JPH10339561A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫

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JPH10339561A
JPH10339561A JP14886497A JP14886497A JPH10339561A JP H10339561 A JPH10339561 A JP H10339561A JP 14886497 A JP14886497 A JP 14886497A JP 14886497 A JP14886497 A JP 14886497A JP H10339561 A JPH10339561 A JP H10339561A
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bacterial
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Kahoru Tsujimoto
かほる 辻本
Takuya Matsumoto
卓也 松本
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Matsushita Refrigeration Co
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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷蔵庫庫内の冷気通過箇所に植物成分からな
る揮発性の抗菌材を設置たものであり、これにより、ト
ータル的に抗菌効果の高い冷蔵庫を提供することを目的
としている。 【解決手段】 冷蔵室5の冷蔵室冷気吐出口14上部に
揮発性の抗菌成分を有する抗菌手段16を設置し、ガス
状抗菌成分を冷蔵室室内に発散させ、抗菌効果を高め
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫庫内の抗菌
機能を備えた冷蔵庫に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に冷蔵庫による低温保存においては
食品の抗菌、防かび性は十分なものではなかった。すな
わち冷蔵環境では細菌、かびの増殖速度を低下させる
が、増殖を停止するものではなく、従来種々の抗菌材を
樹脂に練り込む仕様が提案されている。このような仕様
としては特開平8−210761号公報に記載されたも
のがある。
【0003】以下、図9を参照にしながら上記従来の抗
菌仕様を説明する。1は断熱材2によってこ構成された
冷蔵庫本体で、区画壁3、4により上部に冷蔵室5、中
部に冷凍室6、下部に野菜室7が区画形成されている。
【0004】8は冷凍サイクルの冷却器、9は冷却器8
で冷却された冷気を冷蔵室5、冷凍室6に強制通風させ
るための送風機、10は本体底部に設けた圧縮機であ
る。この送風機9は通常冷凍サイクルの圧縮機10と同
期して運転するよう構成されている。
【0005】11は冷却器8内で冷却された冷気を送風
機9によって冷蔵室5に通風させるための冷気吐出ダク
トである。12は樹脂で成形された野菜室7の内箱で銀
系抗菌材13が添加されている。
【0006】かかる構成にて、多湿条件下にて樹脂に添
加している銀系抗菌材13が吸湿して樹脂表面に膨れを
生じないよう、抗菌材の改良を行ったものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の抗菌仕様は冷蔵庫庫内の抗菌材を練り込んだ部品表
面に付着している菌に対する抗菌は行うが、空気中の浮
遊している菌や食品表面に付着している菌に対しては抗
菌効果を発揮せず、そのため実使用上抗菌効果が低かっ
た。
【0008】本発明は上記課題に鑑み冷蔵庫庫内に揮発
性の抗菌成分を有する抗菌手段を設置し、空気中、食品
表面を含めた冷蔵庫庫内全体に抗菌効果の高い冷蔵庫を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本課題を解決するため、
本発明の冷蔵庫は、冷蔵室内に揮発性の抗菌成分を有す
る抗菌手段を設置し、抗菌成分の蒸気比重が大きい場合
は、抗菌手段を冷蔵室内の上部に設置し、また、抗菌成
分の蒸気比重が小さい場合は、抗菌手段を冷蔵室内の底
部に設置するものである。これにより、揮発性の抗菌成
分が冷蔵室内の上下で濃度差が生じるのを防ぎ庫内を均
一に抗菌することができる。
【0010】また、抗菌手段を冷蔵室内の冷気吐出ダク
トの冷気吐出口に設置するものである。
【0011】また抗菌手段が、揮発性の抗菌成分を含浸
させた基材と、基材を収納するケースと揮発性の抗菌成
分を徐放するためケースに設けた孔とを有する抗菌材か
ら構成され、冷気吐出ダクトの壁面に設置するものであ
る。これにより、抗菌手段を設置することにより生じる
風路抵抗を小さく抑え、冷気吐出ダクトの壁面より揮発
性の抗菌成分を徐放し、空気中、食品表面を含めた室内
全体に高い抗菌効果が得られる。
【0012】また、抗菌手段が揮発性の抗菌成分を練り
込んだ基材で形成され、基材に風が通風する孔を設け、
冷気吐出ダクトに対向する面積が最大となるように設置
するものである。これにより、冷気に対する抗菌材の比
表面積を大きくし、空気中、食品表面を含めた室内全体
に高い抗菌効果が得られる。
【0013】さらには、冷蔵室内に空気循環用ダクト
と、循環用ダクト内に抗菌手段と下から上に送風する送
風手段と、送風手段の回転数を冷蔵室内に設けた温度セ
ンサーによって制御するものである。これにより、冷蔵
室内の温度が高く、抗菌成分の揮発量が多い時は送風手
段を停止し、冷蔵室内温度が低く抗菌成分の揮発量が少
ない時は送風手段の回転数を高速回転させ、抗菌手段か
ら放出される抗菌成分量を高くする。これにより、抗菌
手段から放出される揮発性の抗菌成分は冷蔵室内の温度
に左右されることなく、常に一定濃度で放出され、且つ
冷蔵室内に均一に拡散されることで庫内部品表面、空気
中、食品表面を含めた冷蔵室内全体に高い抗菌効果が得
られる。
【0014】また、送風手段の回転数を冷蔵室箱体に設
けた扉開閉センサーによって制御するものである。これ
により、扉開閉後は送風手段の回転数を高速回転とし、
抗菌手段から放出される揮発性の抗菌成分量を一時的に
高くすることで、扉開閉によって庫内に進入する空中浮
遊菌を抗菌するとともに、庫内部品表面、空気中、食品
表面を含めた冷蔵室内全体に高い抗菌効果が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、冷気強制循環式冷蔵庫
において、冷蔵室内に揮発性の抗菌成分を有する抗菌手
段を設置し、その際、抗菌成分の蒸気比重が大きい場合
は冷蔵室内上部に設置し、また、抗菌成分の蒸気比重が
小さい場合は冷蔵室内底部に設置することにより、冷蔵
室内の上下で抗菌成分の濃度差が生じるのを防ぎ、庫内
にガス状の抗菌成分を均一に発散させ、そして、冷蔵庫
庫内の部品表面に付着している菌、空気中に浮遊してい
る菌、食品表面に付着している菌というすべての菌を抗
菌することができ、それによりトータル的に高い抗菌効
果が得られるという作用がある。
【0016】また、本発明は、前記抗菌手段を冷気吐出
ダクトの冷気吐出口に設置するものであり、これによ
り、前記冷気吐出ダクト内や冷気戻りダクト内に抗菌手
段を設置するのに比べて、前記冷気吐出ダクト内への抗
菌成分の吸着を防止するとともに、冷気吐出口より庫内
にガス状の抗菌成分を循環する冷気とともに均一に発散
させ、直接冷蔵庫庫内の部品表面に付着している菌、空
気中に浮遊している菌、食品表面に付着している菌とい
うすべての菌を抗菌することができ、それよりトータル
的に高い抗菌効果が得られるという作用がある。
【0017】また、本発明は、抗菌手段が揮発性の抗菌
成分を含浸させた基材と前記基材を収納するケースと、
前記揮発性の抗菌成分を徐放するため前記ケースに設け
た孔とを有する抗菌材とから構成され、前記抗菌手段を
前記冷気吐出ダクトの壁面に設置することものであり、
前記抗菌手段を前記吐出口に設置することによる風路抵
抗を小さく抑えながら、冷気吐出口より庫内にガス状の
抗菌材を循環する冷気とともに均一に発散させ、冷蔵庫
庫内の部品表面に付着している菌、空気中に浮遊してい
る菌、食品表面に付着している菌というすべての菌を抗
菌することができ、それよりトータル的に高い抗菌効果
が得られるという作用がある。
【0018】さらに、本発明は、抗菌手段が揮発性の抗
菌成分を練り込んだ基材で形成され、基材に風が通風す
る孔を設け、冷気吐出ダクトに対向する面積が最大とな
るように設置するものであり、冷気に対する抗菌材の比
表面積を大きくし、空気中、食品表面を含めた室内全体
に高い抗菌効果が得られるという作用がある。
【0019】また、本発明は、冷蔵室内に空気循環用ダ
クトと、循環用ダクト内に抗菌手段と下から上に送風す
る送風機と、送風手段の回転数を冷蔵室内に設けた温度
センサーによって制御するものである。これにより、冷
蔵室内の温度が高く、抗菌成分の揮発量が多い時は送風
手段を停止し、冷蔵室内温度が低く抗菌成分の揮発量が
少ない時は送風手段の回転数を高速回転させ、抗菌手段
から放出される抗菌成分量を高くする。
【0020】これにより、抗菌手段から放出される揮発
性の抗菌成分は冷蔵室内の温度に左右されることなく、
常に一定濃度で放出され、且つ冷蔵室内に均一に拡散さ
れることで庫内部品表面、空気中、食品表面を含めた冷
蔵室内全体に高い抗菌効果が得られる作用がある。
【0021】本発明は、送風機の回転数を、冷蔵室箱体
に設けた扉開閉センサーによって制御するものである。
これにより、扉開閉後は送風手段の回転数を高速回転と
し、抗菌手段から放出される揮発性の抗菌成分量を一時
的に高くすることで、扉開閉によって庫内に進入する空
中浮遊菌を抗菌するとともに、庫内部品表面、空気中、
食品表面を含めた冷蔵室内全体に高い抗菌効果が得られ
る作用がある。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施の形態について図1から
図8と表1を用いて説明する。なお、従来と同一構成に
ついては、同一符号を付して詳細な説明を省略する。
【0023】(実施例1)図1は本発明の一実施例の冷
蔵庫断面図を示す。図2は同実施例の抗菌手段の斜視図
である。図1、図2において、1は断熱材2によって構
成された冷蔵庫本体で、区画壁3、4により上部に冷蔵
室5、中部に冷凍室6、下部に野菜室7が区画形成され
ている。8は冷凍サイクルの冷却器、9は冷却器8で冷
却された冷気を前記各室に強制通風させるための送風
機、10は本体底部に設けた圧縮機である。
【0024】11は送風機9により強制通風される冷気
を冷蔵室5内に吐出するための冷気吐出ダクトであり、
冷蔵室6内の奥面両端部近傍に上下に設けられている。
14は冷気吐出ダクト11に設けた複数の冷気吐出口で
あり、棚15により区画された冷蔵室6内の複数の段に
それぞれ対応するように開口されている。
【0025】16は冷気吐出ダクト11の壁面上部に設
けた抗菌手段で、例えば、ワサビ抽出物を主成分とする
抗菌成分を油性ゲルに含浸させた抗菌材17と、前記抗
菌材17を充填する、例えば筒上に成形された樹脂ケー
ス18とからなるものである。19は樹脂ケース18の
内壁に設けた細孔である。
【0026】以上のように本実施例の冷蔵庫は、かかる
構成により、揮発性抗菌成分の蒸気比重が大きい抗菌材
17よりガス状に気化した抗菌成分が樹脂ケース18に
設けた細孔19より発散し冷気吐出ダクト11に設けた
冷気吐出口12より冷蔵室5内に冷気とともに流出す
る。
【0027】また、抗菌材17の揮発性抗菌成分の蒸気
比重が小さい場合、抗菌手段16の設置位置は冷気ダク
ト11下部に設けることで(図示せず)、冷蔵庫庫内の
上下で揮発性の抗菌成分の濃度格差が生じるのを防ぐ点
から好ましい。
【0028】尚、本実施例において、抗菌手段16は冷
気吐出ダクトの壁面に設けるとしたが、抗菌手段16の
形状を例えばハニカム状にして、冷気ダクト11に対し
て、対向する面積が最大となるように設けるとすると、
抗菌手段16の比表面積が大きくなり、循環空気の抗菌
効果が向上するという効果が得られる。
【0029】表1は抗菌効果を従来のボックステストで
行った結果を示す。方法は縦、横、高さが50cmずつ
である箱体の中に一定量のかびの胞子を浮遊させる。
【0030】
【表1】
【0031】そして、従来仕様の箱体に銀系の抗菌材を
練り込み、箱の内面に抗菌材が付着している場合と、検
討仕様である一定濃度のワサビ抽出物質を箱内部に噴霧
した場合の2条件つくる。そして試験開始前と開始後に
空気中のかびの胞子をフィルターで採取し、培養後、生
育してきたかびのコロニーを測定する。その結果、検討
仕様は従来仕様の約100倍以上の抗菌効果があり、大
幅に抗菌効果が向上した。また、ワサビ抽出成分にはエ
チレン抑制作用やヘモグロビン酸化抑制作用があるた
め、食品の老化、変色を防ぐ鮮度保持効果がある。
【0032】(実施例2)図3は本発明実施例2による
冷蔵庫の機能ブロック図である。図4は同実施例の動作
を示すフローチャート、図5は同実施例のタイムチャー
トである。
【0033】図3において、20は冷蔵室内の奥中央部
に上下方向に設けた空気循環ダクトで、その内部に揮発
性の抗菌材17からなる抗菌手段16を設けたものであ
る。また、21は空気循環ダクト20内に設けた空気循
環用送風機である。22は前記冷蔵室5内の一画に設け
た冷蔵室温度検知器である。23は前記冷蔵室温度検知
器22より冷蔵室内温度を検知する冷蔵室温度検出手段
である。
【0034】24は温度検出手段23によって検出され
た冷蔵室内温度が、設定温度の範囲内であるかを判断す
る冷蔵室温度判定手段である。25は空気循環用送風機
21の運転を冷蔵室温度判定手段24によって制御する
空気循環用送風機制御手段である。26は空気循環用送
風機21の回転数を通常時は通常回転させ、低温時は高
回転に切り替える送風機回転数切替手段である。
【0035】以上のように構成された冷蔵庫について以
下その動作を図4のフローチャート、図5のタイムチャ
ートをもとにして説明する。
【0036】まず、冷蔵室温度検出手段23により冷蔵
室内の温度を検出する(Step101)。すると冷蔵
室温度判定手段24は室内温度がON設定温度T1に対
して高いか低いかを判断する。(Step102)。す
なわち、室内温度がT1より高ければ、空気循環用送風
機21は停止される(Step103)。
【0037】一方、室内温度がON設定温度T1よりも
低ければ、冷蔵室温度判定手段24により送風機回転数
切替温度T2より高いか低いかを判断する(Step1
04)。すなわち、室内温度がT2よりも高ければ空気
循環用送風機21は通常運転する(Step105)。
【0038】一方、室内温度がT2以下ならば空気循環
用送風機21の回転数は送風機回転数切替手段26によ
って高回転切り替えられる。(Step106)その後
再びStep101に戻る。
【0039】このように、空気循環送風機21は冷蔵室
内の温度が第1設定温度より低いと通常運転し、高いと
停止する。さらには冷蔵室内の温度が第2の設定温度よ
りも低いと空気循環用送風機21は送風機回転数切替手
段によって高回転に切り替えられることで抗菌手段16
は放出するガス状の抗菌成分を室内温度に左右されず、
常に一定濃度を冷蔵室5内に放出し、且つ室内空気を拡
散することによって、冷蔵室5内の抗菌成分濃度を均一
に保つことができる。
【0040】表1は抗菌効果をボックステストで行った
結果を示す。その結果、検討仕様−2は従来仕様の約1
00倍以上の抗菌効果があり、大幅に抗菌効果が向上し
た。また検討仕様−1の約2倍となった。
【0041】(実施例3)図6は本発明実施例3による
冷蔵庫の機能ブロック図である。図7は同実施例の動作
を示すフローチャート、図8は同実施例のタイムチャー
トである。
【0042】図6において、27は冷蔵室5の箱体に設
けた扉開閉検知器である。28は扉開閉検知器27を組
み込んだ回路より、扉開閉を検出する扉開閉検出手段で
ある。29は扉開閉検出手段28により空気循環用送風
機21の回転数を切り替える送風機回転数切替手段であ
る。30は送風機回転数切替手段29の高速回転での駆
動時間を制御する制御時間計測手段である。
【0043】以上のように構成された冷蔵庫について以
下その動作を図7のフローチャート、図8のタイムチャ
ートをもとにして説明する。
【0044】まず、冷蔵室温度検出手段23により冷蔵
室内の温度を検出する(Step1)。すると冷蔵室温
度判定手段24は室内温度が空気循環送風機21のON
設定T1より高いか低いかを判断する(Step2)。
すなわち、室内温度がON設定温度よりも低ければ空気
循環用送風機21は通常回転数にて通常運転される(S
tep3)。
【0045】一方室内温度がON設定温度より高ければ
空気循環用送風機21は停止する(Step4)。
【0046】次に、扉開閉検知器27に基づいて扉開閉
検出手段28が扉開閉の有無を判定する(Step5,
6)。すると、扉開閉があると、空気循環用送風機21
の回転数は送風機回転数切替手段26によって高回転に
切り替えられる(Step7)。次に制御時間計測手段
30が時間計測を始める(Step8)。一定時間t1
に対する残時間の有無を判定する(Step9)。そし
て、残り時間があるうちは空気循環送風機21は高速回
転が継続される(Step7)。その後再びStep1
に戻る。
【0047】このように、空気循環用送風機21は室内
温度がON設定温度よりも低いと、通常運転され、室内
温度がON設定温度より高いと停止することで、抗菌手
段16より放出されるガス状の抗菌成分は冷蔵室5内に
均一に拡散される。
【0048】次に、空気循環用送風機21を扉開閉後高
回転させ、抗菌手段16より放出されるガス状の抗菌成
分の放出量を一時的に高くすることで、扉開閉によって
冷蔵室内に投入される食品および冷蔵室内に侵入する空
中浮遊菌を抗菌するとともに庫内部品、空気中、食品表
面を含む冷蔵室内全体に高い抗菌効果が得られる。
【0049】
【発明の効果】以上の様に本発明は、冷蔵庫庫内の冷気
吐出ダクト内上部壁面にワサビ抽出成分からなる揮発性
の抗菌材をダクト壁面に設置することにより、冷蔵庫庫
内にガス状の抗菌成分を庫内の上下で濃度格差を生じな
いように発散することができ、そして冷蔵庫庫内に存在
する部品表面に付着している菌、空気中に浮遊している
菌、食品表面に付着している菌というすべての菌を抗菌
することことができ、それによりトータル的に高い抗菌
効果が得られる。また、ワサビ抽出成分のエチレン抑制
作用、ヘモグロビン酸化抑制作用により、食品の老化
や、変色を抑制でき、高い鮮度保持効果が得られる。ま
た、揮発性の抗菌成分の蒸気比重が小さい抗菌材は冷気
吐出ダクト内の下部に設けることにより、冷蔵庫庫内に
ガス状の抗菌成分を庫内の上下で濃度格差を生じないよ
うに発散することができる。
【0050】また、抗菌材の形状をハニカム状に成形し
たものを吐出ダクトに対向する面積が最大となるように
設置することにより、これにより抗菌材の通過空気に対
する比表面積を大きくすることができ、部品表面に付着
している菌、空気中に浮遊している菌、食品表面に付着
している菌というすべての菌を抗菌することことがで
き、それによりトータル的に高い抗菌効果が得られる。
また、ワサビ抽出成分のエチレン抑制作用、ヘモグロビ
ン酸化抑制作用により、食品の老化や、変色を抑制で
き、高い鮮度保持効果が得られる。
【0051】また、冷蔵室内の奥中央部に上下方向に空
気循環ダクトを設け、その内部にワサビ抽出成分からな
る揮発性の抗菌材と空気循環用送風機を設け、回転数を
冷蔵室内の温度により制御することにより、冷蔵室内の
温度が高く、抗菌成分の揮発量が多い時は送風手段を停
止し、冷蔵室内温度が低く抗菌成分の揮発量が少ない時
は送風手段の回転数を高速回転させ、抗菌手段から放出
される抗菌成分量を高くする。
【0052】これにより、抗菌手段から放出される揮発
性の抗菌成分は冷蔵室内の温度に左右されることなく、
常に一定濃度で放出され、且つ冷蔵室内に均一に拡散さ
れることで庫内部品表面、空気中、食品表面を含めた冷
蔵室内全体に高い抗菌効果が得られる。
【0053】また、ワサビ抽出成分のエチレン抑制作
用、ヘモグロビン酸化抑制作用により、食品の老化や、
変色を抑制でき、高い鮮度保持効果が得られる。
【0054】また、空気循環用送風機の回転数を冷蔵室
扉の開閉によって制御することにより、冷蔵室扉を開閉
した場合、空気循環用送風機の回転数を上げて、抗菌手
段より放出されるガス状の抗菌成分量を一時的に高く
し、扉開閉によって冷蔵室内に投入される食品および冷
蔵室内に侵入する空中浮遊菌を抗菌するとともに庫内部
品、空気中、食品表面を含む冷蔵室内全体にトータル的
に高い抗菌効果が得られる。
【0055】また、ワサビ抽出成分のエチレン抑制作
用、ヘモグロビン酸化抑制作用により、食品の老化や、
変色を抑制でき、高い鮮度保持効果が得られる。また、
扉開閉によって、上昇した冷蔵室内温度を均一にに冷却
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による冷蔵庫の実施例1の縦断面図
【図2】同実施例の抗菌装置の斜視図
【図3】本発明による冷蔵庫の実施例2のブロック図
【図4】本発明による冷蔵庫の実施例2のフローチャー
【図5】本発明による冷蔵庫の実施例2のタイムチャー
【図6】本発明による冷蔵庫の実施例3のブロック図
【図7】本発明による冷蔵庫の実施例3のフローチャー
【図8】本発明による冷蔵庫の実施例3のタイムチャー
【図9】従来の冷蔵庫の断面図
【符号の説明】
1 冷蔵庫本体 5 冷蔵室 11 冷気吐出ダクト 14 冷気吐出口 16 抗菌手段 17 抗菌材 18 樹脂ケース 19 細孔 20 空気循環ダクト 21 空気循環用送風機 22 冷蔵室温度検知器 23 冷蔵室温度検知手段 24 冷蔵室温度判定手段 25 空気循環用送風機制御手段 26 送風機回転数切替手段 27 扉開閉検知器 28 扉開閉検出手段 29 送風機回転数切替手段 30 制御時間計測手段

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷蔵室と、冷却器と、前記冷却器からの
    冷気を前記冷蔵室に強制通風させる送風機と、前記送風
    機からの冷気を吐出する冷気吐出ダクトと、前記冷蔵室
    内に設置し揮発性の抗菌成分を有する抗菌手段とからな
    り、前記抗菌手段を抗菌成分の蒸気比重が大きい場合は
    冷蔵室の上部に設置したことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 【請求項2】 冷蔵室と、冷却器と、前記冷却器からの
    冷気を前記冷蔵室に強制通風させる送風機と、前記送風
    機からの冷気を吐出する冷気吐出ダクトと、前記冷蔵室
    内に設置し揮発性の抗菌成分を有する抗菌手段とからな
    り、前記抗菌手段は抗菌成分の蒸気比重が小さい場合は
    底部に設置することを特徴とする冷蔵庫。
  3. 【請求項3】 冷蔵室と、冷却器と、前記冷却器からの
    冷気を前記冷蔵室に強制通風させる送風機と、前記送風
    機からの冷気を吐出する冷気吐出ダクトと、前記冷蔵室
    内に設置し揮発性の抗菌成分を有する抗菌手段とからな
    り、前記抗菌手段を前記冷気吐出ダクトの冷気吐出口に
    設置したことを特徴とする冷蔵庫。
  4. 【請求項4】 抗菌手段が揮発性の抗菌成分を含浸させ
    た基材と、前記基材を収納するケースと、前記揮発性の
    抗菌成分を徐放するため前記ケースに設けた孔とを有す
    る抗菌材とから構成されたことを特徴とする請求項1か
    ら請求項3のいずれか記載の冷蔵庫。
  5. 【請求項5】 抗菌手段が揮発性の抗菌成分を練りこん
    だ基材に風が通過する孔を設けた抗菌材から構成され、
    前記冷気吐出ダクトに対し、対向する面積が最大となる
    ように設置することを特徴とする請求項3記載の冷蔵
    庫。
  6. 【請求項6】 冷蔵室内に上下方向に設けた空気循環用
    ダクトと、前記循環用ダクトに下から上に送風する送風
    機と、前記循環用ダクト内の風上に設置した前記抗菌手
    段とからなり、前記送風機の回転数を冷蔵室内に設けた
    温度センサーによって制御することを特徴とする冷蔵
    庫。
  7. 【請求項7】 送風機の回転数を冷蔵庫の扉開閉検知セ
    ンサーによって制御すること特徴とする請求項3記載の
    冷蔵庫。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2000227273A (ja) * 1999-02-02 2000-08-15 Mitsubishi Electric Corp 貯蔵庫、ファン装置
WO2016181647A1 (ja) * 2015-05-11 2016-11-17 パナソニックIpマネジメント株式会社 家電機器
JP2016211786A (ja) * 2015-05-11 2016-12-15 パナソニックIpマネジメント株式会社 家電機器およびこれに用いる内装材

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