、動き
ベクトルより検出したシーンチェンジ情報を用いて、シ
ーンチェンジが発生、非発生により符号量先読みに用い
るL個のスケーリングファクタの候補を切り替えること
で、少ない回路規模で、画質の劣化を抑え、画面全体の
符号量を一定以下に抑えることができる。
【0166】第5の発明の高能率符号化装置では、差分
画像、または動きベクトルより検出したシーンチェンジ
情報を用いて、シーンチェンジが発生したときは、K個
のスケーリングファクタの領域を均等に分割し、シーン
チェンジが発生していないときは、直前に符号化された
同一ピクチャの最終スケーリングファクタの周辺を細か
く、その他の領域を荒く分割しL個のスケーリングファ
クタを生成することで、少ない回路規模で、画質の劣化
を抑え、画面全体の符号量を一定以下に抑えることがで
きる。
【0167】第6の発明の高能率符号化装置では、入力
された画像に対し、複数の予測演算方式を前記入力画像
を分割するブロック単位で適応的に切り替え、直交変
換、及び可変長符号化を行う符号化手段と、前記符号化
手段における符号化の際の符号量を制御する符号量制御
手段からなる高能率符号化装置において、前記符号量制
御手段が、前記入力画像、前記予測演算を行う際に用い
る動きベクトル、前記予測演算によって得られた差分画
像、前記直交変換で得られた変換係数、現在までの発生
符号量、及び目的符号量と前記発生符号量との差のう
ち、少なくとも一つを用いて、前記ブロック毎にそのブ
ロックの保護度合いを表す重要度を設定し、前記重要度
と基準となるスケーリングファクタから、前記ブロック
のスケーリングファクタを決定することで画質劣化を抑
え、画面全体の符号量を一定以下に抑えることができ
る。
【0168】第7の発明の高能率符号化装置では、フレ
ーム間符号化方式であるブロックに対し、予測演算によ
って得られた差分ブロックのアクティビティを算出し、
アクティビティがしきい値より大きければ、そのブロッ
クを基準となるスケーリングファクタよりも少ないスケ
ーリングファクタで符号化することで、複雑な動きをし
ている領域を保護することができ、画質劣化を抑え、画
面全体の符号量を一定以下に抑えることができる。
【0169】第8の発明の高能率符号化装置では、フレ
ーム間符号化方式であるブロックに対し、直交変換によ
って得られた変換係数のAC係数の絶対値和を算出し、
AC係数の絶対値和がしきい値よりも大きい場合は、そ
のブロックを基準となるスケーリングファクタよりも小
さい量子化ステップで符号化することで、複雑な動きを
している領域を保護することができ、画質劣化を抑え、
画面全体の符号量を一定以下に抑えることができる。
【0170】第9の発明の高能率符号化装置では、フレ
ーム間符号化方式であるブロックに対し、直交変換によ
って得られた変換係数のAC係数の中で絶対値が最大と
なる係数を算出し、AC係数の絶対値の最大値がしきい
値よりも大きい場合は、そのブロックを基準となるスケ
ーリングファクタよりも小さいスケーリングファクタで
符号化することで、複雑な動きをしている領域を保護す
ることができ、画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一
定以下に抑えることができる。
【0171】第10の発明の高能率符号化装置では、フ
レーム間符号化方式であるブロックに対し、予測演算を
行う前のブロックから第一のアクティビティを算出し、
予測演算によって得られた差分ブロックから第二のアク
ティビティを算出し、第一のアクティビティが第一のし
きい値より大きく、かつ第二のアクティビティが第二の
しきい値より大きい場合は、そのブロックを基準となる
スケーリングファクタよりも大きいスケーリングファク
タで符号化することで、複雑な背景、及び複雑な背景上
を動いている領域を保護せず、符号量を他の領域に与え
ることで、画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定以
下に抑えることができる。
【0172】第11の発明の高能率符号化装置では、フ
レーム間符号化方式であるブロックに対し、直交変換に
よって得られた変換係数のAC係数の絶対値和を算出
し、予測演算を行う前のブロックのアクティビティを算
出し、AC係数の絶対値和が第一のしきい値より大き
く、かつアクティビティが第二のしきい値より大きい場
合は、そのブロックを基準となるスケーリングファクタ
よりも大きいスケーリングファクタで符号化すること
で、複雑な背景、及び複雑な背景上を動いている領域を
保護せず、符号量を他の領域に与えることで、画質劣化
を抑え、画面全体の符号量を一定以下に抑えることがで
きる。
【0173】第12の発明の高能率符号化装置では、フ
レーム間符号化方式であるブロックに対し、直交変換に
よって得られた変換係数のAC係数の中で絶対値が最大
となる係数を算出し、予測演算を行う前のブロックのア
クティビティを算出し、AC係数の絶対値の最大値が第
一のしきい値より大きく、かつアクティビティが第二の
しきい値より大きい場合は、そのブロックを基準となる
スケーリングファクタよりも大きいスケーリングファク
タで符号化することで、複雑な背景、及び複雑な背景上
を動いている領域を保護せず、符号量を他の領域に与え
ることで、画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定以
下に抑えることができる。
【0174】第13の発明の高能率符号化装置では、フ
レーム間符号化方式であるブロックに対し、予測演算に
よって得られた差分ブロックのアクティビティを算出
し、算出したアクティビティがしきい値よりも小さい場
合は、そのブロックを基準となるスケーリングファクタ
よりも小さいスケーリングファクタで符号化すること
で、平坦領域を保護することができ、画質劣化を抑え、
画面全体の符号量を一定以下に抑えることができる。
【0175】第14の発明の高能率符号化装置では、フ
レーム間符号化方式であるブロックに対し、直交変換に
よって得られた変換係数のAC係数の中で絶対値が最大
となる係数を算出し、算出したAC係数の絶対値の最大
値がしきい値よりも小さい場合は、そのブロックを基準
となるスケーリングファクタよりも小さいスケーリング
ファクタで符号化することで、平坦領域を保護すること
ができ、画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定以下
に抑えることができる。
【0176】第15の発明の高能率符号化装置では、フ
レーム間符号化方式であるブロックに対し、予測演算を
行う前のブロックのアクティビティを算出し、算出した
アクティビティがしきい値よりも小さい場合は、そのブ
ロックを基準となるスケーリングファクタよりも小さい
スケーリングファクタで符号化することで、平坦領域を
保護することができ、画質劣化を抑え、画面全体の符号
量を一定以下に抑えることができる。
【0177】第16の発明の高能率符号化装置では、フ
レーム間符号化方式であるブロックに対し、差分演算を
行う前のブロック中のY−R成分ブロックの標本値に対
し、第一のしきい値より大きい値を持つ標本値の個数を
算出し、しきい値より大きい標本値の個数が第二のしき
い値より多い場合は、そのブロックを基準となるスケー
リングファクタよりも小さいスケーリングファクタで符
号化することで、彩度の高い赤色を含む領域を保護する
ことができ、画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定
以下に抑えることができる。
【0178】第17の発明の高能率符号化装置では、フ
レーム間符号化方式であるブロックに対し、差分演算を
行う前のブロック中のY−B成分ブロックの標本値に対
し、第一のしきい値より大きい値を持つ標本値の個数を
算出し、しきい値より大きい標本値の個数が第二のしき
い値より多い場合は、そのブロックを基準となるスケー
リングファクタよりも小さいスケーリングファクタで符
号化することで、彩度の高い青色を含む領域を保護する
ことができ、画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定
以下に抑えることができる。
【0179】第18の発明の高能率符号化装置では、フ
レーム間符号化方式であるブロックに対し、差分演算を
行う前のブロック中のY−R成分ブロック、及びY−B
成分ブロックの標本値に対し、Y−R成分ブロックの標
本値とY−B成分ブロックの標本値との差分が、第一の
しきい値より大きい値を持つ標本値の個数を算出し、し
きい値より大きい標本値の個数が第二のしきい値より多
い場合は、そのブロックを基準となるスケーリングファ
クタよりも小さいスケーリングファクタで符号化するこ
とで、彩度の高い赤色を含む領域を保護することがで
き、画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定以下に抑
えることができる。
【0180】第19の発明の高能率符号化装置では、フ
レーム間符号化方式であるブロックに対し、差分演算を
行う前のブロック中のY−R成分ブロック、及びY−B
成分ブロックの標本値に対し、Y−B成分ブロックの標
本値とY−R成分ブロックの標本値との差分が、第一の
しきい値より大きい値を持つ標本値の個数を算出し、し
きい値より大きい標本値の個数が第二のしきい値より多
い場合は、そのブロックを基準となるスケーリングファ
クタよりも小さいスケーリングファクタで符号化するこ
とで、彩度の高い青色を含む領域を保護することがで
き、画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定以下に抑
えることができる。
【0181】第20の発明の高能率符号化装置では、フ
レーム間符号化方式であるブロックに対し、差分演算を
行う前のブロック中のY成分ブロックの標本値に対し、
第一のしきい値より大きい値を持つ標本値の個数を算出
し、しきい値より大きい標本値の個数が第二のしきい値
より多い場合は、そのブロックを基準となるスケーリン
グファクタよりも大きいスケーリングファクタで符号化
することで、非常に明るい領域を保護せず、符号量を他
の領域に与えることで、画質劣化を抑え、画面全体の符
号量を一定以下に抑えることができる。
【0182】第21の発明の高能率符号化装置では、フ
レーム間符号化方式であるブロックに対し、差分演算を
行う前のブロック中のY成分ブロックの標本値に対し、
第一のしきい値より小さい値を持つ標本値の個数を算出
し、しきい値より小さい標本値の個数が第二のしきい値
より多い場合は、そのブロックを基準となるスケーリン
グファクタよりも大きいスケーリングファクタで符号化
することで、非常に暗い領域を保護せず、符号量を他の
領域に与えることで、画質劣化を抑え、画面全体の符号
量を一定以下に抑えることができる。
【0183】第22の発明の高能率符号化装置では、フ
レーム間符号化方式であるブロックに対し、ブロックの
画面上の位置が、上端、下端、左端、及び右端のいずれ
かである場合は、そのブロックを基準となるスケーリン
グファクタよりも大きいスケーリングファクタで符号化
することで、画面上の上端、下端、左端、及び右端の領
域を保護せず、符号量を他の領域に与えることで、画質
劣化を抑え、画面全体の符号量を一定以下に抑えること
ができる。
【0184】第23の発明の高能率符号化装置では、フ
レーム間符号化方式であるブロックに対し、ブロックの
動きベクトルと、その周辺の動きベクトルとのずれを算
出し、算出したベクトルのずれがしきい値よりも大きい
場合は、そのブロックを基準となるスケーリングファク
タよりも小さいスケーリングファクタで符号化すること
で、動いている物体、及び動き検出が外れた領域を保護
することができ、画質劣化を抑え、画面全体の符号量を
一定以下に抑えることができる。
【0185】第24の発明の高能率符号化装置では、フ
レーム間符号化方式であるブロックに対し、ブロックの
動きベクトルと、その周辺の動きベクトルとの種類が異
なっている場合は、そのブロックを基準となるスケーリ
ングファクタよりも小さいスケーリングファクタで符号
化することで、動いている物体、及び動き検出が外れた
領域を保護することができ、画質劣化を抑え、画面全体
の符号量を一定以下に抑えることができる。
【0186】第25の発明の高能率符号化装置では、入
力された画像に対し、複数の予測演算方式を前記入力画
像を分割するブロック単位で適応的に切り替え、直交変
換、及び可変長符号化を行う符号化手段と、前記符号化
手段における符号化の際の符号量を制御する符号量制御
手段からなる高能率符号化装置において、前記符号量制
御手段が、前記ブロック単位で検出した第一の動きベク
トルと、複数の前記ブロックからなるスーパーブロック
単位で検出した第二の動きベクトルを用いて、前記ブロ
ック毎にそのブロックの保護度合いを表す重要度を検出
し、前記重要度と基準となるスケーリングファクタか
ら、前記ブロックのスケーリングファクタを決定するこ
とで、画質劣化を抑え、画面全体の符号量を一定以下に
抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における高能率符号
化装置のブロック図
【図2】本発明の第1の実施の形態において、K=3
1、L=9で、基準スケーリングファクタが16だった
場合の、スケーリングファクタ決定部、符号量先読み
部、及び最終スケーリングファクタ決定部の動作を示し
た図
【図3】本発明の第2の実施の形態において、K=3
1、L=9で、基準スケーリングファクタが16だった
場合の、スケーリングファクタ決定部、符号量先読み
部、及び最終スケーリングファクタ決定部の動作を示し
た図
【図4】本発明の第3の実施の形態における高能率符号
化装置のブロック図
【図5】本発明の第3の実施の形態において、K=3
1、L=9で、基準スケーリングファクタが16、かつ
シーンチェンジ発生時のスケーリングファクタ決定部、
符号量先読み部、及び最終スケーリングファクタ決定部
の動作を示した図
【図6】本発明の第3の実施の形態において、K=3
1、L=9で、基準スケーリングファクタが16、かつ
シーンチェンジ非発生時のスケーリングファクタ決定
部、符号量先読み部、及び最終スケーリングファクタ決
定部の動作を示した図
【図7】本発明の第4の実施の形態における高能率符号
化装置のブロック図
【図8】本発明の第6、7、8、9、10、11、1
2、13、14、15、16、17、18、19、2
0、21、22、23、24の実施の形態における高能
率符号化装置のブロック図
【図9】本発明の第23の実施の形態において、符号化
対象マクロブロックと、その周辺のマクロブロックの動
きベクトルを示した図
【図10】本発明の第24の実施の形態において、符号
化対象マクロブロックと、その周辺のマクロブロックの
動きベクトルを示した図
【図11】本発明の第25の実施の形態における高能率
符号化装置のブロック図
【図12】本発明の第25の実施の形態において、符号
化対象マクロブロックと、そのマクロブロックが属する
スーパーブロックの動きベクトルを示した図
【図13】本発明の第25の実施の形態において、符号
化対象マクロブロックと、そのマクロブロックが属する
スーパーブロックの動きベクトルを示した図
【図14】第一の従来例における高能率符号化装置のブ
ロック図
【図15】第二の従来例における高能率符号化装置のブ
ロック図
【符号の説明】 100,300,400,500,600,700,8
00 第一のブロック化部 101,301,401,501,601,701,8
01 第一のマクロブロック化部 102,302,402,502,602,702,8
02 動きベクトル検出部 602 第一の動きベクトル検出部 103,303,403,503,603,703,8
03 差分画像生成部 104,304,404,504,604,704,8
04 第二のブロック化部 105,305,405,505,605,705,8
05 第二のマクロブロック化部 106,306,406,506,606,706,8
06 圧縮部入力マクロブロック決定部 107,307,407,507,607,707,8
07 直交変換部 108,308,408,508,609,708,8
08 重要度算出部 608 第二の動きベクトル検出部 109,151,201,309,351,361,4
09,809 符号量先読み部 110,152,202,310,352,362,4
10,810 最終スケーリングファクタ決定部 311,411 シーンチェンジ検出部 111,150,200,312,350,360,4
12,509,610,709,809 スケーリング
ファクタ決定部 112,313,413,510,611,710,8
11 量子化部 113,314,414,511,612,711,8
12 可変長符号化部 114,315,415,512,613,712,8
13 ローカルデコーダ

Claims (43)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力された画像に対し、複数の予測演算方
    式を前記入力画像を分割するブロック単位で適応的に切
    り替え、直交変換、及び可変長符号化を行う符号化手段
    と、前記符号化手段における符号化の際の符号量を制御
    する符号量制御手段からなる高能率符号化装置におい
    て、 前記符号量制御手段が、前記入力画像、前記予測演算を
    行う際に用いる動きベクトル、前記予測演算によって得
    られた差分画像、及び前記直交変換により得られた変換
    係数のうち、少なくとも一つを用いて、前記ブロック毎
    にそのブロックの保護の度合いを表す重要度を設定し、 符号化済みの同一ピクチャの情報を用いて、選択可能な
    K個(Kは整数)のスケーリングファクタの中から候補
    となるL個(Lは、L<Kを満たす整数)のスケーリン
    グファクタを決定し、 前記L個のスケーリングファクタと前記重要度を用いて
    L個の符号量を算出し、前記L個の符号量のうち、目的
    符号量に最も近い符号量を与えるスケーリングファクタ
    を最終スケーリングファクタと決定することを特徴とし
    た高能率符号化装置。
  2. 【請求項2】前記符号量制御手段が、前記入力画像、前
    記動きベクトル、前記差分画像、及び前記変換係数のう
    ち、少なくとも一つを用いて、前記ブロック毎に前記重
    要度を設定し、 符号化済みの同一ピクチャの情報を用いて、選択可能な
    K個(Kは整数)のスケーリングファクタの中から、直
    前に符号化された同一ピクチャの最終スケーリングファ
    クタの周辺を細かく、それ以外の領域を荒く分割するこ
    とで候補となるL個(Lは、L<Kを満たす整数)のス
    ケーリングファクタを決定し、 前記L個のスケーリングファクタと前記重要度を用いて
    L個の符号量を算出し、前記L個の符号量のうち、目的
    符号量に最も近い符号量を与えるスケーリングファクタ
    を最終スケーリングファクタと決定することを特徴とし
    た請求項1記載の高能率符号化装置。
  3. 【請求項3】前記符号量制御手段が、前記入力画像、前
    記動きベクトル、前記差分画像、及び前記変換係数のう
    ち、少なくとも一つを用いて、前記ブロック毎に前記重
    要度を設定し、 前記差分画像よりシーンチェンジが発生したか否かを検
    出し、 符号化済みの同一ピクチャの情報と前記シーンチェンジ
    情報とを用いて、選択可能なK個(Kは整数)のスケー
    リングファクタの中から、シーンチェンジが発生してい
    た場合、シーンチェンジ発生用のL個(Lは、L<Kを
    満たす整数)の候補スケーリングファクタを決定し、シ
    ーンチェンジが発生していない場合にはシーンチェンジ
    非発生用のL個の候補スケーリングファクタを決定し、 前記L個のスケーリングファクタと前記重要度を用いて
    L個の符号量を算出し、前記L個の符号量のうち、目的
    符号量に最も近い符号量を与えるスケーリングファクタ
    を最終スケーリングファクタと決定することを特徴とし
    た請求項1記載の高能率符号化装置。
  4. 【請求項4】前記符号量制御手段が、前記入力画像、前
    記動きベクトル、前記差分画像、及び前記変換係数のう
    ち、少なくとも一つを用いて、前記ブロック毎に前記重
    要度を設定し、 前記動きベクトルよりシーンチェンジが発生したか否か
    を検出し、 符号化済みの同一ピクチャの情報と前記シーンチェンジ
    情報とを用いて、選択可能なK個(Kは整数)のスケー
    リングファクタの中から、シーンチェンジが発生してい
    た場合、シーンチェンジ発生用のL個(Lは、L<Kを
    満たす整数)の候補スケーリングファクタを決定し、シ
    ーンチェンジが発生していない場合にはシーンチェンジ
    非発生用のL個の候補スケーリングファクタを決定し、 前記L個のスケーリングファクタと前記重要度を用いて
    L個の符号量を算出し、前記L個の符号量のうち、目的
    符号量に最も近い符号量を与えるスケーリングファクタ
    を最終スケーリングファクタと決定することを特徴とし
    た請求項1記載の高能率符号化装置。
  5. 【請求項5】前記符号量制御手段が、シーンチェンジが
    発生した場合には、選択可能なK個(Kは整数)の領域
    を均等に分割することで、候補となるL個(Lは、L<
    Kを満たす整数)のスケーリングファクタを決定し、シ
    ーンチェンジが発生しなかった場合には、選択可能なK
    個のスケーリングファクタの中から、直前に符号化され
    た同一ピクチャの最終スケーリングファクタの周辺を細
    かく、それ以外の領域を荒く分割することで候補となる
    L個のスケーリングファクタを決定することを特徴とし
    た請求項3または4記載の高能率符号化装置。
  6. 【請求項6】入力された画像に対し、複数の予測演算方
    式を前記入力画像を分割するブロック単位で適応的に切
    り替え、直交変換、及び可変長符号化を行う符号化手段
    と、前記符号化手段における符号化の際の符号量を制御
    する符号量制御手段からなる高能率符号化装置におい
    て、 前記符号量制御手段が、前記入力画像、前記予測演算を
    行う際に用いる動きベクトル、前記予測演算によって得
    られた差分画像、前記直交変換で得られた変換係数、現
    在までの発生符号量、及び目的符号量と前記発生符号量
    との差のうち、少なくとも一つを用いて、前記ブロック
    毎にそのブロックの保護度合いを表す重要度を設定し、 前記重要度と基準となるスケーリングファクタから、前
    記ブロックのスケーリングファクタを決定することを特
    徴とした高能率符号化装置。
  7. 【請求項7】前記符号量制御手段が、前記符号化対象ブ
    ロックがフレーム間である場合に、前記符号化対象ブロ
    ックに対し予測演算を行った差分ブロックの標本値より
    アクティビティを算出し、 前記アクティビティが特定のしきい値より大きい場合
    に、前記符号化対象ブロックのスケーリングファクタを
    基準スケーリングファクタより小さくする、すなわち基
    準値よりもより小さい量子化ステップで量子化すること
    を特徴とした請求項6記載の高能率符号化装置。
  8. 【請求項8】前記符号量制御手段が、前記符号化対象ブ
    ロックの符号化方式がフレーム間である場合に、前記変
    換係数のAC係数値の絶対値和を算出し、 前記絶対値和が特定のしきい値より大きい場合に、前記
    符号化対象ブロックのスケーリングファクタを基準スケ
    ーリングファクタより小さくする、すなわち基準値より
    もより小さい量子化ステップで量子化することを特徴と
    した請求項6記載の高能率符号化装置。
  9. 【請求項9】前記符号量制御手段が、前記符号化対象ブ
    ロックの符号化方式がフレーム間である場合に、前記変
    換係数のAC係数値の中で絶対値が最大となる係数を算
    出し、 前記係数値が特定のしきい値より大きい場合に、前記符
    号化対象ブロックのスケーリングファクタを基準スケー
    リングファクタより小さくする、すなわち基準値よりも
    より小さい量子化ステップで量子化することを特徴とし
    た請求項6記載の高能率符号化装置。
  10. 【請求項10】前記符号量制御手段が、前記符号化対象
    ブロックの符号化方式がフレーム間である場合に、前記
    符号化対象ブロックの標本値より第一のアクティビティ
    を算出し、 前記差分ブロックの標本値より第二のアクティビティを
    算出し、 前記第一のアクティビティが特定の第一のしきい値より
    大きく、 かつ、前記第二のアクティビティが特定の第二のしきい
    値より大きい場合に、前記符号化対象ブロックのスケー
    リングファクタを基準スケーリングファクタよりも大き
    くする、すなわち基準値よりもより大きい量子化ステッ
    プで量子化することを特徴とした請求項6記載の高能率
    符号化装置。
  11. 【請求項11】前記符号量制御手段が、前記符号化対象
    ブロックの符号化方式がフレーム間である場合に、 前記変換係数のAC係数値の絶対値和を算出し、 前記符号化対象ブロックの標本値よりアクティビティを
    算出し、 前記絶対値和が特定の第一のしきい値より大きく、 かつ、前記アクティビティが特定の第二のしきい値より
    大きい場合に、前記符号化対象ブロックのスケーリング
    ファクタを基準スケーリングファクタよりも大きくす
    る、すなわち基準値よりもより大きい量子化ステップで
    量子化することを特徴とした請求項6記載の高能率符号
    化装置。
  12. 【請求項12】前記符号量制御手段が、前記符号化対象
    ブロックの符号化方式がフレーム間である場合に、前記
    変換係数のAC係数値の中で絶対値が最大となる係数を
    算出し、 前記符号化対象ブロックの標本値よりアクティビティを
    算出し、 前記係数が特定の第一のしきい値より大きく、 かつ、前記アクティビティが特定の第二のしきい値より
    大きい場合に、前記符号化対象ブロックのスケーリング
    ファクタを基準スケーリングファクタよりも大きくす
    る、すなわち基準値よりもより大きい量子化ステップで
    量子化することを特徴とした請求項6記載の高能率符号
    化装置。
  13. 【請求項13】前記符号量制御手段が、前記符号化対象
    ブロックの符号化方式がフレーム間である場合に、前記
    差分ブロックの標本値よりアクティビティを算出し、 前記アクティビティが特定のしきい値より小さい場合
    に、前記符号化対象ブロックのスケーリングファクタを
    基準スケーリングファクタより小さくする、 すなわち基準値よりもより小さい量子化ステップで量子
    化することを特徴とした請求項6記載の高能率符号化装
    置。
  14. 【請求項14】前記符号量制御手段が、前記符号化対象
    ブロックの符号化方式がフレーム間である場合に、前記
    変換係数のAC係数値の絶対値和を算出し、 前記絶対値和が特定のしきい値より小さい場合に、前記
    符号化対象ブロックのスケーリングファクタを基準スケ
    ーリングファクタより小さくする、すなわち基準値より
    もより小さい量子化ステップで量子化することを特徴と
    した請求項6記載の高能率符号化装置。
  15. 【請求項15】前記符号量制御手段が、前記符号化対象
    ブロックの符号化方式がフレーム間である場合に、前記
    符号化対象ブロックの標本値よりアクティビティを算出
    し、 前記アクティビティが特定のしきい値より小さい場合
    に、前記符号化対象ブロックのスケーリングファクタを
    基準スケーリングファクタより小さくする、 すなわち基準値よりもより小さい量子化ステップで量子
    化することを特徴とした請求項6記載の高能率符号化装
    置。
  16. 【請求項16】前記符号量制御手段が、前記符号化対象
    ブロックの符号化方式がフレーム間である場合に、前記
    符号化対象ブロック内の、Y−R成分ブロックの標本値
    に対し、特定の第一のしきい値より大きい値を持つ標本
    値の個数を算出し、 前記個数が特定の第二のしきい値より多い場合に、前記
    符号化対象ブロックのスケーリングファクタを基準スケ
    ーリングファクタより小さくする、 すなわち基準値よりもより小さい量子化ステップで量子
    化することを特徴とした請求項6記載の高能率符号化装
    置。
  17. 【請求項17】前記符号量制御手段が、前記符号化対象
    ブロックの符号化方式がフレーム間である場合に、前記
    符号化対象ブロック内の、Y−B成分ブロックの標本値
    に対し、特定の第一のしきい値より大きい値を持つ標本
    値の個数を算出し、 前記個数が特定の第二のしきい値より多い場合に、前記
    符号化対象ブロックのスケーリングファクタを基準スケ
    ーリングファクタより小さくする、 すなわち基準値よりもより小さい量子化ステップで量子
    化することを特徴とした請求項6記載の高能率符号化装
    置。
  18. 【請求項18】前記符号量制御手段が、前記符号化対象
    ブロックの符号化方式がフレーム間である場合に、前記
    符号化対象ブロック内の、Y−R成分ブロック、及びY
    −B成分ブロックの標本値に対し、前記Y−R成分ブロ
    ックの標本値と前記Y−B成分ブロックの標本値との差
    分値が、特定の第一のしきい値より大きい値を持つ差分
    値の個数を算出し、 前記個数が特定の第二のしきい値より多い場合に、前記
    符号化対象ブロックのスケーリングファクタを基準スケ
    ーリングファクタより小さくする、 すなわち基準値よりもより小さい量子化ステップで量子
    化することを特徴とした請求項6記載の高能率符号化装
    置。
  19. 【請求項19】前記符号量制御手段が、前記符号化対象
    ブロックの符号化方式がフレーム間である場合に、前記
    符号化対象ブロック内の、Y−R成分ブロック、及びY
    −B成分ブロックの標本値に対し、前記Y−B成分ブロ
    ックの標本値と前記Y−R成分ブロックの標本値との差
    分値が、特定の第一のしきい値より大きい値を持つ差分
    値の個数を算出し、 前記個数が特定の第二のしきい値より多い場合に、前記
    符号化対象ブロックのスケーリングファクタを基準スケ
    ーリングファクタより小さくする、 すなわち基準値よりもより小さい量子化ステップで量子
    化することを特徴とした請求項6記載の高能率符号化装
    置。
  20. 【請求項20】前記符号量制御手段が、前記符号化対象
    ブロックの符号化方式がフレーム間である場合に、前記
    符号化対象ブロック内の、Y成分ブロックの標本値に対
    し、特定の第一のしきい値より大きい値を持つ標本値の
    個数を算出し、前記個数が特定の第二のしきい値より多
    い場合に、前記符号化対象ブロックのスケーリングファ
    クタを基準スケーリングファクタより大きくする、 すなわち基準値よりもより大きい量子化ステップで量子
    化することを特徴とした請求項6記載の高能率符号化装
    置。
  21. 【請求項21】前記符号量制御手段が、前記符号化対象
    ブロックの符号化方式がフレーム間である場合に、前記
    符号化対象ブロック内の、Y成分ブロックの標本値に対
    し、特定の第一のしきい値より小さい値を持つ標本値の
    個数を算出し、前記個数が特定の第二のしきい値より多
    い場合に、前記符号化対象ブロックのスケーリングファ
    クタを基準スケーリングファクタより大きくする、 すなわち基準値よりもより大きい量子化ステップで量子
    化することを特徴とした請求項6記載の高能率符号化装
    置。
  22. 【請求項22】前記符号量制御手段が、前記符号化対象
    ブロックの画面上の位置が上端、下端、左端、及び右端
    のいずれかである場合、前記符号化対象ブロックのスケ
    ーリングファクタを基準スケーリングファクタより大き
    くする、 すなわち基準値よりもより大きい量子化ステップで量子
    化することを特徴とした請求項6記載の高能率符号化装
    置。
  23. 【請求項23】前記符号量制御手段が、前記符号化対象
    ブロックの動きベクトルと、前記符号化対象ブロックの
    周辺ブロックの動きベクトルとのずれを算出し、 前記ベクトルのずれが特定のしきい値より多い場合に、
    前記符号化対象ブロックのスケーリングファクタを基準
    スケーリングファクタより小さくする、 すなわち基準値よりもより小さい量子化ステップで量子
    化することを特徴とした請求項6記載の高能率符号化装
    置。
  24. 【請求項24】前記符号量制御手段が、前記符号化対象
    ブロックの動きベクトルと、前記符号化対象ブロックの
    周辺ブロックの動きベクトルの種類を検出し、前記符号
    化対象ブロックの動きベクトルの種類が、前記符号化対
    象ブロックの周辺ブロックの動きベクトルの種類と異な
    っていた場合に、前記符号化対象ブロックのスケーリン
    グファクタを基準スケーリングファクタより小さくす
    る、 すなわち基準値よりもより小さい量子化ステップで量子
    化することを特徴とした請求項6記載の高能率符号化装
    置。
  25. 【請求項25】入力された画像に対し、複数の予測演算
    方式を前記入力画像を分割するブロック単位で適応的に
    切り替え、直交変換、及び可変長符号化を行う符号化手
    段と、前記符号化手段における符号化の際の符号量を制
    御する符号量制御手段からなる高能率符号化装置におい
    て、 前記符号量制御手段が、前記ブロック単位で検出した第
    一の動きベクトルと、複数の前記ブロックからなるスー
    パーブロック単位で検出した第二の動きベクトルを用い
    て、前記ブロック毎にそのブロックの保護度合いを表す
    重要度を検出し、前記重要度と基準となるスケーリング
    ファクタから、前記ブロックのスケーリングファクタを
    決定することを特徴とした高能率符号化装置。
  26. 【請求項26】前記重要度算出手段が、請求項7記載の
    重要度算出手段であることを特徴とした請求項1、2、
    3、4または5記載の高能率符号化装置。
  27. 【請求項27】前記重要度算出手段が、請求項8記載の
    重要度算出手段であることを特徴とした請求項1、2、
    3、4または5記載の高能率符号化装置。
  28. 【請求項28】前記重要度算出手段が、請求項9記載の
    重要度算出手段であることを特徴とした請求項1、2、
    3、4または5記載の高能率符号化装置。
  29. 【請求項29】前記重要度算出手段が、請求項10記載
    の重要度算出手段であることを特徴とした請求項1、
    2、3、4または5記載の高能率符号化装置。
  30. 【請求項30】前記重要度算出手段が、請求項11記載
    の重要度算出手段であることを特徴とした請求項1、
    2、3、4または5記載の高能率符号化装置。
  31. 【請求項31】前記重要度算出手段が、請求項12記載
    の重要度算出手段であることを特徴とした請求項1、
    2、3、4または5記載の高能率符号化装置。
  32. 【請求項32】前記重要度算出手段が、請求項13記載
    の重要度算出手段であることを特徴とした請求項1、
    2、3、4または5記載の高能率符号化装置。
  33. 【請求項33】前記重要度算出手段が、請求項14記載
    の重要度算出手段であることを特徴とした請求項1、
    2、3、4または5記載の高能率符号化装置。
  34. 【請求項34】前記重要度算出手段が、請求項15記載
    の重要度算出手段であることを特徴とした請求項1、
    2、3、4または5記載の高能率符号化装置。
  35. 【請求項35】前記重要度算出手段が、請求項16記載
    の重要度算出手段であることを特徴とした請求項1、
    2、3、4または5記載の高能率符号化装置。
  36. 【請求項36】前記重要度算出手段が、請求項17記載
    の重要度算出手段であることを特徴とした請求項1、
    2、3、4または5記載の高能率符号化装置。
  37. 【請求項37】前記重要度算出手段が、請求項18記載
    の重要度算出手段であることを特徴とした請求項1、
    2、3、4または5記載の高能率符号化装置。
  38. 【請求項38】前記重要度算出手段が、請求項19記載
    の重要度算出手段であることを特徴とした請求項1、
    2、3、4または5記載の高能率符号化装置。
  39. 【請求項39】前記重要度算出手段が、請求項20記載
    の重要度算出手段であることを特徴とした請求項1、
    2、3、4または5記載の高能率符号化装置。
  40. 【請求項40】前記重要度算出手段が、請求項21記載
    の重要度算出手段であることを特徴とした請求項1、
    2、3、4または5記載の高能率符号化装置。
  41. 【請求項41】前記重要度算出手段が、請求項22記載
    の重要度算出手段であることを特徴とした請求項1、
    2、3、4または5記載の高能率符号化装置。
  42. 【請求項42】前記重要度算出手段が、請求項23記載
    の重要度算出手段であることを特徴とした請求項1、
    2、3、4または5記載の高能率符号化装置。
  43. 【請求項43】前記重要度算出手段が、請求項24記載
    の重要度算出手段であることを特徴とした請求項1、
    2、3、4または5記載の高能率符号化装置。
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