JPH10340069A - 液晶表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来は、階調モードに応じてコントラストを
調整しているので、表示する画像が全体的に暗い場合や
明るい場合などのコントラスト調整が必要なときでも、
同一階調モードの時にはコントラスト調整を行えない。 【解決手段】 カウンタ１６は、フレーム信号の数が、
予め決められた数値になった時点でリセット信号を出力
する。メモリ回路１５は、リセット信号が入力される
と、それまでの画像データの画素合計値を出力した後、
その画素合計値を０に戻す。コントラスト制御回路１４
は、リセット信号が入力された時点の、メモリ回路１５
のメモリ値と全ドット数の半分に相当するしきい値とを
比較し、その比較結果に応じてコントラストを上げるべ
きか下げるべきかを判断して、制御信号を出力する。コ
ントラスト調整回路１３は、入力制御信号に応じたレベ
ルの駆動電圧を生成して液晶ディスプレイ１１のコント
ラストを制御する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は液晶表示装置に係
り、特にパーソナルコンピュータ装置その他の情報処理
装置の用いられる、コントラスト自動調整機能付きの液
晶表示装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来の液晶表示装置として、コントラス
ト調整機能を有しているものは、コントラストを自動的
に調整する目的で使用している（特開平５−１２７６０
９号公報等）。図３はこの従来の液晶表示装置の一例の
ブロック図を示す。同図において、手動調整機構２１
は、使用者が任意のコントラストに調整するため可変抵
抗などを用いた調整機構である。データ記憶回路２２に
は、階調モードに応じて手動調整した最新の補正値Ｖ_OP
を記憶しておき、次回同じ階調モードを使用するときに
前回調整した際に使用したコントラストと同じになるよ
うに、補正データを選び出し、コントラスト自動調整回
路２３に送る。

【０００３】液晶ディスプレイ２５を駆動する電圧は、
コントラスト自動調整回路２３で手動調整機構２１とデ
ータ記憶回路２２をもとに算出され、ドライバ回路２４
により与えられる。表示制御回路２６は、液晶ディスプ
レイ２５に文字や絵を表示させるための制御回路であ
り、現在使用中の階調モードをデータ記憶回路２２に伝
達する。このように、この従来の液晶表示装置では、次
回同じ階調モードを使用するときは、前回調整したコン
トラストに自動的に調整できる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の従来
の液晶表示装置では、画像データの内容を検出する手段
が無いため、パーソナルコンピュータの階調モードが同
一であっても、使用するアプリケーションの表示する画
像が黒地に白文字表示のようなネガ表示に近い全体的に
暗い画像の場合、見易くするためには画面の大部分を占
める背景の黒色が暗く、白文字がより白くなるように、
コントラストを上げるように調整する必要がある。ま
た、逆に白地に黒文字表示のようなポジ表示に近い全体
的に明るい画像が表示される場合には、画面の大部分を
占める背景の白色を見易くするために、コントラストを
下げるように調整する必要がある。

【０００５】本発明は以上の点に鑑みなされたもので、
画像データの内容に応じてコントラストを自動的に調整
し得る液晶表示装置を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するため、画像データ及びフレーム信号をそれぞれ同
期して生成する信号生成手段と、画像データ及びフレー
ム信号を入力信号として受け、外部からの駆動電圧に応
じたコントラストで画像データの画像表示を行う液晶デ
ィスプレイと、予め定めたフレーム数単位毎に画像デー
タの所定値の画素数を合計し、その合計値としきい値と
を比較して得た比較結果に応じたレベルの駆動電圧を発
生して液晶ディスプレイのコントラストを制御するコン
トラスト制御手段とを有する構成としたものである。

【０００７】本発明では、所定フレーム数単位期間内の
画像データの合計値としきい値とを比較することによ
り、画像データによる画像の全体の明暗の表示内容が明
るいか暗いかを示す比較結果を得て、その比較結果に応
じた画面のコントラスト調整ができる。

【０００８】

【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面と共に説明する。図１は本発明になる液晶表示装
置の一実施の形態のブロック図を示す。この実施の形態
の液晶表示装置は、液晶ディスプレイ１１と、表示制御
回路１２と、コントラスト調整回路１３と、コントラス
ト制御回路１４と、メモリ回路１５と、カウンタ１６と
から構成されている。

【０００９】液晶ディスプレイ１１は、表示制御回路１
２により生成される画像データと、１画面分のデータの
区切りを示すフレーム信号とにより駆動され、また、液
晶ディスプレイ１１の駆動電圧はコントラスト調整回路
１３により与えられてコントラストが調整される。コン
トラスト調整回路１３が出力する駆動電圧の電圧値は、
コントラスト制御回路１４により制御される。

【００１０】カウンタ１６は表示制御回路１２に接続さ
れ、フレーム信号を数えて予め決められた回数になると
リセット信号を生成する。リセット信号は、コントラス
ト制御回路１４とメモリ回路１５に供給される。メモリ
回路１５は表示制御回路１２とカウンタ１６とコントラ
スト制御回路１４に接続され、リセット信号に応じて画
像データの合計値を出力する。

【００１１】コントラスト制御回路１４は、メモリ回路
１５からリセット信号に応じて入力される画像データの
合計値に応じて適切なコントラスト値を算出し、コント
ラスト調整回路１３に制御信号として出力する。コント
ラスト調整回路１３は入力された制御信号に応じたレベ
ルの駆動電圧を発生して液晶ディスプレイ１１に印加す
る。

【００１２】次に、本実施の形態の動作について図２の
タイミングチャートと共に説明する。表示制御回路１２
は表示しようとする画像に応じた画像データを生成す
る。この画像データは、例えば図２（Ａ）に示す２値デ
ータである。また、表示制御回路１２は、上記の画像デ
ータと共に１画面分の画像データの出力間隔に同期し
た、図２（Ｂ）に示すフレーム信号を生成する。

【００１３】メモリ回路１５は、表示制御回路１２から
出力された画像データのうち、例えば値が”１”（白）
である画素の値を読み込み、前の画素までの合計値に加
えることを繰り返す（すなわち、累積加算する。）。一
方、カウンタ１６は、表示制御回路１２から出力された
フレーム信号の数を数え、予め決められた数値（規定
値）になった時点でリセット信号を出力する。カウンタ
１６における予め決められた数値としては、１秒間に６
０フレーム分の画像データを表示する場合は、フレーム
・レート・コントロールで実現している中間調表示の影
響を避けるために、ある程度長い時間、かつ、操作性が
悪くなるほど反応を遅くしすぎない程度、例えば３０フ
レーム程度にするのが好ましい。

【００１４】このリセット信号は図２（Ｃ）に示すよう
な信号であり、メモリ回路１５及びコントラスト制御回
路１４にそれぞれ供給される。メモリ回路１５は、上記
のリセット信号が入力されると、図２（Ｄ）に模式的に
示すように、保持していたそれまでの画像データの白画
素合計値を出力した後、その画素合計値を０に戻す。

【００１５】また、コントラスト制御回路１４は、上記
のリセット信号が入力された時点の、上記のメモリ回路
１５のメモリ値（すなわち、それまでの画像データの白
画素合計値）を取り込み、そのメモリ値と全ドット数の
半分に相当するしきい値とを比較し、その比較結果に応
じてコントラストを上げるべきか下げるべきかを判断し
て、制御信号をコントラスト調整回路１３に出力する。
コントラスト調整回路１３は、入力制御信号に応じたレ
ベルの駆動電圧を生成して液晶ディスプレイ１１に供給
し、そのコントラストを制御する。

【００１６】例えば、１００×１００画素、カウンタ１
６の規定値３０のモノクロ液晶ディスプレイ装置の場合
は、コントラスト制御回路１４は、３０フレームの全画
素数の半分の値１５００００をしきい値とし、メモリ回
路１５の出力値（白画素合計値）がこのしきい値より大
きければ画面が明るいと判断してコントラストを下げ、
小さければ画面が暗いと判断してコントラストを上げる
ような制御信号をコントラスト調整回路１３へ出力す
る。コントラスト調整回路１３はこの制御信号に基づい
て駆動電圧を発生して液晶ディスプレイ１１に供給し、
コントラストを調整する。これにより、画像データの内
容に応じてコントラスト調整が行われる。

【００１７】なお、カラー表示の場合は、赤（Ｒ）、緑
（Ｇ）及び青（Ｂ）の三原色信号データをメモリ回路１
５において、単純にすべて足し合わせればよい。また、
他の実施の形態として、コントラスト制御回路１４での
判定の際、上記の実施の形態のように半分の値で区切っ
て制御するのではなく、メモリ回路１５の出力に応じ
て、コントラストを連続的に可変できるようにしてもよ
い。

【００１８】また、他の実施の形態として、メモリ回路
１５で全画像データを加算するのではなく、白データ、
黒データの数のみをそれぞれ加算し、コントラスト制御
回路１４でどちらのデータが多いかを判断するようにし
てもよい。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
所定フレーム数単位期間内の画像データの所定値の画素
数の合計値としきい値とを比較し、画像データによる画
像の全体の明暗の表示内容が明るいか暗いかを示す比較
結果を得て、その比較結果に応じた画面のコントラスト
調整を行うようにしたため、画像データの内容に応じた
コントラストの調整が自動的にでき、画像データの表示
の状態が変わった時にコントラストを使用者が調整しな
くとも最適なコントラスト調整ができ、操作の煩雑さを
防止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態のブロック図である。

【図２】図１の動作説明用タイミングチャートである。

【図３】従来の一例のブロック図である。

【符号の説明】

１１ 液晶ディスプレイ １２ 表示制御回路 １３ コントラスト調整回路 １４ コントラスト制御回路 １５ メモリ回路 １６ カウンタ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 画像データ及びフレーム信号をそれぞれ
   同期して生成する信号生成手段と、 前記画像データ及びフレーム信号を入力信号として受
   け、外部からの駆動電圧に応じたコントラストで前記画
   像データの画像表示を行う液晶ディスプレイと、 予め定めたフレーム数単位毎に前記画像データの所定値
   の画素数を合計し、その合計値としきい値とを比較して
   得た比較結果に応じたレベルの前記駆動電圧を発生して
   前記液晶ディスプレイのコントラストを制御するコント
   ラスト制御手段とを有することを特徴とする液晶表示装
   置。
2. 【請求項２】 前記コントラスト制御手段は、前記フレ
   ーム信号を計数して前記予め定めたフレーム数単位毎に
   リセット信号を出力する計数手段と、前記画像データ及
   びリセット信号を入力信号として受け、前記予め定めた
   フレーム数単位毎に前記画像データの所定値の画素数の
   合計値を出力する記憶回路と、前記記憶回路からの前記
   合計値と前記しきい値とを比較し、その比較結果に応じ
   た制御信号を出力する制御回路と、前記制御回路の出力
   制御信号に基づいて前記比較結果に応じたレベルの駆動
   電圧を発生して前記液晶ディスプレイのコントラストを
   調整するコントラスト調整回路とからなることを特徴と
   する請求項１記載の液晶表示装置。
3. 【請求項３】 前記コントラスト調整回路は、前記コン
   トラスト制御回路において前記合計値と前記しきい値の
   比較の結果、画面が明るいと判断された制御信号入力時
   はコントラストを下げ、画面が暗いと判断された制御信
   号入力時はコントラストを上げるような駆動電圧を発生
   することを特徴とする請求項２記載の液晶表示装置。