JPH10340335A - 表示画像連接方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】画像を効率よくグループ分け又は操作する電子
写真アルバムを提供すること。 【解決手段】１ページ内で複数の画像をリンクする階層
構造を構成する方法であって、画像ごとに、それぞれが
少なくとも１つのリンクノードを含むフレーム４０２を
構成する。次に、リンクベクトル４０７を生成して、１
つのフレームのノード４０９を、別のフレームのノード
４０８とリンクさせることにより、その各々のフレーム
に関する画像間で子アイテム／親アイテム関係を成立さ
せる。希望に応じて、子アイテム／親アイテム関係が生
成されるまでノードリンクのステップを繰り返す。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は表示のためのデジタ
ル画像のリンクに関し、特に、電子表示文書上での画像
の操作を容易にするためのキャプション、ラインアート
（クリップアート）及びデジタル画像のリンクに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】近年、電子写真アルバムが広く利用され
るようになってきた。この電子写真アルバムは、典型的
には、不揮発性メモリ装置を使用して記憶される画像の
集合体の形態をとり、表示装置への表示のために、ユー
ザはアルバムの中から画像を検索することができる。通
常、画像はデジタル形態で収集され、例えば、電子スキ
ャナにより走査されても良く、あるいは、インターネッ
トから画像をダウンロードしたり、デジタルカメラによ
り生成したりすることも可能であろう。これらの画像の
集合体を電子的に記憶しておき、写真プリントを使用す
る従来通りの家族写真アルバムに類似する電子写真アル
バムを作成することができる。

【０００３】現在、電子写真アルバムは画像の集合体の
形態をとり、アルバムのユーザは各々の画像とキャプシ
ョン、すなわち、短い説明文とを関連付けることができ
る。例えば、デジタルビデオカメラ又はスチルカメラか
ら結婚式の一連の家族写真を収集し、結婚式の日付や短
い説明文などのキャプションを各々の画像と関連付ける
ことができる。希望に応じて、高分解能カラープリンタ
などの高品質出力装置によりメモリ装置から電子写真ア
ルバムを再生して、従来の写真アルバムとほぼ同様のア
ルバムを作成することができる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
電子写真アルバムは画像を効率よくグループ分け又は操
作する方式を提供しない。更に、現在の電子写真アルバ
ムでは、画像と関連付けできるキャプションの効率の良
い操作は行われない。

【０００５】本発明の目的は、従来の技術の欠点の１つ
又は２つ以上を克服すること又は少なくとも改善するこ
とにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
する為になされたもので、その第一の態様は、複数の画
像中の１つ又は２つ以上の画像を操作するための階層構
造を構成する画像連接方法であって、 ａ）前記選択された画像の各々について画像スロットを
提供するステップと、 ｂ）前記スロットごとに、それぞれが少なくとも１つの
リンクノードをもつ切り出し領域を構成するステップ
と、 ｃ）１つの切り出し領域スロットのリンクノードを別の
切り出し領域スロットのリンクノードに対し、子アイテ
ムから親アイテムへという関係となるように、リンクす
るためのリンクベクトルを生成するステップと、 ｄ）所望のファミリグループが構成されるまでステップ
ｃ）を繰り返すステップと、を含むことを特徴とする。

【０００７】又、第二の態様は、複数の画像中の少なく
とも１つを操作する画像操作方法であって、 ａ）複数の画像中の各々の画像に対し、それぞれが少な
くとも１つのリンクノードを備えた切り出し領域を構成
するステップと、 ｂ）子アイテムである１つの画像の切り出し領域のリン
クノードを、親アイテムである別の画像の切り出し領域
のリンクノードにリンクするためのリンクベクトルを生
成するステップと、 ｃ）所望のファミリグループが構成されるまでステップ
ｂ）を繰り返すステップと、を有し、 ｄ）親アイテムの操作の結果、１つ又は複数の子アイテ
ムが操作されることを特徴とする。

【０００８】更に、第三の態様は、１つのページで複数
の画像をリンクする階層構造を構成する画像連接方法で
あって、 （ａ）画像ごとに、少なくとも１つのリンクノードを含
むフレームを構成するステップと、 （ｂ）１つのフレームのノードを別のフレームとリンク
するリンクベクトルを生成することにより、各々のフレ
ームと関連する画像の間に、子アイテムから親アイテム
へといった関係を生成するステップと、 （ｃ）前記子アイテムから親アイテムへといった関係を
有する所望のファミリが生成されるまで、ステップ
（ｂ）を繰り返すステップとを含むことを特徴とする。

【０００９】ここで、本発明の第三の態様においては、
対応する子アイテムの操作を実行させるために子アイテ
ムのフレームを操作するステップを更に含み、そのよう
な子アイテムの操作によって関連する親アイテムは操作
されないのが好ましい。

【００１０】特に好適な実施の形態においては、本発明
の第三の態様は、対応する親アイテムの操作を実行させ
るために親アイテムのフレームを操作するステップを更
に含み、親アイテムの操作によって関連する子アイテム
は相応して操作される。

【００１１】又、本発明の第四の態様は、コンピュータ
装置であって、前記選択された画像の各々について画像
スロットを構成する手段と、前記スロットの各々につい
て、それぞれが少なくとも１つのリンクノードを備える
切り出し領域を構成する手段と、１つの切り出し領域ス
ロットのリンクノードを別の切り出し領域スロットのリ
ンクノードに対し、切り出し領域スロットが子アイテム
から親アイテムへといった関係でリンクされるようにリ
ンクするためのリンクベクトルを生成する手段と、を含
むことを特徴とする。

【００１２】ここで、第四の態様によるコンピュータ装
置において、各々の親アイテムを操作しても良く、親ア
イテムの操作は、同じファミリグループの中の子アイテ
ムを相応して操作させるのが好ましい。

【００１３】更に、第五の態様としては、上記方法に従
って動作可能であるコンピュータ画像処理システムが挙
げられる。

【００１４】又、更に、第六の態様としては、上記方法
を実現するための命令を含むコンピュータ可読媒体が挙
げられる。

【００１５】

【発明の実施の形態】図１及び図２に、本発明の好適な
実施の形態の概要を示す。ファミリグループ１０１は、
ファミリグループ内の各ページアイテムの位置が、その
グループの別のページアイテムに対して相対的関係をな
すように一体にリンクする１つ又は複数のページアイテ
ムの集合体から構成される。特に指定の無い限り、添付
の図面において、１つのページアイテムから別のページ
アイテムに至るソリッド（先が塗り潰された）矢印はリ
ンクを示す。

【００１６】ページアイテムは、複数のテキスト文字を
含むテキストスロット、オブジェクトベース画像及び／
又は画素ベース（ビットマップ）画像を含む１つ又は複
数のデジタル画像を含む画像スロット、コンピュータ生
成画像を含むクリップアートスロット、１つ又は複数の
ページアイテムを含むファミリグループ自体、及びフレ
ーム及び関連画像のうちいずれか１つから構成されてい
る。例えば、親類の結婚式の電子写真アルバムを作成し
たいという場合を考える。このアルバムでは、所定の好
み（例えば、教会のシーンに関連付けるなど）に応じて
いくつかの画像をリンクすることによりファミリグルー
プを構成するか、キャプション及び／又はクリップアー
トを１つ又は複数の画像にリンクし、いくつかのファミ
リグループを生成するか、又は１つ又は複数のファミリ
グループを互いにリンクするかのいずれかを選択するこ
とができる。

【００１７】更に、テキストスロット、画像スロット及
びクリップアートスロットを、各スロットを占めている
対応するテキスト文字、デジタル画像及びコンピュータ
生成画像を含めずに電子ページに供給し、スロットをフ
ァミリグループにリンクした後に各スロットの内容をロ
ードすることもできる。また、テキスト、デジタル画像
などについて指定せずに単純にスロット又はフレームを
提供しても良い。本発明の方法は幾つかのフレーム又は
スロットを一体としてリンクして１つのファミリグルー
プを形成するためのものである。

【００１８】ファミリグループを形成するために、ペー
ジアイテムは階層構造として一体としてリンクされるの
が好ましく、本発明の好適な実施の形態によれば、ファ
ミリグループの集合体が１つの電子写真アルバムを構成
する。階層構造においては、ファミリグループの一部を
形成するページアイテムを、そのグループの２つ以上の
ページアイテムのリンク関係に従って親アイテム又は子
アイテムとして分類する。典型的には、リンク関係は、
子アイテムが所定の相対座標位置に従って親アイテムに
リンクされるようになっている。例えば、図１では、画
像スロットが親アイテム１０２であり、親に複数の子が
リンクしている。この例では、四つの子アイテムがクリ
ップアート１０３として指定され、１つの子アイテムが
テキストスロット１０４として指定されている。図１の
例の各子アイテムの中心位置は親アイテム１０２の中心
点に対して定義される（又はリンクされる）。その関係
は、親アイテムが移動されると、その子も付随して動く
ようになっている。

【００１９】ファミリグループ２００の別の例を図２に
示す。この場合、クリップアート２０１は、それがテキ
ストスロット（親）２０３の子アイテムであるように、
テキストスロット２０３の一方の側にリンクしている
（２０２）。テキストスロット２０３は画像スロット２
０５の中心にリンクしている（２０４）。この例では、
テキストスロット２０３とクリップアートは一体となっ
て親画像スロット２０５の子アイテムを形成する。図２
は、階層構造の単純な例を示したものでもあり、この中
で、子アイテムは多くとも１つしか親を有していない。
テキストスロット２０３はクリップアートスロット２０
１の親であり、画像スロット２０５は、テキストスロッ
ト２０３及びクリップアートスロット２０１を含むファ
ミリグループの親である。従来から、この型の階層構造
はツリー構造と呼ばれることが多い。典型的には、ツリ
ー構造における第一の（親）アイテムは複数の子孫アイ
テム（子）を有し、それらの子孫アイテムの中の１つ又
は複数のアイテムは更に別の子アイテムの親になってい
る。ツリー構造の第一のアイテムは通常は親を持たず、
そのツリーの「ルート」（アイテム）と呼ばれる。

【００２０】本発明の好適な実施の形態においては、複
数のページアイテムを含むツリー構造がファミリグルー
プであり、ツリーのルートは絶対座標系に従って電子ペ
ージ文書上に位置決めされたページアイテムである。絶
対座標系の原点は電子ページの左上隅であることが望ま
しく、その場合、正座標はその頁の左から右へ、また、
上から下へ増加していく。ファミリグループのルートア
イテムは絶対座標系を使用して位置決めされ、ファミリ
グループの他のページアイテムはそれに対応する親アイ
テムに対して位置決めされるのが好ましい。従って、各
子アイテムは、電子ページ文書上で、相対座標系を使用
して、その子アイテムに対応する親から所定の距離を置
いて位置決めされる。相対座標系の局所原点は、対応す
る親アイテムの絶対座標位置に配置されるのが好まし
く、本好適な実施の形態では、対応する親アイテムの切
り出し領域の左上角が子アイテムの局所原点である。複
数のそのような電子ページは一体となって、複数ページ
の電子写真アルバムを形成する。

【００２１】図３に示すシステム３００のような従来通
りの汎用コンピュータシステムを使用して、本発明を実
施しても良い。図３においては、ページアイテムのファ
ミリグループへのリンクは、コンピュータシステム３０
０で実行されるソフトウェアとして実現される。コンピ
ュータシステム３００はコンピュータ３０１と、入力装
置３０２，３０３と、表示装置３０４とを含む。

【００２２】コンピュータ３０１は少なくとも１つのプ
ロセッサユニット３０５と、典型的にはランダムアクセ
スメモリ（ＲＡＭ）及び読取専用メモリ（ＲＯＭ）を含
むメモリユニット３０６と、ビデオインタフェース３０
７並びにキーボード３０２、入力デジタルスキャナ装置
３１１及びマウス（又はジョイスティック）３０３に対
するインタフェース３０８を含む入出力（Ｉ／Ｏ）イン
タフェースとから構成されている。記憶装置３０９は、
フロッピーディスク、ハードディスクドライブ、ＣＤ−
ＲＯＭドライブ又は当業者には知られている同様の不揮
発性記憶装置などの装置のうち１つ又は２つ以上を含む
ことができる。更に、汎用コンピュータはプリンタ３１
３及び／又はコンピュータ３０１に画像をダウンロード
するための写真（ビデオ又はスチル）カメラ３１４など
の周辺装置に対する追加のＩ／Ｏインタフェース３１２
を有することができる。コンピュータ３０１の構成要素
３０５から３０９は、当業者には知られているコンピュ
ータ３００の通常動作モードをもたらす方式で、典型的
には相互接続バス３１０を介して通信する。実施の形態
を実施できるコンピュータの例としては、ＩＢＭ−ＰＣ
／ＡＴ及びコンパチブル、Ｓｕｎ Ｓｐａｒｃｓｔａｔ
ｉｏｎ又は同様のコンピュータシステムなどがある。

【００２３】次に、本好適な実施の形態によるページア
イテムのリンクの一例を図４を用いて説明する。各ペー
ジアイテムは、そのページアイテムを取り囲む、好まし
くは方形の形状の切り出し領域（バウンディングボック
ス）を含む。この実施の形態では、切り出し領域は、リ
ンクポイント及びアライメントポイントとして使用でき
る複数のリンクノード（ここでは「ハンドル」と呼ぶ）
を更に含む。ハンドルは切り出し領域の各々の角と、切
り出し領域の各辺の中央の点及び切り出し領域の中心に
位置しているのが好ましい。例えば、ファミリグループ
４００の第１のページアイテム４０１は第１の切り出し
領域４０２により囲まれ、第２のページアイテム４０３
は第２の切り出し領域４０４により囲まれている。図４
の例の第１の切り出し領域４０２は、この切り出し領域
４０２の幾何学的中心に位置する中心ハンドル４０６を
含めて、９つの「ハンドル」４０５を有する。同様に、
第２の切り出し領域４０４も９つのハンドルを有する。
図４には、２つのページアイテムの１つのハンドル４０
８と別のハンドル４０９との間のリンク４０７（又はベ
クトル）が示されている。従って、リンク４０７は親と
しての第１のページアイテムと、子としての第２のペー
ジアイテムとの関係を定義している。このように、子か
ら親へのリンクを生成するときには、子アイテムの１つ
のハンドルから親アイテムの１つのハンドルに至るベク
トルが構成される。

【００２４】（ファミリグループの操作）ファミリグル
ープにページアイテムを追加するときには、電子写真ア
ルバムのユーザがコンピュータシステムでソフトウェア
を実行させることにより、対話モードで追加を行うこと
ができる。ファミリグループに新たなページアイテムを
追加する際、ユーザは既存のページアイテムが新たなペ
ージアイテムの親アイテムになりうるか否か、及び新た
なページアイテム（子アイテム）のハンドルを親アイテ
ムのハンドルにリンクすべきか否かを判定することがで
きる。

【００２５】更に、ユーザは、ページアイテム間の関係
を変更するために、対話形式により１つ又は複数のリン
クを破断したり、ページアイテムを破壊し、再リンクす
ることもできる。例えば、子アイテムとそれに対応する
親との間のリンクを破断し、逆方向を向いた新たなリン
クとの間に親子関係を再リンクすることにより、親子関
係を変更することが可能である。このようにして、当初
は子アイテムであったものが元は親アイテムであったア
イテムの親になる。

【００２６】図５及び図６は、本発明に従ってページア
イテムの削除を実行できる異なる２つの方法を示す。図
５は、一組のリンクの削除が残るリンクの再リンクを発
生させないようにリンクを構成した第１の実施の形態を
示す。すなわち、「削除前」の例では、テキストスロッ
ト５０１の形態をとるフレームが画像スロット５０３の
形態をとる別のフレームの中心ハンドル５０２にリンク
５０５を介してリンクしている。テキストスロット５０
１の中心ハンドルには、互いにリンクする２つのクリッ
プアートスロットを含むファミリグループ５０４がリン
ク５０６を介してリンクしている。このように、画像ス
ロット５０３はテキストスロット５０１の親であり、テ
キストスロット５０１はファミリグループ５０４の親に
なっている。

【００２７】テキストスロット５０１の削除は、画像ス
ロット５０３（親）に至るリンク５０５も対応して削除
させる。更に、ファミリグループ５０４（子アイテム）
からテキストスロット５０１へのリンク５０６も除去さ
れる。「削除後」の例に示すように、この結果、画像ス
ロット５０３とファミリグループ５０４が間にリンクを
挟まずに残るので、これらはファミリグループを形成し
なくなる。画像スロット５０３はファミリグループ５０
４とは別個のページアイテムであり、ルートアイテムに
なっている。この例においては、ページアイテムの削除
後、親アイテムを持たない残る（削除されなかった）ペ
ージアイテムは、それぞれ、ルートアイテムになる。

【００２８】図６は、中間ページアイテムの削除の結
果、その親と子が再リンクして新たな階層ファミリ構造
を形成するような別の実施の形態を示す。「削除前」の
例は、画像スロット５０３の一辺の中央の点にあるハン
ドルにリンクするテキストスロット５０１の形態をとる
フレームを示す。テキストスロット５０１の中心ハンド
ルには、互いにリンクする２つのクリップアートスロッ
トを含むファミリグループ５０４がリンク５０６を介し
てリンクしている。別のクリップアートスロット６０２
は、その左下角のハンドルからテキストスロット５０１
の左上角のハンドルにリンク６０３を介してリンクして
いる。図６の「削除前」の例の配列は単一のファミリグ
ループを形成し、テキストスロット５０１の削除後、削
除されなかったページアイテム（６０２，５０４）が再
リンクすることにより、新たな１つのファミリグループ
が形成される。図６の「削除後」の例は、好適な実施の
形態に従ったクリップアートスロット６０２及びファミ
リグループ５０４の画像スロット５０３への再リンクを
示す。ページアイテムの削除後のこの再リンクは自動化
プロセスであるのが好ましく、この場合、ユーザは、ペ
ージアイテムの削除に続いて再リンクが自動的に起こる
べきか否かを選択するだけで良い。再リンクに際してハ
ンドルを選択する方式は通常はあらかじめ定められてお
り、削除された子により使用されていた親のハンドル
と、同じハンドルを使用することが本実施の形態では好
ましい。

【００２９】図７を参照すると、ファミリグループの１
つのページアイテムが移動することによって、そのペー
ジアイテムの全ての子と、それらの子の子（もし、あれ
ば）とが同じ移動量だけ移動する。これに対し、親アイ
テムは子アイテムの移動により影響を受けない。例え
ば、図７の移動前の例はクリップアート７０１にリンク
する画像スロット（画像Ｂ）７００を示しており、クリ
ップアート７０１自体はテキストスロット７０２にリン
クしている。テキストスロット７０２は画像スロット
（画像Ａ）７０３にリンクし、「画像Ａ」は別のクリッ
プアートスロット７０４にリンクしている。テキストス
ロット７０２の移動はその子アイテムを移動させ、少な
くともこの例に関しては、クリップアートスロット７０
１及び画像スロット（画像Ｂ）７００を含むが、テキス
トスロット７０２の親アイテムの位置には影響を及ぼさ
ない。図７には、テキストスロットを移動した後の例も
示されている。移動操作前にページアイテムをリンクす
るために使用されていたハンドルはそのままで、移動操
作後も同じハンドルがページアイテムをリンクするため
に使用されるのが好ましい（すなわち、ハンドルは移動
操作の後にも不変である）。

【００３０】図８には、ファミリグループのページアイ
テムの拡大縮小リサイズの前後の例を示す。前の例は、
リンク８０３を介して画像スロット８０２にリンクする
クリップアートスロット８０１を含むファミリグループ
８００を示す。テキストスロット８０４も同様にリンク
８０５を介して画像スロット８０２にリンクされてい
る。図８に示すように、画像スロット８０２をリサイズ
すると、その画像スロット８０２と関連するリンク８０
３，８０５の各々がそれに比例して拡大縮小される。従
って、画像アイテムスロット８０２のリサイズに伴って
クリップアート８０１とテキストスロット８０４が比例
して移動されることになる。このように、ファミリグル
ープのページアイテムのリサイズは、その親アイテムの
リンクと子アイテムとの双方に影響を及ぼし、そのペー
ジアイテムと、対応する親アイテム及び子アイテムとの
相対位置が相応してリサイズ（拡大縮小）されるか又は
リンクが相応して拡大縮小される。

【００３１】図８に示す拡大縮小リサイズに代わるオプ
ションとしては一定オフセットリサイズがある。一定オ
フセットリサイズは、図９に示すように、ファミリグル
ープのページアイテムを、そのページアイテムからリサ
イズされるページアイテムと関連する対応する親アイテ
ム又は子アイテムへの一定相対オフセットを維持しつつ
リサイズすることを指す。図９には、一定オフセットリ
サイズの前後の例を示す。画像スロット９０１をリサイ
ズして、リサイズ前の画像スロット９０１とは面積の異
なる別サイズの画像スロット９０２を生成する。ページ
アイテム（画像スロット）９０１のリサイズ後、親アイ
テム９０５に至るリンク９０３と、子アイテム９０６に
至るリンク９０４は変化しないままである。この例で
は、リサイズ後のページアイテムと、関連する親又は子
との間の一定オフセットは維持されている。以上説明し
た例の各々においては、画像スロットをリサイズする場
合、画像の縦横比を一定に維持するのが好ましい。

【００３２】次に図１０及び図１１を参照して説明する
と、ファミリグループのページアイテムの回転はその子
を相応してほぼ同じ角度だけ回転させる。しかしなが
ら、この回転は親アイテムには影響を及ぼさない。図１
０は、テキストスロット１００１を画像スロット１００
３に関して９０度回転させる前と後の例を示す。テキス
トスロット１００１はリンク１００２を介して画像スロ
ット１００３にリンクされている。「回転後」の例に示
すように、テキストスロット１００１は回転後のテキス
トスロット１００４として示されている。元のテキスト
スロット１００１と関連する子１００５及び１００６も
回転しており、互いに対して、また、回転後のテキスト
スロット１００４に対して、図１０の「回転前」の例に
おけるのと同じ空間関係を維持している。９０度の回転
角は単なる一例とみなされるべきであり、他の角度の回
転も本発明の趣旨から逸脱せずに可能であることは当業
者には理解されるであろう。

【００３３】図１１は、ファミリグループ全体を所定の
角度だけ回転させる前と後の例である。

【００３４】ファミリグループ全体を回転させるときに
は、そのルートアイテムに回転を加える。図１０を参照
して説明したように、ページアイテムを回転させると、
関連する子とそれらの子の子の全てが回転する。すなわ
ち、ファミリグループのルートアイテムの回転はファミ
リグループ全体を回転させるのである。図１１におい
て、ルートアイテムは画像スロット１１０１であり、画
像スロット１１０１を回転させた結果、画像スロット１
１０２が回転し、また、関連する全ての子１１０３が回
転する。この手順の間、親と子はページアイテムと共に
単純に回転されるので、親と子の間のリンクを遮断する
必要はない。図１０及び図１１の双方に関連して良く分
かるように、回転後のページアイテムとその子との間の
リンクは互いに厳密に同じ位置関係にとどまり、リンク
ポイントとして同じハンドルが使用される。しかし、回
転後のページアイテムとその親との間のリンクポイント
は同じであるが、それら２つの相対位置は回転中に互い
に対して変化する。図１２を参照すると、発明を実現す
る方法の簡単なフローチャートが示されている。まず、
複数の表示画像の性質又は型を周知の技法を使用して感
知する（１２０１）。この確定の結果、画像を複数のセ
ットにグループ分けし（１２０２）、次に、それらをフ
ァミリとして形成する（１２０３）。このようにして、
適切なファミリを有意味方式で形成することにより、後
のユーザの画像操作の効率を向上させる。

【００３５】図１３は、子アイテムから親アイテムへの
リンクを形成するための本発明による方法を示す詳細な
フローチャートである。示した方法はユーザにより手操
作で実行されても良いが、自動的に、好ましくは図１２
のフローチャートに示した方法と関連させて実行されて
も良い。まず、利用可能な画像群から親アイテム（１３
０１）と子アイテム（１３０２）を選択する。親アイテ
ムは最初に選択されるものとして示してあるが、選択の
順序は重要ではない。画像ごとに関連するフレーム又は
切り出し領域から２つ以上のハンドルを利用可能である
とすれば、親アイテムと子アイテムとをリンクするベク
トルの各端部のハンドルが選択される（１３０３）。次
に、リンクを拡大縮小可能にすべきか否か（１３０４）
及び子に至るリンクを削除後に再リンクするか否か（１
３０５）を決定する。最後に、リンクを形成する（１３
０６）。

【００３６】本発明は、本発明を実現するための命令を
記憶するソフトウェア媒体（図示せず）の形態をとって
も良い。この媒体は、例えば、ＣＤ−ＲＯＭ又はフロッ
ピーディスクなどの周知の媒体の形態をとっていても良
い。しかしながら、適切な媒体であれば、どのようなも
のに使用しても良い。

【００３７】いくつかの特定の例に関連して本発明を説
明したが、本発明を他の数多くの形態で実施しうること
は当業者には理解されるであろう。

【００３８】

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る階層ファミリグループを示す図で
ある。

【図２】本発明に係るファミリグループの別の例を示す
図である。

【図３】本発明を実現するための汎用コンピュータを示
す図である。

【図４】本発明に従ったファミリグループの子アイテム
から親アイテムに至るリンクを示す図である。

【図５】親アイテムにリンクする子アイテムの削除前と
削除後の例を示す図である。

【図６】複数の子アイテムを有する親にリンクする子ア
イテムの削除前と削除後の例及び子アイテムの親への再
リンクを示す図である。

【図７】ファミリグループにおいて子アイテムを移動さ
せる効果を示す概略図である。

【図８】好適な実施の形態に従って親アイテムをリサイ
ズし、ファミリグループにおける１つ又は複数の子アイ
テムを拡大縮小する効果を示す概略図である。

【図９】親アイテムをリサイズする効果及びファミリグ
ループにおける１つ又は複数の子アイテムに至る一定オ
フセットリンクを示す図である。

【図１０】ファミリグループの回転時の１つ又は複数の
子アイテムの回転前と回転後の例を示す図である。

【図１１】ファミリグループの回転前と回転後の例を示
す図である。

【図１２】本発明に従って階層構造を生成する方法を示
すフローチャートである。

【図１３】本発明に従って子アイテムと親アイテムとの
間にリンクを形成するときのステップを示す更に詳細な
フローチャートである。

【符号の説明】

１０１ファミリグループ １０２画像スロット（親アイテム） １０３クリップアートスロット（子アイテム） １０４テキストスロット（子アイテム） ２００ファミリグループ ２０１クリップアートスロット ２０３テキストスロット（親） ２０５画像スロット ３００コンピュータシステム ３０１コンピュータ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 リチャード ラム オーストラリア国 2017 ニュー サウス ウェールズ州 ウォータールー、 ケリ ック ストリート 27

Claims (27)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】複数の画像中の１つ又は２つ以上の画像を
   操作するための階層構造を構成する画像連接方法であっ
   て、 ａ）前記選択された画像の各々について画像スロットを
   提供するステップと、 ｂ）前記スロットごとに、それぞれが少なくとも１つの
   リンクノードをもつ切り出し領域を構成するステップ
   と、 ｃ）１つの切り出し領域スロットのリンクノードを別の
   切り出し領域スロットのリンクノードに対し、子アイテ
   ムから親アイテムへという関係となるように、リンクす
   るためのリンクベクトルを生成するステップと、 ｄ）所望のファミリグループが構成されるまでステップ
   ｃ）を繰り返すステップと、 を含むことを特徴とする画像連接方法。
2. 【請求項２】前記画像スロットはテキストスロット、ク
   リップアートスロット又はデジタル画像スロットを含む
   ことを特徴とする請求項１記載の画像連接方法。
3. 【請求項３】前記テキストスロットは実質的に複数のテ
   キスト文字を含むことを特徴とする請求項２記載の画像
   連接方法。
4. 【請求項４】前記クリップアートスロットは実質的にコ
   ンピュータ生成画像を含むことを特徴とする請求項２記
   載の画像連接方法。
5. 【請求項５】前記デジタル画像スロットは実質的にビッ
   トマップデジタル画像を含むことを特徴とする請求項２
   記載の画像連接方法。
6. 【請求項６】親アイテム切り出し領域を操作せずに、子
   アイテムの切り出し領域スロットを操作するステップを
   更に含むことを特徴とする請求項１記載の画像連接方
   法。
7. 【請求項７】所定の操作により、結果として子アイテム
   が操作されるように親アイテムを操作するステップを更
   に含むことを特徴とする請求項１又は６記載の画像連接
   方法。
8. 【請求項８】複数の画像中の少なくとも１つを操作する
   画像操作方法であって、 ａ）複数の画像中の各々の画像に対し、それぞれが少な
   くとも１つのリンクノードを備えた切り出し領域を構成
   するステップと、 ｂ）子アイテムである１つの画像の切り出し領域のリン
   クノードを、親アイテムである別の画像の切り出し領域
   のリンクノードにリンクするためのリンクベクトルを生
   成するステップと、 ｃ）所望のファミリグループが構成されるまでステップ
   ｂ）を繰り返すステップと、 を有し、 ｄ）親アイテムの操作の結果、１つ又は複数の子アイテ
   ムが操作されることを特徴とする画像操作方法。
9. 【請求項９】前記操作は回転、直線移動、削除、リンク
   ベクトルの再リンク、リサイズ及び／又はそれらの操作
   の組み合わせを含むことを特徴とする請求項８記載の画
   像操作方法。
10. 【請求項１０】請求項１又は請求項８の方法に従って動
    作可能であるコンピュータ装置。
11. 【請求項１１】請求項１又は請求項８の方法に従って動
    作可能であるコンピュータ画像処理システム。
12. 【請求項１２】請求項１又は請求項８の方法を実現する
    ための命令を含むコンピュータ可読媒体。
13. 【請求項１３】１つのページで複数の画像をリンクする
    階層構造を構成する画像連接方法であって、 （ａ）画像ごとに、少なくとも１つのリンクノードを含
    むフレームを構成するステップと、 （ｂ）１つのフレームのノードを別のフレームとリンク
    するリンクベクトルを生成することにより、各々のフレ
    ームと関連する画像の間に、子アイテムから親アイテム
    へといった関係を生成するステップと、 （ｃ）前記子アイテムから親アイテムへといった関係を
    有する所望のファミリが生成されるまで、ステップ
    （ｂ）を繰り返すステップと、 を含むことを特徴とする画像連接方法。
14. 【請求項１４】子アイテムの操作を実行させるために対
    応する子アイテムのフレームを操作するステップを更に
    含み、そのような子アイテムの操作によって、関連する
    親アイテムは操作されないことを特徴とする請求項１３
    記載の画像連接方法。
15. 【請求項１５】親アイテムの操作を実行させるために対
    応する親アイテムのフレームを操作するステップを更に
    含み、親アイテムの操作によって関連する子アイテムは
    相応して操作されることを特徴とする請求項１３記載の
    画像連接方法。
16. 【請求項１６】関連する親アイテムの所定の操作のため
    にのみ、対応する子アイテムを相応して操作することを
    特徴とする請求項１５記載の画像連接方法。
17. 【請求項１７】子アイテムが別の子アイテムに対しては
    親アイテムである場合もあることを特徴とする請求項１
    ３記載の画像連接方法。
18. 【請求項１８】前記１つ又は複数のフレームが、テキス
    トフレーム、クリップアートフレーム又はデジタル画像
    フレームとして指定されることを特徴とする請求項１３
    記載の画像連接方法。
19. 【請求項１９】前記フレームは対応する画像の境界を規
    定するための切り出し領域を含むことを特徴とする請求
    項１３記載の画像連接方法。
20. 【請求項２０】複数の画像のうち少なくとも１つを操作
    する画像操作方法であって、 ａ）複数の画像の各々について、それぞれが少なくとも
    １つのリンクノードを含む切り出し領域を生成するステ
    ップと、 ｂ）１つの画像の切り出し領域のリンクノードを別の画
    像の切り出し領域のリンクノードにリンクするリンクベ
    クトルを生成することにより、一方の画像を子アイテム
    として確定し且つ他方の画像を親アイテムとして確定す
    るステップと、 ｃ）所望のファミリグループが構成されるまでステップ
    ｂ）を繰り返すステップと、 を有し、 親アイテムの操作の結果、ファミリグループ内の１つ又
    は複数の子アイテムが操作されることを特徴とする画像
    操作方法。
21. 【請求項２１】前記操作は回転、直線運動、削除、リン
    クベクトルの再リンク、リサイズ又はそれらの操作の組
    み合わせを含むことを特徴とする請求項２０記載の画像
    操作方法。
22. 【請求項２２】前記選択された画像の各々について画像
    スロットを構成する手段と、 前記スロットの各々について、それぞれが少なくとも１
    つのリンクノードを備える切り出し領域を構成する手段
    と、 １つの切り出し領域スロットのリンクノードを別の切り
    出し領域スロットのリンクノードに対し、切り出し領域
    スロットが子アイテムから親アイテムへといった関係で
    リンクされるようにリンクするためのリンクベクトルを
    生成する手段と、 を含むことを特徴とするコンピュータ装置。
23. 【請求項２３】（ａ）画像ごとに、それぞれが少なくと
    も１つのリンクノードを含むフレームを構成する手段
    と、 （ｂ）１つのフレームのノードを別のフレームとをリン
    クするリンクベクトルを生成することにより、各々のフ
    レームと関連する画像の間に子アイテム／親アイテム関
    係を生成する手段と、 を含み、 子アイテムから親アイテムへといった関係の所望のファ
    ミリが生成されるまでステップ（ｂ）を繰り返すように
    構成されているコンピュータ装置。
24. 【請求項２４】各々の前記子アイテムを操作しても良
    く、どの前記子アイテムの操作も対応する親アイテムに
    は影響を及ぼさないことを特徴とする請求項２２又は２
    ３記載のコンピュータ装置。
25. 【請求項２５】各々の前記親アイテムを操作しても良
    く、前記親アイテムの操作により同じファミリグループ
    の子アイテムが相応して操作されることを特徴とする請
    求項２２記載のコンピュータ装置。
26. 【請求項２６】請求項１３又は請求項２０の方法に従っ
    て動作可能であるコンピュータ画像処理システム。
27. 【請求項２７】請求項１３又は請求項２０の方法を実現
    するための命令を含むコンピュータ可読媒体。